JP2007537024A - 流体移送プレートを備えた膣内器具および製造方法 - Google Patents

流体移送プレートを備えた膣内器具および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】流体貯留要素および流体貯留要素と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素を有する膣内器具を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの流体移送要素は、第1のプレートおよび第1のプレートに結合された第2のプレートを有する。第2のプレートは、プレート間毛管作用をもたらすのに十分、第1のプレートから離れることができる。少なくとも1つの流体移送要素は、流体貯留要素の長手方向軸線に実質的に平行な軸線周りに曲げ可能である。本発明はまた、膣内器具の製造に有用な方法および装置を含む。
【選択図】図12

Description

開示の内容
〔関連出願の参照〕
本発明は、本願と同日に出願された次の発明の名称の同時係属出願、即ち、「流体獲得プレートを備えた膣内器具(Intravaginal Device with Fluid Acquisition Plates)」(米国特許出願第60/572,054号、代理人事件番号PPC−5073)、「流体獲得プレートを備えた膣内器具(Intravaginal Device with Fluid Acquisition Plates)」(米国特許出願第10/847,952号、代理人事件番号PPC−5070)、「体内で使用するための流体移送要素を備えた流体管理器具(Fluid Management Device with Fluid Transport Element for use within a Body)」(米国特許出願第10/847,951号、代理人事件番号PPC−5071 G−2a)、「流体移送プレートを備えた膣内器具の使用方法(Method of Using Intravaginal Device with Fluid Transport Plates)」(米国特許出願第10/848,347号、代理人事件番号PPC−5076)、「柔軟性パネルを備えたタンポン(Tampon with Flexible Panels)」(米国特許出願第10/848,257号、代理人事件番号PPC−5074)、および「流体移送プレートを備えた膣内器具の使用方法(Method of Using an Intravaginal Device with Fluid Transport Plates)」(米国特許出願第10/848,208号、代理人事件番号PPC−5075)に関連しており、これら米国特許出願の各々を参照により引用し、その記載内容を本明細書の一部とする。
〔発明の分野〕
本発明は、体内流体を膣内的に捕捉して貯留する器具に関する。特に、本発明は、流体移送要素を介して体内流体を膣内的に捕捉し、体内流体を体内流体が貯留される流体貯留要素まで移送する方法に関する。加うるに、本願は、このような器具の製造方法に関する。
〔発明の背景〕
体内流体を膣内的に捕捉して貯留する器具が、市販されており、文献公知となっている。膣内タンポンは、かかる器具の最も一般的な例である。市販のタンポンは吸収性または非吸収性カバー層で包まれている場合のある吸収性繊維でできた全体的に圧縮状態の円筒形塊である。
タンポンは、人体の膣内に挿入され、膣中の体内流体、最も一般的には経血を捕捉して貯留する目的で、或る期間膣内に保持される。膣中の体内流体がタンポンに接触すると、体内流体は、タンポンの吸収材料により吸収されて保持されるべきである。時間が経つと、タンポンおよびその保持体内流体を取り出して処分し、必要ならば別のタンポンを挿入する。
市販のタンポンにしばしば見られる欠点は、時期尚早な失敗が生じる傾向があることであり、かかる失敗は、タンポンが定位置にある間、タンポンが体内流体で完全に飽和状態になる前に、体内流体が膣から漏れることとして定義できる。先行技術は典型的には、非膨張状態の圧縮されたタンポンが体内流体を即座には吸収することはできないと考えられる問題を記載している。したがって、時期尚早な漏れは、体内流体が圧縮状態のタンポンの一部に接触し、流体がすぐには吸収されない場合に生じると考えられる。体内流体は、タンポンをバイパスする場合がある。
この時期尚早な漏れの問題を解決するため、余分な要素を基本タンポンに設けて流体の流れを吸収性コアに差し向けると共に流体の流れを制御することが試された。
例えば、米国特許第4,212,301号(ジョンソン(Johnson))は、中央の剛性化された細長いコアとなる剛性の棒状要素を形成するよう好ましくは半径方向に圧縮された下方部分および実質的に非圧縮状態のままの上方部分を備えた一体構造の指利用型タンポンを開示している。挿入後、非圧縮状態の部分を操作して膣壁に接触させて側からの漏れを止める即時シールを形成するのがよい。非圧縮状態の部分は、挿入時に速やかに高吸収性能を発揮することができる。このタンポンは、バイパス漏れに対して或る程度の防護を計算に入れることができるが、非圧縮状態の部分は、圧縮状態の部分が膨張して吸収状態になる前に飽和状態になる場合がある。
米国特許第6,358,235号明細書(オズボーン等(Osborn et al.))は、非常に圧縮した状態の吸収材料で作られた内部突起を備える場合のある「中空」袋状タンポンを開示している。内部突起は好ましくは、タンポンのヘッドの内面に取り付けられる。中空タンポン部分は、吸収性外面に設けられた少なくとも1つのひだを有するのがよく、この中空タンポン部分は、柔らかくかつコンフォーマブルである。タンポンは、繊維が一時的に「固まる」程度まではあらかじめ圧縮されず、流体の吸収時に再び膨張する。タンポンの吸収部分は、局所的に飽和する場合があり、それにより、バイパス漏れが生じる。
米国特許第6,177,608号明細書(ウェインストローチ(Weinstrauch))は、膣腔内に存在すると考えられる自由空間を信頼性をもって閉じるようタンポン表面から外方に広がることができる不織バリヤストリップを備えたタンポンを開示している。不織バリヤストリップは、表面のところで円周方向にタンポン周りに延びまたはタンポン周りに螺旋形態で延び、その意図するところに従って、経血をタンポン表面に向かって導く。不織バリヤストリップを、接着、熱結合(heat bonding)、ニードルパンチ法、エンボス加工等によってカバーに取り付け、この不織バリヤストリップは、ひだを形成する。不織バリヤストリップをタンポンブランクに取り付け、ブランクをエンボス加工し、長手方向に延びる溝を形成する。このタンポンは、流体をコアに差し向けることを意図しているが、タンポンは、吸収不織布のポケットを形成することによりこれを達成しようとしている。機能を発揮させるためには、これらポケットを使用中開いて流体が流入することができるようにしなければならないように思われる。しかしながら、膣圧に関する現在の理解に基づけば、説明した構造がかかる開かれた容積部をどのように形成できるかについては理解されていない。
米国特許第6,206,867号明細書(オズボーン)は、望ましいタンポンが配備時に速やかに膣内部の大部分を覆うよう乾式膨張する少なくとも一部を有することを示唆している。この要望に取り組むため、この米国特許は、圧縮状態の中央吸収性コアを備えたタンポンを開示しており、このコアは、コアの側面の一部に沿って取り付けられた少なくとも1つの柔軟性パネルを有する。この柔軟性パネルは、「乾式膨張」機能をもたらすように思われ、このパネルは、取付け箇所から遠ざかってコアから外方へ延びている。柔軟性パネルは、タンポンが定位置にあるときに膣の内面に接触し、その意図するところに従って、流体を吸収性コアの方へ差し向ける。柔軟性パネルは典型的には、吸収性コアを形成するよう綿撒糸の圧縮に先立って、綿撒糸に取り付けられ、このパネルは、非圧縮状態のままである。
米国特許第5,817,077号明細書(フォーリー等(Foley et al.))は、タンポンが外面に約40mmHg以下の初期毛管吸引力を有する場合、タンポンを用いながら膣上皮組織の自然な湿り気を保つ方法を開示している。これにより、タンポンは、実質的に膣上皮組織を乾燥させないで膣内分泌物を吸収することができる。多数のカバー層を用いると、カバー材料の厚さを増大させることができる。これは、当該技術分野における飛躍的な技術的進歩であるが、この発明は、バイパス漏れに取り組んでいない。
加うるに、米国特許第5,545,155号明細書(セイ等(Hseih et al.))は、スペーサ要素により分離された1組のプレートを有する外部吸収物品を開示している。プレートは、流体が容易に表面を横切って流れるように湿潤性に影響を及ぼすよう処理されている場合がある。複数個の開口部が、上方プレートを貫通しており、これら開口部により、流体は、制限がほとんど無い状態で上方プレートと下方プレートとの間の空間内へ流れることができる。流体が上方プレートから下方プレートへZ方向に下方に流れると、この流体は次に、X方向およびY方向に横方向に流れることになる。したがって、この外部吸収物品は、噴出流体を収容することができるが、これは、特に膣内器具、例えばタンポンに関連した問題に取り組んでいるようには思われない。
先行技術は、体内流体を外部と膣内の両方で捕捉する衛生用保護物品の例で満ちているが、これら例は、一般に内部衛生用保護器具を用いている間に生じるバイパス漏れと呼ばれる場合の多い時期尚早な失敗の問題を解決していない。この問題に対する多くの解決策では、非常に圧縮された状態の吸収性物品の膨張速度を増大することが行われている。
〔発明の概要〕
本発明者は、時期尚早な製品の失敗の問題を解決する新規な技術を見出した。本発明は、圧縮吸収剤の膨張に依存せず、膣に適合可能な要素を組み込んでいる。本発明では、本発明者は、吸収器具の接触面積を増大させ、それによりバイパス漏れを減少させる。
