JP2008007167A - 噴霧器用フード及び噴霧器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フードからの液滴の落下を確実に防止し、且つフードが対象物や設置面に接しても液の付着を生じない噴霧器用フード及び該フードを取り付けた噴霧器を提供する。
【解決手段】噴霧器への取付け部10と、噴霧器の噴射口に臨む位置を基端として噴射物の飛散領域を画定するように延びるフード本体20と、該フード本体の先端側に設けられた液溜め部30とを備え、該液溜め部は、フード本体20の先端側部分から該フード本体の内側へ曲折し、該フード本体の先端部を結ぶ平面に対し、該フード本体の基端側へ延びる折返し壁35を備え、フード本体先端縁に沿う方向に延びる環状溝34を形成していることを特徴とする噴霧器用フード、並びに、該噴霧器用フードを取り付けた噴霧器。
【選択図】図1

Description

本発明は、噴霧器の噴射口に臨む位置に取り付けられて噴射物の飛散領域を制限する噴霧器用フード及び該フードを取り付けた噴霧器に関する。
この種の噴霧器用フードは、噴霧器からの噴射物を対象物に対して集中的に到達させるために種々の分野で使用されている。例えば、消臭剤や芳香剤を衣服に噴霧する、糊剤を霧状にして吹き付ける、薬液を園芸用草花に噴霧する、黴取り剤を対象箇所に噴霧する等の用途において使用される。
それらの噴霧器用フードは、一般的に、噴射口からの噴射物の飛散領域を画定する筒状、漏斗状等の形状をなし、噴霧器への取り付け端には噴射口に臨む小孔が設けられ、他端は開放されている(例えば、特許文献1参照)。
この噴霧器用フードは、前記取り付け端により噴霧器に取り付け、開放端を対象物に当てがうか接近させ、噴霧操作をするというようにして用いられる。これにより、霧状の噴射物は、広範囲に散逸することなく、フードに囲まれた領域に集中して対象物に噴霧される。
しかしながら、噴霧が或る程度長時間に亘ったり、噴射物が高密度の霧状である場合には、噴射物がフードの内面に付着して液滴化し、その液滴が大きくなるとフードから落下して対象物や周囲部分に付着したり、汚れや変色等の問題を生じたりすることがある。
これに対処すべく、噴霧器用フード内面に付着した液滴をフードに保持するための構造が提案されている(例えば、特許文献2,3)。特許文献2の噴霧器用フードは、フードの下側(取り付け端から開放端に向く中心線を水平にした場合のフードの下側)に位置する部分に液溜り溝を凹設し、フード内面沿って流下した液滴を該液溜り溝に溜めることにより、フード外に落下するのを防止しようとするものである。また、特許文献3の噴霧器用フードは、フードの開放端(先端開口部)の全周にスポンジ又は不織布の液吸収部材を設け、フード内面沿って流下した液滴を該液吸収部材に吸収することにより、フード外に落下するのを防止しようとするものである。
特開2004−34006号公報 特開2005−239274号公報 特開2005−270823号公報
しかしながら、特許文献2に記載の噴霧器用フードは、フードの下側にしか液溜り溝を設けておらず、その液溜り溝は、フードを装着した状態での噴射方向を水平にしたときにほぼ垂直下方に(すなわち、フードの取り付け端から開放端に向く中心線に対してほぼ垂直方向に)、フード内面から凹入するように設けられている。したがって、フードの開放端を下向きに傾斜させた場合、特に開放端の面が水平、又はこれに近くなるまでフードを傾斜させた場合には、液溜り溝内の液体がこぼれ落ちるという問題を生じる。
また、特許文献3の噴霧器用フードは、フードの開放端に液吸収部材を設けているので、開放端を対象物に当てがって噴霧を行なう際や開放端を下向きにしてフードを置いた場合に、吸収されている液が対象物や設置面に付着するという問題を生じる。
