JP2008010062A - 光学素子および光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】配線26に起因して光学素子11の特性が低下するのを回避する。光学素子11の駆動に際して昇圧回路等の特殊な回路部品を不要にする。
【解決手段】液晶層23に対して一方の側の電極は、開口電極31と透明電極32・33・34・35とからなっている。透明電極32・33・34・35の一部は開口電極31とオーバーラップしている。このような積層構造により、液晶層23を透過する光の光路内に配線26を設けることなく、開口電極31と透明電極32・33・34・35とに電圧を印加することが可能となる。また、開口電極31と透明電極32・33・34・35とは、開口電極31の開口部31aに形成される高抵抗膜29を介して電気的に接続されているので、電圧印加時にこれらの電極間を電流が流れやすくなり、これらの電極への印加電圧を低く抑えることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶を用いた光学素子と、その光学素子を備えた光ピックアップとに関するものである。
誘電率異方性がある液晶は、電界に依存して、すなわち電気力線の方向に依存して向きを変えることから、その電界を制御することによって光学特性を制御することができる。このため、近年では、液晶を用いた様々な光学素子が提案されている。
例えば、特許文献1では、液晶層の両側に配置される電極のうち、一方の側の電極を輪帯状の複数の透明電極で構成した光学素子が提案されている。この構成では、各透明電極に異なる電圧を印加して液晶層の電界分布を変化させることにより、液晶層を透過する光の位相を変化させることができるので、球面収差を補正することが可能となっている。また、上記光学素子では、各透明電極間に透明高抵抗膜が形成されている。これにより、透明電極間で発生する光の回折を防止することができ、良好な光信号を得ることが可能となっている。
また、特許文献2では、液晶層の両側に配置される電極のうち、一方の側の電極を開口電極で構成するとともに、この開口電極を液晶層上に基板等の絶縁層を介して形成した光学素子が提案されている。この構成では、液晶層の両側の電極に電圧を印加したときに、不均一な電界が液晶層の広い領域全体にわたって分布し、大きなサイズのレンズ(液晶レンズ)を実現することができる。また、印加される電圧に応じてレンズの焦点距離を容易に変化させることもできる。
特開2004−334028号公報 特開2004−4616号公報
ところが、特許文献1の構成では、複数の透明電極が輪帯状に形成されているため、最も内側の透明電極に電圧を印加するための配線は、必ず光路中に位置する。この結果、上記配線が、電極の形成する電界分布に影響を及ぼし、理想的な電界分布が得られなくなり、光学素子の特性が低下するという問題が生ずる。
一方、特許文献2の構成では、液晶層の一方の側に形成される電極は開口電極であり、この開口電極に電圧を印加するための配線を、開口電極の外縁と接続することができる。したがって、上記配線が光路中に位置することがなくなり、上記配線の影響で電界分布が乱れるということはない。
しかし、開口電極と液晶層との間に絶縁層が位置することにより、所望の光学特性を得るためには、開口電極への印加電圧を高くする必要が生じる(どの程度のレンズ効果を見込むかにもよるが、例えば、実効値で60V、peak-to-peakで100〜200Vの印加電圧が必要と思われる)。したがって、この光学素子を実際に使用するときには、既存の回路部品(3.5Vや5V仕様などの一般的な回路部品)では対処することができず、昇圧回路等の特殊な回路部品が必要になるという問題が生ずる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、配線に起因して光学素子の特性が低下するのを回避するとともに、昇圧回路等の特殊な回路部品を用いることなく使用することができる光学素子と、その光学素子を備えた光ピックアップとを提供することにある。
本発明の光学素子は、液晶層の両側に配置される電極と、上記電極に配線を介して電圧を印加する電圧印加手段とを備えた光学素子であって、液晶層に対して一方の側の電極は、中央に開口部を有する開口電極と、上記開口電極と一部がオーバーラップするように位置する少なくとも1個の透明電極とからなり、上記透明電極は、上記開口部を埋めるように形成される高抵抗膜を介して、上記開口電極と接続されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、液晶層の両側に配置される電極に、電圧印加手段が配線を介して電圧を印加することにより、液晶層にて形成される電界分布に応じて液晶層の屈折率分布を変化させ、液晶層を透過する光の位相を変化させることができる。これにより、本発明の光学素子を例えば光ピックアップなどの光学系に適用したときに、その光学系にて発生する各種の収差(例えば球面収差、コマ収差)を上記光学素子にて打ち消すようにすることができ、各種の収差を補正することが可能となる。
