JP2008002643A - ディスクブレーキ用アンチラトルスプリング及びディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ用アンチラトルスプリング及びディスクブレーキ Download PDF

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Abstract

【課題】金属製線材を曲げ形成する事により一体に造れるアンチラトルスプリングの製造コストを低減すると共に、組み付け性が良好で安定した弾力を得られる構造を実現する。
【解決手段】アンチラトルスプリング13a、13aを閉鎖矩形枠状に形成し、第一の係合部24を、サポート2aを構成する突出板部18a、18bの内周面中間部に係合する。又、第二の係合部25を、プレッシャプレート22の端部外周縁部に係合する。これら第一、第二の係合部24、25を連結する1対の抜け止め部26a、26bを、上記両突出板部18a、18bの両側面と隙間なく係合させる。又、これら両抜け止め部26a、26bを曲げて、上記第一、第二の係合部24、25同士が互いに近づく方向の弾力を付与する。
【選択図】図1

Description

この発明に係るディスクブレーキ用アンチラトルスプリングは、自動車の制動を行なう為のディスクブレーキに組み込んで、非制動時にパッドのプレッシャプレートがサポートに対しがたつくのを防止すると共に、制動時にパッドの振動を抑えて異音が発生する事を防止するものである。
自動車の制動を行なう為に、ディスクブレーキが広く使用されている。この様な、ディスクブレーキを構成するサポートとパッドのプレッシャプレートとの間にはアンチラトルスプリングを組み込んで、非制動時にがたつき音が発生したり、或いは制動時に鳴きと呼ばれる異音が発生する事を防止する様にしている。この様なアンチラトルスプリングとして従来から、ばね鋼板製のものや、弾性を有する金属製線材製のものが広く使用されている。このうちの金属製線材製のアンチラトルスプリングは、大きな弾力を得易い事、材料の歩留りを良好にできてコスト低減を図り易い事等から、ばね鋼板製のものに比べて有利である。この様な金属製線材製のアンチラトルスプリングを備えたディスクブレーキとしては、例えば特許文献1〜3に記載されたもの等が、従来から知られている。
図11〜13は、このうちの特許文献1に記載された、アンチラトルスプリング付ディスクブレーキの1例を示している。このディスクブレーキを構成する為に、車輪と共に回転するロータ1の一側に隣接させる状態で設けたサポート2を、懸架装置に固定する。このサポート2にはキャリパ3を、上記ロータ1の軸方向(図11の上下方向、図12の表裏方向)への変位を可能に支持している。又、上記サポート2の一部には、上記ロータ1の回転方向に離隔した位置で、このロータ1の回転方向に関して両側に、1対の係合部4、4を設けている。これら各係合部4、4は、上記ロータ1の外周部を、図11の上下方向、図12の表裏方向に跨ぐ様に先端がU字形に屈曲しており、これら両係合部4、4に、上記ロータ1を挟む状態で設けた1対のパッド5、5の両端部を支持している。これら両パッド5、5は、それぞれプレッシャプレート6の片面にライニング7を添着して成る。この様な両パッド5、5は、このプレッシャプレート6の両端部に形成した係合溝8、8に上記両係合部4、4に形成した係合突部9、9を係合させる事により、これら両係合部4、4に対し上記ロータ1の軸方向の移動を可能に支持している。
又、上記両パッド5、5を跨ぐ状態で、シリンダ部10とキャリパ爪11とを有する上記キャリパ3を配設し、このうちのシリンダ部10に、上記各パッド5、5を上記ロータに対して押圧するピストン12(図12参照)を内蔵している。制動時には、このピストン12の押し出しにより、上記両パッド5、5のライニング7を上記ロータ1の軸方向両側面に押し付ける。更に、これら両パッド5、5を構成するプレッシャプレート6の片端部(図11〜12の右端部)と上記サポート2との間に、アンチラトルスプリング13、13を設けている。これら両アンチラトルスプリング13、13は、ステンレス鋼等の、弾性及び耐蝕性を有する金属製線材を曲げ形成する事により一体に造られたもので、非制動時に上記両パッド5、5が上記サポート2に対しがたつくのを防止すると共に、制動時にこれら両パッド5、5の振動を抑えて、所謂鳴きと呼ばれる異音が発生する事を防止する。
即ち、上記両アンチラトルスプリング13、13は、一端部を上記プレッシャプレート6の外周縁部に係止すると共に、他端部を上記係合突部9の内周縁部に係止する事で、このプレッシャプレート6の片端部に、上記ロータ1の径方向内方に向いた弾力を付与する。そして、非制動時に上記両パッド5、5が上記サポート2に対しがたつく事を防止して、がたつきに伴う騒音が発生する事を防止する。又、制動時には、上記ロータ1の側面と前記ライニング7、7との摩擦に伴って上記両パッド5、5が細かく振動する事を防止し、上記鳴きと呼ばれる異音が発生する事を防止する。
