JP2008002272A - 内燃機関及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 NOxセンサのドリフトの問題を解消して、NOxセンサの出力に基づいて運転制御を行うことを可能ならしめる様な内燃機関及びその運転制御方法の提供。
【解決手段】 排気系(8)に介装された窒素酸化物センサ(9)と、該窒素酸化物センサ(9)の出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する制御信号を発生する制御手段(10)とを備え、該制御手段(10)は、窒素酸化物センサ(9)の較正が完了した後に窒素酸化物センサ(9)の出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する様に構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば定置式ガスエンジンの様な内燃機関とその運転制御方法に関する。
従来は、図7で示す様にガスエンジン1Jにおいて、排気系8に介装した酸素センサ90により排気中の酸素濃度を計測し、係る酸素濃度に基づいて、燃料ガス供給ライン3に介装した流量調整弁V1の弁開度及び/又は燃料ガスのバイパス管33に介装したバイパス弁V2の弁開度を調整することで燃焼の制御を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
ここで、燃料ガスの組成が変化して、その熱量が変動した場合には、ガスエンジンの様な内燃機関の出力を低下すること無く、且つ、排気ガスの窒素酸化物(NOx)濃度を規制値以下となる様に運転制御することは、従来の酸素センサ90による制御では困難である。
これに対して、窒素酸化物センサ(NOxセンサ)を用いて排気ガス中の窒素酸化物濃度(NOx濃度)を計測し、計測されたNOx濃度に基づいてフィードバック制御或いはフィードフォワード制御を行うことが出来れば、燃料ガスの組成が変化して、その熱量が変動した場合にも対処できることが予想される。
しかし、NOxセンサを用いて、フィードフォワード制御、フィードバック制御をする技術は、従来、存在しない。
また、NOxセンサを使用した計測を行った場合には、NOxセンサによる計測結果の基準値或いはゼロ点がずれてしまう現象(ドリフト)が発生することが知られている。
係るドリフトの問題を解消しない限り、NOxセンサを用いて内燃機関の出力を低下させずに、NOx濃度を規制値以下に抑える運転制御を行うことは不可能である。
特開2002−221099号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、NOxセンサのドリフトの問題を解消して、NOxセンサの出力に基いて運転制御を行うことを可能ならしめる様な内燃機関及びその運転制御方法を提供することを目的としている。
本発明の内燃機関(例えば定置式のガスエンジン1)は、排気系(8)に介装された窒素酸化物センサ(NOxセンサ9)と、該窒素酸化物センサ(9)の出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する制御信号(定置式のガスエンジンであれば、例えば、燃料供給ライン3に介装された燃料流量調整弁V1の弁開度及び/又はバイパス弁V2の弁開度を制御する制御信号)を発生する制御手段(10)とを備え、該制御手段(10)は、窒素酸化物センサ(9)の較正が完了した後に窒素酸化物センサ(9)の出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する様に構成されていることを特徴としている(請求項1)。
係る較正を具備する本発明によれば、窒素酸化物センサ(9)により排気ガス中の窒素酸化物濃度を計測し、係る濃度に基いて運転制御を行うので、燃料ガスの組成及び/又はその熱量が変動した場合でも、窒素酸化物濃度規制値をクリアしつつ、ガスエンジン(1)の出力を低下させないように制御することが出来る。
そして本発明では、係る制御を行う以前の段階で、窒素酸化物センサ(9)の較正を完了する様に構成されているので、NOxセンサ(9)のドリフトにより、制御に悪影響が生じる恐れが未然に防止されるのである。
ここで、窒素酸化物センサ(9)の較正が完了した後に窒素酸化物センサ(9)の出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する様に構成する態様としては、例えばNOxセンサ(9)を内燃機関(1)の排気系(8)に介装する以前の段階で、内燃機関(1)の運転制御に与える影響が無視できる程度までドリフトが小さくなるのに十分な時間だけ、排ガスと同程度の高温に晒すことが好ましい。