また、液晶層に対して一方の側の電極は、開口電極と少なくとも1個の透明電極とからなっている。透明電極の一部は開口電極とオーバーラップしていることから、透明電極の一部と開口電極とは積層構造となっている。これにより、液晶層を透過する光の光路内に上記配線を設けることなく、開口電極と透明電極とに電圧を印加することが可能となる。したがって、上記配線に起因して液晶層の電界分布が乱れるのを回避することができ、電界分布を理想的な状態(例えば収差を補正できるような電界分布)にすることができる。その結果、配線に起因して光学素子の特性が低下するのを回避することができる。
さらに、開口電極と透明電極とは、開口電極の開口部を埋めるように形成される高抵抗膜を介して電気的に接続されているので、電圧印加時にこれらの電極間を電流が流れやすくなり、これらの電極への印加電圧を低く抑えることが可能となる。したがって、昇圧回路等の特殊な回路部品を用いることなく(低電圧仕様の一般的な回路部品を使って)、光学素子を駆動することが可能となる。
また、本発明においては、上記透明電極は、上記開口電極と一部がオーバーラップする平板部と、上記平板部と上記高抵抗膜とを連結する連結部とを有している構成であってもよい。
この構成では、透明電極の平板部の一部を開口電極とオーバーラップさせた状態で、平板部と高抵抗膜とを連結部を介して確実に電気的に接続することができる。これにより、透明電極の一部を開口電極とオーバーラップさせることによる効果(電界分布の乱れを回避して素子の特性低下を回避できる効果)と、開口電極と透明電極とを高抵抗膜を介して電気的に接続することによる効果(印加電圧を低く抑えて特殊な回路部品を不要とする効果)とを確実に得ることができる。
また、本発明においては、上記透明電極は、複数設けられていてもよい。このように透明電極が複数設けられている場合、各透明電極に印加する電圧を制御して電界分布を細かく制御することが可能となる。これにより、各種の収差を良好にかつ滑らかに補正することが可能となる。
また、本発明においては、全ての透明電極について、上記液晶層からより遠い平板部に対応する連結部は、上記液晶層により近い平板部に対応する連結部よりも、上記液晶層を透過する光の光路の内側(すなわち光軸側)に位置している構成であってもよい。
この構成では、透明電極が複数設けられる場合でも、全ての透明電極について、各連結部を互いに干渉させることなく位置させることができる。これにより、各連結部を介してこれと対応する平板部を高抵抗膜と確実に接続することができ、全ての透明電極を、高抵抗膜を介して開口電極と確実に接続することができる。
また、本発明においては、複数の透明電極のうちで、上記液晶層から平板部が最も離れて位置する透明電極を除く残りの透明電極は、平板部および連結部ともに分割されており、上記開口電極は、上記残りの透明電極に対応して分割されている構成であってもよい。
この構成では、分割された一方の群の透明電極および開口電極と、他方の群の透明電極および開口電極とに、互いに逆位相の電圧を印加することが可能となる。これにより、コマ収差を打ち消すように液晶層を透過する光の位相を変化させることができ、コマ収差を良好に補正することが可能となる。
また、本発明においては、上記液晶層から平板部が最も離れて位置する透明電極の該平板部は、上記液晶層を透過する光の光路全面を覆うように形成されており、上記透明電極の連結部は、上記高抵抗膜において上記光路の中心位置に対応する部分と接している構成であってもよい。
この構成では、液晶層から最も離れて位置する平板部が、液晶層を透過する光の光路全面を覆うように形成されているので、開口電極の開口部上にも上記平板部が位置することになる。その上、上記透明電極の連結部は、高抵抗膜において上記光路の中心位置に対応する部分と接している。これにより、各電極に電圧を印加することによって、液晶層の3箇所を透過する光、すなわち、上記光路の最も内側(上記光路の中心)を透過する光、上記光路の最も外側(開口電極の開口部の最も外側)を透過する光、およびその間を透過する光の位相を確実に制御することができ、各種の収差を確実に補正することが可能となる。
また、本発明においては、上記開口電極は、不透明であってもよい。この場合、開口電極を絞りとして作用させることができる。したがって、例えば、液晶層において光路中心から離れた、球面収差を発生する部分を透過する光を遮光する絞りとして開口電極を作用させれば、複雑な電圧制御を行わなくても光学素子にて発生する球面収差を抑えることができる。
また、本発明の光ピックアップは、上述した本発明の光学素子を備えていることを特徴としている。上述した本発明の光学素子によれば、配線に起因して光学素子の特性が低下するのを回避することができるので、この光学素子を光ピックアップに適用したときに、各種の収差を良好に補正することができ、光記録媒体に対する情報の記録再生を精度よく行うことができる。
