JP2007537008A - 皮膚病変切除器、および、同切除器用皮膚閉鎖装置 - Google Patents
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Abstract
組織を切除し、且つ組織の切除により生じた創傷を閉じるための装置であって、切除する組織をその中に露出する開口を画定する構造体を含む。本装置はまた、組織を切除するための切断部材、創傷を閉じるための閉鎖部材、および構造体に連合した動作可能な駆動部材も含む。駆動部材は、切断部材を開口に対して動かして、開口に露出している組織を切除し、閉鎖部材により創傷を閉鎖するように動作可能である。
Description
本発明は、軟性繊維腫(skin tag)、色素母斑、病変およびその他の、皮膚上の、不連続なパッチや点(本明細書では、まとめて病変と呼ばれる)の、ヒトおよび動物からの除去に関する。
1996年、疾病管理センターは、米国では、年間約2百万例の皮膚病変が(ヒトから)切除されると推定した。この推定は、いくつかのセンターの自発的な報告に基づいたものであり、ほぼ間違いなく実際に切除された皮膚病変の数の過小評価である。同年、世界中の工業国においては、年間約8百万例の皮膚病変が(この場合もヒトから)切除されたと推定された。
皮膚癌治療に関する現行の診療モデルは、皮膚病変の予備的スクリーニングを含んでいる。このためには、整形外科医の診療所で一般的に行われている皮膚病変の外科的切除が必要である。皮膚科医が癌スクリーニングの中で病変を生検できる別の方法としては、顕微鏡分析用に小断片を削ること、またはパンチバイオプシーが挙げられる。パンチバイオプシーは、皮膚病変の小サンプルの芯を抜き取り、皮膚欠損開放部を被覆包帯で被って放置することを含む。それは非常に小さなサンプルであるため、皮膚閉鎖は用いられない。
人が美容的な目的または皮膚癌のスクリーニングのために、削除したいと思う色素母斑または皮膚病変を特定するときには、最初に取る手段はかかりつけの開業医または内科医を受診することが多い。その際、その病変の評価が行われ、必要に応じて皮膚科医または整形外科医が紹介される。
外科的切除を行う整形外科医またはその他医師は、通常その領域の前処理を行い、ドレープで被い、その領域にリドカインのような麻酔薬を局所的に注射し、それからメスを用いて外科的切除を行う。皮膚は、再接近させられて、縫合材料を用いて縫合し結紮することにより閉じられる。
これら皮膚病変切除法は、厄介で、時間がかかり、且つ不便なことがある。この不便さのために、または些細な外科処置すら恐れて、患者が皮膚病変のスクリーニングの経過観察に応じないことがよくある。皮膚病変を簡単、且つ効果的に切除しながら、下部の皮膚を再接近させると同時に閉鎖する装置および/または方法があれば極めて望ましい。そうすれば、処置を通して患者へより的確に事後対応できるであろうし、全体としてより大きな満足を得るものと思われる。さらに、皮膚癌のより早期の検出にもつながり、その場合その治療はより簡単なものになるだろう。
本出願は、2002年9月30日提出の連続番号第10/261,155号の同時係属中特許出願の一部継続であり、2001年10月1日提出の米国仮出願第60/326,254号、および2002年2月15日提出の米国仮出願第60/357,520号に対する優先権を請求する。
本発明によれば、皮膚病変を安全、且つ効果的に切除し、それと実質的に同時に皮膚を閉鎖する装置および方法が提供される。本発明を用いた切除部位の切除および閉鎖は、工業化された世界での皮膚癌のスクリーニングおよび治療の規範を変えることになるだろう。
本発明の装置は、迅速且つ容易に操作でき、また本発明の方法に必要な局所麻酔法または無痛法は極少であり、患者には楽である。本発明の方法は、患者が最初に訪れる内科医またはかかりつけ医の診療所において、多くの場合、医師の監督および指導の下に処置看護士のような医療補助者によって実施できるだろう。
本発明を用いることによって、患者は、検査と、必要となることがある病変切除のために別の医師に二次アポイントメントを取ることが不要となる。通常30分の処置が、本発明を用いることによって2または3分に短縮することができるだろう。さらにまた、切除された病変部を、本発明の装置から容易に回収し、病理検査にかけることもできるだろう。
本発明はまた、組織を切除し、そしてその組織の切除によって生じた創傷を閉じるための装置も提供する。本装置は、切除する組織がその中に露出する開口を画定する構造体、組織を切除する切断部材、創傷を閉鎖する閉鎖部材および、構造体と連合する、動作可能な駆動部材、を含む。駆動部材は、切断部材を開口に対して動かすように動作でき、開口内に露出した組織を切除して、閉鎖部材によって創傷を閉鎖する。
本発明はまた、組織を切除し、そしてその組織の切除によって生じた創傷を閉じるための方法も提供する。本法は、切除する組織を、構造体中に形成された開口内に露出させる段階、駆動部材の一部分を第1距離動かして、閉鎖部材を開口内に露出している組織と嵌合させる段階、駆動部材を第1距離を超えて第2距離動かし、切断部材を開口に対して動かすことにより、開口内に露出している組織を切除する段階、および駆動部材を第2距離を超えて第3距離動かし、閉鎖部材によって創傷を閉じる段階、を含む。
本発明はさらに、組織を切除し、そしてその組織の切除によって生じた創傷を閉じるための方法を提供する。本法は、切除する組織を、構造体内に形成された開口内に露出させる段階、開口内に露出している組織を締め付けるために、駆動部材の一部分を第1距離動かして、閉鎖部材を閉鎖状態に移行させる段階、開口内に露出している組織を切除するために、駆動部材を第1距離を超えて第2距離動かすことにより、開口に対して切断部材を動かす段階、を含む。
本発明はまた、組織を切除するための切除器も提供する。切除器は、切除する組織をその中に露出する開口を画定する構造体、組織を切除するための切断部材、および構造体と連合する、動作可能な駆動部材、を含む。駆動部材は、開口内に露出している組織を切除するために、開口に対して切断部材を動かすように動作できる。切除器はまた、駆動部材に連合している動作器ハンドルも含む。構造体に対する動作器ハンドルの移動が、駆動部材を動作させる。
本発明はまた、組織の切除法も提供する。本法は、構造体中に画定されている開口内に組織を露出させる段階、構造体に対して動かせる動作可能な駆動部材上に切断部材を支持する段階、動作器ハンドルを駆動部材と連合させる段階、および、開口内に露出している組織を切除するために、動作器ハンドルを動かして駆動部材を動作させ、切断部材を開口に対して動かす段階、を含む。
本発明はまた、創傷に近接する組織を締め付けるための閉鎖部材も提供する。閉鎖部材は、第1および第2保持部分を含む平面本体部、ならびに第1および第2保持部分を接続する変形可能部、を含む。閉鎖部材は、第1および第2保持部分の間に締め付ける組織を置くことができるように、変形可能部が第1および第2保持部分の互いの間に間隔を空ける、開放状態となる。閉鎖部材はまた、第1および第2保持部分の間に組織を締め付けるために、変形可能部が弾力的に変形して、第1および第2保持部分を一つにまとめる、閉鎖状態となる。閉鎖部材の本体部は、開放状態および閉鎖状態のいずれにおいても平面である。閉鎖部材はさらに、第1保持部分の外側に向かって延びる爪の第1セット、および第2保持部分の外側に向かって延びる爪の第2セットも含む。爪の第1および第2セットは、閉鎖部材が閉鎖状態にある時は、組織を嵌合して本体部を組織に固定する。
本発明の、上記の、および、その他の特徴と利点、ならびにそれらを実現するやり方は、本発明の実施態様に関する下記の説明を、付属の図面とともに参照することによって、さらに明らかとなり、本発明そのものもさらによく理解されることになろう。
複数の図面に渡って、対応する参照文字は、対応する部品を示している。本明細書に記載されている例示は、本発明の各種実施態様を具体的に説明するものであって、これら例示はいかなる形でも本発明の範囲を限定するものと考えてはならない。
図1は、本発明の第1実施様態である、基礎組み立て体12および分離可能な鉗子組み立て体14を含む切除器10を示す。切除器10は、単回使用の装置であってもよく、それを用いて病変を切除した後に、その全て、または一部分を廃棄してもよいと考えられる。
基礎組み立て体12は、図示するように、平行六面体の形をした、透明な、細長いプラスチック製筐体または枠組み16を含む。しかしながら、筐体16は適当であればどのような形であってもよいと考えられる。筐体16の下側、すなわち使用時に患者の皮膚Sに押し当てられる側には、切除される病変Lを縁取りする、四角形をした第1開口18が設けられている。筐体16の上側の、第1開口18と直接対向する位置には、その中に鉗子組み立て体14の円筒形本体22の端部を挿入する、円形の第2開口20が設けられている。
