JP2008025298A - 金属プレート式自動造水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水を得る手段として、水道,井戸,河川などの既存水源を用いずに、大気中の湿気から水を抽出する造水装置を提供する。
また、必要な時に必要な量の水を大気から造水することで、水資源の浪費を防ぐ装置を提供する。
【解決手段】親水性被膜を表面に施した熱伝導性に優れる金属プレートを冷やすことで、金属プレート表面上に大気中の湿気を凝集させて水を得る手段において、金属プレートに生成する水量が急増量過程にあり、飽和状態になる直前の時点で、金属プレート表面上の生成水膜をワイパーの摺動によって拭き落とす方式、または超音波発振子の微振動によって生成水膜を弾き飛ばす方式を採用することにより、大量の水を効率よく収集するには好適であり、課題を解決する手段とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、大気中の湿気から水を抽出するための冷却器付き金属プレートと金属プレート表面上に生成した生成水膜を剥離するための強制剥離機構を備えた造水装置であり、以後本装置を「造水装置」と呼ぶことにする。尚、本発明は同一人が申請済みである「特願2004−262158」の関連特許である。
水は地球生物の生命の源である。一方地球環境温暖化現象により世界各地で乾燥化砂漠化が進行している。石油より水の方が高価な地域も存在する。本発明は水の原料となる大気中の湿気から水を抽出する造水装置である。本造水装置は水を必要とする様々な場所や用途に適した製品群を提供することを目的としている。
本発明が解決しようとする課題は、原料となる大気並びにその湿気は無料であり、この無料の資源から必要とする水量を必要とする時に抽出する技術に関する。
造水技術の原理は、物質を冷やすことで物質表面に水が結露する普遍的な自然現象である。この自然現象を利用して最も効率よく造水量を最大にする手段を求めることが課題である。
造水量増加のための主要技術は次の2点である。1点目は、冷却した金属プレート表面に凝集する水膜の生成時間が早く、且つ水量が多いことである。このためには、金属プレートの表面を親水性に改質する表面の粗面化または,および親水性物質の被膜を施すことで課題を解決する。
2点目は、冷却した金属プレートの表面に生成される水膜の厚さが一定量を超えると増水を阻止してしまうため、急増量過程で増量が鈍化する飽和の前過程において、生成水を強制的に剥離機構で拭き取ることである。この剥離機構の動作により、常温常湿では1ヶ月当り約2,000倍以上,砂漠地などの低湿度(30%)でも約1,000倍の増量効果があることが実験によって判明している。
大気の湿気から水を抽出する本造水装置の主な構成要素技術を列挙する。
(1)水を効率よく抽出するための表面を親水性に改質した金属プレート
(2)金属プレートを冷やすための冷却器
(3)金属プレートの表面に生成した水を拭き落とす剥離機構(ワイパー,超音波発振など)
(4)ワイパーを作動するためのモータ,超音波発振子を作動するための超音波発振器など
(5)予定造水量を積算するための気象データを計測する気象センサー
(6)与えられた気象条件下で最大量の造水をするために装置全体を制御,およびユーザーからの指示情報を受付ける制御装置
(7)生成した水の水位を見張る水位センサー
(8)生成した水を移送する送水機
(9)貯水槽,その他を装備した本体ケース・架台
(10)太陽光発電装置,風力発電装置,および商用電力など併用または単独使用可能とする
以上の要素などによって本造水装置は構成される。
親水性被膜を施して表面を改質した金属プレートを冷却器で冷やすことにより、大気中の湿気を効率よく凝集して水を生成する一方、金属プレート表面に生成した水膜が増量過程にあり、水膜の厚さによる増水阻止現象(飽和状態)が発生する直前の時点で生成水をワイパーで拭き落とすことによって、大量の水を造水することができる。ワイパーだけの増量効果はワイパー不使用の無処理金属プレートと比較して、低湿度(30%程度)の環境では1ヶ月当り約1,000倍となる。
