JP2008010769A - 情報記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、デザイン的な制約を受けることなく、目立たない部位に通風孔を設けることができ、筐体内の温度上昇を阻止し、収容する部品において熱的悪影響を受けることのない情報記録再生装置を提供する。
【解決手段】内部に発熱する部品を収容する筐体1と、この筐体に設けられ内部側へ突出するよう凹陥形成される凹部22と、この凹部に設けられる通風孔17と、凹部の前面に設けられ、凹部に対して開口する開口部Gを形成するとともに、通風孔を遮蔽する遮蔽片部23とを備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、たとえばデジタルハイビジョン対応のAV機器である情報記録再生装置に係り、特に高級機における筐体の美観の保持と内部冷却構造の改良に関する。
たとえばデジタルハイビジョン対応のAV機器である情報記録再生装置において、通常価格で販売される普及機と、高機能を備えて高価格で販売される高級機とでは、自ずと外観構成が相違している。具体的には、筐体のデザイン的な要素ばかりでなく、筐体を構成する素材自体も互いに異なるものが用いられている。
すなわち、普及機の筐体は、合成樹脂材を射出成型したモールド製品、もしくはアルミニュウムをダイカスト加工により製作するダイカスト製品が採用されている。これに対して高級機の筐体では、より重量感を出すとともに、より落ち着いた感じの光沢にして高い品位を得る必要があり、以上の条件を満たすアルミ押し出し成型品が最適である。
普及機と高級機に係らず、筐体内には種々の電子部品、電気部品および機構部品等からなる部品類が収容されているが、電子部品と電気部品の中には、作用にともなって特に発熱量が顕著なものがある。筐体を密閉構造とすると、内部温度が極端に上昇して、発熱量が顕著な部品自体もしくは他の部品類に熱的悪影響を与えてしまう。
そこで、発熱部品近傍の筐体部位に通風孔を設け、この通風孔から外部空気を取り入れて発熱部品を冷却している。発熱部品から放散される熱は通風孔を介して外部へ排出され、筐体内の温度上昇を抑制する。さらには、筐体内に掃気ファンを配置し、より効率よく発熱部品を冷却する構成が採用されている。
ところで、普及機の筐体の場合はユーザーの目につきやすい所に通風孔を設けても、ほとんど美観上の支障がなく、そのまま受け入れられる。これに対して高級機の筐体の場合は、アルミ押し出し成型品であるために、開口部があると目立って美観が損なわれ高級感を失う傾向にある。
その一方で、高級機であっても筐体内の冷却効率を保持しなければならないので、通常は、筐体の底面壁もしくは背面壁に通風孔を設けている。そのため、美観の保持を得ているが、底面壁および背面壁のいずれも配置場所(棚や壁面)とわずかな間隙しか存しておらず、充分な通風量を得られず、したがって冷却効果も期待できない。
たとえば[特許文献1]には、外部に対して目隠しをしながら換気するガラリ(鎧窓・ルーバーとも言う)であり、ガラリを複数組み合わせることで、表面から見えない通気孔を得られる技術が開示されている。この構成を情報記録再生装置の高級機筐体に採用できれば、美観の保持と、内部の冷却効果を得られることとなる。
特開平9−105541号公報
前記[特許文献1]の具体的構成は、複数のウイングが形成されるガラリの一方にクランク部を形成し、他方のガラリに凹部短壁と凹部長壁を形成している。前記クランク部の先端側を凹部短壁と凹部長壁との間に嵌合し、ガラリを上下に2段組み合わせることで、一方のガラリに設けられる通気孔が他方のガラリのウイングで遮蔽される。
