JP2008021463A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】 対向車へのグレアの発生を防止することができると共に、視認上で違和感を招くことがない良好な車両用前照灯を提供する。
【解決手段】 灯具ユニット35は、上端縁41aが投影レンズ18の後方側焦点F2近傍に位置するように投影レンズ18と光源12aとの間に配置されてロービーム照射用の配光パターンのカットオフラインを形成する第1シェード41と、この第1シェード41とリフレクタ34との間に配置され、その上端縁43aが光軸Ax近傍に位置してリフレクタ34の反射光の一部を遮蔽することによりロービーム照射用の配光パターン内の対応位置に照度が周囲よりも低い暗部を形成する第2シェード43と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、いわゆるプロジェクタ型の車両用前照灯に関するものであり、特に、第1シェードにより形成した配光パターン内の特定位置に、第2シェードにより照度が周囲よりも低い暗部を形成するようにした車両用前照灯に関するものである。
一般に、プロジェクタ型の車両用前照灯は、車両前後方向に延びる光軸上に配置された光源からの光をリフレクタにより前方へ向けて光軸寄りに反射させ、この反射光をリフレクタの前方に設けられた投影レンズを介して灯具前方へ照射するように構成されている。
そして、このプロジェクタ型の車両用前照灯をロービーム照射用として構成する場合には、投影レンズとリフレクタとの間にリフレクタからの反射光の一部を遮蔽して上向き照射光を除去する第1シェードを設けることにより、所定のカットオフラインを有するロービーム配光パターンで前方へビーム照射を行うようになっている。
ところで、第1シェードにより形成したカットオフラインの下方における照射域の内、対向車側への照射域には、照度が高過ぎると対向車へのグレアとなるポイントがある。そこで、投影レンズの後方側焦点よりも前方にリフレクタからの反射光の一部を遮蔽する第2シェードを追加し、該第2シェードにより、そのような対向車へのグレアとなるポイントを、照度が周囲よりも低い暗部に形成するようにした車両用前照灯が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−178613号公報
ところで、通常、ロービーム照射用のプロジェクタ型の車両用前照灯の場合、リフレクタの下半分(光軸から下側の範囲)で反射された光の一部は、第1シェードにより遮蔽される。即ち、リフレクタで反射されて投影レンズに入射する光は、リフレクタの下半分で反射された光よりも、リフレクタの上半分で反射された光の方が多い。
そのため、前記特許文献1に記載したように、投影レンズの後方側焦点よりも前方に第2シェードを配置した車両用前照灯では、第2シェードがリフレクタの上半分で反射された強い光を遮蔽して暗部を形成することになり、第2シェードにより配光パターン上に形成される暗部は、照度が周囲よりも落ち過ぎて、視認上で違和感を招く虞があった。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、対向車へのグレアの発生を防止することができると共に、視認上で違和感を招くことがない良好な車両用前照灯を提供することである。
本発明の上記目的は、ランプボディとカバーで形成された灯室内に、
車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、
前記投影レンズの後方側焦点よりも後方に配置された光源と、
前記光源からの直接光を前方に向けて前記光軸寄りに反射させるリフレクタと、
前記投影レンズと前記光源との間に配置され、その上端縁が前記投影レンズの後方側焦点近傍に位置して前記リフレクタからの反射光の一部及び前記光源からの直接光の一部を遮蔽することにより配光パターンのカットオフラインを形成する第1シェードと、
前記第1シェードと前記リフレクタとの間に配置され、その上端縁が前記光軸近傍に位置して前記リフレクタの反射光の一部を遮蔽することにより前記配光パターンの対応位置に照度が周囲よりも低い暗部を形成する第2シェードと、
を備えることを特徴とする車両用前照灯により達成される。
上記構成の車両用前照灯によれば、第2シェードは、第1シェードが形成するカットオフラインの下方の照射域内に周囲よりも照度の低い暗部を形成するものである。そして、当該第2シェードが暗部を形成する位置を適宜選定することで、ロービーム照射用の配光パターンにおいて、対向車へのグレアとなるポイントを周囲よりも照度を落とした暗部に形成し、対向車へのグレアの発生を防止することができる。
