JP2008008240A - 蒸発燃料処理装置の診断方法及び診断装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置の診断方法及び診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料ポンプやその燃料ポンプの近傍に燃温検出手段が備えられる場合においても温度条件が満足されるか否かの判定に誤判定が生じないようにする。
【解決手段】燃温検出手段(23)により検出される燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温検出値に基づき、エンジン始動時燃温からエンジン停止時燃温までの燃温上昇代を算出する処理手順と、この算出される燃温上昇代が第1の判定値を超えているときに、エンジン停止後にパージコントロールバルブ(11)、ドレンカットバルブ(12)及び圧力検出手段(13)を用いてのリークがあるか否かの診断を開始する処理手順とを含む蒸発燃料処理装置の診断方法において、エンジン始動により燃料ポンプ(15)が働いて燃料タンク内の燃料が攪拌され、燃料タンク内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときの燃温検出値を前記エンジン始動時燃温として設定する処理手順をエンジンコントローラ(21)が含む。
【選択図】図1

Description

本発明は蒸発燃料処理装置の診断方法及び診断装置、特にエンジン停止後に、いわゆるEONV診断を行うものに関する。
燃料タンクの天井に燃料タンク内の燃料蒸気温度と燃料タンク内の燃料蒸気圧力とをそれぞれ検出するセンサを設けておき、エンジン停止後にこれらセンサにより検出される燃料蒸気温度と燃料蒸気圧力とに基づいてリーク診断を行うものがある(特許文献1参照)。
米国特許第6321727号明細書
ところで、いわゆるEONV診断では、エンジン停止後に燃料タンクよりパージコントロールバルブまでの流路のガス圧力が大気圧よりも低い圧力へと変化することを利用するので、現状のEONV制御では、燃温検出手段により検出される燃料タンク内の液体の燃温検出値について、次の温度条件1が満足される場合にEONV診断を開始し、次の温度条件2が満足される場合にEONV診断を実行している。
温度条件1:車両走行開始時燃温(エンジン始動時燃温)より車両走行終了時燃温(エ ンジン停止時燃温)までの燃温上昇代が第1の判定値以上あること。
温度条件2:エンジン停止により診断を開始するが、この診断開始時燃温より診断終了 時燃温までの燃温下降代が第2の判定値以上あること。
このため、現状のEONV診断では、イグニッションスイッチのOFFよりONへの切換時の燃温検出値を車両走行開始時燃温(エンジン始動時燃温)として、またイグニッションスイッチのONよりOFFへの切換時の燃温検出値を診断開始時燃温としてそれぞれサンプリングしているのであるが、燃温検出手段が、燃料タンク内の下方にあって燃料タンク内の液体燃料を燃料噴射弁に向けて吐出する燃料ポンプやその燃料ポンプの近傍に備えられる場合に、この燃料検出手段は燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温を検出することになるので、現状のEONV診断によれば、上記各温度条件が満足されるか否かの判定に誤判定が生じることが実験により新たに判明している。すなわち、現状のEONV診断では、診断開始時燃温から診断終了時燃温までの燃温下降代を大きく見積もり過ぎ、実際には燃温下降代が第2の判定値を超えるはずがないのに第2の判定値を超えていると誤判定し、EONV診断を実行している可能性がある。
また、現状のEONV診断では、ホットリスタート時に車両走行開始時燃温(エンジン始動時燃温)から車両走行終了時燃温(エンジン停止時燃温)までの燃温上昇代を大きく見積もり過ぎ、実際には燃温上昇代が第1の判定値を超えるはずがないのに、第1の判定値を超えていると誤判定し、EONV診断を開始している可能性がある。
そこで本発明は、燃料タンク内の下方にあって燃料タンク内の液体燃料を燃料噴射弁に向けて吐出する燃料ポンプやその燃料ポンプの近傍に燃温検出手段が備えられる場合においても、上記の各温度条件が満足されるか否かの判定に誤判定が生じないようにする診断方法及び診断装置を提供することを目的とする。
本発明は、燃料タンクで発生する燃料蒸気を導いて吸着させるキャニスタと、このキャニスタとスロットル弁下流の吸気管とを連通するパージ通路と、このパージ通路を開閉するパージコントロールバルブと、前記キャニスタの大気開放口を開閉するドレンカットバルブと、前記燃料タンクより前記パージコントロールバルブまでの流路の圧力を検出する圧力検出手段と、燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温を検出する燃温検出手段とを備え、前記燃温検出手段により検出される燃温検出値に基づき、エンジン始動時燃温からエンジン停止時燃温までの燃温上昇代を算出し、この算出される燃温上昇代が第1の判定値を超えているときに、エンジン停止後に前記パージコントロールバルブ、ドレンカットバルブ及び圧力検出手段を用いてのリークがあるか否かの診断を開始するようにした蒸発燃料処理装置の診断方法において、エンジン始動により燃料ポンプが働いて燃料タンク内の燃料が攪拌され、燃料タンク内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときの前記燃温検出値を前記エンジン始動時燃温として設定する。
また、本発明は、燃料タンクで発生する燃料蒸気を導いて吸着させるキャニスタと、このキャニスタとスロットル弁下流の吸気管とを連通するパージ通路と、このパージ通路を開閉するパージコントロールバルブと、前記キャニスタの大気開放口を開閉するドレンカットバルブと、前記燃料タンクより前記パージコントロールバルブまでの流路の圧力を検出する圧力検出手段と、燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温を検出する燃温検出手段とを備え、前記燃温検出手段により検出される燃温検出値に基づき、エンジン停止後の診断開始時燃温から診断終了時燃温までの燃温下降代を算出し、この算出される燃温下降代が第2の判定値を超えているときに、エンジン停止後に前記パージコントロールバルブ、ドレンカットバルブ及び圧力検出手段を用いてのリークがあるか否かの診断を実行するようにした蒸発燃料処理装置の診断方法において、エンジン停止後に燃料タンク内の液体燃料における熱の対流が収まるときの前記燃温検出値を前記診断開始時燃温として設定する。
