JP2008004187A - 光ディスク識別装置、光ディスク装置、及び、光ディスク識別方法 - Google Patents

光ディスク識別装置、光ディスク装置、及び、光ディスク識別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光源と光検出器の個数を抑えつつ、複数種類のグルーブピッチを区別することができる光ディスク識別装置を提供する。
【解決手段】LED11は、光ディスク16のA点に、入射角θi1の光を入射する。ミラー12は、LED11から照射されてA点で反射した光束を反射して、光ディスク16のB点に、入射角θi2の光を入射する。光検出器13は、A点での回折光束51と、B点での回折光束56との双方を受光可能な位置に配置される。光検出器15は、A点での回折光束53と、B点での回折光束55との双方を受光可能な位置に配置され、光検出器14は、A点での回折光束52を受光可能な位置に配置される。光ディスク16の識別は、光検出器13〜15のうちで、回折光束を受光した光検出器の組み合わせに基づいて行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク識別装置、光ディスク装置、及び、光ディスク識別方法に関し、更に詳しくは、ピッチが異なる溝又はピット列を有する複数種類の光ディスクを識別する光ディスク識別装置、光ディスク装置、及び、光ディスク識別方法に関する。
近年、DVD±RW、DVD−RAMを搭載したDVDレコーダが広く普及している。また、2003年度に地上波デジタル放送が開始され、2005年度にデジタルHD(High Definition)TV放送が開始されている中、より大容量の映像コンテンツを記録するメディアとして、20GB/片面を越えるHD DVDやBlu−rayなどの次世代型光ディスク媒体が2005年度中に出揃う。これら次世代型光ディスクの記録・再生には、青紫色半導体レーザ(LD)と、0.65以上の高NA対物レンズとが用いられる。
光ディスク媒体を記録・再生する光ディスク装置には、種々の光ディスク媒体を記録・再生する機能が求められており、次世代型光ディスク媒体を記録・再生する光ディスク装置には、HD DVDやBlu−rayを記録・再生するだけでなく、CDやDVDを記録・再生する機能も要求される。複数種類の光ディスクに対応した光ディスク装置は、各種媒体に対応した波長のLDを備えており、例えば、HD DVD、DVD、CDに対応した光ディスク装置では、1つの光ヘッド内に、青紫色LD、赤色LD、及び、赤外LDが搭載されている。
複数種類の光ディスク媒体を記録・再生可能な光ディスク装置では、通常、記録・再生に先立って、記録・再生の対象となる光ディスク媒体の種別を識別する。例えば、上記3つの波長のLDを有する光ディスク装置では、媒体種別がHD DVDであると識別すると、青紫色LDを点灯して記録・再生を行い、DVDであると識別すると、赤色LDを点灯して、記録・再生を行う。また、媒体種別がCDであれば、赤外LDを点灯して、記録・再生を行う。
光ディスク媒体の媒体種別を識別する技術としては、特許文献1や特許文献2に記載された技術がある。特許文献1では、LEDの光束を光ディスク媒体の記録面に垂直照射し、光ディスクからの1次以上の回折光の方向から、DVD、CDを識別する。特許文献2では、波長の異なるLEDの光束を光ディスクの記録面に斜めから照射し、光ディスクからの1次回折光束の方向から、DVD、CDを識別する。
特開平9−120625号公報 実開平7−32742号公報
上記従来技術では、各光ディスク媒体でのグルーブピッチの違いを利用し、照射するLEDの中心波長、及び、光ディスクへ入射するLEDの光束の入射角を変えることで、光ディスク媒体からの回折光を所定の方向とし、この光束を光検出器で検出している。なお、ここでは、溝ではなくピット列を有する光ディスク媒体についても、便宜上ピットピッチではなくグルーブピッチという言葉を用いることとする。光ディスク媒体におけるグルーブピッチをP、LEDの中心波長をλ、入射角をθi、反射角および回折角をθnとすると、光波電子工学(コロナ社出版)のページ107に記載されているように、下記式1の関係が成り立つ。これは、ブラッグの条件と呼ばれている。
Figure 2008004187
上記式1におけるnは0以上の整数であり、回折光の次数である(n=0のときは反射光である)。
現在及び今後市場に出てくる光ディスク媒体におけるグルーブピッチを、下記表1にまとめて示す。表1に示すように、DVD、CDに加えて、今後の市場にて拡大が予想されるHD DVD、Blu−rayを含めると、光ディスク媒体のグルーブピッチは、全部で6種類ある。また、表1に、特許文献2に記載されている実施例のLEDの波長、特許文献1又は特許文献2に記載されている光ディスクに対するLEDの光束の入射角を用いた場合の+1次回折光の回折角を併せて記載する。表1における“×”は、回折光が発生しないことを示している。
Figure 2008004187
特許文献1の実施例である、1つのLEDと2つの光検出器とを用いる構成では、上記計6種類のグルーブピッチを区別することができない。特許文献1に記載の技術を用いて6種類のグルーブピッチを区別するためには、光検出器を5つ用意し、異なるグルーブピッチを持つ5種類の光ディスクのそれぞれで回折する光束を対応する光検出器で検出し、更に、残りの光ディスクで回折する光束を5つの光検出器で検出できないように光検出器を配置する必要がある。しかし、このようにすると、識別する光ディスクの種類の数に応じて、光検出器を増やす必要があり、光ディスク識別装置における光学系のスペースが拡大するという問題がある。また、光検出器の増加に伴ってコストアップが生じる。これらは、光ディスク装置へ光ディスク識別装置の光学系を実装する上で問題となる。
また、特許文献2の実施例である、2つのLEDと2つの光検出器とを用いる構成についても、この構成で、6種類のグルーブピッチを区別することはできない。特許文献2に記載の技術を応用して、波長の異なるLEDを3種類用意し、この3つのLEDと2つの光検出器との組み合わせを用いる場合には、6種類のグルーブピッチを区別することができる。しかし、この構成では、3種類の波長のLEDの光束を同一光軸とするためのハーフミラー(ダイクロイックミラー)が必要であり、これによって、光ディスク識別装置の光学系のコストが上昇する。このことは、光ディスク装置へ光ディスク識別装置の光学系を実装する上で問題となる。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、光源と光検出器との個数を抑えつつ、複数種類のグルーブピッチを区別することができる光ディスク識別装置、光ディスク識別方法、及び、光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の視点の光ディスク識別装置は、互いにピッチが異なる溝又はピット列を有する複数種類の光ディスクを識別するための光ディスク識別装置において、光ディスクのディスク面に対して所定角度傾斜した光を出射する、少なくとも1つの光源と、前記光源から出射し、前記光ディスクで反射した光束を反射し、前記ディスク面に対して所定角度傾斜した光を再入射するミラーと、それぞれが、前記光源から直接に光ディスクに入射して該光ディスクで回折した第1の回折光束、及び、前記ミラーから前記光ディスクに再入射して該光ディスクで回折した第2の回折光束の少なくとも一方を受光できる位置に配置される複数の光検出器とを備え、前記複数の光検出器のうちの少なくとも1つが、前記第1の回折光束及び前記第2の回折光束の双方を受光できる位置に配置されていることを特徴とする。