しかも、第2シェードは、第1シェードとリフレクタの間に配置されており、リフレクタの下半分で反射された光の遮蔽を行う。そのため、反射光量の多いリフレクタの上半分で反射された光を投影レンズの後方側焦点よりも前方側に配置した第2シェードで遮蔽していた従来の車両用前照灯と比較すると、第2シェードがグレア防止の為に形成する暗部は、周囲からの照度の低下が極端ではなく、周囲からの照度の低下が緩やかで仄かな暗部となる。
従って、第2シェードがグレア防止の為に形成する暗部は、視認上で違和感を招くことがなく、対向車線上にも良好な視認性を確保することができる。
なお、上記構成の車両用前照灯において、前記光源の上方に設けられ、前記光源からの光を反射するオーバーヘッドサイン用反射面と、
前記第1シェードの前方に設けられ、前記オーバーヘッドサイン用反射面からの光を前記投影レンズに向けて反射し、前記投影レンズから上向きの照射光を出射させるオーバーヘッドサイン用受光面と、を備えており、
前記第2シェードは、先端部が前記第1シェードの上端縁近傍に位置するように上方へ切り起こされた切り起こし片で形成され、
前記オーバーヘッドサイン用受光面が、前記切り起こし片を切り起こした開口部を覆うように前記第1シェードの前面側に固定される連結板部の上端から前側の斜め下方に延びる傾斜板部の上面に形成されることが望ましい。
このような構成の車両用前照灯によれば、オーバーヘッドサイン用受光面が投影レンズに出射する光によって、ロービーム照射用の配光パターンに、オーバーヘッドサイン(OHS)を照射する配光が追加され、オーバーヘッドサインに対する視認性を向上させることができる。
また、第2シェードは、第1シェードの下側部分の一部を上方に切り起こすことで第1シェードに一体形成されるため、第2シェードの装備が部品点数や組立工程数を増加させることもない。
そして、第2シェードの切り起こしのために第1シェードの下部に形成された開口部は、オーバーヘッドサイン用受光面を形成するために第1シェードに接合される連結板部によって塞がれるため、リフレクタの下半分で反射されて第2シェードの切り起こし用の開口部に向かう光は、連結板部により遮蔽され、グレアの原因となる上向き光として投影レンズに入射することが防止される。
また、上記構成の車両用前照灯において、前記光源の下方に設けられ、前記光源からの光を反射するオーバーヘッドサイン用反射面と、
前記第1シェードの上端縁近傍に設けられたオーバーヘッドサイン用開口と、
前記第1シェードの後面における前記オーバーヘッドサイン用開口の上方に設けられ、前記オーバーヘッドサイン用反射面以外から前記オーバーヘッドサイン用開口に向かう光を遮蔽する第3シェードと、を備えており、
前記第2シェードが、前記第3シェードの上面に設けられることが望ましい。
このような構成の車両用前照灯によれば、オーバーヘッドサイン用反射面で反射されて第1シェードに形成されたオーバーヘッドサイン用開口を透過する光によって、ロービーム照射用の配光パターンの上方に、オーバーヘッドサインを照射する配光が追加され、オーバーヘッドサインに対する視認性を向上させることができる。
また、オーバーヘッドサイン用反射面以外からオーバーヘッドサイン用開口に向かう光は、第3シェードにより遮蔽されるため、オーバーヘッドサイン用反射面の寸法等を適宜設定しておくことで、オーバーヘッドサイン照射光として出射する光量を適正に設定することができる。
また、対向車へのグレア対策として周囲よりも照度を落とした暗部を形成する第2シェードが第3シェード上に設けられたことで、第2シェードと第3シェードとをそれぞれ独立に設ける場合と比較すると、部品点数や組立工程数の増加を防止することができる。
また、上記構成の車両用前照灯において、前記第2シェードが、前記第3シェードに切り起こした切り起こし片で形成されることが望ましい。
このような構成の車両用前照灯によれば、第2シェードは、プレス成形等で第3シェードと一体に形成でき、これらの第2シェード及び第3シェードを個別の部品で提供する場合と比較すると、部品点数や組立工程数を削減できる。
また、上記構成の車両用前照灯において、前記第2シェードが、前記光軸に対して斜めに配置されることが望ましい。
