JP2008021572A - 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008021572A
JP2008021572A JP2006193702A JP2006193702A JP2008021572A JP 2008021572 A JP2008021572 A JP 2008021572A JP 2006193702 A JP2006193702 A JP 2006193702A JP 2006193702 A JP2006193702 A JP 2006193702A JP 2008021572 A JP2008021572 A JP 2008021572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
cooling medium
cell system
heat capacity
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006193702A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Yatsugami
裕一 八神
Daiyu Yoshikawa
大雄 吉川
Kenji Tsubosaka
健二 壷阪
Hiroshi Nishiyama
博史 西山
Naohiro Takeshita
直宏 竹下
Tsutomu Shirakawa
努 白川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006193702A priority Critical patent/JP2008021572A/ja
Publication of JP2008021572A publication Critical patent/JP2008021572A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池の温度管理を容易にする。
【解決手段】燃料電池システムは、冷却媒体流路を有する燃料電池と、流体循環手段と、熱容量調整手段とを備える。流体循環手段は、冷却媒体流路に第1の流体を循環させる。熱容量調整手段は、冷却媒体流路に、第1の流体と単位体積当たりの熱容量が異なる物質を、第1の流体と共に併存させることにより、冷却媒体流路内の媒体全体の熱容量を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法に関し、特に、燃料電池の温度管理に関する。
燃料電池は、発電効率の観点から所定の温度範囲において、運転されることが望ましい。例えば、ある固体高分子型の燃料電池は、40℃〜80℃程度の温度範囲で運転されることが望ましい。このような燃料電池を含む燃料電池システムには、燃料電池における電気化学反応により生成される反応熱による燃料電池の温度変化を管理するために冷却システムが備えられている。冷却システムには、燃料電池内部に備えられた冷却媒体流路に、冷却水を循環させるものが知られている。
このような冷却システムにおいて、低温始動時に燃料電池を速やかに昇温させるために、燃料電池内部の冷却媒体流路から冷却水を回収し、燃料電池の熱容量を低下させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003−257460号公報 特開2005−108758号公報
しかしながら、上記技術では、燃料電池の温度管理が困難になる場合があった。具体的には、上記技術では、燃料電池がある程度昇温した後に、低温の冷却水を冷却媒体流路に再供給する。かかる冷却水の再供給には、ある程度の時間を要するので、急激に燃料電池が昇温した場合、冷却水の再供給が間に合わず、燃料電池の温度が過度に上昇するおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、燃料電池の温度管理を容易にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、燃料電池システムを提供する。本発明の第1の態様に係る燃料電池システムは、冷却媒体流路を有する燃料電池と、流体循環手段と、熱容量調整手段と、を備える。前記流体循環手段は、前記冷却媒体流路に第1の流体を循環させる。前記熱容量調整手段は、前記冷却媒体流路に、前記第1の流体と単位体積当たりの熱容量が異なる物質を、前記第1の流体と共に併存させることにより、前記冷却媒体流路内の媒体全体の熱容量を調整する。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムによれば、第1の流体と単位体積当たりの熱容量が異なる物質を、第1の流体と共に併存させることにより、冷却媒体流路内の媒体全体の熱容量を調整する。この結果、より柔軟で容易な燃料電池の温度管理を実現することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムにおいて、前記熱容量調整手段は、前記冷却媒体流路を循環する前記第1の流体に、前記熱容量が異なる物質を混合することにより、前記冷却媒体流路を循環する流体の熱容量を調整する手段であっても良い。こうすれば、第1の流体に、単位体積当たりの熱容量が異なる物質を混合することにより、容易に冷却媒体の熱容量を調整することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムにおいて、前記熱容量が異なる物質は、前記第1の流体より前記熱容量が小さくてもよい。