JP2008011279A - 無線リモートスイッチ、この無線リモートスイッチを備えた住宅設備操作システム及びシステムリモコンユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線リモートスイッチ2は、所定の周波数の搬送波信号に操作信号を重畳して送信する無線送信回路21と、操作者によるスイッチ操作を取り込むスイッチ手段22と、操作信号を生成し、無線送信回路21に入力する操作信号生成回路23と、操作信号生成回路の動作クロックであるクロック信号を生成するクロック信号生成回路24と、電力を供給する電源供給回路25とを備えている。無線送信回路21は、クロック信号生成回路24が生成したクロック信号に基づく搬送波信号を利用する。電源供給回路25は、スイッチ操作が継続する期間に属する通電期間にのみ、無線送信回路21、操作信号生成回路23及びクロック信号生成回路24に電力を供給する。
【選択図】図1
Description
所定の周波数の搬送波信号に上記操作信号を重畳して送信する無線送信回路と、
操作者によるスイッチ操作を取り込むスイッチ手段と、
上記操作信号を生成し、上記無線送信回路に入力する操作信号生成回路と、
上記操作信号生成回路の動作クロックであるクロック信号を生成するクロック信号生成回路と、
上記無線送信回路、上記操作信号生成回路及び上記クロック信号生成回路の動作に要する電力を供給する電源供給回路とを備えており、
上記無線送信回路の上記搬送波信号は、上記クロック信号に基づいて生成した信号であり、
上記電源供給回路は、上記スイッチ操作が継続する期間に属する通電期間を設定し、該通電期間にのみ、上記無線送信回路、上記操作信号生成回路及び上記クロック信号生成回路に電力を供給するように構成してあるとを特徴とする無線リモートスイッチにある(請求項1)。
上記操作信号を電波を介して受信する受信手段と、
該受信手段が受信した上記操作信号に基づいて制御信号を生成する制御手段と、
上記制御信号に応じて動作する住宅設備機器とを含む住宅設備操作システムであって、
上記無線リモートスイッチとして上記第1の発明の無線リモートスイッチを備えていることを特徴とする住宅設備操作システムにある(請求項9)。
上記各操作スイッチに対応して配設した請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線リモートスイッチと、
該各無線リモートスイッチを保持する筐体とを備えており、
上記各操作スイッチは、上記無線リモートスイッチのスイッチ手段であることを特徴とするシステムリモコンユニットにある(請求項14)。
該リセット端子に対して、上記スイッチ操作の終了に応じて上記リセット端子の印加電圧を低電位状態に移行させるように構成した放電手段を電気的に接続してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、例えば、上記電源供給回路から電源電池等を省略することができる。定期的な交換を必要とする電源電池等を省略できれば、電源電池の消耗等により使用不能に至るおそれを回避できると共に、電池交換等のメンテナンスの手間を省くことができるようになる。さらに、電池交換が不要になれば、電池交換用の交換蓋等を設けることが不要になる。電池交換蓋が不要になれば、構造を簡単にでき、密閉構造の実現が容易となる。
この場合には、太陽光や照明光を利用し得る環境であれば、上記無線リモートスイッチを作動させることができる。
なお、上記発電手段としては、上記太陽電池のほか、温度差を利用して発電する熱電素子(ペルチェ素子)を含むものを採用することもできる。さらに、例えば、上記無線リモートスイッチを水栓装置等に適用する場合には、水流を利用して発電する発電手段を採用することも可能である。
ここで、上記受光面についての上記法線方向とは、上記受光面に対して直交する方向、すなわち上記受光面の向きを意味している。そして、上記のように法線方向が異なる少なくとも2以上の上記受光面を備えた場合には、当該複数の受光面を介して、様々な角度方向から照射される光を効率良く電力に変換し得るようになる。なお、上記略平面状の受光面としては、略平板状の太陽電池の表面のほか、曲面状を呈する上記太陽電池の局所的な表面であっても良い。すなわち、上記太陽電池としては、向き(法線方向)が異なる複数の略平板状の太陽電池を採用し得るほか、上記受光面が曲面状を呈する太陽電池を採用することもできる。