本発明の第1の視点の光ディスク識別装置では、光源からの光を光ディスクに入射すると共に、ミラーを用いて、光源から光ディスクに入射した光に対する反射光を、光ディスクに再入射させる。光ディスクでは、光源から直接に入射した光、及び、ミラーから再入射した光に対して、溝又はピットのピッチに応じた回折角の回折光が生じるが、この回折光を、所定の位置に配置した複数の光検出器を用いて検出する。このとき、複数の光検出器のうちの少なくとも1つは、光源から直接に入射した光に対する回折光と、ミラーから再入射した光に対する回折光との双方を検出できる位置に配置する。このようにすることで、2つの回折角の回折光を、1つの光検出器で検出することができ、使用する光源及び光検出器の数の総和を、識別対象の光ディスクの種類よりも少なくすることができる。これにより、光ディスク識別装置の構成部品を搭載するスペースを縮小することができる。また、光検出器の数を減らすことで、コスト増を抑えることができる。
本発明の第1の視点の光ディスク識別装置では、前記光源は単一波長であり、前記光源の数をM、検出すべき光ディスクの溝又はピット列のピッチの種類をL、前記光検出器の総数をNとしたとき、N+M<Lの関係を満たす構成を採用できる。
本発明の第1の視点の光ディスク装置は、上記本発明の第1の視点の光ディスク識別装置と、前記光源の発光状態を制御する制御手段と、前記光検出器による回折光束の検出の有無に基づいて、前記光ディスクの種類を識別する識別手段とを有することを特徴とする。
本発明の第1の視点の光ディスク装置は、制御手段によって、光ディスク識別装置内の光源の発光状態を制御し、識別手段によって、光源を発光させた際の光検出器による回折光の検出状態に基づいて、光ディスクの種類を識別する。本発明の第1の視点の光ディスク識別装置では、使用する光源及び光検出器の数の総和を、識別対象の光ディスクの種類よりも少なくすることができるので、これを搭載する光ディスク装置の省スペース化が可能となる。また、光検出器の数を減らすことができるため、コスト増を抑えることができる。
本発明の第1の視点の光ディスク装置は、前記光源を1つ備えており、前記識別手段は、前記複数の光検出器のうちで回折光束を検出した光検出器の組み合わせに基づいて前記光ディスクの種類を識別する構成を採用できる。例えば、複数の光検出器の配置位置を、ある光ディスクについては、複数の光検出器のうちのいくつかが、光ディスクからの回折光を検出し、別の光ディスクについては、複数の光検出器のうちの何れか一が、光ディスクからの回折光を検出する位置とする。この場合、どの光検出器で光ディスクからの回折光を検出できたかを判断することで、光ディスクの種類を識別することができる。
本発明の第1の視点の光ディスク装置は、前記光源を複数備えており、前記識別手段は、発光させた光源と、前記複数の光検出器のうちで回折光束を検出した光検出器との組み合わせに基づいて前記光ディスクの種類を識別する構成を採用できる。例えば、複数の光検出器の配置位置を、ある光ディスクについては、複数の光源のうちのある光源を発光させた際に、複数の光検出器のうちの何れかが、光ディスクからの回折光を検出し、他の光源を発光させた際には複数の光検出器の何れも光ディスクからの回折光を検出しない位置とする。また、別の光ディスクについては、複数の光源のうちのある光源を発光させた際に、複数の光検出器のうちのいくつかが、光ディスクからの回折光を検出し、他の光源を発光させた際にも、複数の光検出器のいくつかが光ディスクからの回折光を検出する位置とする。この場合、発光させた光源と、光ディスクからの回折光を検出した光検出器との組み合わせを判断することで、光ディスクの種類を識別することができる。
本発明の第2の視点の光ディスク識別装置は、互いにピッチが異なる溝又はピット列を有する複数種類の光ディスクを識別するための光ディスク識別装置において、それぞれが、前記光ディスクに向けて互いに異なる所定角度傾斜した光を出射する単一波長の複数の光源と、前記複数の光源から前記光ディスクに入射し該光ディスクで回折した回折光束を受光できる位置に配置される光検出器とを有することを特徴とする。
本発明の第2の視点の光ディスク識別装置では、単一波長の複数の光源から、光ディスクに向けて、互いに異なる傾斜角度の光を照射し、その入射光に対する回折光を、1つの光検出器で検出する。本発明の第2の視点の光ディスク識別装置では、光ディスクの種類の識別は、発光した光源と、光検出器での回折光の検出の有無との組み合わせに基づいて行うことができ、このようにすることで、使用する光源及び光検出器の数の総和を、識別対象の光ディスクの種類よりも少なくすることができ、光ディスク識別装置の構成部品を搭載するスペースを縮小することができる。また、複数の光源を同一波長とし、光ディスクへの入射角を、相互に異なる角度としているため、複数の光源の光束を同一光軸とするためのハーフミラー等が不要であり、光ディスク識別装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の第2の視点の光ディスク識別装置では、前記光ディスクの溝又はピット列のピッチの種類をL、前記光源の数をMとしたとき、1+M<Lを満たす構成を採用できる。
本発明の第2の視点の光ディスク装置は、上記本発明の第2の視点の光ディスク識別装置と、前記複数の光源の発光状態を制御する制御手段と、前記光検出器による回折光束の検出の有無に基づいて、前記光ディスクの種類を識別する識別手段とを有することを特徴とする。
本発明の第2の視点の光ディスク装置は、制御手段によって、光ディスク識別装置内の複数の光源の発光状態を制御し、識別手段によって、光源を発光させた際の光検出器による回折光の検出状態に基づいて、光ディスクの種類を識別する。本発明の第2の視点の光ディスク識別装置では、使用する光源及び光検出器の数の総和を、識別対象の光ディスクの種類よりも少なくすることができるので、これを搭載する光ディスク装置の省スペース化が可能となる。また、複数の光源の光束を同一光軸とするためのハーフミラー等が不要であり、光ディスク装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の第2の視点の光ディスク装置では、前記制御手段は、前記複数の光源を1つずつ順次に発光させ、前記識別手段は、発光した光源と、前記光検出器による回折光束の検出の有無との組み合わせに基づいて前記光ディスクの種類を識別する構成を採用することができる。例えば、複数の光源から光ディスクへの光の入射角を、ある光ディスクについては、複数の光源のうちのいくつかの光源を発光させた際に、光検出器が光ディスクからの回折光を検出し、他の光源を発光させた際には光検出器が光ディスクからの回折光を検出しない入射角とする。また、別の光ディスクについては、複数の光源のうちの何れか光源を発光させた際に、光検出器が光ディスクからの回折光を検出し、他の光源を発光させた際には光検出器が光ディスクからの回折光を検出しない入射角とする。この場合、発光させた光源と、光検出器での回折光の検出の有無との組み合わせを判断することで、光ディスクの種類を識別することができる。
本発明の第1の視点の光ディスク識別方法は、互いにピッチが異なる溝又はピット列を有する複数種類の光ディスクを識別する方法であって、少なくとも1つの光源から、光ディスクのディスク面に対して所定角度傾斜した光を前記光ディスクに入射させると共に、前記光源からの入射光に対する反射光を反射するミラーを用いて、前記光ディスクのディスク面に対して所定角度傾斜した光を前記光ディスクに再入射させ、前記光源から直接に光ディスクに入射して該光ディスクで回折した第1の回折光束、及び、前記ミラーから前記光ディスクに再入射して該光ディスクで回折した第2の回折光束の少なくとも一方を受光できる位置に配置される複数の光検出器のうちの少なくとも1つで、前記第1又は第2の回折光束を検出し、前記第1又は第2の回折光束を検出した光検出器の組み合わせに基づいて光ディスクの種類を識別することを特徴とする。
