JP2008009078A - 光レセプタクル - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はスリーブを有する光レセプタクルに関し、スリーブに外力が印加されても信号レベルは安定化を図ることを課題とする。
【解決手段】ファイバスタブ22と、スリーブ本体26内にファイバスタブ22が装着されると共に支持面29Aに支持されるスリーブ25Aとを有する光レセプタクルにおいて、スリーブ25Aに、円筒形状とされたスリーブ本体26の中心から少なくとも3個以上放射状に延出し端部が支持面29Aに当接するよう構成された倒れ防止板30を設けた構成とする。
【選択図】図7
【解決手段】ファイバスタブ22と、スリーブ本体26内にファイバスタブ22が装着されると共に支持面29Aに支持されるスリーブ25Aとを有する光レセプタクルにおいて、スリーブ25Aに、円筒形状とされたスリーブ本体26の中心から少なくとも3個以上放射状に延出し端部が支持面29Aに当接するよう構成された倒れ防止板30を設けた構成とする。
【選択図】図7
Description
本発明は光レセプタクルに係り、特にスリーブを有する光レセプタクルに関する。
図1は、従来の光レセプタクル1の一例を示す断面図である。光レセプタクル1は、大略するとファイバスタブ2、スリーブ5、及びスリーブケース8等により構成されており、光デバイス筐体9に固定されている。ファイバスタブ2は、フェルール3の中心位置に光ファイバ4が配設された構成とされており、スリーブ5の内部に装着された構成とされている。このスリーブ5には、後述するようにスリット7(図3参照)が形成されている。また、スリーブケース8は、スリーブ5を保護するために設けられている。
この光レセプタクル1は、コネクタ10に設けられたプラグフェルール11がスリーブ5内に挿入され、ファイバスタブ2の接合面2aとプラグフェルール11の接合面11aが接合されることにより、光ファイバ4と光ファイバ12は光学的に結合される。
ところで、上記のように光レセプタクル1で光導波路を結合する場合、結合による損失(挿入損失)が生じることは、広く知られている(特許文献1参照)。この損失は各光ファイバ4,12の軸ずれ(光軸のずれ)による結合部からの放射が原因である。
放射などによる損失(挿入損失)による受信レベルの低下を防止するため、光レセプタクル1においては、従来からスリットが形成されたスリーブ5(以下、割スリーブという)を使った結合が用いられていた(図3(A)参照)。割りスリーブ5は、コネクタ10のプラグフェルール11が挿入されると弾性変形し、結合する1対のフェルール3,11の外形を一致させることで光軸を合わせる(整列させる)構成となっている。この割りスリーブ5により、100μmオーダで異なって挿入されても、その整列効果により光軸をほぼ一致させることができていた。
特開2005−004168号公報
上記した従来の光レセプタクル1は、コネクタ10に印加される外力により、光損失が大きく変動していた。このため大容量の幹線系通信装置の設置において、外力が光レセプタクル1に印加されないように養生処理や光ファイバのフォーミング等を実施することが行われていた。
ところで近年では、ルータ装置など通信装置の高度化や高速化が進み、小規模なルータにおいても光インターフェイスが多く使われるようになった。小規模ルータの設置のため、大規模な光ファイバ敷設工事を行うことは稀で、簡素なファイバ敷設で運用が行われていることが多い。このような環境下では、養生処理や光ファイバのフォーミング等が十分でなく、不注意でファイバに手や足を引っ掛ける等、光ファイバに瞬間的であるが大きな力が印加されるリスクがある。
このような場合においても安定した通信を保証するために、近年光レセプタクル1に外力が印加された場合の光損失変動特性であるウイグル特性の向上が求められている。図2は、ウイグル特性を説明するための図である。
ウイグル特性は、光モジュール15に設けられた光コネクタ16を地面と水平に保持した状態で、地面と垂直に張った光ファイバ19におもり固定構造17を介しておもり18を装着する。そして、おもり18により光ファイバ19に荷重をかけた状態のままで、光コネクタ16を右回転、左回転と各1回転させたときの回転角度と損失変化の特性である。
一般に光レセプタクル1に対する外力の影響は光レセプタクル1の構造に依存するが、勘合部の構造が光軸に対し回転対称でないため、外力に対する耐力に角度特性が存在する。加えてスリーブ5が外力の影響で弾性変形を起こす場合、一般的には左右回転方向で異なった特性が見られる。
