JP2008008091A - Pile for civil engineering and method for ascertaining projection of wedge of pile for civil engineering - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、土木工事用杭及び土木工事用杭の楔体突出確認方法に関し、さらに詳しくは、杭体内に内装された楔体が土中に突出したことを確認することが可能な土木工事用杭及び土木工事用杭の楔体突出確認方法に関する。 The present invention relates to a civil engineering pile and a method for confirming the protrusion of a wedge body of a civil engineering pile, and more specifically, for civil engineering work capable of confirming that a wedge body embedded in the pile body protrudes into the soil. The present invention relates to a method for confirming protrusion of a wedge body and a pile for civil engineering work.
従来の土木工事用杭は、一般にコンクリート材又は鉄材によって円筒錐形状又は円柱形状に形成され、建築工事をはじめ護岸工事等の各種の工事において使用する際には土中に垂直又は斜めに打ち込んで使用するものであった。そのため、土質が脆い場所や地盤が軟弱である場所に杭を打っても、杭自体が安定せず、揺らいだり、抜けてしまったりするという問題があった。また、地盤が硬い場所であっても、時間の経過によって打ち込んだ土木工事用杭が揺らいだり、浮き出てきたりするという問題を有するものであった。さらに、耐震性においても、従来の土木工事用杭は不安定性を有するものであった。土木工事用杭が、このように揺らいだり、安定しなかったり、また浮き出て来るようなことがあると工事自体も危険で、工事完了後もかなりの危険性を有することとなり、不都合なものであった。そのため本出願人はこのような欠点や不都合を改善し、土中においてより安定した状態を保持できる土木工事用杭を開発した(特開平08−269950号公報(特許文献1)、特開平09−003884号公報(特許文献2)、特開平11−323923号公報(特許文献3))。 Conventional piles for civil engineering work are generally formed in a cylindrical cone shape or columnar shape with concrete or iron material, and when used in various constructions such as building construction and revetment construction, they are driven vertically or diagonally into the soil. It was to be used. Therefore, even if the pile is hit in a place where the soil is fragile or the ground is soft, the pile itself is not stable, and it sways or falls out. Moreover, even if the ground is hard, there is a problem that the piles for civil engineering that have been driven in over time will be swayed or raised. Furthermore, also in terms of earthquake resistance, conventional civil engineering piles have instability. If the piles for civil engineering work are swaying, unstable, or raised in this way, the construction itself is dangerous, and there is a considerable risk even after the completion of construction. there were. Therefore, the present applicant has improved such drawbacks and inconveniences and developed a civil engineering pile that can maintain a more stable state in the soil (Japanese Patent Laid-Open No. 08-269950 (Patent Document 1), Japanese Patent Laid-Open No. 09-2009). No. 003884 (Patent Document 2), JP-A-11-323923 (Patent Document 3)).
特許文献1乃至3の発明は、概略として、先端が円錐若しくは角錐状に形成され、他端は開口状で接続部とされ、かつ内部が空洞状に形成されると共に側壁に複数の開口部が設けられていた杭体内に、先端が鋭角状に形成される複数枚の楔体を有するコア体が装着されて構成され、杭体を土中に打ち込んだ後、楔体をさらに木の根のように土中に突出させて確実に土中に固定することを可能としたことを特徴とするものである。また、この杭体は、別の継手杭体を順次上部側に継ぎたして、さらに土中深くに埋設することが可能とされている。
In the inventions of
上述した土木工事用杭は、その効果は顕著であるが、杭体は土中に埋設されるものであるため複数の楔体が杭体から確かに突出して土中に突き刺さっているか否かを確認することが困難であった。また一部の楔体が杭体から突出していないと本来の性能を発揮しえないおそれがある。 The above-mentioned pile for civil engineering works has a remarkable effect, but since the pile body is buried in the soil, whether or not a plurality of wedge bodies surely protrude from the pile body and is stuck in the soil. It was difficult to confirm. In addition, if some wedge bodies do not protrude from the pile body, the original performance may not be exhibited.
