JP2008015235A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ベルトに周回方向及び幅方向の温度ムラが生じることがなく、定着性が良好で、定着ベルトの幅方向両端部における過昇温が発生しない、定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御手段は、加熱位置と第1検知位置との周回方向の距離差に基づいて、加熱位置における加熱手段による加熱量又は/及び加熱タイミングを補正する(S1、S4、S5〜S7)。調整手段は、加熱位置と第1検知位置と第2検知位置との周回方向の距離差に基づいて、加熱位置における定着ベルトの幅方向の温度偏差を補正する(S1、S2、S4、S8、S9)。
【選択図】図5

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置とそこに設置される定着装置とに関し、特に、定着ベルトを用いた定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、定着装置に設置する定着部材として定着ベルトを用いたものが広く知られている(例えば、特許文献1、特許文献2等参照。)。
定着ベルトは、定着ローラに比べて、熱容量を低く設定できるとともに、定着ニップ部のニップ量を大きく設定できる。そのため、定着ベルトを用いた定着装置は、ウォームアップ時間が短く、高い定着性を維持することができる。
なお、定着ベルトを加熱する加熱手段としては、ヒータ等の熱源を用いたもの(例えば、特許文献1等参照。)や、電磁誘導加熱方式を用いたもの(例えば、特許文献2等参照。)がある。
このような定着ベルトを用いた定着装置では、定着ベルト表面の温度(通紙領域の温度である。)をある定点で検知して、その検知結果を制御部にフィードバックして加熱手段を制御している。詳しくは、温度検知センサの検知温度に基づいてヒータや磁束発生手段(誘導加熱部)の制御をおこない、定着ベルトの表面温度(定着温度)が最適化されるように調整している。
ここで、特許文献3等には、定着ローラを用いた電磁誘導加熱方式の定着装置であって、加熱手段による加熱位置と、温度センサによる温度検知位置と、のずれに起因する温度リップルの発生を抑止することを目的として、温度センサによる温度検知時間と加熱手段による加熱実行時間とのタイミングを補正する技術が開示されている。
一方、特許文献2等には、小サイズ紙が連続的に通紙されたとき等に生じる定着ベルトの幅方向両端部の過昇温を抑止するために、定着ベルトの幅方向の温度偏差を調整する技術が開示されている。詳しくは、定着ベルトを加熱するために作用する磁束を遮蔽する磁束遮蔽部材(磁束遮蔽板)を設けて、定着ベルトの幅方向の加熱範囲を調整している。
ここで、特許文献4等には、定着ローラを用いた電磁誘導加熱方式の定着装置であって、定着ローラにおける幅方向中央部の温度と幅方向端部の温度とを検知して、それらの検知結果に基づいて定着ローラの幅方向の温度偏差を調整する技術が開示されている。
特開平9−218601号公報 特開2005−258383号公報 特開2005−158590号公報 特開2005−121981号公報
上述した従来の定着ベルトを用いた定着装置は、加熱手段によって加熱される定着ベルト上の加熱位置と、温度検知手段(第1温度検知手段)によって温度検知される定着ベルト上の検知位置(第1検知位置)と、が定着ベルトの周回方向に離れているために、温度検知手段による温度検知のタイミングと加熱手段による加熱のタイミングとに時間差が生じていた。そのため、温度検知手段で検知した検知結果をそのまま制御部にフィードバックして加熱手段を制御しても、精度の高い加熱制御をおこなうことができなかった。すなわち、定着ベルトの周回方向に温度ムラが生じていた。このように周回方向の温度ムラが生じると、記録媒体上に搬送方向の定着ムラが生じてしまうことになる。
さらに、定着ベルトを用いた定着装置において、小サイズ紙が連続的に通紙されたとき等に生じる定着ベルトの幅方向両端部の過昇温を抑止するために、定着ベルトにおける幅方向中央部の温度と幅方向端部の温度とを検知して、それらの検知結果に基づいて定着ローラの幅方向の温度偏差を調整しようとする場合にも次のような問題が生じていた。
