JP2008032165A - リニアガイド装置 - Google Patents

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Keisuke Matsumura
恵介 松村
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Abstract

【課題】メンテナンスコストや製造コストの低減化を図りながらフレッチングを抑制することができるリニアガイド装置を提供する。
【解決手段】転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路16,18が、多数の転動体3が循環する無限循環路とされている。そして、スライダが案内レール1に沿って移動する際に、多数の転動体3が無限循環路を循環する。この際、転動体転動路14の端部に達した転動体3は、前記端部に連続する方向転換路16,18の一方に形成したタング部20,22の一方にすくい上げられて転動体戻し路13に案内される。一方のタング部20は、転動体3に接触する面が曲面形状に形成されている。また、他方のタング部22は、転動体3に接触する面が平面形状に形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、本発明は、直線運動する物体を案内する機械部品として、工作機械や射出成形機、半導体製造機械、運搬機械、産業用ロボットなど各種機械に用いられ、複数の転動体が転走する無限循環路を有するリニアガイド装置に関する。
この種のリニアガイド装置として、例えば特許文献1に記載した装置が知られている。このリニアガイド装置は、軸方向に沿う側面にレール側転動体転動溝を設けた案内レールと、案内レール上に移動可能に跨架されたスライダとで構成されている。スライダは、スライダ本体と、このスライダ本体の軸方向の両端部に取り付けた一対のエンドキャップとを備えており、スライダ本体は、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を形成して転動体転動路を設けているとともに、転動体転動路と略平行となるように転動体戻し路を形成している。
また、一対のエンドキャップは、スライダ本体に形成した転動体転動路及び転動体戻し路の両端部を連通する湾曲状の方向転換路を形成しており、方向転換路の端部には、転動体転動路から循環してきた転動体を、すくい上げて転動体戻し路に案内するタング部が形成されている。
そして、転動体転動路、転動体戻し路及び方向転換路が、多数の転動体が循環する無限循環路として構成され、スライダが転動体転動路内の転動体の転動を介して案内レールに沿って移動する際に、多数の転動体が無限循環路を循環するようになっている。
ところで、特許文献1のリニアガイド装置は、一対のエンドキャップの方向転換路の端部に設けたタング部の転動体に接触する面の形状が、一方のエンドキャップ及び他方のエンドキャップとも同一形状である。これにより、タング部上で転動する転動体の公転滑り量は、一方のエンドキャップ及び他方のエンドキャップで変わらない。
このように、一対のエンドキャップのそれぞれのタング部上を転動する転動体の公転滑りが変わらないと、スライダが案内レール上を軸方向の一方に移動して元の位置に戻る動作を繰り返すと、無限循環路内を転動体が等速度で転動するので、転動体及び無限循環路の同じ部分が何度も接触してフレッチングが発生するおそれがある。
ここで、フレッチングを防止する方法として、転動体及び無限循環路の接触部に耐フレッチング用のグリースを供給する方法(例えば、特許文献2)や、転動体及び無限循環路の接触面に、表面硬さが増大する表面処理を施す方法(例えば、特許文献3)が知られている。
特開2000-304045号公報 特開2004-156761号公報 特開2003-120693号公報
しかし、特許文献2は、高価な耐フレッチング用グリースを定期的に補給しなければならないので、メンテナンスコストが増大するおそれがある。また、フレッチングの性能を高くするためグリースの粘土を低くすることが考えられるが、そのようにすると、逆にグリース膜が形成しにくくなってリニアガイド装置の耐久性が低下するおそれがある。
また、転動体及び無限循環路の接触面に表面処理を施す方法は、表面処理設備が必要となるので、製造コストが増大するおそれがある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、グリースの供給や表面処理を行なわず、メンテナンスコスト、製造コストの低減化を図りながらフレッチングを抑制することができるリニアガイド装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る請求項1記載のリニアガイド装置は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を有する案内レールと、軸方向に沿って移動可能となるように前記案内レールに支持されたスライダとで構成され、前記スライダは、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を形成して転動体転動路を設けたスライダ本体と、前記転動体転動路と略平行となるように前記スライダ本体内に設けた転動体戻し路と、前記転動体転動路及び前記転動体戻し路を連通する湾曲形状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の両端部に取付けられた一対のエンドキャップと、これら一対のエンドキャップの前記方向転換路の端部にそれぞれ突出して形成され、前記転動体転動路の終点に位置する前記転動体をすくい上げて前記方向転換路に案内する一対のタング部と、前記転動体転動路、前記転動体戻し路及び前記方向転換路により形成された無限循環路内に転動自在に装入した多数の転動体とを備えたリニアガイド装置において、前記一対のタング部の前記転動体が転動する面を、それぞれ異なる形状とした。