JP2008028529A - 放送番組視聴システム及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】放送用の電波に重畳されて提供される情報だけでなく、より多くの情報を視聴者に提供できる放送番組視聴システム及び方法を提供する。
【解決手段】放送番組の映像及び放送番組に関連する情報を表示するディスプレイ装置と、ネットワークを介して放送番組の番組情報を取得し、番組情報からキーワードとして用いる単語を抽出し、抽出した単語を用いて検索したネットワーク上のＷｅｂサイトから該単語に関連する情報を取得し、視聴中の放送番組の映像と共にＷｅｂサイトから取得した情報をディスプレイ装置に表示させるテレビ番組視聴装置とを有する。
【選択図】図１

Description

本発明はテレビジョン放送を視聴するための放送番組視聴システム及び方法に関する。

近年、テレビジョン放送では、従来からの地上アナログ放送に代わる予定の地上デジタル放送あるいは衛星デジタル放送などの新しい放送メディアにより放送番組が提供されるようになってきている。

このような地上デジタル放送や衛星デジタル放送では、放送番組と共にメタデータと呼ばれる付加情報を放送用の電波に重畳して配信することで（いわゆるデータ放送）、視聴者に番組情報を提供するサービスが実施される。

但し、これらの付加情報は、放送局側が作成して配信するため、コストの問題等により全ての番組で提供されるわけではない。また、ニュース番組のように実況中継などがある場合は、即時性が要求されるために付加情報を提供するのが難しいという問題もある。

なお、特許文献１には、衛星デジタル放送の１チャネル分の受信画面上に、複数チャネル分の放送内容を選択的に表示すると共に、視聴者が選択した放送内容に応じて画面表示を切り替えるデータ放送方式が記載されている。
特開２００１−１８６４８６号公報

上述したデータ放送のように放送用の電波に重畳して番組情報を配信する方法では、放送番組の制作と同時にその番組情報を作成する必要がある。また、同じテレビジョン受像機に対して他の放送局からも同じサービスを提供するには情報配信の規格を統一する必要がある。したがって、付加情報を配信するために放送番組の制作コストが増大するなどの問題が発生する。

そのため、上述したように付加情報は全ての番組で提供されるわけではなく、視聴者に対して番組に関連する十分な量の情報を提供できない問題があった。

本発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、放送用の電波に重畳されて提供される情報だけでなく、より多くの情報を視聴者に提供できる放送番組視聴システム及び方法を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため本発明の放送番組視聴システムは、放送番組の映像及び前記放送番組に関連する情報を表示するディスプレイ装置と、
ネットワークを介して前記放送番組の番組情報を取得し、前記番組情報からキーワードとして用いる単語を抽出し、抽出した単語を用いて検索した前記ネットワーク上のＷｅｂサイトから該単語に関連する情報を取得し、視聴中の放送番組の映像と共に前記Ｗｅｂサイトから取得した情報を前記ディスプレイ装置に表示させるテレビ番組視聴装置と、
を有する。

一方、本発明の放送番組視聴方法は、コンピュータが、ネットワークを介して放送番組の番組情報を取得し、
前記番組情報からキーワードとして用いる単語を抽出し、
抽出した単語を用いて検索した前記ネットワーク上のＷｅｂサイトから該単語に関連する情報を取得し、
視聴中の放送番組の映像と共に前記Ｗｅｂサイトから取得した情報をディスプレイ装置に表示させる方法である。

上記のような放送番組視聴システム及び方法では、地上デジタル放送や衛星デジタル放送などの新しい放送メディアを用いることなく、視聴者に放送番組に関連する様々な情報を提供することが可能になる。また、放送局や番組制作者だけでなく第三者によって作成された情報を提供することも可能になる。さらに、メタデータ等の付加情報をデータ放送により提供できる地上デジタル放送や衛星放送においても、データ放送以外の情報を視聴者に提供することが可能である。