本発明によれば、透明電極の一部と開口電極とは積層構造となっているので、液晶層を透過する光の光路内に配線を設けることなく、開口電極と透明電極とに電圧を印加することが可能となる。したがって、配線に起因して液晶層の電界分布が乱れるのを回避することができ、配線に起因して光学素子の特性が低下するのを回避することができる。また、開口電極と透明電極とは、開口電極の開口部を埋めるように形成される高抵抗膜を介して電気的に接続されているので、これらの電極への印加電圧を低く抑えることができ、昇圧回路等の特殊な回路部品を用いることなく、光学素子を駆動することができる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。まず、本発明の光学素子が適用可能な光ピックアップについて説明する。
(1.光ピックアップ)
図2は、本実施形態の光ピックアップの概略の構成を示す説明図である。この光ピックアップは、光源1・2・3と、ビームスプリッタ4・5・6と、コリメーターレンズ7と、調整レンズ8と、コリメーターレンズ9と、ハーフミラー10と、光学素子11と、1/4波長板12と、集光レンズ(対物レンズ)13と、受光素子14・15とを備えている。
光源1・2・3は、例えばレーザーダイオードで構成されており、光ディスクDに向けて光を出射する。本実施形態では、光源1は、CDに対応する波長(例えば785nm)の光を出射し、光源2は、DVDに対応する波長(例えば660nm)の光を出射し、光源3は、次世代DVD(Blu-ray Disc、HD(High Definition )DVD)に対応する波長(例えば405nm)の光を出射する。これにより、光ディスクDとして、CD、DVD、次世代DVDのいずれを用いることも可能となっている。
なお、CD、DVD、次世代DVDに対応する波長を出射する光源は、光源1・2・3のいずれかであればよく、例えば、CDに対応する波長を出射する光源は、光源1に限定されるわけではない。
ビームスプリッタ4・5は、それぞれ、光源1・2からの光を光ディスクD方向に反射させる一方、光ディスクDからの戻り光を透過させる。ビームスプリッタ6は、光源3からの光を透過させる一方、光ディスクDからの戻り光を反射させる。コリメーターレンズ7は、光源1・2からの光(発散光)を集光して略平行光にする。調整レンズ8は、コリメーターレンズ7とともに、光源2からの光を集光して略平行光にする。コリメーターレンズ9は、光源3からの光(発散光)を集光して略平行光にする。なお、コリメーターレンズ7・9および調整レンズ8は、光ディスクDに照射される光の集光位置を、用いる光ディスクDに応じて変化させるために、図示しない駆動機構によって駆動制御される。ハーフミラー10は、光源1・2からの光を透過させて光ディスクDに導き、光源3から光を反射させて光ディスクDに導く。光学素子11は、光学系にて発生する波面収差を補正する収差補正素子としての機能を有しているが、その詳細については後述する。
1/4波長板12は、光源1・2・3から出射される光(直線偏光)を円偏光に変換する一方、光ディスクDからの戻り光(円偏光)を、入射時とは直交する偏光方向の直線偏光に変換する。集光レンズ13は、入射光を光ディスクDの情報記録面に集光させる。受光素子14・15は、光ディスクDからの戻り光を受光し、光ディスクDの記録再生時に、サーボ信号(フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号)、情報信号、収差信号等を検出する。
上記の構成において、光源1から出射される直線偏光は、ビームスプリッタ4にて反射され、ビームスプリッタ5を透過してコリメーターレンズ7に入射し、そこで略平行光に変換され、ハーフミラー10を透過して光学素子11に入射する。また、光源2から出射される直線偏光は、調整レンズ8を透過し、ビームスプリッタ5にて反射されてコリメーターレンズ7に入射する。光源2からの光は、調整レンズ8およびコリメーターレンズ7によって略平行光に変換された後、ハーフミラー10を透過して光学素子11に入射する。また、光源3から出射される直線偏光は、ビームスプリッタ6を透過し、コリメーターレンズ9にて略平行光に変換され、ハーフミラー10にて反射されて光学素子11に入射する。光学素子11に入射した光は、そこで位相を適切に調整されて出射され、1/4波長板12にて円偏光に変換された後、集光レンズ13によって光ディスクDの情報記録面上に集光される。
光ディスクDからの戻り光は、再び集光レンズ13を介して1/4波長板12に入射し、そこで入射時とは直交する偏光方向の直線偏光に変換され、光学素子11を介してハーフミラー10に入射する。ここで、光ディスクDからの戻り光が、CDまたはDVDに対応する波長の光(785nm、660nm)であれば、上記戻り光はハーフミラー10をそのまま透過し、コリメーターレンズ7、ビームスプリッタ5・4を順に透過して受光素子14にて受光され、そこで電気信号に変換される。また、光ディスクDからの戻り光が、次世代DVDに対応する波長(405nm)の光であれば、上記戻り光はハーフミラー10にて反射され、コリメーターレンズ9を透過し、ビームスプリッタ6にて反射されて受光素子15にて受光され、そこで電気信号に変換される。
(2.光学素子)
次に、光学素子11について説明する。図1(a)は、上から順に、光学素子11の平面図、その断面図、光学素子11を透過する光の位相分布の説明図を示している。
