JP2008002804A - プローブカード及びその製造方法 - Google Patents

プローブカード及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008002804A
JP2008002804A JP2006169476A JP2006169476A JP2008002804A JP 2008002804 A JP2008002804 A JP 2008002804A JP 2006169476 A JP2006169476 A JP 2006169476A JP 2006169476 A JP2006169476 A JP 2006169476A JP 2008002804 A JP2008002804 A JP 2008002804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
probe
capacitor
electrode
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006169476A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Tarumi
憲一 垂水
Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Electronic Materials Corp
Original Assignee
Japan Electronic Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Electronic Materials Corp filed Critical Japan Electronic Materials Corp
Priority to JP2006169476A priority Critical patent/JP2008002804A/ja
Publication of JP2008002804A publication Critical patent/JP2008002804A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

【課題】 高温下での使用に適したプローブカード及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】電源用プローブ5Aに接続されているパターン領域11に電極13を形成し、この電極13の電極板13Bをグランド用プローブ5Bに接続されているパターン領域11に対向させる。これにより、電極板13B及び電極板13Bに対向するパターン領域11からなる1対の電極間に誘電層14として空気が介在したコンデンサ15を形成することができる。誘電層14として空気を介在させることによりコンデンサ15が形成されているので、高温下で使用した場合であっても、電極間に絶縁体が介在する場合のように、電極と絶縁体の熱膨張率の相違などに起因して熱応力が生じるのを防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プローブカード及びその製造方法に係り、さらに詳しくは、コンタクトプローブが形成されるコンタクト基板の構造及び形成方法の改良に関する。
半導体ウエハなどの被検査対象の電極にコンタクトプローブを電気的に接続させ、被検査対象の電気的特性を検査するためのプローブカードが知られている。プローブカードは、テスター装置に接続され、多数のコンタクトプローブが被検査対象の電極に接触した状態で、テスター装置と被検査対象との間で信号が入出力されることにより、被検査対象の電気的特性の検査が行われる。
プローブカードに形成された各コンタクトプローブは、テスター装置から電源電圧が供給される電源線、接地されたグランド線、又は、テスター装置と被検査対象との間で信号を入出力するための信号線のいずれかの配線に接続されている。検査時には、多数のコンタクトプローブを被検査対象の電極に接触させることにより、テスター装置から電源線を介して被検査対象に電源電圧を供給し、信号線を介して入出力される信号に基づいて、テスター装置が被検査対象の電気的特性を検査する。
このようにして被検査対象の電気的特性の検査を行う際、半導体装置の電源、グランド間に過渡電流が生じるため、電源線、グランド線でノイズが発生する。このようなノイズが発生すると、半導体装置の電位基準である、電源、グランドの電位が変動するため、半導体装置が誤作動したり、検査結果に悪影響を及ぼす。一般に、この悪影響は高い動作周波数での検査になればなるほど顕著になる。そのため、電源用プローブとグランド用プローブ間に、ノイズ成分に応じたコンデンサを取り付ける必要がある。そこで、高い動作周波数での検査でも、ノイズの発生を抑制し、安定して信頼性の高い検査を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−62335号公報
