JP2008005563A - 同期電動機およびそれを用いた同期電動機システム - Google Patents

同期電動機およびそれを用いた同期電動機システム Download PDF

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Abstract

【課題】電機子コイルを収容するスロットの深さを、回転子の円周方向に沿って必要なスロットだけ浅くする。
【解決手段】同期電動機(10)は、固定子(20)の電機子コイル(22)を収容する多数のスロット(21)が回転子(30)の周囲に放射状に配置される。スロット(21)のうち複数のスロット(21A)の深さを残りのスロット(21B)の深さに比べて浅く形成する。複数のスロット(21A)に巻かれた電機子コイル(22A)の各スロット当たりの断面積と、残りのスロット(21B)に巻かれた電機子コイル(22B)の各スロット当たりの断面積との差に応じて電機子電流を流す。
【選択図】図1

Description

この発明は、固定子の電機子コイルを収容する多数のスロットが回転子の周囲に放射状に配置された同期電動機、およびその同期電動機を用いた同期電動機システムに関するものである。
一般に、この種の同期電動機では、すべてのスロットが実質的に同一深さに形成され、電機子コイルが回転子の周囲に実質的に一様に巻かれている。
そのため、 固定子の外形は、すべてのスロットを内包する円筒領域を少なくとも内包することが必要であることから、四角形などの多角形またはその他任意の形状であっても、固定子の外形形状の中心は回転子の中心に一致しているのが通例である。
固定子の外形形状の中心と回転子の中心とが一致するという事情は、スロットの深さが一様でない同期電動機(例えば、特許文献1参照)であっても同様である。
特開平4−340338号公報
しかしながら、同期電動機を搭載する各種マシンの中には、回転子の中心を所定の設置場所に位置決めしたとき、固定子の外形形状の一部を配置するスペースを確保することができない場合や、または、固定子の外形形状の一部が削減できることが好ましい場合がある。
例えば、ディスクソーマシン用のダイレクトドライブモータなどでは、固定子の外形形状を、回転子の円周方向に沿って一箇所だけ削減した形状にすることができれば、その削減した箇所をワークに対する加工箇所とすることで、ワークを回転子(したがってディスクソー)にできるだけ接近させて加工することが可能になる。
ところで、ワークと回転子(ディスクソー)との距離を接近させるだけなら、固定子の外形形状全体がその距離に相応する細身のモータを用いればよいことになる。
しかし、そうすると、モータのトルクが極端に小さくなることが避けられない。それでもトルクを大きくするためには、モータの軸方向の長さを長くすることで対応することになるが、相当に長くしなければならないため、現実的には使い物にならない。
このような場合に、固定子の外形形状を、回転子の円周方向に沿って必要な箇所だけ削減した形状にできれば都合がよい。
しかし、この場合、固定子の外形形状の削減箇所は、電機子コイルを収容するスロットの深さを浅くしなければならないから、収容される電機子コイルのスロット当たりの断面積が減少してしまう。
このとき、削減箇所における電機子コイルに流す電流と、非削減箇所における電機子コイルに流す電流とはもちろん違うから、その電流を制御しなければならないが、従来の同期電動機にはそのような要請に応えるものはなく、結局、電機子コイルを収容するスロットの深さを、回転子の円周方向に沿って必要なスロットだけ浅くすることはできないという問題があった。
この発明の課題は、上記従来のもののもつ問題点を排除して、電機子コイルを収容するスロットの深さを、回転子の円周方向に沿って必要なスロットだけ浅くすることのできる同期電動機、およびその同期電動機を用いた同期電動機システムを提供することにある。
この発明は上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、固定子の電機子コイルを収容する多数のスロットが回転子の周囲に放射状に配置された同期電動機において、前記スロットのうち複数のスロットの深さを残りのスロットの深さに比べて浅く形成し、前記複数のスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積と、前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積との差に応じて電機子電流を流す同期電動機である。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記複数のスロットは、前記回転子の円周方向に沿って一箇所に連続して配置されている同期電動機である。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記複数のスロットは、前記回転子の円周方向に沿って少なくとも二箇所に分かれて配置されている同期電動機である。
請求項4に係る発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記複数のスロットのうち前記残りのスロットと隣り合う部分のスロットの深さに比べてそれ以外の部分のスロットの深さをさらに浅く形成し、前記それ以外の部分のスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積と、前記隣り合う部分のスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積と、前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積との差に応じて電機子電流を流す同期電動機である。
