JP2008009290A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】警報発生手段を別途設けなくても、駆動信号等が正常でないことを視認させることができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示パネル10は、本来の情報を表示する情報表示用パネル20の前面(観察者が視認する側)に警報用表示パネル30が密着された構造を有する。モジュール制御部40に供給される映像信号と同じ信号が、第2ケーブル70Bによって警報表示用パネル30に供給される。情報表示用パネル20に供給される駆動信号と同じ信号が、第2ケーブル50Bによって警報表示用パネル30に供給される。警報表示用パネル30における下側基板には、駆動/監視回路が形成されている。駆動/監視回路は、映像信号が正常であって駆動信号が正常でないことを検出すると、その旨を警報用表示パネル30に表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、駆動制御回路等の異常検知機能を有する液晶表示装置に関する。
表示装置として、STN(Super Twisted Nematic )液晶を用いたSTN型液晶表示装置や、アクティブ素子としてのTFT(Thin Film Transistor )が組み込まれたTFT型液晶表示装置などがある。液晶表示装置は、単体の表示パネルとして使用されたり、携帯電話機や車載ナビゲーション装置等の機器に組み込まれて使用される。
液晶表示装置において、駆動信号が正常か否かをリアルタイムで検査できる回路が組み込まれたものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、液晶表示装置の実稼働中において、駆動信号が不良であることを検知したら、液晶表示装置の外部の機器に不良であることを通知する信号を出力し、外部の機器が警報を発生する方式が記載されている。
特開2005−134655号公報(段落0055−0060)
しかし、特許文献1に記載されている方式では、液晶表示装置の外部の機器が警報を発生するので、液晶表示装置の外部に警報発生手段を設ける必要がある。そのような警報発生手段を設けると、液晶表示装置を組み込んだ機器が、その分大型化する。携帯電話機などの小型機器に警報発生手段を設けることは可能である。しかし、警報発生手段を設けると機器が大型化するので、警報発生手段を設けることは現実的ではない。また、車載ナビゲーション装置に例えば音を出力する警報発生手段を設けることは、車両の運転の妨げになるので、やはり現実的ではない。車載ナビゲーション装置に、本来の情報表示のための液晶表示装置とは別に、警報発生手段としての表示装置を設けることも考えられる。しかし、警報発生手段としての表示装置を設けることは、車載ナビゲーション装置のデザイン上の制約等から容易に受け入れ難いことである。
そこで、本発明は、駆動信号等が正常か否かをリアルタイムで検査できる上に、警報発生手段を外部に別途設けなくても、駆動信号等が正常でないことを視認させることができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明による液晶表示装置は、液晶パネル(例えば、情報表示用パネル20)と液晶パネルに駆動信号を供給するモジュール制御部とを備えた液晶表示装置であって、液晶パネルの視認側に警報表示用パネルが設けられ、モジュール制御部からの駆動信号が分岐して入力され、駆動信号の異常を検出すると、警報表示用パネルに異常報知画像(例えば、「回路故障」の表示)を表示させる駆動/監視回路を備えたことを特徴とする。
駆動/監視回路が、警報表示用パネルに設けられ、モジュール制御部に入力される映像信号が分岐して入力され、駆動信号の異常を検出する駆動信号監視回路と、映像信号の異常を検出する映像信号監視回路と、駆動信号監視回路が駆動信号の異常を検出していない状態で、映像信号監視回路が映像信号の異常を検出したときに、警報表示用パネルに異常報知画像を表示させる駆動制御回路とを含むように構成されていてもよい。
警報表示用パネルは、非通電時の光透過率が80%以上であることが好ましい。