特許文献1に開示されている技術においては、コンタクトプローブが形成されたシリコン基板上に、誘電層として絶縁体を挟んで電源電極及びグランド電極を形成することにより、電源線とグランド線との間にコンデンサが形成されている。しかし、このようなプローブカードを高温下で使用した場合には、電極と絶縁体の熱膨張率の相違などに起因して熱応力が生じ、各部材に歪みが生じるおそれがある。
また、特許文献1に開示されているような技術では、コンタクトプローブを形成する工程とは別にコンデンサを形成する工程を行わなければならないため、プローブカードを製造する際の工程が複雑になるといった問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、高温下での使用に適したプローブカード及びその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、製造工程を簡略化することができるプローブカード及びその製造方法を提供することを目的とする。
第1の本発明によるプローブカードは、基板面上にコンタクトプローブが形成されたコンタクト基板と、上記基板面上に形成された1対の電極を有し、上記1対の電極間に誘電層として空気を介在させることにより形成されたコンデンサとを備え、上記1対の電極の少なくとも一方が、上記コンタクトプローブと同一の材料を用いて、上記基板面から上記コンタクトプローブの高さよりも低く突出するように形成されて構成される。
このような構成によれば、コンタクト基板上に形成されたコンデンサに静電容量を生じさせることによって、このコンデンサに接続された配線を介して印加される電圧を安定化させることができる。1対の電極間に誘電層として空気を介在させることによりコンデンサが形成されているので、高温下で使用した場合であっても、電極間に絶縁体が介在する場合のように、電極と絶縁体の熱膨張率の相違などに起因して熱応力が生じるのを防止できる。
また、1対の電極の少なくとも一方をコンタクトプローブと同一の材料を用いて形成するような構成とすることにより、コンタクトプローブを形成する工程中にその電極を形成することができる。したがって、プローブカードを製造する際の工程数を少なくして、製造工程を簡略化することができる。また、上記電極がコンタクトプローブの高さよりも低く突出するように形成されているので、検査時に、その電極が被検査対象に接触するのを防止できる。
第2の本発明によるプローブカードは、上記コンタクトプローブが、上記基板面との間に空間を形成するように配置され、上記コンデンサが、上記コンタクトプローブが上記基板面との間に形成している空間内、又は、互いに近接する上記コンタクトプローブが上記基板面との間にそれぞれ形成している空間の間に配置されるように構成されている。
このような構成によれば、コンタクトプローブが基板面との間に形成している空間内、又は、互いに近接するコンタクトプローブが基板面との間にそれぞれ形成している空間の間にコンデンサを配置することにより、多数のコンタクトプローブが形成されている領域内にコンデンサを形成することができる。したがって、コンタクトプローブが形成されている領域とは別にコンデンサを形成するための領域を設ける必要がなく、プローブカードを小型化することができる。
第3の本発明によるプローブカードの製造方法は、コンタクト基板の基板面上に、MEMS技術を用いてコンタクトプローブ及び1対の電極を形成した後、上記1対の電極間に絶縁体を介在させることによりコンデンサを形成するように構成される。
このような構成によれば、MEMS技術を用いてコンタクトプローブ及び1対の電極を形成するので、コンタクトプローブを形成する工程と1対の電極を形成する工程を一度に行った後、1対の電極間に絶縁体を介在させることによりコンデンサを形成することができる。したがって、プローブカードを製造する際の工程数を少なくして、製造工程を簡略化することができる。
第4の本発明によるプローブカードの製造方法は、コンタクト基板の基板面上に、MEMS技術を用いてコンタクトプローブを形成する工程と、上記コンタクトプローブを形成する工程中に、上記コンタクト基板の基板面上に、MEMS技術を用いてコンデンサを形成する工程とを備え、上記コンデンサを形成する工程には、上記コンタクト基板の基板面上に第1の電極を形成する工程と、上記第1の電極上に誘電体層を形成する工程と、上記誘電体層の上方に第2の電極を形成する工程とが含まれるように構成される。
このような構成によれば、MEMS技術を用いてコンタクトプローブを形成する工程中に、基板面上に第1の電極を形成し、その第1の電極上に誘電体層を形成して、当該誘電体層の上方に第2の電極を形成することにより、MEMS技術を用いてコンデンサを形成することができる。したがって、プローブカードを製造する際の工程数を少なくして、製造工程を簡略化することができる。
