JP2008022004A - 光計測を用いた二重露光リソグラフィの位置精度判断 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マスクが露光され、第1ピッチを有する第1組の繰り返しパターンがウエハ上に形成される。続いてマスクは再度露光されることで、第2組の繰り返しパターンがウエハ上に形成される。第2組の繰り返しパターンに係る繰り返しパターンと、第1組の繰り返しパターンに係る繰り返しパターンとは交互に配置する。続いてウエハを現像し、第1繰り返し構造の第1回折信号が第1繰り返し構造から計測され、第1繰り返し構造に隣接する第2繰り返し構造の第1回折信号が第2繰り返し構造から計測される。第1繰り返し構造と第2繰り返し構造との間に存在する第2ピッチが、第1計測回折信号を用いて決定される。第2組の繰り返しパターンを形成するのに用いられるマスクの位置精度は、その決定された第2ピッチ及び第1ピッチに基づいて判断される。
【選択図】図7H
Description
1.光計測ツール
図1を参照すると、光計測システム100は、半導体ウエハ104上に形成された構造の検査及び分析に用いられて良い。たとえば光計測システム100は、ウエハ104上に形成された周期回折格子102が有する1以上の特徴を決定するのに用いられて良い。上述したように、周期回折格子102は、たとえばウエハ104上に形成されるダイに隣接する、ウエハ104上のテストパッド中に形成されて良い。周期回折格子102は、ダイの動作を干渉しないそのダイのスクライブ線及び/又は領域内に形成されて良い。
2.構造の特徴を決定するライブラリベースの処理
構造が有する1以上の特徴を決定するライブラリベースの処理では、計測される回折信号とシミュレーションによる回折信号とが比較される。より詳細には、ライブラリ中の各シミュレーションによる回折信号は、構造の仮定のプロファイルに関連する。計測された回折信号とライブラリ中の各シミュレーションによる回折信号のうちの1つとが一致するとき、又は計測された回折信号とライブラリ中の各シミュレーションによる回折信号のうちの1つとの差異がプリセットすなわち一致基準範囲内であるときには、その一致したシミュレーションによる回折信号に関連する仮定のプロファイルは、構造の実際のプロファイルを表すものと推定される。その一致したシミュレーションによる回折信号及び/又は仮定のプロファイルは、その構造が仕様に従って作製されたか否かを決定するのに用いることができる。
3.構造の特徴を決定する回帰分析ベースの処理
構造が有する1以上の特徴を決定する回帰分析ベースの処理において、計測された回折信号は、シミュレーションによる回折信号(つまり試行回折信号)と比較される。シミュレーションによって得られる回折信号は、仮定プロファイルについての1組のプロファイルパラメータ(つまり試行プロファイルパラメータ)を用いた比較の前に生成される。計測された回折信号とシミュレーションによる回折信号とが一致しない場合、又は計測された回折信号とシミュレーションによる回折信号との差異がプリセットすなわち一致基準範囲内にない場合には、別なシミュレーションによる回折信号が、別な仮定プロファイルについての別な1組のプロファイルパラメータを用いて生成される。よってその計測された回折信号と新たに生成されたシミュレーションによる回折信号とが比較される。計測された回折信号とシミュレーションによる回折信号とが一致する場合、又は計測された回折信号とシミュレーションによる回折信号との差異がプリセットすなわち一致基準範囲内にある場合には、一致したシミュレーションによる回折信号に関連する仮定プロファイルは、構造の実際のプロファイルを表すものと推定される。その一致したシミュレーションによる回折信号及び/又は仮定プロファイルは、その構造が仕様通りに作製されたか否かを判断するのに利用することができる。
4.厳密結合波解析
上述したように、シミュレーションによる回折信号が生成されて、計測された回折信号と比較される。以降で説明するように、シミュレーションによる回折信号は、マクスウエル方程式を適用し、かつ数値解析手法を用いてマクスウエル方程式を解くことによって生成されて良い。しかし数値解析手法には、RCWAの変化型を含む様々な手法が用いられて良いということに留意して欲しい。
5.機械学習システム
