JP2008014165A - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、内燃機関の排気通路に設けられたパティキュレートフィルタの過昇温をより好適に抑制することを課題とする。
【解決手段】排気に含まれており粒子状物質が酸化されることによってその量が変化する所定ガスのパティキュレートフィルタより下流側での濃度を検出する所定ガス濃度センサを備えている。そして、パティキュレートフィルタを昇温させる昇温手段によって該パティキュレートフィルタを昇温させているときに、所定ガス濃度センサの検出値が該昇温を開始した時点から所定量以上変化した場合(S103)、該昇温手段によるパティキュレートフィルタの昇温を停止させる(S104)。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に設けられ排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化システムに関する。
排気中の粒子状物質(Particulate Matter:以下、PMと称する)を捕集するパティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタと称する)を備えた内燃機関の排気浄化システムにおいては、フィルタに捕集されたPMを酸化させて除去すべく該フィルタを昇温させるフィルタ再生制御が行われる。
また、フィルタの温度が劣化温度以上となる可能性がある場合には、EGRガス量を所定量以下とすると共に吸入空気量を減少させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−251170号公報 特開2004−339996号公報
PMを除去すべくフィルタ再生制御が実行されているときに該PMの酸化が急激に促進すると、フィルタの温度が急激に上昇することで該フィルタが過昇温する虞がある。このようなフィルタの過昇温を抑制すべく、フィルタの温度もしくはフィルタより下流側の排気通路における排気の温度を検出する温度センサを設置し、該温度センサの検出値が所定値を超えた場合はフィルタ再生制御の実行を停止させる技術が知られている。
しかしながら、フィルタの熱容量が大きいと、フィルタの一部が昇温し始めてから温度センサの検出値が上昇するまでには応答遅れが生じる場合がある。上記のような場合、この応答遅れが大きいと、フィルタ再生制御の実行を停止させる時期が遅れる場合がある。また、フィルタが局所的に昇温した場合、温度センサが昇温した部分から離れた位置に設置されていると該温度センサによってフィルタの局所的な昇温を検出することが困難な場合がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、フィルタの過昇温をより好適に抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
内燃機関の排気には、フィルタにおいてPMが酸化することでその量が変化するガスが含まれている。第一および第二の発明では、フィルタより下流側での排気の該ガスの濃度に基づいてフィルタの昇温を中断させる時期を決定する。
より詳しくは、第一の発明に係る内燃機関の排気浄化システムは、
内燃機関の排気通路に設けられ排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタと、
該パティキュレートフィルタに捕集された粒子状物質を酸化させて除去するときに該パティキュレートフィルタを昇温させる昇温手段と、
排気に含まれており粒子状物質が酸化されることによってその量が変化する所定ガスの前記パティキュレートフィルタより下流側での濃度を検出する所定ガス濃度センサと、を備え、
前記昇温手段によって前記パティキュレートフィルタを昇温させているときに前記所定ガス濃度センサの検出値が該昇温手段による前記パティキュレートフィルタの昇温を開始した時点から所定量以上変化した場合、該昇温手段による前記パティキュレートフィルタの昇温を停止させることを特徴とする。
フィルタにおいてPMの酸化が急激に促進すると、該PMの酸化が徐々に進んでいる場合に比べて、フィルタより下流側での排気の所定ガス濃度の変化量が大きくなる。ここで、所定量とは、所定ガス濃度センサの検出値のフィルタの昇温を開始した時点からの変化量が該所定量以上となった場合、フィルタの過昇温を招く可能性があるほどPMの酸化が急激に促進していると判断出来る閾値となる値である。