光学素子11は、上述のように、光源1・2・3からの光を記録媒体Dに集光して記録する、もしくは反射光を検出して記録された情報を読み取るシステムに適用可能な光学素子であり、透明な第1の基板21と透明な第2の基板22とで液晶層23を挟持して構成されている。液晶層23は、シール材(図示せず)によってシールされている。また、液晶層23の両側(第1の基板21側および第2の基板22側)には、絶縁および液晶分子を配向させる機能を有する配向膜(図示せず)が形成されている。
第1の基板21と液晶層23との間には、第1の電極24が形成されている。また、第2の基板22と液晶層23との間には、第2の電極25が形成されている。第1の電極24および第2の電極25は、これらに電圧を印加するための配線26を介して電圧印加手段27と接続されている。
第1の電極24は、例えばITO(Indium Tin Oxide)で構成されており、透明である。この第1の電極24は、少なくとも、液晶層23を透過する光の有効光路内に形成されている。
第2の電極25は、複数の電極からなっている。具体的には、第2の電極25は、中央に開口部31aを有する開口電極31と、透明電極32・33・34・35からなっている。透明電極32・33・34・35は、例えばITOで構成されている。なお、第2の電極25において、開口電極31以外の電極の数は、4個となっているが、この数に限定されるわけではなく、少なくとも1個あればよい。第2の電極25を構成する各電極の間は、絶縁層28で埋められている。絶縁層28は、例えばSi34、SiO2、ポリイミドなどで構成することが可能である。
開口電極31は、ITOで構成されてもよいし、アルミニウムなどの金属で構成されてもよい。開口電極31をアルミニウムで構成した場合には、開口電極31が不透明となるので、開口電極31を絞りとして作用させることが可能となる。したがって、液晶層23において光路中心から離れた、球面収差を発生する部分を透過する光を遮光できるような形状で開口電極31を形成すれば、複雑な電圧制御を行わなくても光学素子11にて発生する球面収差を抑えることができる。
上記した開口電極31は、液晶層23に近接して設けられている。そして、開口電極31の開口部31aを埋めるように高抵抗膜29が形成されている。高抵抗膜29は、例えばZnO2、SnO2、In23などで構成されており、その厚さは例えば10nm〜数十nmとなっている。
また、高抵抗膜29の抵抗値は、例えば10-1〜105(Ω・cm)の範囲となっている。ちなみに、第1の電極24や第2の電極25の抵抗値は、例えば10-4〜10-1(Ω・cm)の範囲となっており、絶縁層28の抵抗値は、例えば1014〜1018(Ω・cm)の範囲となっている。なお、これらの抵抗値の範囲の上限および下限は、用いる材料や不純物の量などに応じて変動するため、厳密な境界を示すものではない。
また、上述した透明電極32・33・34・35は、以下の構成となっている。図3は、光学素子11を拡大して示す断面図である。透明電極32は、開口電極31と一部がオーバーラップする平板部32aと、平板部32aと高抵抗膜29とを連結する連結部32bとを有している。同様に、透明電極33は、開口電極31と一部がオーバーラップする平板部33aと、平板部33aと高抵抗膜29とを連結する連結部33bとを有している。同様に、透明電極34は、開口電極31と一部がオーバーラップする平板部34aと、平板部34aと高抵抗膜29とを連結する連結部34bとを有している。同様に、透明電極35は、開口電極31と一部がオーバーラップする平板部35aと、平板部35aと高抵抗膜29とを連結する連結部35bとを有している。
平板部32a・33a・34a・35aは、液晶層23を透過する光の光軸とは垂直方向に平板状で形成されたものであり、液晶層23側からこの順で位置しているとともに、液晶層23から離れた位置にある平板部ほど、上記光軸と垂直方向に長く形成されている。一方、連結部32b・33b・34b・35bは、上記光の光軸方向に沿って形成されており、上記光の光路の外側から内側(光軸)に向かう方向にこの順で位置しているとともに、光軸に近い位置にある連結部ほど、上記光軸方向に長く形成されている。
また、液晶層23から最も離れて位置する透明電極35の平板部35aは、液晶層23を透過する光の光路全面を覆うように形成されている。そして、上記平板部35aを有する透明電極35の連結部35bは、棒状に形成され、高抵抗膜29における上記光路の中心位置に対応する部分と接している。
一方、残りの透明電極32・33・34の平板部32a・33a・34aは、中央に開口を有して形成されている。そして、連結部32b・33b・34bは、その開口径を内径とする筒状に形成され、この順で内径が小さくなっている。したがって、筒状の連結部32bの内部に筒状の連結部33bが位置し、この連結部33bの内部に筒状の連結部34bが位置し、この連結部34bの内部に棒状の連結部35bが位置している。