本発明によれば、警報発生手段を別途設けなくても、駆動信号等が正常でないことを視認させることができる効果がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明による液晶表示装置の構成を、液晶表示装置に映像信号を供給する機器(例えば、車載ナビゲーション装置)の制御部である本体制御部とともに示す模式図である。図1(A)は、液晶表示装置における液晶表示パネル10を正面から見た図に相当し、図1(B)は、液晶表示パネル10を側面から見た図に相当する。
液晶表示パネル10は、本来の情報を表示する情報表示用パネル20の前面(観察者が視認する側)に警報用表示パネル30が密着された構造を有する。本来の情報とは、例えば、液晶表示装置に映像信号を供給する機器が車載ナビゲーション装置である場合には、ナビゲーションのための映像である。この実施の形態では、情報表示用パネル20として、透過型のTFT型液晶表示パネルを例示する。
また、警報用表示パネル30として、透過型でセグメント表示を行うSTN型液晶表示パネルを例示する。図1(A)には、情報表示用パネル20にCOG(Chip On Glass )実装されたソースドライバ25とゲートドライバ26が例示されている。図1(B)には、情報表示用パネル20における上側基板21と下側基板22とが示されている。上側基板21には、共通電極(図示せず)が透明電極で形成され、下側基板22には、ソース電極とゲート電極の両方がメタル電極で形成されている。また、上側基板21と下側基板22との間に液晶層(図示せず)が形成されている。なお、図1において、警報用表示パネル30は、破線で示されている。また、警報用表示パネル30は、利用者が視認可能に異常報知画像を表示することができればよいので、黒表示を行う必要はなく、光学補償素子が設けられている必要はない。
また、図1(B)には、警報表示用パネル30における上側基板31と下側基板32とが示されている。上側基板31には、セグメント電極(図示せず)とコモン電極(図示せず)とのうちの一方が透明電極で形成され、下側基板32には、セグメント電極とコモン電極とのうちの他方が透明電極で形成されている。上側基板31と下側基板32との間に液晶層(図示せず)が形成されている。なお、警報表示用パネル30は、電圧非印加状態では、最も光の透過率(光透過率)が高い。
図1に示す本体制御部60から、液晶表示装置のモジュール制御部40に対して映像信号が出力される。この実施の形態では、モジュール制御部40は、液晶表示パネル10とは別体の基板に搭載されている。
モジュール制御部40と本体制御部60とは、フレキシブルケーブル(フレキシブル基板)70で接続されている。フレキシブル基板70は、中途で、第1ケーブル70Aと第2ケーブル70Bとに分岐し、モジュール制御部40には、第1ケーブル70Aによって映像信号が供給される。モジュール制御部40に供給される映像信号と同じ信号が、第2ケーブル70Bによって警報表示用パネル30に供給される。
モジュール制御部40と情報表示用パネル20とは、フレキシブルケーブル(フレキシブル基板)50で接続されている。フレキシブル基板50は、中途で、第1ケーブル50Aと第2ケーブル50Bとに分岐し、情報表示用パネル20には、第1ケーブル50Aによって駆動信号が供給される。情報表示用パネル20に供給される駆動信号と同じ信号が、第2ケーブル50Bによって警報表示用パネル30に供給される。
図2は、警報表示用パネル30における第2ケーブル50B,70Bの接続部分を示す模式図である。警報表示用パネル30における下側基板32には、駆動/監視回路35が形成されている。駆動/監視回路35は、LSI化されていることが好ましく、情報表示用パネル20の表示領域にかからない位置に実装されている。駆動/監視回路35は、情報表示用パネル20におけるセグメント電極およびおよびコモン電極を駆動するとともに、モジュール制御部40に異常(故障)が生じたこと等を監視する回路である。
図3は、駆動/監視回路35の構成例を示すブロック図である。駆動/監視回路35には、第2ケーブル70Bで伝達される映像信号を監視する映像信号監視回路36と、第2ケーブル50Bで伝達される駆動信号を監視する駆動信号監視回路37とを含む。下側基板32には、第2ケーブル70Bと映像信号監視回路36とを接続する配線(図示せず)が形成されている。また、第2ケーブル50Bと駆動信号監視回路37とを接続する配線(図示せず)が形成されている。
