JP2008023894A - リードフレームのインサート成形方法及びインサート成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インサート成形におけるリードフレームの材料歩留を向上させる。
【解決手段】 まず、比較的小さな材料幅b2(b2<b1)のリードフレーム1を順送りのプレス抜きによって製造する。次に、リードフレーム1をブリッジ部1c部分で切り離して一対のパイロット穴1eを含む縁部1a、1bを得る。次に、この一対の縁部1a、1bを図1に示すように、射出成形金型内にb1の幅になるように載置して射出成形して成形品2を得る。
【選択図】 図2

Description

本発明はリードフレームをインサートした樹脂成形品を製造するリードフレームのインサート成形方法及びインサート成形品に関する。
従来、金属部品をインサートした樹脂成形品を製造する場合に、リードフレームを用いてインサート成形する成形技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。図3はこのようなリードフレームをインサートした樹脂成形品を示す平面図である。図3において、樹脂成形品2は樹脂ケース2aにリードフレームのインサート部51dが4つの端子として埋設されたインサート成形品である。樹脂ケース2aには内部回路が組み込まれ、4つの端子の先端には折り曲げ加工が施されて完成製品となる。図4はこの樹脂成形品2がインサート成形された直後の状態を示す平面図であり、図5はこの樹脂成形品の成形時に用いるリードフレームを示す平面図である。インサート成形に当っては、まず、幅寸法b1のリードフレーム51をプレス抜きして製造し、次にリードフレーム51を射出成形金型にセットして成形する。リードフレーム51はパイロット穴51e及びインサート部51dを有する両縁部51a、51bをブリッジ部51cでつないだ形をしている。幅寸法b1のリードフレーム51の中央部には樹脂ケース2aが占める広いスペース51fがある。
特開平9−149494号公報(図7、段落番号0018)
しかし、図4に示す製品レイアウトの場合、大きな樹脂ケース2aが内部に収められるのでリードフレーム51の幅b1の寸法が比較的大きくなり、このリードフレーム51を製造する場合には、材料の面積に対して中央部の空間の面積が大きいので、材料歩留が悪くなり、材料費が割高となってしまうという問題があった。
上記発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、リードフレームの材料費歩留を向上させることができるリードフレームのインサート成形方法及びインサート成形品を提供することである。
前述した課題を解決するための本発明の手段は、射出成形金型内にリードフレームを載置して樹脂成形品を成形するリードフレームのインサート成形方法において、予めプレス成形した両縁部にパイロット穴を有するリードフレームをブリッジ部分で切断して分割した一対のリードフレームのパイロット穴を含む縁部を得て、しかる後にこの一対のリードフレームの縁部を前記金型に載置して樹脂成形品を成形することを特徴とする。
本発明によれば、射出成形金型内にリードフレームを載置して樹脂成形品を成形するリードフレームのインサート成形方法において、予めプレス成形した両縁部にパイロット穴を有するリードフレームをブリッジ部分で切断して分割した一対のリードフレームのパイロット穴を含む縁部を得て、しかる後にこの一対のリードフレームの縁部を前記金型に載置して樹脂成形品を成形するようにしたので、リードフレームの製作に当り空間を大きく取らずにすむために、材料歩留が向上してインサート成形品のコストダウンに寄与することができる。
以下、本発明の実施の形態であるリードフレームのインサート成形方法を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態であるインサート成形に用いられるリードフレームの原形を示す平面図である。図2はこのリードフレームを用いてインサート成形する金型内レイアウトを示す平面図である。図1において、本発明の実施の形態であるリードフレームのインサート成形方法において使用されるリードフレームを示している。リードフレーム1は従来のリードフレーム51に比べてブリッジ部1cの長さのみを短くすることによって幅寸法をb2(b2<b1)としたものである。
インサート成形にあたっては、まず、図1に示すように、リードフレーム1を順送りのプレス抜きによって製造する。次に、リードフレーム1をブリッジ部1c部分で切り離して一対のパイロット穴1eを含む縁部1a、1bを得る。次に、この一対の縁部1a、1bを図2に示すように、射出成形金型内にb1の幅になるように載置して射出成形して樹脂ケース2aを得る。
次に、本発明の実施の形態の効果について説明する。本発明の実施の形態ではまず比較的小さな幅寸法b2のリードフレーム1を製造し、これをブリッジ部1c部分で切り離した一対のリードフレーム縁部1a、1bを用いるようにしたので、リードフレーム1の材料歩留まりが従来のリードフレーム51の材料歩留まりに比較して向上して材料費を削減することができた。
本発明のリードフレームの製造方法はリードフレームによるインサート成形に広く適用することができる。
本発明の実施の形態におけるリードフレームの原形を示す平面図である。 本発明の実施の形態であるリードフレームのレイアウト図である。 インサート成形した樹脂ケースを示す平面図である。 従来のリードフレームを用いたインサート成形を示す平面図である。 従来のリードフレームの平面図である。
符号の説明
1 リードフレーム
1a、1b 縁部
1c ブリッジ部
1e パイロット穴
2a 樹脂ケース

Claims (2)

  1. 射出成形金型内にリードフレームを載置して樹脂成形品を成形するリードフレームのインサート成形方法において、両縁部にパイロット穴を有する予めプレス成形したリードフレームをブリッジ部分で切断し分割して一対の前記リードフレームの縁部を得て、しかる後にこの一対のリードフレームの縁部を前記金型に載置して樹脂成形品を成形することを特徴とするリードフレームのインサート成形方法。
  2. 射出成形金型内にリードフレームを載置して樹脂成形品を成形するリードフレームのインサート成形方法であって、両縁部にパイロット穴を有する予めプレス成形したリードフレームをブリッジ部分で切断し分割して一対の前記リードフレームの縁部を得て、しかる後にこの一対のリードフレームの縁部を前記金型に載置して成形したことを特徴とするインサート成形品。
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