JP2008022468A - トランスコンダクタンス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】MOSトランジスタにより構成されるトランスコンダクタンス回路のトランスコンダクタンスの可変域を大きくする。
【解決手段】トランスコンダクタンス装置1が、第1のトランスコンダクタ11と第2のトランスコンダクタ21が逆相となるように並列接続される。このため、前記トランスコンダクタ回路1のトランスコンダクタンスは、前記第2のトランスコンダクタ21に供給するバイアス電流を増加させれば下げることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、トランスコンダクタンス装置に関し、特に、gm−Cフィルタ回路に好適なトランスコンダクタンス装置に関する。
光学式ディスクは、高密度に記録または再生可能な記録媒体である。この媒体には、回転制御のための同期情報やアドレス情報が、ウォブル信号として記録されている。一般に、このウォブル信号として記録されたデータの再生には、gm−Cフィルタ回路を有する復調回路が用いられる。
図6は、従来技術に係るgm−Cフィルタ回路の一例を示す。
トランスコンダクタンス装置101は、定電流源106から供給されるバイアス電流I101により、トランスコンダクタンスgmが設定される回路である。この前記トランスコンダクタンス装置101の非反転入力端子102、及び反転入力端子103には、読出回路130が接続され、前記非反転入力端子102に正相入力電圧V102、前記反転入力端子103に負相入力電圧V103が差動入力として入力される。そして、前記トランスコンダクタンスgmを比例定数として、前記正相入力電圧V102と前記負相入力電圧V103との電位差に応じて、非反転出力端子104から正相出力電流I104が出力され、反転出力端子105から負相出力電流I105が出力される。
さらに、前記非反転出力端子104には、コンデンサC104と、トランスコンダクタンス装置131の非反転入力端子132とが接続されている。また、前記反転出力端子105には、コンデンサC105と、前記トランスコンダクタ131の反転入力端子133とが接続されている。ここで、前記トランスコンダクタンス装置131は、前記非反転入力端子132と反転出力端子134とが接続され、前記反転入力端子133と非反転出力端子134とが接続されている。このときの等価回路は、図7のようになる。すなわち、前記コンデンサC104、前記コンデンサC105、及びトランスコンダクタンス装置131によりローパスフィルタが構成されている。
ここで、前記トランスコンダクタンス装置131のトランスコンダクタンスも、前記トランスコンダクタンス装置101と同様にgmとし、前記コンデンサC104及び前記コンデンサ105からなる容量をCとすると、斯かるgm−Cフィルタ回路において、カットオフ周波数fは、次式(1)のように表される。
=gm/2ΠC …(1)
つまり、該カットオフ周波数fは、前記トランスコンダクタンスgmに比例し、前記容量Cに反比例する。このため、前記カットオフ周波数fの可変域は、前記トランスコンダクタンスgmの可変域、または、前記容量Cの可変域により決まる。
しかしながら、前記容量Cの可変域を大きくするには、複数のコンデンサを用いる必要があり、レイアウト面積が大きくなる。このため、一般には、前記カットオフ周波数fは、前記トランスコンダクタンスgmの可変域により設定される。
関連した技術文献としては、例えば以下の特許文献が挙げられる。
特開9−181568
バイポーラトランジスタは、電圧対電流特性がリニアであるため、アナログ処理に適しており、これまで、多くのアナログ回路資産が蓄積されてきた。このため、従来、前記トランスコンダクタンス装置101は、バイポーラトランジスタにより構成されていた。
ところが、近年、1チップのLSIにアナログ回路とデジタル回路との両方が搭載されたミックスドシグナルLSIが一般的になってきた。ここで、デジタル回路は、MOSプロセスで回路資産が蓄積されている。このため、アナログ回路資産が蓄積されたバイポーラトランジスタと、デジタル回路資産が蓄積されたMOSトランジスタとが共存できるBi−CMOSプロセスが開発されてきた。しかしながら、このBi−CMOSプロセスは、複雑、且つ製造コストが大きいという問題がある。そこで、近年、ミックスドシグナルLSIには、アナログ回路としてCMOSアナログ回路が多用されるようになってきた。