本発明は、これらの従来技術の問題を解決し、フードからの液滴の落下を確実に防止し、且つフードが対象物や設置面に接しても液の付着を生じない噴霧器用フード及び該フードを取り付けた噴霧器を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため、噴霧器の噴射口に臨む位置に取り付けられて噴射物の飛散領域を制限する噴霧器用フードであって、噴霧器への取付け部と、噴射口に臨む位置を基端として前記飛散領域を画定するように延びるフード本体と、該フード本体の先端側に設けられた液溜め部とを備え、該液溜め部は、前記フード本体の先端側部分から内側へ曲折し、該フード本体の先端部を結ぶ平面に対し、該フード本体の基端側へ延びる折返し壁を備え、フード本体先端縁に沿う方向に延びる環状溝を形成していることを特徴とする噴霧器用フードを提供するものである(発明1)。
本発明はまた、前記目的を達成するため、噴射口からの噴射物の飛散領域を制限するために、発明1に係る前記噴霧器用フードを前記取付け部により取り付けたことを特徴とする噴霧器を提供するものである(発明2)。
上記「噴射物の飛散領域」には、噴射口から直接噴射される領域(噴射領域)と対象物や気流などに影響されて噴射物が拡散する領域(拡散領域)を含むものとする。
また、上記「フード本体先端縁に沿う方向に延びる環状溝」については、環状溝が全体としてフード本体先端縁に沿う方向に延びることを意味し、該先端縁が波状等の屈曲形状の場合には、その屈曲形状に沿った屈曲形状の環状溝の他、屈曲形状のピークを結ぶ線や中心線に沿った円環状の環状溝、及びこれらに近い形状の環状溝も含む。
本発明に係る噴霧器用フードにおいては、噴射口に臨む位置を基端として飛散領域を画定するように延びるフード本体が、該フード本体の先端側部分に液溜め部を備え、該液溜め部は、フード本体の先端側部分から内側へ曲折し、該フード本体の先端部を結ぶ平面に対し、該フード本体の基端側へ延びる折返し壁を備えている。この構造により、該折返し壁は、フード本体先端縁に沿う方向に延びる環状溝を形成している。
したがって、フード内面に沿って流下した液滴は液溜め部に保持され、フード外に落下するのが防止される。また、液溜め部に液が溜まった状態で、フードの開放端を下向きに傾斜させた場合、特に開放端の面が水平、又はこれに近くなるまでフードを傾斜させた場合でも、環状溝内の液は折返し壁に保持されるので、該環状溝からこぼれ落ちるのが確実に防止される。また、液は外部に対し折返し壁に遮られて保持されるので、液吸収部材で保持した場合のような対象物や設置面への液の付着の問題を生じない。
本発明に係る噴霧器は、噴射口からの噴射物の飛散領域を制限するために前記噴霧器用フードを前記取付け部により取り付けたものであるので、前記噴霧器用フードにより得られる利点を生かして、フードに付着した液滴の落下を有効に防止することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。図面中の同一又は同種の部分については、同じ番号を付して説明を省略することがある。
図1は、本発明の一実施形態に係る噴霧器用フードをエアゾール式噴霧器に装着した状態を示す縦断面図であり、図2は噴霧器用フードを噴霧器から取り外した状態を示す縦断面図である。この噴霧器100は、薬液を収容した容器本体101の上部に操作用ボタン102が取り付けられており、ボタン102を押し下げることにより、バルブが開き容器の内圧により薬液が霧状となってボタンの噴射口102aから噴射される。この実施形態に関しては、説明上、噴霧器100からの噴射方向を前方と称することとする。
容器本体101は、有底筒状の胴部103の上部をほぼ半球状のカバー104及びその中央部のマウンテンカップ105が閉じており、胴部103上部とカバー104、及びカバー104とマウンテンカップ105は、各々巻締め部103a、104aにより結合されている。さらに、容器本体101上部には、巻締め部103aに嵌合され、ボタン102を囲むキャップ106が装着されている。キャップ106は、中央部にボタン102を緩く通す貫通孔106aを備え、ボタン102の噴射口102aが臨む位置に開口部106bが形成され、その径方向反対側には、操作時に手指を受け入れるように上方へ開いた切欠き106cが形成されている。また、開口部106b側には、次に述べる噴霧器用フードを結合するための結合部110が設けられている。