本発明によれば、1対の電極間に誘電層として空気を介在させることによりコンデンサが形成されているので、高温下で使用した場合であっても、電極間に絶縁体が介在する場合のように、電極と絶縁体の熱膨張率の相違などに起因して熱応力が生じるのを防止できる。また、1対の電極の少なくとも一方をコンタクトプローブと同一の材料を用いて形成するような構成とすることにより、コンタクトプローブを形成する工程中にその電極を形成することができるので、プローブカードを製造する際の工程数を少なくして、製造工程を簡略化することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるプローブカード1の一例を示した側面図であり、被検査対象としてのシリコンウエハ2とのコンタクト前の状態を示している。このプローブカード1は、平板状に形成された薄いシリコン基板からなるコンタクト基板3と、コンタクト基板3を上方から保持するメイン基板4とを備えている。
コンタクト基板3の下面の中央部には、多数のコンタクトプローブ5が複数列に整列配置されている。この例では、多数のコンタクトプローブ5が2列に整列配置され、各列のコンタクトプローブ5が対向する列のコンタクトプローブ5側に向かって延びるように片持ち支持されている。
コンタクトプローブ5は、いわゆるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて形成される。MEMS技術とは、基本的には半導体製造プロセス技術をベースとした微細加工技術による製品・技術の総称であって、ここでは特に、基板上に、構造物を形成する層と後で除去する犠牲層とを順次積層し、その後、犠牲層を除去して必要とする構造物を形成する技術を意味している。本実施の形態では、コンタクト基板3の下面に、犠牲層を挟んで金属構造物を形成した後、犠牲層をエッチングにより除去することで、コンタクトプローブ5を形成することができる。コンタクトプローブ5を形成するための金属材料としては、ニッケルコバルト(Ni−Co)、パラジウムニッケル(Pd−Ni)、パラジウムコバルト(Pd−Co)、タングステン(W)、ニッケルタングステン(Ni−W)などの弾性のある導電性の金属材料を用いることができる。
各コンタクトプローブ5の先端部は、シリコンウエハ2の電極2Aに対する接点を形成している。上記のようなコンタクトプローブ5の配置態様により、各コンタクトプローブ5の接点が近接配置され、電極2Aが高密度で配置されている被検査対象にも適用できるようになっている。コンタクト基板3の上面には、コンタクト基板3の反りを抑制するための板状の反り抑制部材6が形成されている。
コンタクト基板3の上方には、ガラスエポキシ製のメイン基板4が一定間隔を隔てて対向するように配置されており、このメイン基板4によりコンタクト基板3が上下動可能に保持されている。メイン基板4の上面には、板状の補強板7が形成されている。メイン基板4の下面には、コンタクト基板3とメイン基板4とを電気的に接続するための配線の一例として、複数のフレキシブル基板8の各端部が取り付けられている。各フレキシブル基板8の他端部は、コンタクト基板3の下面に取り付けられている。
コンタクト基板3の下面には、コンタクトプローブ5が形成されている中央部から周縁部に向かって延びるように、各コンタクトプローブ5に接続された多数の配線(図示せず)が形成されている。各フレキシブル基板8の他端部は、コンタクト基板3の下面の周縁部に取り付けられ、それぞれコンタクトプローブ5から延び出した配線に接続されている。これにより、各コンタクトプローブ5が、コンタクト基板3及びフレキシブル基板8を介してメイン基板4と電気的に接続される。したがって、メイン基板4をテスター装置(図示せず)に取り付けることにより、テスター装置と各コンタクトプローブ5とを電気的に接続することができる。
検査時には、シリコンウエハ2が、半導体集積回路の電極2Aが形成されている面を上にして可動テーブル9上に載置される。そして、可動テーブル9を水平面内で移動又は回転させ、コンタクトプローブ5とシリコンウエハ2の電極2Aとの位置合わせを行った後に、可動テーブル9を上昇させてコンタクトプローブ5を電極2Aにコンタクトさせる。このとき、シリコンウエハ2に形成されている電極2Aの高さのずれ、コンタクトプローブ5の高さのバラツキなどによって、一部のコンタクトプローブ5だけが電極2Aに接触した状態となる。その後、コンタクトプローブ5がさらに押し付けられることにより、いわゆるオーバードライブが行われ、すべてのコンタクトプローブ5が電極2Aに接触した状態で、テスター装置による上記集積回路の電気的特性の検査が行われる。
図2は、コンタクト基板3の一構成例を示した図であり、(a)はコンタクト基板3を下面側から見た図、(b)はコンタクト基板3の下面の一部を斜めから見た図である。図2(a)に示すように、このコンタクト基板3はほぼ正方形状に形成され、その中央部に多数のコンタクトプローブ5が2列に整列配置されている。
