JP2008016936A - アンテナおよびアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 垂直方向に取り付けた際に水平偏波を送受信できる低姿勢のアンテナとする。
【解決手段】 アンテナ1は、平板状の細長い形状とされたアース板10と、アース板10上に所定間隔を置いてほぼ平行に配置されている平板状の細長い形状とされた給電素子12と、該給電素子12の全面を覆うよう給電素子12上に所定間隔を介してほぼ平行に配置された平板状の細長い形状とされた放射素子13と、放射素子13の長手方向の端部をそれぞれアース板10に短絡する細長い形状とされた一対のショート板11a、11bを備えている。アンテナ1を垂直方向に取り付けた際に、水平面(X−Y面)内に水平偏波を放射する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、指向性を有する広帯域な利得特性を示す低姿勢のアンテナおよびアンテナ装置に関するものである
特願2006−9213号として既に提案したアンテナ装置の構成を示す平面図を図15に示す。
図15に示すアンテナ装置100は、第1アンテナ120a、第2アンテナ120b、第3アンテナ120c、第4アンテナ120dの4個のアンテナを備えている。第1アンテナ120aないし第4アンテナ120dは、折り返しダイポールアンテナとされプリント基板102aの表面に形成されている。この場合、第1アンテナ120aはプリント基板102aの紙面上の上部に、第2アンテナ120bはプリント基板102aの左側に、第3アンテナ120cはプリント基板102aの下部に、第4アンテナ120dはプリント基板102aの右側に形成されている。第2アンテナ120bおよび第4アンテナ120dの中央部は、第1アンテナ120aおよび第3アンテナ120cの間に入り込むように屈曲されており、このため、隣接するアンテナ同士が近接して配置される。これにより、第1アンテナ120aないし第4アンテナ120dは隣接するアンテナ同士で高周波的に干渉するようになる。
第1アンテナ120aの給電点にはバラン121aが接続されて平衡−不平衡変換され、バラン121aの不平衡出力の一方はプリント基板102a上に形成されている給電ライン122aに接続され、他方はプリント基板102a上に形成されているアース接点123aに接続されている。プリント基板102aの裏面には破線で図示するアース面102bが形成されており、アース接点123aはスルーホールによりアース面102bに接続されている。第2アンテナ120bないし第4アンテナ120dも同様とされており、各アンテナ120b〜120dの給電点にはバラン121b〜121dが接続されて平衡−不平衡変換され、バラン121b〜121dの不平衡出力の一方はプリント基板102a上に形成されている給電ライン122b〜122dに接続され、他方はプリント基板102a上に形成されているアース接点123b〜123dに接続されている。アース接点123b〜123dはスルーホールによりアース面102bに接続されている。なお、給電ライン122b〜122dは、アース面102bに対向するストリップラインとされている。
第1アンテナ120aないし第4アンテナ120dからバラン121aないしバラン121dを介して引き出された給電ライン122aないし給電ライン122dの端部は接続部124に集合される。接続部124はプリント基板102aのほぼ中央に設けられており、接続部124において第1アンテナ120aないし第4アンテナ120dの接続態様が選択されている。すなわち、第1アンテナ120aないし第4アンテナ120dのそれぞれは、接続部124において給電されるか、開放されるか、短絡されるかあるいは終端されるかのいずれかの接続態様が選択できるようにされている。そして、接続部124から第1アンテナ120aないし第4アンテナ120dの出力が出力される。接続部124には、合成出力を出力するための同軸ケーブルとされる給電ケーブルが接続されてプリント基板102aの裏面から導出されている。なお、給電ケーブルの芯線が接続部124における給電接点に接続され、給電ケーブルのシールド線がプリント基板102aの裏面に形成されているアース面102bに接続される。接続部124には矩形の給電接点と4つの矩形のアース接点のパターンが形成されており、それぞれの給電ライン122aないし給電ライン122dと給電接点との間が接続導体で接続されたり、あるいはアース接点の間が終端素子で接続されたり、開放されたりする。これにより指向特性を変化することができる。