図3は噴霧器用フード1を示しており、(a)は水平断面図であり(b)のA−A線に沿う断面に相当し、(b)は(a)の矢印Bの方向から見た側面図である。噴霧器用フード1は、図示のように、結合部110に結合される取付け部10と、噴射口102aに臨む位置を基端として噴射物の飛散領域を画定するように延びるフード本体20と、該フード本体の先端側に設けられた液溜め部30とを備えている。この実施形態では、フード本体20は、基端部から先端側へ漏斗状に拡開した形状となっている。取付け部10は、フード本体20の基端から延びた小筒部11と、フード本体20の側壁における基端部寄りの位置から小筒部11を挟んで相互に平行に延びる1対の脚部12とを備えている。
図4はキャップ106を示しており、(a)は正面図、(b)は縦断面図、(c)は背面図、(d)は底面図である。キャップ106の結合部110は、フード1の取付け部10に対応して、開口部106bを囲む位置から前方へ延び小筒部11と密に嵌合する受入れ筒111と、該受入れ筒111の両側に位置し脚部12を受け入れる凹部112とが形成されている。1対の脚部12は、径方向外側へ突出した係止突起12aを各先端に備えており、凹部112の側壁には、係止突起12aを受け入れる係止溝112aが形成されている。キャップ106の下端部には、巻締め部103aへの嵌合時に係止してキャップ106の嵌合状態を保持する突部106dが間隔をおいて設けられている。
この実施形態においては、液溜め部30は、図5(a)及び図6に縦断面を示すように、フード本体20の先端縁に嵌合するリング30aにより形成されている。その嵌合のために、フード本体20は、漏斗状部分21の先端部に、リング30aの受入れ部を有している。すなわち、漏斗状部分21から中心軸線に平行な外筒部22が延び、その端縁に外向きのフランジ23が設けられている。また、外筒部22の径方向内側には、該外筒部22と間隔をおいて内筒部24が一体的に形成されている。
そして、リング30aは、受入れ部に対応する嵌合部を有している。すなわち、図5(b)及び図6に拡大して示すように、リング30aは、フード本体20の先端開口縁に平行な面に沿う環状の先端壁33と、該先端壁33の外側部分から短く筒状に延びる嵌合壁31と、先端壁33の内側部分から嵌合壁31と同じ向きに延びる後方壁32とを備えた二重構造になっている。後方壁32は、嵌合壁31がフード本体20の先端部に挿入された状態で、内筒部24との間に液溜め用の空所を形成するように、嵌合壁31からの距離をおいて延びている。この実施形態においては、後方壁32は、先端壁33からの立ち上がり部32aとこれから段部を経て径方向へより内方に位置し嵌合壁31とほぼ平行に延びる延長部32bとからなっている。そして、嵌合壁31は、フード本体20の外筒部22と内筒部24との間に密に挿入され、内筒部24は嵌合壁31と立ち上がり部32aとの間に密に挿入される寸法となっている。さらに、この挿入状態での保持が確実となるように、外側面には微小突部31aが設けられている。
したがって、リング30aをフード本体20の先端部に挿入して合体すると、先端壁33がフード本体20の先端縁から該フード本体の内側へ曲折して延び、後方壁32が、フード本体21の先端部を結ぶ平面P(図6)に対し、90°の角度をなすようにしてフード本体20の基端側へ延び、フード本体20の中心軸線CLと平行に位置する。これら先端壁33及び後方壁32が折返し壁35を形成しており、該折返し壁が液溜め部30を構成している。そして、折返し壁35は、フード本体先端縁に沿って環状に連続して延びているので、内筒部24のとの間にフード本体先端縁に沿う環状溝34を形成する。