燃温検出手段が燃料タンク内における液体燃料下層部の燃温を検出している場合に、エンジン停止後には燃料タンク内における液体燃料上層部と液体燃料下層部とで燃温が分離し液体燃料下層部の燃温のほうが液体燃料上層部の燃温より低くなっており、この状態からホットリスタートを実行すると、燃料ポンプによる液体燃料の攪拌効果によりホットリスタート直後に、液体燃料下層部の燃温が上に凸の曲線で急激に上昇して液体燃料全体の平均の燃温となる。このため、エンジン始動時の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温検出値をエンジン始動時燃温としたのでは、エンジン始動時燃温からエンジン停止時燃温までの燃温上昇代を実際の液体燃料下層部の燃温上昇代より大きく見積もり過ぎることになるのであるが、本発明によれば、エンジン始動により燃料ポンプが働いて燃料タンク内の液体燃料が攪拌され、燃料タンク内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときの燃温検出値をエンジン始動時燃温として設定するので、燃温検出手段が、燃料タンク内の下方にあって燃料タンク内の液体燃料を燃料噴射弁に向けて吐出する燃料ポンプやその燃料ポンプの近傍に備えられる場合であっても、エンジン始動時燃温から車両走行終了時燃温までの液体燃料下層部の燃温上昇代を正確に測定することができる。
エンジン停止後には燃料タンク内の液体燃料における熱の対流により液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温より分離して下降するため、分離する前の液体燃料下層部の燃温検出値を診断開始時燃温としたのでは、診断開始時燃温から診断終了時燃温までの燃温下降代を実際の液体燃料下層部の燃温下降代より大きく見積もりすぎることになるのであるが、本発明によれば、エンジン停止後に燃料タンク内の液体燃料における熱の対流が収まるときの燃温検出値を診断開始時燃温として設定するので、燃温検出手段が、燃料タンク内の下方にあって燃料タンク内の液体燃料を燃料噴射弁に向けて吐出する燃料ポンプやその燃料ポンプの近傍に備えられる場合であっても、診断開始時燃温から診断終了時燃温までの液体燃料下層部の燃温下降代を正確に測定することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は蒸発燃料処理装置の診断方法の実施に直接使用する蒸発燃料処理装置の診断装置の概略構成図を示している。
図1において、蒸発燃料処理装置は、主に、第1通路2、キャニスタ4、第2通路6(パージ通路)、パージコントロールバルブ11とを備えている。
燃料タンク1上部の燃料蒸気(ベーパ)は、第1通路2を介してキャニスタ4に導かれ、燃料粒子(ガソリン粒子)だけがキャニスタ4内の活性炭4aに吸着され、残りの空気はキャニスタ4の鉛直下部(図ではキャニスタ4の上部に示している)に設けた大気開放口5より外部に放出される。
キャニスタ4は、スロットル弁7下流の吸気管8と第2通路6で連通され、この第2通路6にステップモータで駆動される常閉のパージコントロールバルブ11が設けられている。一定の条件(たとえばエンジン暖機完了後の低負荷域)で、エンジンコントローラ21からの信号を受けてパージコントロールバルブ11が開かれると、スロットル弁7下流に大きく発達する、大気圧より小さな圧力によりキャニスタ4の大気開放口5から新気がキャニスタ4内に導かれる。この新気で活性炭4aからガソリン粒子が新気とともに第2通路6を介して吸気管8内に導入され、燃料噴射弁9からの噴射燃料と共に燃焼室で燃やされる。なお、燃料ポンプ15により燃料タンク1内の燃料が燃料配管16を介して燃料噴射弁9へと供給されている。
上記の第2通路6はキャニスタ4からパージコントロールバルブ11までのキャニスタ側通路6aと、パージコントロールバルブ11から吸気管8出口までの吸気管側通路6bとからなっている。
一方、キャニスタ4の大気開放口5に常開のドレンカットバルブ12が設けられている。このドレンカットバルブ12は、リーク診断時に閉じて、パージコントロールバルブ111より燃料タンク1までの流路を閉空間とするために必要となるものである。
また、キャニスタ側第2通路6aに圧力センサ13(圧力検出手段)が設けられ、この圧力センサ13はリーク診断時に閉空間とされた流路の圧力(絶対圧)に比例した電圧を出力する。
マイコンからなるエンジンコントローラ21では、上記2つのバルブ(パージコントロールバルブ11とドレンカットバルブ12)と圧力センサ13とを用いて、燃料タンク1よりパージコントロールバルブ11までの流路にリークがあるか否かの診断をエンジンの停止後に行う。
このエンジン停止後に行われるリーク診断は、EONV診断と称されるものである。このEONV診断を簡単に説明すると、これは、エンジン停止後の燃温低下に伴うガス圧力の低下が大気圧でとどまるものでなく、大気圧より低い圧力へと低下することを利用するものである。すなわち、エンジン停止後に所定のタイミングでドレンカットバルブ12を閉じると、ガス圧力は大気圧より低い圧力へと低下してゆく。ガス圧力の低下の程度は、燃料タンク1よりパージコントロールバルブ11までの流路にリークがあるか否かで変化し、燃料タンク1よりパージコントロールバルブ11までの流路にリークが生じているときには、リークが生じていないときよりガス圧力が低下してゆかない。そこで、圧力変化を監視するために所定の診断期間を定めておき、所定の診断期間が経過するタイミング(診断終了タイミング)でガス圧力をサンプリングし、大気圧とこのサンプリングされる診断終了時のガス圧力との差を算出し、この大気圧からの圧力差と所定の判定値とを比較し、大気圧からの圧力差が判定値を超えていればリークはないと、これに対して大気圧からの圧力差が判定値以下であるときにはリークがあると診断することができる。このようなエンジン停止後にガス圧力が大気圧P0未満に低下することを用いたリーク診断をEONV診断(engine-off natural vacuum test)と称している(US6321727B1参照)。
こうしたEONV診断では、診断の前提として車両の走行期間中(エンジンの運転期間中)に燃料タンク1内の液体燃料の燃温が上昇することを期待している。逆に言えば、車両走行期間中に燃料タンク1内の液体燃料の燃温がそれほど上昇しなかったときには、エンジン停止後にガス圧力が大気圧P0より十分低い圧力へと低下することを期待できないので、EONV診断を開始することができない。
そこで、車両走行開始時燃温TFS(エンジン始動時燃温)と、車両走行終了時燃温TFE(エンジン停止時燃温)とをサンプリングし、車両走行開始時燃温から車両走行終了時燃温までの燃温上昇代(=TFE−TFS)と第1の判定値TFCHNOK1とを比較することにより車両走行期間中に(エンジン運転期間中に)第1の判定値TFCHNOK1以上の燃温の上昇があったか否かを判定し、第1の判定値TFCHNOK1以上の燃温の上昇があったときに温度条件1が成立したと判断し(温度条件1フラグ=1)、EONV診断を開始することとしている。
