以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の記録制御装置は、
第1の記録媒体(例えば、図2の光ディスク22A)に記録されているデータを、第2の記録媒体(例えば、図2の光ディスク21A)に記録させる記録制御装置(例えば、図2のビデオ編集装置23)において、
ユーザからの編集に関する指令を受け付ける受付手段(例えば、図3の受付部91)と、
前記受付手段により受け付けられた指令に応じて、前記第1と第2の記録媒体に記録されているデータの編集結果に関する情報である作成編集情報を作成し、前記第2の記録媒体に記録させるとともに、前記第1の記録媒体に記録されているデータのうちの、前記作成編集情報に対応する編集結果を構成するデータである作成編集データを前記第2の記録媒体に記録させる記録制御手段(例えば、図3の記録制御部92)と
を備える。
本発明の一側面の記録制御装置は、
サムネイル映像を表示させる表示制御手段(例えば、図3の表示制御部93)
をさらに備え、
前記データは映像データであり、
前記表示制御手段は、前記第1または第2の記録媒体に記録されている映像データに対応するサムネイル映像を表示させ、
前記受付手段は、前記表示制御手段により表示されたサムネイル映像に対するユーザの操作に応じて、前記編集に関する指令を受け付ける。
本発明の一側面の記録制御方法は、
第1の記録媒体(例えば、図2の光ディスク22A)に記録されているデータを、第2の記録媒体(例えば、図2の光ディスク21A)に記録させる記録制御装置(例えば、図2のビデオ編集装置23)の記録制御方法において、
ユーザからの編集に関する指令を受け付け(例えば、図14のステップS96)、
その受け付けられた指令に応じて、前記第1と第2の記録媒体に記録されているデータの編集結果に関する情報である作成編集情報を作成し、前記第2の記録媒体に記録させるとともに(例えば、図16のエディットリスト作成処理)、前記第1の記録媒体に記録されているデータのうちの、前記作成編集情報に対応する編集結果を構成するデータである作成編集データを前記第2の記録媒体に記録させる(例えば、図15のステップS45)
ステップを含む。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した簡易編集システム1の一実施の形態の構成例を示している。
図1の簡易編集システム1は、例えば、収録されたテレビジョン番組の簡易編集に用いられる簡易編集システムである。テレビジョン番組の簡易編集の工程は、基本的に、ディスク集約、ビデオ編集、VO付加、および、白パケ伝送または白パケ記録に分類される。
ディスク集約は、複数の光ディスクに収録されたテレビジョン番組を構成する各場面の映像データや音声データ等の素材データを、1つの光ディスクに集約する工程である。ビデオ編集は、素材データの必要な範囲を選択し、意図する順番に並べることによりノンリニア編集を行う工程である。
VO付加は、ビデオ編集の編集結果を構成する素材データ(以下、編集データという)と同時に、ナレーション等の音声データであるVOデータが再生されるように、VOデータを記録することにより、編集結果にVOを付加する工程である。白パケ伝送は、VO付加後の編集結果を、白パケとして、放送局等に伝送する工程である。なお、白パケとは、まだ文字や図形のスーパーインポーズによる仕上げがなされていない未完成のデータを指す。白パケ記録は、白パケを光ディスク等に記録する工程である。
図1の簡易編集システム1は、このような各工程における作業を支援する簡易編集支援システムである。簡易編集システム1は、カムコーダ21と22、ビデオ編集装置23、VO付加装置24、および白パケ記録装置25により構成される。
カムコーダ21と22は、テレビジョン番組であるニュース番組の収録や、スポーツ等の試合の模様、映画などの撮影(音声の取得も含む)に使用される装置である。カムコーダ21と22は、被写体を撮影して得られた素材データ等を、ファイル単位で光ディスク21Aまたは光ディスク22Aに記録する。
また、カムコーダ21と22は、ユーザの入力に基づいて、収録に関する情報等のように、例えば、後段のビデオ編集時に有用となる情報等を生成し、カムコーダ21と22において得られた素材データにメタデータとして関連付ける。
素材データや、それに関連付けられるメタデータが記録された光ディスク21Aまたは22Aは、ビデオ編集装置23の内部の光ディスクドライブ67(後述する図2)または外部の光ディスクドライブ23Aに装着される。
ビデオ編集装置23は、その内部の光ディスクドライブ67または外部の光ディスクドライブ23Aに装着される光ディスク21Aまたは22Aに収録されたテレビジョン番組を構成する各場面の素材データのノンリニア編集と、光ディスク21Aまたは22Aのいずれか一方への編集データの集約とに使用される装置である。
なお、以下では、編集データの集約先(複写先)は、光ディスク21Aであり、集約元(複写元)は、光ディスク22Aであるものとして説明する。
ビデオ編集装置23は、ユーザの入力に応じて、光ディスク21Aまたは22Aに記録されている素材データのノンリニア編集を行い、その編集結果に関する情報であるエディットリスト(編集情報)を作成して、光ディスク21Aに記録させるとともに、光ディスク22Aに記録されている素材データのうちの編集データ等を光ディスク21Aに複写する。
VO付加装置24は、ビデオ編集装置23により得られる編集結果へのVOの付加に使用される装置である。VO付加装置24には、素材データとエディットリストが記録されている光ディスク21Aが装着され、マイクロフォン24Aが接続されている。
VO付加装置24は、光ディスク21Aに記録されているエディットリストにしたがって、編集データを再生し、再生中にマイクロフォン24Aに入力される音声をVOとして編集結果に付加する。即ち、VO付加装置24は、再生中の編集データと同時に、その編集データの再生中に入力された音声のデータであるVOデータが再生されるように、VOデータを光ディスク21Aに記録する。
白パケ記録装置25は、VO付加後の編集結果の白パケとしての伝送または記録に使用される装置である。白パケ記録装置25には、内部のドライブ(図示せず)に、VO付加装置24によりVOデータが記録された後の光ディスク21Aが装着され、その光ディスク21Aに記録されているエディットリストにしたがって、光ディスク21Aに記録されている素材データとVOデータを白パケとして同時に再生し、その白パケをベースバンドとして、FPU(Field Pickup Unit)やSNG(Satellite News Gathering)を用いて放送局26に伝送する。
また、白パケ記録装置25は、VOデータが記録された後の光ディスク21Aに記録されているエディットリストにしたがって、光ディスク21Aに記録されている編集データを接続し、その編集データに含まれる所定のチャンネルの音声データに、所定のチャンネルのVOデータを上書きして、その結果得られる素材データを、白パケを一本化したファイルとして、放送局26にFTP(File Transfer Protocol)やFAM(File Access Mode)に準拠して送信する。
このFAMは、i.LINK(商標)におけるデータの取り扱い形式のうち、ファイル形式のデータを送受信する形式である。放送局26は、例えば、白パケを一本化したファイルを、図示せぬ光ディスク等に記録することにより、白パケが一本化されたファイルを記録する光ディスク等を作成する。
なお、VOデータが記録された光ディスク21Aは、放送局26に郵送されるようにしてもよい。
放送局26は、以上のようにして白パケ記録装置25から送信された白パケを用いて、文字や図形のスーパーインポーズによる仕上げなどを行い、テレビジョン番組として完成されたAV(Audio Video)データであるカンパケを作成する。
なお、白パケを一本化したファイルは、光ディスク21Aの記録領域のうち、まだ何も記録されていない未記録領域に記録されたり、白パケ記録装置25に接続されたドライブ25Aに装着される光ディスク27に記録されるようにしてもよい。
また、図1では、カムコーダ21と22、ビデオ編集装置23、VO付加装置24、白パケ記録装置25が、それぞれ別々の装置であるものとしたが、それらの一部または全部が一体化されていてもよい。
さらに、図1では、光ディスク21Aと22Aがビデオ編集装置23の内部の光ディスクドライブ67または外部の光ディスクドライブ23Aに装着され、ビデオ編集装置23が、装着された光ディスク21Aと22Aに対する読み出しまたは記録を行うものとしたが、ビデオ編集装置23が、光ディスク21Aが装着されたカムコーダ21と、光ディスク22Aが装着されたカムコーダ22とネットワークを介して接続され、そのネットワークを介して、光ディスク21Aと22Aに対する読み出しまたは記録を行うようにしてもよい。
また、以下では、カムコーダ21と22を区別する必要がない場合、それらをまとめてカムコーダ20という。
図2は、図1のビデオ編集装置23のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
図2のビデオ編集装置23では、映像入力I/F(Interface)50、音声入力I/F51、マイコン52、一時記憶メモリI/F53、光ディスクドライブI/F54および55、操作部I/F56、ベースバンド出力I/F57、音声出力I/F58、シリアルデータI/F59、映像表示I/F60、メモリカードI/F61、ネットワークI/F62、ハードディスクドライブI/F63、並びにドライブI/F64が、データバスを介して、システムバス65に接続されている。
映像入力I/F50には、外部に設けられたカメラ41が接続されており、カメラ41により撮影された結果得られる映像信号が、カメラ41から入力される。映像入力I/F50は、その映像信号に含まれる、SDI(Serial Digital Interface)規格に準拠した信号、コンポジット信号、コンポーネント信号などの同期信号を、映像データとして、システムバス65を介して、映像表示I/F60などに供給する。
音声入力I/F51には、図示せぬマイクロフォンなどにより取得された周囲の音声の音声信号が入力される。音声入力I/F51は、その音声信号に対してA/D(Analog/Digital)変換を行い、その結果得られるデジタル信号を、システムバス65を介して音声出力I/F58などに供給する。
マイコン52は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)により構成される。マイコン52のCPUは、ROMまたはハードディスク69に記録されているプログラムにしたがって、操作部I/F56からの操作信号などに応じて、ビデオ編集装置23の各部を制御する。RAMには、CPUが実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。
一時記憶メモリI/F53には、バッファなどの一時記憶メモリ66が接続されており、一時記憶メモリI/F53は、光ディスクドライブI/F53または54から供給されるプロキシデータなどを、一時記憶メモリ66に記憶させる。このプロキシデータは、素材データのデータ量を少なくしたデータである。
また、一時記憶メモリI/F53は、一時記憶メモリ66に記憶されているプロキシデータのうち、音声データをシステムバス65を介して音声出力I/F58に供給し、映像データをシステムバス65を介して映像表示I/F60に供給する。
光ディスクドライブI/F54には、光ディスク21Aが装着された光ディスクドライブ67が接続されている。光ディスクドライブI/F54は、光ディスクドライブ67を制御して、光ディスク21Aからプロキシデータを読み出し、システムバス65を介して一時記憶メモリI/F53に供給したり、素材データを読み出し、システムバス65を介してベースバンド出力I/F57に供給する。また、光ディスクドライブI/F54は、光ディスクドライブ67を制御し、光ディスクドライブI/F55から供給される、編集データを光ディスク21Aに記録させる。
光ディスクドライブI/F55には、光ディスク22Aが装着された光ディスクドライブ23Aが接続されている。光ディスクドライブI/F55は、光ディスクドライブ23Aを制御して、光ディスク22Aからプロキシデータを読み出し、システムバス65を介して一時記憶メモリI/F53に供給する。また、光ディスクドライブI/F55は、光ディスクドライブ23Aを制御して、光ディスク22Aから編集データを読み出し、光ディスクドライブI/F54に供給する。
操作部I/F56には、外部に設けられたキーボード、マウス、リモートコントローラから送信されてくる指令を受信する受信部などの操作部42が接続される。操作部I/F56は、ユーザによる操作部42の操作に応じて操作信号を生成し、その操作信号を、システムバス65を介してマイコン52に供給する。
ベースバンド出力I/F57は、光ディスクドライブI/F54からの素材データをベースバンドとして、FPU装置やSNG装置に出力する。例えば、ベースバンド出力I/F57は、光ディスクドライブI/F54から供給される編集データを、ベースバンドとして、FPU装置やSNG装置に出力する。
音声出力I/F58には、外部に設けられたスピーカ43が接続され、音声出力I/F58は、音声入力I/F51から供給される音声データに対して、D/A(Digital/Audio)変換を行い、その結果得られるアナログ信号を増幅して、スピーカ43に供給する。スピーカ43は、音声出力I/F58からのアナログ信号に基づいて、音声を外部に出力する。なお、音声出力I/F58は、音声データをそのままスピーカ43に供給し、スピーカ43が、D/A変換等を行い、その結果得られるアナログ信号に基づいて音声を外部に出力するようにしてもよい。
シリアルデータI/F59は、必要に応じて、図示せぬ外部のコンピュータ等のデジタル機器との間で、データをやり取りする。映像表示I/F60には、外部に設けられた映像モニタ44が接続され、映像表示I/F60は、一時記憶メモリI/F53からの映像データに対して、D/A変換を行い、その結果得られるコンポジット信号、コンポーネント信号などのアナログ信号を増幅して、映像モニタ44に供給する。映像モニタ44は、映像表示I/F60からのアナログ信号に基づいて映像を表示する。
なお、映像モニタ44には、映像とともに、その映像に対応するタイムコードが表示されるようにしてもよい。
また、映像表示I/F60は、映像データをそのまま映像モニタ44に供給し、映像モニタ44が、D/A変換等を行い、その結果得られるアナログ信号に基づいて映像を表示するようにしてもよい。
メモリカードI/F61は、必要に応じてビデオ編集装置23に装着されるメモリカード(図示せず)に対して、映像データ、音声データ、各種の設定データなどの読み書きを行う。ネットワークI/F62は、必要に応じて、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して接続される他の装置との間で、データのやり取りを行う。
例えば、ネットワークI/F62は、他の装置からネットワークを介してプログラムを取得し、システムバス65、ハードディスクドライブI/F63、およびハードディスクドライブ68を介して、ハードディスク69に記録させる。
ハードディスクドライブI/F63には、ハードディスク69が装着されたハードディスクドライブ68が接続されている。ハードディスクドライブI/F63は、ハードディスクドライブ68を制御し、ハードディスク69に対するデータの読み書きを行う。例えば、ハードディスクドライブI/F63は、ハードディスクドライブ68を制御し、ネットワークI/F62とシステムバス65を介して供給されるプログラムをハードディスク69に記録させる。