請求項5に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記固定子の前記複数のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けて薄肉に構成した同期電動機である。
請求項6に係る発明は、請求項4記載の発明において、前記固定子の前記隣り合う部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けて薄肉に構成し、また、前記それ以外の部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けてさらに薄肉に構成した同期電動機である。
請求項7に係る発明は、固定子の電機子コイルを収容する多数のスロットが回転子の周囲に放射状に配置された同期電動機において、前記スロットのうち複数のスロットの深さを残りのスロットの深さに比べて浅く形成し、また、前記複数のスロットのうち前記残りのスロットと隣り合う部分のスロットの深さに比べてそれ以外の部分のスロットの深さをさらに浅く形成し、前記固定子の前記隣り合う部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けて薄肉に構成し、また、前記それ以外の部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けてさらに薄肉に構成した同期電動機である。
請求項8に係る発明は、固定子の電機子コイルを収容する多数のスロットが回転子の周囲に放射状に配置された同期電動機と、前記同期電動機の電機子コイルに電機子電流を流すサーボアンプとを備えた同期電動機システムであって、前記同期電動機の前記固定子は、前記スロットのうち複数のスロットの深さを残りのスロットの深さに比べて浅く形成して、当該複数のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けて薄肉に構成し、前記サーボアンプは、メインアンプとサブアンプとを備え、前記複数のスロットに巻かれた電機子コイルの総断面積と、前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルの総断面積との差に応じて、前記サブアンプが前記複数のスロットに巻かれた電機子コイルに電機子電流を流すとともに、前記メインアンプが前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルに電機子電流を流す同期電動機システムである。
請求項9に係る発明は、固定子の電機子コイルを収容する多数のスロットが回転子の周囲に放射状に配置された同期電動機と、前記同期電動機の電機子コイルに電機子電流を流すサーボアンプとを備えた同期電動機システムであって、前記同期電動機の前記固定子は、前記スロットのうち複数のスロットの深さを残りのスロットの深さに比べて浅く形成し、また、前記複数のスロットのうち前記残りのスロットと隣り合う部分のスロットの深さに比べてそれ以外の部分のスロットの深さをさらに浅く形成して、当該隣り合う部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けて薄肉に構成し、また、当該それ以外の部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けてさらに薄肉に構成し、前記サーボアンプは、メインアンプと第1サブアンプおよび第2サブアンプとを備え、前記それ以外の部分のスロットに巻かれた電機子コイルの総断面積と、前記隣り合う部分のスロットに巻かれた電機子コイルの総断面積と、前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルの総断面積との差に応じて、前記第1サブアンプが前記それ以外の部分のスロットに巻かれた電機子コイルに電機子電流を流し、前記第2サブアンプが前記隣り合う部分のスロットに巻かれた電機子コイルに電機子電流を流すとともに、前記メインアンプが前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルに電機子電流を流す同期電動機システムである。
この発明は以上のように、固定子の電機子コイルを収容する多数のスロットが回転子の周囲に放射状に配置された同期電動機において、前記スロットのうち複数のスロットの深さを残りのスロットの深さに比べて浅く形成し、前記複数のスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積と、前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積との差に応じて電機子電流を流すように構成したので、 電機子コイルを収容するスロットの深さを、回転子の円周方向に沿って必要なスロットだけ浅くすることができ、それにより、固定子の外形形状を、回転子の円周方向に沿って必要な箇所だけ削減した形状にすることができる効果がある。
この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明による同期電動機の第1の実施形態を示す概略図断面図であり、この同期電動機10は、固定子20と回転子30とを備え、固定子20の外形形状の中心が回転子30の中心から偏心して構成されたものである。
この同期電動機10の固定子20は、多数(図1では36個)のスロット21が回転子30の周囲に放射状に配置され、各スロット21には電機子コイル22(図1では一部のみ図示する)が収容されている。
