JP2008014935A - 表面検査装置及びその方法 - Google Patents

表面検査装置及びその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008014935A
JP2008014935A JP2007142257A JP2007142257A JP2008014935A JP 2008014935 A JP2008014935 A JP 2008014935A JP 2007142257 A JP2007142257 A JP 2007142257A JP 2007142257 A JP2007142257 A JP 2007142257A JP 2008014935 A JP2008014935 A JP 2008014935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
optical path
sample
laser beam
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007142257A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Yoshida
実 吉田
Yoshimasa Oshima
良正 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2007142257A priority Critical patent/JP2008014935A/ja
Publication of JP2008014935A publication Critical patent/JP2008014935A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

【課題】微小な凹凸欠陥の形状を、計測できるようにした安価な表面検査装置及びその方法を提供する。
【解決手段】半導体レーザのような広帯域のレーザ光源を干渉計に用いた光干渉方式を用いた表面検査装置において、照明光源に可干渉距離の短いスペクトルの幅の広い半導体レーザを使用し、分岐光学要素4と合成光学要素15との間の2つの光路の各々に、互にわずかに異なる周波数で変調する変調光学要素5、10と光路長を調整できる光路長可変光学要素8、13とを設置し、干渉強度を計測しながら、前記光路長可変光学要素8、13を調整して干渉強度が最大となるように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気ディスク基板またはその基板(サブストレート)等の表面上の欠陥を検査する表面検査装置に係り、特に位相検出により欠陥の形状を計測する表面検査装置及びその方法に関する。
ハードディスク装置に用いる磁気記録用媒体には、磁性体を蒸着したディスク基板が使用される。このディスク基板に磁気ヘッドで磁化して磁気的にデータを記録、再生をする。近年、ハードディスク装置における記録密度の向上に伴い、記録・書き込み用ヘッド(以下ヘッド呼ぶ)とディスク基板とのスペーシング(以下浮上量と呼ぶ)は数十nmから数nmと非常に狭くなってきている。そのため、このディスク基板に微小な凹凸欠陥が存在すると、ディスク基板とヘッドが接触し、ハードディスク装置が故障する原因となる。
そのため、磁性体を蒸着する前のサブストレートの状態において、上述した欠陥の有無を検査し、不良品を後工程に流さないようにすることが重要である。この微小な凹凸欠陥は、ディスク基板素材内部に埋もれている結晶欠陥、ディスク基板の平坦性を向上させるために行う研磨時に発生する砥粒残りや、細かい傷(スクラッチなど)、洗浄時や、乾燥時などに付着する異物、などである。表面に付着した異物は、再洗浄、周辺雰囲気の清浄化などで排除、防止が可能である。ところが、結晶欠陥や、スクラッチなどは、修正がきかないため、不良品として取り扱うことになる。そのため、ハードディスク装置の高歩留り、高信頼性を確保するには、このような欠陥があるディスク基板の早期排除が重要となる。また、磁性体を蒸着後にも、何らかの原因で上記欠陥が発生することも考えられるため、同様に欠陥の有無を検査し、不良品の排除することでハードディスク装置の信頼性を向上させることができる。
従来は、微小な凹凸欠陥の計測方法として、AFM(Atomic Force Microscope)を用いた表面粗さの測定が一般に使用されている。AFMによる測定では、スループットが著しく遅く、ディスク基板の全面検査を容易に行うことが出来ない。また、測定プローブが消耗品であること、プローブの消耗による測定再現性が変動するなどの問題がある。
そのため、光の干渉を応用した方式がある。特開2000−121318号公報(特許文献1)に示されるように、一本のレーザ光を分岐し、分岐した光をそれぞれ異なる周波数で変調し、基準面と測定面に照射し、それぞれの反射光を受光素子上で干渉させ、位相の変化量から欠陥の高さを計測する方法がある。上記特許文献1によれば、照明波長が532nmのレーザを使用しており、周波数10MHzの干渉信号が出力され、測定面の光路長変化を位相に変換し、その位相差から欠陥部の高さを測定可能としている。
ところで、上記特開2000−121318号公報(特許文献1)に記載された干渉光学系に用いられるレーザ光としては、干渉性が高いスペクトル幅の狭い狭帯域レーザ(例えばガスレーザ、ダイオード励起固体レーザ)を使用しており、その可干渉距離は数10mmから数mであり、基準面と測定面の光路長に関しては、干渉させる上で問題とならない距離となる。図9には、ダイオード励起固体レーザである波長532nmの狭帯域レーザのスペクトル分布を示す。このように狭帯域レーザは1nm以下のスペクトルを有しており、一般的に数10mmから数mの可干渉距離となる。
特開2000−121318号公報
ところが、上述したように検出する欠陥の形状が微細化しているため、検出感度の向上は必要となっている。干渉位相測定方式では干渉信号の周期が、レーザ波長の1/2となるため、レーザ波長により検出感度は決まってくる。そのため、検出感度を向上するためには、レーザ光源の短波長化が必要となってくる。レーザ光源の波長を短波長化するためには、複数の高調波を得るためにそれぞれの波長に応じた結晶を用いて非常に高度な調整が必要となるため、短波長化するに従い、レーザ光源の構造が複雑となるとともに、非常に高価になってくる。そのため、表面検査装置の価格が高くなるという課題が生じた。