本発明によれば、放送用の電波に重畳されて提供される情報だけでなく、テレビジョン放送の視聴者に番組に関連するより多くの情報を提供できる。

次に本発明について図面を用いて説明する。

放送番組に関連する情報は、衛星デジタル放送や地上デジタル放送のように放送用の電波に重畳されて配信されるデータ放送だけでなく、例えばインターネット上のＷｅｂサイトを利用して放送局や番組の制作会社、あるいは出演者の所属事務所などからも提供される。さらに、インターネット上のＷｅｂサイトからは、これら放送番組の製作者側の情報だけでなく視聴者の感想や意見なども各種サーバ装置から提供される。これらの情報は、検索サイトと呼ばれるディレクトリを用いて検索することも可能である。

本発明の放送番組視聴システムは、放送用の電波に重畳されて配信される情報だけではなく、インターネット上のＷｅｂサイトから放送番組に関連する様々な情報を収集して視聴者に提供する構成である。

図１は本発明の放送番組視聴システムの一構成例を示すブロック図である。

図１に示すように、本発明の放送番組視聴システムは、テレビ番組視聴装置１０１、テレビチューナ１０２、ディスプレイ装置１０３、入力装置１０４、スピーカ１０５、テレビアンテナ１０６及び通信制御装置１０７を備え、テレビ番組視聴装置１０１が通信制御装置１０７を介してインターネットなどのネットワーク１０８と接続される構成である。

テレビ番組表示装置１０１は、入力装置１０４による視聴者の操作にしたがってテレビチューナ１０２で受信した放送番組をディスプレイ装置１０３に表示させると共に、放送用の電波に重畳されて配信される付加情報、あるいはネットワーク１０８上のＷｅｂサイトから得られる放送番組に関連する各種の情報を収集し、それらの情報をディスプレイ装置１０３に表示させる。

テレビチューナ１０２は、テレビアンテナ１０６を介して受信した放送番組の映像信号、音声信号、付加情報などをテレビ番組視聴装置１０１へ出力する。

ディスプレイ装置１０３は、テレビ番組視聴装置１０１から出力される放送番組を表示する装置であり、ＣＲＴ（Cathode Ray Tube）やＬＣＤ（Liquid Crystal Display）などがある。

入力装置１０４は、テレビ番組表示装置１０１に視聴者の指示を入力するための装置であり、キーボード、マウス、トラックボールなどのポインティングデバイス、タッチパネル、あるいは赤外線や電波を用いたワイヤレスのリモートコントローラ等がある。

スピーカ１０５はテレビ番組表示装置１０１の出力信号により視聴中の放送番組の音声を再生する。

テレビアンテナ１０６は地上設備や衛星から送信される放送用の電波を受信するための装置である。本発明の放送番組視聴システムは、テレビアンテナ１０６を必ずしも備えている必要はなく、例えば同軸ケーブルや光ファイバなどの有線を介して放送番組を受信してもよい。

通信制御装置１０７は、テレビ番組視聴装置１０１とネットワーク１０８とを接続し、ネットワーク１０８を構成する多数のコンピュータやサーバ装置と通信するためのものであり、Ｅｔｈｅｒｎｅｔ(登録商標)や無線ＬＡＮなどの周知の技術を利用して情報を送受信する。

なお、図１では、放送番組視聴システムに、テレビ番組視聴装置１０１、テレビチューナ１０２、ディスプレイ装置１０３、入力装置１０４、スピーカ１０５及び通信制御装置１０７をそれぞれ独立して備える構成を示しているが、これらの装置は独立している必要はなく、他の装置に組み込まれた構成であってもよい。

例えば、テレビジョン受像機に、テレビ番組視聴装置１０１、テレビチューナ１０２、ディスプレイ装置１０３、入力装置１０４、スピーカ１０５及び通信制御装置１０７が組み込まれた構成でもよく、テレビチューナ１０２、ディスプレイ装置１０３、入力装置１０４及びスピーカ１０５を備えたテレビジョン受像機と、通信制御装置１０７を備えたテレビ番組視聴装置１０１とを有する構成でもよい。

また、テレビ番組視聴装置１０１は、コンピュータによって実現することが可能であり、そのコンピュータに、テレビチューナ１０２、ディスプレイ装置１０３、入力装置１０４、スピーカ１０５及び通信制御装置１０７が組み込まれた構成であってもよい。