また、同期電動機10の回転子30は、外周に複数(図1では8個)の永久磁石31が固着されている。
固定子20のスロット21のうち、複数(図1では9個)のスロット21Aの深さを、残り(図1では27個)のスロット21Bの深さに比べて浅く形成してある。
しかも、浅いスロット21Aは、回転子30の円周方向に沿って一箇所に連続して配置されている。すなわち、図1では9個の浅いスロット21Aが連続して配置され、残りの27個の深いスロット21Bも連続して配置されている。
また、浅いスロット21Aを形成した箇所の固定子20の外形を、回転子30の中心に向けて薄肉に構成してある。これにより、この同期電動機10は、固定子20の外形形状の中心が回転子30の中心から偏心している。
そのため、この同期電動機10は、すべて(図1では36個)のスロット21を深いスロット21Bとして形成した場合に比べて、浅いスロット21A部分の固定子20の外形を削ぎ落として薄肉部を構成してあるから、例えば、同期電動機10の設置環境が固定子20のこのような薄肉部を必要とする場合に適用して好適である。
そして、この同期電動機10は、浅いスロット21Aに巻かれた電機子コイル22Aの各スロット当たりの断面積と、深いスロット21Bに巻かれた電機子コイル22Bの各スロット当たりの断面積との差に応じて、電機子電流を流すように構成されている。
すなわち、この同期電動機10の場合、浅いスロット21Aの1個当たりの断面積SAと、深いスロット21Bの1個当たりの断面積SBとは、当然異なる。例えば、浅いスロット21Aの深さを深いスロット21Bの深さに比べて約1/2とすれば、断面積SAは断面積SBの実質的に1/2となる。
そのため、このような同期電動機10では、浅いスロット21Aに巻かれた電機子コイル22Aの各スロット当たりの断面積LAは、深いスロット21Bに巻かれた電機子コイル22Bの各スロット当たりの断面積LBの実質的に1/2となる。
逆にいえば、浅いスロット21Aに巻かれた電機子コイル22Aの各スロット当たりの断面積LAに比べて、深いスロット21Bに巻かれた電機子コイル22Bの各スロット当たりの断面積LBは、実質的に2倍となる。
このことは、各スロット当たりの電機子コイル22Aの巻線回数と電機子コイル22Bの巻線回数とを同一とすれば、電機子コイル22Aの巻線の太さに比べて、電機子コイル22Bの巻線の太さを、実質的に2倍にできることを意味する。
これは、電機子コイル22Bの巻線に、文字通り、電機子コイル22Aの巻線の太さに比べて実質的に2倍の太さの巻線を用いることで実現できるほか、電機子コイル22Aの巻線と同じ太さの2本の巻線を電気回路的に並列に用いることでも実現可能である。
これにより、浅いスロット21Aの各スロット当たりの電機子コイル22Aに流す電機子電流に比べて、深いスロット21Bの各スロット当たりの電機子コイル22Bには実質的に2倍の電機子電流を流せることになり、その結果、浅いスロット21Aの各スロット当たりの電機子コイル22Aが発生に寄与する連続トルクに比べて、深いスロット21Bの各スロット当たりの電機子コイル22Bが発生に寄与する連続トルクは実質的に2倍になる。
一般に、同期電動機が発生する連続トルクは、すべてのスロットに巻かれた電機子コイルに流す電機子電流の総和で決まる。
これを図1に示す同期電動機10に当てはめると、全36個のスロット21のうち、9個のスロット21Aに巻かれた電機子コイル22Aの各スロット当たりの電機子電流に比べて、27個のスロット21Bに巻かれた電機子コイル22Bの各スロット当たりの電機子電流は実質的に2倍流せる。また、スロット21Aの個数に比べて、スロット21Bの個数は3倍ある。
したがって、すべての電機子コイル22Aに流す電機子電流の合計に比べて、すべての電機子コイル22Bには合計で実質的に6倍の電機子電流を流せる。そのため、すべての電機子コイル22Aに流す電機子電流の合計を基準とした場合に、同期電動機10全体では、その基準の実質的に7倍に相当する電機子電流を総和として流せることになる。
一方、例えば、全36個のスロット21をすべて浅いスロット21Aとして形成した場合は、同期電動機10全体では、その基準の実質的に4倍に相当する電機子電流を総和として流せるだけである。
その結果、図1に示す同期電動機10は、すべてのスロット21を浅いスロット21Aとして形成した場合に比べて、実質的に7/4倍の連続トルクを発生することが可能であるから、上記した固定子20に対する薄肉部の要求と、その薄肉部が全体を構成する場合に比べて2倍近い連続トルクの発生とを、両立させることができるものである。
図2は、この発明による同期電動機システムの第1の実施形態を示す概略図説明図であり、この同期電動機システム1は、図1に示す同期電動機10を用いたシステムであって、同期電動機10と、同期電動機10の電機子コイル22に電機子電流を流すサーボアンプ50とを備えて構成されたものである。
同期電動機10は、図1に示す同期電動機10と同様のものであるが、ここでは説明を容易にするため、固定子20のスロット21を全部で4個とし、そのうち1個が浅いスロット21Aで、残りの3個が深いスロット21Bとしてある。また、これに合わせて、回転子30の永久磁石31の個数を4個としてある。
そして、図1に示す同期電動機10と同様に、浅いスロット21A部分の固定子20の外形を、回転子30の中心に向けて薄肉に構成することで、固定子20の外形形状の中心が回転子30の中心から偏心した構成となっている。
浅いスロット21Aの深さ・断面積は、深いスロット21Bの深さ・断面積の実質的に1/2であり、そのため、浅いスロット21Aに巻かれた電機子コイル22A(一部のみ図示する)の1スロット当たりの断面積LAに比べて、深いスロット21Bに巻かれた電機子コイル22B(一部のみ図示する)の各スロット当たりの断面積LBは、実質的に2倍である。
