JP3047896B2 - ヘリカルアンテナ及びその製造方法 - Google Patents

ヘリカルアンテナ及びその製造方法

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JP3047896B2
JP3047896B2 JP10315740A JP31574098A JP3047896B2 JP 3047896 B2 JP3047896 B2 JP 3047896B2 JP 10315740 A JP10315740 A JP 10315740A JP 31574098 A JP31574098 A JP 31574098A JP 3047896 B2 JP3047896 B2 JP 3047896B2
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frequency
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antenna according
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浩介 田邊
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星を用いた移動
体通信などの端末用アンテナに用いられるヘリカルアン
テナ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】衛星を用いた移動体通信においては、一
般に、送信周波数に1.985〜2.015GHz帯の
周波数を使用し、受信周波数に2.17〜2.2GHz
帯の周波数が使用している。このため、衛星と移動体間
の送受信に際しては、約30MHzの周波数帯域に対し
て低リターンロスで有効に送受信できる周波数特性のア
ンテナが必要になる。また、端末用アンテナとしては、
小型、軽量なアンテナが必要となる。このため、ヘリカ
ルアンテナが用いられるが、このようなヘリカルアンテ
ナの軸長や直径を小型化した場合には、伝送周波数帯域
が狭くなってしまう。
【0003】例えば、軸長が1/4から5/4波長前
後、直径が約0.1波長の4線巻ヘリカルアンテナの場
合、使用周波数帯域は非常に狭く、使用される周波数帯
域の1〜2%しかカバーできない。このため、衛星を使
用する移動体通信のように異なる周波数帯域の2つの周
波数、例えば1.985〜2.015GHzの周波数
帯、及び2.17〜2.2GHzの周波数帯を使用する
アンテナには不向きである。
【0004】図14は、1.985〜2.015GHz
の周波数帯域に調整したヘリカルアンテナを1.985
〜2.015GHzの周波数帯と、2.17〜2.2G
Hzの周波数に使用した場合の周波数とリターンロスと
の関係を示す特性図である。
【0005】図14において、△印96は周波数が1.
985GHzのリターンロスであり、△印97は周波数
が2.015GHzのリターンロスである。また、△印
98は周波数が2.17GHzのリターンロスであり、
△印99は周波数が2.2GHzのリターンロスであ
る。
【0006】この図14から明らかなように、1.98
5〜2.015GHzの周波数帯域に対しては送受信を
カバーすることができるが、2.17〜2.2GHzの
周波数帯に対してはカバーすることができない。
【0007】図15は、上記2つの周波数帯域をカバー
できるようにした従来におけるヘリカルアンテナ及びそ
の給電回路の構成図である。同図において、ヘリカルア
ンテナを構成する8線巻のアンテナ体90は平面状に展
開して示されている。このアンテナ体90を、図示省略
したポリカーボネイト等の誘電体からなる円筒体の外周
に巻き付けることにより、2つの周波数帯域をカバーで
きる8線巻のヘリカルアンテナを構成する。
【0008】上記アンテナ体90は、ポリイミド等の誘
電体シートから平行四辺形に成形されたフィルム902
と、このフィルム902の一方の面に該フィルム902
の長辺方向に所定のピッチ角で延在し、かつフィルム9
02の短辺方向に一定のピッチで平行に配設した導線か
らなる第1のアンテナエレメント904及び該第1のア
ンテナエレメント904より短い第2のアンテナエレメ
ント906とから構成され、この第1のアンテナエレメ
ント904と第2のアンテナエレメント906は下端側
が一線上に揃えられた状態でフィルム902の短辺方向
に交互に配列されている。
【0009】なお、第1のアンテナエレメント904の
長さは、1.985〜2.015GHzの周波数帯域に
調整され、第2のアンテナエレメント906の長さは、
2.17〜2.2GHzの周波数帯域に調整されてい
る。
【0010】給電回路92は、第1の周波数F1(1.