鉗子組み立て体14は、円筒形の鉗子本体22の内部に引込むことができ、またそこから延ばすことができる、一組の、細長く、分離可能で、やや可撓性であるアームを有する鉗子またはピンセット24、ならびにピンセット24を本体22内部に押し込むように作動するバネ26をさらに含む。鉗子組み立て体14には、親指で押し下げたとき、バネ26の作用に抗して本体22の外にピンセット24を押し出し、押し出されたピンセットをそのアームを広げた開放状態にするプランジャー28も設けられている。プランジャー28が開放されると、バネ26がピンセット24を上方に移動させて本体22の中に押し込み、ピンセットは閉じる。当業者は、鉗子組み立て体14が、手を伸ばして取ることが難しい場所に落下した、例えばネジやナットといった小さな部品を把捉するための機構に広く用いられている、細長い道具を含むことができることを認識するだろう。このような把捉道具は、典型的には、上記のように、プランジャーを押し下げることによって開放するバネ付勢式ピンセットを用いる。または、鉗子組み立て体14は、本体内に差し込まれたネジであって、ネジの先端が本体内部のピンセットに付着しているネジを回転させることによって、ピンセット24を同様にして本体から延ばして開放したり、本体内に引き込み閉鎖する機構(図示せず)を含んでもよい。さらなる、図示していない別の態様として、第2開口20を拡大してもよく、または筐体16を適当に変形して、通常のピンセットまたは鉗子によって手動で病変を捕捉できるようにしてもよい。
筐体16内部には、第1開口18に近接して、手術用のステンレス鋼または適当なプラスチック材料で作ることができる、皮膚閉鎖装置が配される:すなわちこの一体型の固定金具30は、その開放状態においてはややV字型をしており、一対の、外に向かって開いた直な脚32および34を有し、各脚は中央部36に一体となって結合する一端を有し、中央部は両脚の一端の間に延びている。脚32および34の自由端にはそれぞれ、棘38および40が設けられており、それらは両脚が近接して固定金具が閉じると、相互に噛み合って、固定金具を閉鎖状態に維持する。固定金具30は、閉鎖される前にその位置を維持するのを助けるために、筐体16の内面に軽く付着させてもよい。
脚32および34の対向または内向する各面には、そこから延びる、複数の尖ったピン42が設けられており、それらは固定金具が閉鎖された時、それらが延びる脚に関して互い違いとなる。固定金具が閉鎖され、ピン42が切除部位の下の皮膚を貫いて延びると、各ピン42の尖った自由端は、対向脚の内向面と当接するか、または少なくとも近接する。固定金具30、および/または、本明細書において以下さらに説明する、その他の皮膚閉鎖装置もしくは固定金具は、本発明の切除器で使用可能なように適応できる、例示の実施態様であることを理解しなければならない。病変切除部位の皮膚を閉鎖する、または閉鎖状態を維持する働きをする、他のタイプの皮膚閉鎖装置もまた本発明に一致するものであり、またそのような装置もしくはその使用も本発明の範囲内にあると考えられる。
筐体16には、ブレード組み立て体44に最も近い四角形の第1開口18の辺縁に一体成形されるか、または取り付けられた、逆U字型のクリップ43(図8)が設けられている。クリップ43は固定金具中央部36の3辺を囲んでおり、以下詳しく開示するようにブレード組み立て体が嵌合した時に、筐体16が長軸方向に移動するのを防いでいる。注目すべきは、クリップ43の開口は、病変切除後に患者の皮膚から基礎組み立て体12を取り除く時、閉鎖した固定金具30を、その中央部36と第1開口18の近接辺との間に隙間を残して筐体から脱出できるように、第1開口18に重ねて配置されていることである。様々な大きさの病変の切除および切除部位の皮膚の閉鎖に対応するために、各種サイズの切除器および皮膚閉鎖装置を提供できることに注目されたい。
筐体16内にはまた、楔またはハンマー48と50の間に固定された外科用のスチール製ブレード46を含む、ブレード組み立て体44が配されている。ハンマー48,50は、ブレード組み立て体44の固定金具嵌合部であり、曲面または平面である表面52と54に設けられており、筐体16の長軸55に対し傾斜している。以下詳しく説明するように、切除器10が動作している間、ハンマー48,50、およびブレード46は、表面52,54が滑動可能な形で脚32,34と嵌合し、脚32,34を一緒に動かすことによって、固定金具および皮膚を閉鎖すると同時に、ブレード46によって皮膚から病変を切除する。注目すべきは、ブレード46の鋭利辺が表面52,54に近接して配されていること、ならびに皮膚からの病変の削ぎ取りが、脚32,34の軸55に沿った対向部分が、表面52,54によって互いに近接距離まで圧迫されることによって起こることである。さらに、上記クリップ43がブレード46より十分下に配されており、クリップはブレードの移動を妨害しないことにも注目すべきである。
ブレード組み立て体44は、ハンマー48,50、およびブレード46が取り付けられるブロック56も含む。ブロック56には、垂直に延びるポスト58と側方に延びる穴60(図3〜7)が設けられている。基礎組み立て体12には、切除器10が作動する前に、穴60の中に入り、穴64を貫いて筐体16内に延びる、取り外し可能な細長い安全ピン62も備えられている。
圧縮バネ66が筐体16の内側に設けられており、筐体に対して固定された一端を有している;もう一方の端はブロック56に当接する。かくしてバネ66は、ブレード組み立て体44をその待機位置から軸55に沿って固定金具30に向けて圧迫する。安全ピン62を装着することによって、ブレード組み立て体44は、圧縮バネ66の力に抗してその待機位置に保持され、偶発的に作動または始動することはない。安全ピン62を装着することで、ブレード組み立て体44が、筐体16内を軸55に沿って滑り動くことはない。基礎組み立て体12には、筐体16の側壁を貫通して延び、そしてヘッド70を有するプランジャー68も設けられており、安全ピン62を取り外した後でこれを押し下げるとブレード組み立て体44が始動される。
プランジャー68には、ブレード組み立て体が待機位置にあるとき、部分的にポスト58を取り囲んでいる、J型の掛け金端またはフック72が備えられており、フック72の自由端は、軸55に対し垂直方向に延び、ポストに当接する。プランジャーヘッド70を押し下げると、プランジャー80は側方に移動し、ポスト58はもはやフック72内に捕捉されなくなり、そして安全ピン62が取り外されるやいなやバネ66はブレード組み立て体44を押し、病変および固定金具30に向けて、軸55に沿って移動させる。
次に切除器10の操作について、図1〜7を順番に参照しながら説明する。基礎組み立て体12の本体16を、切除対象となる病変Lが開口18によって縁取られるように患者の皮膚Sに押し当ててから、安全ピン62が取り外される。図2を参照すると、鉗子組み立て体14のプランジャー28がバネに抗して押し下げられ、ピンセット24は筐体16内部に延びて広げられる。ピンセット24の自由端は、その把持能力をさらに高めるために鋸状にしてもよく、それが病変を獲得または把捉し、また図3を参照すると、プランジャーは開放されている。バネ26の作用を受けて、ピンセット24は少なくとも部分的に円筒形本体22の内部に引き込まれ、開口18を通して病変を上向きに引っ張る。本体16の透明な側面には平行線74,76が彫り込まれまたは印刷されており、ブレード46は線74,76を含む平面に在って、同平面内を移動する;かくしてこれらの線は、ブレードが切除することになる病変の皮膚上の位置を定めることになる。
本体16は透明であることから、医師または看護士は最初に線74および76を本体側方から見てそれらが重なるようにし、さらに、図8に最もよく示されているように、必要に応じて鉗子組み立て体14を用いて、不規則な形をしていることもある病変Lの辺縁Pを重なった線の上の位置まで引っ張り上げてあげて病変を調整することによって、病変の位置を所望の高さにすることができる。このように位置取りすれば、病変は、ブレード組み立て体作動後に、病変辺縁Pの外側で皮膚を切断するブレード46に近接して配置されることになる。鉗子組み立て体14調整時には、その本体22を基礎組み立て体筐体16に対して移動することができ、またはそのプランジャー28をさらに上方向に引き上げて、ピンセット24を本体22の中にさらに引き込むこともできる。または、上記のように、ブレード組み立て体44を始動させる前に、病変を通常のピンセットまたは鉗子を用いて手動的に捕捉し、適当に配置することもできる。さらに別の態様では、ブレードを始動させる前に、病変を皮膚フック(図示せず)で捕捉し、適当に配置することができる。
病変をひとたび筐体16内の所望の位置に配置したら、プランジャーヘッド70を押し下げてブレード組み立て体44を始動させる。プランジャーフック72の自由端が滑動してブロックポスト58を解除すると、直ちにブレード組み立て体44は軸55に沿って素早く移動する。ブレード46はピンセット24の自由端の下および病変辺縁Pの外側の皮膚を通過し、皮膚から病変を削ぎ取ると同時に、固定金具30は切除部位の下方の位置で皮膚を閉鎖する。固定金具30が閉じる間、ハンマー48および50の表面52と54は、滑動して脚32,34に嵌合してそれらを閉鎖し、ピン42は、患者の皮膚を貫いて突出し、固定金具を所定の場所に保持し、それが閉鎖後に再接合した皮膚から抜け落ちるのを防ぐ。切除と閉鎖が同時に行われている間、切除の対向側にある皮膚の切断縁は固定金具の脚32と34の間に捕捉されて上向きにそらされ、望ましい、楕円形の閉鎖を生ずる。さらに、これら切断皮膚縁では、単に上皮だけでなく真皮が当接することになるため、より強靱な皮膚の部分を一緒に修復することができ、切除部位の治癒時間を短縮することができる。
