JP2008012840A - 感熱記録材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】発色性に優れ、未発色部(未使用部)の乾熱及び湿熱に対する地肌かぶりが少なく、発色画像の保存安定性に優れた感熱記録材料を提供する。
【解決手段】通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料において、該感熱発色層が顕色性化合物として特定の化学構造で示されるビスフェノール化合物のいずれかと、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアンモニウム塩を使用する感熱記録材料。
【選択図】なし
【解決手段】通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料において、該感熱発色層が顕色性化合物として特定の化学構造で示されるビスフェノール化合物のいずれかと、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアンモニウム塩を使用する感熱記録材料。
【選択図】なし
Description
本発明は感熱記録材料に関し、特に発色性に優れ、発色記録したのちの乾熱及び湿熱に対する、地肌かぶり及び発色画像の保存安定性の優れた感熱記録材料に関するものである。
感熱記録材料は、一般にロイコ染料とフェノール性物質等の顕色剤をそれぞれ別個に微粒子状に分散化後、両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充填剤、滑剤等の添加剤を添加して塗液とし、紙、フィルム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料と顕色剤の一方又は両者が溶融、接触して起こる化学反応により発色記録を得るものである。この感熱記録シートの発色のためには、サーマルヘッドを内蔵したサーマルプリンター等が用いられる。この感熱記録法は他の記録法に比較して、(1)記録時に騒音がでない、(2)現像、定着等の必要がない、(3)メンテナンスフリーである、(4)機械が比較的安価である等の特徴により、ファクシミリ分野、コンピューターのアウトプット、電卓等のプリンター分野、医療計測用のレコーダー分野、自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いられている。
近年、小売店、コンビニエンスストア、ス−パーマーケット等におけるPOSシステム化、交通機関における自動化システムに伴うラベル類や乗車券、回数券等への使用が普及している。これらの用途において、感熱記録材料には保存安定性の向上が望まれている。また高速記録に対する要求も一段と高くなり高速記録に十分対応し得る感熱記録材料の開発が強く望まれているが、一般に感熱記録材料の感度を高め熱応答性を良くすると、製造時、使用時あるいは保管時における地肌かぶりが起こるという欠点があらわれやすくなる。例えばコンビニ食品あるいは冷凍食品の加熱、解凍処理や車内放置されるカード類において、感熱記録材料の乾熱、湿熱及び水に対する一層の保存安定性の向上が望まれている。
このような高温、高湿度の環境条件において地肌かぶりの少ない感熱記録材料の試みが種々行われ、発色性と地肌かぶりの少ない顕色性化合物として例えば1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(特許文献1)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(特許文献2)、2,2−イソプロピリデンビス(3−フェニル−4−ヒドロキシベンゼン)(特許文献3)等の効果が記載されているが、高品位あるいは長期間使用に要求される品質を満たすという点では未だ不十分である。
このような高温、高湿度の環境条件において地肌かぶりの少ない感熱記録材料の試みが種々行われ、発色性と地肌かぶりの少ない顕色性化合物として例えば1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(特許文献1)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(特許文献2)、2,2−イソプロピリデンビス(3−フェニル−4−ヒドロキシベンゼン)(特許文献3)等の効果が記載されているが、高品位あるいは長期間使用に要求される品質を満たすという点では未だ不十分である。
本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解決することにある。即ち、発色性に優れ、且つ発色記録したのちの乾熱及び湿熱に対する地肌かぶりが少なく、発色画像の保存安定性に優れた感熱記録材料を提供することである。
本発明者は、前記目的を達成すべく種々の検討を重ねた結果、特定の顕色性化合物と添加剤を併用した感熱発色層を支持体上に設けることにより前記課題を解決出来ることを見出し、本発明を完成させたものである。
即ち本発明は、
(1)通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料において、該感熱発色層が顕色性化合物として下記式(1)、
(1)通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料において、該感熱発色層が顕色性化合物として下記式(1)、
発色性に優れ、且つ発色記録したのちの乾熱及び湿熱に対する、地肌かぶりが少なく、発色画像の保存安定性に優れた感熱記録材料が得られた。
本発明を詳細に説明する。本発明の感熱記録材料は、通常無色ないし淡色の発色性化合物と顕色性化合物として式(1)、式(2)、式(3)で示される化合物のいずれかと、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアンモニウム塩をそれぞれ使用し、以下に示すような結合剤及びその他必要に応じ充填剤、増感剤(熱可融性化合物)、その他の添加物等を混合し調製したものを紙、プラスチックフィルム又は合成紙上に感熱発色層として設けることにより得ることができる。