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のリニアガイド装置において、前記一対のタング部のうち一方のタング部の前記転動体が転動とする面を曲面形状とし、他方のタング部の前記転動体が転動する面を平面形状とした。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載のリニアガイド装置において、前記一対のタング部の前記転動体が転動する面をそれぞれ平面形状とするとともに、一方のタング部の前記方向転換路に至るまでの前記面の傾斜角度と、他方のタングの前記方向転換路に至るまでの前記面の傾斜角度とが異なっている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載のリニアガイド装置において、前記一対のタング部の前記転動体が転動する面を、それぞれ同一の傾斜角度で平面形状に形成するとともに、一方のタング部の前記面と他方のタング部の前記面とは、前記方向転換路に至るまでの長さが異なっている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載のリニアガイド装置において、前記一対のタング部の前記転動体が転動する面をそれぞれ曲面形状とするとともに、一方の前記タング部の前記面の曲率半径と、他方のタング部の前記面の曲率半径とが異なっている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載のリニアガイド装置において、前記無限循環路内で隣り合う前記転動体同士の間に介装された複数のスペーサと、それらスペーサを相互に連結する可撓性を有する連結ベルトとを有している。
本発明のリニアガイド装置によると、一対のタング部の前記転動体が転動する面を、それぞれ異なる形状としたことから、案内レール上でスライダが軸方向の一方に移動する際に、転動体転動路、転動体戻し路及び方向転換路で構成された無限循環路内で転動する多数の転動体の転動速度と、スライダが軸方向の他方に移動して元の位置まで戻る際に、無限循環路内で転動する多数の転動体の転動速度が異なる。このため、スライダが軸方向の一方に移動してから元に戻る動作を繰り返しても、転動体は無限循環路の元の位置に戻ることがなく、前記動作を繰り返すと転動体の位置がずれていく。したがって、転動体が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができる。
また、従来装置のようにフレッチング用グリースを定期的に補給する必要がないので、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
さらに、従来装置のように転動体や無限循環路の表面処理を施す必要がなく、一対のエンドキャップの方向転換路の端部に突出しているタング部の形状を変化させるだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
本発明に係るリニアガイド装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、リニアガイド装置の1実施形態を示す斜視図である。また、図2は、図1の横断面である。図3は、図2のX−X線矢視図である。図4及び図5は、リニアガイド装置を構成する一対のエンドキャップの方向転換路の端部に突出して形成したタング部を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のリニアガイド装置は、案内レール1と、この案内レール1上に跨設されているスライダ2とを備えている。
案内レール1は、その上面と側面1aとが交差する稜線部に、軸方向に延びる略1/4円弧形状の凹溝からなるレール側転動体転動溝10が形成されている。また、案内レール1の両側面1aの中間位置にも、軸方向に延びる断面ほぼ半円形の凹溝からなるレール側転動体転動溝10が形成されている。
スライダ2は、門型形状とされて案内レール1上に軸方向に移動自在に組み付けられており、ベアリングブロック2Aと、ベアリングブロック2の両端部に着脱可能に取り付けられた一対のエンドキャップ2B,2Cとで構成されている。また、スライダ2の両端部(各エンドキャップ2Bの端面)には、案内レール1とスライダ2との間の隙間の開口をシールするサイドシール5がそれぞれ装着されている。
図2に示すように、ベアリングブロック2Aの両袖部6の内側面の角部には、案内レール1のレール側転動体転動溝10に対向する断面ほぼ半円形のスライダ側転動体転動溝11が形成され、両袖部6の内側面の中央部にも、案内レール1のレール側転動体転動溝10に対向する断面ほぼ半円形のスライダ側転動体転動溝11が形成されている。
そして、案内レール1のレール側転動体転動溝10とベアリングブロック2Aの両袖部6のスライダ側転動体転動溝11とで4箇所の転動体転動路14が形成されており、これらの転動体転動路14は軸方向に延びている。また、スライダ2には、ベアリングブロック2Aの袖部6の肉厚部分の上部及び下部に、前述した転動体転動路14と平行に軸方向に貫通した円形の貫通孔からなる4箇所の転動体戻し路13を備えている。
図3に示すように、ベアリングブロック2Aの両端部に取り付けた一対のエンドキャップ2B,2Cには、転動体転動路14及び転動体戻し路13の両端部を連通させる湾曲形状の方向転換路16,18がそれぞれ形成されている。なお、これらエンドキャップ2B,2Cには