本発明の第1の視点の光ディスク識別方法では、光源からの光を光ディスクに入射すると共に、ミラーを用いて、光源から光ディスクに入射した光に対する反射光を、光ディスクに再入射させ、少なくとも1つの光検出器で、光源から直接に入射した光に対する回折光、及び、ミラーから再入射した光に対する回折光の双方を検出する。光ディスクの識別は、複数の光検出器のうちの、どの光検出器で回折光を検出したかの組み合わせに基づいて行う。本発明の第1の視点の光ディスク識別方法では、2つの回折角の回折光を、1つの光検出器で検出するので、使用する光源及び光検出器の数の総和を、識別対象の光ディスクの種類よりも少なくすることができ、光ディスクを識別するための装置における構成部品を搭載するスペースを縮小することができる。また、光検出器の数を減らすことで、コスト増を抑えることができる。
本発明の第2の視点の光ディスク識別方法は、互いにピッチが異なる溝又はピット列を有する複数種類の光ディスクを識別する方法であって、複数の光源から、順次に、光ディスクのディスク面に対して、光源ごとに異なる傾斜角度で傾斜した光を入射させ、前記光源から出射した光に対して前記光ディスクで回折した光束を、所定位置に配置された光検出器で検出した否かを調べ、発光させた光源と、前記光検出器での回折光束の検出の有無との組み合わせに基づいて光ディスクの種類を識別することを特徴とする。
本発明の第2の視点の光ディスク識別方法では、単一波長の複数の光源から、光ディスクに向けて、互いに異なる傾斜角度の光を照射し、その入射光に対する回折光を、1つの光検出器で検出し、発光した光源と、光検出器での回折光の検出の有無との組み合わせに基づいて、光ディスクを識別する。このようにすることで、使用する光源及び光検出器の数の総和を、識別対象の光ディスクの種類よりも少なくすることができ、光ディスクを識別するための装置の構成部品を搭載するスペースを縮小することができる。また、複数の光源を同一波長とし、光ディスクへの入射角を、相互に異なる角度としているため、複数の光源の光束を同一光軸とするためのハーフミラー等が不要であり、光ディスクを識別するための装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の第1の視点の光ディスク識別装置及び方法では、光源からの光を光ディスクに入射すると共に、ミラーを用いて、光源から光ディスクに入射した光に対する反射光を、光ディスクに再入射させ、少なくとも1つの光検出器で、光源から直接に入射した光、及び、ミラーから再入射した光に対する回折光を検出する。光ディスクの識別を、複数の光検出器のうちの、どの光検出器で回折光を検出したかの組み合わせに基づいて行うことで、使用する光源及び光検出器の数の総和を、識別対象の光ディスクの種類よりも少なくすることができ、光ディスクを識別するための装置における構成部品を搭載するスペースを縮小することができる。また、光検出器の数を減らすことで、コスト増を抑えることができる。
本発明の第2の視点光ディスク識別装置及び方法では、単一波長の複数の光源から、光ディスクに向けて、互いに異なる傾斜角度の光を照射し、その入射光に対する回折光を、1つの光検出器で検出する。光ディスクの識別を、発光した光源と、光検出器での回折光の検出の有無との組み合わせに基づいて行うことで、使用する光源及び光検出器の数の総和を、識別対象の光ディスクの種類よりも少なくすることができ、光ディスクを識別するための装置の構成部品を搭載するスペースを縮小することができる。また、複数の光源を同一波長とし、光ディスクへの入射角を、相互に異なる角度としているため、複数の光源の光束を同一光軸とするためのハーフミラー等が不要であり、光ディスクを識別するための装置の低コスト化を図ることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態の光ディスク識別装置の光学系の構成を示している。光ディスク識別装置の光学系10は、LED11、ミラー(反射部材)12、光検出器13〜15、及び、レンズ17を有する。LED11は、所定波長の光を出射する。レンズ17は、LED11が出射する光束を、収束光束として光ディスク16に照射する。光ディスク16上で、LED11からの光が照射される位置をA点とすると、LED11は、光ディスク16のA点を通る溝又はピット列に直交する面内において、出射光束の中心線と、光ディスク16のディスク面の法線方向と間の角度がθi1となる位置に配置される。
光ディスク16のA点に、LED11からの光が、光ディスク16の法線方向に対してθi1だけ傾斜して入射すると、A点では、入射するLED11からの光に対して、反射光及び回折光(光束50〜53)が生じる。A点における入射光の入射角θi1と、反射光及び回折光の反射・回折角θn1(nは整数)とは、式1におけるθiをθi1、θnをθn1として、式1の関係(ブラッグの条件)を満たす。
ミラー12は、A点からの反射光(光束50)を入射できる位置に配置されおり、A点からの反射光束50を、光ディスク16側に向けて反射する。光ディスク16上で、ミラー12からの光が照射される位置をB点とすると、ミラー12は、B点に照射する反射光束(54)の中心線が、光ディスク16のディスク面の法線方向に対してθi2だけ傾斜するように、その傾き角度が調整されている。光ディスク16のB点にミラー12で反射した光束(54)が照射されると、B点では、入射された光束に対して、反射光及び回折光(光束55、56)が生じる。B点についても、B点への入射光の入射角θi2と、B点での反射光及び回折光の反射・回折角θn2とは、式1におけるθiをθi2、θnをθn2として、式1の関係を満たす。
光検出器13〜15は、それぞれ、光ディスク16からの回折光を検出する。光検出器13〜15は、受光面が光ディスク16のディスク面と平行となるように、光ディスク16から所定の距離(L)だけ離れた面内に一列に配置される。また、光検出器13〜15は、LED11から出射される光束の中心線と、光検出器13〜15の受光面の中心を結ぶ線とが同一平面内にあり、かつ、この平面が、光ディスク16の溝又はピット列に対して直交するように配置される。光検出器13〜15は、それぞれ、斜め方向に入射する光を効率よく検出できるように、受光部に対する回折光の入射角に応じて、受光部のサイズが設計されている。
本実施形態では、A点からの回折光のうちの所望の次数の回折光(光束51〜53)、及び、B点からの回折光のうちの所望の次数の回折光(光束55、56)の計5つの光束を、計3つの光検出器13〜15で受光する。具体的には、Aからの回折光束51と、B点からの回折光束56とを、光検出器13で受光する。また、A点からの回折光束52を、光検出器14で受光し、A点からの回折光束53と、B点からの回折光束55とを、光検出器15で受光する。媒体種別の識別は、図示しない制御部によって、LED11を点灯し、3つの光検出器13〜15のうちのどの光検出器が回折光を検出したかを判断することで行う。
1つの光検出器で、A点からの回折光と、B点からの回折光とを受光するための条件について説明する。なお、以下では、ディスク面の法線方向に対する角度については、図面上で反時計回りの角度を「正」として説明する。また、図面上の回折光は光束50に対して紙面上の右側の光束を「正」の回折光、左側の光束を「負」の回折光として説明する。図2は、A点での回折光とB点での回折光とが同じ照射点に照射される様子を模式的に示している。A点に、角度−θi1で入射した光に対する回折光の回折角をθとする。このA点での回折光は、光ディスク16からL離れた面内で、A点に対応する位置から、L×tanθだけ離れた位置に照射される。
一方、A点での反射光がミラー12で反射され、B点に角度θi2で入射した光に対する回折光の回折角をθとすると、この回折光は、光ディスク16からL離れた面内で、B点に対応する位置から、L×tanθだけ離れた位置に照射する。A点とB点との間の距離は、A点に対するLED11からの光の入射角度θi1と、B点に対するミラー12の反射光の入射角度θi2とを用いて、L×tanθi1と、L×tanθi2との差で表すことができる。従って、下記式、