本造水装置の電源動力は、必要に応じて太陽光発電,風力発電,および商用電源を併用または単独で使用できる構成とすることができる。自然エネルギーを利用することで、動力のランニングコストも本装置の水資源である大気と同様に無料とすることができる。
一般的な取水手段は水源,電源,送水インフラなどを準備するには多額の資金を要するため、個人レベルでは実行に難がある。
本造水装置は、砂漠,離島,山間地など、インフラが全く無い場所でも必要な水量を取水することができる。トラックで運搬できる砂漠のオアシスであると言えるものである。
本発明の造水装置における一実施例として、「植物自動水やり装置A(以後 装置Aと呼ぶ)」の形態について説明する。また、金属プレートは表面に親水性被膜を施し、2枚のアルミニウム(Al)板の間に熱媒体を封入したAlヒートプレートを採用し、生成水膜の剥離には金属プレート表面の付着水を拭き落とすワイパーを採用した場合の例を説明する。装置Aの実施例での本体サイズは約外径φ20cm×高さ5cmの小型円筒形台座の形態としている。
装置Aの主要構成要素は、本体ケース10,金属プレート30,ギヤモータ40,ワイパー50,冷却器60,制御装置70,水位センサー90,導水チューブ100などである。尚、説明上の電源は商用電力とし、太陽光および風力発電装置などの説明については割愛する。
装置Aの使用状態について図1にて説明する。観葉植物121が土壌122,鉢123に植栽されている状態をプランター120という。
鉢123は安価で軽量な樹脂製が望ましい。鉢123の底面には導水チューブ100を貫通するためのチューブ孔124を事前に開けておく。装置Aの上に植物プランター120を置載する。美観を整えるため、化粧カゴ125および受皿126をセットする。電源コード110は化粧カゴ125の下端部を通してコンセント130に差し込む。
本体ケース10とギヤモータ40の位置関係について図3,4にて説明する。 本体ケース10の形態は中央部にモータ室11を有し、その中にギヤモータ40を格納して複数のモータねじ12によって固定する。ギヤモータ40の回転軸41は貫通孔13より上方に突出させ、ワイパー50を取り付ける。
ギヤモータ40の仕様について説明する。 回転速度は1回転当り10秒程度の低速が望ましい。理由は金属プレート30の親水性被膜にワイパー50が摺動するため、損耗防止,寿命延長のためなどである。従って、回転数を下げるためギヤ付きのモータとしている。
装置Aは大気中の湿気から水を抽出するものであり吸排気が重要である。吸排気口を設けるため、装置Aには複数のスタンド16を設けて床面から浮かせた状態とし開口17とする。開口17から入ってきた空気は流入口18に至って貯水室14に流入する。貯水室14に流入した空気は金属プレート30によって除湿され軽くなり、上方に移動し排気口19から流出する。空気の出入り量は造水能力に影響するため、空気の通路となる開口17,流入口18,排出口19はできるだけ大きな面積を設けておくことが肝要である。各通路の面積は同などが望ましい。
金属プレート30について図3,4にて説明する。本実施例では2枚のAl板の間に熱伝導に優れた媒体を封入し、うち1枚のAl板表面に親水性の被膜を施した親水性ヒートプレートを用いる。親水性被膜は環状に構成した金属板30の内側表面31である。ヒートプレートは熱伝導性に優れるため、1点の冷却でも全体が冷却される特徴がある。
金属プレート30の取付位置は、本体ケース10の貯水室14の中央部であり、水平方向はリブ15,上下方向は複数の押え金具20で固定される。押え金具20は本体ケース10の側面に複数の押え金具固定ねじ21によって固定される。
ワイパー50について図3,図4にて説明する。ワイパー50はワイパーアーム51と先端に着脱可能なワイパーブレード52で構成したもので、ギヤモータ40の回転軸41に取り付けられる。ワイパーブレード52は図4に示した通り、金属プレート30の内側表面31に曲がって接触した状態で取り付けられる。ワイパーブレード52の材質は、厚さ0.15mm程度の軟質樹脂シートである。