つまり、透明電極32の連結部32bは、開口電極31の開口部31aの径よりも小さい径を有して筒状に形成され、輪帯状に高抵抗膜29と接している。また、透明電極33の連結部33bは、透明電極32の連結部32bの径よりも小さい径を有して筒状に形成され、輪帯状に高抵抗膜29と接している。同様に、透明電極34の連結部34bは、透明電極33の連結部33bの径よりも小さい径を有して筒状に形成され、輪帯状に高抵抗膜29と接している。そして、透明電極35の連結部35bは、透明電極34の連結部34bの径よりも小さい径を有して棒状に形成され、高抵抗膜29と接している。
このような第2の電極25の構成により、透明電極32・33・34・35は、互いに接触することなく、開口電極31と一部がオーバーラップするように位置するようになり、それぞれ高抵抗膜29を介して開口電極31と接続されることになる。また、全ての透明電極32・33・34・35について、液晶層23からより遠い平板部に対応する連結部(例えば連結部35b)は、液晶層23により近い平板部に対応する連結部(例えば連結部34b)よりも、液晶層23を透過する光の光路の内側(光軸側)に位置することになる。
なお、液晶層23から最も離れた位置にある透明電極35の平板部35aは、他の透明電極の平板部と同様に、中央に開口を有して形成されていてもよい。そして、連結部35bは、その開口径を内径とする筒状に形成されていてもよい。
(3.光学素子の製造方法)
次に、上記構成の光学素子11の製造方法について説明する。光学素子11は、第1の電極24を形成した第1の基板21と、第2の電極25を形成した第2の基板22とを、液晶層23を介して貼り合わせることによって形成される。なお、第2の基板22上に第2の電極25を形成する工程以外の工程については従来と同様である。そこで、以下では、第2の電極25の形成工程について簡単に説明する。
図4(a)〜図4(c)は、第2の基板22上に第2の電極25を形成する工程を順に示す断面図である。まず、第2の基板22上に、透明電極35を形成する(図4(a)参照)。この工程では、マスクを使用してスパッタリング等により透明電極35を形成する。続いて、マスクを使用してスパッタリング等により絶縁層28を積層する(図4(b)参照)。そして、マスクの形状を適宜変更しながらこれらの工程を繰り返し、透明電極35上に、透明電極34・33・32を絶縁層28を介して順に積層する。なお、各透明電極(例えば透明電極34)の形成においては、各平板部(例えば平板部34b)と、各連結部(例えば連結部34a)とは、異なるマスクを用いて別々の工程で形成する必要がある。
そして、最後に、マスクを使用してスパッタリング等により開口電極31を形成するとともに、開口電極31の開口部31aに高抵抗膜29を形成する(図4(c)参照)。このようにして、第2の基板22上に第2の電極25が形成される。なお、以上で示した製法は、後述する実施の形態2にも適用することが可能である。
(4.光学素子の動作)
次に、上記構成の光学素子11の動作について、主に図1(a)(b)を参照しながら説明する。なお、ここでは、液晶層23の液晶分子の誘電性が正、すなわち、分子長軸方向に電圧をかけたときの誘電率から分子短軸方向に電圧をかけたときの誘電率を引いた値(誘電異方性)が正であるとする。そして、第2の電極25の開口電極31に印加する電圧をV1とし、透明電極32・33・34・35に印加する電圧をV2・V3・V4・V5としたとき、V1=V5、V1<V4<V2<V3とする。
電圧印加手段27から配線26を介して第1の電極24に所定の基準電圧を印加するとともに、第2の電極25の各電極に上記の電圧を印加すると、液晶層23の電界分布の変化によって、液晶層23の屈折率分布が変化し、液晶層23を透過する光の位相が、図1(a)で示すように変化する。
ここで、光学素子11が適用されている光学系において、例えば図1(b)の一点鎖線Aで示す波面収差が発生している場合、光学素子11にて破線Bで示す透過光の位相分布、すなわち、一点鎖線Aとは逆位相の位相分布を得ることができれば、これらを相殺して実線Cで示す波面を得ることができる。破線Bの位相分布は、図1(a)で示す位相分布と同じであり、上記の電圧を各電極に印加することで得られる。
また、図5(a)は、上から順に、光学素子11の平面図、その断面図、光学素子11を透過する光の位相分布の説明図を示している。なお、図5(a)の光学素子11の構成自体は、図1(a)と同じであり、第2の電極25の各電極に印加する電圧の大小関係だけが異なっている。つまり、図5(a)では、V5<V4<V3<V2<V1となっている。
光学素子11が適用されている光学系において、例えば図5(b)の一点鎖線A’で示す波面収差が発生している場合、光学素子11にて破線B’で示す透過光の位相分布を得ることができれば、これらを相殺して実線C’で示す波面を得ることができる。破線B’の位相分布は、図5(a)で示した位相分布と同じであり、上記の電圧を各電極に印加することで得られる。
したがって、本実施形態の光学素子11においては、第1の電極24および第2の電極25に印加する電圧を適切に制御することにより、光学系にて発生する波面収差(例えば球面収差)を良好に補正することができる。
特に、本実施形態では、第2の電極25は、複数の透明電極32・33・34・35を有しているので、各透明電極32・33・34・35に印加する電圧を制御して、液晶層23の電界分布を細かく制御することができ、液晶層23を透過する光の位相分布を細かく制御することができる。その結果、光学系にて発生する波面収差を良好にかつ滑らかに補正することができる。