このような構成の車両用前照灯によれば、第2シェードを光軸に対して垂直に配備する場合と比較して、第2シェードの先端における光源側の角部における遮蔽性能が緩和される。その結果、第2シェードが形成する暗部の輪郭部における照度の低下をぼかして、更に違和感のない暗部を形成することができる。
本発明に係る車両用前照灯によれば、第2シェードが暗部を形成する位置を適宜に選定することで、ロービーム照射用の配光パターンにおいて、対向車へのグレアとなるポイントは周囲よりも照度を落とした暗部に形成し、対向車へのグレアの発生を防止することができる。
しかも、第2シェードは、第1シェードとリフレクタの間に配置されており、リフレクタの下半分で反射された光の遮蔽を行う。そのため、第2シェードがグレア防止の為に形成する暗部は、周囲からの照度の低下が極端ではなく、周囲からの照度の低下が緩やかな仄かな暗部となる。
従って、第2シェードがグレア防止の為に形成する暗部は、視認上で違和感を招くことがなく、対向車線上にも良好な視認性を確保することができる。
以下、本発明に係る車両用前照灯の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯の縦断面図、図2は図1に示した車両用前照灯の灯具ユニットの動作説明図、図3は図2のB部の拡大図、図4は図1に示した車両用前照灯の灯具ユニットから前方に照射される光により灯具前方25mの位置に設置された仮想鉛直スクリーン上に形成される走行ビーム用配光パターンを透視的に示す図である。
図1に示すように、本実施形態の車両用前照灯30は、ランプボディ31とその前方開口部に取り付けられた素通し状の透明カバー(カバー)32で形成された灯室33内に、プロジェクタ型の灯具ユニット35が収容されている。
灯具ユニット35は、エイミング機構40を介して、ランプボディ31に支持されている。エイミング機構40は、灯具ユニット35の取付位置及び取付角度を微調整するための機構で、エイミング調整した段階では、灯具ユニット35のレンズ中心軸(光軸)Axは、車両前後方向に対して0.5〜0.6度程度下向きの方向に延びるようになっている。
図1及び図2に示すように、上記灯具ユニット35は、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された投影レンズ18と、この投影レンズ18の後方側焦点F2よりも後方に配置された光源12aと、この光源12aからの直接光を前方に向けて光軸Ax寄りに反射させるリフレクタ34と、投影レンズ18と光源12aとの間に配置された第1シェード41と、この第1シェード41とリフレクタ34との間に配置された第2シェード43と、リフレクタ34の上端縁側を延長することで光源12aの上方に設けられたオーバーヘッドサイン用反射面45と、第1シェード41の前方に設けられたオーバーヘッドサイン用受光面47と、を備えている。
光源12aは、光源バルブ12の発光部(フィラメント)である。光源バルブ12は、いわゆるH7ハロゲンバルブであって、光源12aの中心及びリフレクタ34の中心が車両前後方向(正確には車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向)に延びる光軸Axと略同軸に配置されるようにしてリフレクタ34に取り付けられている。
なお、光源バルブとしては、前述のハロゲンバルブの代わりに、ディスチャージバルブ等を用いることができ、光源としてLED等を採用することも可能である。
リフレクタ34は、光軸Axを中心軸とする略楕円球面状の反射面34aを有している。この反射面34aは、光軸Axを含む鉛直断面で、光源12aの位置を第1焦点F1とし、且つ、投影レンズ18の後方側焦点F2を第2焦点とする楕円形に形成されている。
これにより、反射面34aは、光源12aからの光を前方へ向けて光軸Ax寄りに反射させるようになっており、その際、光軸Axを含む鉛直断面内においては上記楕円の第2焦点である後方側焦点F2に略収束させる。
リフレクタ34の前端には、ホルダ36を介して、投影レンズ18が結合されている。ホルダ36は、リフレクタ34の前端開口部から前方へ向けて延びる筒状に形成されており、その後端部の複数箇所においてリフレクタ34にネジ締め固定されている。
投影レンズ18は、ホルダ36の前端部に固定支持されている。この投影レンズ18は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸レンズからなり、その後方側焦点F2がリフレクタ34の反射面34aの第2焦点にほぼ一致するように配置されている。
