JP2008016488A - 固体撮像素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 カラーシェーディングを十分に低減できる固体撮像素子を提供する。
【解決手段】 2次元的に配列された複数の画素11を有し、これらの画素は、それぞれ、半導体基板12に形成されたフォトダイオード13と、半導体基板の上方の遮光膜14に形成された開口部4Aとを含み、フォトダイオードの有感領域(3B,3C)は、半導体基板の表面からの深さが、開口部の中心付近4Bに対応する部分3Eで最も深く、少なくとも開口部に対応する範囲で前記部分3Eから離れるほど浅くなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 2次元的に配列された複数の画素11を有し、これらの画素は、それぞれ、半導体基板12に形成されたフォトダイオード13と、半導体基板の上方の遮光膜14に形成された開口部4Aとを含み、フォトダイオードの有感領域(3B,3C)は、半導体基板の表面からの深さが、開口部の中心付近4Bに対応する部分3Eで最も深く、少なくとも開口部に対応する範囲で前記部分3Eから離れるほど浅くなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、CMOSセンサやCCDセンサなどの固体撮像素子に関する。
固体撮像素子の各画素の受光部上にマイクロレンズを配置して集光率を向上させることがある。このような固体撮像素子では、中心部と周辺部との感度差(シェーディング)を低減するために、周辺部の画素のマイクロレンズを中心部の方向にシフトさせ、周辺部の画素の受光部に斜め入射する光のケラレを低減している(例えば特許文献1を参照)。
特開平1−213079号公報
しかし、固体撮像素子の各画素の受光部上にカラーフィルタを配置した場合、中心部と周辺部とのカラーバランスの違い(カラーシェーディング)を低減しようとしても、上記のシェーディング対策では十分に低減することができなかった。
本発明の目的は、カラーシェーディングを十分に低減することができる固体撮像素子を提供することにある。
本発明の目的は、カラーシェーディングを十分に低減することができる固体撮像素子を提供することにある。
本発明の固体撮像素子は、2次元的に配列された複数の画素を有し、前記画素は、それぞれ、半導体基板に形成されたフォトダイオードと、前記半導体基板の上方の遮光膜に形成された開口部とを含み、前記フォトダイオードの有感領域は、前記半導体基板の表面からの深さが、前記開口部の中心付近に対応する部分で最も深く、少なくとも前記開口部に対応する範囲で前記部分から離れるほど浅くなるものである。
また、上記の固体撮像素子において、前記画素は、それぞれ、前記開口部の上方に配置されたマイクロレンズを含み、前記複数の画素のうち前記固体撮像素子の中心から離れた画素では、前記開口部に対して前記マイクロレンズおよび前記有感領域の最深部が前記固体撮像素子の中心側にシフトして配置され、前記固体撮像素子の中心から離れた画素ほどシフト量が大きいことが好ましい。
また、上記の固体撮像素子において、前記フォトダイオードは、不純物を含むシリコン結晶からなり、前記有感領域の最深部の深さは、2μm以上3.5μm以下であることが好ましい。
本発明の固体撮像素子によれば、カラーシェーディングを十分に低減することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
ここでは、増幅型(例えばCMOS型)の固体撮像素子を例に説明する。この固体撮像素子は、レンズ交換式またはコンパクトタイプのデジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置においてカメラレンズの後段に搭載される。
(第1実施形態)
ここでは、増幅型(例えばCMOS型)の固体撮像素子を例に説明する。この固体撮像素子は、レンズ交換式またはコンパクトタイプのデジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置においてカメラレンズの後段に搭載される。
本実施形態の固体撮像素子10は、図1(a)に示す通り、2次元的に配列された複数の画素11を有し、各々の画素11にて生成された信号電荷を不図示の画素アンプや信号線などを介してXYアドレス方式で外部に読み出し可能となっている。
固体撮像素子10の断面構造を図1(b)に示す。
画素11には、それぞれ、半導体基板12に形成されたフォトダイオード13と、半導体基板12の上方の遮光膜14に形成された開口部4Aとが設けられる。半導体基板12は例えばシリコン基板である。遮光膜14は例えば配線層である。
固体撮像素子10の断面構造を図1(b)に示す。
画素11には、それぞれ、半導体基板12に形成されたフォトダイオード13と、半導体基板12の上方の遮光膜14に形成された開口部4Aとが設けられる。半導体基板12は例えばシリコン基板である。遮光膜14は例えば配線層である。