すなわち、加熱手段によって加熱される定着ベルト上の加熱位置と、温度検知手段(第1温度検知手段)によって温度検知される定着ベルト中央部の検知位置(第1検知位置)と、温度検知手段(第2温度検知手段)によって温度検知される定着ベルト端部の検知位置(第2検知位置)と、が定着ベルトの周回方向の異なる位置に配設されているために、2つの温度検知手段による温度検知のタイミングと調整手段による温度偏差の調整タイミングとにそれぞれ時間差が生じていた。そのため、温度検知手段で検知した検知結果をそのまま制御部にフィードバックして調整手段を制御しても、精度の高い温度偏差の調整制御をおこなうことができなかった。すなわち、定着ベルトの幅方向に温度ムラが生じていた。このように幅方向(搬送方向に直交する方向である。)の温度ムラが生じると、記録媒体上に幅方向の定着ムラが生じてしまうことになる。さらには、定着ベルトの幅方向両端部の過昇温を充分に抑止できなくなっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、定着ベルトに周回方向及び幅方向の温度ムラが生じることがなく、定着性が良好で、定着ベルトの幅方向両端部における過昇温が発生しない、定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、複数のローラ部材に張架されるとともに所定方向に周回する定着ベルトと、前記定着ベルトに対向する加熱位置で当該定着ベルトを加熱する加熱手段と、前記定着ベルトの幅方向中央部の温度を第1検知位置で検知する第1温度検知手段と、前記第1温度検知手段の検知結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、前記定着ベルトの幅方向端部の温度を第2検知位置で検知する第2温度検知手段と、前記第1温度検知手段及び前記第2温度検知手段の検知結果に基づいて前記定着ベルトの幅方向の温度偏差を調整する調整手段と、を備え、前記制御手段は、前記加熱位置と前記第1検知位置との周回方向の距離差に基づいて前記加熱位置における前記加熱手段による加熱量又は/及び加熱タイミングを補正して、前記調整手段は、前記加熱位置と前記第1検知位置と前記第2検知位置との周回方向の距離差に基づいて前記加熱位置における前記定着ベルトの幅方向の温度偏差を補正するものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記定着ベルトの周回方向の速度を可変する可変手段を備え、前記制御手段は、前記可変手段によって可変された前記定着ベルトの速度に基づいて前記加熱量又は/及び加熱タイミングを補正して、前記調整手段は、前記可変手段によって可変された前記定着ベルトの速度に基づいて前記温度偏差を補正するものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記加熱手段は、磁束を発生させて当該磁束によって前記定着ベルトを直接的又は間接的に加熱する磁束発生手段であって、前記調整手段を、前記磁束を遮蔽する幅方向の範囲を可変して前記定着ベルトの幅方向の加熱範囲を調整する磁束遮蔽部材としたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項3に記載の発明において、前記磁束発生手段は、前記定着ベルトの外周面に対向するように幅方向に延設されたコイル部と、前記定着ベルトを介して前記コイル部に対向する内部コアと、を備え、前記磁束遮蔽部材は、前記コイル部に対向する前記内部コアの外周面を覆う範囲を連続的又は段階的に増減できるように形成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項4に記載の発明において、前記内部コアの外周を覆う範囲を連続的又は段階的に増減するように前記磁束遮蔽部材を駆動する駆動手段を備えたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項5に記載の発明において、前記駆動手段によって駆動される前記磁束遮蔽部材の駆動速度を検知する速度検知手段を備え、前記調整手段は、前記速度検知手段の検知結果に基づいて前記温度偏差を補正するタイミングを制御するものである。
また、この発明の請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、定着ベルトにおける加熱位置と第1検知位置との周回方向の距離差に基づいて加熱手段による加熱量や加熱タイミングを補正するとともに、加熱位置と第1検知位置と第2検知位置との周回方向の距離差に基づいて調整手段による加熱位置における定着ベルトの幅方向の温度偏差を補正している。これにより、定着ベルトに周回方向及び幅方向の温度ムラが生じることがなく、定着性が良好で、定着ベルトの幅方向両端部における過昇温が発生しない、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのレーザープリンタの装置本体、3は画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム18上に照射する露光部、4は装置本体1に着脱自在に設置される作像部としてのプロセスカートリッジ、7は感光体ドラム18上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写部、10は出力画像が載置される排紙トレイ、11、12は転写紙等の記録媒体Pが収納された給紙部、13は記録媒体Pを転写部7に搬送するレジストローラ、15は主として給紙部11、12の記録媒体Pとは異なるサイズの記録媒体Pを搬送する際に用いる手差し給紙部、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する電磁誘導加熱方式の定着装置、を示す。