また、第1の電極24および第2の電極25に印加する電圧を適切に制御することにより、液晶層23の屈折率分布を変化させることができるので、本発明の光学素子11にレンズ機能(焦点距離を変化させる機能)を持たせることもできる。
(5.光学素子の構造に関する効果)
図1(a)で示したように、光学素子11においては、第2の電極25の透明電極32・33・34・35の一部は、開口電極31とオーバーラップしており、透明電極32・33・34・35の一部と開口電極31とは積層構造となっている。このような積層構造とすることにより、液晶層23を透過する光の光路内に配線26を設けることなく、開口電極31と透明電極32・33・34・35とに電圧を印加することができる。
したがって、配線26に起因して液晶層23の電界分布が乱れることはなく、光学素子11の特性が低下するのを回避することが可能となる。つまり、配線26を必要とする構成であっても、上記積層構造によって配線26を光路外に設ける構成とすることができ、これによって配線26の電界分布への影響を低減して収差を良好に補正することが可能となる(波面の乱れをなくすことができる)。なお、この効果は、液晶層23の厚さが数μmから20μmと薄い場合でも、また、それ以上の厚さの場合でも得ることができる。
また、開口電極31と透明電極32・33・34・35とは、高抵抗膜29を介して電気的に接続されている。これにより、電圧印加時にこれらの電極間を電流が流れやすくなり、これらの電極への印加電圧を低く抑えることが可能となる。したがって、低電圧仕様の一般的な回路部品を使って光学素子11を駆動することが可能となり、昇圧回路等の特殊な回路部品を不要とすることができる。その結果、本発明の光学素子11で収差補正素子を簡単に実現することができる。
また、第2の電極25の各透明電極32・33・34・35は、平板部と連結部とを有しているので、各平板部の一部を開口電極31とオーバーラップさせた状態で、各平板部と高抵抗膜29とを各連結部を介して確実に電気的に接続することができる。これにより、各透明電極32・33・34・35の一部を開口電極31とオーバーラップさせることによる上述の効果と、開口電極31と各透明電極32・33・34・35とを高抵抗膜29を介して電気的に接続することによる上述の効果とを確実に得ることができる。
また、全ての透明電極32・33・34・35について、液晶層23からより遠い平板部に対応する連結部は、液晶層23により近い平板部に対応する連結部よりも、液晶層23を透過する光の光路の内側に位置している。つまり、連結部35bは連結部34bよりも光路の内側に位置しており、連結部34bは連結部33bよりも光路の内側に位置しており、連結部33bは連結部32bよりも光路の内側に位置している。これにより、全ての透明電極32・33・34・35を、各連結部32b・33b・34b・35bを互いに干渉させることなく位置させることができる。その結果、全ての透明電極32・33・34・35を、高抵抗膜29を介して開口電極31と確実に接続することができる。
また、液晶層23から最も離れて位置する透明電極35の平板部35aは、液晶層23を透過する光の光路全面を覆うように形成されており、透明電極35の連結部35bは、高抵抗膜29において上記光路の中心位置に対応する部分と接している。この場合、第1の電極24および第2の電極25に電圧を印加することによって、少なくとも、液晶層23の3箇所を透過する光の位相、すなわち、上記光路の最も内側を透過する光の位相(図1(a)のP点の位相)、上記光路の最も外側を透過する光の位相(図1(a)のQ点の位相)、およびその間を透過する光の位相(図1(a)の例えばR点の位相)を確実に制御することができる。その結果、各種の収差を確実に補正することが可能となる。
なお、本実施形態では、開口電極31の開口部31aに形成される高抵抗膜29が、その開口部31aと同一形状で形成される場合について説明したが、開口部31aを埋めるように形成されるのであれば、高抵抗膜29は開口部31aと同一形状である必要はない。例えば、図6は、光学素子11の他の構成例を示す断面図である。同図に示すように、高抵抗膜29は、開口部31aを覆い、かつ、開口電極31の一部を覆うように形成されてもよい。この場合であっても、各透明電極32・33・34・35が高抵抗膜29を介して開口電極31と電気的に接続されることに変わりはなく、上述した本発明の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、第2の電極25を複数の電極で構成し、液晶層23に対して第2の基板22側にのみ高抵抗膜29を設けた構成について説明したが、これに加えて、第1の電極24を第2の電極25と同様に複数の電極で構成し、液晶層23に対して第1の基板21側にも高抵抗膜29を設ける構成としてもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図7(a)は、上から順に、本実施形態の光学素子11の平面図、その断面図、光学素子11を透過する光の位相分布の説明図を示している。なお、図7(a)では、便宜上、配線26および電圧印加手段27の図示を省略している。本実施形態では、実施の形態1で示した光学素子11において、第2の電極25が、開口電極31と5個の透明電極32・33・33’・34・35とで構成されている。