図5および6を参照すると、ハンマー48,50の、対向する平行な2つの平坦面は、固定金具30の中央部36がそれらの間にぴったり嵌り込み、固定金具の末端棘38と40が噛み合ったときに固定金具が四角形をした第1開口18の辺縁よりも小さい四角形となるように、間隔が空けられている。ブレード組み立て体44が軸55に沿って、その全距離を移動すると、病変は皮膚から完全に切除され、固定金具30は完全に閉鎖される。そうした後、基礎組み立て体12は、閉鎖した固定金具を第1開口18を通り抜けさせて、患者の皮膚から取り外すことができる。次に、まだ切除病変を把持している鉗子組み立て体14を、筐体16の開口20から引き抜くことができる。図7では、鉗子組み立て体14は、切除された病変がピンセット24の末端の間に捕捉され状態で、基礎組み立て体12から完全に分離して引き抜かれて描かれている。切除された病変は、次に廃棄されるか、または適当であれば生検または他の分析のために検査室に送られる。
おおよそ4日後には、切除創傷は固定金具30を取り出すことができるほどに治癒すると予想される。固定金具30は、それを、おそらくはその中央部で切断し、その脚32,34を皮膚から剥がし、それらからピン42を引き出すことによって取り外すことができるだろう。
次に図9〜21を参照すると、本発明の第2実施態様である、動物実験において原型とされて上首尾に使用された、切除器100が描かれている。
切除器100は、第1当接ブロック102および第2当接ブロック104を含む。前記当接ブロックの間にブレード組み立て体106が配される。ガイド棒108が、第1当接ブロック102内に設けられた貫通孔110の中に固定されており、且つ第2当接ブロック104の貫通孔112の中を滑動可能に延びている。第1および第2当接ブロック102および104は、たとえばナイロンのようなポリマー材料から作ることができる。
ブレード組み立て体106は、ブロック部114およびブレード116を含む。ブロック部114は当接ブロック102,104と同様の材料から作られており、またブレード116は、第1実施態様の切除器10のブレード46と同様に、手術用の鋼または適当なプラスチック材料製である。ブレード116は、接合子120によってか、またはその他適当な手段によってブロック部114に取り付けられている。ガイド棒108は、ブレード組み立て体ブロック部114に設けられた貫通孔118を通り滑動可能に延びる。
切除器100の基礎部品およびそれと関連する皮膚閉鎖装置を図10に示す。2成分固定金具122は、相互嵌合式である雄型の半分体124および雌型の半分体126を含む。雄型固定金具半分体124は、一対の平行な棒部分128を含み、雌型固定金具半分体126は、一対の、同様の間隔をあけた平行な筒部分130を含む。棒部分128はそれぞれ、延長部132および尖った嵌合部134を含む。筒部分130はそれぞれ、延長部136および嵌合部138を含む。後に詳述するように、雄型固定金具半分体の中実の嵌合部134はそれぞれ、固定金具の閉鎖の際に、雌型固定金具半分体124の対応する中空の嵌合部138に対して滑動してしまりばめにより嵌合する。固定金具の半分体124と126とが離れているか、または完全には交接していない時、固定金具122はその開放状態にあり、また固定金具の半分体124と126とが完全に嵌合している時、固定金具122はその閉鎖状態にある。嵌合部134と138とがしまりばめされることで、固定金具122は、病変切除後も、閉鎖状態に確実にとどまる。
雄型固定金具半分体124の棒部分128同士の間には、細長の脚140が延び、棒部分に固定されており、また雌型固定金具半分体の筒部分130同士の間には、細長の脚142が延び、筒部分に固定されている。切除器100にはめ込むか、または固定金具122が閉じられた時、脚140と142は平行となり、棒および筒部分128,130の縦軸方向と垂直な方向に延びる。脚140および142のそれぞれには複数の尖ったピン144が設けられており、それらは図1〜8に示す第1実施態様の切除器10のピン42に対応している。ピン144は、嵌合部134,136の縦軸方向に延び、そして固定金具122が閉鎖した場合、雄型および雌型固定金具半分体のピンはずれて並び、脚にそって互い違いとなり、一方の固定金具半分体のピンの尖端が、もう一方の固定金具半体の脚に近接するようになる。注目すべきことは、固定金具122が図15に示すように閉鎖した場合、雄型固定金具半分体124の嵌合部134は雌型固定金具半分体126の嵌合部138を超えて延び、雌型固定金具半分体の筒状の延長部136の中に入る。固定金具122が閉鎖した場合の平行脚140と142の間の距離は、雄型固定半分体の嵌合部138の、その脚142に対する長さによって制限され、すなわち嵌合部136の端部が脚140に当接し、それによって固定金具脚の間の距離を最短にする。
再度図9を参照すると、病変Lを皮膚Sから切除する前に、雄型および雌型の固定金具半分体124,126それぞれの延長部132,136を、それぞれ第1および第2当接ブロック102,104の穴146,148が収めることが見て取れる。すなわち、穴146は、雄型固定金具半分体124の延長部132を収め、この雄型固定金具半分体は、第1当接ブロックの接触面と脚140が当接するまで第1当接ブロック102の中に滑り込む。同様に、雌型固定金具半分体126の延長部136は、第2当接ブロック104に設けられた穴148に滑動的に収められ、第2当接ブロックの接触面と脚142が当接する。
図9および16は、脚140と142が離れた開放状態にある固定金具122が装着された、切除器100を示す。このように構成されて、切除器100は患者の皮膚の上に置かれる。切除される病変Lの辺縁Pは、固定金具の脚140と142の間に縁取りされると同時に、雄型固定金具半分体124の平行な嵌合部134の間でも縁取られる。この場合もまた、様々な大きさの病変の切除と切除部位の閉鎖に対応できるように、各種サイズの切除器および固定金具を提供できることが注目される。切除器100操作中は、第1当接ブロック102は皮膚に対し不動に保持され、第2当接ブロック104およびブレード組み立て体106は、第1当接ブロック102に対しガイド棒108に沿って動かされる。
切除器100により切り取られる病変Lは、通常のピンセットまたは鉗子(図示せず)を手段として皮膚Sから引きはがすことができる。または、病変は、皮膚用フック(図示せず)を用いて捕捉し、皮膚から引きはがすこともできる。病変Lは切除器100を通して、固定金具の脚と雄型固定金具半分体の嵌合部との間で引っ張られて、その辺縁Pが、ブレード116が画定し、反対側には固定金具122が配置されている面の側方に位置するようになる。これによって、病変の一部ではなくその全体が、ブレード116によって確実に切除され、また固定金具は、近接する脚140と142の間で、辺縁Pの外側の皮膚だけを挟み集めることで、切除部位の下部で皮膚を確実に閉鎖する。上記のように、固定金具の尖ったピンは皮膚を貫き、治癒する間、固定金具を患者の所定位置に保持する。切除部位は、固定金具122によって楕円形に閉じられ、また閉じられた固定金具によって単に上皮だけでなく、皮膚の真皮も当接させられ、保持されることで、治癒時間が短縮される。
図16〜20を参照すると、切除器100およびその固定金具半分体の動きの順序が連続的に示されている。ブレード116によって皮膚が切除される前は、平面ブレード116が第2当接ブロック104の平面150の上に重なっており、それゆえにブレード組み立て体106が、ガイド棒108に沿って第2当接ブロック104に対し移動するまで、患者の皮膚との切断的嵌合を始められないことが見て取れる(図16〜18)。
図17は、第2当接ブロック104とブレード組み立て体106が、ガイド棒108に沿って第1当接ブロック102に向かって一緒に動き、雄型および雌型固定金具半分体124,126の嵌合部134,138が、部分的に嵌合しているところを示す。このように、固定金具122が、ブレード116による切断より前に閉じ始めることが見て取れる。
図18は、第2当接ブロック104およびブレード組み立て体106が、ガイド棒108に沿って第1当接ブロック102に向かって一緒にさらに動くことで、固定金具122が完全に閉鎖し、当接ブロック102と104が互いに最接近することを示す。注目すべきは、病変の切除および切除部位の閉鎖が実質的に同時に行われた第1実施態様の切除器10とは異なり、切除器100はブレード116がいかなる形でも切断を行う前に、固定金具122を完全に閉鎖することである。病変は、あらかじめ普通のピンセットまたは鉗子を用いて患者の皮膚の残り部分から外側に向かって引き離され、次にその辺縁Pが固定金具傍の、平面ブレード116が画定する平面の上になるように所定位置に保持される。ピン144は、皮膚を貫通して、病変をブレード116が画定する平面の上になるように支持する;しかし病変は、切除後の取り扱いが容易になるようにピンセットまたは鉗子で把捉したままでよい。
図19を参照すると、ブレード組み立て体106が、第2当接ブロック104に対し、ガイド棒108に沿って第1当接ブロック102に向かって移動することにより、ブレード116が閉鎖した固定金具の上に押しやられ、患者の皮膚を、好ましくは病変の辺縁の外側で通過することが見て取れる。ここでは、ブレード116が移動すると、それが第1当接ブロック102に形つくられた陥凹152に受容されることが見て取れる。
図20を参照すると、切除器100が、病変が完全に切除され、恐らくはピンセットまたは鉗子によって切除部位から取り除かれた位置で描かれている。この位置では、第1当接ブロック102とブレード組み立て体ブロック部114の相対する両面は当接し、ブレード組み立て体106がさらに異動してガイド棒108に沿って第2当接ブロック104から遠ざかるのを防ぐ。