本発明の一態様では、膣内器具が、流体貯留要素および流体貯留要素と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素を有する。流体貯留要素は、長手方向軸線、挿入側端部、および取出し側端部を有する。少なくとも1つの流体移送要素は、第1のプレートおよび第1のプレートに結合された第2のプレートを有する。第1のプレートは、外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を有する。第2のプレートは、第1のプレートの内方へ差し向けられた表面と向かい合った関係に配置されると共に保持された第1の表面および反対側の表面を有する。第2のプレートは、プレート間毛管作用をもたらすのに十分、第1のプレートから離れることができる。少なくとも1つの流体移送要素は、流体貯留要素の長手方向軸線に実質的に平行な軸線周りに曲げることができる。流体移送要素は、流体貯留要素を実質的に包囲するのがよく、流体移送要素を、流体貯留要素の少なくとも一方の長手方向側部の流体貯留要素の取出し側端部に、流体貯留要素の取出し側端部の近くでそれ自体に、および/または取出しひもに取り付けるのがよい。
本発明の別の態様では、膣内器具の製造方法は、個々のシートを流体貯留要素に取り付けて流体貯留要素から遠ざかって半径方向に延びることができる少なくとも1つの流体移送要素を形成するステップと、少なくとも1つの流体移送要素を流体貯留要素の長手方向軸線に平行な軸線周りに折り畳むステップと、結果的に得られた膣内器具を包装するステップとを含む。個々のシートの製造材料は、体内流体を動かすのに有用な性質を備えている。
本発明の更に別の態様では、膣内器具の別の製造方法は、個々のシートを材料の供給源から分離するステップと、個々のシートを流体貯留要素の挿入側端部および形成ブレードのひだ付け縁部に係合させるステップと、個々のシートを形成ツール中へ押し込むステップと、個々のシートの少なくとも一部を流体貯留要素に結合するステップと、少なくとも1つの流体移送要素を流体貯留要素の長手方向軸線に平行な軸線の周りに折り畳むステップと、結果的に得られた膣内器具を包装するステップとを含む。個々のシートの製造材料は、体内流体を動かすのに有用な性質を備えている。流体貯留要素および形成ブレードのひだ付け縁部に対して形成ツールを相対移動させて個々のシートを形成ツール中へ押し込む。個々のシートの少なくとも一部を結合して個々のシートの少なくとも一部を流体貯留要素から遠ざかって半径方向に延びることができる少なくとも1つの流体移送要素に成形する。
本発明の更に別の態様では、膣内器具を製造する装置は、形成ツール、雄型ツール、少なくとも1つの結合ツール、および少なくとも1本のプッシュロッドを含む。形成ツールは、保持プレートを含み、保持プレートは、その表面に形成された複数個の真空ポートを有する。実質的に円形の孔がプレートに設けられ、複数個のスロットが、孔に連結されると共に孔から延びる。雄型ツールは、複数個の形成ブレードを有する。各形成ブレードは、案内縁部を有し、ブレードは、雄型ツールに設けられた孔の周りに放射状に配置される。少なくとも1つの結合要素が、個々のシートに係合してシートを雄型ツール内に保持された流体貯留要素に結合するよう形成ツールの孔に向かって動くことができる。プッシュロッドは、形成ツールおよび雄型ツールの各々の孔を通って動くことができ、これらの孔は、プッシュロッドが装置を通って流体貯留要素を動かすことができるよう縦方向軸線に沿って整列される。
本発明の他の態様および特徴は、添付の図面と関連して本発明の特定の実施形態についての以下の説明を読むと当業者には明らかになろう。
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
本明細書および特許請求の範囲で用いられる「体内流体」という用語およびその派生語は、体の滲出液、特に、人体により生じ、分泌され、人体から流出すると共に(あるいは)人体から排出される液体を意味している。
本明細書および特許請求の範囲で用いられる「流体」という用語およびその派生語は、液体、特に体液に関している。
本明細書および特許請求の範囲で用いられる「シート」という用語およびその派生語は、長さおよび幅と比較して薄い或る物の一部に関している。
本明細書および特許請求の範囲で用いる「平行なプレート」という用語およびその派生語は、プレート間毛管作用により流体を移動させることができる少なくとも2枚の比較的平行なシートのシステムに関している。このシステムにおける個々の「プレート」は、これらの環境内で動くために柔軟性でありかつ/あるいは弾性であるのがよい。しかしながら、これらプレートを少なくともこれらの構造の局所部分では(これらの相対長さおよび相対幅と比較して)比較的一定の離隔距離を置いて実質的に互いに向かい合った関係に保持するのがよい。かくして、2枚のシートは、ひだ付きであるのがよいが、ひだを「入れ子状に重ねた」場合、シートは一般に、任意所与の局所部分において全体として平行なままである。
本明細書および特許請求の範囲で用いられる「プレート間毛管作用」という用語およびその派生語は、2つの実質的に平行なプレート相互間の隙間内に作られる液体−空気メニスカスで前後の圧力差に起因する流体の移動を意味している。2枚のプレートを特定の距離離して保持する必要はない。ただし、これら2枚のプレートは、流体がプレート間毛管作用によりこれらプレート相互間で動くことができるよう分離可能であるべきである。平行なプレート相互間における流体の上昇をもたらす一般的な方程式は、次のように報告されている。
Figure 2007537024
上式において、
hは、プレート相互間の流体の上昇距離、
σは、プレートと接触状態にある流体の表面張力、
θは、接触角、
ρは、密度、
dは、プレート相互間の距離、
gは、重力定数、である。
したがって、接触角θが90度未満である限り、幾分かの毛管引力が存在するであろう。
本明細書および特許請求の範囲で用いられる「多孔質媒体」という用語およびその派生語は、細孔の高度に枝状に分けられたネットワークおよび流体が流通できる細孔スロート(のど部)を備えた連結状態の三次元中実マトリックスに関する。
本明細書および特許請求の範囲で用いる「分離可能なプレート」という用語およびその派生語は、第1のプレートと第2のプレートの分離の任意の状態を意味し、これにより流体がこれらプレート相互間を動くことができる。これは、隣接した第1のプレートと第2のプレートの向かい合った表面がこれらの向かい合った表面の一部で、またはこれら表面の実質的に全ての部分にわたって互いに触れている状況を含む。これは、隣接した第1のプレートと第2のプレートの向かい合った表面が流体との接触時に、流体がこれらプレート相互間を動くことができるようにするほど離れるように、これら向かい合った表面が互いに分離可能に接合されている状況を更に含む。これは、隣接した第1のプレートと第2のプレートの向かい合った表面相互間を流体が依然として自由に動くことができる限り、かかる向かい合った表面が互いに接合されている状況を更に含む。
本明細書および特許請求の範囲で用いられる「流体連通状態にある」という用語およびその派生語は、要素であって、流体が要素相互間を動くことができるよう配置されると共に構成された要素に関している。
本明細書および特許請求の範囲で用いられる「結合され」という用語およびその派生語は、一体構造の2つの部分であって、いずれも同種の材料の部分であり(例えば、折り畳み状態のシートの2つの部分)または互いに接合された材料(例えば、互いに接合された2枚の別々のシート)である2つの部分相互間の関係に関している。
本明細書および特許請求の範囲で用いる「流体透過性」という用語およびその派生語は、流体または水分が追加の加工を施すことなく、例えば穴をあけることなく、通過できるようにする材料に関する。したがって、例えば、非加工織布または不織布材料は、流体透過性であり、連続したプラスチックフィルムまたは金属フォイルは、そうではない。不織布により、繊維相互間の隙間を通る流体の流れが可能になり、したがって、流体は、毛管作用によりおよび/または不織布の一方の側から他方の側への圧力差、例えば、使用中タンポンの受ける圧力を介して流れることができるようになっている。
図1a〜図1cを参照すると、本発明は、流体貯留要素14と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素12を有する膣内器具10を提供している(図1a〜図1cは、流体貯留要素14の互いに反対側の面に設けられた2つの流体移送要素12を示している)。この器具は、取出し機構体、例えばひも16を更に有するのがよい。
流体貯留要素は、任意の都合のよい形状のものであってよく、かかる形状としては、円筒形、カップ状、砂時計形、球形等が挙げられる。流体貯留要素は、吸収剤または流体収集器具であってよい。流体貯留要素は、別々の区分の状態であってもよく、これらの区分は、これら区分を橋渡ししまたは連結する流体移送要素を備えている。流体貯留要素は、当該技術分野において既知の任意の構造、例えば、圧縮繊維状ウェブ、巻き製品、フォーム等で作られたものであってよい。材料は、一体の塊または複数個の別々の粒子または凝集物として形成されたものであるのがよい。材料は、比較的安定した形態を維持するよう圧縮された状態であるのがよく、また、比較的非圧縮状態のままにしたものであってもよい。例えば、吸収材料は、吸収性木材パルプ材料の中央部分を有するのがよい。パルプは、薄い吸収織布または不織布によって覆われるのがよく、そして、ふわふわしたパッドに隣接しまたはこのパッドをいたるところで完全に包囲するのがよい。非圧縮状態でありまたは密度の低い吸収材料は、高密度材料よりも流体について非常に高い保持能力を有する。非圧縮状態の材料を用いるうえでの検討材料は、十分な吸収性を達成するために必要になる場合のある嵩または容積である。
好ましい一実施形態では、流体貯留要素14は、吸収タンポンである。吸収タンポンは通常、中心軸線およびタンポンの外周面を画定する丸み(radius)を有する圧縮吸収材料の実質的に円筒形の塊である。このようなタンポンは、例えば、ハース(Haas)の米国特許第1,926,900号明細書、ドスタル(Dostal)の米国特許第3,811,445号明細書、ウォルフ(Wolff)の米国特許第3,422,496号明細書、フリーズ等(Friese et al.)の米国特許第6,310,296号明細書、ルートウィラー等(Leutwyler et al.)の米国特許第5,911,712号明細書、トゥルーマン(Truman)の米国特許第3,983,875号明細書、アジヤポン等(Agyapong et al.)の米国特許第6,554,814号明細書に開示されている。タンポンは通常、流体透過性カバー(これは、別の表面処理を含むのがよくまたはこれに代えて別の表面処理を用いてもよい)および取出しひもまたは他の取り外し機構体を更に有する。
