JP2008001526A - 管理方法 - Google Patents

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桂一 茅原
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Abstract

【解決手段】
コンピュータ10は、入力装置12と、表示装置13と、当該図書館の保有する全書籍の管理に必要な情報が構築された書籍データベース14と、これら全ての動作を統括するCPU11とを有している。質問器20はコンピュータ10に接続され、貸出し受付場所に設置される。応答器30は1冊の本に対して1個、容易に剥がせないように接着剤等で貼付け固定されている。ローカルホスト50はCPU51と音声出力装置53とを有しており、図書館の出入り口付近に設置され、コンピュータ10の書籍データベース14にアクセスすることが可能になっている。また、ローカルホスト50にも質問器20が接続されている。
【効果】 利用者が図書館内の貸し出し受付場所で正規の手続きを行わない場合、図書館の出入り口に設置された質問器が反応してその旨を通知するため、図書館所有の書籍の盗難を防止できる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、図書館の書籍等を一括管理するための管理方法に関する。
図書館のように、書籍を保管し管理し貸出しや閲覧のサービスを行うところでは、従来から、書籍の一冊ごとに識別情報をバーコード等にして貼付し、識別情報含む信号を光学的に読み取ってデータベースに送信したり受信したりして、書籍を管理する装置が利用されている。
書籍の貸出し業務における使用例では、各書籍ごとに割り当てられているバーコード記号、および、図書館利用者識別用バーコード記号をバーコード読み取り装置で読み取り、個人ごとの借出し履歴、および各書籍ごとの貸出し履歴をデータベースに記録して管理している。
しかしながら、従来の図書管理システムには次のような解決すべき課題があった。
即ち、図書館管理者の書籍の貸出し業務、および書籍の盗難管理に関し、次のような不都合な点がある。
受付での貸出しチェック手続きを経ずに外部に持ち出されると、盗難に遭っていることが判らない。また、データベース上に貸出しの登録がされていないにも係わらず、館内にあるはずの書籍が実際には無いという矛盾した状態が起きる。さらに、従来のデータベースの検索では登録時の書籍の状態しか判らないから、書棚別の登録帳等を持参して、検査すべき書籍が収められている書棚に実際に出向き目視で紛失の有無を照合するので、多大の時間を費やすことになる。
また、図書館利用者の書籍の閲覧に関しても、次のような不都合な点がある。
図書館管理者が、貸出期間が終了して返却された書籍を、本来収めるべき書棚に収めずにそれ以外の書棚に収める場合がある。また、図書館利用者が館内で閲覧し終えた書籍を本来収めるべき書棚に収めずにそれ以外の書棚に収めた場合もある。図書館の開館中は多数の図書館利用者が閲覧しているから貸出しがされていないにも係わらず書籍が書棚にない場合がある。こうした場合、目的とする書籍の所在を確かめるのには大変骨が折れる。即ち、従来のデータベースの検索では時々刻々変化する図書館内の書籍の移動には対処できず、新たな図書館利用者が所望の書籍の探索に無用の時間を費やすことになる。
本発明は以上の点を解決するために次の構成を採用する。
<構成1>
本発明の管理方法は、各管理対象に取付けられ、各管理対象に固有の情報が記憶された応答器に対して第1の質問器から第1の送信信号を送信し、第1の送信信号に応答して応答器が送信する応答信号を質問器が受信し、質問器が受信した応答信号に基づいて、管理対象に固有の情報が格納されたデータベースに、第1の質問器と管理対象との間で通信が行われたことを記録し、管理対象を第2の質問器に近づけた際に、データベースに格納された記録に基づいて管理対象が第1の質問器と管理対象との間で通信が行われたか否かを判断することにより管理対象の不正な持ち出しを検出することを特徴とする。
<構成2>
構成1記載の管理方法において、第2の質問器からの質問信号に対して応答器が行った応答に基づいて、応答器が第1の質問器との通信を行っていないと判断された場合に、警報を発することを特徴とする。
<構成3>
構成2記載の管理方法において、警報は音声で行われることを特徴とする。
<構成4>
構成1乃至3のいずれかに記載の管理方法において、第1の質問器と応答器との間、および、第2の質問器と応答器との間は電磁波で通信が行われることを特徴とする。
<構成5>
本発明の管理方法は、それぞれの管理対象に固有の情報が格納された応答器がそれぞれ取付けられた管理対象の、選択された管理対象に取付けられた応答器に対して第1の質問信号を発信し、第1の質問信号に応答して選択された管理対象に取付けられた応答器が発信する応答信号を受信し、各管理対象に関する情報が記録されているデータベースの、選択された管理対象に対応する項目に応答信号に基づくデータを記録し、選択された管理対象に取付けられた応答器が第2の質問器から発せられる第2の質問信号の電磁波空間に配置された際に、データベースに格納された選択された管理対象に関する情報に基づいて選択された管理対象の不正な持ち出しを検出することを特徴とする。