フォトダイオード13は、半導体基板12の導電型が例えばN型の場合、P型不純物を含むウェル領域(3A,3B)と、N型不純物を含む電荷蓄積領域3Cとで構成される。P型不純物は、例えばボロン(B)である。
P型のウェル領域(3A,3B)の不純物濃度は、半導体基板12の深さ方向に関して均一ではない。ウェル領域(3A,3B)のうち、電荷蓄積領域3Cに近い方のウェル領域3Bと残りのウェル領域3Aとの境界部分(図1(b)に点線3Dで示した部分)において、その不純物濃度がピークとなっている。
P型のウェル領域(3A,3B)の不純物濃度は、半導体基板12の深さ方向に関して均一ではない。ウェル領域(3A,3B)のうち、電荷蓄積領域3Cに近い方のウェル領域3Bと残りのウェル領域3Aとの境界部分(図1(b)に点線3Dで示した部分)において、その不純物濃度がピークとなっている。
また、このような濃度ピーク3Dは、半導体基板12の表面からの深さが一定ではなく、開口部4Aの中心付近4Bに対応する部分3Eで最も深く、少なくとも開口部4Aに対応する範囲で上記の部分3Eから離れるほど連続的に浅くなっている。つまり、濃度ピーク3Dは略U字形状で半導体基板12の奥に向かって凸形状を成す。
さらに、半導体基板12がシリコン基板の場合、フォトダイオード13のウェル領域(3A,3B)および電荷蓄積領域3Cは何れも不純物を含むシリコン結晶からなる。そして、ウェル領域(3A,3B)に含まれる不純物の濃度ピーク3Dの最深部(部分3E)は、半導体基板12の表面からの深さD1を、例えば2μm以上3.5μm以下にすることが好ましい。このときの開口部4Aの大きさD2は、例えば3〜5μm程度である。
さらに、半導体基板12がシリコン基板の場合、フォトダイオード13のウェル領域(3A,3B)および電荷蓄積領域3Cは何れも不純物を含むシリコン結晶からなる。そして、ウェル領域(3A,3B)に含まれる不純物の濃度ピーク3Dの最深部(部分3E)は、半導体基板12の表面からの深さD1を、例えば2μm以上3.5μm以下にすることが好ましい。このときの開口部4Aの大きさD2は、例えば3〜5μm程度である。
ただし、これらの数値に限定されることはなく、開口部4Aの大きさD2がより小さければ、それに応じて濃度ピーク3Dの最深部(部分3E)の深さD1も浅くすればよい。
また、電荷蓄積領域3Cの位置は、次のようになっている。つまり、電荷蓄積領域3Cは、その中心が開口部4Aの中心付近4Bと対応するように形成されている。本実施形態では、ウェル領域(3A,3B)の濃度ピーク3Dの最深部(部分3E)も開口部4Aの中心付近4Bと対応するため、電荷蓄積領域3Cの中心は濃度ピーク3Dの最深部(部分3E)とも対応することになる。
また、電荷蓄積領域3Cの位置は、次のようになっている。つまり、電荷蓄積領域3Cは、その中心が開口部4Aの中心付近4Bと対応するように形成されている。本実施形態では、ウェル領域(3A,3B)の濃度ピーク3Dの最深部(部分3E)も開口部4Aの中心付近4Bと対応するため、電荷蓄積領域3Cの中心は濃度ピーク3Dの最深部(部分3E)とも対応することになる。
さらに、本実施形態の固体撮像素子10では、集光率を向上させるために、各々の画素11の開口部4Aの上方に、不図示の平坦化膜を介してマイクロレンズ15が配置される。本実施形態では、マイクロレンズ15の中心も開口部4Aの中心付近4Bに対応し、電荷蓄積領域3Cの中心付近やウェル領域(3A,3B)の濃度ピーク3Dの最深部(部分3E)に対応する。
このような位置関係は全ての画素11において共通である。つまり、本実施形態の固体撮像素子10では、マイクロレンズ15と開口部4Aとフォトダイオード13とが中心を揃えて配置されている。この場合、固体撮像素子10の全体におけるマイクロレンズ15の配列ピッチ,開口部4Aの配列ピッチ,フォトダイオード13の配列ピッチは、何れも、画素11の配列ピッチと等しい。
また、本実施形態では、固体撮像素子10からカラー信号を得るため、各々の画素11の開口部4Aとマイクロレンズ15との間に、不図示のカラーフィルタをオンチップ状に配置している。1つの画素11のカラーフィルタは、例えば赤緑青色の3種類のフィルタの何れかである。カラーフィルタの配列の一例を図1(c)に示す。RGBは、それぞれ、赤緑青色のフィルタに対応する。
ここで、図2(a)〜(e)を参照し、上記構成の固体撮像素子10の作製手順を説明する。固体撮像素子10の作製は、通常のCMOSプロセスを使用して行われる。
(a) N型の半導体基板12(シリコン基板)の表面に酸化膜31(SiO2)を形成した後、酸化膜31を介してP型不純物のボロン(B+)をイオン注入し、半導体基板12の表面近傍にP型不純物を含むシリコン結晶の領域32を形成する。
(a) N型の半導体基板12(シリコン基板)の表面に酸化膜31(SiO2)を形成した後、酸化膜31を介してP型不純物のボロン(B+)をイオン注入し、半導体基板12の表面近傍にP型不純物を含むシリコン結晶の領域32を形成する。
