JP2008036986A - スクリーンマスク、印刷装置、印刷方法並びにフラットディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

スクリーンマスク、印刷装置、印刷方法並びにフラットディスプレイパネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大型の被印刷物にスクリーン印刷を行うことができる技術を提供する。
【解決手段】スクリーンマスク1の版枠5が、下面5b(第3の面)を持ち、スクリーンメッシュ2を保持するスクリーンメッシュ保持部12と、下面5bとは異なる面5c(第4の面)を持ち、面5cの一部または全部である第1接触領域が印刷装置の版枠ホルダに接した状態で固定される版枠固定部13とを有し、版枠5を上面から下面に向かって切断した切断面における前記第1接触領域の位置は、下面5bより上側に存在するように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明はスクリーン印刷技術に関し、特にフラットディスプレイパネルへのパターン形成に適用して有効な技術に関するものである。
特開平3−21496号公報(特許文献1)には、スクリーン印刷機に取付けられて横から下側の定位置に前端が送られてきたプリント配線板の上面に印刷するスクリーンを保持するスクリーンマスク枠において、スクリーン印刷機専用の大形のスクリーンマスク枠の内側に小形のスクリーン枠を設け、大形のスクリーンマスク枠の横側に小形のスクリーンマスク枠の横方向の位置を調整するストッパを設ける構成が記載されている。
この構成によれば、小形のプリント配線板に小形のスクリーンで印刷するときでも、小形のスクリーンマスク枠の中央に位置させてプリント配線板のスクリーン印刷の作業性と品質を上げられるとされている。
特開平3−21496号公報
スクリーン印刷とは、インクなどの印刷剤をスキージング(スキージで印刷剤を押し出すこと)によりステンシルスクリーンを通過させて被印刷物に所望のパターンを転写する孔版印刷方式の一種であり、IC基板の回路配線形成や、FPD(Flat Panel Display)のパターン形成(電極形成や蛍光体層形成)など様々な用途に利用されている。
特にPDP(Plasma Display Panel)の製造工程のうち、電極形成工程、蛍光体層形成工程などのパターン形成工程にスクリーン印刷技術が適用されるが、近年ディスプレイの表示面サイズを大型化したり、表示画像を高精細化したりするため、大型のパネル基板に対して高精度の印刷を行う技術が要求されている。
本発明者はPDPなどのFPDにスクリーン印刷を行う技術について検討を行い、以下の課題を見出した。
スクリーン印刷は、印刷装置の版枠ホルダに固定されたスクリーンマスクと、印刷ステージ上に戴置された被印刷物とを所定の位置関係で配置し、該所定の位置関係を維持しつつ、スキージングを行い、被印刷物に印刷剤を転写する。
特に、大型のパネル基板に対してスクリーン印刷を行う場合、スキージング動作によりスクリーンマスクの印刷有効領域の位置がずれることを抑制するため、スクリーンマスクの外周部に形成されたアルミニウム製の版枠を、印刷装置の版枠ホルダなどを用いて上下から挟み込むように固定して印刷を行っていた。
また、スキージング動作により版枠が変形してしまうと前記所定の位置関係が維持できなくなり、印刷精度低下の原因となるため、版枠ホルダの厚さを厚くすることにより版枠の変形を抑制している。
ところで、PDPなどのFPDの製造コストを低減させるためには、1枚のパネル基板(マザー基板とも呼ばれる)に形成された複数のパネル領域に所定のパターンを形成した後、複数のFPDに個片化する方法(一般に複数面取りと呼ばれる)が好ましい。
複数面取りをすることにより、1枚のパネル基板から効率的にパネルを取得することができるようになるので、パネル1枚当りのパネル基板の原価を低減することが可能になる。パネル基板の平面サイズは、ディスプレイの表示面サイズの大型化や、上記コストダウンのための複数面取り化に伴い年々大型化する傾向にある。
しかし、スクリーンマスクは上記の通り版枠を版枠ホルダなどにより上下から挟み込むように固定され、版枠ホルダの厚さは版枠の変形を抑制するために厚くなっている。このため、被印刷物であるパネル基板の平面寸法を大きくすると、スクリーンマスクおよび版枠ホルダの平面寸法はパネル基板よりも大きいものとしなければならなかった。
スクリーンマスクのうち、印刷剤の転写に寄与する印刷有効領域は、孔部が形成された内紗と呼ばれる部分のみであり、内紗の平面積はスクリーンマスク全体の平面積の半分以下である。従って、1枚のパネル基板から効率的にパネルを取得するためには、パネル基板の倍以上の平面積を有するスクリーンマスクを用いる必要があった。
スクリーンマスクを大型化するとスクリーンマスク自体のコストが上がるだけではなく、印刷装置も大型化しなければならないため、製造コストアップの要因となる。
また、スクリーンマスクを大型化すると、印刷装置自体が大型化するため、機械的精度が低下するばかりでなく、上記所定の位置関係を維持することが困難になるため、印刷精度が低下するという問題がある。
本願発明の目的は、大型の被印刷物にスクリーン印刷を行うことができる技術を提供することにある。