上述した様な、非制動時の両パッド5、5のがたつきや、制動時の異音を防止する為には、上記アンチラトルスプリング13、13の弾力を適正にすると共に、この弾力を安定して得られる様にする必要がある。但し、上述した従来構造のアンチラトルスプリング13、13の場合、弾力を付与する為に環状に折り返した弾力付与部14を有する。又、この様な弾力付与部14により弾力を付与する構造としている為、パッド5とサポート2との間に組み付けられる様に、上記アンチラトルスプリング13、13の形状を工夫する必要がある。この為にこれらアンチラトルスプリング13、13の場合、図13に示す様に、上記弾力付与部14に加え、多数個所(5個所)で金属製線材を折り曲げて形成されている。この様に複雑な形状を有する上記アンチラトルスプリング13、13の場合、比較的、製造時に形状誤差が生じ易く、安定した弾力を得にくい。
又、上記アンチラトルスプリング13、13の場合、上述の様に、折り曲げる個所が多い上に、弾力付与部14の様な折り返し部を形成している為、製造コストは高くなる。又、上記弾力付与部14が存在する分、形状が大きくなる為、ディスクブレーキの構造によっては、組み付け性が悪化する可能性がある。即ち、上記弾力付与部14は、図11からも明らかな様に、プレッシャプレート6の側面から大きく突出している。この様に大きく突出する部分がある場合、組み付ける際に他の部材に引っ掛かったりして、組み付け性を悪化させる可能性がある。
特開昭52−72067号公報 特開昭57−6138号公報 特開昭57−83732号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、金属製線材を曲げ形成する事により一体に造る事ができるアンチラトルスプリングの製造コストを低く抑えると共に、組み付け性が良好で安定した弾力を有する構造を得るべく発明したものである。
本発明のディスクブレーキ用アンチラトルスプリングとディスクブレーキのうち、請求項1に記載したディスクブレーキ用アンチラトルスプリングは、前述した従来から知られているディスクブレーキ用アンチラトルスプリングと同様に、弾性を有する金属製線材を曲げ形成する事により一体に構成され、サポートとパッドのプレッシャプレートとの間に設けられる。
特に、請求項1に記載したディスクブレーキ用アンチラトルスプリングの場合、第一の係合部と、第二の係合部と、1対の抜け止め部とから成る。
このうちの第一の係合部は、ロータの軸方向と平行で、上記サポートの一部と係合するものである。
又、上記第二の係合部は、上記第一の係合部と平行で、上記プレッシャプレートの端部に、このプレッシャプレートの上記ロータの軸方向への摺動を可能な状態で係合するものである。
又、上記両抜け止め部は、上記第一、第二の係合部のうちの一方の係合部の両端部から、この一方の係合部の配設方向と直角方向に折り曲げられ、上記サポートの一部と係合して、アンチラトルスプリングの上記ロータの軸方向への脱落を防止するものである。
そして、上記両抜け止め部のうちの少なくとも一方の抜け止め部と、上記第一、第二の係合部のうちの他方の係合部とを連続させている。又、これら第一、第二の係合部同士が互いに近づく方向の弾力を付与している。
又、請求項2に記載したディスクブレーキは、板金を曲げ加工する事により一体に形成された上記サポートと、このサポートに、上記ロータの軸方向に変位可能に支持された1対のパッドとを備える。
このうちのサポートは、車体に固定される基板部と、この基板部の上記ロータの周方向両端部の外周縁部からアウタ側に折り曲げられた1対の連結板部と、これら両連結板部の先端部から互いに近づき合う方向に延出した1対の突出板部と、これら両突出板部の先端部に、上記ロータの径方向外方に折り曲げる事により形成された1対の係止部とを備える。
又、上記両パッドのうちのアウタパッドを構成するプレッシャプレートの両端部には、上記両係止部をそれぞれ跨ぐ様に、1対の鉤片を形成している。そして、これら両係止部とこれら両鉤片とを係止する事により、このアウタパッドを上記サポートに対し、上記ロータの軸方向への変位を可能に支持している。
又、上記プレッシャプレートの両端部のうち、少なくともアンカ側の端部と突出板部との間に、請求項1に記載したディスクブレーキ用アンチラトルスプリングを設けている。 更に、このアンチラトルスプリングを構成する、上記第一の係合部と上記第二の係合部との間隔を弾性的に拡げた状態で、このうちの第一の係合部を上記突出板部の内周面の一部に、上記第二の係合部を上記プレッシャプレートの端部外周面に、それぞれ係合している。