しかしながら、半導体レーザでも短波長化の技術が進み、安価で高出力な光源が入手容易になってきている。ところが、半導体レーザは上述したダイオード励起固体レーザと比較して、スペクトル幅は大きくなる。特に短波長化した半導体レーザは、長波長の半導体レーザと比較して、さらにスペクトル幅が大きくなるという課題がある。このように、スペクトル幅が大きくなると、可干渉距離が著しく短くなるため、半導体レーザは、上述したような干渉光学系の光源としては適切ではない。
一方、スペクトル幅が大きい半導体レーザを狭帯域化する方式として、回折格子を用いた方式がある。この方式では、回折格子により特定の波長を取り出すため、出力が著しく低下してしまうと同時に、回折格子の配置が微妙であり、経時変化や、半導体レーザの光源への振動により、レーザ光が取り出せないといった課題も生じた。また、半導体レーザの光源の構成が複雑となりなるため、高価になるといった課題も生じた。
本発明では、半導体レーザのような広帯域のレーザ光源を干渉計に用いた光干渉方式を用いた表面検査装置において、照明光源に可干渉距離の短いスペクトルの幅の広い半導体レーザを使用し、分岐光学要素4と合成光学要素15との間の2つの光路の各々に、互にわずかに異なる周波数で変調する変調光学要素5、10と光路長を調整できる光路長可変光学要素8、13とを設置し、干渉強度を計測しながら、前記光路長可変光学要素8、13を調整して干渉強度が最大となるように構成した。
本発明は、表面粗さがより小さくなる傾向にあるディスク基板等の表面の微小な凹凸欠陥(表面粗さを含む)の形状を、可干渉距離が数mm程度と非常に短いスペクトル幅の広い半導体レーザの光源を用いて干渉位相測定方式で計測できるようにした安価な表面検査装置及びその方法を提供するものである。
すなわち、本発明は、基準面と測定面での反射光を干渉させて測定面の表面形状を測定する表面検査装置において、レーザ光源と、該レーザ光源から出射されるレーザ光を分岐する分岐光学要素と、該分岐光学要素で分岐された第一の光路中に設置され、前記分岐された第一のレーザ光を第一の周波数に変調する第一の変調光学要素及び光路長を調整できる第一の光路長可変光学要素と、前記分岐光学要素で分岐された第二の光路中に設置され、前記分岐された第二のレーザ光を前記第一の周波数と異なる第二の周波数に変調する第二の変調光学要素及び光路長を調整できる第二の光路長可変光学要素と、前記第一の光路から得られる第一の周波数に変調された第一の変調レーザ光と前記第二の光路から得られる第二の周波数に変調された第二の変調レーザ光とを合成する合成光学要素と、該合成光学要素から得られる合成後の干渉強度を測定する測定手段と、該測定手段で測定される干渉強度に基づいて少なくとも前記第一若しくは第二の光路長可変光学要素を調整制御する駆動制御系と、前記合成光学要素から得られる合成後の干渉光を再度分岐し、該分岐した一方のレーザ光を前記基準面に照射し、前記分岐した他方のレーザ光を前記測定面に照射し、前記基準面からの反射光と前記測定面からの反射光を再度合成し、該再度合成されたレーザ光の干渉強度を干渉信号として検出する干渉測定光学系と、該干渉測定光学系により検出された干渉信号の位相差を検出し、該検出された干渉信号の位相差に応じて前記測定面の表面形状を算出する信号処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記測定手段は、前記合成光学要素から得られる合成後の干渉強度として、前記干渉測定光学系で再度合成されたレーザ光の干渉強度を測定するように構成したことを特徴とする。
また、本発明は、基準面と測定面での反射光を干渉させて測定面の表面形状を測定する表面検査方法であって、レーザ光源から出射されるレーザ光を分岐光学要素で分岐し、該分岐された第一及び第二の光路中の各々において、前記分岐された第一及び第二のレーザ光の各々を、第一及び第二の変調光学要素の各々により互に異なる第一及び第二の周波数の各々で変調し、該各々変調された第一及び第二の変調レーザ光を合成光学要素で合成し、干渉測定光学系により、該合成して得られる合成後の干渉光を再度分岐し、該分岐した一方のレーザ光を前記基準面に照射し、前記分岐した他方のレーザ光を前記測定面に照射し、前記基準面からの反射光と前記測定面からの反射光を再度合成し、該再度合成されたレーザ光の干渉強度を干渉信号として検出する干渉測定過程と、該干渉測定過程で検出された干渉信号の位相差を検出し、該検出された干渉信号の位相差に応じて前記測定面の表面形状を算出する信号処理過程とを有し、更に、前記第一及び第二の光路中の各々に、光路長を調整できる第一及び第二の光路長可変光学要素の各々を設置し、前記干渉測定過程において前記合成又は再合成された干渉強度を測定手段で測定し、該測定された干渉強度に基づいて少なくとも前記第一及び第二の光路長可変光学要素の何れかを調整する光路長調整過程を有することを特徴とする。
また、本発明は、前記レーザ光源は、410nm程度以下で遠紫外光までの波長を有するレーザ光を発振する半導体レーザ光源であることを特徴とする。
また、本発明は、試料の表面を検査する装置であって、あるスペクトル幅を有するレーザ光を発射するレーザ光源と、前記レーザ光源から発射されたレーザ光の光路を2つに分岐する第1の分岐部と、該第1の分岐部で2つに分岐させた双方のレーザ光を互いに異なる周波数で変調する周波数変調部と、前記第1の分岐部で2つに分岐させたレーザ光の互いの光路長を調整する光路長調整部と、該光路長調整部で互いの光路長が調整されたレーザ光を合成する第1の合成部とを備える変調光学系と、前記変調光学系から合成して出力された互いに異なる周波数で変調したレーザ光を2つに分岐する第2の分岐部と、該第2の分岐部で分岐した一方のレーザ光を試料に照射する試料光照射部と、参照反射板と、前記第2の分岐部で分岐した他方のレーザ光を前記参照反射板に照射する参照光照射部とを備えるレーザ照射光学系と、該レーザ照射光学系により一方のレーザ光が照射された前記試料から反射してきたレーザ光と前記レーザ照射光学系により他方