また、本願発明の他の目的は、スクリーン印刷の印刷精度を向上させることができる技術を提供することにある。
また、本願発明の他の目的は、FPDの製造コストを低減できる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明はスクリーンマスクの版枠が、下面(第3の面)を持ち、スクリーンメッシュを保持するスクリーンメッシュ保持部と、前記第3の面とは異なる第4の面を持ち、前記第4の面の一部または全部である第1接触領域が印刷装置の版枠ホルダに接した状態で固定される版枠固定部とを有し、前記版枠を上面から下面に向かって切断した切断面における前記第1接触領域の位置は、前記第3の面より上側に存在するように構成するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、本発明によれば、スクリーンマスクの1辺よりも長い1辺を有する被印刷物に対して、スクリーン印刷を行うことができる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は原則として省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1では本発明に係るスクリーン印刷技術について、PDPのパネル基板表面に形成された隔壁(放電空間をセル毎に仕切るための隔壁)で仕切られたセル内に蛍光体ペーストを塗布するPDPへのパターン形成工程を例として説明する。
図1は本発明の実施の形態1のスクリーン印刷装置の版枠ホルダにスクリーンマスクを固定した状態を示す平面図、図2は図1に示す版枠ホルダおよびスクリーンマスクを裏面からみた状態を示す平面図、図3は図1および図2に示すA−A線に沿って切断し、パネル基板および印刷ステージとの位置関係を示す要部断面図、図4は図3に示す断面の一部を拡大した要部断面図である。
図1〜図4において、スクリーンマスク1は、互いに反対側に位置する上主面(第1の面)2aと下主面(第2の面)2bとを有し、印刷時に主面2aから主面2b方向に蛍光体ペーストを通過させる複数の孔部を備えるスクリーンメッシュ2を有している。
図1および図2に示すように、スクリーンメッシュ2は所望のパターンで孔部が形成された内紗3と、内紗3の平面上の周囲を取り囲むように形成され内紗3を外周方向に緊張させる外紗4とを有している。また、スクリーンマスク1は四辺を有する版枠5を備えている。版枠5は、図3および図4に示すように、スクリーンメッシュ2の主面2aと、版枠5の下面5bとを対向させた状態で、スクリーンメッシュ2の外周を接着剤などにより固着して保持している。
スクリーンマスク1は印刷装置の版枠ホルダ6に戴置され、版枠5の四辺のうち、互いに対向する二辺がクランプ7により版枠ホルダ6に固定されている。
また、スクリーンマスク1の主面2b側には、主面2bに沿った方向あるいは主面2bと交差する方向への自在動作可能である印刷ステージ8が配置され、ステージ8上には基板9が戴置されている。基板9の上側の主面9aには、帯状の隔壁(以下ストライプリブ)または格子状の隔壁(以下ボックスリブ)により放電空間を仕切るセルが形成されている。
また、スクリーンマスク1の主面2a側には、例えばヘラ状のゴムであるスキージ10が配置され、印刷実行時にはスキージ10がスクリーンメッシュ2を主面2a側から基板9の方向に押圧しながら、主面2aに沿った図1の矢印11で示す方向に擦動し、印刷剤である蛍光体ペーストを主面2a側から主面2b方向に孔部を通過させて押し出して、ストライプリブまたはボックスリブで仕切られたセル内に蛍光体ペーストを充填する。
図4に示すように、版枠5は下面5bを持ち、スクリーンメッシュ2を保持するスクリーンメッシュ保持部12と、版枠5の下面5bとは異なる面(第4の面)5cを持ち、面5cの一部である第1接触領域が版枠ホルダ6に接した状態で固定される版枠固定部13とを有している。また、面5cの一部である第1接触領域は下面5bよりも上側(すなわち、主面2bから主面2aに向かう方向)に配置されている。
また、版枠ホルダ6の下面6bから印刷ステージ8の表面までの最短距離(第1の距離)LAは、版枠5の下面5bから印刷ステージ8の表面までの最短距離(第2の距離)LBと、版枠5の下面5bから基板9の上側の主面9aまでの最短距離(第3の距離)LCとの差以上である。
ここで、距離LCは印刷実行時に所定の位置のみに蛍光体ペーストを充填するために必要なクリアランス距離であり、図4に示す下面6bから版枠5の面5cまでの距離(版枠ホルダの版枠を支持する部材の厚さ)LDよりも短くなっている。
本実施の形態1のスクリーンマスク1の特徴により得られる効果については後で詳述するが、先に本実施の形態1の印刷方法(以下ステップ印刷方法と記載する)についてパネル基板の2面取りを行う方法を例として説明する。
図5はステップ印刷方法において、第1印刷工程が終了した後の状態を示す上面から見た平面図、図6は第2印刷工程が終了した後の状態を示す上面から見た平面図、図7は図6に示すB−B線に沿った要部断面図、図8は第2印刷工程が終了した後のパネル基板を上面から見た平面図である。
なお、図5および図6において、ステップ印刷方法の特徴を理解し易くするため、図1〜図4に示すスキージ10、スクリーンマスク1のスクリーンメッシュ2は図示せず、版枠5の輪郭のみ点線で示す。また、図5に示すA−A線に沿った断面における各構成部材の位置関係は図3および図4に示す通りである。