各コンタクトプローブ5は、その先端部が対向する列の隣接する2つのコンタクトプローブ5間に位置するように、千鳥状に配置されている。コンタクト基板3の下面の周縁部には、それぞれ矩形形状の導体パターンからなる多数のパターン領域11が形成されている。これらのパターン領域11は、各コンタクトプローブ5から延び出した配線12に接続されている。
各列のコンタクトプローブ5には、検査時にテスター装置からシリコンウエハ2へ電源電圧を供給するための電源用プローブ5Aと、テスター装置を介して接地されるグランド用プローブ5Bと、テスター装置とシリコンウエハ2との間で信号を入出力するための信号用プローブ5Cとが含まれる。この例では、各列の両端に配置されているコンタクトプローブ5の一方を電源用プローブ5A、他方をグランド用プローブ5Bとし、電源用プローブ5A及びグランド用プローブ5Bの間に配置されている他の複数のコンタクトプローブ5を信号用プローブ5Cとしている。
一方の列の電源用プローブ5Aは、他方の列のグランド用プローブ5Bに近接するように配置されている。一方の列の電源用プローブ5Aに接続されているパターン領域11と、他方の列のグランド用プローブ5Bに接続されているパターン領域11とは、互いに対向するように配置され、対向する端部が近接するように形成されている。これらの1対のパターン領域11のうちの一方には、図2(b)に示すように、他方のパターン領域11側へ延びる電極13が突出形成されている。
この電極13は、パターン領域11から突出した保持部13Aと、この保持部13Aの端部からコンタクト基板3の下面に対して平行に延びる電極板13Bとを有するL字形状に形成されている。電極板13Bは、他方のパターン領域11に対して一定間隔を隔てて対向している。この電極13は、コンタクト基板3の下面に対する電極板13Bの高さがコンタクトプローブ5の高さよりも低くなるように形成されており、検査時に、電極13がシリコンウエハ2に接触するのを防止できるようになっている。
この例では、電源用プローブ5Aに接続されているパターン領域11に電極13が形成され、この電極13の電極板13Bが、グランド用プローブ5Bに接続されているパターン領域11に対向している。このような構成により、電極板13B及び電極板13Bに対向するパターン領域11からなる1対の電極間に誘電層14として空気が介在したコンデンサ15を形成することができる。すなわち、検査時に電源用プローブ5Aに電源電圧が印加されると、電源用プローブ5Aに接続されているパターン領域11を介して電極13に電圧が印加され、電極板13Bと対向するパターン領域11との間に静電容量を生じさせることができる。
このように、電源用プローブ5Aに接続されているパターン領域11とグランド用プローブ5Bに接続されているパターン領域11との間にコンデンサ15を形成し、検査時にコンデンサ15に静電容量を生じさせることによって、シリコンウエハ2に供給される電源電圧を安定化させることができる。
特に、コンタクト基板3にコンデンサ15を形成することにより、テスター装置とコンタクトプローブ5とを電気的に接続する経路内におけるコンタクトプローブ5の近くにコンデンサ15を接続することができる。したがって、テスター装置及びコンタクトプローブ5間の経路内におけるコンタクトプローブ5から離れた位置にコンデンサが接続される場合と比べて、ノイズが生じるのを防止でき、シリコンウエハ2に供給される電源電圧をより安定化させることができる。
コンデンサ15に生じる静電容量は、電極板13B及び電極板13Bに対向するパターン領域11からなる1対の電極の各面積に比例し、1対の電極間の距離に反比例する。シリコンウエハ2に供給される電源電圧を十分に安定化させるためには、1対の電極間の距離が50μm以下であることが好ましい。この場合、1対の電極の各面積が1〜7mm程度であれば、1〜6pF程度の静電容量を生じさせることができる。
また、本実施の形態では、電極板13B及びパターン領域11からなる1対の電極間に、誘電層14として空気を介在させることによりコンデンサ15が形成されているので、高温下で使用した場合であっても、電極間に絶縁体が介在する場合のように、電極と絶縁体の熱膨張率の相違などに起因して熱応力が生じるのを防止できる。
ただし、電源用プローブ5Aに接続されているパターン領域11に電極13が形成されるような構成に限らず、グランド用プローブ5Bに接続されているパターン領域11に電極13が形成され、その電極13の電極板13Bが、電源用プローブ5Aに接続されているパターン領域11に対向するような構成とすることにより、コンデンサ15が形成されていてもよい。
図2(b)に示すような電極13は、コンタクトプローブ5と同一の金属材料を用いて、コンタクトプローブ5を形成する工程中に形成することができる。すなわち、コンタクトプローブ5を形成する工程中に、1対のパターン領域11上に犠牲層を挟んでコンタクトプローブ5と同一の金属材料からなる金属構造物を形成し、その後に犠牲層をエッチングにより除去することで、図2(b)に示すような電極13を形成することができる。したがって、プローブカード1を製造する際の工程数を少なくして、製造工程を簡略化することができる。