このためウイグル特性を論議する場合、右回転・左回転時の角度特性をセットで考える。特定方向においてウイグル特性が悪いと、その方向に何らかの外力が加わった場合に挿入損失が極度に変化することで、対向局において受信レベルが変化する。これは通信エラーの原因となる。
ウイグル特性自体は、光軸の整列部で外力により生じる光軸のずれ量で決まることが知られている。従来用いられていた割スリーブ5では、光コネクタ10のプラグフェルール11をファイバスタブ2と結合する際、割スリーブ5の弾性変形により保持する(図3(A)参照)。ところが割スリーブ5がプラグフェルール11とファイバスタブ2との結合を保持しようとする力(保持力)は弱い。
このためこのような荷重が印加された場合、割スリーブ5は外力に耐えきれず、外力が印加される方向に各フェルール2,11がずれてしまうか(図3(B)参照)、あるいは端面間の角度θが拡大してしまう(図4参照)。この時、割スリーブ5では、スリット7が開く弾性変形を起こしている。いま、仮にウイグルの目標値を一例として1.6dBと設定した場合、光ファイバの伝搬モードをガウシアン近似したモデルでの解析の結果を利用すると、各光ファイバ4,12のずれ量d(図4参照)は3.04μm(θ=0の場合)以内に、または各接合面2a,11aのなす角度θがθ=2.35deg(d=0の場合)以内に保持する必要がある。割スリーブ5の場合、上記のずれ量dや角度θの変移が大きいため、10dBを超えるウイグル特性となるのが一般的である。
一方、上記したスリット7が開く弾性変形を防止する別の方法として、割スリーブ5に代えて精密スリーブ6を用いることが考えられる。精密スリーブ6とは、スリーブ内径が挿入されるフェルール外径に対し、わずか数μmほど大きく精密に加工されたスリーブである。図5に示す精密スリーブ6(LCコネクタ)の例では、フェルール2,11の外形φは1.2485mm〜1.2495mm。精密スリーブ6の内径Φは1.251〜1.252mmである。
この精密スリーブ6は、前記した割スリーブ5に対して大きく改善が見られるものの、通信品質の向上のためにはさらなる特性の改善が求められている。精密スリーブ6を採用した場合のウイグルの原因には、規格で定められた精度内で発生する軸ずれおよび光軸間角度である「がたつき」と、ファイバスタブ2,12の加工精度によって発生する「スリーブの倒れ」が含まれる。図5に示すようにスリーブ内部でのスタブ加工精度により、スリーブが最大θsだけ倒れると定義する。単に精密スリーブ6を採用しただけでは、θsによるウイグル特性の劣化改善は難しい。このため精密スリーブ6の倒れを防止できる構造が求められていた。
精密スリーブ6においてウイグル特性のさらなる改善のためには、フェルール3,11のがたつきと精密スリーブ6の倒れについて論議することが必要である。d=0でθが最大となる場合を考える。図6に示すように、まず精密スリーブ6の倒れがない場合すなわちθs=0degとした場合にθは最大で0.082degとなる。ウイグル特性の目標値を1.6dBとした場合、θ+θsの限界値は2035degなので、θsは2.27deg以下に抑える必要がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、スリーブに外力が印加されても信号レベルは安定化を図りうる光レセプタクルを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、
ファイバスタブと、スリーブ本体内に前記ファイバスタブが装着されると共に支持部材の支持面に支持されるスリーブとを有する光レセプタクルにおいて、
前記スリーブに、前記スリーブ本体から外方に延出形成されると共に前記支持面と当接することにより前記スリーブ本体の前記支持面からの倒れを防止する倒れ防止部材を設けたことを特徴とするものである。
ファイバスタブと、スリーブ本体内に前記ファイバスタブが装着されると共に支持部材の支持面に支持されるスリーブとを有する光レセプタクルにおいて、
前記スリーブに、前記スリーブ本体から外方に延出形成されると共に前記支持面と当接することにより前記スリーブ本体の前記支持面からの倒れを防止する倒れ防止部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載の光レセプタクルにおいて、
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体の中心から少なくとも3個以上放射状に延出し、端部が前記支持面に当接するよう構成された板状部材であることを特徴とするものである。
請求項1記載の光レセプタクルにおいて、