したがって、[特許文献1]では、同一の壁面に互いに形状構成の異なる複数部品を備える必要があり、その分、金型代が嵩むことになる。そして、部品相互の一部を嵌合する必要から、極めて高い加工精度が求められて工数がかかり、組立て作業が面倒なものとなって、コストに悪影響を与えてしまう。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、デザイン的な制約を受けることなく、目立たないようにして通風孔を設けることができ、筐体内の温度上昇を阻止し、収容する部品において熱的悪影響を受けることのない情報記録再生装置を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の情報記録再生装置は、筐体の内部に発熱する部品を収容し、この筐体の壁面に内部側へ突出するよう凹陥形成する凹部を設け、この凹部に通風孔を設け、凹部の前面に、凹部に対して開口する開口部を形成するとともに通風孔を遮蔽する遮蔽片部を設けた。
本発明によれば、筐体としての美観を保持するとともに、内部の冷却効率の向上を得られる等の効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
図1は、たとえばHDD&HD DVDレコーダーと呼ばれるAV機器である情報記録再生装置Sの外観斜視図である。
この情報記録再生装置Sは、低価格で販売される普及機とは異なり、いわゆるデジタルハイビジョン対応等の種々の高機能を備え、高価格にて販売される高級機である。したがって、デザイン的にも洗練されており、高級機にふさわしい重量感と品位を備えていると言える。
筐体1は、正面視と側面視で横長矩形状をなし、平面視で略正四角矩形状をなす箱体である。筐体1は、四隅に支柱部2を備え、これら支柱部2を連結する天板3a,底板3bと、前後板3c,3dおよび左右両側板3eからなる筐体本体3と、この筐体本体3の正面側である前板3cに取付けられる開閉ドアDおよび左右両側板3eに重ね合わせて取付けられる飾り板4とから構成される。
これら筐体本体3と、開閉ドアDおよび飾り板4のいずれも、アルミ押し出し成型品である。飾り板4は、左右の幅方向が上記支柱部2相互間に亘って設けられる。この上端は筐体本体3の天板3aと同一位置に揃えられるが、下端は底板3bと間隙を存した位置までしかなく、意図的に筐体本体3下部を露出させて、アクセントをつけている。
前記開閉ドアDの上部中央に表示部5を備えたボードが取付けられ、表示部5の下部左側部には電源ボタン、録画モード選択ボタン、HD−DVD選択ボタン等のボタン類6Aが設けられる。右側部には、停止ボタン、再生ボタン、録画ボタン、ドアオープンクローズボタン、DVDイジュクトボタンなどのボタン類6Bが設けられる。
前記ボタン類6Bにおけるドアオープンクローズボタンを押すと、前記開閉ドアDが上下移動するようになっていて、開閉ドアDが下方に移動することでDVDディスク用トレイが現れる。
前記ボタン類6A,6Bが設けられる部位は溝部7が形成されていて、この溝部7の位置に合わせて、左右両側面の飾り板4にも溝部7が設けられる。したがって、正面と左右両側面に連続した溝部7が形成され、正面と左右両側面を上下に二分するアクセントとなっている。
図2は筐体1の概略の縦断面図であり、図3は筐体1の概略の横断平面図である。
図2および図3において、四隅に設けられる支柱部2と、前板3cに取付けられる開閉ドアDは省略している。また、内部に収容される電子部品と電気部品および機構部品のほとんどは省略し、説明に必要なもののみを概略的に示している。左右の飾り板4についても、詳細は追って説明するとおりであって、ここでは概略的にしか示していない。
上述したように筐体1は、筐体本体3と飾り板4とを備えている。前記筐体本体3内は上下方向の略中間部に設けられる仕切り板8によって、上部室1Aと下部室1Bとに仕切られている。なお、この仕切り板8は、後板3dとは所定間隔を存した位置までしか設けられていない。