こうすれば、熱容量が異なる物質の第1の流体に対する混合比率を上げれば、冷却媒体流路を循環する流体の熱容量が小さくなり、燃料電池の速やかな昇温が可能になると共に、第2の流体の第1の流体に対する混合比率を下げれば、冷却媒体流路を循環する流体の熱容量が大きくなり、燃料電池の冷却性能が向上する。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムにおいて、前記熱容量調整手段は、前記燃料電池の低温始動時に動作しても良い。例えば、前記熱容量調整手段は、前記燃料電池の低温始動時に、前記熱容量が異なる物質の前記第1の流体に対する混合比率を所定値とし、前記燃料電池の始動後に前記燃料電池が昇温するに連れて、前記混合比率を連続的または段階的に低下させても良い。こうすれば、燃料電池の低温始動時に、燃料電池を速やかに昇温できると共に、過剰な昇温を抑制することができる。さらに、冷却媒体流路内の急激な温度変化を抑制し、ヒートショックによる燃料電池内部の損傷を防止または低減することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムにおいて、前記流体循環手段は、前記冷却媒体流路の一端から前記第1の流体を供給する供給路と、前記冷却媒体流路の他端から前記第1の流体を排出する排出路とを含み、前記熱容量調整手段は、前記供給路内に前記熱容量が異なる物質を導入する導入手段と、前記排出路内から前記熱容量が異なる物質を除去する除去手段とを含んでも良い。こうすれば、導入手段と、除去手段により、熱容量が異なる物質の第1の流体に対する混合比率を容易に制御することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムにおいて、前記熱容量調整手段は、前記冷却媒体流路における、前記熱容量が異なる物質の前記第1の流体に対する混合比率を連続的または段階的に変化させても良い。こうすれば、冷却媒体流路を循環する冷却媒体の熱容量を連続的または段階的に変化させて、スムーズな燃料電池の温度管理をおこなうことができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムは、さらに、前記燃料電池または前記冷却媒体流路の冷却媒体の温度を検出するためのセンサを備え、前記熱容量調整手段は、前記検出された温度に基づいて、前記冷却媒体流路を循環する流体の熱容量を調整しても良い。こうすれば、センサにより検出された温度に基づいて、柔軟で容易な燃料電池の温度管理を実現することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムにおいて、前記第1の流体は、液体であり、
前記熱容量が異なる物質は、気体であっても良い。
かかる場合において、熱容量調整手段は、前記燃料電池に供給するための酸化ガスを前記熱容量が異なる物質として用いても良い。こうすれば、簡易な構成で、上述した熱容量の調節を実現することができる。
また、熱容量調整手段は、前記第1の流体としての液体と反応して、前記熱容量が異なる物質としての気体を発生させる気体発生物質を、前記第1の流体としての液体に混合させる気体発生物質混合手段を含んでも良い。こうすれば、気体発生物質を用いて、容易に第1の流体に熱容量が異なる物質としての気体を混合することができる。かかる場合において、気体発生物質は、イソシアネートであっても良い。こうすれば、イソシアネートと液体により発生する二酸化炭素を熱容量が異なる物質として混合することができる。さらに、二酸化炭素を発生する反応は、発熱反応であるので、反応熱により冷却媒体流路を流れる流体を暖めることができる。
本発明は、上記第1の態様以外の種々の態様で実現可能であり、例えば、冷却媒体流路を有する燃料電池を含む燃料電池システムの制御方法などの方法発明として実現することが可能である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
・燃料電池システムの構成:
図1は、第1実施例に係る燃料電池システムの概略構成を表わす説明図である。図2は、燃料電池の内部構成を説明する図である。図3は、エア除去部の概略構成を示す図である。
図1に示すように、燃料電池システム1000は、燃料電池100と、水素タンク20と、エアコンプレッサ30とを備えている。燃料電池100は、酸化ガスとしての空気と、燃料ガスとしての水素との供給を受け、これらのガスを利用した電気化学反応によって電力を生成する。燃料電池100は、電解質層として、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す固体高分子電解質膜を用いる固体高分子型燃料電池である。燃料電池100は、図2にその一部が示されているように、セパレータ120と、シール一体型MEA110とを交互とが交互に積層されたスタック構造を有している。セパレータ120は、中間プレート124と、中間プレート124の一方の面に配置されたアノードプレート122と、中間プレート124の他方の面に配置されたカソードプレート123とから構成されている。セパレータ120の内部には、アノードプレート122の面122aと、カソードプレート123の面123aとの間に冷却媒体が流動するための内部流路が形成されている。シール一体型MEA110は、MEA(Membrane Electrode Assembly)と、MEAの外周に接合されたシール材4とから構成されている。MEAは、固体高分子電解質膜1と固体高分子電解質膜1の一方の面に配置されたアノード2と固体高分子電解質膜1の他方の面に配置されたカソード3とから構成される。アノード2およびカソード3は、多孔体により形成され、それぞれ燃料ガス流路25および酸化ガス流路35の一部を構成する。