985〜2.015GHz帯)の給電系94と、第2の
周波数F2(2.17〜2.2GHz帯)の給電系96
から構成される。
【0011】第1の周波数F1の給電系94は、高周波
電力を180度の位相差を有する2つの高周波電力に分
配し、または180度の位相を有する高周波電力を合成
する分岐/合成回路941と、この分岐/合成回路94
1で分配された一方の高周波電力を90度の位相差を有
する2つの高周波電力(0度、−90度)に分配してア
ンテナ体90に供給し、またはアンテナ体90からの9
0度の位相差を有する2つの高周波電力(0度、−90
度)を合成する分岐/合成回路942と、分岐/合成回
路941で分配された他方の高周波電力を90度の位相
差を有する2つの高周波電力(−180度、−270
度)に分配してアンテナ体90に供給し、またはアンテ
ナ体90からの90度の位相差を有する2つの高周波電
力(−180度、−270度)を合成する分岐/合成回
路943とから構成される。この分岐/合成回路942
及び分岐/合成回路943の各入出力端はアンテナ体9
0の各第1のアンテナエレメント904に結合線944
を介して接続されている。945は第1の周波数F1の
給電系94の送受信系への接続端子である。
【0012】第2の周波数F2の給電系96は、高周波
電力を180度の位相差を有する2つの高周波電力に分
配し、または180度の位相を有する高周波電力を合成
する分岐/合成回路961と、この分岐/合成回路96
1で分配された一方の高周波電力を90度の位相差を有
する2つの高周波電力(0度、−90度)に分配してア
ンテナ体90に供給し、またはアンテナ体90からの9
0度の位相差を有する2つの高周波電力(0度、−90
度)を合成する分岐/合成回路962と、分岐/合成回
路961で分配された他方の高周波電力を90度の位相
差を有する2つの高周波電力(−180度、−270
度)に分配してアンテナ体90に供給し、またはアンテ
ナ体90からの90度の位相差を有する2つの高周波電
力(−180度、−270度)を合成する分岐/合成回
路963とから構成される。この分岐/合成回路962
及び分岐/合成回路963の各入出力端はアンテナ体9
0の各第2のアンテナエレメント906に結合線964
を介して接続されている。965は第2の周波数F2の
給電系96の送受信系への接続端子である。
【0013】上記のように構成された従来のヘリカルア
ンテナにおいて、送信に際し、給電系94の端子945
に送信系から第1の周波数F1の高周波電力が供給され
ると、この高周波電力は分岐/合成回路941、94
2、943により、0度、−90度、−180度、−2
70度の位相差を有する4つの高周波電力に分配されて
アンテナ体90の各第1のアンテナエレメント904に
供給され、電波として放射される。
【0014】また、給電系96の端子965に送信系か
ら第2の周波数F2の高周波電力が供給されると、この
高周波電力は分岐/合成回路961、962、963に
より、0度、−90度、−180度、−270度の位相
差を有する4つの高周波電力に分配されてアンテナ体9
0の各第2のアンテナエレメント905に供給され、電
波として放射される。
【0015】一方、ヘリカルアンテナに到来する電波の
うち、第1の周波数F1の電波はアンテナ体90の第1
のアンテナエレメント904で捕らえられ、この各第1
のアンテナエレメント904に誘起される高周波電力は
分岐/合成回路943、942、941により順次合成
され、端子945から受信系に供給される。
【0016】また、ヘリカルアンテナに到来する電波の
うち、第2の周波数F2の電波はアンテナ体90の第2
のアンテナエレメント905で捕らえられ、この各第2
のアンテナエレメント906に誘起される高周波電力は
分岐/合成回路963、962、961により順次合成
され、端子965から受信系に供給される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のヘリカルアンテナでは、2つの周波数帯域
のそれぞれに対応する長さに調整した4本ずつの導線か
らなる2組のアンテナエレメントを組み合わせ、この各
アンテナエレメントに対して別々の給電系を設ける構成
になっているため、2つの周波数帯域をカバーできるよ
うにすると、図12からも明らかなように、給電系数に
対応した2つの給電コネクタ及びヘリカルアンテナの各
導線に対する8つの接続箇所が必要になるほか、6つの
分岐/合成回路を必要とする。
【0018】従って、このような給電回路をプリント基
板に実装しようとすると平面的にしか構成できないた
め、プリント基板が大きくなり、給電回路部分が大型化
し複雑かつ高価になってしまう。また、ヘリカルアンテ
ナの各導線と分岐/合成回路間を接続する8本の接続ピ
ンなどをヘリカルアンテナの支持基板に近接して配置す
ることも非常に困難である。
【0019】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、複数の周波数帯域をカバーできる
とともに、各周波数帯域に調整したアンテナエレメント
に対する給電系を共用化できるヘリカルアンテナ及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、M(Mは2以上の整数)個の周波数帯域
をカバーするヘリカルアンテナであって、1個の入出力
ポートとN(Nは2以上の整数)個の結合線路を接続
し、前記各結合線路に各々異なる位相の信号を給電する
給電手段と、前記各結合線路毎に前記各結合線路から所
定の間隙をおいて配置された前記M個の周波数帯域の波
長に対応した長さのM個のアンテナエレメントと電磁的
に結合する結合手段と、前記N個の結合線路に電磁的に