方向転換路16,18の内周面を形成するリターン部材19が取り付けられている。また、部品構成によっては、リターン部材19はスライダ本体2Aの端面に取り付けられる場合もある。
ここで、転動体転動路14の両端部に連続する方向転換路16,18の端部には、転動体転動路14に向けて突出するタング部20,22がそれぞれ形成されている。これらタング部20,22のうち一方のタング部20は、図4に示すように、転動体3に接触する面が所定の曲率半径R1の曲面形状に形成されている。また、他方のタング部22は、図5に示すように、転動体3に接触する面が平面形状に形成されている。
そして、転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路16,18が、多数の転動体3が循環する無限循環路として構成されており、スライダ2が案内レール1に沿って移動する際に、多数の転動体3が無限循環路を循環する。この際、転動体転動路14の端部に達した転動体3は、前記端部に連続する方向転換路16,18の一方に形成したタング部20,22の一方にすくい上げられて転動体戻し路13に案内される。
ここで、図3に示すように、無限循環路の隣接する転動体3同士の間に、転動体3と接触する面を球状凹面としたセパレータ24が配置されているとともに、各々の転動体3を転動自在とした状態で隣接するセパレータ24を連結する連結ベルト26が配置されている。セパレータ24は合成樹脂で形成されており、球状凹面の曲率半径が転動体3の半径より大きく設定されている。また、連結ベルト26は、可撓性樹脂で形成されており、無限循環路(転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路16,18)に形成した無端状の係合案内溝29に係合している。
上記構成のリニアガイド装置によると、無限循環路内の隣接する転動体3の間にセパレータ24が配置され、隣接するセパレータ24同士が連結ベルト24で連結されているので、無段変速機循環路内の多数の転動体3は、転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路16,18のどの位置で転動速度が同一になる。
そして、エンドキャップ2Bに設けられている一方のタング部20は、転動体3に接触する面が曲面形状に形成されており、エンドキャップ2Cに設けられている他方のタング部22は、転動体3に接触する面が平面形状に形成されているので、これらタング部20,22の面で転動する転動体3の公転滑り量が変化する。
このように、セパレータ24及び連結ベルト24を配置したことで無限循環路内の多数の転動体3の転動速度を同一とするとともに、タング部20,22の面で転動する転動体3の公転滑り量が変化するようにしたことから、一方のタング部20上を転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度と、他方のタング部22上を転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度は異なる。
このことから、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動する際の無限循環路内で転動する多数の転動体3の転動速度と、スライダ2が軸方向の他方に移動して元の位置まで戻る際の無限循環路内で転動する多数の転動体3の転動速度は異なる。このため、スライダ2が軸方向の一方に移動してから元に戻る動作を繰り返しても、転動体3は無限循環路の元の位置に戻ることがなく、前記動作を繰り返すと転動体3の位置がずれていく。
したがって、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動してから戻る動作を繰り返しても、転動体3が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができる。
また、本実施形態は、従来装置のようにフレッチング用グリースを定期的に補給する必要がないので、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
また、従来装置のように転動体や無限循環路の表面処理を施す必要がなく、一対のエンドキャップ2B,2Cの方向転換路16,18の端部に突出しているタング部20,22の形状を変化するだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、図6及び図7は、本発明に係る第2実施形態を示すものである、なお、図1から図3で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付して説明する。
図6は、エンドキャップ2Bの方向転換路16の端部に形成したタング部28を示す図である。また、図7は、エンドキャップ2Cの方向転換路18の端部に形成したタング部30を示す図である。
図6の一方のタング部28の転動体3に接触する面は平面形状に形成されており、図7の他方のタング部30の転動体3に接触する面も平面形状に形成されている。
そして、一方のタング部28の方向転換路16に至るまでの平面の傾斜角度θ1は、他方のタング30の方向転換路18に至るまでの平面の傾斜角度θ2と異なる角度に設定されている(θ1≠θ2)。
本実施形態も、転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路16,18が、多数の転動体3が循環する無限循環路として構成されており、スライダ2が案内レール1に沿って移動する際に、多数の転動体3が無限循環路を循環する。この際、転動体転動路14の端部に達した転動体3は、前記端部に連続する方向転換路16,18の一方に形成したタング部28,30の一方にすくい上げられて転動体戻し路13に案内される。