映像信号監視回路36は、映像信号の異常を検出すると、出力を「H」(ハイレベル)にする。また、駆動信号監視回路37は駆動信号の異常を検出すると、出力を「H」にする。映像信号監視回路36および駆動信号監視回路37は、異常を検出していない場合には、出力を「L」(ローレベル)にする。論理回路38は、第2駆動要求信号を駆動回路39に出力する。論理回路38は、映像信号監視回路36の出力が「L」(正常)であり、駆動信号監視回路37の出力が「H」(異常)であるときに、第1駆動要求信号を「H」(アクティブレベル)にする。映像信号監視回路36の出力は、第2駆動要求信号として駆動回路39に入力される。
駆動/監視回路35には、充電可能な二次電池351が搭載されている。二次電池351は、例えば第2ケーブル50Bで伝達される電力によって充電される。また、駆動/監視回路35における各回路は、第2ケーブル50Bで伝達される電力によって動作するが、第2ケーブル50Bで電力が供給されなくなったときには、二次電池351の電力によって動作する。
図4は、映像信号監視回路36および駆動信号監視回路37の出力と、警報表示用パネル30の表示例との関係の一例を示す説明図である。図4に示すように、映像信号監視回路36の出力が「L」であり、駆動信号監視回路37の出力が「H」であるときに、すなわち第1駆動要求信号が「H」になったときに、モジュール制御部40に異常が生じたことを報知するための表示である「回路故障」を表示する。また、第2駆動要求信号が「H」になったときに、本体制御部60に異常が生じたことを報知するための表示である「故障」を表示する。
図5は、警報表示用パネル30の電極構造の一例を示す説明図である。図5において、文字部分は、セグメント電極を示す。また、セグメント電極に対向し、少なくとも文字部分を含む領域にコモン電極(図示せず)が形成されている。セグメント電極は、図3に示す駆動回路39と、透明電極によるセグメント電極配線31,32で接続されている。駆動回路39は、第1駆動要求信号が「H」になると、コモン電極に駆動電圧を印加するとともに、セグメント電極配線31,32に駆動電圧を印加する。また、第2駆動要求信号が「H」になると、コモン電極に駆動電圧を印加するとともに、セグメント電極配線32に駆動電圧を印加する。
図6は、モジュール制御部40の構成例を示すブロック図である。この実施の形態では、本体制御部60から、フレキシブル基板70によって、映像信号として、垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsync、R,G,B信号が供給される場合を例にする。
モジュール制御部40において、入力回路41は、垂直同期信号Vsyncおよび水平同期信号Hsyncをタイミング発生回路42に出力する。また、R,G,B信号を映像信号処理回路43に出力する。アナログ信号のR,G,B信号が入力される場合には、入力回路41には、ディジタルR,G,B信号に変換するA−D変換器が設けられる。
タイミング発生回路42は、垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsyncおよびシステムクロック信号にもとづいて、1フレームの開始を示すFLM信号、1選択期間の開始を示すLP信号、およびデータ信号の同期クロック信号であるCK1信号を生成する。映像信号処理回路43は、R,G,B信号にもとづいて、データ信号を生成する。生成された信号は、フレキシブル基板50によって情報表示用パネル20に伝達される。なお、映像信号処理回路43には、γ補正を行うγ補正回路等も設けられている。
情報表示用パネル20において、FLM信号、LP信号およびCK1信号が、ゲートドライバ26に入力される。ソースドライバ25には、FLM信号、LP信号、CK1信号およびデータ信号が入力される。ゲートドライバ26は、例えば、LP信号によってデータ「1」をシフトするシフトレジスタが設けられている。シフトレジスタにおける「1」を出力する段に対応するゲート電極に駆動電圧が印加される。ソースドライバ25には、データ信号をCK1信号でシフトするシフトレジスタが設けられている。そして、LP信号が出力されたときに、シフトレジスタの各段の出力に対応する駆動電圧が各ソース電極に印加される。なお、ゲートドライバ26およびソースドライバ25には、駆動電圧の元になる電圧も、フレキシブル基板50によって供給される。また、ゲートドライバ26は、コモン電極にコモン電圧を印加する機能も有する。