(b) 酸化膜31の上層にレジスト33を形成した後、酸化膜31とレジスト33とをパターニングし、高エネルギーイオン注入のためのマスク(31,33)を形成する。マスク(31,33)には一定のピッチで開口部3Aが形成されている。開口部3Aの横幅は、酸化膜31のところで狭く、レジスト33のところで広くなっている(D3<D4)。
(c) マスク(31,33)を介してP型不純物のボロン(B+)を高エネルギーイオン注入し、半導体基板12の内部にP型不純物を含むシリコン結晶の領域34を形成する。領域34は、マスク(31,33)のパターン形状(D3<D4)を反映して、その深さが周期的に変化する。つまり、半導体基板12の表面が露出している箇所で最も深く、表面に酸化膜31のみ形成されている箇所では少し浅く、酸化膜31にレジスト33が積層されている箇所では最も浅くなる。
(c) マスク(31,33)を介してP型不純物のボロン(B+)を高エネルギーイオン注入し、半導体基板12の内部にP型不純物を含むシリコン結晶の領域34を形成する。領域34は、マスク(31,33)のパターン形状(D3<D4)を反映して、その深さが周期的に変化する。つまり、半導体基板12の表面が露出している箇所で最も深く、表面に酸化膜31のみ形成されている箇所では少し浅く、酸化膜31にレジスト33が積層されている箇所では最も浅くなる。
(d) マスク(31,33)を除去した後、上記の領域32,34にイオン注入されたP型不純物のボロン(B+)を熱拡散させ、P型不純物を含むウェル領域35を形成する。その中に示す太線5Aが、P型不純物のボロン(B+)の濃度ピークである。このようにして、濃度ピーク(5A)の深さが周期的に変化するP型のウェル領域35を形成できる。
(e) ウェル領域35の中にN型不純物をイオン注入して、N型不純物を含むシリコン結晶の領域36を形成する。このとき、ウェル領域35の濃度ピーク(5A)の最深部ごとにN型不純物の領域36の中心が位置するように、イオン注入を行う。この領域36が、電荷蓄積領域3C(図1(b))となる。
(e) ウェル領域35の中にN型不純物をイオン注入して、N型不純物を含むシリコン結晶の領域36を形成する。このとき、ウェル領域35の濃度ピーク(5A)の最深部ごとにN型不純物の領域36の中心が位置するように、イオン注入を行う。この領域36が、電荷蓄積領域3C(図1(b))となる。
以降、通常と同じCMOSプロセスを行うことで、半導体基板12の上方に遮光膜14が形成され、遮光膜14に開口部4Aが形成され、カラーフィルタ(図1(c))が配置され、マイクロレンズ15が配置されて、固体撮像素子10の作製が終わる。
上記の固体撮像素子10(カラー撮像素子)において、前段のカメラレンズ(不図示)から各々の画素11に入射する光L0(図1(b))は、図3(a)に示した光L0の主光線から分かるように、固体撮像素子10の中心部の画素には垂直入射し、その他の周辺部の画素には斜め入射する。
上記の固体撮像素子10(カラー撮像素子)において、前段のカメラレンズ(不図示)から各々の画素11に入射する光L0(図1(b))は、図3(a)に示した光L0の主光線から分かるように、固体撮像素子10の中心部の画素には垂直入射し、その他の周辺部の画素には斜め入射する。
そして、各々の画素11に入射した光L0は、図3(b),(c)に示す通り、マイクロレンズ15を介して集光され、図1(c)のカラーフィルタ(赤緑青の何れかのフィルタ)を介して所定波長域(赤緑青の何れかの波長域)の光に変換された後、開口部4Aを通過してフォトダイオード13に入射する。
その後、フォトダイオード13では、これに入射した光が半導体基板12の表面側から順に電荷蓄積領域3C→ウェル領域3B→ウェル領域3Aを通過しながら光電変換を行い、光電変換によって信号電荷を生成し、次第に減衰していく。そして、減衰によって最終的には微弱な光(つまり光電変換に寄与しない光)となる。
その後、フォトダイオード13では、これに入射した光が半導体基板12の表面側から順に電荷蓄積領域3C→ウェル領域3B→ウェル領域3Aを通過しながら光電変換を行い、光電変換によって信号電荷を生成し、次第に減衰していく。そして、減衰によって最終的には微弱な光(つまり光電変換に寄与しない光)となる。
さらに、光電変換によって生成された信号電荷のうち、電荷蓄積領域3Cで生成された信号電荷はそのまま電荷蓄積領域3Cに留まり、電荷蓄積領域3Cに近い方のウェル領域3Bで生成された信号電荷は電荷蓄積領域3Cに引き寄せられる。これに対し、電荷蓄積領域3Cから遠い方のウェル領域3Aで生成された信号電荷は、濃度ピーク3Dのポテンシャルの壁に阻まれ、濃度ピーク3Dの内側の領域(3B,3C)に戻ることはない。
このため、光電変換によって生成された信号電荷のうち、濃度ピーク3Dの内側の領域(3B,3C)で生成された信号電荷のみが電荷蓄積領域3Cに蓄積され、各々の画素11の感度に寄与する信号電荷として外部に読み出されることになる。なお、濃度ピーク3Dの外側の領域(3A)で生成された信号電荷は、画素11の感度に寄与せず消滅する。