L×tanθ=L×tanθi1−L×tanθi2+L×tanθ (2)
を満たすとき、A点での回折光と、B点での回折光とが、同一の照射点に照射することになり、この照射点に光検出器を配置することで、双方での回折光を1つの光検出器で受光することができる。
以下、具体的数値例を用いて、上記構成の光ディスク識別装置の光学系10における光ディスク16の識別方法について説明する。LED11の中心波長は460nmとし、LED11の出射光のA点に対する入射角度θi1は−20°とする。この場合の各種光ディスクのA点おける回折光の回折角θn1を表2に示す。表2では、HD DVD、DVD、CD、Blu−rayの種類、及び、ROM、−R、RW、RAMなどの型ごとに、±2次までの回折光の回折角度を記載している。表2には、HD DVD−ROM層とDVD−ROM層とを持つハイブリッド型の光ディスクの各層での回折角についても記載している。
Figure 2008004187
また、B点に対する入射角θi2を+50.9°としたときの、HD DVD、DVD、CD、Blu−rayのB点で回折する光束の回折角θn2を表3に示す。表3におけるB点での各回折角と上記式2とを用いて、B点での回折光と同一の照射点に照射するA点での回折光の回折角を求めると、表4が得られる。
Figure 2008004187
Figure 2008004187
表2〜表4より、光検出器13〜15の配置位置を次のように決定する。光検出器13は、A点を通り、光ディスク16の法線に対して+1°傾いた直線の延長上に配置する。また、光検出器14は、A点を通り、法線に対して+70°傾いた直線の延長上に配置し、光検出器15は、A点を通り、法線に対して−54°傾いた直線の延長上に配置する。各光検出器が受光できる光束の回折角の範囲は、光ディスク16の法線に対して、A点を通って各光検出器へ向かう直線の角度(+1°、+70°、−54°)を中心に、±5°以内とする。言い換えれば、光検出器13〜15は、それぞれ、A点での回折光のうちの回折角が+1°、+70°、−54°から±5°以内の回折光のみを検出し、それ以外の回折角の回折光を検出しない。
上記配置における、媒体種別と、各光検出器における光検出との組み合わせを図3に示す。同図では、各光検出器について、A点での回折光を受光するか、又は、B点での回折光を受光するかを示しており、同図中の「−」は、回折光を検出しないことを表している。光ディスク16が、HD DVD−ROM、R、RWであれば、光検出器15は、光ディスク16のA点からの−1次回折光(回折角−53.9°(表2))を検出し、光検出器13、14は、何れも光ディスク16からの光束(回折光)を検出しない。光ディスク16が、HD DVDとDVDのハイブリッド型のROM媒体であれば、光検出器15は、光ディスク16のA点からの−1次回折光(回折角−53.9°)を検出し、光検出器14は、光ディスク16のA点からの+1次回折光(回折角+74.5°)を検出する。また、光検出器13は、光ディスク16からの回折光を検出しない。
光ディスク16がDVD−ROM、±R、±RWであれば、光検出器14は、A点での+1次回折光(回折角74.5°)を検出し、光検出器13及び15は、光ディスクからの回折光を検出しない。光ディスク16がDVD−RAMであれば、光検出器13は、A点での−1次回折光(回折角−1.8°)を検出し、光検出器15は、B点での+1次回折光(回折角−23.7°、A点での−52.6°に相当(表4))を検出する。また、光検出器14は、光ディスク16からの回折光を検出しない。
光ディスク16がCD−ROM、R、RWであれば、光検出器13は、A点での−1次回折光(回折角3.1°)を検出し、光検出器14は、A点での+2次回折光(回折角66.5°)を検出する。また、光検出器15は、B点での+1次回折光(回折角−29.2°、A点での−55°に相当)を検出する。光ディスク16が、Blu−RayのROM、R、REであれば、光検出器13は、B点での+1次回折光(回折角41.4°、A点での0.9°に相当)を検出し、光検出器14及び15は、光ディスク16からの回折光を検出しない。
以上から、光ディスク16の判別を、以下のように行う。光検出器15のみが回折光を検出し、光検出器13及び14が回折光を検出しない場合には、HD DVD−ROM、R、RWと判断する。光検出器14及び15が回折光を検出し、かつ、光検出器13が回折光を検出しない場合には、ハイブリッド型媒体と判断する。光検出器14のみが回折光を検出し、光検出器13及び15が回折光を検出しない場合には、DVD−ROM、±R、±RWと判断する。光検出器13及び15が回折光を検出し、かつ、光検出器14が回折光を検出しない場合には、DVD−RAMと判断する。光検出器13〜15が全て回折光を検出した場合には、CD−ROM、R、RWと判断する。光検出器13のみが回折光を検出し、光検出器14及び15が回折光を検出しない場合には、Blu−RayのROM、R、REと判断する。最後に、光検出器13〜15の何れでも回折光が検出されない場合には、HD DVD−RAMと判断する。
本実施形態では、光ディスク16に、LED11から所定の傾斜角(θi1)だけ傾いた光を入射すると共に、光ディスク16で反射されたLED11からの出射光を、ミラー12を用いて光ディスク16に所定の傾斜角(θi2)で再度入射させる。また、3つの光検出器13〜15のうちの2つ(図1では、光検出器13、15)を、LED11からの入射光に対する回折光と、ミラー12からの入射光に対する回折光との双方を検出可能な位置に配置する。本実施形態では、光ディスク16の種別を識別する際には、LED11を発光させて、3つの光検出器13〜15のうちで、回折光を検出した光検出器の組み合わせを調べ、その組み合わせに基づいて、光ディスク16の種別を識別する。このようにすることで、1つの光源と、3つの光検出器13〜15とを用いて、6種類の光ディスク16を識別可能とすることができ、識別対象の光ディスク16の種類(6種類)よりも少ない数の光源と光検出器(計4つ)とで構成された光学系で、光ディスク16の種別が識別可能となる。また、光ディスク16の識別に光ピックアップを用いていないため、光ピックアップを用いて光ディスク16の種別を識別する場合に比して、識別を短時間で行うことができる。
図4は、本発明の第2実施形態の光ディスク識別装置の光学系を示している。本実施形態の光ディスク識別装置の光学系10aは、LED11、21、ミラー12、光検出器13、14、及び、レンズ17、22を有する。LED11、21の発光点、及び、光検出器13、14の受光部の中心は、光ディスク16に直交する面内にある。LED11は、レンズ17を介して、光ディスク16のC点に、収束光束を照射する。また、LED21は、レンズ22を介して、LED11からの光の照射点と同一の光ディスク16のC点に、収束光束を照射する。
LED11は、光ディスク16のC点を通る溝又はピット列に直交する面内において、出射光束の中心線と、光ディスク16のディスク面の法線方向と間の角度がθi1となる位置に配置される。光ディスク16のC点には、LED11からの光が、光ディスク16の法線方向に対してθi1だけ傾斜して入射され、C点では、この入射光に対して、反射光及び回折光(光束60、61)が生じる。C点における入射光の入射角θi1と、反射光及び回折光の反射・回折角θn1(nは整数)とは、式1におけるθiをθi1、θnをθn1として、式1の関係(ブラッグの条件)を満たす。