そこで、浅いスロット21Aに巻いた電機子コイル22Aの巻線の太さに比べて実質的に2倍の太さの巻線を用いて、深いスロット21Bに各スロット当たり電機子コイル22Aの巻線回数と同一回数だけ巻くことで電機子コイル22Bを構成してある。
サーボアンプ50は、メインアンプ60と、サブアンプ70とを備えている。そして、浅いスロット21Aに巻かれた電機子コイル22A(u,v,w)の総断面積と、深いスロット21Bに巻かれた電機子コイル22B(u,v,w;u,v,w;u,v,w)の総断面積との差に応じて、サブアンプ70が電機子コイル22Aに電機子電流を流すとともに、メインアンプ60が電機子コイル22Bに電機子電流を流すように構成されている。
すなわち、浅いスロット21Aに巻かれた電機子コイル22A(u,v,w)の総断面積を基準とすると、深いスロット21Bに巻かれた電機子コイル22B(u,v,w;u,v,w;u,v,w)の総断面積は、各スロット当たり2倍で、かつ、スロットの個数が3倍であるから、合計で6倍となる。
そのため、サブアンプ70が電機子コイル22Aに電機子電流を流すとき、メインアンプ60は、電機子コイル22Aに流す電機子電流の6倍の電機子電流を電機子コイル22Bに流すことが必要である。
これは、サーボアンプ50が、例えば、メインアンプ60に対するトルク指令を基準値として、サブアンプ70に対するトルク指令を基準値の1/6とすることで、実現することが可能である。
これにより、例えば、全4個すべてのスロット21を浅いスロット21Aとして形成した場合に比べて、実質的に7/4倍の連続トルクを発生することが可能である。
その結果、図2に示す同期電動機システム1は、固定子20に対する薄肉部の要求と、その薄肉部が全体を構成する場合に比べて2倍近い連続トルクの発生との両立を、具体的に実現することが可能である。
図3は、この発明による同期電動機の第2の実施形態を示す概略図断面図であり、この同期電動機110は、固定子120と回転子130とを備え、固定子120の外形形状が扁平に構成されたものである。
この同期電動機110の固定子120は、多数(図3では36個)のスロット121が回転子130の周囲に放射状に配置され、各スロット121には電機子コイル122(図3では一部のみ図示する)が収容されている。
また、同期電動機110の回転子130は、外周に複数(図3では8個)の永久磁石131が固着されている。
固定子120のスロット121のうち、複数(図3では18個)のスロット121Aの深さを、残り(図3では18個)のスロット121Bの深さに比べて浅く形成してある。
しかも、浅いスロット121Aは、回転子130の円周方向に沿って二箇所に分かれて配置されている。すなわち、図3では浅いスロット121Aが9個ずつに分かれ、互いに向かい合ってそれぞれ連続して配置され、また、残りのスロット121Bも9個ずつに分かれ、互いに向かい合ってそれぞれ連続して配置されている。
また、浅いスロット121Aを形成した箇所の固定子120の外形を、回転子130の中心に向けて薄肉に構成してある。これにより、この同期電動機110は、固定子120の外形形状が扁平に構成されている。
そのため、この同期電動機110は、すべて(図3では36個)のスロット121を深いスロット121Bとして形成した場合に比べて、浅いスロット121A部分の固定子120の外形を削ぎ落として互いに向かい合った薄肉部を構成してあるから、例えば、同期電動機110の設置環境が固定子120のこのような薄肉部を必要とする場合に適用して好適である。
そして、この同期電動機110は、浅いスロット121Aに巻かれた電機子コイル122Aの各スロット当たりの断面積と、深いスロット121Bに巻かれた電機子コイル122Bの各スロット当たりの断面積との差に応じて、電機子電流を流すように構成されている。
すなわち、この同期電動機110の場合、浅いスロット121Aの1個当たりの断面積SAと、深いスロット121Bの1個当たりの断面積SBとは、当然異なる。例えば、浅いスロット121Aの深さを深いスロット121Bの深さに比べて約1/2とすれば、断面積SAは断面積SBの実質的に1/2となる。
そのため、このような同期電動機110では、浅いスロット121Aに巻かれた電機子コイル122Aの各スロット当たりの断面積LAは、深いスロット121Bに巻かれた電機子コイル122Bの各スロット当たりの断面積LBの実質的に1/2となる。
逆にいえば、浅いスロット121Aに巻かれた電機子コイル122Aの各スロット当たりの断面積LAに比べて、深いスロット121Bに巻かれた電機子コイル122Bの各スロット当たりの断面積LBは、実質的に2倍となる。
このことは、各スロット当たりの電機子コイル122Aの巻線回数と電機子コイル122Bの巻線回数とを同一とすれば、電機子コイル122Aの巻線の太さに比べて、電機子コイル122Bの巻線の太さを、実質的に2倍にできることを意味する。
これは、電機子コイル122Bの巻線に、文字通り、電機子コイル122Aの巻線の太さに比べて実質的に2倍の太さの巻線を用いることで実現できるほか、電機子コイル122Aの巻線と同じ太さの2本の巻線を電気回路的に並列に用いることでも実現可能である。
これにより、浅いスロット121Aの各スロット当たりの電機子コイル122Aに流す電機子電流に比べて、深いスロット121Bの各スロット当たりの電機子コイル122Bには実質的に2倍の電機子電流を流せることになり、その結果、浅いスロット121Aの各スロット当たりの電機子コイル122Aが発生に寄与する連続トルクに比べて、深いスロット121Bの各スロット当たりの電機子コイル122Bが発生に寄与する連続トルクは実質的に2倍になる。