ドライブI/F64には、ドライブ70が接続されている。ドライブI/F64は、ドライブ70を制御し、ドライブ70に磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア45が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じてハードディスクドライブI/F63などを介してハードディスク69に転送され、記録される。
システムバス65は、そこにデータバスを介して接続されている各部の間でのデータのやり取りを仲介する。
次に、図2のビデオ編集装置23において、マイコン52は、所定のプログラムを実行することにより光ディスク21Aに編集データを集約する集約部として機能する。
図3は、そのような集約部80の機能的構成例を示している。
図3の集約部80は、複写先(集約先)である光ディスク21Aに対する処理を行う複写先処理部81と、複写元(集約元)である光ディスク22Aに対する処理を行う複写元処理部82とにより構成される。
複写先処理部81は、受付部91、記録制御部92、および表示制御部93により構成される。
受付部91は、図2の操作部I/F56から供給される、編集に関する指令を行うための操作に対応する操作信号を受け付け、その操作信号を記録制御部92または表示制御部93に供給する。
記録制御部92は、受付部91からの操作信号に応じて、光ディスク21Aと22Aに記録されている素材データのノンリニア編集を行うとともに、その編集結果の編集データを光ディスク21Aに集約する。
具体的には、記録制御部92は、受付部91からの操作信号に応じて、光ディスク21Aと22Aに記録されている素材データの編集結果に関する情報であるエディットリストを作成し、光ディスクドライブI/F54を制御して、光ディスク21Aに記録させる。
また、記録制御部92は、受付部91からの操作信号に応じて、クリップ単位の編集データ(以下、サブクリップという)に関する情報であるクリップ単位のエディットリスト(以下、クリップエディットリストという)を作成し、複写元処理部82の記録制御部102に送信する。
なお、クリップとは、カムコーダ20の撮影処理の回数の単位である。またそれ以外にも、クリップは、その撮影処理の撮影開始から撮影終了までの時間を示す単位を示したり、その撮影処理により得られた各種のデータの長さを示す単位を示したり、その撮影処理により得られた各種のデータのデータ量を示す単位を示す。さらに、クリップは、その各種のデータの集合体そのものも示す場合もある。
ここでは、クリップとは、例えば、1回の撮影処理(撮影開始から撮影終了までの撮影処理)により得られた素材データ、メタデータ等の集合体を指す。
さらに、記録制御部92は、受付部91からの操作信号に応じて、光ディスク22Aに記録されている素材データのうちのサブクリップ、または、サブクリップより再生順序が前および後の所定の長さの素材データ(以下、余裕データという)が付加されたサブクリップを、複写元処理部82の読出部101に要求し、その要求に応じて送信されてくるサブクリップまたは余裕データが付加されたサブクリップを光ディスク21Aに記録させる。
このように、記録制御部92は、必要に応じて、サブクリップだけでなく、余裕データも光ディスク21Aに記録させるので、編集区間の開始位置または終了位置を余裕データの長さの範囲内で変更する編集を行う場合、光ディスク21Aへの編集データの集約のために、サブクリップを新たに光ディスク21Aに記録させる必要はない。その結果、ユーザによる編集作業の効率を向上させることができる。
表示制御部93は、受付部91からの操作信号に応じて、映像モニタ44に各種の画面を表示させる。具体的には、例えば、表示制御部93は、受付部91からの操作信号に応じて、光ディスクドライブI/F54を制御し、光ディスク21Aに記録されているプロキシデータを読み出すとともに、光ディスク22Aに記録されているプロキシデータの読み出しを複写元処理部82に要求し、その要求に応じて送信されてくるプロキシデータを受信する。
また、表示制御部93は、光ディスク21Aまたは22Aから読み出されたプロキシデータのうちの、例えば先頭の映像のプロキシデータに基づいて、サムネイル映像を表示させるための映像データ(以下、サムネイル映像データという)を作成する。そして、表示制御部93は、映像表示I/F60を制御し、サムネイル映像データ等を用いて、ユーザが編集に関する指令を行うための画面である編集画面を映像モニタ44に表示させる。
ユーザは、映像モニタ44に表示された編集画面を見ながら、操作部42を操作することにより、編集に関する指令を行う。この指令に対応する操作信号は、受付部91により受け付けられる。
複写元処理部82は、読出部101と記録制御部102により構成される。
読出部101は、記録制御部92からの要求に応じて、光ディスクドライブI/F55を制御し、光ディスク22Aからサブクリップ、または、余裕データが付加されたサブクリップを読み出し、記録制御部92に供給する。読出部101は、表示制御部93からの要求に応じて、光ディスクドライブI/F55を制御し、光ディスク22Aからプロキシデータを読み出し、表示制御部93に供給する。
記録制御部102は、光ディスクドライブI/F55を制御し、記録制御部92からのクリップエディットリストを、光ディスク22Aに記録させる。
図4は、光ディスク21Aに記録されているファイルのディレクトリ構造の例を示している。
図4において、シンボル121は、1つのディレクトリを表している。なお、符号は付していないが、シンボル(ディレクトリ)121と同一のその他のシンボルも、1つのディレクトリを表している。また、シンボル122は、1つのファイルを示している。なお、符号は付していないが、シンボル(ファイル)122と同一のその他のシンボルも、1つのファイルを示している。
なお、以下、特に断りの無い限り、ディレクトリとディレクトリのシンボルとは同一であるとみなして説明する。同様に、ファイルとファイルのシンボルとは同一であるとみなして説明する。また、各ディレクトリのそれぞれ、および、各ファイルのそれぞれの識別を容易なものとするために、以下、ファイルまたはディレクトリの後方に括弧( )書きでその名称を記載する。
図4の例では、光ディスク21Aには、目次を記述するデータのファイルであり、クリップおよびエディットリストを管理するための情報を記述するインデックスファイル(INDEX.XML)122と、光ディスク21Aの代表画のパス、光ディスク21Aのタイトルまたはコメントを記述するディスクメタデータのファイルであるディスクメタファイル(DISCMETA.XML)とが設けられている。
また、光ディスク21Aには、クリップのファイルが下位に設けられるクリップディレクトリ(Clip)121、エディットリストのファイルが下位に設けられるエディットリストディレクトリ(Edit)、およびプロキシデータのファイルが下位に設けられるプロキシディレクトリ(Sub)が設けられている。
クリップディレクトリ(Clip)121には、光ディスク21Aに記録されているクリップが、クリップ毎に異なるファイルとして記録されている。
具体的には、例えば、図4は、光ディスク21Aに4つのクリップのデータが記録されている場合の例を示している。
即ち、例えば、クリップディレクトリ121の下位には、光ディスク21Aに記録された最初のクリップの素材データのファイルである第1のクリップファイル(C0001.MXF)と、このクリップの素材データに対応する、リアルタイム性を要求されないメタデータ(以下、ノンリアルタイムメタデータという)を含むファイルである第1のノンリアルタイムメタデータファイル(C0001M01.XML)とが設けられている。
なお、図4の例では、ノンリアルタイムメタデータファイル(C0001M01.XML)は、汎用性を持たせるためにXML形式で記述されている。
また、クリップディレクトリ121の下位には、第1のクリップファイル(C0001.MXF)と第1のノンリアルタイムメタデータファイル(C0001M01.XML)と同様に、第2のクリップファイル(C0002.MXF)と第2のノンリアルタイムメタデータファイル(C0002M01.XML)、第3のクリップファイル(C0003.MXF)と第3のノンリアルタイムメタデータファイル(C0003M01.XML)、並びに第4のクリップファイル(C0004.MXF)と第4のノンリアルタイムメタデータファイル(C0004M01.XML)が設けられている。
図4において、このようなクリップディレクトリ(Clip)121の下方に示される、エディットディレクトリ(Edit)には、光ディスク21Aに記録されているエディットリストが、編集処理ごとに異なるファイルとして記録されている。
例えば、図4の例の場合、エディットディレクトリ(Edit)の下位には、光ディスク21Aに記録されたクリップの1回目の編集処理の編集結果に関する情報であるエディットリストを含むファイルである第1のエディットリストファイル(E0001E01.SMI)と、編集データ(編集に用いられた全クリップの素材データのうち、編集データとして抽出された部分)に対応するメタデータ、または、そのメタデータに基づいて新たに生成されたメタデータを含むファイルである第1のエディットリスト用メタデータファイル(E0001M01.XML)とが設けられている。
また、エディットディレクトリの下位には、第1のエディットリストファイル(E0001E01.SMI)と第1のエディットリスト用メタデータファイル(E0001M01.XML)と同様に、光ディスク21Aに記録されたクリップの2回目の編集処理に対応する第2のエディットリストファイル(E0002E01.SMI)と第2のエディットリスト用メタデータファイル(E0002M01.XML)、並びに光ディスク21Aに記録されたクリップの3回目の編集処理に対応する第3のエディットリストファイル(E0003E01.SMI)と第3のエディットリスト用メタデータファイル(E0003M01.XML)が設けられている。
また、図4において、このようなエディットディレクトリ(Edit)の下方に示される、プロキシディレクトリ(Sub)には、光ディスク21Aに記録されているクリップのプロキシデータが、クリップ毎に異なるファイルとして記録されている。
例えば、図4の例の場合、プロキシディレクトリ(Sub)の下位には、光ディスク21Aに記録された最初のクリップのプロキシデータのファイルである第1のプロキシファイル(C0001S01.MXF)、第2のクリップのプロキシデータのファイルである第2のプロキシファイル(C0002S01.MXF)、第3のクリップのプロキシデータのファイルである第3のプロキシファイル(C0003S01.MXF)、並びに第4のクリップのプロキシデータのファイルである第4のプロキシファイル(C0004S01.MXF)が設けられる。
さらに、光ディスク21Aには、クリップに関するデータ以外のデータのファイルが設けられる一般ディレクトリ(General)が設けられている。
なお、光ディスク22Aに記録されているファイルのディレクトリ構造も、図4に示したディレクトリ構造と同様に構成される。
図5は、図4のクリップファイルのフォーマットの例を示している。
ここで、図5では、ボディに配置される素材データとして、MPEG(Moving Picture Experts Group)2方式で符号化された映像データと、リニアPCM(Pulse Code Modulation)形式の音声データを、それぞれ採用した場合のフォーマットを示している。
なお、ボディには、その他、DV(Digital Video)等の各種のフォーマットの映像データと音声データを配置することが可能である。
図5に示すように、1フレーム分のリアルタイム性を要求されるメタデータ(以下、リアルタイムメタデータという)が配置されるシステムアイテム、MPEG2方式で符号化された映像データ、およびリニアPCM形式で符号化された音声データが、1クリップ分まとめてボディに配置され、さらに、そのボディにヘッダとフッタが付加されて、クリップファイルが構成される。
ここで、システムアイテム、映像データ、音声データは、KLV(Key,Length,Value)構造にKLVコーディングされて配置される。
KLV構造とは、その先頭から、キー(Key)、レングス(Length)、バリュー(Value)が順次配置された構造であり、キーには、バリューに配置されるデータがどのようなデータであるかを表す、SMPTE 298Mの規格に準拠した16バイトのラベルが配置される。レングスには、バリューに配置されるデータのデータ長が配置される。バリューには、実データ、即ち、ここでは、1フレームのリアルタイムメタデータが配置されるシステムアイテム、映像データ、または音声データが配置される。
また、KLVコーティングされたシステムアイテム、映像データ、および音声データは、そのデータ長が、KAG(KLV Alignment Grid)を基準とする固定長となっている。そして、KLVコーティングされたシステムアイテム、映像データ、および音声データを固定長とするのに、スタッフィング(stuffing)のためのデータとしてのフィラー(Filler)が、やはりKLV構造とされて、KLVコーティングされたシステムアイテム、映像データ、および音声データのそれぞれの後に配置される。
ヘッダには、その先頭から、ヘッダパーティションパック(Header Partition Pack)、ヘッダメタデータ(Header Metadata)、インデックステーブル(Index Table)が順次配置される。ヘッダパーティションパックには、ファイルフォーマット(例えば、MXF(Material eXchange Format))を表すデータであるパーティションメタデータ、ボディの長さ、ボディの開始位置、ボディに配置されるデータの形式(符号化方式)を表すデータなどが配置される。ヘッダメタデータには、例えば、MPUMID(Material Package Unique Material IDentifier)、FPUMID(File Package UMID)、先頭タイムコード、ファイルの作成日や、ボディに配置されたデータに関する情報(例えば、映像の画素数、アスペクト比など)が配置される。
なお、MPUMIDとは、ボディに配置されるデータをグローバルユニークに識別するための固有の識別子であって、SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)により定められる識別子を指す。また、FPUMIDとは、ファイルをグローバルユニークに識別するための固有の識別子であって、SMPTEにより定められる識別子を指す。
インデックステーブルには、ボディに配置されたデータを管理するためのデータなどが配置される。フッタは、フッタパーティションパック(Footer Partition Pack)で構成され、フッタパーティションパックには、フッタを特定するためのデータなどが配置される。
次に、図6乃至図12は、図3の表示制御部93が表示させる編集画面の例を示す図である。
まず最初に、ユーザにより、ビデオ編集の開始が指令されると、映像モニタ44には、編集画面の1つである図6のクリップ選択画面140が表示される。図6のクリップ選択画面140は、複写元用表示部141、複写先用表示部142、カーソル143、上方向ボタン144Aと下方向ボタン144B、左方向ボタン145Aと右方向ボタン145B、選択ボタン146、および決定ボタン147により構成される。
複写元用表示部141には、複写元である光ディスク22Aに記録されているクリップファイルの名称が表示される。図6の例では、光ディスク22Aのファイルのディレクトリ構造は、図4に示したディレクトリ構造となっており、複写元用表示部141には、クリップファイル(C0001.MXF乃至C0004.MXF)の名称「C0001」、「C0002」、「C0003」、および「C0004」が表示されている。