シミュレーションによる回折信号は、たとえば逆誤差伝播法、動径基底関数法、サポートベクタ、カーネル回帰分析等の機械学習アルゴリズムを用いる機械学習システム(MLS)を用いて生成されて良い。機械学習システム及びアルゴリズムのより詳細な説明については、非特許文献3及び特許文献4を参照のこと。
6.1次元プロファイル及び2次元プロファイル
本明細書では“1次元構造”という語は、1次元にのみ変化するプロファイルを有する構造を指す。たとえば図3は、1次元(つまりx方向)に変化するプロファイルを有する周期回折格子を図示している。図3に図示されている周期回折格子のz方向でのプロファイルはx方向の関数として変化する。しかし図3に図示された周期回折格子のプロファイルはy方向では実質的に均一又は連続的であると推定される。
7.二重露光リソグラフィ
上述のように、半導体素子/回路の製造プロセスは、基板上に材料の層を成膜する工程及びその材料層をパターニングする工程を有する。より詳細には、半導体素子/回路の特徴部位は、1回につき1層で、材料を成膜し、続いてその成膜した材料層の一部を除去することによって形成される。
104 半導体ウエハ
106 ビーム源
108 入射ビーム
110 回折ビーム
112 検出器
114 処理モジュール
116 ライブラリ
118 MLS
200 プロファイルモデル
500 繰り返し構造
502 ユニットセル
504 穴
506 X方向のピッチ
508 Y方向のピッチ
510 ユニットセル
512 X方向のピッチ
514 Y方向のピッチ
516 楕円
520 特徴部位
600 典型的処理
602 工程
604 工程
606 工程
608 工程
610 工程
612 工程
614 工程
700 層
702 マスク
704 マスクの一部
706 マスクの一部
708 第1組のパターニング構造
710 第2組のパターニング構造
802 繰り返し構造
804 繰り返し構造
902 繰り返し構造
904 繰り返し構造
906 ユニットセル
1000 統合されたウエハ処理及び計測システム
1002 コーター/現像装置
1004 ステッパ
Claims (22)
- 光計測を用いた二重露光リソグラフィの位置精度を判断する方法であって:
マスクを露光することで、第1ピッチを有する第1組の繰り返しパターンをウエハ上に形成する第1露光工程;
前記第1露光工程後、前記マスクを露光することで、シフトした第2組の繰り返しパターンを前記ウエハ上に形成する工程であって、前記第2組の繰り返しパターンに係る繰り返しパターンが前記第1組の繰り返しパターンに係る繰り返しパターンと交互に配置している、第2露光工程;
前記第2露光工程後、前記ウエハを現像して、前記第1組の繰り返しパターンから第1組の繰り返し構造を形成し、及び前記第2組の繰り返しパターンから第2組の繰り返し構造を形成する現像工程;
前記第1組の繰り返し構造からの第1繰り返し構造、及び、前記第2組の繰り返し構造からの第2繰り返し構造に係る第1回折信号を計測する工程であって、前記第1繰り返し構造は前記第2組の繰り返し構造に隣接する、第1計測工程;
前記の計測された第1回折信号を用いて、前記第1繰り返し構造と前記第2繰り返し構造との間の第2ピッチを決定する第2ピッチ決定工程;及び
前記第2組の繰り返しパターンの形成に用いられる前記マスクの位置精度を、前記決定された第2ピッチ及び前記第1ピッチに基づいて判断する第1位置精度判断工程;
を有する方法。 - 前記第2ピッチが前記第1ピッチの半分ではない場合に、前記マスクの位置は合っていない判断され、かつ
前記第2ピッチが前記第1ピッチの半分である場合に、前記マスクの位置は合っている判断される、
請求項1に記載の方法。 - 前記第2ピッチが前記第1ピッチの半分ではないときに、前記第2ピッチと前記第1ピッチの半分との間の差異に基づいて、前記マスクの位置のずれの程度の判断する工程をさらに有する、請求項1に記載の方法。
- 前記第1組の繰り返し構造及び前記第2組の繰り返し構造に係る繰り返しパターンが、ラインアンドスペース構造である、請求項1に記載の方法。
- ある幅を有する空気ギャップが前記第1繰り返し構造と前記第2繰り返し構造との間に存在し、
前記第1繰り返し構造及び前記第2繰り返し構造がスペーサとしてモデル化され、かつ
前記空気ギャップの幅が、前記第2ピッチとして決定される、
請求項4に記載の方法。 - 前記現像工程前に、前記マスクを露光して、第3ピッチを有する第3組の繰り返しパターンを形成する第3露光工程;