この噴霧器用フード1は、以下のようにして使用することができる。噴霧器100にキャップ106を取り付けた状態で、結合部110の受入れ筒111及び凹部112にフード本体20の小筒部11及び脚部12を係合させ、フード1をキャップ106に取り付ける。この状態で、従来のフード付き噴霧器と同様にして、対象物に当てがい又は接近させボタン102を押して、容器本体内の内容物を噴射させればよい。噴霧が或る程度長時間に亘ったり、噴射物が高密度の霧状である場合には、噴射物がフードの内面に付着して液滴化し、その液滴が大きくことがある。しかしながら、フードの内面に沿って移動した液滴は液溜め部30に溜まり、フードからの落下が防止される。液溜め部30は、折返し壁35によりフード本体先端縁に沿う環状溝を形成しているので、噴射口102aからの噴射方向を中心とする全周に亘って、液滴の落下防止効果が得られる。しかも、液溜め部30の折返し壁35は、フード本体の内側へ曲折し、フード本体20の先端部を結ぶ平面に対し、後方壁32が90°の角度をなすようにしてフード本体20の基端側へ延びているので、フード1の開放端を下向きに傾斜させ、特に開放端の面が水平、又はこれに近くなるまでフードを傾斜させた場合でも、液溜め部30内の液体がこぼれ落ちることがない。
この液滴の落下防止効果を得るには、折返し壁35(特にその内面)は、フード本体の先端部を結ぶ平面Pに対し、必ずしも90°の角度をなす必要はなく、図7に例示するように、少なくとも、平面Pと最も基端側の部分との距離d1が、平面Pと最も先端側の部分との距離d2よりも大きくなるように折り返した状態となっていればよい。折返し壁を設ける位置は、フード本体の先端に限らず、液滴の発生範囲よりも先端側に位置するようにフード本体に設ければよい。また、折返し壁の断面形状は、直線的に延びるもの、曲線により弧状をなすもの、これらの組合せによるもの、鈎形等種々の形態とすることができる。これにより、開放端の面が水平、又はこれに近くなるまでフードを傾斜させた場合でも、折返し壁35の内側(環状溝34)に液滴が保持される。通常、フード本体の形状は、噴射物の噴射を妨げず且つ無用な拡散を防止するように設定される。したがって、噴射物はほとんどが対象物に向けられるのであり、噴射に伴って生じる液滴の量はさほど多くないので、少なくとも上記折返し状態で、液滴の落下が防止される。しかし、液滴の発生量が多い場合は、その量に応じて、折返し壁の形状及び寸法を適宜設定するのが望ましい。
液溜め部30に溜まった液は、噴射物が揮発性の場合は、時間と共に気化して消滅する。噴射物が非揮発性の場合は、溜まった液を適宜清掃して除去する。この場合、液溜め部がこの実施形態のように嵌合構造であり、フード本体に脱着自在とされていると、液溜め部を取り外して洗浄することができるので便利である。
なお、フード1には、図1に一点鎖線で示すように、基端部寄りに逆流防止溝部26を設けることもできる。この逆流防止溝部26は、フード本体20の内面に接着等により固定される環状の取り付け壁26aと、該取り付け壁からフード先端側へ曲折した環状の受液壁26bとを備えており、液溜め部30内の液又はフード本体20の先端側の液滴が、フード基端側へ流れた場合に、その液を受け止めるようにされている。したがって、開放端が上を向くようにフード1を傾斜させても、基端側へ流れる液が逆流防止溝26で受け止められ、キャップ106やボタン102へと逆流し、そこから外部へ漏出するのが防止される。この逆流防止溝26部の受液壁26bは、フード本体20から内側へ突出し、フード本体20の先端部を結ぶ平面に対し、フード本体20(取り付け壁26a)の先端側へ延びているのが望ましい。これにより、フードの開放端を上向きに傾斜させた場合、特に開放端の面が水平、又はこれに近くなるまでフードを傾斜させた場合でも、液は受液壁26bの内側に保持されるので、フード基端側への逆流が確実に防止される。
以下に、上記実施形態に係るフード及び該フードを装着した噴霧器を用いた実施例について説明する。図8は、上記実施形態に係るフード1を装着した噴霧器100、及び比較例として、フード1から液溜め部30(アダプター)を取り外したものをフードとして装着した噴霧器を用いた実験を概略的に示している。エアゾール式噴霧器の内容物としては、エタノール(25重量%)、界面活性剤系消臭剤(5重量%)及び液化プロパンガス(70重量%)からなる消臭用組成物を用いた。噴霧器100を垂直に立てて保持し、フード1を経て水平方向に噴射を行ない、所定の距離Lの位置に置いたペーパータオルに、所定時間吹き付けた。その後すぐに、噴霧器を90°傾けてフードの開放面が水平になるように下向きにした。そして、このときのフード1から液滴の落下の有無を調べた。その結果を表1に示す。
