JP2008023037A - メールボックス管理システム及び方法 - Google Patents

メールボックス管理システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008023037A
JP2008023037A JP2006198267A JP2006198267A JP2008023037A JP 2008023037 A JP2008023037 A JP 2008023037A JP 2006198267 A JP2006198267 A JP 2006198267A JP 2006198267 A JP2006198267 A JP 2006198267A JP 2008023037 A JP2008023037 A JP 2008023037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mailbox
mail
delivery
door
card
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006198267A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Ito
昇 伊東
Masataka Yoshimura
正孝 吉村
Shinichi Tomita
真一 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Facilities Inc
Original Assignee
NTT Facilities Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Facilities Inc filed Critical NTT Facilities Inc
Priority to JP2006198267A priority Critical patent/JP2008023037A/ja
Publication of JP2008023037A publication Critical patent/JP2008023037A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】メールボックスのセキュリティを確保するとともに、受領書が必要な特定郵便物の配達時に届け先が不在であった場合でも、届け先が再配達を依頼したり、保管場所に出向くなどの負担を軽減し、かつ、特定郵便物が受取られた際には配達業者がすみやかに受領書を受取る。
【解決手段】配達人カードを戸別メールボックスカードリーダ31にかざすことにより戸別メールボックス33を開錠して郵便物の投函を可能にし、速達/書留などの郵便種別が入力され郵便物が投函されると、戸別メールボックス33のセンサが郵便物を感知して受領証が印刷され、届け先にはメールで通知される。
【選択図】図1

Description

この発明は、多数の住居あるいは部屋の集まった集合住宅に設置されるメールボックスを管理するメールボックス管理システム及び方法に関する。
従来、集合住宅においては、居住者宛の郵便物はエントランスに設置されたメールボックスへ投函され、居住者が帰宅した際などに、このメールボックスを開けて中の郵便物を受取っている。しかし、書留や速達などの特定郵便物の配達の際は、郵便配達人はエントランスのインターホンにより届け先を呼び出し、オートロック式のドアを遠隔で開錠してもらって届け先の住居まで届けている。居住者が不在の時は、郵便配達人はメールボックスへ不在通知を投函し、居住者は不在通知に記載の指定された郵便局に受取りに行くか、在宅予定時間を電話等で知らせて再配達してもらっている。
一方で、着払いもしくは代引き指定の荷物の配送時に受取人が不在のときには、宅配ボックスへ荷物を保管して配達人による集金を不要とする技術がある(例えば、特許文献1参照)。具体的には、配送業者は、宅配ボックスに配送先部屋番号と配送荷物のコードを入力し、配送荷物を入れた後施錠する。荷物受取人は、配送業者名等と配送荷物のコードが印刷された不在票を用いてコンビニエンスストアなどで決済を行うと、POSレジスタと配送業者のコンピュータとの間で決済処理か行われ、配送荷物のコードを示すバーコードと代金支払済みを示すバーコードを印刷したレシートが発行される。宅配ボックスは、レシートのバーコードを読み取り開錠する。
特開2004−78630号公報
書留や速達など特定郵便物の配達には受領書が必要なため、不在通知をもらった届け先は、指定された郵便局に郵便物を受取りに行った際に受領印を押した受領書を渡すか、在宅予定時間を知らせて再配達してもらった際に受領印を押した受領書を配達人に渡していた。これは、配達人や届け先にとって煩雑であるのみならず、届け先が不在票を受取ってから実際に郵便物を受取るまで時間がかかってしまっていた。また、届け先は、不在票を受領しても、郵便物の受取りのための時間的な都合がつかなかったり、あるいは、メールボックスに不在票が入っている自体に気付かないことや、長期不在のため不在票を受取れずに預かり期間が過ぎてしまうこともある。そこで、受領書が必要な特定郵便物の配達時に届け先が不在であった場合でも、届け先が帰宅後、手間無く、直ちに特定郵便物を受取り、また、配達人が特定郵便物を持ち帰って再配達する必要をなくし、届け先が特定郵便物を受取った際にはすみやかに受領書を受領すことが望まれていた。加えて、メールボックスの投函口は新聞なども投函可能な大きさであり、投函口から郵便物が第三者に不正に持ち出されてしまう恐れもあった。しかしながら、特許文献1は、集金を必要とする荷物を宅配ボックスに保管する場合の技術であり、郵便物を受取るメールボックスについてそのまま適用することはできず、上記のような問題を解決するものでもない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、メールボックスのセキュリティを確保するとともに、受領書が必要な特定郵便物の配達時に届け先が不在であった場合でも、届け先が再配達を依頼したり、保管場所に出向くなどの負担を軽減し、かつ、特定郵便物が受取られた際には配達業者がすみやかに受領書を受取ることのできるメールボックス管理システム及び方法を提供することある。
上述した課題を解決するために、本発明は、集合住宅のメールボックスを管理するメールボックス管理システムであって、各住居に割り当てられたメールボックスと、前記メールボックスに設けられ、当該メールボックス内に郵便物が投函されたことを検出するセンサと、届け先住居の情報を入力する入力手段と、配達人の保持する配達人カードから許可データを読み出すカードリーダと、前記カードリーダにより前記配達人カードから読み出された許可データを用いた認証が成功した場合に、前記入力手段により入力された情報の示す住居に割り当てられている前記メールボックスを特定し、この特定したメールボックスへの投函を可能とするための当該メールボックスの扉を開錠するよう制御する開錠手段と、前記メールボックスのセンサにより郵便物の投函が検出されたメールボックスの扉を施錠するよう制御する施錠手段と、前記入力手段により入力された届け先住居の居住者宛に郵便物有りの通知を出力する通知手段と、を備えることを特徴とするメールボックス管理システムである。
また、本発明は、集合住宅のメールボックスを管理するメールボックス管理システムであって、メールボックスと、前記メールボックスに設けられ、当該メールボックス内に郵便物が投函されたことを検出するセンサと、前記メールボックスの空塞情報を保持する記憶手段と、届け先住居の情報を入力する入力手段と、配達人の保持する配達人カードから許可データを読み出すカードリーダと、前記カードリーダにより前記配達人カードから読み出された許可データを用いた認証が成功した場合に、前記記憶手段内の空塞情報により空きであることが示されるメールボックスの中から一つを選択し、この選択したメールボックスへの投函を可能とするための当該メールボックスの扉を開錠するよう制御する開錠手段と、前記メールボックスのセンサにより郵便物の投函が検出されたメールボックスの扉を施錠するよう制御する施錠手段と、前記入力手段により入力された届け先住居の居住者宛に郵便物有りの通知を出力する通知手段と、を備えることを特徴とするメールボックス管理システムである。
また、本発明は、上述のメールボックス管理システムであって、前記カードリーダは、居住者の保持する居住者カードから許可データを読み出し、前記開錠手段は、前記カードリーダにより前記居住者カードから読み出された許可データを用いた認証が成功した場合に、当該許可データに含まれる住居の情報に対応したメールボックスを特定し、この特定されたメールボックスからの郵便物の取り出しを可能とするための当該メールボックスの扉を開錠するよう制御し、前記施錠手段は、前記メールボックスのセンサにより郵便物の取り出しが検出されたメールボックスの扉を施錠するよう制御する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述のメールボックス管理システムであって、各住居に対応した通知先アドレスの情報を記憶する記憶手段さらに備え、前記通知手段は、前記入力手段により入力された届け先住居の情報に対応した通知先アドレスの情報を前記記憶手段から読み出し、読み出した通知先アドレスの情報を宛先として郵便物有りの通知を出力する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述のメールボックス管理システムであって、前記集合住宅内に設けられ、入場者の通行を規制する通過規制装置と、前記通過規制装置近傍に設けられ、前記居住者カードから許可データを読み出し、読み出した許可データによる認証が成功した場合に、前記通過規制装置へ通行を許可するよう指示する通過規制装置用カードリーダとをさらに備え、前記通知手段は、前記通過規制装置用カードリーダによる認証が成功し、かつ、当該許可データに含まれる住居の情報が届け先住居を示している場合に、当該通過規制装置の備える画像表示手段または音声出力手段により郵便物有りの通知を出力する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述のメールボックス管理システムであって、前記通知手段は、前記配達人ボックスに設けられたセンサにより受領書が入れられたことを検出した場合に、配達人または配達業者宛に受領書有りの通知を出力し、前記開錠手段は、前記カードリーダが前記配達人カードから読み出した許可データを用いた認証が成功した場合に、前記配達人ボックス内から受領書の取り出しを可能とするための当該配達人ボックスの扉を開錠するよう制御する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述のメールボックス管理システムであって、前記通知手段は、前記メールボックスのセンサにより郵便物の取り出しが検出された場合に、配達人宛または配達業者宛に郵便物受領の通知を出力する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述のメールボックス管理システムであって、前記メールボックスのセンサにより郵便物の投函が検出された場合に、受領書を印刷する印刷手段をさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述のメールボックス管理システムであって、前記メールボックスは、前記入力手段により入力された届け先住居が、予め登録された長期不在の住居であった場合に、長期不在の旨を出力する出力手段を有する、ことを特徴とする。