図3は、実施の形態1のコンデンサ15の変形例を示した図であり、(a)は第1変形例によるコンデンサ15Aの側面図、(b)は第2変形例によるコンデンサ15Bの側面図、(c)は第3変形例によるコンデンサ15Cの側面図である。
図3(a)に示した第1変形例によるコンデンサ15Aは、電極13の電極板13Bに対向するパターン領域11上に電極板16が形成されている点を除いて、実施の形態1のコンデンサ15と同様の構成を有している。パターン領域11上に形成されている電極板16は、当該パターン領域11における電極13の電極板13Bに対向する領域に配置されている。電極13及び電極板16は、コンタクトプローブ5と同一の金属材料を用いて、コンタクトプローブ5を形成する工程中に形成することができる。この第1変形例では、電極板13B及び電極板16からなる1対の電極間に、誘電層14として空気を介在させることによりコンデンサ15Aが形成されている。
図3(b)に示した第2変形例によるコンデンサ15Bは、電極板13B及びパターン領域11からなる1対の電極間に、誘電層14として空気だけでなく絶縁体17も介在している点を除いて、実施の形態1のコンデンサ15と同様の構成を有している。すなわち、電極板13B及びパターン領域11からなる1対の電極間に、絶縁体17からなる誘電層と空気からなる誘電層とが上下に並んで形成されている。
このコンデンサ15Bは、実施の形態1のコンデンサ15と同様にMEMS技術を用いてコンタクトプローブ5及び電極13を形成した後、コンタクト基板3の下面を上方に向けた状態で、電極板13Bとパターン領域11からなる1対の電極間に液状の絶縁体17を注入して凝固させることにより形成することができる。このとき、いわゆる毛細管現象を利用して、1対の電極間に液状の絶縁体17を注入することが可能である。
このように、電極板13Bと対向するパターン領域11の間に空気だけでなく絶縁体17を介在させることにより、電極板13Bがパターン領域11に接触して短絡が生じるのを防止できる。また、このような構成であっても、電極板13B及びパターン領域11からなる1対の電極間に誘電層14として空気が介在しているので、高温下で使用した場合に、電極間全体に絶縁体が介在する場合と比べて、電極と絶縁体の熱膨張率の相違などに起因して熱応力が生じるのを抑制できる。
この例では、MEMS技術を用いてコンタクトプローブ5及び電極13を形成した後、電極板13Bとパターン領域11からなる1対の電極間に絶縁体17を形成するような構成について説明したが、このような構成に限らず、コンタクトプローブ5を形成する工程中に、コンタクト基板3の基板面上に第1の電極を形成し、その第1の電極上に絶縁体からなる誘電体層を形成して、当該誘電体層の上方に第2の電極を形成することも可能である。
すなわち、コンタクト基板3の基板面上に、犠牲層を挟んでコンタクトプローブ5、1対の電極及び誘電体層を形成した後、犠牲層を除去することにより、コンタクトプローブ5とともにコンデンサを一度に形成することができる。これにより、コンタクト基板3の基板面上にMEMS技術を用いてコンタクトプローブ5を形成する工程中に、MEMS技術を用いてコンデンサを形成することができる。このような構成であっても、プローブカード1を製造する際の工程数を少なくして、製造工程を簡略化することができる。
図3(c)に示した第3変形例によるコンデンサ15Cは、電極13の両端部がコンタクト基板3に支持されている点で、電極13が片持ち支持された実施の形態1のコンデンサ15とは異なる構成を有している。この第3変形例では、電源用プローブ5Aに接続されるパターン領域11が2つのパターン領域11Aに分割され、これらのパターン領域11A間に、グランド用プローブ5Bに接続されるパターン領域11Bが形成されている。
電極13は、電源用プローブ5Aに接続される2つのパターン領域11Aからそれぞれ突出した1対の保持部13Aと、これらの保持部13Aの端部に架け渡され、コンタクト基板3の下面に対して平行に延びる電極板13Bとを有するブリッジ状に形成されている。電極板13Bは、グランド用プローブ5Bに接続されたパターン領域11Bに対して一定間隔を隔てて対向している。
このような構成により、電極板13B及び電極板13Bに対向するパターン領域11Bからなる1対の電極間に誘電層14として空気が介在したコンデンサ15Cを形成することができる。特に、電極13の両端部が支持されているので、電極13が片持ち支持されている場合と比べて、熱変形が生じたときに1対の電極間の距離が変動しにくく、安定した静電容量を得ることができる。