複写先用表示部142には、複写先である光ディスク21Aに記録されているクリップファイルの名称が表示される。図6の例では、光ディスク21Aのファイルのディレクトリ構造は、図4に示したディレクトリ構造となっており、複写先用表示部142には、クリップファイル(C0001.MXF乃至C0004.MXF)の名称「C0001」、「C0002」、「C0003」、および「C0004」が表示されている。
カーソル143は、複写元用表示部141または複写先用表示部142に表示されるクリップファイルの名称に対応する位置に表示される。カーソル143は、ユーザが所望のクリップファイルを選択するときに操作され、ユーザの所望のクリップファイルの名称の表示位置に対応する位置に移動される。
上方向ボタン144Aは、カーソル143を上方向に移動させるときに、下方向ボタン144Bは、カーソル143を下方向に移動させるときに、それぞれ操作される。左方向ボタン145Aは、カーソル143を左方向に移動させるときに、右方向ボタン145Bは、カーソル143を右方向に移動させるときに、それぞれ操作される。
選択ボタン146は、カーソル143の位置に対応するクリップファイルを、編集対象候補として注目するクリップファイルとして選択するときに操作される。決定ボタン147は、注目するクリップファイルの選択を決定するときに操作される。
図6において、ユーザは、複写元用表示部141と複写先用表示部142に表示されるクリップファイルの名称を見ながら、上方向ボタン144A、下方向ボタン144B、左方向ボタン145A、または右方向ボタン145Bを操作して、編集対象候補として注目するクリップファイルの名称に対応する位置にカーソル143を移動させ、選択ボタン146を操作し、決定ボタン147を操作する。これにより、編集対象候補として注目するクリップファイルの選択が決定される。
ユーザにより決定ボタン147が操作されると、図6のクリップ選択画面140は、編集画面の1つである図7のエディットリスト選択画面160に変更される。
図7のエディットリスト選択画面160は、エディットリスト表示部161、カーソル162、上方向ボタン163Aと下方向ボタン163B、選択ボタン164、および新規ボタン165により構成される。
エディットリスト表示部161には、複写先である光ディスク21Aに記録されているエディットリストファイルの名称と作成日時が表示される。図7の例では、光ディスク21Aに記録されているファイルのディレクトリ構造が、図4に示したディレクトリ構造となっており、エディットリスト用表示部161には、第1乃至第3のエディットリストファイルの名称の上位5文字に続いて、それぞれ、第1乃至第3のエディットリストファイルの作成日時が括弧書きで表示されている。
カーソル162は、エディットリスト用表示部161に表示されるエディットリストファイルの名称と作成日時に対応する位置に表示される。カーソル162は、ユーザが所望のエディットリストファイルを選択するときに操作され、ユーザの所望のエディットリストファイルの名称と作成日時の表示位置に対応する位置に移動される。
上方向ボタン163Aは、カーソル162を上方向に移動させるときに、下方向ボタン163Bは、カーソル162を下方向に移動させるときに、それぞれ操作される。選択ボタン164は、カーソル162の位置に対応するエディットリストを更新させるときに、操作される。新規ボタン165は、新規のエディットリストを作成するときに、操作される。
図7において、ユーザは、この後の編集によりエディットリストファイルを更新させる場合、エディットリスト表示部161に表示されるエディットリストファイルの名称と作成日時を見ながら、上方向ボタン163Aまたは下方向ボタン163Bを操作して、更新対象とするエディットリストファイルの名称に対応する位置にカーソル162を移動させ、選択ボタン164を操作する。これにより、更新対象とするエディットリストファイルが決定される。
また、ユーザは、この後の編集により新規のエディットリストファイルを作成させる場合、新規ボタン165を操作する。
ユーザにより選択ボタン164または新規ボタン165が操作されると、図7のエディットリスト選択画面160は、図8の余裕設定画面170に変更される。
図8の余裕設定画面170は、時間選択部171、カーソル172、時間入力部173、上方向ボタン174A、下方向ボタン174B、および決定ボタン175により構成される。
時間選択部171は、サブクリップの前後に付加する余裕データの再生時間(以下、余裕時間という)の選択肢が表示されている。図8の例では、「0秒」、「5秒」、「10秒」、「30秒」、および「1分」が選択肢として表示されている。
カーソル172は、時間選択部171に表示される選択肢に対応する位置または時間入力部173に表示される。カーソル172は、ユーザが所望の余裕時間を選択するときに操作され、ユーザの所望の余裕時間に対応する位置に移動される。また、カーソル172は、ユーザが所望の余裕時間を入力するときに操作され、時間入力部173に移動される。
時間入力部173は、分入力部173Aと秒入力部173Bにより構成され、所望の余裕時間を入力するときに操作される。分入力部173Aには、所望の余裕時間の分単位の数が2桁の数字で入力される。秒入力部173Bには、所望の余裕時間の秒単位の数が2桁の数字で入力される。
カーソル172が時間入力部173に移動されたとき、カーソル172は、まず最初に、分入力部173Aに対応する位置に表示される。ここで、ユーザにより分入力部173Aに2桁の数字が入力されると、カーソル172は秒入力部173Bに移動し、ユーザは秒入力部173Bに2桁の数字を入力することができるようになっている。
上方向ボタン174Aは、カーソル172を上方向に移動させるときに、下方向ボタン174Bはカーソル172を下方向に移動させるときに、それぞれ操作される。決定ボタン175は、いま時間選択部171において選択肢として選択されている余裕時間、または、いま時間入力部173において入力されている余裕時間を余裕データ決定するときに操作される。
ユーザにより決定ボタン175が操作され、光ディスク22Aに記録されているクリップの編集が指令されると、図8の余裕設定画面170は、図9の光ディスク22A用編集画面180に変更される。
図9の光ディスク22A用編集画面180は、編集対象表示部181、編集結果表示部182、カーソル183、決定ボタン184、および終了ボタン185により構成される。
編集対象表示部181には、光ディスク22Aに記録されているクリップファイルのうち、図6のクリップ選択画面140において注目するクリップファイルとして選択されたクリップファイルと、そのクリップファイルに対して再生順が前後の所定の数のクリップファイルとに対応するサムネイル映像181Aが表示される。即ち、注目するクリップファイルとして選択されたクリップファイルと、そのクリップファイルに対して再生順が前後の所定の数のクリップファイルとが編集対象候補とされ、その編集対象候補のサムネイル映像181Aが編集対象表示部181に表示される。
図9の例では、ユーザにより選択されたクリップファイルと、そのクリップファイルに対して再生順が前後3つ以内の合計6つのクリップファイルの合計7個のクリップファイルが編集対象候補とされ、その編集対象候補に対応する7個のサムネイル映像181Aが編集対象表示部181に表示されている。
編集結果表示部182には、図7のエディットリスト選択画面160において選択されたエディットリストファイルに対応するサブクリップのサムネイル映像182Aが、再生順に左側から表示される。なお、エディットリスト選択画面160において新規ボタン165が操作された場合、編集結果表示部182には、何も表示されない。図9の例では、エディットリスト選択画面160において選択されたエディットリストファイルに対応する1つのサブクリップのサムネイル映像182Aが表示されている。
カーソル183は、編集対象表示部181に表示されるサムネイル映像181Aに対応する位置に表示される。カーソル183は、ユーザが所望のクリップのサムネイル映像181Aを選択するときに操作され、ユーザの所望のサムネイル映像181Aの表示位置に対応する位置に移動される。
決定ボタン184は、カーソル183に対応するサムネイル映像181Aの選択を決定するときに操作される。終了ボタン185は、光ディスク22Aに記録されているクリップの編集を終了するときに、操作される。
なお、図9では、ユーザにより、光ディスク22Aに記録されているクリップの編集が指令される場合について説明したが、光ディスク21Aに記録されているクリップの編集が指令される場合も、同様に、光ディスク21A用編集画面が表示される。この場合、光ディスク21A用編集画面の編集対象表示部には、光ディスク21Aに記録されているクリップファイルのうち、図6のクリップ選択画面140において注目するクリップファイルとして選択されたクリップファイルと、そのクリップファイルに対して再生順が前後の所定の数のクリップファイルとに対応するサムネイル映像が表示される。
図9において、ユーザにより、決定ボタン184が操作されると、図9の光ディスク22A用編集画面180は、図10の編集区間設定画面200に変更される。
図10の編集区間設定画面200には、図9の決定ボタン184が操作されたときにカーソル183が位置しているサムネイル映像182Aに対応するクリップの映像が表示される。
このとき、ユーザは、例えば、操作部42に指令を送信するリモートコントローラ201を用いて、編集区間設定画面200に表示されている映像に対応するクリップに対して、編集区間の開始位置であるイン点と、編集区間の終了位置であるアウト点を指定することにより、編集区間を設定する。
具体的には、リモートコントローラ201には、イン点ボタン211、アウト点ボタン212、ダイヤル213、および決定ボタン214が設けられている。
イン点ボタン211は、編集区間設定画面200に表示される映像に対応する再生位置をイン点として指定するときに、操作される。アウト点ボタン212は、編集区間設定画面200に表示される映像に対応する再生位置をアウト点として指定するときに、操作される。ダイヤル213は、いま表示されている映像より再生順序が前または後の同一クリップ内の映像を、編集区間設定画面200に表示させるとき操作される。決定ボタン214は、いま指定されているイン点とアウト点を、編集区間設定画面200に表示されている映像に対応するクリップに対するイン点とアウト点として決定するときに、操作される。
図10において、ユーザは、必要に応じてダイヤル213を操作し、所望のイン点に対応する映像が編集区間設定画面200に表示されたとき、イン点ボタン211を操作してイン点を指定する。また、ユーザは、必要に応じてダイヤル213を操作し、所望のアウト点に対応する映像が編集区間設定画面200に表示されたとき、アウト点ボタン212を操作してアウト点を指定する。その後、ユーザは、決定ボタン214を操作することにより、いま指定されているイン点とアウト点を、編集区間設定画面200に表示されている映像に対応するクリップに対するイン点とアウト点として決定する。これにより、図9の光ディスク22A用編集画面180において選択されたサムネイル映像181Aに対応するクリップに対する編集区間が設定される。
図10において決定ボタン214が操作されると、図10の編集区間設定画面200は、図11の光ディスク22A用編集画面220に変更される。
図11の光ディスク22A用編集画面220は、図9の光ディスク22A用編集画面181と同様に構成されるが、図11の編集対象表示部181には、図9の編集対象表示部181に表示された7個のサムネイル映像181Aのほかに、図10の編集区間設定画面200において設定された編集区間の素材データに対応するサムネイル映像221が表示される。
このサムネイル映像221には、クリップのうちの編集区間の素材データに対応するサムネイル映像であることを表す枠221Aが付加されている。従って、ユーザは、枠221Aの有無によって、光ディスク22A用編集画面220に表示されているサムネイル映像が、クリップのうちの編集区間の素材データに対応するサムネイル映像であるか、または、クリップそのものに対応するサムネイル映像であるかを判別することができる。
図11において、ユーザが、サムネイル映像221を、編集対象とする素材データのサムネイル映像として、編集結果表示部182内のサムネイル映像182Aの右側にドラックすると、図11の光ディスク22A用編集画面220は、図12の光ディスク22A用編集画面240に変更される。即ち、図12に示すように、編集結果表示部182には、サムネイル映像182Aの右側に、枠221Aが付加されたサムネイル映像221と同一の枠241Aが付加されたサムネイル映像241が半透明で表示される。
この後、ユーザがドロップすると、編集対象表示部181に表示されていた枠221Aが付加されたサムネイル映像221が編集結果表示部182に移動される。即ち、編集結果表示部182に半透明で表示されていた枠241Aが付加されたサムネイル映像241が不透明で表示され、編集対象表示部181に表示されていた枠221Aが付加されたサムネイル映像221が削除される。なお、カーソル183は、サムネイル映像241に対応する位置に表示される。
以上のようにして、サムネイル映像221がドラッグアンドドロップされると、記録制御部92は、サムネイル映像182Aに対応するサブクリップの次に、サムネイル映像241に対応する素材データがサブクリップとして再生されるように、編集結果表示部182に対応するエディットリストファイルを更新する。
図13は、エディットリストファイルのエディットリストの例を示している。
即ち、図13は、XMLで記述されたエディットリストファイルの具体的な記述例を示す図である。なお、図13において、各行頭の数字は、説明の便宜上付加したものであり、XML記述の一部ではない。このことは、後述する図28においても同様である。
エディットリストファイルは、クリップのノンリニア編集(非破壊編集)の編集結果に関する情報であるエディットリストを含むファイルであり、その編集結果の再生方法についても記述されている。
図13に示すように、エディットリストファイルのXML記述は、主にボディタグ(<body> </body>)で囲まれるボディ部により構成される。図13の例では、このボディ部は、4乃至13行目に記述されている。なお、1乃至3行目には、このファイルがProfessional DiscのEdit List(エディットリスト)であることを示す情報が記述されている。
詳細には、ボディ部には、編集記述の時間的振る舞いと関係する情報が記述される。図13の例では、5行目の開始タグ「<par>」と12行目の終了タグ「</par>」の間に記述されるpar要素は、時間コンテナであり、複数の要素を同時に再生する単純時間グループを定義する。図13の例では、第1のクリップ(図13の例では、Clip1と記述されており、例えば、図4の第1のクリップファイル(C0001.MXF)のクリップであるとする)と第2のクリップ(図13の例では、Clip2と記述されており、例えば、図4の第2のクリップファイル(C0002.MXF)のクリップであるとする)が同時に再生されるように示されている。
但し、図13の例の場合、後述するように、2つのクリップの再生開始時間が互いにずれており、実際には、この2つのクリップが連続して再生されるように為されている。
