JP2008006896A - 衝突エネルギー吸収装置と衝突エネルギー吸収方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属製クラッシュボックス本体10と、横断面が方形状に形成された金属製の中空パイプとを具備するクラッシュボックス単体の複数個が積層状態に連結されており、前記クラッシュボックス本体10は、中央平板部11、平板状前側壁部13、平板状後側壁部15が互いに平行に配置され、前側壁部13の両端と中央平板部11間およびに前記中央平板部11と後側壁部15の両端間に、それぞれ外方に膨出する第1側壁部12および第2側壁部14が一体に連結され全体体形状が横断面が略8字形状の中空パイプ形状に形成する。
【選択図】 図2
Description
(1)金属製クラッシュボックス本体と横断面が方形状に形成された金属製の中空パイプとを有するクラッシュボックス単体の複数個を連結してなるクラッシュボックスを使用して、車両衝突時の衝撃エネルギーを吸収する衝突衝撃エネルギー吸収方法であって、前記クラッシュボックス本体は、中央平板部、平板状の前側壁部、平板状の後側壁部が互いに平行に配置されており、前記前側壁部と中央平板部の間に外方に膨出する第1側壁部がそして前記後側壁部と中央平板部の間に外方に膨出する第2側壁部がそれぞれ一体に連結され全体形状が横断面略8字形状の中空パイプ形状に形成されており、前記中空パイプは、前記中央平板部と前側壁部の間または前記中央平板部と後側壁部の間に、その先端部が当接状態に配設、固着されており、
車両衝突時に、前記クラッシュボックス本体の衝突エネルギー吸収性能と、前記中空パイプの衝突エネルギー吸収性能を互いに協調して機能するところに特徴がある。
(2)上記(1)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収方法において、前記中空パイプは、前記中央平板部と前側壁部の間および前記中央平板部と後側壁部の間に見かけ上連続する一対として配設、固着されているところに特徴がある。
(3)上記(2)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収方法において、前記中空パイプが、見かけ上連続する複数対として配設、固着されているところに特徴がある。
(4)上記(1)乃至(3)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収方法において、前記クラッシュボックス単体の衝突エネルギー吸収性能は、当該クラッシュボックス本体の長さ(奥行き)調整によって、所望する所定の吸収性能に調整できるところに特徴がある。
(5)上記(2)乃至(4)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収方法において、前記クラッシュボックス単体の衝突エネルギー吸収性能は、見かけ上連続する一対の中空パイプの数量によって所望する所定の吸収性能に調整できるところに特徴がある。
(6)上記(1)乃至(5)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収方法において、前記クラッシュボックス単体は、請求項1乃至5に記載のクラッシュボックス単体からなる群より選ばれたいずれかまたはその複数であるところに特徴がある。
(7)上記(1)乃至(6)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収方法において、互いに隣接するクラッシュボックス単体のうち、衝突面に存するクラッシュボックス単体の衝撃エネルギー吸収性能は、衝突面と反対側に存するクラッシュボックス単体の衝撃エネルギー吸収性能よりも小さいところに特徴がある。
(8)金属製クラッシュボックス本体と、横断面が方形状に形成された金属製の中空パイプとを具備する複数個のクラッシュボックス単体を連結してなる車搭載用の衝突衝撃エネルギー吸収装置であって、前記クラッシュボックス本体は、中央平板部、平板状の前側壁部、平板状の後側壁部が互いに平行に配置されており、前記前側壁部と中央平板部の間に外方に膨出する第1側壁部がそして前記後側壁部と中央平板部の間に外方に膨出する第2側壁部がそれぞれ一体に連結され全体形状が横断面略8字形状の中空パイプ形状に形成されており、前記中空パイプは、前記中央平板部と前側壁部の間または前記中央平板部と後側壁部の間に、その先端部が当接状態に配設、固着されているところに特徴がある。
(9)上記(8)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収装置において、前記中空パイプが、前記中央平板部と前側壁部の間および前記中央平板部と後側壁部の間に、見かけ上連続する一対として配設、固定されているところに特徴がある。
(10)上記(9)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収装置において、前記中空パイプが、見かけ上連続する複数対として配設、固定されているところに特徴がある。