この場合には、上記無線リモートスイッチに動作に要する電力の大きさに対して、上記発電手段に要求される発電能力を低く抑えることができる。上記発電手段に必要な発電能力を抑制できれば、該発電手段を小型化、低コスト化でき、上記無線リモートスイッチ全体の小型化、低コスト化が可能になる。
なお、上記蓄電手段としては、キャパシタ、あるいは2次電池等を含むものを採用することができる。特に、上記キャパシタを含む上記蓄電手段によれば、その初期特性を長期間の使用期間に渡って維持し得るため、メンテナンスの手間をさらに軽減できる。
上記リング発振回路とは、トランジスタなどの半導体増幅器の遅延(位相遅れ)を利用した発振回路である。このリング発振回路は、例えば、水晶発振回路等と比較して電力供給後の立ち上がりが極めて迅速である。上記クロック信号生成回路として上記リング発振回路を採用すれば、上記スイッチ手段の操作から上記操作信号の送信を完了するまでの時間を短縮でき、上記通電時間をさらに短く設定し得る。それ故、上記クロック信号生成回路として上記リング発振回路を採用した場合には、上記無線リモートスイッチの消費電力を一層、抑制できる。
この場合には、操作する者が手をかざす等、非接触の操作により上記無線リモートスイッチを動作させることができる。なお、上記赤外線センサとしては、量子型の赤外線センサや、光電子型の赤外線センサや、焦電型等の熱型の赤外線センサ等、様々な態様のものを採用し得る。
この場合には、上記住宅設備機器である上記電子ロックユニットを遠隔操作するための上記無線リモートスイッチの消費電力を低減し得る。それ故、例えば、電源電池等の消耗度合いを抑制でき、これにより、上記電子ロックユニットの開錠あるいは施錠ができないというトラブルが発生するおそれを抑制できる。
また、上記住宅設備機器は、給水口を設けた水栓ヘッドを介した吐水量を上記制御信号に応じて制御する水栓装置であることが好ましい(請求項12)。
この場合には、上記水栓ヘッドに上記無線リモートスイッチを配置することで、上記水栓装置の操作性を格段に向上し得る。特に、上記発電手段を備えた上記無線リモートスイッチであれば、密閉構造を採用することで防水性の確保が容易である。
この場合には、上記固有のIDデータが異なる上記無線リモートスイッチを適宜、組み合わせて上記筐体に保持させることで、上記キッチン、上記洗面所、上記トイレあるいは上記浴室に適した上記システムリモコンユニットを実現できる。
本例は、無線リモートスイッチ2による遠隔操作が可能な住宅設備システム1に関する例である。この内容について、図1〜図7を用いて説明する。
本例の住宅設備システム1(本例では、給水制御システム。以下、給水制御システム1という。)は、図1〜図3に示すごとく、固有のIDデータを含む操作信号を電波を介して送信する無線リモートスイッチ2と、操作信号を電波を介して受信する受信手段31と、受信手段31が受信した操作信号に基づいて制御信号を生成する制御手段32と、制御信号に応じて動作する住宅設備機器10(本例では、水栓装置。以下、水栓装置10という。)とを含むシステムである。
ここで、上記無線送信回路21の搬送波信号は、クロック信号生成回路24が生成したクロック信号に基づいて生成した信号である。
上記電源供給回路25は、上記スイッチ操作が継続する期間に属する通電期間を設定し、該通電期間にのみ、無線送信回路21、操作信号生成回路23及びクロック信号生成回路24に電力を供給するように構成してある。
以下、この内容について詳しく説明する。
給水管13は、住宅に引き込みされた図示しない水道管から分岐した略円管状のパイプである。この給水管13は、シンク12の下側からウォール部122の裏側に回り込むように配設されている。給水管13の下流側(シンク12側)の端部は、水栓ヘッド11における吐水口110とは反対側の端部、すなわちウォール部122の裏側に位置する端部に接続してある。給水管13の経路中には、上記弁装置14と、レバー15の手動操作に応じて経路を開閉する図示しない弁装置とを設けてある。
