JP2008032140A - 回動装置、回動装置の駆動方法、及びハンド装置 - Google Patents

回動装置、回動装置の駆動方法、及びハンド装置 Download PDF

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Abstract

【課題】指の曲げ伸ばしに連動して、手の甲部分及び掌部分を変形させる。
【解決手段】ハンド装置1は、ブロック材3に回動装置10、30、50、70を回動可能に取り付けると共に、各回動装置10、30、50、70のベース部材を帯状弾性体5aで束ねて、手の甲部分1a及び掌部分を形成する。各回動装置10、30、50、70の中で小指及び薬指に相当する第1回動装置10及び第2回動装置30では、第1アクチュエータ21、41と回動部材14、34を繋ぐ線材22、42をX軸のプラス方向へオフセットして取り付ける。また、人差し指に相当する第4回動装置70では、第1アクチュエータ81と回動部材74を繋ぐ線材82を逆方向にオフセットして取り付ける。このようなオフセットにより、線材22、42、82が牽引されると、各回動装置10、30、70には回転モーメントが生じ、甲部分1a及び掌部分が変形する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人間の指に相当する回動装置、その回動装置を組み合わせた人間の手に相当するハンド装置に関し、特に、ハンド装置における甲及び掌に相当する部分が、指の曲げ伸ばし動作に連動して、湾曲した形状から扁平的な形状へ変形するようした回動装置、回動装置の駆動方法、及びハンド装置に関する。
従来、人間の手に相当するハンド装置に対して、様々な形態が開発されている。このようなハンド装置において、指に相当する部分の曲げ伸ばし動作を行う駆動源(アクチュエータ)には、モータのような電動機、又は空気及び液体等の流体の給排に伴い膨縮するもの(例えば、ロボットの人工筋肉に利用されるマッキンベン型のアクチュエータ)等が一般的に使用されている。
具体液に、下記の特許文献1及び特許文献2では、駆動源としてモータを使用し、リンク的な機構でモータの駆動力を指に相当する部分に伝達し、指の曲げ伸ばしを行うハンド装置が開示されている。また、特許文献3では、駆動源としてモータを用いると共に、モータに繋がったワイヤで指を構成する各部材を連結し、ワイヤの送り出し及び引き戻しをモータで行うことにより、指の曲げ伸ばしを行うハンド装置が開示されている。
一方、特許文献4では、駆動源として流体の給排により膨縮するアクチュエータ(流体圧式のアクチュエータ)を使用し、アクチュエータへの流体供給により指を伸ばし、指の曲げは、バネのような付勢手段の付勢力を利用したハンド装置が開示されている。なお、特許文献5及び特許文献6ではロボットのアーム部分に、二組の流体圧式アクチュエータをアーム部材の両側にそれぞれ配置し、一方の流体圧式アクチュエータの駆動によりアーム部材を一方向へ回動させ、他方の流体圧式アクチュエータの駆動によりアーム部材を反対方向へ回動させる機構が開示されている。
特開2006−167831号公報 特開2006−167839号公報 特開2004−42214号公報 特開2006−159333号公報 特開昭61−249292号公報 特開2005−83447号公報
ハンド装置で把持対象となる物を把持する場合、寸法が大きいときは、一旦、手を大きく開くために指を伸ばしてから指を曲げることになるが、上述した特許文献1乃至特許文献4で開示されているハンド装置では、いずれも手の甲及び掌部分の形状が固定であるため、甲及び掌部分も含めて手全体を大きく開くことができないと云う問題がある。また、把持対象となる物の形状は、三角的な形状、四角的な形状、丸い形状など様々であるが、特許文献1乃至特許文献4のハンド装置では、単に指を曲げて物を把持するに留まるので、指で物を把持する箇所が点接触的になり、広い接触面積で確実に物を把持することができないと云う問題がある。
なお、特許文献5及び特許文献6のロボットアームは、二組の流体圧式アクチュエータでアームを両方向に回動可能にしているが、アームの回動速度を制御すること、回動範囲の途中でアーム位置を維持するような制御まで実現できないと云う問題がある。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、指の曲げ伸ばしに要する力を利用して手の甲及び掌を変形し、手全体を大きく開けられると共に、物の形状に沿って面接触で物を把持できるようにした回動装置、及びハンド装置を提供することを目的とする。
また、本発明では、駆動源として二組の流体圧式のアクチュエータを用いた場合、指の曲げ速度、指を途中で曲げた状態で制動できる回動装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る回動装置は、長手方向を有するベース部材と、該ベース部材の長手方向の一端側に回動可能に取り付けてある回動部材と、アクチュエータと、該アクチュエータ及び前記回動部材を繋ぐ線材とを備え、前記アクチュエータの駆動により前記線材を牽引して前記回動部材を回動させる回動装置において、前記線材の前記回動部材に繋がる側は、前記ベース部材の長手方向に平行な前記回動部材の中心線からオフセットした位置に取り付けてあることを特徴とする。
本発明にあっては、線材を回動部材の中心線からオフセットした位置に取り付けるため、アクチュエータの駆動により線材が牽引されると、線材に係る牽引力が力学的に複数のベクトル方向へ分散し、回動部材を回動させる力に加えて、回動部材の中心線まわりに回動装置が回動しようとする回転モーメントが発生する。この回転モーメントにより、回動部材を回動させる以外の動作を回動装置に行わせることが可能となり、例えば、本発明の回動装置をハンド装置における指部分に適用した場合、回動部材の回動に連動させて回動装置自体を回転モーメントにより回動させられる。
また、本発明に係る回動装置は、前記線材のオフセットした位置を維持するように前記線材を案内する案内部材を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、線材のオフセットした位置を維持するように案内する案内部材を備えるので、線材がアクチュエータの牽引により移動した場合、及び回動部材が回動した場合でも、線材のオフセットした状態は維持されることなり、回動部材の中心線まわりの回転モーメントが安定して生じる。