LED21は、光ディスク16のC点を通る溝又はピット列に直交する面内において、出射光束の中心線と、光ディスク16のディスク面の法線方向と間の角度がθi21となる位置に配置される。光ディスク16のC点には、LED21からの光が、光ディスク16の法線方向に対してθi2だけ傾斜して入射され、C点では、この入射光に対して、反射光及び回折光(光束62〜64)が生じる。C点における入射光の入射角θi21と、反射光及び回折光の反射・回折角θn21(nは整数)とは、式1におけるθiをθi21、θnをθn21として、式1の関係を満たす。
ミラー12は、C点からの反射光、図4では、LED21が照射した光に対する反射光(光束62)を入射できる位置に配置されおり、C点からの反射光束62を、光ディスク16側のD点に向けて反射する。ミラー12は、D点に照射する反射光束の中心線が、光ディスク16のディスク面の法線方向に対してθi22だけ傾斜するように、その傾き角度が調整されている。光ディスク16のD点にミラー12で反射した光束が照射されると、D点では、入射された光束に対して、反射光及び回折光(光束65、66)が生じる。D点についても、D点への入射光の入射角θi22と、D点での反射光及び回折光の反射・回折角θn22とは、式1におけるθiをθi22、θnをθn22として、式1の関係を満たす。
光検出器13、14は、それぞれ、光ディスク16からの回折光を検出する。光検出器13、14は、受光面が光ディスク16のディスク面と平行となるように、光ディスク16から所定の距離だけ離れた面内に一列に配置される。また、光検出器13、14は、LED11、21から出射される光束の中心線と、光検出器13、14の受光面の中心を結ぶ線とが同一平面内にあり、かつ、この平面が、光ディスク16の溝又はピット列に対して直交するように配置される。光検出器13、14は、それぞれ、斜め方向に入射する光を効率よく検出できるように、受光部に対する回折光の入射角に応じて、受光部のサイズが設計されている。
本実施形態では、C点からの回折光のうちの所望の次数の回折光(光束60、61、63、64)、及び、D点からの回折光のうちの所望の次数の回折光(光束65、66)の計6つの光束を、2つの光検出器13、14で受光する。具体的には、Cからの回折光束61、63と、D点からの回折光束65とを、光検出器13で受光する。また、C点からの回折光束60、64と、D点からの回折光66とを、光検出器14で受光する。
以下、具体的数値例を用いて説明する。LED11の中心波長、及び、入射角θi1は、第1実施形態と同様に、それぞれ460nm、−20°とする。LED21からの光の入射角θn21については、+30°とする。ミラー12から光ディスク16のD点への入射光の入射角は、−41°とする。光検出器13、14の配置位置は、C点を通り、光ディスク16の法線からの傾きがそれぞれ−15°、+73°の直線上とする。光検出器13、14が受光できる光束の回折角の範囲は、光ディスク16の法線に対して、A点を通って各光検出器へ向かう直線の角度(−15°、+73°)を中心に、±7°以内とする。
光ディスク16の判別では、図示しない制御部により、LED11、21の何れか一方を点灯して光検出器13、14での回折光の検出の有無を調べ、その後、LED11、21の他方を点灯して光検出器13、14での回折光の検出の有無を調べる。光ディスク16のC点での、LED11からの入射光に対する回折光の回折角θn1は、第1実施形態で説明した表2と同じである。LED21を点灯した際の光ディスク16のC点における回折光の回折角θn21を、表5に示す。
Figure 2008004187
また、光ディスク16のD点における回折光の回折角θn22を、表6に示す。更に、第1実施形態で説明した式2に従って、表6に示す各回折角の回折光と同一の照射点に照射するC点での回折角を求めると、表7が得られる。
Figure 2008004187
Figure 2008004187
本実施形態における媒体種別と、各光検出器における光検出との組み合わせを図5に示す。同図では、LED11を点灯させた際の光検出器13、14での回折光検出と、LED21を点灯させた際の光検出器13、14での回折光検出とを示している。また、同図では、各光検出器について、C点での回折光を検出するか、又は、D点での回折光を検出するかを示している。同図における「組み合わせ」では、発光するLEDと、回折光を検出する光検出器とを示している。例えば、“LED21(13)”は、LED21を発光したときに、光検出器13で、回折光が検出されることを示している。
LED11を点灯したとき、光ディスク16が、HD DVD−ROM、R、RWであれば、光検出器13、14は、光ディスク16からの回折光を検出しない。また、LED21を点灯したときには、D点での−1次回折光(回折角−29.2(表6)、C点の回折角−15.4に相当(表7))を検出し、光検出器14は、回折光を検出しない。LED11を点灯したとき、光ディスク16がHD DVD−RAMであれば、光検出器13は、C点での−1次回折光(回折角−19.5°(表2))を検出し、光検出器14は、回折光を検出しない。また、LED21を点灯したときには、光検出器13、14は、回折光を検出しない。
LED11を点灯したとき、光ディスク16が、ハイブリッド型のROM媒体であれば、光検出器13は、C点での−1次回折光(回折角−16.2)を検出し、光検出器14は、C点での+1次回折光(回折角74.5°)を検出する。また、LED21を点灯したときには、光検出器13は、D点での−1次回折光(回折角−29.2°、C点での回折角−15.4に相当)を検出し、光検出器14は、回折光を検出しない。LED11を点灯したとき、光ディスク16がDVD−ROM、±R、±RWであれば、光検出器13は、C点での−1次回折光(回折角−16.2)を検出し、光検出器14は、C点での+1次回折光(回折光74.5°)を検出する。また、LED21を点灯したときには、光検出器13、14は、回折光を検出しない。光ディスク16がDVD−RAMであれば、光検出器13、14は、LED11を点灯させたとときと、LED21を点灯させたときとの双方で、回折光を検出しない。
LED11を点灯したとき、光ディスク16がCD−ROM、R、RWであれば、光検出器13は、C点での−2次回折光(回折角−13.5°)を検出し、光検出器14は、C点での+2次回折光(回折角66.5°)を検出する。また、LED21を点灯したときには、光検出器13は、C点での+1次回折光(回折角−12.3°(表5))を検出し、光検出器14は、D点での+1次回折光(回折角70.7°)を検出する。LED11を点灯したとき、光ディスク16がBlu−RayのROM、R、REであれば、光検出器13、14は、回折光を検出しない。また、LED21を点灯したときには、光検出器13は、C点での+1次回折光(回折角69.6°)を検出し、光検出器14は、回折光を検出しない。
以上から、光ディスク16の判別を、以下のように行う。LED11を発光したときに光検出器13、14が回折光を検出せず、かつ、LED21を発光したときに、光検出器13のみが回折光を検出した場合には、HD DVD−ROM、R、RWであると判断する。LED11を発光したときに光検出器13のみが回折光を検出し、かつ、LED21を発光したときに光検出器13、14が回折光を検出しない場合には、HD DVD−RAMであると判断する。LED11を発光したとき光検出器13、14が回折光を検出し、かつ、LED21を発光したときに光検出器13のみが回折光を検出した場合には、HD DVD、DVDのハイブリッド型のROMであると判断する。
LED11を点灯したとき光検出器13、14が回折光を検出し、かつ、LED21を発光したときに光検出器13、14が回折光を検出しない場合には、DVD−ROM、±R、±RWであると判断する。LED11を発光したとき、光検出器13、14が回折光を検出し、かつ、LED21を発光したときに光検出器13、14が回折光を検出した場合には、CD−ROM、R、RWであると判断する。LED11を発光したとき光検出器13、14が回折光を検出せず、かつ、LED21を発光したときに光検出器14のみが回折光を検出した場合には、Blu−rayのROM、R、REであると判断する。最後に、光検出器13、14の何れでも回折光を検出しない場合には、DVD−RAMであると判断する。