図1を参照して、画像形成装置における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、露光部3(書込部)から、画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、プロセスカートリッジ4の感光体ドラム18上に向けて発せられる。感光体ドラム18は図中の反時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム18上に画像情報に対応したトナー像が形成される。その後、感光体ドラム18上に形成されたトナー像は、転写部7で、レジストローラ13により搬送された記録媒体P上に転写される。
なお、図示は省略するが、プロセスカートリッジ4には、感光体ドラム18、感光体ドラム18上を帯電する帯電部、トナー(現像剤)が収容されていて感光体ドラム18上に形成された静電潜像を現像する現像部、感光体ドラム18上に残存する未転写トナーを除去するクリーニング部、等が一体的に設けられている。
一方、転写部7に搬送される記録媒体Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部11、12のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部11が選択されたものとする。)。なお、複数の給紙部11、12には、それぞれ、異なるサイズの記録媒体Pや、搬送方向の異なる同一サイズの記録媒体Pが、収納されている。
そして、給紙部11に収納された記録媒体Pの最上方の1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。その後、記録媒体Pは、搬送経路Kを通過してレジストローラ13の位置に達する。そして、レジストローラ13の位置に達した記録媒体Pは、感光体ドラム18上に形成されたトナー像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7に向けて搬送される。
そして、転写工程後の記録媒体Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した記録媒体Pは、定着ベルトと加圧ローラとの間に送入されて、定着ベルトから受ける熱と加圧ローラから受ける圧力とによってトナー像が定着される。トナー像が定着された記録媒体Pは、定着ベルトと加圧ローラとの間から送出された後に、出力画像として画像形成装置本体1から排出されて、排紙トレイ10上に載置される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2に示すように、定着装置20は、定着補助ローラ21(ローラ部材)、定着ベルト22(定着部材)、加熱ローラ23(ローラ部材)、加熱手段としての誘導加熱部24(磁束発生手段)、加圧ローラ30、オイル塗布ローラ34、ガイド板35、分離板36、等で構成される。
ここで、ローラ部材としての定着補助ローラ21は、その表面にシリコーンゴム等の弾性層が形成されていて、不図示の駆動部によって図2の反時計方向に回転駆動される。
ローラ部材としての加熱ローラ23は、主として、SUS304等の非磁性材料からなる円筒部23a(図3及び図4を参照できる。)で構成されていて、図の反時計方向に回転する。加熱ローラ23の内部には、フェライト等の強磁性材料からなる内部コア28と、銅等の透磁性の低い材料からなる調整手段としての磁束遮蔽部材29(磁束遮蔽板)と、が設置されている。内部コア28は、定着ベルト22及び加熱ローラ23を介してコイル部25に対向している。また、磁束遮蔽部材29は、内部コア28の幅方向両端部を遮蔽できるように構成されている。内部コア28と磁束遮蔽部材29とは一体的に回転するように構成されている。この内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転は、加熱ローラ23の回転とは別々におこなわれる。加熱ローラ23の構成・動作については、後で詳しく説明する。
定着ベルト22は、2つのローラ部材(加熱ローラ23と定着補助ローラ21とである。)に張架・支持されている。定着ベルト22は、ポリイミド樹脂等からなるベース層や、銀やニッケルや鉄等からなる発熱層や、フッ素化合物等からなる離型層(表面層)等からなる多層構造のエンドレスベルトである。定着ベルト22の離型層によって、トナーTに対する離型性が担保されている。