さらに、本発明に係る回動装置では、前記回動部材が、中間部材を介して前記ベース部材に取り付けてあり、前記中間部材は、前記回動部材の回動軸方向及び前記ベース部材の長手方向の両方向に対して直交的な方向を回動軸方向にして回動可能にしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、回動部材の回動軸方向及びベース部材の長手方向の両方に直交的な方向を回動中心にする中間部材を介して、回動部材をベース部材に取り付けるので、アクチュエータの駆動により線材が牽引されると、オフセットした線材の取り付け位置に伴って中間部材を回動させる力も生じる。そのため、回動部材の回動に連動して、中間部材が別方向に回動するようになるので、例えば、本発明に係る回動装置をハンド装置における指部分に適用すると、回動部材の回動に連動させて指同士の間隔が変化する動作を行うことができ、指を伸ばした際に手を大きく開くことが可能なハンド装置を実現できる。
また、本発明に係る回動装置は、前記アクチュエータの駆動による回動方向と逆方向に前記回動部材を回動させる逆回動アクチュエータと、前記回動部材を中心にして前記線材が取り付けてある側と逆側に配置してあり、前記逆回動アクチュエータ及び前記回動部材を繋ぐ逆側線材とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、逆回動アクチュエータの駆動で逆側線材を駆動すると、回動部材は逆方向に回動される。そのため、本発明に係る回動装置を、ハンド装置における指部分に適用すると、アクチュエータの駆動により回動部材を指の伸ばし方向に回動させることに加えて、逆回動アクチュエータの駆動により回動部材を指の曲げる方向に回動させることも可能となり、指の曲げ伸ばし動作を、それぞれ専用のアクチュエータで迅速に行える。
さらに、本発明に係る回動装置では、前記逆回動線材の前記回動部材に繋がる側を、前記ベース部材の長手方向に平行な前記回動部材の中心線から、前記線材のオフセット方向と同方向にオフセットした位置に取り付けてあることを特徴とする。
本発明にあっては、逆回動線材も、前記線材と同方向にオフセットした位置で回動部材に繋げるので、逆回動線材が逆回動アクチュエータに牽引されると、前記線材の牽引による回転モーメントと逆方向の回転モーメントが発生し、この逆方向の回転モーメントに伴って回動部材の中心線まわりに回動装置が回動しようとする。そのため、本発明に係る回動装置をハンド装置における指部分に適用したときは、前記逆回動アクチュエータの駆動による指の動作に連動して回動装置自体が回動し、従来にない指の動きを実現できる。
また、本発明に係る回動装置は、前記回動部材の前記ベース部材への取り付け側とは反対側になる端部に、回動可能に取り付けてある副回動部材と、前記逆回動アクチュエータの駆動による前記回動部材の回動方向と同方向に前記副回動部材を回動させる副逆回動アクチュエータと、該副逆回動アクチュエータ及び前記副回動部材を繋ぐ副逆回動線材とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、回動部材の先端側に取り付けた副回動部材を副逆回動アクチュエータで回動させるので、多関節で指を折り曲げるような動作を実現できるようになる。なお、副回動部材を直列的に複数回動可能に連結すると共に、各副回動部材用の副逆回動アクチュエータを設ければ、実際の人体における指の関節数に合わせた形態にすることも可能である。
さらに、本発明に係る回動装置は、前記副逆回動アクチュエータの駆動による回動方向と逆方向に前記副回動部材を付勢する付勢部材を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、副回動部材を副逆回動アクチュエータによる回動の方向と逆方向に付勢する付勢部材を備えるので、簡易な機構で副回動部材に相当する指部分の回動を実現できる。なお、付勢部材としては合成ゴムのような弾性体、又は引っ張りコイルバネ、板バネのようなバネ材等を適用できる。また、付勢部材として合成ゴムのような弾性体を用いる場合は、副回動部材と回動部材を弾性体で繋いで副回動部材を付勢する形態以外に、合成ゴム製の手袋における指部分で回動装置を被覆して副回動部材を付勢する形態も可能である。
本発明に係る回動装置の駆動方法では、前記回動装置が備える前記アクチュエータ及び前記逆回動アクチュエータが、流体の給排により膨縮して駆動を行うものであり、前記アクチュエータ及び前記逆回動アクチュエータに流体を供給し、前記アクチュエータ及び前記逆回動アクチュエータに供給する流体の圧力を切り替えて前記回動部材の回動と回動停止とを切り替えることを特徴とする。
本発明にあっては、流体圧式のアクチュエータを用いると共に、アクチュエータ及び逆回動アクチュエータの両方に流体を供給し、その際、それぞれのアクチュエータへ供給される流体の圧力を切り替えるので、回動の方向、回動の速度、回動範囲の途中で回動を停止させること等を制御できる。
例えば、回動の方向を制御する場合は、回動させたい方向の駆動を行うアクチュエータへ供給する流体の圧力を大きくすればよい。また、回動の速度を制御する場合は、両アクチュエータの供給する流体の圧力の差を大きくすれば、回動の速度は大きくなり、また、圧力の差を小さくすれば、回動の速度は小さくなる。さらに、途中で回動を停止させる場合は、回動部材を所望の位置まで回動させると共に、その位置でアクチュエータによる線材の牽引力と、逆回動アクチュエータの逆側線材の牽引力とが釣り合うように両アクチュエータへ供給する流体の圧力を調整することになる。この場合、回動部材は両方向に牽引される力が釣り合った状態で停止するため、力がかかった状態、すなわち、丁度ブレーキがかかった状態になっており、外力を受けても容易に回動せず、安定して停止状態を維持できる。
本発明に係るハンド装置は、長手方向を有するベース部材、該ベース部材の長手方向の一端側に回動可能に取り付けてある回動部材、アクチュエータ、並びに該アクチュエータ及び前記回動部材を繋ぐ線材を有する複数の回動装置と、前記複数の回動装置を平行的に並べた状態で、各ベース部材の長手方向に平行な方向を回動中心にして各ベース部材の他端側を回動可能に取り付けた集合部材と、前記複数の回動装置の各ベース部材を束ねる弾性体とを備え、平行的に並べた前記複数の回動装置の中で、端側に位置する回動装置は、上述したいずれかの回動装置であり、該回動装置の線材のオフセット方向を、前記回動装置が位置する端側の方向にしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、各回動装置のベース部材を弾性体で束ねるので、集合部材に対して回動可能な各回動装置が緩やかにまとまった状態になり、各ベース部材を束ねた部分が丁度、人間の手の甲及び掌に相当した箇所を形成して、手の甲及び掌に相当する箇所が微妙に変形できる形態を実現できる。また、端側に位置する回動装置における線材のオフセット方向を、その回動装置の取り付け側と同じ端側に一致させるので、アクチュエータの駆動で指を伸ばすように回動部材を回動させると、それに伴って発生する回転モーメントの力により、回動装置自体が集合部材への取り付け箇所を中心にして、各ベース部材を束ねる弾性体の付勢力に抗して手を開く方向に回動する。そのためハンド装置における甲及び掌に相当する箇所が扁平的な状態又は反った状態へと変形し、従来のハンド装置に比べて大きく手を広げることができ、寸法の大きい物も把持しやすくなる。