吸収性の本体の形成に有用な吸収材料としては、繊維、フォーム、超吸収剤、ヒドロゲル等が挙げられる。本発明にとって好ましい吸収物質としては、フォームおよび繊維が挙げられる。吸収フォームとしては、親水性フォーム、水性流体により容易に湿潤されるフォームおよびフォームを形成するセル壁自体が流体を吸収するフォームが挙げられる。
繊維は、天然繊維(例えば、綿、木材パルプ、ジュート等)を含むセルロース系繊維および合成繊維(例えば、再生セルロース、硝酸セルロース、酢酸セルロース、レーヨン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリオレフィン、ポリアミン、ポリアミド、ポリアクリロニトリル等)から選択されるのがよい。
流体貯留要素はまた、収集カップの形態をしていてもよい。このような器具の例は、ゾラー(Zoller)の米国特許第3,845,766号明細書およびコンテント等(Contente et al.)の米国特許第5,295,984号明細書に開示されている。収集器具は、開放側がユーザの子宮頸部に向いた状態で通常は開いた凹状の形態を取るよう設計されている。膣腔内への挿入を容易にするために収集器具を折り畳みまたは違ったやり方で操作するのがよい。
流体移送要素は、少なくとも第1のプレート18および第2のプレート20を有している。第1のプレートと第2のプレートは、1組の平行なプレートとなるよう互いに組み合っており、流体移送要素12は、流体貯留要素14から遠ざかって半径方向に延びるものとして示されている。また、追加のプレートを各流体移送要素12に組み込んでもよい。
プレートは、体内流体または体液22の導入によりプレートを隣のプレートから分離することができるよう構成されると共に配置されている(図1c)。少なくとも1つの開口部24により、体内流体22の導入が可能である。1つまたは2つ以上のスペーサ要素26を挿入して隣り合うプレート相互間に空間を作り、これを保持するのがよいが、このようにするかどうかは任意である。
図1bは、流体の導入に先立つ1対の平行なプレートを示している。この図では、隣り合うプレート18,20の向かい合った表面は、接触状態にある。他方、図1cは、体内流体22により分離された平行なプレートの組を示しており、第1のプレート18の内方へ差し向けられた表面30と第2のプレート20の第1の表面32との間にプレート間毛管状隙間28が形成されている。このプレート間毛管状隙間28は、流体移送要素12が膣からの体内流体22を取り込み、広げ、そして体内流体を流体貯留要素14に向かって移動させることができるプレート間毛管作用をもたらすのに十分である。第1のプレート18は、外方へ差し向けられた表面34を更に有し、第2のプレート20は、反対側の表面36を更に有している。
プレート18,20は、ほぼ任意の疎水性または親水性材料、好ましくはシート状材料で作られたものであるのがよい。各プレートの厚さは、重要ではない。しかしながら、この厚さは、好ましくは、約0.127〜約1.270mm(約0.005〜約0.050インチ)の範囲から選択されるのがよい。プレートの構成材料および厚さは、これらが流体にさらされても、十分に剛性であると共に(あるいは)濡れて潰れるようになりにくいものであるように設計されるべきである。
具体的には、流体移送要素を形成するのに有用な材料は、流体移送要素を膣内器具に組み込む手段を提供する性質、例えば熱接着性(thermobondability)を有するのがよい。有用な材料の代表的で非限定的なリストとしては、ポリオレフィン(例えばポリプロピレンおよびポリエチレン)、ポリオレフィンコポリマー(例えばエチレンビニルアセテート(“EVA”)、エチレンプロピレン、エチレンアクリレートおよびエチレンアクリル酸ならびにこれらの塩)、ハロゲン化ポリマー、ポリエステルおよびポリエステルコポリマー、ポリアミドおよびポリアミドコポリマー、ポリウレタンおよびポリウレタンコポリマー、ポリスチレンおよびポリスチレンコポリマー等が挙げられる。また、流体移送要素は、微小エンボス加工されまたは孔が設けられたものであるのがよい。孔を有するフィルムの例としては、例えば、トンプソン(Thompson)の米国特許第3,929,135号明細書およびチューリ等(Turi et al.)の米国特許第5,567,376号明細書に開示されているような三次元有孔フィルムや例えばケリー(Kelly)の米国特許第4,381,326号明細書に記載されている二次元網状フィルムが挙げられる。図2a〜図2cは、トンプソンの有孔フィルムの3つの組合せを示している。
流体移送要素の露出面をできるだけ滑らかに保つと有用な場合がある。また、この露出面が低い摩擦係数を備えるようにすると有利な場合がある。これら特性は、少なくとも2つの利点、即ち(1)膣内器具を挿入するのに必要な力が減少すること、および(2)もし上述のように構成しなければ挿入中、着用中および取出し中、柔らかくて弱い膣組織を擦ることにより生じる損傷が軽減されることをもたらすことができる。プレート18,20は、同種の材料で作られるのがよいが、変形例として、プレート18は、プレート20とは異なる材料で作られてもよい。
平行なプレートは、第1のプレート18の内方へ差し向けられた表面30および第2のプレート20の第1の表面32に平行な方向における流体流れベクトルに対する抵抗であって、プレートに垂直な方向における流体の流れベクトルに対する抵抗よりも低い抵抗をもたらす物理的構造であれば、どのような物理的構造を有してもよい。好ましくは、プレートは、非繊維状表面を備えた任意の滑らかな材料で作られる。適当な材料としては、フォイル(箔)、蝋紙、フィルム、有孔フィルム等が挙げられるが、これらには限定されない。各プレートは、その対応の平行なプレートと同種の材料で作られる必要はない。例えば、第1のプレート18は、流体を流入させることができるよう有孔フィルムであってよく、第2のプレート20は、流体を貯留要素に向かって移動させるよう中実フィルムであってよい(図2に示すように)。当然のことながら、平行なプレートは、流体を2つの層相互間で移送することができることが必要である。
流体移送要素12は、取扱い、挿入および取出しの際に破断を阻止すると共に使用中膣圧に耐えるのに十分強固であるべきである。
流体移送要素12の表面は、膣内器具10が集めようとする体内流体によって十分に湿潤可能であることが好ましい(これは、主として、プレート表面の表面エネルギーと体内流体の相関関係に起因している)。かくして、体内流体は、プレートを容易に濡らし、プレート相互間の毛管現象により、これら体内流体は、源から流体移送要素と流体連通状態にある流体貯留要素に引き寄せられる。
表面処理を利用すると、プレート18,20の表面エネルギーを変えることができる。好ましい実施形態では、平行なプレートの外面または内面の湿潤性を高めるために界面活性剤が塗布される。これにより、体内流体が1対のプレート相互間に引き込まれ、これらの間で広がる速度が増大するであろう。内面か外面かのいずれかに界面活性剤を一様に塗布するのがよく、あるいは、界面活性剤を互いに異なる領域に様々な塗布量で塗布してもよい。
プレート表面の湿潤性を決定する有用な尺度は、1.0%の食塩水とのその接触角である。好ましくは、1.0%食塩水との接触角は、約90度以下である。
これを達成するため、プレートの材料は、低エネルギー表面を有するものとして当該技術分野において知られている材料から選択されるのがよい。また、高エネルギー表面を有する材料を、体内流体によるこれらの湿潤性を高めるために、表面添加剤、例えば非イオン性界面活性剤(例えば、エトキシレート(ethoxylates))、ジオールまたはこれらの混合物で被覆することが可能であると共に有用である。かかる添加剤は、当該技術分野において周知であり、例としては、ヤン等(Yang et al.)の米国特許出願公開第2002−0123731−A1号明細書および米国特許第6,570,055号明細書に記載された添加剤が挙げられる。湿潤性を高める他の手段は、例示として、例えばポリエチレンまたはポリプロピレンのコロナ放電処理、あるいは、例えばポリエステルの苛性エッチング(caustic etching)を使用することができる。
流体移送要素を形成する平行なプレートは、材料が膣内器具の使用中に流体を流体貯留要素まで移送することができる限り、任意の柔軟性のものであってよい。また、流体移送要素は、膣内器具を挿入し、着用し、取り出している間、ユーザに快適さをもたらすほど十分柔軟性を有することが好ましい。
互いに向かい合った第1のプレートと第2のプレートの表面は、滑らかなテキスチャ加工状態から高度なテキスチャ加工状態まで種々の表面テキスチャまたは表面模様を有するのがよい。テキスチャ加工要素は、スペーサ26として設けられるのがよい。
スペーサ26またはテキスチャの重要性が、材料が圧縮力と流体を同時に受けたときに濡れて潰れるのに耐えることができるということに基づいている場合がある。
スペーサ要素26は、プレートのうちの1枚または2枚以上に被着される別個の要素であってもよく、あるいは、プレートの主要な表面のうちの一方から遠ざかって延びるプレートの一体部分であってもよい。かかる別個のスペーサ要素の代表的なリストとしては、発泡材料、例えばポリスチレンフォーム、粒子、例えばビーズおよび結晶、不連続材料、例えばネット、糸、蝋、接着剤、プレート相互間に離隔距離を生じさせる任意のばらばらの要素等が挙げられるがこれらには限定されない。
一体型スペーサ要素は、プレート材料の厚くなった部分またはプレート材料の変形部であってよい。このような一体型スペーサ要素の代表的なリストとしては、こぶ状突起、打出し模様、波形部、変形部等が挙げられるが、これらには限定されない。この定義には、第1の材料の表面に第2の材料を永続的に結合する表面処理が含まれる。変形部の一例は、図3a〜図3cに示す「三次元」ポリマー有孔形成フィルム材料の側壁38として提供されている。側壁38が第1のプレート18の内向きの表面30および第2のプレート20の第1の表面32として互いに向かい合った状態で有孔形成フィルム(apertured formed film)で作られた第1のプレート18および第2のプレート20を用いると、プレートのテキスチャを増強させることができる。この理論に束縛されることを願うものではないが、テキスチャ加工は、移送される流体の粘度を減少させると考えられる。テキスチャはまた、段々と変化するものであってもよい。例えば、一実施形態では、プレートのテキスチャは、流体が流体移送要素に流入するプレートの縁部の近くの滑らかな状態から流体が吸収される表面テキスチャ加工度のより高い状態までの漸変状態を有する。