本発明において用いる式(1)で示される化合物は、本州化学工業株式会社製、商品名:BisP−APとして、式(2)で示される化合物は、本州化学工業株式会社製、商品名:Bis−Cとして、式(3)で示される化合物は、本州化学工業株式会社製、商品名:BisOPP−Aとして、それぞれ市場より入手することができる。これらの化合物は感熱記録材料用の顕色剤として使用できることが知られている。
本発明において用いる3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアンモニウム塩は、例えば(株)エーピーアイ コーポレーション製、商品名:トミラックBSAで市販されている3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸をアンモニア水等で中和することにより容易に調製される。3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸も感熱記録材料用の顕色剤として使用できることが知られている。
本発明における感熱発色層を形成するにあたり、発色性化合物は通常1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%、式(1)、式(2)、式(3)で示される化合物のいずれかが通常5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアンモニウム塩は通常0.5〜30重量%、好ましくは1〜10重量%、結合剤は通常1〜90重量%、充填剤、増感剤(熱可融性化合物)は通常各々0〜80重量%、その他の滑剤、界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤等は各々任意の割合で、例えば通常各々0〜30重量%の範囲でそれぞれ使用される(重量%は感熱発色層中に占める各成分の重量比)。更に好ましい態様としては、上記のような組成のうちで、各々の使用量が重量比で、発色性化合物1に対して式(1)、式(2)、式(3)で示される化合物のいずれかが0.5〜20倍、より好ましくは1〜5倍、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアンモニウム塩は同様に0.1〜20倍、より好ましくは0.2〜3倍の重量比の範囲でそれぞれ使用される。
更に本発明の感熱記録材料においては、上記以外の顕色性化合物を併用しても構わない。
更に本発明の感熱記録材料においては、上記以外の顕色性化合物を併用しても構わない。
本発明において用いられる発色性化合物は、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているものであればよく、特に制限されない。用いうる発色性化合物の例としては、例えばフルオラン系化合物、トリアリールメタン系化合物、スピロ系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物等が挙げられる。
用いうるフルオラン系化合物の具体例としては、例えば3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−[N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)アミノ]−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−フルオロアニリノ)フルオラン、3−[N−エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−エトキシエチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルフルオラン、3−[N−エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7−フェネチルフルオラン等が挙げられる。
又、用いうるトリアリールメタン系化合物の具体例としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタルバイオレットラクトン又はCVL)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルアミノインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−(2−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等が挙げられる。
更に、用いうるスピロ系化合物の具体例としては、例えば3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3,3’−ジクロロスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−プロピルスピロベンゾピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、1,3,3−トリメチル−6−ニトロ−8’−メトキシスピロ(インドリン−2,2’−ベンゾピラン)等が、ジフェニルメタン系化合物の具体例としては、例えばN−ハロフェニル−ロイコオーラミン、4,4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリルベンジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等が、チアジン系化合物の具体例としては、例えばベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等が、ラクタム系化合物の具体例としては、例えばローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−クロロアニリノラクタム等が、フルオレン系化合物の具体例としては、例えば3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド等が挙げられる。これらの発色性化合物は単独もしくは混合して用いられる。