前記上部室1Aには、デジタル系電子部品が実装される基板9が左右に2枚、互いに位置を揃えて備えられる。これら基板9に実装されるデジタル系電子部品のほとんどは発熱量が著しく大である発熱部品である。下部室1Bにおいて、図の右側部手前側には、2台のHDD10が上下に積み重ねられた状態で配置され、その後方の部位にはマイクロコンピュータ11が配置される。これらHDD10およびマイクロコンピュータ11のいずれも、発熱量が著しく大である発熱部品である。
下部室1Bにおける図の左側部には、パワー系電気部品を実装した基板12が配置されて、これらのパワー系電気部品も発熱量が著しく大である発熱部品である。これに対して、仕切り板8の後端と筐体本体3の後板3dとの間の空間部で、かつ図の左側部には、掃気ファン13が配置される。
前記掃気ファン13と対向する後板3dには多数の孔部からなる排気口14が設けられ、掃気ファン13の回転にともなって筐体本体3内から送られる風を外部へ排出案内する。また、筐体本体3の両側板3eにおいて、前記仕切り板8の上部近傍部位と下部近傍部位には、水平方向に所定間隔を存して複数の孔部15が設けられている。
筐体本体3の両側板3eに取付けられる前記飾り板4には、後述するように複数の通風孔17が設けられる。それぞれの通風孔17は、両側板3eに設けられる前記孔部15と位置および形状を揃えられる。したがって、これら通風孔17と孔部15とで、前記掃気ファン13の回転にともなって外部空気を筐体本体3内へ導入案内することができる。
図4は飾り板4の斜視図であり、図5は飾り板4の裏面側正面図である。なお、図4の手前側の飾り板4は、図の左側端縁を概略的に示している。
上述したように、この飾り板4はアルミ押し出し成型品であり、表面は、より落ち着いたアルミニュウム特有の光沢を備えている。そして、表面は前記溝部7を境に上下に区分されていて、いずれも同一高さの平坦面に形成される。前端部と後端部に設けられる皿状の小孔fは、ビス止め用の孔部である。
飾り板4の裏面側で、上端部および下端部には掛止用突部20が、長手方向に沿って一体に設けられる。前記掛止用突部20は、飾り板4を筐体本体3の側板3eに取付ける際に筐体本体3に設けられる掛合部に掛合され、飾り板4の位置を容易に、かつ正確に出せるようになっている。
飾り板4の裏面側で、前記掛止用突部20と前記溝部7との中間部位には補強用突部21が、飾り板4の長手方向に沿って一体に設けられる。すなわち、飾り板4の大部分は板厚が数mmの板体であるので、上記補強用突部21を設けることで強度的な不安の解消を図っている。前記皿状の小孔fは、この補強用突部21に設けられている。
つぎに、飾り板4に設けられる前記溝部7について詳述する。
図6は飾り板4の縦断面図であり、図7は飾り板4の一部を拡大した断面図である。
前記溝部7は、飾り板4の裏面側へ突出するよう、飾り板4に一体に凹陥形成される凹部22を備えている。この凹部22の突出部位に、前記通風孔17が設けられている。そして、前記凹部22の前面には遮蔽片部23が一体に設けられ、この遮蔽片部23は前記凹部22に対して開口する開口部Gを形成するとともに、前記通風孔17を筐体1外部から遮蔽する。
なお説明すると、前記凹部22は断面コ字状をなしていて、飾り板4の長手方向(水平方向)に沿って設けられる横溝である。前記通風孔17は、前記凹部22の上面部と垂直面部との交差部分である上角部iに設けられる。前記遮蔽片部23は、前記凹部22の前面上端から下方へ垂設され、前記開口部Gは遮蔽片部23下端の下部側に開口する。
したがって、開口部Gと凹部22を介して通風孔17が連通し、これらの間に空気の出入りが自由である。上述したように前記筐体本体3の側板3eには孔部15が設けられ、通風孔17と連通状態となっているので、飾り板4と側板3eを介して筐体本体3内に外部空気の出入りが自由である。
特に図7に示すように、凹部22における上角部i上面を基準として、前記通風孔17の垂直方向に設けられる長さΔHaよりも、遮蔽片部23下端の長さΔHbが大(ΔHa<ΔHb)になるよう寸法設定されている。したがって、遮蔽片部23下端は通風孔17の下端よりも下方部位へ延設される。