再び図2を参照すると、スペーサ要素は、第1のプレート18の内向きの表面30から延び、第2のプレート20の第1の表面32で支持されるこぶ状突起40として形成されたものであるのがよい。
互いに対するプレートのスライドおよびプレート相互間の空間の変化に対して安定性を維持するために、スペーサ要素26とその隣のプレートとの間または2枚の隣り合うプレートのスペーサ要素26相互間に幾分かの局所接触領域を確保することが容認でき、好ましい場合さえある。プレートを当業者に知られている手段により固定することができる。かかる固定手段の代表的なリストとしては、熱結合(thermobonding)、接着、圧着、エンボス加工、超音波結合または超音波溶接等が挙げられるが、これらには限定されない。接着剤をスペーサ要素と第1および第2のプレートとの間に塗布するのがよい。好ましくは、接着剤は、湿潤性である。
少なくとも1つの開口部は、プレートの縁部のところに位置するのがよく、例えば、隣り合うプレートの縁部を離しまたはプレートそれ自体が少なくとも1つの開口部を備えるのがよい。開口部は、一様である必要はない。例えば、1つの開口部をプレートの縁部のところに設け、複数個のこれよりも小さな開口部または孔を1枚以上のプレート全体にわたって分布して設けてもよい。好ましくは、各プレートを貫通して複数個の開口部が分布して設けられる。分布してプレートを貫通して設けられる開口部の一例は、有孔フィルムである。分布状態は、一様であってもよく、あるいは、開放面積の大きな領域および開放面積の小さな領域を設けるよう構成してもよい。
複数個の開口部または孔42が、第1のプレート18および第2のプレート20のうち少なくとも一方を貫通するのがよい。これら孔42は、プレートを完全に貫通すると共にプレートの両方に存在するのがよい。孔42により、第1のプレート18の外向きの表面34または第2のプレート20の反対側の表面36に接触する流体が、可能な限り制限が少ない状態でプレート相互間のプレート間毛管状隙間28に流入することができる。有孔フィルムの例では、開口部によって占められるプレートの総表面積は、約5%から好ましくは約50%であることが好ましい。より好ましくは、この総表面積は、約25%〜約45%であろう。この広い開放領域をプレートに形成することにより、そのプレート上に付着した流体は、プレート間毛管状隙間28内に容易に流れることができよう。
個々の開口部(例えば、流体移送要素12の縁部開口部24または孔42)は、経血を含む粘性の高い物質を容易に通過させるほど大きいことが好ましい。開口部の幾何学的形状は重要ではないが、開口部24,42は、非吸収性物質の容易な通過を可能にするほど十分寸法決めされるべきである。孔42が円形ではない場合、非吸収性物質の流れに対する制限度が最も高い開口部の最も幅の狭い部分前後について測定を行うべきである。
プレート18,20の端部のところに開口部24を有する無孔フィルムの例では、開口部24の寸法は、流体がプレートを分離させることができた結果である。
孔42は、粘性流体を通過させるに足るほど大きいが、着用者の快適さを損なうほど粗すぎる表面を生じさせるほど大きすぎないことが好ましい。好ましい孔42は、円形であり、直径が10ミル〜40ミルである。最も好ましくは、その直径は、18ミル〜27ミルである。
画像分析法を用いて有孔および無孔またはランド領域の相対的割合を測定することにより開放領域を求めることができる。本質的には、画像分析法は、光学顕微鏡から得た光学画像を処理に適した電気信号に変換する。電子ビームが、画像をライン毎に走査する。各ラインを走査すると、出力信号は、照明に従って変化する。白色領域は、比較的高い電圧を発生させ、黒色領域は、比較的低い電圧を発生させる。有孔形成フィルムの画像を生じさせ、その画像内では、穴は、白色であり、これに対し、熱可塑性材料の中実領域は、種々のグレーレベルの状態にある。中実領域が密であればあるほど、生じるグレー領域がそれだけ一層黒くなる。測定される画像の各ラインは、標本点または画素に分割される。次に述べる機器を用いると、上述した分析を実施することができ、この機器は、透過光ベース、平1.0x対物レンズおよび2.50x接眼レンズを備えたオリンパス・エスゼットエイチ・マイクロスコープ(Olympus SZH Microscope)と関連して用いられ、エルイーアイシーエー/ケンブリッジ・インストラメンツ・リミテッド(LEICA Cambridge Instruments Ltd.)により市販されているQuantimet Q520型イメージ・アナライザ(Image Analyzer)(バージョン5.02Bのソフトウェアおよびグレイストアオプションを備えている)である。画像をDAGE MTI CCD72ビデオカメラで生じさせることができる。
分析されるべき各物質の代表的な小片を顕微鏡載物台上に置き、10xの顕微鏡ズーム設定値でビデオスクリーン上にくっきりと投影させる。開放領域を代表的な領域のフィールド測定から求める。Quantimetプログラム出力は、各サンプルに関する平均値および標準偏差を報告する。
例えば図4および図5を参照すると、第1のプレート18および第2のプレート20は、例えばシート状材料に入れた折り目(図4a〜図4cに示すように)によって形成された同一のシート状材料の延長部であるのがよく、あるいは、これらプレートは、別々の要素であってもよい(即ち、互いに隣接しているが、必ずしも接合されない)。折り畳まれた実施形態では、材料は好ましくは、第1のプレートと第2のプレートが互いに向かい合った状態でひだを形成するよう折り畳まれる。
ひだ付きの好ましい実施形態が、図4a〜図4eに示されており、かかる実施形態では、ひだ44は、カバー材料46に設けられた折り目である。ひだ44は、製品の長手方向軸線(X−X)に実質的に平行な無限の数の曲げ軸線(b1-i−b1-i)回りに曲げ可能なプレートを形成する。長手方向軸線は、挿入端部48およびと取り出し端部50を通って延びている。これら曲げ軸線により、プレートは、部分的にか、あるいはぐるりと一回りかのいずれかで製品を包むことができる。かかる曲げ軸線の1つ(b1−b1)が図4aに示されている。
流体移送要素12は、流体貯留要素14と流体連通状態にあり、流体を膣から貯留要素14に差し向ける。一般に、流体は、各流体移送要素12からその流体移送要素と関連した流体貯留要素の特定の領域に差し向けられることになる。かくして、器具が流体移送要素12を1つしか備えていない場合、流体は、1つのインターフェイス52で流体貯留要素に接触することになる。
したがって、流体を流体貯留要素14の追加の場所に差し向ける追加の流体移送要素12が、流体貯留要素14の効果的な利用の仕方を向上させることになる。例えば、図1a〜図1cに示すように、2つの流体移送要素12を流体貯留要素14の互いに反対側に差し向けるのがよい。追加の流体移送要素12は各々、流体を流体貯留要素14の追加のインターフェイス場所52に差し向けることができる。例えば、4つの等間隔を置いて設けられた流体移送要素12は、流体を図4a〜図4eに示すように流体貯留要素14の表面の各1/4に差し向けることができる。5つまたは6つ以上の要素は、更に多くの直接的な接近手段を提供する。これにより、流体は、流体貯留要素14に一様に接触することができ、しかもこれは、流体貯留要素14の局所飽和を阻止しまたは軽減するのに役立つ。
上述の説明は、流体移送要素12と流体貯留要素14との間の直接的な流体連通に関するものであるが、直接的な流体接触は、必要条件ではない。中間要素、例えば、多孔質媒体(例えば、フォームまたは繊維状構造体)、中空管等を介して流体連通が行われてもよい。
流体移送要素12と流体貯留要素14のインターフェイス52の領域を拡大することもまた、流体連通度を最大にするのに役立ち得る。例えば、流体移送要素12の長さを長くすることによりインターフェイスを細長くすることによって、より多くの流体が、流体貯留要素14に流入することができる。
流体移送要素12は、流体貯留要素14の表面から任意の向きに延びていてよい。流体移送要素が流体貯留要素の表面上に位置することは必要ではない。
第1のプレート18および第2のプレート20により形成されるプレート間毛管状隙間28は、インターフェイス52のところで終端してもよく、あるいは、流体貯留要素14内に延びると共に(あるいは)流体貯留要素14を貫通していてもよい。流体貯留要素14内に延びる流体移送要素12の例が、図5に示されている。第1および第2のプレートは、これらの頂部に追加の層を有するのがよい。ただし、これら追加の層により流体がプレートに流入できることを条件とする。第1および第2のプレートは、移送要素の境界部のところで終端してもよく、あるいは、流体貯留要素14内に延びてもよい。
流体移送要素12は、図1a〜図1cに示すように流体貯留要素14の表面から延びるよう形成されたものであるのがよい。この流体移送要素は、任意の有利な形状で作られたものであるのがよく、かかる形状としては、半円形、三角形、正方形、砂時計形等が挙げられる。加うるに、流体移送要素の2枚のプレートは、これらが少なくとも部分的に向かい合った関係にある限り、完全に同一の広がりを有する必要はない。
平行なプレートは、追加の要素を介して貯留要素に対し直接または間接的な仕方を含む種々の仕方で、貯留要素に密接して保持するのがよい。種々の方法を利用して、流体移送要素12を取り付けることができ、かかる取付け方としては、熱、接着剤、超音波、縫合および流体貯留要素14への機械的な係合が挙げられる。熱結合(heat-bonded)取付け部54の例が、図4aに示されている。
流体移送要素12を膣内器具の側部、挿入側端部48および/または取出し側端部50のところに取り付けるのがよい。加うるに、流体移送要素12を、貯留要素の比較的ルーズな袋形覆いのように貯留要素ではなくそれ自体に取り付けてもよい。また、流体移送要素12を取出しひもに取り付けてもよい。