本件では、画素11の感度に寄与するか否かの違いを考慮して、フォトダイオード13のウェル領域(3A,3B)と電荷蓄積領域3Cのうち、濃度ピーク3Dの内側の領域(3B,3C)を“有感領域(3B,3C)”という。有感領域(3B,3C)の境界の形状は、上記した濃度ピーク3Dの形状と同じである。
本件では、画素11の感度に寄与するか否かの違いを考慮して、フォトダイオード13のウェル領域(3A,3B)と電荷蓄積領域3Cのうち、濃度ピーク3Dの内側の領域(3B,3C)を“有感領域(3B,3C)”という。有感領域(3B,3C)の境界の形状は、上記した濃度ピーク3Dの形状と同じである。
このように、固体撮像素子10の各々の画素11には前段のカメラレンズ(不図示)からの光L0が入射し、フォトダイオード13の有感領域(3B,3C)で生成された信号電荷が電荷蓄積領域3Cに蓄積され、適宜のタイミングで外部に読み出される。各々の画素11から読み出される信号のレベルは、フォトダイオード13の有感領域(3B,3C)で生成された信号電荷量に略比例する。
また、有感領域(3B,3C)に入射する光の波長域を一定(つまり赤緑青色の何れか)と考えた場合に、有感領域(3B,3C)で生成される信号電荷量は、有感領域(3B,3C)に入射する光の強度によって増減するが、それだけでなく、有感領域(3B,3C)を通過する際の光路長によっても増減する。
つまり、入射する光の強度が同じであっても、その光路長が長ければ、それだけ多くの光電変換が行われ、多くの信号電荷が生成される。逆に、光の強度が同じでも、光路長が短ければ、生成される信号電荷量は減少する。
つまり、入射する光の強度が同じであっても、その光路長が長ければ、それだけ多くの光電変換が行われ、多くの信号電荷が生成される。逆に、光の強度が同じでも、光路長が短ければ、生成される信号電荷量は減少する。
有感領域(3B,3C)を通過する際に光路長の長短が変化する可能性は、特に、長波長域の赤色の光ほど高い。これは、有感領域(3B,3C)の中での光路長が、これに入射した光の波長域(赤緑青の何れか)によって異なり、傾向として、短波長域の光ほど短く、長波長域の光ほど長くなるからである。
例えば、青色のフィルタを備えた画素11B(図4(a))では、短波長域の青色の光LBが有感領域(3B,3C)に入射し、有感領域(3B,3C)の境界(濃度ピーク3D)に到達するまでの間に殆ど全て減衰してしまい、微弱な光(つまり光電変換に寄与しない光)となる。この場合、有感領域(3B,3C)の中での光路長は、概略、半導体基板12の表面から光LBが微弱な光となる地点までの距離に対応する。
例えば、青色のフィルタを備えた画素11B(図4(a))では、短波長域の青色の光LBが有感領域(3B,3C)に入射し、有感領域(3B,3C)の境界(濃度ピーク3D)に到達するまでの間に殆ど全て減衰してしまい、微弱な光(つまり光電変換に寄与しない光)となる。この場合、有感領域(3B,3C)の中での光路長は、概略、半導体基板12の表面から光LBが微弱な光となる地点までの距離に対応する。
これに対し、赤色のフィルタを備えた画素11R(図4(b))では、長波長域の赤色の光LRが有感領域(3B,3C)に入射し、その多くが有感領域(3B,3C)の境界(濃度ピーク3D)を超えて外側のウェル領域3Aまで透過し、その後、微弱な光(つまり光電変換に寄与しない光)となる。この場合、有感領域(3B,3C)の中での光路長は、概略、有感領域(3B,3C)の境界(濃度ピーク3D)の深さに対応する。
緑色のフィルタを備えた画素11G(図4(c))では、中間波長域の緑色の光LGが有感領域(3B,3C)に入射し、その一部は上記した青色の光LBと同様に減衰し、残りの一部は上記した赤色の光LRと同様に透過する。このため、有感領域(3B,3C)の中での光路長は、概略、半導体基板12の表面から光LGが微弱な光となる地点までの距離だけでなく、有感領域(3B,3C)の境界(濃度ピーク3D)の深さにも対応する。
ちなみに、半導体基板12が例えばシリコン基板の場合、波長域460nm(青),530nm(緑),700nm(赤)の光の強度がシリコン結晶中で半減する距離は、各々、0.32μm,0.79μm,3.0μmである。本実施形態では、有感領域(3B,3C)の境界(濃度ピーク3D)の最深部を2μm以上3.5μm以下としたので、上記の波長域による光路長の違い(図4)は妥当と考えられる。
このように、有感領域(3B,3C)の中での光路長は、短波長域の青色の光LBほど短く、有感領域(3B,3C)の境界(濃度ピーク3D)の深さとは無関係になる。また、この光路長は、長波長域の赤色の光LRほど長く、有感領域(3B,3C)の境界(濃度ピーク3D)の深さに依存することになる。