図13において、7と8行目のref要素には、参照するファイルおよび参照するファイルの再生範囲等が記述されている。7行目の「src="urn:smpte:umid:060A2B340101010501010D431300000070D3020009350597080046020118F454"」の記述は、参照先のファイルに割り当てられたMPUMIDが「060A2B340101010501010D431300000070D3020009350597080046020118F454」であることを示している。
また、8行目の「clipBegin="smpte-30=00:00:00:00"」の記述は、この第1のクリップのイン点を第1のクリップのFTC(File Time Code)上で示しており、単位はフレーム数である。なお、このFTCは、各ファイルの先頭フレームの番号を「0」とし、その先頭フレームから順番に、各フレームに割り当てられる相対的な位置情報である。その記述に続く8行目の「clipEnd="smpte-30=00:00:06:00"」の記述は、この第1のクリップのアウト点を第1のクリップのFTC上で示している。
さらに、その記述に続く8行目の「begin="smpte-30=00:00:00:00"」の記述は、第1のクリップの再生が開始される時刻、すなわち、サブクリップが開始されるエディットリストのFTC上での位置を示しており、単位はフレーム数である。なお、「smpte-30」は、使用するタイムコードが、SMPTEで定義される30フレーム毎秒のSMPTEタイムコードであることを示す記述である。
以上のように、図13の例では、第1のクリップは、時刻「00:00:00:00」に、フレーム番号「00:00:00:00」の位置から再生が開始され、フレーム番号「00:00:06:00」の位置まで再生されることが、エディットリストに記述されている。
また、第2のクリップについても、10と11行目において、第1のクリップの場合と同様に記述されている。図13の例では、第2のクリップは、時刻「00:00:06:00」に、フレーム番号「00:00:00:00」の位置から再生され、フレーム番号「00:00:04:00」の位置まで再生されることが、エディットリストに記述されている。
そして、図13のエディットリストにおいては、以上のような第1のクリップの再生と第2のクリップの再生がpar要素により、同時に行われるように指定されている。従って、結果として、時刻「00:00:00:00」に、第1のクリップがフレーム番号「00:00:00:00」の位置からフレーム番号「00:00:06:00」の位置まで再生される。これにより、時刻「00:00:06:00」になると、今度は、第2のクリップがフレーム番号「00:00:00:00」の位置からフレーム番号「00:00:04:00」の位置まで再生される。以上のように、図13に示すエディットリストにおいては、第1のクリップと第2のクリップが、連続して再生されるように編集されていることが示されている。
換言すると、図13のエディットリストは、第1のクリップ(Clip1)を6秒再生し、その後に第2のクリップ(Clip2)を4秒再生することを示している。
なお、図13において、各データを示すMPUMIDの例が上述したように記述してあるが、これらは、エディットリスト内のMPUMIDの記述位置等を示すだけのものであり、それらの値が意味を持たない仮想のMPUMIDである。即ち、図13に記載されているMPUMIDは、実際のMPUMIDとは異なる意味の無いシンボルの組合せであり、実際には、SMPTEの定める方法に基づいて作成された正当なMPUMIDが上述した仮想MPUMIDの代わりに各位置に記述される。
次に、図14を参照して、図3の集約部80が編集データの集約前に行う集約前処理について説明する。この集約前処理は、例えば、ユーザが操作部42を操作することにより、ビデオ編集の開始を指令したとき、開始される。
ステップS1において、複写先処理部81の表示制御部93は、光ディスク22Aに記録されているファイルのディレクトリ構造を表すディレクトリ情報の送信を、複写元処理部82の読出部101に要求し、ステップS2に進む。
ステップS11において、読出部101は、表示制御部93からの要求を受け付け、ステップS12に進む。ステップS12において、読出部101は、光ディスクドライブI/F55を制御し、光ディスク22Aからディレクトリ情報を読み出して、そのディレクトリ情報を表示制御部93に送信し、処理を終了する。
ステップS2において、表示制御部93は、読出部101から送信されてくるディレクトリ情報を受信し、ステップS3に進む。ステップS3において、表示制御部93は、光ディスクドライブI/F54を制御し、光ディスク21Aに記録されているファイルのディレクトリ情報(図4)を読み出し、ステップS4に進む。
ステップS4において、表示制御部93は、光ディスク21Aと22Aのディレクトリ情報に基づいて、図6のクリップ選択画面140を編集画面の1つとして、映像モニタ44に表示させる。
具体的には、表示制御部93は、光ディスク22Aのディレクトリ情報に基づいて、光ディスク22Aに記録されているすべてのクリップファイルのファイル名を、複写元用表示部141に表示させる。また、同様に、表示制御部93は、光ディスク21Aのディレクトリ情報に基づいて、光ディスク21Aに記録されているすべてのクリップファイルのファイル名を、複写先用表示部142に表示させる。さらに、表示制御部93は、カーソル143、上方向ボタン144A、下方向ボタン144B、左方向ボタン145A、右方向ボタン145B、選択ボタン146、および決定ボタン147を表示させる。
ステップS4の処理後は、ステップS5に進み、表示制御部93は、受付部91からの操作信号に応じて、ユーザにより編集対象候補として注目するクリップファイルの選択が決定されたかどうか、即ちユーザにより決定ボタン147が操作されたかどうかを判定し、注目するクリップファイルの選択が決定されていないと判定された場合、注目するクリップファイルの選択が決定されるまで待機する。
一方、ステップS5において、ユーザにより編集対象候補として注目するクリップファイルの選択が決定されたと判定された場合、ステップS6に進み、表示制御部93は、光ディスク21Aのディレクトリ情報に基づいて、図7のエディットリスト選択画面160を表示させる。
具体的には、表示制御部93は、光ディスク22Aのディレクトリ情報に基づいて、光ディスク22Aに記録されているすべてのエディットリストファイルのファイル名と作成日時を、エディットリスト表示部161に表示させる。また、表示制御部93は、カーソル162、上方向ボタン163A、下方向ボタン163B、選択ボタン164、および新規ボタン165を表示させる。
ステップS6の処理後は、ステップS7に進み、表示制御部93は、受付部91からの操作信号に応じて、選択ボタン164または新規ボタン165が操作されたかどうかを判定し、選択ボタン164または新規ボタン165が操作されていないと判定された場合、操作されるまで待機する。
一方、ステップS7において、選択ボタン164または新規ボタン165が操作されたと判定された場合、ステップS8に進み、表示制御部93は、図8の余裕設定画面170を表示させ、処理を終了する。
この後、ユーザは、余裕設定画面170において操作部42を操作することにより、余裕時間を決定する。ユーザにより0秒が余裕時間として決定された場合、図3の集約部80は、光ディスク22Aに記録されている編集データを光ディスク21Aに集約する余裕無し集約処理を行う。この余裕無し集約処理の詳細は、図15で後述する。一方、ユーザにより0秒以外が余裕時間として選択された場合、集約部80は、光ディスク22Aに記録されている余裕データが付加された編集データを光ディスク21Aに集約する余裕有り集約処理を行う。この余裕有り集約処理の詳細は、図17で後述する。
図15を参照して、集約部80による余裕無し集約処理について説明する。なお、図15では、ユーザにより、光ディスク22Aに記録されているクリップの編集が指令されているものとする。
ステップS31において、複写先処理部81の表示制御部93は、図14のステップS5で選択が決定されたクリップファイルのうち、光ディスク22Aに記録されているクリップファイルに対応するプロキシデータの送信を、複写元処理部82の読出部101に要求し、ステップS32に進む。
ステップS51において、読出部101は、表示制御部93から送信されてくる要求を受け付け、ステップS52に進む。ステップS52において、読出部101は、表示制御部93により送信が要求されたクリップファイルに対応するプロキシデータを、光ディスク22Aから読み出して表示制御部93に送信し、ステップS53に進む。
ステップS32において、表示制御部93は、読出部101から送信されてくるプロキシデータを受信し、ステップS33に進む。ステップS33において、表示制御部93は、受信したプロキシデータを用いて、図9の光ディスク22A用編集画面180を映像モニタ44に表示させる。
具体的には、表示制御部93は、読み出し部101から受信したプロキシデータを用いてサムネイル映像データを作成し、サムネイル映像181Aを編集対象表示部181に表示させる。また、図7のエディットリスト選択画面160においてエディットリストファイルが選択された場合、表示制御部93は、そのエディットリストファイルに対応するサブクリップのプロキシデータを光ディスク21Aから読み出し、そのサブクリップに対応するサムネイル映像データを作成して、サムネイル映像182Aを編集結果表示部182に表示させる。さらに、表示制御部93は、カーソル183、決定ボタン184、および終了ボタン185を表示させる。
ステップS33の処理後は、ステップS34に進み、表示制御部93は、受付部91からの操作信号に応じて、ユーザにより編集区間の設定が要求されたかどうか、即ち光ディスク22A用編集画面180において決定ボタン184が操作されたかどうかを判定し、編集区間の指定が要求されたと判定した場合、ステップS35に進む。
ステップS35において、表示制御部93は、決定ボタン184が操作されたときのカーソル183の位置に対応するサムネイル映像181Aに基づいて、そのサムネイル映像181Aに対応するクリップの映像を、図10の編集区間設定画面200として映像モニタ44に表示させる。ここで、ユーザは、リモートコントローラ201を操作することにより、編集区間を設定する。
ステップS35の処理後は、ステップS36に進み、記録制御部92は、受付部91からの操作信号に応じて、ユーザにより編集区間が設定されたかどうか、即ち、リモートコントローラ201の決定ボタン214が操作されたかどうかを判定し、編集区間が設定されていないと判定された場合、編集区間が設定されるまで待機する。
一方、ステップS36において、ユーザにより編集区間が設定されたと判定された場合、ステップS37に進み、記録制御部92は、その編集区間に基づいて、クリップエディットリストを作成して記憶する。
ステップS37の処理後は、ステップS38に進み、記録制御部92は、ステップS37で作成したクリップエディットリストを、記録制御部102に送信し、ステップS39に進む。
ステップS53において、記録制御部102は、記録制御部92から送信されてくるクリップエディットリストを受信し、ステップS54に進む。ステップS54において、記録制御部102は、そのクリップエディットリストを、対応するクリップのクリップファイルに対応付けて光ディスク22Aに記録させる。
このように、光ディスク22Aには、クリップエディットリストが記録されるので、例えば、対応するクリップファイルが再度編集対象候補とされる場合、読出部101が、記録制御部92からの要求に応じて、クリップエディットリストに基づくサブクリップのプロキシデータを記録制御部92に送信することにより、編集対象表示部181に、既に設定された編集区間に対応するサブクリップのサムネイル映像を表示させることができる。
ステップS39において、表示制御部93は、ユーザにより設定された編集区間と、ステップS35で編集区間設定画面200として表示された映像に対応するクリップのプロキシデータとに基づいて、図10の光ディスク22A用表示画面220を表示させる。
具体的には、表示制御部93は、ユーザにより決定された編集区間と、編集区間設定画面200として表示された映像に対応するクリップのプロキシデータとに基づいて、クリップの映像データのうちの編集区間に対応する映像データのサムネイル映像データを作成する。そして、表示制御部93は、そのサムネイル映像データに対応するサムネイル映像221に枠221Aを付加して、編集対象表示部182に表示させる。その結果、映像モニタ44には、図9の編集対象表示部181に枠221Aが付加されたサムネイル映像221が追加された、図11の光ディスク22A用表示画面220が表示される。
ステップS34で編集区間の設定が要求されていないと判定された場合、またはステップS39の処理後は、ステップS40に進み、記録制御部92は、受付部91からの操作信号に応じて、ユーザにより編集対象とする素材データの再生順が指定されたかどうか、即ち、光ディスク22A用表示画面180または220において、ユーザによりドラックアンドドロップが行われたかどうかを判定し、再生順が指定されたと判定された場合、ステップS41に進む。
ステップS41において、記録制御部92は、ユーザにより指定された再生順に基づいて、エディットリストを作成するエディットリスト作成処理を行う。このエディットリスト作成処理の詳細は、図16で後述する。
ステップS41の処理後は、ステップS42に進み、記録制御部92は、再生順の指定対象である編集対象とする素材データのイン点とアウト点を示すFTCを、複写元処理部82への送信要求対象とするサブクリップの始点を示すFTC(以下、始点FTCという)と終点を示すFTC(以下、終点FTCという)として決定する。
具体的には、再生順の指定対象である素材データが、ユーザにより設定された編集区間の素材データである場合、その編集区間のイン点とアウト点を示すFTCが、始点FTCと終点FTCに決定され、ユーザにより設定された編集区間の素材データではない場合、即ち、再生順の指定対象がクリップそのものである場合、そのクリップの先頭位置と終端位置を示すFTCが、始点FTCと終点FTCに決定される。
ステップS43において、記録制御部92は、始点FTCと終点FTC、並びに再生順の指定対象となった編集対象とする素材データに対応するクリップファイルのMPUMIDを複写元処理部82に送信することにより、複写元処理部82に、サブクリップと、そのサブクリップに対応するノンリアルタイムメタデータとからなるサブクリップデータの送信を要求し、ステップS44に進む。
ステップS55において、読出部101は、記録制御部92から送信されてくる要求を受け付け、ステップS56に進む。ステップS56において、読出部101は、記録制御部92により送信が要求されたサブクリップデータを、光ディスク22Aから読み出し、ファイルとして記録制御部92に送信する。
具体的には、読出部101は、記録制御部92から送信されてくるMPUMIDが付与されたクリップファイルの、始点FTCから終点FTCまでの素材データをサブクリップとして読み出すとともに、そのサブクリップに対応するノンリアルタイムメタデータを作成する。そして、読出部101は、サブクリップと、そのサブクリップに対応するノンリアルタイムメタデータとからなるサブクリップデータをファイルとして、記録制御部92に送信する。なお、読出部101から送信されるサブクリップデータのファイルは、サブクリップのファイルとノンリアルタイムメタデータのファイルからなり、各ファイルのフォーマットは、図5に示したフォーマットとなっている。
ステップS44において、記録制御部92は、読出部101から送信されてくるサブクリップデータのファイルを受信し、ステップS45に進む。ステップS45において、記録制御部92は、受信したサブクリップデータのファイルのうち、サブクリップのファイルをクリップファイルとして光ディスク21Aに記録させるとともに、ノンリアルタイムメタデータのファイルをメタデータファイルとして記録させる。