図7は、映像信号監視回路36の回路構成例を示すブロック図である。図8は、映像信号監視回路36の動作例を示すタイミング図である。図7に示す映像信号監視回路36は、垂直同期信号Vsyncの変化点(例えば、「H」から「L」への変化点)を検出するとともに水平同期信号Hsyncの変化点(例えば、「H」から「L」への変化点)を検出し、いずれかの信号の変化点を所定期間検出しなくなると出力を「L」にする変化点検出回路361、R,G,B信号のそれぞれの変化点(例えば、「H」から「L」への変化点)を検出し、いずれかの信号の変化点を検出しなくなると出力を「L」にする変化点検出回路362、例えば警報表示用パネル30の下側基板32に搭載され矩形波を連続的に発振するクロック発振器(図示せず)からのクロック信号(CK2信号)の1パルス毎にカウントアップし、変化点検出回路361のハイレベルの出力でクリアされるカウンタ回路(例えば、16ビットカウンタ回路)363、CK2信号の1パルス毎にカウントアップし、変化点検出回路362のハイレベルの出力でクリアされるカウンタ回路(例えば、16ビットカウンタ回路)364、およびカウンタ回路363,364のカウントアップ信号の論理和をとる論理和回路365を含む。
なお、カウンタ回路363,364のカウントアップ信号はハイレベルの信号である。また、変化点検出回路361,362が変化点の有無を検出するための処理時間は、カウンタ回路363,364がカウントアップするまでの期間よりもかなり短い。つまり、変化点検出回路361,362が変化点を検出している限り、カウンタ回路363,364はカウントアップしない。
図9は、駆動信号監視回路37の回路構成例を示すブロック図である。図10は、駆動信号監視回路37の動作例を示すタイミング図である。図9に示す駆動信号監視回路37は、CK1信号の変化点(例えば、「H」から「L」への変化点)を検出するとともにLP信号の変化点(例えば、「H」から「L」への変化点)を検出し、いずれかの信号の変化点を所定期間検出しなくなると出力を「L」にする変化点検出回路371、データ信号の変化点(例えば、「H」から「L」への変化点)を検出し、データ信号の変化点を所定期間検出しなくなると出力を「L」にする変化点検出回路372、CK2信号の1パルス毎にカウントアップし、変化点検出回路371のハイレベルの出力でクリアされるカウンタ回路(例えば、16ビットカウンタ回路)373、CK2信号の1パルス毎にカウントアップし、変化点検出回路372のハイレベルの出力でクリアされるカウンタ回路(例えば、16ビットカウンタ回路)374、およびカウンタ回路373,374のカウントアップ信号の論理和をとる論理和回路375を含む。
なお、カウンタ回路373,374のカウントアップ信号はハイレベル信号である。また、変化点検出回路371,372が変化点の有無を検出するための処理時間は、カウンタ回路373,374がカウントアップするまでの期間よりもかなり短い。つまり、変化点検出回路371,372が変化点を検出している限り、カウンタ回路373,374はカウントアップしない。
次に、駆動/監視回路35の動作を説明する。
この実施の形態では、本体制御部60が動作中であって本体の機器が動作中であるときには、常に、所定周波数の垂直同期信号Vsyncと水平同期信号Hsyncとが出力され、また、全白または全黒でないR,G,B信号が出力されているとする。よって、所定周波数の垂直同期信号Vsync、水平同期信号HsyncまたはR,G,B信号は、本体制御部60が正常に動作している限り、垂直同期信号Vsyncと水平同期信号Hsync、およびR,G,B信号は、「H」と「L」との変化を呈する。