図5に示すように、印刷ステージ8上に戴置された基板9と、版枠ホルダ6に固定されたスクリーンマスク1(図1参照)は、例えば図3〜図5に示すような第1の位置関係で配置される。基板9の主面9は複数(本実施の形態1では2個)のパネル領域に区画されており、この区画に従って個片化すると、複数のパネルとなる。
なお、第1の位置関係に配置する手段としては、印刷ステージ8または版枠ホルダ6の少なくとも一方を動作させる方法などが挙げられるが、いずれか一方を動作させても良いし、両方を動作させても良い。所定の例えば図3〜図5に示すような所定の位置関係に配置し、第1印刷工程が終了するまで維持することができれば良い。
ここで、図3〜図5に示す第1の位置関係では、基板9の平面上の位置が、版枠ホルダ6の内側面6cと交差する位置に配置されている。このように配置することにより、例えば、スクリーンマスク1の1辺よりも長い辺を有する基板9に対してスクリーン印刷を行うことが可能となる。すなわち、基板9よりも小さい平面寸法のスクリーンマスク1を用いてスクリーン印刷を行うことが可能となる。
基板9よりも小さい平面寸法のスクリーンマスク1を用いてスクリーン印刷を行うことにより、印刷装置を大型化する必要がなくなるので、基板9を大型化しても、印刷精度の低下を防止または抑制することができる。
また、基板9よりも小さい平面寸法のスクリーンマスク1を用いてスクリーン印刷を行うことにより、印刷工程での版枠5などの変形を防止できるので、印刷精度を向上させることが可能となる。
次に、図3または図5に示すようにスクリーンマスク1のスクリーンメッシュ2の主面2a側に所定の色の蛍光体ペースト(図示は省略)が戴置され、スキージ10(図1参照)が、スクリーンメッシュ2を主面2a側から基板9の方向に押圧しながら図5に矢印11で示す方向に擦動し、蛍光体ペーストを主面2a側から主面2b方向に孔部を通過させて押し出して、主面9aの第1印刷領域14に形成されたストライプリブまたはボックスリブにより仕切られたセル内に蛍光体ペーストを充填(すなわち、印刷剤を被印刷物に転写)し、基板9の主面9aに所定のパターンを形成する。
スクリーンメッシュ2は所定の範囲内の張力で、版枠5方向に緊張されているため、スキージ10が前記擦動を完了し、上部に移動した段階でスクリーンメッシュ2と基板9とは剥離して、第1印刷工程が終了する。
次に、図6に示すように、印刷ステージ8上に戴置された基板9と、版枠ホルダ6に固定されたスクリーンマスク1(図1参照)は、第2の位置関係で配置される。第1の位置関係から第2の位置関係に配置変更する手段としては、図3〜図5を用いて説明したように種々の方法があるが、所定の位置関係に配置し、第2印刷工程が終了するまで維持できるのであれば、方法は問わない。例えば、基板9を一旦印刷ステージ8から引き抜いて平面方向で反転し、再び印刷ステージ8に戴置した後、位置合わせを行っても良い。
ここで、図6に示す第2の位置関係でも、基板9の平面上の位置が、版枠ホルダ6の内側面6cと交差する位置に配置されている。このように第2の位置関係で基板9の平面上の位置が、版枠ホルダ6の内側面6cと交差する位置に配置することにより、例えば、スクリーンマスク1の1辺よりも長い辺を有する基板9に対してスクリーン印刷を行うことが可能となる。すなわち、基板9よりも小さい平面寸法のスクリーンマスク1を用いてスクリーン印刷を行うことが可能となる。
本実施の形態1では、第1の位置関係でも第2の位置関係でも基板9の平面上の位置が、版枠ホルダ6の内側面6cと交差する位置に配置する例について説明したが、第1の位置関係または第2の位置関係の少なくとも一方で、基板9の平面上の位置が、版枠ホルダ6の内側面6cと交差する位置に配置すれば、スクリーンマスク1の1辺よりも長い辺を有する基板9に対してスクリーン印刷を行うことが可能となる。
次に、図6および図7に示すようにスクリーンマスク1のスクリーンメッシュ2の主面2a側に所定の色の蛍光体ペースト(図示は省略)が戴置され、スキージ10(図1参照)が、スクリーンメッシュ2を主面2a側から基板9の方向に押圧しながら図6に矢印11で示す方向に擦動し、蛍光体ペーストを主面2a側から主面2b方向に孔部を通過させて押し出して、主面9aの第1印刷領域14とは互いに交わらない第2印刷領域15に形成されたストライプリブまたはボックスリブにより仕切られたセル内に蛍光体ペーストを充填(すなわち、印刷剤を被印刷物に転写)する。
スクリーンメッシュ2は所定の範囲内の張力で、版枠5方向に緊張されているため、スキージ10が前記擦動を完了し、上部に移動した段階でスクリーンメッシュ2と基板9とは剥離して、第2印刷工程が終了する。
第2印刷工程終了後、印刷ステージから基板9を取り出すと、図8に示すように互いに交わらない第1印刷領域14および第2印刷領域15に所望のパターンが形成された基板9が得られる。
ここで、例えば第1印刷領域14および第2印刷領域15がそれぞれPDP1枚分に相当する場合、基板9から2面取りできる(すなわち1枚の基板9から2枚のPDPを取得する)こととなる。また、第1印刷領域14および第2印刷領域15がそれぞれPDP2枚分に相当する場合、基板9から4面取りできることとなる。