以上のように、ユーザによりドラックアンドドロップが行われると、記録制御部92は、エディットリスト作成処理を行うとともに、サブクリップを光ディスク22Aから光ディスク21Aに複写する。従って、ユーザは、ドラックアンドドロップという1つの操作を行うだけで、光ディスク22Aに記録されているクリップのノンリニア編集を行い、その編集結果の編集データを光ディスク21Aに集約することができる。即ち、編集データを光ディスク21Aに集約させる場合の作業の効率が良い。
また、光ディスク21Aへの編集データの集約とともに、エディットリストの作成が行われるので、集約直後に、ビデオ編集装置23は、エディットリストにしたがって、光ディスク21Aから編集結果を再生することができる。
さらに、ステップS45において、記録制御部92は、ステップS41のステップS72またはS74(後述する図16)でエディットリストに記述されたMPUMIDを、受信したサブクリップデータのファイルのヘッダに含まれるMPUMIDに変更する。
ステップS45の処理後は、ステップS46に進み、表示制御部93は、ユーザにより光ディスク22Aに記録されているクリップの編集の終了が指令されたかどうか、即ち終了ボタン185が操作されたかどうかを判定し、終了が指令されていないと判定した場合、ステップS34に戻り、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS46において、ユーザにより光ディスク22Aに記録されているクリップの編集の終了が指令されたと判定された場合、余裕無し集約処理は終了する。
次に、図16を参照して、図15のステップS41のエディットリスト作成処理の詳細について説明する。
ステップS71において、記録制御部92は、受付部91からの操作信号に基づいて、エディットリストを作成するかどうか、即ち、図14のステップS6で表示されたエディットリスト選択画面160において、ユーザにより新規ボタン165が操作されたかどうかを判定する。
ステップS71において、エディットリストを作成しないと判定された場合、ステップS72に進み、記録制御部92は、再生順の指定対象である編集対象とする素材データに対応するクリップのクリップファイルに付与されるMPUMIDを、ユーザにより選択されたエディットリストファイルのエディットリストのpar要素の、ユーザにより指定された再生順に対応する位置に追加する。
一方、ステップS71において、エディットリストを作成すると判定された場合、ステップS73に進み、記録制御部92は、par要素に何も記述されていない新しいエディットリストを作成し、ステップS74に進む。
ステップS74において、記録制御部92は、再生順の指定対象である素材データに対応するクリップファイルに付与されるMPUMIDを、ステップS73で作成したエディットリストのpar要素に記述する。
ステップS72またはS74の処理後は、ステップS75に進み、記録制御部92は、再生順の指定対象である素材データに対応するクリップファイルのMPUMIDが記述されたエディットリストに、そのクリップファイルのイン点を示すFTCとして0を記述する。具体的には、記録制御部92は、図13のエディットリストのpar要素に記述されたクリップファイルのMPUMIDに続いて、「clipBegin="smpte-30=00:00:00:00"」を記述する。
ステップS75の処理後は、ステップS76に進み、記録制御部92は、図15のステップS35で表示された編集区間設定画面200において、ユーザにより決定された編集区間のイン点とアウト点を示すFTCの差を、使用時間長として計算する。例えば、ユーザにより決定された編集区間のイン点を示すFTCが「00:00:05:00」であり、アウト点を示すFTCが「00:00:09:00」である場合、記録制御部92は、「00:00:09:00」から「00:00:05:00」を減算した「00:00:04:00」を、使用時間長として計算する。
ステップS76の処理後は、ステップS77に進み、記録制御部92は、再生順の指定対象である素材データのクリップファイルのUMIDとイン点を示すFTCが記述されたエディットリストに、そのクリップファイルのアウト点を示すFTCとして使用時間長を記述する。例えば、使用時間長が「00:00:04:00」である場合、記録制御部92は、エディットリストのpar要素に記述された「clipBegin="smpte-30=00:00:00:00"」に続いて、「clipEnd="smpte-30=00:00:04:00"」を記述する。
ステップS77の処理後は、ステップS78に進み、記録制御部92は、再生順の指定対象である素材データのクリップファイルのUMID、並びにイン点とアウト点を示すFTCが記述されたエディットリストに、そのクリップファイルの直前に記述されているクリップファイル(以下、直前クリップファイルという)の再生が開始される時刻に、直前クリップファイルのイン点からアウト点までの時間を加算した値を、再生順の指定対象である素材データのクリップファイルの再生が開始される時刻として記述する。
例えば、直前クリップファイルの記述として、「clipBegin="smpte-30=00:00:00:00"」、「clipEnd="smpte-30=00:00:06:00"」、「begin="smpte-30=00:00:00:00"」が順に記述されている場合、記録制御部92は、再生順の指定対象である素材データのクリップファイルの再生が開始される時刻として、「begin="smpte-30=00:00:06:00"」を記述する。
ステップS78の処理後は、図15のステップS41に戻り、図15のステップS42の処理が行われる。
次に、図17を参照して、集約部80による余裕有り集約処理について説明する。
ステップS91乃至S101の処理は、図15のステップS31乃至ステップS41の処理と同一であり、説明は省略する。ステップS111乃至S114の処理は、図15のステップS51乃至S54の処理と同一であり、説明は省略する。
ステップS102において、記録制御部92は、複写元処理部82への送信要求対象を決定する要求対象決定処理を行う。この要求対象決定処理の詳細は、図18で後述する。
ステップS102の処理後は、ステップS103に進み、記録制御部92は、ステップS102で決定された始点FTCと終点FTC、並びに再生順の指定対象となった素材データに対応するクリップファイルのMPUMIDを複写元処理部82に送信することにより、複写元処理部82に余裕データが付加されたサブクリップと、それに対応するノンリアルタイムメタデータとからなる付加サブクリップデータの送信を要求する。
ステップS115において、読出部101は、図15のステップ55の処理と同様に、記録制御部92から送信されてくる要求を受け付け、ステップS116に進む。ステップS116において、読出部101は、記録制御部92により送信が要求された付加サブクリップデータを、光ディスク22Aから読み出し、ファイルとして複写先処理部81に送信し、処理を終了する。
ステップS103の処理後は、ステップS104に進み、記録制御部92は、ステップS116で読出部101から送信されてくる付加サブクリップデータのファイルを受信する。ステップS104の処理後は、ステップS105に進み、記録制御部92は、受信した付加サブクリップデータのファイルのうちの余裕データが付加されたサブクリップのファイルをクリップファイルとして光ディスク21Aに記録させるとともに、ノンリアルタイムメタデータのファイルをメタデータファイルとして記録させる。
ステップS106において、記録制御部92は、ステップS101で作成されたエディットリストを変更するエディットリスト変更処理を行う。このエディットリスト変更処理の詳細は、図19で後述する。
ステップS106の処理後は、ステップS107に進み、表示制御部93は、図15のステップS46の処理と同様に、ユーザにより光ディスク22Aに記録されているクリップの編集の終了が指令されたかどうかを判定し、終了が指令されていないと判定した場合、ステップS94に戻り、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS106において、ユーザにより光ディスク22Aに記録されているクリップの編集の終了が指令されたと判定された場合、余裕有り集約処理は終了する。
次に、図18を参照して、図17のステップS102の要求対象決定処理について説明する。
ステップS131において、記録制御部92は、再生順の指定対象である編集対象とする素材データのイン点を示すFTCから余裕時間を減算した値を、始点FTCとして決定し、ステップS132に進む。
ステップS132において、記録制御部92は、再生順の指定対象である編集対象とする素材データのアウト点を示すFTCから余裕時間を加算した値を、終点FTCとして決定し、図17のステップS102に戻り、ステップS103に進む。
次に、図19を参照して、図17のステップS106のエディットリスト変更処理について説明する。
ステップS151において、記録制御部92は、図17のステップS101で作成または更新されたエディットリストに記述されている、再生順の指定対象となった素材データのクリップファイルのイン点を示すFTCを、余裕時間に変更する。例えば、余裕時間が5秒である場合、記録制御部92は、再生順の指定対象となった素材データのクリップファイルの「clipBegin="smpte-30=00:00:00:00"」の記述を、「clipBegin="smpte-30=00:00:05:00"」に変更する。
ステップS151の処理後は、ステップS152に進み、記録制御部92は、図17のステップS101で作成または更新されたエディットリストに記述されている、再生順の指定対象となった素材データのクリップファイルのアウト点を示すFTCを、ステップS151で変更されたイン点に、図16のステップS76で計算された使用時間長を加算した値に変更する。例えば、使用時間長が4秒であり、ステップS151で「clipBegin="smpte-30=00:00:05:00"」に変更された場合、記録制御部92は、再生順の指定対象となった素材データのクリップファイルのアウト点のFTCを示す記述を、「clipEnd="smpte-30=00:00:09:00"」に変更する。
ステップS152の処理後は、ステップS153に進み、記録制御部92は、図16のステップS72またはS74でエディットリストに記述されたMPUMIDを、図17のステップS104で受信した付加サブクリップデータのファイルのヘッダに含まれるMPUMIDに変更する。ステップS153の処理後は、図17のステップS106に戻り、ステップ107の処理が行われる。
次に、図20を参照して、ユーザにより、光ディスク21Aに記録されているクリップの編集が指令された場合に集約部80により行われる編集処理について説明する。
ステップS161において、表示制御部93は、図14のステップS5で選択が決定されたクリップファイルのうち、光ディスク21Aに記録されているクリップファイルに対応するプロキシデータを、光ディスク21Aから読み出し、光ディスク21A用編集画面を映像モニタ44に表示させる。
具体的には、表示制御部93は、光ディスク21Aから読み出したプロキシデータを用いてサムネイル映像データを作成し、サムネイル映像を編集対象表示部に表示させる。また、図7のエディットリスト選択画面160においてエディットリストファイルが選択された場合、表示制御部93は、そのエディットリストファイルに対応するサブクリップのプロキシデータを光ディスク21Aから読み出し、そのサブクリップに対応するサムネイル映像データを作成して、サムネイル映像を編集結果表示部に表示させる。さらに、表示制御部93は、カーソル、決定ボタン、および終了ボタンを表示させる。
ステップS161の処理後は、ステップS162に進み、表示制御部93は、受付部91からの操作信号に応じて、ユーザにより編集区間の設定が要求されたかどうかを判定し、編集区間の指定が要求されたと判定した場合、ステップS163に進む。
ステップS163において、表示制御部93は、決定ボタンが操作されたときのカーソルの位置に対応するサムネイル映像に基づいて、そのサムネイル映像に対応するクリップの映像を、図10の編集区間設定画面200として映像モニタ44に表示させる。
ステップS163の処理後は、ステップS164に進み、記録制御部92は、受付部91からの操作信号に応じて、ユーザにより編集区間が設定されたかどうかを判定し、編集区間が設定されていないと判定された場合、編集区間が設定されるまで待機する。
一方、ステップS164において、ユーザにより編集区間が設定されたと判定された場合、ステップS165に進み、記録制御部92は、その編集区間に基づいて、クリップエディットリストを作成して記憶する。
ステップS165の処理後は、ステップS166に進み、表示制御部93は、ユーザにより設定された編集区間と、ステップS163で編集区間設定画面200として表示された映像に対応するクリップのプロキシデータとに基づいて、光ディスク21A用表示画面を表示させる。
具体的には、表示制御部93は、ユーザにより決定された編集区間と、編集区間設定画面200として表示された映像に対応するクリップのプロキシデータとに基づいて、クリップの映像データのうちの編集区間に対応する映像データのサムネイル映像データを作成する。そして、表示制御部93は、そのサムネイル映像データに対応するサムネイル映像に枠を付加して、編集対象表示部に表示させる。
ステップS162で編集区間の設定が要求されていないと判定された場合、またはステップS166の処理後は、ステップS167に進み、記録制御部92は、受付部91からの操作信号に応じて、ユーザにより編集対象とする素材データの再生順が指定されたかどうか、即ち、光ディスク21A用表示画面において、ユーザによりドラックアンドドロップが行われたかどうかを判定し、再生順が指定されたと判定された場合、ステップS168に進む。
ステップS168において、記録制御部92は、図16のエディットリスト作成処理と同様の処理を行う。ステップS168の処理後は、ステップS169に進み、記録制御部92は、表示制御部93は、ユーザにより光ディスク21Aに記録されているクリップの編集の終了が指令されたかどうかを判定し、終了が指令されていないと判定した場合、ステップS162に戻り、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS168において、ユーザにより光ディスク21Aに記録されているクリップの編集の終了が指令されたと判定された場合、編集処理は終了する。
なお、上述した図15乃至図19の説明では、クリップエディットリストを光ディスク22Aに記録させるようにしたが、記録させなくてもよい。この場合の集約部の機能的構成例を図21に示す。
図21の集約部260は、複写先処理部261と複写元処理部262により構成される。なお、図21において、図3と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は繰り返しになるので省略する。
複写先処理部261は、受付部91、表示制御部93、および記録制御部271により構成される。
記録制御部271は、受付部91からの操作信号に応じて、光ディスク21Aと22Aに記録されているクリップの編集を行うとともに、編集データを光ディスク21Aに集約する。