上記請求項2に記載したディスクブレーキを実施する場合に好ましくは、請求項3に記載した様に、上記1対の抜け止め部を上記突出板部の両側面と、ほぼ隙間なく(組み付けの為の隙間、例えば、0.3〜1.5mm程度の隙間を介して)係合させる。
又、より好ましくは、請求項4に記載した様に、上記突出板部の内周面中間部に、上記第一の係合部と係合する部分から上記アウタパッドに近づく程、上記ロータの径方向内方に向かう方向に傾斜した傾斜面部を設ける。
上述の様に構成する本発明のディスクブレーキ用アンチラトルスプリング及びディスクブレーキのうち、請求項1に記載したディスクブレーキ用アンチラトルスプリングの場合、金属製線材を曲げ形成する事により一体に造る事ができる構造で、簡単且つ小型の形状を得られる。
即ち、本発明のディスクブレーキ用アンチラトルスプリングの場合、第一、第二の係合部と1対の抜け止め部とから成り、これら第一、第二の係合部同士を連続させる抜け止め部により、これら第一、第二の係合部同士が互いに近づく方向の弾力を付与している。この為、例えば、前述の図11〜14に示した従来のアンチラトルスプリングの様な、環状の弾力付与部を設ける必要がなく、構造を簡単にできると共に小型化を図れる。又、本発明の場合、上記第一、第二の両係合部と1対の抜け止め部とが存在すれば良い為、金属製線材を折り曲げる回数を少なくできる。
この様に簡単且つ小型の形状を有する、本発明のディスクブレーキ用アンチラトルスプリングの場合、製造コストを低く抑えられる。又、組み付け時に他の部分に引っ掛かり易い部分が存在しない為、組み付け性を良好にできる。更に、本発明のディスクブレーキ用アンチラトルスプリングは、構造が簡単である為、上記パッドとサポートとの間に付与する弾力を安定して得られる。
又、請求項2に記載した様に、上述の請求項1に記載したディスクブレーキ用アンチラトルスプリングを、第一、第二の係合部同士の間隔を弾性的に広げた状態でディスクブレーキに組み込めば、これら第一、第二の係合部同士の間隔が弾性的に縮まる力(弾性復元力)により、非制動時に各パッドがサポートに対しがたつくのを防止すると共に、制動時にこれら各パッドの振動を抑えて、所謂鳴きと呼ばれる異音が発生する事を防止できる。
又、請求項3に記載した様に、上記1対の抜け止め部を上記突出板部の両側面と隙間なく係合させれば、アンチラトルスプリングが所定位置から軸方向に突出して、ロータ等の他の部材と干渉する事を防止できる。
更に、請求項4に記載した様に、上記突出板部の内周面中間部に、上記第一の係合部と係合する部分から上記アウタパッドに近づく程、上記ロータの径方向内方に向かう方向に傾斜した傾斜面部を設ければ、この傾斜面部に沿って、上記第一の係合部の係合或は取り外しを容易に行なえ、アンチラトルスプリングの組み付け性を良好にできる。又、使用時には、上記傾斜面部の存在により、上記第一の係合部を外れにくくして、アンチラトルスプリングの脱落防止を図れる。
[実施の形態の第1例]
図1〜6は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、アンチラトルスプリング13a、13aの低コスト化を図ると共に、組み付け性が良好で安定した弾力を有する構造を得るべく、これら両アンチラトルスプリング13a、13aの形状を工夫する点にある。ディスクブレーキの基本的な構造及び作用は、前述の図11〜13に示した構造等、従来から知られている構造と同様である。この為、従来構造と同様の部分に就いては、図示及び説明を省略或は簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例のアンチラトルスプリング13a、13aを組み込むディスクブレーキは、厚肉鋼板等の十分な剛性を有する金属板を曲げ形成する事により一体に造られたサポート2aを有する。このサポート2aは、基板部15と、インナパッド保持部16と、それぞれ1対ずつの連結板部17a、17bと突出板部18a、18bと係止部19a、19bとを備える。このうちの基板部15は、上記サポート2aを車体(懸架装置を構成するナックル等の保持部材)に取り付ける為のもので、径方向内端側の周方向両端部(図2の下側左右両端部)に、車体への固定の為のボルトを螺合させるねじ孔20、20を形成している。
又、上記インナパッド保持部16は、上述の様な基板部15の周方向中間部に、この基板部15の外周縁側が開口する状態で形成されている。この様なインナパッド保持部16は、インナ側のパッド5を構成するプレッシャプレート6(図1には省略、図11、12参照)を、ロータ1(図11、12参照)の軸方向(図1の上下方向、図2の表裏方向)の変位を可能に、且つ、制動時に上記インナパッドに加わる制動トルクを支承する様に支持する。