一般に、同期電動機が発生する連続トルクは、すべてのスロットに巻かれた電機子コイルに流す電機子電流の総和で決まる。
これを図3に示す同期電動機110に当てはめると、全36個のスロット121のうち、18個のスロット121Aに巻かれた電機子コイル122Aの各スロット当たりの電機子電流に比べて、残りの18個のスロット121Bに巻かれた電機子コイル122Bの各スロット当たりの電機子電流は実質的に2倍流せる。また、スロット121Aの個数と、スロット121Bの個数とは同数である。
したがって、すべての電機子コイル122Aに流す電機子電流の合計に比べて、すべての電機子コイル122Bには合計で実質的に2倍の電機子電流を流せる。そのため、すべての電機子コイル122Aに流す電機子電流の合計を基準とした場合に、同期電動機110全体では、その基準の実質的に3倍に相当する電機子電流を総和として流せることになる。
一方、例えば、全36個のスロット121をすべて浅いスロット121Aとして形成した場合は、同期電動機110全体では、その基準の実質的に2倍に相当する電機子電流を総和として流せるだけである。
その結果、図3に示す同期電動機110は、すべてのスロット121を浅いスロット121Aとして形成した場合に比べて、実質的に3/2倍の連続トルクを発生することが可能であるから、上記した固定子120に対する薄肉部の要求と、その薄肉部が全体を構成する場合に比べて約1.5倍の連続トルクの発生とを、両立させることができるものである。
図4は、この発明による同期電動機システムの第2の実施形態を示す概略図説明図であり、この同期電動機システム101は、図3に示す同期電動機110を用いたシステムであって、同期電動機110と、同期電動機110の電機子コイル122に電機子電流を流すサーボアンプ150とを備えて構成されたものである。
同期電動機110は、図3に示す同期電動機110と同様のものであるが、ここでは説明を容易にするため、固定子120のスロット121を全部で4個とし、そのうち2個が浅いスロット121Aで、残りの2個が深いスロット121Bとしてある。また、これに合わせて、回転子130の永久磁石131の個数を4個としてある。
そして、図3に示す同期電動機110と同様に、浅いスロット121A部分の固定子120の外形を、回転子130の中心に向けて薄肉に構成することで、固定子120の外形形状が扁平に構成されている。
浅いスロット121Aの深さ・断面積は、深いスロット121Bの深さ・断面積の実質的に1/2であり、そのため、浅いスロット121Aに巻かれた電機子コイル122A(一部のみ図示する)の各スロット当たりの断面積LAに比べて、深いスロット121Bに巻かれた電機子コイル122B(一部のみ図示する)の各スロット当たりの断面積LBは、実質的に2倍である。
そこで、浅いスロット121Aに巻いた電機子コイル122Aの巻線の太さに比べて実質的に2倍の太さの巻線を用いて、深いスロット121Bに各スロット当たり電機子コイル122Aの巻線回数と同一回数だけ巻くことで電機子コイル122Bを構成してある。
サーボアンプ150は、メインアンプ160と、サブアンプ170とを備えている。そして、浅いスロット121Aに巻かれた電機子コイル122A(u,v,w;u,v,w)の総断面積と、深いスロット121Bに巻かれた電機子コイル122B(u,v,w;u,v,w)の総断面積との差に応じて、サブアンプ170が電機子コイル122Aに電機子電流を流すとともに、メインアンプ160が電機子コイル122Bに電機子電流を流すように構成されている。
すなわち、浅いスロット121Aに巻かれた電機子コイル122A(u,v,w;u,v,w)の総断面積を基準とすると、深いスロット121Bに巻かれた電機子コイル122B(u,v,w;u,v,w)の総断面積は、各スロット当たり2倍で、かつ、スロットの個数が同数であるから、合計で2倍となる。
そのため、サブアンプ170が電機子コイル122Aに電機子電流を流すとき、メインアンプ160は、電機子コイル122Aに流す電機子電流の2倍の電機子電流を電機子コイル122Bに流すことが必要である。
これは、サーボアンプ150が、例えば、メインアンプ160に対するトルク指令を基準値として、サブアンプ170に対するトルク指令を基準値の1/2とすることで、実現することが可能である。
これにより、例えば、全4個すべてのスロット121を浅いスロット121Aとして形成した場合に比べて、実質的に3/2倍の連続トルクを発生することが可能である。
その結果、図4に示す同期電動機システム101は、固定子120に対する薄肉部の要求と、その薄肉部が全体を構成する場合に比べて約1.5倍の連続トルクの発生との両立を、具体的に実現することが可能である。
図5は、この発明による同期電動機の第3の実施形態を示す概略図断面図であり、この同期電動機210は、固定子220と回転子230とを備え、固定子220の外形形状が特異な形状に構成されたものである。
この同期電動機210の固定子220は、多数(図5では36個)のスロット221が回転子230の周囲に放射状に配置され、各スロット221には電機子コイル222(図5では一部のみ図示する)が収容されている。
また、同期電動機210の回転子230は、外周に複数(図5では8個)の永久磁石231が固着されている。
固定子220のスロット221のうち、複数(図5では18個)のスロット221Aの深さを、残り(図5では18個)のスロット221Bの深さに比べて浅く形成してある。
また、複数のスロット221Aのうち、残りのスロット221Bと隣り合う部分のスロット221Ab(図5では9個)の深さに比べて、それ以外の部分のスロット221Aa(図5では9個)の深さをさらに浅く形成してある。
