JP2008016102A - 磁気記録媒体及び磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録媒体及び磁気記録再生装置 Download PDF

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Yasutaka Nishida
靖孝 西田
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Abstract

【課題】パターンが施された垂直磁気記録用媒体において隣接トラックに印加される磁界強度を抑制できる垂直磁気記録用媒体を提供する。
【解決手段】平坦な非磁性基板22上に凹凸を施した軟磁性裏打ち層20,21を積層し、凸部20の飽和磁束密度を平坦な部分21の飽和磁束密度より小さい構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、垂直磁気記録用磁気媒体及びそれを搭載した磁気記録再生装置に関するものである。
磁気記録再生装置は、磁気記録媒体と磁気ヘッドを備え、磁気記録媒体上のデータは磁気ヘッドによって読み書きされる。磁気記録媒体の単位面積当たりの記録容量を大きくするためには、面記録密度を高める必要がある。しかしながら、記録されるビット長が小さくなると、媒体の磁化の熱揺らぎのために面記録密度を上げられない問題がある。一般に、熱揺らぎは、Ku・V/kT(Kuは磁気異方性定数、Vは磁化最小単位体積、kはボルツマン定数、Tは絶対温度である)の値が小さい程影響が大きくなる。したがって、熱揺らぎの影響を小さくするためにはKuをもしくはVを大きくする必要がある。この問題を解決できるものとして、単磁極ヘッドで軟磁性の裏打層を備えた二層垂直媒体に垂直な方向に磁化信号を記録する垂直記録方式がある。この方式を用いると、より強い記録磁界を媒体に印加することができる。したがって、媒体の記録層に磁気異方性定数(Ku)の大きなものを使用することができる。また、垂直磁気記録方式の磁気記録媒体では、膜厚方向に磁性粒子を成長させることで、媒体表面の粒径は小さいままで、すなわちビット長は小さいままでVを大きくできる利点もある。しかし、今後磁気記録媒体の高密度化がさらに進めば、たとえ垂直磁気記録方式であっても熱揺らぎ耐性に限界がでてくることが予想される。
さらに高記録密度に適した記録媒体の形態としては、磁気的に孤立した磁性粒子を規則的に配列させ、1粒子につき1ビットを対応させて記録させる方式、いわゆるパターンドメディアが知られている。本方式では、ビット遷移領域での磁化状態の乱れに起因するノイズが発生せず、かつ熱揺らぎ限界まで1ビットを小さくすることが可能であるため、高密度磁気記録に有利であると考えられている。また、同様にトラックのみ磁気的に孤立させるディスクリートトラック媒体などがある。これらの方式は、記録されるビットのトラック幅方向の大きさは媒体の凸部で決定される特徴がある。
図18に、垂直記録用磁気ヘッド14と磁気ディスク11との関係及び垂直記録の概略を示す。従来の磁気ヘッドは、ヘッドの走行方向側(リーディング側)から、下部シールド8、再生素子7、上部シールド9、補助磁極3、薄膜コイル2、主磁極1の順に積層されている。下部シールド8、再生素子7、上部シールド9は再生ヘッド24を構成し、補助磁極3、薄膜コイル2、主磁極1は記録ヘッド(単磁極ヘッド)25を構成する。主磁極1はピラー17を介して補助磁極に接合される主磁極ヨーク部1Aと浮上面に露出してトラック幅を規定するポールチップ1Bからなる。記録ヘッド25の主磁極1から出た磁界は磁気ディスク媒体11の磁気記録層19、軟磁性裏打ち層21を通り、補助磁極3に入る磁気回路を形成し、磁気記録層19に磁化パターンを記録する。磁気記録層19と軟磁性裏打ち層21の間には中間層が形成されている場合もある。軟磁性裏打ち層21は非磁性基板22上に形成されている。再生ヘッド24の再生素子7には巨大磁気抵抗効果素子(GMR)やトンネル磁気抵抗効果型素子(TMR)などが用いられる。主磁極の浮上面形状は、ヘッドにスキュー角がついた場合を考慮して、リーディング側の幅が狭い台形形状とするのが望ましい。
また、図18に示したヘッド構造では再生素子と主磁極の間に補助磁極と薄膜コイルが存在するため、記録再生間隔が大きくなりフォーマット効率が劣化するという欠点がある。そのため補助磁極3を主磁極1のトレーリング側に配置する構造が適用されようとしている。この構造にすることにより、記録再生間隔を小さくできる。