ただし、電源用プローブ5Aに接続されているパターン領域11Aに電極13が形成されるような構成に限らず、グランド用プローブ5Bに接続されているパターン領域11Bに電極が形成され、その電極13の電極板13Bが、電源用プローブ5Aに接続されているパターン領域11Aに対向するような構成であってもよい。また、図3(a)及び(b)の場合と同様に、電極板13Bに対向するパターン領域11上に、電極板16又は絶縁体17を形成してもよい。さらに、図3(c)に示すようなブリッジ構造は、互いに交差する配線を短絡させることなく接続するための立体配線手段として用いることも可能である。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2によるコンタクト基板103の一構成例を示した図であり、(a)はコンタクト基板103を下面側から見た図、(b)はコンタクト基板103の下面の一部を斜めから見た図である。図4(a)に示すように、このコンタクト基板103は実施の形態1のコンタクト基板3とほぼ同じ構成を有しているが、1対のパターン領域11の両方に電極113が形成されている点で、一方のパターン領域11にのみ電極13が形成されている実施の形態1のコンタクト基板3とは異なる。
互いに対向している電源用プローブ5Aに接続されたパターン領域11及びグランド用プローブ5Bに接続されたパターン領域11には、それぞれコンタクト基板103の下面に対して直交するように電極113が突出形成されている。これらの1対の電極113は、実施の形態1と同様に、いわゆるMEMS技術を用いて、コンタクトプローブ5を形成する工程中にコンタクトプローブ5と同一の金属材料で形成することができる。1対の電極113は、互いに一定間隔を隔てて平行に配置されており、コンタクトプローブ5の高さよりも低く形成されている。これにより、1対の電極113間に誘電層114として空気が介在したコンデンサ115を形成することができる。
したがって、検査時に電源用プローブ5Aに電源電圧が印加されると、電源用プローブ5Aに接続されているパターン領域11を介して電極113に電圧が印加され、1対の電極113間に静電容量を生じさせることができるので、シリコンウエハ2に供給される電源電圧を安定化させることができる。また、1対の電極113間に、誘電層114として空気を介在させることによりコンデンサ115が形成されているので、高温下で使用した場合であっても、電極間に絶縁体が介在する場合のように、電極と絶縁体の熱膨張率の相違などに起因して熱応力が生じるのを防止できる。
また、コンタクト基板103の下面に対する1対の電極113の高さがコンタクトプローブ5の高さよりも低くなるように形成されているので、検査時に、電極113がシリコンウエハ2に接触するのを防止できる。
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3によるコンタクト基板203の一構成例を示した図であり、(a)はコンタクト基板203の一部を示した側面図、(b)はコンタクト基板203を下面側から見た図である。実施の形態1及び実施の形態2では、コンタクト基板3,103の下面におけるコンタクトプローブ5が形成されている領域の外側に、コンデンサ15,115が形成されているような構成について説明したが、実施の形態3では、多数のコンタクトプローブ5が形成されている領域(以下、「プローブ形成領域205」と呼ぶ。)にコンデンサ215が形成されている点が異なっている。
プローブ形成領域205は、複数列に整列配置されたコンタクトプローブ5によって囲まれたほぼ矩形形状の領域として形成されている。この例では、多数のコンタクトプローブ5が2列に整列配置されたプローブ形成領域205内に、多数のコンデンサ215が形成されている。より具体的には、図5(b)に示すように、各列の互いに近接するコンタクトプローブ5間にコンデンサ215が配置されている。なお、図5(b)では、コンタクト基板203の下面におけるプローブ形成領域205の外側の構成を省略して示している。
各コンデンサ215の構成は、実施の形態1に示したコンデンサ15と同様の構成であるので、図に同一符号を付して詳細な説明を省略することとする。このコンデンサ215は、実施の形態1と同様に、いわゆるMEMS技術を用いて、コンタクト基板203の下面に対してコンタクトプローブ5の高さよりも低く突出するように、コンタクトプローブ5と同一の金属材料を用いて形成されている。
コンデンサ215は、図5(a)に示した側面視において、コンタクトプローブ5がコンタクト基板203の下面との間に形成している空間206内に配置されている。すなわち、図5(b)に示すように、各列の互いに近接するコンタクトプローブ5がコンタクト基板3の下面との間にそれぞれ形成している空間206の間に形成されている空間207内に、コンデンサ215が配置されている。このように、多数のコンタクトプローブ5が形成されているプローブ形成領域205内にコンデンサ215を形成することにより、プローブ形成領域205とは別にコンデンサ215を形成するための領域を設ける必要がなく、プローブカード1を小型化することができる。