また、本発明に係るハンド装置は、前記集合部材における各ベース部材の他端側の取り付け位置の全体的な配置は、湾曲形状にしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、各回動装置のベース部材の取り付け位置の全体的な配置を、湾曲形状にするので、弾性体の付勢力によりハンド装置における手の甲及び掌に相当する箇所は自然と、湾曲した形状になる。そのため、物を把持する際は、指に加えて掌に相当する箇所も湾曲するため、物を包み込むように安定した把持が可能になると共に、指に相当する回動装置の部分が掌の湾曲形状に応じて指の根元から適切な角度で回動するようになる。その結果、把持対象の物がどのような形状であっても、物の形状に沿って指に相当する部分が回動して面接触的な把持を実現でき、把持力の向上を図れる。
本発明にあっては、線材をオフセットして取り付けることで、線材の牽引力を複数の力に分散して、多様な動作を行える回動装置を実現できる。
本発明にあっては、線材がアクチュエータにより牽引されて動いても、線材のオフセットした位置を維持でき、回動部材の中心線まわりの回転モーメントを安定して発生させられる。
本発明にあっては、回動可能な中間部材を介して回動部材をベース部材に取り付けるので、回動部材の回動方向と直交的な方向を回動軸方向にして中間部材を回動でき、一つのアクチュエータの駆動による線材の牽引で複数種類の動作を行える。
本発明にあっては、逆回動アクチュエータ及び逆側線材を備えるので、回動部材を両方向に回動できる。
本発明にあっては、逆回動線材を、前記線材と同方向にオフセットした位置で回動部材に繋げるので、前記線材の牽引による回転モーメントと逆方向の回転モーメントを発生でき、回動装置自体を両方向に回動することを実現できる。
本発明にあっては、回動部材の先端側に取り付けた副回動部材を副逆回動アクチュエータで回動させるので、複数の関節で指を折り曲げるような動作を実現できる。
本発明にあっては、付勢部材を用いた簡易な機構で、副逆回動アクチュエータの駆動方向と逆方向へ副回動部材を付勢できる。
本発明にあっては、相異する方向への駆動を行う二組の流体圧式のアクチュエータの両方に流体を供給する際に、それぞれのアクチュエータへの供給する流体の圧力を適宜切り替えることで、回動の方向、回動の速度、回動範囲の途中で回動を停止させること等を自由に制御できる。
本発明にあっては、回動可能に集合体に取り付けた各回動装置のベース部材を弾性体で束ねるので、微妙な変形が可能な手の甲及び掌を形成できると共に、端側に位置する回動装置における線材のオフセット方向を、その回動装置の取り付け側と同じ端側に一致させるので、指を伸ばすように回動部材を回動させると、回動装置自体が手を開く方向に回動し、ハンド装置における甲及び掌に相当する箇所を扁平的な形状から反るような形状に変形させて、寸法の大きい物も容易に把持できるハンド装置を実現できる。
また、本発明にあっては、各回動装置のベース部材を集合部材へ取り付ける箇所の全体的な配置を、湾曲形状にするので、物を把持する際、手の甲及び掌に相当する部分をなだらかに湾曲した形状でき、物を包み込むように安定した把持を行えると共に、各回動装置が把持対象の物の形状に沿って面接触となるように回動して物を把持でき、把持力の向上を図れる。
図1、2は、本発明の実施形態に係る複数の回動装置を組み合わせて構成したハンド装置1を示し、このハンド装置1は丁度、人体の右手に相当し、図1は右手の甲側から見た状態、図2は右手の掌側から見た状態を示している。本実施形態のハンド装置1は、甲部分1a(図1参照)及び掌部分1b(図2参照)を扁平的な状態、反った状態、湾曲した状態と、指の曲げ伸ばしに連動して様々に変形できるようにしたことが特徴である。なお、図1において二点鎖線で示す輪郭は、ハンド装置1の外周部分を形成する合成ゴム製の手袋2である。
ハンド装置1は、手首付近を構成するブロック材3(集合部材に該当)に、小指部分に相当する第1回動装置10、薬指部分に相当する第2回動装置30、中指部分に相当する第3回動装置50、人差し指部分に相当する第4回動装置50、及び拇指部分に相当する第5回動装置90を取り付けている。
図3は、拇指に相当する部分を除いた各回動装置10、30、50、70をブロック材3に取り付ける状態を示している。なお、図3では、各回動装置10、30、50、70が備えるアクチュエータの図示を省略している。また、図3に示すXYZ座標系を構成するX軸、Y軸、Z軸(各軸は直交)は、ハンド装置1の三次元的な形態を表す基準軸に相当し、矢印が示す(+)方向(正方向)の反対方向が負方向になっている。また、他の図(図1、2、4、5等)で示す各軸も、図3に示すX軸、Y軸、Z軸と同じものである。
ブロック材3は、上面3aに各回動装置10、30、50、70を平行的に並べた状態で取り付けるためのザグリ状の円形孔4a〜4dを形成している。ブロック材は、各円形孔4a〜4dの全体的な配置が、図3中のY軸の正(+)側から負の方向へ見た場合で、平仮名の「へ」の字のように湾曲形状にして、各円形孔4a〜4dを形成している。
具体的には、図11(a)〜(c)に示すように、中指に相当する第3回動装置50が取り付けられる円形孔4cは、「へ」の字の頂点となる位置に形成されている。また、薬指に相当する第2回動装置30と、人差し指に相当する第4回動装置70が取り付けられる円形孔4b、4dはそれぞれ、円形孔4cより少し下がった位置(Z軸に平行な方向で円形孔4aより(+)側の方向の箇所)に形成されている。さらに、小指に相当する第1回動装置10が取り付けられる円形孔4aは、最も下がった位置(Z軸に平行な方向で最も正(+)側の箇所)に形成されている。なお、図11(a)〜(c)では、各円形孔4a〜4dの中心を一点鎖線の十字交点で表している。
これらの円形孔4a〜4dには、図3に示すように、各回動装置10、30、50、70の端部に設けられたジョイント部材11、31、51、71が差し込まれた状態で、ブロック材3の甲側の面に設けられた穴4e〜4hに抜止め用のネジBが固定されて、各回動装置10、30、50、70が円形孔4a〜4dの中心を回動中心にして、回動可能にブロック材3へ取り付けられる。なお、ブロック材3は、下面3bがロボットのアーム部への取り付け側になっていると共に、拇指に相当する第5回動装置90を取り付ける取付部3cを回動可能に設けている。
また、回動可能に取り付けられた各回動装置10、30、50、70のベース部材12、32、52、72は、手の甲側及び掌側となる両面を、幅広の帯状弾性体5a、5bで束ねられている。帯状弾性体5a、5bは、伸縮可能の合成ゴムで形成されて所定の弾性力を有しており、接着剤によりベース部材12、32、52、72に貼り付けられている。このように帯状弾性体5a、5bで束ねられた部分が、ハンド装置1における手の甲部分1a及び掌部分1bを形成する。甲部分1a及び掌部分1bは、所定の力が付加された場合、各回動装置10、30、50、70は帯状弾性体5a、5bの弾性範囲内で、円形孔4a〜4dを中心にして回動することに伴って変形する。
