JP2008011633A - 電動機 - Google Patents

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Masayuki Takada
昌亨 高田
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Abstract

【課題】圧力に弱い電子部品であっても高品質を確保した上で、電動機内に内蔵し、外被モールドを実現できる電動機の提供を目的とする。
【解決手段】コンデンサ12およびコンデンサ13の捲回素子21に0.15から0.30重量パーセント含有している水分が膨張することにより、金属ケース23内の内圧が上昇し、金属ケース23内の圧力と天面23a上部を流動する熱硬化性樹脂17の流動圧とが略同等になるので、金属ケース23の側面および天面23aの潰れが防止できるとともに、捲回素子21の誘電体層に生じたキズにわずかに含有している水分が反応し、酸化アルミ皮膜を再形成するので、漏れ電流は修復するため、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加を抑制した高品質化を実現できるという効果のある電動機を提供できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主にパイプファンや天井埋め込み型等の排気用および給気用の換気装置や、送風機、加湿機、除湿機、冷凍機器、空気調和機、給湯機などのファン駆動用の電動機に関するものである。
近年、換気装置等の電気機器に搭載するファン駆動用の電動機においては、低価格化、高効率化、静音化が強く求められており、誘導電動機では大幅な高効率化は困難であることから、永久磁石を使用したブラシレスDCモータが増えてきている。
従来、この種の電動機は、配線基板に設けられたコンデンサを保護ケースによって覆い、その後モールド樹脂によってモールド成形されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その電動機について図6および図7を参照しながら説明する。
図に示すように、合成樹脂製の箱体である保護ケース101は、前面に扉102が開閉自在に設けられ、底面には前面の開口部から連続して一対の切欠部103に有天面円筒形状のアルミ電解コンデンサ104の一対の脚105を挿入し、アルミ電解コンデンサ104を保護ケース101内部に収納する。その後、扉102を閉じ、保護ケース101内部にアルミ電解コンデンサ104の本体を完全に収納する。このような状態の後に、配線基板106をモールド樹脂107によってモールド成形した構成としている。
また、この種の電動機には補強リブと中央部が高くなる湾曲上面を有する部品収容ケースに電解コンデンサを横倒しにして収容した後、モールド樹脂によってモールド成形されたものもある(例えば、特許文献2参照)。
以下、その電動機について図8〜図10を参照しながら説明する。
図に示すように、保護ケース112は内面に補強リブ114を有する部品収容ケース113と、この部品収容ケース113にシートヒンジ119で連結され、内面に補強リブ114を有し、湾曲上面116をもつ形状に形成された蓋ケース115より成り、電解液を含有した有天面円筒形状の電解コンデンサ111は部品収容ケース112に収容され、そのリード端子117はリード端子引き出し溝118を通して下方に引き出され、蓋ケース115を閉じた後に、プリント基板121ごとモールド樹脂120によってモールド成形した構成としている。
特開2001−339909号公報 特開2003−319615号公報
このような従来の電動機によれば、モールド成形時にアルミ電解コンデンサを保護するための保護ケースを別部材として使用するため、加工工数の増加や、コストが高くなるという課題があり、保護ケースを使用しなくてもコンデンサの破損を防止できることが要求されている。
また、アルミ電解コンデンサは電解液を含有するために、通電時は常に化学反応によりガスが発生し、封口ゴム部よりガスがコンデンサケースの外部に出ることから、マイグレーションを引き起こす可能性を有しているという課題があり、マイグレーション発生の可能性を確実に防止できることが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、モールド成形しても別部材となる保護ケースを使用することなく、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加や、マイグレーションの発生のない高品質の電動機を提供することを目的としている。