また、エンジン停止後の診断開始時燃温TFEOと、診断終了時燃温TFEOENとをサンプリングし、診断開始時燃温から診断終了時燃温までの燃温下降代(=TFEO−TFEOEN)と第2の判定値TFCHNOK2とを比較することにより診断期間tme中に第2の判定値TFCHNOK2以上の燃温の下降があったか否かを判定し、第2の判定値TFCHNOK2以上の燃温の下降があったときに温度条件2が成立したと判断し(温度条件2フラグ=1)、EONV診断を実行することとしている。
さて、燃料タンク1内の液体燃料全体の燃温は常に均一ではなく、また燃温センサ23(燃温検出手段)は定まった位置にあるため、車両走行開始時燃温から車両走行終了時燃温までの燃温上昇代や診断開始時燃温から診断終了時燃温までの燃温下降代を正確に測定できていないことが新たに判明した。これについて説明すると、図2はt1でイグニッションスイッチ22をONからOFFに切換えた後の液体燃料の燃温変化を示している。実験によれば、燃料タンク1内における液体燃料上層部と液体燃料下層部とで燃温の変化のし方が異なり、液体燃料上層部の燃温はt1のタイミングでの燃温からゆっくりと低下してゆくのに対し(細実線参照)、液体燃料下層部の燃温はt1のタイミングから比較的早く低下し、つまり液体燃料上層部の燃温から離れて低下し、その後に液体燃料上層部の燃温に向かって収束してゆく(太実線参照)ことが新たに判明している。このようにエンジン停止後に、液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温から分離する理由は、図3に示したように、燃料タンク1内の液体燃料における熱の対流により、暖かい液体燃料は上層へ、冷たい液体燃料は下層へと移動するため、一時的に燃温の高い液体燃料部と燃温の低い液体燃料部とに分離するためと思われる。つまり、燃料タンク1内の液体燃料における熱の対流が落ち着くt11のタイミングまでは、液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温から離れてゆくこととなる。
ここで、燃料ポンプ15の取付位置は燃料タンク1の下方にあり、燃温センサ23は、この燃料ポンプ15に付属して設けられているため、結果的に燃温センサ23は液体燃料下層部の燃温を検出していることになる。
現状のEONV診断では、図2におけるt1での液体燃料下層部の燃温検出値を診断開始時燃温TFEOとしてサンプリングし、この診断開始時燃温TFEOから診断終了時燃温TFEOENまでの燃温下降代を算出し、この燃温下降代と第2の判定値TFCHNOK2とを比較している。しかしながら、エンジン停止直後に生じている、燃料タンク1内の液体燃料における上記の熱の対流を考えると、液体燃料下層部においては熱の対流が落ち着くt11での燃温検出値が、診断開始時燃温TEEOとなる。従って、現状のEONV診断では、診断開始時燃温TFEOから診断終了時燃温TFEOENまでの燃温下降代を実際の液体燃料下層部の燃温下降代(図2参照)より大きく見積もり過ぎ、実際には燃温下降代が第2の判定値TFCHNOK2を超えるはずがないのに第2の判定値TFCHNOK2を超えている、つまり期待するほど診断期間中に燃料タンク1内の液体燃料下層部の燃温が下降していないのに、期待するほど診断期間中に燃料タンク1内の液体燃料下層部の燃温が下降している(温度条件1が成立している)と誤判定しEONV診断を実行している可能性がある。
そこで本発明では、エンジン停止後に燃料タンク内の液体燃料における熱の対流により液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温より分離して下降し、液体燃料における熱の対流が収まるときの燃温検出値(図2でいえばt11のタイミングでの燃温検出値)を診断開始時燃温TFEOとして設定する。すなわち、エンジン停止後には液体燃料における熱の対流により液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温より分離して下降するため、分離する前の液体燃料下層部の燃温を診断開始時燃温TFEOとしたのでは、診断開始時燃温TFEOから診断終了時燃温TFEOENまでの燃温下降代を大きく見積もり過ぎることになるのであるが、本発明によれば、エンジン停止後に液体燃料における熱の対流により液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温より分離して下降し、液体燃料における熱の対流が収まるときの燃温検出値を診断開始時燃温TFEOとして設定するので、燃温センサ23が、燃料タンク1内の下方にあって燃料タンク1内の液体燃料を燃料噴射弁9に向けて吐出する燃料ポンプ15やその燃料ポンプ15の近傍に備えられる場合であっても、診断開始時燃温から診断終了時燃温までの液体燃料下層部の燃温下降代を正確に測定することができる。
一方、図4はホットリスタートからの燃料タンク内の液体燃料の燃温変化を示している。実験によれば、液体燃料下層部の燃温は、イグニッションスイッチ22をOFFからONに切換えた(エンジン始動)t21のタイミングより直線的に増加するのではなく、上に凸の曲線で急激に上昇しその後は緩やかな直線で上昇することが新たに判明している。ホットリスタート直後に、液体燃料下層部の燃温が上に凸の曲線で急激に上昇する理由は、次のようなものである。すなわち、ホットリスタート直前には、前述したように、液体燃料下層部の燃温は液体燃料上層部の燃温から分離している。つまり、暖かい液体燃料は上層部に、冷たい液体燃料は下層部に集まっている。この状態で、エンジンが始動され燃料ポンプ15により下層部の冷たい液体燃料が吸い出されることによって、下層部の液体燃料と上層部の液体燃料とが攪拌されると、図5に示したように、上層部の暖かい液体燃料が下層部に降りてくるのであり、これにより液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温に向けて一気に上昇するためと思われる。