また、テレビ番組視聴装置１０１をコンピュータで実現する場合、ディスプレイ装置１０３やテレビチューナ１０２にはテレビジョン受像機を用いてもよい。さらに、ディスプレイ装置１０３及び入力装置１０４として用いる別のコンピュータを備え、該コンピュータとテレビ番組視聴装置１０１として用いるコンピュータとを、例えばローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）によって接続した構成でもよい。

図２は図１に示したテレビ番組視聴装置の一構成例を示すブロック図である。

図２に示すように、テレビ番組視聴装置１０１は、テレビ番組表示部２０２、チャネル情報取得部２０３、時刻取得部２０４、電子番組表抽出部２０５、番組関連キーワード抽出部２０６、字幕抽出部２０７、文字放送抽出部２０８、データ放送抽出部２０９、キーワード検索部２１０、関連情報取得部２１１、取得情報表示優先度決定部２１２、取得情報結果表示部２１３、チャネル情報テレビ局名データベース２１４、電子番組表アドレスデータベース２１５及び検索サイトアドレスデータベース２１６を備えた構成である。

テレビ番組表示部２０２は、テレビチューナ１０２から受け取った放送番組の映像信号をディスプレイ装置１０３へ出力し、音声信号をスピーカ１０５へ出力する。

チャネル情報取得部２０３は、チャネル情報テレビ局名データベース２１４を検索し、視聴中のチャネル番号から受信地区のテレビ局名を取得する。

時刻取得部２０４は、例えば放送用の電波に重畳された時刻情報あるいはネットワーク１０８上から得られる時刻情報等を基に現在時刻を取得する。

電子番組表抽出部２０５は、電子番組表アドレスデータベース２１５を用いてネットワーク１０８から電子番組表を取得し、取得した電子番組表から番組情報を取得する。

番組関連キーワード抽出部２０６は、電子番組表抽出部２０５で取得した番組情報からキーワードとして用いる単語（番組名、出演者名、番組ジャンル、放送内容など）を抽出する。

字幕抽出部２０７は、視聴中の放送番組の映像信号から字幕情報を抽出し、テレビ番組視聴装置１０１で取り扱える文字コードに変換する。

文字放送抽出部２０８は、地上アナログ放送から配信される、放送用の電波に重畳された文字放送から主に字幕情報を取得する。

データ放送抽出部２０９は、地上デジタル放送や衛星デジタル放送のデータ放送から配信される情報から字幕情報や視聴中の番組情報等を取得する。

キーワード検索部２１０は、検索サイトアドレスデータベース２１６を用いてネットワーク１０８（インターネット）上の検索サイトから番組関連キーワード抽出部２０６で抽出したキーワードに関連するＷｅｂサイトのロケーション情報を取得する。

関連情報取得部２１１は、キーワード検索部２１０で取得したＷｅｂサイトのロケーション情報を基に、検索されたＷｅｂサイトへアクセスし、番組関連キーワード抽出部２０６で抽出したキーワードに関連する情報を取得する。

取得情報表示優先度決定部２１２は、キーワード検索部２１０で取得したロケーション情報に関連する情報（キーワードのマッチ度、Ｗｅｂサイトの更新日時など）及び関連情報取得部２１１で取得した情報からディスプレイ装置１０３に表示させる情報の優先度を決定する。

取得情報表示優先度決定部２１２による表示情報の優先度の決定方法としては、例えば関連情報取得部２１１で得られた順に表示の優先度を高く設定する方法、上記キーワードのマッチ度が一定以上の情報を優先して表示する方法、Ｗｅｂサイトの更新日時が一定期間以内の情報を優先して表示する方法等がある。これらの方法は単体で用いてもよく、組み合わせて用いてもよい。なお、キーワードのマッチ度やＷｅｂサイトの更新期間等は、入力装置１０４を用いた視聴者からの入力指示にしたがって変更してもよい。