流体移送要素を流体貯留要素に直接取り付けてもよく、あるいは、1つまたは2つ以上の場所でそれ自体に取り付けてもよい。流体貯留要素へのこのような取り付けまたはそれ自体への付着は、任意既知の手段で行うことができ、かかる手段としては、例えば、接着剤、超音波、同時エンボス加工(co-embossing)、熱結合、機械的結合(例えば、クリンピング)等が挙げられる。一実施形態では、流体移送要素は、熱結合可能な材料で形成される。変形例として、材料は、融点の異なる2つの互いに異なる材料で形成されてもよく、これらの材料のうち少なくとも一方はまた、熱結合可能である。
図6aおよび図6bに示す実施形態では、カバー材料46は、流体貯留要素14(タンポンとして示されている)を実質的に包囲し、袋またはサック構造体56を形成する。この構造は、カバー材料46の一部分で形成された1対の流体移送要素12′をもたらす。この実施形態では、カバー材料46をこの材料の縁部を引き出し側端部50の周りにまとめた状態でタンポンの挿入側端部48上に垂らし掛け、次にそれ自体54′に結合する。次に、その結果得られた流体移送要素12′を図4bに示す仕方でタンポンの周りに折り畳むのがよい。
図6に示す実施形態と類似した他の実施形態が可能である。例えば、図7は、取出しひも16への流体移送要素12の取付け部54″を示し、図8は特に、流体移送要素14のベース58への取出し側端部50′のところでの取付け部54″′を示している(ベース58は、取出しひも16が延びることができる全体として円形の表面である)。これら実施形態の全てにおいて、カバー材料46および関連の流体移送要素12は、流体貯留要素14を実質的に包囲するが、流体貯留要素14の性能にはそれほど影響を及ぼさない。例えば、流体貯留要素14を圧縮しておき、そしてこの流体貯留要素が流体にさらされたときに膨張する場合、流体貯留要素14の膨張は、流体貯留要素14への流体移送要素12の取り付けまたは結合によっては影響を受けずまたは阻止されない。
図6〜図8に示すと共に説明した実施形態では、流体貯留要素14が一体形要素である必要はない。例えば、流体貯留要素14は、複数の別々の部分またはセグメントを有してもよい。セグメントを互いに取り付けるのがよくまたはこれらセグメントは、別々であってよい。別々のセグメントの例は、比較的ゆるい吸収材料または圧縮状態のセルロース系錠剤であるのがよい。しかしながら、これら別々のセグメントは、流体移送要素12が上述したように平行なプレートを形成することができるよう少なくとも部分的に収納されてもよい。
図9に示す本発明の変形実施形態では、流体移送要素12および流体貯留要素14は、流体貯留要素14の挿入側端部48のところに取付け部54を有している。流体移送要素12に形成されたひだ44を先に図4bに示すようにタンポンの周りに折り畳むのがよい。加うるに、シート材料の下方部分60もまた、上述するとともに以下に説明するように流体貯留要素14の取出し側端部50に取り付けて取出し時に流体移送要素12の裏返しを阻止するのがよい。
流体移送要素12が流体貯留要素14の取出し側端部50のところで結合されまたは集められた実施形態では、器具の挿入および取出しの際の干渉を制限するよう流体移送要素12の材料がひとまとまりになるのを最小限に抑えることが好ましい。
必要条件ではないが、流体移送要素12を形成するために用いられるシート状材料が、当初、シートが少なくとも1つのコーナー部を有するような形状であるのがよい。シート状材料を流体貯留要素14上に置いてシートの少なくとも一部が流体貯留要素14から遠ざかって延びるようにする。一実施形態では、シートは、複数個のコーナー部を有し、各コーナー部を流体貯留要素14の取出し側端部50に取り付けるのがよい。例えば、4組の平行なプレートが望ましい場合、シート状材料は、正方形であるのがよい。
流体貯留要素14が、例えば米国特許第5,165,152号明細書に開示するようなエンボス加工溝を備えた圧縮型のタンポンである場合、取付け部は、最も外側の表面(非エンボス加工)上に位置し、または溝内に位置するのがよく、かかる米国特許を参照することにより、その開示内容を本明細書に組み込む。取り付けは、流体貯留要素14の圧縮前、圧縮中および/または圧縮後に行われるのがよい。
図10および図11の実施形態は、図9の実施形態と類似している。特に、流体移送要素12のコーナー部は、流体貯留要素14のベース58に取り付けられている。図11で理解されるように、コーナー部は好ましくは、円形ベース58の中央とオーバーラップしていない。
溝60を備えた圧縮型のタンポンを流体貯留要素14として用いる場合、タンポンは、流体移送要素による制限を受けないで膨張するようになっている場合、最適に働くものと考えられる。圧縮型のタンポンの中には、乾式膨張に起因して膨張するものがあるが、流体にさらされて膨張するものもある。溝を備えたこのような圧縮型のタンポンの一例は、ニュージャージー州スキルマン所在のマクネール−PPC・インコーポレイテッド(McNEIL-PPC, Inc.)から入手できるo.b.(登録商標)タンポンである。
図12〜図14に示す実施形態では、流体貯留要素14は、外面62および溝60を備えた圧縮型のタンポンである。溝60は、内側部分を有し、この内側部分は、流体の吸収時およびその結果としてのタンポンの膨張時にタンポンの外面62の一部になる。流体移送要素12がタンポンの外面62にその取出し側端部50のところで取り付けられているので、この流体移送要素は、タンポン溝60内へは延びない。かくして、流体貯留要素14は、流体移送要素12からの干渉を受けないで膨張することができる。換言すると、流体移送要素12は、流体貯留要素14の機能性をそれほど制限しない。ひだ44′が、流体移送要素12に形成されており、これらひだを先の図4bに示すようにタンポン周りに同様に折り畳むのがよい。
図12に示すように、真っ直ぐな溝を備えたタンポンが、タンポンに沿う1本または2本以上の単一の線に沿って一連の熱結合部54を用いて流体移送要素12に取り付けられている。これにより、結合線を溝60と一致するのを避けるために正確に位置合わせできるので、取付け部54とタンポンの外面62の容易な整列が可能になる。かくして、流体移送要素12をタンポンの膨張を邪魔しないで長手方向側部に沿って容易に取り付けることができる。
図13および図14に示す類似の実施形態では、流体移送要素12を螺旋状に差し向けられた溝を備えるタンポンの長手方向側部に沿って取り付けるのがよい。この実施形態では、流体移送要素12の取り付けゾーン64は、1つのローブ66から溝60を横切って隣のローブ66′まで延びている。上述したように、例えば有孔フィルムのような材料は、或る程度の弾性を有し、かかる材料は、タンポンの膨張、特に溝60の内側部分内に位置する材料の膨張を可能にするよう設計できる。
所望ならば、取り付けゾーン64を流体貯留要素14の長手方向軸線X−Xに対して任意の方向に差し向けることができる。図13および図14に示すように、取り付けゾーン64は、別々の結合部、例えばドットまたはスポットのマトリックスまたは他のまとまりを有する。これにより、流体移送要素12と流体貯留要素14との間のインターフェイスは、流体の流れに対してできるだけ開いたままであることができる。
上述すると共に図示したように、流体移送要素12を多くの方法および実施形態により流体貯留要素14に取り付けることができる。例えば、図15〜図17を参照すると、タンポンをフリーズ(Friese)の米国特許第4,816,100号明細書およびフリーズ等(Friese et al.)の米国特許第6,310,269号明細書またはルートウィラー等(Leutwyler et al.)の米国特許第5,911,712号明細書に示すように製造することができる。しかしながら、タンポンを形成した後であって包装前に、形成ツール102、複数個のブレード106を備えた雄型ツール104および熱結合要素108を用いる追加のプロセスにより、流体移送要素12を流体貯留要素14に被着させる。ツールを、雄型ツール104のブレード106が形成ツール102の対応のスロット110と協働するような仕方で整列させる。加うるに、ツールは各々、中央孔112,112′を有し、流体貯留要素14は、加工中、かかる孔を通過することができる。
幾分詳細に説明すると、材料の個々のシート114を供給源(図示せず)から分離し、形成ツール102上に配置する。形成ツール102のフェース118に設けられた複数個の真空ポート116を介して形成ツール102にわたって真空を引き、それにより個々のシート114を定位置に保持する。
雄型ツール104のブレード106は、雄型ツール104(図17に示す)の中央孔112周りに放射状に配置された状態で示されている。ブレード106は、互いに協働して流体貯留要素14を中央孔112と一線をなして保持する。プッシュロッド(図示せず)が、雄型ツール104の中央孔112に貫通して流体貯留要素14のベースを圧迫するよう配置されている。図15〜図17に示す好ましい実施形態では、4つのブレード106が、中央孔112周りに等角度で配置されている。各ブレード106は、流体貯留要素14(存在している場合)に向いた案内縁部120および案内縁部120から半径方向外方に設けられたひだ付け縁部122を備えている。ひだ付け縁部122は、案内縁部120に隣接して位置する縁部であってもよく、あるいはブレード106の1つまたは2つ以上の中間部分によって分離したものであってもよい。
操作中、流体貯留要素14を保持した雄型ツール104を中央孔112,112′と整列した状態で縦方向軸線(M−M)に沿って個々のシート114を支持した形成ツール102に向かって動かす。流体貯留要素14の挿入側端部48は、個々のシート114に接触し、これを形成ツール102の中央孔112′中へ押す。ブレード106のひだ付け縁部122は、個々のシート114の対応の部分を、4組の平行なプレート18,20を作り出す形成ツール102のスロット110中へ押す。
流体貯留要素14を引き出し側端部50の一部だけが露出されたままの状態で形成ツール102の中央孔112′内にいったん挿入すると、熱結合要素108が、ブレード106相互間の空間内へ延びて個々のシート114の4つのコーナー部を流体貯留要素14の外面62に結合して流体移送要素12を形成する。次に、プッシュロッドは、引き続き挿入可能な器具10を形成ツール102の中央孔112′中へ移動させ、かかる中央孔を通って移動させるのがよい。