現状のEONV診断では、図4におけるt21での液体燃料下層部の燃温検出値を車両走行開始時燃温(エンジン始動時燃温)TFSとしてサンプリングしている。しかしながら、ホットリスタート直後の燃料ポンプ15による液体燃料の攪拌効果を考えると、液体燃料下層部においては攪拌によって液体燃料上層部と液体燃料下層部の平均の燃温となるt22での液体燃料下層部の燃温検出値が、車両走行開始時燃温TFSとなる。従って、ホットリスタート後の現状のEONV診断では、車両走行開始時燃温TFSから車両走行終了時燃温(エンジン停止時燃温)TFEまでの燃温上昇代を実際の液体燃料下層部の燃温上昇代(図4参照)より大きく見積もり過ぎ、実際には燃温上昇代が第1の判定値TFCHNOK1を超えるはずがないのに、第1の判定値TFCHNOK1を超えている、つまり期待するほど車両の走行期間中に燃料タンク1内の液体燃料下層部の燃温が上昇していないのに、期待するほど車両の走行期間中に燃料タンク1内の液体燃料下層部の燃温が上昇している(温度条件2が成立している)と誤判定しEONV診断を実行している可能性がある。
そこで本発明では、エンジン始動により燃料ポンプ15が働いて燃料タンク1内の液体燃料が攪拌され、燃料タンク1内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときの燃温検出値(図4でいえばt22のタイミングでの液体燃料下層部の燃温)を車両走行開始時燃温TFSとして設定する。すなわち、液体燃料上層部と液体燃料下層部とで燃温が分離し液体燃料下層部の燃温のほうが液体燃料上層部の燃温より低くなっているホットリスタート時に、液体燃料下層部の燃温を車両走行開始時燃温TFSとしたのでは、車両走行開始時燃温TFSから車両走行終了時燃温TFEまでの燃温上昇代を大きく見積もり過ぎることになるのであるが、本発明によれば、エンジン始動により燃料ポンプ15が働いて燃料タンク1内の液体燃料が攪拌され、燃料タンク内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときの燃温検出値を前記車両走行開始時燃温TFSとして設定するので、燃温センサ23が、燃料タンク1内の下方にあって燃料タンク1内の液体燃料を燃料噴射弁9に向けて吐出する燃料ポンプ15やその燃料ポンプ15の近傍に備えられる場合であっても、車両走行開始時燃温から車両走行終了時燃温までの液体燃料下層部の燃温上昇代を正確に測定することができる。
エンジンコントローラ21で実行されるこの制御を以下のフローチャートに基づいて詳述する。
図6は温度条件1フラグを設定するためのもので、一定時間毎(例えば100ms毎)に実行する。
ステップ1では温度条件1判定済みフラグをみる。この温度条件1判定済みフラグはエンジンの始動時にゼロに初期設定されているので、ステップ2に進み車両走行開始時燃温セット済みフラグをみる。この車両走行開始時燃温セット済みフラグはゼロに初期設定されているので、ステップ3、4に進み、イグニッションスイッチ22の今回の状態と前回の状態をみる。今回にイグニッションスイッチ22がONであり、かつ前回にイグニッションスイッチ22がOFFであった、つまりイグニッションスイッチ22のOFFよりONへの切換時(始動時)にはステップ5に進みタイマを起動する(タイマ値tm1=0)。このタイマは、イグニッションスイッチ22のOFFよりONへの切換時からの経過時間を計測するためのものである。
今回にイグニッションスイッチ22がONであり、かつ前回にもイグニッションスイッチ22がONであった、つまりイグニッションスイッチ22が継続してON状態にあるときにはステップ3、4よりステップ6に進みタイマ値tm1と所定の第1ディレイ時間DLY1とを比較する。所定の第1ディレイ時間DLY1は、燃料ポンプ15による液体燃料の攪拌により液体燃料下層部の燃温が、液体燃料上層部と液体燃料下層部の平均燃温になるまでの時間(図4のt21〜t22)で、予め適合しておく(例えば3〜5分程度)。エンジン始動後に初めてステップ6に進んできたときにはタイマ値tm1が第1ディレイ時間DLY1未満であるので、ステップ7に進みタイマ値tm1を制御周期の分だけインクリメントする。
ステップ7でのタイマ値tm1のインクリメントを繰り返すと、やがてタイマ値tm1が第1ディレイ時間DLY1以上となる。このときにはステップ6よりステップ8に進み、燃温センサ23(燃温検出手段)により検出される液体燃料下層部の燃温TFKを車両走行開始時燃温TFS(エンジン始動時燃温)としてセットする。これで、車両走行開始時燃温TFSのセットを終了するので、ステップ9で車両走行開始時燃温セット済みフラグ=1とする。
この車両走行開始時燃温セット済みフラグ=1により次回からはステップ2よりステップ10以降に進む。ステップ10、11では、イグニッションスイッチ22の今回の状態と前回の状態をみる。今回にイグニッションスイッチ22がOFFであり、かつ前回にイグニッションスイッチ22がONであった、つまりイグニッションスイッチ22のONよりOFFへの切換時(エンジン停止時)にはステップ12に進み燃温センサ23により検出される液体燃料下層部の燃温TFKを車両走行終了時燃温TFE(エンジン停止時燃温)としてセットする。
ステップ13では、この車両走行終了時燃温TFEから前記車両走行開始時燃温TFSを差し引いた値である液体燃料下層部の車両走行中における燃温上昇代(=TFE−TFS)と第1の判定値TFCHNOK1とを比較する。第1の判定値TFCHNOK1は、車両走行中に期待される液体燃料下層部の燃温上昇代で、予め適合しておく。液体燃料下層部の車両走行中における燃温上昇代が第1の判定値TFCHNOK1以上であれば、イグニッションキースイッチ22OFF後の燃温上昇が期待できると判断し、ステップ14に進んで温度条件1フラグ=1とする。これに対して、液体燃料下層部の車両走行中における燃温上昇代が第1の判定値TFCHNOK1未満であるときには、イグニッションキースイッチ22OFF後の燃温上昇が期待できない、従ってこのままEONV診断を開始したのでは誤診断が生じると判断し、ステップ13よりステップ15に進んで温度条件1フラグ=0とする。これで温度条件1が成立しているかどうかの判定が終了するので、ステップ16では温度条件1判定済みフラグ=1とする。この温度条件1判定済みフラグ=1により次回からはステップ1よりステップ2以降に進むことができない。
図7は温度条件2フラグを設定するためもので、図6のフローに続けて一定時間毎(例えば100ms毎)に実行する。
ステップ21では温度条件1フラグ(図6のフローにより設定済み)をみる。温度条件1フラグ=0であるときにはイグニッションキースイッチ22OFF後の燃温上昇が期待できないので、ステップ22以降に進むことなくそのまま今回の処理を終了する。