表1に示す通り、液溜め部30のあるもの(アダプター有り)は、距離0(フードがタオルに接触)で、30秒間噴射した以外は、液滴の落下がなかった。一方、液溜め部30のない場合(アダプターなし)では、フードをペーパータオルから30mm離した状態で噴射時間を10秒及び15秒に留めた場合にのみ液滴の落下が見られず、他の条件では全て液滴が落下した。この結果から、本発明の実施例によって、液滴の落下が効果的に防止されたことが明らかである。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、フード本体は、上記実施形態に示した漏斗状の他、筒状等、種々の形状とすることができ、噴射方向に垂直な断面の形状は、円形、楕円形、角形等とすることができる。また、液溜め部とフード本体とは、嵌合による以外に、ねじ止めや接着による等、種々の結合構造とすることができる。或いは製造時に一体成形し、折返し壁は、成形時に折返し形状としてもよいし、フード本体の延長上に形成した後曲げ加工で折返し形状としてもよい。さらに、フードとキャップを別個ではなく、一体的に形成してもよい。その場合は、フードとキャップとの接合部分が、フードにおける噴霧器への取付け部に相当する。さらに、噴霧器としては、エアゾール式のものの他、手押しポンプ部を装備したもの、把持力で噴射させるスクイズボトル式のもの等、種々の形式のものとすることができる。
Figure 2008007167
本発明の一実施形態に係る噴霧器用フードをエアゾール式噴霧器に装着した状態を示す縦断面図である。 図1に示したものについて、噴霧器用フードを噴霧器から取り外した状態を示す縦断面図である。 図1に示したフードを示しており、(a)は縦断面図、(b)は側面図である。 図1に示した噴霧器のキャップを示しており、(a)は正面図、(b)は縦断面図、(c)は背面図、(d)は底面図である。 図1に示したフードの液溜め部を示しており、(a)は縦断面図、(b)はその一部を拡大して示す図である。 図1に示したフードにおけるフード本体と液溜め部との嵌合構造を示す拡大断面図である。 図6と異なる形態の嵌合構造を示す拡大断面図である。 図1に示した噴霧器を用いた実施例の説明図である。
符号の説明
1 噴霧器用フード
10 取付け部
20 フード本体
30 液溜め部
31 嵌合壁(嵌合部)
32 後方壁(嵌合部)
33 先端壁(嵌合部)
34 環状溝
35 折返し壁
100 噴霧器
101 容器本体
102 操作用ボタン
102a 噴射口

Claims (3)

  1. 噴霧器の噴射口に臨む位置に取り付けられて噴射物の飛散領域を制限する噴霧器用フードであって、噴霧器への取付け部と、噴射口に臨む位置を基端として前記飛散領域を画定するように延びるフード本体と、該フード本体の先端側に設けられた液溜め部とを備え、該液溜め部は、前記フード本体の先端側部分から内側へ曲折し、該フード本体の先端部を結ぶ平面に対し、該フード本体の基端側へ延びる折返し壁を備え、フード本体先端縁に沿う方向に延びる環状溝を形成していることを特徴とする噴霧器用フード。
  2. 前記液溜め部が、前記フード本体と別体のリング状部材で構成され、前記フード本体の先端側部分に対する嵌合部を備え、前記フード本体に嵌合により結合されており、前記折返し壁は、前記嵌合部に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の噴霧器用フード。
  3. 噴射口からの噴射物の飛散領域を制限するために、請求項1又は2に記載の噴霧器用フードを前記取付け部により取り付けたことを特徴とする噴霧器。
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