結合されたN・M個のアンテナエレメントと、前記N個
の結合線路と前記N・M個のアンテナエレメントがヘリ
カル状に所定のピッチ角で取り付けられ、前記M個の周
波数帯域の波長よりも小さい直径を有する細径の円筒体
を備えることを特徴とする。
【0021】本発明によれば、複数の周波数帯域をカバ
ーできるとともに、各周波数帯域に調整したアンテナエ
レメントに対する給電系を共用化できる。
【0022】また、本発明は、 M(Mは2以上の整
数)個の周波数帯域をカバーするヘリカルアンテナの製
造方法であって、前記M個の周波数帯域の波長よりも小
さい直径を有する細径の円筒体を設け、前記円筒体の円
周上を覆うに足りる大きさの誘電体シートを設け、前記
誘電体シートに、1個の入出力ポートと接続されて各々
異なる位相の信号を伝送するN(Nは2以上の整数)個
の結合線路と、前記各結合線路毎に前記各結合線路から
所定の間隙をおいて配置して電磁的に結合された前記M
個の周波数帯域の波長に対応した長さのN・M個のアン
テナエレメントとを形成し、前記N個の結合線路と前記
N・M個のアンテナエレメントが形成された誘電体シー
トを前記円筒体に取り付けることを特徴とする。
【0023】本発明によれば、複数のアンテナエレメン
トと結合線路を同一の工程で形成でき、上記のヘリカル
アンテナを簡単に製造できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のヘリカルアンテナ
をその製造方法と共に図1〜図13を参照して説明す
る。
【0025】図1は本発明の実施の形態におけるヘリカ
ルアンテナの分解斜視図、図2はアンテナ体を平面状に
展開した状態及び該アンテナ体に接続される給電回路の
構成図である。
【0026】図1及び図2において、ヘリカルアンテナ
40は、第1の周波数F1(1.985〜2.015G
Hz帯)と第2の周波数F2(2.17〜2.2GHz
帯)の2つの周波数帯域をカバーできるように構成され
たアンテナ体50と、このアンテナ体50に共用される
給電回路60を備える。
【0027】上記アンテナ体50は、図1及び図2に示
すように、第1の周波数F1または第2の周波数F2の
波長の約8%の直径及び所定の長さを有するポリカーボ
ネイトやFRP等の誘電体からなる円筒体502と、こ
の円筒体502の外周に巻き付けたポリイミド等からな
る平行四辺形の誘電体シート504を備える。
【0028】誘電体シート504の一方の面には、図2
に示すように、誘電体シート502の長辺方向に延在す
るピッチ角が約69度の4本の第1のアンテナエレメン
ト506と該第1のアンテナエレメント506より短い
4本の第2のアンテナエレメント508が誘電体シート
504の短辺方向に一定の間隔で平行に、かつ交互に配
列され、この第1のアンテナエレメント506と第2の
アンテナエレメント508の下端側は一線上に揃えられ
ている。
【0029】上記第1のアンテナエレメント506の長
さは、第1の周波数F1の波長の約3/4であり、第2
のアンテナエレメント508の長さは、第2の周波数F
2の波長の約3/4である。
【0030】また、第1のアンテナエレメント506と
第2のアンテナエレメント508の下端側に対応する誘
電体シート504の箇所には、互いに隣接する第1のア
ンテナエレメント506と第2のアンテナエレメント5
08と電磁的に結合する4個の結合線路510が形成さ
れている。
【0031】上記結合線路510の長さは、第1の周波
数F1または第2の周波数F2の波長の約14%であ
る。また、結合線路510と第1のアンテナエレメント
506及び第2のアンテナエレメント508との間隙
は、第1の周波数F1または第2の周波数F2の波長の
約1%である。
【0032】上記のように第1及び第2のアンテナエレ
メント506、508の長さ、及び結合線路510の長
さ等を上述する値に設定する理由は、第1、第2の周波
数F1、F2等に対してヘリカルアンテナの整合性を得
るため、及びヘリカルアンテナの天頂方向に幅の広い放
射パターン特性(指向特性)を得るためである。
【0033】なお、上記第1のアンテナエレメント50
6、第2のアンテナエレメント508及び結合線路51
0は、誘電体シート504の表面に銅箔層を予め形成し
ておき、この銅箔層を図2に示すアンテナのエレメント
パターンにエッチングすることにより同一の工程で同時
に形成される。
【0034】図1において、給電回路60は、円盤部6
02A及び円盤部602Aの上面に鉛直に設けた平板部
602Bを有するアルミ製のベース602と、開いた部
602Bの両面に取り付けた、マイクロストリップ線路
などから構成される分岐/合成回路601等を実装する
プリント基板604及び606と、ベース602の円盤
部602Aの下面に結合されプリント基板604及び6
06に接続される給電用の同軸ケーブル608、同軸ケ
ーブル608の先端に設けられ、図示省略した送受信系
に結合するコネクタ610とを有する。さらに、アンテ
ナ体50を支持するとともにアンテナ体60の結合線路
510とプリント基板604及び606間を接続する4
本の接続ピン612を有する電気的絶縁材料でできた支
持板614を備える。
【0035】各接続ピン612は支持板614を貫通し
て上下に突出され、この接続ピン612の突出端はアン
テナ体60の各結合線路510、及びプリント基板60
4、606の給電用端子に半田付けにより接続される。
【0036】図2において、給電回路60は、第1の周
波数F1(1.985〜2.015GHz帯)及び第2
の周波数F2(2.17〜2.2GHz帯)の高周波電
力を180度の位相差を有する2つの高周波電力に分配
し、または180度の位相を有する高周波電力を合成す