又、前記各連結板部17a、17bは、上記基板部15の周方向両端部の外周縁部からアウタ側に折れ曲がったもので、車体への取付状態では、上記各連結板部17a、17bの内周面と上記ロータ1の外周縁とが対向する。そして、これら各連結板部17a、17bの先端部から前記各突出板部18a、18bが、互いに近づき合う方向に延出されている。更に、これら両突出板部18a、18bの先端部に、これら両突出板部18a、18bの基端部乃至中間部から径方向外方(図2の上方)に折れ曲がった、前記両係止部19a、19bを形成している。そして、これら両係止部19a、19b同士の間でアウタパッド21のプレッシャプレート22を、上記ロータ1の軸方向の変位を可能に、且つ、制動時にこのアウタパッド21に加わる制動トルクの支承自在に支持している。
即ち、本例の場合、上記制動トルクを支承できる様にする為に、ロータ1の回転方向に関して上記アウタパッド21を構成する上記プレッシャプレート22の両端部に、1対の鉤片23a、23bを形成している。そして、これら両鉤片23a、23bが、前記サポート2aを構成する係止部19a、19bを跨ぐ様に、上記アウタパッド21を配置している。言い換えれば、上記両鉤片23a、23bの内側面と上記プレッシャプレート22の本体部分の側縁との間に、それぞれ上記両係止部19a、19bを緩く進入させている。この様に、これら両係止部19a、19bと上記両鉤片23a、23bとを係合させる事により、上記アウタパッド21を上記サポート2aに対し、上記ロータ1の軸方向への変位を可能に、且つ、制動時にこのアウタパッド21に加わる制動トルクを支承自在に支持している。
特に、本例の場合には、上記アウタパッド21のプレッシャプレート22の両端部と、上記両突出板部18a、18bとの間に、それぞれ前記両アンチラトルスプリング13a、13aを設けている。これら両アンチラトルスプリング13a、13aは、弾性を有する金属製線材を曲げ形成する事により一体に構成されたもので、第一の係合部24と、第二の係合部25と、1対の抜け止め部26a、26bとから成る。本例の場合、これら第一、第二の係合部24、25と上記両抜け止め部26a、26bとはそれぞれ互いに連続し、これら各部24、25、26a、26bで矩形の閉鎖枠状としている。即ち、本例の場合、これら各部24、25、26a、26bの何れかの一部(例えば、第一の係合部24の中間部)で溶接等の接続処理を施して、一本の金属製線材を、閉鎖枠状の、上記両アンチラトルスプリング13a、13aとしている。
又、上記各部24、25、26a、26bのうち、上記第一の係合部24は、前記ロータ1の軸方向と平行で、前記サポート2aの一部である前記両突出板部18a、18bの内周面と係合する。これら両突出板部18a、18bの内周面中間部には、上記第一の係合部24と係合する部分から上記アウタパッド21に近づく程、上記ロータの径方向内方に向かう方向に傾斜した傾斜面部27を形成している。即ち、上記両突出板部18a、18bの内周面に、前記ロータ1の径方向内方(図2、6の下方)に膨出した膨出部28を形成している。そして、この膨出部28の上記アウタパッド21と反対側の面を、上記傾斜面部27としている。上記第二の係合部25を中心とし、この第二の係合部25の中心と上記第一の係合部24の内側縁との距離を半径とする仮想円弧を考えた場合に、上記傾斜面部27は、その基端部で上記第一の係合部24の内側縁が当接する部分を除き、上記仮想円弧の径方向外側に存在する。
上記膨出部28は、前記係止部19a、19bの加工過程で、例えばプレス加工を施した際に形成されるもので、本例の場合、この膨出部28の側面を上記傾斜面部27としている。この為、この膨出部28を形成する事が、従来構造と比べて製造工程の増大とはならない。尚、上記傾斜面部27は、図示の例の場合、緩やかな曲面状に形成しているが、平面状に形成する事もできる。何れにしても、上記第一の係合部24を、上記両突出板部18a、18bに係合させる際、或は、これら両突出板部18a、18bから取り外す際に、上記傾斜面部27に沿って係合或は取り外しを行なう。これにより、上記第一の係合部24の係合或は取り外し作業を容易に行なえ、前記両アンチラトルスプリング13a、13aの組み付け性を良好にできる。一方、使用時には、上記傾斜面部27の存在により、上記第一の係合部24が上記両突出板部18a、18bから外れにくくなり、上記両アンチラトルスプリング13a、13aの脱落防止を図れる。
又、前記両抜け止め部26a、26bは、上記第一の係合部24の両端部からこの第一の係合部24の配設方向と直角方向にそれぞれ折り曲げられ、これら両抜け止め部26a、26b同士の間隔を、上記両突出板部18a、18bの、前記ロータ1の軸方向の幅とほぼ同じ(例えば、両突出板部18a、18bの幅よりも0.6〜3.0mm大きい程度)としている。この為、アンチラトルスプリング13a、13aを組み付けた状態で、上記両抜け止め部26a、26bが上記両突出板部18a、18bの両側面と隙間なく係合する。そして、上記両アンチラトルスプリング13a、13aの上記ロータ1の軸方向への脱落を防止すると共に、これら両アンチラトルスプリング13a、13aが所定位置から軸方向に突出して、上記ロータ1等の他の部材と干渉する事を防止する。