PMが酸化されることでフィルタの一部が昇温し始めた場合、該フィルタ全体の温度や該フィルタより下流側での排気の温度が上昇するよりも早く該フィルタより下流側での排気の所定ガス濃度が変化する。また、フィルタの昇温が局所的である場合でも該フィルタより下流側での排気の所定ガス濃度は変化する。
従って、本発明によれば、フィルタにおいてPMの酸化が急激に促進した場合、より早期に、また、より確実に、該フィルタの昇温を停止させることが出来る。従って、フィルタの過昇温をより好適に抑制することが出来る。
また、第二の発明に係る内燃機関の排気浄化システムは、
内燃機関の排気通路に設けられ排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタと、
該パティキュレートフィルタに捕集された粒子状物質を酸化させて除去するときに該パティキュレートフィルタを昇温させる昇温手段と、
排気に含まれており粒子状物質が酸化されることによってその量が変化する所定ガスの前記パティキュレートフィルタより下流側での濃度を検出する所定ガス濃度センサと、を備え、
前記昇温手段によって前記パティキュレートフィルタを昇温させているときに前記所定ガス濃度センサの検出値の変化速度が所定速度以上となった場合、該昇温手段による前記パティキュレートフィルタの昇温を停止させることを特徴とする。
フィルタにおいてPMの酸化が急激に促進すると、該PMの酸化が徐々に進んでいる場合に比べて、フィルタより下流側での排気の所定ガス濃度の変化速度が大きくなる。ここで、所定速度とは、所定ガス濃度センサの検出値の変化速度が該所定速度以上となった場合、フィルタの過昇温を招く可能性があるほどPMの酸化が急激に促進していると判断出来る閾値となる値である。
本発明によれば、第一の発明と同様、フィルタにおいてPMの酸化が急激に促進した場合、より早期に、また、より確実に、該フィルタの昇温を停止させることが出来る。従って、フィルタの過昇温をより好適に抑制することが出来る。
本発明によれば、フィルタに捕集されたPMを除去すべく該フィルタを昇温させているときにおける該フィルタの過昇温をより好適に抑制することが出来る。
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムの具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
<内燃機関の吸排気系の概略構成>
ここでは、本発明を車両駆動用のディーゼルエンジンに適用した場合を例に挙げて説明する。図1は、本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図である。
内燃機関1は車両駆動用のディーゼルエンジンである。この内燃機関1には、吸気通路3および排気通路2が接続されている。吸気通路3にはエアフローメータ11が設けられている。排気通路2には、排気中のPMを捕集するフィルタ5が設けられている。また、フィルタ5よりも上流側の排気通路2には酸化触媒4が設けられている。
酸化触媒4よりも上流側の排気通路2には排気中に燃料を添加する燃料添加弁6が設けられている。排気通路2における燃料添加弁6と酸化触媒4との間には排気の温度を検出する上流側温度センサ7が設けられている。また、排気通路2におけるフィルタ5より下流側には、排気の温度を検出する下流側温度センサ8および排気の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ9が設けられている。
以上述べたように構成された内燃機関1には、この内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(ECU)10が併設されている。ECU10にはエアフローメータ11および上流側温度センサ7、下流側温度センサ8、酸素濃度センサ9が電気的に接続されている。そして、これらの出力信号がECU10に入力される。
また、ECU10には燃料添加弁6が電気的に接続されている。ECU10によってこの燃料添加弁6が制御される。
<フィルタ再生制御>