最後に、図21を参照すると、ブレード組み立て体106はガイド棒108に沿って逆向きに滑動し、第2当接ブロック104に対し初期位置に戻り、第2当接ブロック104とブレード組み立て体106はまとめて保持される。第1当接ブロック102は、第2当接ブロック104とブレード組み立て体106から遠ざけられ、そこからガイド棒108が引き抜かれる。固定金具122の延長部132が第1当接ブロック102の穴146から引き抜かれる。固定金具122は、当然皮膚Sに対し静止したままである。次に固定金具122の延長部136が第2当接ブロック104の穴148から引き抜かれて、切除器は患者から完全に取り外される。次に固定金具122の延長部を切り詰めて固定金具の大きさを小さくしてもよい。上記のように固定金具122は、切除部位が治癒する間、約4日間その場所に留まると考えられ、その後、嵌合部134と136の間のしまりばめに打ち勝って固定金具半分体を引き離すことができる。または、固定金具をいずれかの通常の手段によって切断し、患者からその断片を取り除いてもよい。
次に図22〜27を参照すると、本発明の第3実施態様である、細長い第1および第2半分体202と204から形成され、各半分体がそれぞれハンドル部206,208および顎部210,212を有する切除器200が示されている。第1および第2半分体202と204は、リベット214により回転可能なように一つに接合され、通常のプライヤーまたはバリカンに類似する基本構造を形成する。第1および2半分体202と204には中央空洞216が形作られており、その中にバレル218が配される。バレル218は、側面が閉鎖され、両端が開放している一般的な平行六面体の形をしている。バレル218の対向面に設けられた穴には、リベット214が貫通して延び、バレル218を切除器200の他の部分に固定している。バレル218の開放端からは、第1および第2可撓性アーム222と224を含む、一体型のピンセットまたは鉗子が延びる。アーム222と224は、ピンセットの付着端226で一緒に固定される。付着端226には、ネック230を介して相互に分離または接触する短いロッド228が固定されている。ロッド228は、リベット214の長軸に対し平行な方向に延びる。
ネック230は、細長いバネ鋼帯234の中央に設けられたスロット232を貫通して延び、バネ鋼帯の対向端236は第1および第2切除器半分体202,204に軸回転的に取り付けられている。バネ鋼帯は、その中心部において可塑的に変形し、ロッド228と鋼帯234のスロット232の対向辺側の部分との嵌合を介して、一体型ピンセットまたは鉗子220を保持し、その縦方向の動きを制御する。
ピンセット220の第1および第2アーム222,224には可塑的に変形する部位238が設けられており、この部位は、ピンセット220が矢印252に示す縦方向に動かされると、第1および第2アーム222,224の対向する自由端240を互いに接近させる。下記さらに詳述するように、一体型ピンセットまたは鉗子220の自由端240の閉鎖運動が、切除する病変を捕捉し、そしてピンセット220の矢印252に示す縦方向への移動が、切除する病変を皮膚から引き離す。
顎部210および212それぞれには、対向するブレードまたは切断縁242が設けられており、それらは顎が閉じると接近し、顎部が完全に閉鎖すると互いに当接する。このようにして、切除される病変Lの辺縁Pの外側にある皮膚はブレード242の間に挟み込まれて、皮膚の残りの部分から切り離される。ブレード242、顎部210と212、半分体202と204は、または実際には切除器200全体は、外科用のステンレス鋼で作ることができる。
顎部210および212の自由端近くには、平面244を有する対向する固定金具嵌合部が配され、これらの平坦面には、本発明の皮膚閉鎖装置の別の実施態様である固定金具250を構成する、分離型の第1および第2固定金具半分体246と248がそれぞれ取り付けられている。固定金具半分体246および248が分離しているか、または少なくとも完全には嵌合していない場合、固定金具250は開放状態にある。第1および第2固定金具半分体246および248、すなわち固定金具250は、固定金具半分体を互いに噛み合わせる切除器220の操作を通して閉じられる。固定金具半分体がこの完全に嵌合した状態になると、固定金具は閉鎖状態となる。
次に、切除器200の操作を、図24〜47を参照しながら説明する。図24に示す第1状態では、一体型ピンセットまたは鉗子の自由端240が、皮膚から切除する病変Lを捕捉し、病変を、ハンドル部206と208が互いにわずかに近づくと、その間に挟む。
図25に示す、続く第2状態では、ハンドル部206および208はさらに接近して、バネ鋼帯234を撓ませ、その中心部を矢印252の方向に動かして、ピンセット220を同方向に押しやる。ピンセット220の矢印252方向への上向きの動きによって、第1および第2アーム222と224の変形可能部はバレル218の開口と滑り嵌めし、第1および第2アーム222と224の自由端を互いに接近させ、病変Lを皮膚Sから引き離しながら挟み込む。ピンセットの自由端240、そしてその間にある病変Lが、部分210と212が形作る顎の中に移動し、病変の辺縁Pがブレード242を通過すると、以下さらに開示する様式で固定金具半分体246と248が辺縁P外側の皮膚と嵌合し、また相互にも嵌合する。
図26に示す、続く第3状態では、ハンドル部206と208はさらに近づけられおり、またピンセットは矢印252の方向にさらに移動している。この状態において、固定金具250は完全に閉じ、ブレード242は互いに当接して嵌合させられ、病変Lを病変辺縁Pの下において皮膚Sから切り離す。固定金具250は、ブレード242が皮膚Sと実際に嵌合する前に、完全な閉鎖状態となってもよいが、あるいはまた、固定金具の閉鎖および病変Lの切除は実質的に同時に起こってもよい。
図27に示す、続く第4状態では、切除器200は、切除した病変Lをピンセットの自由端240の間に捕捉したままの状態で外され、固定金具250が切除部位より下で皮膚Sを閉鎖することで、切除部位の対向辺に位置する真皮同士が当接して、上記のような楕円形の閉鎖創傷が形成される。固定金具半分体246と248を、切除器顎部自由端にある、固定金具が嵌合する部分の各平面244に保持する接着材は、バネ鋼帯232によって互いに遠ざけられるハンドル部206,208をわずかに開放することで剥がれ、切除器200は固定金具250を残して自由に取り外すことができるようになる。ハンドル部206,208をさらに十分開放すると、ピンセット220は矢印252と反対方向に動き、その自由端240を開放し、切除した病変Lを解放することができる。
次に図28〜31を参照すると、本発明の装置の第4実施態様の切除器300が、一連の操作状態の順番に示されている。切除器300は、切除器200と同様に、通常のプライヤーまたはバリカンに似た基本構造を有しており、従ってこれらの切除器の実施態様には、共通の皮膚閉鎖装置を用いることができる。
切除器300は、それぞれがハンドル部306,308および顎部310,312を有する細長い第1および第2半分体302および304を有しており、半分体302および304はピン314によって軸回転的に互いに接合されている。切除器200のように一体型ピンセットまたは鉗子を設ける代わりに、切除器300には例示したような分離型の、既知のピンセットまたは鉗子320が用いられる。ピンセット320は、ハンドル部306と308を接近させて皮膚閉鎖装置または固定金具を閉鎖して病変Lを切除する前に、病変Lを捕捉し、患者の皮膚Sから引っ張るのに用いられる。または、病変は、皮膚用フック(図示せず)を用いて捕捉、引っ張ってもよい。このような違いを除けば、切除器300の構造および操作は、実質的に切除器200と同一である。
例示のピンセット320は、付着端326で接合する第1および第2アーム322と324を有する。顎部310,312の端を皮膚Sに押し当て、その間に病変Lをかるく挟み、ピンセットの自由端は病変Lを捕捉し、次に病変は患者の皮膚Sから引き離されて切除器300の顎の中に引き入れられるが、ここで自由端は鋸歯状にすることができる。ひとたび捕捉された病変が顎部310と312の中で病変の辺縁Pがブレード342の上にくるまで引き入れられると、図29に示すように、ハンドル部306と308はさらに締め付けられて、固定金具250を構成する固定金具半分体246と248が、病変Lの外辺縁外側の皮膚と嵌合し、また相互にも嵌合するようになる。
図30では、固定金具250は皮膚Sの上で完全に閉じており、ブレード342は、上記のように、病変辺縁Pの外側で皮膚Sから病変Lを切り離す。上記のように固定金具250は、ブレード342が皮膚と実質的に嵌合する前に完全閉鎖状態になってもよいが、あるいはまた、固定金具の閉鎖と病変Lの切除は実質的に同時に起こってもよい。次にピンセット320によって保持された病変は、切除部位から取り除かれる。図31では、切除器300の顎が広げられ、固定金具半分体246,248を顎の固定金具嵌合部位の平面344に保持していた接着材が引き剥がされている。こうしてできた楕円形の切除創傷は、切除器200を用いた時に生ずるものと実質的に同じであり、対向する切除部位の真皮が固定金具250によって当接され、接触した状態に保持される。