また、本発明は、集合住宅の各住居に割り当てられたメールボックスを管理するメールボックス管理システムに用いられるメールボックス管理方法であって、入力手段が、届け先住居の情報の入力を受け、カードリーダが、配達人の保持する配達人カードから許可データを読み出し、開錠手段が、前記カードリーダにより前記配達人カードから読み出された許可データを用いた認証が成功した場合に、前記入力手段により入力された情報の示す住居に割り当てられている前記メールボックスを特定し、この特定したメールボックスへの投函を可能とするための当該メールボックスの扉を開錠するよう制御し、前記メールボックスに設けられたセンサが、前記開錠手段により扉が開錠された前記メールボックス内に郵便物が投函されたことを検出し、施錠手段が、郵便物の投函が検出された前記メールボックスの扉を施錠するよう制御し、通知手段が、前記入力手段により入力された情報の示す届け先住居の居住者宛に郵便物有りの通知を出力する、ことを特徴とするメールボックス管理方法である。
また、本発明は、集合住宅のメールボックスを管理するメールボックス管理システムに用いられるメールボックス管理方法であって、入力手段が、届け先住居の情報の入力を受け、カードリーダが、配達人の保持する配達人カードから許可データを読み出し、開錠手段が、前記カードリーダにより前記配達人カードから読み出された許可データを用いた認証が成功した場合に、記憶手段内に記憶されている空塞情報により空きであることが示されるメールボックスの中から一つを選択し、この選択したメールボックスへの投函を可能とするための当該メールボックスの扉を開錠するよう制御し、前記メールボックスに設けられたセンサが、前記開錠手段により扉が開錠された前記メールボックス内に郵便物が投函されたことを検出し、施錠手段が、郵便物の投函が検出されたメールボックスの扉を施錠するよう制御し、通知手段が、前記入力手段により入力された情報の示す届け先住居の居住者宛に郵便物有りの通知を出力する、ことを特徴とするメールボックス管理方法である。
上記の本発明のメールボックス管理システムによれば、配達人カードを戸別メールボックスのカードリーダにかざすことにより戸別メールボックスの扉を開錠して郵便物の投函を可能にし、センサが郵便物の投函を感知するとメールボックスの扉を施錠して届け先に通知を行うようにしたので、投函口から郵便物が第三者によって抜き出されることを防ぐとともに、許可された配達人以外から広告などの配布物が投函されることを防ぎ、また、郵便物の配達時に届け先が不在であった場合でも、届け先はすみやかに郵便物が届けられたことを認識し、帰宅時には受取ることができる。
また、上記の本発明のメールボックス管理システムによれば、配達人カードを共用のメールボックスのカードリーダにかざすことにより空きのメールボックスを割り当て、扉を開錠して郵便物の投函を可能にし、割り当てたメールボックスへの郵便物の投函をセンサが感知すると、メールボックスの扉を施錠して届け先に通知を行うようにしたので、上記と同様の効果がある。
また、郵便物が投函された際に受領書を印刷するか、届け先が郵便物を受取った、あるいは、届け先が配達人ボックスに受領書を入れたときに配達人または配達業者へ通知するようにしたので、届け先が受領書を配達人に渡す手間が省け、また、配達人は、届け先が不在であっても、持ち帰ることなく特定郵便物を配達し、すみやかに受領書を受取ることができる。
以下、本発明のメールボックス管理システムについて図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
本実施形態では、配達人は、各戸毎に割り当てられたメールボックスへ速達や書留など、受領書が必要な特定郵便物を投函し、このメールボックスから発行される受領書を受取って、配達を完了する場合の例である。
図1は、この発明の第1の実施形態によるメールボックス管理システムの構成を示す概略ブロック図である。このメールボックス管理システムは、たとえば、多数の住居あるいは部屋の集まった集合住宅に適用さる。メールボックス管理システムが設置された集合住宅へ郵便物やメール便(以下、単に「郵便物」と記載)を配達する配達人には配達人カードが発行され、当該集合住宅の居住者には、エントランスを開錠したり、メールボックスを開錠したりするための居住者カードが発行される。
本実施形態によるメールボックス管理システムは、集合住宅の出入管理システム2、及び、戸別メールボックス装置3と、これらを制御する制御装置8と、制御装置8に接続される管理サーバ9とを含んでなる。さらに、管理サーバ9は、各居住者のメールアドレス、及び、郵便局などの配達業者のメールアドレスを登録した管理データベース10(以下、データベースを「DB」と記載)と接続される。また、管理サーバ9は、ルータ11、IP−VPN網12、ルータ13などを介し管理センタ端末14に接続される。制御装置8は、公衆網15を介して居住者、配達業者のパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末16へ電子メールを送信する。
本実施形態によるメールボックス管理システムにおいて使用される配達人カード及び居住者カードには、ICカードを使用するものとする。配達人カードには、カードを一意に識別するためのカード識別情報、配達人カードであることを示すカード種別情報、配達人を特定するための配達人識別情報、配達業者を特定するための配達業者識別情報、発行日時情報、有効期限情報等が含まれる許可データを記憶する。なお、カード識別情報を配達人識別情報または配達業者識別情報として使用してもよい。また、居住者カードには、カード識別情報、居住者カードであることを示すカード種別情報、室番号情報、発行日時情報等が含まれる許可データを記憶する。
出入管理システム2は、エントランスに設置されたエントランス自動扉22と、居住者カードを受け付けて認証を行い、エントランス自動扉22の開扉を行うエントランス用カードリーダ21、ならびに、集合住宅のエントランスと住居がある居住域とを分けるフラッパーゲート26と、居住者カードを受け付けて認証を行い、フラッパーゲート26の開扉を行うフラッパーゲート用カードリーダ25を備えている。エントランス用カードリーダ21は、メッセージ用画面を、フラッパーゲート用カードリーダ25は、スピーカーを備える。エントランス自動扉22やフラッパーゲート26は、入場者の通行を規制する通過規制装置として使用される。
戸別メールボックス装置3は、制御装置8と接続された戸別メールボックス用カードリーダ31と、戸別メールボックス用カードリーダ31と接続された戸別メールボックス33とを備える。戸別メールボックス用カードリーダ31は、配達人カード、居住者カードを受け付けて認証を行い、戸別メールボックス33の鍵をあける。配達人は、配達人カードによりエントランス側から戸別メールボックス33の鍵を開けて郵便物を投函し、居住者は、居住者カードにより居住域側から戸別メールボックス33の鍵をあけて中の郵便物を受取る。
管理DB10は、室番号と、通知先となる端末16の通知先アドレスとを対応付けた届け先アドレス情報を記憶する。ここでは、通知先アドレスとして、電子メールアドレスが使用される。
管理サーバ9は、集合住宅の管理人がアクセス可能であり、これによって、制御装置8の調整・設定、管理DB10への情報登録などを行うことができる。集合住宅に管理人の常駐が困難な場合または時間帯には、管理センタ端末14が緊急対応を行うことになる。
管理センタ端末14は、各種情報を管理サーバ9に出力する機能を有する。管理サーバ9は、制御装置8からの指示に従い、管理DB10への情報の書き込みおよび読み出しを行う。
図2は、制御装置8の構成を説明するための概略ブロック図である。
制御装置8において、配達人発行カード記録部81は、発行された配達人カードの情報を受信して記録する。発行された配達人カードの情報には、配達人カードに記憶される許可データが含まれる。居住者発行カード記録部82は、管理サーバ9から送信される居住者カードの情報記録媒体内の情報を得て、居住者情報を記録する。居住者情報には、居住者カードに記憶される許可データが含まれる。
メールボックス記録部83は、戸別メールボックス用カードリーダ31からの入力情報を得てこれを記録する。各カードリーダ読取データ受領部85は、各カードリーダが配達人カード、居住者カードから読み取った情報を受信して記憶する。データ照合部84は、この各カードリーダ読取データ受領部85が受信して記憶したデータと、配達人発行カード記録部81、居住者発行カード記録部82に記録されたデータとを比較照合し認証又は一致信号を、各カードリーダに送信する。
配達人発行カード記録部81、居住者発行カード記録部82、メールボックス記録部83、データ照合部84、各カードリーダ読取データ受領部85のデータ送受信の履歴は管理サーバ9にもその都度送信され、履歴データとして記憶される。この履歴データは管理センタ端末14から管理サーバ9にアクセスすることによって参照することが可能である。