ところが、前記トランスコンダクタンス装置101が、MOSトランジスタにより構成されると、前記トランスコンダクタンスgmは、前記定電流源106のバイアス電流I101の電流値の平方根に比例する。このため、前記トランスコンダクタンスgm101の可変域を大きくするためには、バイポーラトランジスタ回路の場合より、前記バイアス電流I101の可変域を大きくする必要がある。ところが、バイアス電流の可変域について、上限値は、消費電力の許容範囲まで上げることができるが、下限値は、前記正相入力電圧V102、又は前記負相入力電圧V103の振幅と、前記トランスコンダクタンス装置101を構成するMOSの入力ダイナミックレンジとのトレードオフにより制限される。このため、従来技術に係るgm−C回路では、カットオフ周波数の下限値を下げることができなかった。
上記に鑑み、本発明に係るトランスコンダクタンス装置は、第1のトランスコンダクタンスを有する第1のトランスコンダクタと、第2のトランスコンダクタンスを有する第2のトランスコンダクタと、を備え、前記第1のトランスコンダクタの非反転入力端子と、前記第2のトランスコンダクタの非反転入力端子とには、入力信号が印加され、前記第1のトランスコンダクタの反転入力端子と、前記第2のトランスコンダクタの反転入力端子とには、前記入力信号の反転信号が印加され、前記第1のトランスコンダクタの非反転出力端子からの出力信号と前記第2のトランスコンダクタの反転出力端子からの出力信号との合成信号、又は/及び前記第1のトランスコンダクタの反転出力端子からの出力信号と前記第2のトランスコンダクタの非反転出力端子からの出力信号との合成信号が出力され、前記第1のトランスコンダクタンスは、前記第2のコンダクタンスの絶対値よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする。
また、前記第1のトランスコンダクタは、差動対を構成する第1のMOSトランジスタと、第2のMOSトランジスタとを備え、前記第1のMOSトランジスタのゲートには、正相入力電圧が印加され、且つ、前記第2のMOSトランジスタのゲートには、負相入力電圧が印加されており、前記第2のトランスコンダクタは、差動対を構成する第3のMOSトランジスタ、と第4のMOSトランジスタとを備え、前記第3のMOSトランジスタのゲートには、前記負相入力電圧が印加され、且つ、前記第4のMOSトランジスタのゲートには、前記正相入力電圧が印加され、前記第1のMOSトランジスタの出力端子と、前記第3のMOSトランジスタの出力端子とは接続されており、且つ、前記第2のMOSトランジスタの出力端子と、前記第4のMOSトランジスタの出力端子とは接続されていることを特徴とする。
また、前記第1のMOSトランジスタ、及び前記第2のMOSトランジスタからなる差動対に第1のバイアス電流を供給する第1の定電流源と、前記第3のMOSトランジスタ、及び前記第4のMOSトランジスタからなる差動対に第2のバイアス電流を供給する第2の定電流源と、を備え、前記第1のバイアス電流の電流値は、前記第1のトランスコンダクタンスの設定値に応じて設定され、前記第2のバイアス電流の電流値は、前記第2のトランスコンダクタンスの設定値に応じて設定され、前記第1のバイアス電流の電流値は、前記第2のバイアス電流の電流値よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする。
また、前記第1のバイアス電流の電流値は、前記第1のMOSトランジスタの入力ダイナミックレンジが、前記正相入力電圧の可変電圧領域を含み、且つ、前記第2のMOSトランジスタの入力ダイナミックレンジが、前記負相入力電圧の可変電圧領域を含むような範囲で設定され、前記第2のバイアス電流の電流値は、前記第3のMOSトランジスタの入力ダイナミックレンジが、前記負相入力電圧の可変領域電圧を含み、且つ、前記第4のMOSトランジスタの入力ダイナミックレンジが、前記正相入力電圧の可変電圧領域を含むような範囲で設定されることを特徴とする。
また、前記第1のトランスコンダクタ、又は前記第2のトランスコンダクタは、2個以上並列接続されていることを特徴とする。
本発明に係るトランスコンダクタンス装置のトランスコンダクタンスは、第1のトランスコンダクタンスから第2のトランスコンダクタンスを減じて得られる。このため、第2のトランスコンダクタのバイアス電流を増加させることにより、トランスコンダクタンス装置のトランスコンダクタンスを小さくすることができる。つまり、従来技術に係るトランスコンダクタンスのように、トランスコンダクタンスの下限値が、入力信号の振幅と、トランスコンダクタ回路を構成するMOSの入力ダイナミックレンジとのトレードオフにより制限されるという技術的課題が解決される。