本発明において、式(1)、式(2)、式(3)で示される化合物のいずれかと併用可能な顕色性化合物としては、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているものであれば、いずれも使用可能で、特に制限されない。併用しうる顕色化合物の具体例としては、例えばα−ナフトール、β−ナフトール、p−オクチルフェノール、4−t−オクチルフェノール、p−t−ブチルフェノール、p−フェニルフェノール、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:ビスフェノールA又はBPA)、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−チオビスフェノール、4,4’−シクロ−ヘキシリデンジフェノール、2,2’−ビス(2,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’−イソプロピリデンビス(2−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノール)、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル等のフェノール性化合物、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチル等の芳香族カルボン酸誘導体、芳香族カルボン酸又はその多価金属塩等が挙げられるが、これらのものに制限されない。
前記した併用可能な顕色性化合物の使用量は、本発明の効果を妨げない範囲、例えば式(1)、式(2)、式(3)で示される化合物のいずれかの使用量を越えない範囲の割合が好ましい。
本発明において用いうる増感剤(熱可融性化合物)としては、例えば動植物性ワックス、合成ワックスなどのワックス類や高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸アニリド、ナフタレン誘導体、芳香族エーテル、芳香族カルボン酸誘導体、芳香族スルホン酸エステル誘導体、炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体、ビフェニル誘導体、ターフェニル誘導体、スルホン誘導体等、常温で固体、より好ましくは約70℃以上の融点を有するものを使用することができる。
ワックス類としては、例えば木ろう、カルナウバろう、シェラック、パラフィン、モンタンろう、酸化パラフィン、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレン等が、高級脂肪酸としては、例えばステアリン酸、ベヘン酸等が、高級脂肪酸アミドとしては、例えばステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、N−メチルステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、メチロールベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド等が、高級脂肪酸アニリドとしては、例えばステアリン酸アニリド、リノール酸アニリド等が、ナフタレン誘導体としては、例えば1−ベンジルオキシナフタレン、2−ベンジルオキシナフタレン、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル等が、芳香族エーテルとしては、例えば1,2−ジフェノキシエタン、1,4−ジフェノキシブタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、1−フェノキシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1−フェノキシ−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシメチルベンゼン等が、芳香族カルボン酸誘導体としては、例えばp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエステル、テレフタル酸ジベンジルエステル等が、芳香族スルホン酸エステル誘導体としては、例えばp−トルエンスルホン酸フェニルエステル、フェニルメシチレンスルホナート、4−メチルフェニルメシチレンスルホナート等が、炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体としては、例えば炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル類が、ビフェニル誘導体としては、例えばp−ベンジルビフェニル、p−アセチルビフェニル、p−アリルオキシビフェニル等が、ターフェニル誘導体としては、例えばm−ターフェニル等が、スルホン誘導体としては、例えばジフェニルスルホン等が、それぞれ例示される。これら一種又は二種以上を混合して使用してもよい。
これらのうちで特に好ましいものとしては、ステアリン酸アミド、2−ベンジルオキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシメチルベンゼン、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、p−ベンジルビフェニル、p−アセチルビフェニル、ジフェニルスルホン等が挙げられる。これら一種又は二種以上を混合して使用してもよい。
これらのうちで特に好ましいものとしては、ステアリン酸アミド、2−ベンジルオキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシメチルベンゼン、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、p−ベンジルビフェニル、p−アセチルビフェニル、ジフェニルスルホン等が挙げられる。これら一種又は二種以上を混合して使用してもよい。