本発明によれば、管理対象の不正な持ち出しを検出することができる。
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
《具体例1》
図1は、本発明の図書管理システムに係る第一の具体例を示す外観図である。
〈システムの構成〉
本発明の図書管理システムは、システム全体を制御するコンピュータ10と、質問器20と、応答器30とを備えている。
コンピュータ10は、命令実行コマンド等を与える手段となる入力装置12と、命令実行結果を出力するための表示装置13と、当該図書館の保有する全書籍の「タイトル」、「作者・出版元」、「図書番号」、「バーコード番号」、「購入日」、「貸出し状況」など、管理に必要な様々な情報が構築された書籍データベース14と、これら全ての動作を統括するCPU11とを有している。質問器20は、コンピュータ10に接続され、図書館内の天井に1個ないし数個設置されている。応答器30は、図書館所有の全書籍70に対して必ず1個、容易に剥がせないように接着剤等で固定されている。質問器20は、応答器30に対して電磁波を放射する役割を保つため、書籍70が存在する空間に漏れなく電磁波が行き渡るように設置される。
〈質問器と応答器の構成〉
次に、質問器20と応答器30の構成について詳細に説明する。
図2は、本発明の図書管理システムに係る質問器と応答器の機能ブロック図である。
質問器20は、館内天井などに設置されており、質問信号を生成・送信する質問信号送信部21と、電磁波の出入り口であるアンテナ24と、そのアンテナ24から受信した信号を取り出すID検波部23と、これら全てを統括制御、情報処理を行う質問器制御部22とを有している。質問器制御部22は、コンピュータ10と接続されている。
応答器30は、本の裏表紙などに貼付されており、アンテナ34と、そのアンテナ34にて受信した質問信号を整流・充電して電源を供給したり質問信号が有する情報を取り出す質問信号検波部31と、その本に割り当てられている識別コードを記憶するメモリ35と、そのメモリ35に記憶されされた内容に基づき質問信号に変調をかけてアンテナ34より応答信号を送信するID送信部33と、これらの全ての動作を統括する応答器制御部32とを有している。メモリ35には通常、書籍に対してユニークに設定された識別コードの他に、応答信号をどのような周期、タイミングで出力するか等の応答器30の制御に関わるパラメータも予め設定されている。応答信号の周期やタイミングは、例えば識別コードによって選定される。各応答器が一斉に応答信号を出力する際に混信を防止するためである。なお、その詳細は後述する。
以上述べたような本システムにおいては、CPU11は入力装置12から受けた命令に従い書籍データベース14のアクセス(読出し・書込み)や、質問器20の制御を行い、しかるべき情報処理を施し、その結果を表示装置13に出力するようになっている。
〈質問器と応答器の基本動作〉
まず、質問器と応答器の基本動作を以下に説明する。
質問器20は、コンピュータ10内のCPU11からの動作命令により、質問信号送信部21を動作させて、適当な時間継続的に質問信号をアンテナ24を通じて送信する。CPU11からの動作命令がないときは、駆動されない。
応答器30は、アンテナ34が受信した質問信号を質問信号検波部31で検波し、整流し、図示しないバッテリやコンデンサに充電する。これを電源として応答器制御部32が駆動され、メモリ35に記憶している識別コードで質問信号を変調して、ID送信部33からアンテナ34を通じて出力する。応答信号は固有の周期とタイミングで断続的にシリアル出力する。
質問器20は、応答器30から送信された応答信号をID検波部23で受信し、質問器制御部22に送る。質問器制御部22では送られてきた識別コードに誤り処理を施し正規コードであると判断すると、識別コードに同期したしかるべきタイミングで、識別コードを受信したことを知らせるアクナレッジ信号を応答器30に送信する。
応答器30は識別コードを送信した後、アクナレッジ信号をモニタリングしている。そのため、しかるべきタイミングでアクナレッジ信号が返信されたときは識別コードの送信を終了し、内部クロックを止めてスリープ状態に入る。逆に、しかるべきタイミングでアクナレッジ信号が返信されないときは、送信した識別コードが質問器20で受信されなかったと判断して、アクナレッジ信号が返信されるまで、メモリ35に記憶しているパラメータに依存した周期で断続的に識別コードを送信し続ける。
〈複数の応答器の混信対策〉
ある質問器20の電磁波影響範囲内に複数の応答器30が存在する場合でも、応答器30のそれぞれのメモリ35の送信用パラメータが別々の値に設定されていれば、複数の応答器30が同時に識別コードを送信することがない。従って、質問器20は順次受け取った識別コードに対して一つ一つアクナレッジ信号を返すことにより電磁波影響範囲内全ての応答器30の識別コードを区別して受信することができる。
たとえ、複数の応答器30からの識別コード送信がかち合ったとしても、質問器20の中で誤り検出を行っているので、この場合にはリジェクト機能が働き、アクナレッジ信号を返さない仕組みになっている。質問器20から継続的に送信される質問信号は、ある特定の周波数帯域の電磁波であり、応答器30はこの特定の周波数帯域の電磁波のみを検波し、それを電源とする回路になっている。