このため、従来の一般的なフォトダイオードのように、その有感領域の境界が平面形状の場合に(図5)、長波長域の赤色の光LRが有感領域に垂直入射したとき(a)と斜め入射したとき(b)を比べると、光LRの入射角度によって光路長の長短が変化し、斜め入射ほど光路長が長くなる(OP1<OP2)。そして、有感領域(図5(a),(b))に入射する光LRの強度が同じであっても、斜め入射ほど信号電荷量が多くなる。
このため、従来の一般的なフォトダイオードのように、その有感領域の境界が平面形状の場合に(図5)、長波長域の赤色の光LRが有感領域に垂直入射したとき(a)と斜め入射したとき(b)を比べると、光LRの入射角度によって光路長の長短が変化し、斜め入射ほど光路長が長くなる(OP1<OP2)。そして、有感領域(図5(a),(b))に入射する光LRの強度が同じであっても、斜め入射ほど信号電荷量が多くなる。
これに対し、短波長域の青色の光LBは、有感領域(図5)に垂直入射したとき(c)でも斜め入射したとき(d)でも光路長が変化しない(OP3=OP4)。そして、有感領域に入射する光LBの強度が同じであれば、垂直入射でも斜め入射でも信号電荷量が同じになる。
なお、長波長域の赤色の光LRや短波長域の青色の光LBなどが有感領域に垂直入射する場合(a),(c)とは、固体撮像素子の中心部への入射(図3(a)参照)に対応する。また、光LRや光LBなどが有感領域に斜め入射する場合(b),(d)とは、固体撮像素子の周辺部への入射に対応する。
なお、長波長域の赤色の光LRや短波長域の青色の光LBなどが有感領域に垂直入射する場合(a),(c)とは、固体撮像素子の中心部への入射(図3(a)参照)に対応する。また、光LRや光LBなどが有感領域に斜め入射する場合(b),(d)とは、固体撮像素子の周辺部への入射に対応する。
その結果、従来のように有感領域の境界が平面形状の場合には(図5)、固体撮像素子の中心部(垂直入射)と周辺部(斜め入射)とでカラーバランスが異なってしまう。
ここで、固体撮像素子の各部におけるカラーバランスは、カラーフィルタ(図1(c))の透過波長域が異なる3種類の画素11で且つ互いに隣接して配列されたもの(例えば図6に示す画素11R,11G,11B)から読み出される各信号のレベルのバランスであり、その画素11R,11G,11Bの有感領域で生成される信号電荷量のバランスによって決まる。
ここで、固体撮像素子の各部におけるカラーバランスは、カラーフィルタ(図1(c))の透過波長域が異なる3種類の画素11で且つ互いに隣接して配列されたもの(例えば図6に示す画素11R,11G,11B)から読み出される各信号のレベルのバランスであり、その画素11R,11G,11Bの有感領域で生成される信号電荷量のバランスによって決まる。
例えば、画素11R,11G,11Bの有感領域の各々で生成される信号電荷量をVR,VG,VBとし、緑色のフィルタを備えた画素11Gにおける信号電荷量VGを基準とするとき、固体撮像素子の各部におけるカラーバランスは、次の2つの成分により表すことができる。第1の成分は、基準の信号電荷量VGに対する赤色の画素11Rの信号電荷量VRの比率(=VR/VG)である。第2の成分は、基準の信号電荷量VGに対する青色の画素11Bの信号電荷量VBの比率(=VB/VG)である。
さらに、固体撮像素子の中心部と周辺部とのカラーバランス(VR/VG,VB/VG)の違い(つまりカラーシェーディング)は、例えば、次の式(1),(2)の2つの成分S(R),S(B)によって表すことができる。
S(R) =[(VR1/VG1)−(VR0/VG0)]/[VR0/VG0] …(1)
S(B) =[(VB1/VG1)−(VB0/VG0)]/[VB0/VG0] …(2)
この式(1),(2)に含まれるVR1/VG1,VB1/VG1は、固体撮像素子の周辺部の画素11R,11G,11Bの出力信号に応じたカラーバランスである。また、VR0/VG0,VB0/VG0は、固体撮像素子の中心部の画素11R,11G,11Bの出力信号に応じたカラーバランスである。
S(R) =[(VR1/VG1)−(VR0/VG0)]/[VR0/VG0] …(1)
S(B) =[(VB1/VG1)−(VB0/VG0)]/[VB0/VG0] …(2)
この式(1),(2)に含まれるVR1/VG1,VB1/VG1は、固体撮像素子の周辺部の画素11R,11G,11Bの出力信号に応じたカラーバランスである。また、VR0/VG0,VB0/VG0は、固体撮像素子の中心部の画素11R,11G,11Bの出力信号に応じたカラーバランスである。
固体撮像素子の中心部と周辺部とに均一な色(例えば白色)の光L0を入射させたときに、画素11R,11G,11Bの出力信号に応じた中心部のカラーバランス(VR0/VG0,VB0/VG0)と周辺部のカラーバランス(VR1/VG1,VB1/VG1)が等しければ、式(1),(2)のカラーシェーディング(S(R),S(B))がゼロとなって理想的である。