本発明の電動機は上記目的を達成するために、スロットを有する固定子鉄心に絶縁体を介して電機子巻線を巻装した固定子と、この固定子に対向して回転自在に保持した回転子と、前記電機子巻線への通電を制御し、前記回転子を回転制御する駆動回路を基板上に配置し、この基板と前記固定子はフィラーを含有する不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂にて一体的にモールド成形されて外被を形成し、前記駆動回路は前記電機子巻線への電流を供給するスイッチング素子群と、このスイッチング素子群のON・OFF制御を所定の方向と順序で制御する駆動ロジック制御手段と、前記電機子巻線に供給される電圧を平滑する電解質を有機導電性化合物にて形成した固体電解コンデンサより成り、このコンデンサは有天面円筒状の金属ケース内に陽極箔と陰極箔を捲回した捲回素子を収納し、ゴムで封口し、この封口ゴムを貫通して突出した陽極リード端子と陰極リード端子にて形成され、前記捲回素子には捲回素子の総重量に対して0.15から0.30重量パーセントの水分を含有したことを特徴とする電動機の構成としたものである。
この手段により、モールド成形時に捲回素子にわずかに含有している水分が膨張することにより、金属ケース内の内圧が上昇し、金属ケース内の圧力と天面上部を流動するモールド樹脂の流動圧とが略同等になるので、金属ケースの側面および天面の潰れが防止できるとともに、捲回素子の誘電体層に生じたキズにわずかに含有している水分が反応し、酸化アルミ皮膜を再形成するので、漏れ電流は修復するため、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加を抑制した高品質の電動機が得られる。
また、本発明の電動機は上記目的を達成するために、スロットを有する固定子鉄心に絶縁体を介して電機子巻線を巻装した固定子と、この固定子に対向して回転自在に保持した回転子と、同一の基板上に外部より供給される電源電圧を平滑する電解質を有機導電性化合物にて形成した固体電解コンデンサと、前記電機子巻線への通電を制御し、前記回転子を回転制御する駆動回路とを備え、前記基板と前記固定子はフィラーを含有する不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂にて一体的にモールド成形されて外被を形成し、前記駆動回路は前記電機子巻線への電流を供給するスイッチング素子群と、このスイッチング素子群のON・OFF制御を所定の方向と順序で制御する駆動ロジック制御手段より成り、前記コンデンサは有天面円筒状の金属ケース内に陽極箔と陰極箔を捲回した捲回素子を収納し、ゴムで封口し、この封口ゴムを貫通して突出した陽極リード端子と陰極リード端子にて形成され、前記捲回素子には捲回素子の総重量に対して0.15から0.30重量パーセントの水分を含有したことを特徴とする電動機の構成としたものである。
この手段により、モールド成形時に捲回素子にわずかに含有している水分が膨張することにより、金属ケース内の内圧が上昇し、金属ケース内の圧力と天面上部を流動するモールド樹脂の流動圧とが略同等になるので、金属ケースの側面および天面の潰れが防止できるとともに、捲回素子の誘電体層に生じたキズにわずかに含有している水分が反応し、酸化アルミ皮膜を再形成するので、漏れ電流は修復するため、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加を抑制した高品質の電動機が得られる。
また、本発明の電動機は上記目的を達成するために、コンデンサの天面は半球形状としたことを特徴とする電動機の構成としたものである。
この手段により、コンデンサの天面の強度が上がることから、金属ケースの天面の潰れが防止できるので、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加をより一層抑制した高品質の電動機が得られる。
また、本発明の電動機は上記目的を達成するために、コンデンサの天面には凸部を設けたことを特徴とする電動機の構成としたものである。
この手段により、コンデンサの天面の強度が上がることから、金属ケースの天面の潰れが防止できるので、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加をより一層抑制した高品質の電動機が得られる。
また、本発明の電動機は上記目的を達成するために、コンデンサの天面近傍にはモールド成形時に発生するガスを逃がすガス排出部を設けたことを特徴とする電動機の構成としたものである。
