JP2008019962A - Planetary roller transmission device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、遊星ローラ機構を利用した変速装置に係り、さらに詳細には、大きなトルクを効率よく伝達することのできる遊星ローラ変速装置に関する。 The present invention relates to a transmission using a planetary roller mechanism, and more particularly to a planetary roller transmission capable of efficiently transmitting a large torque.
遊星ローラ機構を利用した変速装置の先行例としては、例えば特許文献1がある。この特許文献1に記載の構成は、図4に示すごとき構成である。 As a prior example of a transmission using a planetary roller mechanism, there is, for example, Patent Document 1. The configuration described in Patent Document 1 is as shown in FIG.
すなわち、筒状のハウジング201の一端側に固定したフランジ203に軸受205を介して入力軸207が回転自在に支持され、前記ハウジング201の他端側に固定したフランジ209には、出力軸213が軸受211を介して回転自在に支持されている。前記入力軸207と出力軸213は同一軸上に配置してあって、入力軸207の内端部は軸受215を介して前記出力軸213に回転自在に支持されている。
That is, an
前記入力軸207の内端側にテーパ状のサンローラ217がキー219を介して一体的に取付けてあり、このサンローラ217の外周には複数の遊星ローラ221が転動自在に配置されている。上記遊星ローラ221は、軸受223を介して前記入力軸207に回転自在に支持された保持器225に、回転自在に支持されている。そして、遊星ローラ221は、キーを介して前記出力軸213のカップ状の内端側に一体的に取付けた出力リング227に転動自在に内接してある。
A
すなわち、複数の遊星ローラ221は、サンローラ217と出力リング227との間に転動自在に挟圧保持された状態にある。
That is, the plurality of
前記各遊星ローラ221の一端側にはテーパ部221Tが形成してあり、このテーパ部221Tは、変速リング229に転動自在に内接してある。前記変速リング229は、前記ハウジング201に回転可能に支持されたネジ部材231に移動可能に螺合した移動部材233に一体的に支持されている。したがって、変速リング229は、前記ネジ部材231を回転して移動部材233を移動すると、入出力軸207,213の軸方向へ一体的に移動するものであり、この変速リング229と遊星ローラ221におけるテーパ部221Tとの接触位置を変更することができるものである。
前述のごとき従来の構成においては、遊星ローラ221がサンローラ217と出力リング227との間に挟圧された構成であるから、前記サンローラ217と遊星ローラ221との接触圧を大きくすると、遊星ローラ221と出力リング227との接触圧を大きくすることができるものの、変速リング229と遊星ローラ221との接触圧を大きくすることができないものである。
In the conventional configuration as described above, the
したがって、サンローラ217と遊星ローラ221との接触圧、出力リング227と遊星ローラ221との接触圧及び変速リング229と遊星ローラ221との接触圧をそれぞれ大きくして伝達効率の向上を図ろうとするには問題がある。
Therefore, the contact pressure between the
そこで、特許出願人は、遊星ローラに対する押付力(接触圧)を大きくするために、ローディングカム機構に発生するスラスト方向の力を利用して、サンローラを遊星ローラへ押し付ける構成の出願を行っている(特許願2005−257750)。 In order to increase the pressing force (contact pressure) against the planetary roller, the patent applicant has applied for a configuration in which the sun roller is pressed against the planetary roller using the thrust force generated in the loading cam mechanism. (Patent application 2005-257750).
ローディングカム機構を利用してサンローラを遊星ローラへ押し付ける構成においては、サンローラを遊星ローラへ押し付ける際の反力を、軸受けを介して変速装置のハウジングでもって受けることになる。したがって、ローディングカム機構に発生したスラスト方向の大きな力をハウジングでもって受けるには、ハウジングの剛性を大きくする必要があり、小型軽量化を図る上においてさらなる改良が求められている。 In the configuration in which the sun roller is pressed against the planetary roller using the loading cam mechanism, the reaction force when pressing the sun roller against the planetary roller is received by the housing of the transmission via the bearing. Therefore, in order to receive a large thrust force generated in the loading cam mechanism with the housing, it is necessary to increase the rigidity of the housing, and further improvements are required in order to reduce the size and weight.