本実施形態によると、エンドキャップ2Bに設けられている一方のタング部20の転動体3に接触する平面と、エンドキャップ2Cに設けられている他方のタング部22の転動体3に接触する面は、互いに異なる傾斜角度で形成されているので(θ1≠θ2)、これらタング部28,30の面で転動する転動体3の公転滑り量が変化する。
このように、セパレータ24及び連結ベルト24を配置したことで無限循環路内の多数の転動体3の転動速度を同一とするとともに、タング部28,30の面で転動する転動体3の公転滑り量が変化することから、一方のタング部28上を転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度と、他方のタング部30上を転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度は異なる。
したがって、本実施形態も、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動してから戻る動作を繰り返しても、転動体3が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができるとともに、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
また、一対のエンドキャップ2B,2Cの方向転換路16,18の端部に突出しているタング部28,30の形状を変化するだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、図8及び図9は、本発明に係る第3実施形態を示すものである。
図8は、エンドキャップ2Bの方向転換路16の端部に形成したタング部32を示す図である。また、図9は、エンドキャップ2Cの方向転換路18の端部に形成したタング部34を示す図である。
図8の一方のタング部32の転動体3に接触する面と、図7の他方のタング部34の転動体3に接触する面は、共に方向転換路16,18に至るまでの傾斜角度θ3が同一に設定された平面である。しかし、これらタング部32の転動体3に接触する面とタング部34の転動体3に接触する面は、方向転換路16,18に至るまでの長さL1、L2が異なっている(L1≠L2)。
本実施形態も、転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路16,18が、多数の転動体3が循環する無限循環路として構成されており、スライダ2が案内レール1に沿って移動する際に、多数の転動体3が無限循環路を循環する。この際、転動体転動路14の端部に達した転動体3は、前記端部に連続する方向転換路16,18の一方に形成したタング部32,34の一方にすくい上げられて転動体戻し路13に案内される。
本実施形態によると、エンドキャップ2Bに設けられている一方のタング部32の転動体3に接触する面と、エンドキャップ2Cに設けられている他方のタング部34の転動体3に接触する面は、互いに平面に形成されているとともに、方向転換路16,18に至るまでの長さが異なって形成されているので(L1≠L2)、これらタング部32,34の面で転動する転動体3の公転滑り量が変化する。
このように、セパレータ24及び連結ベルト24を配置したことで無限循環路内の多数の転動体3の転動速度を同一とするとともに、タング部32,34の面で転動する転動体3の公転滑り量が変化することから、一方のタング部32上を転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度と、他方のタング部34上を転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度は異なる。
したがって、本実施形態も、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動してから戻る動作を繰り返しても、転動体3が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができるとともに、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
また、一対のエンドキャップ2B,2Cの方向転換路16,18の端部に突出しているタング部32,34の形状を変化するだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、図10及び図11は、本発明に係る第4実施形態を示すものである。
図10は、エンドキャップ2Bの方向転換路16の端部に形成したタング部36を示す図である。また、図11は、エンドキャップ2Cの方向転換路18の端部に形成したタング部38を示す図である。
図10の一方のタング部36の転動体3に接触する面は、所定の曲率半径R2の曲面形状に形成されている。また、図11の他方のタング部38の転動体3に接触する面は、一方のタング部36の面と異なる所定の曲率半径R3の曲面形状に形成されている(R2≠R3)。
本実施形態も、転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路16,18が、多数の転動体3が循環する無限循環路として構成されており、スライダ2が案内レール1に沿って移動する際に、多数の転動体3が無限循環路を循環する。この際、転動体転動路14の端部に達した転動体3は、前記端部に連続する方向転換路16,18の一方に形成したタング部36,38の一方にすくい上げられて転動体戻し路13に案内される。
本実施形態によると、エンドキャップ2Bに設けられている一方のタング部36の転動体3に接触する面と、エンドキャップ2Cに設けられている他方のタング部38の転動体3に接触する面は、互いに曲率半径が異なる曲面形状に形成されているので(R2≠R3)、これらタング部36,38の面で転動する転動体3の公転滑り量が変化する。