従って、応答器30の質問信号検波部31は質問器20から送信される電磁波の影響空間にはいると回路が駆動され、応答信号である識別コードを送信すると通常状態になり、識別コードを質問器20が受信したことを示すアクナレッジ信号を正規のタイミングで受信するとスリープ状態になり、応答器30が質問器20の電磁波の影響空間外にでた場合は電源が供給されないので、不定状態になる。
このように応答器30には、通常状態、スリープ状態、不定状態の3状態が存在し、スリープ状態から抜けるためには、一旦電磁波影響空間外に出て不定状態にならなけばならない。
以上が質問器20と応答器30の基本動作である。
〈質問器と応答器との信号授受〉
質問器と応答器との信号の授受について簡単に説明する。
図3は、本発明の図書管理システムに係わる質問器および応答器のタイムチャートである。
一つの質問器に対して複数個、図3においては3個の応答器が設置されている場合について考える。
例えばこの例では、2GHzの搬送波を、各応答器が自己の識別信号を用いて変調して識別コードとして送信している。応答器から断続的に送信される識別コードの送信タイミング、送信間隔は、各々応答器によって異なる。図中SiG1−1は応答器 No.1からの識別コード、SiG2−1,SiG2−2,SiG2−3は応答器 No.2からの識別コード、SiG3−1,SiG3−2は応答器
No.3からの識別コードを表している。各応答器は、識別コードを送信した後、質問器からのアクナレッジ信号待ち状態になり、この状態においてアクナレッジ信号を受信したらスリープ状態になり、受信しなければ再び断続的に識別コードを送信する。図中AT1は応答器
No.1のアクナレッジ信号待ち期間、AT2は応答器 No.2のアクナレッジ信号待ち期間、AT3は応答器 No.3のアクナレッジ信号待ち期間を表している。
まず、質問器から質問信号が送信されると、その電磁波影響区間にある応答器 No.1,2,3は不定状態から通常状態になり、それぞれ断続的に識別コードを送信し始める。応答器 No.1からの識別コードSiG1−1を受信した質問器は、識別コードを受信したことを示すアクナレッジ信号Ackを送信する。応答器
No.1はアクナレッジ信号待ち期間AT1でAckを受信するためスリープ状態に遷移する。応答器 No.2,3はアクナレッジ信号待ち期間でないので状態遷移は起こらない。応答器
No.2から識別コードSiG2−1が送信され、質問器がこれを何らかの理由で受信できなかった場合、質問器からアクナレッジ信号Ackは送信されないので、どの応答器も状態遷移は起こらない。
〈コンピュータの基本動作〉
次に、コンピュータ10の基本動作を説明する。
図1に示すCPU11は入力装置12から入力された命令を受け取り、しかるべき処理を実行した後、表示装置13にその結果を出力する。この命令は例えば、「データベースの内容を表示装置に表示する」や「質問器の動作を開始、終了する。」や「書籍データベースの内容を書き換える。」などの図書館管理業務に必要な動作命令である。入力装置12は、キーボード、マウス、ペン入力、タッチパネル等、CPU11が質問器20の動作開始命令であることを理解できさえすれば、どのようなハードウエアでもかまわない。
〈書籍の管理動作〉
以上説明した構成を備えるシステムは、以下の動作を行う。
管理者は、コンピュータ10の入力装置12から質問器20の動作命令コマンドを入力する。CPU11は、そのコマンドを理解した後、CPU11に接続されている全ての質問器20を動作させる。これに伴い各質問器20は、図2に示す質問信号送信部21で、ある特定の周波数帯域の質問信号を作り、アンテナ24より継続的に空中に放射する。この瞬間、図書館内に存在する全ての書籍に貼付された応答器30は、雰囲気が電磁波影響空間となったため、この質問信号を検波、整流、充電し、応答器制御部32を駆動開始して、不定状態から通常状態になる。応答器制御器32はメモリ35から識別コードとパラメータを読み出し、パラメータに依存した周期、タイミングでID送信部33から応答信号を送信する。
質問器20は影響範囲に存在する応答器30から次々に送信されてくる識別コードを随時図2に示すID検波部23で受信し、逐次コンピュータ10に送信する。それと同時に当該識別コードを送信してきた応答器30に対してアクナレッジ信号を返信し、これを受信した当該応答器30は通常状態からスリープ状態になる。識別コードを送信してもしかるべきタイミングで質問器20からアクナレッジ信号が返信されない応答器30は、返信されるまで識別コードを断続的に送信し続ける。
一方、図1に示すコンピュータ10内のCPU11は、書籍データベース14に記憶されている書籍と、順次質問器20から送られてくる書籍の識別コードが一致しているデータを検索し、検出された書籍の例えば「存在する、しない」項目にチェックを行っていく。
このようにして、図書館内に存在する全ての応答器30から識別コードを、質問器20で受信し終えた後、即ち全ての応答器30がスリープ状態になった後、CPU11は質問器20の駆動を終了する。図書館内に存在する全ての応答器30から識別コードを受信したという判断は、ある時間以上応答器30から識別コードを一つも質問器20が受信しなくなった場合にする。その後、書籍データベース14の「存在する、しない」項目にチェックされていない書籍名を表示装置13に表示する。