或いは、前記制御手段(10)は、窒素酸化物センサ(9)の出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する以前の段階では(NOxセンサ9を使用してから直ぐの期間:図3では「始動時」と表記)には内燃機関(1)は燃焼させず、内燃機関始動用モータで内燃機関(1)を作動して、窒素酸化物を含有しない空気或いは混合気を排気系に供給する運転(モータリング運転)を行い、当該運転を窒素酸化物センサ(9)の較正が完了するまで行う様に構成されているのが好ましい(請求項2)。
内燃機関(1)は燃焼させず、内燃機関始動用モータで内燃機関を作動して、窒素酸化物を含有しない空気或いは混合気を排気系(8)に供給することにより、排気系(8)に介装されたNOxセンサ(9)はNOx濃度がゼロの気体に晒された環境下に置かれる。その様な環境下にNOxセンサ(9)を置くことにより、必要な構成が為されるのである。
ここで、窒素酸化物センサ(9)の較正が完了したか否かの判断は、上述した様な運転(モータリング運転)の累積時間に基いて行っても良いし(図3:請求項5)、或いは、NOxセンサ(9)の出力信号をモニタして、当該出力信号の変動量が小さくなったか否かにより判断しても良い(図4:請求項6)。
すなわち、本発明の内燃機関の運転制御方法は、内燃機関(1)を燃焼させずに、内燃機関始動用モータで内燃機関(1)を作動して、窒素酸化物を含有しない空気或いは混合気を排気系に供給する運転(モータリング運転)を行う工程(S12)と、前記運転(モータリング運転)の累積時間が窒素酸化物センサ(9)の較正が完了するのに十分な時間であるか否かを判定する工程(S14)と、前記運転(モータリング運転)が窒素酸化物センサ(9)の較正が完了するのに十分な時間だけ行われた後に、窒素酸化物センサ(9)の出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する工程(S3、S4)、とを含むことを特徴としている(請求項5)。
或いは、本発明の内燃機関の運転制御方法は、内燃機関(1)を燃焼させずに、内燃機関始動用モータで内燃機関(1)を作動して、窒素酸化物を含有しない空気或いは混合気を排気系に供給する運転(モータリング運転)を行う工程(S22)と、窒素酸化物の出力信号を読み込む工程(S23)と、窒素酸化物の出力信号が安定しているか否かを判定する工程(S24)と、窒素酸化物の出力信号が安定した後に、窒素酸化物センサの出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する工程(S3、S4)、とを含むことを特徴としている(請求項6)。
或いは、前記制御手段(10)は、窒素酸化物センサ(9)の出力に基づいて燃料供給量又は空気比を制御する以前の段階では(NOxセンサ9を使用してから直ぐの期間:図3では「始動時」と表記)、窒素酸化物センサ(9)の出力に基く制御を行わずに運転し、係る運転を内燃機関の運転制御に与える影響が無視できる程度まで窒素酸化物センサ(9)のドリフトが小さくなるまで行う様に構成されているのが好ましい(請求項3)。
そして、本発明の内燃機関の運転制御方法は、窒素酸化物センサ(9)のドリフトが内燃機関(1)の運転制御に与える影響が無視できる程度まで小さくなるまで、窒素酸化物センサ(9)の出力に基く制御を行わずに運転する工程(S32)と、該工程の後、窒素酸化物センサ(9)の出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する運転を行う工程(S3、S4)、とを含むことを特徴としている(請求項7)。
窒素酸化物は高温の排気ガスに晒すことによりドリフトか減少する。そして、ドリフトが十分に小さくなってから、窒素酸化物センサ(9)の出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する運転を開始するのである。
また、本発明において、排気系(8)を分岐してサンプリングライン(81)を形成し、該サンプリングライン(81)には、窒素ガスセンサ(9)と、その上流側の脱水手段(82)とが介装されているのが好ましい(請求項4)。
その様に構成すれば、NOxセンサ(9)のドリフトを促進してしまう作用を奏する水分を排気ガスから除去して、NOxセンサ(9)のドリフトを抑制すると共に、計測値が水分により誤差を生じることを防止することが出来る。
本発明の作用効果を以下に列記する。
(1) 窒素酸化物センサにより排気ガス中の窒素酸化物濃度を計測し、係る濃度に基いて運転制御を行うので、燃料ガスの組成及び/又はその熱量が変動した場合でも、窒素酸化物濃度規制値をクリアしつつ、内燃機関の出力を低下させないように制御することが出来る。
そして、係る制御を行う以前の段階で、窒素酸化物センサの較正を完了する様に構成されているので、窒素酸化物センサのドリフトにより、制御に悪影響が生じる恐れが未然に防止される。