この手段により、金属ケースの天面上部を流動するモールド樹脂の流動圧を下げることができることから、金属ケースの天面の潰れが防止できるので、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加をより一層抑制した高品質の電動機が得られる。
本発明によれば、モールド成形時に電機子巻線に供給される電圧を平滑する固体電解コンデンサの捲回素子にわずかに含有している水分が膨張することにより、金属ケース内の内圧が上昇し、金属ケース内の圧力と天面上部を流動するモールド樹脂の流動圧とが略同等になるので、金属ケースの側面および天面の潰れが防止できるとともに、捲回素子の誘電体層に生じたキズにわずかに含有している水分が反応し、酸化アルミ皮膜を再形成するので、漏れ電流は修復するため、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加を抑制した高品質化を実現できるという効果のある電動機を提供できる。
また、本発明によれば、モールド成形時に外部より供給される電源電圧を平滑する固体電解コンデンサの捲回素子にわずかに含有している水分が膨張することにより、金属ケース内の内圧が上昇し、金属ケース内の圧力と天面上部を流動するモールド樹脂の流動圧とが略同等になるので、金属ケースの側面および天面の潰れが防止できるとともに、捲回素子の誘電体層に生じたキズにわずかに含有している水分が反応し、酸化アルミ皮膜を再形成するので、漏れ電流は修復するため、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加を抑制した高品質化を実現できるという効果のある電動機を提供できる。
また、本発明によれば、コンデンサの天面の強度が上がることから、金属ケースの天面の潰れが防止できるので、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加をより一層抑制した高品質化を実現できるという効果のある電動機を提供できる。
また、本発明によれば、コンデンサの天面の強度が上がることから、金属ケースの天面の潰れが防止できるので、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加をより一層抑制した高品質化を実現できるという効果のある電動機を提供できる。
また、本発明によれば、金属ケースの天面上部を流動するモールド樹脂の流動圧を下げることができることから、金属ケースの天面の潰れが防止できるので、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加をより一層抑制した高品質化を実現できるという効果のある電動機を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、スロットを有する固定子鉄心に絶縁体を介して電機子巻線を巻装した固定子と、この固定子に対向して回転自在に保持した回転子と、前記電機子巻線への通電を制御し、前記回転子を回転制御する駆動回路を基板上に配置し、この基板と前記固定子はフィラーを含有する不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂にて一体的にモールド成形されて外被を形成し、前記駆動回路は前記電機子巻線への電流を供給するスイッチング素子群と、このスイッチング素子群のON・OFF制御を所定の方向と順序で制御する駆動ロジック制御手段と、前記電機子巻線に供給される電圧を平滑する電解質を有機導電性化合物にて形成した固体電解コンデンサより成り、このコンデンサは有天面円筒状の金属ケース内に陽極箔と陰極箔を捲回した捲回素子を収納し、ゴムで封口し、この封口ゴムを貫通して突出した陽極リード端子と陰極リード端子にて形成され、前記捲回素子には捲回素子の総重量に対して0.15から0.30重量パーセントの水分を含有したことを特徴とする電動機の構成としたものであり、モールド成形時に電機子巻線に供給される電圧を平滑する固体電解コンデンサの捲回素子にわずかに含有している水分が膨張することにより、金属ケース内の内圧が上昇し、金属ケース内の圧力と天面上部を流動するモールド樹脂の流動圧とが略同等になるので、金属ケースを潰す応力が掛からないとともに、捲回素子の誘電体層に生じたキズにわずかに含有している水分が反応し、酸化アルミ皮膜を再形成するという作用を有する。