本実施形態では、2つのLED11、21から、それぞれ異なる入射角(θi1、θi21)で光ディスク16に光を入射し、そのうちの一方(図4ではLED21)の反射光を、ミラー12で反射して、光ディスク16に所定の傾斜角度(θi22)で再度入射させる。また、光検出器13、14を、LED11、21からの入射光に対する回折光と、ミラー12からの入射光に対する回折光との双方を検出可能な位置に配置する。本実施形態では、LED11、21を順次に点灯させ、各LEDを点灯させた際における光検出器13、14での回折光の検出の有無を調べ、点灯させたLEDと、回折光を検出した光検出器との組み合わせにより、光ディスク16の種別を識別する。本実施形態においても、ミラー12を用いることで、光源の数と光検出器の数との和を、光ディスク16の種別よりも少なくすることができ、第1実施形態と同様な効果が得られる。また、光ディスク16の識別に光ピックアップを用いていないため、光ピックアップを用いて光ディスク16の種別を識別する場合に比して、識別を短時間で行うことができる。
図6は、本発明の第3実施形態の光ディスク識別装置の光学系を示している。本実施形態の光ディスク識別装置の光学系10bは、4つのLED30〜33と、1つの光検出器34とを備える。LED30〜33の発光点、及び、光検出器34の受光部の中心は、光ディスク16の溝又はピット列に直交する面内にある。LED30〜33は、それぞれ、単一の所定波長の光を、光ディスク16の同一の点(H点)に向けて照射する。
LED30は、光ディスク16のH点を通る溝又はピット列に直交する面内において、出射光束の中心線と、光ディスク16のディスク面の法線方向と間の角度がθi30となる位置に配置される。また、LED31は、出射光束の中心線と、光ディスク16のディスク面の法線方向と間の角度がθi31となる位置に配置され、LED32は、出射光束の中心線と、光ディスク16のディスク面の法線方向と間の角度がθi32となる位置に配置され、LED33は、出射光束の中心線と、光ディスク16のディスク面の法線方向と間の角度がθi33となる位置に配置される。
光ディスク16のH点では、入射光に対して、反射光及び回折光が生じる。H点における入射光の入射角θi30〜33と、反射光及び回折光の反射・回折角θn30〜33(nは整数)とは、式1におけるθiをθi30〜33、θnをθn30〜33として、式1の関係(ブラッグの条件)を満たす。ここで、図6に示すθi30〜θi33は、反時計回りの角度を「正」とする。また、光ディスク16で回折する光束は、同じLEDから出射し光ディスク16で反射する光束の中心線に対して、右側を「正」の回折光、左側を「負」の回折光とする。
光検出器34は、光ディスク16と所定の距離を隔てて対向し、受光面が光ディスク16のディスク面と平行となるように配置される。光検出器34は、LED30〜33からの光に対する光ディスク16のH点での回折光のうちの所望の回折光を受光する。光検出器34の受光部の大きさは、光ディスク16からの所望の次数の回折光を検出できる大きさに設定される。
以下、具体的数値例を用いて説明する。LED30〜33の中心波長は460nmとする。LED30〜33から、光ディスク16のH点への入射光の入射角θi30〜θi33は、それぞれ、−6°、+12°、+46°、+54°とする。光検出器34は、光ディスク16のH点を通り、光ディスク16の方向から+23°傾いた直線上に配置する。光検出器34が受光できる光束の回折角の範囲は、光ディスク16の法線に対して、H点を通って光検出器34へ向かう直線の角度(+23°)を中心に、±7°以内とする。
光ディスク16の判別では、図示しない制御部により、LED30〜33を1つずつ順次に発光させ、各LEDを発光させた際の、光検出器34での回折光の検出の有無に基づいて、光ディスク16の種別を識別する。各LEDを発光した際の、+1次、+2次の回折光の回折角を表8に示す。
Figure 2008004187
光ディスク16が、HD DVD−ROM、R、RWであれば、LED32、33を発光させると、光検出器34は、光ディスク16のH点での+1次回折光(回折角25.5°、19.9°)を検出する。LED30、31を発光させたときには、光検出器34は、光ディスク16からの回折光を検出しない。光ディスク16が、HD DVD−RAMであれば、LED31を発光させると、光検出器34は、H点での+1次回折光(回折角27.9°)を検出する。LED30、32、33を発光させたときには、光検出器34は、光ディスク16からの回折光を検出しない。
光ディスク16が、HD DVDとDVDとのハイブリッド型のROMであれば、LED31、32を発光させると、光検出器34は、H点での+1次回折光(回折角24.4°、25.5°)を検出し、LED33を発光させると、光検出器34は、H点での+1次回折光(回折角19.9°)及び+2次回折光(回折角25.7°)を検出する。LED30を発光させたときには、光検出器34は、光ディスク16からの回折光を検出しない。光ディスク16が、DVD−ROM、±R、±RWであれば、LED31を発光させると、光検出器34は、H点での+1次回折光(回折角24.4°)を検出し、LED33を発光させると、光検出器34は、H点での+2次回折光(回折角25.7°)を検出する。LED30、32を発光させたときには、光検出器34は、光ディスク16からの回折光を検出しない。
光ディスク16が、DVD−RAMであれば、LED30を発光させると、光検出器34は、H点での+1次回折光(回折角28.5°)を検出する。LED31〜33を発光させたときには、光検出器34は、光ディスク16からの回折光を検出しない。光ディスク16が、CD−ROM、R、RWであれば、LED30を発光させると、光検出器34は、H点での+1次回折光(回折角23.1°)を検出し、LED31を発光させると、光検出器34は、H点での+2次回折光(回折角21.5°)を検出する。LED32、33を発光させたときには、光検出器34は、光ディスク16からの回折光を検出しない。光ディスク16が、Blu−RayのROM,R、REであれば、LED30〜33の何れを発光させても、光検出器34は、光ディスク16からの回折光を検出しない。
以上から、光ディスク16の判別を、以下のように行う。LED32又は33を発光したときに光検出器34が回折光を検出し、かつ、LED30、31を発光したときに光検出器34が回折光を検出しない場合には、HD DVD−ROM、R、RWであると判断する。LED31を発光したときに光検出器34が回折光を検出し、かつ、LED30、32、33を発光したときに光検出器34が回折光を検出しない場合には、HD DVD−RAMであると判断する。LED31、32、33を発光したときに光検出器34が回折光を検出し、かつ、LED30を発光したときに光検出器34が回折光を検出しない場合には、HD DVD、DVDのハイブリッド型のROMであると判断する。
LED31、33を発光したときに光検出器34が回折光を検出し、かつ、LED30、32を発光したときに光検出器34が回折光を検出しない場合には、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RWであると判断する。LED30を発光したとき光検出器34が回折光を検出し、かつ、LED31〜33を発光したときに光検出器34が回折光を検出しない場合には、DVD−RAMであると判断する。LED30、31を発光したとき光検出器34が回折光を検出し、かつ、LED32、33を発光したときに光検出器34が回折光を検出しない場合には、CD−ROM、R、RWであると判断する。最後に、LED30〜LED33の何れを発光させても光検出器34が光ディスク16からの回折光を検出しない場合には、Blu−rayのROM、R、REであると判断する。