る分岐/合成回路616と、この分岐/合成回路616
で分配された一方の高周波電力を90度の位相差を有す
る2つの高周波電力(0度、−90度)に分配してアン
テナ体50に供給し、またはアンテナ体50からの90
度の位相差を有する2つの高周波電力(0度、−90
度)を合成する分岐/合成回路618と、分岐/合成回
路616で分配された他方の高周波電力を90度の位相
差を有する2つの高周波電力(−180度、−270
度)に分配してアンテナ体50に供給し、またはアンテ
ナ体50からの90度の位相差を有する2つの高周波電
力(−180度、−270度)を合成する分岐/合成回
路620を更に備える。
【0037】次に、上記のように構成されたヘリカルア
ンテナの動作について、図2を参照して説明する。
【0038】コネクタ610から第1の周波数F1
(1.985〜2.015GHz帯)または第2の周波
数F2 (2.17〜2.2GHz帯)の高周波電力が給
電されると、この高周波電力はケーブル608を伝わ
り、プリント基板604、606に実装された分岐/合
成回路616、618、620により4つの接続ピン6
12に分配される。この時、4つの接続ピン612に対
する高周波電力は振幅は等しく、その位相は0度、−9
0度、−180度、−270度と90度ずつずれて分配
されている。
【0039】4つに分配された高周波電力は4つの電磁
結合線路510から第1及び第2のアンテナエレメント
506、508に給電される。ここで第1の周波数F1
および第2の周波数F2における高周波電力は異なる動
作をする。即ち、低い方の第1の周波数F1に対する高
周波電力は長い方の第1のアンテナエレメント506に
伝わり、その伝わる過程において高周波電力を放射す
る。この種の4線式ヘリカルアンテナでは、リターンロ
スの周波数特性が非常に狭帯域であるため、短い方の第
2のアンテナエレメント508に対してはインピーダン
スが整合せず高周波電力はほとんど伝わらない。従っ
て、低い方の第1の周波数F1に対しては長い方の第1
のアンテナエレメント506のみが接続されている動作
をする。
【0040】同様にして、高い方の第2の周波数F2に
対する高周波電力は短い方の第2のアンテナエレメント
508のみに伝わり、第1のアンテナエレメント506
にはほとんど伝わらない。
【0041】一方、ヘリカルアンテナ40に到来する電
波のうち、第1の周波数F1の電波はアンテナ体50の
第1のアンテナエレメント506で捕らえられ、この各
第1のアンテナエレメント506に誘起される高周波電
力は分岐/合成回路616、620、618により順次
合成され、ケーブル608及びコネクタ610から受信
系に供給される。
【0042】また、ヘリカルアンテナ40に到来する電
波のうち、第2の周波数F2の電波はアンテナ体50の
第2のアンテナエレメント508で捕らえられ、この各
第2のアンテナエレメント508に誘起される高周波電
力は分岐/合成回路616、620、618により順次
合成され、ケーブル608及びコネクタ610から受信
系に供給される。
【0043】図3は、電磁結合線路510から第1及び
第2のアンテナエレメント508、508側を見込んだ
リターンロス特性を示す図である。
【0044】図3において、△印30は周波数が1.9
85GHzのリターンロスであり、△印32は周波数が
2.015GHzのリターンロスである。また、△印3
4は周波数が2.17GHzのリターンロスであり、△
印36は周波数が2.2GHzのリターンロスである。
【0045】この図3から明らかなように、1.985
〜2.015GHzの周波数帯域に対して送受信をカバ
ーすることができるとともに、2.17〜2.2GHz
の周波数帯に対してもカバーすることができる。
【0046】図4は、コネクタ610から第1及び第2
のアンテナエレメント506、508側を見込んだリタ
ーンロス特性を示す図である。
【0047】図4において、△印40は周波数が1.9
85GHzのリターンロスであり、△印42は周波数が
2.015GHzのリターンロスである。また、△印4
4は周波数が2.17GHzのリターンロスであり、△
印46は周波数が2.2GHzのリターンロスである。
【0048】図5は、横軸に水平からの角度(仰角)
を、縦軸に電波の強さをとって表わした本実施の形態に
おけるヘリカルアンテナから放射された高周波電力の放
射パターン特性を示す図である。
【0049】同図において、曲線100は第1の周波数
F1の放射パターン特性を示し、曲線102は第2の周
波数F2の放射パターン特性を示している。この図5か
ら明らかなように、本実施の形態のヘリカルアンテナが
第1の周波数F1と第2の周波数F2の周波数帯域をカ
バーできることが分かる。
【0050】このように本実施の形態によれば、第1の
周波数F1と第2の周波数F2の周波数帯域をカバーで
きるとともに、第1及び第2アンテナエレメント506
と508の各組の互いに隣接する一端を結合線路510
で電磁的に結合することにより、各周波数帯域に調整し
た第1及び第2アンテナエレメント506と508に対
する給電回路60を共用化することができる。これによ
り、給電回路60が1組で済み、ケーブル及びコネクタ
も1つで済み、給電回路部分を小型化できる。
【0051】また、本発明の実施の形態によれば、第1
及び第2アンテナエレメント506、508と共に結合
線路510を誘電体シート504の表面に銅箔のエッチ
ングで同時に形成できるから、上記構成のヘリカルアン
テナを容易に製造することができる。
【0052】図6は、本発明における第1アンテナエレ
メント及び第2アンテナエレメントに給電回路60を結
合する結合線路510の構造の他の形態例を示す説明図