また、記録ヘッド磁界の強度と共に記録ビットセルの境界を記録するヘッド磁界垂直成分プロファイルにおける磁界勾配、すなわち、ヘッド走行方向のヘッド磁界垂直成分プロファイルの磁界勾配も、高い記録密度を実現するための重要な要素である。今後、更に高い記録密度を達成するためには、更に磁界勾配を増大しなければならない。記録磁界勾配を向上させるために、主磁極1のトレーリング側に磁性体を配置する構造がある。さらにサイド側にも配置する構造がある。この構造の場合にも、閉磁路を形成する補助磁極を主磁極のトレーリング側に配置することもある。
パターンドメディア、ディスクリートトラック媒体の場合、磁気記録層、軟磁性裏打ち層もしくは基板に凹凸が施されている。これらの媒体は、例えば、特許文献1,2に開示されている。基板は平坦でその上の軟磁性裏打ち層、磁気記録層に凹凸が施されている場合、磁気記録層のみに凹凸が施されている場合などがある。
特開2004−259306号公報 特開2004−164492号公報
媒体に凹凸が施されたパターンドメディア、ディスクリートトラック媒体を用いる方式では、記録されるビットのトラック幅方向の大きさは媒体の凸部で決定される。しかし、書き込もうとしているトラックに隣接するトラックに印加される磁界強度を小さくして、隣接トラックにすでに記録されている磁化情報の減衰、消去をなくさなければならないことは従来方式と同様である。そこで、主磁極のトレーリング側とサイド側に磁性体を配置した記録ヘッドを用いる場合、トレーリング側の磁界勾配を増加させ、トラック幅方向の分布を抑えることができるが、磁界強度が減少してしまうという欠点がある。
以上の事から、媒体上の記録トラック幅を小さくし、隣接トラックのデータを減衰、消去することなく、高い磁界強度を印加することが高記録密度化にとって必須である。この問題は、垂直磁気記録を用いた磁気ディスク装置のさらなる高記録密度化を実現するために解決しなくてはならない問題である。特に、軟磁性裏打ち層にも凹凸を施した場合、隣接トラックのエッジに磁束が集中し、磁界強度が増加してしまうことを発明者らは見出した。
そこで、本発明は、記録ヘッドのコイルに記録電流が流され、それによって励起された主磁極からの記録磁界が隣接トラックへ漏洩し、隣接トラックのデータを減衰、消去することなく高密度化が実現できる垂直記録用ディスクリートトラック媒体、パターンド媒体を提供し、更にその垂直記録用磁気媒体を搭載した磁気ディスク装置を提供することを目的とする。浮遊磁界による自己トラックのデータ消去に対して対策を講ずることは特開平6−119632号公報等に記載されているが、本発明は、記録電流によって励起された主磁極からの記録磁界が隣接トラックに影響することを低減するものである。
本発明による磁気記録媒体は、平坦な非磁性基板上に軟磁性裏打ち層と磁気記録層とを備え、軟磁性裏打ち層は記録トラックを形成するための凸部と、トラック間の凹部とを備える。さらに軟磁性裏打ち層は平坦部と凸部とで異なる二つの材料から構成され、凸部を構成する材料の飽和磁束密度は平坦部を構成する材料の飽和磁束密度より小さくする。
すなわち、本発明による磁気記録媒体は、基板と、基板上に形成された軟磁性層と、軟磁性層上に形成された磁気記録層とを有し、軟磁性層は、平坦な層状の第1の軟磁性層と、第1の軟磁性層の上にトラックに沿って凸状に形成された第2の軟磁性層とを有し、第1の軟磁性層の飽和磁束密度は第2の軟磁性層の飽和磁束密度より大きく、第1の軟磁性層と第2の軟磁性層は、記録ヘッドから第2の軟磁性層に集中した磁束を第1の軟磁性層を通して前記磁気ヘッドに還流させる磁気回路を構成する。第2の軟磁性層の飽和磁束密度は第1の軟磁性層の飽和磁束密度の0.75以下であることが望ましい。また、第1の軟磁性層と第2の軟磁性層の膜厚の和に対する第2の軟磁性層の膜厚の比は、0.25〜0.5の範囲にあるのが好ましく、第1の軟磁性層と第2の軟磁性層の合計膜厚は200nm以下であるのが好ましい。第2の軟磁性層が、トラック方向に互いに離間して形成された複数の凸状領域を有する媒体、すなわちパターンド媒体としてもよい。