温度条件1フラグ=1であるときにはイグニッションキースイッチ22OFF後の燃温上昇が期待できるためステップ22に進み、温度条件2判定済みフラグをみる。この温度条件2判定済みフラグはエンジン始動時にゼロに初期設定されているので、ステップ23に進み、診断開始時燃温セット済みフラグをみる。この診断開始時燃温セット済みフラグはエンジン始動時にゼロに初期設定されているので、ステップ24、25に進み、イグニッションスイッチ22の今回の状態と前回の状態をみる。今回にイグニッションスイッチ22がOFFであり、かつ前回にイグニッションスイッチ22がONであった、つまりイグニッションスイッチ22のONよりOFFへの切換時にはステップ26に進みタイマを起動する(タイマ値tm2=0)。このタイマは、イグニッションスイッチ22のONよりOFFへの切換時からの経過時間を計測するためのものである。
今回にイグニッションスイッチ22がOFFであり、かつ前回にもイグニッションスイッチ22がOFFであった、つまりイグニッションスイッチ22が継続してOFF状態にあるときにはステップ24、25よりステップ27に進みタイマ値tm2と所定の第2ディレイ時間DLY2とを比較する。所定の第2ディレイ時間DLY2は、エンジン停止時よりエンジン停止後に液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温からの分離を完了するまでの時間(図2のt1〜t11)で、予め適合しておく(例えば3〜5分程度)。エンジン停止後に初めてステップ27に進んできたときにはタイマ値tm2は第2ディレイ時間DLY2未満であるので、ステップ28に進みタイマ値tm2を制御周期の分だけインクリメントする。
ステップ28でのタイマ値tm2のインクリメントを繰り返すと、やがてタイマ値Tm2が第2ディレイ時間DLY2以上となる。このときにはステップ27よりステップ29に進み、燃温センサ23により検出される液体燃料下層部の燃温TFKを診断開始時燃温TFEOとしてセットする。これで、診断開始時燃温TFEOのセットを終了するので、ステップ30で診断開始時燃温セット済みフラグ=1とした後、ステップ28の操作を実行する。
この診断開始時燃温セット済みフラグ=1により次回からはステップ23よりステップ31以降に進む。ステップ31では、タイマ値tm2と診断期間tmeを比較する。診断期間tmeは診断開始より診断終了までの期間を定めるもので、予め設定しておく。タイマ値tm2が診断期間tme未満であるときにはステップ32に進み、タイマ値tm2を制御周期の分だけインクリメントする。ステップ32でのこのタイマ値tm2のインクリメントを繰り返すと、やがてタイマ値tm2が診断期間tme以上となる。このときには、診断終了時であると判断し、ステップ31よりステップ33に進み燃温センサ23により検出される液体燃料下層部の燃温TFKを診断終了時燃温TFEOENとしてセットする。
ステップ34では前記診断開始時温度TFEOからこの診断終了時温度TFEOを差し引いた値である液体燃料下層部の診断期間中における燃温降下代(=TFEO−TFEOEN)と第2の判定値TFCHNOK2とを比較する。第2の判定値TFCHNOK2は、エンジン停止後に期待される液体燃料下層部の燃温下降代で、予め適合しておく。液体燃料下層部の診断期間中における燃温下降代が第2の判定値TFCHNOK2以上であれば、診断期間中にガス圧力の十分な圧力低下を期待できると判断し、ステップ35に進んで温度条件2フラグ=1とする。これに対して、液体燃料下層部の診断期間中における燃温下降代が第2の判定値TFCHNOK2未満であるときには、診断期間中の十分な液体燃料の燃温下降が期待できない、従ってこのままEONV診断を実行したのでは誤診断が生じると判断し、ステップ34よりステップ36に進んで温度条件2フラグ=0とする。
これで温度条件2が成立しているかどうかの判定が終了するので、ステップ37では温度条件2判定済みフラグ=1とする。この温度条件2判定済みフラグ=1により次回からはステップ22よりステップ23以降に進むことができない。
図示しないEONV診断ルーチンでは、このようにして設定された温度条件2フラグをみて、温度条件2フラグ=1であるときにだけ、圧力センサ13により検出される診断終了時のガス圧力に基づいてEONV診断が実行される。
ここで、本実施形態の作用効果を説明する。
燃温センサ23が燃料タンク1内における液体燃料下層部の燃温を検出している場合に、エンジン停止後には燃料タンク1内における液体燃料上層部と液体燃料下層部とで燃温が分離し液体燃料下層部の燃温のほうが液体燃料上層部の燃温より低くなっており、この状態からホットリスタートを実行すると、燃料ポンプ15による液体燃料の攪拌効果によりホットリスタート直後に、液体燃料下層部の燃温が上に凸の曲線で急激に上昇して液体燃料全体の平均の燃温となる。このため、エンジン始動時の燃料タンク1内の液体燃料下層部の燃温検出値を車両走行開始時燃温TFS(エンジン始動時燃温)としたのでは、車両走行開始時燃温TFS(エンジン始動時燃温)から車両走行終了時燃温TFE(エンジン停止時燃温)までの燃温上昇代を実際の液体燃料下層部の燃温上昇代より大きく見積もり過ぎることになるのであるが、本実施形態(請求項1、2、7、8に記載の発明)によれば、エンジン始動により燃料ポンプ15が働いて燃料タンク1内の液体燃料が攪拌され、燃料タンク1内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときの燃温検出値、具体的にはエンジン始動より所定のディレイ時間DLY1が経過したときの液体燃料下層部の燃温検出値を車両走行開始時燃温TFS(エンジン始動時燃温)として設定するので(図6のステップ6、8参照)、燃温センサ23(燃温検出手段)が、燃料タンク1内の下方にあって燃料タンク1内の液体燃料を燃料噴射弁9に向けて吐出する燃料ポンプ15やその燃料ポンプ15の近傍に備えられる場合であっても、車両走行開始時燃温から車両走行終了時燃温までの液体燃料下層部の燃温上昇代を正確に測定することができる。
エンジン停止後には燃料タンク1内の液体燃料における熱の対流により液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温より分離して下降するため、分離する前の液体燃料下層部の燃温検出値であるエンジン停止時の燃温検出値を診断開始時燃温TFEOとしたのでは、診断開始時燃温TFEOから診断終了時燃温TFEOENまでの燃温下降代を実際の液体燃料下層部の燃温下降代より大きく見積もり過ぎることになるのであるが、本実施形態(請求項4、5、10、11に記載の発明)によれば、エンジン停止後に燃料タンク1内の液体燃料における熱の対流により液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温より分離して下降し、燃料タンク1内の液体燃料における熱の対流が収まるときの燃温検出値、具体的にはエンジン停止より所定のディレイ時間DLY2が経過したときの燃温検出値を診断開始時燃温TFEOとして設定するので(図7のステップ27、29参照)、燃温センサ23(燃温検出手段)が、燃料タンク1内の下方にあって燃料タンク1内の液体燃料を燃料噴射弁9に向けて吐出する燃料ポンプ15やその燃料ポンプ15の近傍に備えられる場合であっても、診断開始時燃温から診断終了時燃温までの液体燃料下層部の燃温下降代を正確に測定することができる。