請求項2に記載の発明は、スロットを有する固定子鉄心に絶縁体を介して電機子巻線を巻装した固定子と、この固定子に対向して回転自在に保持した回転子と、同一の基板上に外部より供給される電源電圧を平滑する電解質を有機導電性化合物にて形成した固体電解コンデンサと、前記電機子巻線への通電を制御し、前記回転子を回転制御する駆動回路とを備え、前記基板と前記固定子はフィラーを含有する不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂にて一体的にモールド成形されて外被を形成し、前記駆動回路は前記電機子巻線への電流を供給するスイッチング素子群と、このスイッチング素子群のON・OFF制御を所定の方向と順序で制御する駆動ロジック制御手段より成り、前記コンデンサは有天面円筒状の金属ケース内に陽極箔と陰極箔を捲回した捲回素子を収納し、ゴムで封口し、この封口ゴムを貫通して突出した陽極リード端子と陰極リード端子にて形成され、前記捲回素子には捲回素子の総重量に対して0.15から0.30重量パーセントの水分を含有したことを特徴とする電動機の構成としたものであり、モールド成形時に外部より供給される電源電圧を平滑する固体電解コンデンサの捲回素子にわずかに含有している水分が膨張することにより、金属ケース内の内圧が上昇し、金属ケース内の圧力と天面上部を流動するモールド樹脂の流動圧とが略同等になるので、金属ケースを潰す応力が掛からないとともに、捲回素子の誘電体層に生じたキズにわずかに含有している水分が反応し、酸化アルミ皮膜を再形成するという作用を有する。
請求項3に記載の発明は、コンデンサの天面は半球形状としたことを特徴とする電動機の構成としたものであり、コンデンサの天面の強度が上がるという作用を有する。
請求項4に記載の発明は、コンデンサの天面には凸部を設けたことを特徴とする電動機の構成としたものであり、コンデンサの天面の強度が上がるという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、コンデンサの天面近傍にはモールド成形時に発生するガスを逃がすガス排出部を設けたことを特徴とする電動機の構成としたものであり、金属ケースの天面上部を流動するモールド樹脂の流動圧を下げることができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4に示すように、1は電動機で、10は複数のスロットを有する固定子鉄心10aに絶縁材にて形成されたインシュレータ11を介して電機子巻線2を巻装した固定子で、3は回転子であり、プラスチックマグネットを射出成形時に極配向させてシャフト20と一体成形して形成しており、主磁極部は極異方性磁石3aとなっている。回転子3は固定子10に対向し、回転自在に配置されている。4は極異方性磁石3aの磁束密度分布を検知する磁束密度分布検知手段となるホール素子で、Q1、Q3、Q5は上段側スイッチング素子で、Q2、Q4、Q6は下段側スイッチング素子であり、ブリッジ接続してインバータ回路6を形成している。5は駆動ロジック制御手段で、電機子巻線2に所定の方向と順序で順次全波通電となるよう上段側スイッチング素子Q1、Q3、Q5と下段側スイッチング素子Q2、Q4、Q6のON・OFFを制御し、電流波形制御手段7は磁束密度分布検知手段4によって検知した波形に略相似形になるように、上段側スイッチング素子Q1、Q3、Q5と下段側スイッチング素子Q2、Q4、Q6が飽和に近い非飽和状態になるようにフィードバックしながら出力バイアス電流を調整する。15は商用交流電源を接続する交流電源接続手段であり、9は交流電源を全波整流する整流手段で、8は整流手段9にて全波整流されたリップルを有する高圧の電圧を45V以下の低圧直流電圧に変換する降圧型のチョッパ回路にて形成された低圧直流電圧変換手段で、この低圧直流電圧変換手段8にて変換された低圧直流電圧はコンデンサ12により平滑されて、インバータ回路6を介して電機子巻線2に供給される。そして、低圧直流電圧変換手段8と整流手段9の間には、外部より供給され全波整流した電圧を平滑するコンデンサ13を配している。駆動回路14はインバータ回路6と駆動ロジック制御手段5と電流波形制御手段7とコンデンサ12より構成され、整流手段9とコンデンサ13と低圧直流電圧変換手段8と駆動回路14は同一の基板16上に実装され、この基板16と固定子10は炭酸カルシウムや水酸化アルミニウムなどのフィラーを含有する不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂17にてモールド成形されて外被を形成している。18はブラケットで軸受け19を保持している。ここで、コンデンサ12とコンデンサ13は、その電解質を有機導電性化合物とした固体電解コンデンサであり、有天面円筒状の金属ケース23内に陽極箔21aと陰極箔21bを捲回した捲回素子21を収納し、ゴムで封口し、この封口ゴム24を貫通して突出した陽極リード端子22aと陰極リード端子22bにて形成され、封口ゴム24には基板16への実装固定時に金属ケース23が基板16に対して若干浮くように凸部24aを設けている。