本実施形態では、単一波長の4つのLED30〜33から、それぞれ異なる入射角で光ディスク16に光を照射し、光検出器34で、光ディスク16からの回折光を受光する。本実施形態では、光源に、同一波長のLEDを用いており、かつ、4つのLED30〜33の入射角を異なる角度にしているため、特許文献2では必要であった、複数の波長のLEDの光束を同一光軸とするためのハーフミラーが不要であり、特許文献2に比して、光ディスク識別装置の光学系のコストを抑えることができる。本実施形態においても、発光させたLEDと光検出器34での回折光の検出の有無との組み合わせにより光ディスク16の種別を識別することで、光源の数と光検出器の数との和を、光ディスク16の種別よりも少なくすることができ、第1実施形態と同様な効果が得られる。また、光ディスク16の識別に光ピックアップを用いていないため、光ピックアップを用いて光ディスク16の種別を識別する場合に比して、識別を短時間で行うことができる。
図7は、本発明の一実施形態の光ディスク装置の構成を示している。光ディスク装置100は、光ディスク識別信号検出部101と、LED制御部102と、光ディスク識別部103とを有する。光ディスク識別信号検出部101は、図1、図4、又は、図6に示す光ディスク識別装置の光学系を含み、光検出器での光ディスクからの回折光の検出結果を、信号Dとして、光ディスク識別部103に入力する。光ディスク識別信号検出部101は、光ディスク識別装置の光学系が複数の光検出器を含むときには、どの光検出器で回折光が検出されたかを判別可能な形で、信号Dを出力する。
LED制御部102は、信号Bにより、光ディスク識別信号検出部101のLEDの発光を制御する。また、LED制御部102は、信号Cにより、光ディスク識別部103にLEDの発光の有無を伝達する。LED制御部102は、光ディスク識別信号検出部101が複数のLEDを有する場合には、現在どのLEDを発光させているかを判別可能な形で信号Cを出力する。LEDの数は、第3実施形態の光ディスク識別装置の光学系10b(図6)が最大で4個であるので、信号B及び信号Cとしては、4チャネル分の伝送ラインを用意すればよい。光ディスク識別部103は、光検出器の回折光の検出状態、及び、LEDの発光状態の組み合わせから、HD DVD、DVD、CD、Blu−rayなどの光ディスクの種別を識別する。
図8は、光ディスク装置における媒体識別時の各部の動作波形を示している。この例では、光ディスク識別信号検出部101における光ディスク識別装置の光学系として、図6に示す構成、すなわち、4つのLED30〜33と、1つの光検出器34とを用いる構成を考える。LED制御部102(図7)は、パルス状の駆動波形をLED30〜33に与えて、各LEDの発光を制御する。各LEDは、信号Bのうちの対応する信号ラインが高レベルになると発光する。
LED30〜33は、そのうちの何れかが発光している状態では、他のLEDは消灯状態に制御され、同時に2つ以上のLEDが発光することがないように制御される。図8の例では、LEDは、LED30、31、32、33の順で発光され、各LEDの発光期間70〜73は重ならないように制御されている。光ディスク識別部103には、図8に示す信号Bと同様なパルス信号が入力され、現在どのLEDが発光しているかを識別可能である。光検出器34は、光ディスク16で回折された回折光を検出すると、信号Dにおける信号レベルを高レベルとし、回折光を検出しない場合には、信号Dの信号レベルを低レベルとする。
光ディスク識別部103は、発光しているLEDを識別するための信号Cと、回折光が検出されたか否かを示す信号Dとの組み合わせに基づいて、光ディスクの種別を識別する。例えば、LED30及び31の発光期間70、71で、信号Dが高レベルとなり、かつ、LED32及び33の発光期間72、73で、信号Dの信号レベルが低レベルとなる場合には、光ディスクがCDであると判断する。また、LED31及び33の発光期間71、73で信号Dが高レベルとなり、かつ、LED30及び32の発光期間70、72で信号Dが低レベルである場合、又は、LED30の発光期間70で信号Dが高レベルとなり、かつ、LED31〜33の発光期間71〜73で信号Dが低レベルである場合には、光ディスクがDVDであると判断する。
光ディスク識別部103は、LED32及び33の発光期間72、73で信号Dが高レベルとなり、かつ、LED30及び31の発光期間70、71で信号Dが低レベルである場合、又は、LED31の発光期間71で信号Dが高レベルとなり、LED30、32、33の発光期間70、72、73で信号Dが低レベルである場合には、光ディスクがHD DVDであると判断する。LED31〜33の発光期間71〜72で信号Dが高レベルとなり、かつ、LED30の発光期間70で信号Dが低レベルである場合には、光ディスクがHD DVDとDVDのハイブリッド型のROMであると判断する。LED30〜33の発光期間70〜73の全ての期間で信号Dが低レベルである場合には、光ディスクがBlu−rayであると判断する。
また、上記種別を細分化して、LED30の発光期間70で信号Dが高レベルとなり、かつ、LED31〜33の発光期間71〜73で信号Dが低レベルである場合には、光ディスクがDVD−RAMであると判断し、LED31及びLED33の発光期間71、73で信号Dが高レベルとなり、かつ、LED30及び32の発光期間70、72で信号Dが低レベルである場合には、光ディスクがDVD−ROM、DVD±R、又は、DVD±RWの何れかであると判断する。また、LED32、33の発光期間72、73で信号Dが高レベルとなり、かつ、LED30、31の発光期間70、71で信号Dが低レベルである場合には、光ディスクがHD DVD−ROM、HD DVD−R、又は、HD DVD−RWの何れかであると判断し、LED31の発光期間71で信号Dが高レベルとなり、かつ、LED30、LED32、LED33の発光期間70、72、73で信号Dが低レベルである場合には、光ディスクがHD DVD−RAMであると判断する。
なお、上記各実施形態では、LEDの中心波長を460[nm]としたが、LEDの中心波長はこれには限られない。中心波長が460以外の波長のLEDを使用する場合には、それに応じて、光検出器で光ディスクからの反射光を検出できるように、各光検出器の配置位置を調整すればよい。また、図1では、LED11の光出射点を、光検出器13〜15が配置された面、つまり、光ディスク16のディスク面から所定距離だけ離れて対向する面よりも遠い位置としたが、その面と同一面内とすることもできる。
また、図4では、光ディスク16上のC点を、光検出器13、14の受光面の中心を結ぶ線を光ディスク16上に投影した線の上に配置したが、これには限定されず、C点を、光検出器13、14の受光面の中心を結ぶ線を光ディスク16上に投影した線に対して、溝又はピット列の接線方向へずらしても構わない。その場合には、LED11及びLED21からの光束が、光ディスク16で回折され、かつ、その光束が光検出器13又は光検出器14で検出されるように、光検出器13、14の受光面の中心を結ぶ線の光ディスク16上への射影に対するC点のずれ量を定める必要がある。このとき、光ディスク16の面上から見たLED11、21からの出射光束の中心線の射影を、C点のまわりに回転させれば、C点で回折した光束を、光検出器13、14へ入射させることができる。