磁束発生手段としての誘導加熱部24は、コイル部25、センターコア26a及びサイドコア26bを有するコア部26、コイルガイド27、等で構成される。
ここで、コイル部25は、加熱ローラ23に巻装された定着ベルト22の一部を覆うように、細線を束ねたリッツ線を幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイド27は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、コイル部25及びコア部26を保持する。コア部26は、フェライト等の透磁性の高い材料からなる。コア部26は、幅方向に延設されたコイル部25に対向するように設置されている。サイドコア26bは、コイル部25の端部に設置されている。センターコア26aは、コイル部25の中央に設置されている。このように構成された誘導加熱部24は、加熱位置(定着ベルト22に対向する位置である。)で定着ベルト22を加熱する加熱手段として機能することになる。
なお、本実施の形態1においては、加熱ローラ23内に内部コア28を設置している。これによって、コア部26と内部コア28との間に良好な磁界が形成されて、加熱ローラ23及び定着ベルト22を効率よく加熱することができる。
また、加圧ローラ30は、芯金上にフッ素ゴムやシリコーンゴム等の弾性層が形成されたものであり、定着ベルト22を介して定着補助ローラ21に圧接している。そして、定着ベルト22と加圧ローラ30との当接部(定着ニップ部である。)に、記録媒体Pが搬送される。
定着ベルト22と加圧ローラ30との当接部の入口側には、記録媒体Pの搬送を案内するガイド板35が配設されている。
定着ベルト22と加圧ローラ30との当接部の出口側には、記録媒体Pの搬送を案内するとともに記録媒体Pが定着ベルト22から分離するのを促進する分離板36が配設されている。
定着ベルト22の外周面の一部には、オイル塗布ローラ34が当接している。オイル塗布ローラ34は、定着ベルト22上にシリコーンオイル等のオイルを供給する。これにより、定着ベルト22上におけるトナー離型性がさらに担保される。なお、オイル塗布ローラ34には、その表面上の汚れを除去するクリーニングローラ33が当接されている。
定着ベルト22の外周面上であって幅方向中央部には、定着ベルト22の幅方向中央部の温度を検知する第1温度検知手段としての第1温度検知センサ41が設置されている(この設置位置を第1検知位置とする。)。第1温度検知センサ41によって検知された検知結果に基いて、制御手段によって誘導加熱部24(加熱手段)が制御される。
また、定着ベルト22の外周面上であって幅方向端部には、定着ベルト22の幅方向端部の温度を検知する第2温度検知手段としての第2温度検知センサ42が設置されている(この設置位置を第2検知位置とする。)。第2温度検知センサ42及び第1温度検知センサ41によって検知された検知結果に基いて、調整手段によって定着ベルト22の幅方向の温度偏差が調整される(磁束遮蔽部材29が駆動される。)。
なお、本実施の形態1では、加熱位置に対して定着ベルト22の周回方向(図2中の矢印で示す移動方向である。)の下流側に第1検知位置が配設され、さらに下流側に第2検知位置が配設されている。第1温度検知センサ41及び第2温度検知センサ42としては、サーミスタやサーモパイル等を用いることができる。
また、図示は省略するが、加熱ローラ23の外周面の一部(幅方向中央部である。)には、サーモスタットが当接されている。サーモスタットで検知した加熱ローラ23の温度が所定の温度を超えた場合には、サーモスタットによって誘導加熱部24への通電が切断される。
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。
定着補助ローラ21の回転駆動によって、定着ベルト22は図2中の矢印方向に周回するとともに、加熱ローラ23も反時計方向に回転して、加圧ローラ30も矢印方向に回転する。定着ベルト22は、誘導加熱部24との対向位置(加熱位置)で加熱される。詳しくは、IHインバータ回路を有する電源部からコイル部25に高周波の交番電流を流すことで、コア部26と内部コア28との間に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、加熱ローラ23表面に渦電流が生じて、加熱ローラ23自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、加熱ローラ23に巻装された定着ベルト22が加熱される。なお、本実施の形態1では、定着ベルト22自身も発熱層を有するために、定着ベルト22は加熱ローラ23によって間接的に加熱される他に、定着ベルト22自身でも誘導加熱部24によって直接的に電磁誘導加熱されることになる。