更に、上記第二の係合部25は、上記両抜け止め部26a、26bの端部から、上記第一の係合部24と平行に、この第一の係合部24の配設方向と同方向に折り曲げる事により形成されている。言い換えれば、上記第二の係合部25の両端部を折り曲げて上記両抜け止め部26a、26bとしている。この様に形成される第二の係合部25は、前記プレッシャプレート22の両端外周縁部で、前記両鉤片23a、23bよりも中央寄り部分に存在する段差29、29に係合する。この状態で、上記プレッシャプレート22が上記ロータ1の軸方向に摺動可能となる。尚、この様な段差29、29は、上記第二の係合部25と係合して、この第二の係合部25が上記プレッシャプレート22の両端部から脱落しない様に形成されていれば良い。この為、例えば、図示の例以外に、このプレッシャプレート22の両端部外周縁部に凹溝を形成し、この凹溝の内面の一部を上記段差とする事もできる。
又、本例の場合、上記両アンチラトルスプリング13a、13aの自由状態での、上記第一の係合部24とこの第二の係合部25との間隔を、上記両突出板部18a、18bの内周面でこの第一の係合部24を係合する部分と、上記プレッシャプレート22の端部で上記第二の係合部25を係合する部分との最短距離よりも小さくしている。この為に、上記第一の係合部24と第二の係合部25とを連続させる前記両抜け止め部26a、26bを「く」字形に折り曲げている。即ち、これら両抜け止め部26a、26bは、中央部で、互いに同方向に折り曲げられている。尚、折り曲げる角度は、上記最短距離と、付与する弾力とを考慮して、上記自由状態での上記両係合部24、25同士の間隔を適正にすべく、設計的に定める。
又、上記アンチラトルスプリング13a、13aを図示の様に組み込む場合には、中央部がロータ1の径方向内方に向かう方向に折り曲げる事が好ましい。これに対して、中央部がロータ1の径方向外方に向かう方向に折り曲げた場合、例えば、他の部材との衝突等により、アンチラトルスプリング13a、13aの中間部に、ロータ1の径方向外方から内方に向かう力が作用した場合に、上記第一の係合部24が上記両突出板部18a、18bの内周面から外れ易くなる。即ち、アンチラトルスプリング13a、13aが、図示の様に折り曲げられている場合、これら両アンチラトルスプリング13a、13aの中間部に、ロータ1の径方向内方に向かう力が作用した場合でも、この力が、第一の係合部24と第二の係合部25とを互いに近づける方向に作用する。この為、この第一の係合部24が両突出板部18a、18bの内周面に形成した傾斜面部27から外れにくくなる。これに対して、アンチラトルスプリング13a、13aを折り曲げる方向を、図示の例と逆にした場合、これら両アンチラトルスプリング13a、13aの中間部に、ロータ1の径方向内方に向かう力が作用した場合に、この力が、第一の係合部24を上記傾斜面部27に沿って外す方向に作用すると同時に、上記両係合部24、25同士の間隔を拡げる方向にも作用する。この為、このうちの第一の係合部24が上記両突出板部18a、18bから外れ易くなる。従って、上記アンチラトルスプリング13a、13aは、図示の様に、中央部が径方向内方に向かう方向に折り曲げる事が好ましい。要は、アンチラトルスプリングをサポートとプレッシャプレートとにどの様に係合させるかによって、折り曲げる方向を定める。
又、本例の場合、上記プレッシャプレート22の両端部に、それぞれ両アンチラトルスプリング13a、13aを設けているが、これら両アンチラトルスプリング13a、13aのうち、アンカ側(ロータ1の回出側)のアンチラトルスプリング13aの弾力を反アンカ側(ロータ1の回入側)のアンチラトルスプリング13aの弾力よりも大きくしている。この為に、アンカ側のアンチラトルスプリング13aの太さを反アンカ側のアンチラトルスプリング13aよりも太くする等、両アンチラトルスプリング13a、13aの弾力を異ならせている。例えば、車両の前進に伴って、前記ロータ1が図2の反時計方向に回転する場合、図2の左側がアンカ側となる為、この図2の左側のアンチラトルスプリング13aの弾性力を、図2の右側のアンチラトルスプリング13aよりも大きくする。尚、上記プレッシャプレート22の両端部のうちのアンカ側にのみ、上記アンチラトルスプリング13aを設けても良い。又、この様なアンチラトルスプリング13aとして、例えば、直径2.0〜3.0mm(好ましくは、2.4mm)のステンレス鋼製の線材を使用する。