なお、ブロック材3の取付部3cに取り付けられた第5回動装置90は、第4回動装置70と、線状の腱部材6で繋がれており(図1、2参照)、甲部分1a及び掌部分1bの変形に連動して動く(回動する)ようになっている。
図4は、小指に相当する第1回動装置10(本発明の回動装置に相当)を手の甲側から見た状態を示し、図5は第1回動装置10を、ハンド装置1において小指側の側方から見た状態を示している。第1回動装置10は、骨格的な構成として、ベース部材12の一端12b側に中間部材13を介して回動部材14を回動可能に取り付けており、回動部材14のベース部材12への取付側と反対側になる一端14b側に副回動部材16を回動可能に取り付けており、さらに副回動部材16の先端側となる一端16b側に先端回動部材17を回動可能に取り付けている。以下、第1回動装置10の骨格的な構成の詳細を説明する。
ベース部材12は、長手方向を有する長板状の部材であり、長手方向(Y軸に平行な方向)の一端12b側に一方の側面12fから他方の側面12gへ通じる溝部12cを形成している(図5参照)。また、ベース部材12は、長手方向の他端12a側にジョイント部材11を取り付けている。ジョイント部材11は鍔状のフランジ部11aを有し、このフランジ部11aから、ブロック材3の円形孔4aに差し込まれる円柱状の差込部11bを突設し、差込部11bには、抜止め用のネジBの先端が収まる窪部11cを全周にわたって形成している。また、ジョイント部材11は、フランジ部11aから、ベース部材12との連結用の連結部11dを突設し、連結部11dは、ベース部材12の他端12aを挟み込む形状に形成されている。
ジョイント部材11は、連結部11dに連結軸11eを固定しており、この連結軸11eは、Z軸に平行な方向を軸長方向(軸の長手方向)にして、ベース部材12の他端12aを貫通する(図5参照)。そのため、ベース部材12は、ジョイント部材11に対して、連結軸11eを回動軸にして、図4の矢印に示すように、若干左右に回動できるようになっている。
また、ベース部材12の一端12b側に取り付けられる中間部材13は、ベース部材12への取付側の厚み寸法(Z軸に平行な方向の寸法)を薄くして、ベース部材12の溝部12cに収まる薄板部13aを形成し(図5参照)、この薄板部13aを貫通する第1回動軸18aをベース部材12の一端12b側に固定している。第1回動軸18aは、図5に示すように、Z軸に平行な方向を軸長方向(回動軸方向)にしており、中間部材13は、ベース部材12に対して第1回動軸18aを回動中心にして回動できる(図8(a)、図10(a)参照)。また、中間部材13は、回動部材14側の端部13bに凹部13cを形成している(図4参照)。
回動部材14は、中間部材13の凹部13cに収まる凸部14aを突設し、この凸部14aを貫通する第2回動軸18bが、回動部材13の凹部13cを挟んだ両側の端部13bに固定されている。第2回動軸18bはX軸に平行な方向を軸長方向(回動軸方向)にしており、回動部材14は、第2回動軸18bを回動中心にして回動できる。なお、図5に示す状態から、回動部材14を時計方向に回動するときが、指を曲げる動作に該当する。また、回動装置14は、長手方向(Y軸方向に平行な方向)において、凸部14aと反対側の端部14bに、上述した中間部材13と同様に凹部14cを形成し、この凹部14cに副回動部材16の凸部16aを収めている。
副回動部材16は、回動部材14と寸法は相違するが形状的には同等であり、凸部16aと、反対側の端部16bに凹部16cを形成している。副回動部材16の凸部16aには、回動部材14の端部14bに固定された第3回動軸18cが貫通しており、副回動部材16も、回動部材14と同様に、X軸に平行な第3回動軸18cを回動中心にして回動できる。また、副回動部材16の凹部16cには、先端回動部材17の凸部17aが収まっている。
先端回動部材17の凸部17aには、副回動部材16の端部16bに固定された第4回動軸18dが貫通しており、先端回動部材17も、回動部材14及び副回動部材16と同様に、X軸に平行な第4回動軸18dを回動中心にして回動可能になっている。なお、先端回動部材17は、小指の指先部分に相当し、先端17bを円弧状に湾曲した形状にすると共に、掌側の面17cには、丘状に盛り上がった別部材の指先部材19を取り付けている(図5参照)。
また、第1回動装置10は、図4及び図5に示すように、上述した回動部材14、副回動部材16、及び先端回動部材17の回動させるために、計4個のアクチュエータ21、23、25、27を備えている。各アクチュエータ21、23、25、27は、流体の供給により膨張すると共に、供給された流体を排出することで収縮して各回動部材14、16、17に繋がれた線材22、24、26、28の牽引及び牽引解放を行う流体圧式のアクチュエータである。
図6(a)は、ベース部材12の甲側の一面12dに配置される第1アクチュエータ21の収縮した状態の断面図を示し、図6(b)は流体が供給されて膨張した状態の断面図を示している。第1アクチュエータ21は、内部の袋体21bを被覆体21aで覆う構成であり、袋体21bの開口端21eに流体供給用のホースHを差し込むと共に、ホースHに被せた熱収縮チューブ21fでホースHを袋体21bに固着し、その上から被覆体21aの根本部21dを被せて結束線材21hで結束固定している。また、被覆体21aの先端部21cは線材22で結束すると共に、その線材22を延出して、線材22の延出端を駆動対象の部材に繋げるようにしている。
被覆体21aは、筒状で柔軟に編成されたものであり、本実施形態ではエステル系の糸であるポリエステルマルチフィラメント糸で製紐機により袋打ちで編み上げられている。編み上げの際には、編み目が菱形(バイアス)で且つ菱形(バイアス)の長手方向が筒状の被覆体12の長手方向(Y軸に平行な方向)と一致するように編成されており、Y軸に平行な方向、及びY軸に対して直交的な方向(アクチュエータ21が拡径する方向)のいずれにも伸縮可能になっている。また、袋体21bはポリエチレン製のものであり、流体の供給により膨らみ、Y軸に平行な方向の寸法が短くなると共に、Y軸に直交的な方向(例えば、X軸に平行な方向)の寸法が長くなり(図6(b)参照)、このような袋体21bの膨らみに被覆体21aが追従変形し、線材22を図6(b)中の矢印方向に牽引する。なお、図6(a)(b)に示す第1アクチュエータ21以外の各アクチュエータ23、25、27も、寸法的な相違はあるが、構成自体は上述した説明内容と同じである。