図6に示すように、凹部22と同一高さから凹部22を見る水平視野Mもしくは、凹部22よりも高い位置から凹部22を斜め下方に見下ろす視野Mdでは、通風孔17は遮蔽片部23によって完全に遮蔽されて、筐体1外部から通風孔17の存在を確認することができない。
凹部22位置よりも低い位置から凹部22を斜め上方に見上げる視野Muであっても、ある角度までは遮蔽片部23下端が通風孔17を遮蔽している。さらに下部側から急な角度で見上げれば、遮蔽片部23下端と凹部22下端との間から通風孔17一部を見ることができる。
しかしながら、ここで説明されるAV機器は、通常はテレビを載せる架台内に収容される、もしくは専用の棚上に配置されるものであり、上述したボタン類6に対する操作がし易い位置にある。そのため、凹部22を斜め上方から見下ろす視野Md位置にあるのが普通であり、少なくとも凹部22に対して水平視野Mの位置にある。
筐体1を見上げる視野Muで、より高い部位に配置し、凹部22を急な角度で見上げて通風孔17の一部が見えたとしても、今度は、ボタン類6A,6Bに対する操作が困難となってしまう。したがって、通常の配置であれば外部から前記通風孔17を確認することは不可能であり、高級機にふさわしい品位を保てる。
上述したようにアルミ押し出し成型により飾り板4を製作するのと同時に、凹部22と遮蔽片部23も一体に形成される。凹部22に設けられる通風孔17は飾り板4を製作した後、二次加工によって設けられる。この二次加工は、たとえばフライス盤を用いた加工であって、エンドミルと呼ばれる切削工具K(図8に示す)で切削される。
なお、凹部22の通風孔17が設けられる上角部iの基端に沿って、逃げ溝25が設けられている。この逃げ溝25は後述する通風孔17の加工の際に、切削工具Kが凹部22と補強用突部21との間の飾り板4裏面を誤って切削することのないように設けられている。逃げ溝25が設けられる分、飾り板4の板厚が他の部分よりも薄く形成されているが、強度的には充分に保証される厚さを確保しており、何らの不安もない。
つぎに、飾り板4に対する通風孔17の加工について説明する。
図8は飾り板4の一部斜視図であるとともに、通風孔17を切削加工する際の切削工具Kの移動軌跡を説明する図である。ここでは、実線で切削工具Kの移動軌跡を示しているが、理解し易いように、移動軌跡の長さを実際の加工長さよりも長く誇張して描いている。
飾り板4は裏面側を上にして盤上に載置固定される。飾り板4の上方から切削工具Kが降ろされてきて凹部22の上角部iに当てられ、凹部22が切削される。所定の深さまで切削したら、今度は切削工具Kを凹部22の長手方向Xとは直交する短手方向Yへ水平移動し、凹部22を切り込む。
短手方向Yへ所定長さ切削したら、今度は切削工具Kの高さを変えずに、その位置のままで凹部22の長手方向Xに所定長さ移動し、凹部22を切り込む。長手方向Xへ所定長さ切削したら、先の短手方向Yとは反対側の短手方向Yである、凹部22の上角部i側へ切削工具Kを移動する。この短手方向Yへ所定長さ切削したら、切削工具Kを垂直に引き上げて凹部22突出面よりも上方部位に移動する。
これで1つの通風孔17が加工される。つぎに、切削工具Kの高さ位置を変えずに凹部22の長手方向Xへ所定距離移動し、その位置から切削工具Kを降ろして凹部22の上角部iに当て、通風孔17の一部を切削する。そして、以上説明した切削加工順序を繰り返すことで、飾り板4に複数の通風孔17が得られる。
このように、凹部22の前面に遮蔽片部23が突出する構成であるので、モールド成型やダイカスト成型ではアンダーカットとなって、前記構成を得ることができない。ただし、凹部22位置に中子を置いて素材を充填し、金型の抜き方向とは異なる方向に中子を移動させれば前記構成を得られるが、金型代が嵩んでコストに大なる影響を与えてしまう。