取得情報結果表示部２１３は、取得情報表示優先度決定部２１２で付与した優先度に基づき、関連情報取得部２１１で取得した情報をディスプレイ装置１０３に表示する。

チャネル情報テレビ局名データベース２１４には、チャネル番号に対応する受信地区のテレビ局名が、例えば表形式で格納されている。電子番組表アドレスデータベース２１５には、電子番組表が掲載されたＷｅｂサイトのロケーション情報が格納されている。また、検索サイトアドレスデータベース２１６には、各種検索サイトのロケーション情報が格納されている。チャネル情報テレビ局名データベース２１４、電子番組表アドレスデータベース２１５及び検索サイトアドレスデータベース２１６には、テレビ番組視聴装置１０１の製造者（プログラムの製造者を含む）あるいは視聴者などの操作により上記情報が予め蓄積される。

図３は図１に示したテレビ番組視聴装置の具体例を示すブロック図である。

テレビ番組視聴装置１０１は、上述したように例えばコンピュータによって実現され、図３に示すように、プログラムにしたがって所定の処理を実行する処理装置１０と、処理装置１０に対してコマンドや情報等を入力するための入力装置１０４と、処理装置１０の処理結果をモニタするための出力装置３０とを備えた構成である。図３に示す出力装置３０は、図１に示したディスプレイ装置１０３やスピーカ１０５に相当する。

処理装置１０は、ＣＰＵ１１と、ＣＰＵ１１の処理に必要な情報を一時的に記憶する主記憶装置１２と、ＣＰＵ１１にテレビ番組視聴装置１０１としての処理を実行させるためのプログラムが記録された記録媒体１３と、上記チャネル情報テレビ局名データベース２１４、電子番組表アドレスデータベース２１５及び検索サイトアドレスデータベース２１６として用いられるデータ蓄積装置１４と、主記憶装置１２、記録媒体１３及びデータ蓄積装置１４とのデータ転送を制御するメモリ制御インタフェース部１５と、入力装置１０４及び出力装置３０とのインタフェース装置であるＩ／Ｏインタフェース部１６と、ネットワーク１０８と接続するためのインタフェースである通信制御装置１０７とを有し、それらがバス１８を介して接続された構成である。

処理装置１０は、記録媒体１３に記録されたプログラムにしたがって上記テレビ番組表示部２０２、チャネル情報取得部２０３、時刻取得部２０４、電子番組表抽出部２０５、番組関連キーワード抽出部２０６、字幕抽出部２０７、文字放送抽出部２０８、データ放送抽出部２０９、キーワード検索部２１０、関連情報取得部２１１、取得情報表示優先度決定部２１２及び取得情報結果表示部２１３の機能を実現する。記録媒体１３は、磁気ディスク、半導体メモリ、光ディスクあるいはその他の記録媒体であってもよい。

通信制御装置１０７は、図３に示すように処理装置１０内に備えていてもよく、図１に示したようにテレビ番組視聴装置１０１から独立して備えていてもよい。

なお、テレビ番組視聴装置１０１は、コンピュータに限定する必要はなく、例えばネットワーク１０８と通信するための通信制御装置１０７に加えて、論理回路等から構成されるＬＳＩ（Large Scale Integration）やＤＳＰ（Digital Signal Processor）等の半導体集積回路及びメモリ等により、上記テレビ番組表示部２０２、チャネル情報取得部２０３、時刻取得部２０４、電子番組表抽出部２０５、番組関連キーワード抽出部２０６、字幕抽出部２０７、文字放送抽出部２０８、データ放送抽出部２０９、キーワード検索部２１０、関連情報取得部２１１、取得情報表示優先度決定部２１２、取得情報結果表示部２１３、チャネル情報テレビ局名データベース２１４、電子番組表アドレスデータベース２１５及び検索サイトアドレスデータベース２１６の機能を実現する構成であってもよい。