そこで、本発明は、そのような問題を解決するために、杭体内に内装された楔体が土中に確実に突出したことを確認することが可能な土木工事用杭の楔体突出確認方法を提供することを目的とすると共に、そのような楔体突出確認方法を可能とする土木工事用杭を提供することを目的とする。 Therefore, in order to solve such a problem, the present invention is a method for confirming the wedge body protrusion of a pile for civil engineering work, which can confirm that the wedge body incorporated in the pile body has surely protruded into the soil. It is an object of the present invention to provide a pile for civil engineering work that enables such a wedge body protrusion confirmation method.
上記課題を解決するため請求項1に記載の本発明は、中空状の杭体内に内装された複数の楔体を当該杭体外部へ突出させて土中に根を張るように打ち込む土木工事用杭において、楔体に歪ゲージを取り付けたことを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention according to
上記課題を解決するため請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の土木工事用杭において、楔体は、2枚の板部材の間に中間層を設けて張り合わせることにより内部に空間部を形成し、空間部に歪ゲージを内装したことを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention according to claim 2 is the civil engineering pile according to
上記課題を解決するため請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の土木工事用杭において、楔体は、少なくとも一方側に凹部を有する板部材を張り合わせることにより内部に空間部を形成し、空間部に歪ゲージを内装したことを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention according to
上記課題を解決するため請求項4に記載の本発明は、請求項1に記載の土木工事用杭において、楔体は、所定箇所に凹所を有し、凹所に歪ゲージを取り付けたことを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention described in
上記課題を解決するため請求項5に記載の本発明は、請求項1に記載の土木工事用杭において、楔体は、中空部を備えた金属製管を両側方向からその内部に空間部が保持されるように押しつぶすことにより形成され、空間部に歪ゲージを内装したことを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention according to
上記課題を解決するため請求項6に記載の本発明は、中空状の杭体内に内装された複数の楔体を杭体外部へ突出させて土中に根を張るように打ち込む土木工事用杭において、可撓性を有する金属製薄板に取り付けられた歪ゲージを楔体に至るまで案内する案内手段を杭体内に挿入可能に形成されていることを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention according to
上記課題を解決するため請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載の土木工事用杭において、楔体には、杭体内に挿入される歪みゲージを楔体の内部へ案内する中空部が形成されていることを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention according to claim 7 is the civil engineering pile according to
上記課題を解決するため請求項8に記載の本発明は、中空状の杭体内に内装された複数の楔体を杭体外部へ突出させて土中に根を張るように打ち込む土木工事用杭の楔体突出確認方法において、楔体に歪ゲージを取り付け、楔体が土中に突出した際に生じる歪を計測することにより楔体が土中に打ち込まれたことを確認することを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention according to
上記課題を解決するため請求項9に記載の本発明は、中空状の杭体内に内装された複数の楔体を杭体外部へ突出させて土中に根を張るように打ち込む土木工事用杭の楔体突出確認方法において、楔体を備えた杭体を土中に打ち込む工程と、土中に打ち込まれた杭体から楔体を外部へ突出させる工程と、杭体内に可撓性を有する金属製薄板に取り付けられた歪ゲージを挿入し、楔体に至るまで案内する工程と、そして、歪ゲージを挿入したときの歪を計測することによって楔体が土中に打ち込まれたことを確認する工程とを備えてなることを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention according to
本発明に係る土木工事用杭によれば、楔体に歪ゲージを取り付けたので楔体が土中に突出する際に受ける抵抗によって発生する楔体の内部応力を検出することで楔体が確実に土中に突出された否かがわかるという効果がある。また、杭体を土中に打設した後に歪ゲージを杭体へ挿入して楔体の形状を歪によって確認することとしたので楔体が確実に土中に突出された否かを確認することができるという効果がある。 According to the civil engineering pile according to the present invention, since the strain gauge is attached to the wedge body, the wedge body is reliably detected by detecting the internal stress of the wedge body generated by the resistance received when the wedge body protrudes into the soil. It has the effect of knowing whether or not it has been projected into the ground. Also, after placing the pile body in the soil, it was decided to insert the strain gauge into the pile body and check the shape of the wedge body by strain, so check whether the wedge body was surely protruded into the soil There is an effect that can be.