その後、誘導加熱部24によって加熱された定着ベルト22表面は、加圧ローラ30との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像Tを加熱して溶融する。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、ガイド板35に案内されながら定着ベルト22と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Yの搬送方向の移動である。)。そして、定着ベルト22から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ベルト22と加圧ローラ30との間から送出される。
図3及び図4にて、加熱ローラ23の構成・動作について、詳しく説明する。
図3(A)及び図3(B)は、図2の定着装置20に設置された加熱ローラ23を誘導加熱部24側から幅方向にみた図であって、内部に設置された内部コア28及び磁束遮蔽部材29の構成が理解容易になるように図示したものである。図3(B)は、内部コア28及び磁束遮蔽部材29を図3(A)の状態から所定角度回転させた状態を示した図である。
図3(A)に示すように、加熱ローラ23の内部には、幅L1の円柱状の内部コア28と、内部コア28の幅方向両端部に貼着された磁束遮蔽部材29と、が回転自在に設置されている。調整手段としての磁束遮蔽部材29は、定着ベルト22上の記録媒体Pの幅を超えた範囲(非通紙領域)で過昇温が生じないように幅方向の加熱範囲を調整する。具体的に、磁束遮蔽部材29は、内部コア28の周面を遮蔽する範囲を端面側から漸減(又は漸増)するように形成されている。これにより、内部コア28を磁束遮蔽部材29とともに回転させる角度を調整することによって、誘導加熱部24のコイル部25に対向する内部コア28の幅方向の遮蔽範囲(主として、センターコア26aに対向する範囲である。)を可変することができる。
なお、内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転駆動は、内部コア28の軸部28aに連結された駆動手段としてのステッピングモータ(不図示である。)によっておこなわれる。このステッピングモータは、定着補助ローラ21、定着ベルト22、加熱ローラ23等を駆動する駆動モータ(不図示である。)とは別の駆動系となる。なお、本実施の形態1では、磁束遮蔽部材29を駆動する駆動手段としてステッピングモータを用いているために、加熱範囲を高精度に可変することができる。
具体的に、図3(A)の状態の内部コア28及び磁束遮蔽部材29を、周方向に約90°回転させると、図3(B)の状態になる。このとき、誘導加熱部24に対向する内部コア28の最大範囲が遮蔽されることになる。そして、磁束遮蔽部材29によって遮蔽された遮蔽範囲では、誘導加熱部24のコア部26との間に形成されるべき磁力線が遮断される。したがって、遮蔽範囲に対応する定着ベルト22上は加熱されずらく、その領域外(中央の幅L2の領域である。)のみが定着ベルト22の加熱範囲となる。
この状態は、幅L2の記録媒体Pを連続的に定着する場合に適している。具体的に、画像形成装置で扱う最小幅(例えば、148mm)の記録媒体Pを定着する場合には、内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転方向の姿勢を図3(B)の状態に固定して、図2で説明した定着工程をおこなう。
このとき、図4の実線R2に示すように、定着ベルト22上の幅方向の定着温度分布は、幅L2の範囲で均一化されるため、幅L2の記録媒体Pに対して良好な定着性が確保される。また、定着ベルト22上の幅L2を超えた範囲では、過昇温が生じないために、定着ベルト22の熱的破損を抑止できる。
なお、図4は、定着ベルト22上の幅方向の温度分布を示すグラフである。図4において、横軸は定着ベルト22における幅方向の位置を示し、縦軸は定着ベルト22表面の温度(定着温度)を示す。ここで、横軸の幅方向位置の「0」は、定着ベルト22の幅方向中央位置を示す。実線R1は磁束遮蔽部材29の遮蔽範囲を最小として定着ベルト22の加熱範囲を最大としたときの温度分布を示し、実線R2は磁束遮蔽部材29の遮蔽範囲を最大として定着ベルト22の加熱範囲を最小としたときの温度分布を示す。
図3(B)の状態の内部コア28及び磁束遮蔽部材29を、さらに周方向に180°回転させると、誘導加熱部24に対向する内部コイル23aの最大範囲が磁束遮蔽部材29の遮蔽から開放されることになる。そして、開放された内部コア28と誘導加熱部24のコア部26との間に形成される磁力線によって、定着ベルト22の最大範囲(幅L1の全範囲である。)が加熱範囲となる。
この状態は、幅L1の記録媒体Pを連続的に定着する場合に適している。具体的に、画像形成装置で扱う最大幅(例えば、297mm)の記録媒体Pを定着する場合には、内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転方向の姿勢を図3(B)の状態から180°回転させた状態に固定して、図2で説明した定着工程をおこなう。