(2) 内燃機関は燃焼させず、内燃機関始動用モータで内燃機関を作動して、窒素酸化物を含有しない空気或いは混合気を排気系に供給することにより、排気系に介装されたNOxセンサはNOx濃度がゼロの気体に晒された環境下にNOxセンサを置くことにより、常に正確なNOx濃度が得られ、制御も正確に行うことが出来る。
(3) 窒素酸化物を高温の排気ガスに所定時間以上晒すことによりドリフトか減少して正確なNOx濃度が得られ、制御も正確に行うことが出来る。
(4) 排気系を分岐してサンプリングラインを形成し、該サンプリングラインに、窒素ガスセンサと、その上流側の脱水手段とを介装しているので、NOxのドリフトを促進してしまう作用を奏する水分を排気ガスから除去して、NOxセンサのドリフトを抑制すると共に、計測値が水分により誤差を生じることを防止することが出来る。
添付図を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず図1、図2を参照して、本発明が実施されるガスエンジンと、その運転制御(通常の運転時の制御)について説明する。
図1のブロック図において、当該ガスエンジン1において、空気供給ライン2から供給される空気は、燃料ガス供給ライン3から供給される燃料ガスとミキサ4において合流・混合されて吸気管5から吸気ポート6に吸気される。
前記燃料ガス供給ライン3には上流側から順に、ガス圧力調整のためのガバナ31と燃料流量調整弁V1とを介装している。また、燃料ガス供給ライン3の前記ガバナ31と前記燃料流量調整弁V1の間の領域では、バイパス弁V2を介装した分岐管33が分岐しており、該分岐管33は前記吸気管5に連通している。
前記燃料流量調整弁V1と前記バイパス弁V2は後述するコントロールユニット10によって弁開度が制御される。
一方、ガスエンジン1の排気管8にはNOxセンサ9が介装されており、排ガス中のNOx濃度を計測するように構成されている。コントロールユニット10は、信号ラインLiを介して受信した排ガスのNOx濃度情報に基いて、当該濃度が規制値未満となり、且つ、ガスエンジン1の出力が低下しないように、燃料供給量或いは空燃比(又は空気比)を調整するべく前記燃料流量調整弁V1と前記バイパス弁34とに信号ラインLoを介して制御信号を発信する。
すなわち、燃料供給量或いは空燃比(又は空気比)の調整は、燃料供給ライン3のガバナ31下流に介装された燃料流量調整弁V1の弁開度及び/又はバイパス弁V2の弁開度を制御することにより行われる。
以下、図1及び図2のフローチャートを参照して本実施形態のガスエンジン1の通常の運転制御方法について説明する。
先ず、コントロールユニット10は、排気管に介装されたNOxセンサの出力を読み込み(ステップS1)、NOx排出量が最適値か否かを判断し(ステップS2)、最適値であれば(ステップS2のYES)、ステップ3に進み、例えば所定値よりNOxの値が大きく最適値でなければ(ステップS2のNO)、ステップS4に進む。
ステップS3では、ガス燃料の量及び/又は空気比を現状通り維持(燃料流量調整弁V1の開度をそのまま維持)した後ステップS5に進む。一方、ステップS4では、例えば図示しないマップによってNOxの値が適正値となるような燃料流量調整弁V1及び/又はバイパス弁V2の開度を求め、そのように燃料流量調整弁V1及び/又はバイパス弁V2の開度を制御するために信号ラインLoを介して燃料流量調整弁V1及び/又はバイパス弁V2に制御信号を発信して、ステップS5に進む。
ステップS5では、コントロールユニット10は、制御を終了するか否かを判断して、終了するのであれば(ステップS5のYES)、そのまま終了し、まだ終了しないのであれば(ステップS5のNO)、再びステップS1以降を繰り返す。
NOxの規制値は変化しないので、燃料ガスの組成が変わらないのであれば、NOxセンサ9を使用する必要が無い(従来通り、酸素センサで排気ガスの酸素濃度を計測し、それにより運転制御を行えば良い)。
しかし、上述した通り燃料ガスの組成が変化して、その熱量が変動した場合には、従来の酸素センサによる制御では対応できない。
これに対して、NOxセンサを用いた図1、図2のガスエンジンの運転制御技術であれば、燃料ガスの組成及び/又はその熱量が変動した場合でも、NOxの規制値をクリアしつつ、ガスエンジンの出力を低下させないようにすることが出来る。
ここで、NOxセンサ9を使用して排気中のNOx排出量を求めるためには、NOxセンサのドリフト(基準値或いはゼロ点がずれてしまうこと)という問題を解消する必要がある。換言すれば、NOxセンサ9の較正(キャリブレーション)が必要である。
図3〜図5で示す実施形態においては、その様な較正(キャリブレーション)を行うための技術を開示する。