各カードリーダ読取データ受領部85は、各カードリーダ、すなわち、エントランス用カードリーダ21、フラッパーゲート用カードリーダ25、戸別メールボックス用カードリーダ31などが読み取ったデータを受信するが、各カードリーダから受信したデータは、どのカードリーダからのものかを判別するため、カードリーダの識別情報が付加されて送信されてくるか、カードリーダの識別情報が各カードリーダ読取データ受領部85によって付与される。この識別情報に基づき、データ照合部84からの一致不一致或は認証不認証の信号が各カードリーダに送信される。
通知部86は、戸別メールボックス装置3へ特定郵便物が配達された際に、管理DB10に届け先の室番号と対応付けて記憶されている通知先アドレスを読み出して特定郵便物への配達を通知する。
図3は、戸別メールボックス装置3の一例を示す説明する。図3(a)は、エントランス側から見た戸別メールボックス装置3の正面図の一例を、図3(b)は、居住域側からみた戸別メールボックス装置3の正面図の一例を示す図である。戸別メールボックス装置3は、エントランスと居住域とを区切る壁を挟んで設置されており、各住居毎に設けられた戸別メールボックス33を備える。図3(a)に示すように、エントランス側には、戸別メールボックス33の横に配達人カードを読み取る戸別メールボックス用カードリーダ31aと室番号を入力する戸別メールボックス入力装置32aが備えられ、図3(b)に示すように、居住域側には、戸別メールボックス33の横に居住者カードを読み取る戸別メールボックス用カードリーダ31b、及び、戸別メールボックス入力装置32bが備えられる。例えば、戸別メールボックス用カードリーダ31bを通しての認証後、戸別メールボックス番号を戸別メールボックス入力装置32aから入力し、戸別メールボックス33の扉を開くこととすれば、戸別メールボックス33の内容物の盗難をより確実に防止できる。
図4は、戸別メールボックス33の一例を示す説明する。同図は、エントランス側からみた戸別メールボックス33の斜視図を示す。戸別メールボックス33は、エントランス側から開閉を行う扉34aと、居住域側から開閉を行う扉34bとを備え、郵便物を投函するための投函口35、受領書をプリントするプリンタ36、及び、配達人へのメッセージを表示するディスプレイ37をエントランス側の面に備えた仕切り30によって仕切られている。さらに、戸別メールボックス33の仕切り30よりエントランス側のスペースには、書留や速達などの郵便種別を入力するためのボタン38aが備えられ、仕切り30より居住域側のスペースには、特定郵便物受取りサービスの登録/解除や、長期不在等を登録するためのボタン38bと、郵便物の存在を感知するためのセンサ39とが備えられる。センサ39には、例えば、光センサを用いることができる。
次に、メールボックス管理システムの動作手順について説明する。
まず、居住者によるサービス登録の手順について説明する。
居住者は、特定郵便物の受取りサービスを開始したい場合、戸別メールボックス装置3の戸別メールボックス用カードリーダ31bの通信可能な距離内に居住者カードを近づける。制御装置8のデータ照合部84は、戸別メールボックス用カードリーダ31bによって居住者カードから読み取られた許可データと居住者発行カード記録部82に記憶された情報とを比較して、認証を行う。認証が成功すると、制御装置8のデータ照合部84は、当該居住者の室番号に対応した戸別メールボックス33の扉34bを開く。居住者は、特定郵便物の受取りサービス登録に対応したボタン38bを押して、扉34bを閉める。制御装置8のメールボックス記録部83は、居住者カードから読み取られたカード識別情報及び室番号情報と、特定郵便物受取りサービス登録と、サービス登録日時との情報を記憶する。
なお、特定郵便物受取りサービスを終了する場合は、居住者は、上記手順において、特定郵便物の受取りサービス登録に対応したボタン38bの代わりに、特定郵便物の受取りサービス解除に対応したボタン38bを押せばよい。これにより、制御装置8のメールボックス記録部83は、居住者カードから読み取られたカード識別情報及び室番号情報と、特定郵便物受取りサービス解除と、サービス解除日時との情報を記憶する。また、同様の手順により、居住者は長期不在を登録することができる。すなわち、長期不在登録(解除)する場合、居住者は、上記手順において、特定郵便物の受取りサービス登録に対応したボタン38bの代わりに、長期不在登録(解除)に対応したボタン38bを押せばよい。これにより、制御装置8のメールボックス記録部83は、居住者カードから読み取られたカード識別情報及び室番号情報と、長期不在登録(解除)と、登録(解除)日時との情報を記憶する。
図5は、配達人が特定郵便物を配達する手順の一例を示すフローチャートである。
まず、配達人によって、配達人カードが戸別メールボックス装置3の戸別メールボックス用カードリーダ31aの通信可能な距離内に近づけられ、戸別メールボックス入力装置32aにより室番号が入力されると、制御装置8のデータ照合部84は、戸別メールボックス用カードリーダ31aによって配達人カードから読み取られた許可データと配達人発行カード記録部81に記憶された情報とを比較して、認証を行う。認証が成功すると、制御装置8は、戸別メールボックス入力装置32aにより入力された室番号に対応した戸別メールボックス33の扉34aを開く。配達人は、郵便種別に対応したボタン38aを押す(ステップS110)。
制御装置8のデータ照合部84は、特定郵便物のいずれかの種類に対応するボタン38aが押された場合(ステップS115:YES)、メールボックス記録部83内にステップS110で入力された室番号に対応して、受取りサービスが登録されているか否かを判断する(ステップS120)。受取りサービスが登録されていると判断した場合(ステップS120:YES)、続いて、制御装置8のデータ照合部84は、メールボックス記録部83内に室番号に対応して、長期不在が登録されているか否かを判断する(ステップS125)。
長期不在が登録されていない場合(ステップS125:NO)、配達人は、特定郵便物を投函口35から投函する(ステップS130)。戸別メールボックス33のセンサ39が、郵便物の投函を感知すると(ステップS135)、その旨を制御装置8に通知する。制御装置8のデータ照合部84は、戸別メールボックス33のプリンタ36へ特定郵便物の受領書を印刷するよう指示する(ステップS140)。配達人が、プリンタ36の印刷した受領書を受取り、扉34aを閉めると、データ照合部84は扉34aを施錠するよう指示する(ステップS145)。配達人は、印刷された受領書を受取りの証明書として持ち帰る。また、制御装置8のメールボックス記録部83は、室番号と、配達人識別情報、配達業者識別情報、配達された郵便の郵便種別、及び、配達日とを対応付けた情報を記憶する。
続いて、制御装置8の通知部86は、ステップS110で入力された室番号に対応するメールアドレスを管理DB10から読み出し、読み出したメールアドレス宛に、特定郵便物が配達された旨と、特定郵便物の配達日時と、郵便種別の情報を通知する電子メールを送信する(ステップS150)。通知部86は、居住者の出入りを管理する出入管理システム2の管理データとして、室番号及び特定郵便物が配達された旨のデータを管理DB10に書き込む(ステップS155)。これにより、居住者が集合住宅に出入りする際に、音声やディスプレイなどにより特定郵便物が配達されていることを知らせることができる。
なお、ステップS120において、制御装置8のデータ照合部84が、受取りサービスが登録されていないと判断した場合(ステップS120:NO)、ディスプレイ37に、「受取りサービスが登録されておりませんので個別対応をお願いします。」などのメッセージを表示する(ステップS160)。この場合、配達人は、不在票を投函し、特定郵便物は持ち帰るなどの、従来と同様の方法による配達を行う。
また、ステップS125において、制御装置8のデータ照合部84が、長期不在が登録されていると判断した場合(ステップS125;YES)、ディスプレイ37に、「長期不在にしております。管理人に預けて下さい。」などのメッセージを表示する(ステップS165)。
ステップS115において、一般の郵便物やメール便、新聞など特定郵便物ではない場合(以下、「一般郵便物」と記載)、配達人は、一般郵便物を投函口35から投函して、扉34aを閉める(ステップS170)。戸別メールボックス33のセンサ39が、郵便物の投函を感知すると(ステップS175)、その旨を制御装置8に通知する。制御装置8のデータ照合部84は、戸別メールボックス33の扉34aを施錠するよう指示する(ステップS180)。そして、上述のステップS150及びS155の処理を行う。
図6は、居住者が特定郵便物を受取る手順の一例を示すフローチャートである。
居住者は、外出から戻った際などに、エントランス用カードリーダ21の通信可能な距離内に居住者カードを近づける。制御装置8のデータ照合部84は、エントランス用カードリーダ21によって居住者カードから読み取られた許可データと居住者発行カード記録部82に記憶された情報とを比較して、認証を行う。認証が成功すると、制御装置8のデータ照合部84は、メールボックス記録部83を参照し、許可データ内の室番号情報に対応して、特定郵便物が配達されていることを示す情報が登録されているかを判断する。特定郵便物の配達が登録されている場合、データ照合部84は、メッセージ用画面に「書留が届いています」などのメッセージを表示させ、エントランス自動扉22を開ける。
また、居住者は、フラッパーゲート用カードリーダ25の通信可能な距離内に居住者カードを近づける。制御装置8のデータ照合部84は、フラッパーゲート用カードリーダ25によって居住者カードから読み取られた許可データと居住者発行カード記録部82に記憶された情報とを比較して、認証を行う。認証が成功すると、制御装置8のデータ照合部84は、メールボックス記録部83を参照し、許可データ内の室番号情報に対応して、特定郵便物が配達されていることを示す情報が登録されているかを判断する。特定郵便物の配達が登録されている場合、データ照合部84は、「書留が届いています」などのメッセージを音声により出力させ、フラッパーゲート26を開ける。