このとき、図4の実線R1に示すように、定着ベルト22上の幅方向の定着温度分布は、幅L1の範囲で均一化される。このため、幅L1の記録媒体Pに対して良好な定着性が確保される。
また、幅がL1よりも小さくL2よりも大きな記録媒体Pを定着(画像形成)する場合には、内部コア28及び磁束遮蔽部材29を記録媒体Pの幅に応じて所定角度回転させて、定着ベルト22の加熱範囲がその幅になるように調整する。これにより、定着ベルト22上の幅方向の定着温度分布は、記録媒体Pの幅の範囲で均一化されるため良好な定着性が確保される。また、定着ベルト22上の記録媒体Pの幅を超えた範囲では、温度上昇が生じないために、定着ベルト22の熱的破損を抑止できる。
ここで、磁束遮蔽部材29の駆動制御は、記録媒体Pの幅方向の大きさに係わる情報に加えて、定着ベルト22上の幅方向の温度偏差に係わる情報(第1温度検知センサ41及び第2温度検知センサ42の検知結果である。)に基づいておこなわれる。なお、記録媒体Pの幅方向の大きさは、給紙部11、12、15に設置されたサイズ検知センサ(フォトセンサ)の検知結果や、操作部に入力された操作情報に基いて、制御部で判断される。
図5にて、本実施の形態1の定着装置20でおこなわれる特徴的な制御について、詳しく説明する。
定着ベルト22上の第1検知位置で第1温度検知センサ41(第1温度検知手段)によって幅方向中央部の定着温度が検知されると(ステップS1)、その検知結果は制御手段としての制御部に送られる(ステップS5)。このとき、加熱位置と第1検知位置との周回方向の距離差(位置ズレ)に係わる情報が、加熱応答性の情報として、制御部に送られる。
そして、制御部は、加熱位置と第1検知位置との周回方向の距離差に係わる情報に基づいて、加熱位置における誘導加熱部24による加熱量や加熱タイミングを補正する(ステップS6〜S7)。すなわち、第1温度検知センサ41で検知した検知結果をそのまま制御部にフィードバックして誘導加熱部24を制御するのではなく、加熱位置と第1検知位置との距離差による加熱応答のロス分(加熱応答性)を考慮して誘導加熱部24の制御(加熱量や加熱タイミング)を最適化する。これにより、定着ベルト22に周回方向の温度ムラ(温度リップル)が生じる不具合が抑止されて、記録媒体P上において搬送方向の定着ムラのない良好な定着性を得ることができる。
なお、上述した加熱位置と第1検知位置との距離差に係わる情報は、変動することのない固定情報であるために、予め制御部の制御条件として組み込んでおくことができる。
一方、定着ベルト22上の第2検知位置で第2温度検知センサ42(第2温度検知手段)によって幅方向端部の定着温度が検知されると(ステップS2)、その検知結果は第1温度検知センサ41の検知結果とともに、磁束遮蔽部材29及び内部コア28を回転駆動する駆動手段としてのステッピングモータの制御部に送られる(ステップS8)。このとき、加熱位置と第1検知位置と第2検知位置との周回方向の距離差(位置ズレ)に係わる情報が、加熱応答性の情報として、駆動手段の制御部に送られる。
そして、駆動手段の制御部は、加熱位置と第1検知位置と第2検知位置との周回方向の距離差に係わる情報に基づいて、加熱位置における定着ベルト22の幅方向の温度偏差を補正する(ステップS9)。具体的には、調整手段としての磁束遮蔽部材29の調整量(回転駆動量)や調整タイミング(回転駆動タイミング)が補正される。
すなわち、第2温度検知センサ42及び第1温度検知センサ41で検知した検知結果をそのまま駆動手段の制御部にフィードバックして調整手段を制御するのではなく、加熱位置と第1検知位置と第2検知位置とのそれぞれの距離差による加熱応答のロス分(加熱応答性)を考慮して磁束遮蔽部材29の制御を最適化する。これにより、定着ベルト22に幅方向の温度ムラ(温度リップル)が生じる不具合が抑止されて、記録媒体P上において幅方向の定着ムラのない良好な定着性を得ることができるとともに、定着ベルト22や加熱ローラ23の幅方向両端部の過昇温を確実に抑止することができる。
なお、上述した加熱位置と第1検知位置と第2検知位置との距離差に係わる情報は、変動することのない固定情報であるために、予め駆動手段の制御部の制御条件として組み込んでおくことができる。
ここで、本実施の形態1では、定着ベルト22の周回方向の速度(線速)を可変できるように構成されている。具体的には、定着補助ローラ21、定着ベルト22、加熱ローラ23等を駆動する駆動モータが回転数可変型モータとなっていて、定着ベルト22の速度を可変する可変手段として機能する。定着ベルト22の速度は、記録媒体Pとして定着性の低い厚紙を通紙する場合等に、通常時の速度よりも低く可変される。