である。
【0053】図6(A)は、第1アンテナエレメント5
06と第2アンテナエレメント508を給電回路に結合
する結合線路510を、第1アンテナエレメント506
と第2アンテナエレメント508間の間隔より小さい間
隔を有するコ字状に形成し、このコ字状結合線路510
の一方を第1アンテナエレメント506の一端部と隙間
をおいて電磁的に結合させ、他方を第2アンテナエレメ
ント508の一端部と隙間をおいて電磁的に結合させた
ものである。
【0054】図6(B)は、第1アンテナエレメント5
06及び第2アンテナエレメント508を給電回路に結
合する結合線路510を、第1アンテナエレメント50
6と第2アンテナエレメント508の間隔に等しい間隔
を有するコ字状に形成し、このコ字状結合線路510の
一方を第1アンテナエレメント506一端部に隙間をお
いて電磁的に結合させ、他方を第2アンテナエレメント
508一端部に隙間をおいて電磁的に結合させたもので
ある。
【0055】図6(C)は、第1アンテナエレメント5
06及び第2アンテナエレメント508を給電回路に結
合する結合線路510をL字状に形成し、この結合線路
510の一端を第2アンテナエレメント508の一端に
直結し、結合線路510の他端を第1アンテナエレメン
ト506一端部に隙間をおいて電磁的に結合させたもの
である。
【0056】図6(D)は、第1アンテナエレメント5
06及び第2アンテナエレメント508を給電回路に結
合する結合線路510を、第1アンテナエレメント50
6と第2アンテナエレメント508の一端間と電気的に
直結する構造にしたものである。
【0057】図6(E)は、図6(D)の結合線路51
0を長くし、その分だけ第1、第2アンテナエレメント
506、508の長さを短くした構造を有する。
【0058】図6(A)〜(E)は、第1、第2アンテ
ナエレメント506、508と結合線路510が同一平
面上にあるため、パターンカットなど周波数調整が容易
にできる効果がある。
【0059】図7は、本発明における第1アンテナエレ
メント及び第2アンテナエレメントに給電回路60を結
合する結合線路510の構造の更に他の形態例を示す説
明図である。
【0060】図7(A)は、第1アンテナエレメント5
06と第2アンテナエレメント508を給電回路に結合
する結合線路510を、破線に示すように、第1及び第
2アンテナエレメント506、508が形成される誘電
体シートの裏面に第1及び第2アンテナエレメント50
6、508と相対向して形成し、第1及び第2アンテナ
エレメント506及び508と電磁的に結合させたもの
である。
【0061】図7(B)は、第1アンテナエレメント5
06と第2アンテナエレメント508の一端間を直結し
た構造にし、この第1及び第2アンテナエレメント50
6、508を給電回路に結合する結合線路510を、破
線に示すように、第1アンテナエレメント506と第2
アンテナエレメント508の間隔に等しい間隔を有する
コ字状にして、第1及び第2アンテナエレメント50
6、508が形成される誘電体シートの裏面に第1及び
第2アンテナエレメント506及び508と相対向して
形成し、第1及び第2アンテナエレメント506及び5
08と電磁的に結合させたものである。
【0062】図7(C)は、第1アンテナエレメント5
06及び第2アンテナエレメント508を給電回路に結
合する結合線路510を、破線に示すように、第1及び
第2アンテナエレメント506と508の間の間隔に等
しい間隔を有するコ字状にして、第1及び第2アンテナ
エレメント506、508が形成される誘電体シートの
裏面に第1アンテナエレメント506及び第2アンテナ
エレメント508と相対向して形成し、第1アンテナエ
レメント506及び第2アンテナエレメント508と電
磁的に結合させたものである。
【0063】図7(D)は、第2アンテナエレメント5
08の一端部506AをL字状に形成して、その一端を
第1アンテナエレメント506の一端に近接させ、そし
て、第1及び第2アンテナエレメント506及び508
を給電回路に結合する結合線路510を、破線に示すよ
うに、第1及び第2アンテナエレメント506、508
が形成される誘電体シートの裏面に第1アンテナエレメ
ント506の一端部及びL字状一端部508Aと相対向
して形成し、第1及び第2アンテナエレメント506及
び508と電磁的に結合させたものである。
【0064】図7(E)は、結合線路510を第1、第
2のアンテナエレメントの間に配置したものである。
【0065】図8は、本発明の他の実施の形態のヘリカ
ルアンテナの分解斜視図を示す図である。
【0066】本図は、図7(A)〜(E)に示した第
1、第2アンテナエレメント506、508と結合線路
510とを誘電体シートの異なる面に配置する場合の構
成を示したものである。本図においては、一例として図
7(E)に対応するヘリカルアンテナの構成を示してい
るが、図7(A)〜(D)についても同様の構成とな
る。
【0067】図9は、本発明のさらに別の実施の形態の
ヘリカルアンテナの分解斜視図を示している。
【0068】図8では、第1、第2アンテナエレメント
506、508が誘電体シートの表面に、結合線路51
0が裏面に配置された構成を示している。
【0069】これに対して、本図では、逆に、誘電体シ
ートの表面に結合線路510を配置し、誘電体シートの
裏面に第1、第2アンテナエレメント506、508を
配置する構成を示している。
【0070】図10は、本発明の第1、第2アンテナエ
レメント506、508の他の実施の形態を示した図で
ある。図1〜図9においては、第1、第2のアンテナエ
レメント506、508は平行に配置されていた。これ