図15〜図17を参照して上述した方法は、流体貯留要素14よりも短い案内縁部120を有するブレード106を用いるが、この関係を変更してもよい。例えば、ブレード106は、流体貯留要素14よりも長い案内縁部120を有するよう改造してもよく、あるいは、システムは、先導部分124が個々のシート114に最初に接触することができるよう改造されたものであってもよい。これにより、タンポンの挿入側端部48と個々のシート114との間に僅かな隙間を形成することができ、それにより、使用中、流体移送要素14による制限を受けないで、タンポンのより自由な膨張が可能になる場合がある。
使用中、流体移送要素12は、膣内で多くの形態を取ることができる。例えば、流体移送要素12は、図18に示すように、流体貯留要素14から遠ざかって膣内へ延びることができる。変形例として、流体移送要素12は、第1の表面30(図19)を介してのみ膣壁“W”に接触した状態で流体貯留要素14の周りに巻き付けられたままであってもよい。
取出し機構体、例えば取出しひも16は好ましくは、使用後に取り出せるように膣内器具10に接合されている。取出し機構体は好ましくは、少なくとも流体貯留要素14に接合され、この取出し機構体は、少なくともその取出し側端部50を越えて延びている。当該技術分野において現在知られている取出しひものうちの任意のものを適当な取出し機構体として用いることができ、かかる取出し機構体としては、編組(または撚り)コード、ヤーン等が挙げられるが、これらには限定されない。加うるに、取出し機構体は、他の形態、例えば、リボン、ループ、タブ等(現在用いられている機構体とこれら他の形態の組合せを含む)を取ることができる。例えば、数本のリボンを撚りまたは編組して平行なプレート構造体を形成してもよい。
タンポンは一般に、2つのクラス、即ち、アプリケータ利用型タンポンと指利用型タンポンに分類され、或る程度の寸法安定性が、タンポンの各タイプにとって有用である。アプリケータ利用型タンポンは、使用前にタンポンを収容して保護する比較的硬質の器具を用いる。タンポンを体腔内に挿入するため、タンポンを収容したアプリケータを体腔内に部分的に挿入し、タンポンをアプリケータから体腔内に放出するのがよい。これとは対照的に、指利用型タンポンは、これらタンポンを体腔内に案内するのに役立つアプリケータを備えておらず、アプリケータを用いないで挿入を可能にするのに十分な長柱強度(column strength)を必要とする。
アプリケータ利用型タンポンは、硬質アプリケータ器具によって保護され、アプリケータ利用型タンポンは、指利用型タンポンほど高い度合いの長柱強度を有する必要はないが、アプリケータ利用型タンポンは、使用するのに十分な寸法安定性(特に半径方向)を必要とする。この寸法安定性は、例えば、タンポンが時期尚早に膨れてその包装材料を割ることはなくまたはタンポンアプリケータ内でくさび止め状態にならないようにすることを保証する。
さらに、膣内器具を包装および挿入のために潰すのがよい。例えば、流体移送要素12の主要な表面、例えば、第1の表面30の少なくとも一部が、流体貯留要素14の外面の少なくとも一部と接触状態にあるのがよい。これは、流体移送要素を流体貯留要素14の周りに巻き付けることにより達成できる(図4bに示すように)。変形例として、流体移送要素12を流体貯留要素14に対して折り畳みまたはひだ付けしてもよい(例えば、アコーディオンのような仕方で)。次に、このようにコンパクトにした状態の器具を包装するのがよい(例えば、アプリケータ内にまたは包装材料内に単独に)。図20は、アプリケータ68(想像線で示されている)内の包まれた状態のタンポンを示している。
上述の説明および実施形態は、本明細書において開示した本発明の完全でかつ非限定的な理解を助けるために与えられている。本発明の多くの変形例および実施形態を本発明の精神および範囲から逸脱することなく想到できるので、本発明は、添付の特許請求の範囲に記載されている。
〔実施の態様〕
本発明の具体的な実施態様は、次の通りである。
(1)哺乳動物の体の中で使用される流体管理器具において、
少なくとも1つの流体移送要素であって、前記少なくとも1つの流体移送要素と流体連通状態にある流体貯留要素に実質的に連続した流体導管を提供するよう体要素とインターフェイスを取ることができる、少なくとも1つの流体移送要素、
を具備し、
前記流体移送要素は、外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を備える少なくともシート状の第1のプレートを含み、
前記少なくとも1つの流体移送要素の遠位部分は、前記流体貯留要素から遠ざかって延びることができる、
流体管理器具。
(2)実施態様(1)記載の器具において、
前記流体移送要素は、有孔フィルムを含む、器具。
(3)膣内器具において、
a.長手方向軸線、挿入側端部、および取出し側端部、を有する流体貯留要素と、
b.前記流体貯留要素と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素であって、
i.外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を有する第1のプレート、ならびに、
ii.前記第1のプレートに結合された第2のプレートであって、前記第1のプレートの前記内方へ差し向けられた表面と向かい合った関係に配置されると共に保持された第1の表面、および反対側の表面を有し、プレート間毛管作用をもたらすのに十分に前記第1のプレートから離れることができる、第2のプレート、
を備える、少なくとも1つの流体移送要素と、
を具備し、
前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも一方は、有孔フィルムを含み、
前記少なくとも1つの流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に実質的に平行な軸線周りに曲げ可能であり、
前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記取出し側端部に取り付けられている、
膣内器具。
(4)実施態様(3)記載の器具において、
前記流体移送要素は、前記流体貯留要素のベースに取り付けられている、器具。
(5)膣内器具において、
a.長手方向軸線、挿入側端部、取出し側端部、および前記挿入側端部と前記取出し側端部との間に位置する少なくとも1つの長手方向側部、を有する流体貯留要素と、
b.前記流体貯留要素と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素であって、
i.外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を有する第1のプレート、ならびに、
ii.前記第1のプレートに結合された第2のプレートであって、前記第1のプレートの前記内方へ差し向けられた表面と向かい合った関係に配置されると共に保持された第1の表面、および反対側の表面を有し、プレート間毛管作用をもたらすのに十分に前記第1のプレートから離れることができる、第2のプレート、
を備える少なくとも1つの流体移送要素と、
を具備し、
前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも一方は、有孔フィルムを含み、
前記少なくとも1つの流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に実質的に平行な軸線周りに曲げ可能であり、
前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記少なくとも1つの長手方向側部に取り付けられている、
膣内器具。
(6)実施態様(5)記載の器具において、
前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記取出し側端部に取り付けられている、器具。
(7)膣内器具において、
a.長手方向軸線、挿入側端部、取出し側端部、および前記挿入側端部と前記取出し側端部との間に位置する少なくとも1つの長手方向側部、を有する流体貯留要素と、
b.前記流体貯留要素と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素であって、
i.外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を有する第1のプレート、ならびに、
ii.前記第1のプレートに結合された第2のプレートであって、前記第1のプレートの前記内方へ差し向けられた表面と向かい合った関係に配置されると共に保持された第1の表面、および反対側の表面を有し、プレート間毛管作用をもたらすのに十分に前記第1のプレートから離れることができる、第2のプレート、
を備える少なくとも1つの流体移送要素と、
を具備し、
前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも一方は、有孔フィルムを含み、
前記少なくとも1つの流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に実質的に平行な軸線周りに曲げ可能であり、
前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記取出し側端部の近くで前記流体移送要素自体に取り付けられている、
器具。
(8)実施態様(7)記載の器具において、
前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記取出し側端部に取り付けられている、器具。
(9)膣内器具において、
a.長手方向軸線、挿入側端部、取出し側端部、および前記挿入側端部と前記取出し側端部との間に位置する少なくとも1つの長手方向側部、を有する流体貯留要素と、
b.前記流体貯留要素と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素であって、
i.外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を有する第1のプレート、ならびに、
ii.前記第1のプレートに結合された第2のプレートであって、前記第1のプレートの前記内方へ差し向けられた表面と向かい合った関係に配置されると共に保持された第1の表面、および反対側の表面を有し、プレート間毛管作用をもたらすのに十分に前記第1のプレートから離れることができる、第2のプレート、
を備える少なくとも1つの流体移送要素と、
を具備し、