また、本発明による磁気記録再生装置は、上記磁気記録媒体を搭載する。記録ヘッドは、トラック幅を規定する先端部を有する主磁極と、補助磁極と、主磁極と補助磁極によって構成される磁気回路と鎖交するコイルと、主磁極のトレーリング側及びトラック幅方向側に設けられた磁性体とを有し、主磁極と磁性体のトラック幅方向の間隔が、媒体のトラック方向に隣接する凸状の第2の軟磁性層の間隔より小さいのが好ましい。
本発明によると、隣接トラックに印加される磁界強度を減少させることができ、トラック間隔を狭めることができる垂直記録用媒体及びそれを搭載した磁気ディスク装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の図においては、同じ機能部分には同一の符号を付して説明する。
図1は、磁気記録再生装置の概念図である。磁気記録再生装置は、モータ28によって回転する磁気ディスク(磁気記録媒体)11上の所定位置に、サスペンションアーム12の先端に固定されたスライダー13に搭載された磁気ヘッドによって磁化信号の記録再生を行う。ロータリアクチュエータ15を駆動することにより、磁気ヘッドの磁気ディスク半径方向の位置(トラック)を選択することができる。磁気ヘッドへの記録信号及び磁気ヘッドからの読み出し信号は信号処理回路35a,35bにて処理される。
図2は、本発明による磁気記録媒体の一例を示す断面模式図である。この磁気記録媒体11は、平坦なガラス、アルミ系合金などからなる非磁性基板22上に凹凸のパターンのある軟磁性裏打ち層20,21があり、記録ヘッドに近い方の軟磁性裏打ち層20の飽和磁束密度が基板に近い方の軟磁性裏打ち層21の飽和磁束密度より小さい。本実施例では、凸部の軟磁性裏打ち層20の飽和磁束密度を平坦な部分の軟磁性裏打ち層21の飽和磁束密度より小さくしてある。
図2に示した磁気記録媒体に対して記録磁界分布を計算した。計算の条件は以下の通りである。図3、図4は計算条件を示す図であり、図3は磁気記録媒体と磁気ヘッドの位置関係をトレーリング方向から見た平面模式図、図4は磁気記録媒体と磁気ヘッドの位置関係を示した断面模式図である。磁気ヘッドの主磁極のトラック幅を規定するポールチップ1Bは、幅80nm、膜厚200nmとした。浮上面の形状はリーディング側の幅が小さい台形形状とした。浮上面から絞り位置までの長さ(スロートハイト)は50nmとした。ここで、絞り位置とは、ポールチップ1Bにおいて、トラック幅方向の幅の変化の割合が変化し、磁束を集中させる機能を持つ部分である。図3おいて、ポールチップ1Bの斜面の辺Lとポールチップ1Bの浮上面端部から素子高さ方向に延ばした垂線との交点P1が絞り位置であり、絞り位置P1からポールチップ1Bの浮上面端部P2までの距離がスロートハイトである。また、図3に示したトレーリング側からみた概略構造図において、絞り位置P1からのポールチップ1Bの幅の広がり角θは左右共に45度とした。
ポールチップ1Bの材料としてはCoNiFeを想定し、飽和磁束密度を2.4T、比透磁率を500とした。主磁極のヨーク部1Aは、飽和磁束密度が1.0Tの80at%Ni−20at%Feを想定した。補助磁極3は、飽和磁束密度が1.0Tの材料を想定し、大きさは、トラック幅方向の幅を30μm、素子高さ方向の長さを16μm、膜厚を2μmとした。上部シールド9、下部シールド8は、飽和磁束密度が1.0Tの80at%Ni−20at%Feを想定し、大きさは、トラック幅方向の幅を32μm、素子高さ方向の長さは16μm、膜厚を1.5μmとした。
磁気記録媒体の平坦部の軟磁性裏打ち層21の材料としては飽和磁束密度1.35T、凸部の軟磁性裏打ち層20の材料としては飽和磁束密度0.5Tを想定した。平坦部の軟磁性裏打ち層21の厚さは50nm、1.35T、凸部の軟磁性裏打ち層20の厚さは50nmとした。また、凸部の軟磁性裏打ち層20の幅は50nm、間隔は50nmとした。記録磁界は、ヘッド浮上面から15nmの磁気記録層中心位置を想定した位置で算出した。媒体記録層19は膜厚22nmだけを考慮した。