NOxセンサを使用するに際して、使用してから直ぐの期間、すなわち始動時にはエンジンでは燃焼せず、図示しないモータでエンジンを回転するのみにして、NOxゼロの空気或いは混合気を排気系のNOxセンサ9に送る(モータリング運転)ことを行い、NOxゼロのガスにNOxセンサ9を晒すことにより、NOxセンサ9の較正を行う。
換言すれば、NOxセンサ9の較正が十分に行われるだけの長時間のモータリング運転を行う第1実施形態が図3のフローチャートで示される制御方法である。
この第1実施形態に係るガスエンジンの構成は図1と同様である。
以下、図3を参照して、第1実施形態を説明する。
コントロールユニット10は常にエンジンが始動時であるか否かを判断しており、始動時であれば(ステップ11のYES)、モータリングを開始するとともに、モータリングにどれ程の時間が経過しているかを診るため、タイマー計測を開始する(ステップS12)。そして、NOxセンサ9の較正を始める(ステップS13)。
コントロールユニット10は、NOxセンサ9の較正に必要な時間が経過したか否かを判断し(ステップS14)、較正に必要な時間が経過した場合に(ステップS14のYES)、次のステップS15に進む。
NOxの較正が終わり(NOxセンサ9のゼロ点調整が終わり)、タイマー計測も終了させ(ステップS15)、図2の制御シーケンスへ移動する(ステップS16)。
次に図4の第2実施形態について、
この実施形態も第1実施形態と同様に、モータリング運転を行うことによりNOxセンサの較正を行う実施形態である。
第2実施形態に係るガスエンジンの構成も、図1と同様である。
但し、第1実施形態では、較正が完了したか否かをモータリング運転時間で判断したのに対して、図4の第2実施形態では、NOxセンサ9の出力が安定したか否かにより、較正が完了したか否かを判定する。
モータリング運転の最中であってもNOxセンサ9は出力信号を発生しており、当該出力信号が安定したか否かを、例えば出力信号の振幅等により判定する。
以下、図4を参照して、第2実施形態を説明する。
コントロールユニット10は常にエンジンが始動時であるか否かを判断しており、始動時であれば(ステップ21のYES)、モータリングを開始する(ステップS22)。そしてNOxセンサ9の計測結果を読込む(ステップS23)。次にコントロールユニット10は、NOxセンサ9の出力が安定するまで監視しており(ステップS24〜ステップS23のループ)、安定すると(ステップS24のYES)、NOxセンサのゼロ点調整(較正)を行い(ステップS25)、図2の制御シーケンスへ移動する(ステップS26)。
第1実施形態及び第2実施形態では、NOxセンサ9のドリフトに対処するため、排気系にNOxセンサ9を改装したガスエンジン1(図1参照)に対して、上述した様な特別な運転制御を行っている。
しかし、ガスエンジンに介装される以前の段階で、NOxセンサ9を処理することによっても、ドリフトに対処することが出来る。
すなわち、NOxセンサ9を排ガスと同程度の高温に晒すことにより(エージング)、NOxセンサ9のドリフトは小さくなる。従って、エンジン1の運転制御に与える影響が無視できる程度までドリフトが小さくなる様に、NOxセンサ9のエージングを十分に行い、当該NOxセンサ9をガスエンジン1の排気系8に介装することが可能である。
これと同様に、NOxセンサ9を排気系8に介装したガスエンジン1を運転していると、排気に晒されたNOxセンサ9はエージングを行った場合と同様に、ドリフトが小さくなる。
従って、エージング処理を行わないNOxセンサ9(例えば、新品のNOxセンサ)を使用する場合であっても、所定の運転時間経過後であれば、最適のNOx濃度を維持するような運転制御が可能である。
図5で示す第3実施形態は、その様な技術を示している。
すなわち、図1及び図2を参照して説明した運転制御を行うこと無く、図1で示す様な構成のガスエンジン1を運転し、相当時間(2000時間程度)の運転が終了した後、NOxセンサ9の調整(ゼロ点調整)を行う。その後、図1及び図2を参照して説明した運転制御を開始する。
以下、図5を参照して、第3実施形態を説明する。
コントロールユニット10は、エンジン1が作動しているか否かを判断しており、作動していない場合(ステップS31のNO)は、タイマーを切り、ステップS31を繰り返す。エンジン1が作動しておれば(ステップS31のYES)、タイマーをONにし、エンジン作動時間の累積値を計測し始める(ステップS32)。
次にコントロールユニット10は、エンジン作動の累積時間が所定値を超えているか否かを判断し(ステップS34)、超えていなければ(ステップS34のNO)、ステップS31から繰返し、超えていれば(ステップS34のYES)、ステップS35に進む。
ステップS35では、NOxセンサ9のゼロ点調整を行い、図2の制御シーケンスに移る(ステップS36)。
図6は本発明の第4実施形態を示す。
排ガス中の水分は、NOxセンサのドリフトを促進してしまう作用がある。