本発明に係る土木工事用杭の楔体突出確認方法によれば、楔体が土中に突出する際に受ける抵抗によって発生する歪を検出することで楔体が確実に土中に突出された否かを確認する。これにより、確実に施工されたか否かを容易に判定することができるという効果がある。そして、万が一楔体が突出していないことが確認された場合には直ちにその対応を取ることができるので建造物や構築物が強度不足となることを効果的に防止することが可能となる。 According to the method for confirming the protrusion of a wedge body for a civil engineering work pile according to the present invention, the wedge body is reliably protruded into the soil by detecting strain generated by the resistance received when the wedge body protrudes into the soil. Confirm whether or not. Thereby, there exists an effect that it can be determined easily whether it was constructed reliably. And when it is confirmed that the wedge body does not protrude, it is possible to take the countermeasure immediately, so that it is possible to effectively prevent the building or the structure from being insufficient in strength.
以下、本発明に係る土木工事用杭及び土木工事用杭の楔体突出確認方法について好ましい実施形態に基づいて説明する。図1は本発明に係る土木工事用杭の一実施形態の斜視図である。図示された土木工事用杭1は、概略として、先導杭体2Aと、継手杭体2Bを有して構成されており、外観上は従来の土木工事用杭本体とほぼ同様である。
Hereinafter, the pile for civil engineering work according to the present invention and the wedge body protrusion confirmation method for the pile for civil engineering work will be described based on preferred embodiments. FIG. 1 is a perspective view of an embodiment of a civil engineering pile according to the present invention. The illustrated
はじめに、先導杭体2Aは、先端が円錐又は角錐状に形成されると共に、他端側は開口して形成され、この開口部の縁部が後述する継手杭体2Bと接続される接続部3となっている。また、先導杭体2Aの内部は、先端側において一定範囲で少なくとも液密に閉ざされており、他端側方向に空洞状に形成されている。先導杭体2Aの側壁には後述する楔体6、6を側壁から突出させるための開口部4、4が複数設けられている。この開口部4、4は、側壁の適宜の箇所に設けることができるが、本実施形態では、上下二段に且つ左右対称に規則的に配置している。そして、このように形成された先導杭体2Aの内側に、図4に示すように、先端が鋭角状に形成された複数の楔体6、6を供えたコア体5A、5Bが装着されている。楔体6、6は、各開口部4、4のそれぞれから突出するようにそれぞれ長さの異なる2つの楔体6、6を2つずつ組み合わせた状態で配置されて形成されている。
First, the leading
一方、継手杭体2Bは、先導杭体2Aと連結固定されて長尺の土木工事用杭1を形成させるものである。この継手杭体2Bは、図1乃至図3に示すように、その内部が空洞状で両端は開口して形成されており、一方側の端部が先導杭体2Aと連結可能に形成されている。また、他端側、即ち先導杭体2A側とは反対側の端部には接続部3が形成されている。そして、継手杭体2Bの側壁には、先導杭体2Aと同様に、開口部4、4が設けられている。尚、継手杭体2Bは、先端が先導杭体2Aと連結される開口部とされている点で円錐又は角錐状に形成された先導杭体2と異なるが他の構成は略同様である。