第1アクチュエータ21は、図1及び図4に示すようにベース部材12の甲側の一面12dに配置されると共に、第1アクチュエータ21から延出する線材22を回動部材14へ繋ぐように、線材22の端部22aを、回動部材14の甲側の一面14dに取り付けている。線材22の端部22aの取付位置は、ベース部材12の長手方向(Y軸方向)に平行な回動部材14の中心線14fから、図4において右方向へ距離L1だけオフセットしている。なお、図4における右方向(X軸の(+)方向)は、第1回動装置10が図1のハンド装置1に組み込まれた際、各回動装置10、30、50、70がX軸方向に沿って平行的に並んだ状態で、第1回動装置10が位置する端側(X軸における(+)方向の端側)の方向に合致する。
また、第1アクチュエータ21は、線材22が牽引されても、オフセットした線材22の位置を維持するため、線材22の案内を行う案内部材20aを中間部材13に固定している。案内部材20aは、逆「U」字状の部材であり、両端を中間部材13に取り付けて環状にした内部に線材22を通過させて線材22の位置を案内規制している。なお、案内部材20aの形状及び構成は、上述した内容に限定されるものではなく、突出した棒状の部材で線材22の位置がずれないようにしてもよい。さらに、第1アクチュエータ21は、図1に示すように第1回動装置10がハンド装置1に組み込まれた状態で、ホースHが固定部材7aでブロック材3に固定される。このホースHの固定により第1アクチュエータ21はY軸方向の位置決めが行われる。その結果、ホースHを通じて流体が供給されると、第1アクチュエータ21が膨張してY軸方向の全長が短くなった分だけ、線材22を牽引する。
また、第2アクチュエータ23は、本発明の逆回動アクチュエータに該当し、第1アクチュエータ21の駆動により回動部材14が回動する方向と逆方向に回動部材14を回動させる。図2及び図5に示すように、第2アクチュエータ23は、ベース部材12の掌側の他面12eに配置されると共に、第2アクチュエータ23から延出する線材24(本発明の逆回動線材に相当)を回動部材14に繋ぐため、線材24の端部24aを、回動部材14の掌側の他面14eに取り付けている。線材24の端部24aの取付位置は、第1アクチュエータ21の線材22と同様に、ベース部材12の長手方向(Y軸方向)に平行な回動部材14の中心線14fから同方向(X軸の(+)方向)へオフセットするように、図2において左方向へ距離L2だけオフセットしている。
なお、第2アクチュエータ23の線材24も、甲側の線材22と同様に、中間部材13の掌側の面に取り付けられた案内部材20bによりオフセット位置を維持するように案内されている。また、第2アクチュエータ23のホースHも、図2に示すように第1回動装置10がハンド装置1に組み込まれた状態で、ホースHが固定部材7bでブロック材3に固定されてY軸方向の位置決めが行われる。
さらに、第3アクチュエータ25は、本発明の副逆回動アクチュエータに該当し、第2アクチュエータ23の駆動による回動部材14の回動方向と同方向に副回動部材16を回動させる。図5に示すように、第3アクチュエータ25は、回動部材14の掌側の他面14eに配置されると共に、第3アクチュエータ25から延出する線材26(本発明の副逆回動線材に相当)を副回動部材16に繋ぐため、線材26の端部26aを、副回動部材16の掌側の他面16eに取り付けている。線材26は、端部26aをオフセットさせないで、副回動部材16の長手方向(Y軸方向)に平行的な中心線上に取り付けている。なお、第3アクチュエータ25のホースHは中間部材13を貫通して固定されており、それにより第3アクチュエータ25のY軸方向の位置決めが行われる。
さらにまた、第4アクチュエータ27は、図5に示すように、副回動部材16の掌側の他面16eに配置されると共に、第4アクチュエータ27から延出する線材28の端部28aを、先端回動部材17の掌側の他面17cに取り付けている。線材28は、端部28aをオフセットさせないで、先端回動部材17の長手方向(Y軸方向)に平行的な中心線上に取り付けている。なお、第4アクチュエータのホースHは副回動部材14に固定されており(図示せず)、それにより第4アクチュエータのY軸方向の位置決めが行われる。
また、第1回動装置10は、図4及び図5に示すように、回動部材14の甲側の一面14dと、副回動部材16の甲側の一面16dを繋ぐように、帯状の付勢部材15を貼り付けている。この付勢部材15は合成ゴム製の弾性材で形成されており、第3アクチュエータ25の駆動により線材26が牽引されて副回動部材16が回動する方向と逆方向に、副回動部材16を付勢している。なお、第1回動装置10では、先端回動部材17に対しては、第4アクチュエータ27の駆動により回動方向と逆方向に付勢する付勢部材を取り付けていないが、図1に示すハンド装置1を被覆する手袋2が具備する弾性力により、先端回動部材17に関しても付勢部材15と同等の付勢力を確保している。
図7(a)は、上述した第1回動装置10において、第2アクチュエータ23、第3アクチュエータ25、及び第4アクチュエータ27に流体を供給して回動部材14、副回動部材16、及び先端回動部材17を回動させた状態を示している。詳しくは、流体が供給されて膨張した第2アクチュエータ23が線材24を牽引することで、回動部材14は第2回動軸18bを中心に回動する。なお、この回動部材14の回動により、甲側の線材22は回動方向へ引っ張られるので、それに伴い第1アクチュエータ21は長手方向(Y軸方向)へ伸張している。
また、第3アクチュエータ25も流体の供給により膨張して線材26を牽引し、副回動部材16を第3回動軸18cを中心にして回動させており、この回動は、甲側に貼り付けられた付勢部材15の付勢力に抗して行われる。さらに、第4アクチュエータ27も流体の供給により膨張して線材28を牽引し、先端回動部材17を第4回動軸18dを中心にして回動させる。このように図7(a)では、掌側の全アクチュエータ23、25、27を駆動させているので、図7(a)は、第1回動装置10を最も曲げた姿勢、即ち小指を最も曲げた状態を示している。
図7(b)は、第2アクチュエータ23のみを駆動して、回動部材14を第2回動軸18bを中心にして回動させた状態を示し、第3アクチュエータ25、及び第4アクチュエータ27は駆動させていないので、付勢部材15の付勢力、及び図示しない手袋2の弾性力により、回動部材14から先端回動部材17までは直線的な姿勢になっている。なお、図示していないが、第1回動装置10では、第3アクチュエータ25のみを駆動させて副回動部材16のみを回動させること、第4アクチュエータ27のみを駆動させて先端回動部材17のみを回動させること、第2アクチュエータ23及び第3アクチュエータ25の2つを駆動させて回動部材14及び副回動部材16を回動させること等、様々な回動の仕方を行える。