捲回素子21には捲回素子21の総重量に対して0.15から0.30重量パーセントの水分を含有している。そして、コンデンサ12およびコンデンサ13の基板16への実装固定は、基板16に直立させるとともに、陽極リード端子22aから陰極リード端子22bに向かう方向に対して略垂直方向の金属ケース23下端の対角2ヶ所に弾性接着機能を有する接着剤25(例えばシリコーン変性ポリマー系弾性接着剤)を塗布して固定している。また、熱硬化性樹脂17にて一体的にモールドするモールド金型26において、コンデンサ12およびコンデンサ13の近傍にはガス排出部27設け、モールド金型26にはモールド成形時に発生するガスをモールド金型26の外部に逃がすエアーベント28をガス排出部27に隣接させ、真空装置(図示せず)を用いて、モールド成形時に発生するガスをガス排出部27からエアーベント28を通じてモールド金型26の外部に吸引してモールド成形を行う構成である。
このような本発明の電動機1によれば、コンデンサ12およびコンデンサ13の捲回素子21にわずかに含有している水分が膨張することにより、金属ケース23内の内圧が上昇し、金属ケース23内の圧力と天面23a上部を流動する熱硬化性樹脂17の流動圧とが略同等になるので、金属ケース23の側面および天面23aの潰れが防止できるとともに、捲回素子21の誘電体層に生じたキズにわずかに含有している水分が反応し、酸化アルミ皮膜を再形成するので、漏れ電流は修復するため、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加を抑制した高品質化を実現できるという効果のある電動機を提供できる。ここで、捲回素子21の総重量に対して水分量を0.10重量パーセント以下とすると、モールド後のコンデンサの漏れ電流は10倍以上の400μA以上に増え、製造ばらつきによっては4000μAに達することもあり、0.15から0.30重量パーセントとすると、モールド後のコンデンサの漏れ電流は20μA以下に抑えることができるものである。
また、コンデンサの天面23a近傍にはモールド成形時に発生するガスを逃がすガス排出部27を設けることにより、金属ケース23の天面23a上部を流動する熱硬化性樹脂17の流動圧を下げることができるので、金属ケース23の天面23aの潰れが防止できるため、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加をより一層抑制した高品質化を実現できるという効果のある電動機を提供できる。
なお、本実施の形態1では電機子巻線2にインバータ回路6を介して供給する電圧を平滑するコンデンサ12と、外部から電動機1に供給される電源電圧を平滑するコンデンサ13の両方を電動機1内部に内蔵してモールドした構成としたが、どちらか一方のみを内蔵する電動機の構成であっても、高品質化を実現した電動機を得られることに差異は生じない。
また、本実施の形態1では3相全波駆動の電動機の構成としたが、2相全波駆動であっても、2相半波駆動であっても良く、捲回素子21には捲回素子21の総重量に対して0.15から0.30重量パーセントの水分を含有させることによる作用効果に差異を生じない。
また、図5に示すように、コンデンサの天面を半球形状天面23bや、凸部23cを設けた形状とすることによって、コンデンサの天面の強度が上がるため、金属ケースの天面の潰れが防止できるので、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加をより一層抑制した高品質化を実現できるという効果のある電動機を提供できることとなる。
以上のように、本発明にかかる電動機は、コンデンサの破損や、漏れ電流の増加を防止することができることから、コンデンサの静電容量の大容量化が必要で、そのためには電解コンデンサの使用が必須となる電気機器である換気装置、給湯機、空気清浄機、エアコン、クリーンルーム用送風ユニットなどへの搭載が有用である。
本発明の実施の形態1における電動機を示す断面図 同電動機のモールド成形時の状態を示す断面図 同電動機に搭載したコンデンサを示す断面図 同電動機を示すブロック図 同電動機に搭載したコンデンサにおける他の天面形状を示す断面図 従来の電動機を示す断面図 同電動機における保護ケースにコンデンサを収納した状態の斜視図 従来の他の電動機を示す斜視図 同電動機における電解コンデンサおよびモールド成形保護ケースの斜視図 同電動機におけるモールド成形保護ケース付き電解コンデンサの取り付け状態を示す断面図