次に図32および33を参照すると、上記の切除器200と300で使用できる固定金具250の第1および第2実施態様である、固定金具250aおよび250bがそれぞれ示されている。固定金具250aと250bの同一要素は共通の参照番号で特定され、一方、固定金具250aと250bの対応する要素は、共通の数字部分と固定金具250aまたは250bの各実施態様に対応するアルファベット文字(aまたはb)を持つ英数字によって特定される。固定金具250の各実施態様は、図ではそれぞれ切除器200,300の顎部210,310および212,312の平面244,344に付着した形で例示されている、固定金具半分体246および248を含む。当業者は、固定金具半分体と顎の平面との間の関係が逆であってもよいことを理解するだろう。固定金具半分体246,248は、外科用ステンレス鋼または適当なプラスチック材料から作ることができる。
各固定金具半分体246には、脚362と364の間を延びる細長い平坦な中央部360が設けられている。平坦な中央部360の外側平面と顎部210,310の当接平面244,344との間には、上記のように、後で患者から切除器を取り外す間に引き剥がされる、適当な、取り外し可能な接着材366が提供される。
同様に、各固定金具半分体248には、脚372と374の間を延びる、細長い、平坦な中央部370が設けられており、各固定金具半分体248は、対応する顎の平面244,344に、接着材366によって取り外し可能なように接着されている。
尖ったピン368が平坦な中央部360,370の内側平面から延びており、固定金具250が閉じると、一方の固定金具半分体のピン368の終端はもう一方の固定金具半分体の相対する内面に当接する。さらに、固定金具250が閉じると、これらのピンは、ピンがどちらの固定金具半分から延びているかに基づいて、固定金具の長さに沿って互い違いとなる。加えて、各固定金具半分体246,248は、その中央部360,370の中心に対し実質的に対称であることから、固定金具半分体は、平面244,344上に、互いに180°離れた2方向のいずれにも方向付けすることができる;すなわち、固定金具半分体246の脚362および364、または固定金具半分体248の脚372および374の位置を、切除器に対して互いに入れ替えてもよい。
図32を参照すると、脚362aと364aの端には、固定金具250aが閉じた時に、脚372aと374aの端に設けられた棘378と噛み合う棘376が設けられており、噛み合った棘が固定金具250aを閉鎖状態に保持する。棘376と378の噛み合いは、それらが互いに滑り過ぎ、各噛み合ったペアの内の少なくとも一方が弾力的に撓んで掛かり合って起こる。
図33を参照すると、脚362bと364bは実質的に筒状であり、それらは固定金具250b閉鎖時には、脚372bと374bと入れ子式に嵌合し、その中にしまりばめされて、その閉鎖状態を維持する。脚362b、364bおよび372b、374bの嵌合面は平滑であってもよく、その滑りしまりばめの様子は、切除器100(図15参照)の第2実施態様の固定金具の棒部分128と筒部分130に関する上記説明に実質同じであってもよい。
固定金具半分体246b,248bはプラスチックから作ることができ、それらは別実施態様では図33に示すように、その脚372b,374bにリブ380を設けることもでき、これらリブは平滑壁を持った中空脚362b,364bに押し込まれると圧縮され、リブ380の圧縮が入れ子になった脚の間に堅固なしまりばめを提供する。図33に示すように、中空脚362bおよび364bの内面には、脚372b,374bが押し込まれた時に、その中にリブ380を収める陥凹382を設けることもでき、リブ380と陥凹382の相互の嵌合によって、固定金具250bはその閉鎖状態を保持する。
図34a〜34dは、本発明の第5実施態様に従って組み立てられた装置410の断面図を概略的に描いている。装置410は、組織を切除し、組織の切除によって生じた創傷を閉鎖するのに用いることができる。図34a〜34dは、装置410が皮膚414から病変412を切除するところを概略的に描いている。
装置410は、筐体418を含む。開口420は筐体418を貫き、垂直に延びている。装置410は、切断部材422および締め付ける部材424も含む。少なくとも1つの動作器426が、筐体418に対して動くことができ、切断部材422を動かし、閉鎖部材424を閉じる。図34a〜34dには、閉鎖部材424を閉じるための、動作器426と共同する随意の第2動作器が破線428で描かれている。
皮膚414から病変412を取り除くために、筐体418は皮膚414に対して、病変412が開口420の真下に位置するように置かれる。図34aに示すように、病変412は、皮膚用フック432または病変を把捉するのに適した他の装置を用いて、筐体418の開口420を通して引っ張られる。病変412が開口420を通し引っ張られると、病変412に近接する皮膚414はぴんと張った状態になる。
次に、図34bに示すように、装置410の動作器426は筐体418に対して移動する。動作器426の移動により、閉鎖部材424は閉じ始める。閉鎖部材424が閉じ始めると、閉鎖部材の爪(図示せず)がぴんと張られた皮膚414を貫通し、閉鎖部材424は病変412に近接する皮膚を締め付け始める。
図34cに示すように、動作器426が筐体418に対してさらに移動することで、切断部材422が皮膚414から病変412を切除し始める。図34dに示すように、皮膚414から病変412が完全に取り除かれると、動作器426がさらに移動して閉鎖部材424を閉じ、病変412の切除によって生じる創傷を閉鎖する。または、閉鎖部材424は、切断部材422が皮膚414から病変412を完全に取り除く前に閉じてもよい。次の、図35〜48を参照する記載は、本発明の第5実施態様に従って組み立てられた2つの装置を説明するものである。
図35は、本発明の第5実施態様に従って組み立てられた第1の例示的装置510の斜視図である。図36は、装置510の分解斜視図であり、また図37は装置510の断面図である。装置510は、基板部514および上板部516を有する筐体512を含む。
筐体512の基板部514は、下面および上面,それぞれ520および522、を含む。図37に最もよく示されているように、空所536が上向きに、基板部514の下面520の中に延びている。空所536は、全体としては楕円形で、上面538で終わる(図37)。楕円形の開口540は、基板部514を貫通して空所536の中に延びる。
図36に最もよく示されているように、第1陥凹544は下向きに、基板部514の上面522の中に延びる。以下詳述するように、第1陥凹544は、装置510の駆動体640を収める。第1陥凹544は、全体としては平面の底面546を含む。
第1陥凹544は、側方の対向側面558,560を有する狭い区画を含む。コーナー562および564は、好ましくは等しい半径を有し、側方の対向側面558,560と、第1陥凹544のより広い区画との間の移行部を形成する。以下論じるように、コーナー562,564の位置は、病変を切除するタイミングおよび病変に近接する皮膚を締め付けるタイミングを決定する。
図36に示すように、第1陥凹544の別の区画が側方の対向側面582,584の間に配される。楕円形の開口540を含む突出部586が上向きに、側面582,584の間の位置で陥凹544の中に延びている。2つの細長いスロット588,590は、突出部586の縦長の対向端で第1陥凹544と空所536とを接続している。
二つの軸回転ピン穴592,594、ならびに第2陥凹600は、第1陥凹544の底面546の中に延びている。軸回転ピン穴592,594は、第1陥凹544のスロット590内および湾曲端面596に配される。第2陥凹600は、第1陥凹544の中央を貫通して縦方向に延びる。軸方向に延びる二つのリブ602は、第1陥凹544の湾曲端面596近くの第2陥凹600内に延びる。リブ602は、第2陥凹600の中に3つの細長いスロットを形作る。
基板部514はまた4つの接合子穴604も含む。四つの接合子穴604は、基板部514の下面と上面,520と522の間に延びている。
筐体512の上板部516も、下面610(図37)および上面612(図36)を含む。楕円形開口621は、筐体512の上板部516を貫通して延びている。楕円形開口621は、下面と上面610,612の間を延びており、基板部514の楕円形開口540に対応する位置を占めている。上板部516の上面612は、楕円形開口621に近接する部分について面取りされている。
四つの接合子穴622および2つの軸回転ピン穴624,626もまた上板部516を貫通して、下面および上面610,612の間を延びる。四つの接合子穴622は、それぞれ筐体512の基板部514の接合子穴604と関係しており、対応する位置を占めている。各接合子穴622は、上に向かって上板部516の上面612の上に延びる環状の突起628の中に配される。二つの軸回転ピン穴624,626はそれぞれ、筐体512の基板部514の軸回転ピン穴592,594と連合しており、対応する位置を占めている。
二つの縦長スロット632,634は、上板部516を貫通して延びる。スロット634は、スロット632の長さおよび幅の約4倍の長さおよび幅を持つ。
装置510はまた駆動体640も含む。図36は、駆動体640の斜面図を描いており、また図38〜41は筐体512の基板部514の第1陥凹に配された駆動体の平面図を描く。図38〜41では、駆動体640がはっきり見えるように、基板部514の突出部586を、楕円形開口540を含め示していない。