本実施の形態1のステップ印刷法では、1枚の基板9の主面9aにある互いに交わらない第1印刷領域と第2印刷領域に対して、個別にスキージング(印刷剤を転写)する。このため、例えばスクリーンマスクの1辺よりも長い1辺を有する基板9に対して複数面取り可能なスクリーン印刷を行うことが可能になる。
また、ステップ印刷法の、第1の位置関係または第2の位置関係の少なくとも一方で、基板9の平面上の位置が、版枠ホルダ6の内側面6cと交差する位置に配置するという特徴と組み合わせることにより、1枚の基板9において、PDPとして取得できる有効面積を広くすることができるので、PDPの製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態1のステップ印刷法の適用範囲は、必ずしもスクリーンマスクの1辺よりも長い1辺を有する基板9に対して行う場合に限定されない。基板9の全ての辺がスクリーンマスク1の1辺よりも短い(すなわち、スクリーンマスクよりも平面積が小さい基板9)に対して本実施の形態1のステップ印刷法を適用することができる。
具体的には、スクリーンマスクよりも平面積が小さい基板9が有する互いに交わらない複数の印刷領域に選択的に複数回印刷することもできる。この場合であっても、ステップ印刷法を適用することにより、1枚の基板9においてPDPとして取得できる有効面積を広くすることができる。
本実施の形態1では、ステップ印刷法の一例として1枚の基板の互いに交わらない2つの印刷領域に2回の印刷を行う方法について説明したが、印刷領域の数や印刷工程の数は2回に限定されない。すなわち、互いに交わらない複数個の印刷領域に、複数回の印刷工程を実行することができる。
また、前記複数回の印刷工程において、被印刷物である基板9とスクリーンマスク1とがなす各所定の位置関係のうち、少なくとも1つの位置関係で、基板9の平面上の位置が、版枠ホルダ6の内側面6cと交差する位置に配置されていれば良い。
また、本実施の形態1では、ステップ印刷法の一例として、第1印刷工程と第2印刷工程とで同一のスクリーンマスク1を使用する方法を説明したが、第1印刷工程と第2印刷工程とで使用するスクリーンマスク1を変更しても良い。
すなわち、第1印刷工程で第1のパターンで印刷剤を通過させる孔部が形成された第1のスクリーンマスクを使用して印刷剤を被印刷物に転写した後、第2印刷工程を開始する前に、前記第1のパターンとは異なる第2のパターンで印刷剤を通過させる孔部が形成された第2のスクリーンマスクに変更し、第2印刷工程を実行する。
このように第1印刷工程と第2印刷工程とで使用するスクリーンマスクのパターンを変更することにより1枚の基板から複数種類のPDPを取得することができる。図9は第1印刷工程と第2印刷工程とで使用するスクリーンマスクのパターンを変更した場合に得られるパネル基板9を上面から見た平面図である。
図9に示すように第1印刷領域14には、PDP2枚分に相当する第1のパターンで蛍光体ペーストが充填されている。これは、第1印刷工程で印刷剤である蛍光体ペーストを第1のスクリーンマスクに第1のパターンで形成された孔部を通過させて転写したものである。一方、第2印刷領域15には、PDP1枚分に相当する第2のパターンで蛍光体ペーストが充填されている。
このように1枚の基板9から複数種類のPDPを取得すると、生産計画の自由度を向上させることができるため、生産効率が向上し、PDPの製造コストを低減させることが可能になる。特に、他品種少量生産の製品に適用すると、より大きなコスト低減効果が得られる。
ところで、本実施の形態1のスクリーンマスク1は上記ステップ印刷法に適用する上で、特に有利な効果を得ることができる特徴を有している。本実施の形態1のスクリーンマスクが有する特徴により得られる効果を説明するための比較例について図15、図16を用いて説明する。
図15は第1の比較例であるスクリーンマスクが印刷装置の版枠ホルダに固定され、印刷実行位置に配置された状態を示す要部拡大断面図、図16は第2の比較例であるスクリーンマスクが版枠ホルダに固定され、印刷実行位置に配置された状態を示す要部拡大断面図である。
図15および図16は、それぞれ本実施の形態1で説明した図4に示す要部拡大断面図に対応する断面図であり図4に示す符号と同一の機能を有するものには同一の符号を付している。
図15において、スクリーンマスク1は版枠5がスクリーンメッシュ2を保持する下面5bの一部が版枠ホルダ6に接する状態で版枠ホルダ6に固定されている。すなわち図4に示すスクリーンマスク1との相違点は、図4に示す下面5bと面5cが図15に示すスクリーンマスク1では同一の面となっている。
このように図4に示す下面5bと面5cを同一の面とすると、版枠ホルダ6の下面6bはスクリーンメッシュの主面2bよりも下に配置されることとなる。ここで、図15に示すように基板9の平面上の位置を版枠ホルダ6の内側面6cと交差する位置に配置する場合、基板9と版枠ホルダ6との衝突を防止するためには、距離LCは距離LDよりも長くなってしまう。
ここで、距離LDは版枠ホルダ6の一部であって、版枠5を支持する部材の厚さであるため、印刷工程中にスクリーンマスク1のスクリーンメッシュ2に形成された孔部の位置がずれることを防止するためには、距離LDを相当程度の厚さとする必要がある。