本実施例においては、フィルタ5に捕集されたPMを除去すべくフィルタ再生制御が行われる。本実施例に係るフィルタ再生制御では、燃料添加弁6から排気中に燃料を添加することによって該燃料を酸化触媒4に供給する。供給された燃料が酸化触媒4において酸化することによって酸化熱が発生し、この酸化熱によって排気が昇温される。このようにフィルタ5に流入する排気を昇温させることでフィルタ5をPMが酸化することが可能な温度にまで昇温させる。このように、本実施例においては、本発明に係る昇温手段が、酸化触媒4および燃料添加弁6を含んで構成される。尚、酸化触媒4がフィルタ5に担持された構成としてもよい。
このフィルタ再生制御は、フィルタ5におけるPM捕集量の推定値が所定の捕集量に達したときに実行される。フィルタ5におけるPM捕集量を、内燃機関1における燃料噴射量の積算値等に基づいて推定しても良い。また、排気通路2におけるフィルタ5の上流側と下流側との間の差圧を検出する差圧センサを設け、該差圧センサの出力値に基づいてフィルタ5におけるPM捕集量を推定しても良い。
また、フィルタ再生制御における燃料添加弁6からの燃料添加量は、吸入空気量および内燃機関1の負荷、酸化触媒4に流入する排気の温度等に基づいて決定される。このとき、燃料添加量はフィルタ5の温度が目標温度となるように決定される。ここで、目標温度は、PMを酸化させることが可能な温度であって且つフィルタ5の過昇温を抑制することが可能な温度である。
<フィルタ過昇温抑制制御>
上記のように、フィルタ再生制御においては、フィルタ5の温度が目標温度となるように燃料添加弁6からの燃料添加が行われる。しかしながら、燃料添加が実行されたときの排気中における燃料の分布は均一ではなく、また、フィルタ5におけるPMの捕集量の分
布も均一ではない。そのため、フィルタ5の一部においてPMの酸化が急激に促進する場合がある。この場合、フィルタ5における当該箇所の温度が急激に上昇し過昇温を招く虞がある。そこで、本実施例においては、このようなフィルタ5の過昇温を抑制すべく過昇温抑制制御が行われる。
ここで、フィルタ再生制御実行時における酸素濃度センサ9の検出値、即ちフィルタ5より下流側の排気の酸素濃度(以下、下流側酸素濃度と称する)の変化について図2に基づいて説明する。図2において、縦軸は下流側酸素濃度Cdownを表し、横軸は時間tを表している。時間taはフィルタ再生制御の実行が開始された時期を表している。また、図2において、L1はフィルタ再生制御の実行中にフィルタ5の過昇温が生じなかった場合の下流側酸素濃度Cdownの変化を表しており、L2はフィルタ再生制御の実行中にフィルタ5が過昇温した場合の下流側酸素濃度Cdownの変化を表している。
図2に示すように、フィルタ再生制御が実行されることでフィルタ5に捕集されたPMが酸化すると下流側酸素濃度Cdownが低下する。このとき、PMの酸化が徐々に進みフィルタ5の過昇温が生じなかった場合、図2のL1に示すように、下流側酸素濃度Cdownの低下量は比較的小さい。一方、PMの酸化が急激に促進しフィルタ5の過昇温が生じた場合、図2のL2に示すように、下流側酸素濃度Cdownの低下量は比較的大きくなる。
そこで、本実施例に係るフィルタ過昇温抑制制御においては、フィルタ再生制御の実行中に、下流側酸素濃度Cdownのフィルタ再生制御の実行開始時からの低下量が所定量以上となった場合、フィルタ再生制御の実行を停止する。
ここで、所定量とは、下流側酸素濃度Cdownのフィルタ再生制御の実行開始時からの低下量が該所定量以上となった場合、フィルタの過昇温を招く可能性があるほどPMの酸化が急激に促進していると判断出来る閾値となる値である。この所定量を、吸入空気量および内燃機関1の負荷、酸化触媒4に流入する排気の温度等に基づいて決定しても良い。
尚、本実施例においては、酸素が本発明に係る所定ガスに相当し、酸素濃度センサ9が本発明に係る所定ガス濃度センサに相当する。
以下、本実施例に係るフィルタ過昇温抑制制御のルーチンについて図3に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU10に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で繰り返し実行されるルーチンである。
