JP2008008790A - クレードル装置、および地磁気センサを有する携帯型電子機器の消磁方法および着磁方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クレードル装置3は、地磁気センサ43を搭載した携帯電話機2とは別体で構成され、携帯電話機2が載置されたことを検知し、交互減衰磁束を生成して地磁気センサ43を消磁する、あるいは、直流電流による一定方向の磁束を生成して地磁気センサ43を着磁する制御部(検知回路51、制御回路52、コイル(インダクタ)53)を備えている。
【選択図】図4
Description
充電クレードル装置は、通常、上面に携帯電話機を載置あるいは装着可能な収容空間が形成された卓上ホルダを持ち、当該卓上ホルダ内に配設された回路基板と、卓上ホルダの収容空間内に突出した携帯電話機の充電用端子と、給電用の接続プラグが接続されるように回路基板に半田等により取り付けられたコネクタと、卓上ホルダの給電端子とは反対側にあって収容空間内へ突出し、携帯電話機の係合溝に係合するラッチとを備えて構成される。
図1(a)はクレードル装置、図1(b)は閉状態の携帯電話機2、図1(c)は開状態の携帯電話機2のそれぞれを示している。
受話筐体5および送話筐体6は、それぞれの端部が連結部7により連結されており、携帯電話機2は、連結部7を回動の中心として開閉可能である。受話筐体5および送話筐体6は、それぞれ概ね薄型直方体に形成されており、閉状態では互いに重ね合わされ、一方の筐体側から他方の筐体側を見たときに互いの輪郭が略一致するようになっている。
通話用のスピーカ39は、受話筐体5の連結部7とは反対側の端部5eの中央に設けられている。スピーカ39は、たとえばダイナミックスピーカにより構成されている。すなわち、音響信号(電気信号)が入力されるコイルと、コイルに挿通される磁石と、コイル又は磁石に固定される振動板とを有している。なお、スピーカ39は、磁気を利用して音響信号を音響に変換するものでもよいし、コンデンサスピーカ等の磁気を利用しないものでもよい。また、磁気を利用して音響信号を音響に変換するものである場合、リボンスピーカ等のダイナミックスピーカ以外のものでもよい。
メインアンテナ13は、送話筐体6の連結部7とは反対側の端部6eに内蔵されている。サブアンテナ14は、送話筐体6の側面側であって、送話筐体6中央とメインアンテナ13との間の位置において、送話筐体6に内蔵されている。メインアンテナ13およびサブアンテナ14はダイバーシティアンテナとして構成されている。たとえば、メインアンテナ13は、送受話やメールの送受信等に用いられ、常時利用される。サブアンテナ14は、音楽をダウンロードするときなど、音声通話時以外のデータ通信が行われるときにメインアンテナ13と併せて利用する。
なお、スピーカ15は、磁気を利用して音響信号を音響に変換するものでもよいし、コンデンサスピーカ等の磁気を利用しないものでもよい。また、磁気を利用して音響信号を音響に変換するものである場合、リボンスピーカ等のダイナミックスピーカ以外のものでもよい。
なお、マイクロフォン35は、磁気を利用して音響を音響信号に変換するものでもよいし、コンデンサマイクロフォン等の磁気を利用しないものでもよい。また、磁気を利用して音響を音響信号に変換するものである場合、リボンマイクロフォン等のダイナミックマイクロフォン以外のものでもよい。
開閉検出用センサ42は、磁気センサにより構成されている。たとえば、開閉検出用センサ42は、ホールICや磁気抵抗素子を含んで構成され、検出した磁界の所定方向の強さに応じた電位の信号を出力する。開閉検出用センサ42は、送話筐体6において、長手方向の中央付近(連結部7から、連結部7とは反対側の端部6eまでの間の中央付近)であって、側方側に設けられている。
なお、開閉検出用センサ42は、検出した磁界の強さが所定の閾値よりも大きいか否かに応じてオン信号又はオフ信号を出力するように構成されていてもよい。
なお、地磁気センサ43は、方位を特定する演算を行い、特定した方位に応じた信号を出力するように構成されていてもよい。地磁気センサ43は、送話筐体6において、長手方向の中央付近(連結部7から、連結部7とは反対側の端部6eまでの間の中央付近)であって、側方側に設けられている。より詳細には、地磁気センサ43は、開閉検出用センサ42よりも端部6e側に位置されている。
筐体18は、たとえば、机上などに載置される下部カバー18aと、下部18aに被せられる上部カバー18bとを備えている。下部カバー18aおよび上部カバー18bはたとえば樹脂により形成されている。上部カバー18bは、筐体18が載置される面に対して傾斜するように下部カバー18aに被せられており、筐体18は、載置される面(机面等)に対して傾斜する傾斜面18cを有する台形状に形成されている。
したがって、携帯電話機2は、クレードル装置3に載置したまま、使用状態に応じて開状態又は閉状態とすることができる。たとえばムービー再生など表示部9に画像を表示させる場合には開状態とし、充電のみを行う場合や音楽再生を行う場合には閉状態とすることができる。
携帯電話機2は、制御部31、通信処理部32、音響処理部33、画像処理部45、充電回路34を備えている。なお、音響処理部33は音響出力部の一例である。携帯電話機2は、この他にも、複数のGPS衛星から送出されるGPS信号を受信して処理し、現在地の地理的位置を割り出し、現在地周辺の地図データをディスプレイに表示させるGPS処理部等を有するが、図示は省略する。
たとえば、制御部31は、開閉検出用センサ42から検出した磁界の強さに応じた電位の信号が入力されると、当該信号に基づいて、検出された磁界の強さが所定の閾値よりも大きいか否か判定し、大きいときには閉状態であると判定し、そうでないときには開状態であると判定する。そして、たとえば、閉状態であると判定したときには表示部9による情報の表示を停止し、開状態であると判定したときには表示部9により情報の表示が実行されるように、画像処理部45の動作を制御するなど、開閉状態に応じた処理を実行する。