図8は第2実施形態の温度条件1フラグを設定するためのもので、第1実施形態の図6と置き換わるものである。図6と同一部分には同一のステップ番号を付けている。
さて、第1実施形態の第1ディレイ時間DLY1は一定値であるので、第1ディレイ時間DLY1を適合したときの環境条件から外れたときに、第1ディレイ時間DLY1が実際と合わなくなることが考えられる。そこで、第2実施形態では、燃温検出値に基づいてエンジン始動後の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温上昇速度を算出し、このエンジン始動後の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温上昇速度に基づいてエンジン始動後に燃料タンク1内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になったか否かを判定するようにしたものである。従って、第1実施形態の図6と相違する部分は車両走行開始時燃温TFSを設定する部分である(ステップ41〜45)。
具体的に説明すると、イグニッションスイッチ22のOFFよりONへの切換時にはステップ41に進み、燃温センサ23により検出される液体燃料下層部の燃温TFKを燃温前回値TFS1としてセットする。
イグニッションスイッチ22が継続してON状態にあるときにはステップ3、4よりステップ42に進み燃温センサ23により検出される液体燃料下層部の燃温TFKを燃温今回値TFS2としてセットする。
ステップ43では、制御周期当たりの液体燃料下層部の燃温上昇分、つまり始動直後の液体燃料下層部の燃温上昇速度ΔTFS(=TFS2−TFS1)を算出し、この燃温上昇速度ΔTFSと所定の上昇速度TFUP(一定値)とを比較する。所定の上昇速度TFUPは、液体燃料下層部の燃温上昇速度ΔTFSが小さくなったか否か、つまり液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部と液体燃料下層部の平均の燃温に落ち着いたか否かを判定するための値である。ホットリスタート直後であれば液体燃料下層部の燃温上昇速度ΔTFSが一定所定の上昇速度TFUP以上であるのでステップ44に進み、燃温今回値TFS2の値を燃温前回値TFS1に移して、今回の処理を終了する。
次回より、ステップ3、4より再びステップ42、43に進んで液体燃料下層部の燃温上昇速度ΔTFSを算出し、ステップ43で液体燃料下層部の燃温上昇速度ΔTFSと所定の上昇速度TFUPを比較する。液体燃料下層部の燃温上昇速度ΔTFSが所定の上昇速度TFUP以上であればステップ44に進み、燃温今回値TFS2の値を燃温前回値TFS1に移して、今回の処理を終了する。ステップ42、43、44の操作を繰り返していればやがて液体燃料下層部の燃温上昇速度ΔTFSが所定の上昇速度TFUP未満となる。このときには、液体燃料下層部の燃温が燃料ポンプ15による液体燃料の攪拌により液体燃料上層部と液体燃料下層部の平均の燃温に落ち着いたと判断しステップ45に進んで燃温センサ23により検出される液体燃料下層部の燃温TFKを車両走行開始時燃温TFS(エンジン始動時燃温)としてセットする。これで、車両走行開始時燃温TFSのセットを終了するので、ステップ9で車両走行開始時燃温セット済みフラグ=1とする。
図9は第2実施形態の温度条件2フラグを設定するためのもので、第1実施形態の図7と置き換わるものである。図7と同一部分には同一のステップ番号を付けている。
さて、第1実施形態の第2ディレイ時間DLY2は一定値であるので、第2ディレイ時間DLY2を適合したときの環境条件から外れたときに、第2ディレイ時間DLY2が実際と合わなくなることが考えられる。そこで、第2実施形態では、燃温検出値に基づいてエンジン停止後の液体燃料下層部の燃温下降速度を算出し、このエンジン停止後の液体燃料下層部の燃温下降速度に基づいてエンジン停止後に燃料タンク1内の液体燃料における熱の対流が収まったか否かを判定するようにしたものである。従って、第1実施形態の図7と相違する部分は診断開始時燃温TFEOを設定する部分である(ステップ51〜55)。
具体的に説明すると、診断開始時燃温セット済みフラグ=0である場合に、イグニッションスイッチ22のONよりOFFへの切換時にはステップ24、25よりステップ51に進み、燃温センサ23により検出される液体燃料下層部の燃温TFKを燃温前回値EOS1としてセットする。
イグニッションスイッチ22が継続してOFF状態にあるときにはステップ24、25よりステップ52に進み燃温センサ23により検出される液体燃料下層部の燃温TFKを燃温今回値EOS2としてセットする。
ステップ53では、制御周期当たりの液体燃料下層部の燃温下降分、つまりエンジン停止直後の液体燃料下層部の燃温下降速度ΔEOS(=EOS1−EOS2)を算出し、この液体燃料下層部の燃温下降速度ΔEOSと所定の下降速度TFDW(一定値)を比較する。所定の下降速度TFDWは、エンジン停止直後の液体燃料下層部の燃温下降速度ΔEOSが小さくなったか否か、つまりエンジン停止後に液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温からの分離を完了したか否かを判定するための値である。エンジン停止後に液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温からの分離を完了していなければ液体燃料下層部の燃温下降速度ΔEOSが所定の下降速度TFDW以上であるのでステップ54に進み、燃温今回値EOS2の値を燃温前回値EOS1に移して、今回の処理を終了する。
次回より、ステップ24、25より再びステップ52、53に進んで液体燃料下層部の燃温下降速度ΔEOSを算出し、この液体燃料下層部の燃温下降速度ΔEOSと所定の下降速度TFDWを比較する。液体燃料下層部の燃温下降速度ΔEOSが所定の下降速度TFDW以上であればステップ54に進み、燃温今回値EOS2の値を燃温前回値EOS1に移して、今回の処理を終了する。ステップ52、53、54の操作を繰り返していればやがて液体燃料下層部の燃温下降速度ΔEOSが所定の下降速度TFDW未満となる。このときには、エンジン停止後に液体燃料下層部の燃温が液体燃料上層部の燃温からの分離を完了したと判断しステップ55に進んで燃温センサ23により検出される液体燃料上層部の燃温TFKを診断開始時燃温TFEOとしてセットする。これで、診断開始時燃温TFEOのセットを終了するので、ステップ30で診断開始時燃温セット済みフラグ=1とする。