符号の説明
1 電動機
2 電機子巻線
3 回転子
3a 極異方性磁石
4 磁束密度分布検知手段
5 駆動ロジック制御手段
6 インバータ回路
7 電流波形制御手段
8 低圧直流電圧変換手段
9 整流手段
10 固定子
10a 固定子鉄心
11 インシュレータ
12 コンデンサ
13 コンデンサ
14 駆動回路
15 交流電源接続手段
16 基板
17 熱硬化性樹脂
18 ブラケット
19 軸受け
20 シャフト
21 捲回素子
21a 陽極箔
21b 陰極箔
22a 陽極リード端子
22b 陰極リード端子
23 金属ケース
23a 天面
23b 半球形状天面
23c 凸部
24 封口ゴム
24a 凸部
25 接着剤
26 モールド金型
27 ガス排出部
28 エアーベント
Q1 上段側スイッチング素子
Q2 下段側スイッチング素子
Q3 上段側スイッチング素子
Q4 下段側スイッチング素子
Q5 上段側スイッチング素子
Q6 下段側スイッチング素子

Claims (5)

  1. スロットを有する固定子鉄心に絶縁体を介して電機子巻線を巻装した固定子と、この固定子に対向して回転自在に保持した回転子と、前記電機子巻線への通電を制御し、前記回転子を回転制御する駆動回路を基板上に配置し、この基板と前記固定子はフィラーを含有する不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂にて一体的にモールド成形されて外被を形成し、前記駆動回路は前記電機子巻線への電流を供給するスイッチング素子群と、このスイッチング素子群のON・OFF制御を所定の方向と順序で制御する駆動ロジック制御手段と、前記電機子巻線に供給される電圧を平滑する電解質を有機導電性化合物にて形成した固体電解コンデンサより成り、このコンデンサは有天面円筒状の金属ケース内に陽極箔と陰極箔を捲回した捲回素子を収納し、ゴムで封口し、この封口ゴムを貫通して突出した陽極リード端子と陰極リード端子にて形成され、前記捲回素子には捲回素子の総重量に対して0.15から0.30重量パーセントの水分を含有したことを特徴とする電動機。
  2. スロットを有する固定子鉄心に絶縁体を介して電機子巻線を巻装した固定子と、この固定子に対向して回転自在に保持した回転子と、同一の基板上に外部より供給される電源電圧を平滑する電解質を有機導電性化合物にて形成した固体電解コンデンサと、前記電機子巻線への通電を制御し、前記回転子を回転制御する駆動回路とを備え、前記基板と前記固定子はフィラーを含有する不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂にて一体的にモールド成形されて外被を形成し、前記駆動回路は前記電機子巻線への電流を供給するスイッチング素子群と、このスイッチング素子群のON・OFF制御を所定の方向と順序で制御する駆動ロジック制御手段より成り、前記コンデンサは有天面円筒状の金属ケース内に陽極箔と陰極箔を捲回した捲回素子を収納し、ゴムで封口し、この封口ゴムを貫通して突出した陽極リード端子と陰極リード端子にて形成され、前記捲回素子には捲回素子の総重量に対して0.15から0.30重量パーセントの水分を含有したことを特徴とする電動機。
  3. 前記コンデンサの天面は半球形状としたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに電動機。
  4. 前記コンデンサの天面には凸部を設けたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の電動機。
  5. 前記コンデンサの天面近傍にはモールド成形時に発生するガスを逃がすガス排出部を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電動機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009194061A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Nec Tokin Corp 固体電解コンデンサ
JP2010063223A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Jtekt Corp 電動モータユニット
JP2013198312A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Toshiba Corp モータ

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