図8(A)に示す正常時の垂直同期信号Vsyncと水平同期信号Hsyncの信号出力状態に対して、図8(B)に例示するように水平同期信号Hsyncの変化点がなくなると、変化点検出回路361の出力が「L」になる。すると、カウンタ回路363のクリア端子には、クリア信号としての「H」が入力されなくなるので、カウンタ回路363はカウントアップし、ハイレベルのカウントアップ信号を出力する。カウントアップ信号は、論理和回路365を介して第2駆動要求信号として駆動回路39に出力される。駆動回路39は、第2駆動要求信号が出力されたことに応じて、コモン電極に駆動電圧を印加するとともに、セグメント電極配線32に駆動電圧を印加して、警報用表示パネル30に「故障」の表示をさせる。
また、R,G,B信号の変化点がなくなると、変化点検出回路362の出力が「L」になる。すると、カウンタ回路364のクリア端子には、クリア信号としての「H」が入力されなくなるので、カウンタ回路364はカウントアップし、ハイレベルのカウントアップ信号を出力する。カウントアップ信号は、論理和回路365を介して第2駆動要求信号として出力される。駆動回路39は、第2駆動要求信号が出力されたことに応じて、コモン電極に駆動電圧を印加するとともに、セグメント電極配線32に駆動電圧を印加して、警報用表示パネル30に「故障」の表示をさせる。
また、この実施の形態では、モジュール制御部40が動作中では、モジュール制御部40が正常に動作している限り、CK1信号、LP信号およびデータ信号は、「H」と「L」との変化を呈する。
図10(A)に示す正常時のCK1信号とLP信号の信号出力状態に対して、図10(B)に例示するようにLP信号の変化点がなくなると、変化点検出回路371の出力が「L」になる。すると、カウンタ回路373のクリア端子には、クリア信号としての「H」が入力されなくなるので、カウンタ回路373はカウントアップし、ハイレベルのカウントアップ信号を出力する。カウントアップ信号は、論理和回路375を介して論理回路38に出力される。映像信号(垂直同期信号Vsync、水平同期信号HsyncまたはR,G,B信号)が正常に出力されている場合には、第2駆動要求信号はローレベルを継続しているので、論理回路38の出力はハイレベルになる。駆動回路39は、論理回路38の出力がハイレベルになったことに応じて、コモン電極に駆動電圧を印加するとともに、セグメント電極配線31,32に駆動電圧を印加して、警報用表示パネル30に「回路故障」の表示をさせる。
また、データ信号の変化点がなくなると、変化点検出回路372の出力が「L」になる。すると、カウンタ回路374のクリア端子には、クリア信号としての「H」が入力されなくなるので、カウンタ回路374はカウントアップし、ハイレベルのカウントアップ信号を出力する。カウントアップ信号は、論理和回路375を介して論理回路38に出力される。映像信号(垂直同期信号Vsync、水平同期信号HsyncまたはR,G,B信号)が正常に出力されている場合には、第2駆動要求信号はローレベルを継続しているので、論理回路38の出力はハイレベルになる。駆動回路39は、論理回路38の出力がハイレベルになったことに応じて、コモン電極に駆動電圧を印加するとともに、セグメント電極配線31,32に駆動電圧を印加して、警報用表示パネル30に「回路故障」の表示をさせる。
以上のように、この実施の形態では、本体制御部60が出力する映像信号の出力状態が正常であって、モジュール制御部40が出力する駆動信号の出力状態が異常になると、警報表示用パネル30に「回路故障」と表示され、モジュール制御部40に故障が生じたことを、液晶表示パネル10によって視認させることができる。また、本体制御部60が出力する映像信号の出力状態が異常になると、警報表示用パネル30に「故障」と表示され、モジュール制御部40に故障が生じたことを、液晶表示パネル10によって視認させることができる。
また、警報表示用パネル30は、利用者が視認可能に設けられていれば、すなわち情報表示用パネル20の視認側に警報表示用パネル30が設けられていれば、必ずしも情報表示用パネル20の表示領域に被さるように設置されていなくてもよいが、この実施の形態のように、利用者が通常の装置(例えば、車載ナビゲーション装置)を使用しているときに視認する表示領域において警報表示がなされるように構成した場合には、利用者は、直ちに警報表示を把握できる。特に、車載ナビゲーション装置は、車両の運転者の便宜を図る上に、運転者の安全にも結びつく装置である。車載ナビゲーション装置にこの実施の形態の液晶表示装置を適用した場合には、運転者に対して目立つように報知を行うことができ、運転者の安全性向上にも役立つ。また、この実施の形態では、映像信号や駆動信号の一部に異常が生じて表示不良が生じたときにも、「故障」または「回路故障」の表示が行われるので、情報表示用パネル20において不確かな情報が表示されている可能性がある場合にも、警報表示が行われることになる。