セパレータ120およびシール一体型MEA110には、積層時に、燃料ガス、酸化ガス、および、冷却媒体を供給・排出するための各種マニホールドを形成する開口部が設けられている。図2には、このように形成された冷却媒体供給マニホールドおよび冷却媒体排出マニホールドが示されている。図2に示すように、上述したセパレータ120の内部流路は、一端が冷却媒体供給マニホールドに連通すると共に、他端が冷却媒体排出マニホールドに連通しており、セパレータ120の内部流路および冷却媒体供給マニホールドおよび冷却媒体排出マニホールドにより、冷却媒体流路55が形成される。同様にして、燃料ガス供給/排出マニホールドおよびアノード2などにより燃料ガス流路25が形成され、酸化ガス供給/排出マニホールドおよびカソード3などにより酸化ガス流路35が形成されるが、詳しい説明は省略する。
図1に戻って説明を続ける。水素タンク20は、燃料ガスとしての水素を貯蔵するタンクであり、例えば、高圧水素を貯蔵する水素ボンベや、水素吸蔵合金に吸蔵させることによって水素を貯蔵するタンクである。エアコンプレッサ30は、酸化ガスとしての空気を大気中から取り込む。
水素タンク20は、燃料ガス供給路24を介して燃料電池100の燃料ガス流路25の一端と接続されている。燃料ガス供給路24上には、圧力調整バルブ220が配置されている。燃料ガス流路25の他端は、燃料ガス排出路26と接続されている。燃料ガス排出路上には、排出バルブ240が配置されている。燃料ガス排出路26の排出バルブ240より上流側には、循環流路28の一端が接続されている。循環流路28の他端は、燃料ガス供給路24の圧力調整バルブ220より下流側に接続されている。循環流路28上には、燃料ガスポンプ250が配置されている。
水素タンク20に貯蔵された水素ガスは、燃料ガス供給路24に放出された後、圧力調整バルブ220によって所定の圧力に調整(減圧)されて、燃料ガスとして燃料電池100の燃料ガス流路25に供給される。燃料電池100の燃料ガス流路25の他端から排出される燃料ガスは、燃料ガスポンプ250によって燃料ガス排出路26および循環流路28を流動させられ、再び燃料ガス供給路24に流入する。このように燃料電池から排出された燃料ガス中の残余の水素は、燃料ガス供給路24の一部と燃料ガス流路25と燃料ガス排出路26の一部と循環流路28とから成る経路を循環して、再度燃料電池100に供給される。また、排出バルブ240を開状態とすることで、水分および不純物を含む燃料ガスの一部が、燃料ガス排出路26から外部に排出される。
エアコンプレッサ30は、酸化ガス供給路34を介して燃料電池100の酸化ガス流路35の一端に接続されている。酸化ガス供給路34上には、エア制御バルブ510が配置されている。酸化ガス供給路34には、エア制御バルブ510を介して、分岐流路51が接続されている。酸化ガス流路35の他端には、酸化ガス排出路36が接続されている。
エアコンプレッサ30は、加圧した空気を酸化ガスとして酸化ガス供給路34に供給する。エア制御バルブ510は、エアコンプレッサ30により酸化ガス供給路34に供給された空気を、エア制御バルブ510より下流側の酸化ガス供給路34と、分岐流路51とに振り分ける。エア制御バルブ510は、エアコンプレッサ30から供給された空気の全部を、エア制御バルブ510より下流側の酸化ガス供給路34に流すこともでき、分岐流路51に流すこともできる。さらに、エア制御バルブ510は、エアコンプレッサ30から供給された空気の一部をエア制御バルブ510より下流側の酸化ガス供給路34に流し、他の一部を分岐流路51に流すこともできる。エア制御バルブ510より下流側の酸化ガス供給路34に振り分けられた空気は、酸化ガスとして燃料電池100の酸化ガス流路35の一端に供給される。酸化ガス流路35の他端から排出された酸化ガスは、酸化ガス排出路36を介して、大気中に放出される。分岐流路51に振り分けられた空気の流れについては、後述する。
燃料電池システム1000は、さらに、冷却媒体供給部500を備えている。冷却媒体供給部500は、冷却媒体を燃料電池100の上述した冷却媒体流路55に循環させるシステムであり、図示しない循環ポンプやラジエータを備えている。冷却媒体は、本実施例では、エチレングリコールなどの冷却液が混合された冷却液と、後述するように冷却液に混合される空気とから構成される。冷却媒体供給部500は、冷却媒体流路55の一端と、冷却媒体供給路54を介して接続され、冷却媒体流路55の他端と、冷却媒体排出路56を介して接続されている。冷却媒体供給路54には、上述した分岐流路51の他端が接続されている。冷却媒体排出路56上には、冷却媒体の温度を測定する温度センサ520と、エア除去部530とが配置されている。
冷却媒体供給部500は、冷却液を加圧して冷却媒体供給路54に供給する。冷却媒体供給路54に供給された冷却液は、冷却媒体流路55に供給される。ここで、上述したように、エア制御バルブ510を介して、分岐流路51に空気が供給されている場合には、冷却媒体流路55内に分岐流路51から空気が導入され、冷却媒体流路55に供給される前の冷却液に空気が混合される。冷却媒体流路55の他端から排出された冷却液は、冷却媒体排出路56を通って、冷却媒体供給部500に戻る。ここで、冷却液に空気が混合されている場合には、冷却媒体排出路56上に配置されたエア除去部530により、冷却媒体排出路56から空気が除去される。この結果、エア除去部530より下流側の冷却媒体排出路56を流れる冷却液には、空気は混合されていない。