図5は、本発明の媒体と従来構造の媒体のトラック幅方向の記録磁界分布を比較して示した図である。図5の横軸はヘッド幅方向の距離、縦軸は規格化した記録磁界の強度である。横軸の原点がトラック中心位置である。図には軟磁性裏打ち層が平坦の場合(比較例1)と、凹凸がある場合で凸部の軟磁性裏打ち層の飽和磁束密度が平坦部の飽和磁束密度と等しい場合(比較例2)の計算結果も示してある。軟磁性裏打ち層に凹凸がある場合、隣接トラックのエッジに磁束が集中し、磁界強度が大きくなることがわかる。円でかこんだ位置1の隣接トラック位置において、軟磁性裏打ち層が平坦な比較例1の場合より比較例2の場合の方が磁界強度が大きくなっている。強度が大きくなると隣接トラックのデータの消去が起こるため、高密度化にとって問題となる。隣接トラック位置の磁界強度は、少なくとも、現状の裏うち層が平坦な場合と同等であることが望ましい。太実線で示した本発明の実施例の場合、ヘッドに近い側の軟磁性裏打ち層の飽和磁束密度を低くしたために、比較例2よりも隣接トラックに印加される磁界の割合を小さくできることがわかる。これにより、隣接トラックに記録されたデータの減衰、消去を抑制することができる。
特許文献1、2あるいは特開2005−302204号公報には、軟磁性裏打ち層の飽和磁束密度を異ならせることが開示されているが、記録層に近い側の飽和磁束密度の方が大きくなっており、本発明のような効果は得られない。記録層に近い側の飽和磁束密度が大きい場合、隣接トラックへ磁束が流れやすくなるからである。
本発明は、平坦部と凸部の軟磁性裏打ち層の飽和磁束密度に差をつけたことに特徴がある。ここで、図6に断面模式図を示す2種類の媒体について、トラック幅方向の記録磁界分布を比較した。図6(a)は図2に示した本発明の媒体に対応し、図6(b)は平坦部の軟磁性層が2層構造を有し、平坦部の表面側の軟磁性層の飽和磁束密度が凸部と同じであり、平坦部の記録ヘッドから遠い側の軟磁性層のみの飽和磁束密度を大きくした比較例3の媒体である。飽和磁束密度の大きさは、それぞれ飽和磁束密度の小さい材料は0.5T、飽和磁束密度の大きい材料は1.35Tとした。凸部の高さは50nmとした。
図7に、計算結果を示す。本発明の方が円印で示した隣接トラック位置での磁界強度が減少できている。これは、図6に矢印で模式的に磁束の流れを示したように、凸部と平坦部の表面側の軟磁性層の飽和磁束密度が同じである比較例3の媒体の場合には、隣接トラックへの磁束の流れ易さと平坦部へのそれとは主に距離によるものだけであるが、本発明の媒体の場合には、それに飽和磁束密度の差の効果を大きく利用できるため、隣接トラックへ印加される磁界を減少できるためである。
軟磁性裏打ち層の凸部の記録ヘッドに一番近い部分が軟磁性裏打ち層の平坦部より飽和磁束密度が低いこと、つまり軟磁性裏打ち層の平坦部には、軟磁性裏打ち層の凸部の記録ヘッドに一番近い部分と同等に飽和磁束密度の低い部分がないことにより、本発明では顕著な効果が得られている。また、凸部の高さが小さいと本発明の効果が小さくなるため、凸部の高さと平坦部の膜厚に関して、図10を用いて後述するように最適な条件がある。
本発明では、第1の軟磁性層と第2の軟磁性層の合計膜厚は200nm以下とするのが好ましい。軟磁性裏打ち層に凹凸を設けた場合、本発明の効果を得るためには凸部の部分と平坦部が記録磁界を形成する閉磁路を構成する必要がある。凸部の膜厚が十分大きいと平坦部が記録磁界を形成する閉磁路からはずれてしまう。平坦部が厚い場合も図10の比に示すような本発明の効果を得るための凸部と平坦部の膜厚の比の範囲を考慮すると、凸部の膜厚は厚くする必要がある。したがって、本発明では薄い軟磁性裏打ち層が好ましい。ただし、記録磁界強度は軟磁性裏打ち層の膜厚が小さくなるにつれて小さくなる。膜厚が大きい方が記録磁界強度を高めるためには好ましい。しかし、膜厚を200nmより厚くしても磁界強度の増加は小さい。磁界強度の観点からは200nm程度あれば十分である。したがって、軟磁性裏打ち層の膜厚は200nm以下が好ましい。
なお、特開平6−119632号公報には、2〜3μmの軟磁性裏打ち層と、軟磁性裏打ち層よりも透磁率の大きい軟磁性基板を用いることが開示されている。この軟磁性基板は、浮遊磁界によるデータの消去を鑑みてなされたものであって、記録磁界を担う閉磁路の外にあり、磁気ヘッドからの磁束を還流させる閉磁路を形成していない。その0053段落には、「軟磁性裏打ち層の膜厚は、浮遊磁界の吸収量との関連も考慮して、再生出力が飽和しかける程度の膜厚とすることが妥当であり、2μm程度の膜厚を採用している」ことが記載されている。仮に、軟磁性基板が磁気ヘッドからの磁束を還流させる裏打ち層としての機能を有するならば、磁気ヘッドからの磁束は透磁率の大きい軟磁性基板も還流するはずだから、出力は軟磁性裏打ち層の膜厚に依存しないはずである。出力は基板の厚さに支配され、軟磁性裏打ち層の膜厚依存性はほぼ無いはずである。一方、特開平6−119632号公報の図7には、再生出力の軟磁性裏打ち層の膜厚依存性が示されていて、軟磁性裏打ち層の膜厚が大きくなるにつれて出力が大きくなることがわかる。つまり、膜厚の大きな軟磁性基板が閉磁路の外にあることは明らかである。