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、回転自在な入力軸を備えた入力側と回転自在な出力軸を備えた出力側とを備え、前記入力側に備えたテーパ状のサンローラの外周を転動自在な複数の遊星ローラと、前記出力側に備えられ前記遊星ローラを転動自在に内接した出力リングと、前記入力軸の軸心と平行な方向へ移動可能に備えられ、前記遊星ローラに備えたテーパ部を転動自在に内接した変速リングとを備えた遊星ローラ変速装置において、前記サンローラを前記遊星ローラへ押圧するためのローディングカム機構又は前記出力リングを前記遊星ローラへ押圧するためのローディングカム機構の少なくとも一方のローディングカム機構を備え、前記ローディングカム機構に発生するスラスト方向の力を、前記入力側又は出力側に備えた回転軸でもって受ける構成であることを特徴とするものである。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and includes an input side having a rotatable input shaft and an output side having a rotatable output shaft, and a tapered shape provided on the input side. A plurality of planetary rollers that can freely roll on the outer periphery of the sun roller, an output ring that is provided on the output side and that inscribes the planetary roller so as to be able to roll, and is movable in a direction parallel to the axis of the input shaft And a planetary roller transmission comprising a transmission ring in which a tapered portion provided in the planetary roller is inscribed so as to be able to roll. A loading cam mechanism for pressing the sun roller against the planetary roller or the output ring is provided in the planetary roller transmission. A loading cam mechanism for pressing against the planetary roller is provided, and a thrust force generated in the loading cam mechanism is applied to the input side or the output side. It is characterized in that it is configured to receive with a rotary shaft provided in the side.
また、前記遊星ローラ変速装置において、ローディングカム機構は、前記出力リングを前記遊星ローラへ押圧するために、前記出力リングと出力側の回転部材との間に設けられており、このローディングカム機構に発生するスラスト方向の力は、入力側に備えた回転軸でもって受ける構成であることを特徴とするものである。 In the planetary roller transmission, a loading cam mechanism is provided between the output ring and an output-side rotating member to press the output ring against the planetary roller. The generated thrust force is received by a rotating shaft provided on the input side.
また、前記遊星ローラ変速装置において、ローディングカム機構は、前記サンローラを前記遊星ローラへ押圧するために、前記サンローラと入力側の回転部材との間に設けられており、このローディングカム機構に発生するスラスト方向の力は、出力側に備えた回転軸でもって受ける構成であることを特徴とするものである。 Further, in the planetary roller transmission, a loading cam mechanism is provided between the sun roller and an input-side rotating member to press the sun roller against the planet roller, and is generated in the loading cam mechanism. The thrust force is received by a rotating shaft provided on the output side.
また、回転自在な入力軸を備えた入力側と回転自在な出力軸を備えた出力側とを備え、前記入力側に備えたテーパ状のサンローラの外周を転動自在な複数の遊星ローラと、前記出力側に備えられ前記遊星ローラを転動自在に内接した出力リングと、前記入力軸の軸心と平行な方向へ移動可能に備えられ、前記遊星ローラに備えたテーパ部を転動自在に内接した変速リングとを備えた遊星ローラ変速装置において、前記サンローラを前記遊星ローラへ押圧するためのローディングカム機構及び前記出力リングを前記遊星ローラへ押圧するためのローディングカム機構を備え、前記両ローディングカム機構に発生するスラスト方向の力を、軸心部に備えた回転軸でもって受ける構成であることを特徴とするものである。 A plurality of planetary rollers, each comprising an input side having a rotatable input shaft and an output side having a rotatable output shaft, the outer periphery of the tapered sun roller provided on the input side being rotatable; An output ring that is provided on the output side and in which the planetary roller is inscribed in a freely rolling manner, and is movable in a direction parallel to the axis of the input shaft, and is capable of rolling a tapered portion provided in the planetary roller. A planetary roller transmission provided with a transmission ring inscribed therein, comprising: a loading cam mechanism for pressing the sun roller against the planetary roller; and a loading cam mechanism for pressing the output ring against the planetary roller, The structure is characterized in that a thrust force generated in both loading cam mechanisms is received by a rotary shaft provided in the shaft center portion.