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体の中心から少なくとも3個以上放射状に延出し、端部が前記支持面に当接するよう構成された板状部材であることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の発明は、
請求項2記載の光レセプタクルにおいて、
前記板状部材の長手方向の長さを、前記ファイバスタブの接合面から前記支持面までの長さよりも短くしたことを特徴とするものである。
請求項2記載の光レセプタクルにおいて、
前記板状部材の長手方向の長さを、前記ファイバスタブの接合面から前記支持面までの長さよりも短くしたことを特徴とするものである。
また、請求項4記載の発明は、
請求項1記載の光レセプタクルにおいて、
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体に環状に形成されており、端面が前記支持面に当接するよう構成されたリング状部材であることを特徴とするものである。
請求項1記載の光レセプタクルにおいて、
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体に環状に形成されており、端面が前記支持面に当接するよう構成されたリング状部材であることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の発明は、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光レセプタクルにおいて、
前記スリーブ本体に、長手方向に延在するスリットを形成したことを特徴とするものである。
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光レセプタクルにおいて、
前記スリーブ本体に、長手方向に延在するスリットを形成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、ウイグル特性を改善することができるため、スリーブに外力が印加されたとしても、信号レベルは安定するため、対向局での通信エラーを防止することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図7は本発明の一実施例である光レセプタクル20の断面図であり、図8は光レセプタクル20に設けられたスリーブ25Aを拡大して示す図である。
光レセプタクル20は、大略するとファイバスタブ22、スリーブ25A、及びスリーブケース28等により構成されている。この光レセプタクル20は、光デバイス筐体29に固定されている。光デバイス筐体29はルータ装置など通信装置であり、この光デバイス筐体29の支持面29Aからはファイバスタブ22が延出された構成となっている。
ファイバスタブ22は、フェルール23の中心位置に光ファイバ24が配設された構成とされている。このファイバスタブ22は、スリーブ25Aの内部に装着された構成とされている。
本実施例に係るスリーブ25Aは、スリットが形成されていない精密スリーブとされている。このスリーブ25Aは、スリーブ本体26と倒れ防止板30とにより構成されている。スリーブ本体26は円筒形状とされており、その内径は挿入されるプラグフェルール11(図9参照)の外径に対し、わずか数μmほど大きく精密に加工されている。
倒れ防止板30は、スリーブ本体26から外方に延出形成されると共に支持面29Aと当接することにより、スリーブ本体26の支持面29Aに対する倒れを防止する機能を奏するものである。本実施例では、スリーブ本体26に3枚の倒れ防止板30が等間隔に形成されている。
また、倒れ防止板30はスリーブ本体26に一体的に形成した構成としても、また倒れ防止板30をスリーブ本体26に溶接等により固定する構成としてもよい。更に、図7に示されるように、倒れ防止板30の支持面29Aからの長さ(図7及び図8(B)に矢印L1で示す)は、ファイバスタブ22の支持面29Aから接合面22aまでの長さ(図7に矢印L2で示す)よりも短く設定している(L1<L2)。
上記構成とされた光レセプタクル20は、図9に示すように、コネクタ10に設けられたプラグフェルール11がスリーブ25A内に挿入され、ファイバスタブ22の接合面22aとプラグフェルール11の接合面11aが接合されることにより、光ファイバ24と光ファイバ12は光学的に結合される。なお、スリーブケース28はスリーブ5を保護するために設けられるものであり、支持面29Aに固定されている。
続いて、本実施例においてスリーブ25Aに設けられる倒れ防止板30の機能について説明する。前記したように、本実施例に係る光レセプタクル20は、スリーブ25Aの倒れを防止(即ち、図5におけるθsの低減)を図るため、スリーブ本体26の外周に複数の倒れ防止板30を配設した構成としている。