なお、郵便物の取り出しが確認された後、メッセージの表示や出力は行わないが、郵便物が取り出されるまでは、入館の都度メッセージを表示することもできる。
居住者は、戸別メールボックス装置3の戸別メールボックス用カードリーダ31bの通信可能な距離内に居住者カードを近づける(ステップS210)。制御装置8のデータ照合部84は、戸別メールボックス用カードリーダ31bによって居住者カードから読み取られた許可データと居住者発行カード記録部82に記憶された情報とを比較して、認証を行う。認証が成功すると(ステップS215:YES)、制御装置8のデータ照合部84は、許可データ内の室番号情報に対応した戸別メールボックス33の扉34bを開錠する(ステップS220)。居住者は、特定郵便物を取り出し(ステップS225)、扉34bを閉める(ステップS230)。制御装置8のメールボックス記録部83は、室番号と対応付けて記憶されている、配達人識別情報、配達業者識別情報、郵便種別、及び、配達日の情報を消去する(ステップS235)。
ステップS215において、認証が失敗した場合(ステップS215:NO)、制御装置8は警報を発出し(ステップS240)、管理サーバ9や管理センタ端末14へ異常発生メッセージを出力する(ステップS245)。
本実施形態のメールボックス管理システムによれば、配達人カードを戸別メールボックスのカードリーダにかざすことによりメールボックスを開錠して郵便物の投函を可能にし、速達/書留などの郵便種別が入力され郵便物が投函されると、戸別メールボックスのセンサが郵便物を感知して受領証が印刷され、届け先にはメールで通知される。これにより、受領書が必要な特定郵便物の配達時に届け先が不在であった場合でも、届け先は、すみやかに郵便物が届けられたことを認識して帰宅時に受取ることができ、また、受領書を渡す手間が省ける。配達人は、届け先が不在であっても、特定郵便物を配達し、受領書を受取ることができる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、配達人は、各戸毎に割り当てられたメールボックスへ受領書が必要な特定郵便物を投函し、このメールボックスから発行される仮受領書を受取り、その後、届け先の居住者が特定郵便物を受取った旨のメールを受領した場合に、配達が完了する場合の例である。以下では、第1の実施形態との差分のみを示す。
本実施形態のメールボックス管理システムの構成は、第1の実施形態と同様であるが、管理DB10は、さらに、配達人識別情報または配達業者識別情報と、通知先となる端末16の通知先アドレスとを対応付けた配達人アドレス情報を記憶する。ここでは、通知先アドレスとして、電子メールアドレスが使用される。
また、居住者によるサービス登録/解除、長期不在登録/解除手順は第1の実施形態と同様である。配達人が特定郵便物を配達する手順については、ステップS140において、制御装置8のデータ照合部84は、戸別メールボックス33のプリンタ36へ、特定郵便物の仮受領書を印刷するよう指示することが異なるのみで、図5と同様である。
居住者が特定郵便物を受取る手順については、第1の実施形態の図6と同様であるが、ステップS235の前に以下の処理を行う。すなわち、居住者が、特定郵便物を取り出し(ステップS225)、扉34bを閉めた後(ステップS230)、制御装置8の通知部86は、メールボックス記録部83に室番号と対応付けて記憶されている配達人識別情報または配達業者識別情報を読み出し、さらにこの配達人識別情報または配達業者識別情報に対応したメールアドレスを管理DB10から読み出す。通知部86は、読み出したメールアドレス宛に、特定郵便物が受取られた旨と、集合住宅名、室番号、受取り日時の情報を通知する電子メールを送信する。配達業者は、この電子メールを受領すると、配達完了とみなす。
本実施形態のメールボックス管理システムによれば、配達人カードを戸別メールボックスのカードリーダにかざすことによりメールボックスを開錠して郵便物の投函を可能にし、速達/書留などの郵便種別が入力され郵便物が投函されると、戸別メールボックスのセンサが郵便物を感知して仮の受領証が印刷され、届け先にはメールで通知される。そして、居住者により郵便物が戸別メールボックスから取り出されると、センサが感知し、郵便物が受領された旨が配達人(あるいは、配達業者)へ通知される。これにより、受領書が必要な特定郵便物の配達時に届け先が不在であった場合でも、届け先は、すみやかに郵便物が届けられたことを認識して帰宅時に受取ることができ、また、受領書を渡す手間も軽減される。配達人は、郵便物が届け先に受取られた際には受領書としてのメールが通知されるため、何度も届け先に足を運んだりする手間なく、すみやかに受領書を受取ることができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、配達人は、各戸毎に割り当てられたメールボックスへ受領書が必要な特定郵便物と、受領書とを投函し、このメールボックスから発行される仮受領書を受取る。届け先の居住者は、特定郵便物を受取った後、受領書に押印して配達人ボックスへ入れておき、配達人が、配達人ボックスから押印された受領書を受取った場合に、配達が完了する。以下では、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
図7は、この発明の第3の実施形態によるメールボックス管理システムの構成を示す概略ブロック図であり、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。この図に示すメールボックス管理システムが第1の実施形態のメールボックス管理システム(図1)と異なる点は、配達人ボックス装置7が設けられている点である。
配達人ボックス装置7は、エントランスに備えられ、制御装置8と接続された配達人ボックス用カードリーダ71と、配達人ボックス用カードリーダ71と接続された配達人ボックス72とを備える。配達人ボックス用カードリーダ71は、配達人カードを受け付けて認証を行い、配達人ボックス72の鍵をあける。また、管理DB10は、第2の実施形態と同様の配達人アドレス情報をさらに記憶する。
図8は、この発明の第3の実施形態による制御装置8の構成を示す概略ブロック図であり、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。この図に示す制御装置8が第1の実施形態の制御装置8(図2)と異なる点は、配達人ボックス用カードリーダ71が、メールボックス記録部83、データ照合部84、及び、各カードリーダ読取データ受領部85と接続される点である。
図9は、配達人ボックス装置7の一例を示す図である。図9(a)は配達人ボックス装置7の正面図を示しており、同図において、配達人ボックス装置7は、配達人ボックス72と、その横に配達人カードを読み取る配達人ボックス用カードリーダ71とが備えられる。図9(b)は、配達人ボックス72の斜視図を示しており、同図において、配達人ボックス72には、受領書の存在を感知するためのセンサ73と、扉74とが備えられており、扉74には、受領書の投函口75と、受領書の存在を知らせるランプ76が備えられる。センサ73には、光センサを用いることができる。
本実施形態における、居住者によるサービス登録/解除、長期不在登録/解除手順は第1及び第2の実施形態と同様である。配達人が特定郵便物を配達する手順については、ステップS130において、配達人が特定郵便物に加えて、配達業者が発行した受領書(押印していないもの)を投函口35から投函すること、及び、図5のステップS140において、制御装置8のデータ照合部84は、戸別メールボックス33のプリンタ36へ、特定郵便物の仮受領書を印刷するよう指示することが異なるのみで、図5と同様である。
図10は、本実施形態による、居住者が特定郵便物を受取る手順の一例を示すフローチャートである。居住者が帰宅し、メールボックスを開錠するまでのステップS310〜S320までの手順は、第1の実施形態のステップS210〜S220(図6)までの手順と同じである。居住者は、特定郵便物と、配達業者が発行した受領書を戸別メールボックス33から取り出す(ステップS325)。特定郵便物が自宅宛である場合(ステップS328:OK)、居住者は扉34bを閉める(ステップS330)。制御装置8の通知部86は、メールボックス記録部83に室番号と対応付けて記憶されている配達人識別情報または配達業者識別情報を読み出し、さらにこの配達人識別情報または配達業者識別情報に対応したメールアドレスを管理DB10から読み出す。通知部86は、読み出したメールアドレス宛に、特定郵便物が受取られた旨と、集合住宅名、室番号、受取り日時の情報を通知する電子メールを送信する(ステップS335)。そして、制御装置8のメールボックス記録部83は、室番号と対応付けて記憶されている、配達人識別情報、配達業者識別情報、郵便種別、及び、配達日の情報を消去する(ステップS340)。
届け先の居住者は、ステップS325において戸別メールボックス33から取り出した受領書に押印し(ステップS345)、配達人ボックス装置7の投函口75から投函する(ステップS350)。配達人ボックス装置7のセンサ73が、受領書が投函されたことを検出し、制御装置8へ通知すると、通知部86は、投函物ありに対応したランプ76を点灯させるよう指示する。通知部86は、管理DB10から配達人識別情報または配達業者識別情報に対応したメールアドレスを読み出し、読み出したメールアドレス宛に、配達人ボックス72に受領書が入れられた旨と、集合住宅名、受領書が入れられた日時の情報を通知する電子メールを送信する。
配達業者または配達人が、この電子メールを受領すると、配達人は、集合住宅へ向かう。配達人によって、配達人カードが配達人ボックス装置7の配達人ボックス用カードリーダ71の通信可能な距離内に近づけられると、制御装置8のデータ照合部84は、配達人ボックス用カードリーダ71によって配達人カードから読み取られた許可データと配達人発行カード記録部81に記憶された情報とを比較して、認証を行う。認証が成功すると、制御装置8は、配達人ボックス72の扉74を開く。配達人は、受領書を取り出し、扉74を閉める。制御装置8のメールボックス記録部83は、配達人ボックス装置7のセンサ73から受領書が配達人ボックス72から取り出された旨の通知を受信すると、投函物なしに対応したランプ76を点灯させ、扉74を施錠するよう指示する。