一方、距離LCは、スキージ10により印刷剤である蛍光体ペーストを主面2aから主面2bに押し出す際に、蛍光体ペーストが所定のセル外にはみ出してしまうことを防止するためのクリアランス距離であり、距離LCが距離LDよりも長くなると、スクリーンメッシュ2の孔部と、基板9のセルとの所定の位置関係が維持できなくなるため印刷精度が極端に低下してしまう。
また、図16に示すように、基板9の平面上の位置を版枠ホルダ6の内側面6cと交差しない位置に配置した場合であっても、印刷ステージ8の平面上の位置が版枠ホルダ6の内側面6cと交差する位置に配置した場合、基板9の厚さと距離LCとの和、すなわち距離LBが距離LDよりも長い場合、版枠ホルダ6と印刷ステージ8が衝突してしまう。
本実施の形態1のスクリーンマスク1は、図4に示すように版枠5がスクリーンメッシュ2を保持する下面5bと異なる面5cの一部である第1接触領域が版枠ホルダ6に接する状態で版枠ホルダ6に固定し、前記第1接触領域が下面5bよりも上側に存在するようにスクリーンマスク1を構成している。
このため版枠ホルダ6の下面6bから印刷ステージ8の表面までの最短距離LAが、距離LBと距離LCの差(すなわち基板9の厚さ)以上であり、かつ、距離LCが距離LDよりも短くなる状態でスクリーンマスク1を版枠ホルダ6に固定することができる。
距離LAが距離LBと距離LCの差以上となる状態で固定することにより、印刷実行時に、基板9の平面上の位置が、版枠ホルダ6の内側面6cと交差する位置に配置することが可能となるので、上記ステップ印刷法を実施することが可能となる。
また、距離LCが距離LDよりも短くなる状態で固定することにより、スクリーンメッシュ2の孔部と、基板9のセルとの所定の位置関係を維持できるので、印刷精度の低下を抑制することができる。
ここで、距離LAと距離LBの関係については、距離LAが距離LBよりも長い、すなわち、版枠ホルダ6の下面6bがスクリーンメッシュの下主面2bよりも上に配置される状態で固定する方が望ましい。このような状態で固定すれば、例えば基板9に若干の歪みがある場合に上記ステップ印刷法を実施したとしても基板9の主面9aと版枠ホルダの下面6bとが衝突することを防止することができる。
次に、図4を用いて本実施の形態1のスクリーンマスク1のその他の特徴について説明する。
図4において、スクリーンメッシュ保持部12と、版枠固定部13とはそれぞれ角管状の断面構造を有する独立した部材で構成されており、スクリーンメッシュ保持部12の上面12aと版枠固定部13の下面13bとが対向接触した状態で溶接などにより接続されている。
図3に示すようなスクリーンマスク1の版枠5は、例えば以下のような製造方法により得られる。まず、例えばアルミニウム等の版枠材料を引き抜き成形、あるいは押出成形することにより四角管状の棒を4本形成する。これら4本の棒を四辺形に組み立て、溶接することにより、スクリーンメッシュ保持部12を備える四辺形の版枠5の部品を得る。
同様に、版枠固定部13を備える版枠5の部品を2本形成する。版枠固定部13を備える版枠5の部品は、スクリーンメッシュ保持部12を備える部品の外周縁よりも、外周方向に延在させるため、スクリーンメッシュ保持部12を備える部品よりも幅広に形成する。
次に、スクリーンメッシュ保持部12を備える版枠5の部品の内、互いに対向する2辺の上部に版枠固定部13を備える部品を溶接して固定することにより図3に示す断面構造を有する版枠5を得る。この時、図3に示すように、版枠固定部13を備える版枠5の部品は、スクリーンメッシュ保持部12を備える部品の外周縁よりも、外周方向に延在させる。
なお、本実施の形態1では、各部品の断面は中空な状態となっているが、版枠5の剛性を向上させるため、例えば、角管の内部に、例えば筋交い、十字、X字などの補強材を有する構造をとっても良い。これらの補強材は、角管状の棒を形成する際に同時に形成することができる。
スクリーン印刷では、例えばスクリーンマスクに付着した印刷剤を洗浄する場合など頻繁に運搬するので、スクリーンマスクが重くなりすぎると作業性が大幅に低下してしまう。このため、スクリーンマスクの版枠の形状は角管状であり、材質はアルミニウムなどによる場合が多い。
本実施の形態1のスクリーンマスク1は、基板9よりも小さい平面寸法とすることができるので、スクリーンメッシュ保持部12と、版枠固定部13との断面形状は角管状には限定されない。例えば図4に示す内部の空洞が全くない四角形としても良い。内部に空洞を設けないことにより、版枠5の強度を向上させることが可能となるので、版枠の変形を抑制して印刷精度を向上させることができる。
また、版枠5の材質に関しても、アルミニウムの他、ステンレス合金、チタン合金、カーボンFRP、ガラスFRP、やこれらの複合材を用いることができる。
なお、版枠5の形状や材質を変化させることにより、版枠5の単位体積当りの重量は重くなる。しかし、スクリーンマスク1の平面寸法を小さくすることにより印刷工程の作業性低下を防止あるいは抑制することができる。
また、スクリーンメッシュ保持部12と、版枠固定部13とはそれぞれ独立した部材であることには限定されない。すなわち、スクリーンメッシュを保持する下面5bと、一部が版枠ホルダ6に接する状態で固定される面5cとを有し、面5cが下面5bより上側に配置されていれば、スクリーンメッシュ保持部12と、版枠固定部13とを一体構造としても良い。