〈一斉検索フローチャート〉
上記の図書館内の書籍の一斉検索動作をフローチャートを用いて簡単に説明する。
図4は、図書館内の書籍の一斉検索フローチャートである。
ステップS1では、管理者はコンピュータ10の入力装置12から検索命令を入力する。
ステップS2では、コンピュータ10のCPU11はそのCPU11に接続されている全ての質問器20に動作命令を送る。
ステップS3では、質問器20は動作命令を受けて応答器30に質問信号を送信する。
ステップS4では、応答器30は質問信号を受けて識別コードを読み出す。
ステップS5では、応答器30は、質問器20に識別コードを含む応答信号を断続的に送信する。
ステップS6では、質問器20は応答信号を受信し、応答信号から識別コードを取り出し、コンピュータ10のCPU11に識別コードを逐次送る。
ステップS7では、コンピュータ10内のCPU11は書籍データベース14に記憶されている書籍の識別コードと、順次質問器20から送られてくる書籍の識別コードが一致しているデータを検索していく。
ステップS8では、検索結果の判断を行う。即ち、識別コードが全て完全に一致した場合を除いて、ステップS9に進む。
ステップS9では、コンピュータ10の表示装置13がチェックされない書籍名を表示する。
以上により、多数の図書を一度に調べることができる。
〈具体例1の効果〉
書籍データベースに記憶されている書籍が実際に書棚に陳列されているかどうかを確認するため、書籍を1冊ずつ探してチェックするという作業が、コンピュータの入力装置の操作を行うだけで終了するため、図書館管理者の書籍管理業務の工数が劇的に縮小される。
《具体例2》
図5は、本発明の図書管理システムに係る第二の具体例を示す構成図である。
〈システム構成〉
本システムは、システム全体を制御するコンピュータ10と、質問器20と、応答器30と、ローカルホスト50とを備えている。
質問器20は、各閲覧室と、書籍の分類ごとに区分けされた書棚ごとに設置され、ローカルホスト50を介してコンピュータ10のCPU11に接続されている。コンピュータ10と質問器20と応答器30の個々の構成は、第一の具体例と同一である。
本具体例での質問器20の電磁波有効範囲は極小範囲に限られている。例えば書棚41,42,43はそれぞれ電磁波シールド60で互いに遮蔽されており、電磁波シールドで囲まれた領域に対して一つの質問器20が設置されている。書棚41に設置された質問器20の電磁波影響範囲は書棚41内に限られる。書棚42に設置された質問器20の電磁波影響範囲は書棚42内に限られるといった具合である。同様に各閲覧室も部屋全体が電波暗室になっており、その天井に設置された質問器20の電磁波影響範囲は該閲覧室内に限られる。即ち、質問器20から送信される質問信号は、当該空間に存在する唯一の応答器30のみが受信することになり、応答器30が送信する識別コードは当該空間に存在する唯一の質問器20が受信することになる。質問器20はそれぞれローカルホスト50に接続されており、全てのローカルホスト50はコンピュータ10に接続されている。ローカルホスト50は接続されている質問器20の制御と、質問器20が受信した識別コードの受信、およびコンピュータ10からの命令に従った情報処理を行い、その結果やステータスをコンピュータ10に送信する役割を持つ。
〈基本動作〉
ローカルホスト50は、コンピュータ10内のCPU11からの命令を実行しその結果を送り返す、マスタであるコンピュータ10に対するスレーブの関係にある。CPU11から送られてくる命令は例えば、「質問器の動作を開始する、終了する」や「指定した識別コードを受信したらステータスを返す」といったものである。
〈書籍の検索〉
まず、利用者が書籍を検索する場合、コンピュータの入力装置12から本のタイトルや作者名などキーワードを入力する。この入力に関しては、表示装置13に操作方法を表示して対話形式で行うのが望ましい。CPUは11は入力された文字列を参考に書籍データベース14の検索を行い、その結果として識別コードと貸し出し情報を得る。既に別の利用者が当該書籍を借り出している場合は、表示装置13に例えば「この本は現在貸し出し中です。」などと表示する。そうでない場合は、得られた識別コードをコンピュータ10に接続されている全てのローカルホスト50に送り、同時に質問器20の動作命令を発行する。識別コードと質問器動作開始命令を受け取ったローカルホスト50は、それぞれに接続されている質問器20を動作させる。これに伴い質問器20は、図2に示す質問信号送信部21で、ある特定の周波数帯域の質問信号を作り、アンテナ24より継続的に空中に放射する。書籍70に貼付された応答器30は、この瞬間電磁波の影響空間中に存在することとなったため、この質問信号を検波、整流、充電し、図2に示す応答器制御部32を駆動し、通常状態になる。
図2の応答器制御部32は。メモリ35に予め設定してある識別コードを読み出し、ID送信部33から応答信号を送信する。電磁波の影響空間は、電磁シールドで区切られた空間に限られるため、閲覧室1に設置した質問器20は閲覧室1の内部にある応答器30からのみ応答信号を受け取る。書棚41の分類「901−A」に設置した質問器20は、分類「901−A」の書棚内部にある各書籍の応答器30からのデータのみを受け取る。これにより隣接する書棚あるいは閲覧室にある応答器30からの誤動作を防いでいる。