上記したアンテナ装置では、アンテナ面を大地に対して水平に置くと水平偏波を送受信できるが、アンテナ装置近傍に金属導体を置くとその金属導体がアンテナ放射に悪影響を及ぼして利得が減少するようになる。このため、アンテナ装置をTV受像機等の金属製とされる筐体に一体に組み込むことが困難になるという問題点があった。また、水平偏波を受信する際に、アンテナ装置は水平方向に設置しなければならないため、TV受像機等の筐体が金属製でなくても側板等の垂直方向の取り付け場所には適さないという問題点もあった。
そこで、本発明は垂直方向に取り付けた際に水平偏波を送受信できる低姿勢のアンテナとすることで受信機等の筐体の垂直方向の取り付け場所に適したアンテナ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のアンテナは、平板状の細長い矩形状とされたアース板と、アース板上に所定間隔を置いてほぼ平行に配置されている平板状の細長い形状とされた給電素子と、該給電素子の全面を覆うよう給電素子上に所定間隔を介してほぼ平行に配置された平板状の細長い矩形状とされた放射素子と、放射素子の長手方向の端部をそれぞれアース板に短絡する一対のショート板を備えることを最も主要な特徴としている。
本発明のアンテナ装置は、平板状の細長い矩形状とされたアース板と、アース板上に所定間隔を置いてほぼ平行に配置されている平板状の細長い形状とされた給電素子と、該給電素子の全面を覆うよう給電素子上に所定間隔を介してほぼ平行に配置された平板状の細長い矩形状とされた放射素子と、放射素子の長手方向の端部をそれぞれアース板に短絡する一対のショート板を備えることで、垂直方向に取り付けた際に水平偏波を送受信できる低姿勢のアンテナとすることができ、受信機等の筐体に一体に取り付けることのできる地上デジタル放送受信用のアンテナとして好適なアンテナ装置とすることができる。
本発明の第1実施例のアンテナの構成を図1ないし図3に示す。ただし、図1は本発明の第1実施例のアンテナの構成を示す斜視図であり、図2は本発明の第1実施例のアンテナの構成を示す側面図であり、図3は本発明の第1実施例のアンテナの構成を分解して示す斜視図である。
これらの図に示す第1実施例のアンテナ1は、縦に長い矩形の平板状に形成された金属板からなるアース板10と、アース板10の面から所定間隔空けてほぼ平行に配置されている縦に細長い矩形の平板状に形成された金属板からなる給電素子12と、給電素子12と所定の間隙を介してほぼ平行に配置されている縦に長い矩形の平板状に形成された金属板からなる放射素子13とを備えている。さらに、放射素子13の上下の短辺のほぼ中央をアース板10に短絡する細長い矩形の平板状に形成された金属板からなる一対のショート板11a、11bが設けられている。給電素子12の全面は放射素子13により覆われており、給電素子12のほぼ中央の給電点12aに同軸ケーブル14により給電されるT字状の給電素子とされている。この場合、同軸ケーブル14の芯線が延伸されて給電素子12のほぼ中央にハンダ付けされ、同軸ケーブル14の外部導体とされる編組線がアース板10にハンダ付けされる。
このように、アース板10、給電素子12および放射素子13は互いにほぼ平行に配置されており、放射素子13の両端は一対のショート板11a、11bでアース板10に短絡されている。アース板10、給電素子12、ショート板11a、11bおよび放射素子13は、例えば厚さ約0.5mmの銅板等の金属板を用いて形成されている。また、比誘電率がほぼ1である発泡スチロールを、アース板10と給電素子12の間、および、給電素子12と放射素子13の間に配置することにより、アース板10、給電素子12および放射素子13が図示する位置関係で固定されている。さらに、アース板10、給電素子12および放射素子13を絶縁基板上に金属を蒸着あるいは金属箔を被着することにより形成するようにしても良い。さらに、アース板10、給電素子12および放射素子13を樹脂などの絶縁性の支持台により固定したり、固定に際して挟持やねじで固着するようにしてもよい。さらにまた、給電素子12への給電のために同軸ケーブル14を使用しているが、これに替えてアース板10をプリント基板で構成してプリント基板上に形成したマイクロストリップラインやコプレナーラインで給電を行うようにしてもよい。