軟磁性裏打ち層を有する二層記録媒体の場合、図18に示すように、記録磁界は主磁極先端から記録層を通過し、軟磁性裏打ち層を通り、補助磁極を通る閉磁路によって形成される。基板は記録磁界を発生する磁路を形成していない。また、軟磁性裏打ち層が厚い場合には、たとえ基板が磁性体であっても記録磁界を担う閉磁路を形成していないことから下層の基板は記録磁界には影響を及ぼすことはない。以上のことから、本発明の効果は得られない。
図8に、軟磁性裏打ち層に凹凸がある場合において、凸部の間隔を変化させた場合の磁界強度の分布を示す。軟磁性裏打ち層の飽和磁束密度は凸部、平坦部とも同じとした。それ以外の計算条件は、図5の検討のときと同じである。この場合、隣接トラック位置での磁界強度のピークが移動するものの、軟磁性裏打ち層が平坦な場合に比べて磁界強度を小さくすることはできなかった。図5に示したように、隣接トラック位置での磁界強度を低減するには、凸部の軟磁性裏打ち層20の飽和磁束密度が平坦な部分の軟磁性裏打ち層21の飽和磁束密度より小さくする本発明の構造が効果的である。
図9は、軟磁性裏打ち層の凸部の飽和磁束密度と平坦部の飽和磁束密度の比を変化させて隣接トラックに印加される磁界の割合の変化を調べた図である。磁束密度以外の計算条件は、図5の検討のときと同じである。横軸は凸部の飽和磁束密度と平坦部の飽和磁束密度の比、縦軸はトラック中心での磁界強度で規格化した隣接トラックに印加される磁界強度である。軟磁性裏打ち層の凸部の飽和磁束密度と平坦部の飽和磁束密度の比が0.75以上では、隣接トラックに印加される磁界強度の割合は変化せず、本発明の効果を得るためには軟磁性裏打ち層の凸部の飽和磁束密度と平坦部の飽和磁束密度の比が0.75より小さいことが望ましい。
また、図10は、軟磁性裏打ち層の凸部と平坦部の膜厚を変化させたときに、隣接トラックに印加される磁界の割合がどのように変化するかを調べた図である。縦軸はトラック中心と隣接トラックでの磁界強度との比、横軸は凸部と裏打ち層全体の膜厚(凸部と平坦部の膜厚の和)の比を示す。凸部と平坦部の飽和磁束密度の大きさはそれぞれ0.5T、1.35Tとした。凸部の膜厚が小さい場合(横軸の数値が小さい場合)は、縦軸の比が大きく効果が小さいことがわかる。これは隣接トラックへの磁束のもれが大きいためである。また、凸部の膜厚が大きい場合(横軸の数値が大きい場合)には、縦軸の比が大きく効果が小さいことがわかる。これは、自己トラックへの磁束の流れが小さくなってしまうためである。本発明の効果を得るためには、凸部と裏打ち層全体の膜厚(凸部と平坦部の膜厚の和)の比が0.25〜0.5程度であることが望ましい。
図11は、本発明の磁気記録媒体の別の実施例を示す断面模式図である。この磁気記録媒体は平坦な非磁性基板22上に形成された凹凸のパターンのある軟磁性裏打ち層20、21を平坦な軟磁性裏打ち層21と凸部を形成する軟磁性裏打ち層で構成し、凸部を形成する軟磁性裏打ち層を2層の軟磁性裏打ち層20A,20Bで構成した例である。ここで、凸部を形成する軟磁性裏打ち層は、記録ヘッドに近い側の凸部の軟磁性裏打ち層20Bの飽和磁束密度が平坦な軟磁性裏打ち層21側に近い側の凸部の軟磁性裏打ち層20Aの飽和磁束密度より小さい構成となっている。このような構成にすることにより、隣接トラックの凸部のエッジへの磁束の集中が小さくなり、隣接トラックへ印加される磁界を抑制することができる。軟磁性裏打ち層20Bの飽和磁束密度は20Aより小さいことがより好ましい。
また、本発明の磁気記録媒体では、図12に示すように記録層19と軟磁性裏打ち層20、21の間に非磁性中間層23を介入してもよい。非磁性中間層23の材料としては例えばTaや、Cu、SiO2、Al23、TiO2などの酸化物やSi34、AlN、TiNなどの炭化物などが用いられる。中間層により記録磁性膜の特性を変化させることができる。また、膜厚を変化させることにより磁界強度、磁界勾配を増加させたりと調整することができる。また、図13に示すように、本発明の磁気記録媒体では必要に応じて記録層の凹部に非磁性膜27を形成し、媒体表面を平坦化してもよい。さらに、図2及び図11〜13に示した媒体において、記録層19もしくは非磁性膜27の上に保護膜を形成することが好ましい。また、平坦部の軟磁性裏打ち層21と凸部の軟磁性裏打ち層20の間に非磁性層を介入してもよい。非磁性層の材質としてはTaや、Cu、SiO2、Al23、TiO2などの酸化物やSi34、AlN、TiNなどの炭化物などが用いられる。