そして、これにより投影レンズ18は、リフレクタ34の反射面34aからの反射光を光軸Ax寄りに集光させるようにして透過させる。
第1シェード41は、図2に示すように、投影レンズ18と光源12aとの間に配置され、更に、その上端縁41aが投影レンズ18の後方側焦点F2近傍に位置してリフレクタ34からの反射光の一部及び光源12aからの直接光の一部を遮蔽することにより、投影レンズ18から出射される上向き照射光を除去し、これにより光軸Axに対して下向きに照射されるロービーム用照射光を得るようになっている。この第1シェード41の遮蔽により、図4に示すロービーム照射用の配光パターンPのカットオフラインCLを形成する。
本実施形態の場合、第1シェード41は、金属板で構成されており、図1及び図2に示すように、外周縁部41bがホルダ36とリフレクタ34との締結部に挟持されて、リフレクタ34に位置決め・固定されている。
外周縁部41bには、図2に示すように、ホルダ36をリフレクタ34に締結するねじ37が挿通する複数のねじ挿通孔41cと、リフレクタ34の位置決めピン34bが嵌入する位置決めピン挿通孔41dとが形成されており、ホルダ36と一緒にリフレクタ34に固定されることで、第1シェード41とリフレクタ34との光軸合わせが成される。
第2シェード43は、図2に示すように、第1シェード41とリフレクタ34との間に配置され、更に、その上端縁43aが光軸Ax近傍に位置して、リフレクタ34の反射光の一部を遮蔽することにより、ロービーム照射用の配光パターンP内の対応位置に照度が周囲よりも低い暗部Pyを形成する。
前記第2シェード43は、上端縁43aとなる先端部が第1シェード41の上端縁近傍に位置するように第1シェード41から上方へ切り起こされた切り起こし片41fで形成されている。
また、第2シェード43は、光軸Axに対して斜め(図3に示す傾斜角θ)に配置されている。
オーバーヘッドサイン用反射面45は、リフレクタ34の上端縁側の反射面を延長することで光源12aの上方に設けられて、図2に示すように、光源12aからの光を後方側焦点F2より前方の光軸Ax付近に反射する。
オーバーヘッドサイン用受光面47は、図2に示すように、第1シェード41の前方に設けられて、オーバーヘッドサイン用反射面45からの光b1を投影レンズ18に向けて反射し、投影レンズ18から上向きの照射光(オーバーヘッドサイン照射光)Boを出射させる。
投影レンズ18から出射されたオーバーヘッドサイン照射光Boは、図4に示すように、ロービーム照射用の配光パターンPの水平カットオフラインCLより上方を照らすオーバーヘッドサイン照射用の配光パターン(オーバーヘッドサインパターン)Pohsを形成する。
本実施形態の場合、オーバーヘッドサイン用受光面47は、第2シェード43を形成するための切り起こし片41fを切り起こした第1シェード41上の開口部41gを覆うように第1シェード41の前面側に固定される連結板部48の上端から前側の斜め下方に延びる傾斜板部49の上面に形成されている。
以上に説明した第1実施形態の車両用前照灯30によれば、第2シェード43は、図4に示すように、第1シェード41が形成するカットオフラインCLの下方の照射域であるロービーム照射用の配光パターンP内に周囲よりも照度の低い暗部Pyを形成するものである。
そして、第2シェード43が暗部Pyを形成する位置を適宜選定することで、ロービーム照射用の配光パターンPにおいて、対向車へのグレアとなるポイントを周囲よりも照度を落とした暗部Pyに形成して、対向車へのグレアの発生を防止することができる。
しかも、第2シェード43は、第1シェード41とリフレクタ34の間に配置されており、リフレクタ34の下半分で反射された光の遮蔽を行う。そのため、反射光量の多いリフレクタの上半分で反射された光を投影レンズの後方側焦点F2よりも前方側に配置した第2シェードで遮蔽していた従来の車両用前照灯と比較すると、第2シェード43がグレア防止の為に形成する暗部Pyは、周囲からの照度の低下が極端ではなく、周囲からの照度の低下が緩やかで仄かな暗部Pyとなる。
従って、第2シェード43がグレア防止の為に形成する暗部Pyは、視認上で違和感を招くことがなく、対向車線上にも良好な視認性を確保することができる。
また、第2シェード43は、第1シェード41の下側部分の一部を上方に切り起こすことで第1シェード41に一体形成されているため、第2シェード43の装備が部品点数や組立工程数を増加させることもない。