本発明の第1実施例にかかるアンテナ1の長手方向を、図1、図2に示すようにZ軸に沿って垂直に配置した際にX−Y面とされる水平面内において水平偏波を放射することのできるアンテナとなる。従って、このアンテナ1を地上デジタル放送受信用のアンテナに適用する際には、アンテナ1の長手方向が垂直になるよう取り付ければよいことになる。
本発明の第1実施例にかかるアンテナ1は、低域の周波数f1から高域の周波数f2にわたる周波数帯域が使用周波数帯域とされ、周波数f1の波長をλ1、周波数f2の波長をλ2とした際に、給電素子12の長辺の長さL3が約λ2/2をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数に応じて定められる長さとされ、放射素子13の長辺の長さL1が約0.4λ1をほぼ中心とする所定範囲の低域の周波数の波長に応じて定められる長さとされていることを特徴としている。この構成により、本発明の第1実施例にかかるアンテナ1は、周波数f1ないし周波数f2の広帯域とされる使用周波数帯域にわたり良好な電気的特性を示すようになる。
本発明の第1実施例にかかるアンテナ1の物理寸法の一例を以下に記述する。この場合、アンテナ1は地上デジタル放送受信用のアンテナとされ、使用周波数帯域を、実際にチャンネルが割り当てられている内の470MHz〜680MHzとする。このような広帯域にわたり良好な電気的特性を得るために、アース板10の長辺の長さL2は約300mm、短辺の長さW2は約100mmとされ、給電素子12の長辺の長さL3は約200mmとされ、短辺の長さW3は約10mmとされ、放射素子13の長辺の長さL1は約280mm、短辺の長さW1は約50mmとされる。また、ショート板11a、11bの長さhは約40mmとされ、幅は約10mmとされる。さらに、アース板10と給電素子12との間隔h1は約30mmとされ、給電素子12と放射素子13との間隙h2は約10mmとされる。これにより、アンテナ1のアンテナ高は約40mmとなり、低姿勢のアンテナとすることができる。
上述した寸法とした場合のアンテナ1の長手方向をZ軸に沿って垂直に配置した際にX−Y面とされる水平面内において水平偏波が放射される。そのX−Y平面の周波数に応じた放射パターンを図4ないし図7に示す。ただし、各放射パターンにおいては最大値を0dBに正規化して示している。
図4は、周波数が470MHzの場合のX−Y平面の放射パターンであり、±Y軸方向に半値角約92度で最大利得を持ち、±X軸方向にヌル点を持つ、8の字型の良好な放射パターンが得られている。図5は、周波数が530MHzの場合のX−Y平面の放射パターンであり、±Y軸方向に半値角約93度で最大利得を持ち、±X軸方向にヌル点を持つ、8の字型の放射パターンが得られている。図6は、周波数が620MHzの場合のX−Y平面の放射パターンであり、±Y軸方向に半値角約96度で最大利得を持ち、±X軸方向にヌル点を持つ、8の字型の放射パターンが得られている。図7は、周波数が680MHzの場合のX−Y平面の放射パターンであり、±Y軸方向に半値角約91度で最大利得を持ち、±X軸方向にヌル点を持つ、8の字型の放射パターンが得られている。このように、使用周波数帯域にわたり90度を超える半値角を得ることができるようになる。
次に、上述した寸法とした場合のアンテナ1におけるX−Y面の水平偏波最大利得の周波数特性を図8に示す。図8は、本発明のアンテナ1における±Y軸方向の最大利得の周波数特性であり、470MHzないし680MHzの比帯域約36.5%の広範囲な周波数帯域において最大利得0dB以上が得られている。
このように、本発明の第1実施例にかかるアンテナ1は、地上デジタル放送受信用のアンテナに好適とされ、使用周波数帯を、実際にチャンネルが割り当てられる内の470MHz〜680MHzとすることができる。この場合、低い周波数470MHzの波長をλ1、高い周波数680MHzの波長をλ2とした場合、放射素子13の長さL1を約0.4λ1、給電素子12の長さL3を約0.5λ2とすることができる。さらに、アンテナ1の高さhは約40mm(約0.06λ1)となり、非常に低姿勢なアンテナとなる。