図3に示すように、エア除去部530は、冷却媒体排出路56の途中に設けられたバッファ容器531と、キャップ532から構成される。キャップ532には、孔Hが設けられている。バッファ容器531より上流の冷却媒体排出路56から空気ARを含む冷却液がバッファ容器531に流入してくると、冷却液中に混合された空気ARが冷却液からバッファ容器531の上方に分離される。分離された空気ARは、キャップ532の孔Hから順次に外部に放出される。この結果、バッファ容器531より下流の冷却媒体排出路56には、空気ARが除去された冷却液が流出していく。
燃料電池システム1000は、さらに、制御部400を備えている。この制御部は、例えば、CPU、ROM、RAMおよび入出力ポート等を備える周知の計算機を用いて構成され、燃料電池システム1000全体を制御する。制御部400は、各種センサ(例えば、温度センサ520)から情報を収集する機能や、燃料電池システム1000の各部の動作を制御する機能を始め、燃料電池システム1000全体を制御するための様々な機能を備えるが、図1においては、本実施例の説明に必要な機能部を選択的に図示し、本明細書では、その機能部について選択的に説明する。制御部400は、エア制御部410を備えている。エア制御部410は、上述したエアコンプレッサ30およびエア制御バルブ510を適切に動作させることにより、冷却媒体流路55を流れる冷却液に対する空気の混合比率(エア混合比率)を制御する。
・燃料電池システムの動作:
図4および図5を参照して、燃料電池システム1000の低温始動時における動作(低温始動動作)について説明する。図4は、低温始動動作の動作ステップを示すフローチャートである。図5は、低温始動時におけるエア混合比率と燃料電池温度を示すグラフである。
低温始動動作は、燃料電池100の温度が低温動作温度であるときに、制御部400が燃料電池100の始動要求を受け付けた場合に実行される。低温動作温度は、例えば、0℃より低い温度とされる。燃料電池100の温度としては、例えば、温度センサ520により測定された冷却液の温度を用いることができる。あるいは、他の温度センサ、例えば、外気温センサや、燃料電池100に直接取り付けられた温度センサにより測定された温度を用いても良い。始動要求は、例えば、燃料電池100が自動車の動力として用いられている場合には、ドライバーが始動ボタンを押下したときに、制御部400に伝達される。
低温始動動作が開始されると、制御部400は、冷却媒体供給部500を制御して、冷却液の循環を開始する(ステップS10)。冷却液の循環を開始すると、直ちに、制御部400のエア制御部410は、冷却液に対する空気の混合を開始する(ステップS20)。具体的には、エア制御部410は、エアコンプレッサ30の動作を開始すると共に、エア制御バルブ510を制御して、分岐流路51に空気を流入させる。この結果、冷却媒体供給路54を流れる冷却液に空気が混合される。なお、この時点では、エアコンプレッサ30により取り込まれた空気は、全て分岐流路51に流入させられ、燃料電池100に酸化ガスとして供給されていない。水の温度を1℃上昇させるために必要な単位体積当たりの熱エネルギーは、空気の温度を1℃上昇させるために必要な単位体積当たりの熱エネルギーの1000倍以上である。このような単位体積当たりの熱容量の違いにより、冷却媒体において、冷却液に空気を混合することにより、冷却媒体全体の単位体積当たりの熱容量を調整することができる。すなわち、エア混合比率を低くすれば、冷却媒体の単位体積当たりの熱容量は大きくなり、エア混合比率を高くすれば、冷却媒体の単位体積当たりの熱容量は小さくなる。なお、以下では、単に「熱容量」と記述するとき、「単位体積当たりの熱容量」を表すものとする。
ついで、燃料電池100の冷却媒体流路55におけるエア混合比率が所定値になったところで、制御部400は、燃料電池100の発電を開始する(ステップS30)。すなわち、制御部400は、圧力調整バルブ220を制御して、燃料電池100に燃料ガスとしての水素の供給を開始すると共に、エアコンプレッサ30およびエア制御バルブ510を制御して、燃料電池100に酸化ガスとしての空気の供給を開始する。エア混合比率の所定値は、例えば、20〜50%程度とされ、本実施例では、図5に示すように40%とする。燃料電池100の発電が開始されると、電気化学反応の反応熱が生成されるため、燃料電池100の温度は、徐々に上昇していく。図5の下側のグラフにおける曲線EMは、本実施例における燃料電池100の温度変化を示している。制御部400は、冷却媒体(冷却液+空気)の温度を温度センサ520を用いて検出することにより、燃料電池100の温度を認識することができる。
エア制御部410は、冷却媒体の温度に応じて、エア混合率を制御する(ステップS40)。本実施例では、図5に示すように、燃料電池の温度(≒冷却媒体の温度)が0℃を超えた時点から、エア混合率を段階的に減少させている。ついで、エア制御部410は、冷却媒体の温度が所定の閾値以上まで上昇したか否かを判断する(ステップS50)。所定の閾値は、例えば、50℃〜60℃程度に設定される。エア制御部410は、冷却媒体の温度が所定の閾値以上まで上昇していないと判断すると(ステップS50:NO)、ステップS40に戻って、冷却媒体温度に応じたエア混合比率の制御を続ける。一方、エア制御部410は、冷却媒体の温度が所定の閾値以上まで上昇したと判断すると(ステップS50:YES)、冷却液に対する空気の混合を停止する(ステップS60)。具体的には、エア制御部410は、エア制御バルブ510を制御して、エアコンプレッサ30により取り込まれた空気を、全てエア制御バルブ510より下流の酸化ガス供給路34に供給し、分岐流路51へは供給しないようにする。こうして低温始動動作は終了され、この後、燃料電池100は、通常の制御によりその動作を制御される。