さらに、並列回路に前記第1のトランスコンダクタと前記第2のトランスコンダクタとが複数接続されると、トランスコンダクタンスの可変領域は、さらに小さい値までカバーできる。
そして、本発明に係るトランスコンダクタンス装置がgm−Cフィルタ回路に適用されると、トランスコンダクタンス装置がMOSで構成されていても、斯かるgm−Cフィルタ回路のカットオフ周波数は、バイポーラで構成された場合と同程度まで可変するように設定できる。このため、特に、本発明は、ミックスドシグナルLSIに最適なものである。
以下、本発明に係るトランスコンダクタンス装置について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明に係るトランスコンダクタンス装置1のブロック図を示す。該トランスコンダクタンス装置1は、第1のトランスコンダクタ11と、第2のトランスコンダクタ21との並列接続から構成される。
読出回路30は、例えば、ウォルブ信号を読み出す回路である。そして、該読出回路30から、前記トランスコンダクタンス装置1の非反転入力端子2に正相入力電圧V2が、反転入力端子3に負相入力電圧V3が入力される。そして、前記正相入力電圧V2は、前記非反転入力端子2から、前記第1のトランスコンダクタ11の第1の非反転入力端子12、及び前記第2のトランスコンダクタ21の第2の非反転入力端子22に入力される。また、前記負相入力電圧V3は、前記反転入力端子3から、前記第1のトランスコンダクタ11の第1の反転入力端子13、及び前記第2のトランスコンダクタ21の第2の反転入力端子23に入力される。
そして、前記第1のトランスコンダクタ11の第1のトランスコンダクタンスgm11を比例定数として、前記正相入力電圧V2と前記負相入力電圧V3との電位差に応じて、第1の非反転出力端子14から第1の正相出力電流I14が出力され、第1の反転出力端子15から第1の負相出力電流I15が出力される。同様に、前記第2のトランスコンダクタ21の第2のトランスコンダクタンスgm21を比例定数として、第2の非反転出力端子24から第2の正相出力電流I24が出力され、第2の反転出力端子25から第2の負相出力電流I25が出力される。
ここで、前記第1の非反転出力端子14と、前記第2の反転出力端子25とは接続されている。このため、前記トランスコンダクタンス装置1の非反転出力端子4から出力される正相出力電流I4は、前記第1の正相出力電流I14と、前記第2の負相出力電流I25とからなる。同様に、前記第1の反転出力端子15と、前記第2の非反転出力端子24とは接続されている。このため、前記トランスコンダクタ回路1の反転出力端子5から出力される負相出力電流I5は、前記第2の負相出力電流I15と、前記第2の正相出力電流I24とからなる。
すなわち、前記トランスコンダクタンス装置1のトランスコンダクタンスgm1は、前記第1のトランスコンダクタンスgm11から、前記第2のトランスコンダクタンスgm21を減じた値となる。言い換えると、前記第1のトランスコンダクタ11と前記第2のトランスコンダクタ21とは並列接続されており、且つ、前記第1のトランスコンダクタンスgm11は、正相領域で変化し、前記第2のトランスコンダクタンスgm21は負相領域で変化する。
以上、本発明では、前記トランスコンダクタンス装置1が、MOSトランジスタで構成されても、前記トランスコンダクタンスgm1の可変領域は、十分に広い範囲となり、且つ小さい値も得られる。尚、前記第1のトランスコンダクタンスgm11が、前記第2のトランスコンダクタンスgm21よりも小さくなると、前記トランスコンダクタンスgm1は負になってしまう。このため、前記第1のトランスコンダクタンスgm11は、前記第2のトランスコンダクタンスgm21の絶対値よりも大きくなるように設定される。具体的には、前記第1のトランスコンダクタ11に供給する第1のバイアス電流I11は、前記第2のトランスコンダクタ21に供給する第2のバイアス電流I21よりも電流値が大きくなるように設定される。
図2(a)は、前記第1のトランスコンダクタ11が、MOSトランジスタで構成された場合の回路図を示す。前記第1のトランスコンダクタ11は、互いに差動接続された第1の非反転MOSトランジスタM12と、第1の反転MOSトランジスタM13とから構成される。尚、前記第1の非反転MOSトランジスタM12のゲートは、前記第1の非反転入力端子12に該当する。同様に、前記第1の反転MOSトランジスタM13のゲートは、前記第1の反転入力端子13に該当する。そして、前記第1の非反転MOSトランジスタM12、及び前記第1の反転MOSトランジスタM13のソース側には、第1の定電流源16が共通して接続されている。斯かる構成において、前記第1のトランスコンダクタンスgm11は、前記第1の定電流源16から出力される前記バイアス電流I11の電流値の2乗に比例する。