冷却器60について図3,4にて説明する。装置Aは主としてプランター植物用なので大量の水を必要としない。従って20deg程度の冷却器としてペルチェユニットを採用する。冷却器60の冷気は冷気伝達部61を介して金属プレート30へ確実に伝達される。冷気伝達部61はハンダなどを用いて固定する。

制御装置70について、図2,3,4,6にて説明する。制御装置70は本体ケース10の側面に固定する。制御装置70は装置Aの頭脳であり、電気系制御,情報系処理並びにユーザー操作部である。関係する部品群は、制御ユニット71,ギヤモータ40,冷却器60,水位センサー90,気象センサー91,および電源コード110などである。制御および情報処理の主な内容は、水位センサー90および気象センサー91からは適正情報を得て、ギヤモータ40に対して最適時刻での運転/停止指令,冷却器60に対して必要時間の運転/停止指令,関係する各部品に対して運転/停止の指令、並びに電源コード110からの電源入力の有無の判別などである。
制御装置70の電子回路を構成する制御ユニット71内には、湿度と温度を計測する気象センサー91と、計測データをから理論造水量を積算する機能を備えている。予め組込んだ算定方法をもとに、与えられた気象データと常時対比しながら、造水に関する最適運転条件を自ら判断して運転続行する機能を有している。
制御装置70の外表面には操作パネル72がある。これについて図6にて説明する。操作パネル72は液晶画面73,ON/OFFボタン78,水量の増減を設定する増量/減量ボタン79,給水回数を設定する回数設定ボタン81,ON/OFF状態を確認するための通電灯82(赤色),造水運転状態を確認するための作動灯83(青色),設定内容を確定する確定ボタン80などで構成されている。
通電灯82はON/OFF状態を目視するための表示灯である。赤色点灯=通電中,消灯=通電無しである。作動灯83は造水の状態を目視するための表示灯である。青色点灯=造水運転中,消灯=造水停止中である。尚、通電灯82が点灯している状態(通電中)の時のみ運転し点灯する。
水位センサー90について図3,4にて説明する。取付場所は冷却器60の下方,貯水室14内に位置し本体ケース10の内壁に固定される。役割は装置Aが造水した水量・水位の監視であり、常に所定量になるよう制御ユニット71に情報伝達するものである。制御ユニット71はこの情報をもとにギヤモータ40および冷却器60の運転/停止を指令するものであり、重要な役割を担っている。
導水チューブ100について図1,2,3,4,5にて説明する。使用方法と目的は、図1に示すように装置Aから観葉植物121の根幹へ送水するためのものである。送水の原理は、親水性繊維と毛細管現象の組み合わせ技術である。導水チューブ100の構成内容は、図5に示す通り、外皮はシリコンなどの軟質樹脂製チューブ101である。軟質樹脂製チューブ101の内空間には、親水性繊維などを直線状に束ねたひも状の親水ひも102を更に撥水性表皮103で束ねた導水ひも104を挿入した形態のものである。
導水チューブ100の両端は図5の右側に示す通り傾斜断面105とし、水の流入および放出を容易にする断面形状とする。流入側は貯水室14の水106に浸漬し、放出側は観葉植物121の根幹に対し傾斜断面105を下向きにし接触させて固定する。流入した水は勢いよく導水ひも104内を伝い、放出側の端に至って観葉植物121の根幹に放出滴下する。この放出滴下によって水量が減少した放出側の端には水が補充されこれを繰り返す。流入側の端が水106に接していなければ送水は停止する。
説明の便宜上、気象条件は気温は摂氏20度,湿度60%とし、「植物自動水やり装置」として以下の通り説明する。使用にあたっての事前作業は0012で説明した通りなので記述を省略する。
準備作業について説明する。植物プランター120を装置Aに置載したところで電源コード110をコンセント130に差し込めば準備完了である。本実施例では商用AC100V電源の使用を想定しているためプラグ付きコードとしているが、太陽光/風力発電装置などその他の電源を接続する場合はそれぞれ適したコードを使用するものとする。