以上、説明した第1実施例における燃料電池システム1000によれば、図5の下側のグラフにおいて曲線EMで示すように、低温始動時において、燃料電池100の温度を、効率良く発電可能な温度(本実施例では、70℃)まで、速やかに上昇させることができる。第1比較例として、冷却液に空気を混合せずに、冷却液のみを冷却媒体流路55に循環させながら、燃料電池100を始動した場合の燃料電池100の温度変化を、図5の下側のグラフにおいて曲線CM1で示す。第1比較例では、冷却媒体(冷却液)の熱容量が大きく、燃料電池100の反応熱の大部分が冷却媒体に吸収されてしまうため、燃料電池100が効率良く発電可能な温度まで上昇するのに、第1実施例と比較して長い時間を要する。
さらに、第2比較例として、冷却液を冷却媒体流路55から冷却媒体供給部500に回収し、空気を冷却媒体流路55に充填して、燃料電池100を始動した場合の燃料電池100の温度変化を、図5の下側のグラフにおいて曲線CM2で示す。第2比較例では、冷却媒体(空気)の熱容量が小さく、燃料電池100の温度が急激に上昇し、発電可能な温度範囲を超えてしまう。この結果、燃料電池100がドライアップして、燃料電池100の起電力が低下し、燃料電池100の始動は失敗してしまう。第2比較例において、燃料電池100が発電を開始した直後に、冷却媒体供給部500から冷却媒体流路55へ冷却液の循環を開始したとしても、冷却液が循環するまでにはある程度の時間を要するので、冷却液の循環が間に合わず、燃料電池100の温度の急上昇は避けられない。第1実施例に係る燃料電池システム1000では、冷却液に対するエア混合率を調整することにより冷却媒体の熱容量を調整してこのような過剰な燃料電池100の温度上昇を抑制し、効率良い発電が可能な温度に燃料電池100を容易にコントロールすることができる。
また、第2比較例では、燃料電池100の温度がある程度上昇したところに、低温の冷却液を循環させることになるので、冷却媒体流路55付近に急激な温度変化が生じる。この温度変化により、冷却媒体流路55近傍のシール材などが損傷を受ける場合がある(いわゆるヒートショック)。第1実施例に係る燃料電池システム1000では、最初から冷却液を循環させながらエア混合比率を制御することにより、燃料電池100の温度上昇と共に冷却液の温度も徐々に上昇するので、急激な温度変化を抑制し、ヒートショックを防止または低減することができる。
さらに、第1実施例に係る燃料電池システム1000では、冷却液におけるエア混合率を段階的に変化させるので、急激な温度変化を抑制し、上述したヒートショックを抑制すると共に、冷却媒体供給部500のポンプ制御による冷却液の流速制御だけでは実現できない細やかでスムーズな、燃料電池100の温度管理が実現できる。
さらに、第1実施例に係る燃料電池システム1000では、温度センサ520に基づいて、エア混合比率を制御するので、燃料電池100の温度管理を容易に実現できる。
さらに、第1実施例に係る燃料電池システム1000では、冷却媒体排出路56にエア除去部530を設けて、冷却媒体流路55において冷却液に混合されている空気を除去している。これにより、エア混合比率の増減をエア制御バルブ510の制御により容易に実現できると共に、冷却媒体供給部500の液体用ポンプがエア噛みにより動作不良に陥ることを防止することができる。
さらに、第1実施例に係る燃料電池システム1000では、エアコンプレッサ30により取り込まれた酸化ガスとしての空気を、冷却液に混合するための空気として用いるので、冷却媒体の熱容量を調整するための部品点数の増加を抑制し、簡易な構成で冷却媒体の熱容量の調整を実現することができる。
B.第2実施例:
図6〜図7を参照して、第2実施例について説明する。図6は、第2実施例に係る燃料電池システムの概略構成を表す説明図である。図7は、発泡剤導入部の概略構成を示す図である。
第2実施例に係る燃料電池システム1000Aは、第1実施例に係る燃料電池システム1000と異なり、エア制御バルブ510および分岐流路51を備えていない。第2実施例に係る燃料電池システム1000Aは、第1実施例に係る燃料電池システム1000と異なり、発泡剤導入部550を備えている。発泡剤導入部550は、発泡剤導入路58を介して、冷却媒体供給路54に接続されている。
発泡剤導入部550は、図7に示すように、混合部555と、バルブ552とを備えている。混合部555には、発泡剤が充填された発泡剤カートリッジCLが装着される。発泡剤には、水と反応すると気体を発生する気体発生物質が用いられる。具体的には、本実施例では、水と反応すると二酸化炭素を発生するイソシアネートの粉末が発泡剤として用いられる。
発泡剤カートリッジCLが冷却媒体流路55に装着されると、混合部555の内部には、発泡剤カートリッジCLから発泡剤が導入される。発泡剤カートリッジCLが混合部555に装着された状態で、バルブ552が開状態にされると、混合部555に冷却液が流入し、混合部555内の発泡剤を冷却媒体供給路54に流出させる。冷却媒体供給路54に流出したイソシアネートは、冷却液と反応して二酸化炭素を生成する。この結果、冷却媒体供給路54において、冷却液に二酸化炭素が混合される。バルブ552の開度を調整することにより、発泡剤の流出量を制御することができる。発泡剤の流出量を制御することにより、冷却液に対する二酸化炭素の混合量(混合比率)を調整することができる。