図8(a)は、第2アクチュエータ23を駆動させた状態を掌側から見た概略図である。第2アクチュエータ23を駆動させることで、上述したように回動部材14を第2回動軸18bを中心にして回動できるが、線材24の端部24aがオフセットして取り付けられているため、中間部材13及び回動部材14を第1回動軸18aを中心に図中の矢印方向に回動させることも行う。このような第1回動軸18aを中心にした回動を行うことで、第1回動装置10が指を曲げる動作を行う際に、隣り合う指同士の間隔が開く方向に揺動するため、把持対象となる物体を広く包み込むような指(小指)の動きを実現できる。なお、牽引される線材24は、中間部材13及び回動部材14が第1回動軸18aを中心に回動しても、案内部材20bにより案内されているのでオフセット位置は維持される。
図8(b)は、図8(a)のB−B線における断面図であり、第2アクチュエータ23の駆動により、さらに、ジョイント部材11の中心線11f(図8(a)参照)の周りに、図8(b)中の矢印方向の回転モーメントF1が生じる。ジョイント部材11の中心線11fは、第1回動軸18aを中心に回動していない状態の回転部材14の中心線14fと、XZ平面上で一致し、線材24の端部24aのオフセットしている距離L2だけ、回動部材14に対する力点(端部24aの取り付け位置に相当)が中心線14f(11f)から離れることにより回転モーメントF1が生じる。この回転モーメントF1により、図3に示すように第1回動部材10がブロック材3の円形孔4aに回動可能に取り付けられると、第1回動装置10自体が円形孔4aの中心を回動中心にして、回転モーメントF1の方向に回動することになる。
また、図9は、図7(b)の状態から、第1アクチュエータ21に流体を供給すると共に、第2アクチュエータ23からは流体を排出させて、回動部材14を第2回動軸18bを中心にして、指を伸ばすように甲側(図9中の矢印方向)へ回動させる状態を示している。詳しくは、流体の供給により第1アクチュエータ21は膨張して線材22を牽引し、また、第2アクチュエータは流体の排出に伴い膨張の程度が減少して、線材24を牽引する力が弱まるので、迅速に回動部材14を指の伸ばし側に回動させる。
また、第1回動装置10では、第1アクチュエータ21による線材22の牽引力と、第2アクチュエータ23による線材24の牽引力とが釣り合うように、両アクチュエータ21、23へ流体を供給すると、回動部材14を所望の回動位置で停止させることが可能であり、この状態では、回動部材14がロックされたように、回動部材14に制動力が、かかった状態で停止する。この状態から第1アクチュエータ21又は第2アクチュエータ23の一方へ供給する流体の圧力を高めると、回動停止状態から圧力を高めた側へ回動部材14を回動させる状態へ切り替えることができる。さらに、第1アクチュエータ21と、第2アクチュエータ22へ同時期に流体を供給する場合でも、流体の供給圧を相違させることで、いずれか一方向へ回動する回動の速度もコントロール可能になる。また、回動部材14の回動速度を早くするには、一方のアクチュエータに流体を高圧で供給すると同時に、他方のアクチュエータから急速に流体を排出する制御を行うことで対応できる。
図10(a)は、第1アクチュエータ21を駆動させた状態を甲側から見た概略図である。第1アクチュエータ21を駆動させることで、図9に示すように回動部材14を第2回動軸18bを中心にして指を伸ばす方向へ回動できるが、線材22の端部22aがオフセットして取り付けられているため、中間部材13及び回動部材14を第1回動軸18aを中心に図10(a)中の矢印方向に回動させることも行う。このような第1回動軸18aを中心にした回動は、第1回動装置10が指を伸ばす動作を行う際にも、隣り合う指同士の間隔が開く方向に揺動するので、手全体を大きく開くことが可能となり、把持対象となる物体の寸法が大きい場合でも、大きく手を開いて把持できる。なお、この場合も、線材22は、案内部材20aにより案内されているので、中間部材13及び回動部材14が第1回動軸18aを中心に回動してもオフセット位置は維持される。
図10(b)は、図10(a)のC−C線における断面図であり、第1アクチュエータ21の駆動により、さらに、ジョイント部材11の中心線11fの周りに、図10(b)中の矢印方向の回転モーメントF2が生じることを示している。即ち、ジョイント部材11の中心線11fは、上述したように、中間部材13及び回動部材14が第1回動軸18aを中心に回動していない状態で回転部材14の中心線14fと一致するので、線材22の端部22aのオフセットしている距離L1だけ、回動部材14に対する力点が中心線14f(11f)から離れることにより回転モーメントF2が生じる。この回転モーメントF2により、第1回動部材10がブロック材3の円形孔4aに回動可能に取り付けられた状態では、第1回動装置10自体が円形孔4aの中心を回動中心にして、回転モーメントF2の方向に回動することになる。
また、図1及び図2に示す薬指に相当する第2回動装置30は、上述した第1回動装置10と寸法的な相違はあるものの、構成的には同等である。例えば、甲側の第1アクチュエータ41から延出する線材42の端部42aは、距離L3だけX軸の(+)方向へオフセットして回動部材34に取り付けられると共に(図1参照)、掌側の第2アクチュエータ43から延出する線材44の端部44aも距離L4だけX軸の(+)方向へオフセットして回動部材34に取り付けられている。
さらに、中指に相当する第3回動装置50は、基本的な構成を上述した第1回動装置10と同等にしているが、甲側及び掌側に配置する第1及び第2アクチュエータ61、63から延出する線材62、64の端部62a、64bはオフセットさせていない。そのため、第1及び第2アクチュエータ61、63を駆動しても、図8(a)及び図10(a)に示すような第1回動軸58aを中心とした中間部材53及び回動部材54の回動は生じないと共に、図8(b)及び図10(b)に示すような回転モーメントF1、F2も発生しない。但し、中間部材53及び回動部材54は、構造的には第1回動軸58aを中心に回動可能であるため、把持対象となる物品の形状に沿って把持時に回動することもあり、また、第3回動装置50自体も、ブロック材3の円形孔4cに対して回動可能であるので、把持対象の物品の形状に沿って回動することもある。なお、上述した箇所以外については、第3回動装置50は、第1回動装置10と同等の構成である。
さらにまた、人差し指に相当する第4回動装置70は、第1回動装置10と構造的には同等であるが、第1及び第2アクチュエータ81、83から延出する線材82、84の端部82a、84bのオフセット方向が第1回動装置10と逆になっている。即ち、各回動装置10、30、50、70を平行的に並べた状態で最もX軸の負方向(端側)に位置する第4回動装置70は、甲側の第1アクチュエータ81から延出する線材82の端部82aを、距離L5だけX軸の負方向にオフセットして回動部材74に取り付けると共に(図1参照)、掌側の第2アクチュエータ83から延出する線材84の端部84aも距離L6だけX軸の負方向にオフセットして回動部材74に取り付けている(図2参照)。