運転操作について説明する。操作パネル72のON/OFFボタン78を押すと、通電灯82(赤色ランプ),作動灯83(青色ランプ)が点灯する。これらの点灯は造水運転を開始したことを示すものである。同時に液晶画面73の中央の給水量表示欄75には「1000」と表示される。この「1000」は1日当り1,000ccの水を毎日繰り返し生産・供給することを示す。
植物プランター121は、樹木の大きさ・種類・季節などによって必要水量が異なる。本実施例での標準水量は1日当り1,000ccとしているが、必要に応じて給水量の増減が可能である。給水量の調整方法について以下の通り述べる。
給水量を増量する場合の操作方法を図6にて説明する。
増量/減量ボタン79の増量側を1回押す毎に100cc単位で増量表示欄74の数値が変化する。
(例:500cc増量する場合) 増量/減量ボタン79の増量側を5回押し、増量表示欄74に「500」と数値が表示されたのを確認し、確定ボタン80を押すと給水量表示欄75の数値が「1000」→「1500」となり、増量表示欄74の数値は消去される。以後、毎日1,500ccの給水を継続する。
給水量を減量する場合の操作方法を図6にて説明する。
増量/減量ボタン79の減量側を1回押す毎に100cc単位で減量表示欄76の数値が変化する。
(例:400cc減量する場合) 増量/減量ボタン79の減量側を4回押し、減量表示欄76に「400」と数値が表示されたのを確認し、確定ボタン80を押すと給水量表示欄75の数値が「1000」→「600」となり、減量表示欄76の数値は消去される。以後、毎日600ccの給水を継続する。
造水運転を中止する場合は、操作パネル72のON/OFFボタン78で「OFF」にすればよい。この時は通電灯82,作動灯83および液晶画面73全てが消灯される。また電源コード110をコンセント130から引き抜いても同様である。作業中止すると、制御装置70にユーザーが指定した内容は全てリセットされる。再運転の場合は再入力する。
1日当りの給水を分割して行う場合について説明する。指定された1日当りの水量を1〜4回に分けて給水することが可能である。1日1回の場合は正午,2回の場合は午前9時・午後3時,3回の場合は午前9時・午後1時・午後5時,4回の場合は午前7時・10時・午後1時・4時である。
給水回数の指定方法を図6にて説明する。操作パネル72の回数設定ボタン81を押すことで指定することができる。例として、1日3回供給の場合は回数設定ボタン81を3回押すと液晶画面73の回数表示欄77に「3」が表示され、確定ボタン80を押せば指定完了である。本実施例では回数指定は4回までとしている。回数指定ボタン81を押すことで「1→2→3→4→1」と繰り返される。この指定通りに毎日分割給水が継続される。
給水回数を複数にする目的は、植物にとっても健康状態を維持することに好条件であるが、鉢123からの水の流出を阻止することで据付床面の汚れを防止する効果もある。
運転動作の内容について説明する。まず、本実施例での造水能力について述べる。1日当りの造水量は2400ccであり、1時間当り100ccである。対象植物の必要水量が600ccの場合、装置Aの運転時間は6時間であり、残り18時間は自動的に造水運転を停止している。分割給水を指定した場合は、給水時刻を読み取り必要時間だけ造水運転をする。
造水量に関する仕組みについて説明する。制御装置70の制御ユニット71内の電子回路には、湿度や温度などの気象データを計測する気象センサー91並びに気象センサー91からの情報によって造水可能水量を理論計算する積算機能を備えている。一方、ユーザーが指定する情報がある。これらの諸情報を整理し、最適運転の指令を下位機器に与えることが制御装置70の役割である。指定した水量に達するまでは運転続行,予定水量に達すると一時停止の待機状態になり、通電灯82が点灯,作動灯83は消灯となる。
ワイパー50を必要とする理由について説明する。造水の原理は、大気中の湿気が冷えた金属板に触れることにより、金属板の表面で結露する自然現象である。この結露現象を活性化して増量を促す働きをするものが親水性に表面を改質する特殊被膜(二酸化チタンなど)である。