に対して、本発明のアンテナエレメント506、508
は、それぞれ誘電体シート端からの角度(水平面からの
角度)がθ1 、θ2 を有する。
【0071】ここで、各エレメントの長さと角度θ1 、
θ2 は、各エレメント同士がクロスしない値とする。
【0072】本図のように角度θ1 、θ2を変えること
により円筒に巻いたときのピッチを変えることができ
る。この結果、平行巻きのときにわずかに生ずるビーム
チルトによるパターンのずれを補正することができる。
【0073】図11は、本発明における給電回路60の
実施形態を示す構成図である。
【0074】図11(A)において、給電回路60を構
成する分岐/合成回路80は、給電端801に接続され
る第1の3dBハイブリット回路802と、このハイブ
リット回路802の一方の出力端に接続され、2つの高
周波電力(0度、−90度)に分離または合成する第2
の3dBハイブリット回路804と、第1の3dBハイ
ブリット回路802の他方の出力端にインピーダンスZ
Oの4分の1波長線路806を介して接続され、2つの
高周波電力(−180度、−270度)に分離または合
成する第3の3dBハイブリット回路808とから構成
される。
【0075】図11(A)において、給電回路60を構
成する分岐/合成回路82は、給電端820に接続さ
れ、高周波電力を−90度の位相の高周波電力に分離
し、または合成するインピーダンスZO の4分の1波長
線路822と、給電端820に接続され、高周波電力を
−180度の位相の高周波電力に分離し、または合成す
るインピーダンスZOで波長λgの2分の1波長線路8
24と、2分の1波長線路824からの高周波電力を−
270度の位相の高周波電力に分離し、または合成する
インピーダンスZOで波長λgの4分の1波長線路82
6とから構成される。
【0076】このような分岐/合成回路80又は82を
ヘリカルアンテナ40に組み込んだ場合においても、上
記図2に示す場合と同様な作用効果が得られる。
【0077】次に、図12及び図13により、給電回路
60をヘリカルアンテナの支持板に形成した場合の本発
明の他の実施の形態について説明する。
【0078】図12及び図13において、ヘリカルアン
テナの支持板614の表面には、使用周波数帯域の波長
の数分の1のマイクロストリップ線路630を複数組み
合わせることにより構成された給電回路60が形成され
ている。そして、この給電回路60のマイクロストリッ
プ線路630は、図1に示すように、アンテナ体50の
各結合線路510と対向する支持板614の箇所に突設
した複数の接続ピン612に接続されている。
【0079】また、支持板614の裏面中央には、給電
回路60に給電するコネクタ632が固着されており、
このコネクタ632から支持板614を貫通して支持板
614の表面に突出する接続ピン634は給電回路60
のマイクロストリップ線路630に接続されている。
【0080】なお、上記給電回路60のマイクロストリ
ップ線路630を支持板614に形成する方法として
は、支持板614の表面に予め銅箔を形成しておき、こ
の銅箔をエッチングすることにより、図12に示すパタ
ーンのマイクロストリップ線路630を形成する。
【0081】また、他の方法としては、支持板614の
表面に図12に示すパターンのマイクロストリップ線路
630を印刷により形成することも可能である。
【0082】このような構成のヘリカルアンテナにおい
ては、図1に示すベース602、プリント基板604、
606及びケーブル608を省略でき、ヘリカルアンテ
ナ全体の長さを短くできるとともに、ヘリカルアンテナ
の省部品化が可能になり、ヘリカルアンテナの小型化及
び低コスト化が容易になる。
【0083】なお、上記実施の形態では、衛星を利用し
た移動体通信における周波数F1と第2の周波数F2の
2つの周波数帯域をカバーするヘリカルアンテナについ
て説明したが、本発明はこれに限らず、3つの使用周波
数帯域あるいは3つ以上の周波数帯域をカバーする場合
についても、使用周波数の波長に応じて長さの異なるア
ンテナエレメントの種類が増えるものの、上記2つの周
波数に適用した場合と同様にできる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明のヘリカルア
ンテナによれば、複数の周波数帯域をカバーできるとと
もに、各周波数帯域の波長に対応する長さの各アンテナ
エレメントを1組として結合線路で電磁的に結合するこ
とにより、各周波数帯域に対応するアンテナエレメント
に対する給電回路を共用化することができる。これによ
り、給電回路が1組で済み、ケーブル及びコネクタも1
つで済み、給電回路部分を小型化できる。
【0085】また、本発明のヘリカルアンテナによれ
ば、ヘリカルアンテナの支持板に給電回路を形成するこ
とにより、ヘリカルアンテナの省部品化、小型化及び低
コスト化が容易になる。
【0086】また、本発明のヘリカルアンテナの製造方
法によれば、上記のヘリカルアンテナを容易に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるヘリカルアンテナ
の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるアンテナ体を平面
状に展開した状態及び該アンテナ体に接続される給電回
路の構成図である。
【図3】本発明の実施の形態における電磁結合線路から
アンテナエレメント側を見込んだリターンロス特性を示
す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるコネクタからアン
テナエレメント側を見込んだリターンロス特性を示す図
である。