例えば、四角柱状の材料を用意し、該四角柱の面5bとなる面を含む一つの角部を長手方向に削り、図4に示す版枠5と同様の輪郭を有する柱を作成する。あるいは、鋳物で形成しても良い。次に、同様な形状の柱を4本作り、四辺形に組み立て、溶接することにより一体構造の版枠5が得られる。
スクリーンメッシュ保持部12と、版枠固定部13とを一体構造とすることにより、独立した部材を組み立てる場合と比較して、版枠5の強度を向上させることができので、印刷精度を向上させることができる。
一方、版枠5のスクリーンメッシュ保持部12と、版枠固定部13を独立部材とした場合、一体構造とする場合よりも強度は劣るが、既存のスクリーンマスクの版枠をスクリーンメッシュ保持部12とし、これに版枠固定部13をアタッチメントとして取付けることにより本実施の形態1のスクリーンマスク1が得られるので、既存のスクリーンマスクを活用することができる。
また、図4では、四辺形の断面形状を有する版枠固定部13が四辺形の断面形状を有するスクリーンメッシュ保持部12の上部に接続された例について説明したが、版枠固定部13およびスクリーンメッシュ保持部12の形状や接続関係はこれに限定されない。
図10〜図12は本実施の形態1の変形例であるスクリーンマスクが版枠ホルダに固定され、印刷実行位置に配置された状態を示す要部拡大断面図である。
例えば、図10に示すように版枠固定部13はスクリーンメッシュ保持部12の側面(下面5bに交差する面)に接続しても良い。このように接続した場合であっても、版枠固定部13の厚さを薄くする、または、スクリーンメッシュ保持部12の厚さ(下面5bに交差する方向の長さ)を厚くすることにより、図10に示すように、距離LA≧距離LB−距離LC、かつ、距離LD≧距離の位置関係とすることができる。
なお、図10では説明を分かりやすくするため、版枠固定部13とスクリーンメッシュ保持部12を独立部材として示したが、接続強度を向上させるためには、版枠固定部13とスクリーンメッシュ保持部12とを一体構造とすることが好ましい。
また、例えば図11に示すように、三辺を有する版枠固定部13が四辺を有するのスクリーンメッシュ保持部12の側面に接続しても良い。この場合、版枠ホルダ6の内側面6cが版枠5の面5cと対向するように、版枠ホルダ6の版枠5を支持する部材を加工している。
このように接続することにより、面5cの一部である第1領域の面積を広くすることができるので、スキージング時に大きな摩擦抵抗力が生じ、印刷精度を向上させることができる。
また、図12に示すように、版枠5の断面形状をコの字型とし、版枠固定部13と、スクリーンメッシュ保持部12との間に版枠ホルダ6の版枠5を支持する部材を差し込む状態で固定しても良い。
なお、本実施の形態1で説明した印刷装置は、ステップ印刷法に適用して特に有効であるが、例えば以下のような印刷方法にも適用することができる。例えば、大型の基板に印刷を行う場合において、1箇所のみに選択的に印刷を行う場合、あるいは、1回の印刷により基板の全面に印刷を行う場合であっても、本実施の形態1で説明したスクリーンマスク1、あるいは印刷装置を用いることができる。また、例えばスクリーンマスクの平面寸法よりも小さい寸法の基板に対しても本実施の形態1で説明したスクリーンマスク1、あるいは印刷装置を用いることができる。
すなわち、本実施の形態1で説明したスクリーンマスク1、あるいは印刷装置は、ステップ印刷法に特に有効であるばかりでなく、種々の寸法の基板に、所望の回数で印刷を行うことができるので、生産計画の自由度を向上させることができる。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、スクリーンマスクの版枠を版枠ホルダに固定する手段として、クランプと版枠ホルダの支持部材とで版枠の一部を挟むことにより固定する方法について説明した。本実施の形態2では他の固定手段について説明する。
図13は本実施の形態2の印刷装置の版枠ホルダにスクリーンマスクが固定された状態を示す要部拡大断面図である。
図13において、本実施の形態2の印刷装置は基板9を戴置する印刷ステージ8と、スクリーンマスク1の版枠5を所定の位置に固定する固定治具(固定手段)16を有する版枠ホルダ6と印刷剤をスクリーンスクリーンメッシュ2の主面2aから主面2bの方向に押し出す手段(印刷剤押出手段)を有するスキージ(図示せず)とを備えている。
また、スクリーンマスク1は、互いに反対側に位置する主面2aと主面2bとを有し、主面2aから主面2b方向に印刷剤が通過する複数の孔部が形成されたスクリーンメッシュ2と、版枠5とを備えている。
また、版枠5は主面2aと対向した状態で、スクリーンメッシュ2の外周を接着剤などにより固着して保持する下面(第3の面)5bと、固定治具16によって版枠ホルダ6に固定される下面5cとは異なる面(第4の面)5cとを有している。
また、版枠ホルダ6の下面6bから印刷ステージ8の表面までの最短距離(第1の距離)LAは、版枠5の下面5bから印刷ステージ8の表面までの最短距離(第2の距離)LBと、版枠5の下面5bから基板9の上側の主面9aまでの最短距離(第3の距離)LCとの差以上である。
距離LCは印刷実行時に所定の位置のみに蛍光体ペーストを充填するために必要なクリアランス距離であり、図13に示す固定治具16の厚さ(版枠ホルダの版枠を支持する部材の厚さ)LDよりも短くなっている。