On the other hand, the
先導杭体2A及び継手杭体2Bに形成された接続部3は、先導杭体2Aにおいては、円錐又は角錐状に形成され先端側とは反対側の端部であって継手杭体2Bと接合固定される側の開口状縁部外側に形成されており、一方、継手杭体2Bにおいては、先導杭体2と接合固定される側と反対端側の開口状の縁部外側に形成されている。そして、先導杭体2Aの接続部3に、継手杭体2Bを嵌着し、接合固定することによって、先導杭体2Aと継手杭体継手杭体2Bとが一本の土木工事用杭1として機能するようになる。また、継手杭体2Bの接続部3に、さらに別の継手杭体2Bを嵌着して接合固定することにより、より長い土木工事用杭1として使用することができる。また、この接続部3には、各々開孔部3a、3aが規則的に設けられており、先導杭体2Aの開孔部3aと継手杭体2Bの開孔部3aを一致させることにより先導杭体2Aと継手杭体2Bの位置合わせを容易に行なわせることができる。尚、嵌着接合を容易にするため、接続部3の内側に螺子状溝を設け、先導杭体2Aと継手杭体2Bとを螺着することにより連結するようにすることもできる。
In the leading
図4及び図5に示されているように、コア体5Aは先導杭体2A内に装着されるものであり、コア体5Bは継手杭体2Bに装着されるものである。コア体5Bは中打体7を有して構成されているが、コア体5Aにはそれは設けられていない。中打体7は、継手杭体2B内に装着されるコア体5Bの中心部に、楔体6、6と同様に垂直方向に取り付け固定されている。中打体7は、コア体5Bを押圧することによって、下方向、即ち継手杭体2B内を土木工事用杭1の先端方向へ移動しながら先導杭体2A内のコア体5Aを押圧するようになっている。これにより、コア体5Aに取り付けられている楔体6、6を開口部4、4から突出させると同時に、コア体5Bに設けられている楔体6、6も突出させるように動作する。従って、コア体5Aには中打体7を設ける必要がない。尚、コア体5A、5Bには適宜の数の楔体6、6が配設されているが、本実施形態では前後に2枚ずつ、かつ左右に若干の高低を有して規則的対称的に8枚の楔体6、6が設けられている。しかし、必ずしもその数は8枚である必要はなく、6枚でも10枚でも適宜の数を採用することが可能である。
4 and 5, the
コア体5A、5Bの上部に切欠部あるいは切断面9が形成されており、この隙間から先導杭体2A及び継手杭体2Bの内部に、例えば、「管」を挿入することが可能となり、この「管」を介して土木工事用杭1内に、セメントや水ガラス等の材料を注入することが可能となる。このように構成することによって、土木工事用杭1をより強固に土中に固定することができる。
A notch or cut
楔体6、6は、先端が鋭角状に形成された剣状の部材である。このように形成することによって、土中への突出が容易となり、より深く土中を刺すこととができる。もちろん他の形状を採用することも可能である。楔体6、6の先端は、開口部4、4内側端に各々接するようにして配置されている。開口部4、4に楔体6、6を案内する、図6に示すような、ポケット金具8を設けることができる。このポケット金具8により容易に楔体6、6を開口部4、4から突出させることができる。また、楔体6、6の両側縁部又は片側縁部に切欠10を設けてもよい。切欠10を設けることにより楔体6、6の根張り強度を強くすることが可能となる。
The
さらに、楔体6には、歪ゲージ20が内装されている。図7に示すのは、歪ゲージ20が内装された楔体6の横断面図である。すなわち、楔体6は、先端が鋭利に尖った剣状をなす2枚の外側プレート6a、6aを備え、この2枚の外側プレート6a、6aの間に外側プレート6a、6aの幅サイズの半分よりも小さい幅サイズの内部プレート6b、6bをサンドイッチ状に挟み込むようにして張り合わされて形成されており、中間層となる2つの内部プレート6b、6bの間に空間部が形成されるようになっている。そして、そのようにして形成された空間部内に歪ゲージ20(図8参照)が配置されている。歪ゲージ20からはコード21が延伸されており、土中に突出した際に楔体6が土中から受ける圧縮力によって発生する歪を歪ゲージ20によって検出し、それを図示しない計測機器に送るようになっている。金属に外力が加わると伸縮が起こるが、歪ゲージ20はその際の抵抗値の変化を検出するものである。歪ゲージ20は薄板状又はフィルム状のものを利用することが好ましい。
Further, the