のレーザ光が照射された前記参照反射板から反射してきたレーザ光を合成する第2の合成部と、該第2の合成部で合成したレーザ光を受光して信号を得るセンサ部とを備えるレーザ検出光学系と、前記レーザ検出光学系の前記センサ部で受光して得た信号を処理して前記試料の表面の状態の情報を得る信号処理部とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記表面検査装置において、更に、前記試料を載置して回転と少なくとも一方向への移動が可能なテーブル手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、試料の表面を検査する方法であって、レーザ光源から発射されたレーザ光の光路を2つに分岐し、該2つに分岐した双方のレーザ光を互いに異なる周波数で変調すると共に前記2つに分岐したレーザ光を光路長調整部を通過させて互いの光路長を調整し、該互いに異なる周波数で変調し互いの光路長が調整されたレーザ光を合成する変調ステップと、該変調ステップにおいて合成されたレーザ光を分岐して一方のレーザ光を試料に照射すると共に前記分岐した他方のレーザ光を参照反射板に照射し、前記試料に照射したレーザ光による前記試料からの反射したレーザ光と前記参照反射板に照射したレーザ光による前記参照反射板から反射してきたレーザ光とを合成し、該合成したレーザ光をセンサで検出して信号を得る検出ステップと、該検出ステップで得られた信号を処理して前記試料の表面の状態の情報を得る信号処理ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明は、試料の表面を検査する方法であって、レーザ光源から発射されたレーザ光を2つの光路に分岐し、該分岐したレーザ光を互いに異なる周波数で変調させ分岐した互いの光路長を調整した後に合成する変調ステップと、該変調ステップにおいて合成されたレーザ光を再度分岐して一方のレーザ光を回転しながら1方向に移動している試料に照射すると共に他方のレーザ光を固定された参照反射板に照射し、該照射による前記回転しながら1方向に移動している試料から反射したレーザ光と前記固定された参照反射板から反射してきたレーザ光とを再度合成し、該再度合成したレーザ光をセンサで検出して信号を得る検出ステップと、該検出ステップにおいて前記センサで検出して得た信号を処理して前記試料の表面の状態の情報を得る信号処理ステップとを含むことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、面記録密度の向上やハードディスク装置の小型化等によって表面粗さがより小さくなる傾向にあるディスク基板等の表面の結晶欠陥、砥粒残り、細かい傷(スクラッチなど)、及び異物などの微小な凹凸欠陥(表面粗さを含む)の形状を、可干渉距離が数mm程度と非常に短いスペクトル幅の広い半導体レーザの光源を用いて干渉位相測定方式で測定することができ、安価で構成が簡単な表面検査装置及びその方法を実現することができる。
本発明によれば、面記録密度の向上やハードディスク装置の小型化等によって表面粗さがより小さくなる傾向にあるディスク基板等の表面の結晶欠陥、砥粒残り、細かい傷(スクラッチなど)、及び異物などの微小な凹凸欠陥(表面粗さを含む)の形状を、可干渉距離が数mm程度と非常に短いスペクトル幅の広い半導体レーザの光源を用いて干渉位相測定方式で測定することができ、安価で構成が簡単な表面検査装置及びその方法を実現することができる。
以下に、本発明に係るディスク基板等の基板の表面の微小な凹凸欠陥の形状を干渉位相測定方式で計測する表面検査装置及びその方法の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明に係る表面検査装置及びその方法の第1の実施例について図を用いて説明する。図2には、本発明に係る半導体レーザの広帯域のスペクトル分布の一例を示す。このように半導体レーザの場合、図9に示したような狭帯域のスペクトル分布を有するダイオード励起固体レーザ(波長532nm)よりも短波長であるが、数nmのスペクトル幅を有し、一般的には数mm程度の可干渉距離しか得られない。本発明は、このような広帯域レーザを用いた干渉位相測定方式でディスク基板等の基板の表面の微小な凹凸欠陥(表面粗さを含む)の形状を計測する表面検査装置及びその方法に係る発明である。
次に、本発明に係る表面検査装置の第1の実施例について説明する。図1は本発明に係る表面検査装置の第1の実施例の全体構成図を示す。数nmのスペクトル幅を有する広帯域のレーザを出射する安価な半導体レーザ光源1は、駆動回路2により図示しない方法により温度制御、電流制御される。なお、半導体レーザ光源1から出射されるレーザ光の波長は、面記録密度の向上やハードディスク装置の小型化等によって表面粗さがより小さくなる傾向にあるディスク基板等の表面の微小な凹凸欠陥の形状を測定するためには可視光でも410nm程度以下、或いは紫外光、遠紫外光であっても良い。さらに、半導体レーザ光源1から出射されるレーザ光は直線偏光を有している。さらに、レーザ光はλ/2板3により偏光方向を45度傾ける。そして、分岐光学要素であるPBS(Polarized Beam Splitter)(A)4によりレーザ光を2分岐する。偏光が45度傾いているため、PBS(A)4で反射光と透過光が等分に分岐される。透過したS偏光のレーザ光は変調光学要素である音響光学素子(A)(AOM:Acousto-Optic Modulator)5を透過し、音響素子駆動回路(A)6により所定の周波数faに変調する。