同様に、図2(b)は、前記第2のトランスコンダクタ21が、MOSトランジスタで構成された場合の回路図を示す。前記第2のトランスコンダクタ21は、互いに差動接続された第2の非反転MOSトランジスタM22と、第2の反転MOSトランジスタM23とから構成される。尚、前記第2の非反転MOSトランジスタM22のゲートは、前記第2の非反転入力端子22に該当する。同様に、前記第2の反転MOSトランジスタM23のゲートは、前記第2の反転入力端子23に該当する。そして、前記第2の非反転MOSトランジスタM22、及び前記第2の反転MOSトランジスタM23のソース側には、第2の定電流源26が共通して接続されている。斯かる構成において、前記第2のトランスコンダクタンスgm21は、前記第2の定電流源26から出力される前記バイアス電流I21の電流値の2乗に比例する。
図3は、前記トランスコンダクタンス装置1について、前記第1のトランスコンダクタ11、及び前記第2のトランスコンダクタ21がMOSトランジスタで構成された場合の回路図を示す。すなわち、前記第1のトランスコンダクタ11は、前記第1の非反転MOSトランジスタM12、及び前記第1の反転MOSトランジスタM13から構成される。また、前記第2のトランスコンダクタ21は、前記第2の非反転MOSトランジスタM22、及び前記第2の反転MOSトランジスタM23から構成される。
前記正相入力電圧V2は、前記第1の非反転MOSトランジスタM12のゲート12、及び前記第2の非反転MOSトランジスタM22のゲート22に入力される。また、前記負相入力電圧V3は、前記第1の反転MOSトランジスタM13のゲート13、及び前記第2のMOSトランジスタM23のゲート23に入力される。
そして、前記第1の非反転MOSトランジスタM12のドレインに接続された前記第1の非反転出力端子14と、前記第2のMOSトランジスタM23のドレインに接続された前記第2の反転出力端子25とが接続されている。このため、前記1の反転出力端子15から出力される第1の負相出力電流I15と、前記第2の非反転出力端子22から出力される第2の正相出力電流I24とからなる反転出力電流I4が、前記非反転入力端子4から出力される。同様に、前記1の非反転出力端子14から出力される第1の正相出力電流I14と、前記第2の反転出力端子23から出力される第2の負相出力電流I25とからなる反転出力電流I5が、前記反転入力端子5から出力される。
斯かる構成において、前記トランスコンダクタンスgm1は、前記第1のトランスコンダクタンスgm11から、前記第2のトランスコンダクタンスgm21を減じた値となる。このため、前記トランスコンダクタンスgm1を小さくするためには、前記第2のトランスコンダクタンスgm21に供給される前記第2のバイアス電流I22の電流値を大きくすればよい。つまり、従来技術と異なり、トランスコンダクタンスを小さくするのに、バイアス電流を小さくする必要がないため、入力される信号の電圧が、MOSトランジスタの入力ダイナミックレンジを超えて、出力に歪が生じるという問題を避けることができる。
そして、前記トランスコンダクタンス装置1は、gm−Cフィルタ回路に用いられる。すなわち、図4に示すように、前記非反転出力端子4には、コンデンサC4と、トランスコンダクタンス装置31の非反転入力端子32とが接続されている。また、前記反転出力端子5には、コンデンサC5と、前記トランスコンダクタ31の反転入力端子33とが接続されている。ここで、前記トランスコンダクタ31は、前記非反転入力端子32と反転出力端子34とが接続され、前記反転入力端子33と非反転出力端子34とが接続されている。このとき、前記コンデンサC4、前記コンデンサC5、及びトランスコンダクタ31によりローパスフィルタが構成されている。斯かるフィルタ回路において、カットオフ周波数fは、前記トランスコンダクタンス装置11のトランスコンダクタンスgm1に比例し、前記コンデンサC4及び前記コンデンサC5のからなる容量Cに反比例する。この点、本発明では、前記トランスコンダクタンス装置1は、前記第1のトランスコンダクタ11、及び前記第2のトランスコンダクタ21から構成される。このため、前記トランスコンダクタンスgm1の可変領域は、小さい値も設定できる。このため、本発明では、前記カットオフ周波数fの可変領域は、幅広く設定できる。
以上、本発明では、前記トランスコンダクタンスgm1が、正相領域で変化する前記第1のトランスコンダクタンスgm11と、負相領域で変化する前記第2のトランスコンダクタンスgm21とから設定される。このため、トランスコンダクンスgm1の可変領域は、従来技術の略2倍となり、且つ小さい値も設定できる。