造水量を大量化する手段について説明する。冷却器60によって冷やされた金属プレート30は冷却開始直後から表面に水膜が生成されてくる。生成した水膜が一定の厚さになってくると飽和状態となる。通常の飽和は概ね1時間後である。これ以上時間が経過しても増量は見られない。飽和の原因は、水膜そのものが断熱材となり、冷却を阻害して大気との温度差を無くしてしまうことで、冷却による結露効果が消失してしまうことなどである。再気化する水量も含まれる。
金属プレート30表面の生成水が飽和する前に取水することが大量造水の要である。経過時間と生成水量の傾向は放物線となり、飽和する時間帯は約1時間であり、30分位までの時間帯は急増量の傾向にある。30分時の延長線上における60分間放置した状態での水量差は約1.5倍である。30分時点で金属プレート30に生成した水膜を拭き取ることで水量約1.5倍、1日当りでは72倍(24時間×2回×1.5倍=72倍)、1ヶ月当りでは2,160倍(72倍×30日=2,160倍)の大量の水を抽出することができる画期的な発明である。この水膜を拭き取る作業をワイパー50が担う。
ワイパー50の動作について説明する。冷却器60によって冷やされた金属プレート30表面には水膜が急増量過程で生成されている。冷却開始30分後にワイパー50が作動し、金属プレート30の表面付着水は拭き落とされ、この水は貯水室14の底面に落下し、水106として貯水される。この動作が繰り返されて貯水量が増加されていく。
導水チューブ100の動作内容について説明する。一般的に植物プランターの高さは30cm程度であるので、導水チューブ100でも水やりは充分である。導水チューブ100の送水能力は、植物が水を吸い上げる力より強いため目標は達成される。自然現象の効用だけであり、電気動力を必要としないことが特徴である。
尚、植物プランターの高さが1m前後,それ以上となる場合は小型ポンプを利用することが望ましい。
導水チューブ100の吸入側が水106に接していることが肝要である。浮き上がった状態では送水できない。従って取付位置を固定してしておく必要がある。その対応策として、グロメット107を導水チューブ100に嵌着し、押え金具20の通し孔108に挿入することで位置ずれを防止している。導水チューブ100の取付位置は、押え金具20のいずれでもよい。導水チューブ100の取付位置に合わせて上フタ22に必要に応じて通し孔109を設ける。
本装置の変形例について説明する。装置Aはプランター植物向けの小型自動造水装置について述べているが、砂漠の緑化用大型造水装置,災害時・非常時用自家造水装置など、他への応用が可能である。また地下室などの除湿装置としても応用可能である。
金属プレート30の変形例について説明する。金属プレート30は対象製品の大きさや用途などによって最適なものを選択する。製品本体を小型化できる順に羅列すると、 超親水性ヒートプレート<親水性ヒートプレート<ヒートプレート<Al板である。本実施例では、親水性ヒートプレートを採用している。親水性ヒートプレートのサイズはφ150mm×高さ33mmであり、新水面の面積は約150平方cmである。
装置Aの使用状態を示した一部断面図 装置Aの概観図 装置Aからフタおよび導水チューブを除いた状態の上面図 装置Aの断面図 導水チューブの概観図 操作パネルの正面図 装置Aの機能ブロック図
符号の説明
10・・・本体ケース,11・・・モータ室,12・・・モータねじ,13・・・貫通孔,14・・・貯水室,15・・・リブ,
16・・・スタンド,17・・・開口,18・・・流入口,19・・・排出口,20・・・押え金具,21・・・押え金具固定ねじ,
22・・・上フタ,23・・・上フタねじ
30・・・金属プレート,31・・・親水性被膜表面
40・・・ギヤモータ,41・・・回転軸
50・・・ワイパー,51・・・ワイパーアーム,52・・・ワイパーブレード
60・・・冷却器,61・・・冷気伝達部