しかも、最も浅いスロット221Aa(図5では9個)は、回転子30の円周方向に沿って一箇所に連続して配置されている。また、やや浅いスロット221Ab(図5では9個)は、最も浅いスロット221Aaの両側に6個と3個に分けて配置されている。そして、残りの18個の深いスロット221Bも連続して配置されている。
また、やや浅いスロット221Abを形成した箇所の固定子220の外形を、回転子230の中心に向けて薄肉に構成してある。そして、最も浅いスロット221Aaを形成した箇所の固定子220の外形を、回転子230の中心に向けてさらに薄肉に構成してある。
これにより、この同期電動機210は、固定子220の外形が特異形状に構成され、その特異形状の固定子220に収まるように、最も浅いスロット221Aa、やや浅いスロット221Ab、および深いスロット221Bを配置してある。
そのため、この同期電動機210は、すべて(図5では36個)のスロット221を深いスロット221Bとして形成した場合に比べて、やや浅いスロット221Ab部分の固定子220の外形を削ぎ落として薄肉部を構成し、また、最も浅いスロット221Aa部分の固定子220の外形をさらに削ぎ落としてさらに薄肉部を構成してあるから、例えば、同期電動機210の設置環境が固定子220のこのような薄肉部を必要とする場合に適用して好適である。
そして、この同期電動機210は、最も浅いスロット221Aaに巻かれた電機子コイル222Aaの各スロット当たりの断面積と、やや浅いスロット221Abに巻かれた電機子コイル222Abの各スロット当たりの断面積と、深いスロット221Bに巻かれた電機子コイル222Bの各スロット当たりの断面積との差に応じて、電機子電流を流すように構成されている。
すなわち、この同期電動機210の場合、最も浅いスロット221Aaの1個当たりの断面積SAaと、やや浅いスロット221Abの1個当たりの断面積SAbと、深いスロット221Bの1個当たりの断面積SBとは、当然異なる。例えば、最も浅いスロット221Aaの深さと、やや浅いスロット221Abの深さと、深いスロット221Bの深さとの比を3:4:7とすれば、断面積SAa、SAb、SBの比は実質的に3:4:7となる。
そのため、このような同期電動機210では、最も浅いスロット221Aaに巻かれた電機子コイル222Aaの各スロット当たりの断面積LAaと、やや浅いスロット221Abに巻かれた電機子コイル222Abの各スロット当たりの断面積LAbと、深いスロット221Bに巻かれた電機子コイル222Bの各スロット当たりの断面積LBとの比は、実質的に3:4:7となる。
これを要するに、最も浅いスロット221Aaに巻かれた電機子コイル222Aaの各スロット当たりの断面積LAaと、やや浅いスロット221Abに巻かれた電機子コイル222Abの各スロット当たりの断面積LAbとは大差なく、一方、深いスロット221Bに巻かれた電機子コイル222Bの各スロット当たりの断面積LBは、LAa,LAbのおよそ2倍となる。
このことは、各スロット当たりの電機子コイル222Aa,222Abの巻線回数と電機子コイル222Bの巻線回数とを同一とすれば、電機子コイル222Aa,222Abの巻線の太さに比べて、電機子コイル222Bの巻線の太さを、およそ2倍にできることを意味する。
これは、電機子コイル222Bの巻線に、文字通り、電機子コイル222Aa,222Abの巻線の太さに比べて実質的に2倍の太さの巻線を用いることで実現できるほか、電機子コイル222Aa,222Abの巻線と同じ太さの2本の巻線を電気回路的に並列に用いることでも実現可能である。
これにより、各スロット当たりの電機子コイル222Aa,222Abに流す電機子電流に比べて、各スロット当たりの電機子コイル222Bにはおよそ2倍の電機子電流を流せることになり、その結果、各スロット当たりの電機子コイル222Aa,222Abが発生に寄与する連続トルクに比べて、各スロット当たりの電機子コイル222Bが発生に寄与する連続トルクはおよそ2倍になる。
一般に、同期電動機が発生する連続トルクは、すべてのスロットに巻かれた電機子コイルに流す電機子電流の総和で決まる。
これを図5に示す同期電動機210に当てはめると、全36個のスロット221のうち、9個のスロット221Aaに巻かれた電機子コイル222Aaの各スロット当たりの電機子電流、および、9個のスロット221Abに巻かれた電機子コイル222Abの各スロット当たりの電機子電流に比べて、18個のスロット221Bに巻かれた電機子コイル222Bの各スロット当たりの電機子電流はおよそ2倍流せる。また、スロット221Aaの個数とスロット221Abの個数を合わせると、スロット221Bの個数と同数である。
したがって、すべての電機子コイル222Aa,222Abに流す電機子電流の合計に比べて、すべての電機子コイル222Bには合計でおよそ2倍の電機子電流を流せる。そのため、すべての電機子コイル222Aa,222Abに流す電機子電流の合計を基準とした場合に、同期電動機210全体では、その基準のおよそ3倍に相当する電機子電流を総和として流せることになる。
一方、例えば、全36個のスロット221のすべてを、最も浅いスロット221Aaおよびやや浅いスロット221Abとして形成した場合は、同期電動機210全体では、その基準の実質的に2倍に相当する電機子電流を総和として流せるだけである。
その結果、図5に示す同期電動機210は、すべてのスロット221を最も浅いスロット221Aaおよびやや浅いスロット221Abとして形成した場合に比べて、およそ3/2倍の連続トルクを発生することが可能であるから、上記した固定子220に対する薄肉部の要求と、その薄肉部が全体を構成する場合に比べておよそ1.5倍の連続トルクの発生とを、両立させることができるものである。