本発明によれば、ローディングカム機構に発生するスラスト方向で互いに反対方向の力は一本の回転軸の両端側で受けることとなり、互に相殺されるので変速装置のハウジングに伝達されることがなく、前述したごとき問題を解消し得るものである。 According to the present invention, forces in opposite directions in the thrust direction generated in the loading cam mechanism are received at both ends of one rotating shaft, and are canceled out to each other, so that they can be transmitted to the housing of the transmission. However, the problem as described above can be solved.
図1を参照するに、本発明の実施形態に係る遊星ローラ変速装置1は、中空状のハウジング3を備えており、このハウジング3における一端側の開口部には、フランジ部材5が取付けてある。そして、このフランジ部材5の中央部には、軸受7を介して入力軸9が回転自在に支持されている。前記ハウジング3の他端側には、前記入力軸9と対向した出力軸11が軸受13を介して回転自在に支持されている。なお、前記ハウジング3の内部は、各部に配置したシール部材15によって密封されている。
Referring to FIG. 1, a planetary roller transmission 1 according to an embodiment of the present invention includes a hollow housing 3, and a
前記入力軸9の内端部の軸心には軸方向の支持孔17が形成してあり、この支持孔17には、軸心部に備えた入力側の回転軸19の一端が回転可能かつ軸方向へ移動可能に嵌入支持されている。上記回転軸19の他端部は、ローディングカム機構21におけるローディングカム23に軸受25を介して回転自在に支持されている。
An
より詳細には、前記出力軸11の内端部には前記軸受13に回転自在に支持されたカップ状の大径部27が備えられており、この大径部27の内面に、前記ローディングカム23がボルト等の固定具によって一体的に取付けてある。そして、前記回転軸19の他端部を一体的に螺着固定したフランジ部材29と前記ローディングカム23との間に、スラストベアリング等のごとき適宜の前記軸受25が介在してある。
More specifically, a cup-shaped large-
前記入力軸9の回転を変速して前記出力軸11へ伝達するために、前記回転軸19には、前記入力軸9によって回転されるテーパ状のサンローラ(入力ローラ)31が回転可能かつ軸方向へ移動可能に支持されている。このサンローラ31の外周面は、前記出力軸11側が小径となるテーパ状に形成してあり、このサンローラ31のテーパ状の外周面には複数の遊星ローラ33が転動自在(公転自在)に配置してある。
In order to shift the rotation of the
前記入力軸9方向へのサンローラ31の移動は回転軸19に備えた円板状のストッパー19Sによって規制されている。また、前記サンローラ31と前記ローディングカム23との間には、例えばコイルスプリングなどのごとき弾性部材32が弾装してある。
The movement of the
前記遊星ローラ33は、前記出力軸11側が小径で入力軸9側が大径である仮想のテーパ面内に等間隔に配置してあり、出力軸11側の第1テーパ部33Aと入力軸9側の第2テーパ部33Bとを備えた構成である。上記第1テーパ部33A及び第2テーパ部33Bは、遊星ローラ33の長手方向のほぼ中央部付近から両端部側が小径となるように形成してある。そして、前記各遊星ローラ33の両端部は、テーパ状の保持器35に回転自在に支持されている。
The
前記保持器35は、前記入力軸9の内端部に形成した大径部37の外周に軸受を介して回転自在に支持された大径リング部35Aと、前記ローディングカム23の内側面に備えた筒状部39に軸受を介して支持された小径リング部35Bとを一体的に備えたテーパ状の筒形状に構成してある。そして、前記各遊星ローラ33の両端部は前記大径リング部35A及び小径リング部35Bに回転自在に支持されているものである。
The
前記サンローラ31は、複数前記遊星ローラ33における第1テーパ部33Aの大径部付近(基部側)の内に接触しており、この第1テーパ部33Aの小径部付近(先端部側)の外側には、出力リング41が相対的に転動可能に接触してある。この出力リング41は、前記ローディングカム23に回転可能かつ軸方向へ移動可能に支持されており、この出力リング41の内側に前記遊星ローラ33が転動自在(公転自在)に内接してある。
The
上記出力リング41と前記ローディングカム23との間に、前記遊星ローラ33に対する出力リング41の押付力(押圧力)を大きくするための前記ローディングカム機構21が介在してある。より詳細には、前記ローディングカム23及び出力リング41が互いに対向した対向面には、放射方向(径方向)に形成したV字形状のカム面を備えた複数のカム溝23C,41Cが対向して設けてあり、この対向したカム溝23C,41C内には、ボール又はローラなどのごとき力伝達部材43が介在してある。