軟磁性裏打ち層の材料のうち飽和磁束密度の大きい材料としては、FeCo系、FeCoB、FeCoV、FeSi、FeSiB−Cなどがある。それより飽和磁束密度の小さい材料としては、CoTaZr、CoZrNb、FeNi、FeCr、NiFeO、AlFeSi、NiTaZrなどが例としてあげられる。記録層19の材料としてはCoCrPt−SiO2などのグラニュラー膜、FePt規則合金、Co/Pd、Co/Ptの人工格子膜、TbFeCoのアモルファス膜などがある。
また、本発明の構成は、図14(a)に示すディスクリートトラック媒体、図14(b)に示すパターンド媒体のどちらに用いても効果がある。特に、パターンド媒体に本発明を適用した場合には、トラック幅方向と同じ原理で、図15の概念模式図に示すように、同じトラックのトレーリング側にすでに記録されたビットに印加される磁界を抑制できる。
さらに、本発明の磁気記録媒体の別の実施例では、平坦な非磁性基板22上に凹凸のパターンのある軟磁性裏打ち層20、21を設け、凸部の軟磁性裏打ち層20の比透磁率が平坦な部分の軟磁性裏打ち層21の比透磁率より小さい構成にしてもよい。また、図11に示すような構造において、記録ヘッドに近い側の凸部の軟磁性裏打ち層20Bの比透磁率が平坦な軟磁性裏打ち層21側に近い側の凸部の軟磁性裏打ち層20Aの比透磁率より小さい構成にしてもよい。このような構成にすることにより、隣接トラックの凸部のエッジへの磁束の集中が小さくなり、隣接トラックへ印加される磁界を抑制することができる。
図16は、本発明の磁気記録媒体の製造工程の一例を説明する断面図である。まず、図16(a)に示すように、基体22上に平坦部軟磁性層21、分離層23、続いて凸部軟磁性層20に相当する磁性膜20′を連続製膜する。各層の膜厚は、それぞれ数十nm、数nm、数十nm程度、例えば40nm、5nm、20nmとする。この磁性膜20′は凸部軟磁性層20の性質を満たしている必要があるため、ここでは平坦部軟磁性層21よりも飽和磁束密度Bsが小さい強磁性材料を用いた。次に、図16(b)に示すように、磁性膜20′をエッチングするためのマスクパターン40を形成する。このマスクパターン40は、フォトレジスト材料のような樹脂単体でもよく、エッチング精度を高めるために樹脂と金属ないし樹脂と酸化物(Al−O、Si−O等)からなる積層体としてもよい。マスクパターン40を形成するには、紫外線レーザ、電子ビーム、X線を照射してレジスト樹脂をパターニングするか、モールドと呼ばれる型を押し当て熱ないし紫外光により樹脂を硬化させるナノインプリント法を用いることができる。
この後、図16(c)に示すように、磁性膜20′をエッチングすることで凸部軟磁性層20が形成される。このエッチングでは、Arイオン等を用いたイオンミリング法のほかに、活性ガスを導入する事で化学的エッチングと物理的エッチングを同時平行で行う反応性イオンエッチングと呼ばれる方法を用いることができる。いずれのエッチング法を用いる場合でも、通常は平坦部軟磁性層21へエッチングが及ぶ前に終点を確定させるための分離層23が必要であり、多くの場合はエッチングがこの分離層23にも到達している。これは図16(c)で、分離層23表面に凹凸が形成されている事から見て取れる。但し、凸部軟磁性層20と平坦部軟磁性層21の組成が明確に異なる場合などは、エッチングが平坦部軟磁性層21へ及ぶ可能性が低いので、分離層23を省くことも可能である。最後に、図16(d)に示すようにCoCrPt−SiO2などの記録層19を数十nm製膜する。
図17は、本発明の磁気記録媒体の製造工程の他の例を説明する断面工程図である。図16に示した製造工程との主な違いは、エッチングを用いずにイオン注入法を用いて実質的なパターニングを行って凸部軟磁性層20を形成する点である。イオン注入とは、添加元素のイオンを数百kVの電場で加速し、これを打ち込む事で対象としている材料の組成・特性を制御する方法である。類似の手法としてプラズマドーピング、レーザドーピング等があるが、いずれにせよ半導体素子プロセスにおけるいわゆる不純物ドーピングの手法を適宜用いればよい。これらの手法は、事前にレジストあるいは他の材料でマスクパターンを覆せることで、選択した領域にのみイオンを注入して部分的に材料の特性を変えることが可能である。強磁性体への添加元素としては、強磁性を持たない元素であるN、Ga、Ar、Cr、Bなどを用いることができる。希土類元素を用いても良い。次に第2の製法の具体的なステップについて図17を参照しながら説明する。