質問器20は、影響範囲に存在する応答器30から送信されてくる識別コードを随時図2のID検波部23で受信し、逐次ローカルホスト50に送信する。
ローカルホスト50は先にコンピュータ10から送られてきた所望の図書の識別コードと前記質問器20から送られてきた識別コードとを逐次比較し、一致した場合にその旨をコンピュータ10に通知する。コンピュータ10はこの信号を受信すると、この信号を送信してきたローカルホスト50の場所を表示装置13に、例えば図6のように出力する。
図6は、本発明の図書管理システムに係るコンピュータの表示装置の表示例である。
受付で問い合わせのあった書籍のある場所が、図書館の見取図上に、書棚の色を白抜きにして表示されている。さらに、その書棚までの道案内も表示されている。
これによれば、所望の書籍がどの書棚に収められているのか、他の利用者によって閲覧中か否か、あるいは不正に持ち出されてるため館内に存在しない、等の状況もわかる。その後CPU11は、先に発行した質問器動作命令を解除する。これによりローカルホスト50は質問器20の動作を停止させる。
例えば、所望書籍の識別コードが「901−A−31」であるとする。従来では、利用者は書籍分類「901−A」を探し、その書棚の中から所望の書籍をさらに探索するという動作をしていた。このとき、所望書籍「901−A−31」が書棚分類「901−A」にない場合、例えば、誤って書棚分類「801−A」に収められていた場合に、利用者が所望書籍を見つけ出すにはかなりの時間を費やしてしまう。さらに他の利用者が閲覧室で書籍「901−A−31」を閲覧していた場合には、見つけることは不可能に近く、探索作業に無駄な時間を費やしてしまう。このシステムは、所望書籍の「あるべき場所」ではなく、「実際にある場所」を知らせるため、利用者は表示装置13に表示してある書棚に行けば確実に所望書籍を見つけることが可能になる。
〈所望の書籍の探索フローチャート〉
上記の所望の書籍の探索動作をフローチャートで簡単に説明する。
図7は、所望の書籍の探索フローチャートである。
ステップS1では、利用者はコンピュータ10の入力装置12から所望の書籍70のタイトルや作者名などのキーワードを入力する。
ステップS2では、コンピュータ10のCPU11は書籍データベース14に登録されている書籍70の識別コードから所望の書籍70の識別コードを検索する。
ステップS3では、コンピュータ10のCPU11は貸出し中で図書館内に存在しないとき以外、CPU11に接続されている全てのローカルホスト50に、質問器20の動作命令と、識別コードを送る。
ステップS4では、ローカルホスト50は動作命令と識別コードを受けた後、それぞれ担当する質問器20に動作命令を送る。
ステップS5では、質問器20は動作命令を受けて応答器30に質問信号を送信する。
ステップS6では、応答器30は質問信号を受けて識別コードを読み出す。
ステップS7では、応答器30は質問器20に識別コードを含む応答信号を断続的に送信する。
ステップS8では、質問器20は応答信号を受信し、応答信号から識別コードを取り出し、ローカルホスト50に識別コードを逐次送る。
ステップS9では、ローカルホスト50は先にコンピュータ10から送られてきた所望の書籍の識別コードと、順次質問器20から送られる書籍の識別コードとを照合する。
ステップS10では、識別コードが一致する場合、ステップS11に進む。
ステップS11では、ローカルホストはコンピュータ10にその書籍が見つかったことを通知する。
ステップS12では、コンピュータ10がこの通知を受けると、コンピュータ10の表示装置13にローカルホスト50の設置されている場所を表示する。
以上により、図書館内を探し回らずとも所望の書籍が存在する場所を見つけることができる。
〈具体例2の効果〉
他の利用者が閲覧中であって書棚に所望の書籍がないような場合や、正規の手続きなしに館外に持ち出されているために書棚に所望の書籍がない場合や、所望の書籍が正規の書棚に収められていない場合でも、その所在を明確に知ることが可能である。従って、利用者の書籍検索や探索の作業が極めて容易になるし、それに費やす時間も短縮できる。また実際には館内に存在しない書籍を探索するという無駄な行動を避けることもできる。
《具体例3》
図8は本発明に係る図書管理システムの第三の具体例を示す構成図である。
〈システム構成〉
本システムは、質問器20と、応答器30と、ローカルホスト50と、音声出力装置80とを備えている。
本具体例での質問器20は書棚41,42,43に設置され、常時質問信号を放射しており、その電磁波の有効範囲は極小範囲に限られている。例えば書棚41から43はそれぞれ電磁シールドで互いに遮蔽されており、電磁シールドで囲まれた領域に対して一つの質問器20が設置される。書棚41に設置された質問器20の電磁波影響範囲は書棚41に限られ、書棚42に設置された質問器20の電磁波影響範囲には書棚42に限られるといった具合である。即ち、質問器20からの質問信号は、当該空間に存在する応答器30のみが受信することになり、応答器30が送信する識別コードは、当該空間に存在する唯一の質問器20が受信することになる。質問器20にはそれぞれローカルホスト50が接続されており、ローカルホスト50には出力装置80が接続されている。出力装置80は、利用者、管理者に注意を促すために設けられており、ローカルホスト50からの制御により定型文を音声出力するようになっている。またローカルホスト50には、それぞれ設置されている書棚の分類を示すコードが予め設定されており、該ローカルホスト50に接続された質問器20から送られてくる識別信号が前記設定されたコードと異なる場合、出力装置80を制御する役割を持つ。質問器20は常に動作しているため、当該質問器20の電磁波有効範囲内に新たに応答器30が入ってくる度に、前記応答器30の送信する識別コードを受信し、ローカルホスト50に送信する。