Between the
前記ローディングカム機構21は、出力軸11に負荷が作用して、出力リング41とローディングカム23との間に僅かに位相差が生じると、前記カム溝23C,41Cの傾斜したカム面でもって前記力伝達部材43を挟圧することとなり、前記出力リング41を遊星ローラ33へ押圧するスラスト方向の大きな力が発生するものである。この際発生する押圧力の大きさは、前記カム溝23C,41Cにおけるカム面の傾斜角を予め所定角度に設定することにより、出力軸11に作用する負荷に対応した押圧力にすることができるものである。
When the load is applied to the
既に理解されるように、出力軸11に負荷が作用すると、遊星ローラ33に対する出力リング41の押圧力がより大きくなるものであり、遊星ローラ33と出力リング41との間の伝達効率の向上が図られるものである。
As already understood, when a load is applied to the
前記遊星ローラ33における第2テーパ部33Bの外側の母線は前記回転軸19の軸心と平行であり、この母線部分に変速リング45の内面が接触してある。この変速リング45は、前記フランジ部材5をハウジング3に締付け固定したボルトのごとき複数のガイド部材47に案内されて、前記回転軸19の軸心と平行な方向に移動可能に設けられている。そして、前記変速リング45を移動するために、前記ハウジング3内には前記ガイド部材47と平行なネジ部材49が回転自在に設けられており、このネジ部材49に前記変速リング45が移動自在に螺合してある。
A bus bar on the outer side of the second
したがって、ハウジング3の外部に備えたハンドル(図示省略)等の変速操作部を操作して前記ネジ部材49を回転操作すると、前記変速リング45はガイド部材47に案内されて移動し、前記遊星ローラ33における第2テーパ部33Bに対する変速リング45の接触位置を変更することができるものである。
Therefore, when the shift member such as a handle (not shown) provided outside the housing 3 is operated to rotate the
前記入力軸9の回転を前記サンローラ31に伝達し、かつサンローラ31を前記遊星ローラ33へ押圧するために、入力軸9とサンローラ31との間には回転力伝達機構51が設けられている。より詳細には、前記入力軸9の前記大径部37の複数箇所には、前記サンローラ31の外周面に備えた軸方向の複数の係合溝31Gにそれぞれ摺動可能に係合した複数の突出部37Pが備えられている。すなわち、上記係合溝31Gと突出部37Pは常に係合した状態を保持する一種の噛合クラッチを構成しているものである。したがって、前記入力軸9の回転をサンローラ31へ伝達することができるものである。
In order to transmit the rotation of the
前記入力軸9の回転時に、前記サンローラ31を遊星ローラ33へ押し付けるために、前記サンローラ31と対向した入力軸9の対向面には放射方向の複数の長溝53が形成してあり、この長溝53内には、ボールあるいはローラなどのごとき移動体55が移動可能に内装してある。そして、前記サンローラ31が前記入力軸9と対向した対向面には、前記移動体55に接触し、かつ外径部側が前記入力軸9側へ接近するように傾斜したカム面57が形成してある。
In order to press the
以上のごとき構成より明らかなように、サンローラ31は、内側から遊星ローラ33を外方向へ押圧するように、遊星ローラ33の長手方向のほぼ中間部に接触するものである。そして、出力リング41及び変速リング45は、前記遊星ローラ33の外方向への移動を規制するように、遊星ローラ33の端部側に接触するものである。換言すれば、サンローラ31が遊星ローラ33の中央部付近を外方向へ押圧する力と、出力リング41及び変速リング45が遊星ローラ33の両端側を内方向へ押圧する力とが均衡した状態にあるものである。
As apparent from the above configuration, the
したがって、サンローラ31と遊星ローラ33との接触圧を大きくすると、出力リング41,変速リング45と遊星ローラ33との接触圧が大きくなるものであり、前記接触圧を大きくして伝達効率の向上を図ることができるものである。
Therefore, when the contact pressure between the
さて、前述のごとき構成において、入力軸9を回転すると、前記移動体55等を介してサンローラ31が一体的に回転される。したがって、サンローラ31の外周に転動自在に接触した遊星ローラ33は、サンローラ31によって回転(自転)される。前記遊星ローラ33は、回転方向には不動状態の変速リング45に転動自在に内接してあるので、遊星ローラ33は、変速リング45に沿って転動(公転)されることになる。
In the configuration as described above, when the