次に、本発明にかかる第2実施例のアンテナ2の構成を示す側面図を図9に示す。第2実施例のアンテナ2は、第1実施例のアンテナ1のショート板を短くしてアンテナ高を低くすると共に、放射素子と給電素子の長さを若干短くして構成されている。すなわち、第2実施例のアンテナ2において、放射素子12’の長辺の長さL1は約240mmとされ、給電素子13’の長辺の長さL3は約120mmとされ、ショート板11a’、11b’の長さh’は約20mmとされている。そして、アース板10と給電素子12との間隔は約10mmとされ、給電素子12と放射素子13との間隙も約10mmとされている。第2実施例のアンテナ2もZ軸に沿って垂直に配置した際にX−Y面とされる水平面内において水平偏波を放射することのできるアンテナとなる。このアンテナ2では、0dB以上の利得が得られる周波数帯域は約495MHz〜約530MHzの狭帯域とすることができ、その比帯域は約6.8%となる。このように本発明にかかるアンテナでは、アンテナ高を低くしたり給電素子の長さを短くすることにより、狭帯域化することもできる。
次に、上記説明した本発明にかかる第1実施例のアンテナ1を利用した指向特性を切り替えることができる本発明の第1実施例のアンテナ装置の構成を示す斜視図を図10に示す。
図10に示すように第1実施例のアンテナ装置は、直交するように約90度回転して配置された第1アンテナ3および第2アンテナ4の2つのアンテナを備えている。第1アンテナ3および第2アンテナ4は垂直方向に約90度回転して並べて配置されており、第1アンテナ3および第2アンテナ4の構成は、第1実施例のアンテナ1と同様の構成とされている。第1アンテナ3では、金属板からなる第1アース板20、第1給電素子22および第1放射素子23が互いにほぼ平行に配置されており、それぞれ縦に細長い矩形の平板状に形成されている。また、第1放射素子23の上下の短辺は金属板からなる一対の第1ショート板21a、21bにより第1アース板20に短絡されている。また、第2アンテナ4では、金属板からなる第2アース板30、第2給電素子32および第2放射素子33が互いにほぼ平行に配置されており、それぞれ縦に細長い矩形の平板状に形成されている。また、第2放射素子33の上下の短辺は金属板からなる一対の第1ショート板31a、31bにより第1アース板30に短絡されている。
このアンテナ装置において、第1アンテナ3から導出されている第1同軸ケーブル24および第2アンテナ4から導出されている第2同軸ケーブル34は、アンテナ制御器40に導入されている。アンテナ制御器40は、給電するアンテナを第1アンテナ3と第2アンテナ4とのいずれかを選択することにより、最良の方向へ放射または最良の方向から受信できるようアンテナ装置の指向特性を切り替えられるようにしている。アンテナ装置における第1アンテナ3および第2アンテナ4からは、X−Y面とされる水平面内に水平偏波が放射される。例えば、アンテナ制御器40において第1アンテナ3が選択されて給電されると、アンテナ装置の指向特性は図11に示す第1アンテナ3として示す±Y軸方向に最大利得を持ち、±X軸方向にヌル点を持つ、8の字型の放射パターンとなる。また、アンテナ制御器40において第2アンテナ4が選択されて給電されると、アンテナ装置の指向特性は図11に示す第2アンテナ4として示す±X軸方向に最大利得を持ち、±Y軸方向にヌル点を持つ、8の字型の放射パターンとなる。そして、本発明の第1実施例のアンテナ装置においては、第1アンテナ3および第2アンテナ4の使用周波数帯域における半値角は少なくとも90度を超えていることから、水平面内のいずれの方向にも指向特性を向けるよう切り替えることができるようになる。
次に、上記説明した本発明にかかる第1実施例のアンテナ1を利用した指向特性を切り替えることができる本発明の第2実施例のアンテナ装置の構成を示す斜視図を図11に示す。
図11に示すように第2実施例のアンテナ装置は、垂直に配置される矩形の平板状の固定板71上に間隔を置いてほぼ平行に配置された第1アンテナ5および第2アンテナ6の2つのアンテナを備えている。第1アンテナ5の第1放射素子53と第2アンテナ6の第2放射素子63が属する面は同じ面とされるよう横方向に間隔を置いて並べて配置されており、第1アンテナ3および第2アンテナ4の構成は、第1実施例のアンテナ1と同様の構成とされている。第1アンテナ5では、金属板からなる第1アース板50、第1給電素子52および第1放射素子53が互いにほぼ平行に配置されており、それぞれ縦に細長い矩形の平板状に形成されている。また、第1放射素子53の上下の短辺は金属板からなる一対の第1ショート板51a、51bにより第1アース板50に短絡されている。また、第2アンテナ6では、金属板からなる第2アース板60、第2給電素子62および第2放射素子63が互いにほぼ平行に配置されており、それぞれ縦に細長い矩形の平板状に形成されている。また、第2放射素子63の上下の短辺は金属板からなる一対の第2ショート板61a、61bにより第1アース板60に短絡されている。