用いうる結合剤の具体例としては、例えばメチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラチン、水溶性イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のもの或はスチレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボキシル化スチレン/ブタジエン(CSB)共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル酸系共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、アクリル樹脂、アクリル/スチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポリブチラール、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ビニルトルエン樹脂、ロジンエステル樹脂、コロイダルシリカとアクリル共重合体の複合体粒子等の疎水性高分子エマルション等が挙げられる。
用いうる充填剤の具体例としては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂等が挙げられる。
更に、本発明においては上記以外の種々の添加剤を使用することができるが、用いうるその他の添加物の例としては、例えばサ−マルヘッド摩耗防止、スティッキング防止等の目的でのステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、酸化防止或は老化防止効果を付与する為のフェノール誘導体、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物等の紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤等がそれぞれ挙げられる。
前記材料を用いて、例えば次のような方法によって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法によりまず発色性化合物、式(1)、式(2)、式(3)で示される化合物のいずれか、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアンモニウム塩をそれぞれ別々に結合剤あるいは必要に応じて増感剤(熱可融性化合物)、その他の添加剤等と共にボールミル、アトライター、サンドミルなどの分散機にて通常水を媒体にして粉砕、分散化後、混合して感熱発色層塗布液を調製し、紙(上質紙、普通紙、コート紙等が使用出来る)、プラスチックシート、合成紙等の支持体上に通常乾燥重量で1〜20g/m2になるようにバーコーター、ブレードコーター等により塗布、乾燥して本発明の感熱記録材料を得る。又、必要に応じて感熱発色層と支持体の間に中間層を設けたり感熱発色層上にオーバーコート層(保護層)を設けてもよい。
中間層、オーバーコート層(保護層)は、例えば前記したような結合剤あるいは必要に応じてその他の添加物や充填剤など(例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、ベントナイト水分散液、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等が使用できる)と共に感熱発色層塗布液調製におけるのと同様に粉砕、分散して中間層塗布液又はオーバーコート層(保護層)塗布液とした後、乾燥時の重量で通常0.1〜5g/m2程度となるように塗布し、乾燥することにより設けられる。
中間層、オーバーコート層(保護層)は、例えば前記したような結合剤あるいは必要に応じてその他の添加物や充填剤など(例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、ベントナイト水分散液、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等が使用できる)と共に感熱発色層塗布液調製におけるのと同様に粉砕、分散して中間層塗布液又はオーバーコート層(保護層)塗布液とした後、乾燥時の重量で通常0.1〜5g/m2程度となるように塗布し、乾燥することにより設けられる。
通常無色ないし淡色の発色性化合物、式(1)、式(2)、式(3)で示される化合物のいずれかと3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアンモニウム塩とを含有する感熱発色層を支持体上に設けた本発明の感熱記録材料は、発色性に優れ、地肌かぶりが少なく、発色記録したのちの乾熱及び湿熱に対する、発色画像の保存安定性に優れている。
本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明がこれらに限定されるものではない。実施例中「部」は重量部、「%」は重量%をそれぞれ示す。
実施例1
(感熱発色層の形成)
下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ発色剤分散液:[A]液、顕色剤分散液:[B]液を調製した。
[A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部
25%PVA水溶液 20部
水 55部
[B]液:式(1)で示される化合物 25部
25%PVA水溶液 20部
水 55部
又、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアンモニウム塩は、下記組成のものを上記分散液同様にサンドグラインダーを用いて分散化を行い、10%3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アンモニウム塩水分散液([C]液)を調製した。
[C]液:3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸 25部
28%アンモニア水 9部
25%PVA水溶液 20部
水 196部
(感熱発色層の形成)
下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ発色剤分散液:[A]液、顕色剤分散液:[B]液を調製した。
[A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部
25%PVA水溶液 20部
水 55部
[B]液:式(1)で示される化合物 25部
25%PVA水溶液 20部
水 55部