【図5】本発明の実施の形態におけるヘリカルアンテナ
から放射された高周波電力の放射パターン特性を示す図
である。
【図6】(A)〜(D)は本発明におけるアンテナエレ
メントに給電回路を結合する結合線路構造の他の形態例
を示す説明図である。
【図7】(A)〜(D)は本発明におけるアンテナエレ
メントに給電回路を結合する結合線路構造の更に他の形
態例を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態のヘリカルアンテナの
分解斜視図である。
【図9】本発明の別の実施の形態のヘリカルアンテナの
分解斜視図である。
【図10】本発明のアンテナエレメントの他の実施の形
態を示す図である。
【図11】(A)と(B)は本発明における給電回路の
他の実施形態を示す構成図である。
【図12】本発明にかかる給電回路をヘリカルアンテナ
の支持板に形成した場合の例を示す支持板の斜視図であ
る。
【図13】図9の側面図である。
【図14】従来におけるヘリカルアンテナの周波数とリ
ターンロスとの関係を示す特性図である。
【図15】従来におけるヘリカルアンテナ及びその給電
回路の構成図である。
【符号の説明】 40 ヘリカルアンテナ 50 アンテナ体 502 円筒体 504 誘電体シート 506 第1のアンテナエレメント 508 第2のアンテナエレメント 510 結合線路 60 給電回路 602 ベース 604、606 プリント基板 608 ケーブル 610 コネクタ 612 接続ピン 614 支持板 80、82、601、616、618、620 分岐
/合成回路 802、804、808 ハイブリット回路 806 4分の1波長線路 822、826 4分の1波長線路 824 2分の1波長線路 630 マイクロストリップ線路 632 コネクタ

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M(Mは2以上の整数)個の周波数帯域
    をカバーするヘリカルアンテナであって、1個の入出力ポートとN(Nは2以上の整数)個の結合
    線路を接続し、前記各結合線路に各々異なる位相の信号
    を給電する給電手段と、 前記各結合線路毎に前記各結合線路から所定の間隙をお
    いて配置された前記M個の周波数帯域の波長に対応した
    長さのM個のアンテナエレメントと電磁的に結合する結
    合手段と、 前記N個の結合線路に電磁的に結合されたN・M個のア
    ンテナエレメントと、 前記N個の結合線路と前記N・M個のアンテナエレメン
    トがヘリカル状に所定のピッチ角で取り付けられ、前記
    M個の周波数帯域の波長よりも小さい直径を有する細径
    の円筒体と を備えることを特徴とするヘリカルアンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 前記N・M個のアンテナエレメントのピ
    ッチ角が、前記異なる周波数帯域に応じて異なる角度で
    配列されている請求項1記載のヘリカルアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記円筒体の円周上に誘電体シートが巻
    き付けられており、前記N・M個のアンテナエレメント
    と前記N個の結合線路は前記誘電体シートに形成されて
    いる請求項1記載のヘリカルアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記N個の結合線路の長さは、前記M個
    の周波数帯域の1つの波長に応じて設定されている請求
    項1乃至3に何れか1項記載のヘリカルアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記N・M個のアンテナエレメントが形
    成される誘電体シートの面と同一の面に前記各結合線路
    が形成されている請求項1乃至4に何れか1項記載のヘ
    リカルアンテナ。
  6. 【請求項6】 前記N・M個のアンテナエレメントが形
    成される誘電体シートの面と反対の面に前記各結合線路
    が形成されている請求項1乃至4に何れか1項記載のヘ
    リカルアンテナ。
  7. 【請求項7】 前記N・M個のアンテナエレメントを含
    む円筒体は支持板で支持され、前記給電手段と前記各結
    合線路間は、前記支持板に設けた接続ピンを介して接続
    されていることを特徴とする請求項1記載のヘリカルア
    ンテナ。
  8. 【請求項8】 前記支持板は前記円筒体の長手方向の端
    部に配置される請求項7記載のヘリカルアンテナ。
  9. 【請求項9】 前記支持板が円筒体に臨む面とは反対の
    面にプリント基板が配置され、前記給電手段は前記プリ
    ント基板に実装されている請求項8記載のヘリカルアン
    テナ。
  10. 【請求項10】 前記接続ピンは前記支持板を貫通して
    円筒体とプリント基板間にわたって設けられている請求
    項9記載のヘリカルアンテナ。
  11. 【請求項11】 前記プリント基板はベースで支持され
    ている請求項9記載のヘリカルアンテナ。
  12. 【請求項12】 前記ベースに前記給電手段に給電する
    ケーブルが設けられている請求項11記載のヘリカルア
    ンテナ。
  13. 【請求項13】 前記ケーブルにコネクタが設けられて
    いる請求項12記載のヘリカルアンテナ。
  14. 【請求項14】 前記給電手段は、高周波電力を、前記
    アンテナエレメントを構成する導線の数に応じて所定の
    位相の高周波電力に分配しまたは合成する複数の分岐/