このように、セパレータ24及び連結ベルト24を配置したことで無限循環路内の多数の転動体3の転動速度を同一とするとともに、タング部36,38の面で転動する転動体3の公転滑り量が変化することから、一方のタング部36上を転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度と、他方のタング部38上を転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度は異なる。
したがって、本実施形態も、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動してから戻る動作を繰り返しても、転動体3が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができるとともに、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
また、一対のエンドキャップ2B,2Cの方向転換路16,18の端部に突出しているタング部36,38の形状を変化するだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
本発明に係るリニアガイド装置を示す斜視図である。 リニアガイド装置のスライダの内部構造を示す図である。 図2のIII−III矢視図である。 本発明に係る第1実施形態の一方のタング部の形状を示す図である。 本発明に係る第1実施形態の他方のタング部の形状を示す図である。 本発明に係る第2実施形態の一方のタング部の形状を示す図である。 本発明に係る第2実施形態の他方のタング部の形状を示す図である。 本発明に係る第3実施形態の一方のタング部の形状を示す図である。 本発明に係る第3実施形態の他方のタング部の形状を示す図である。 本発明に係る第4実施形態の一方のタング部の形状を示す図である。 本発明に係る第4実施形態の他方のタング部の形状を示す図である。
符号の説明
1…案内レール、2…スライダ2、1a…側面、2A…ベアリングブロック、2B,2C,エンドキャップ、3…転動体、5…サイドシール、10…レール側転動体転動溝、11…スライダ側転動体転動溝、13…転動体戻し路、14…転動体転動路、16,18…方向転換路、19…リターン部材、20,22、28,30,32,34,36,38…タング部、24…セパレータ、26…連結ベルト、29…係合案内溝

Claims (6)

  1. 軸方向に延びるレール側転動体転動溝を有する案内レールと、軸方向に沿って移動可能となるように前記案内レールに支持されたスライダとで構成され、前記スライダは、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を形成して転動体転動路を設けたスライダ本体と、前記転動体転動路と略平行となるように前記スライダ本体内に設けた転動体戻し路と、前記転動体転動路及び前記転動体戻し路を連通する湾曲形状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の両端部に取付けられた一対のエンドキャップと、これら一対のエンドキャップの前記方向転換路の端部にそれぞれ突出して形成され、前記転動体転動路の終点に位置する前記転動体をすくい上げて前記方向転換路に案内する一対のタング部と、前記転動体転動路、前記転動体戻し路及び前記方向転換路により形成された無限循環路内に転動自在に装入した多数の転動体とを備えたリニアガイド装置において、
    前記一対のタング部の前記転動体が転動する面を、それぞれ異なる形状としたことを特徴とするリニアガイド装置。
  2. 前記一対のタング部のうち一方のタング部の前記転動体が転動とする面を曲面形状とし、他方のタング部の前記転動体が転動する面を平面形状としたことを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  3. 前記一対のタング部の前記転動体が転動する面をそれぞれ平面形状とするとともに、一方のタング部の前記方向転換路に至るまでの前記面の傾斜角度と、他方のタングの前記方向転換路に至るまでの前記面の傾斜角度とが異なっていることを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  4. 前記一対のタング部の前記転動体が転動する面を、それぞれ同一の傾斜角度で平面形状に形成するとともに、一方のタング部の前記面と他方のタング部の前記面とは、前記方向転換路に至るまでの長さが異なっていることを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  5. 前記一対のタング部の前記転動体が転動する面をそれぞれ曲面形状とするとともに、一方の前記タング部の前記面の曲率半径と、他方のタング部の前記面の曲率半径とが異なっていることを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  6. 前記無限循環路内で隣り合う前記転動体同士の間に介装された複数のスペーサと、それらスペーサを相互に連結する可撓性を有する連結ベルトとを有していることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のリニアガイド装置。
JP2006208189A 2006-07-31 2006-07-31 リニアガイド装置 Pending JP2008032165A (ja)

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