また、楔体6は、少なくとも一方側に凹部を有する板部材である外側プレート6aを張り合わせることにより内部に空間部を形成し、その空間部に歪ゲージ20を内装するように形成することもできる。すなわち、図9(a)に示すように、表面に凹部が形成された外側プレート6aと、そのような凹部が形成されていない外側プレート6aを2枚張り合わせることで形成される空間部に歪ゲージ20を配置することができる。もちろん、表面に凹部が形成された2枚の外側プレート6a、6a同士をそれぞれ凹部を対向させた状態で張り合わせることによっても歪ゲージ20を配置するための空間部を形成することができる(図9(b)参照)。
Further, the
このように楔体6内部に歪ゲージ20を取り付けることにより土中に突出した際の楔体6が受ける圧縮力による歪を計測することとしたので、楔体6が土中に確実に突出したか否かを確認することができる。すなわち、コア体5A、5Bを押し下げることにより楔体6、6が先導杭体2A及び継手杭体2Bの側壁から突出して土中に突き刺さると、その際に生じる抵抗により楔体6には圧縮方向に力が加わる。従って、このとき発生する歪みを計測すれば楔体6が確実に土中に突出したか否かを確認することが可能となる。測定値が所定の範囲の値よりも小さい場合或いは大きい場合には楔体6が正しく突出していないと判断される。すなわち、測定値が小さいのは楔体6に歪が発生していないからであり、測定値が大きいのは楔体6が開口部4から突出せずに先導杭体2A又は継手杭体2Bの側壁部に引っ掛かっているか若しくは岩盤等の固い物質に楔体6の突出が阻止されていると考えられるからである。尚、歪ゲージ20は、全ての楔体6、6に配置することが好ましい。
Since the strain due to the compressive force applied to the
一方、歪ゲージ20の取り付けについてさらに他の実施形態のものについて説明する。図10に示すのは先導杭体2Aの横断面図であり、歪ゲージ20は上述のものと異なる構造で取り付けられている。すなわち、本実施形態では、楔体6、6には、所定箇所に長手方向に沿って凹所が形成されており、この凹所に歪ゲージ20が取り付けられている。図示されているように、四方へ突出する各楔体6、6のそれぞれに歪ゲージ20が配置されている。凹所は、楔体6、6をプレス装置当によって所定箇所を押圧することによって形成することができるが、その他の方法によって形成してもかまわない。尚、歪ゲージ20の取り付け位置は図示されたものに限定されるものではなく、適宜の位置に取り付けることができる。また、歪ゲージ20の楔体6、6への取り付けは、例えば、ネジ止め、溶接、接着剤等の適宜の方法で行うことができる。
On the other hand, the attachment of the
さらに、歪ゲージ20の取り付けについて上述したものとは異なる実施形態のものについて説明する。図11に示す楔体6は、中空部を備えた金属製管を両側方向からその内部に空間部が保持されるように押しつぶすことにより形成したものである。中空部を備えた金属製管としては、例えば、中空状の鋼管があり、図11ではそのような鋼管6cを両側方向からその内部に空間部が保持されるように押しつぶし、その内部に形成された空間部に歪ゲージ20を内装するようにしたものである。尚、鋼管6cを押しつぶす際に、予め鋼管6cの内部に図示しない冶具を内装配置しておき、鋼管6cを押しつぶした後で図示しない冶具を除去することによって楔体6の内部に空間部を形成するようにすることもできる。
Furthermore, the thing of embodiment different from what was mentioned above about attachment of the
以上のように構成された土木工事用杭1の使用法と動作を説明しつつ本発明に係る土木工事用杭の楔体突出確認方法について説明する。図12に示すのは本発明に係る土木工事用杭の楔体突出確認方法の一実施形態におけるフローチャートである。
The wedge projecting confirmation method for a civil engineering pile according to the present invention will be described while explaining the usage and operation of the