70・・・制御装置,71・・・制御ユニット,72・・・操作パネル,73・・・液晶画面,74・・・増量表示欄,
75・・・給水量表示欄,76・・・減量表示欄,77・・・回数表示欄,78・・・ON/OFFボタン,79・・・増量/減量ボタン
80・・・確定ボタン,81・・・回数設定ボタン,82・・・通電灯,83・・・作動灯
90・・・水位センサー,91・・・気象センサー
100・・・導水チューブ,101・・・軟質樹脂製チューブ,102・・・親水性ひも,103・・・撥水性表皮,
104・・・導水ひも,105・・・傾斜断面,106・・・水,107・・・グロメット,108・・・通し穴,109・・・通し穴
110・・・電源コード
120・・・植物プランター,121・・・観葉植物,122・・・土壌,123・・・鉢,124・・・チューブ孔,
125・・・化粧かご,126・・・受皿
130・・・コンセント
GL・・・床面

Claims (7)

  1. 大気中の湿気から水を抽出する自動造水装置において、熱伝導性のよい金属プレートを冷やすことによって、この金属プレート表面に結露水が生成される現象を用い、結露によって生成された水膜(以下「生成水膜」と呼ぶ)が、急増量過程にあって飽和する前段階時点で生成水膜を強制的に剥離させて集水する仕組みを装備していることを特徴とする、金属プレート式自動造水装置。
  2. 請求項1における自動造水装置の主な構成要素は、熱伝導性のよい金属プレート,金属プレートを冷やす冷却器,金属プレートの表面の生成水膜を剥離・落下させ集水するための剥離機構,気象センサーを備え与えられた気象条件下で最大の造水量を積算し、装置全体を制御するための制御装置,並びに貯水槽等を備えた本体架台などで構成されたことを特徴とする、金属プレート式自動造水装置。
  3. 請求項1および請求項2における金属プレート表面の生成水膜を強制的に剥離・落下させるための剥離機構の構成は、金属プレート表面を摺動して生成水膜を拭き落とすためのワイパー方式,低周波振動によって金属プレート表面の生成水を弾き飛ばす超音波発振器方式,または前期のワイパー方式と超音波発振器方式の併用方式などを用いた生成水膜剥離機構を、造水装置の用途や形態に応じて選択採用したことを特徴とする、金属プレート式自動造水装置。
  4. 請求項1,2,3における金属プレートにおいて、実質表面積を増大することを目的として、金属プレート表面にサンドブラストなどの機械的,エッチングなどの化学的,シリカなどの微小粉末固着などの表面処理加工を施し、粗面化によって親水性化を図り、表面に生成される付着水を増量させるようにしたことを特徴とする、金属プレート式自動造水装置。
  5. 請求項1および請求項2の金属プレートの形成において、金属プレートの表面には親水化するための被覆を施して改質した超親水性または親水性金属プレート,或いは表面無処理金属プレートを用い、金属プレートの材質と構成はアルミニウム(以後「Al」と呼ぶ)プレート,2枚のAlプレートの間に熱伝導性のよい熱媒体を封入したAlヒートプレート,または前記Alヒートプレートの表面にステンレス(以後「SUS」と呼ぶ)プレートを密着形成した、SUS-Alヒートプレートなどを造水装置の用途や形態に応じて選択採用したことを特徴とする、金属プレート式自動造水装置。
  6. 請求項3における3つの剥離機構の動作タイミングは、ワイパー方式/超音波発振器方式/併用方式いずれも1時間当り1〜4回程度とし、動作時間はワイパー方式の場合数分間の低速摺動動作,超音波発振器の場合数秒程度の短時間の発振動作し、効率よく集水する仕組みを搭載したことを特徴とする、金属プレート式自動造水装置。
  7. 請求項2における貯水槽から本体架台の内外の場所まで生成水を送水するための簡易送水機構の構成は、親水性繊維などを束ねた導水ひもおよび導水ひもを挿入したチューブを組み合わせた導水チューブとして構成し、導水チューブの両端を斜面形状にして用いる簡易送水機構を採用したことを特徴とする、金属プレート式自動造水装置。
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