音響光学素子(A)5で変調されたレーザ光は、ミラー7で反射し、光路長調整板(光路長調整板)(A)8を透過する。光路長調整板(A)8は、図3に示すように、回転機構部100に固定され、回転方向62に移動可能である。さらに、回転機構部100は、あおり機構部101に固定され、あおり方向63に移動可能である。回転機構部100とあおり機構部101は駆動系9により制御可能である。PBS(A)4で反射したP偏光のレーザ光は音響光学素子(B)10を透過し、変調光学要素である音響素子駆動回路(B)11により所定の周波数fbに変調する。音響光学素子(B)10で変調されたレーザ光は、ミラー12で反射し、光路長調整板(光路長調整板)(B)13を透過する。光路長調整板(B)13は、光路長調整板(A)8と同様に、図3で説明したように回転方向とあおり方向に駆動系14で制御可能である。PBS(A)4で分岐したS偏光の反射光とP偏光の透過光は、合成光学要素であるPBS(B)15でそれぞれ反射、透過するため、同軸に合成される。なお、PBS(A)4からPBS(B)15までの双方の光路長はほぼ同じ距離に設定する。PBS(B)15で合成されたレーザ光は光軸に対し45度傾けた透明なガラス板16を透過し、ミラー22で反射する。ここで、透明なガラス板16の表面ではわずかに反射した同軸に合成されたレーザ光が取り出せる。このレーザ光は、S偏光とP偏光であるため、そのままでは干渉しない。そのため、偏光板17により偏光面を45度傾けて光電変換センサ18上へ射出し、それぞれのレーザ光を干渉させる。
光電変換センサ18からの電気信号は信号処理部(A/D変換回路も含む)19により信号処理される。ここで、光電変換センサ18の出力形態を説明する。図4には光電変換センサ18の出力の一実施例を示す。横軸は時間、縦軸は干渉強度の出力を示す。半導体レーザ1からのレーザ光を2分岐し、それぞれ音響光学素子5、10からのレーザ光は、僅かに異なる周波数faとfbに変調されている。この周波数は、音響素子駆動回路(A)6と音響素子駆動回路(B)11によりfaを例えば140MHz、fbを例えば130MHzと設定すると、PBS(B)15で合成されたレーザ光は10MHz(周期100nsec)の干渉信号となる。
図4に示すように光電変換センサ18ではこの10MHzの干渉信号39が出力される。信号処理部(A/D変換回路も含む)19からの出力は、判定回路20で干渉強度、周期などの情報を判定し、コンピュータ21に入力される。コンピュータ21では、判定回路20での結果を元に、光路長調整板(光路長調整板)(A)8の駆動系9と光路長調整板(光路長調整板)(B)13の駆動系14に指令を与える。
以上説明した実施例の内容が本発明の特徴とする構成である。
そして、変調されたレーザ光は分岐光学要素であるPBS(C)23により2分岐される。P偏光は透過し、λ/4板24により円偏光となり、対物レンズ25により基準面を形成する参照ミラー(参照反射板)26に結像される。反射ミラー26からの反射光は再度対物レンズ25を透過し、λ/4板24によりS偏光となりPBS(C)23により反射する。一方、PBS(C)23により2分岐されたS偏光は反射し、λ/4板27により円偏光となり、対物レンズ28によりディスク基板等の検査対象の試料29上の測定面に結像される。試料29は回転可能で、かつ、回転軸と直角な少なくとも1軸方向に移動可能なテーブル40に載置されており、対物レンズを透過したレーザは、テーブル40により回転しながら1軸方向に移動している検査対象の試料29上の測定面に結像される。テーブル40は、全体制御用コンピュータ35により回転方向、1軸方向に制御可能であり、かつ位置の計測も可能である。該検査対象の試料29からの反射光は再度対物レンズ28を透過し、λ/4板27によりP偏光となりPBS(C)23を透過する。なお、PBS(C)23から参照ミラー(参照反射板)26の基準面と検査対象の試料29の測定面までの双方の光路長はほぼ同じ距離に設定する。
参照ミラー26の基準面と検査対象の試料29の測定面とで反射したレーザ光はミラー30を反射し、結像レンズ31により受光素子(光電変換センサ)33上に結像する。このレーザ光は、S偏光とP偏光であるため、そのままでは干渉しないため、偏光板32を光路中に45度傾けて配置し、受光素子33で干渉させる。受光素子33からの出力は、信号処理回路(位相検出回路)34によって干渉信号の処理を行い、その干渉信号の処理結果が全体制御用コンピュータ35に入力される。即ち、信号処理回路(位相検出回路)34は、受光素子33から得られる干渉信号において平坦な場合の干渉信号と比較してその位相差((2π/λ)×2d)を検出し、全体制御用コンピュータ35に入力することによって、全体制御用コンピュータ35は検査対象の試料29の表面形状が測定できることになる。
表示装置36は試料29の検出結果を表示可能であり、入力装置37により全体制御用コンピュータ35への入力が可能である。記録装置38は全体制御用コンピュータ35での検査結果を入出力可能である。また、表示装置36には、例えば、ディスク基板を製造する際、ディスク基板の表面に存在する欠陥の形状を表示するようにした。
次に、ディスク基板等の検査対象の試料29に突起あるいは段差が存在したときの受光素子33の出力について図5を用いて説明する。図5において試料29が平坦な場合の信号は、波形50に示す信号となる。横軸は時間、縦軸は干渉信号を示す。参照ミラー26と試料29までの距離が変化しないため、波形50の信号となり、周期は、1/(fa−fb)となる。(fa−fb)は、それぞれ音響光学素子5、10で変調した周波数faとfbの差である。ここで、試料29に段差がある場合の信号は、段差dとすると、試料29に照射し、反射する光路は段差dの2倍変化することになる。参照ミラー26は固定であるため、光路長の変化が変化するため、波形51のようになり、平坦な場合と比較して位相差((2π/λ)×2d)が発生する。信号処理回路(位相検出回路)34によりこの位相差((2π/λ)×2d)を検出することによって、検査対象の試料29の表面形状dが測定できることになる。なお、λは、半導体レーザ光1から出射されるレーザ光の波長を示す。
次に、以上の構成において、動作について説明する。図6に光路長調整板8、13が光路長および光軸に及ぼす効果を説明する。図6(a)は調整前の状態、図6(b)は回転方向の調整、図6(c)はあおり方向の調整状態を示す。光路長調整板8、13は板厚をTとする。図6(b)に示すように、光軸に対して、光路長調整板8、13を回転機構部100により回転方向62にθ度傾ける。光路長調整板8、13が傾くことによって、レーザ光は光路長調整板8、13内で屈折し、内部の透過する距離は次に示す(1)式の関係からT’となり(T’−T)の光路差が発生する。
光路長T’=T/cosθ (1)
さらに、光路長調整板8、13をあおり機構部101によって、あおり方向63にφ度傾けることによっても、同様に光路長調整板8、13内部を透過する距離が変化し、式(1)の関係からT’’となり、(T’’−T’)の光路差が発生する。