ここで、前記変速リング45が、遊星ローラ33における第2テーパ部33Bの中立位置に接触した状態にあると、前記出力軸11は停止状態にあり、出力は零である。そして、図1において変速リング45を右方向へ移動して(図1に示す状態)、変速リング45の接触位置を遊星ローラ33における第2テーパ部33Bの小径部側に移動すると、出力軸11は次第に増速されるものである。そして、前記中立位置から変速リング45を左方向へ移動すると、前記出力軸11は逆回転されるものである。
Here, when the
前述のごとく入力軸9が回転され、次第に高速になると、入力軸11の大径部37に備えた移動体55が遠心力によって放射外方向へ次第に移動される。前記移動体55が長溝53に沿って外方向に移動されると、カム面57の作用によってサンローラ31が遊星ローラ33へ次第に押圧され、接触圧が次第に大きくなる。
As described above, when the
そして、前記入力軸9の回転が低速になり、移動体55に作用する遠心力が小さくなると、弾性部材32の付勢力及びカム面57の作用によって移動体55が内方向へ移動される。したがって、前記サンローラ31を押圧する押圧力が小さくなり、サンローラ31と遊星ローラ33との間に滑りを生じ、出力軸11への力の伝達が遮断されることになる。すなわち、一種のクラッチ機能を奏することになる。よって、変速リング45の位置に拘りなく、入力軸9の回転を低速にすることによりクラッチが切れる態様となり、安全性の向上を図ることができるものである。
When the
ところで、前述のごとく入力軸9を回転してサンローラ31を一体的に回転し、遊星ローラ33を介して出力リング41を回転すると、ローディングカム機構21を介して出力軸11が一体的に回転される。そして、出力軸11に負荷が作用すると、ローディングカム機構21におけるローディングカム23と出力リング41とが回転方向に僅かに位置ずれ(位相差)を生じる。
Incidentally, as described above, when the
前述のように、ローディングカム23と出力リング41との間に僅かに位相差が生じると、それぞれに備えたカム溝23C,41Cが力伝達部材43をより強力に挟圧することによる楔作用によって、出力リング41は遊星ローラ33へ強力に押し付けられる。遊星ローラ33に対する出力リング41の押付力が大きくなって接触圧が次第に大きくなると、遊星ローラ33を内側から支持する態様のサンローラ31と遊星ローラ33との接触圧も大きくなる。
As described above, when a slight phase difference occurs between the
さらに、サンローラ31と遊星ローラ33との接触位置を支点として外方向へ押圧される傾向にある遊星ローラ33の第2テーパ部33Bと変速リング45との接触圧も大きくなる。したがって、出力軸11の負荷に応じた接触圧が確保可能となり、大きな負荷も伝達可能となる。
Furthermore, the contact pressure between the second
前述したように、ローディングカム機構21の作用によって出力リング41を遊星ローラ33方向へ押圧する力は、遊星ローラ33を介してサンローラ31へ伝達される。そして、サンローラ31は回転軸19に備えたストッパー19Sに当接して右方向への移動が規制される。すなわち上記ストッパー19Sには、図1において右方向への力が作用することになる。
As described above, the force that presses the
一方、前記出力リング41を遊星ローラ33方向へ押圧する力の反力はローディングカム23によって受けることとなり、ローディングカム23は図1において左方向へ移動される傾向にある。上記ローディングカム23に作用する力は軸受25,フランジ部材29を介して回転軸19へ伝達される。すなわち、図1において、回転軸19の右端部側には右方向への力が作用し、当該回転軸19の左端部側には左方向への力が作用することになる。
On the other hand, the reaction force of the force pressing the
したがって、ローディングカム機構21において発生した左右方向(スラスト方向)の力は回転軸19において受けることとなり、回転軸19において相殺することになる。よって、前述の左右方向の力がハウジング3に伝達されることがないので、ハウジング3を、例えば厚肉の剛体構成とする必要がなく、全体的構成の小型軽量化を図ることができ、前述したごとき問題を解消し得るものである。
Therefore, the force in the left-right direction (thrust direction) generated in the
図2は第2の実施形態を示すもので、前述した構成と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。 FIG. 2 shows a second embodiment, and the same reference numerals are given to components having the same functions as those described above, and redundant description is omitted.