このアンテナ装置において、第1アンテナ5から導出されている第1同軸ケーブル54および第2アンテナ6から導出されている第2同軸ケーブル64は、アンテナ制御器70に導入されている。固定板71は、例えば受信機の筐体の裏蓋とされており、裏蓋が金属製とされている場合には第1アース板50と第2アース板60を省略して、固定板71で代用することができる。アンテナ制御器70は、給電するアンテナを第1アンテナ5と第2アンテナ6とのいずれかを選択することにより、アンテナ装置の指向特性を切り替えるようにしている。アンテナ装置における第1アンテナ5および第2アンテナ6からは、X−Y面とされる水平面内に水平偏波が放射される。例えば、金属製の固定板71に取り付けられたアンテナ装置におけるアンテナ制御器70において第1アンテナ5が選択されて給電されると、アンテナ装置の指向特性は図13に示す第1アンテナ5として示す−Y軸方向に最大利得を持つ放射パターンとなる。また、アンテナ制御器70において第2アンテナ6が選択されて給電されると、アンテナ装置の指向特性は図13に示す第2アンテナ6として示す+Y軸方向に最大利得を持つ放射パターンとなる。このように、本発明の第2実施例のアンテナ装置においては、第1アンテナ5および第2アンテナ6のいずれかを選択することにより、最良の方向へ放射または最良の方向から受信できるようアンテナ装置の指向特性を切り替えられるようになる。
以上説明した第1,2実施例のアンテナ装置において、アンテナ制御器40,70は、任意の位置に設けることができる。また、第1のアンテナ3,5および第2のアンテナ4,6の同軸ケーブルに替えて、マイクロストリップラインやコプレナーラインなどを用いるようにしてもよい。さらに、使用するアンテナの数は3以上としてもよく、この場合に合成器によりアンテナの受信信号を合成するようにしてもよい。さらにまた、アンテナ寸法は他のアンテナなどの影響を考慮しながら調整を行ってもよい。
制御部40,70とされる制御部80の構成の一例を図14に示す。制御部80は、給電源81に接続された可動接点aと第1アンテナ8−1および第2アンテナ8−2がそれぞれ接続されている固定接点b,cとを有するスイッチから構成されている。ここで、可動接点aを固定接点bに切り替えると、給電源81から第1アンテナ8−1に給電されるようになる。同様にして可動接点aを固定接点cに切り替えることにより、給電源81から第2アンテナ8−2に給電されるようになる。このように切り替えることにより、本発明にかかるアンテナ装置は電波が到来する方向に合わせて制御部80により第1アンテナ8−1および第2アンテナ8−2のいずれかを選択することで、最適な指向性をもつアンテナ装置として動作するようになる。この場合、コイルLやコンデンサCなどの整合回路でインピーダンス調整を行ったり、位相器や合成器を用いて細かな指向性制御を行ってもよい。
なお、本発明にかかるアンテナのアンテナ形状は平板状の矩形に限らず、球面や曲面で給電素子、放射素子およびアース板を構成してもよく、給電素子や放射素子の幅はアース板の長辺を越えない範囲で設定可能である。さらに、給電素子や放射素子およびアース板は、四角形や円形などの形状の穴を開けて軽量化を図ってもよいし、側面の辺を切り欠いて周囲長を変化させるようにしてもよい。さらにまた、同軸ケーブルの給電点と給電素子の給電点の間に、LやCなどを利用した整合回路を挿入してもよい。そして、アース板を地面に対して水平に設置して垂直偏波を放射することも可能であり、アンテナの設置方向や放射偏波は状況に合わせて適宜設定することができる。
以上説明した本発明にかかるアンテナおよびアンテナ装置の実施例においては、地上デジタル放送用のアンテナ装置として説明したがこれに限るものではなく、使用周波数帯域が広帯域とされる低姿勢のアンテナおよびアンテナ装置に適用することができる。