本ルーチンでは、ECU10は、先ずS101において、フィルタ再生制御が実行されているか否かを判別する。このS101において、肯定判定された場合、ECU10はS102に進み、否定判定された場合、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。
S102において、ECU10は、フィルタ再生制御の実行開始時の酸素濃度センサ9の検出値から現時点の酸素濃度センサ9の検出値を減算することで下流側酸素濃度Cdownの低下量ΔCdownを算出する。
次に、ECU10は、S103に進み、下流側酸素濃度Cdownの低下量ΔCdownが所定量ΔC0以上であるか否かを判別する。このS103において、肯定判定された場合、ECU10はS104に進み、否定判定された場合、ECU10はS105に進む。
S104に進んだECU10は、燃料添加弁6からの燃料添加を停止させて、フィルタ再生制御の実行を停止させる。即ち、フィルタ5を昇温させる制御を停止させる。その後、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。
一方、S105に進んだECU10は、フィルタ再生制御の実行を継続する。その後、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。
上記のように、本実施例においては、フィルタ再生制御の実行中において、下流側酸素濃度Cdownの低下量ΔCdownが所定量ΔC0以上となった場合、下流側温度センサ8によって検出される排気の温度にかかわらず、フィルタ再生制御の実行が停止される。
PMが酸化されることでフィルタ5の一部が昇温し始めた場合、該フィルタ5全体の温度や該フィルタ5より下流側での排気の温度が上昇するよりも早く下流側酸素濃度Cdownが低下する。また、フィルタ5の昇温が局所的である場合でも下流側酸素濃度Cdownは低下する。
従って、本実施例に係るフィルタ過昇温抑制制御によれば、フィルタ再生制御の実行中にフィルタ5においてPMの酸化が急激に促進した場合、より早期に、また、より確実に、フィルタ再生制御の実行を停止させることが出来る。従って、フィルタ5の過昇温をより好適に抑制することが出来る。
尚、本実施例においては、酸化触媒4とフィルタ5との間の排気通路2に排気の酸素濃度を検出する酸素濃度センサをさらに備えてもよい。この場合、フィルタ再生制御の実行中におけるフィルタ5の前後での排気の酸素濃度の差に基づいて、フィルタ5の過昇温を招く可能性があるほどPMの酸化が急激に促進しているか否かを判断しても良い。
<変形例>
ここで、本実施例の変形例について説明する。フィルタ再生制御が実行されることでフィルタ5に捕集されたPMが酸化すると、上述したように下流側酸素濃度は低下するが、フィルタ5より下流側の排気の二酸化炭素濃度(以下、下流側二酸化炭素濃度と称する)は上昇する。また、フィルタ再生制御の実行中においてPMの酸化が徐々に進みフィルタ5の過昇温が生じなかった場合、下流側二酸化炭素濃度の上昇量は比較的小さい。一方、PMの酸化が急激に促進しフィルタ5の過昇温が生じた場合、下流側二酸化炭素濃度の上昇量の上昇量は比較的大きくなる。
そこで、この変形例においては、酸素濃度センサ9に代えて、フィルタ5より下流側の排気通路2に排気の二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素濃度センサを設ける。そして、フィルタ再生制御の実行中に、下流側二酸化炭素濃度のフィルタ再生制御の実行開始時からの上昇量が所定量以上となった場合、フィルタ再生制御の実行を停止する。
この場合の所定量とは、下流側二酸化炭素濃度のフィルタ再生制御の実行開始時からの上昇量が該所定量以上となった場合、フィルタの過昇温を招く可能性があるほどPMの酸化が急激に促進していると判断出来る閾値となる値である。
PMが酸化されることでフィルタ5の一部が昇温し始めた場合、該フィルタ5全体の温度や該フィルタ5より下流側での排気の温度が上昇するよりも早く下流側二酸化炭素濃度が上昇する。また、フィルタ5の昇温が局所的である場合でも下流側二酸化炭素濃度は上昇する。
従って、この変形例によっても、フィルタ再生制御の実行中にフィルタ5においてPMの酸化が急激に促進した場合、より早期に、また、より確実に、フィルタ再生制御の実行を停止させることが出来る。従って、フィルタ5の過昇温をより好適に抑制することが出来る。