最初に、図17(a)に示すように、基板22上に平坦部軟磁性層21、分離層23、続いて凸部軟磁性層20に相当する磁性膜20′を連続製膜する。各層の膜厚は、それぞれ数十nm、数nm、数十nm程度、例えば40nm、5nm、20nmとする。次に、図17(b)に示すようにマスクパターン41を形成する。このとき、図16(b)の場合とは逆に、凸部軟磁性層20を必要としない領域が被覆されるようなマスクパターンが望ましい。次に図17(c)に示すように、基板全体に添加元素イオンを注入する。これによりマスクパターン41で被覆されていない部分は磁性の非常に弱い材料になり、図16で説明した製造工程でエッチングした場合と実質的に同様の構成が実現する。最後に、図17(d)に示すようにCoCrPt−SiO2などの記録層19を数十nm製膜する。
この製造工程で作成した磁気記録媒体の特徴は、最終的な記録層の形状を平坦にできる点にある。そのため、ヘッドスライダを低スペーシングで浮上させる場合にも安定した特性が期待でき、高い耐衝撃性を求められる2.5インチ以下のフォーム・ファクタを有する小型ディスク装置に好適な磁気記録媒体を製造することができる。
なお、上記いずれの製造法で製造した場合でも、記録層の表面にC又はC−NあるいはSi−Nなどの保護層を製膜し、更に潤滑材を塗布したうえで記録再生特性を評価したが、磁気記録媒体としての特性に大きな違いは見られなかった。
磁気記録再生装置の概略図。 本発明による磁気記録媒体の一例を示す断面模式図。 本発明による磁気記録媒体と磁気ヘッドの位置関係をトレーリング方向から見た平面模式図。 本発明による磁気記録媒体と磁気ヘッドの位置関係を示した断面模式図。 本発明と比較例のトラック幅方向の記録磁界分布を比較して示した図。 本発明と比較例の磁束の流れを示す概念図。 本発明と比較例のトラック幅方向の記録磁界分布を比較して示した図。 軟磁性裏打ち層の凸部の寸法を変化させた場合の磁界強度分布を示した図。 軟磁性裏打ち層の凸部と平坦部の飽和磁束密度の比と、隣接トラックの磁界強度比の関係を示した図。 軟磁性裏打ち層の凸部と平坦部の膜厚と、隣接トラックの磁界強度比の関係を示した図。 本発明による磁気記録媒体の一例を示す断面模式図。 本発明による磁気記録媒体の一例を示す断面模式図。 本発明による磁気記録媒体の一例を示す断面模式図。 ディスクリートトラック媒体とパターンド媒体の概略斜視図。 パターンド媒体に本発明を適用した場合の走行方向の概念模式図。 本発明の磁気記録媒体の製造工程の一例を説明する断面工程図。 本発明の磁気記録媒体の製造工程の他の例を説明する断面工程図。 垂直記録の概念図。
符号の説明
1…主磁極、1A…主磁極ヨーク部、1B…ポールチップ、2…薄膜導体コイル、3…補助磁極、7…再生素子、8…下部シールド、9…上部シールド、11…磁気ディスク、12…サスペンションアーム、13…磁気ヘッドスライダ、14…磁気ヘッド、15…ロータリアクチュエータ、17…ピラー、19…磁気記録層、20…軟磁性裏打ち層、21…軟磁性裏打ち層、22…非磁性基板、23…非磁性中間層、24…再生ヘッド、25…記録ヘッド、27…非磁性膜

Claims (17)

  1. 基板、前記基板上に形成された軟磁性層及び前記軟磁性層上に形成された磁気記録層を有する磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体を駆動する媒体駆動部と、
    記録ヘッドと再生ヘッドを有し、前記磁気記録媒体に対して記録、再生動作を行う磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体に対して位置決めするヘッド駆動部とを備え、
    前記軟磁性層は、平坦な層状の第1の軟磁性層と、前記第1の軟磁性層の上にトラックに沿って凸状に形成された第2の軟磁性層とを有し、
    前記第1の軟磁性層の飽和磁束密度は前記第2の軟磁性層の飽和磁束密度より大きく、