(11)上記(8)乃至(10)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収装置において、前記クラッシュボックス単体の衝突エネルギー吸収性能は、当該クラッシュボックス本体の長さ(奥行き)調整によって所望する所定の吸収性能に調整できるところに特徴がある。
(12)上記(9)乃至(11)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収装置において、前記クラッシュボックス単体の衝突エネルギー吸収性能は、見かけ上連続する一対の中空パイプの配設数量によって所望する所定の吸収性能に調整できるところに特徴がある。
(13)前記クラッシュボックス単体は、上記(8)乃至(12)に記載のクラッシュボックス単体からなる群より選ばれたいずれかまたはその複数であるところに特徴がある。
(14)上記(8)乃至(13)の発明に係る衝突衝撃エネルギー吸収装置において、互いに隣接するクラッシュボックス単体のうち、衝突面側に存するクラッシュボックス単体の衝撃エネルギー吸収性能は、衝突面側と反対側に存するクラッシュボックス単体の衝撃エネルギー吸収性能よりも小さいところに特徴がある。
保安基準に適合させるための条件として、車速50km/hで衝突した時のフロアGが40G以下となることを目標に、例えば自量1.5トンの車両に搭載する場合を具体例として設計をした。
1段目;クラッシュボックス単体の長さ、150mm
中空パイプ(アルミ、板厚2mm、20mmx40mm)、3列
2段目;クラッシュボックス単体の長さ、200mm
中空パイプ(アルミ、板厚2mm、20mmx40mm)、4列
3段目;クラッシュボックス単体の長さ、250mm
中空パイプ(鉄、板厚1.6m、20mmx40mm)、4列
4段目;クラッシュボックス単体の長さ、300mm
中空パイプ(鉄、板厚2.3m、20mmx40mm)、4列
すなわち、推奨FSカーブ(1.5E+5N〜3.75E+5N)に対して、(1.45E+5N〜3.47E+5N)の荷重特性が得られるクラッシュボックスを設計したことになる。
上記4段積みクラッシュボックスを、載荷試験器を用いて等速で押し潰し、発生する縦潰れ方向の荷重の推移を求めた。図3にその結果を実線で示す。
1)エレベーターの底面や天井面に装備される衝撃吸収装置、
2)電車や船舶などに装備される衝撃吸収装置、
3)電柱、信号機または案内標識の支柱、ガードレールなどに配設される衝撃吸収装置、
4)道路分岐部分などに配設される衝撃吸収装置、
などが例示できる。
5 … クラッシュボックス単体
10 … クラッシュボックス本体
11 … 中央平板部
12 … 第1側壁部
13 … 平板状の前側壁部
14 … 第2側壁部
15 … 平板状の後側壁部
18 … 連結手段
20 … 中空パイプ
Claims (14)
- 金属製クラッシュボックス本体と横断面が方形状に形成された金属製の中空パイプとを有するクラッシュボックス単体の複数個を連結してなるクラッシュボックスを使用して、車両衝突時の衝撃エネルギーを吸収する衝突衝撃エネルギー吸収方法であって、
前記クラッシュボックス本体は、中央平板部、平板状の前側壁部、平板状の後側壁部が互いに平行に配置されており、前記前側壁部と中央平板部の間に外方に膨出する第1側壁部がそして前記後側壁部と中央平板部の間に外方に膨出する第2側壁部がそれぞれ一体に連結され全体形状が横断面略8字形状の中空パイプ形状に形成されており、
前記中空パイプは、前記中央平板部と前側壁部の間または前記中央平板部と後側壁部の間に、その先端部が当接状態に配設、固着されており、
車両衝突時に、前記クラッシュボックス本体の衝突エネルギー吸収性能と、前記中空パイプの衝突エネルギー吸収性能を互いに協調して機能することを特徴とする衝撃エネルギー吸収方法。 - 前記中空パイプは、前記中央平板部と前側壁部の間および前記中央平板部と後側壁部の間に、見かけ上連続する一対として配設、固着されていることを特徴とする、請求項1記載の衝撃エネルギー吸収方法。
- 前記衝撃エネルギー吸収方法において、
前記中空パイプが、見かけ上連続する複数対として配設、固着されていることを特徴とする、請求項2記載の衝撃エネルギー吸収方法。 - 前記衝撃エネルギー吸収方法において、
前記クラッシュボックス単体の衝突エネルギー吸収性能は、当該クラッシュボックス本体の長さ(奥行き)調整によって、所望する所定の吸収性能に調整できることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の衝撃エネルギー吸収方法。 - 前記衝撃エネルギー吸収方法において、
前記クラッシュボックスの衝突エネルギー吸収性能は、見かけ上連続する一対の中空パイプの数量によって所望する所定の吸収性能に調整できることを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載の衝撃エネルギー吸収方法。 - 前記衝撃エネルギー吸収方法において、