具体的には、記録制御部271は、図3の記録制御部92と同様に、受付部91からの操作信号に応じてエディットリストを作成し、光ディスク21Aに記録させる。また、記録制御部271は、図3の記録制御部92と同様に、受付部91からの操作信号に応じて、光ディスク22Aに記録されている素材データのうちのサブクリップ、または、余裕データが追加されたサブクリップを、複写元処理部262の読出部101に要求し、その要求に応じて送信されてくるサブクリップ、または、余裕データが追加されたサブクリップを光ディスク21Aに記録させる。
複写元処理部262は、読出部101により構成される。即ち、複写元処理部261は、図3の複写元処理部82から記録制御部102が削除されたものとなっている。
次に、図22を参照して、集約部260による余裕無し集約処理について説明する。
図22の余裕無し集約処理は、図15の余裕無し集約処理のうちのクリップエディットリストの送受信の処理であるステップS38とステップS53の処理、並びにクリップエディットリストの記録処理であるステップS54の処理が削除された処理となっている。
即ち、ステップS171乃至S185の処理は、図15のステップS31乃至S37およびステップS39乃至S46の処理と同様であり、ステップS201乃至S204の処理は、図15のステップS51およびS52、並びにステップS55およびS56の処理と同様である。
なお、説明は省略するが、集約部260による余裕有り集約処理は、余裕無し処理と同様に、図17の余裕有り集約処理のうちのクリップエディットリストの送受信の処理であるステップS98とS113の処理、並びにクリップエディットリストの記録処理であるステップS114の処理が削除された処理である。
また、上述した説明では、ユーザが、光ディスク21Aへの編集データの集約前に、余裕設定画面170において余裕時間を設定するための操作を行ったが、編集データの集約後に、余裕時間を設定するための操作を行い、光ディスク21Aに余裕データを追加させるようにしてもよい。この場合の集約部の機能的構成例を図23に示す。
図23の集約部300は、複写先処理部311と複写元処理部312により構成される。なお、図23において、図3と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は繰り返しになるので省略する。
複写先処理部311は、表示制御部93、受付部321、および記録制御部322により構成される。
受付部321は、図2の操作部I/F56から供給される編集に関する指令を行うための操作に対応する操作信号を受け付ける。また、受付部321は、操作部I/F56から供給される余裕データの追加に関する指令を行うための操作に対応する操作信号を受け付ける。受付部321は、操作信号を表示制御部93または記録制御部322に供給する。
記録制御部322は、受付部321からの操作信号に応じて、光ディスク21Aと22Aに記録されているクリップのノンリニア編集を行うとともに、その編集結果の編集データを光ディスク21Aに集約する。
具体的には、記録制御部322は、図3の記録制御部322と同様に、受付部321からの操作信号に応じて、光ディスク21Aと22Aに記録されているクリップのエディットリストを作成し、光ディスク21Aに記録させる。
また、記録制御部322は、図3の記録制御部92と同様に、受付部321からの操作信号に応じてクリップエディットリストを作成し、複写元処理部312の記録制御部102に送信する。さらに、記録制御部322は、受付部321からの操作信号に応じて、光ディスク22Aに記録されている素材データのうちのサブクリップを、複写元処理部312の読出部331に要求し、その要求に応じて送信されてくるサブクリップを光ディスク21Aに記録させる。
また、記録制御部322は、受付部321からの操作信号に応じて、光ディスク22Aに記録されている素材データのうちの余裕データを読出部331に要求し、その要求に応じて送信されてくる余裕データを光ディスク21Aのサブクリップに追加する。なお、余裕データは、サブクリップに論理的に追加されればよく、余裕データと、その余裕データが追加されるサブクリップの光ディスク21A上の物理的配置は離れていてもよい。
複写元処理部312は、記録制御部102と読出部331により構成される。
読出部331は、記録制御部322からの要求に応じて、光ディスク22Aからサブクリップまたは余裕データを読み出し、記録制御部92に供給する。また、読出部331は、図3の読出部101と同様に、表示制御部93からの要求に応じて、光ディスク22Aからプロキシデータを読み出し、表示制御部93に供給する。
次に、図24は、表示制御部93が表示させる、余裕時間を変更するための余裕変更画面340の例を示す。
図24の余裕変更画面340は、時間設定部341、カーソル342、上方向ボタン343A、下方向ボタン343B、決定ボタン344、および終了ボタン345により構成される。
時間設定部341には、複写先である光ディスク21Aのエディットリストファイルの名称および作成日時と、そのエディットリストに対して設定された余裕時間とが表示される。
図24の例では、光ディスク21Aに記録されているファイルのディレクトリ構造が、図4に示したディレクトリ構造となっており、時間設定部341には、第1乃至第3のエディットリストファイルの名称の上位5文字に続いて、それぞれ、第1乃至第3のエディットリストファイルの作成日時が括弧書きで表示されている。
また、第1と第2のエディットリストファイルの名称と作成日時に対応して、30秒が余裕時間として表示され、第3のエディットリストファイルの名称と作成日時に対応して、0秒が余裕時間として表示されている。即ち、第1と第2のエディットリストファイルに対応するサブクリップには、その前後に30秒分の余裕データが既に付加されており、第3のエディットリストファイルに対応するサブクリップには余裕データが付加されていない。
カーソル342は、時間設定部341に表示されるエディットリストファイルの名称および作成日時、並びに余裕時間に対応する位置に表示される。カーソル342は、ユーザが所望のエディットリストに対して余裕時間を設定するときに操作され、ユーザの所望のエディットリストに対応する位置に移動される。なお、ここでは、サブクリップに既に余裕データが付加されているエディットリストに対して余裕時間は設定しないものとする。従って、カーソル342は、第1と第2のエディットリストファイルに対応する位置には移動されないようになっている。
上方向ボタン343Aは、カーソル342を上方向に移動させるときに、下方向ボタン343Bはカーソル342を下方向に移動させるときに、それぞれ操作される。決定ボタン344は、いまのカーソル342の位置に対応するエディットリストに対する余裕時間を変更するときに操作される。終了ボタン345は、余裕変更画面340の表示を終了するときに操作される。
ユーザは、図24の余裕変更画面340において、上方向ボタン343Aまたは下方向ボタン343Bを操作することにより、所望のエディットリストに対応する位置にカーソル342を移動させ、決定ボタン344を操作する。これにより、図24の余裕変更画面340は、図8の余裕設定画面170に変更され、ユーザは、余裕設定画面170において、上述したように余裕時間を決定する。
次に、図25A乃至図25Cを参照して、図23の記録制御部322による余裕データの追加について説明する。
図25Aは、光ディスク22Aに記録されている、編集対象とするクリップのクリップファイルの例を示している。なお、クリップファイルのフォーマットは、図5に示したフォーマットである。
図25Aのクリップファイルのクリップに対して、ユーザによりイン点とアウト点、並びに再生順が指定されると、図25Bに示すように、記録制御部322は、クリップのイン点からアウト点までの編集区間のデータを、サブクリップのクリップファイルとして、光ディスク22Aから光ディスク21Aに複写する。
なお、図25Bのサブクリップのクリップファイルのフォーマットは、図5に示したフォーマットと同様であるが、ヘッダメタデータに記述されるFPUMIDは、このサブクリップのクリップファイルの基になったクリップファイル、即ち編集対象とされたクリップのクリップファイルのMPUMIDの一部を加工したものとなっている。従って、記録制御部322は、サブクリップのクリップファイルのヘッダのFPUMIDを参照することにより、そのクリップファイルの基になったクリップファイルのMPUMIDを認識することができる。
図24の余裕変更画面340において、図25Bに示したサブクリップのクリップファイルに関する記述を含むエディットリストに対して余裕時間が設定されると、記録制御部322は、そのクリップファイルのFPUMIDから、基になったクリップファイルのMPUMIDを認識し、MPUMIDと余裕時間を読出部331に供給して、余裕データの送信を読出部331に要求する。
読出部331は、記録制御部322から供給されるMPUMIDに基づいて、光ディスク22Aに記録されている、サブクリップのクリップファイルの基になったクリップファイルを読み出し、そのクリップファイルのクリップのうちのサブクリップの前後の余裕時間分の素材データを余裕データとして、記録制御部322に送信する。そして、記録制御部322は、図25Cに示すように、読出部331から受信した余裕データを、サブクリップのクリップファイルのボディの前後に追加する。
なお、読み出し部331は、メタデータファイルに基づいて、余裕データに対応するノンリアルタイムメタデータを作成し、そのノンリアルタイムメタデータを余裕データとともに、記録制御部322に送信するようにしてもよい。この場合、記録制御部322は、ノンリアルタイムメタデータを、サブクリップのメタデータファイルに追加する。
次に、図26を参照して、図23の集約部300が編集データの集約前に行う集約前処理について説明する。この集約前処理は、例えば、ユーザが操作部42を操作することにより、ビデオ編集の開始を指令したとき、開始される。
図26の集約前処理は、図14の集約前処理のステップS8の処理を削除したものである。即ち、図26のステップS201乃至S207の処理は、図14のステップS1乃至S7の処理と同様であり、図26のステップS211と212の処理は、図14のステップS11とS12の処理と同様である。
図26の集約前処理の後、集約部300は、図15に示した余裕無し集約処理を行い、編集データを光ディスク21Aに集約する。そして、この後、ユーザにより、例えば、余裕データの追加に関する指令の1つとして、図24の余裕変更画面340の表示が指令されると、集約部300は、図27に示す余裕データを追加する追加処理を行う。
図27のステップS231において、複写先処理部311の表示制御部93は、受付部321からの、余裕変更画面340の表示の指令に対応する操作信号に応じて、余裕変更画面340を表示させる。
ステップS232において、受付部91は、余裕時間を変更するエディットリストが決定されたかどうか、即ち、図24の余裕変更画面340において決定ボタン344が操作されたかどうかを判定し、余裕時間を変更するエディットリストが決定されたと判定した場合、ステップS233に進む。
ステップS233において、表示制御部93は、図8の余裕設定画面170を表示させ、ステップS234に進む。ステップS234において、受付部91は、0秒以外の余裕時間が設定されたかどうかを判定し、0秒以外の余裕時間が設定されていないと判定した場合、処理を終了する。
一方、ステップS234において、0秒以外の余裕時間が設定されたと判定された場合、ステップS235に進み、記録制御部322は、余裕時間が設定されたエディットリストで参照されるサブクリップのクリップファイルのヘッダメタデータに記述されるFPUMIDに基づいて、そのクリップファイルの基になったクリップファイルのMPUMIDを認識する。
ステップS235の処理後は、ステップS236に進み、記録制御部322は、ステップS235で認識されたMPUMIDと余裕時間を複写元処理部312の読出部331に供給し、余裕データの送信を読出部331に要求する。
ステップS251において、記録制御部322は、ステップS236で送信されてくる要求を受け付け、ステップS252に進む。
ステップS252において、読出部331は、記録制御部322からのMPUMIDに基づいて、そのMPUMIDが付与されたクリップファイルを、光ディスク22Aから検索し、ステップS253に進む。
ステップS253において、読出部331は、記憶制御部322から供給されるMPUMIDが付与されたクリップファイルが光ディスク22Aから検索されたかどうかを判定し、クリップファイルが検索されたと判定した場合、ステップS254に進む。
ステップS254において、読出部331は、記録制御部322から供給される余裕時間と、図15のステップS54で記録されたクリップエディットリストとに基づいて、検索されたクリップファイルのうち、編集区間の前後の余裕時間分のデータを、余裕データとして読み出し、記録制御部322に送信して、処理を終了する。
一方、ステップS253において、クリップファイルが検索されていないと判定された場合、処理は終了する。
ステップS237において、記録制御部322は、ステップS254において読出部331から送信されてくる余裕データを受信し、ステップS238に進む。ステップS238において、記録制御部322は、余裕時間が設定されたエディットリストに対応するサブクリップのクリップファイルのボディ部に配置されるサブクリップに、読出部331から受信した余裕データを追加する。その結果、図25Cに示したように、ボディ部に余裕データが追加されたサブクリップが配置されたクリップファイルが作成される。
ステップS238の処理後は、ステップS239に進み、記録制御部322は、エディットリストに記述されている、余裕データが付加されたサブクリップのクリップファイルのイン点を示すFTCを、余裕時間に変更し、ステップS240に進む。
ステップS240において、記録制御部322は、エディットリストに記述されている、余裕データが付加されたサブクリップのクリップファイルのアウト点を示すFTCを、ステップS239で変更されたイン点に、図16のステップS76で計算された使用時間長を加算した値に変更し、処理を終了する。
一方、ステップS232において、余裕時間を変更するエディットリストが選択されていないと判定された場合、ステップS241に進み、受付部91は、余裕変更画面340の表示を終了するかどうか、即ちユーザにより終了ボタン345が操作されたかどうかを判定する。
ステップS241において、余裕変更画面340の表示を終了しないと判定された場合、ステップS232に戻り、余裕時間を変更するエディットリストが設定されるか、または、終了ボタン345が操作されるまで待機する。
また、ステップS241において、余裕変更画面340の表示を終了すると判定された場合、処理は終了する。
なお、上述した図23乃至図27では、サブクリップのクリップファイルのFPUMIDが、そのクリップファイルの基になったクリップファイルのMPUMIDを加工したものとなるようにしたが、FPUMIDが、基になったクリップファイルのMPUMIDと無関係に付与される場合、基になったクリップファイルのMPUMIDがエディットリストファイルに記述されるようにしてもよい。この場合のエディットリストの例を図28に示す。
図28のエディットリストのref要素には、参照先のファイルが、光ディスク22Aに記録されているクリップファイルを基に作成されるサブクリップのクリップファイルである場合、図13のref要素に記述される内容のほかに、参照先のファイルの基になったクリップファイルのMPUMIDが記述される。