ところで、上述したように、広帯域の半導体レーザの可干渉距離は数mm程度であり、この程度の光路差によっても干渉強度が変化することになる。図7には、光電変換センサ18の出力の一例を示す。調整開始時における干渉強度を102、調整終了時における干渉強度を103とする。
図8には、光路長調整板8、13の合せ方(調整の方法)のフローチャートを示す。まず、光路長調整板(A)8を駆動系9により回転方向62に回転角度θで回転させながら(回転方向62に光路長を変化させながら)光電変換センサ18の出力をモニタし(S71)、干渉強度が最大となる位置で光路長調整板(A)8の駆動系9を停止させる(S72)。
次に、光路長調整板(A)8を駆動系9によりあおり方向63にあおり角度φであおり移動させながら(あおり方向63に光路長を変化させながら)光電変換センサ18の出力をモニタし(S73)、干渉強度が最大となる位置で光路長調整板(A)8の駆動系9を停止させ(S74)、光路長調整板(A)8の調整は終了となる。
同様に、光路長調整板(B)13を駆動系14により回転方向62に回転角度θで回転させながら(回転方向62に光路長を変化させながら)光電変換センサ18の出力をモニタし(S75)、干渉強度が最大となる位置で光路長調整板(B)13の駆動系14を停止させる(S76)。
次に、光路長調整板(B)13を駆動系14によりあおり方向63にあおり角度φであおり移動させながら(あおり方向63に光路長を変化させながら)光電変換センサ18の出力をモニタし(S77)、干渉強度が最大となる位置で光路長調整板(B)13の駆動系14を停止させる(S78)。
これにより光路長調整板(A)8と(B)13の調整は終了となる。調整後の波形は図7に示すように、103となり、干渉振幅は増大し、図4に示すように、突起dに応じた干渉による位相差((2π/λ)×2d)を基に微小な凹凸欠陥の形状を高精度に計測(測定)することが可能となる。即ち、干渉による位相差((2π/λ)×2d)を基に測定面の高さ、深さを高精度に算出して測定できるようにした。
いずれにしても干渉位相検出方式の表面検査装置(レーザ光を分岐して、分岐したレーザ光を異なる周波数で変調し、基準面と測定面での反射光を干渉させて表面形状を測定する表面検査装置)において、可干渉距離の短い(数mm程度)広帯域の半導体レーザを用いる場合には、分岐光学要素であるPBS(A)4と合成光学要素であるPBS(B)15との間のそれぞれの光路に、変調光学要素である音響光学素子(A)5、(B)10及び光路長を変化させることのできる光路長可変光学要素(A)8、(B)13を備え、該光路長可変光学要素(A)8、(B)13を調整することによって可干渉性を増大させる必要がある。
検査中においては、図7に示す干渉強度信号を、光電変換センサ18からの電気信号に基づいて信号処理部19において信号処理することによって常にモニタし、判定回路20において干渉強度、周期などの情報を判定し、所定の干渉強度以下に変動したと判定した場合、コンピュータ21は上述したフローチャートに従い、駆動系9、14の各々を駆動して光路長可変光学要素(光路長調整板の回転及び/又はあおり)(A)8、(B)13の各々を調整して各光路長を補正すればよい。その場合、一つの光路長可変光学要素(一枚の光路長調整板)で所定の干渉強度に達した場合は、その調整で中止し、検査を続行すればよい。
なお、光路長調整板8、13は平行平面基板で説明したが、くさび状のガラス板でも同様の効果が得られる。
くさび状のガラス板を用いた場合の構成を図10に示す。くさび状の光路長調整板8a、13aは、回転機構部100に固定され、回転方向62に移動可能である。さらに、回転機構部100は、直進移動部104に固定され、直進方向に移動可能である。回転機構部100と直進移動部104は駆動系9により制御可能である。くさび状の光路長調整板8a、13aは先端部の厚さをt1、終端部の厚さをt2とした形状のガラス板とする。
図11にくさび状の光路長調整板8a、13aが光路長および光軸に及ぼす効果を説明する。図11(a)は調整前の状態、図11(b)は光路長変更時の調整、図11(c)はあおり方向の調整状態を示す。すなわち、図6(a)と図6(b)に示すように、光路中に直線移動部104により、光路長調整板8a、13aを移動することにより、光路を透過する幅が異なるため、(T2−T1)の差分だけ光路差が発生する。また、回転機構部100により、光路長調整板8a、13aが例えば、θ方向に回転することによって、光路差を保ったまま光軸がW分だけシフトさせることも可能である。図8におけるフローチャートにおいてステップ(S71、S75)の回転を直進移動部104により、直進移動として干渉強度が最善となるようにすれば良い。くさび状の光路長調整板は、1方向のみ厚さを可変としたくさび状で説明したが、図12に示したような、先端部の厚さをt1、終端部の厚さをt3とした形状の台形の光路長調整板8c、13cでも、同様の効果が得られるのはもちろんである。この形状においては、くさび状の光路長調整板に対して、直線移動部の移動量が同一量であれば、2倍の光路長が変化することになる。
次に、本発明に係る表面検査装置の第2の実施例について図13を用いて説明する。第2の実施例において、第1の実施例との相違点は、検査中における干渉強度のモニタを受光素子33で行う点である。受光素子33でも図5に示すように少なくとも平坦な場合の干渉強度信号50が検出されるので、信号処理部150で干渉強度を測定し、判定回路151において干渉強度、周期などの情報を判定してコンピュータ21に入力する。判定回路151において所定の干渉強度以下に変動したと判定した場合、コンピュータ21は上述したフローチャートに従い、駆動系9、14の各々を駆動して光路長可変光学要素(光路長調整板の回転及び/又はあおり)(A)8、(B)13の各々を調整して各光路長を補正すればよい。その場合、一つの光路長可変光学要素(一枚の光路長調整板)で所定の干渉強度に達した場合は、その調整で中止し、検査を続行すればよい。このように、基準面と測定面干渉強度を受光素子33で検出して図8に示すフローチャートで調整しても同様に効果が得られる。