前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも一方は、有孔フィルムを含み、
前記少なくとも1つの流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に実質的に平行な軸線周りに曲げ可能であり、
前記流体移送要素は、前記流体貯留要素を実質的に包囲するよう取出しひもに取り付けられている、
器具。
(10)実施態様(9)記載の器具において、
前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記取出し側端部に取り付けられている、器具。
(11)膣内器具を製造する方法において、
a.体内流体を動かすのに有用な性質を有する材料の個々のシートを用意するステップと、
b.長手方向軸線を有する流体貯留要素に前記個々のシートを取り付けて、前記流体貯留要素から遠ざかって半径方向に延びることができる少なくとも1つの流体移送要素を形成するステップと、
c.前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に平行な軸線の周りに前記少なくとも1つの流体移送要素を折り畳むステップと、
d.結果的に得られた膣内器具を包装するステップと、
を具備する、方法。
(12)膣内器具を製造する方法において、
a.体内流体を動かすのに有用な性質を有する材料の供給源から個々のシートを分離するステップと、
b.長手方向軸線、長手方向側部、挿入側端部、および取出し側端部、を有する流体貯留要素を用意するステップと、
c.前記流体貯留要素の前記挿入側端部に前記個々のシートを係合させ、かつ形成ブレードのひだ付け縁部に前記個々のシートを係合させるステップと、
d.前記流体貯留要素および前記形成ブレードの前記ひだ付け縁部に対して形成ツールを相対移動させて、前記個々のシートを前記形成ツール中へ押し込むステップと、
e.前記個々のシートの少なくとも一部を前記流体貯留要素に結合して前記個々のシートの少なくとも一部を前記流体貯留要素から遠ざかって半径方向に延びることができる少なくとも1つの流体移送要素の状態に形成するステップと、
f.前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に平行な軸線の周りに前記少なくとも1つの流体移送要素を折り畳むステップと、
g.結果的に得られた膣内器具を包装するステップと、
を具備する、方法。
(13)膣内器具を製造する装置において、
a.形成ツールであって、
i.保持プレートであって、前記保持プレートの表面に形成された複数個の真空ポートを有する、保持プレート、ならびに、
ii.前記プレートに設けられた実質的に円形の孔であって、前記孔に連結されると共に前記孔から延びる複数個のスロットを有する、孔、
を備える形成ツールと、
b.複数個の形成ブレードを含む雄型ツールであって、各前記ブレードは、案内縁部を有し、孔の周りに放射状に配置されている、雄型ツールと、
c.前記形成ツールの前記孔に向かって動くことができる少なくとも1つの結合要素と、
d.前記形成ツールおよび前記雄型ツールの各々の前記孔を通って動くことができる少なくとも1つのプッシュロッドと、
を具備し、
前記形成ツールの前記孔、および前記雄型ツールの前記孔は、前記プッシュロッドが各前記孔を通って流体貯留要素を動かすことができるよう縦方向軸線に沿って位置合わせされ、
前記雄型ツールの前記形成ブレードは、前記形成ツールの前記スロットと位置合わせされ、
前記形成ブレードの前記案内縁部は、前記雄型ツールの前記孔と位置合わせされた前記流体貯留要素を受け入れるように配置されると共に構成されている、
装置。
(14)実施態様(13)記載の装置において、
各前記形成ブレードは、前記保持プレートの前記表面上に保持されたシートに係合可能なひだ付け縁部を有する、装置。
(15)実施態様(14)記載の装置において、
前記ひだ付け縁部は、前記案内縁部に隣接して位置している、装置。
(16)実施態様(14)記載の装置において、
前記ひだ付け縁部は、前記形成ブレードの少なくとも1つの中間部分によって前記案内縁部から分離されている、装置。
(17)実施態様(13)記載の装置において、
前記少なくとも1つの結合要素は、前記保持プレートの前記表面に平行な平面内で動くことができる、装置。
(18)実施態様(17)記載の装置において、
前記少なくとも1つの結合要素は、前記形成ツールおよび前記雄型ツールが係合位置にあるとき、隣り合う形成ブレード相互間の空間内に延びるよう動くことができる、装置。
(19)実施態様(13)記載の装置において、
前記少なくとも1つの結合要素は、熱結合要素(thermobonding element)である、装置。
(20)実施態様(13)記載の装置において、
前記流体貯留要素は、長さを有し、
各前記形成ブレードの前記案内縁部は、前記流体貯留要素の前記長さ以下の長さを有する、装置。
(21)実施態様(13)記載の装置において、
前記流体貯留要素は、長さを有し、
各前記形成ブレードの前記案内縁部は、前記流体貯留要素の前記長さよりも大きな長さを有する、装置。
流体貯留要素と流体連通状態にある流体移送要素を有する膣内器具の側面図である。 b−b線に沿って取った図1aの器具の断面図である。 流体収集要素のプレート相互間への流体の導入後における図1bに示す器具の横断面図である。 1組のフィルムプレートを分離するためのこぶ状突起を備えた本発明の流体移送要素の実施形態の拡大断面図である。 形成されたフィルムプレートの1つの向きを備えた有孔ポリマー形成フィルムで形成された本発明の流体移送要素の変形実施形態の拡大断面図である。 形成されたフィルムプレートの別の向きを備えた有孔ポリマー形成フィルムで形成された本発明の流体移送要素の変形実施形態の拡大断面図である。 形成されたフィルムプレートの別の向きを備えた有孔ポリマー形成フィルムで形成された本発明の流体移送要素の変形実施形態の拡大断面図である。 本発明の膣内器具の一特徴および向きを示す図であり、タンポンであって、折り畳み状態のシート材料で形成された複数個の流体移送要素がタンポンから延びているタンポンの斜視図である。 本発明の膣内器具の別の特徴および向きを示す図であり、複数個の流体移送要素が流体貯留要素に巻き付けられている状態のタンポンの側面図である。 本発明の膣内器具の別の特徴および向きを示す図であり、図4bの4c−4c線矢視横断面図である。 本発明の膣内器具の別の特徴および向きを示す図であり、図4aのタンポンの側面図である。 本発明の膣内器具の別の特徴および向きを示す図であり、図4aのタンポンの平面図である。 部分的に貯留要素内に延びる1対の流体移送要素を備えた変形実施形態の横断面図である。 カバー材料が流体貯留要素と流体連通状態にある流体移送要素を形成するよう袋の形態をしてカバー材料自体に結合された本発明の変形実施形態の側面図である。 6b−6b線に沿って取った図6aの器具の断面図である。 流体移送要素が流体貯留要素を包囲し、取出し側端部のところで取り出しひもに結合された本発明の実施形態の側面図である。 流体移送要素が、流体貯留要素を包囲し、流体貯留要素のベースに結合された本発明の実施形態の側面図である。 流体移送要素が流体貯留要素の挿入側端部に取り付けられた本発明の実施形態の側面図である。 流体移送要素が流体貯留要素のベースに結合された本発明の実施形態の側面図である。 図10に示す実施形態の底面図である。 流体移送要素が一連の整列した別々の結合部の状態で流体貯留要素の長手方向側部に結合された本発明の実施形態の側面図である。 流体移送要素が結合部の別々のスポットを備えた少なくとも1つの取り付けゾーンにおいて流体貯留要素の長手方向側部に結合された本発明の実施形態の側面図である。 図13に示す実施形態の一部の拡大図である。 膣内器具を製造するのに有用な本発明の装置の概略斜視図である。 流体移送要素の形成前における流体貯留要素およびシート状材料を含む図15の装置の概略斜視図である。 図15の装置に有用な雄型ツールの概略斜視図である。 図4bの膣内器具が人体の膣内に配置され、1つの流体移送要素が流体貯留要素から遠ざかって延びている人体の膣の横断面図である。 図4bの膣内器具が人体の膣内に配置され、流体移送要素が流体貯留要素に巻き付けられたままの状態にある人体の膣の横断面図である。 アプリケータ器具包装要素内に収容された図4の器具を示す図である。

Claims (21)

  1. 哺乳動物の体の中で使用される流体管理器具において、
    少なくとも1つの流体移送要素であって、前記少なくとも1つの流体移送要素と流体連通状態にある流体貯留要素に実質的に連続した流体導管を提供するよう体要素とインターフェイスを取ることができる、少なくとも1つの流体移送要素、
    を具備し、
    前記流体移送要素は、外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を備える少なくともシート状の第1のプレートを含み、
    前記少なくとも1つの流体移送要素の遠位部分は、前記流体貯留要素から遠ざかって延びることができる、
    流体管理器具。
  2. 請求項1記載の器具において、
    前記流体移送要素は、有孔フィルムを含む、器具。
  3. 膣内器具において、
    a.長手方向軸線、挿入側端部、および取出し側端部、を有する流体貯留要素と、
    b.前記流体貯留要素と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素であって、
    i.外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を有する第1のプレート、ならびに、
    ii.前記第1のプレートに結合された第2のプレートであって、前記第1のプレートの前記内方へ差し向けられた表面と向かい合った関係に配置されると共に保持された第1の表面、および反対側の表面を有し、プレート間毛管作用をもたらすのに十分に前記第1のプレートから離れることができる、第2のプレート、
    を備える、少なくとも1つの流体移送要素と、
    を具備し、
    前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも一方は、有孔フィルムを含み、