    合成回路から構成される請求項1記載のヘリカルアンテ
    ナ。
  15. 【請求項15】 前記分岐/合成回路は、ハイブリット
    回路と使用周波数帯域の波長の数分の1のマイクロスト
    リップ線路を組み合わせることにより構成される請求項
    14記載のヘリカルアンテナ。
  16. 【請求項16】 前記分岐/合成回路は、使用周波数帯
    域の波長の数分の1のマイクロストリップを複数組み合
    わせることにより構成される請求項14記載のヘリカル
    アンテナ。
  17. 【請求項17】 前記N・M個のアンテナエレメントを
    含む円筒体は支持板で支持され、前記給電手段は前記支
    持板に形成され、該給電手段と前記各結合線路間は前記
    支持板に設けた接続ピンを介して接続されていることを
    特徴とする請求項1記載のヘリカルアンテナ。
  18. 【請求項18】 前記支持板に前記給電手段に給電する
    コネクタが設けられている請求項17記載のヘリカルア
    ンテナ。
  19. 【請求項19】 前記給電手段は、使用周波数帯域の波
    長の数分の1の波長線路を複数組み合わせることにより
    構成される請求項17記載のヘリカルアンテナ。
  20. 【請求項20】 M(Mは2以上の整数)個の周波数帯
    域をカバーするヘリカルアンテナの製造方法であって、前記M個の周波数帯域の波長よりも小さい直径を有する
    細径の 円筒体を設け、 前記円筒体の円周上を覆うに足りる大きさの誘電体シー
    トを設け、 前記誘電体シートに、1個の入出力ポートと接続されて
    各々異なる位相の信号を伝送するN(Nは2以上の整
    数)個の結合線路と、前記各結合線路毎に前記各結合線
    路から所定の間隙をおいて配置して電磁的に結合された
    前記M個の周波数帯域の波長に対応した長さのN・M個
    のアンテナエレメントとを形成し、 前記N個の結合線路と前記N・M個のアンテナエレメン
    トが 形成された誘電体シートを前記円筒体に取り付ける
    ことを特徴とするヘリカルアンテナの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記N・M個のアンテナエレメントと
    N個の結合線路は、前記誘電体シートが平面的に展開さ
    れた状態で前記誘電体シートの表面に形成されている請
    求項20記載のヘリカルアンテナの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記所定のピッチ角で誘電体シートが
    前記円筒体に巻き付けられるように、前記誘電体シート
    は平面的に展開された状態で平行四辺形で形成されてい
    る請求項20または21記載のヘリカルアンテナの製造
    方法。
  23. 【請求項23】 前記N・M個のアンテナエレメントは
    前記平行四辺形の長辺に平行し、かつ、互いに間隔をお
    いて直線状に形成されている請求項22記載のヘリカル
    アンテナの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記誘電体シートはその表面に銅箔を
    有し、前記N・M個のアンテナエレメントとN個の結合
    線路は、前記銅箔をエッチングすることで形成される請
    求項20乃至23の何れか1項記載のヘリカルアンテナ
    の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記N・M個のアンテナエレメントと
    N個の結合線路は、前記誘電体シートの表面に印刷によ
    り形成される請求項20記載のヘリカルアンテナの製造
    方法。
  26. 【請求項26】 M(Mは2以上の整数)個の周波数帯
    域をカバーするヘリカルアンテナであって、1個の入出力ポートとN(Nは2以上の整数)個の結合
    線路を接続し、前記各結合線路に各々異なる位相の信号
    を給電する給電手段と、 前記各結合線路毎に前記各結合線路の先端を分岐して前
    記M個の周波数帯域の波長に対応した長さのM個のアン
    テナエレメントに電気的に接続する結合手段と、前記N
    個の結合線路に接続されたN・M個のアンテナエレメン
    トと、 前記結合線路と前記N・M個のアンテナエレメントがヘ
    リカル状に所定のピッチ角で取り付けられ、前記M個の
    周波数帯域の波長よりも小さい直径を有する細径の円筒
    とを備えることを特徴とするヘリカルアンテナ。
  27. 【請求項27】 前記N・M個のアンテナエレメントの
    ピッチ角は、前記M個の周波数帯域に基づく異なる角度
    である請求項26記載のヘリカルアンテナ。
  28. 【請求項28】 前記N・M個のアンテナエレメント
    は、前記円筒体の周囲に同一のピッチ角で配列されてい
    る請求項26記載のヘリカルアンテナ。
  29. 【請求項29】 前記N・M個のアンテナエレメント
    は、前記円筒体の周囲に異なるピッチ角で配列されてい
    る請求項26記載のヘリカルアンテナ。
  30. 【請求項30】 前記給電手段は、高周波電力を360
    °/Nの位相差を有するN個の高周波電力に分配または
    合成する手段を有する請求項26記載のヘリカルアンテ
    ナ。
  31. 【請求項31】 前記N・M個のアンテナエレメント
    は、前記円筒体の円周上に巻き付けられた誘電体シート
    に形成された請求項26項記載のヘリカルアンテナ。
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