なお、上記第1及び第2の実施例では、レーザ光の分岐に偏光ビームスプリッタ(PBS)を使用したが、通常のビームスプリッタでも同様の効果が得られる。その場合は、λ/2板、λ/4板は不要である。
また、上記第1及び第2の実施例では測定対象をディスク基板等で説明したが、半導体に使用されるマスクあるいはレチクルまた、半導体ウェハの表面検査においても同様の効果があることはいうまでもない。
本発明に係る表面検査装置の第1の実施例の概略構成を示す正面図である。 本発明に係る半導体レーザの広帯域スペクトル幅を示した図である。 本発明に係る光路長調整板の駆動方法を示した図である。 本発明に係る合成光学要素で合成され、光電変換センサ等で検出される干渉波形信号を示した図である。 本発明に係るディスク基板等の基板上に突起がある場合の干渉強度変化の関係を示した図である。 本発明に係る光路長可変要素(光路長調整板)の実施例による光路長変化を示した図で、(a)は光路長可変要素(光路長調整板)の調整前を示した図、(b)は光路長可変要素(光路長調整板)を光軸に対して回転方向62に移動して光の屈折に基づいて光路長が変化する状態を示した図、(c)は光路長可変要素(光路長調整板)を光軸に対してあおり方向63に移動して光の屈折に基づいて光路長が変化する状態を示した図である。 本発明に係る光路長可変要素(光路長調整板)の調整によって干渉振幅が増大していく状態を示した図である。 本発明に係る光路長可変要素(光路長調整板)の調整によって光路長を合せる方法の一実施例を示したフローチャート図である。 ダイオード励起固体レーザである波長532nmの狭帯域レーザのスペクトル分布を示す図である。 本発明に係る光路長可変要素(光路長調整板)の別の実施例を示した図である。 本発明に係る光路長可変要素(光路長調整板)の別の実施例による光路長変化を示した図で、(a)は光路長可変要素(光路長調整板)の調整前を示した図、(b)は光路長可変要素(光路長調整板)を光軸に対して直線方向に移動して光の屈折に基づいて光路長が変化する状態を示した図、(c)は光路長可変要素(光路長調整板)を光軸に対してあおり方向63に移動して光の屈折に基づいて光路長が変化する状態を示した図である。 本発明に係る光路長可変要素(光路長調整板)の更に別の実施例を示した図である。 本発明に係る表面検査装置の第2の実施例の概略構成を示す正面図である。
符号の説明
1…レーザ光源、 2…駆動回路、 3…λ/2波長板、 4…PBS(第1の分岐部)、 5…AOM1、 6…AOM駆動ドライバ1、 7、12、22、30…ミラー、 8…光路長調整板1、 9…駆動部1、 10…AOM2、 11…AOM駆動ドライバ2、 13…光路長調整板1、 14…駆動部2、 15…PBS(第1の合成部)、 16…ガラス板、 17…偏光板、 18…光電変換センサ、 19、150…信号処理部(A/D変換回路も含む)、 20、151…判定回路、 21…コンピュータ、 23…PBS(第2の分岐部及び第2の合成部)、 24…λ/4板、 25…対物レンズ、 26…参照ミラー(参照反射板)、 27…λ/4板、 28…対物レンズ、 29…試料、 31…結像レンズ、 32…偏光板、 33…受光素子(光電変換センサ)、 34…信号処理回路(位相検出回路)、 35…全体制御用コンピュータ、 36…表示装置、 37…入力装置、 40…テーブル。

Claims (18)

  1. 試料の表面を検査する装置であって、
    あるスペクトル幅を有するレーザ光を発射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から発射されたレーザ光の光路を2つに分岐する第1の分岐部と、該第1の分岐部で2つに分岐させた双方のレーザ光を互いに異なる周波数で変調する周波数変調部と、前記第1の分岐部で2つに分岐させたレーザ光の互いの光路長を調整する光路長調整部と、該光路長調整部で互いの光路長が調整されたレーザ光を合成する第1の合成部とを備える変調光学系と、
    前記変調光学系から合成して出力された互いに異なる周波数で変調したレーザ光を2つに分岐する第2の分岐部と、該第2の分岐部で分岐した一方のレーザ光を試料に照射する試料光照射部と、参照反射板と、前記第2の分岐部で分岐した他方のレーザ光を前記参照反射板に照射する参照光照射部とを備えるレーザ照射光学系と、
    該レーザ照射光学系により一方のレーザ光が照射された前記試料から反射してきたレーザ光と前記レーザ照射光学系により他方のレーザ光が照射された前記参照反射板から反射してきたレーザ光を合成する第2の合成部と、該第2の合成部で合成したレーザ光を受光して信号を得るセンサ部とを備えるレーザ検出光学系と、
    前記レーザ検出光学系の前記センサ部で受光して得た信号を処理して前記試料の表面の状態の情報を得る信号処理部とを含むことを特徴とする表面検査装置。
  2. 前記レーザ光源は数nmのスペクトル幅を有する広帯域の半導体レーザであることを特徴とする請求項1記載の表面検査装置。
  3. 更に、少なくとも前記変調光学系の第1の合成部で合成されて互いの光路長が調整されたレーザ光の干渉の状態をモニタするモニタ手段を備えることを特徴とする請求項1記載の表面検査装置。
  4. 前記光路長調整部は、前記モニタ手段でモニタされるレーザ光の干渉強度が最も強くなるように前記2つに分岐させたレーザ光の互いの光路長を調整することが可能であることを特徴とする請求項3記載の表面検査装置。
  5. 前記レーザ検出光学系のセンサ部は前記第2の合成部で合成されたレーザの干渉強度を干渉信号として検出するように構成し、
    前記信号処理部は前記レーザ検出光学系のセンサ部で検出された干渉信号から該干渉信号の位相差を検出し、該検出した干渉信号の位相差の情報を用いて前記試料の表面の状態の情報を得るように構成することを特徴とする請求項1記載の表面検査装置。
  6. 前記信号処理部は前記レーザ検出光学系のセンサ部で検出された信号を処理して前記試料の表面の凹凸欠陥の形状を計測するように構成することを特徴とする請求項1記載の表面検査装置。
  7. 更に、前記試料を載置して回転と少なくとも一方向への移動が可能なテーブル手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の表面検査装置。