次に本発明のテレビ番組視聴装置の動作について図面を用いて説明する
図４は図１に示したテレビ番組視聴装置の処理手順を示すフローチャートである。

図４に示すように、テレビ番組視聴装置１０１は、入力装置１０４を介して視聴者からのチャネル選択の指示を受け取ると（ステップＳ３０１）、テレビ番組表示部２０２によりテレビチューナ部１０２に視聴者が選択したチャネルを指示し（ステップＳ３０２）、テレビチューナ部１０２から出力される選択されたチャネルの放送番組の映像信号をディスプレイ装置１０３に表示させ、音声信号をスピーカ部１０５にて再生させる（ステップＳ３０３）。

次に、テレビ番組視聴装置１０１は、チャネル情報取得部２０３によりチャネル情報テレビ局名データベース２１４を用いて視聴中のチャネル番号から対応する放送局名を取得し（ステップＳ３０４）、時刻取得部２０４により現在時刻を取得する（ステップＳ３０５）。さらに、テレビ番組視聴装置１０１は、電子番組表抽出部２０５により電子番組表アドレスデータベース２１５を用いてテレビ局名及び現在時刻を基にネットワーク１０８上のＷｅｂサイトから通信制御装置１０７を介して電子番組表を取得する（ステップＳ３０６）。

次に、テレビ番組視聴装置１０１は、番組関連キーワード抽出部２０６により、電子番組表に含まれる番組情報から検索に用いるキーワードとなる番組名、出演者、放送内容情報などを分離する。さらに、番組関連キーワード抽出部２０６は放送内容情報から特徴語を抽出する（ステップＳ３０７）。

次に、テレビ番組視聴装置１０１は、動画像中のテロップ文字を自動認識する技術（ＮＴＴニュースリリース、“動画像中のテロップ認識技術を開発”、インターネット＜ＵＲＬ：http://www.ntt.co.jp/news/news97/971105a.html＞など）を用いて、字幕抽出部２０７により放送番組内のテロップを文字情報として取得する（ステップＳ３０８）。また、文字放送抽出部２０８により放送電波に重畳されて配信される文字放送に含まれる字幕情報を抽出する（ステップＳ３０９）。さらに、データ放送抽出部２０９によりデータ放送で配信される字幕情報や放映中の番組情報を抽出する（ステップＳ３１０）。

上述したステップＳ３０８からステップＳ３１０の処理では、放送用の電波の種類や番組に応じて所要の情報を取得すればよい。例えば、地上アナログ放送では文字放送から字幕情報を得ることができる。また、衛星デジタル放送や地上デジタル放送ではデータ放送から字幕情報を得ることができる。衛星デジタル放送及び地上デジタル放送の両方を受信できる場合は、いずれか一方のデータ放送から字幕情報を得てもよい。また、放送番組がテレビドラマの場合は映像から字幕情報を抽出せず、報道番組の場合は字幕情報を抽出するなど、字幕情報の抽出要否を番組の種類に応じて予め設定しておいてもよい。

次に、テレビ番組視聴装置１０１は、キーワード検索部２０９により、ステップＳ３０８から３１０の処理で取得した番組情報から抽出した番組名、出演者、放送内容情報から抽出した特徴語、字幕情報から抽出した特徴語などをキーワードに用いて、インターネット上の検索サイト（２００６年現在、ＮＴＴレゾナント社が提供しているｇｏｏhttp://www.goo.ne.jp/など）により検索を行い、該キーワードに関連するＷｅｂサイトのロケーション情報を取得する（ステップＳ３１１）。

続いて、テレビ番組視聴装置１０１は、関連情報取得部２１１により、キーワード検索部２０９で取得したロケーション情報を基にＷｅｂサイトにアクセスし、Ｗｅｂサイトで公開されている該キーワードに関連する情報を取得する（ステップＳ３１２）。

そして、取得情報表示優先度決定部２１２により、ステップＳ３１１の処理で取得したロケーション情報に付随するマッチ度やデータ更新日時などを用いてステップＳ３１２の処理で取得したＷｅｂサイトの情報の表示の優先度を決定する（ステップＳ３１３）。

テレビ番組視聴装置１０１は、取得情報表示優先度決定部２１２で付与した優先度に基づき、関連情報取得部２１１で得られた情報のうち、優先度が高い情報を取得結果表示部２１３によりディスプレイ装置１０３に表示させる（ステップＳ３１４）。