駆動体640は、駆動体に一体丁番が形成できるような十分な可撓性を有するプラスチック材料から射出成形される。例示のプラスチック材料としては、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエステルまたはその他適当なポリマーが挙げられる。駆動体640はヨーク部642および駆動部644を含む。駆動体640のヨーク部642は、縦方向に間隔を開けて配置された、第1および第2端部,それぞれ650および652、ならびに、横方向に間隔を開けて配置された第1および第2側部,それぞれ654および656、を含み、これらは集まって中央開口658を囲んでいる。
図38に示すように、駆動体640のヨーク部642の第1および第2側部654と656は、第1および第2端部650と652に接続する。第2端部652は、一体丁番の付いた第1および第2側部654および656にそれぞれ接続される、第1および第2軸回転駆動部680および682を含む。図38に示すように、軸回転ピン穴692は、第1軸回転駆動部680を貫いて延び、また軸回転ピン穴708は第2軸回転駆動部682を貫通して延びる。
駆動体640のヨーク部642は、基部および先端部嵌合部材714および716も含む。基部嵌合部材714は、第1端部650から中央開口658の中に延びる。基部嵌合部材714は、陥凹端部734を含む(図37)。先端部嵌合部材716は、第1および第2軸回転駆動部680と682の間に置かれる。先端部嵌合部材716も、陥凹端部770を含む(図37)。
駆動体640の駆動部644は、中央開口658をはさんでヨーク部642の第1端部650の対向側に縦長に配される。駆動部644はブレード支持部778、ならびに第1および第2折りたたみ脚、それぞれ782および784、を含む。
ブレード支持部778は、ブレード支持部778から上に向いて延びる環状の突起790を含む(図38)。方形の突起(図示せず)は、ブレード支持部778から下向きに延び、基板部514の第2陥凹600がこれを収める。
第1および第2折りたたみ脚782と784は、ブレード支持部778の側方対向辺に配される。第1および第2折りたたみ脚782と784は、ブレード支持部778とヨーク部642の第1端部650との間を延びている。第1折りたたみ脚782は、第1および第2脚部、、796および798を含む。一体丁番が、第1および第2脚部796と798を互いに連結し、またブレード支持部778およびヨーク部642の第1端部650に連結している。第2折りたたみ脚784は、第1および第2脚部、それぞれ810および812、を含む。一体丁番が、第1および第2脚部810と812を互いに連結し、またブレード支持部778およびヨーク部642の第1端部650に連結している。
再度図36を参照すると、装置510は切断部材またはブレード830も含む。ブレード830は、駆動体640の駆動部644のブレード支持部778から上向きに延びる環状突起790を収められる大きさを持つ、開口836を含む。ブレード830はまた鋭利辺838も含む。ブレード830は、外科用鋼から作られる。本発明の一つの実施態様では、ブレード830は440ステンレス鋼から作られる。
装置510はまた、動作器ハンドル844も含む。動作器ハンドル844は、プラスチックから成形される。開口846は、動作器ハンドル844を貫通して延び、駆動体640の駆動部644のブレード支持部778から上向きに延びる環状突起790、および環状突起790に動作器ハンドル844を固定する接合子848を収める。
装置510を組み立てるには、駆動体640を、駆動体のヨーク部642の中央開口658が基板部の突出部586を収めるように、筐体512の基板部514の第1陥凹544に入れる。駆動体640が筐体512の基板部514に配されると、基部および先端部嵌合部材714および716は、基板部514のスロット588および590を貫いて、基板部514の下面520の空所536(図37)の中に、僅かに延びる。
次にブレード830を、環状突起790がブレードの開口836を通り延びるように駆動体640の駆動部644の上に置く。第1陥凹544の第1部550の側面558および560は、ブレードが環状突起790の回りを基板部514に対して回転するのを防ぐ。
筐体512の上板部516は、筐体の基板部514の上に重ねて置かれる。上板部516のスロット634は、駆動体640の駆動部644のブレード支持部778の環状突起790を収める。上板部516のスロット632は、先端部嵌合部材716の一部を収める。上板部516が基板部514に対して適当に配置されると、上板部516の軸回転ピン穴624,626、接合子穴622ならびに楕円形開口621は、それぞれ、基板部514の軸回転ピン穴592,594、接合子穴604ならびに楕円形開口540に対応する位置を占める。また、駆動体640のヨーク部の第2端部652の第1および第2駆動部680,682の軸回転ピン穴692および708は、基板部514の軸回転ピン穴592および594、ならびに上板部516の軸回転ピン穴624,626と一列に並ぶ。
次に4つの接合子854(図35)が上板部516の接合子穴622および基板部514の接合子穴604を貫いて差し込まれ、基板部に対し上板部を保持する。第1軸回転ピン856は、上板部516の軸回転ピン穴624、ヨーク部642の第2端部652の第1軸回転駆動部680の軸回転ピン穴692、および筐体512の基板部514の軸回転ピン穴592を貫通して差し込まれる。第2軸回転ピン858は、上板部516の軸回転ピン穴626、ヨーク部642の第2端部652の第2軸回転駆動部682の軸回転ピン穴708、および筐体512の基板部514の軸回転ピン穴594を貫通して差し込まれる。
動作器ハンドル844の開口846は、駆動体640の駆動部644のブレード支持部778の環状突起790と一列に並ぶ。動作器ハンドル844は環状突起の上に押しつけられ、接合子848が開口846に差し込まれて動作器ハンドルを突起に固定する。動作器ハンドル844が環状突起790の上に置かれると、環状突起790はスロット634の第1端部に配される。
装置510が組み立て終わったら、クリップ870が装置に取り付けられるように装置510をひっくり返す。例示のクリップは図49〜63に描かれており、また本明細書の中で後述される。図37のクリップ870は第1および第2保持部、それぞれ872および874、を含み、それらは一緒になって圧迫されると組織を締め付ける。
装置510にクリップ870を取り付けるには、クリップ870を基板部514の下面520の中に延びる空所536の中に配置する。クリップ870の第1保持部872は基部嵌合部材714の陥凹端部734に置かれ、クリップ870の第2保持部874は、先端部嵌合部材716の陥凹端部770に置かれる。
装置510を用いて病変または組織のその他部位を除去するためには、クリップ870が取り付けられた組み立て済みの装置510の筐体512の基板部514の下面520を、楕円形開口540および621が取り除く組織部分の上に重なるようにして、患者の組織に押し当てる。筐体512の楕円形開口540と621から、皮膚用フックまたは患者の組織を把捉するためのその他装置を挿入して、組織部分を引っかける。組織部分をクリップ870および筐体512の楕円形開口540,621を介して引っ張り、組織をぴんと張る。
スロット634を通して動作器ハンドル844を楕円形開口621方向に押すと、装置510が作動する。図38に示すように、動作器ハンドル844が楕円形開口621に向かって移動し始めると、第1および第2折りたたみ脚782,784は、基板部514の第1陥凹544の側面558,560に押しつけられる。その結果、第1および第2折りたたみ脚782,784の折りたたみが妨げられ、動作器ハンドル844の動きによって駆動体640のヨーク部644がクリップ870を閉じ始めることにより、クリップの爪が組織を貫通し、クリップが組織を締め付け始める。駆動体640のヨーク部642の第1および第2駆動部680,682は回転して、先端部嵌合部材716を、基部嵌合部材714の移動と等しいだけ移動させて、クリップ870を閉じ始める。図39は、クリップ870が閉じ始めた状態の装置510を描いている。
コーナー562,564の位置を調節することで、ブレード830が組織を切断し、クリップ870が組織を締め付けるタイミングを調整することができる。図38において距離Xで描かれている側面558,560の縦方向の長さは、駆動部644の第1および第2折りたたみ脚782,784を折りたたみ始めるタイミングを調整する。かくして、距離Xを調節することによって、装置510がブレード830で組織を切断し、クリップ870が組織を締め付けるタイミングを調節することができる。例えば、距離Xを大きくすると、駆動体640のヨーク部642は駆動部644がブレード830を動かし組織を切断する前に、クリップ870を閉じるだろう。
図39に示すように、駆動体640の駆動部644の第1および第2折りたたみ脚782,784が動いて、コーナー562および564を越えて側面558,560との接触から離れると、第1および第2折りたたみ脚782,784の折りたたみが始まる。第1および第2折りたたみ脚782,784の折りたたみが始まると、ブレード支持部778は第1端部650に向かって動き始める。ブレード支持部778が第1端部650に向かって移動している間に、ブレード830は上板部516の楕円形開口621を貫いて延びている組織を切断し、前記組織を、基板部514の楕円形開口540を貫いて延びる組織から切除する。