一方、音響処理部33は、マイクロフォン35からの音響信号を制御部31に出力する。制御部31に出力された音響信号は通信処理部32を介して送信される。また、音響処理部33は、通信処理部32により受信されて制御部31から出力された通話音声の音響信号、外部記憶装置に記憶された楽曲データに基づく音響信号等をミキシング、増幅するなどして、通話用のスピーカ39、報知等に利用されるスピーカ15に出力する。
検知回路51は、携帯電話機2がクレードル装置3に載置されたことを検知、すなわち、携帯電話機2の送話筐体6がクレードル装置3の筐体18の凹部25に嵌合したことを電気的に検知して制御回路52に対して検知信号を出力する。制御回路52は、検知回路51が前述した検知信号を出力したときに、コイル53に供給する電流を制御して交互減衰磁束、もしくは一定方向への磁束を生成し、携帯電話機2が内蔵する地磁気センサ43を、消磁もしくは所定の着磁状態に維持する。
以下、図5に示すフローチャートを参照しながら、図1〜図4に示す携帯電話機2に搭載された地磁気センサ43の消磁、もしくは着磁方法について説明する。
このとき、検知回路51は、充電器54による携帯電話機2の電池パック38の充電を開始するとともに(ステップS52)、制御回路52を起動してコイル53に対して電流を供給し、携帯電話機2に内蔵される地磁気センサ43に対して交流または直流磁場の印加を行う(ステップS53)。
図6(a)には、携帯電話機2がクレードル装置3に載置されたときの、地磁気センサ43と、電池パック38と、コイル53との位置関係が、図6(b)には、そのときに印加される交流磁場の方向およびその大きさが示されている。
上記のように、電流を流す向きを交互に変化させるとともに、都度、電流値を減少させる(交互減衰磁束)ことにより、携帯電話機2に搭載された地磁気センサ43の着磁は弱まり、最終的にほぼ消磁された状態になる。図中、矢印線は、経過時間を示す。
なお、ここでは、地磁気センサ43の着磁を消磁するように制御したが、着磁させることで着磁の状態を一定方向に維持することも効果的である。すなわち、制御回路52がコイル53に対し直流電流を供給することで、携帯電話機2に搭載された地磁気センサ43は、クレードル装置3に載置されることにより、常に一定方向に磁化されることになる。
なお、上記した実施形態によれば、携帯電話機2がクレードル装置3に載置されたことをスイッチ(接触)により検知することとしたが、非接触で検知する方法で代替してもよい。この場合、携帯電話機2およびクレードル装置3の両方に、送受信機が必要になる。また、上記した実施形態によれば、自動キャリブレーションを行わないクレードル装置3を想定しているが、携帯電話機2が自動キャリブレーションを行う場合もありうる。
また、携帯電話機2自身は、消磁、あるいは着磁のためのコイル等を持つ必要が無く、このため、携帯電話機2の小型化、コストダウンが可能である。更に、充電クレードルと併用することで、携帯電話機2を充電する処理と、消磁あるいは着磁のための処理とを同時に実行できる。
Claims (7)
- 地磁気センサを搭載した携帯型電子機器が装着されるクレ一ドル装置であって、
前記携帯型電子機器が装着されると、当該携帯型電子機器に対して磁束を発生させる磁束発生手段を備えるクレ一ドル装置。 - 地磁気センサを搭載した携帯型電子機器が装着されるクレ一ドル装置であって、
磁束を発生させるインダクタと、
前記携帯型電子機器が前記クレ一ドル装置に装着されたことを検知する検知部と、
前記携帯型電子機器が前記クレ一ドル装置に装着されたことを前記検知部が検知すると、前記インダクタに供給する電流を制御して交互減衰磁束を生成するように制御する制御回路と、
を有することを特徴とするクレ一ドル装置。 - 地磁気センサを搭載した携帯型電子機器が装着されるクレ一ドル装置であって、
磁束を発生させるインダクタと、
前記携帯型電子機器が前記クレ一ドル装置に装着されたことを検知する検知部と、
前記携帯型電子機器が前記クレ一ドル装置に装着されたことを前記検知部が検知すると、前記インダクタに供給する電流を制御して一定方向への磁束を生成するよう制御する制御回路と、
を有することを特徴とするクレ一ドル装置。 - 前記インダクタは、
前記携帯型電子機器が前記クレ一ドル装置に装着されたときに、前記携帯型電子機器が内蔵する電池パックの近傍に配置される請求項2又は3に記載のクレ一ドル装置。 - 前記携帯型電子機器が前記クレ一ドル装置に装着されたときに、前記携帯型電子機器が内蔵する電池パックを充電する充電器、
を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のクレ一ドル装置。 - 地磁気センサを有する携帯型電子機器の消磁方法であって、
前記携帯型電子機器がクレ一ドル装置に装着されたことを検知するステップと、
前記携帯型電子機器が前記クレ一ドル装置に装着されたことを検知したときに、前記クレ一ドル装置が備えるインダクタに電流を供給して交互減衰磁束を生成し、前記携帯型電子機器の消磁を行うステップと、
を有する携帯型電子機器の消磁方法。 - 地磁気センサを有する携帯型電子機器の着磁方法であって、
前記携帯型電子機器がクレ一ドル装置に装着されたことを検知するステップと、
前記携帯型電子機器が前記クレ一ドル装置に装着されたことを検知したときに、前記クレ一ドル装置が備えるインダクタに電流を供給して一定方向への磁束を生成し、前記携帯型電子機器の着磁を行うステップと、
を有する携帯型電子機器の着磁方法。
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