なお、図8、図9のフローでは液体燃料下層部の燃温上昇速度、液体燃料下層部の燃温下降速度を求める際の制御周期が100msである場合で記載しているが、燃料タンク内の実際の液体燃料の燃温変化はそれほど早くないので、液体燃料下層部の燃温上昇速度、液体燃料下層部の燃温下降速度を求める際の制御周期は30秒程度でかまわない。従って、図8において液体燃料下層部の燃温上昇速度に基づいて車両走行開始時燃温TFSを設定する部分、図9において液体燃料下層部の燃温下降速度に基づいて診断開始時燃温TFEOを設定する部分をサブルーチンとし、そのサブルーチンの制御周期を30秒程度で構成することができる。
このように第2実施形態(請求項3、9に記載の発明)によれば、燃温検出値に基づいてエンジン始動後の液体燃料下層部の燃温上昇速度を算出し、この液体燃料下層部の燃温上昇速度に基づいてエンジン始動後に燃料タンク1内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になったか否かを判定するので(図8のステップ43参照)、環境条件から相違する場合でも、液体燃料下層部の車両走行時燃温TFS(エンジン始動時燃温)を正確に測定することができる。
また、第2実施形態(請求項6、12に記載の発明)によれば、燃温検出値に基づいてエンジン停止後の液体燃料下層部の燃温下降速度を算出し、この液体燃料下層部の燃温下降速度に基づいてエンジン停止後に燃料タンク1内の液体燃料における熱の対流が収まったか否かを判定するので(図9のステップ53参照)、環境条件から相違する場合でも、液体燃料下層部の診断開始時燃温TFEOを正確に測定することができる。
請求項1に記載の燃温上昇代算出処理手順は図6のステップ8、12、13または図8のステップ45、12、13により、リーク診断開始処理手順はエンジンコントローラ22により、エンジン始動時燃温設定処理手順は図6のステップ6、8または図8のステップ43、45によりそれぞれ果たされている。
請求項4に記載の燃温下降代算出処理手順は図7のステップ29、33、34または図9のステップ55、33、34により、リーク診断実行処理手順はエンジンコントローラ22により、診断開始時燃温設定処理手順は図7のステップ27、29または図9のステップ53、55によりそれぞれ果たされている。
請求項7に記載の燃温上昇代算出手段の機能は図6のステップ8、12、13または図8のステップ45、12、13により、リーク診断開始手段の機能はエンジンコントローラ22により、エンジン始動時燃温設定手段の機能は図6のステップ6、8または図8のステップ43、45によりそれぞれ果たされている。
請求項10に記載の燃温下降代算出手段の機能は図7のステップ29、33、34または図9ステップ55、33、34により、リーク診断実行手段の機能はエンジンコントローラ22により、診断開始時燃温設定手段の機能は図7のステップ27、29または図9のステップ53、55によりそれぞれ果たされている。
本発明の第1実施形態の蒸発燃料処理装置の診断装置の概略構成図。 イグニッションスイッチをONからOFFに切換えた後の液体燃料下層部の燃温の変化波形図。 エンジン停止直後の液体燃料下層部の燃温変化を示すモデル図。 ホットリスタートからの液体燃料下層部の燃温の変化波形図。 ホットリスタート直後の液体燃料下層部の燃温変化を示すモデル図。 第1実施形態の温度条件1フラグの設定を説明するためのフローチャート。 第1実施形態の温度条件2フラグの設定を説明するためのフローチャート。 第2実施形態の温度条件1フラグの設定を説明するためのフローチャート。 第2実施形態の温度条件2フラグの設定を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1 燃料タンク
4 キャニスタ
6 第2通路(パージ通路)
8 吸気管
11 パージコントロールバルブ
12 ドレンカットバルブ
13 圧力センサ(圧力検出手段)
21 エンジンコントローラ
22 イグニッションスイッチ
23 燃温センサ(燃温検出手段)

Claims (12)

  1. 燃料タンクで発生する燃料蒸気を導いて吸着させるキャニスタと、
    このキャニスタとスロットル弁下流の吸気管とを連通するパージ通路と、
    このパージ通路を開閉するパージコントロールバルブと、
    前記キャニスタの大気開放口を開閉するドレンカットバルブと、
    前記燃料タンクより前記パージコントロールバルブまでの流路の圧力を検出する圧力検出手段と、
    燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温を検出する燃温検出手段と
    を備え、
    前記燃温検出手段により検出される燃温検出値に基づき、エンジン始動時燃温からエンジン停止時燃温までの燃温上昇代を算出する燃温上昇代算出処理手順と、
    この算出される燃温上昇代が第1の判定値を超えているときに、エンジン停止後に前記パージコントロールバルブ、ドレンカットバルブ及び圧力検出手段を用いてのリークがあるか否かの診断を開始するリーク診断開始処理手順と
    を含む蒸発燃料処理装置の診断方法において、
    エンジン始動により燃料ポンプが働いて燃料タンク内の燃料が攪拌され、燃料タンク内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときの前記燃温検出値を前記エンジン始動時燃温として設定するエンジン始動時燃温設定処理手順
    を含むことを特徴とする蒸発燃料処理装置の診断方法。
  2. 前記燃料タンク内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときは、エンジン始動より所定の第1ディレイ時間が経過したときであることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置の診断方法。
  3. 前記燃温検出値に基づいてエンジン始動後の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温上昇速度を算出する燃温上昇速度算出処理手順を含み、
    前記燃料タンク内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときは、このエンジン始動後の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温上昇速度が所定の上昇速度を下回ったときであることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置の診断方法。