なお、拇指(親指)に相当する第5回動装置90は、図1及び図2に示すように、第1回動装置10の副回動部材16を省略したような構成になっており、ジョイント部材91にベース部材92を取り付けると共に、中間部材93を介して回動部材94を取り付け、その回動部材94に先端回動部材95を取り付けている。なお、図1及び図2では、第5回動装置90に係る各アクチュエータの図示を省略しているが、第1回動装置10と同様に、回動部材94の回動用のアクチュエータと、先端回動部材95の回動用のアクチュエータを有すると共に、ブロック材3の取付部3cの回動用のアクチュエータも設けている。
図12は、上述した各回動装置10、30、50、70、90に設けられる各アクチュエータへ流体を供給することが可能なシステムの一例である流体供給システム100を示す。流体供給システム100は、流体として空気を供給するものであり、コンプレッサ等の流体圧発生源101で圧力Pの流体を発生させて分配器102へ送っている。本実施形態の流体供給システム100は、1種類の元圧(圧力P)から4種類の圧力P1〜P4を発生させるために、計4個の減圧弁103〜106を設けており、分配器102は各減圧弁103〜106へ圧力Pの空気を送っている。
第1減圧弁103は圧力Pを圧力P1へ減圧するものであり、以下、第2減圧弁104は圧力Pを圧力P2へ、第3減圧弁105は圧力Pを圧力P3へ、第4減圧弁106は圧力Pを圧力P4へ、それぞれ減圧する(P>P1>P2>P3>P4)。また、流体供給システム100は、ハンド装置1を構成する各回動装置10、30、50、70、90が具備するアクチュエータの数と同数の切替弁を有しており、これらの切替弁は各アクチュエータ専用になっている。なお、図12では、第1回動装置10が具備する各アクチュエータ21、23、25、27用の切替弁110、111、112、113のみを示している。
第1切替弁110は、流体のイン側を各減圧弁103〜106と接続すると共に、流体のアウト側を第1アクチュエータ21に繋げている。第1切替弁110は、イン側を各減圧弁103〜106以外に、大気解放、閉鎖を加えた計6パターンに切り替えられる内部バルブを有し、大気解放に切り替えられたときは、第1アクチュエータ21に供給された空気が外方へ排出される。また、内部バルブが閉鎖に切り替えられたときは、第1アクチュエータ21に供給された空気が閉じ込められた状態になり、第1アクチュエータ21がホールドされた状態になる。さらに、内部バルブが各減圧弁103〜106のいずれか1つに切り替えられたときは、第1アクチュエータ21に圧力P1〜P4のいずれかの空気が供給される。このような第1切替弁110の内部バルブの切替制御は、制御装置107により制御されており、制御装置107は、ハンド装置1の各指の動かし方を規定したプログラムに応じてバルブの切替制御を行う。なお、上述した第1切替弁110の構成は、他の切替弁111、112、113等でも同様である。
図13(a)〜(c)は、上述した構成のハンド装置1で、把持対象となる球状の物体M(直径d1)を把持する一連の状態を示している。図13(a)は、ハンド装置1を構成する各回動装置10、30、50、70、90に含まれる各アクチュエータを駆動させていない状態を示し、ハンド装置1の外周を形成する手袋2の弾性力により、各回動装置10、30、50、70、90が少し曲がった状態になっている。なお、この状態では、小指から人差し指に相当する各回動装置10、30、50、70と、拇指に相当する回動装置90との間隔は距離d2(d1>d2)になっているものとする。また、ハンド装置1の手の甲部分1a及び掌部分1bは、各アクチュエータが駆動されていないことから、図11(b)に示すように、各回動装置10、30、50、70の各ベース部材12、32、52、72は、X軸に平行な扁平的な状態になっているものとする。なお、図11(a)〜(c)は、アクチュエータ等の図示を省略している。
図13(b)は、直径d1の物体Mを把持するため、ハンド装置1が、各回動装置10、30、50、70、90を指が伸びるように駆動させた状態を示している(図9、10(a)(b)参照)。指が伸びるように各回動装置10、30、50、70、90を駆動させることで、小指及び薬指に相当する第1回動装置10及び第2回動装置30は、図10(b)に示すような回転モーメントF2が発生する。
それにより図11(a)に示すように、第1回動装置10(ベース部材12)及び第2回動装置30(ベース部材32)は、円形孔4a、4bの中心を回動中心にして図11(a)中の白矢印方向に回動する。一方、人差し指に相当する第4回動装置70(ベース部材72)は、オフセット方向が逆側であるため、図11(a)中の黒矢印方向に回動する。なお、中指に相当する第3回動装置50(ベース部材52)は、オフセットが無いため回動していない。また、各回動装置10、30、50が回動しても、各ベース部材12、32、52、72を束ねる帯状弾性体5a、5bは、弾性変形して回動に追従する。その結果、ハンド装置1は、図13(b)に示すように、指が真っ直ぐ伸びた状態になると共に、甲部分1a及び掌部分1bが扁平状態から反るように変形するため、直径d1の物体Mを把持するための掴み代を十分確保した状態に変形できる。
図13(b)の状態から指を曲げるように、ハンド装置1が各回動装置各10、30、50、70、90を駆動させると、小指及び薬指に相当する第1回動装置10及び第2回動装置30は、図8(b)に示すような回転モーメントF1が発生する。それにより図11(c)に示すように、第1回動装置10(ベース部材12)及び第2回動装置30(ベース部材32)は、円形孔4a、4bの中心を回動中心にして図11(c)中の白矢印方向に回動する。一方、人差し指に相当する第4回動装置70(ベース部材72)は、オフセット方向が逆側であるため、図11(c)中の黒矢印方向に回動する。
上述したように各回動装置10、30、70が回動することで、甲部分1a及び掌部分1bは、各円形孔4a〜4dの配置に沿って、なだらかに「へ」字状に湾曲するため、甲部分1a及び掌部分1bで物体Mを包み込んだ状態になる。さらに、ハンド装置1は、各指に相当する回動装置10、30、50、70が回動方向以外にも、物体Mの形状に沿ってジョイント部材11に対するベース部材12等の首振り的な回動(図4に示す矢印方向の回動)及び中間部材13等に係る第1回動軸18a等の回動を行って、物体Mを包み込むように把持する。その結果、各回動装置10、30、50、70の物体Mとの接触箇所Sは広い面積範囲となって把持力が増し、ハンド装置1は面接触で物体Mを確実に把持できる。
なお、図13(a)〜(c)では、球状の物体Mで、ハンド装置1の把持を説明したが、物体Mが他の形状(例えば、三角柱的な形状、立方体的な形状)であっても、ハンド装置1の甲部分1a及び掌部分1bが物体形状に沿って変形すると共に、各回動装置10、30、50、70も指の曲げ方向以外にも第1回動軸18a等の回動、及びベース部材12等の首振り的な微妙な回動により、物体形状に合わせて指を曲げるため、ハンド装置1は面接触により確実に物体を把持する。