はじめに、例えば、耐震用や護岸用等、大きな強度を必要とする場合には、まず先導杭体2Aを土中に打ち込む(ステップS1)。しかる後、必要な数の継手杭体2Bの接続を繰り返して行う(ステップS2)。必要な深さまでの連結接続が完了し、かつ必要な深さまでの打ち込みが完了したら、この土木工事用杭1のために用意された他の部品あるいは他の部材をもってコア体5A、5Bを押圧する(ステップS3)。これにより、コア体5A、5Bは土木工事用杭1の先端方向に移動し、楔体6、6が外(土中)へ突出して根を張った状態となる(ステップS4)。そして、そのときに土中から受ける外力によって生じる楔体6、6の歪を歪ゲージ20によって検出し測定する(ステップS6)。そして、計測された数値を確認することにより楔体6、6が確実に土中に突出されたか否かを判定する(ステップS7)。以上の作業を繰り返すことによって、土木工事用杭1は確実に施工することができる。
First, when a large strength is required, for example, for earthquake resistance or revetment, the leading
一方、土木工事用杭1を簡便な箇所に使用するものであれば、先導杭体2Aのみを使用することも可能である。この場合は、先導杭体2Aをその先端方向から土中に刺し込み、必要限度の所で刺し込みを止め、しかる後に他の部材によってコア体5Aを押圧することにより、コア体5Aを先端方向に移動させる。それによって楔体6、6は外(土中)に突出し、土中へ刺し込まれる。
On the other hand, if the
次に、さらに別の実施形態における土木工事用杭本体について説明する。
これまで説明した土木工事用杭本体は、歪ゲージ20が楔体6、6に取り付けられた状態のものであったが、以下に説明する実施形態の土木工事用杭本体は、土中に打設された後に土木工事用杭本体内に歪ゲージ20を取り付けた金属製の薄板25を挿入することによって楔体6、6の突出を確認可能としたものである。すなわち、本実施形態における土木工事用杭本体1は、概略として、先導杭体2Aによって形成されている(図13参照)が、その主な構成は上述したものと同様なので、ここでの説明は省略する。先導杭体2Aは、その上部側から歪ゲージ20を楔体6、6まで案内するための案内部材12が挿入可能に形成されている。
Next, a pile body for civil engineering work in still another embodiment will be described.
The civil engineering pile main body described so far is in a state in which the
案内部材12は、図13乃至図15に示すように、中空状の金属製部材によって先導杭体2A内に挿入可能な形状に形成されている。すなわち、先導杭体2Aの断面形状が矩形であれば案内部材12もそれに即した角筒状とされ、先導杭体2Aの断面形状が円形状であれば案内部材12もそれに即した円筒状とされる。そして、案内部材12の内部には、歪ゲージ20が取り付けられた可撓可能な金属製の薄板25を楔体6、6に至るまで案内するための通路14、14が形成されている。そして、通路14、14は案内部材12の内壁面にそれぞれ2段に設けられており、挿入された歪ゲージ20が上下2段に突出する楔体6、6のそれぞれに至るようになっている。
As shown in FIGS. 13 to 15, the
一方、図18に示すのは通路14、14に挿入される歪ゲージ20を備えた金属製の薄板25の斜視図である。薄板25は、例えば、ステンレス等により長尺に形成され、その先端部近傍に歪ゲージ20が取り付けられている。歪ゲージ20の基本的機能及び構成は上述した通りであり、本実施形態の場合は先導杭体2A内に挿入された案内部材12の通路14、14に薄板25を挿入し、土中に突出した楔体6、6の形状に沿って薄板25が湾曲する際に生じる歪を薄板25に取り付けられた歪ゲージ20によって計測し、そのデータを歪ゲージ20に取り付けられたコード21、21によって図示しない計測機器に送るようになっている。尚、案内部材12の上部外側面には先導杭体2A内への挿入及び抜去のために持手15、15が取り付けられている。
On the other hand, FIG. 18 is a perspective view of a
さらに、本実施形態における土木工事用杭本体1にあっては、楔体6、6を以下のように形成することもできる。すなわち、図16及び図17に示すように、楔体6、6はその内部にそれぞれ中空部6d、6dが形成されており、案内部材12によって挿入された歪ゲージ20をさらに楔体6、6内部の中空部6d、6d内に導くようになっている。これにより歪ゲージ20を備えた薄板25は土中に突き出した状態の楔体6、6の形状をトレースすることになるのでその際に生じる歪みを歪ゲージ20によって計測することで楔体6、6の突出状況を確認することが可能となる。尚、本実施形態における楔体6、6はその基端部側が角筒状のコア体5Aの側面にそれぞれ2段に溶接されて固定されている(図17参照)。