又、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアンモニウム塩は、下記組成のものを上記分散液同様にサンドグラインダーを用いて分散化を行い、10%3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アンモニウム塩水分散液([C]液)を調製した。
[C]液:3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸 25部
28%アンモニア水 9部
25%PVA水溶液 20部
水 196部
次いで、上記で得た各液及び下記する薬剤を下記の割合で混合して感熱発色層塗布液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が10g/m2となるように塗布、乾燥して感熱発色層を形成した。
[A]液 8部
[B]液 20部
[C]液 10部
50%炭酸カルシウム水分散液 10部
50%カルボキシル化SB共重合体エマルジョン 6部
[A]液 8部
[B]液 20部
[C]液 10部
50%炭酸カルシウム水分散液 10部
50%カルボキシル化SB共重合体エマルジョン 6部
(保護層の形成)
次に下記組成の混合物を調製して保護層塗布液とし、前記感熱発色層上に乾燥時の重量が3g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。
40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 17部
5%ベントナイト水分散液 30部
30%ステアリン酸亜鉛水分散液 4部
次に下記組成の混合物を調製して保護層塗布液とし、前記感熱発色層上に乾燥時の重量が3g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。
40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 17部
5%ベントナイト水分散液 30部
30%ステアリン酸亜鉛水分散液 4部
実施例2
実施例1の[B]液における式(1)で示される化合物の代わりに式(2)で示される化合物を使用して、実施例1と同様にして保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。
実施例1の[B]液における式(1)で示される化合物の代わりに式(2)で示される化合物を使用して、実施例1と同様にして保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。
実施例3
実施例1の[B]液における式(1)で示される化合物の代わりに式(3)で示される化合物を使用して、実施例1と同様にして保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。
実施例1の[B]液における式(1)で示される化合物の代わりに式(3)で示される化合物を使用して、実施例1と同様にして保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。
実施例4
実施例1の[A]液における3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを使用して、実施例1と同様にして保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。
実施例1の[A]液における3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを使用して、実施例1と同様にして保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。
実施例5
実施例1の[C]液10部を5部に変えて、実施例1と同様にして保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。
実施例1の[C]液10部を5部に変えて、実施例1と同様にして保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。
比較例1
実施例1の[B]液における式(1)で示される化合物の代わりにビスフェノールAを使用して、実施例1と同様にして比較用の感熱記録材料を得た。
実施例1の[B]液における式(1)で示される化合物の代わりにビスフェノールAを使用して、実施例1と同様にして比較用の感熱記録材料を得た。
比較例2
[C]液を用いない他は実施例1と同様にして比較用の感熱記録材料を得た。
[C]液を用いない他は実施例1と同様にして比較用の感熱記録材料を得た。
比較例3
[C]液から28%アンモニア水を除いた他は、実施例1と同様にして比較用の感熱記録材料を得た。
以上の様にして得られた本発明及び比較用の感熱記録材料について下記の品質性能試験を行った。
[C]液から28%アンモニア水を除いた他は、実施例1と同様にして比較用の感熱記録材料を得た。
以上の様にして得られた本発明及び比較用の感熱記録材料について下記の品質性能試験を行った。
表1
品質性能試験
地肌1) 発色濃度2) 耐熱性3) 耐湿性4)
実施例1 0.06 1.44 0.07/1.42 0.06/1.40
実施例2 0.06 1.46 0.07/1.40 0.06/1.39
実施例3 0.06 1.45 0.07/1.41 0.06/1.44
実施例4 0.06 1.44 0.06/1.42 0.06/1.40
実施例5 0.05 1.43 0.06/1.40 0.05/1.39
比較例1 0.13 1.44 0.19/1.41 0.16/1.39
比較例2 0.05 1.28 0.05/1.20 0.05/1.05
比較例3 0.21 1.44 0.31/1.44 0.28/1.41
品質性能試験
地肌1) 発色濃度2) 耐熱性3) 耐湿性4)
実施例1 0.06 1.44 0.07/1.42 0.06/1.40
実施例2 0.06 1.46 0.07/1.40 0.06/1.39
実施例3 0.06 1.45 0.07/1.41 0.06/1.44
実施例4 0.06 1.44 0.06/1.42 0.06/1.40