本実施の形態2では、スクリーンメッシュ2を保持する下面5bと、版枠ホルダ6に固定される面5cとを異なる面とすることにより、距離LA、LB、LC、LDの関係は、距離LA≧距離LB−距離LC、かつ、距離LD≧距離LCの関係とすることができるので、前記実施の形態1で説明したステップ印刷法を適用することが可能となる。
なお、固定治具16としては、例えばネジやピンなどを例示することができる。この場合、版枠5の所定の位置に、固定治具16を受けるための溝または孔を設けておき、該溝または孔に固定治具16を差し込む形で固定することが好ましい。
また、版枠5の所定の位置にスリットを形成しておき、ここに板状の固定治具16を差し込む形で固定する方法も例示することができる。
固定治具16により版枠5の面5cを固定する方法は、前記実施の形態1で説明したクランプ7と版枠ホルダ6の支持部材とで版枠5の一部を挟む方法と比較すると、取付け取り外し作業が繁雑になるが、既存のスクリーンマスクを活用できるという効果がある。
また、スクリーンマスク1の版枠5を所定の位置に固定する固定手段として、磁力により固定する方法を用いることができる。この場合、図14に示すように版枠5の面5c、および対応する版枠6の下面6bの面積を版枠5の面5cと交差する面の面積よりも広くとるようにすることが好ましい。広くすることにより、磁力による接続強度を向上させることができる。
固定手段として磁力を用いる方法は、例えば、励磁電流のオン−オフにより、容易に着脱可能とすることが出来るようになる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、前記実施の形態1および2では、PDPの製造工程を例として説明したが、例えば、FED(Field Emission Display)、あるいはLCD(Liquid Crystal Display)に適用することもできる。
FEDの製造工程には、PDPの製造工程と同様にリブで区画されたセル内に蛍光体ペーストを充填する、あるいは平面状に蛍光体を形成することにより蛍光体層を形成する工程がある。また、配線を印刷により形成する工程がある。また、LCDの製造工程には、液晶分子を封止するために基板外周に封止部材(シール材)を形成する工程がある。
これらの工程に、本発明に係るスクリーン印刷技術を適用すれば、印刷精度を向上させる効果、あるいは複数面取りをすることができる効果を得られることは言うまでもない。
本発明は、スクリーン印刷、特にフラットパネルディスプレイへのパターン形成に適用できる。
本発明の実施の形態1の印刷装置の版枠ホルダにスクリーンマスクの版枠を固定した状態を示す平面図である。 図1に示すスクリーンマスクを固定した版枠ホルダの裏面構造を示す平面図である。 図1に示すA−A線に沿って下面方向に切断した状態を示す断面図である。 図3に示す断面の一部を拡大した要部断面図である。 本発明の実施の形態1の印刷方法において、第1印刷工程が終了した後の状態を示す上面から見た平面図である。 本発明の実施の形態1の印刷方法において、第2印刷工程が終了した後の状態を示す上面から見た平面図である。 図6に示すB−B線に沿った要部断面図である。 本発明の実施の形態1の印刷方法において、第2印刷工程が終了した後のパネル基板を上面から見た平面図である。 本発明の実施の形態1の変形例である印刷方法において、第2印刷工程が終了した後のパネル基板を上面から見た平面図である。 本発明の実施の形態1の印刷装置の版枠ホルダに本発明の一の実施の形態の変形例であるスクリーンマスクを固定した状態を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態1の印刷装置の版枠ホルダに本発明の一の実施の形態の変形例であるスクリーンマスクを固定した状態を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例である印刷装置の版枠ホルダにスクリーンマスクをコの字型にして固定した状態を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態2の印刷装置の版枠ホルダにスクリーンマスクを固定治具により固定した状態を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態2の変形例である印刷装置の版枠ホルダにスクリーンマスクを磁力により固定した状態を示す拡大断面図である。 本発明の比較例である印刷装置の版枠ホルダにスクリーンマスクを固定した状態を示す拡大断面図である。 本発明の比較例である印刷装置の版枠ホルダにスクリーンマスクを固定した状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 スクリーンマスク
2 スクリーンメッシュ
2a 主面(第1の面)
2b 主面(第2の面)
3 内紗
4 外紗
5 版枠
5b 面(第3の面)
5c 面(第4の面)
6 版枠ホルダ
6b 面
6c 内側面
7 クランプ
8 印刷ステージ
9 基板(被印刷物)
10 スキージ
11 矢印
12 スクリーンメッシュ保持部
13 版枠固定部
14 第1印刷領域
15 第2印刷領域
16 固定治具

Claims (6)

  1. 印刷装置の印刷ステージ上に被印刷物を戴置する工程と、
    互いに反対側に位置する第1の面と第2の面とを有するスクリーンマスクを前記印刷装置の版枠ホルダに固定する工程と、