図6は、この発明による同期電動機システムの第3の実施形態を示す概略図説明図であり、この同期電動機システム201は、図5に示す同期電動機210を用いたシステムであって、同期電動機210と、同期電動機210の電機子コイル222に電機子電流を流すサーボアンプ250とを備えて構成されたものである。
同期電動機210は、図5に示す同期電動機210と同様のものであるが、ここでは説明を容易にするため、固定子220のスロット221を全部で4個とし、そのうち1個が最も浅いスロット221Aa、別の1個(便宜上まとめた)がやや浅いスロット221Abで、残りの2個が深いスロット221Bとしてある。また、これに合わせて、回転子230の永久磁石231の個数を4個としてある。
そして、図5に示す同期電動機210と同様に、やや浅いスロット221Ab部分の固定子220の外形を、回転子230の中心に向けて薄肉に構成し、最も浅いスロット221Aa部分の固定子220の外形を、回転子230の中心に向けてさらに薄肉に構成することで、固定子220の外形を特異形状に構成してある。但し、図示の関係上、図5に示す固定子220の外形を忠実に示してはいない。
最も浅いスロット221Aaの深さ・断面積と、やや浅いスロット221Abの深さ・断面積と、深いスロット221Bの深さ・断面積との比は、3:4:7である。そのため、最も浅いスロット221Aaに巻かれた電機子コイル222Aa(一部のみ図示する)の1スロット当たりの断面積LAa、および、やや浅いスロット221Abに巻かれた電機子コイル222Ab(一部のみ図示する)の1スロット当たりの断面積LAbに比べて、深いスロット221Bに巻かれた電機子コイル222B(一部のみ図示する)の各スロット当たりの断面積LBは、およそ2倍である。
そこで、最も浅いスロット221Aaに巻いた電機子コイル222Aaの巻線、および、やや浅いスロット221Abに巻いた電機子コイル222Abの巻線の太さに比べておよそ2倍の太さの巻線を用いて、深いスロット221Bに各スロット当たり電機子コイル222Aa,222Abの巻線回数と同一回数だけ巻くことで電機子コイル222Bを構成してある。
サーボアンプ250は、メインアンプ260と、サブアンプ270a,270bとを備えている。そして、最も浅いスロット221Aaに巻かれた電機子コイル222Aa(u,v,w)の総断面積と、やや浅いスロット221Abに巻かれた電機子コイル222Ab(u,v,w)の総断面積と、深いスロット221Bに巻かれた電機子コイル222B(u,v,w;u,v,w)の総断面積との差に応じて、サブアンプ270aが電機子コイル222Aaに電機子電流を流し、サブアンプ270bが電機子コイル222Abに電機子電流を流すとともに、メインアンプ260が電機子コイル222Bに電機子電流を流すように構成されている。
すなわち、最も浅いスロット221Aaに巻かれた電機子コイル222Aa(u,v,w)の総断面積と、やや浅いスロット221Abに巻かれた電機子コイル222Ab(u,v,w)の総断面積と、深いスロット221Bに巻かれた電機子コイル222B(u,v,w;u,v,w)の総断面積との比は、各スロット当たり3:4:7で、かつ、スロットの個数の比が1:1:2であるから、合計で3:4:14となる。
そのため、サブアンプ270aが電機子コイル222Aaに電機子電流を流すとき、サブアンプ270bは、サブアンプ270aが流す電機子電流の4/3倍の電機子電流を電機子コイル222Abに流し、また、メインアンプ260は、サブアンプ270aが流す電機子電流の14/3倍の電機子電流を電機子コイル222Bに流すことが必要である。
これは、サーボアンプ250が、例えば、メインアンプ260に対するトルク指令を基準値として、サブアンプ270aに対するトルク指令を基準値の3/14、サブアンプ270bに対するトルク指令を基準値の4/14とすることで、実現することが可能である。
これにより、例えば、全4個すべてのスロット221を、最も浅いスロット221Aaおよびやや浅いスロット221Abとして形成した場合に比べて、実質的に3/2倍の連続トルクを発生することが可能である。
その結果、図6に示す同期電動機システム201は、固定子220に対する薄肉部の要求と、その薄肉部が全体を構成する場合に比べて約1.5倍の連続トルクの発生との両立を、具体的に実現することが可能である。
この発明による同期電動機の第1の実施形態を示す概略図断面図である。 この発明による同期電動機システムの第1の実施形態を示す概略図説明図である。 この発明による同期電動機の第2の実施形態を示す概略図断面図である。 この発明による同期電動機システムの第2の実施形態を示す概略図説明図である。 この発明による同期電動機の第3の実施形態を示す概略図断面図である。 この発明による同期電動機システムの第3の実施形態を示す概略図説明図である。
符号の説明
1,101,201 同期電動機システム
10,110,210 同期電動機
20,120,220 固定子
21,121,221 スロット
21A,121A 浅いスロット
221Aa 最も浅いスロット
221Ab やや浅いスロット
21B,121B,221B 深いスロット
22,122,222 電機子コイル
30,130,230 回転子
31,131,231 永久磁石
50,150,250 サーボアンプ
60,160,260 メインアンプ
70,170 サブアンプ
270a サブアンプ(第1サブアンプ)
270b サブアンプ(第2サブアンプ)

Claims (9)

  1. 固定子の電機子コイルを収容する多数のスロットが回転子の周囲に放射状に配置された同期電動機において、
    前記スロットのうち複数のスロットの深さを残りのスロットの深さに比べて浅く形成し、