一方、ステップS328において、特定郵便物が誤配であった場合、居住者は、戸別メールボックス33内の誤配に対応したボタン38bを押す(ステップS355)。制御装置8の通知部86は、メールボックス記録部83に室番号と対応付けて記憶されている配達人識別情報または配達業者識別情報を読み出し、さらにこの配達人識別情報または配達業者識別情報に対応したメールアドレスを管理DB10から読み出す。通知部86は、読み出したメールアドレス宛に、特定郵便物が誤配であった旨と、集合住宅名、居住者番号、誤配検出日時の情報を通知する電子メールを送信する(ステップS360)。また、届け先の居住者は、誤配郵便物を配達人ボックス装置7の投函口75から投函する(ステップS365)。
配達人ボックス装置7のセンサ73が、誤配郵便物が投函されたことを検出し、制御装置8へ通知すると、通知部86は、投函物ありに対応したランプ76を点灯させるよう指示する。通知部86は、管理DB10から配達人識別情報または配達業者識別情報に対応したメールアドレスを読み出し、読み出したメールアドレス宛に、配達人ボックス72に誤配郵便物が入れられた旨と、集合住宅名、誤配郵便物が入れられた日時の情報を通知する電子メールを送信する。配達業者または配達人が、この電子メールを受領した後に、配達人ボックス装置7から誤配郵便物を受取る手順は、上述した受領書を受取る手順と同様である。
また、ステップS315において、認証が失敗した場合は(ステップS315:NO)、第1の実施形態のステップS240〜S245(図6)と同様、制御装置8が警報を発出し(ステップS370)、管理サーバ9や管理センタ端末14へ異常発生メッセージを出力する(ステップS375)。
本実施形態のメールボックス管理システムによれば、配達人カードを戸別メールボックスのカードリーダにかざすことによりメールボックスを開錠して郵便物の投函を可能にし、速達/書留などの郵便種別が入力され郵便物及び受領書が投函されると戸別メールボックスのセンサが郵便物を感知し、仮の受領証が印刷され、届け先にはメールで通知される。そして、居住者により郵便物が戸別メールボックスから取り出された場合、及び、配達人ボックスに受領書が入れられた場合に、配達人(あるいは、配達業者)へ通知される。これにより、書留や速達の配達時に届け先が不在であった場合でも、届け先は、すみやかに郵便物が届けられたことを認識して帰宅時に受取ることができ、また、受領書を渡す手間も軽減される。配達人は、郵便物が受領された際、及び、受領書が準備された際にその旨を知ることが可能となり、何度も届け先に足を運んだりする手間なく、すみやかに受領書を受取ることができる。
<第4の実施形態>
本実施形態では、集合住宅に、各戸毎に割り当てられた戸別のメールボックスと、特定郵便物物用の共有のメールボックスとが設置されている場合の例である。本実施の形態では、届け先が不在の場合、配達人は、特定郵便物用の共有メールボックスへ特定郵便物と、受領書とを投函し、この共有メールボックスから発行される仮受領書を受取る。届け先の居住者は、特定郵便物を受取った後、受領書に押印して配達人ボックスへ入れておき、配達人が、配達人ボックスから押印された受領書を受取った場合に、配達が完了する。以下では、第3の実施形態との差分を中心に説明する。
図11は、この発明の第4の実施形態によるメールボックス管理システムの構成を示す概略ブロック図であり、上述した第3の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。この図に示すメールボックス管理システムが第3の実施形態のメールボックス管理システム(図7)と異なる点は、戸別メールボックス装置3の代わりに、戸別メールボックス装置4と特定郵便物配達用の共用メールボックス装置5が設けられている点である。
戸別メールボックス装置4は、エントランスと住居等がある居住域とを区切る壁を挟んで埋め込まれており、制御装置8と接続された戸別メールボックス用カードリーダ41と、戸別メールボックス用カードリーダ41に接続された戸別メールボックス43とを備える。配達人は、エントランス側の投函口から各住居毎に設けられた戸別メールボックス43に受領書の必要のない一般の郵便物や新聞等を投函する。居住域側に備えられた戸別メールボックス用カードリーダ41は、居住者カードを受け付けて認証を行い、戸別メールボックス43の居住域側の扉の鍵を開ける。
共用メールボックス装置5は、エントランスに備えられ、配達人が、届け先の室番号、共用メールボックスナンバー等を入力可能な共用メールボックス入力装置52と、配達人カード及び居住者カードを受け付けて認証を行う共用メールボックス用カードリーダ51とを備え、共用メールボックス用カードリーダ51は共用メールボックス53とその鍵をあける認証のために接続されている。
また、メールボックス記録部83は、共用メールボックス53の空塞情報をさらに記憶する。
図12は、本実施形態による制御装置8の構成を示す概略ブロック図であり、第3の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。この図に示す制御装置8が第3の実施形態の制御装置8(図8)と異なる点は、戸別メールボックス用カードリーダ31の代わりに、戸別メールボックス用カードリーダ41と共用メールボックス用カードリーダ51とが、メールボックス記録部83、データ照合部84、及び、各カードリーダ読取データ受領部85と接続される点である。
図13は、共用メールボックス装置5の一例を示す正面図である。共用メールボックス装置5は、複数の共用メールボックス53と共用メールボックス用カードリーダ51からなる。共用メールボックス用カードリーダ51は、共用メールボックス用カードリーダ部51a、届け先の室番号、共用メールボックス53のボックス番号等を入力するためのキーボードやボタンなどの共用メールボックス入力装置52、その入力情報の表示を行うディスプレイ54、及び、プリンタ55を備える。また、各共用メールボックス53内には、郵便物の存在を感知するためのセンサが備えられる。
次に、メールボックス管理システムの動作手順について説明する。
まず、居住者によるサービス登録の手順について説明する。
居住者は、特定郵便物の受取りサービスを開始したい場合、特定郵便物の受取りサービス登録に対応した共用メールボックス装置5の共用メールボックス入力装置52のボタンを押す。さらに、居住者は、共用メールボックス用カードリーダ51の通信可能な距離内に居住者カードを近づけ、自分の室番号を共用メールボックス入力装置52により入力する。制御装置8のデータ照合部84は、共用メールボックス用カードリーダ51によって居住者カードから読み取られたデータと、居住者発行カード記録部82に記憶された情報と、入力された室番号とを比較して、認証を行う。認証が成功すると、制御装置8のメールボックス記録部83は、居住者カードから読み取られたカード識別情報、室番号情報と、特定郵便物受取りサービス登録と、サービス登録日時との情報を記憶する。
なお、受取りサービスを終了する場合は、居住者は、上記手順において、特定郵便物の受取りサービス登録に対応した共用メールボックス入力装置52のボタンの代わりに、特定郵便物の受取りサービス解除に対応した共用メールボックス入力装置52を押せばよい。これにより、制御装置8のメールボックス記録部83は、居住者カードから読み取られたカード識別情報、室番号情報と、特定郵便物受取りサービス解除と、サービス解除日時との情報を記憶する。また、同様の手順により、居住者は長期不在を登録することができる。すなわち、長期不在登録(解除)する場合、居住者は、上記手順において、特定郵便物の受取りサービス登録に対応した共用メールボックス入力装置52のボタンの代わりに、長期不在登録(解除)に対応した共用メールボックス入力装置52を押せばよい。これにより、制御装置8のメールボックス記録部83は、居住者カードから読み取られたカード識別情報及び室番号情報と、長期不在登録(解除)と、登録(解除)日時との情報を記憶する。
図14は、配達人が特定郵便物を配達する手順の一例を示すフローチャートである。
配達人によって、配達人カードが共用メールボックス装置5の共用メールボックス用カードリーダ51の通信可能な距離内に近づけられ、共用メールボックス入力装置52により室番号と郵便種別が入力されると(ステップS410)、制御装置8のデータ照合部84は、共用メールボックス用カードリーダ51によって配達人カードから読み取られた許可データと配達人発行カード記録部81に記憶された情報とを比較して、認証を行う。認証が成功すると、制御装置8は、空きの共用メールボックス53があるかを判断する(ステップS415)。
空きの共用メールボックス53があった場合(ステップS415:YES)、制御装置8のデータ照合部84は、特定郵便物のいずれかの種類に対応する共用メールボックス入力装置52のボタンが押されたと判断した場合(ステップS420:YES)、メールボックス記録部83内にステップS410で入力された室番号に対応して、受取りサービスが登録されているか否かを判断する(ステップS425)。受取りサービスが登録されていると判断した場合(ステップS425:YES)、続いて、制御装置8のデータ照合部84は、メールボックス記録部83内に室番号に対応して、長期不在が登録されているか否かを判断する(ステップS430)。
長期不在が登録されていない場合(ステップS430:NO)、メールボックス記録部83は、管理DB10の空塞情報を参照して、空きの共用メールボックス53の1つを割り当て、割り当てた共用メールボックス53の扉に備えられたディスプレイに室番号を表示させるとともに、当該共用メールボックス53の扉を開錠する(ステップS435)。配達人は、共用メールボックス53の扉を開けて特定郵便物と受領書を投函する(ステップS440)。
共用メールボックス53内のセンサが特定郵便物及び受領書の投函を感知すると(ステップS445)、この共用メールボックス53のボックス番号と、投函を感知した旨を制御装置8に通知する。制御装置8のメールボックス記録部83は、室番号と、ボックス番号、配達人識別情報、配達業者識別、配達された郵便の郵便種別、及び、配達日とを対応付けた情報を記憶する。さらに、メールボックス記録部83は、共用メールボックス53のボックス番号に対応した空塞情報に「塞」を書き込む。制御装置8のデータ照合部84は、共用メールボックス53の扉を施錠し(ステップS450)、プリンタ55へ特定郵便物の仮受領書を印刷するよう指示する(ステップS455)。配達人は、プリンタ55が印刷した仮受領書を受取り、持ち帰る。