なお、この実施の形態では、ユーザは、情報表示用パネル20が表示する本来の情報を、警報表示用パネル30を介して視認することになる。よって、警報表示用パネル30が設けられていない場合に比べて、ユーザが視認する情報が暗くなるおそれがある。そこで、警報表示用パネル30を設けた場合には、情報表示用パネル20の裏面に設けられているバックライトの明るさをより明るくすることが望ましい。
また、この実施の形態では、映像信号として、垂直同期信号Vsync、水平同期信号HsyncおよびR,G,B信号が本体制御部60から出力される場合を例にしたが、本体制御部60が他の信号方式で映像信号を出力する場合にも、本発明を適用可能である。
また、この実施の形態では、液晶表示パネル10の外部に設けられているモジュール制御部40が、駆動信号として、FLM信号、LP信号、データ信号およびCK1信号を液晶表示パネル10に出力する場合を例にしたが、モジュール制御部40が他の形態で駆動信号を出力する場合にも、本発明を適用可能である。
さらに、この実施の形態では、垂直同期信号Vsyncと水平同期信号Hsyncのいずれかに異常が生じた場合に「故障」の表示がなされ、R,G,B信号のいずれかに異常が生じた場合に「故障」の表示がなされるが、それぞれの信号毎に異常が生じたか否か検出し、それぞれの信号毎の異常を警報表示用パネル30に表示させるようにしてもよい。また、この実施の形態では、LP信号とCK1信号のいずれかに異常が生じた場合に「回路故障」の表示がなされ、データ信号に異常が生じた場合に「回路故障」の表示がなされるが、それぞれの信号毎に異常が生じたか否か検出し、それぞれの信号毎の異常を警報表示用パネル30に表示させるようにしてもよい。
また、この実施の形態では、警報表示用パネル30に搭載されている駆動/監視回路35に、フレキシブル基板50,70を分岐させて映像信号および駆動信号を供給するようにしたが、他の信号分岐形態を用いても本発明を適用できる。
また、この実施の形態では、本体の装置およびモジュール制御部40が正常動作しているときには常に映像信号および駆動信号が出力されている場合を例にしたが、正常動作しているときでも映像信号または駆動信号の出力が休止されることがあるように構成されている場合には、必ず映像信号および駆動信号が出力される期間(例えば、電源投入後の数秒間)において、駆動/監視回路35が動作するように構成すればよい。
また、この実施の形態では、駆動/監視回路35には、本体制御部60からの映像信号とモジュール制御部40からの駆動信号の双方が入力されたが、モジュール制御部40からの駆動信号のみが入力されるようにしてもよい。その場合には、駆動/監視回路35が駆動信号の異常を検出したときに警報表示用パネル30に「回路異常」の表示がなされるが、その表示がなされたときには、本体制御部60またはモジュール制御部40に異常が生じていることを意味する。本体制御部60からの映像信号の異常に起因して駆動信号に異常が発生した場合と、映像信号は正常であるがモジュール制御部40の故障に起因して駆動信号に異常が発生した場合とが考えられるからである。
(実施の形態2)
上記の実施の形態では、警報表示用パネル30としてSTN型液晶表示パネルを例示したが、他の表示装置を用いてもよい。警報表示用パネル30の非表示時の透過率はできるだけ高い方が望ましいので、例えば、警報表示用パネル30として、非表示時に80%以上の透過率を得ることができるトランスマート(旭硝子株式会社/オプトレックス株式会社製の商品名)を用いることは好ましいことである。トランスマートは、非通電時の光透過率が80%以上である。また、メモリ性を有し、表示状態を維持するために通電状態を維持しなくてもよいので、二次電池351として低容量のものを使用できるという利点も生ずる。