〈動作〉
初期状態として、ローカルホスト50に電源を投入した直後の動作について説明する。
ローカルホスト50は自身に接続している質問器20の電源を供給し駆動する。それ以降、質問器20はローカルホスト50の電源が遮断されるまで動きっぱなし、即ち質問信号を出し続けている状態である。質問器20は、図2に示す質問信号送信部21である特定周波数帯域の質問信号を作り、アンテナ24により継続的に空中に放射する。書籍70に貼付された応答器30はこの瞬間、電磁波影響空間中に存在することとなったため、この質問信号を、検波、整流、充電し、図2に示した応答器制御部32を駆動し通常状態になる。応答器制御部32はメモリ35に予め設定してある該書籍の識別コードを読み出し、ID送信部33から応答信号を送信する。電磁波の影響空間は、電磁シールドで区切られた空間に限られるため、書棚41に設置した質問器20は書棚41内部の応答器30からのみデータを受け取る。これにより、隣接する書棚あるいは閲覧室内にある応答器30からの誤動作を防いでいる。
質問器20は影響範囲に存在する応答器30から送信されてくる識別コードを随時ID検波部23で受信し、逐次ローカルホスト50に送信する。ローカルホスト50は予め設定されているコードと、前記質問器20から送られてきた識別コードとを逐次比較し、不一致の識別コードが送られてきた場合には出力装置80を駆動する。前記質問器20から送られてきた識別コードが全て、当該ローカルホスト50に予め設定されているコードと一致した場合、ローカルホスト50はそのまま質問器20の駆動を続ける。このとき、当該書棚にある書籍70に貼付された応答器30は全てスリープ状態になっているはずである。従って、質問器20は質問信号を継続的に放射しているが、応答器30から何も識別コードが返ってこないという状態にある。
ここで、当該書棚に新たな書籍が挿入された場合、書籍70に貼付された応答器30は質問器20の電磁波影響空間に入ることになり、不定状態から通常状態に遷移する。即ち、当該書籍70に貼付された応答器30が識別コードを送信しこれを質問器20が受信し、ローカルホスト50に送る。ローカルホスト50は予め設定されているコードと、前記質問器20から送られてきた識別コードを逐次比較し、不一致の識別コードが送られてきた場合、出力装置80を駆動する。
例えば、書棚41に注目した場合、この書棚を分類「901−A」とすると、ローカルホスト50にも予め「901−A」というコードが設定されている。書棚41の分類「901−A」と異なる書籍、例えば「803−B」という分類コードを持つ書籍が誤って混入された場合、ローカルホスト50は音声出力装置80から、例えば「間違った書籍が入っています。」と、音声出力する。
〈誤った書棚への返却〉
次に、利用者が書棚から書籍を取り出し、誤った書棚に返却したときの動作を説明する。
現在の書棚41に存在する全ての応答器30は、ローカルホスト50の起動時に識別コードを送信して質問器20からアクナレッジ信号を受けているため、スリープ状態にある。利用者がある書籍70を取り出すと、それに貼付されている応答器30は質問器20の電磁波影響範囲から外れてしまうため、電源が供給されず不定状態になる。そして、再度書棚に戻したとき、質問器20の電磁波影響範囲内になるので応答器30の電源が供給され通常状態になり、識別コードを送信し始める。例えば、当該書籍70の分類コードが「901−A」で、「803−B」の書棚に返却した場合、ローカルホスト50は、自身に設定されている「803−B」というコードと異なる分類コードを持つ識別コードを受信したため、出力装置である音声出力装置80から「返す棚が違います。」と音声出力する。
〈誤った書棚への返却時の注意を促す動作フローチャート〉
上記の誤った書棚に返却する場合の注意を促す動作をフローチャートで簡単に説明する。
図9は、誤った書棚への返却時の注意を促す動作フローチャートである。
ステップS1では、利用者は書棚41から所望の書籍70を取り出す。
ステップS2では、利用者は書籍70を別の書棚42に返却する。
ステップS3では、質問器20は所望の書籍70に貼付されてる応答器30に質問信号を送信する。
ステップS4では、応答器30は質問器20の質問信号を受けて識別コードを読み出す。
ステップS5では、応答器30は識別コードを含む応答信号を断続的に送信する。
ステップS6では、質問器20は応答信号から識別コードを取り出す。
ステップS7では、質問器20はローカルホスト50に識別コードを送る。
ステップS8では、質問器20から送られてくる識別コードでローカルホスト50に格納している書棚内の書籍の識別コードを検索する。
ステップS9では、一致する識別コードが見つからないと、ステップS10に進む。