この倒れ防止板30は、支持面29Aと接する面は平坦となっており、支持面29Aに対し密着する構成とされている。また、前記のように倒れ防止板30は円筒形状のスリーブ本体26に対し放射状に配置されている。このため倒れ防止板30を有しない従来の精密スリーブ6(図5参照)と比較し、光軸に垂直方向の外力が印加されたとしても、これに対する安定性を高めることができる。
また、前記のように倒れ防止板30の長手方向(光軸方向)の長さL1は、ファイバスタブ22の支持面29Aから接合面22aまでの長さL2に比べて短く設定されている(L1<L2)。この倒れ防止板30の長さL1は、コネクタ10の接続時におけるスリーブ25Aの傾きθsに直接影響を与えるものではない。
しかし標準的な光レセプタクル20の場合、プラグフェルール11とファイバスタブ22との接合面22a(PC端面)付近にスリーブケース28の接合部分がある。この接合部分と倒れ防止板30が干渉することが考えられるため、通常は接合面22aに届かない長さにする方が設計上都合が良い場合が多い。
また、スリーブ25Aの倒れ防止板30を含む外径(図8(A)に矢印Wで示す)についても、直接θsに対して影響を与えるものではないが、実装上の制約を大きく受ける。標準的な光レセプタクル20の構造の場合、スリーブケース28の外形より大きくなることはない。LCコネクタ規格を考慮すると、通常倒れ防止板30の外径Wは、2.9mm以下である。
また、支持面29Aの許容誤差(Leとする)は、通常倒れ防止板30の外径Wおよび目標となるコネクタ10の接続時におけるスリーブ25Aの傾きθsより決定する。支持面29Aの許容誤差Leは、スリーブ25Aの中心位置と倒れ防止構造の中心から最も遠い点(端点という)における光軸方向の製造誤差を示す。
端点において中心からの誤差が支持面29Aの許容誤差Le以下であるなら、スリーブ25Aの傾きは理論上θs以下に収まる。スリーブ25Aの中心は仮想的な座標であるが、支持面29Aに接するスリーブ25Aの円形部分の平均で代用することが可能である。適用例の1例としてW=2.5mmの例を挙げると、支持面における許容誤差Leは、約99.1μmである。
次に、本実施例に係る光レセプタクル20およびスリーブ25Aの機能について、主に図9を用いて説明する。
支持面29Aに固定されたスリーブ25Aは、三次元方向(X,Y,Z方向)に対して極度に遊びの少ない状態となっている。スリーブ25A(精密スリーブ)の素材である酸化ジルコニアは、精密スリーブにおいては変形が少ないため外力に対しても変形量は限られる。
加えて、精密スリーブであるスリーブ25Aは内径が精密加工されており、ファイバスタブ22の製造誤差によるがたつきも最大d=1.75μmである。この時の損失は、およそ0.53dB程度であるが、最悪値であるため実際には影響が少ないことがわかる。
図9は、コネクタ10に外力が印加された場合のプラグフェルール11、ファイバスタブ22、スリーブ25Aの位置関係を図示している。コネクタ10に加わった外力は、プラグフェルール11に印加される。図9に示す例では、荷重F1は下方向に印加されている。
一方、プラグフェルール11は外力によりθsの角度で倒れ、同時にプラグフェルール11の内径とフェルール23(ファイバスタブ22)の外形との差により、がたつきによる角度θで傾いている。即ち、プラグフェルール11の接合面11aと、ファイバスタブ22の接合面22aは、θ+θsで傾いている。
荷重Fにより倒れ防止板30に発生する外力F2,F3は、精密に密着している支持面29Aに対してほぼ垂直な方向に作用する。図中、下部の倒れ防止板30に発生する外力F2は、支持面29Aを押圧する力として作用する。一方、上部の倒れ防止板30に発生する外力F3は、倒れ防止板30が支持面29Aから離れようとする力として作用する。
しかしながら、スリーブ25Aの内径とファイバスタブ22の外形差が極めて小さいためスリーブ25Aはファイバスタブ22に引っかかり、スリーブ25Aのスリーブ25Aから離脱を確実に防止し、光レセプタクル20に固定した状態を維持することができる。よって、スリーブ25Aは支持面29Aにて支えられるため、スリーブ25Aの傾きθsは目標となる制限値を超えることがなくなり、よってθ+θsにおける光損失を目標値以下に制限することができる。
このように本実施例に係る光レセプタクル20では、ファイバスタブ22の製造ばらつきによるスリーブ25Aの倒れは、支持面29Aに密着する倒れ防止板30により安定するため、ウイグル特性を安定させることができる。また、本実施例によれば、圧入により取り付けられるファイバスタブ22の根元に直接荷重(外力)が印加されなくなるため、圧入部に全ての荷重が印加されない構成となり、これによっても信頼性向上を図ることもできる。