前記クラッシュボックス単体は、請求項1乃至5に記載のクラッシュボックス単体からなる群より選ばれたいずれかまたはその複数であることを特徴とする衝撃エネルギー吸収方法。 - 前記衝撃エネルギー吸収方法において、
互いに隣接するクラッシュボックス単体のうち、衝突面に存するクラッシュボックス単体の衝撃エネルギー吸収性能は、衝突面と反対側に存するクラッシュボックス単体の衝撃エネルギー吸収性能よりも小さいことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の衝撃エネルギー吸収方法。 - 金属製クラッシュボックス本体と、横断面が方形状に形成された金属製の中空パイプとを具備する複数個のクラッシュボックス単体を連結してなる車搭載用の衝突衝撃エネルギー吸収装置であって、
前記クラッシュボックス本体は、中央平板部、平板状の前側壁部、平板状の後側壁部が互いに平行に配置されており、前記前側壁部と中央平板部の間に外方に膨出する第1側壁部がそして前記後側壁部と中央平板部の間に外方に膨出する第2側壁部がそれぞれ一体に連結され全体形状が横断面略8字形状の中空パイプ形状に形成されており、
前記中空パイプは、前記中央平板部と前側壁部の間または前記中央平板部と後側壁部の間に、その先端部が当接状態に配設、固着されていることを特徴とする衝突エネルギー吸収装置。 - 前記中空パイプが、前記中央平板部と前側壁部の間および前記中央平板部と後側壁部の間に、見かけ上連続する一対として配設、固定されていることを特徴とする、請求項8に記載の衝突エネルギー吸収装置。
- 前記中空パイプが、見かけ上連続する複数対として配設、固定されていることを特徴とする、請求項9に記載の衝突エネルギー吸収装置
- 前記衝撃エネルギー吸収装置において、
前記クラッシュボックス単体の衝突エネルギー吸収性能は、当該クラッシュボックス本体の長さ(奥行き)調整によって所望する所定の吸収性能に調整できることを特徴とする、請求項8〜10のいずれかに記載の衝撃エネルギー吸収装置。 - 前記衝撃エネルギー吸収装置において、
前記クラッシュボックス単体の衝突エネルギー吸収性能は、見かけ上連続する一対の中空パイプの数量によって所望する所定の吸収性能に調整できることを特徴とする、請求項8〜10のいずれかに記載の衝撃エネルギー吸収装置。 - 前記衝撃エネルギー吸収装置において、
前記クラッシュボックス単体は、請求項8乃至12に記載のクラッシュボックス単体からなる群より選ばれたいずれかまたはその複数であることを特徴とする衝撃エネルギー吸収装置。 - 前記衝撃エネルギー吸収装置において、
互いに隣接するクラッシュボックス単体のうち、衝突面に存するクラッシュボックス単体の衝撃エネルギー吸収性能は、衝突面と反対側に存するクラッシュボックス単体の衝撃エネルギー吸収性能よりも小さいことを特徴とする、請求項8〜13のいずれかに記載の衝撃エネルギー吸収装置。
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JP2006177655A JP2008006896A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | 衝突エネルギー吸収装置と衝突エネルギー吸収方法 |
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JP2006177655A Pending JP2008006896A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | 衝突エネルギー吸収装置と衝突エネルギー吸収方法 |
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JP2002012107A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-15 | Nippon Light Metal Co Ltd | バンパステイ |
JP2002178860A (ja) * | 2000-12-18 | 2002-06-26 | Kinki Regional Constr Bureau Ministry Of Constr | 追突衝撃緩和装置 |
JP2004161250A (ja) * | 2002-09-17 | 2004-06-10 | Hanai Seisakusho:Kk | バンバーの衝撃緩衝装置 |
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- 2006-06-28 JP JP2006177655A patent/JP2008006896A/ja active Pending
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