図6では、4つのLED30〜33から出射光を、光ディスク16上の同一の照射点(H点)に照射しているが、これには限られず、LEDごとに、光ディスク16上に出射光が照射される点を、光ディスク16上のH点と、光検出器34の受光面の中心とを結ぶ線を光ディスク16上に投影した線に対して、溝又はピット列の接線方向へずらしてもよい。この場合には、各LEDからの光束が、それぞれ光ディスク16で回折され、かつ、それらの光束が光検出器34で検出されるように、H点と光検出器34の受光面の中心とを結ぶ線の光ディスク16上への射影に対して、各LEDから出射する光束の光ディスク16上の照射点のずれ量を定める必要がある。このとき、光ディスク16の面上から見た各LEDからの出射光束の中心線の射影を、光ディスク16上の各LEDからの出射光束の照射点のまわりに回転させれば、光ディスク16上の照射点で回折した光束を光検出器34へ入射させることができる。
また、図6では、LED30〜33が出射する光束を、直接に光ディスク16に照射する例を示したが、これには限定されず、各LEDから発散して出射する光束を、レンズなどを用いて収束させつつ、光ディスク16へ照射する構成を採用することもできる。この構成を採用する場合には、光ディスク16上のH点で回折する光束も収束するため、光検出器34の受光部の面積を小さくすることができる。また、光ディスク16で回折される光束は、+1次、+2次の回折光には限定されず、例えば、−1次、−2次の回折光であっても構わない。
上記実施形態では、各光検出器を、受光面が、光ディスク16のディスク面と平行となるように配置する例について示したが、これには限定されない。例えば、溝又はピット列に直交し、光ディスク16の法線と光検出器の受光面の中心とを含む面内において、受光される光の面密度が上がるように、各光検出器を傾けることもできる。具体的には、図1に示す光検出器14を、受光面の中心を通り紙面に垂直な線の回りに回転させ、光検出器14に入射する光束52と、光検出器14の受光面とがほぼ直交するようにしてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の光ディスク識別装置、光ディスク装置、及び光ディスク識別方法は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
本発明の第1実施形態の光ディスク識別装置の光学系の構成を示す断面図。 A点での回折光とB点での回折光とが同じ照射点に照射される様子を示す模式断面図。 媒体種別と、各光検出器における光検出との組み合わせを示す図。 本発明の第2実施形態の光ディスク識別装置の光学系の構成を示す断面図。 媒体種別と、各光検出器における光検出との組み合わせを示す図。 本発明の第3実施形態の光ディスク識別装置の光学系の構成を示す断面図。 本発明の一実施形態の光ディスク装置の構成を示すブロック図。 光ディスク装置における媒体識別時の各部の動作波形を示す波形図。
符号の説明
11、21、30〜33:LED
17、22:レンズ
13〜15、34:光検出器
16:光ディスク
100:光ディスク装置
101:光ディスク識別信号検出部
102:LED制御部
103:光ディスク識別部

Claims (11)

  1. 互いにピッチが異なる溝又はピット列を有する複数種類の光ディスクを識別するための光ディスク識別装置において、
    光ディスクのディスク面に対して所定角度傾斜した光を出射する、少なくとも1つの光源と、
    前記光源から出射し、前記光ディスクで反射した光束を反射し、前記ディスク面に対して所定角度傾斜した光を再入射するミラーと、
    それぞれが、前記光源から直接に光ディスクに入射して該光ディスクで回折した第1の回折光束、及び、前記ミラーから前記光ディスクに再入射して該光ディスクで回折した第2の回折光束の少なくとも一方を受光できる位置に配置される複数の光検出器とを備え、
    前記複数の光検出器のうちの少なくとも1つが、前記第1の回折光束及び前記第2の回折光束の双方を受光できる位置に配置されていることを特徴とする光ディスク識別装置。
  2. 前記光源は単一波長であり、前記光源の数をM、検出すべき光ディスクの溝又はピット列のピッチの種類をL、前記光検出器の総数をNとしたとき、N+M<Lの関係を満たすことを特徴とする、請求項1記載の光ディスク識別装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光ディスク識別装置と、
    前記光源の発光状態を制御する制御手段と、
    前記光検出器による回折光束の検出の有無に基づいて、前記光ディスクの種類を識別する識別手段とを有することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 前記光源を1つ備えており、前記識別手段は、前記複数の光検出器のうちで回折光束を検出した光検出器の組み合わせに基づいて前記光ディスクの種類を識別することを特徴とする、請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記光源を複数備えており、前記識別手段は、発光させた光源と、前記複数の光検出器のうちで回折光束を検出した光検出器との組み合わせに基づいて前記光ディスクの種類を識別することを特徴とする、請求項3に記載の光ディスク装置。
  6. 互いにピッチが異なる溝又はピット列を有する複数種類の光ディスクを識別するための光ディスク識別装置において、
    それぞれが、前記光ディスクに向けて互いに異なる所定角度傾斜した光を出射する単一波長の複数の光源と、
    前記複数の光源から前記光ディスクに入射し該光ディスクで回折した回折光束を受光できる位置に配置される光検出器とを有することを特徴とする光ディスク識別装置。
  7. 前記光ディスクの溝又はピット列のピッチの種類をL、前記光源の数をMとしたとき、1+M<Lを満たすことを特徴とする、請求項6に記載の光ディスク識別装置。
  8. 請求項6又は7に記載の光ディスク識別装置と、
    前記複数の光源の発光状態を制御する制御手段と、
    前記光検出器による回折光束の検出の有無に基づいて、前記光ディスクの種類を識別する識別手段とを有することを特徴とする光ディスク装置。
  9. 前記制御手段は、前記複数の光源を1つずつ順次に発光させ、
    前記識別手段は、発光した光源と、前記光検出器による回折光束の検出の有無との組み合わせに基づいて前記光ディスクの種類を識別する、請求項8に記載の光ディスク装置。
  10. 互いにピッチが異なる溝又はピット列を有する複数種類の光ディスクを識別する方法であって、
    少なくとも1つの光源から、光ディスクのディスク面に対して所定角度傾斜した光を前記光ディスクに入射させると共に、前記光源からの入射光に対する反射光を反射するミラーを用いて、前記光ディスクのディスク面に対して所定角度傾斜した光を前記光ディスクに再入射させ、
    前記光源から直接に光ディスクに入射して該光ディスクで回折した第1の回折光束、及び、前記ミラーから前記光ディスクに再入射して該光ディスクで回折した第2の回折光束の少なくとも一方を受光できる位置に配置される複数の光検出器のうちの少なくとも1つで、前記第1又は第2の回折光束を検出し、
    前記第1又は第2の回折光束を検出した光検出器の組み合わせに基づいて光ディスクの種類を識別することを特徴とする光ディスク識別方法。
  11. 互いにピッチが異なる溝又はピット列を有する複数種類の光ディスクを識別する方法であって、
    複数の光源から、順次に、光ディスクのディスク面に対して、光源ごとに異なる傾斜角度で傾斜した光を入射させ、
    前記光源から出射した光に対して前記光ディスクで回折した光束を、所定位置に配置された光検出器で検出した否かを調べ、
    発光させた光源と、前記光検出器での回折光束の検出の有無との組み合わせに基づいて光ディスクの種類を識別することを特徴とする光ディスク識別方法。
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