    前記被印刷物と前記スクリーンマスクとの位置関係が第1の位置関係となるように配置する工程と、
    前記スクリーンマスクの前記第1の面から前記第2の面方向に印刷剤を押し出して前記被印刷物の第1印刷領域に前記印刷剤を転写する第1印刷工程と、
    前記被印刷物と前記スクリーンマスクとの位置関係を第2の位置関係となるように配置する工程と、
    前記スクリーンマスクの前記第1の面から前記第2の面方向に印刷剤を押し出して前記被印刷物の前記第1印刷領域とは互いに交わらない第2印刷領域に前記印刷剤を転写する第2印刷工程とを有し、
    前記第1の位置関係または前記第2の位置関係の少なくとも一方は、
    前記被印刷物の平面上の位置が、前記版枠ホルダの内側面と交差する位置に配置されることを特徴とする印刷方法。
  2. 請求項1に記載の印刷方法において、
    前記第1印刷工程で使用される前記スクリーンマスクは、前記印刷剤を通過させる孔部が第1のパターンで形成された第1のスクリーンマスクであり、
    前記第2印刷工程で使用される前記スクリーンマスクは、前記印刷剤を通過させる孔部が前記第1のパターンとは異なる第2のパターンで形成された第2のスクリーンマスクであることを特徴とする印刷方法。
  3. 互いに反対側に位置する第1の面と第2の面とを有し、前記第1の面から前記第2の面方向に印刷剤が通過する複数の孔部を備えるスクリーンメッシュと、
    第3の面を有し、前記スクリーンメッシュの前記第1の面と、前記第3の面とを対向させた状態で、前記スクリーンメッシュの外周を固着して保持する版枠とを備え、
    前記版枠は、
    前記第3の面を持ち、前記スクリーンメッシュを保持するスクリーンメッシュ保持部と、
    前記第3の面とは異なる第4の面を持ち、前記第4の面の一部または全部である第1接触領域が印刷装置の版枠ホルダに接した状態で固定される版枠固定部とを有し、
    前記版枠を上面から下面に向かって切断した断面における前記第1接触領域の位置は、
    前記第3の面より上側に存在することを特徴とするスクリーンマスク。
  4. 請求項3に記載のスクリーンマスクにおいて、
    前記スクリーンメッシュ保持部と前記版枠固定部とが一体構造となっていることを特徴とするスクリーンマスク。
  5. 被印刷物を戴置する印刷ステージと、
    スクリーンマスクの版枠を所定の位置に固定する固定手段を有する版枠ホルダと、
    印刷剤押出手段を有するスキージとを備え、
    前記スクリーンマスクは、
    互いに反対側に位置する第1の面と第2の面とを有し、前記第1の面から前記第2の面方向に印刷剤が通過する複数の孔部を備えるスクリーンメッシュと、
    第3の面を有し、前記スクリーンメッシュの前記第1の面と、前記第3の面とを対向させた状態で、前記スクリーンメッシュの外周を固着して保持する前記版枠とを備え、
    前記版枠は、
    前記スクリーンメッシュを保持する前記第3の面と、
    前記版枠ホルダに固定される前記第3の面とは異なる第4の面とを有し、
    前記スクリーンマスク、前記被印刷物および前記印刷ステージを上面から下面に向かって切断した断面における位置関係は、
    前記版枠ホルダの下面から前記印刷ステージの表面までの最短距離である第1の距離が、前記版枠の前記第3の面から前記印刷ステージの表面までの最短距離である第2の距離と、前記版枠の前記第3の面から前記被印刷物の上側の主面までの最短距離である第3の距離との差以上であり、
    かつ、前記第3の距離は、前記版枠ホルダの前記版枠を支持する部材の厚さよりも短いことを特徴とする印刷装置。
  6. (a)複数のパネル領域に区画された主面を有する基板を用意する工程と、
    (b)スクリーンマスクを用いて、前記複数のパネル領域に印刷剤を転写することにより、所定のパターンを形成する工程と、
    (c)前記基板を複数のパネルに個片化する工程とを有し、
    前記(b)複数のパネル領域に所定のパターンを形成する工程は、
    (b1)前記基板を印刷装置の印刷ステージ上に戴置する工程と、
    (b2)互いに反対側に位置する第1の面と第2の面とを有する前記スクリーンマスクを前記印刷装置の版枠ホルダに固定する工程と、
    (b3)前記基板と前記スクリーンマスクとの位置関係が第1の位置関係となるように配置する工程と、
    (b4)前記スクリーンマスクの前記第1の面から前記第2の面方向に印刷剤を押し出して前記基板の第1印刷領域に前記印刷剤を転写する第1印刷工程と、
    (b5)前記被印刷物と前記スクリーンマスクとの位置関係を第2の位置関係となるように配置する工程と、
    (b6)前記スクリーンマスクの前記第1の面から前記第2の面方向に印刷剤を押し出して前記基板の前記第1印刷領域とは互いに交わらない第2印刷領域に前記印刷剤を転写する第2印刷工程とを有し、
    前記第1の位置関係または前記第2の位置関係の少なくとも一方は、
    前記基板の平面上の位置が、前記版枠ホルダの内側面と交差する位置に配置されることを特徴とするフラットディスプレイパネルの製造方法。
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