この実施形態においては、ローディングカム23の外周面に出力ギア59を備え、出力軸11に備えたギア61を上記出力ギア59に噛合した構成である。この構成においては、入力軸9と出力軸11とを同一軸心上から外すことができ、入力軸9に対する出力軸11の配置位置の自由度が向上するものである。
In this embodiment, an
図3は第3の実施形態を示すもので、前述した実施形態の構成と同一機構を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。 FIG. 3 shows a third embodiment, and the same reference numerals are given to components having the same mechanism as the configuration of the above-described embodiment, and redundant description is omitted.
この第3の実施形態においては、前記サンローラ31を、遊星ローラ33側のテーパ部を備えた第1ローラ31Aと回転力伝達機構51側の第2ローラ31Bとに分割し、上記第1ローラ31Aと第2ローラ31Bとの間に、前記ローディングカム機構21と同一構成のローディングカム機構63を備えた構成である。すなわち、前記第1,第2のローラ31A,31Bの対向面には前記カム溝23C,41Cと同様のカム溝31Cがそれぞれ備えられ、この対向したカム溝31C内には、前記力伝達部材43と同様の力伝達部材65が介在してある。
In the third embodiment, the
上記構成においては、一方のローディングカム機構63の作用によって第1ローラ31Aが遊星ローラ33へ強力に押圧され、他方のローディングカム機構21の作用によって出力リング41が遊星ローラ33へ強力に押圧される。すなわち、入力側にローディングカム機構63を備え、出力側にローディングカム機構21を備えた構成であるから、サンローラ31と遊星ローラ33との間の接触圧及び出力リング41、変速リング45と遊星ローラ33との間の接触圧がより大きくすることができ、出力効率をより向上することができるものである。
In the above configuration, the
また、前記ローディングカム機構21,63において発生したスラスト方向の押圧力の反力は回転軸19の両端側で受けることとなり、前述と同様の効果を奏し得るものである。
In addition, the reaction force of the thrust force generated in the
ところで、図3に示した実施形態において、ローディングカム機構21を省略する構成とする場合には、ローディングカム23と出力リング41とを一体化した構成であってもよく、さらには軸受25等を省略して出力軸11と回転軸19とを一体化した構成としても、実施可能である。この場合、回転軸19は出力側に属することになるものである。
In the embodiment shown in FIG. 3, when the
既に理解されるように、ローディングカム機構を入力側又は出力側の少なくとも一方にローディングカム機構を備えた構成として実施可能である。 As can be understood, the loading cam mechanism can be implemented as a configuration including a loading cam mechanism on at least one of the input side and the output side.
1 遊星ローラ変速装置
3 ハウジング
9 入力軸
11 出力軸
19 回転軸
19S ストッパー
21,63 ローディングカム機構
23 ローディングカム
23C,31C,41C カム溝
25 軸受
31 サンローラ
33 遊星ローラ
33A 第1テーパ部
33B 第2テーパ部
35 保持器
37 大径部
41 出力リング
43,65 力伝達部材
45 変速リング
51 回転力伝達機構
53 長溝
55 移動体
57 カム面
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Planetary roller transmission 3
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KR100792846B1 (en) * | 2006-12-19 | 2008-01-14 | 주식회사 포스코 | Scrap tamping apparatus of electric furnace |
KR101301702B1 (en) | 2012-07-24 | 2013-09-03 | 원광대학교산학협력단 | Reduction apparatus of revolution using friction drive |
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