楕円形開口540内に延びる組織は、クリップ870の第1および第2保持部872,874の間に締め付けられたままである。図40に示すように、駆動体640の駆動部644のブレード支持部778が駆動体のヨーク部642の第1端部650に接触した後に、スロットを通り楕円形開口621に向かう動作器ハンドル844の更なる移動によって、基部嵌合部材714の楕円形開口540中心に向かう移動、およびこれと同じだけの先端部嵌合部材716の楕円形開口540の中心に向かう移動が起こる。動作器ハンドル844がスロット634を通り楕円形開口621に向かって移動するにつれて、基部および先端部嵌合部材714,716は一緒に動き続ける。基部および先端部嵌合部材714,716が互いに接近すると、クリップ870の第1および第2保持部872,874は、図41に示す位置に一緒に押し込まれる。動作器ハンドル844がスロット634の端に到達すると、クリップ870は組織の切除によって生じた創傷を完全に閉鎖する。
クリップ870が創傷を完全に閉鎖した後、動作器ハンドル844は、スロット634を通り楕円形開口621から遠ざかる方向に動かされる。動作器ハンドル844の楕円形開口621から遠ざかる移動は、基部および先端部嵌合部材714,716同士を遠ざけ、クリップ870を解放する。動作器ハンドル844を手動で動かす代わりに、別実施態様の一つとして、装置510を変更し、駆動体640のヨーク部642の第1端部650を基板部514に対し付勢して、クリップ870を基部および先端部嵌合部材714,716から取り外すための付勢部材またはバネ(図示せず)を含むようにしてもよい。例えば、付勢部材は、駆動体640と一体となった部分でもよい。
好ましくは、装置510の全ての部分は、ブレード830およびクリップ870を除いて、プラスチック材料から成形される。好ましい実施態様では、装置510は使用後に廃棄される単回使用装置である一方、クリップ870は皮膚に付着したまま創傷を閉じ続ける。
図42は本発明の第5実施態様に従って組み立てられた第2の例示装置の斜視図である。図43は装置1010の分解斜視図であり、図44は装置1010の断面図である。
装置1010は基板部1014および上板部1016を有する筐体1012を含む。筐体1012の基板部1014は、下面1020(図44)および上面1022(図43)を含む。空所1034(図44)は、上向きに基板部1014の下面1020の中を延びている。空所1034は、上面1036で終端となる。楕円形開口1038は、基板部1014を貫通し、空所1034の上面1036を貫き延びている。
図43を参照すると、第1陥凹1044は下向きに基板部1014の上面1022内に延びている。第1陥凹1044は、全体としては平らな底面1046を含む。楕円形開口1038を有する突起部1056が、第1陥凹1044の底面1046から上向き延びている。図44に示すように、細長いスロット1066,1074が突起部1056の対向側部に配され、第1陥凹1044を空所1034と接続している。
第1陥凹1044は、側方の対向側面1058,1060を有する狭い区画を含む。図45に示すように、コーナー1062,1064は、等しい半径を有することが好ましく、側方の対向側面1058,1060と、第1陥凹1044のより幅広の区画との移行部を形成している。以下に論ずるように、コーナー1062,1064の位置は、病変を切断し、病変に近接する皮膚を締め付けるタイミングを決定する。
第1陥凹1044はまた、アーチ形の側面1068,1070を含む、全体としては楕円形の区画も含む。アーチ形の側面1068,1070は、突起部1056の側方対向辺に配されている。
第2陥凹1080は、第1陥凹1044の底面1046の中を下向きに延びている。第2陥凹1080は、第1陥凹1044の中心を通り、縦方向に延びている。
基板部1014はまた、4つの接合子穴1082も含む。四つの接合子穴1082は、基板部1014の下面および上面1020,1022の間を延びている。
筐体1012の上板部1016もまた下面1088(図44)および上面1090を含む。陥凹1102は、上板部1016の上面1090の中に延びている。陥凹1102は平らな底面1104を有している。楕円形の開口1116は、筐体1012の上板部1016を貫通して延びている。楕円形開口1116は、陥凹1102の底面1104と上板部1016の下面1020との間を延びている。楕円形開口1116は、基板部1014の楕円形開口1038に対応する位置を占めている。
四つの接合子穴1118は、上板部1116を貫き、下面および上面1020,1022の間を延びている。四つの接合子穴1118はそれぞれ筐体1012の基板部1014の接合子穴1082と連合しており、且つ対応する位置を占めている。
二つの、軸方向に細長いスロット1120,1122が上板部1016を貫き延びている。スロット1120,1122は、上板部1016の中心線に沿って、上板部の縦方向の対向端から延びる。
装置1010は、駆動体1130も含む。図45〜48は、筐体1012の基板部1014の駆動体1130の平面図を描いている。図45〜48では駆動体1130を見やすくするために、楕円形開口1038を含む基板部1014の突起部1056が示されていない。
駆動体1130は、プラスチック材料を射出成形して作られ、ヨーク部1132および切断部1134を含む。駆動体1130のヨーク部1132は、対向する第1および第2端部、それぞれ1140および1142、ならびに対向する第1および第2折りたたみ脚、それぞれ1144および1146、を含む。中央開口1148が、それぞれ第1および第2端部1140,1142と第1および第2折りたたみ脚1144,1146の間を延びている。
図45に示すように、第1および第2折りたたみ脚1144,1146は、第1および第2端部1140,1142に接続している。第1折りたたみ脚1144は、第1および第2脚部、それぞれ1162および1164、を含む。一体丁番が、第1および第2脚部1162,1164を互いに連結し、また第1および第2端部1140,1142に接続している。第2折りたたみ脚1146もまた、第1および第2脚部、それぞれ1176および1178、を含む。一体丁番が第1および第2脚部1176,1178を互いに連結し、また第1および第2端部1140,1142に連結している。
駆動体1130のヨーク部1132はまた基部および先端部嵌合部材、それぞれ1208および1210、も含む。基部嵌合部材1208は、第1端部1140から外側へ向かって縦方向に、中央開口1148内に延びている。先端部嵌合部材は、陥凹した端部1218を含む(図44)。先端部嵌合部材1210もまた、中央開口1148内に縦方向に延びている。先端嵌合部材は、陥凹した端部1230を含む(図44)。
駆動体1130の切断部1134は、ヨーク部1132の第1端部1140に対し中央開口1148と対向する側に縦長に配されている。図43に示すように、切断部1134は、ブレード支持部1238、ならびに第1および第2折りたたみ脚、それぞれ1240および1242、を含む。円形開口1260は、ブレード支持部1238を貫き延びている。長方形の突出がブレード支持部1238から下向きに延び、基板部1014の第2陥凹1080に収められている。
第1および第2折りたたみ脚1240,1242は、ブレード支持部1238と締め付け部1232の第1端部1040の間を、縦方向に延びている。第1折りたたみ脚1240は、第1および第2脚部、それぞれ1266および1268、を含む。一体丁番が、第1および第2脚部1266,1268を互いに連結し、またブレード支持部1238および第12端部1140に連結している。第2折りたたみ脚1242もまた、第1および第2脚部、それぞれ1278および1280、を含む。一体丁番が、第1および第2脚部1278,1280を一緒に連結し、またブレード支持部1238および第1端部1140に連結している。
図43に示すように、装置1010は、切断部材もしくはブレード1290も含む。ブレード1290は、開口1296および鋭利辺1298を含む。ブレード1290は、外科用鋼から作られている。本発明の一つの実施態様では、ブレードは440ステンレス鋼から作られている。
装置1010は、第1および第2動作器ハンドル、それぞれ1304および1306、も含む。動作器ハンドル1304,1306はプラスチックから成形されている。開口1308が、動作器ハンドル1304を貫いて縦に延びている。同様に、開口1310も動作器ハンドル1306を貫き、縦に延びている。
装置1010はまた、6つの接合子1314および2つの盲ナット1316を含む。図43に例示されている接合子1314は、付属ワッシャー1318を有するネジである。あるいはまた、装置1010の各種構造において、留め金様の形状を組み入れてもよい。六つの接合子1314は、4つの筐体接合子と2つの動作器接合子からなる。二つの盲ナット1316はそれぞれ、環状突起1320および平らな基部1322を有している。盲ナット1316の平らな基部1322は、筐体1012の基板部1014の第2陥凹1080に収まる大きさに作られている。