さらには、トランスコンダクタンス装置1がMOSトランジスタにより構成されても、バイアス電流を小さくしなくても、トランスコンダクタンスgm1を小さくすることができる。このため、MOSトランジスタの入力ダイナミックレンジと、入力信号の振幅とのトレードオフが解消される。
さらには、本発明に係るトランスコンダクタンス装置がgm−Cフィルタ回路の一部として構成されると、幅広い可変領域のカットオフ周波数fcが得られる。このため、特に、アナログ回路とデジタル回路とが1チップに搭載されたミックスドシグナルLSIにおいて、技術的効果が発揮される。
尚、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、本実施形態では、トランスコンダクタンス装置は、2つのトランスコンダクタから構成されていた。しかしながら、本発明は、トランスコンダクタの数により限定されず、複数のトランスコンダクタンスが並列接続されてもよい。図5は、その一例を示すブロック図であり、3つの前記第1のトランスコンダクタ11、及び3つの前記第2のトランスコンダクタ21の並列接続から構成される。そして、それぞれの前記第1の非反転入力端子12、及び前記第2の非反転入力端子22には、正相入力電圧V2が入力され、それぞれの前記第1の反転入力端子13、及び前記第2の反転入力端子23には、負相入力電圧V3が入力される。そして、それぞれの前記第1のトランスコンダクタ11により、第1のトランスコンダクタンスgm1を比例定数として、前記正相入力信号Vin+と前記負相入力信号Vin−との差に応じて、前記第1の非反転出力端子14から正相出力電流I14が出力され、前記第1の反転出力端子15から負相出力電流I15が出力される。同様に、それぞれの前記第2のトランスコンダクタ21により、第2のトランスコンダクタンスgm2を比例定数として、前記第2の非反転出力端子24から第2の正相出力電流I24が出力され、前記第2の反転出力端子25から第2の負相出力電流I25とが出力される。ここで、それぞれの前記第1の非反転出力端子14、及び前記第2の反転出力端子25は、非反転出力端子4に接続されている。また、それぞれの前記第1の反転出力端子15、及び前記第2の非反転出力端子24は、反転出力端子5に接続されている。以上の構成をとった場合、全体のトランスコンダクタンスは、全ての前記第1のトランスコンダクタンスgm11を加えた値と、全ての前記第2のトランスコンダクタンスgm21を加えた値との差となる。すなわち、それぞれの定電流源から出力されるバイアス電流を設定することにより、幅広いトランスコンダクタンスが得られる。例えば、全てのトランスコンダクタが同性能だとすれば、全体のトランスコンダクタンスの可変領域は、従来技術の略6倍となり、且つ小さい値もカバーする。
また、本実施形態では、前記第1のトランスコンダクタ11と、前記第2のトランスコンダクタンス装置21とが、同数の場合について説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されない。例えば、前記第1のトランスコンダクタンスgm11が、前記第2のトランスコンダクタンスgm21よりも、2倍の可変領域をとれば、前記第2のトランスコンダクタ21は、前記第1のトランスコンダクタ11の2倍接続されるように構成される。
また、本実施形態では、前記第1のバイアス電流I11、及び前記第2のバイアス電流I12のいずれもが可変であるとした。しかしながら、本発明は、これに限定されず、前記第1のバイアス電流I11が一定値に固定され、前記第2のバイアス電流I21のみが可変であってもよい。この場合、前記第2のバイアス電流I21の電流値を大きくすることにより、前記トランスコンダクタンスgm1は小さくなる。
本発明に係るトランスコンダクタンス装置のブロック図を示す。 本発明に係るトランスコンダクタの回路図を示す。 本発明に係るトランスコンダクタンス装置の回路図を示す。 本発明に係るgm−Cフィルタ回路のブロック図を示す。 本発明に係るトランスコンダクタンス装置のブロック図を示す。 従来技術に係るgm−Cフィルタ回路のブロック図を示す。 従来技術に係るgm−Cフィルタ回路の等価回路図を示す。
符号の説明
1 トランスコンダクタンス装置
2 非反転入力端子
3 反転入力端子
4 非反転出力端子
5 反転出力端子
11 第1のトランスコンダクタンス装置
12 第1の非反転入力端子
13 第1の反転入力端子
14 第1の非反転出力端子
15 第1の反転出力端子
16 第1の定電流源
21 第2のトランスコンダクタンス装置