  4. 燃料タンクで発生する燃料蒸気を導いて吸着させるキャニスタと、
    このキャニスタとスロットル弁下流の吸気管とを連通するパージ通路と、
    このパージ通路を開閉するパージコントロールバルブと、
    前記キャニスタの大気開放口を開閉するドレンカットバルブと、
    前記燃料タンクより前記パージコントロールバルブまでの流路の圧力を検出する圧力検出手段と、
    燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温を検出する燃温検出手段と
    を備え、
    前記燃温検出手段により検出される燃温検出値に基づき、エンジン停止後の診断開始時燃温から診断終了時燃温までの燃温下降代を算出する燃温下降代算出処理手順と、
    この算出される燃温下降代が第2の判定値を超えているときに、エンジン停止後に前記パージコントロールバルブ、ドレンカットバルブ及び圧力検出手段を用いてのリークがあるか否かの診断を実行するリーク診断実行処理手順と
    を含む蒸発燃料処理装置の診断方法において、
    エンジン停止後に燃料タンク内の液体燃料における熱の対流が収まるときの前記燃温検出値を前記診断開始時燃温として設定する診断開始時燃温設定処理手順
    を含むことを特徴とする蒸発燃料処理装置の診断方法。
  5. 前記燃料タンク内の液体燃料における熱の対流が収まるときは、エンジン停止より所定の第2ディレイ時間が経過したときであることを特徴とする請求項4に記載の蒸発燃料処理装置の診断方法。
  6. 前記燃温検出値に基づいてエンジン停止後の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温下降速度を算出する燃温下降速度算出処理手順を含み、
    前記燃料タンク内の液体燃料における熱の対流が収まるときは、このエンジン停止後の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温下降速度が所定の下降速度を下回ったときであることを特徴とする請求項4に記載の蒸発燃料処理装置の診断方法。
  7. 燃料タンクで発生する燃料蒸気を導いて吸着させるキャニスタと、
    このキャニスタとスロットル弁下流の吸気管とを連通するパージ通路と、
    このパージ通路を開閉するパージコントロールバルブと、
    前記キャニスタの大気開放口を開閉するドレンカットバルブと、
    前記燃料タンクより前記パージコントロールバルブまでの流路の圧力を検出する圧力検出手段と、
    燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温を検出する燃温検出手段と
    を備え、
    前記燃温検出手段により検出される燃温検出値に基づき、エンジン始動時燃温からエンジン停止時燃温までの燃温上昇代を算出する燃温上昇代算出手段と、
    この算出される燃温上昇代が第1の判定値を超えているときに、エンジン停止後に前記パージコントロールバルブ、ドレンカットバルブ及び圧力検出手段を用いてのリークがあるか否かの診断を開始するリーク診断開始手段と
    を含む蒸発燃料処理装置の診断装置において、
    エンジン始動により燃料ポンプが働いて燃料タンク内の燃料が攪拌され、燃料タンク内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときの前記燃温検出値を前記エンジン始動時燃温として設定するエンジン始動時燃温設定手段
    を含むことを特徴とする蒸発燃料処理装置の診断装置。
  8. 前記燃料タンク内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときは、エンジン始動より所定の第1ディレイ時間が経過したときであることを特徴とする請求項7に記載の蒸発燃料処理装置の診断装置。
  9. 前記燃温検出値に基づいてエンジン始動後の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温上昇速度を算出する燃温上昇速度算出手段を含み、
    前記燃料タンク内の液体燃料全体の燃温がある程度均一になるときは、このエンジン始動後の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温上昇速度が所定の上昇速度を下回ったときであることを特徴とする請求項7に記載の蒸発燃料処理装置の診断装置。
  10. 燃料タンクで発生する燃料蒸気を導いて吸着させるキャニスタと、
    このキャニスタとスロットル弁下流の吸気管とを連通するパージ通路と、
    このパージ通路を開閉するパージコントロールバルブと、
    前記キャニスタの大気開放口を開閉するドレンカットバルブと、
    前記燃料タンクより前記パージコントロールバルブまでの流路の圧力を検出する圧力検出手段と、
    燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温を検出する燃温検出手段と
    を備え、
    前記燃温検出手段により検出される燃温検出値に基づき、エンジン停止後の診断開始時燃温から診断終了時燃温までの燃温下降代を算出する燃温下降代算出手段と、
    この算出される燃温下降代が第2の判定値を超えているときに、エンジン停止後に前記パージコントロールバルブ、ドレンカットバルブ及び圧力検出手段を用いてのリークがあるか否かの診断を実行するリーク診断実行手段と
    を含む蒸発燃料処理装置の診断装置において、
    エンジン停止後に燃料タンク内の液体燃料における熱の対流が収まるときの前記燃温検出値を前記診断開始時燃温として設定する診断開始時燃温設定手段
    を含むことを特徴とする蒸発燃料処理装置の診断装置。
  11. 前記燃料タンク内の液体燃料における熱の対流が収まるときは、エンジン停止より所定の第2ディレイ時間が経過したときであることを特徴とする請求項10に記載の蒸発燃料処理装置の診断装置。
  12. 前記燃温検出値に基づいてエンジン停止後の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温下降速度を算出する燃温下降速度算出手段を含み、
    前記燃料タンク内の液体燃料における熱の対流が収まるときは、このエンジン停止後の燃料タンク内の液体燃料下層部の燃温下降速度が所定の下降速度を下回ったときであることを特徴とする請求項10に記載の蒸発燃料処理装置の診断装置。
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