ステップS10では、出力装置80を駆動して音声で注意を促す。
以上により、利用者の閲覧済みの書籍の返却ミスを無くすことができる。
〈具体例3の効果〉
図書館利用者もしくは管理者がある書籍を書棚に収めようとしたとき、その書棚が該書籍の分類と一致しない、即ち収めるべき書棚を誤った場合、この旨を音声にて伝えることができるので、書籍を誤った書棚に収めるということが激減し、他の利用者が書籍の探索をスムーズに行える。
《具体例4》
図10は本発明に係る図書管理システムの第四の具体例を示す構成図である。
〈システム構成〉
本システムは、システム全体を制御するコンピュータ10と、質問器20と、応答器30と、ローカルホスト50とを備えている。
〈構成要素〉
コンピュータ10は、命令実行コマンドとを与える手段としての入力装置12と、命令実行結果を出力するための表示装置13と、当該図書館の保有する全書籍の「タイトル」、「作者、出版元」、「図書番号」、「バーコード番号」、「購入日」、「貸出し状況」など、管理に必要な情報が構築された書籍データベース14と、これら全ての動作を統括するCPU11とを有している。質問器20はコンピュータ10に接続され、貸出し受付場所に設置される。応答器30は1冊の本に対して1個、容易に剥がせないように接着剤等で貼付け固定されている。ローカルホスト50はCPU51と音声出力装置53とを有しており、図書館の出入り口付近に設置され、コンピュータ10の書籍データベース14にアクセスすることが可能になっている。また、ローカルホスト50にも質問器20が接続されている。
〈貸出受付け〉
はじめに、図書貸出情報管理を行うコンピュータ10の動作を説明する。
利用者が所望の書籍を受付カウンタ設置の質問器20の近傍に置き、借出申請を行う。管理者は入力装置12から質問器20の動作開始命令を入力する。CPU11はこの命令を受けて質問器20の動作を開始する。これに伴い、質問器20は、図2に示した質問信号送信部21で、ある特定の周波数帯域の質問信号を作り、アンテナ24により継続的に空中に放射する。この瞬間書籍に貼付された応答器30は、電磁波の影響空間となったため、この質問信号を検波、整流、充電し、図2に示した応答器制御部32を駆動し、通常状態になる。応答器制御部32はメモリ35から識別コードとパラメータを読み出し、パラメータに依存した周期、タイミングでID送信部33から応答信号を断続的に送信する。質問器20は影響範囲に存在する応答器30から次々に送信されてくる識別コードを随時ID検波部23で受信し、逐次コンピュータ10に送信する。
それと同時に、当該識別コードを送信してきた応答器30に対しアクナレッジ信号を返信し、これを受信した当該応答器30は動作を終了してスリープ状態になる。識別コードを受信してもしかるべきタイミングで質問器20からアクナレッジ信号が返信されない応答器30は、これが返信されるまで、識別コードを断続的に送信し続ける。一方、コンピュータ10内のCPU11は、書籍データベースに記憶されている書籍と、順次質問器20から送られてくる書籍の識別コードとが一致しているデータを検索し、検出された書籍の例えば「貸出処理完了」、項目にチェックを行っていく。
手続きを終えた利用者が受付を離れたとき、借出手続きを終えた書籍に貼付された応答器30は前記質問器20の電磁波有効範囲から外れるため、スリープ状態から不定状態になる。そして、図書館の出入口付近に近づくと、そこには常時質問信号を送信している質問器20が設置されており、この近傍で再び応答器30がこの質問信号を検波、整流、充電し、応答器制御部32を駆動し通常状態になる。応答器制御部32はメモリ35から識別コードとパラメータを読み出し、パラメータに依存した周期、タイミングでID送信部33から応答信号を断続的に送信する。質問器20は影響範囲内にある応答器30から次々に送信されてくる識別コードを随時ID検波部23で受信し、逐次コンピュータ10に送信する。それと同時に当該識別コードを送信してきた応答器30に対してアクナレッジ信号を返信し、これを受信した当該応答器30は動作を終了しスリープ状態になる。こうして出入口をそのまま通過できる。
〈不正の検出〉
一方、コンピュータ10内のCPU11は、書籍データベース14に記憶されてる書籍と、順次質問器20から送られてくる書籍の識別コードが一致しているデータを検索して、検出された書籍の「貸出処理完了」項目がチェックされているかどうかを確認する。
チェックされていない場合、それは受付に設置された質問器20を通らないで来たということで不正退館と見なす。CPU51は、音声出力装置53から例えば「受付で貸出手続きを行ってください。」と音声出力する。
上記の貸出の業務と不正退館の検出をフローチャートで簡単に説明する。
〈貸出の業務フローチャート〉
図11は、貸出の業務フローチャートである。
ステップS1では、利用者は所望の書籍を受付けカウンタに置く。
ステップS2では、管理者はコンピュータ10の入力装置12から貸出手続きの開始命令を入力する。
ステップS3では、質問器20は開始命令を受けて、所望の書籍70に貼付された応答器30に質問信号を送信する。
ステップ4では、応答器30は質問信号を受信する。
ステップS5では、応答器30は識別コードを読み出す。
ステップS6では、質問器20は識別コードを含む応答信号を送信する。