なお、上記の各実施の形態では、警報表示用パネル30は、情報表示用パネル20の表示領域の全体に亘って設けられていたが、情報表示用パネル20の表示領域の一部のみに警報表示用パネル30が設けられていてもよい。
また、上記の各実施の形態では、情報表示用パネル20としてTFT型液晶表示パネルを例示したが、情報表示用パネル20はSTN型液晶表示パネルであってもよい。
また、上記の各実施の形態では、駆動/監視回路35は、警報表示用パネル30に搭載されていたが、警報表示用パネル30とは別体の基板に搭載されていてもよい。
さらに、駆動/監視回路35が異常を検出したときに、情報表示用パネル20の表示を停止させる機能を組み込むことが好ましい。その場合、情報表示用パネル20は非駆動時には光透過状態のものが使用される。
本発明は、車載ナビゲーション装置などの機器に組み込まれて使用される液晶表示装置に好適に適用可能である。
本発明による液晶表示装置の構成を示す模式図。 警報表示用パネルにおける第2ケーブルの接続部分を示す模式図。 駆動/監視回路の構成例を示すブロック図。 映像信号監視回路および駆動信号監視回路の出力と、警報表示用パネルの表示例との関係の一例を示す説明図。 警報表示用パネルの電極構造の一例を示す説明図。 モジュール制御部の構成例を示すブロック図。 映像信号監視回路の回路構成例を示すブロック図。 映像信号監視回路の動作例を示すタイミング図。 駆動信号監視回路の回路構成例を示すブロック図。 駆動信号監視回路の動作例を示すタイミング図。
符号の説明
10 液晶表示パネル
20 情報表示用パネル
30 警報表示用パネル
35 駆動/監視回路
36 映像信号監視回路
37 駆動信号監視回路
38 論理回路
39 駆動回路
40 モジュール制御部
50 フレキシブル基板
50A 第1ケーブル
50B 第2ケーブル
70 フレキシブル基板
70A 第1ケーブル
70B 第2ケーブル
361,362,371,372 変化点検出回路
363,364,373,374 カウンタ回路
365 論理和回路

Claims (3)

  1. 液晶パネルと液晶パネルに駆動信号を供給するモジュール制御部とを備えた液晶表示装置において、
    前記液晶パネルの視認側に警報表示用パネルが設けられ、
    前記モジュール制御部からの駆動信号が分岐して入力され、駆動信号の異常を検出すると、前記警報表示用パネルに異常報知画像を表示させる駆動/監視回路を備えた
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 駆動/監視回路は、
    警報表示用パネルに設けられ、モジュール制御部に入力される映像信号が分岐して入力され、
    駆動信号の異常を検出する駆動信号監視回路と、
    映像信号の異常を検出する映像信号監視回路と、
    前記駆動信号監視回路が駆動信号の異常を検出していない状態で、前記映像信号監視回路が映像信号の異常を検出したときに、警報表示用パネルに異常報知画像を表示させる駆動制御回路とを含む
    請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 警報表示用パネルは、非通電時の光透過率が80%以上である
    請求項1または請求項2記載の液晶表示装置。
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US10354571B2 (en) 2017-01-05 2019-07-16 Mitsubishi Electric Corporation Driver IC including an abnormality detection part for detecting abnormalities, a waveform-changing part for changing waveforms, and an output part for outputting signals, and liquid crystal display device comprising the same

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