前記第3露光工程後であって、前記現像工程前に、前記マスクを露光して、第4組の繰り返しパターンを形成する工程であって、前記第4組の繰り返しパターンに係る繰り返しパターンが前記第3組の繰り返しパターンに係る繰り返しパターンと交互に配置し、前記ウエハが前記現像工程で現像されるとき、第3組の繰り返し構造が前記第3組の繰り返しパターンから形成され、かつ第4組の繰り返し構造が前記第4組の繰り返しパターンから形成される、第4露光工程;
前記現像工程後に、前記第3組の繰り返し構造からの第3繰り返し構造、及び、第4組の繰り返し構造からの第4繰り返し構造に係る第2回折信号を計測する工程であって、前記第3繰り返し構造は前記第4繰り返し構造に隣接する、第2計測工程;
前記の計測された第2回折信号を用いて、前記第3繰り返し構造と前記第4繰り返し構造との間の第4ピッチを決定する第4ピッチ決定工程;及び
前記第4組の繰り返しパターンの形成に用いられる前記マスクの位置精度を、前記の決定された第4ピッチ及び前記第3ピッチに基づいて判断する第2位置精度判断工程;
を有する、請求項1に記載の方法。 - 前記第1組の繰り返し構造、前記第2組の繰り返し構造、前記第3組の繰り返し構造、及び前記第4組の繰り返し構造が、ラインアンドスペース構造である、請求項6に記載の方法。
- 前記第1組の繰り返し構造、及び前記第2組の繰り返し構造に係る前記ラインアンドスペース構造が、第1方向に配向し、
前記第3組の繰り返し構造、及び前記第4組の繰り返し構造に係る前記ラインアンドスペース構造が、第2方向に配向し、かつ
前記第1方向と前記第2方向とは直交する、
請求項7に記載の方法。 - 前記第1組の繰り返し構造、及び前記第2組の繰り返し構造に係る繰り返し構造が、2次元以上の次元に変化するプロファイルを有する構造である、請求項1に記載の方法。
- ユニットセルが、2次元以上の次元に変化するプロファイルを有する前記構造をモデル化するのに用いられる、請求項9に記載の方法。
- 前記第1回折信号が、光計測ツールを用いて計測される、請求項1に記載の方法。
- 前記第1露光工程後であって、前記第2露光工程前に、前記マスク及び/又は前記ウエハをシフトさせる工程をさらに有する、請求項1に記載の方法。
- 光計測を用いた二重露光リソグラフィの位置精度を判断するためのコンピュータによる実行が可能な命令を有するコンピュータによる読み取りが可能な媒体であって:
第1組の繰り返し構造からの第1繰り返し構造、及び、第2組の繰り返し構造からの第2繰り返し構造に係る第1の計測された回折信号を得る命令であって、前記第1繰り返し構造は前記第2繰り返し構造に隣接し、前記第1組の繰り返し構造は第1組の繰り返しパターンから形成され、かつ前記第2組の繰り返し構造は第2組の繰り返しパターンから形成され、前記第1組の繰り返しパターンに係る前記第1繰り返しパターンは第1ピッチを有し、前記第1組の繰り返しパターンはマスクを露光することによって形成され、前記第2組の繰り返しパターンは、前記マスクが露光されて前記第1組の繰り返しパターンが形成された後に、前記マスクを再度露光することによって形成される、命令;
前記計測された第1回折信号を用いて、前記第1繰り返し構造と前記第2繰り返し構造との間の第2ピッチを決定する命令;及び
前記第2組の繰り返しパターンの形成に用いられる前記マスクの位置精度を、前記の決定された前記第2ピッチ及び前記第1ピッチに基づいて判断する命令;
を有するコンピュータによる読み取りが可能な媒体。 - 前記第2ピッチが前記第1ピッチの半分ではない場合に、前記マスクの位置は合っていない判断され、かつ
前記第2ピッチが前記第1ピッチの半分である場合に、前記マスクの位置は合っている判断される、
請求項13に記載のコンピュータによる読み取りが可能な媒体。 - 前記第2ピッチが前記第1ピッチの半分ではないときに、前記第2ピッチと前記第1ピッチの半分との間の差異に基づいて、前記マスクの位置のずれの程度の判断する命令をさらに有する、請求項13に記載のコンピュータによる読み取りが可能な媒体。
- 前記第1組の繰り返し構造及び前記第2組の繰り返し構造に係る繰り返しパターンが、ラインアンドスペース構造で、
空気ギャップが前記第1繰り返し構造と前記第2繰り返し構造との間に存在し、
前記第1繰り返し構造及び前記第2繰り返し構造がスペーサとしてモデル化され、かつ
前記空気ギャップの幅が、前記第2ピッチとして決定される、