  8. 試料の表面を検査する方法であって、
    レーザ光源から発射されたレーザ光の光路を2つに分岐し、該2つに分岐した双方のレーザ光を互いに異なる周波数で変調すると共に前記2つに分岐したレーザ光を光路長調整部を通過させて互いの光路長を調整し、該互いに異なる周波数で変調し互いの光路長が調整されたレーザ光を合成する変調ステップと、
    該変調ステップにおいて合成されたレーザ光を分岐して一方のレーザ光を試料に照射すると共に前記分岐した他方のレーザ光を参照反射板に照射し、前記試料に照射したレーザ光による前記試料からの反射したレーザ光と前記参照反射板に照射したレーザ光による前記参照反射板から反射してきたレーザ光とを合成し、該合成したレーザ光をセンサで検出して信号を得る検出ステップと、
    該検出ステップで得られた信号を処理して前記試料の表面の状態の情報を得る信号処理ステップとを含むことを特徴とする表面検査方法。
  9. 前記変調ステップにおいて、前記レーザ光源から発射されるレーザ光は、数nmのスペクトル幅を有する広帯域の半導体レーザであることを特徴とする請求項8記載の表面検査方法。
  10. 更に、前記変調ステップにおいて前記互いに異なる周波数で変調されて互いの光路長が調整されて合成されたレーザ光の干渉状態をモニタするモニタステップを含むことを特徴とする請求項8記載の表面検査方法。
  11. 前記変調ステップにおいて、前記モニタステップでモニタされたレーザの干渉強度が最も強くなるように前記2つに分岐させたレーザ光の互いの光路長を調整することを特徴とする請求項10記載の表面検査方法。
  12. 前記検出ステップにおいて、前記合成されたレーザ光の干渉強度を前記センサで検出して干渉信号を得、
    前記信号処理ステップにおいて、前記得られた干渉信号から該干渉信号の位相差を検出し、該検出した干渉信号の位相差の情報を用いて前記試料の表面の状態の情報を得ることを特徴とする請求項8記載の表面検査方法。
  13. 前記信号処理ステップにおいて、前記得られた信号を処理して前記試料の表面の凹凸欠陥の形状を計測することを特徴とする請求項8記載の表面検査方法。
  14. 前記検出ステップにおいて、前記分岐した一方のレーザ光を試料に照射する際、該試料は回転すると共に少なくとも一方向へ移動することを特徴とする請求項8記載の表面検査方法。
  15. 試料の表面を検査する方法であって、
    レーザ光源から発射されたレーザ光を2つの光路に分岐し、該分岐したレーザ光を互いに異なる周波数で変調させ分岐した互いの光路長を調整した後に合成する変調ステップと、
    該変調ステップにおいて合成されたレーザ光を再度分岐して一方のレーザ光を回転しながら1方向に移動している試料に照射すると共に他方のレーザ光を固定された参照反射板に照射し、該照射による前記回転しながら1方向に移動している試料から反射したレーザ光と前記固定された参照反射板から反射してきたレーザ光とを再度合成し、該再度合成したレーザ光をセンサで検出して信号を得る検出ステップと、
    該検出ステップにおいて前記センサで検出して得た信号を処理して前記試料の表面の状態の情報を得る信号処理ステップとを含むことを特徴とする表面検査方法。
  16. 前記変調ステップにおいて、前記レーザ光源から発射されるレーザは、数nmのスペクトル幅を有する広帯域の半導体レーザであることを特徴とする請求項15記載の表面検査方法。
  17. 前記検出ステップにおいて、前記センサは前記再度合成されたレーザ光の干渉強度を干渉信号として検出し、
    前記信号処理ステップにおいて、前記検出ステップで検出した干渉信号から該干渉信号の位相差を検出し、該検出した干渉信号の位相差の情報を用いて前記試料の表面の状態の情報を得ることを特徴とする請求項15記載の表面検査方法。
  18. 前記信号処理ステップにおいて、前記検出ステップにおいて前記センサで検出して得た信号を処理して前記試料の表面の凹凸欠陥の形状を計測することを特徴とする請求項15記載の表面検査方法。
JP2007142257A 2006-06-05 2007-05-29 表面検査装置及びその方法 Pending JP2008014935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007142257A JP2008014935A (ja) 2006-06-05 2007-05-29 表面検査装置及びその方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006155892 2006-06-05
JP2007142257A JP2008014935A (ja) 2006-06-05 2007-05-29 表面検査装置及びその方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008014935A true JP2008014935A (ja) 2008-01-24

Family

ID=39072068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007142257A Pending JP2008014935A (ja) 2006-06-05 2007-05-29 表面検査装置及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008014935A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8502988B2 (en) 2009-09-15 2013-08-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Pattern inspection apparatus and pattern inspection method
US8643845B2 (en) 2009-12-01 2014-02-04 Samsung Display Co., Ltd. Interferometric surface inspection using a slit-shaped reference beam from inspection surface