またなお、本例では、操作スイッチ221を操作する毎に5回、操作信号を送信したが、この送信回数は、1回〜数回の範囲で適宜変更することができる。
本例は、実施例1の無線リモートスイッチを基にして、放電手段26を追加した例である。この内容について、図8及び図9を用いて説明する。
本例の無線リモートスイッチ2のマイコン27は、いわゆるパワーオンリセットのためのリセット端子278を有するものである。マイコン27は、リセット端子278の印加電圧が低電位状態から高電位状態に移行するに応じて初期化でき、動作可能な状態を設定し得る。リセット端子278に対しては、スイッチ操作の終了に応じてリセット端子278の印加電圧を低電位状態に移行させるための放電手段26を電気的に接続してある。図8における放電手段26は、2接点型のスイッチ手段22を利用して構成した手段である。図9における放電手段26は、トランジスタ261を利用して構成したディスチャージ回路よりなる手段である。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
本例は、実施例1の住宅設備操作システム(給水制御システム)を基にして、操作対象をロック機構40に変更した例である。この内容について、図10〜図13を用いて説明する。
本例は、図10及び図11に示すごとく、例えば、キッチンや洗面所の収納キャビネットである吊戸棚4にロック機構40を適用した住宅設備操作システムの例である。この吊戸棚4は、扉43が閉まった状態を確実性高く保持できるよう、ロック機構40を設けたものである。
また、複数の吊戸棚4を設け、それぞれのロック機構40を一つの無線リモートスイッチ2により集中制御することもできる。
さらにまた、図13に示すごとく、2枚の太陽電池250の向きを略一致させることもできる。例えば、天井に照明器具が配設されている場合等では、2枚の太陽電池250の法線方向Mを天井に向かう方向に設定すれば、太陽電池250の発電効率を高めることができる。
本例は、実施例1あるいは実施例2の無線リモートスイッチを利用したシステムリモコンユニットに関する例である。この内容について、図14〜図17を用いて説明する。
本例のシステムリモコンユニット5は、ブロック型の無線リモートスイッチ2と、無線リモートスイッチ2を保持する筐体50とを含むものである。
ブロック型の本例の無線リモートスイッチ2は、厚さ方向に薄い略直方体形状のスイッチである。無線リモートスイッチ2は、その表面に、スイッチ手段22をなす操作スイッチ221と、太陽電池250の受光面を配置してなる。無線リモートスイッチ2は、収容部500の側面に対面する側面に、レール501を収容する凹状の溝部231を有している。本例のシステムリモコンユニット5では、溝部231にレール501を収容した状態において、無線リモートスイッチ2が筐体50の表面と略面一をなしている。
さらに、図16及び図17に示すごとく、各無線リモートスイッチ2について操作スイッチ221を3つずつ設けることも良い。この場合には、3つの操作スイッチ221のオンオフの組み合わせよりなる3ビットデータをマイコン27に取り込むことが良い。この無線リモートスイッチ2によれば、マイコン27に取り込む3ビットデータに応じて少なくとも3種類の操作信号を送信することが可能になる。なお、3個の操作スイッチ221に基づけば、各操作スイッチ221のオンオフの組み合わせにより、操作スイッチ221の個数(3種類)を超える複数種類の操作信号を出力することも可能である。さらになお、操作スイッチ221の配設個数としては、2個、4個、5個等、様々な個数を設定することもできる。
10 水栓装置
11 水栓ヘッド
110 吐水口
12 シンク
120 カウンター面
13 給水管
14 弁装置(電磁弁)
2 無線リモートスイッチ
21 無線送信回路
22 スイッチ手段
221 操作スイッチ
222 赤外線センサ
23 操作信号生成回路
24 クロック信号生成回路
25 電源供給回路
250 太陽電池
251 キャパシタ
27 マイコン
28 RF通信IC
40 ロック機構
41 電子ロックユニット
5 システムリモコンユニット
50 筐体
500 収容部
Claims (15)