また、上記の実施例で説明したように、本発明は精密スリーブで実施する例が最適であるが、図10に示されるようにスリーブ本体26にスリット27を形成したスリーブ25B(いわゆる、割りスリーブ)を適用することも可能である。精密スリーブを採用することによりウイグル特性が改善することは上記したが、スリット27が形成されたスリーブ25Bにおいても、光特性によっては精密スリーブよりも良好な特性が得られるものもある。このような場合、優先する光特性によっては、スリット27を設けたスリーブ25B(割スリーブ)を用いてウイグルの改善を図ることが考えられる。
この場合には、スリット27を設けたスリーブ25B(割スリーブ)の倒れに起因するウイグル特性の劣化については、改善を期待することができる。ただし、スリーブ25Bのウイグル特性劣化の主原因は前述の弾性変形であり、スリーブ25Bではこの弾性変形を防ぐことはできない。よって、スリーブ25Bによる効果は、限定的な範囲となる。
また、上記した実施例では、倒れ防止板30はスリーブ本体26に3箇所設けた構成とした。しかしながら、倒れ防止板30の配設数は3箇所に限定されるものではなく、図11に示すように、複数個所(図11に示す例では6箇所)形成した構成としてもよい。このように、倒れ防止板30を増加させることでスリーブ25Cへの荷重は複数の倒れ防止板30に分散されることになり、より安定性を高めることができる。
また、図12に示すように、円筒形状とされたスリーブ本体26に環状の倒れ防止リング31を設け、この倒れ防止リング31の端面31aが支持面29Aに当接するよう構成してもよい。この構成は、倒れ防止板30の設置数が多くなったものと等価であり、外力に対し最も安定した構成となる。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
ファイバスタブと、スリーブ本体内に前記ファイバスタブが装着されると共に支持部材の支持面に支持されるスリーブとを有する光レセプタクルにおいて、
前記スリーブに、前記スリーブ本体から外方に延出形成されると共に前記支持面と当接することにより前記スリーブ本体の前記支持面からの倒れを防止する倒れ防止部材を設けたことを特徴とする光レセプタクル。
(付記2)
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体の中心から少なくとも3個以上放射状に延出し、端部が前記支持面に当接するよう構成された板状部材であることを特徴とする付記1記載の光レセプタクル。
(付記3)
前記板状部材の長手方向の長さを、前記ファイバスタブの接合面から前記支持面までの長さよりも短くしたことを特徴とする付記2記載の光レセプタクル。
(付記4)
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体に環状に形成されており、端面が前記支持面に当接するよう構成されたリング状部材であることを特徴とする付記1記載の光レセプタクル。
(付記5)
前記スリーブ本体に、長手方向に延在するスリットを形成したことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の光レセプタクル。
(付記6)
ファイバスタブが内設される光レセプタクルに設けられ、前記ファイバスタブが装着されるスリーブ本体を有すると共に支持部材の支持面に支持されるスリーブにおいて、
前記スリーブ本体から外方に延出形成されると共に前記支持面と当接することにより前記スリーブ本体の前記支持面からの倒れを防止する倒れ防止部材を設けたことを特徴とするスリーブ。
(付記7)
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体の中心から少なくとも3個以上放射状に延出し、端部が前記支持面に当接するよう構成された板状部材であることを特徴とする付記6記載のスリーブ。
(付記8)
前記板状部材の長手方向の長さを、装着された前記ファイバスタブの接合面から前記支持面までの長さよりも短くしたことを特徴とする付記7記載のスリーブ。
(付記9)
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体に環状に形成されており、端面が前記支持面に当接するよう構成されたリング状部材であることを特徴とする付記6記載のスリーブ。
(付記10)
前記スリーブ本体に、長手方向に延在するスリットを形成したことを特徴とする付記1乃至4のいずれか6項に記載のスリーブ。