また、本実施形態の車両用前照灯30では、第2シェード43を光軸Axに対して斜めに配置しているため、図3に想像線で図示した第2シェード50のように光軸Axに対して垂直に配置した場合と比較すると、第2シェード43の先端における光源12a側の角部43bの位置が光軸Axから離れる。
これにより、垂直に配備された第2シェード50では、先端の角部付近で遮蔽されていた光b3が、斜めに配備された第2シェード43では遮蔽されずに透過できるようになり、第2シェード43の先端部付近での遮蔽性能が緩和される。
その結果、第2シェード43が形成する暗部Pyの輪郭部における照度の低下をぼかして、更に違和感のない暗部Pyを形成することができる。
また、本実施形態の車両用前照灯30では、オーバーヘッドサイン用反射面45で反射された光b1をオーバーヘッドサイン用受光面47が投影レンズ18に向けて反射することで、ロービーム照射用の配光パターンPにおける水平カットオフラインCLの上方に、オーバーヘッドサイン照射用の配光パターンPohsが追加されるので、オーバーヘッドサインに対する視認性を向上させることができる(図4参照)。
また、本実施形態の車両用前照灯30では、第2シェード43の切り起こしのために第1シェード41の下部に形成された開口部41gは、オーバーヘッドサイン用受光面47を形成するために第1シェード41に接合される連結板部48によって塞がれるため、図2に示すように、リフレクタ34の下半分で反射されて第2シェード43の切り起こし用の開口部41gに向かう光b2は、連結板部48により遮蔽され、グレアの原因となる上向き光として投影レンズ18に入射することが防止される。
図5は本発明の第2実施形態に係る車両用前照灯の縦断面図、図5は図4に示した車両用前照灯の灯具ユニットの動作説明図である。なお、本第2実施形態の車両用前照灯51において、上記第1実施形態の車両用前照灯30と共通する構成については、同符号を付して、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の車両用前照灯51は、ランプボディ31とその前方開口部に取り付けられた素通し状の透明カバー32で形成された灯室33内に、プロジェクタ型の灯具ユニット53が収容されている。
灯具ユニット53は、上記第1実施形態の場合と同様に、エイミング機構40を介して、ランプボディ31に支持されている。
図5及び図6に示すように、灯具ユニット53は、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された投影レンズ18と、この投影レンズ18の後方側焦点F2よりも後方に配置された光源12aと、この光源12aからの直接光を前方に向けて光軸Ax寄りに反射させるリフレクタ54と、投影レンズ18と光源12aとの間に配置された第1シェード55と、この第1シェード55とリフレクタ54との間に配置された第2シェード57と、光源12aの下方に設けられたオーバーヘッドサイン用反射面58と、第1シェード55の上端縁近傍に設けられたオーバーヘッドサイン用開口59と、を備えている。
リフレクタ54は、光軸Axを中心軸とする略楕円球面状の反射面54aを有している。この反射面54aは、光軸Axを含む鉛直断面で、光源12aの位置を第1焦点F1とし、且つ、投影レンズ18の後方側焦点F2を第2焦点とする楕円形に形成されている。
これにより、反射面54aは、光源12aからの光を前方へ向けて光軸Ax寄りに反射させるようになっており、その際、光軸Axを含む鉛直断面内においては上記楕円の第2焦点である後方側焦点F2に略収束させる。
リフレクタ54の前端には、ホルダ36を介して、投影レンズ18が結合されている。この投影レンズ18は、リフレクタ54の反射面54aからの反射光を光軸Ax寄りに集光させるようにして透過させる。
第1シェード55は、図6に示すように、投影レンズ18と光源12aとの間に配置され、更に、その上端縁55aが投影レンズ18の後方側焦点F2近傍に位置してリフレクタ54からの反射光の一部及び光源12aからの直接光の一部を遮蔽することにより、投影レンズ18から出射される上向き照射光を除去し、これにより光軸Axに対して下向きに照射されるロービーム用照射光を得るようになっている。この第1シェード55の遮蔽により、図4に示すロービーム照射用の配光パターンPのカットオフラインCLを形成する。