上記両アンチラトルスプリング13a、13aを、上記プレッシャプレート22の両端部と、前記両突出板部18a、18bの内周面との間に組み付ける作業は、例えば、次の様にして行なう。先ず、上記両アンチラトルスプリング13a、13aを、上記両突出板部18a、18bの周囲に配置する。そして、上記プレッシャプレート22を上記両突出板部18a、18bの間部分に配置する。この際、これら両突出板部18a、18bの先端部に形成した係止部19a、19bと上記プレッシャプレート22の両端部に形成した鉤片23a、23bとの係合の邪魔にならない様に、上記両アンチラトルスプリング13a、13aを、上記両突出板部18a、18bの周囲で上記プレッシャプレート22から離れた位置に配置する。
次に、上記両アンチラトルスプリング13a、13aを、第一の係合部24が上記両突出板部18a、18bの内周面に形成した膨出部28よりも上記プレッシャプレート22側に位置するまで移動させる。そして、上記両アンチラトルスプリング13a、13aの第二の係合部25を、上記プレッシャプレート22の両端外周縁部に形成した段差29、29に係合させる(引っ掛ける)。更に、上記第一の係合部24と第二の係合部25との間の間隔を弾性的に拡げて、この第一の係合部24を上記膨出部28の頂点部分に配置する。この様に、第一、第二の両係合部24、26の間隔を弾性的に拡げる事は、上記両アンチラトルスプリング13a、13aを構成する両抜け止め部26a、26bが、折れ曲がり状態から直線状態に向けて弾性変形する事により許容される。そして、この状態から、上記第一の係合部24を上記膨出部28の傾斜面部27に沿って、上記プレッシャプレート22から離れる方向に移動させる。
上述した作業工程により、第二の係合部25が上記段差29、29に、上記第一の係合部24が、上記両突出板部18a、18bの内周面中間部と上記傾斜面部27との連続部に、それぞれ係合する。そして、上記両アンチラトルスプリング13a、13aを、上記プレッシャプレート22の両端部と上記両突出板部18a、18bの内周面との間に掛け渡す事ができる。又、この状態で、上記両抜け止め部26a、26bが弾性的に折れ曲がる(復元する)傾向となり、上記プレッシャプレート22の両端部を、ロータ1の円周方向外側(プレッシャプレート22の中央と反対側)及び径方向内方に付勢する。尚、本例の場合、前述した様に、上記両アンチラトルスプリング13a、13aのうち、アンカ側のアンチラトルスプリング13aの方の弾力を強くしている。
この様に、アンカ側のアンチラトルスプリング13aの弾力を大きくしたり、或は、前述した様に、アンカ側にのみアンチラトルスプリング13aを配置するのは、次の様な理由による。例えば、ロータ1が図2の反時計方向に回転する場合、アウタパッド21の回出側である、図2の左側がアンカ側となる。従って、アウタバッド21の回出側のアンチラトルスプリング13aの弾力を大きくしたり、この回出側にのみアンチラトルスプリング13aを配置する事により、非制動時の、上記アウタパッド21の引き摺りを低減できる。即ち、上記アンチラトルスプリング13aは、制動解除時に上記アウタパッド21が上記ロータ1の側面から離れる事に対する抵抗となる。反アンカ側でこの抵抗が大きくなり、上記アウタパッド21のライニングとロータ1の側面とが擦れ合うと、このアウタパッド21の回入側(反アンカ側)がこのロータ1側に近づく様に傾いて、このアウタパッド21の引き摺りが大きくなるが、本例の場合には、上記構成により、この様な不都合の発生を防止している。又、アウタパッド21が、常にアンカ側に押し付けられる為、制動時にこのアウタパッド21の挙動を安定させ、この制動時の異音をより確実に抑制できる。
上述の様に構成する本例の場合、アンチラトルスプリング13a、13aを、第一、第二の係合部24、25と1対の抜け止め部26a、26bとから成る閉鎖枠状としている。この為、これら両抜け止め部26a、26bに弾性を付与する為に折り曲げる回数を除けば、金属製線材を4回折り曲げるだけで形成できる。又、この弾性付与の為の折り曲げ加工は、前述した従来構造の様な、環状の弾力付与部14の加工に比べて、遥かに容易である。又、本例の場合、上記アンチラトルスプリング13a、13aを、上記プレッシャプレート22の両端部と、前記両突出板部18a、18bの内周面との間に掛け渡した状態で、上記両抜け止め部26a、26bが弾性的に伸長する(直線に近くなる)。この為、弾力を付与する為に、例えば、前述の図11〜14に示した従来のアンチラトルスプリングの様な、環状の弾力付与部14が必要なく、構造を簡単にできると共に小型化を図れる。