そして、本実施の形態1では、可変手段によって可変された定着ベルト22の速度に係わる情報が取得(検知)されて(ステップS4)、その情報が誘導加熱部24の情報部に送られる(ステップS5)。そして、その情報に基づいて誘導加熱部24の加熱量や加熱タイミングが補正される。すなわち、定着ベルト22の速度が可変したときに生じる加熱応答の差異を考慮して誘導加熱部24の制御を最適化する。
さらに、定着ベルト22の速度に係わる情報は、駆動手段の情報部に送られる(ステップS8)。そして、その情報に基づいて磁束遮蔽部材29の調整量や調整タイミングが補正される。すなわち、定着ベルト22の速度が可変したときに生じる加熱応答の差異を考慮して磁束遮蔽部材29の制御を最適化する。
以上説明したように、本実施の形態1では、定着ベルト22における加熱位置と第1検知位置との周回方向の距離差に基づいて誘導加熱部24(加熱手段)による加熱量や加熱タイミングを補正するとともに、加熱位置と第1検知位置と第2検知位置との周回方向の距離差に基づいて磁束遮蔽部材29(調整手段)による加熱位置における定着ベルト22の幅方向の温度偏差を補正している。これにより、定着ベルト22に周回方向及び幅方向の温度ムラが生じることがなく、定着性が良好で、定着ベルト22の幅方向両端部における過昇温の発生を抑止することができる。
なお、本実施の形態1では、加熱ローラ23を加熱部材として用いるとともに、定着ベルト22に発熱層を形成して定着ベルト22を定着部材及び加熱部材として用いた。これに対して、定着ベルト22に発熱層を形成しないで定着ベルト22を定着部材としてのみ用いるとともに、加熱ローラ23のみを加熱部材として用いることもできる。その場合にも、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態1では、内部コア28の外周面を端面側から遮蔽する範囲を連続的に増減するように磁束遮蔽部材29を形成したが、内部コア28の外周面を端面側から遮蔽する範囲を段階的(例えば、3段階である。)に増減するように磁束遮蔽部材29を形成することもできる。その場合にも、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における定着装置でおこなわれる制御を示すフローチャートであって、前記実施の形態1における図5に相当する図である。本実施の形態2は、磁束遮蔽部材29の駆動速度の情報に基づいて定着ベルト22の幅方向の温度偏差を補正している点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態2でも、前記実施の形態1と同様に、第1温度検知センサ41の検知結果と、加熱位置と第1検知位置との周回方向の距離差に係わる情報と、に基づいて、誘導加熱部24の制御(加熱量や加熱タイミング)がおこなわれる。さらに、第1温度検知センサ41及び第2温度検知センサ42の検知結果と、加熱位置と第1検知位置と第2検知位置との周回方向の距離差に係わる情報と、に基づいて、磁束遮蔽部材29の制御(調整量や調整タイミング)がおこなわれる。
ここで、本実施の形態2では、ステッピングモータ(駆動手段)によって駆動される磁束遮蔽部材29の駆動速度(回転数)を検知する速度検知手段が設けられている。速度検知手段としては、例えば、内部コア28の軸部28aに設置されるとともに放射状に形成された複数のスリットを有する検知板をフォトセンサにて光学的に検知する構成とすることができる。
そして、速度検知手段による磁束遮蔽部材29の駆動速度の情報は、駆動手段の制御部に送られる(ステップS10→ステップS8)。そして、その情報に基づいて磁束遮蔽部材29により温度偏差を補正するタイミングが制御される。すなわち、磁束遮蔽部材29の駆動が開始されて目標位置に達するまでの時間的ロスを考慮して磁束遮蔽部材29の制御タイミングを最適化する。これにより、定着ベルト22に幅方向の温度ムラが生じる不具合が抑止されて、記録媒体P上において幅方向の定着ムラのない良好な定着性を得ることができるとともに、定着ベルト22や加熱ローラ23の幅方向両端部の過昇温を抑止することができる。
なお、本実施の形態2では、速度検知手段による情報を変動値として駆動手段の制御部に送信したが、速度検知手段による情報を固定値として駆動手段の制御部に予め組み込んでおくこともできる。その場合、上述した検知板やフォトセンサは不要となる。
以上説明したように、本実施の形態2でも、前記実施の形態1と同様に、定着ベルト22における加熱位置と第1検知位置との周回方向の距離差に基づいて誘導加熱部24(加熱手段)による加熱量や加熱タイミングを補正するとともに、加熱位置と第1検知位置と第2検知位置との周回方向の距離差に基づいて磁束遮蔽部材29(調整手段)による加熱位置における定着ベルト22の幅方向の温度偏差を補正している。これにより、定着ベルト22に周回方向及び幅方向の温度ムラが生じることがなく、定着性が良好で、定着ベルト22の幅方向両端部における過昇温の発生を抑止することができる。
実施の形態3.