    前記少なくとも1つの流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に実質的に平行な軸線周りに曲げ可能であり、
    前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記取出し側端部に取り付けられている、
    膣内器具。
  4. 請求項3記載の器具において、
    前記流体移送要素は、前記流体貯留要素のベースに取り付けられている、器具。
  5. 膣内器具において、
    a.長手方向軸線、挿入側端部、取出し側端部、および前記挿入側端部と前記取出し側端部との間に位置する少なくとも1つの長手方向側部、を有する流体貯留要素と、
    b.前記流体貯留要素と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素であって、
    i.外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を有する第1のプレート、ならびに、
    ii.前記第1のプレートに結合された第2のプレートであって、前記第1のプレートの前記内方へ差し向けられた表面と向かい合った関係に配置されると共に保持された第1の表面、および反対側の表面を有し、プレート間毛管作用をもたらすのに十分に前記第1のプレートから離れることができる、第2のプレート、
    を備える少なくとも1つの流体移送要素と、
    を具備し、
    前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも一方は、有孔フィルムを含み、
    前記少なくとも1つの流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に実質的に平行な軸線周りに曲げ可能であり、
    前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記少なくとも1つの長手方向側部に取り付けられている、
    膣内器具。
  6. 請求項5記載の器具において、
    前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記取出し側端部に取り付けられている、器具。
  7. 膣内器具において、
    a.長手方向軸線、挿入側端部、取出し側端部、および前記挿入側端部と前記取出し側端部との間に位置する少なくとも1つの長手方向側部、を有する流体貯留要素と、
    b.前記流体貯留要素と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素であって、
    i.外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を有する第1のプレート、ならびに、
    ii.前記第1のプレートに結合された第2のプレートであって、前記第1のプレートの前記内方へ差し向けられた表面と向かい合った関係に配置されると共に保持された第1の表面、および反対側の表面を有し、プレート間毛管作用をもたらすのに十分に前記第1のプレートから離れることができる、第2のプレート、
    を備える少なくとも1つの流体移送要素と、
    を具備し、
    前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも一方は、有孔フィルムを含み、
    前記少なくとも1つの流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に実質的に平行な軸線周りに曲げ可能であり、
    前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記取出し側端部の近くで前記流体移送要素自体に取り付けられている、
    器具。
  8. 請求項7記載の器具において、
    前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記取出し側端部に取り付けられている、器具。
  9. 膣内器具において、
    a.長手方向軸線、挿入側端部、取出し側端部、および前記挿入側端部と前記取出し側端部との間に位置する少なくとも1つの長手方向側部、を有する流体貯留要素と、
    b.前記流体貯留要素と流体連通状態にある少なくとも1つの流体移送要素であって、
    i.外方へ差し向けられた表面および内方へ差し向けられた表面を有する第1のプレート、ならびに、
    ii.前記第1のプレートに結合された第2のプレートであって、前記第1のプレートの前記内方へ差し向けられた表面と向かい合った関係に配置されると共に保持された第1の表面、および反対側の表面を有し、プレート間毛管作用をもたらすのに十分に前記第1のプレートから離れることができる、第2のプレート、
    を備える少なくとも1つの流体移送要素と、
    を具備し、
    前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも一方は、有孔フィルムを含み、
    前記少なくとも1つの流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に実質的に平行な軸線周りに曲げ可能であり、
    前記流体移送要素は、前記流体貯留要素を実質的に包囲するよう取出しひもに取り付けられている、
    器具。
  10. 請求項9記載の器具において、
    前記流体移送要素は、前記流体貯留要素の前記取出し側端部に取り付けられている、器具。
  11. 膣内器具を製造する方法において、
    a.体内流体を動かすのに有用な性質を有する材料の個々のシートを用意するステップと、
    b.長手方向軸線を有する流体貯留要素に前記個々のシートを取り付けて、前記流体貯留要素から遠ざかって半径方向に延びることができる少なくとも1つの流体移送要素を形成するステップと、
    c.前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に平行な軸線の周りに前記少なくとも1つの流体移送要素を折り畳むステップと、
    d.結果的に得られた膣内器具を包装するステップと、
    を具備する、方法。
  12. 膣内器具を製造する方法において、
    a.体内流体を動かすのに有用な性質を有する材料の供給源から個々のシートを分離するステップと、
    b.長手方向軸線、長手方向側部、挿入側端部、および取出し側端部、を有する流体貯留要素を用意するステップと、
    c.前記流体貯留要素の前記挿入側端部に前記個々のシートを係合させ、かつ形成ブレードのひだ付け縁部に前記個々のシートを係合させるステップと、
    d.前記流体貯留要素および前記形成ブレードの前記ひだ付け縁部に対して形成ツールを相対移動させて、前記個々のシートを前記形成ツール中へ押し込むステップと、
    e.前記個々のシートの少なくとも一部を前記流体貯留要素に結合して、前記個々のシートの少なくとも一部を前記流体貯留要素から遠ざかって半径方向に延びることができる少なくとも1つの流体移送要素の状態に形成するステップと、
    f.前記流体貯留要素の前記長手方向軸線に平行な軸線の周りに前記少なくとも1つの流体移送要素を折り畳むステップと、
    g.結果的に得られた膣内器具を包装するステップと、
    を具備する、方法。
  13. 膣内器具を製造する装置において、
    a.形成ツールであって、
    i.保持プレートであって、前記保持プレートの表面に形成された複数個の真空ポートを有する、保持プレート、ならびに、
    ii.前記プレートに設けられた実質的に円形の孔であって、前記孔に連結されると共に前記孔から延びる複数個のスロットを有する、孔、
    を備える形成ツールと、
    b.複数個の形成ブレードを含む雄型ツールであって、各前記ブレードは、案内縁部を有し、孔の周りに放射状に配置されている、雄型ツールと、
    c.前記形成ツールの前記孔に向かって動くことができる少なくとも1つの結合要素と、
    d.前記形成ツールおよび前記雄型ツールの各々の前記孔を通って動くことができる少なくとも1つのプッシュロッドと、
    を具備し、
    前記形成ツールの前記孔、および前記雄型ツールの前記孔は、前記プッシュロッドが各前記孔を通って流体貯留要素を動かすことができるよう縦方向軸線に沿って位置合わせされ、
    前記雄型ツールの前記形成ブレードは、前記形成ツールの前記スロットと位置合わせされ、
    前記形成ブレードの前記案内縁部は、前記雄型ツールの前記孔と位置合わせされた前記流体貯留要素を受け入れるように配置されると共に構成されている、
    装置。
  14. 請求項13記載の装置において、
    各前記形成ブレードは、前記保持プレートの前記表面上に保持されたシートに係合可能なひだ付け縁部を有する、装置。
  15. 請求項14記載の装置において、
    前記ひだ付け縁部は、前記案内縁部に隣接して位置している、装置。
  16. 請求項14記載の装置において、
    前記ひだ付け縁部は、前記形成ブレードの少なくとも1つの中間部分によって前記案内縁部から分離されている、装置。
  17. 請求項13記載の装置において、
    前記少なくとも1つの結合要素は、前記保持プレートの前記表面に平行な平面内で動くことができる、装置。
  18. 請求項17記載の装置において、
    前記少なくとも1つの結合要素は、前記形成ツールおよび前記雄型ツールが係合位置にあるとき、隣り合う形成ブレード相互間の空間内に延びるよう動くことができる、装置。
  19. 請求項13記載の装置において、
    前記少なくとも1つの結合要素は、熱結合要素(thermobonding element)である、装置。
  20. 請求項13記載の装置において、
    前記流体貯留要素は、長さを有し、
    各前記形成ブレードの前記案内縁部は、前記流体貯留要素の前記長さ以下の長さを有する、
    装置。
  21. 請求項13記載の装置において、
    前記流体貯留要素は、長さを有し、
    各前記形成ブレードの前記案内縁部は、前記流体貯留要素の前記長さよりも大きな長さを有する、
    装置。
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