図6に戻って説明を続ける。第2実施例に係る燃料電池システム1000Aの制御部400は、第1実施例に係る燃料電池システム1000Aの制御部400におけるエア制御部410に代えて、発泡剤導入制御部420を備えている。発泡剤導入制御部420は、上述した発泡剤導入部550のバルブ552を制御することにより、冷却媒体流路55における冷却液に対する二酸化炭素の混合比率を制御する。
以上の説明から解るように、第2実施例に係る燃料電池システム1000Aでは、第1実施例における空気に代えて、二酸化炭素を冷却液に混合することにより、冷却媒体流路55における冷却媒体の熱容量を調整している。第2実施例に係る燃料電池システム1000Aのその他の構成は、図1を参照して説明した第1実施例に係る燃料電池システム1000の構成と同一であるので、同一の構成要素については図6において図1と同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2実施例に係る燃料電池システム1000Aにおいても、冷却液に混合される流体が空気ではなく二酸化炭素であることを除いて、第1実施例に係る燃料電池システム1000と同様に、図4および図5を参照して説明した低温始動動作が実行される。
第2実施例に係る燃料電池システム1000Aによれば、第1実施例に係る燃料電池システム1000と同様の作用・効果を実現することができる。さらに、イソシアネートと冷却液から二酸化炭素が発生する反応は発熱反応であるので、かかる反応熱により低温起動時の昇温をより速やかに実現することができる。
C.変形例:
・第1変形例:
上記実施例では、低温始動時において、冷却液に冷却液より熱容量の小さい気体(第1実施例では空気、第2実施例では二酸化炭素)を混合しているが、他の状況においてこれらの気体を混合しても良い。例えば、冷却媒体供給部500のポンプには、仕様により最低駆動圧力が存在し、最低駆動圧力以下での運転はできない。例えば、燃料電池100を低出力で運転しているときには、燃料電池100の電気化学反応による反応熱が少ない。このため、冷却媒体供給部500のポンプを最低駆動圧力にして冷却液の循環速度を最低に制御しても、燃料電池100の運転温度が徐々に低下してしまい、燃料電池100を最適な温度に維持できない場合が起こり得る。かかる場合に、冷却液に気体を混合して冷却媒体流路55における冷却媒体の熱容量を下げれば、冷却媒体による冷却能力を低く抑えることができ、燃料電池100を最適な温度に維持することができる。
・第2変形例:
上記実施例では、熱容量が比較的大きい冷却液に、冷却液より熱容量の小さい気体を混合しているが、これに代えて、熱容量が比較的小さい流体に熱容量が比較的大きい流体を混合する構成としても良い。そして、燃料電池100を高出力で運転しているとき、すなわち、燃料電池100の電気化学反応による反応熱が大きいときに、熱容量が比較的小さい流体に熱容量が比較的大きい流体を混合して、冷却能力を高くすることができる。一方、燃料電池100を低出力で運転しているときには、熱容量が比較的大きい流体の混合を停止し、冷却能力を抑制し燃料電池100が過剰冷却されることを防止または抑制することができる。このように、2種類の流体の混合比率を調整し、冷却媒体の熱容量をコントロールすることにより、燃料電池100に対する冷却能力を柔軟に調整し、柔軟でスムーズな温度管理を実現することができる。
・第3変形例:
上記第1実施例では、燃料電池100の酸化ガスとしての空気を燃料電池100に供給するためのエアコンプレッサ30を用いて、冷却液に混合するための空気を分岐流路51に送り込んでいるが、これに代えて独立した専用エアコンプレッサを用いて、冷却液に空気を混合しても良い。こうすれば、1つのエアコンプレッサ30を用いて、燃料電池100用の酸化ガスと冷却液に混合する空気の両方を供給するより、制御が容易になる。しかし、第1実施例のように、1つのエアコンプレッサ30を用いて、燃料電池100用の酸化ガスと冷却液に混合する空気の両方を供給すれば、部品点数を削減でき、燃料電池システム1000を小型化できる利点がある。
・第4変形例:
上記実施例では、冷却液に気体を混合しているが、これに代えて、冷却液より熱容量の小さい液体、ゲル状体など、他の流体を混合しても良いし、冷却液より熱容量の小さい固体を混合しても良い。ただし、気体を混合する場合には、上記実施例に示すエア除去部530のように簡易な構成で、冷却液から混合された気体を除去できる利点がある。
・第5変形例:
上記実施例では、図5に示すように、燃料電池100の発電開始後に、エア混合率を、冷却媒体の温度に基づいて段階的に減少させているが、これに限られない。例えば、エア混合率を冷却媒体の温度に基づいて、連続的に減少させても良い。また、燃料電池100自体に温度センサを設け、冷却媒体の温度に代えて、燃料電池100の温度に基づいて、エア混合率を制御しても良い。
・第6変形例:
上記実施例では、冷却液に、気体を混合することにより、冷却媒体の熱容量を調整している。これに代えて、複数の独立した冷却媒体流路を燃料電池100に備え、複数の冷却媒体流路のうちの一部の冷却媒体を冷却液から気体に置換することにより、燃料電池100の冷却媒体流路を流れる冷却媒体全体の熱容量を調整することとしても良い。一般的に言えば、燃料電池の冷却媒体流路全体において、冷却液と気体とを併存させれば、冷却媒体全体の熱容量を調整することができる。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