即ち、図28の7乃至9行目のref要素のうち、7行目の記述は図13の7行目の記述と同一であり、参照先のファイルに割り当てられたMPUMIDが示されている。8行目の「origin="urn:smpte:umid:060A2B340101010501010D431300000070D3020009350597080046020118F593"」の記述は、参照先のファイルがサブクリップのクリップファイルであり、そのクリップファイルの基になったクリップファイルのMPUMIDが「060A2B340101010501010D431300000070D3020009350597080046020118F593」であることを示している。また、9行目の記述は、図13の8行目の記述と同一である。
また、第2のクリップについても、11乃至13行目において、第1のクリップの場合と同様に記述されている。
以上のようにして、図28のエディットリストでは、対応するサブクリップが、サブクリップのクリップファイルとして光ディスク21Aに記録される場合、そのサブクリップのクリップファイルのMPUMIDとともに、基になったクリップファイルのMPUMIDが記述される。
なお、エディットリストにMPUMIDが記述される場合も、サブクリップのクリップファイルのヘッダに記述されるFPUMIDが、基になったクリップファイルのMPUMIDを加工したものである場合と同様に、集約部300は、図26の集約前処理、図15の余裕無し集約処理、および図27の追加処理を行う。
但し、図15のステップS45において、記録制御部322は、再生順の指定対象である編集対象とする素材データのクリップファイルに付与されるMPUMIDを、図16のステップS72またはS74で記述されるMPUMIDとともに、エディットリストに記述する。また、図27のステップS235では、記録制御部322は、余裕時間が設定されたエディットリストの記述内容から、サブクリップのクリップファイルの基になったクリップファイルのMPUMIDを認識する。
さらに、上述した図23乃至図28では、既にサブクリップに余裕データが付加されているエディットリストに対しては、余裕時間を設定しないものとしたが、既にサブクリップに付加されている余裕データの余裕時間に比べて大きい時間であれば、新たな余裕時間として設定することが可能になるようにしてもよい。この場合、図27のステップS234では、受付部91が、変更前の余裕時間に比べて大きい余裕時間が設定されたかどうかを判定する。
また、上述した説明では、光ディスク21Aと22Aに記録されているクリップを編集対象としたが、光ディスク21Aと22Aに記録されているエディットリストに対応するサブクリップを編集対象としてもよい。
この場合の集約部の機能的構成例を図29に示す。
図29の集約部400は、複写先処理部401と、複写元処理部402により構成される。なお、図29において、図3と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は繰り返しになるので省略する。
複写先処理部401は、受付部91、表示制御部93、および記録制御部411により構成される。
記録制御部411は、受付部91からの操作信号に応じて、光ディスク21Aと22Aに記録されているエディットリストに対応するサブクリップのノンリニア編集を行うとともに、その編集結果の編集データを光ディスク21Aに集約する。
具体的には、記録制御部411は、受付部91からの操作信号に応じて、光ディスク22Aに記録されている、編集対象とするサブクリップに対応するエディットリストの送信を、複写元処理部402の読出部421に要求し、その要求に応じて読出部421から送信されてくるエディットリストを受信する。
記録制御部411は、受付部91からの操作信号と、光ディスク21Aと光ディスク22Aに記録されているエディットリストとに基づいて、新たなエディットリストを作成し、光ディスク21Aに記録させる。
また、記録制御部411は、図3の記録制御部92と同様に、受付部91からの操作信号に応じて、光ディスク22Aに記録されている素材データのうちのサブクリップ、または、余裕データが追加されたサブクリップを読出部421に要求し、その要求に応じて送信されてくるサブクリップまたは余裕データが追加されたサブクリップを光ディスク21Aに記録させる。
複写元処理部402は、読出部421により構成される。
読出部421は、記録制御部411からの要求に応じて、光ディスク22Aからエディットリストを読み出し、記録制御部411に供給する。また、読出部421は、図3の読出部101と同様に、記録制御部411からの要求に応じて、光ディスク22Aからサブクリップ、または、余裕データが付加されたサブクリップを読み出し、記録制御部411に供給する。さらに、読出部421は、読出部101と同様に、表示制御部93からの要求に応じて、光ディスク22Aからプロキシデータを読み出し、表示制御部93に供給する。
次に、図30乃至図32は、図29の表示制御部93が表示させる編集画面の例を示す図である。
まず最初に、ユーザにより、ビデオ編集の開始が指令されると、映像モニタ44には、編集画面の1つである図30や図31の編集対象選択画面440が表示される。図30や図31の編集対象選択画面440は、複写元用表示部441、複写先用表示部442、カーソル443、ディスク選択モードボタン444、エディットリスト選択モードボタン445、上方向ボタン446Aと下方向ボタン446B、左方向ボタン447Aと右方向ボタン447B、および決定ボタン448により構成される。
複写元用表示部441は、複写元として選択される光ディスクの名称が表示されるディスク名表示部441Aと、複写元として選択される光ディスクに記録されているエディットリストファイルの名称と作成日時が表示されるエディットリスト表示部441Bとにより構成される。
ここでは、編集データの複写元が光ディスク22Aであるものとしているので、複写元として光ディスク22Aが選択され、ディスク名表示部441Aには光ディスク22Aの名称「DISC2」が表示されている。また、図30と図31の例では、光ディスク22Aに記録されているファイルのディレクトリ構造が、図4に示したディレクトリ構造となっており、エディットリスト表示部441Bには、第1乃至第3のエディットリストファイルの名称の上位5文字に続いて、それぞれ、第1乃至第3のエディットリストファイルの作成日時が括弧書きで表示されている。
複写先用表示部442は、複写元用表示部441と同様に、複写先として選択される光ディスクの名称が表示されるディスク名表示部442Aと、複写先として選択される光ディスクに記録されているエディットリストファイルの名称と作成日時が表示されるエディットリスト表示部442Bとにより構成される。
ここでは、編集データの複写先が光ディスク21Aであるものとしているので、複写先として光ディスク21Aが選択され、ディスク名表示部442Aには光ディスク21Aの名称「DISC1」が表示されている。また、図30と図31の例では、光ディスク21Aのディレクトリ構造は、図4に示したディレクトリ構造となっており、エディットリスト表示部441Bには、第1乃至第3のエディットリストファイルの名称の上位5文字に続いて、それぞれ、第1乃至第3のエディットリストファイルの作成日時が括弧書きで表示されている。
選択モードが、複写先または複写元とする光ディスクを選択するモードであるディスクモードである場合、カーソル443は、ディスク名表示部441Aまたは442Aに対応する位置に表示される。
一方、選択モードが、所望のエディットリストファイルを選択するエディットリストモードである場合、カーソル443は、エディットリスト表示部442Aまたは442Bに表示されるエディットリストファイルの名称と作成日時に対応する位置に表示され、所望のエディットリストファイルに対応する位置に移動される。
ディスク選択モードボタン444は、選択モードをディスクモードに設定するときに操作される。エディットリスト選択モードボタン445は、選択モードをエディットリストモードに選択するときに操作される。
選択モードがディスクモードである場合、上方向ボタン446Aと下方向ボタン446Bは、ディスク表示部441Aまたは442Aに表示されるカーソル443に対応するディスク名を変更するときに操作される。例えば、選択モードがディスクモードである場合、ユーザが上方向ボタン446Aまたは下方向ボタン446Bを操作すると、ディスク表示部441Aまたは442Aに表示される、ビデオ編集装置23に装着されている光ディスク21Aまたは22Aのうちの一方の名称が、他方の名称に切り替わる。
一方、選択モードがエディットリストモードである場合、上方向ボタン446Aは、カーソル443を上方向に移動させるときに操作され、下方向ボタン446Bは、カーソル443を下方向に移動させるときに操作される。
左方向ボタン447Aは、選択モードによらず、カーソル443を左方向に移動させるときに操作される。右方向ボタン447Bは、選択モードによらず、カーソル443を右方向に移動させるときに操作される。
選択モードがディスクモードである場合、決定ボタン448は、カーソル443の位置に対応するディスクを複写元または複写先として決定するときに操作される。一方、選択モードがエディットリストモードである場合、決定ボタン448は、カーソル443の位置に対応するエディットリストファイルを、編集対象とするサブクリップに対応するエディットリストファイル(以下、対象エディットリストファイルという)として決定するときに操作される。
図30の例では、ユーザがディスク選択モードボタン444を操作して、選択モードをディスクモードに設定している。なお、図30の例では、カーソル443は、ディスク名表示部441Aに表示されている。
カーソル443が、まず最初に、ディスク名表示部441に表示されている場合、ユーザは、例えば、上方向ボタン446Aまたは下方向ボタン446Bを操作して、カーソル443の位置に対応するディスク名表示部441Aに、複写元とする光ディスクの名称(図30の例では、「Disc2」)を表示させ、決定ボタン448を操作する。これにより、図30に示すように、ディスク名表示部441Aに表示される名称に対応する光ディスク22A、即ち複写先として決定された光ディスク22Aに記録されているエディットリストの名称と作成日時が、エディットリスト表示部441Bに表示される。
次に、ユーザは、右方向ボタン447Bを操作して、カーソル443をディスク名表示部442Aに対応する位置に移動させる。そして、ユーザは、上方向ボタン446Aまたは下方向ボタン446Bを操作して、ディスク名表示部442Aに複写先とする光ディスクの名称(図30の例では、「Disc1」)を表示させ、決定ボタン448を操作する。これにより、図30に示すように、ディスク名表示部442Aに表示される名称に対応する光ディスク21A、即ち複写先として決定された光ディスク21Aに記録されているエディットリストの名称と作成日時が、エディットリスト表示部442Bに表示される。
この後、ユーザがエディットリスト選択モードボタン445を操作して、選択モードをエディットリストモードに設定すると、図31に示すように、カーソル443は、例えば、エディットリスト表示部441Bの1行目に表示されるエディットリストファイルの名称(E0001)と作成日時(2006.3.15.09:25:11)に対応する位置に表示される。
ここで、ユーザは、例えば、上方向ボタン446Aまたは下方向ボタン446Bを操作して、所望のエディットリストファイルに対応する位置にカーソル443を移動させ、決定ボタン448を操作する。これにより、カーソル443に対応するエディットリストファイルが、複写元の対象エディットリストファイルとして決定される。
次に、ユーザは、例えば、右方向ボタン447Bを操作して、カーソル443をエディットリスト表示部442Bに移動させ、さらに、上方向ボタン446Aまたは下方向ボタン446Bを操作することにより、所望のエディットリストファイルに対応する位置にカーソル443を移動させる。そして、ユーザは決定ボタン448を操作し、カーソル443に対応するエディットリストファイルを、複写先の対象エディットリストファイルとして決定する。
以上のようにして、複写元および複写先とする光ディスク、並びに、複写元と複写先の対象エディットリストファイルが決定されると、編集対象指定画面440は、上述した図8の余裕設定画面170に変更される。そして、余裕設定画面170において、ユーザにより決定ボタン175が操作されると、余裕設定画面170は、図32の編集画面460に変更される。
図32の編集画面460は、編集対象表示部461、編集結果表示部462、カーソル463、ALLボタン464、上方向ボタン465A、下方向ボタン465B、左方向ボタン466A、右方向ボタン466B、選択ボタン467、および終了ボタン468により構成される。
編集対象表示部461には、複写元である光ディスク22Aに記録されている、複写元の対象エディットリストファイルに対応するサブクリップのサムネイル映像461Aが、再生順に、左上から右上、左下から右下の順に並べて表示される。図32の例では、複写元の対象エディットリストファイルに対応する8個のサブクリップのサムネイル映像461Aが表示されている。
編集結果表示部462には、複写先である光ディスク21Aに記録されている、複写先の対象エディットリストファイルに対応するサブクリップのサムネイル映像462Aが、再生順に左から右に並べて表示される。図32の例では、複写先の対象エディットリストファイルに対応する3個のサブクリップのサムネイル映像462Aが表示されている。
カーソル463は、編集対象表示部461に表示されるサムネイル映像461Aに対応する位置に表示される。カーソル463は、ユーザが所望のサブクリップのサムネイル映像461Aを選択するときに操作され、ユーザの所望のサムネイル映像461Aの表示位置に対応する位置に移動される。
ALLボタン464は、光ディスク22Aに記録されている、複写元の対象エディットリストファイルに対応するサブクリップをすべて編集対象として選択するときに操作される。
上方向ボタン465Aは、カーソル463を上方向に移動させるときに操作され、下方向ボタン465Bは、カーソル463を下方向に移動させるときに操作される。右方向ボタン466Aは、カーソル463を右方向に移動させるときに操作され、左方向ボタン466Bは、カーソル463を左方向に移動させるときに操作される。
選択ボタン467は、カーソル463に対応するサムネイル映像461Aを選択するときに操作(クリック)される。また、選択ボタン467は、複数のサムネイル映像461Aを選択するときに、ダブルクリックされる。ユーザが、選択ボタン467をダブルクリックした後、上方向ボタン465A、下方向ボタン465B、左方向ボタン466A、または右方向ボタン466Bを操作し続ける場合、カーソル463は、操作開始時の位置に対応するサムネイル映像461Aから、操作終了時の位置に対応するサムネイル映像461Aまでのすべてのサムネイル映像461Aを囲うように表示され、カーソル463に対応するすべてのサムネイル映像461Aが選択される。
終了ボタン468は、編集を終了するときに、操作される。
図32の編集画面460が映像モニタ44に表示されると、ユーザは、上方向ボタン465Aまたは下方向ボタン465B、もしくは、右方向ボタン466Aまたは左方向ボタン466Bを操作して、カーソル463を編集対象とするサブクリップのサムネイル映像461Aに移動させる。そして、ユーザは選択ボタン467を操作することにより、そのサムネイル映像461Aに対応するサブクリップを、編集対象として選択する。
図32の例では、ユーザは、6番目のサムネイル映像461Aにカーソル463を移動させた後、8番目のサムネイル映像461Aにカーソル463が移動するまで右方向ボタン466Bを操作し続けることにより、カーソル463を、6乃至8番目のサムネイル映像461Aに対応する位置に表示させる。この後、ユーザは、選択ボタン467を操作して、カーソル463に対応する6乃至8番目のサムネイル映像461Aに対応するサブクリップを、編集対象として選択する。