(付記1)
ファイバスタブと、スリーブ本体内に前記ファイバスタブが装着されると共に支持部材の支持面に支持されるスリーブとを有する光レセプタクルにおいて、
前記スリーブに、前記スリーブ本体から外方に延出形成されると共に前記支持面と当接することにより前記スリーブ本体の前記支持面からの倒れを防止する倒れ防止部材を設けたことを特徴とする光レセプタクル。
(付記2)
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体の中心から少なくとも3個以上放射状に延出し、端部が前記支持面に当接するよう構成された板状部材であることを特徴とする付記1記載の光レセプタクル。
(付記3)
前記板状部材の長手方向の長さを、前記ファイバスタブの接合面から前記支持面までの長さよりも短くしたことを特徴とする付記2記載の光レセプタクル。
(付記4)
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体に環状に形成されており、端面が前記支持面に当接するよう構成されたリング状部材であることを特徴とする付記1記載の光レセプタクル。
(付記5)
前記スリーブ本体に、長手方向に延在するスリットを形成したことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の光レセプタクル。
(付記6)
ファイバスタブが内設される光レセプタクルに設けられ、前記ファイバスタブが装着されるスリーブ本体を有すると共に支持部材の支持面に支持されるスリーブにおいて、
前記スリーブ本体から外方に延出形成されると共に前記支持面と当接することにより前記スリーブ本体の前記支持面からの倒れを防止する倒れ防止部材を設けたことを特徴とするスリーブ。
(付記7)
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体の中心から少なくとも3個以上放射状に延出し、端部が前記支持面に当接するよう構成された板状部材であることを特徴とする付記6記載のスリーブ。
(付記8)
前記板状部材の長手方向の長さを、装着された前記ファイバスタブの接合面から前記支持面までの長さよりも短くしたことを特徴とする付記7記載のスリーブ。
(付記9)
前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体に環状に形成されており、端面が前記支持面に当接するよう構成されたリング状部材であることを特徴とする付記6記載のスリーブ。
(付記10)
前記スリーブ本体に、長手方向に延在するスリットを形成したことを特徴とする付記1乃至4のいずれか6項に記載のスリーブ。
20 光レセプタクル
22 ファイバスタブ
23 フェルール
24 光ファイバ
25A〜25D スリーブ
26 スリーブ本体
27 スリット
28 スリーブケース
29 光デバイス筐体
29A 支持面
30 倒れ防止板
31 倒れ防止リング
22 ファイバスタブ
23 フェルール
24 光ファイバ
25A〜25D スリーブ
26 スリーブ本体
27 スリット
28 スリーブケース
29 光デバイス筐体
29A 支持面
30 倒れ防止板
31 倒れ防止リング
Claims (5)
- ファイバスタブと、スリーブ本体内に前記ファイバスタブが装着されると共に支持部材の支持面に支持されるスリーブとを有する光レセプタクルにおいて、
前記スリーブに、前記スリーブ本体から外方に延出形成されると共に前記支持面と当接することにより前記スリーブ本体の前記支持面からの倒れを防止する倒れ防止部材を設けたことを特徴とする光レセプタクル。 - 前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体の中心から少なくとも3個以上放射状に延出し、端部が前記支持面に当接するよう構成された板状部材であることを特徴とする請求項1記載の光レセプタクル。
- 前記板状部材の長手方向の長さを、前記ファイバスタブの接合面から前記支持面までの長さよりも短くしたことを特徴とする請求項2記載の光レセプタクル。
- 前記倒れ防止部材は、円筒形状とされたスリーブ本体に環状に形成されており、端面が前記支持面に当接するよう構成されたリング状部材であることを特徴とする請求項1記載の光レセプタクル。
- 前記スリーブ本体に、長手方向に延在するスリットを形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光レセプタクル。
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