- 固有のIDデータを含む操作信号を電波を介して送信する無線リモートスイッチであって、
所定の周波数の搬送波信号に上記操作信号を重畳して送信する無線送信回路と、
操作者によるスイッチ操作を取り込むスイッチ手段と、
上記操作信号を生成し、上記無線送信回路に入力する操作信号生成回路と、
上記操作信号生成回路の動作クロックであるクロック信号を生成するクロック信号生成回路と、
上記無線送信回路、上記操作信号生成回路及び上記クロック信号生成回路の動作に要する電力を供給する電源供給回路とを備えており、
上記無線送信回路の上記搬送波信号は、上記クロック信号に基づいて生成した信号であり、
上記電源供給回路は、上記スイッチ操作が継続する期間に属する通電期間を設定し、該通電期間にのみ、上記無線送信回路、上記操作信号生成回路及び上記クロック信号生成回路に電力を供給するように構成してあるとを特徴とする無線リモートスイッチ。 - 請求項1において、上記無線送信回路、上記操作信号生成回路及び上記クロック信号生成回路のうちの少なくともいずれかの回路は、低電位状態から高電位状態への印加電圧の変動に応じて当該いずれかの回路を動作可能な状態に設定するためのリセット端子を有し、
該リセット端子に対して、上記スイッチ操作の終了に応じて上記リセット端子の印加電圧を低電位状態に移行させるように構成した放電手段を電気的に接続してあることを特徴とする無線リモートスイッチ。 - 請求項1又は2において、上記電源供給回路は、発電手段を備えていることを特徴とする無線リモートスイッチ。
- 請求項3において、上記発電手段は、光を電力に変換する太陽電池であることを特徴とする無線リモートスイッチ。
- 請求項4において、上記太陽電池は、法線方向が異なる少なくとも2以上の複数の略平面状の受光面を備えていることを特徴とする無線リモートスイッチ。
- 請求項3〜5のいずれか1項において、上記電源供給回路は、上記発電手段が発電した電力を蓄える蓄電手段を備えていることを特徴とする無線リモートスイッチ。
- 請求項1〜6のいずれか1項において、上記クロック信号生成回路は、リング発振回路であることを特徴とする無線リモートスイッチ。
- 請求項1〜7のいずれか1項において、上記スイッチ手段は、非接触により上記スイッチ操作を検知する赤外線センサであることを特徴とする無線リモートスイッチ。
- 固有のIDデータを含む操作信号を電波を介して送信する無線リモートスイッチと、
上記操作信号を電波を介して受信する受信手段と、
該受信手段が受信した上記操作信号に基づいて制御信号を生成する制御手段と、
上記制御信号に応じて動作する住宅設備機器とを含む住宅設備操作システムであって、
上記無線リモートスイッチとして請求項1〜8のいずれか1項に記載の無線リモートスイッチを備えていることを特徴とする住宅設備操作システム。 - 請求項9において、上記住宅設備機器は、上記制御信号に応じて施錠あるいは開錠を行う電子ロックユニットであることを特徴とする住宅設備操作システム。
- 請求項9において、上記住宅設備機器は、上記制御信号に応じて開閉するドア扉、あるいは収納物を出し入れ可能な使用状態と収納状態とを上記制御信号に応じて切り替える収納キャビネットであることを特徴とする住宅設備操作システム。
- 請求項9において、上記住宅設備機器は、吐水口を設けた水栓ヘッドを介した吐水量を上記制御信号に応じて制御する水栓装置であることを特徴とする住宅設備操作システム。
- 請求項12において、上記無線リモートスイッチは、上記水栓ヘッドに配設してあることを特徴とする住宅設備操作システム。
- 操作面に操作スイッチを複数設けたシステムリモコンユニットであって、
上記各操作スイッチに対応して配設した請求項1〜8のいずれか1項に記載の無線リモートスイッチと、
該各無線リモートスイッチを保持する筐体とを備えており、
上記各操作スイッチは、上記無線リモートスイッチのスイッチ手段であることを特徴とするシステムリモコンユニット。 - 請求項14において、キッチン、洗面所、トイレあるいは浴室に適用するものであることを特徴とするシステムリモコンユニット。
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