図５は図１に示したテレビ番組視聴装置による表示例を示す平面図である。

本実施形態のテレビ番組視聴装置１０１は、ディスプレイ装置１０３に表示する画面を複数のペイン（pane）から構成する。図５に示すように、表示画面には、例えばテレビ映像ペイン、電子番組表ペイン、電子番組表検索情報ペイン及び字幕情報検索結果ペインを備えている。

テレビ映像ペインには放送番組の映像を表示する。電子番組表ペインにはＷｅｂサイトから得られた電子番組表を表示する。電子番組表ペインには、電子番組表から得られた視聴中の番組情報だけでなく、次に放映される番組名や隣接チャネルで放映中または放送予定の番組名などを表示してもよい。

電子番組表検索情報ペインには電子番組表の番組情報から抽出したキーワード及びそのキーワードを基に取得したＷｅｂサイトの情報などを表示する。

字幕情報検索情報ペインには上述したステップＳ３０９からステップＳ３１１の処理で取得したＷｅｂサイトの情報を１つまたは複数出力する。

これらのＷｅｂサイトの情報の表示方法には、
（１）Ｗｅｂサイト全体を縮小表示する。
（２）キーワードを強調する加工を行って表示する。
（３）Ｗｅｂサイト中の画面情報のみを出力する。
等がある。これらの表示方法はそれぞれ単体で実施もよく、組み合わせて実施してもよい。さらに、複数の情報をサイクリックに表示してもよい。

また、各ペインでは取得した全ての情報を表示する必要はなく、例えば情報を定期的に更新したり、あるいはスクロールしながら表示するなど、周知の映像出力を行うことも可能である。また、入力装置１０４からの指示にしたがって選択した情報を拡大出力する、情報の更新を一時停止／再開する、あるいは情報のスクロール表示を一時停止／再開するなどの制御を行ってもよい。

なお、情報の検索方法としては、上述したキーワードを用いて検索する方法だけでなく、キーワードに情報を付加して検索を行ってもよい。その場合、付加する情報の選び方で、より最適な情報を得ることができる。例えば、電子番組表から得られる番組のジャンルを基に、視聴する番組が報道番組の場合は、キーワードを定義する（説明する）辞書が掲載されたＷｅｂサイトを優先して検索し、検索した情報を表示すればよい。また、キーワードと共に「ニュース」などの情報を付加して検索すれば、関連するニュースを掲載するＷｅｂサイトの情報を優先して出力できる。また、視聴する番組がドラマの場合は、キーワードを用いて検索した該ドラマの公式サイトを優先的に表示すればよい。

さらに、入力装置１０４を用いた視聴者からの指示にしたがってＷｅｂサイトから取得した情報を拡大表示してもよく、指定されたＷｅｂサイトの情報を関連情報として蓄積してもよい。関連情報は、例えばデータ蓄積装置１４に格納しておき、次回の番組視聴時や同一ジャンルの番組視聴時にキーワードと共に検索に用いればよい。

また、ディスプレイ装置１０３の表示画面は、図５に示した複数のペインから成る構成に限定されるものだけでなく、ペインの位置やサイズを動的に変更してもよく、入力装置１０４を用いた視聴者からの指示にしたがって位置やサイズを変更してもよい。

また、情報の表示方法は、図５に示した複数のペインから成る画面を用いて表示するだけでなく、複数のウィンドウを重ね合わせる方法を用いて表示してもよい。ウィンドウの重ね合わせ表示の場合、周知の半透明表示により複数のウィンドウを同時に表示することが可能である。これらの処理は、コンピュータが備える周知のグラフィカルユーザインタフェースによって実現可能である。

本発明によれば、地上デジタル放送や衛星デジタル放送などの新しい放送メディアを用いることなく、視聴者に放送番組に関連する様々な情報を提供することが可能になる。また、放送局や番組制作者だけでなく第三者によって作成された情報を提供することも可能になる。さらに、メタデータ等の付加情報をデータ放送により提供できる地上デジタル放送や衛星放送においても、データ放送以外の情報を視聴者に提供することが可能である。