JP2022505869A (ja) * 2018-10-26 2022-01-14 ノースロップ グラマン システムズ コーポレーション 共焦点光学分度器および構造化光照明によって角度を判定するための方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02236102A (ja) * 1989-03-09 1990-09-19 Hitachi Ltd レーザ干渉測長器
JP2000065931A (ja) * 1998-08-18 2000-03-03 Ono Sokki Co Ltd レーザ干渉測定装置
JP2000121318A (ja) * 1998-10-12 2000-04-28 Hitachi Electronics Eng Co Ltd 光干渉計の干渉位相検出方式

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02236102A (ja) * 1989-03-09 1990-09-19 Hitachi Ltd レーザ干渉測長器
JP2000065931A (ja) * 1998-08-18 2000-03-03 Ono Sokki Co Ltd レーザ干渉測定装置
JP2000121318A (ja) * 1998-10-12 2000-04-28 Hitachi Electronics Eng Co Ltd 光干渉計の干渉位相検出方式

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8502988B2 (en) 2009-09-15 2013-08-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Pattern inspection apparatus and pattern inspection method
US8643845B2 (en) 2009-12-01 2014-02-04 Samsung Display Co., Ltd. Interferometric surface inspection using a slit-shaped reference beam from inspection surface
JP2022505869A (ja) * 2018-10-26 2022-01-14 ノースロップ グラマン システムズ コーポレーション 共焦点光学分度器および構造化光照明によって角度を判定するための方法
JP7372968B2 (ja) 2018-10-26 2023-11-01 ノースロップ グラマン システムズ コーポレーション 共焦点光学分度器および構造化光照明によって角度を判定するための方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6712349B2 (ja) アライメントシステム
US10254252B2 (en) Surface and subsurface detection sensor
US7970199B2 (en) Method and apparatus for detecting defect on a surface of a specimen
JP6385279B2 (ja) 三次元形状計測装置、ホログラム画像取得方法及び三次元形状計測方法
JP2009094512A (ja) 位置合わせ方法及び装置、リソグラフィ装置、計測装置、及びデバイス製造方法
JP2007506070A (ja) 表面形状を薄膜コーティングを通して求めるための三角測量法及びシステム
JP3210005B2 (ja) 全内部反射ホログラフィック画像システムにおける光学検査装置及びその方法
JP2007232667A (ja) 光ヘテロダイン干渉測定方法およびその測定装置
US11314205B2 (en) Digital holography microscope (DHM), and inspection method and semiconductor manufacturing method using the DHM
JP2008014935A (ja) 表面検査装置及びその方法
JP2004205214A (ja) 表面検査方法及びその装置
JP2000121323A (ja) 表面高さ検査方法及びその検査装置並びにカラーフィルタ基板、その検査方法及びその製造方法
JP4427632B2 (ja) 高精度三次元形状測定装置
JP2010197347A (ja) 基板表面のパターン検査装置およびパターン検査方法
JP4684215B2 (ja) 表面欠陥検査装置
JP2002110507A (ja) アライメント方法
JP2003294418A (ja) 微小周期構造評価装置及び微小周期構造評価方法
JP7471938B2 (ja) エリプソメータ及び半導体装置の検査装置
KR101423276B1 (ko) 표면형상 측정장치
JP2012042218A (ja) 欠陥検査装置
US20240219314A1 (en) Optical measurement apparatus, optical measurement method using the same, and method for manufacturing semiconductor device using the same
CN116295038B (zh) 基于超表面光栅的纳米级二维位移测量装置及方法
JP5239049B2 (ja) 粗さ測定方法及び粗さ測定装置
JP2886755B2 (ja) 微細構造の測定装置
JPH11260689A (ja) 均一光学系、パターン検査装置及びパターン検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090729

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110929

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120321

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02