実施例5 0.05 1.43 0.06/1.40 0.05/1.39
比較例1 0.13 1.44 0.19/1.41 0.16/1.39
比較例2 0.05 1.28 0.05/1.20 0.05/1.05
比較例3 0.21 1.44 0.31/1.44 0.28/1.41
表2
品質性能試験
耐水性5) 耐可塑剤性6)
実施例1 1.36 1.34
実施例2 1.34 1.32
実施例3 1.45 1.35
実施例4 1.36 1.33
実施例5 1.34 1.33
比較例1 1.30 1.32
比較例2 0.93 0.54
比較例3 1.37 1.35
品質性能試験
耐水性5) 耐可塑剤性6)
実施例1 1.36 1.34
実施例2 1.34 1.32
実施例3 1.45 1.35
実施例4 1.36 1.33
実施例5 1.34 1.33
比較例1 1.30 1.32
比較例2 0.93 0.54
比較例3 1.37 1.35
1)地肌 :市販のサーマルプリンター(イシダL−2000 株式会社イシダ製)で印字し、試料の未発色部をマクベス反射濃度計(RD−914型、マクベス社製)で測定した値(マクベス反射濃度)。
2)発色濃度 :上記プリンターで発色させた試料の画像部分のマクベス反射濃度。
3)耐熱性 :2)と同様に発色させた試料を60℃の恒温器中に24時間放置した後の未発色部分と画像部分のマクベス反射濃度。(未発色部分/画像部分)
4)耐湿性 :2)と同様に発色させた試料を40℃、相対湿度90%の恒湿器中に24時間放置した後の未発色部分と画像部分のマクベス反射濃度。(未発色部分/画像部分)
5)耐水性 :2)と同様に発色させた試料を室温で水道水に24時間浸漬した後の画像部分のマクベス反射濃度。
6)耐可塑剤性:2)と同様に発色させた試料の両面にPVCラップフィルムを合わせて、室温で24時間経過した後の画像部分のマクベス反射濃度。
2)発色濃度 :上記プリンターで発色させた試料の画像部分のマクベス反射濃度。
3)耐熱性 :2)と同様に発色させた試料を60℃の恒温器中に24時間放置した後の未発色部分と画像部分のマクベス反射濃度。(未発色部分/画像部分)
4)耐湿性 :2)と同様に発色させた試料を40℃、相対湿度90%の恒湿器中に24時間放置した後の未発色部分と画像部分のマクベス反射濃度。(未発色部分/画像部分)
5)耐水性 :2)と同様に発色させた試料を室温で水道水に24時間浸漬した後の画像部分のマクベス反射濃度。
6)耐可塑剤性:2)と同様に発色させた試料の両面にPVCラップフィルムを合わせて、室温で24時間経過した後の画像部分のマクベス反射濃度。
表1及び表2から明らかなように、顕色剤をビスフェノールAに変更した比較例1および[C]液成分からアンモニア水を除いた比較例3の地肌1)は、実施例1〜5が0.05〜0.06であるのに対して、0.13および0.21と2倍以上の高値を示し、地肌かぶりの生じることが判る。これら2つの比較例の地肌については、耐熱性3)で同様に0.19および0.31、また耐湿性4)についても同様に0.16および0.28を示し、実施例1〜5が同様に0.06〜0.07および0.05〜0.06であるのに対して地肌かぶりが極めて生じやすいことが明白である。比較例3の構成とその結果より、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸の酸性を塩基の添加により中和した本発明の感熱記録材料は、地肌かぶりの生じない優れた性能を示すことが判明した。
また[C]液を用いない比較例2については、耐可塑剤性6)および耐水性5)の結果に代表されるように、発色画像のマクベス反射濃度が極めて低いことがわかる。すなわち耐水性5)においては実施例1〜5が1.34〜1.45、比較例2が0.93、また耐可塑剤性6)においては実施例1〜5が1.32〜1.34、比較例2が0.54と実に2.4倍以上もの差がある。この傾向は発色濃度2)、耐熱性3)および耐湿性4)の各試験においても同様に認められれ、この結果から比較例2は発色濃度が極めて低いということが明白である。
以上のように本発明の感熱記録材料は、発色性、耐地肌かぶり性が良好で、発色画像の、耐熱性、耐湿性、耐水性、耐可塑剤性等の保存安定性の各項目において顕著な向上効果がみられ、優れた性能を有するものであることが判る。
また[C]液を用いない比較例2については、耐可塑剤性6)および耐水性5)の結果に代表されるように、発色画像のマクベス反射濃度が極めて低いことがわかる。すなわち耐水性5)においては実施例1〜5が1.34〜1.45、比較例2が0.93、また耐可塑剤性6)においては実施例1〜5が1.32〜1.34、比較例2が0.54と実に2.4倍以上もの差がある。この傾向は発色濃度2)、耐熱性3)および耐湿性4)の各試験においても同様に認められれ、この結果から比較例2は発色濃度が極めて低いということが明白である。
以上のように本発明の感熱記録材料は、発色性、耐地肌かぶり性が良好で、発色画像の、耐熱性、耐湿性、耐水性、耐可塑剤性等の保存安定性の各項目において顕著な向上効果がみられ、優れた性能を有するものであることが判る。
Claims (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006187914A JP2008012840A (ja) | 2006-07-07 | 2006-07-07 | 感熱記録材料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006187914A JP2008012840A (ja) | 2006-07-07 | 2006-07-07 | 感熱記録材料 |
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Publication Number | Publication Date |
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-
2006
- 2006-07-07 JP JP2006187914A patent/JP2008012840A/ja active Pending
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