尚、この変形例においては、二酸化炭素が本発明に係る所定ガスに相当し、二酸化炭素濃度センサが本発明に係る所定ガス濃度センサに相当する。
本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成は実施例1と同様であるためその説明を省略する。また、本実施例においても、実施例1と同様のフィルタ再生制御が行われる。
<フィルタ過昇温抑制制御>
ここで、本実施例に係るフィルタ過昇温抑制制御について説明する。上述したように、フィルタ再生制御が実行されることでフィルタ5に捕集されたPMが酸化すると下流側酸素濃度Cdownが低下する。このとき、PMの酸化が急激に促進しフィルタ5の過昇温が生じた場合(L2)、図2に示すように、PMの酸化が徐々に進みフィルタ5の過昇温が生じなかった場合(L1)に比べて、下流側酸素濃度Cdownの低下速度が大きくなる。
そこで、本実施例に係るフィルタ過昇温抑制制御においては、フィルタ再生制御の実行中に下流側酸素濃度Cdownの低下速度が所定速度以上となった場合、フィルタ再生制御の実行を停止する。
所定速度とは、下流側酸素濃度Cdownの低下速度が該所定速度以上となった場合、フィルタ5の過昇温を招く可能性があるほどPMの酸化が急激に促進していると判断出来る閾値となる値である。この所定速度を、吸入空気量および内燃機関1の負荷、酸化触媒4に流入する排気の温度等に基づいて決定しても良い。
尚、本実施例においても、実施例1と同様、酸素が本発明に係る所定ガスに相当し、酸素濃度センサ9が本発明に係る所定ガス濃度センサに相当する。
以下、本実施例に係るフィルタ過昇温抑制制御のルーチンについて図4に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU10に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で繰り返し実行されるルーチンである。尚、本ルーチンは、図3に示すルーチンにおけるS102およびS103をそれぞれS202および203に置き換えたものである。そのため、S202およびS203についてのみ説明し、その他のステップについての説明は省略する。
本ルーチンでは、S101において肯定判定された場合、ECU10はS202に進む。そして、S202において、ECU10は、現時点の酸素濃度センサ9の検出値の低下速度、即ち現時点の下流側酸素濃度Cdownの低下速度Vcを算出する。
次に、ECU10は、S203に進み、下流側酸素濃度Cdownの低下速度Vcが所定速度Vc0以上であるか否かを判別する。このS203において、肯定判定された場合、ECU10はS104に進み、否定判定された場合、ECU10はS105に進む。
上記のように、本実施例においては、フィルタ再生制御の実行中において、下流側酸素濃度Cdownの低下速度Vcが所定速度Vc0以上となった場合、下流側温度センサ8によって検出される排気の温度にかかわらず、フィルタ再生制御の実行が停止される。
上述したように、PMが酸化されることでフィルタ5の一部が昇温し始めた場合、該フィルタ5全体の温度や該フィルタ5より下流側での排気の温度が上昇するよりも早く下流側酸素濃度Cdownが低下する。また、フィルタ5の昇温が局所的である場合でも下流側酸素濃度Cdownは低下する。
従って、本実施例に係るフィルタ過昇温抑制制御によれば、実施例1と同様、フィルタ再生制御の実行中にフィルタ5においてPMの酸化が急激に促進した場合、より早期に、また、より確実に、フィルタ再生制御の実行を停止させることが出来る。従って、フィルタ5の過昇温をより好適に抑制することが出来る。
尚、本実施例においても、実施例1と同様、酸化触媒4とフィルタ5との間の排気通路2に排気の酸素濃度を検出する酸素濃度センサをさらに備えてもよい。この場合、フィルタ再生制御の実行中におけるフィルタ5の前後での排気の酸素濃度の差の変化速度に基づいて、フィルタ5の過昇温を招く可能性があるほどPMの酸化が急激に促進しているか否かを判断しても良い。
<変形例>
ここで、本実施例の変形例について説明する。上述したように、フィルタ再生制御が実行されることでフィルタ5に捕集されたPMが酸化すると下流側二酸化炭素濃度が上昇する。また、フィルタ再生制御の実行中においてPMの酸化が急激に促進しフィルタ5の過昇温が生じた場合、PMの酸化が徐々に進みフィルタ5の過昇温が生じなかった場合に比べて、下流側二酸化炭素濃度の上昇速度が大きくなる。