この様に簡単且つ小型の形状を有する、本例のアンチラトルスプリング13a、13aの場合、製造コストを低く抑えられる。又、組み付け時に他の部分に引っ掛かる様な部分が存在しない為、組み付け性を良好にできる。又、本例のアンチラトルスプリング13a、13aは、構造が簡単である為、上記アウタパッド21とサポート2aとの間に付与する弾力を安定して得られる。即ち、本例の場合、この弾力は、前記両抜け止め部26a、26bの弾性変形により得られる。前述した様に、これら両抜け止め部26a、26bは、「く」字形に湾曲させただけの簡単な構造である。従って、製造時に形状誤差が生じにくく、例えば、前述の図11〜13に示した従来構造と比べて、弾力を安定させ易い。
又、上記両アンチラトルスプリング13a、13aを組み込んだディスクブレーキは、上記第一、第二の係合部24、25同士の間隔を弾性的に広げた状態で組み込んでいる為、アウタパッド21とサポート2aとの間に組み込んだ状態では、上記両アンチラトルスプリング13a、13aに、上記第一、第二の係合部24、25同士の間隔が弾性的に縮まる方向の力(弾性復元力)が生じる。即ち、これら第一、第二の係合部24、25同士を連結する、1対の抜け止め部26a、26bが、伸びた状態から折れ曲がった状態に弾性的に復元しようとする力が生じる。そして、この弾性復元力により、プレッシャプレート22の両端部が、ロータ1の円周方向外側(プレッシャプレート22の中央と反対側)及び径方向内方に引っ張られる。この結果、このプレッシャプレート22の両端部を突出板部18a、18bに近づく方向に付勢でき、非制動時に上記アウタパッド21が上記サポート2aに対しがたつくのを防止すると共に、制動時にこのアウタパッド21の振動を抑えて、所謂鳴きと呼ばれる異音が発生する事を防止する。特に、本例の場合、上記プレッシャプレート22の両端部を円周方向にも付勢している為、これら非制動時のがたつき及び制動時の異音を、より効果的に防止できる。
[実施の形態の第2例]
図7〜8は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、アンチラトルスプリング13bを、第一の係合部24a部分で連続させていない。即ち、このアンチラトルスプリング13aを閉鎖枠状とはしていない。従って、上述の第1例の構造と比べて、溶接等の接続処理が必要ない分、製造コストを低くできる。その他の構造及び作用は、上述の実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第3例]
図9〜10は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、アンチラトルスプリング13cを構成する1対の抜け止め部26c、26dのうち、一方の抜け止め部26cを第二の係合部25に連続させていない。即ち、第一の係合部24の両端部から折り曲げて形成された上記1対の抜け止め部26c、26dのうち、他方の抜け止め部26dの端部を折り曲げる事のみにより、上記第二の係合部25を形成している。又、上記一方の抜け止め部26cは、この第二の係合部25と接続する上記他方の抜け止め部26dと非平行とし、長さをこの他方の抜け止め部26dの長さよりも短くしている。本例の場合、上記一方の抜け止め部26cを、突出板部18a(或は18b)の延出方向とほぼ直角方向に折り曲げている。
上述の様に構成されるアンチラトルスプリング13cを、突出板部18a(18b)とプレッシャプレート22の端部(図1、2参照)との間に配置した状態では、上記一方の抜け止め部26cは、上記突出板部18a(18b)の側面に配置され、上記プレッシャプレート22の端部側には存在しない。即ち、上記一方の抜け止め部26cは、上記突出板部18a(18b)と係合するのみである。
又、本例の場合、上記他方の抜け止め部26dは、直線状とし、前述の第1例及び上述の第2例の様に湾曲させていない。その代わりに、この他方の抜け止め部26dの自由状態での長さを、上記突出板部18a(18b)の内周面で上記第一の係合部24を係合する部分と、上記プレッシャプレート22の端部で上記第二の係合部25を係合する部分との最短距離とほぼ一致させている。又、これら第一、第二の係合部24、25と上記抜け止め部26dとの連続部の、自由状態での角度を、90度未満として、これら第一、第二の係合部24、25同士が互いに近づく方向の弾力を付与している。そして、上記アンチラトルスプリング13cを組み付ける際には、上記第一、第二の係合部24、25同士の間隔を弾性的に広げた状態で、これら第一、第二の係合部24、25をそれぞれ所定位置に係合する。この結果、これら第一、第二の係合部24、25と上記抜け止め部26dとの連続部の角度が弾性的に小さくなる(これら第一、第二の係合部24、25同士が互いに近づく)傾向となって、上記突出板部18a(18b)と上記プレッシャプレート22の端部との間に弾力が付勢される。