    前記第1の軟磁性層と第2の軟磁性層は、前記記録ヘッドから前記第2の軟磁性層に集中した磁束を前記第1の軟磁性層を通して前記磁気ヘッドに還流させる磁気回路を構成することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 請求項1記載の磁気記録再生装置において、前記記録ヘッドは、トラック幅を規定する先端部を有する主磁極と、補助磁極と、前記主磁極と補助磁極によって構成される磁気回路と鎖交するコイルと、前記主磁極のトレーリング側及びトラック幅方向側に設けられた磁性体とを有し、前記主磁極と前記磁性体のトラック幅方向の間隔がトラック方向に隣接する前記凸状の第2の軟磁性層の間隔より小さいことを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 請求項1記載の磁気記録再生装置において、前記第2の軟磁性層は複数の層からなり、前記複数の層のうち前記磁気ヘッドに近い側の層の飽和磁束密度が前記第1の軟磁性層に近い側の層の飽和磁束密度より小さいことを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 請求項1記載の磁気記録再生装置において、前記第2の軟磁性層は、トラック方向に互いに離間して形成された複数の凸状領域を有することを特徴とする磁気記録再生装置。
  5. 請求項1記載の磁気記録再生装置において、前記軟磁性層と前記磁気記録層の間に非磁性層が設けられていることを特徴とする磁気記録再生装置。
  6. 請求項1記載の磁気記録再生装置において、前記第2の軟磁性層の凸状部と凸状部の隙間に非磁性材が埋め込まれていることを特徴とする磁気記録再生装置。
  7. 請求項1記載の磁気記録再生装置において、前記第2の軟磁性層の飽和磁束密度は前記第1の軟磁性層の飽和磁束密度の0.75以下であることを特徴とする磁気記録再生装置。
  8. 請求項1記載の磁気記録再生装置において、前記第1の軟磁性層と第2の軟磁性層の膜厚の和に対する前記第2の軟磁性層の膜厚の比が0.25〜0.5の範囲にあることを特徴とする磁気記録再生装置。
  9. 請求項1記載の磁気記録再生装置において、前記第1の軟磁性層と第2の軟磁性層の合計膜厚は200nm以下であることを特徴とする磁気記録再生装置。
  10. 基板と、前記基板上に形成された軟磁性層と、前記軟磁性層上に形成された磁気記録層とを有し、
    前記軟磁性層は、平坦な層状の第1の軟磁性層と、前記第1の軟磁性層の上にトラックに沿って凸状に形成された第2の軟磁性層とを有し、前記第1の軟磁性層の飽和磁束密度は前記第2の軟磁性層の飽和磁束密度より大きく、前記第1の軟磁性層と第2の軟磁性層は、記録ヘッドから前記第2の軟磁性層に集中した磁束を前記第1の軟磁性層を通して前記磁気ヘッドに還流させる磁気回路を構成することを特徴とする磁気記録媒体。
  11. 請求項10記載の磁気記録媒体において、前記第2の軟磁性層は複数の層からなり、前記複数の層のうち前記磁気ヘッドに近い側の層の飽和磁束密度が前記第1の軟磁性層に近い側の層の飽和磁束密度より小さいことを特徴とする磁気記録媒体。
  12. 請求項10記載の磁気記録媒体において、前記第2の軟磁性層は、トラック方向に互いに離間して形成された複数の凸状領域を有することを特徴とする磁気記録媒体。
  13. 請求項10記載の磁気記録媒体において、前記軟磁性層と前記磁気記録層の間に非磁性層が設けられていることを特徴とする磁気記録媒体。
  14. 請求項10記載の磁気記録媒体において、前記第2の軟磁性層の凸状部と凸状部の隙間に非磁性材が埋め込まれていることを特徴とする磁気記録媒体。
  15. 請求項10記載の磁気記録媒体において、前記第2の軟磁性層の飽和磁束密度は前記第1の軟磁性層の飽和磁束密度の0.75以下であることを特徴とする磁気記録媒体。
  16. 請求項10記載の磁気記録媒体において、前記第1の軟磁性層と第2の軟磁性層の膜厚の和に対する前記第2の軟磁性層の膜厚の比が0.25〜0.5の範囲にあることを特徴とする磁気記録媒体。
  17. 請求項10記載の磁気記録媒体において、前記第1の軟磁性層と第2の軟磁性層の合計膜厚は200nm以下であることを特徴とする磁気記録媒体。
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