本発明の第1実施例のアンテナの構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施例のアンテナの構成を示す側面図である。 本発明の第1実施例のアンテナの構成を示す分解して示す斜視図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおける周波数が470MHzの場合のX−Y平面の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおける周波数が530MHzの場合のX−Y平面の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおける周波数が620MHzの場合のX−Y平面の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおける周波数が680MHzの場合のX−Y平面の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおけるX−Y面の水平偏波最大利得の周波数特性を示す図である。 本発明にかかる第2実施例のアンテナの構成を示す側面図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置において切り替えられる指向特性を示す図である。 本発明の第2実施例のアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施例のアンテナ装置において切り替えられる指向特性を示す図である。 本発明の第1,2実施例のアンテナ装置における制御部の構成を示す図である。 既に提案したアンテナの構成を示す図である。
符号の説明
1 アンテナ、2 アンテナ、3 第1アンテナ、4 第2アンテナ、5 第1アンテナ、6 第2アンテナ、8−1 第1アンテナ、8−2 第2アンテナ、10 アース板、11a ショート板、12 給電素子、12a 給電点、13 放射素子、14 同軸ケーブル、20 第1アース板、21a 第1ショート板、22 第1給電素子、23 第1放射素子、24 第1同軸ケーブル、30 第2アース板、31a 第2ショート板、32 第2給電素子、33 第2放射素子、34 第2同軸ケーブル、40 アンテナ制御器、50 第1アース板、51a 第1ショート板、52 第1給電素子、53 第1放射素子、54 第1同軸ケーブル、60 第2アース板、61a 第2ショート板、62 第2給電素子、63 第2放射素子、64 第2同軸ケーブル、70 アンテナ制御器、71 固定板、80 制御部、81 給電源、100 アンテナ装置、102a プリント基板、102b アース面、120a 第1アンテナ、120b 第2アンテナ、120c 第3アンテナ、120d 第4アンテナ、121a〜121d バラン、122a〜122d 給電ライン、123a〜123d アース接点、124 接続部

Claims (3)

  1. 平板状の細長い矩形状とされたアース板と、
    該アース板上に所定間隔を置いてほぼ平行に配置されている平板状の細長い形状とされた給電素子と、
    該給電素子の全面を覆うよう前記給電素子上に所定間隔を介してほぼ平行に配置された平板状の細長い矩形状とされた放射素子と、
    該放射素子の長手方向の両端部からほぼ垂直に延伸されて、前記両端部をそれぞれ前記アース板に短絡する一対のショート板と、
    前記給電素子のほぼ中央部に給電する給電手段とを備え、
    前記放射素子の長手方向が垂直になるよう立設して配置した際に、前記放射素子の平板状の面にほぼ平行な方向に水平偏波が放射されることを特徴とするアンテナ。
  2. 請求項1記載の2つのアンテナを、前記給電素子の面が互いにほぼ直交するよう回転させて垂直方向に並べて配置されており、
    前記2つのアンテナにおけるいずれかの前記給電手段に選択的に給電するアンテナ制御手段が備えられていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1記載の2つのアンテナを、水平方向に離隔して前記給電素子の面が1つの面に属するよう並べて配置されており、
    前記2つのアンテナにおけるいずれかの前記給電手段に選択的に給電するアンテナ制御手段が備えられていることを特徴とするアンテナ装置。
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JP2010197080A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Sii Nanotechnology Inc 誘導結合プラズマ分析装置

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