上述の様に構成される本例の場合、一方の抜け止め部26cと第二の係合部25とを接続しない為、材料となる金属製線材の長さを短くできると共に、アンチラトルスプリング13cを形成する為に、この金属製線材を折り曲げる回数を減らせる。この為、製造コストをより低くできる。その他の構造及び作用は、前述の第1例と同様である。
本発明の実施の形態の第1例を示す、サポートにアウタパッドとアンチラトルスプリングとを組み込んだ状態を、外径側から見た図。 同じく、アウタ側から見た図。 アンチラトルスプリングのみを取り出して自由状態で示す、(A)は図1と同方向から見た図、(B)は(A)の下方から見た図。 サポートとアンチラトルスプリングのみを取り出して示す、図2のA−A断面に相当する図。 一部を省略して示す、図2のB部拡大図。 同C部拡大図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図3と同様の図。 同じく、図4と同様の図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図3と同様の図。 同じく、図4と同様の図。 従来のアンチラトルスプリングを組み込んだディスクブレーキの1例を、径方向外方から見た状態で示す図。 図11のD−D断面図。 アンチラトルスプリングをプレッシャープレートに係止した状態で示す斜視図。
符号の説明
1 ロータ
2、2a サポート
3 キャリパ
4 係合部
5 パッド
6 プレッシャプレート
7 ライニング
8 係合溝
9 係合突部
10 シリンダ部
11 キャリパ爪
12 ピストン
13、13a、13b、13c アンチラトルスプリング
14 弾力付与部
15 基板部
16 インナパッド保持部
17a、17b 連結板部
18a、18b 突出板部
19a、19b 係止部
20 ねじ孔
21 アウタパッド
22 プレッシャプレート
23a、23b 鉤片
24、24a 第一の係合部
25 第二の係合部
26a、26b、26c、26d 抜け止め部
27 傾斜面部
28 膨出部
29 段差

Claims (4)

  1. 弾性を有する金属製線材を曲げ形成する事により一体に構成され、サポートとパッドのプレッシャプレートとの間に設けられる、ディスクブレーキ用アンチラトルスプリングであって、ロータの軸方向と平行で、上記サポートの一部と係合する第一の係合部と、この第一の係合部と平行で、上記プレッシャプレートの端部に、このプレッシャプレートの上記ロータの軸方向への摺動を可能な状態で係合する第二の係合部と、これら第一、第二の係合部のうちの一方の係合部の両端部から、この一方の係合部の配設方向と直角方向に折り曲げられ、上記サポートの一部と係合してアンチラトルスプリングの上記ロータの軸方向への脱落を防止する1対の抜け止め部とから成り、このうちの少なくとも一方の抜け止め部と上記第一、第二の係合部のうちの他方の係合部とを連続させており、この連続させた抜け止め部により、これら第一、第二の係合部同士が互いに近づく方向の弾力を付与しているディスクブレーキ用アンチラトルスプリング。
  2. 板金を曲げ加工する事により一体に形成された上記サポートと、このサポートに、上記ロータの軸方向に変位可能に支持された1対のパッドとを備え、このうちのサポートは、車体に固定される基板部と、この基板部の上記ロータの周方向両端部の外周縁部からアウタ側に折り曲げられた1対の連結板部と、これら両連結板部の先端部から互いに近づき合う方向に延出した1対の突出板部と、これら両突出板部の先端部に上記ロータの径方向外方に折り曲げる事により形成された1対の係止部とを備えるものであり、上記両パッドのうちのアウタパッドを構成するプレッシャプレートの両端部には、上記両係止部をそれぞれ跨ぐ様に1対の鉤片を形成しており、これら両係止部とこれら両鉤片とを係合させる事により、上記アウタパッドを上記サポートに対し、上記ロータの軸方向への変位を可能に支持しており、上記プレッシャプレートの両端部のうち、少なくともアンカ側の端部と突出板部との間に、請求項1に記載したディスクブレーキ用アンチラトルスプリングを設けており、このアンチラトルスプリングを構成する、上記第一の係合部と上記第二の係合部との間隔を弾性的に広げた状態で、このうちの第一の係合部を上記突出板部の内周面の一部に、上記第二の係合部を上記プレッシャプレートの端部外周面に、それぞれ係合しているディスクブレーキ。
  3. 上記1対の抜け止め部が上記突出板部の両側面とほぼ隙間なく係合する、請求項2に記載したディスクブレーキ。
  4. 上記突出板部の内周面中間部に、上記第一の係合部と係合する部分から上記アウタパッドに近づく程、上記ロータの径方向内方に向かう方向に傾斜した傾斜面部を設けた、請求項2又は請求項3に記載したディスクブレーキ。
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