ただし、図5に示したように、各列の互いに近接するコンタクトプローブ5がコンタクト基板203の下面との間にそれぞれ形成している空間206の間に形成されている空間207内にコンデンサ215が配置された構成に限らず、コンタクトプローブ5がコンタクト基板203の下面との間に形成している空間206内に、コンデンサ215の一部又は全部が配置されたような構成であってもよい。この場合、オーバードライブ時にコンタクトプローブ5が変形しても接触しない程度の高さでコンデンサ215を形成することが好ましい。
以上の実施の形態では、被検査対象の一例として、シリコンウエハ2の電極2Aにコンタクトプローブ5を接触させる場合について説明したが、このプローブカード1は、シリコンウエハ2などの半導体集積回路に限らず、他の半導体装置の電極に接触させて使用することも可能である。
本発明の実施の形態1によるプローブカードの一例を示した側面図であり、被検査対象としてのシリコンウエハとのコンタクト前の状態を示している。 コンタクト基板の一構成例を示した図であり、(a)はコンタクト基板を下面側から見た図、(b)はコンタクト基板の下面の一部を斜めから見た図である。 実施の形態1のコンデンサの変形例を示した図であり、(a)は第1変形例によるコンデンサの側面図、(b)は第2変形例によるコンデンサの側面図、(c)は第3変形例によるコンデンサの側面図である。 本発明の実施の形態2によるコンタクト基板の一構成例を示した図であり、(a)はコンタクト基板を下面側から見た図、(b)はコンタクト基板の下面の一部を斜めから見た図である。 本発明の実施の形態3によるコンタクト基板の一構成例を示した図であり、(a)はコンタクト基板の一部を示した側面図、(b)はコンタクト基板を下面側から見た図である。
符号の説明
1 プローブカード
2 シリコンウエハ
3 コンタクト基板
4 メイン基板
5 コンタクトプローブ
6 反り抑制部材
7 補強板
8 可動テーブル
11 パターン領域
12 配線
13 電極
14 誘電層
15,15A〜15C コンデンサ
16 電極板
17 絶縁体
103 コンタクト基板
113 電極
114 誘電層
115 コンデンサ
203 コンタクト基板
205 プローブ形成領域
215 コンデンサ
206,207 空間

Claims (4)

  1. 基板面上にコンタクトプローブが形成されたコンタクト基板と、
    上記基板面上に形成された1対の電極を有し、上記1対の電極間に誘電層として空気を介在させることにより形成されたコンデンサとを備え、
    上記1対の電極の少なくとも一方が、上記コンタクトプローブと同一の材料を用いて、上記基板面から上記コンタクトプローブの高さよりも低く突出するように形成されていることを特徴とするプローブカード。
  2. 上記コンタクトプローブは、上記基板面との間に空間を形成するように配置され、
    上記コンデンサは、上記コンタクトプローブが上記基板面との間に形成している空間内、又は、互いに近接する上記コンタクトプローブが上記基板面との間にそれぞれ形成している空間の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のプローブカード。
  3. コンタクト基板の基板面上に、MEMS技術を用いてコンタクトプローブ及び1対の電極を形成した後、上記1対の電極間に絶縁体を介在させることによりコンデンサを形成することを特徴とするプローブカードの製造方法。
  4. コンタクト基板の基板面上に、MEMS技術を用いてコンタクトプローブを形成する工程と、
    上記コンタクトプローブを形成する工程中に、上記コンタクト基板の基板面上に、MEMS技術を用いてコンデンサを形成する工程とを備え、
    上記コンデンサを形成する工程には、上記コンタクト基板の基板面上に第1の電極を形成する工程と、上記第1の電極上に誘電体層を形成する工程と、上記誘電体層の上方に第2の電極を形成する工程とが含まれることを特徴とするプローブカードの製造方法。
JP2006169476A 2006-06-20 2006-06-20 プローブカード及びその製造方法 Pending JP2008002804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006169476A JP2008002804A (ja) 2006-06-20 2006-06-20 プローブカード及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006169476A JP2008002804A (ja) 2006-06-20 2006-06-20 プローブカード及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008002804A true JP2008002804A (ja) 2008-01-10

Family