しかし、従来のように有感領域の境界が平面形状の場合には(図5)、固体撮像素子の中心部と周辺部とでカラーバランスが異なる(VR0/VG0≠VR1/VG1,VB0/VG0≠VB1/VG1)。傾向としては、中心部に比べて周辺部の方が、長波長域の赤色の光LRによる信号電荷量VRが大きく増え、中間波長域の緑色の光LGによる信号電荷量VGが少し増え、短波長域の青色の光LBによる信号電荷量VBは変化しないため、カラーバランスの比率VR/VGは増大し、比率VB/VGは減少することになる。
しかし、従来のように有感領域の境界が平面形状の場合には(図5)、固体撮像素子の中心部と周辺部とでカラーバランスが異なる(VR0/VG0≠VR1/VG1,VB0/VG0≠VB1/VG1)。傾向としては、中心部に比べて周辺部の方が、長波長域の赤色の光LRによる信号電荷量VRが大きく増え、中間波長域の緑色の光LGによる信号電荷量VGが少し増え、短波長域の青色の光LBによる信号電荷量VBは変化しないため、カラーバランスの比率VR/VGは増大し、比率VB/VGは減少することになる。
このようなカラーシェーディング(S(R)≠0,S(B)≠0)は、従来のシェーディング対策のように周辺部の画素のマイクロレンズ15を中心部の方向にシフトさせても、十分に低減することはできない。
そこで、本実施形態の固体撮像素子10では、上記のカラーシェーディング(S(R)≠0,S(B)≠0)を十分に低減するため、各々の画素11におけるフォトダイオード13の有感領域(3B,3C)の境界(濃度ピーク3D)の形状を、上記のような略U字形状で半導体基板12の奥に向かって凸形状に制限した。
そこで、本実施形態の固体撮像素子10では、上記のカラーシェーディング(S(R)≠0,S(B)≠0)を十分に低減するため、各々の画素11におけるフォトダイオード13の有感領域(3B,3C)の境界(濃度ピーク3D)の形状を、上記のような略U字形状で半導体基板12の奥に向かって凸形状に制限した。
したがって、短波長域の青色の光LBがフォトダイオード13の有感領域(3B,3C)に入射する場合だけでなく、長波長域の赤色の光LRや中間波長域の緑色の光LGが有感領域(3B,3C)に入射する場合でも、その方向が垂直(図4)であるか、斜め(図7)であるかに関わらず、有感領域(3B,3C)を通過する際の光路長を略等しくすることができる。
長波長域の赤色の光LRや中間波長域の緑色の光LGは、有感領域(3B,3C)に垂直入射する場合(図4(b),(c))、有感領域(3B,3C)の最深部の境界(濃度ピーク3D)を超えて外側まで透過する。そして、有感領域(3B,3C)に斜め入射する場合(図7(b),(c))には、有感領域(3B,3C)の浅い部分の境界(濃度ピーク3D)を超えて外側まで透過する。
このため、本実施形態の固体撮像素子10では、何れの波長域の光LB,LR,LGであっても、固体撮像素子10の中心部(図4の垂直入射)と周辺部(図7の斜め入射)において、有感領域(3B,3C)を通過する際の光路長を略等しくすることができる。
したがって、有感領域(3B,3C)に入射する短波長域の光LBの強度が同じであれば、垂直入射でも斜め入射でも信号電荷量VBが同じになるのと同様に、長波長域の赤色の光LRや中間波長域の緑色の光LGの各強度が同じであれば、垂直入射でも斜め入射でも信号電荷量VR,VBが同じになる。
したがって、有感領域(3B,3C)に入射する短波長域の光LBの強度が同じであれば、垂直入射でも斜め入射でも信号電荷量VBが同じになるのと同様に、長波長域の赤色の光LRや中間波長域の緑色の光LGの各強度が同じであれば、垂直入射でも斜め入射でも信号電荷量VR,VBが同じになる。
その結果、本実施形態の固体撮像素子10では、中心部(図4の垂直入射)と周辺部(図7の斜め入射)とでカラーバランスを略等しくすることができ(VR0/VG0=VR1/VG1,VB0/VG0=VB1/VG1)、上記のカラーシェーディング(S(R)≠0,S(B)≠0)を十分に低減することができる。
また、本実施形態の固体撮像素子10では、中心部と周辺部とのカラーシェーディングを十分に低減することができるため、固体撮像素子10の出力に対するホワイトバランス調整を画面全体で良好に(例えば略一定のパラメータによって)行うことができる。
また、本実施形態の固体撮像素子10では、中心部と周辺部とのカラーシェーディングを十分に低減することができるため、固体撮像素子10の出力に対するホワイトバランス調整を画面全体で良好に(例えば略一定のパラメータによって)行うことができる。
さらに、本実施形態の固体撮像素子10では、有感領域(3B,3C)の最深部の深さD1を2μm以上3.5μm以下にするため、特に可視光を3原色に分離したときの赤色の波長領域で、斜め入射に対する感度上昇が抑制され、視覚的に特に問題となる赤色のカラーシェーディングが良好に補正される。さらに、緑色の波長領域での感度低下が少ないので、撮像素子としての感度も十分に確保することができる。
なお、上記した第1実施形態では、集光率を向上させるため各々の画素11にマイクロレンズ15を設けたが、マイクロレンズ15を設けない場合にも本発明を適用できる。