    前記複数のスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積と、前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積との差に応じて電機子電流を流すことを特徴とする同期電動機。
  2. 前記複数のスロットは、前記回転子の円周方向に沿って一箇所に連続して配置されていることを特徴とする請求項1記載の同期電動機。
  3. 前記複数のスロットは、前記回転子の円周方向に沿って少なくとも二箇所に分かれて配置されていることを特徴とする請求項1記載の同期電動機。
  4. 前記複数のスロットのうち前記残りのスロットと隣り合う部分のスロットの深さに比べてそれ以外の部分のスロットの深さをさらに浅く形成し、
    前記それ以外の部分のスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積と、前記隣り合う部分のスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積と、前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルの各スロット当たりの断面積との差に応じて電機子電流を流すことを特徴とする請求項1または請求項2記載の同期電動機。
  5. 前記固定子の前記複数のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けて薄肉に構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の同期電動機。
  6. 前記固定子の前記隣り合う部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けて薄肉に構成し、また、前記それ以外の部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けてさらに薄肉に構成したことを特徴とする請求項4記載の同期電動機。
  7. 固定子の電機子コイルを収容する多数のスロットが回転子の周囲に放射状に配置された同期電動機において、
    前記スロットのうち複数のスロットの深さを残りのスロットの深さに比べて浅く形成し、また、前記複数のスロットのうち前記残りのスロットと隣り合う部分のスロットの深さに比べてそれ以外の部分のスロットの深さをさらに浅く形成し、
    前記固定子の前記隣り合う部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けて薄肉に構成し、また、前記それ以外の部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けてさらに薄肉に構成したことを特徴とする同期電動機。
  8. 固定子の電機子コイルを収容する多数のスロットが回転子の周囲に放射状に配置された同期電動機と、
    前記同期電動機の電機子コイルに電機子電流を流すサーボアンプとを備えた同期電動機システムであって、
    前記同期電動機の前記固定子は、前記スロットのうち複数のスロットの深さを残りのスロットの深さに比べて浅く形成して、当該複数のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けて薄肉に構成し、
    前記サーボアンプは、メインアンプとサブアンプとを備え、
    前記複数のスロットに巻かれた電機子コイルの総断面積と、前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルの総断面積との差に応じて、前記サブアンプが前記複数のスロットに巻かれた電機子コイルに電機子電流を流すとともに、前記メインアンプが前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルに電機子電流を流すことを特徴とする同期電動機システム。
  9. 固定子の電機子コイルを収容する多数のスロットが回転子の周囲に放射状に配置された同期電動機と、
    前記同期電動機の電機子コイルに電機子電流を流すサーボアンプとを備えた同期電動機システムであって、
    前記同期電動機の前記固定子は、前記スロットのうち複数のスロットの深さを残りのスロットの深さに比べて浅く形成し、また、前記複数のスロットのうち前記残りのスロットと隣り合う部分のスロットの深さに比べてそれ以外の部分のスロットの深さをさらに浅く形成して、当該隣り合う部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けて薄肉に構成し、また、当該それ以外の部分のスロットを形成した箇所の外形を前記回転子の中心に向けてさらに薄肉に構成し、
    前記サーボアンプは、メインアンプと第1サブアンプおよび第2サブアンプとを備え、
    前記それ以外の部分のスロットに巻かれた電機子コイルの総断面積と、前記隣り合う部分のスロットに巻かれた電機子コイルの総断面積と、前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルの総断面積との差に応じて、前記第1サブアンプが前記それ以外の部分のスロットに巻かれた電機子コイルに電機子電流を流し、前記第2サブアンプが前記隣り合う部分のスロットに巻かれた電機子コイルに電機子電流を流すとともに、前記メインアンプが前記残りのスロットに巻かれた電機子コイルに電機子電流を流すことを特徴とする同期電動機システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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