上述したように飾り板4をアルミ押し出し成型によって製作することで、凹部22の前面に遮蔽片部23が突出する飾り板4を得ることができる。さらに、得られた飾り板4に対し二次加工を施すことで凹部22に通風孔17を設けることができ、通風孔17まで一体成型することによる金型代の高騰を阻止できる。
図9(A)は通風孔17加工時の断面図であって寸法関係を説明する図、図9(B)は通風孔17加工時の平面図であって、切削工具Kにおける加工移動軌跡と寸法関係を説明する図である。
前記切削工具Kは円柱状をなしている。この中心位置が凹部22の上角部i端面と正しく一致するようセットし、切削工具Kを垂直に降ろすことで上角部iを切削する。このとき、切削工具Kの半円部分で凹部22を切削し、残りの半円部分は凹部22から突出して逃げ溝25の上方部位に位置する。切削工具Kを所定量降下してから、凹部22の短手方向Yへ水平に移動する。
前記逃げ溝25は、この幅方向寸法Lが切削工具Kの半径寸法Rよりも大に形成されている。切削工具Kを所定量降下した状態で、切削工具Kの先端位置である、加工された通風孔17の深さ位置と、逃げ溝25と連設される飾り板裏面mとに寸法差ΔNを確保するよう加工条件が決められている。
したがって、切削加工中に何らかの悪性事情があって切削工具Kに芯振れが生じたり、飾り板4の固定が緩んで位置ずれが生じた場合でも、切削工具Kが逃げ溝25を越えて飾り板裏面m(図8ではハッチングで示す)を誤って切削するような事故を避けることができる。
再び図9(B)に示すように、切削工具Kが短手方向Yに水平移動する移動量は、切削工具Kの半径寸法Rと同一に設定される。すなわち、通風孔17の深さ方向に加工をなす第1段階では、切削工具Kは半径R分だけ凹部22端面から突出しており、これから短手方向Xに半径R分だけ移動することで、切削工具Kの直径2R分の加工が施される。
つぎに、切削工具Kの高さ位置を変えずに長手方向Xへ移動して切削を行う。切削された通風孔17は端部が直角状とR状をなす。そして、切削工具Kの直径2R寸法と通風孔17の加工幅寸法とが一致するので、切削工具Kを凹部22の長手方向Xに移動するだけで通風孔17の長手方向Xの加工ができる。
長手方向Xの所定位置に到達したら、短手方向Yへ切削工具Kの半径R分だけ移動し、上方へ引き上げることで、1つの通風孔17の孔明け加工が終る。つぎの孔明け加工は、切削工具Kを長手方向Xに所定距離移動してから降下させ、上述の作業を繰り返すこととなる。
すなわち、切削工具Kの直径2R分と同等の通風孔17の幅寸法設定をなしたから、凹部22の短手方向Yに切削工具Kの半径R分の往復移動と、凹部22の長手方向Xに所定距離だけ移動すればよく、必要最小限の移動だけで効率よく1つの通風孔17を加工でき、作業工数の低減化を得られる。
このようにして構成される筐体であって、再び図2および図3に示すように、ボタン類6A,6Bを操作することで各構成部品が所定の作用をなすとともに、掃気ファン13が回転駆動され、図中矢印に示すように筐体1内空気を排気する。それにともない、筐体1の外部空気が左右両側面の飾り板4に設けられる開口部Gから通風孔17と孔部15を介して筐体1内に吸込まれる。
筐体1内に吸込まれた空気は仕切り板8の上部側と下部側に分流され、上部室1Aと下部室1Bに導かれる。そして、上部室1Aにおいてはデジタル系電子部品に沿って流通し、これら発熱部品を冷却する。下部室1BにおいてはHDD10とマイクロコンピュータ11およびパワー系電気部品に沿って流通し、これら発熱部品を冷却する。
通風孔17の近傍部位に配置される発熱の著しい部品類を効率よく冷却して発熱を抑えたあと、掃気ファン13により筐体1外部へ排出される。掃気ファン13が回転駆動されている限り、上述の作用が継続され筐体1内部の温度上昇が抑制されるので、筐体1内の収容部品における熱的悪影響の発生を防止する。