(第2実施形態)
本実施形態の固体撮像素子40は、図8(a)〜(c)に示す通り、2次元的に配列された複数の画素41を有し、各々の画素41の構成要素(フォトダイオード13,開口部4A,マイクロレンズ15)を次のように配列したものである。
(第2実施形態)
本実施形態の固体撮像素子40は、図8(a)〜(c)に示す通り、2次元的に配列された複数の画素41を有し、各々の画素41の構成要素(フォトダイオード13,開口部4A,マイクロレンズ15)を次のように配列したものである。
フォトダイオード13の電荷蓄積領域3Cと開口部4Aの配列ピッチは互いに等しく、画素41の配列ピッチとも等しい(P0)。また、フォトダイオード13の有感領域(3B,3C)の最深部の配列ピッチ(P1)と、マイクロレンズ15の配列ピッチ(P2)は、画素41の配列ピッチ(P0)より小さい。
さらに、固体撮像素子40の中心部の画素41(図8(b))において、マイクロレンズ15と開口部4Aとフォトダイオード13は、その中心を揃えて配置されている。
さらに、固体撮像素子40の中心部の画素41(図8(b))において、マイクロレンズ15と開口部4Aとフォトダイオード13は、その中心を揃えて配置されている。
このため、固体撮像素子40の中心から離れた画素41(図8(c)に示す周辺部の画素41)では、開口部4Aに対してマイクロレンズ15および有感領域(3B,3C)の最深部が、固体撮像素子40の中心側にシフトして配置される。さらに、そのシフト量は、固体撮像素子40の中心から離れた画素ほど大きくなる。
このように、本実施形態の固体撮像素子40では、各々の画素41の開口部4Aよりも中心方向にマイクロレンズ15をシフトさせて、このマイクロレンズ15のシフト方向と略同じ方向にフォトダイオード13の有感領域(3B,3C)の最深部をシフトさせるように構成した。
このように、本実施形態の固体撮像素子40では、各々の画素41の開口部4Aよりも中心方向にマイクロレンズ15をシフトさせて、このマイクロレンズ15のシフト方向と略同じ方向にフォトダイオード13の有感領域(3B,3C)の最深部をシフトさせるように構成した。
上記構成の固体撮像素子40は、コンパクトタイプのデジタルカメラに搭載してもよいが、レンズ交換式のデジタルカメラに搭載することがより好ましい。レンズ交換式の場合には、固体撮像素子40の前段のカメラレンズ21,22(図9(a))ごとに射出瞳の位置が異なる。カメラレンズ21は射出瞳までの距離が短く、カメラレンズ22は射出瞳までの距離が長い。
本実施形態の固体撮像素子40において、中心部の画素41には、カメラレンズ21,22の射出瞳距離に関わらず、略垂直に光が入射し、感度は略一定となる。一方、素子端部では、射出瞳距離の短いカメラレンズ21ほど、大きな入射角度で且つ中心部から離れた位置に入射する。
固体撮像素子40の中心部と周辺部とのカラーシェーディングの大きさは、カメラレンズ21,22からの光の入射角度が最も大きくなる条件、つまり、射出瞳までの距離が短いカメラレンズ22を用いて素子端部に近づくほど大きくなる。
固体撮像素子40の中心部と周辺部とのカラーシェーディングの大きさは、カメラレンズ21,22からの光の入射角度が最も大きくなる条件、つまり、射出瞳までの距離が短いカメラレンズ22を用いて素子端部に近づくほど大きくなる。
本実施形態では、マイクロレンズ15と略同じ方向にフォトダイオード13の有感領域(3B,3C)の最深部をシフトさせるため、画角が大きくなる(入射位置が素子端部に近づく)ほど、さらには、カメラレンズの射出瞳距離が短くなるほど、有感領域(3B,3C)の浅い部分に入射することになる(図9(b),(c))。射出瞳距離の長いカメラレンズ22では有感領域(3B,3C)の深い部分に入射する。
したがって、斜め入射による有感領域(3B,3C)内での光路長増加が抑制され、画角やカメラレンズ21,22の射出瞳距離に依存した感度バラツキがより小さくなる。その結果、固体撮像素子40のカラーシェーディングをさらに低減することができる。
本実施形態の固体撮像素子40では、画素41の開口部4Aに対する有感領域(3B,3C)の最深部のシフト量S1を、マイクロレンズ15のシフト量S2の0.5倍〜1倍に設定する(0.5S2 ≦ S1 ≦ S2)ことが好ましい。シフト量S1は、有感領域(3B,3C)の深さ形状に応じて設定すればよい。ちなみに、シフト量S1,S2を等しくした場合には、全ての画素41において、有感領域(3B,3C)の最深部がマイクロレンズ15の中心部と対応することになる。
本実施形態の固体撮像素子40では、画素41の開口部4Aに対する有感領域(3B,3C)の最深部のシフト量S1を、マイクロレンズ15のシフト量S2の0.5倍〜1倍に設定する(0.5S2 ≦ S1 ≦ S2)ことが好ましい。シフト量S1は、有感領域(3B,3C)の深さ形状に応じて設定すればよい。ちなみに、シフト量S1,S2を等しくした場合には、全ての画素41において、有感領域(3B,3C)の最深部がマイクロレンズ15の中心部と対応することになる。