請求項13に記載のコンピュータによる読み取りが可能な媒体。 - 光計測を用いた二重露光リソグラフィの位置精度を判断するためのコンピュータによる実行が可能な命令を有するコンピュータによる読み取りが可能な媒体であって:
第3組の繰り返し構造からの第3繰り返し構造、及び、第4組の繰り返し構造からの第4繰り返し構造に係る第2の計測された回折信号を得る命令であって、前記第3繰り返し構造は前記第4繰り返し構造に隣接し、前記第3組の繰り返し構造は第3組の繰り返しパターンから形成され、かつ前記第4組の繰り返し構造は第4組の繰り返しパターンから形成され、前記第3組の繰り返しパターンに係る前記第3繰り返しパターンは第3ピッチを有し、前記第3組の繰り返しパターンはマスクを露光することによって形成され、前記第4組の繰り返しパターンは、前記マスクが露光されて前記第3組の繰り返しパターンが形成された後に、前記マスクを再度露光することによって形成される、命令;
前記計測された第2回折信号を用いて、前記第3繰り返し構造と前記第4繰り返し構造との間の第4ピッチを決定する命令;及び
前記第4組の繰り返しパターンの形成に用いられる前記マスクの位置精度を、前記の決定された第4ピッチ及び前記第3ピッチに基づいて判断する命令;
を有する、請求項13に記載のコンピュータによる読み取りが可能な媒体。 - 前記第1組の繰り返し構造、前記第2組の繰り返し構造、前記第3組の繰り返し構造、及び前記第4組の繰り返し構造が、ラインアンドスペース構造で、
前記第1組の繰り返し構造、及び前記第2組の繰り返し構造に係る前記ラインアンドスペース構造が、第1方向に配向し、
前記第3組の繰り返し構造、及び前記第4組の繰り返し構造に係る前記ラインアンドスペース構造が、第2方向に配向し、かつ
前記第1方向と前記第2方向とは直交する、
請求項17に記載のコンピュータによる読み取りが可能な媒体。 - 前記第1組の繰り返し構造、及び前記第2組の繰り返し構造に係る繰り返し構造が、2次元以上の次元に変化するプロファイルを有する構造で、
ユニットセルが、2次元以上の次元に変化するプロファイルを有する前記構造をモデル化するのに用いられる、
請求項13に記載のコンピュータによる読み取りが可能な媒体。 - 光計測を用いた二重露光リソグラフィの位置精度を判断するための統合されたウエハ処理及び計測システムであって:
マスクを露光することで、第1ピッチを有する第1組の繰り返しパターンをウエハ上に形成し、前記マスクを再度露光することで、第2組の繰り返しパターンを前記ウエハ上に形成するステッパであって、前記第2組の繰り返しパターンに係る繰り返しパターンが前記第1組の繰り返しパターンに係る繰り返しパターンと交互に配置している、ステッパ;
前記ステッパと接続するコーター/現像装置であって、当該コーター/現像装置は前記ウエハ上の1層以上の層を成膜するように備えられ、前記第1組の繰り返しパターン及び前記第2組の繰り返しパターンが前記1層以上の層上に形成され、当該コーター/現像装置は前記ウエハを現像し、前記第1組の繰り返しパターン及び前記第2組の繰り返しパターンが前記1層以上の層上に形成された後に、前記第1組の繰り返しパターンから第1組の繰り返し構造を形成し、及び前記第2組の繰り返しパターンから第2組の繰り返し構造を形成するように備えられているコーター/現像装置;及び
前記コーター/現像装置と接続する光計測ツールであって、当該光計測ツールは前記第1組の繰り返し構造からの第1繰り返し構造、及び、前記第2組の繰り返し構造からの第2繰り返し構造に係る第1回折信号を計測するように備えられ、前記第1繰り返し構造は前記第2繰り返し構造に隣接し、当該光計測ツールは前記計測された回折信号を用いて、前記第1繰り返し構造と前記第2繰り返し構造との間の第2ピッチを決定するように備えられ、かつ当該光計測ツールは前記第2組の繰り返しパターンの形成に用いられる前記マスクの位置精度を、前記決定された第2ピッチ及び前記第1ピッチに基づいて判断するように備えられている、光計測ツール;
を有するシステム。 - 前記第2ピッチが前記第1ピッチの半分ではない場合に、前記マスクの位置は合っていない判断され、かつ
前記第2ピッチが前記第1ピッチの半分である場合に、前記マスクの位置は合っている判断される、
請求項20に記載のシステム。 - 前記ステッパが、前記マスク及び/又は前記ウエハをシフトさせるように備えられている、請求項20に記載のシステム。
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