続いて、制御装置8の通知部86は、ステップS410で入力された室番号に対応するメールアドレスを管理DB10から読み出し、読み出したメールアドレス宛に、特定郵便物が配達された旨と、特定郵便物の配達日時と、郵便種別の情報を通知する電子メールを送信する(ステップS460)。通知部86は、出入管理システム2の管理データとして、室番号及び特定郵便物が配達された旨のデータを管理DB10に書き込む(ステップS465)。これにより、居住者が集合住宅に出入りする際に、音声やディスプレイなどにより特定郵便物が配達されていることを知らせることができる。
なお、ステップS425において、制御装置8のデータ照合部84が、受取りサービスが登録されていないと判断した場合(ステップS425:NO)、ディスプレイ54に、「受取りサービスが登録されておりませんので個別対応をお願いします。」などのメッセージを表示する(ステップS470)。この場合、配達人は、不在票を戸別メールボックス43に投函し、特定郵便物は持ち帰るなどの、従来と同様の方法による配達を行う。
また、ステップS430において、制御装置8のデータ照合部84が、長期不在が登録されていると判断した場合(ステップS430;YES)、ディスプレイ54に、「長期不在にしております。管理人に預けて下さい。」などのメッセージを表示する(ステップS475)。
一方、ステップS420において、特定郵便物以外の郵便種別(以下、「一般郵便物」と記載)の情報が入力された、あるいは、郵便種別が入力されなかった場合、制御装置8のメールボックス記録部83は、空きの共用メールボックス53を割り当て、割り当てた共用メールボックス53の扉に備えられたディスプレイに室番号を表示させるとともに、当該共用メールボックス53の扉を開錠する(ステップS480)。配達人は、共用メールボックス53の扉を開けて一般郵便物を投函する(ステップS485)。共用メールボックス53内のセンサが一般郵便物の投函を感知すると(ステップS490)、制御装置8のメールボックス記録部83は、室番号と、ボックス番号、配達人識別情報、配達業者識別、一般郵便物を示す郵便種別、及び、配達日とを対応付けた情報を記憶する。制御装置8のデータ照合部84は、共用メールボックス53の扉を施錠する(ステップS495)。
図15は、本実施形態による、居住者が特定郵便物を受取る手順の一例を示すフローチャートである。
居住者が、外出から戻った際などに、エントランス用カードリーダ21、または、フラッパーゲート用カードリーダ25の通信可能な距離内に居住者カードを近づけると、制御装置8のデータ照合部84は、第1の実施形態と同様の認証を行い、特定郵便物が配達されているかを判断する。特定郵便物の配達が登録されている場合、データ照合部84は、エントランス用カードリーダ21のメッセージ用画面に「書留が届いています」などのメッセージと共用メールボックス53のボックス番号を表示させてエントランス自動扉22を開けるか、フラッパーゲート26のスピーカーからメッセージを出力させてフラッパーゲート26を開ける。
居住者は、共用メールボックス装置5の共用メールボックス用カードリーダ部51aの通信可能な距離内に居住者カードを近づける(ステップS610)。制御装置8のデータ照合部84は、共用メールボックス用カードリーダ部51aによって居住者カードから読み取られた許可データと居住者発行カード記録部82に記憶された情報とを比較して、認証を行う。認証が成功すると(ステップS615:YES)、制御装置8のデータ照合部84は、許可データ内の室番号情報に対応した共用メールボックス53の扉を開錠する(ステップS620)。
居住者は、特定郵便物と、配達業者が発行した受領書を共用メールボックス53から取り出す(ステップS625)。特定郵便物が自宅宛の場合(ステップS628:OK)、共用メールボックス53の扉を閉める(ステップS630)。制御装置8の通知部86は、メールボックス記録部83に室番号と対応付けて記憶されている配達人識別情報または配達業者識別情報を読み出し、さらにこの配達人識別情報または配達業者識別情報に対応したメールアドレスを管理DB10から読み出す。通知部86は、読み出したメールアドレス宛に、特定郵便物が受取られた旨と、集合住宅名、室番号、受取り日時の情報を通知する電子メールを送信する(ステップS635)。そして、制御装置8のメールボックス記録部83は、室番号と対応付けて記憶されている、配達人識別情報、配達業者識別情報、郵便種別、共用メールボックス53のボックス番号、及び、配達日の情報を消去するとともに、共用メールボックス53のボックス番号に対応した空塞情報に「空」を書き込む(ステップS640)。データ照合部84は、共用メールボックス53の扉に備えられたディスプレイに表示されている室番号を消去する(ステップS645)。
届け先の居住者は、ステップS625において共用メールボックス53から取り出した受領書に押印し(ステップS650)、配達人ボックス装置7の投函口75から投函する(ステップS655)。その後、配達人ボックス装置7のセンサ73が、受領書が投函されたことを検出して配達人または配達業者に対して、配達人ボックス72へ受領書が入れられた旨を通知するメールを送信し、配達人が、この電子メールを受領して集合住宅から押印された受領書を受領する手順は、第3の実施形態と同様である。
一方、ステップS628において、特定郵便物が誤配であった場合、居住者は、誤配に対応した共用メールボックス入力装置52のボタンを押す(ステップS660)。その後、制御装置8の通知部86が、配達人または配達業者へ特定郵便物が誤配であった旨を通知するメールを送信し(ステップS665)、居住者が配達人ボックス装置7の投函口75に誤配された特定郵便物を投函し(ステップS670)、配達人が誤配郵便物を受取る手順は、第3の実施形態のステップS360〜365(図10)と同様である。
また、ステップS615において、認証が失敗した場合は(ステップS615:NO)、第1の実施形態のステップS240〜S245(図6)と同様、制御装置8が警報を発出し(ステップS675)、管理サーバ9や管理センタ端末14へ異常発生メッセージを出力する(ステップS680)。
本実施形態のメールボックス管理システムによれば、配達人カードを共有メールボックスのカードリーダにかざして届け先の部屋番号を入力することにより、空きの共有メールボックスを開錠して郵便物の投函を可能にし、速達/書留などの郵便物が投函されるとセンサがこれを感知して仮受領証が印刷され、届け先にはメールで通知される。そして、居住者により郵便物が共有メールボックスから取り出された場合、及び、配達人ボックスに受領書が入れられた場合に、配達人(あるいは配達業者)へ通知される。これにより、書留や速達の配達時に届け先が不在であった場合でも、届け先は、すみやかに郵便物が届けられたことを認識して帰宅時に受取ることができ、また、受領書を渡す手間も軽減される。配達人は、仮の受領書を受け取っておき、郵便物が受領された際、及び、受領書が準備された際にその旨を知ることが可能となり、何度も届け先に足を運んだりする手間なく、すみやかに受領書を受取ることができる。
<第5の実施形態>
本実施形態では、集合住宅に、各戸毎に割り当てられた戸別のメールボックスと、特定郵便物物用の共有のメールボックスとが設置されており、届け先が不在の場合、配達人は、共有のメールボックスへ速達や書留などの特定郵便物を投函し、このメールボックスから発行される受領書を受取って、配達が完了する場合の例である。以下では、第4の実施形態との差分を説明する。
第5の実施形態によるメールボックス管理システムの構成は、第4の実施形態によるメールボックス管理システムの構成(図11)から、配達人ボックス装置7を除いたものである。また、管理DB10は、届け先アドレス情報を記憶するが、配達人アドレス情報は保持しなくてもよい。
居住者によるサービス登録/解除、長期不在登録/解除手順は、第4の実施形態と同様である。また、配達人が特定郵便物を配達する手順については、図14のステップS440において、特定郵便物のみを投函すること、及び、図14のステップS455において、制御装置8のデータ照合部84は、共用メールボックス装置5のプリンタ55へ、特定郵便物の受領書を印刷するよう指示することが異なるのみで、第4の実施形態と同様である。配達人は、印刷された受領書を受取りの証明書として持ち帰る。
図16は、本実施形態による、居住者が特定郵便物を受取る手順の一例を示すフローチャートである。居住者が帰宅し、メールボックスを開錠するまでのステップS710〜S720までの手順は、第4の実施形態による図15のステップS610〜S620までの手順と同じである。
居住者は、特定郵便物を共用メールボックス53から取り出し(ステップS725)、共用メールボックス53の扉を閉める(ステップS730)。制御装置8のメールボックス記録部83は、室番号と対応付けて記憶されている、配達人識別情報、配達業者識別情報、郵便種別、共用メールボックス53のボックス番号、及び、配達日の情報を消去するとともに、共用メールボックス53のボックス番号に対応した空塞情報に「空」を書き込む(ステップS735)。データ照合部84は、共用メールボックス53の扉に備えられたディスプレイに表示されている室番号を消去する(ステップS740)。
また、ステップS715において、認証が失敗した場合は(ステップS715:NO)、図15のステップS675〜S680と同様、制御装置8が警報を発出し(ステップS745)、管理サーバ9や管理センタ端末14へ異常発生メッセージを出力する(ステップS750)。
本実施形態のメールボックス管理システムによれば、配達人カードを共有メールボックスのカードリーダにかざして届け先の部屋番号を入力することにより、空きの共有メールボックスを開錠して郵便物の投函を可能とし、速達/書留などの郵便物が投函されるとセンサがこれを感知して受領証が印刷され、届け先にはメールで通知される。これにより、受領書が必要な特定郵便物の配達時に届け先が不在であった場合でも、届け先は、すみやかに郵便物が届けられたことを認識して帰宅時に受取ることができ、また、受領書を渡す手間が省ける。配達人は、届け先が不在であっても、特定郵便物を配達し、受領書を受取ることができる。