そこで、この変形例においては、実施例1の変形例と同様、酸素濃度センサ9に代えて、フィルタ5より下流側の排気通路2に排気の二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素濃度センサを設ける。そして、フィルタ再生制御の実行中に下流側二酸化炭素濃度の上昇速度が所定速度以上となった場合、フィルタ再生制御の実行を停止する。
この場合の所定速度とは、二酸化炭素濃度の上昇速度が該所定速度以上となった場合、フィルタ5の過昇温を招く可能性があるほどPMの酸化が急激に促進していると判断出来る閾値となる値である。
上述したように、PMが酸化されることでフィルタ5の一部が昇温し始めた場合、該フィルタ5全体の温度や該フィルタ5より下流側での排気の温度が上昇するよりも早く下流側二酸化炭素濃度が上昇する。また、フィルタ5の昇温が局所的である場合でも下流側二酸化炭素濃度は上昇する。
従って、この変形例によっても、フィルタ再生制御の実行中にフィルタ5においてPMの酸化が急激に促進した場合、より早期に、また、より確実に、フィルタ再生制御の実行を停止させることが出来る。従って、フィルタ5の過昇温をより好適に抑制することが出来る。
尚、この変形例においては、実施例1の変形例と同様、二酸化炭素が本発明に係る所定ガスに相当し、二酸化炭素濃度センサが本発明に係る所定ガス濃度センサに相当する。
実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図。 フィルタ再生制御実行時におけるフィルタより下流側の排気の酸素濃度の変化を示す図。 実施例1に係るフィルタ過昇温抑制制御のルーチンを示すフローチャート。 実施例2に係るフィルタ過昇温抑制制御のルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・排気通路
3・・・吸気通路
4・・・酸化触媒
5・・・パティキュレートフィルタ
6・・・燃料添加弁
7・・・上流側温度センサ
8・・・下流側温度センサ
9・・・酸素濃度センサ
10・・ECU
11・・エアフローメータ

Claims (2)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタと、
    該パティキュレートフィルタに捕集された粒子状物質を酸化させて除去するときに該パティキュレートフィルタを昇温させる昇温手段と、
    排気に含まれており粒子状物質が酸化されることによってその量が変化する所定ガスの前記パティキュレートフィルタより下流側での濃度を検出する所定ガス濃度センサと、を備え、
    前記昇温手段によって前記パティキュレートフィルタを昇温させているときに前記所定ガス濃度センサの検出値が該昇温手段による前記パティキュレートフィルタの昇温を開始した時点から所定量以上変化した場合、該昇温手段による前記パティキュレートフィルタの昇温を停止させることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
  2. 内燃機関の排気通路に設けられ排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタと、
    該パティキュレートフィルタに捕集された粒子状物質を酸化させて除去するときに該パティキュレートフィルタを昇温させる昇温手段と、
    排気に含まれており粒子状物質が酸化されることによってその量が変化する所定ガスの前記パティキュレートフィルタより下流側での濃度を検出する所定ガス濃度センサと、を備え、
    前記昇温手段によって前記パティキュレートフィルタを昇温させているときに前記所定ガス濃度センサの検出値の変化速度が所定速度以上となった場合、該昇温手段による前記パティキュレートフィルタの昇温を停止させることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011127498A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Panasonic Corp 排気ガス浄化装置

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