つまり、NOxセンサの計測値が、排ガス中の水分により、不正確となってしまう。
第4実施形態は、NOxを計測する対象である排気ガスから水分を除去して、NOxセンサのドリフトを抑制すると共に、計測値が水分により誤差を生じることを防止する実施形態である。
以下、図6を参照して、第4実施形態を説明する。
図6の第4実施形態は図1〜図5の第1から第3実施形態のシステム構成に対して以下の点が異なる。
すなわち、排気管8を途中で分岐し、その分岐した分岐管81に乾燥剤を充填させた乾燥器82を介装し、その乾燥器82中に分岐した排気ガスを通過させて排気ガス中に含まれる水分を除去した排ガスを乾燥器82の下流側に介装したNOxセンサ9に通したことのみ異なる。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術範囲を限定する趣旨ではない旨を付記する。
本発明の実施形態の全体構成を示すブロック図。 本発明の実施形態において燃料量及び/又は空気比を制御する基本制御方法を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態の全体構成を示すブロック図。 従来技術のガスエンジンの全体構成を示すブロック図。
符号の説明
1・・・ガスエンジン
2・・・空気供給ライン
3・・・燃料ガス供給ライン
4・・・ミキサ
5・・・吸気管
6・・・吸気ポート
8・・・排気管
9・・・NOセンサ
10・・・コントロールユニット
31・・・ガバナ
33・・・分岐管
81・・・分岐管
82・・・乾燥器
V1・・・燃料流量調整弁
V2・・・バイパス弁

Claims (7)

  1. 排気系に介装された窒素酸化物センサと、該窒素酸化物センサの出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する制御信号を発生する制御手段とを備え、該制御手段は、窒素酸化物センサの較正が完了した後に窒素酸化物センサの出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する様に構成されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記制御手段は、窒素酸化物センサの出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する以前の段階では、内燃機関は燃焼させず、内燃機関始動用モータで内燃機関を作動して、窒素酸化物を含有しない空気或いは混合気を排気系に供給する運転を行い、当該運転を窒素酸化物センサの較正が完了するまで行う様に構成されている請求項1の内燃機関。
  3. 前記制御手段は、窒素酸化物センサの出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する以前の段階では、窒素酸化物センサの出力に基く制御を行わずに運転し、係る運転を内燃機関の運転制御に与える影響が無視できる程度まで窒素酸化物センサのドリフトが小さくなるまで行う様に構成されている請求項1の内燃機関。
  4. 当該内燃機関の排気系は、排気系を分岐してサンプリングラインを形成し、該サンプリングラインには、窒素ガスセンサと、その上流側の脱水手段とが介装されている請求項1〜3の何れか1項の内燃機関。
  5. 内燃機関を燃焼せずに、内燃機関始動用モータで内燃機関を作動して、窒素酸化物を含有しない空気或いは混合気を排気系に供給する運転を行う工程と、前記運転の累積時間が窒素酸化物センサの較正が完了するのに十分な時間であるか否かを判定する工程と、前記運転が窒素酸化物センサの較正が完了するのに十分な時間だけ行われた後に、窒素酸化物センサの出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する工程、とを含むことを特徴とする内燃機関の運転制御方法。
  6. 内燃機関を燃焼せずに、内燃機関始動用モータで内燃機関を作動して、窒素酸化物を含有しない空気或いは混合気を排気系に供給する運転を行う工程と、窒素酸化物の出力信号を読み込む工程と、窒素酸化物の出力信号が安定しているか否かを判定する工程と、窒素酸化物の出力信号が安定した後に、窒素酸化物センサの出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する工程、とを含むことを特徴とする内燃機関の運転制御方法。
  7. 窒素酸化物センサのドリフトが内燃機関の運転制御に与える影響が無視できる程度まで小さくなるまで、窒素酸化物センサの出力に基く制御を行わずに運転する工程と、該工程の後、窒素酸化物センサの出力に基いて燃料供給量又は空気比を制御する運転を行う工程、とを含むことを特徴とする内燃機関の運転制御方法。
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