ステップS7では、質問器20は応答信号から識別コードを取り出す。
ステップS8では、質問器20はコンピュータ10に識別コードを断続的に送る。
ステップS9では、コンピュータ10は、質問器20から断続的に送られる書籍の識別コードで書籍データベース14に記憶されている書籍を検索する。
ステップS10では、ステップS9で検索した結果見いだされた書籍に貸出処理完了済のチェックをする。
検索の結果、一致した書籍を貸出処理完了の項目にチェックして登録する。
以上により、貸出の業務が完了する。
〈不正退館の検出フローチャート〉
図12は、不正退館の検出フローチャートである。
ステップS1では、利用者は書籍70を持参して出入り口に近づく。
ステップS2では、出入り口の近傍に設置された質問器20は常時質問信号を送信する。
ステップS3では、書籍70に貼付された応答器30は質問信号を受信する。
ステップS4では、応答器30は質問信号を受けて識別コードを読み出す。
ステップS5では、質問器20に識別コードを含む応答信号を断続的に送信する。
ステップS6では、質問器20は応答信号を受信し、応答信号から識別コードを取り出す。
ステップS7では、質問器20はコンピュータ10に識別コードを逐次送る。
ステップS8では、コンピュータ10は質問器20から逐次送られてくる識別コードで書籍データベース14に記憶されている書籍の識別コードを検索する。
ステップS9では、検索の結果、先に受付けカウンタでチェックされた貸出処理完了を発見できれば処理を終了する。一方、発見できなければ、ステップS10に進む。
ステップS10では、貸出処理完了の項目がチェックされていないので、不正退館として音声出力装置53から退館者に警告する。
以上により、書籍の不正な持ち出しを発見することができる。
〈具体例4の効果〉
利用者が図書館内の貸し出し受付場所で正規の手続きを行わない場合、図書館の出入り口に設置された質問器が反応してその旨を通知するため、図書館所有の書籍の盗難を防止できる。
本発明の図書管理システムに係る第一の具体例を示す外観図である。 本発明の図書管理システムに係る質問器と応答器の機能ブロック図である。 本発明の図書管理システムに係る質問器および応答器のタイムチャートである。 書籍の一斉検索フローチャートである。 本発明の図書管理システムに係る第二の具体例を示す構成図である。 本発明の図書管理システムに係るコンピュータの表示装置の表示例である。 所望の書籍の探索フローチャートである。 本発明の図書管理システムに係る第三の具体例を示す構成図である。 誤った書棚への返却時の注意を促す動作フローチャートである。 本発明の図書管理システムに係る第四の具体例を示す構成図である。 貸出の業務フローチャートである。 不正退館の検出フローチャートである。
符号の説明
10 コンピュータ
11 CPU
12 入力装置
13 表示装置
14 書籍データベース
20 質問器
30 応答器
70 書籍

Claims (5)

  1. 各管理対象に取付けられ、各管理対象に固有の情報が記憶された応答器に対して第1の質問器から第1の送信信号を送信し、
    前記第1の送信信号に応答して前記応答器が送信する応答信号を前記質問器が受信し、
    前記質問器が受信した前記応答信号に基づいて、管理対象に固有の情報が格納されたデータベースに、前記第1の質問器と前記管理対象との間で通信が行われたことを記録し、
    前記管理対象を第2の質問器に近づけた際に、前記データベースに格納された前記記録に基づいて前記管理対象が前記第1の質問器と前記管理対象との間で通信が行われたか否かを判断することにより前記管理対象の不正な持ち出しを検出することを特徴とする管理方法。
  2. 請求項1記載の管理方法において、前記第2の質問器からの質問信号に対して前記応答器が行った応答に基づいて、前記応答器が前記第1の質問器との通信を行っていないと判断された場合に、警報を発することを特徴とする管理方法。
  3. 請求項2記載の管理方法において、前記警報は音声で行われることを特徴とする管理方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の管理方法において、前記第1の質問器と前記応答器との間、および、前記第2の質問器と前記応答器との間は電磁波で通信が行われることを特徴とする管理方法。
  5. それぞれの管理対象に固有の情報が格納された応答器がそれぞれ取付けられた前記管理対象の、選択された管理対象に取付けられた応答器に対して第1の質問信号を発信し、
    前記第1の質問信号に応答して前記選択された管理対象に取付けられた応答器が発信する応答信号を受信し、
    前記各管理対象に関する情報が記録されているデータベースの、前記選択された管理対象に対応する項目に前記応答信号に基づくデータを記録し、
    前記選択された管理対象に取付けられた応答器が第2の質問器から発せられる第2の質問信号の電磁波空間に配置された際に、前記データベースに格納された前記選択された管理対象に関する情報に基づいて前記選択された管理対象の不正な持ち出しを検出することを特徴とする管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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