Furthermore, in the pile
上述した土木工事用杭1の使用法と動作を説明しつつ本発明に係る土木工事用杭の楔体突出確認方法についての他の実施形態について説明する。図18に示すのは本発明に係る土木工事用杭の楔体突出確認方法の一実施形態におけるフローチャートである。
はじめに、楔体6、6を備えた先導杭体2Aを土中に打ち込む(ステップS11)。必要な深さまでの打ち込みが完了したら、この土木工事用杭1のために用意された他の部品あるいは他の部材をもってコア体5Aを押圧してコア体5Aを下方向に移動させ、楔体6、6を土中へ突出させて根を張った状態とする(ステップS12)。そして、先導杭体2Aの開口した上部側から案内部材12を挿入し、案内部材12の通路14、14に歪ゲージ20を備えた薄板25を楔体6に至るまで挿入する(ステップS13)。その際に生じる歪を歪ゲージ20によって検出し、それを測定する(ステップS14)。尚、図16に示すように、内部に中空部6d、6dが形成された楔体6、6にあっては、薄板25は中空部6d、6d内を進行させるようにして挿入する。そして、歪ゲージ20によって計測された数値を確認することにより楔体6、6が確実に土中に突出されたか否かを判定する(ステップS15)。以上の作業を各通路14、14ごとに繰り返すことによって、楔体6、6の突出状況を確認することができる。尚、歪ゲージ20を備えた薄板25を複数枚同時に通路14、14に挿入して歪を同時に検出させることももちろん可能である。
Another embodiment of the method for confirming the protrusion of a wedge body of a civil engineering pile according to the present invention will be described while explaining the usage and operation of the aforementioned
First, the leading
以上のように、本発明に係る土木工事用杭の楔体突出確認方法によれば、楔体が確実に土中に突出された否かがわかるので正しく施工されたか否かを容易に判定することができる。また、万が一楔体が突出していないと判断される場合には直ちにその対応を取ることができる。 As mentioned above, according to the wedge body protrusion confirmation method for a civil engineering pile according to the present invention, it can be easily determined whether or not the wedge body has been correctly constructed because it can be determined whether or not the wedge body has been reliably protruded into the soil. be able to. Also, if it is determined that the wedge body does not protrude, it is possible to take immediate action.
1 土木工事用杭
2A 先導杭体
2B 継手杭体
3 接続部
4 開口部
5A、5B コア体
6 楔体
6a 外側プレート
6b 内部プレート
6c 鋼管
6d 中空部
7 中打体
8 ポケット金具
9 切断面
10 切欠
12 案内部材
14 通路
15 持手
20 歪ゲージ
21 コード
25 薄板
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記楔体に歪ゲージを取り付けたことを特徴とする土木工事用杭。 In a civil engineering pile that drives a plurality of wedge bodies built in a hollow pile body to project outside the pile body so as to stretch the root in the soil,
A pile for civil engineering, wherein a strain gauge is attached to the wedge body.