本実施形態の場合、第1シェード55は、金属板で構成されており、図5及び図6に示すように、外周縁部55bがホルダ36とリフレクタ54との締結部に挟持されて、リフレクタ54に位置決め・固定されている。
外周縁部55bには、図6に示すように、ホルダ36をリフレクタ54に締結するねじ37が挿通する複数のねじ挿通孔55cと、リフレクタ54の位置決めピン54bが嵌入する位置決めピン挿通孔55dとが形成されており、ホルダ36と一緒にリフレクタ54に固定されることで、第1シェード55とリフレクタ34との光軸合わせが成される。
本実施形態の場合、第1シェード55の後面側には、オーバーヘッドサイン用開口59の上方から後方側の斜め下方に庇状に延出して、リフレクタ54のオーバーヘッドサイン用反射面58以外からオーバーヘッドサイン用開口59に向かう光を遮蔽する第3シェード61が接合されている。
この第3シェード61は、金属板の折曲により形成され、スポット溶接等により、第1シェード55に一体化されている。
第2シェード57は、第3シェード61の上面に設けられる。更に詳しくは、本実施形態の第2シェード57は、図6に示すように、第3シェード61に切り起こした切り起こし片61aで形成されている。
この第2シェード57は、第1実施形態の場合と同様に、光軸Axに対して斜め(傾斜角θ)に配置され、且つ、その上端縁57aが光軸Ax近傍に位置しており、リフレクタ54の反射光の一部を遮蔽することにより、ロービーム照射用の配光パターンP内の対応位置に照度が周囲よりも低い暗部Py(図4参照)を形成する。
オーバーヘッドサイン用反射面58は、光源12aの下方に位置するように、リフレクタ54の下半分における反射面の一部を所定の形状に成形することで、形成されている。
オーバーヘッドサイン用反射面58は、光源12aからの光を、オーバーヘッドサイン用開口59に向けて反射する。オーバーヘッドサイン用反射面58で反射されてオーバーヘッドサイン用開口59を通過した光は、投影レンズ18から上向きの照射光(オーバーヘッドサイン照射光)Boとして出射される。
投影レンズ18から出射されたオーバーヘッドサイン照射光Boは、図4に示すように、ロービーム照射用の配光パターンPの水平カットオフラインCLより上方を照らすオーバーヘッドサイン照射用の配光パターン(オーバーヘッドサインパターン)Pohsを形成する。
以上に説明した車両用前照灯51の場合も、第2シェード57は、図4に示すように、第1シェード55が形成するカットオフラインCLの下方の照射域であるロービーム照射用の配光パターンP内に周囲よりも照度の低い暗部Pyを形成するものである。
そして、第2シェード57が暗部Pyを形成する位置を適宜に選定することで、ロービーム照射用の配光パターンPにおいて、対向車へのグレアとなるポイントを周囲よりも照度を落とした暗部Pyに形成して、対向車へのグレアの発生を防止することができる。
しかも、第2シェード57は、第1シェード55とリフレクタ54の間に配置されており、リフレクタ54の下半分で反射された光の遮蔽を行う。そのため、反射光量の多いリフレクタの上半分で反射された光を投影レンズの後方側焦点F2よりも前方側に配置した第2シェードで遮蔽していた従来の車両用前照灯と比較すると、第2シェード57がグレア防止の為に形成する暗部Pyは、周囲からの照度の低下が極端ではなく、周囲からの照度の低下が緩やかで仄かな暗部Pyとなる。
従って、第2シェード57がグレア防止の為に形成する暗部Pyは、視認上で違和感を招くことがなく、対向車線上にも良好な視認性を確保することができる。
また、第2シェード57は、第3シェード61から切り起こした切り起こし片61aで形成されるため、プレス成形等で第3シェード61と一体に形成でき、これらの第2シェード57及び第3シェード61を個別の部品で提供する場合と比較すると、部品点数や組立工程数を削減できる。
また、本実施形態の車両用前照灯51では、オーバーヘッドサイン用反射面58で反射されて第1シェード55に形成されたオーバーヘッドサイン用開口59を透過する光によって、ロービーム照射用の配光パターンPの上方に、オーバーヘッドサインを照射する配光が追加され、オーバーヘッドサインに対する視認性を向上させることができる。
また、オーバーヘッドサイン用反射面58以外からオーバーヘッドサイン用開口59に向かう光は、オーバーヘッドサイン用開口59の上方から後方斜め下方に庇状に延出した第3シェード61により遮蔽されるため、オーバーヘッドサイン用反射面58の寸法等を適宜に設定しておくことで、オーバーヘッドサイン照射光として出射する光量を適正に設定することができる。