<第6の実施形態>
本実施形態では、集合住宅に、各戸毎に割り当てられた戸別のメールボックスと、特定郵便物物用の共有のメールボックスとが設置されており、届け先が不在の場合、配達人は、共有のメールボックスへ速達や書留などの特定郵便物を投函し、このメールボックスから発行される仮受領書を受取る。その後、届け先の居住者が特定郵便物を受取った旨のメールを受領した場合に、配達が完了する。以下では、第4の実施形態との差分を説明する。
第6の実施形態によるメールボックス管理システムの構成は、第4の実施形態によるメールボックス管理システムの構成(図11)から、配達人ボックス装置7を除いたものである。
居住者によるサービス登録/解除、長期不在登録/解除手順は、第4の実施形態と同様である。
また、配達人が特定郵便物を配達する手順については、図14のステップS440において、特定郵便物のみを投函することが異なるのみで、第4の実施形態と同様である。
居住者が特定郵便物を受取る手順については、第5の実施形態の図16と同様であるが、ステップS730の前に以下の処理を行う。すなわち、居住者が、特定郵便物を取り出し(ステップS725)、共用メールボックス53の扉を閉めた後(ステップS730)、制御装置8の通知部86は、メールボックス記録部83に室番号と対応付けて記憶されている配達人識別情報または配達業者識別情報を読み出し、さらにこの配達人識別情報または配達業者識別情報に対応したメールアドレスを管理DB10から読み出す。通知部86は、読み出したメールアドレス宛に、特定郵便物が受取られた旨と、集合住宅名、室番号、受取り日時の情報を通知する電子メールを送信する。配達業者は、この電子メールを受領すると、配達完了とみなす。
本実施形態のメールボックス管理システムによれば、配達人カードを共有メールボックスのカードリーダにかざして届け先の部屋番号を入力することにより、空きの共有メールボックスを開錠して郵便物の投函を可能にし、速達/書留などの郵便物が投函されるとセンサがこれを感知して仮受領証が印刷され、届け先にはメールで通知される。そして、居住者により郵便物が共有メールボックスから取り出されると、センサが感知し、郵便物が受領された旨が配達人(あるいは、配達業者)へ通知される。これにより、受領書が必要な特定郵便物の配達時に届け先が不在であった場合でも、届け先は、すみやかに郵便物が届けられたことを認識して帰宅時に受取ることができ、また、受領書を渡す手間も軽減される。配達人は、仮の受領書を受け取っておき、郵便物が届け先に受取られた際には受領書としてのメールが通知されるため、すみやかに受領書を受取ることができる。
なお、第4〜第6の実施形態においては、戸別メールボックス装置4及び共用メールボックス装置5を設置したが、戸別メールボックス装置4を設置せず、共用メールボックス装置5のみを使用することでもよい。
この戸別メールボックスを設置せずに共用メールボックスのみを備えたメールボックス管理システムや、上述した第1〜第3の実施形態のメールボックス管理システムによれば、配達人カードがないとメールボックスが開錠できないため、許可された配達人以外から、居住者が望まないビラや広告等が投函されたり、投函口から郵便物が抜き取られてしまったりすることを防ぐことができる。また、届け先の居住者しか特定郵便物が投函されたメールボックスから郵便物を取り出すことができないため、セキュリティを確保しながら、確実に届け先が特定郵便物を受取ることが可能となる。
以上、本発明にかかわる実施形態を説明したが、上記したように、カードは、非接触式でカードリーダに内容を読み込める非接触ICカードが望ましいが、他の磁気カードなどの電子カードの場合も可能である。また、上記の実施形態では制御装置8に設けた認証などの機能を、各カードリーダに持たせる構成とすることも、容易にできることは明らかである。
なお、制御装置8の各部の動作の過程を、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶しておき、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理を行うことも可能である。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
第1の実施形態によるメールボックス管理システムの全体構成を示すブロック図である。 第1の実施形態による制御装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態による戸別メールボックス装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態による戸別メールボックスの一例を示すブロック図である。 第1の実施形態によるメールボックス管理システムの動作手順を示す図である。 第1の実施形態によるメールボックス管理システムの動作手順を示すブロック図である。 第3の実施形態によるメールボックス管理システムの全体構成を示すブロック図である。 第3の実施形態による制御装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態による配達人ボックス装置の一例を示す図である。 第3の実施形態によるメールボックス管理システムの動作手順を示す図である。 第4の実施形態によるメールボックス管理システムの全体構成を示すブロック図である。 第4の実施形態による制御装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態による共用メールボックス装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態によるメールボックス管理システムの動作手順を示す図である。 第4の実施形態によるメールボックス管理システムの動作手順を示す図である。 第5の実施形態によるメールボックス管理システムの動作手順を示す図である。
符号の説明
2…出入管理システム
3、4…戸別メールボックス装置
5…共用メールボックス装置
8…制御装置
9…管理サーバ
10…管理DB
14…管理センタ端末
21…エントランス用カードリーダ
22…エントランス自動扉
25…フラッパーゲート用カードリーダ
26…フラッパーゲート
31、31a、31b…戸別メールボックス用カードリーダ
32a、32b…戸別メールボックス入力装置
33…戸別メールボックス
35、75…投函口
36、55…プリンタ
37、54…ディスプレイ
38a、38b…ボタン
39、73…センサ
51…共用メールボックス用カードリーダ
51a…共用メールボックス用カードリーダ部
52…共用メールボックス入力装置
53…共用メールボックス
71…配達人ボックス用カードリーダ
72…配達人ボックス
81…配達人発行カード記録部
82…居住者発行カード記録部
83…メールボックス記録部
84…データ照合部
85…各カードリーダ読取データ受領部
86…通知部

Claims (11)

  1. 集合住宅のメールボックスを管理するメールボックス管理システムであって、
    各住居に割り当てられたメールボックスと、
    前記メールボックスに設けられ、当該メールボックス内に郵便物が投函されたことを検出するセンサと、
    届け先住居の情報を入力する入力手段と、
    配達人の保持する配達人カードから許可データを読み出すカードリーダと、
    前記カードリーダにより前記配達人カードから読み出された許可データを用いた認証が成功した場合に、前記入力手段により入力された情報の示す住居に割り当てられている前記メールボックスを特定し、この特定したメールボックスへの投函を可能とするための当該メールボックスの扉を開錠するよう制御する開錠手段と、
    前記メールボックスのセンサにより郵便物の投函が検出されたメールボックスの扉を施錠するよう制御する施錠手段と、
    前記入力手段により入力された届け先住居の居住者宛に郵便物有りの通知を出力する通知手段と、
    を備えることを特徴とするメールボックス管理システム。
  2. 集合住宅のメールボックスを管理するメールボックス管理システムであって、
    メールボックスと、
    前記メールボックスに設けられ、当該メールボックス内に郵便物が投函されたことを検出するセンサと、
    前記メールボックスの空塞情報を保持する記憶手段と、
    届け先住居の情報を入力する入力手段と、
    配達人の保持する配達人カードから許可データを読み出すカードリーダと、
    前記カードリーダにより前記配達人カードから読み出された許可データを用いた認証が成功した場合に、前記記憶手段内の空塞情報により空きであることが示されるメールボックスの中から一つを選択し、この選択したメールボックスへの投函を可能とするための当該メールボックスの扉を開錠するよう制御する開錠手段と、
    前記メールボックスのセンサにより郵便物の投函が検出されたメールボックスの扉を施錠するよう制御する施錠手段と、
    前記入力手段により入力された届け先住居の居住者宛に郵便物有りの通知を出力する通知手段と、
    を備えることを特徴とするメールボックス管理システム。
  3. 前記カードリーダは、居住者の保持する居住者カードから許可データを読み出し、
    前記開錠手段は、前記カードリーダにより前記居住者カードから読み出された許可データを用いた認証が成功した場合に、当該許可データに含まれる住居の情報に対応したメールボックスを特定し、この特定されたメールボックスからの郵便物の取り出しを可能とするための当該メールボックスの扉を開錠するよう制御し、
    前記施錠手段は、前記メールボックスのセンサにより郵便物の取り出しが検出されたメールボックスの扉を施錠するよう制御する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のメールボックス管理システム。
  4. 各住居に対応した通知先アドレスの情報を記憶する記憶手段さらに備え、