なお、上記した第2実施形態では、有感領域(3B,3C)の最深部のシフト方向をマイクロレンズ15のシフト方向と同一方向に設定したが、本発明はこれに限定されない。有感領域(3B,3C)に非対称要素が含まれる場合は、感度バラツキが最小になるように、有感領域(3B,3C)の最深部のシフト方向を補正することが好ましい。
(変形例)
上記した実施形態では、有感領域(3B,3C)が略U字形状の例を説明したが、本発明はこれに限定されない。有感領域(3B,3C)の最深部から離れるほど曲線的に浅くなる場合に限らず、最深部から離れるほど直線的に浅くなる略V字形状や略台形状の構成(例えば図10(a),(b))でもよいし、最深部から離れるほど階段状に浅くなるように構成してもよい(例えば図10(c))。
(変形例)
上記した実施形態では、有感領域(3B,3C)が略U字形状の例を説明したが、本発明はこれに限定されない。有感領域(3B,3C)の最深部から離れるほど曲線的に浅くなる場合に限らず、最深部から離れるほど直線的に浅くなる略V字形状や略台形状の構成(例えば図10(a),(b))でもよいし、最深部から離れるほど階段状に浅くなるように構成してもよい(例えば図10(c))。
また、上記した実施形態では、増幅型の固体撮像素子を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。CCD型の固体撮像素子でも、本発明を適用して上記と同様の効果を得ることができる。
さらに、上記した実施形態では、RGB(原色フィルタ)を備えた固体撮像素子を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。その他、CMYG(補色フィルタ)を備えた固体撮像素子にも本発明を適用できる。
さらに、上記した実施形態では、RGB(原色フィルタ)を備えた固体撮像素子を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。その他、CMYG(補色フィルタ)を備えた固体撮像素子にも本発明を適用できる。
10,40固体撮像素子 ; 11,41画素 ; 12半導体基板 ; 13フォトダイオード ;
3A,3Bウェル領域 ; 3C電荷蓄積領域 ; (3B,3C)有感領域 ; 14遮光膜 ;
4A開口部 ;15マイクロレンズ
3A,3Bウェル領域 ; 3C電荷蓄積領域 ; (3B,3C)有感領域 ; 14遮光膜 ;
4A開口部 ;15マイクロレンズ
Claims (3)
- 2次元的に配列された複数の画素を有し、
前記画素は、それぞれ、半導体基板に形成されたフォトダイオードと、前記半導体基板の上方の遮光膜に形成された開口部とを含み、
前記フォトダイオードの有感領域は、前記半導体基板の表面からの深さが、前記開口部の中心付近に対応する部分で最も深く、少なくとも前記開口部に対応する範囲で前記部分から離れるほど浅くなる
ことを特徴とする固体撮像素子。 - 請求項1に記載の固体撮像素子において、
前記画素は、それぞれ、前記開口部の上方に配置されたマイクロレンズを含み、
前記複数の画素のうち前記固体撮像素子の中心から離れた画素では、前記開口部に対して前記マイクロレンズおよび前記有感領域の最深部が前記固体撮像素子の中心側にシフトして配置され、前記固体撮像素子の中心から離れた画素ほどシフト量が大きい
ことを特徴とする固体撮像素子。 - 請求項1または請求項2に記載の固体撮像素子において、
前記フォトダイオードは、不純物を含むシリコン結晶からなり、
前記有感領域の最深部の深さは、2μm以上3.5μm以下である
ことを特徴とする固体撮像素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006183509A JP2008016488A (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | 固体撮像素子 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=39073254
Family Applications (1)
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JP2006183509A Withdrawn JP2008016488A (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | 固体撮像素子 |
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-
2006
- 2006-07-03 JP JP2006183509A patent/JP2008016488A/ja not_active Withdrawn
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