図7にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は、実施の形態3における定着装置を示す断面図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態3は、加熱手段としてヒータ44が用いられている点が、加熱手段として誘導加熱部24が用いられている前記実施の形態1のものとは相違する。
図7に示すように、本実施の形態3における定着装置20は、定着補助ローラ21、定着ベルト22、加熱ローラ23、加熱手段としてのヒータ44(熱源)、加圧ローラ30、等で構成される。また、定着ベルト22上には、第1検知位置に第1温度検知センサ41が設置され、第2検知位置に第2温度検知センサ42が設置されている。
ここで、加熱手段としてのヒータ44は、定着ベルト22の内周面に、加熱ローラ23を介して対向するように配設されている。すなわち、ヒータ44は、定着ベルトが巻装された加熱ローラ23の内部に設置されている。
なお、このように構成された熱ヒータ方式の定着装置20は、定着ベルト22の加熱方法が異なる以外は、前記実施の形態1における電磁誘導加熱方式の定着装置と同様に動作する。本実施の形態3における定着装置20では、ヒータ44が熱源となって、ヒータ44からの輻射熱によって加熱ローラ23が加熱されて、その加熱ローラ23との当接位置(巻装位置)を加熱位置として定着ベルト22が加熱(受熱)されることになる。
ここで、図示は省略するが、ヒータ44は幅方向に複数に分割されていて、その分割されたヒータがそれぞれ加熱制御されるように構成されている。そして、第1温度検知センサ41及び第2温度検知センサ42の検知結果に基づいて、ヒータ44(分割ヒータ)を制御して、定着ベルト22の幅方向の温度偏差を調整している。すなわち、ヒータ44(分割ヒータ)が、定着ベルト22における幅方向の温度偏差を調整する調整手段としても機能している。
そして、本実施の形態3でも、前記実施の形態1と同様に、第1温度検知センサ41の検知結果と、加熱位置と第1検知位置との周回方向の距離差に係わる情報と、に基づいて、ヒータ44の制御がおこなわれる。さらに、第1温度検知センサ41及び第2温度検知センサ42の検知結果と、加熱位置と第1検知位置と第2検知位置との周回方向の距離差に係わる情報と、に基づいて、ヒータ44(分割ヒータ)の制御がおこなわれる。
以上説明したように、本実施の形態3では、定着ベルト22における加熱位置と第1検知位置との周回方向の距離差に基づいてヒータ44(加熱手段)による加熱量や加熱タイミングを補正するとともに、加熱位置と第1検知位置と第2検知位置との周回方向の距離差に基づいてヒータ44(調整手段)による加熱位置における定着ベルト22の幅方向の温度偏差を補正している。これにより、定着ベルト22に周回方向及び幅方向の温度ムラが生じることがなく、定着性が良好で、定着ベルト22の幅方向両端部における過昇温の発生を抑止することができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置に設置される定着装置を示す断面図である。 図2の定着装置に設置される加熱ローラを示す図である。 定着ベルト上の幅方向の温度分布を示すグラフである。 定着装置でおこなわれる制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2における定着装置でおこなわれる制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3における定着装置を示す断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20 定着装置、 21 定着補助ローラ、
22 定着ベルト(定着部材)、
23 加熱ローラ、
24 誘導加熱部(磁束発生手段、加熱手段)、
25 コイル部、 26 コア部、 28 内部コア、
29 磁束遮蔽部材(調整手段)、
30 加圧ローラ、
41 第1温度検知センサ(第1温度検知手段)、
42 第2温度検知センサ(第2温度検知手段)、
44 ヒータ(加熱手段)、 P 記録媒体。

Claims (7)

  1. 複数のローラ部材に張架されるとともに所定方向に周回する定着ベルトと、
    前記定着ベルトに対向する加熱位置で当該定着ベルトを加熱する加熱手段と、
    前記定着ベルトの幅方向中央部の温度を第1検知位置で検知する第1温度検知手段と、
    前記第1温度検知手段の検知結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、
    前記定着ベルトの幅方向端部の温度を第2検知位置で検知する第2温度検知手段と、
    前記第1温度検知手段及び前記第2温度検知手段の検知結果に基づいて前記定着ベルトの幅方向の温度偏差を調整する調整手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記加熱位置と前記第1検知位置との周回方向の距離差に基づいて前記加熱位置における前記加熱手段による加熱量又は/及び加熱タイミングを補正して、
    前記調整手段は、前記加熱位置と前記第1検知位置と前記第2検知位置との周回方向の距離差に基づいて前記加熱位置における前記定着ベルトの幅方向の温度偏差を補正することを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトの周回方向の速度を可変する可変手段を備え、
    前記制御手段は、前記可変手段によって可変された前記定着ベルトの速度に基づいて前記加熱量又は/及び加熱タイミングを補正して、
    前記調整手段は、前記可変手段によって可変された前記定着ベルトの速度に基づいて前記温度偏差を補正することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱手段は、磁束を発生させて当該磁束によって前記定着ベルトを直接的又は間接的に加熱する磁束発生手段であって、
    前記調整手段は、前記磁束を遮蔽する幅方向の範囲を可変して前記定着ベルトの幅方向の加熱範囲を調整する磁束遮蔽部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記磁束発生手段は、前記定着ベルトの外周面に対向するように幅方向に延設されたコイル部と、前記定着ベルトを介して前記コイル部に対向する内部コアと、を備え、
    前記磁束遮蔽部材は、前記コイル部に対向する前記内部コアの外周面を覆う範囲を連続的又は段階的に増減できるように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記内部コアの外周を覆う範囲を連続的又は段階的に増減するように前記磁束遮蔽部材を駆動する駆動手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記駆動手段によって駆動される前記磁束遮蔽部材の駆動速度を検知する速度検知手段を備え、
    前記調整手段は、前記速度検知手段の検知結果に基づいて前記温度偏差を補正するタイミングを制御することを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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