    前記通知手段は、前記入力手段により入力された届け先住居の情報に対応した通知先アドレスの情報を前記記憶手段から読み出し、読み出した通知先アドレスの情報を宛先として郵便物有りの通知を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のメールボックス管理システム。
  5. 前記集合住宅内に設けられ、入場者の通行を規制する通過規制装置と、
    前記通過規制装置近傍に設けられ、前記居住者カードから許可データを読み出し、読み出した許可データによる認証が成功した場合に、前記通過規制装置へ通行を許可するよう指示する通過規制装置用カードリーダとをさらに備え、
    前記通知手段は、前記通過規制装置用カードリーダによる認証が成功し、かつ、当該許可データに含まれる住居の情報が届け先住居を示している場合に、当該通過規制装置の備える画像表示手段または音声出力手段により郵便物有りの通知を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの項に記載のメールボックス管理システム。
  6. 受領書の受け渡しを行う配達人ボックスをさらに備え、
    前記通知手段は、前記配達人ボックスに設けられたセンサにより受領書が入れられたことを検出した場合に、配達人または配達業者宛に受領書有りの通知を出力し、
    前記開錠手段は、前記カードリーダが前記配達人カードから読み出した許可データを用いた認証が成功した場合に、前記配達人ボックス内から受領書の取り出しを可能とするための当該配達人ボックスの扉を開錠するよう制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの項に記載のメールボックス管理システム。
  7. 前記通知手段は、前記メールボックスのセンサにより郵便物の取り出しが検出された場合に、配達人宛または配達業者宛に郵便物受領の通知を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかの項に記載のメールボックス管理システム。
  8. 前記メールボックスのセンサにより郵便物の投函が検出された場合に、受領書を印刷する印刷手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの項に記載のメールボックス管理システム。
  9. 前記メールボックスは、前記入力手段により入力された届け先住居が、予め登録された長期不在の住居であった場合に、長期不在の旨を出力する出力手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかの項に記載のメールボックス管理システム。
  10. 集合住宅の各住居に割り当てられたメールボックスを管理するメールボックス管理システムに用いられるメールボックス管理方法であって、
    入力手段が、届け先住居の情報の入力を受け、
    カードリーダが、配達人の保持する配達人カードから許可データを読み出し、
    開錠手段が、前記カードリーダにより前記配達人カードから読み出された許可データを用いた認証が成功した場合に、前記入力手段により入力された情報の示す住居に割り当てられている前記メールボックスを特定し、この特定したメールボックスへの投函を可能とするための当該メールボックスの扉を開錠するよう制御し、
    前記メールボックスに設けられたセンサが、前記開錠手段により扉が開錠された前記メールボックス内に郵便物が投函されたことを検出し、
    施錠手段が、郵便物の投函が検出された前記メールボックスの扉を施錠するよう制御し、
    通知手段が、前記入力手段により入力された情報の示す届け先住居の居住者宛に郵便物有りの通知を出力する、
    ことを特徴とするメールボックス管理方法。
  11. 集合住宅のメールボックスを管理するメールボックス管理システムに用いられるメールボックス管理方法であって、
    入力手段が、届け先住居の情報の入力を受け、
    カードリーダが、配達人の保持する配達人カードから許可データを読み出し、
    開錠手段が、前記カードリーダにより前記配達人カードから読み出された許可データを用いた認証が成功した場合に、記憶手段内に記憶されている空塞情報により空きであることが示されるメールボックスの中から一つを選択し、この選択したメールボックスへの投函を可能とするための当該メールボックスの扉を開錠するよう制御し、
    前記メールボックスに設けられたセンサが、前記開錠手段により扉が開錠された前記メールボックス内に郵便物が投函されたことを検出し、
    施錠手段が、郵便物の投函が検出されたメールボックスの扉を施錠するよう制御し、
    通知手段が、前記入力手段により入力された情報の示す届け先住居の居住者宛に郵便物有りの通知を出力する、
    ことを特徴とするメールボックス管理方法。

JP2006198267A 2006-07-20 2006-07-20 メールボックス管理システム及び方法 Withdrawn JP2008023037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006198267A JP2008023037A (ja) 2006-07-20 2006-07-20 メールボックス管理システム及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006198267A JP2008023037A (ja) 2006-07-20 2006-07-20 メールボックス管理システム及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008023037A true JP2008023037A (ja) 2008-02-07

Family

ID=39114298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006198267A Withdrawn JP2008023037A (ja) 2006-07-20 2006-07-20 メールボックス管理システム及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008023037A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010172396A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Japan Delivery System Corp 物品収受装置
JP2010172395A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Japan Delivery System Corp 物品収受装置
JP2013176578A (ja) * 2008-05-16 2013-09-09 Japan Delivery System Corp 物品収受装置
CN109040015A (zh) * 2018-06-22 2018-12-18 广州市风驰商汇信息科技有限公司 一种电子邮箱登录的方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013176578A (ja) * 2008-05-16 2013-09-09 Japan Delivery System Corp 物品収受装置
JP2010172396A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Japan Delivery System Corp 物品収受装置
JP2010172395A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Japan Delivery System Corp 物品収受装置
CN109040015A (zh) * 2018-06-22 2018-12-18 广州市风驰商汇信息科技有限公司 一种电子邮箱登录的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002038781A (ja) 宅配ロッカーの扉開錠方法
TW574676B (en) Temporary hosted mailbox system
WO2001041028A1 (en) Residential and business logistics system and method
JP4881588B2 (ja) サービス提供システム
JP2011523136A (ja) 小包を安全に受領および/または配達するシステムおよび方法
JP2001241225A (ja) ロッカーの特定錠解錠システム
JP2015048236A (ja) 物品収受システム
JP2015092959A (ja) 物品収受システム
JP6247037B2 (ja) 車両配車システム
JPH09330458A (ja) ロッカーシステム
JP2008023037A (ja) メールボックス管理システム及び方法
KR20040002503A (ko) 로커 이용 예약 시스템
JP2008120473A (ja) メールボックス管理システム及び方法
JP4556545B2 (ja) 物流認証システム
JP4752144B2 (ja) 受渡しボックスの解錠方法及び受渡しボックス
JP3361433B2 (ja) ロッカーシステム
JP2003321124A (ja) ロッカー収納物の配送システム
JP2006043042A (ja) 宅配荷受方法
JP7041564B2 (ja) 配達支援システム
JP3474452B2 (ja) 書留郵便物が取扱可能な配達ボックス
JP2019126573A (ja) 収納装置及び収納充電システム
JP2008120474A (ja) 新聞受け管理システム及び方法
JP2007018336A (ja) 発送システム
JPH10162242A (ja) ロッカーシステム
JP2003135254A (ja) 宅配システム及びその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20091006