第1実施例に係る燃料電池システムの概略構成を表わす説明図である。 燃料電池の内部構成を説明する図である。 エア除去部の概略構成を示す図である。 低温始動動作の動作ステップを示すフローチャートである。 低温始動時におけるエア混合比率と燃料電池温度を示すグラフである。 第2実施例に係る燃料電池システムの概略構成を表す説明図である。 発泡剤導入部の概略構成を示す図である。
符号の説明
1…固体高分子電解質膜
2…アノード
3…カソード
4…シール材
20…水素タンク
24…燃料ガス供給路
25…燃料ガス流路
26…燃料ガス排出路
28…循環流路
30…エアコンプレッサ
34…酸化ガス供給路
35…酸化ガス流路
36…酸化ガス排出路
51…分岐流路
54…冷却媒体供給路
55…冷却媒体流路
56…冷却媒体排出路
58…発泡剤導入路
100…燃料電池
120…セパレータ
122…アノードプレート
123…カソードプレート
124…中間プレート
220…圧力調整バルブ
240…排出バルブ
250…燃料ガスポンプ
400…制御部
410…エア制御部
420…発泡剤導入制御部
500…冷却媒体供給部
510…エア制御バルブ
520…温度センサ
530…エア除去部
531…バッファ容器
532…キャップ
550…発泡剤導入部
552…バルブ
555…混合部
1000、1000A…燃料電池システム
110…シール一体型MEA
CL…発泡剤カートリッジ

Claims (13)

  1. 燃料電池システムであって、
    冷却媒体流路を有する燃料電池と、
    前記冷却媒体流路に第1の流体を循環させる流体循環手段と、
    前記冷却媒体流路に、前記第1の流体と単位体積当たりの熱容量が異なる物質を、前記第1の流体と共に併存させることにより、前記冷却媒体流路内の媒体全体の熱容量を調整する熱容量調整手段と、
    を備える、燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記熱容量調整手段は、前記冷却媒体流路を循環する前記第1の流体に、前記熱容量が異なる物質を混合することにより、前記冷却媒体流路を循環する流体の熱容量を調整する手段である燃料電池システム。
  3. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記熱容量が異なる物質は、前記第1の流体より前記熱容量が小さい、燃料電池システム。
  4. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記熱容量調整手段は、前記燃料電池の低温始動時に動作する、燃料電池システム。
  5. 請求項4に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記熱容量調整手段は、前記燃料電池の低温始動時に、前記熱容量が異なる物質の前記第1の流体に対する混合比率を所定値とし、前記燃料電池の始動後に前記燃料電池が昇温するに連れて、前記混合比率を連続的または段階的に低下させる、燃料電池システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記流体循環手段は、前記冷却媒体流路の一端から前記第1の流体を供給する供給路と、前記冷却媒体流路の他端から前記第1の流体を排出する排出路とを含み、
    前記熱容量調整手段は、前記供給路内に前記熱容量が異なる物質を導入する導入手段と、前記排出路内から前記熱容量が異なる物質を除去する除去手段とを含む、燃料電池システム。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記熱容量調整手段は、前記冷却媒体流路における、前記熱容量が異なる物質の前記第1の流体に対する混合比率を連続的または段階的に変化させる、燃料電池システム。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の燃料電池システムは、さらに、
    前記燃料電池または前記冷却媒体流路の冷却媒体の温度を検出するためのセンサを備え、
    前記熱容量調整手段は、前記検出された温度に基づいて、前記冷却媒体流路を循環する流体の熱容量を調整する、燃料電池システム。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記第1の流体は、液体であり、
    前記熱容量が異なる物質は、気体である、燃料電池システム。
  10. 請求項9に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記熱容量調整手段は、前記燃料電池に供給するための酸化ガスを前記熱容量が異なる物質として用いる、燃料電池システム。
  11. 請求項9に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記熱容量調整手段は、前記第1の流体としての液体と反応して、前記熱容量が異なる物質としての気体を発生させる気体発生物質を、前記第1の流体としての液体に混合させる気体発生物質混合手段を含む、燃料電池システム。
  12. 請求項11に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記気体発生物質は、イソシアネートである、燃料電池システム。
  13. 冷却媒体流路を有する燃料電池を含む燃料電池システムの制御方法であって、
    前記冷却媒体流路に第1の流体を循環させ、