なお、本発明に係る第1回動装置10(他の回動装置でも同様)は、上述した形態に限定されるものではなく、種々の変形例の適用が可能である。例えば、副回動部材16、及び先端回動部材17も指を伸ばす動作を迅速に行う必要がある場合は、副回動部材16、先端回動部材17の指伸ばし方向の回動用にアクチュエータを設けてもよい。また、図8(a)及び図10(a)に示すような、第1回動軸18aを中心にした回動が不要な場合は、第1回動装置10(他の回動装置でも同様)において、中間部材13を省略した構成にしてもよい。さらに、ハンド装置1において、人体の手と同等の構成に拘らないときは、回動装置の個数を図1及び図2に示す状態から適宜増減してもよい。
また、駆動用のアクチュエータは、流体圧式のアクチュエータに限定されるものではなく、各線材の牽引及び送り出しの駆動用アクチュエータとして、モータを用いることも可能である。この場合、モータは、ブロック材3又はロボットハンドの前腕に相当する部分に配置することが、各回動装置の動きを妨げないために好適であり、モータの回転軸に線材を取り付けて線材の牽引及び送り出し(牽引解放)を行うことになる。
本発明の実施形態に係るハンド装置を手の甲側から見た概略図である。 実施形態のハンド装置を掌側から見た概略図である。 複数の回動装置をブロック材に取り付ける状態を示す概略図である。 第1回動装置を手の甲側から見た概略図である。 第1回動装置の側面図である。 (a)は流体を供給していない状態のアクチュエータの断面図、(b)は流体を供給した状態のアクチュエータの断面図である。 (a)は第1回動装置を全体的に回動させた状態の側面図、(b)は回動部材を回動させた状態の側面図である。 (a)は中間部材及び回動部材を第1回動軸を中心に回動させた状態を掌側から見た概略図、(b)は(a)のB−B線における概略断面図である。 指を伸ばすように回動部材を回動する状態を示す第1回動装置の側面図である。 (a)は中間部材及び回動部材を第1回動軸を中心に回動させた状態を手の甲側から見た概略図、(b)は(a)のC−C線における概略断面図である。 図2のA−A線における断面図であり、(a)は甲部分及び掌部分が反るように変形した状態を示す断面図、(b)は扁平的な状態を示す断面図、(c)は湾曲した状態を示す断面図である。 流体供給システムの構成を示すブロック図である。 (a)はアクチュエータを駆動していない状態のハンド装置を示す概略図、(b)は指を伸ばすようにアクチュエータを駆動した状態のハンド装置を示す概略図、(c)は物体を把持した状態のハンド装置を示す概略図である。
符号の説明
1 ハンド装置
1a 甲部分
1b 掌部分
2 手袋
3 ブロック材
4a〜4d 円形孔
5a、5b 帯状弾性体
10 第1回動装置
12 ベース部材
13 中間部材
14 回動部材
15 付勢部材
16 副回動部材
17 先端回動部材
20a、20b 案内部材
21 第1アクチュエータ
22、24、26、28 線材
22a、24a、26a、28a 端部
23 第2アクチュエータ
25 第3アクチュエータ
27 第4アクチュエータ
30 第2回動装置
50 第3回動装置
70 第4回動装置
90 第5回動装置
100 流体供給システム

Claims (10)

  1. 長手方向を有するベース部材と、該ベース部材の長手方向の一端側に回動可能に取り付けてある回動部材と、アクチュエータと、該アクチュエータ及び前記回動部材を繋ぐ線材とを備え、前記アクチュエータの駆動により前記線材を牽引して前記回動部材を回動させる回動装置において、
    前記線材の前記回動部材に繋がる側は、前記ベース部材の長手方向に平行な前記回動部材の中心線からオフセットした位置に取り付けてあることを特徴とする回動装置。
  2. 前記線材のオフセットした位置を維持するように前記線材を案内する案内部材を備える請求項1に記載の回動装置。
  3. 前記回動部材は、中間部材を介して前記ベース部材に取り付けてあり、
    前記中間部材は、前記回動部材の回動軸方向及び前記ベース部材の長手方向の両方向に対して直交的な方向を回動軸方向にして回動可能にしてある請求項1又は請求項2に記載の回動装置。
  4. 前記アクチュエータの駆動による回動方向と逆方向に前記回動部材を回動させる逆回動アクチュエータと、
    該逆回動アクチュエータ及び前記回動部材を繋ぐ逆回動線材とを備える請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の回動装置。
  5. 前記逆回動線材の前記回動部材に繋がる側は、前記ベース部材の長手方向に平行な前記回動部材の中心線から、前記線材のオフセット方向と同方向にオフセットした位置に取り付けてある請求項4に記載の回動装置。
  6. 前記回動部材の前記ベース部材への取り付け側とは反対側になる端部に、回動可能に取り付けてある副回動部材と、
    前記逆回動アクチュエータの駆動による前記回動部材の回動方向と同方向に前記副回動部材を回動させる副逆回動アクチュエータと、
    該副逆回動アクチュエータ及び前記副回動部材を繋ぐ副逆回動線材とを備える請求項4又は請求項5に記載の回動装置。
  7. 前記副逆回動アクチュエータの駆動による回動方向と逆方向に前記副回動部材を付勢する付勢部材を備える請求項6に記載の回動装置。
  8. 請求項4乃至請求項7のいずれか1つに記載の回動装置が備える前記アクチュエータ及び前記逆回動アクチュエータは、流体の給排により膨縮して駆動を行うものであり、
    前記アクチュエータ及び前記逆回動アクチュエータに流体を供給し、
    前記アクチュエータ及び前記逆回動アクチュエータに供給する流体の圧力を切り替えて前記回動部材の回動と回動停止とを切り替えることを特徴とする回動装置の駆動方法。
  9. 長手方向を有するベース部材、該ベース部材の長手方向の一端側に回動可能に取り付けてある回動部材、アクチュエータ、並びに該アクチュエータ及び前記回動部材を繋ぐ線材を有する複数の回動装置と、
    前記複数の回動装置を平行的に並べた状態で、各ベース部材の長手方向に平行な方向を回動中心にして各ベース部材の他端側を回動可能に取り付けた集合部材と、
    前記複数の回動装置の各ベース部材を束ねる弾性体とを備え、
    平行的に並べた前記複数の回動装置の中で、端側に位置する回動装置は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の回動装置であり、該回動装置の線材のオフセット方向を、前記回動装置が位置する端側の方向にしてあることを特徴とするハンド装置。
  10. 前記集合部材における各ベース部材の他端側の取り付け位置の全体的な配置は、湾曲形状にしてある請求項9に記載のハンド装置。
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