透明電極33’は、開口電極31と一部がオーバーラップする平板部33’aと、平板部33’aと高抵抗膜29とを連結する連結部33’bとを有している。平板部33’aは、液晶層23を透過する光の光軸とは垂直方向に平板状で形成されたものであり、平板部33・34の間に位置している。また、平板部33’aは、上記光軸とは垂直方向において、平板部33よりも長く、平板部34よりも短い。一方、連結部33’bは、上記光の光軸方向に沿って形成されており、連結部33b・34bの間に位置している。また、連結部33’bは、上記光軸方向において、連結部33bよりも長く、連結部34bよりも短い。
また、平板部33’aは、中央に開口を有して形成されている。そして、連結部33’bは、その開口径を内径とする筒状に形成されており、筒状の連結部33bの内部に位置している。つまり、連結部33’bは、連結部33bの径よりも小さい径を有して筒状に形成され、輪帯状に高抵抗膜29と接している。筒状の連結部34は、筒状の連結部33’bの内部に位置している。
本実施形態のように、第2の電極25を構成する透明電極の数を実施の形態1よりも増やすことにより、第1の電極24および第2の電極25への電圧印加による波面制御をより細かく行うことができ、収差補正をより細かく行うことができる。
また、本実施形態では、液晶層23から平板部が最も離れて位置する透明電極35を除く残りの透明電極32・33・33’・34が、平板部および連結部ともに分割されており、開口電極31は、残りの透明電極32・33・33’・34に対応して分割されている。この点について、図8を参照しながらさらに詳細に説明する。
図8は、本実施形態の光学素子11を拡大して示す断面図である。透明電極32の平板部32aは、第1平板部32a1と第2平板部32a2とに分割されており、連結部32bは、第1連結部32b1と第2連結部32b2とに分割されている。同様に、透明電極33の平板部33aは、第1平板部33a1と第2平板部33a2とに分割されており、連結部33bは、第1連結部33b1と第2連結部33b2とに分割されている。同様に、透明電極33’の平板部33’aは、第1平板部33’a1と第2平板部33’a2とに分割されており、連結部33’bは、第1連結部33’b1と第2連結部33’b2とに分割されている。同様に、透明電極34の平板部34aは、第1平板部34a1と第2平板部34a2とに分割されており、連結部34bは、第1連結部34b1と第2連結部34b2とに分割されている。そして、開口電極31は、開口電極31Aと開口電極31Bとに分割されている。この結果、開口電極31および透明電極32・33・33’・34は、液晶層23を透過する光の光軸を含む面に対して対称となるように分割形成されていることになる。
なお、以下での説明の便宜上、透明電極32のうち、分割された一方の第1平板部32a1および第1連結部32b1を、まとめて透明電極32Aと称することとする。同様に、透明電極33のうち、分割された一方の第1平板部33a1および第1連結部33b1を、まとめて透明電極33Aと称することとする。同様に、透明電極33’のうち、分割された一方の第1平板部33’a1および第1連結部33’b1を、まとめて透明電極33’Aと称することとする。同様に、透明電極34のうち、分割された一方の第1平板部34a1および第1連結部34b1を、まとめて透明電極34Aと称することとする。これらの透明電極32A・33A・33’A・34Aは、開口電極31Aとともに同じ群を構成している。
また、透明電極32のうち、分割された他方の第2平板部32a2および第2連結部32b2を、まとめて透明電極32Bと称することとする。同様に、透明電極33のうち、分割された他方の第2平板部33a2および第2連結部33b2を、まとめて透明電極33Bと称することとする。同様に、透明電極33’のうち、分割された他方の第2平板部33’a2および第2連結部33’b2を、まとめて透明電極33’Bと称することとする。同様に、透明電極34のうち、分割された他方の第2平板部34a2および第2連結部34b2を、まとめて透明電極34Bと称することとする。これらの透明電極32B・33B・33’B・34Bは、開口電極31Bとともに同じ群を構成している。
次に、本実施形態の光学素子11の動作について、図7(a)(b)を参照しながら説明する。なお、液晶層23の液晶分子の誘電性は正とする。また、開口電極31Aに印加する電圧をV11とし、透明電極32A・33A・33’A・34A・35Aに印加する電圧をV12・V13・V13’・V14・V15としたとき、V13’<V15<V13<V14<V12<V11とする。また、開口電極31Bに印加する電圧をV21とし、透明電極32B・33B・33’B・34B・35Bに印加する電圧をV22・V23・V23’・V24・V25としたとき、V21<V22<V24<V23<V25<V23’とする。