    前記冷却媒体流路に、前記第1の流体と単位体積当たりの熱容量が異なる物質を、前記第1の流体と共に併存させることにより、前記冷却媒体流路内の媒体全体の熱容量を調整する、燃料電池システムの制御方法。
JP2006193702A 2006-07-14 2006-07-14 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 Pending JP2008021572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006193702A JP2008021572A (ja) 2006-07-14 2006-07-14 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006193702A JP2008021572A (ja) 2006-07-14 2006-07-14 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008021572A true JP2008021572A (ja) 2008-01-31

Family

ID=39077378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006193702A Pending JP2008021572A (ja) 2006-07-14 2006-07-14 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008021572A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2085129A1 (en) 2008-01-31 2009-08-05 Bandai Co., Ltd. Marionette toy
JP2016092000A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 エルジー・ケム・リミテッド 二次電池用パウチ外装材及びこれを含むパウチ型二次電池
WO2023283800A1 (zh) * 2021-07-13 2023-01-19 罗伯特·博世有限公司 用于燃料电池的冷启动的装置和方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2085129A1 (en) 2008-01-31 2009-08-05 Bandai Co., Ltd. Marionette toy
JP2016092000A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 エルジー・ケム・リミテッド 二次電池用パウチ外装材及びこれを含むパウチ型二次電池
US10141549B2 (en) 2014-11-06 2018-11-27 Lg Chem, Ltd. Pouch case for secondary battery and pouch type secondary battery including the same
WO2023283800A1 (zh) * 2021-07-13 2023-01-19 罗伯特·博世有限公司 用于燃料电池的冷启动的装置和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9413020B2 (en) Method of shut-down and starting of a fuel cell
JP4996814B2 (ja) 燃料電池の低温起動方法
JP2007242280A (ja) 燃料電池システム
CA2473213C (en) Method of starting up operation of fuel cell at low temperature
JP6326439B2 (ja) 燃料電池システムの制御方法
JP2008108536A (ja) 燃料電池システム、および、その制御方法
JP2019129062A (ja) 燃料電池の制御装置及び制御方法
JP5915730B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
JP6258378B2 (ja) 燃料電池システムの制御方法
JP6313347B2 (ja) 燃料電池システムの制御方法
JP2005158553A (ja) 燃料電池システム
JP2008021572A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
JP2009199751A (ja) 燃料電池システム、および、燃料電池システムの制御方法
JP6307536B2 (ja) 燃料電池システムの低温起動方法
JP2010061981A (ja) 燃料電池システムの始動方法
JP2006164680A (ja) 燃料電池システム
JP2007280696A (ja) 燃料電池システム
JP2007012565A (ja) 燃料電池システム
JP5287368B2 (ja) 燃料電池システム
JP2007323993A (ja) 燃料電池システム
JP5489093B2 (ja) 燃料電池システムおよびその運転方法
JP2004335154A (ja) 燃料電池の冷却装置
JP2010044905A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池制御方法
JP6315714B2 (ja) 燃料電池システムの運転制御方法
JP2000357527A (ja) 燃料電池システム