また、ユーザは、カーソル463に対応するサムネイル映像461Aを、編集結果表示部462内の所望の位置にドラックアンドドロップすることにより、複写先の対象エディットリストファイルを更新させる。
図32の例では、ユーザは、カーソル463に対応する6乃至8番目のサムネイル映像461Aを、編集結果表示部462に表示されている3個のサムネイル映像462Aのうちの、2番目と3番目のサムネイル映像462Aの間にドラックアンドドロップする。これにより、記録制御部92は、2番目のサムネイル映像462Aに対応するサブクリップの次に、6乃至8番目のサムネイル映像461Aに対応するサブクリップが再生されるように、編集結果表示部462に対応するエディットリストファイルを更新する。
次に、図33を参照して、図29の集約部400が編集データの集約前に行う集約前処理について説明する。この集約前処理は、例えば、編集対象選択画面440において、ユーザが操作部42を操作することにより、光ディスク21Aを複写先に決定し、光ディスク22Aを複写元に決定したとき、開始される。
ステップS301乃至S303の処理は、図14のステップS1乃至S3の処理と同様であり、ステップS321とS322の処理は、図14のステップS11とS12の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS304において、表示制御部93は、光ディスク21Aと22Aのディレクトリ情報に基づいて、図30や図31に示すように、編集対象選択画面440のエディットリスト表示部441Bに、光ディスク22Aに記録されているエディットリストファイルの名称と日時を表示させ、エディットリスト表示部442Bに、光ディスク21Aに記録されているエディットリストファイルの名称と日時を表示させる。
ここで、ユーザは、エディットリスト選択モードボタン445を操作して、カーソル443をエディットリスト表示部442Aまたは442Bに表示させ、複写元または複写先に記録されているエディットリストのうち、複写元または複写先の対象エディットリストファイルとするエディットリストファイルを決定する。
ステップS304の処理後は、ステップS305に進み、受付部91は、複写元と複写先の対象エディットリストファイルが決定されたかどうかを判定し、複写元と複写先の対象エディットリストファイルが決定されていないと判定した場合、複写元と複写先の対象エディットリストファイルが決定されるまで待機する。
一方、ステップS305において、複写元と複写先の対象エディットリストファイルが決定されたと判定された場合、ステップS306に進み、表示制御部93は、図8の余裕設定画面170を表示させ、処理を終了する。
この後、ユーザが余裕設定画面170において余裕時間を0秒に決定すると、図29の集約部400は、図34の余裕無し処理を行う。
図34のステップS341において、複写先処理部401の表示制御部93は、図31の編集対象指定画面440において決定された、複写元の対象エディットリストファイルに対応するサブクリップのプロキシデータの送信を、複写元処理部402の読出部421に要求し、ステップS342に進む。
ステップS361において、読出部421は、表示制御部93から送信されてくる要求を受け付け、ステップS362に進む。ステップS362において、読出部421は、表示制御部93により送信が要求されたサブクリップのプロキシデータを、光ディスク22Aから読み出して表示制御部93に送信し、ステップS363に進む。
ステップS342において、表示制御部93は、読出部421から送信されてくるプロキシデータを受信し、ステップS343に進む。ステップS343において、表示制御部93は、図31の編集対象指定画面440において決定された、複写先の対象エディットリストファイルに対応するサブクリップのプロキシデータを読み出し、そのプロキシデータと、読出部421から受信したプロキシデータとを用いて、図32の編集画面460を映像モニタ44に表示させる。
具体的には、表示制御部93は、読出部421からのプロキシデータを用いてサムネイル映像データを作成し、編集対象表示部461に表示させる。また、表示制御部93は、光ディスク21Aから読み出したプロキシデータを用いてサムネイル映像データを作成し、編集結果表示部462に表示させる。さらに、表示制御部93は、カーソル463、ALLボタン464、上方向ボタン465A、下方向ボタン465B、左方向ボタン466A、右方向ボタン466B、選択ボタン467、および終了ボタン468を表示させる。
ここで、ユーザは、上方向ボタン465A、下方向ボタン465B、左方向ボタン466A、または右方向ボタン466Bを操作して、カーソル463を編集対象とするサブクリップのサムネイル映像461Aに対応する位置に表示させたり、ALLボタン464を操作し、その後、選択ボタン467を操作することにより、編集対象とするサブクリップを選択する。
ステップS343の処理後は、ステップS344に進み、表示制御部93は、受付部91からの操作信号に応じて、編集対象とするサブクリップが選択されたかどうか、即ち編集画面460において選択ボタン467が操作されたかどうかを判定する。ステップS344において、編集対象とするサブクリップが選択されていないと判定された場合、編集対象とするサブクリップが選択されるまで待機する。
一方、ステップS344において、編集対象とするサブクリップが選択されたと判定された場合、ステップS345に進み、記録制御部411は、編集対象とするサブクリップに対応するエディットリストの送信を、読出部421に要求する。
ステップS363において、読出部421は、ステップS346で記録制御部411から供給される要求を受け付け、ステップS364に進む。ステップS364において、読出部421は、光ディスク22Aから複写元の対象エディットリストファイルを読み出し、編集対象とするサブクリップが、複写元の対象エディットリストファイルに対応するすべてのサブクリップであるかどうか、即ち、編集画面460においてALLボタン464が操作されたかどうかを判定する。
ステップS364において、読出部421は、編集対象とするサブクリップが、複写元の対象エディットリストファイルに対応するすべてのサブクリップであると判定した場合、複写元の対象エディットリストファイルのエディットリストを、編集対象とするサブクリップに対応するエディットリストとして、ステップS365をスキップし、ステップS366に進む。
一方、ステップS364において、編集対象とするサブクリップが、複写元の対象エディットリストファイルに対応するすべてのサブクリップではないと判定された場合、ステップS365に進み、読出部421は、ステップS364で読み出した複写元の対象エディットリストファイルに基づいて、編集対象とするサブクリップに対応するエディットリストを作成する。具体的には、読出部421は、複写元の対象エディットリストファイルの記述のうち、編集対象とするサブクリップ以外のサブクリップに関する記述を削除し、その結果得られるエディットリストを、編集対象とするサブクリップに対応するエディットリストとする。
ステップS366において、読出部421は、編集対象とするサブクリップに対応するエディットリストを、記録制御部411に送信し、ステップS367に進む。
ステップS346において、記録制御部411は、ステップS366で送信されてくるエディットリストを受信し、ステップS347に進む。ステップS347において、記録制御部411は、読出部421から送信されてきたエディットリストに基づいて、編集画面460においてサムネイル映像461Aがドロップされた編集結果表示部462内の位置に対応する再生時刻に、編集対象とするサブクリップが再生されるように、光ディスク21Aに記録されている複写先の対象エディットリストファイルを更新する。
例えば、図32に示すように、編集対象表示部461に表示される6乃至8番目のサムネイル映像461Aが、編集結果表示部462に表示される2番目と3番目のサムネイル映像462Aの間にドラッグアンドドロップされる場合、記録制御部411は、読出部421からのエディットリストに基づいて、2番目と3番目のサムネイル映像462Aに対応するサブクリップの再生の間に、6乃至8番目のサムネイル映像461Aに対応するサブクリップが再生されるように、光ディスク21Aから読み出された複写先の対象エディットリストファイルを更新する。
ステップS347の処理後は、ステップS348に進み、記録制御部411は、編集対象とするサブクリップのサブクリップデータの送信を要求し、ステップS349に進む。
ステップS367において、読出部421は、記録制御部411から送信されてくる要求を受け付け、ステップS368に進む。ステップS368において、読出部421は、記録制御部411により送信が要求されたサブクリップデータを、光ディスク22Aから読み出して記録制御部411に送信し、処理を終了する。
ステップ349において、記録制御部411は、読出部421から送信されてくるサブクリップデータを受信し、ステップS350に進む。ステップS350において、記録制御部411は、受信したサブクリップデータのうち、サブクリップをクリップファイルとして光ディスク21Aに記録させるとともに、ノンリアルタイムメタデータをメタデータファイルとして記録させる。
ステップS350の処理後は、ステップS351に進み、表示制御部93は、ユーザにより光ディスク22Aに記録されているサブクリップの編集の終了が指令されたかどうか、即ち終了ボタン468が操作されたかどうかを判定し、終了が指令されていないと判定した場合、ステップS344に戻り、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS351において、ユーザにより光ディスク22Aに記録されているサブクリップの編集の終了が指令されたと判定された場合、余裕無し集約処理は終了する。
次に、図31の編集対象指定画面440において、複写先と複写元の両方が、光ディスク21Aに決定される場合について説明する。
この場合、図29の記録制御部411は、受付部91からの操作信号に応じて、光ディスク21Aに記録されているエディットリストに対応するサブクリップのノンリニア編集を行う。具体的には、記録制御部411は、受付部91からの操作信号と、光ディスク21Aに記録されているエディットリストとに基づいて、新たなエディットリストを作成し、光ディスク21Aに記録させる。また、複写元処理部402の読出部421は何も処理を行わない。
図35を参照して、図29の集約部400が光ディスク21Aに記録されているサブクリップの編集前に行う編集前処理について説明する。この編集前処理は、例えば、編集対象選択画面440において、ユーザが操作部42を操作することにより、光ディスク21Aを複写先および複写元の両方に決定したとき、開始される。
ステップS381において、表示制御部93は、光ディスク21Aに記録されているファイルのディレクトリ情報(図4)を読み出し、ステップS382に進む。
ステップS382において、表示制御部93は、光ディスク21Aのディレクトリ情報に基づいて、編集対象選択画面440のエディットリスト表示部441Bと442Bに、光ディスク21Aに記録されているエディットリストファイルの名称と日時を表示させる。
ステップS382の処理後は、ステップS383に進み、受付部91は、複写元と複写先の対象エディットリストファイルが決定されたかどうかを判定し、複写元と複写先の対象エディットリストファイルが決定されていないと判定した場合、複写元と複写先の対象エディットリストファイルが決定されるまで待機する。
一方、ステップS383において、複写元と複写先の対象エディットリストファイルが決定されたと判定された場合、処理は終了する。
この後、図29の集約部400は、図36に示すように、サブクリップを編集する編集処理を行う。
図36のステップS401において、表示制御部93は、図31の編集対象指定画面440において決定された複写元と複写先の対象エディットリストファイルに対応するサブクリップのプロキシデータを光ディスク21Aから読み出し、そのプロキシデータを用いて、図32の編集画面460を映像モニタ44に表示させる。
具体的には、表示制御部93は、複写元の対象エディットリストファイルに対応するプロキシデータを用いてサムネイル映像データを作成し、編集対象表示部461に表示させる。また、表示制御部93は、複写元の対象エディットリストファイルに対応するプロキシデータを用いてサムネイル映像データを作成し、編集結果表示部462に表示させる。さらに、表示制御部93は、カーソル463、ALLボタン464、上方向ボタン465A、下方向ボタン465B、左方向ボタン466A、右方向ボタン466B、選択ボタン467、および終了ボタン468を表示させる。
ステップS401の処理後は、ステップS402に進み、表示制御部93は、受付部91からの操作信号に応じて、編集対象とするサブクリップが選択されたかどうかを判定する。ステップS402において、編集対象とするサブクリップが選択されていないと判定された場合、編集対象とするサブクリップが選択されるまで待機する。
一方、ステップS402において、編集対象とするサブクリップが選択されたと判定された場合、ステップS403に進み、記録制御部411は、光ディスク21Aから、複写元の対象エディットリストファイルを読み出し、編集対象とするサブクリップが、複写元の対象エディットリストファイルに対応するすべてのサブクリップであるかどうかを判定する。
ステップS403において、記録制御部411は、編集対象とするサブクリップが、複写元の対象エディットリストファイルに対応するすべてのサブクリップであると判定した場合、複写元の対象エディットリストファイルのエディットリストを、編集対象とするサブクリップに対応するエディットリストとして、ステップS404をスキップし、ステップS405に進む。
一方、ステップS403において、編集対象とするサブクリップが、複写元の対象エディットリストファイルに対応するすべてのサブクリップではないと判定された場合、ステップS404に進み、記録制御部411は、ステップS403で読み出した複写元の対象エディットリストファイルに基づいて、編集対象とするサブクリップに対応するエディットリストを作成し、ステップS405に進む。
ステップS405において、記録制御部411は、編集対象とするサブクリップに対応するエディットリストに基づいて、編集画面460においてサムネイル映像461Aがドロップされた編集結果表示部462内の位置に対応する再生時刻に、編集対象とするサブクリップが再生されるように、複写先の対象エディットリストファイルを更新する。
ステップS405の処理後は、ステップS406に進み、表示制御部93は、ユーザにより編集の終了が指令されたかどうか、即ち終了ボタン468が操作されたかどうかを判定し、終了が指令されていないと判定した場合、ステップS402に戻り、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS406において、ユーザにより編集の終了が指令されたと判定された場合、編集処理は終了する。
なお、本実施の形態では、素材データを光ディスクに記録させるものとしたが、例えば磁気ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、着脱式ハードディスクドライブなどに記録させるようにしてもよい。
本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
21A,22A 光ディスク, 23 ビデオ編集装置, 45 リムーバブルメディア, 52 マイコン, 65 一時記憶メモリ, 69 ハードディスク, 80 集約部, 81 複写先処理部, 82 複写元処理部, 91 受付部, 92 記録制御部, 93 表示制御部