また、対向車へのグレア対策として周囲よりも照度を落とした暗部Pyを形成する第2シェード57が第3シェード61上に設けられたことで、第2シェード57と第3シェード61とをそれぞれ独立に設ける場合と比較すると、部品点数や組立工程数の増加を防止することができる。
なお、本発明の車両用前照灯における投影レンズ、光源、リフレクタ、第1シェード及び第2シェード等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯の縦断面図である。 図1に示した車両用前照灯の灯具ユニットの動作説明図である。 図2のB部の拡大図である。 図1に示した車両用前照灯の灯具ユニットから前方に照射される光により灯具前方25mの位置に設置された仮想鉛直スクリーン上に形成される走行ビーム用配光パターンを透視的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用前照灯の縦断面図である。 図5に示した車両用前照灯の灯具ユニットの動作説明図である。
符号の説明
30 車両用前照灯
31 ランプボディ
32 透明カバー(カバー)
33 灯室
34 リフレクタ
34a 反射面
35 灯具ユニット
36 ホルダ
41 第1シェード
41a 上端縁
41b 外周縁部
41f 切り起こし片
43 第2シェード
43a 上端縁
45 オーバーヘッドサイン用反射面
47 オーバーヘッドサイン用受光面
48 連結板部
49 傾斜板部
Ax 光軸

Claims (5)

  1. ランプボディとカバーで形成された灯室内に、
    車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、
    前記投影レンズの後方側焦点よりも後方に配置された光源と、
    前記光源からの直接光を前方に向けて前記光軸寄りに反射させるリフレクタと、
    前記投影レンズと前記光源との間に配置され、その上端縁が前記投影レンズの後方側焦点近傍に位置して前記リフレクタからの反射光の一部及び前記光源からの直接光の一部を遮蔽することにより配光パターンのカットオフラインを形成する第1シェードと、
    前記第1シェードと前記リフレクタとの間に配置され、その上端縁が前記光軸近傍に位置して前記リフレクタの反射光の一部を遮蔽することにより前記配光パターンの対応位置に照度が周囲よりも低い暗部を形成する第2シェードと、
    を備えることを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記光源の上方に設けられ、前記光源からの光を反射するオーバーヘッドサイン用反射面と、
    前記第1シェードの前方に設けられ、前記オーバーヘッドサイン用反射面からの光を前記投影レンズに向けて反射し、前記投影レンズから上向きの照射光を出射させるオーバーヘッドサイン用受光面と、を備えており、
    前記第2シェードは、先端部が前記第1シェードの上端縁近傍に位置するように上方へ切り起こされた切り起こし片で形成され、
    前記オーバーヘッドサイン用受光面が、前記切り起こし片を切り起こした開口部を覆うように前記第1シェードの前面側に固定される連結板部の上端から前側の斜め下方に延びる傾斜板部の上面に形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記光源の下方に設けられ、前記光源からの光を反射するオーバーヘッドサイン用反射面と、
    前記第1シェードの上端縁近傍に設けられたオーバーヘッドサイン用開口と、
    前記第1シェードの後面における前記オーバーヘッドサイン用開口の上方に設けられ、前記オーバーヘッドサイン用反射面以外から前記オーバーヘッドサイン用開口に向かう光を遮蔽する第3シェードと、を備えており、
    前記第2シェードが、前記第3シェードの上面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  4. 前記第2シェードが、前記第3シェードに切り起こした切り起こし片で形成されることを特徴とする請求項3に記載の車両用前照灯。
  5. 前記第2シェードが、前記光軸に対して斜めに配置されることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の車両用前照灯。
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