ID=39007332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006169476A Pending JP2008002804A (ja) 2006-06-20 2006-06-20 プローブカード及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008002804A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200083351A (ko) * 2018-12-31 2020-07-08 (주) 마이크로프랜드 셀프 얼라인 버티컬 프로브 카드의 컨택터 블록 및 그 제조방법
JP2021500544A (ja) * 2017-10-20 2021-01-07 フォームファクター, インコーポレイテッド ダイレクトメタルガイドプレート

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021500544A (ja) * 2017-10-20 2021-01-07 フォームファクター, インコーポレイテッド ダイレクトメタルガイドプレート
JP7061188B2 (ja) 2017-10-20 2022-04-27 フォームファクター, インコーポレイテッド ダイレクトメタルガイドプレート
KR20200083351A (ko) * 2018-12-31 2020-07-08 (주) 마이크로프랜드 셀프 얼라인 버티컬 프로브 카드의 컨택터 블록 및 그 제조방법
KR102289131B1 (ko) * 2018-12-31 2021-08-12 (주) 마이크로프랜드 셀프 얼라인 버티컬 프로브 카드의 컨택터 블록 및 그 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101921291B1 (ko) 반도체소자 테스트소켓
JP5396112B2 (ja) プローブカード
US7262613B2 (en) Inspection method and inspection apparatus for inspecting electrical characteristics of inspection object
US20070229101A1 (en) Inspection method and inspection apparatus
JP5067280B2 (ja) 半導体ウエハ測定装置
JP5374079B2 (ja) 検査用接触構造体
TW201831909A (zh) 供高頻應用的探針卡
JP2008039768A (ja) プローブカード
US9222961B1 (en) Vertical probe card and method for manufacturing the same
JP2020064914A (ja) 中間接続部材及び検査装置
JP5079806B2 (ja) 検査用構造体
JP4615057B1 (ja) プローブカード
JP2010025765A (ja) 検査用接触構造体
JP2008002804A (ja) プローブカード及びその製造方法
KR101086006B1 (ko) 프로브 및 프로브 유닛 제조 방법 및 프로브 유닛
JP2002090390A (ja) 半導体装置の検査装置及びそれを用いた半導体の製造方法
JP6873780B2 (ja) 導電性接触子、導電性接触子ユニット、および導電性接触子ユニットを備える半導体検査装置
JP2008128682A (ja) プローブカード及びその製造方法
JP5164543B2 (ja) プローブカードの製造方法
JP5186508B2 (ja) 電気的接続装置及びこの電気的接続装置に用いる接触子
KR100794629B1 (ko) 전기 검사 장치와 그 제조 방법
TW201000930A (en) Device and procedure for contactless forming a contact of conductive structures, in particular of thin film transistor liquid crystal displays
JP5504310B2 (ja) 電気的接続装置に用いる接触子の使用方法
JP3792491B2 (ja) 半導体装置検査用基板および半導体装置の製造方法
KR100932104B1 (ko) 사선형 탐침부재를 구비한 프로브 블록 및 상기탐침부재를 제조하는 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090423

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A072 Dismissal of procedure

Effective date: 20100831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073