22 第2の非反転入力端子
23 第2の反転入力端子
24 第2の非反転出力端子
25 第2の反転出力端子
26 第2の定電流源
30 読出回路
V2 正相入力電圧
V3 負相入力電圧
I4 正相出力電流
I5 負相出力電流
I14 第1の正相出力電流
I15 第1の負相出力電流
I24 第2の正相出力電流
I25 第2の負相出力電流

Claims (5)

  1. 第1のトランスコンダクタンスを有する第1のトランスコンダクタと、
    第2のトランスコンダクタンスを有する第2のトランスコンダクタと、を備え、
    前記第1のトランスコンダクタの非反転入力端子と、前記第2のトランスコンダクタの非反転入力端子とには、入力信号が印加され、
    前記第1のトランスコンダクタの反転入力端子と、前記第2のトランスコンダクタの反転入力端子とには、前記入力信号の反転信号が印加され、
    前記第1のトランスコンダクタの非反転出力端子からの出力信号と前記第2のトランスコンダクタの反転出力端子からの出力信号との合成信号、又は/及び前記第1のトランスコンダクタの反転出力端子からの出力信号と前記第2のトランスコンダクタの非反転出力端子からの出力信号との合成信号が出力され、
    前記第1のトランスコンダクタンスは、前記第2のコンダクタンスの絶対値よりも大きくなるように設定されていることを特徴とするトランスコンダクタンス装置。
  2. 前記第1のトランスコンダクタは、差動対を構成する第1のMOSトランジスタと、第2のMOSトランジスタとを備え、
    前記第1のMOSトランジスタのゲートには、正相入力電圧が印加され、且つ、前記第2のMOSトランジスタのゲートには、負相入力電圧が印加されており、
    前記第2のトランスコンダクタは、差動対を構成する第3のMOSトランジスタ、と第4のMOSトランジスタとを備え、
    前記第3のMOSトランジスタのゲートには、前記負相入力電圧が印加され、且つ、前記第4のMOSトランジスタのゲートには、前記正相入力電圧が印加され、
    前記第1のMOSトランジスタの出力端子と、前記第3のMOSトランジスタの出力端子とは接続されており、且つ、前記第2のMOSトランジスタの出力端子と、前記第4のMOSトランジスタの出力端子とは接続されていることを特徴とする請求項2に記載のトランスコンダクタンス装置。
  3. 前記第1のMOSトランジスタ、及び前記第2のMOSトランジスタからなる差動対に第1のバイアス電流を供給する第1の定電流源と、
    前記第3のMOSトランジスタ、及び前記第4のMOSトランジスタからなる差動対に第2のバイアス電流を供給する第2の定電流源と、を備え、
    前記第1のバイアス電流の電流値は、前記第1のトランスコンダクタンスの設定値に応じて設定され、
    前記第2のバイアス電流の電流値は、前記第2のトランスコンダクタンスの設定値に応じて設定され、
    前記第1のバイアス電流の電流値は、前記第2のバイアス電流の電流値よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載のトランスコンダクタンス装置。
  4. 前記第1のバイアス電流の電流値は、前記第1のMOSトランジスタの入力ダイナミックレンジが、前記正相入力電圧の可変電圧領域を含み、且つ、前記第2のMOSトランジスタの入力ダイナミックレンジが、前記負相入力電圧の可変電圧領域を含むような範囲で設定され、
    前記第2のバイアス電流の電流値は、前記第3のMOSトランジスタの入力ダイナミックレンジが、前記負相入力電圧の可変領域電圧を含み、且つ、前記第4のMOSトランジスタの入力ダイナミックレンジが、前記正相入力電圧の可変電圧領域を含むような範囲で設定されることを特徴とする請求項4に記載のトランスコンダクタンス装置。
  5. 前記第1のトランスコンダクタ、又は前記第2のトランスコンダクタは、2個以上並列接続されていることを特徴とする請求項1に記載のトランスコンダクタンス装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013247421A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Hitachi Ltd 半導体装置および通信装置
JP2019009548A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 ローム株式会社 オペアンプ及びそれを用いたdc/dcコンバータ

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