前記楔体は、2枚の板部材の間に中間層を設けて張り合わせることにより内部に空間部を形成し、当該空間部に歪ゲージを内装したことを特徴とする土木工事用杭。 In the civil engineering pile according to claim 1,
The wedge body is a civil engineering pile characterized in that an intermediate layer is provided between two plate members and bonded together to form a space portion therein, and a strain gauge is built in the space portion.
前記楔体は、少なくとも一方側に凹部を有する板部材を張り合わせることにより内部に空間部を形成し、当該空間部に歪ゲージを内装したことを特徴とする土木工事用杭。 In the civil engineering pile according to claim 1,
The wedge body is a civil engineering pile characterized in that a space part is formed inside by sticking a plate member having a recess on at least one side, and a strain gauge is internally provided in the space part.
前記楔体は、所定箇所に凹所を有し、当該凹所に歪ゲージを取り付けたことを特徴とする土木工事用杭。 In the civil engineering pile according to claim 1,
The wedge body has a recess at a predetermined location, and a strain gauge is attached to the recess.
前記楔体は、中空部を備えた金属製管を両側方向からその内部に空間部が保持されるように押しつぶすことにより形成され、当該空間部に歪ゲージを内装したことを特徴とする土木工事用杭。 In the civil engineering pile according to claim 1,
The wedge body is formed by crushing a metal tube having a hollow portion from both sides so that the space portion is held therein, and a civil gauge is provided with a strain gauge in the space portion. Pile.
可撓性を有する金属製薄板に取り付けられた歪ゲージを前記楔体に至るまで案内する案内手段を前記杭体内に挿入可能に形成されていることを特徴とする土木工事用杭。 In a civil engineering pile that drives a plurality of wedge bodies built in a hollow pile body to project outside the pile body so as to stretch the root in the soil,
A pile for civil engineering, characterized in that guide means for guiding a strain gauge attached to a flexible metal thin plate to the wedge body is formed so as to be inserted into the pile body.
前記楔体には、前記杭体内に挿入される前記歪みゲージを当該楔体の内部へ案内する中空部が形成されていることを特徴とする土木工事用杭。 In the civil engineering pile according to claim 6,
The wedge pile is formed with a hollow portion for guiding the strain gauge inserted into the pile body into the wedge body.
前記楔体に歪ゲージを取り付け、当該楔体が土中に突出した際に生じる歪を計測することにより楔体が土中に打ち込まれたことを確認することを特徴とする楔体突出確認方法。 In the method for confirming the protrusion of a wedge body for a civil engineering construction projecting a plurality of wedge bodies built in a hollow pile body to the outside of the pile body and driving it so as to stretch the root in the soil,
A wedge body protrusion confirmation method characterized by attaching a strain gauge to the wedge body and measuring the strain generated when the wedge body protrudes into the soil to confirm that the wedge body has been driven into the soil. .
前記楔体を備えた杭体を土中に打ち込む工程と、
土中に打ち込まれた杭体から前記楔体を外部へ突出させる工程と、
前記杭体内に可撓性を有する金属製薄板に取り付けられた歪ゲージを挿入し、前記楔体に至るまで案内する工程と、そして、
前記歪ゲージを挿入したときの歪を計測することによって前記楔体が土中に打ち込まれたことを確認する工程と、
を備えてなることを特徴とする楔体突出確認方法。 In the method for confirming the protrusion of a wedge body for a civil engineering construction projecting a plurality of wedge bodies built in a hollow pile body to the outside of the pile body and driving it so as to stretch the root in the soil,
Driving the pile body with the wedge body into the soil;
Projecting the wedge body from the pile body driven into the soil, and
Inserting a strain gauge attached to a flexible metal thin plate into the pile body and guiding it to the wedge body; and
Confirming that the wedge body has been driven into the soil by measuring strain when the strain gauge is inserted;
A wedge body protrusion confirmation method comprising:
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