外部空気を筐体1内に取入れ案内する通風孔17は、遮蔽片部23によって外部から遮蔽されるので、美観を損なうことがないとともに、意図して通風孔17から筐体1内へ異物を差し込むという、悪意のある“いたずら“等を確実に防止できる。すなわち、情報記録再生装置Sとして、高級機にふさわしい重量感と品位を得られている。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。たとえば、左右両側板3eに取付けられる飾り板4に凹部22等を設けたが、前板3cに設けるようにしてもよい。さらに、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
本発明における実施の形態に係る、情報記録再生装置の外観斜視図。 同実施の形態に係る、情報記録再生装置の概略縦断面図。 同実施の形態に係る、情報記録再生装置の概略横断平面図。 同実施の形態に係る、飾り板の表面側と裏面側の斜視図。 同実施の形態に係る、飾り板の裏面側の正面図。 同実施の形態に係る、飾り板の断面図。 同実施の形態に係る、飾り板の要部を拡大した断面図。 同実施の形態に係る、飾り板に対する通風孔加工を説明する斜視図。 同実施の形態に係る、飾り板に対する通風孔加工を説明する断面図と平面図。
符号の説明
1…筐体、22…凹部、17…通風孔、G…開口部、23…遮蔽片部、13…掃気ファン、3…筐体本体、4…飾り板、25…逃げ用溝部。

Claims (8)

  1. 内部に、発熱する部品を収容する筐体と、
    この筐体に設けられ、内部側へ突出するよう凹陥形成される凹部と、
    この凹部に設けられる通風孔と、
    前記凹部の前面に設けられ、前記凹部に対して開口する開口部を形成するとともに、前記通風孔を遮蔽する遮蔽片部と
    を具備することを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 前記凹部は、断面コ字状をなし、かつ水平方向に設けられる横溝であり、
    前記通風孔は、前記凹部の上角部に設けられ、
    前記遮蔽片部は、前記凹部の前面上端から下方へ垂設され、
    前記開口部は、前記遮蔽片部下端の下部側に開口する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
  3. 前記発熱する部品は、前記通風孔の近傍部位に配置されることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
  4. 前記筐体内に、前記通風孔を介して筐体外部空気を筐体内に取入れ、筐体内空気を筐体外部へ排出する掃気ファンが配置されることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
  5. 前記筐体は、筐体本体と、この筐体本体に重ね合わせて取付けられる飾り板とからなり、
    前記凹部と通風孔および遮蔽片部は、前記飾り板に設けられ、
    前記筐体本体には、前記通風孔に連通する孔部が設けられることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
  6. 前記筐体の飾り板は、アルミ押し出し成型品であり、
    前記凹部および遮蔽片部は、前記飾り板のアルミ押し出し成型時に、飾り板と一体に形成されることを特徴とする請求項5記載の情報記録再生装置。
  7. 前記通風孔は、所定間隔を存して複数設けられる長孔であり、飾り板のアルミ押し出し成型後に、二次加工されることを特徴とする請求項6記載の情報記録再生装置。
  8. 前記飾り板の裏面に、前記通風孔を加工する切削工具に対する逃げ用の溝部が一体形成されることを特徴とする請求項7記載の情報記録再生装置。
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