したがって、放送用の電波に重畳されて提供される情報だけでなく、テレビジョン放送の視聴者に番組に関連するより多くの情報を提供できる。

本発明の放送番組視聴システムの一構成例を示すブロック図である。 図１に示したテレビ番組視聴装置の一構成例を示すブロック図である。 図１に示したテレビ番組視聴装置の具体例を示すブロック図である。 図１に示したテレビ番組視聴装置の処理手順を示すフローチャートである。 図１に示したテレビ番組視聴装置による表示例を示す平面図である。

符号の説明

１０ 処理装置
３０ 出力装置
１１ ＣＰＵ
１２ 主記憶装置
１３ 記録媒体
１４ データ蓄積装置
１５ メモリ制御インタフェース部
１６ Ｉ／Ｏインタフェース部
１８ バス
１０１ テレビ番組視聴装置
１０２ テレビチューナ
１０３ ディスプレイ装置
１０４ 入力装置
１０５ スピーカ
１０６ テレビアンテナ
１０７ 通信制御装置
１０８ ネットワーク
２０２ テレビ番組表示部
２０３ チャネル情報取得部
２０４ 時刻取得部
２０５ 電子番組表抽出部
２０６ 番組関連キーワード抽出部
２０７ 字幕抽出部
２０８ 文字放送抽出部
２０９ データ放送抽出部
２１０ キーワード検索部
２１１ 関連情報取得部
２１２ 取得情報表示優先度決定部
２１３ 取得情報結果表示部
２１４ チャネル情報テレビ局名データベース
２１５ 電子番組表アドレスデータベース
２１６ 検索サイトアドレスデータベース

Claims (8)

1. 放送番組の映像及び前記放送番組に関連する情報を表示するディスプレイ装置と、
   ネットワークを介して前記放送番組の番組情報を取得し、前記番組情報からキーワードとして用いる単語を抽出し、抽出した単語を用いて検索した前記ネットワーク上のＷｅｂサイトから該単語に関連する情報を取得し、視聴中の放送番組の映像と共に前記Ｗｅｂサイトから取得した情報を前記ディスプレイ装置に表示させるテレビ番組視聴装置と、
   を有する放送番組視聴システム。
2. 前記テレビ番組視聴装置は、
   前記Ｗｅｂサイトから取得した情報に所定の優先度を付与し、視聴中の放送番組の映像と共に前記優先度の高い情報を前記ディスプレイ装置に表示させる請求項１記載の放送番組視聴システム。
3. 前記テレビ番組視聴装置は、
   視聴中の放送番組の映像と共に前記Ｗｅｂサイトから取得した情報及び放送用の電波に重畳されて配信された情報を前記ディスプレイ装置に表示させる請求項１記載の放送番組視聴システム。
4. コンピュータが、
   ネットワークを介して放送番組の番組情報を取得し、
   前記番組情報からキーワードとして用いる単語を抽出し、
   抽出した単語を用いて検索した前記ネットワーク上のＷｅｂサイトから該単語に関連する情報を取得し、
   視聴中の放送番組の映像と共に前記Ｗｅｂサイトから取得した情報をディスプレイ装置に表示させる放送番組視聴方法。
5. 前記Ｗｅｂサイトから取得した情報に所定の優先度を付与し、
   視聴中の放送番組の映像と共に前記優先度の高い情報を前記ディスプレイ装置に表示させる請求項４記載の放送番組視聴方法。
6. 視聴中の放送番組の映像と共に前記Ｗｅｂサイトから取得した情報及び放送用の電波に重畳されて配信された情報を前記ディスプレイ装置に表示させる請求項４記載の放送番組視聴方法。
7. コンピュータを、
   請求項１から３のいずれか１項に記載のテレビ番組視聴装置として動作させるためのプログラム。
8. コンピュータを、
   請求項１から３のいずれか１項に記載のテレビ番組視聴装置として動作させるためのプログラムが記録された記録媒体。

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