電圧印加手段27から配線26を介して第1の電極24に所定の基準電圧を印加するとともに、第2の電極25の各電極に上記の電圧を印加すると、液晶層23の電界分布の変化によって、液晶層23の屈折率分布が変化し、液晶層23を透過する光の位相が、図7(a)で示すように変化する。
ここで、光学素子11が適用されている光学系において、例えば図7(b)の一点鎖線Aで示す波面収差(コマ収差)が発生している場合、光学素子11にて破線Bで示す透過光の位相分布、すなわち、一点鎖線Aとは逆位相の位相分布を得ることができれば、これらを相殺して実線Cで示す波面を得ることができる。破線Bの位相分布は、図7(a)で示す位相分布と同じであり、上記の電圧を各電極に印加することで得られる。
以上のように、本実施形態では、開口電極31および透明電極32・33・33’・34を分割しているので、一方の群の開口電極31Aおよび透明電極32A・33A・33’A・34Aと、他方の群の開口電極31Bおよび透明電極32B・33B・33’B・34Bとに、互いに逆位相の電圧を印加することが可能となる。これにより、図7(b)の破線Bのように、コマ収差を打ち消すように液晶層23を透過する光の位相を変化させることができ、コマ収差を良好に補正することが可能となる。
なお、各実施の形態で説明した構成を適宜組み合わせて光学素子11や光ピックアップを構成することも勿論可能である。
本発明の光学素子は、凸レンズ、凹レンズ、回折格子、収差補正素子などとして用いることができ、光ピックアップに適用することができる。
(a)は、本発明の実施の一形態に係る光学素子の概略の構成を示す平面図、その断面図、透過光の位相分布の一例を示す説明図である。(b)は、各種の位相分布を示す説明図である。 上記光学素子を有する光ピックアップの概略の構成を示す説明図である。 上記光学素子を拡大して示す断面図である。 (a)ないし(c)は、上記光学素子の主要部の製造工程を順に示す断面図である。 (a)は、上記光学素子の概略の構成を示す平面図、その断面図、透過光の位相分布の他の例を示す説明図である。(b)は、各種の位相分布を示す説明図である。 上記光学素子の他の構成例を示す断面図である。 (a)は、本発明の他の実施の形態に係る光学素子の概略の構成を示す平面図、その断面図、透過光の位相分布の一例を示す説明図である。(b)は、各種の位相分布を示す説明図である。 上記光学素子を拡大して示す断面図である。
符号の説明
23 液晶層
24 第1の電極
25 第2の電極
26 配線
27 電圧印加手段
29 高抵抗膜
31 開口電極
31a 開口部
32 透明電極
32a 平板部
32b 連結部
33 透明電極
33a 平板部
33b 連結部
34 透明電極
34a 平板部
34b 連結部
35 透明電極
35a 平板部
35b 連結部

Claims (8)

  1. 液晶層の両側に配置される電極と、
    上記電極に配線を介して電圧を印加する電圧印加手段とを備えた光学素子であって、
    液晶層に対して一方の側の電極は、中央に開口部を有する開口電極と、上記開口電極と一部がオーバーラップするように位置する少なくとも1個の透明電極とからなり、
    上記透明電極は、上記開口部を埋めるように形成される高抵抗膜を介して、上記開口電極と接続されていることを特徴とする光学素子。
  2. 上記透明電極は、上記開口電極と一部がオーバーラップする平板部と、上記平板部と上記高抵抗膜とを連結する連結部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 上記透明電極は、複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光学素子。
  4. 全ての透明電極について、上記液晶層からより遠い平板部に対応する連結部は、上記液晶層により近い平板部に対応する連結部よりも、上記液晶層を透過する光の光路の内側に位置していることを特徴とする請求項3に記載の光学素子。
  5. 複数の透明電極のうちで、上記液晶層から平板部が最も離れて位置する透明電極を除く残りの透明電極は、平板部および連結部ともに分割されており、
    上記開口電極は、上記残りの透明電極に対応して分割されていることを特徴とする請求項3または4に記載の光学素子。
  6. 上記液晶層から平板部が最も離れて位置する透明電極の該平板部は、上記液晶層を透過する光の光路全面を覆うように形成されており、
    上記透明電極の連結部は、上記高抵抗膜において上記光路の中心位置に対応する部分と接していることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の光学素子。
  7. 上記開口電極は、不透明であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光学素子。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の光学素子を備えていることを特徴とする光ピックアップ。
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