装置1010を組み立てるには、盲ナット1316の一つの環状突起1320を駆動体1130のブレード支持部1238の開口1260の中に差し込み、環状突起がブレード支持部の上面から上向きに突き出すようにする。もう一方の盲ナット1316の環状突起1320を第2端部1142の開口1202に差し込み、環状突起を第2端部の上面から上向きに突き出すようにする。次に駆動体1130を筐体1012の基板部1014の第1陥凹1044に配して、駆動体のヨーク部1132の中央開口1148の中に、楕円形開口1038を含む基板部の突起部1056が入るようにする。第1陥凹1044に駆動体1130を入れると、盲ナット1316の突起1322およびブレード支持部1238の長方形の突出、第1端部1140、ならびに第2端部1142は、基板部1014の第2陥凹の中に収まる。第2陥凹1080は、基板部1014に対して動く際に、駆動体1130を案内する働きをする。
駆動体1130を筐体1012の基板部1014に配すると、基部および先端部嵌合部材1208,1210は、基板部1014のスロット1062,1074を貫き、基板部の空所1034の中に僅かに延びる。駆動体1130は、図45に示すように、第1陥凹104の中で、駆動体1130の切断部1134の第1および第2折りたたみ脚が第1陥凹1044の第1部分1048の第1および第2側面1058,1060と嵌合するように位置づけられる。
次にブレード1290が、ブレード支持部の開口を貫いて延びる盲ナット1316の環状突起1320がブレードの開口1296も貫いて延びるように、駆動体1130の切断部1134のブレード支持部1238に重ねて置かれる。ブレード1290もまた基板部1014の第1陥凹1044内に収められる。第1陥凹の第1部分1048の第1および第2側面1058,1060は、ブレード1290が環状突起1320の回りを、基板部1014に対し回転するのを防ぐ。
筐体1012の上板部1016は、筐体の基板部1014に重ねて置かれる。上板部1016のスロット1120は、ブレード1290の開口1296を貫いて延びる盲ナット1316の環状突起1320を収める。スロット1122は、駆動体1130のヨーク部1132の第2端部1142を貫いて延びる盲ナット1316の環状突起1320を収める。上板部1016が基板部1014に対し適切な位置をとると、上板部1016の接合子穴1118および楕円形開口1116は、基板部1014の接合子穴1082および楕円形開口1038と一致する位置を占めるようになる。
次に4つの接合子1314を上板部1016の接合子穴1118および基板部1014の接合子穴を貫くように刺し込み、上板部を基板部に対し固定する。動作器ハンドル1304の開口1308は、ブレード1290の開口1296を貫いて延びる盲ナット1316の環状突起1320と一列に並び、これを収める。接合子1314の一つは、動作器ハンドル1304を盲ナット1316に固定する。動作器ハンドル1306の開口1310は、第2端部1142の開口1202を貫いて延びる盲ナット1316の環状突起1320と一列に並び、これを収める。接合子1314の一つは、動作器ハンドル1306を盲ナット1316に固定する。
装置1010の組み立てが完了したら、装置1010をひっくり返し、クリップ1326が装置に取り付けられるようにする。例示のクリップは図49〜63に描かれており、本明細書中で後述する。図43のクリップ1326は、対向する第1および第2保持部、それぞれ1228および1230、を含み、これらは一緒になって圧迫されると組織を締め付ける。
クリップ1326を装置1010に取り付けるには、クリップ1326を基板部1014の下面1020内に延びている空所1034の中に入れる。クリップ1326の第1保持部1328は、基部嵌合部材1208の陥凹端の上に支持され、また第2保持部1330は、先端部嵌合部材1210の陥凹端の上に支持される。
装置1010を用いて病変または組織のその他部分を取り除くには、クリップ1326を取り付けた組み立て済みの装置1010の基板部1014の下面1020を、患者の組織に押し当てる。皮膚用フックまたは患者組織を把捉するためのその他装置を、筐体1012の楕円形開口1038,1116に挿入し、組織を把捉する。皮膚用フックは、クリップ1326および筐体1012の楕円形開口1038,1116を通して組織を引っ張る。楕円形開口1038,1116を通し引っ張られると、組織はピンと張った状態になる。
第1および第2動作器ハンドル1304,1306が同時に押されて、駆動体1130を動作させる。第1および第2動作器ハンドル1304,1306が互いに接近すると、図45に描かれているように、第1陥凹1044の第1部分1048の側面1058,1060が、駆動体1130の切断部1134の第1および第2折りたたみ脚1240,1242の折りたたみを妨げる。その結果、基部および先端部嵌合部材1208,1210が互いに接近し、クリップ1326を閉じ始める。クリップ1326が閉じ始めると、クリップ1326の爪はピンと張った組織を貫通し、クリップは組織を締め付け始める。図46は、クリップ1326が一部閉じた状態の装置1010を描いている。
コーナー1062,1064の位置を調節することで、ブレード1290で組織を切断し、クリップ1326で組織を締め付けるタイミングを調整することができる。図45で距離Yとして描かれている側面1058,1060の縦方向の長さは、駆動体1130の切断部1134の第1および第2折りたたみ脚1240,1242が折りたたまれ始めるタイミングを調整する。このように、この距離Yを調節することによって、ブレード1290で組織を切断し、クリップ1326で組織を締め付けるタイミングを調節することができる。例えば距離Yを大きくすると、駆動体1130のヨーク部1132は、切断部1134がブレード1290を動かして組織を切断する前に、クリップ1326を閉じるだろう。
図46に示すように、駆動体1130の切断部1134の第1および第2折りたたみ脚1240,1242の一体丁番が、縦方向にコーナー1062,1064を超えて延びると、折りたたみ脚1240,1242は折りたたまれ始める。動作ハンドル1304がスロット1120を通って楕円形開口1116に向かってさらに動くと、駆動体1130の切断部1134の折りたたみ脚1240,1242は、図47に描いた位置で折りたたまれ、ブレード支持部1238が動いて駆動体1130のヨーク部1132の第1端部1140と接触するようになる。ブレード支持部1238が第1端部1140に向かって動いている間に、ブレード1290は筐体1012の上板部1016の楕円形開口1116を貫き延びている組織を切断する。
筐体1012の基板部1014の楕円形開口1038を貫き延びている組織は、クリップ1326の第1および第2保持部1328,1330の間に締め付けられたままである。駆動体1130の切断部1134のブレード支持部1238が駆動体のヨーク部1132の第1端部1140に接触した後、動作器ハンドル1304,1306が互いに、また楕円形開口1116に向かって更に移動することにより、基部嵌合部材1208および先端部嵌合部材1210のそれぞれが、楕円形開口1116の中心に向かって移動する。基部および先端部嵌合部材1208,1210は一緒に動き続け、動作器ハンドル1304,1306が互いに接近することにより、クリップ1326の第1および第2保持部を一緒に圧迫する。第1および第2動作器ハンドル1304,1306がそれぞれスロット1120および1122の端部に達すると、クリップ1326の第1および第2保持部1328,1330は、組織切除によって生じた創傷を完全に閉鎖する。図48は、クリップが閉鎖状態になった駆動体1130およびクリップ1326を描いている。
クリップ1326が創傷を完全に閉鎖した後、動作器ハンドル1304,1306を互いに離すことにより、基部および先端部嵌合部材1208,1210を引き離し、クリップ1326を解放する。動作ハンドル1304,1306を手動で動かして引き離す代わりに、別の実施態様の一つとして、装置1010を変更し、クリップ1326を解放する方向に駆動体1130のヨーク部1132の第1端部1140を付勢するような付勢部材またはバネを含むようにしてもよい。例えば、付勢部材は駆動体1130の一体部分を形成してもよい。
好ましくは、装置1010の全ての部分は、ブレード1290およびクリップ1326を除いて、プラスチックから成形される。好ましい実施態様では、装置1010は使用後に廃棄される単回使用装置である一方、クリップ1326は皮膚に付着したまま創傷を閉じ続ける。装置1010は、様々な大きさの病変を取り除くために、各種のサイズであってもよい。複数のサイズの装置1010が利用できる場合は、医師が目的とする病変を取り除くのに用いる装置の適正なサイズを決定できるようにするための、テンプレートを供給することもできる。
図49は、閉鎖部材またはクリップ1502の第1例示実施態様である。図49のクリップ1052は、図35および42の装置510,1010と一緒に用いることができる。クリップ1502は、ステンレス鋼、チタンまたはその他生体適合性金属から打ち抜きするのが好ましい。
クリップ1502は、平面本体部1504を含む。クリップ1502の本体部1504は、第1および第2保持部、それぞれ1506および1508、ならびに第1および第2変形可能部、それぞれ1512および1514、を含む。第1保持部1506は、対向する第1および第2端、それぞれ1516および1518、を含む。同様に、第2保持部1508は、対向する第1および第2端、それぞれ1522および1524、を含む。
第1変形可能部1512は、第1保持部1506の第1端1516と第2保持部1508の第1端1522とを接続する。第1変形可能部1512は、3つの変形ゾーン1528を含む。各変形ゾーン1528は、第1変形可能部の薄くなった部分からできている。各変形ゾーン1528は、クリップ1502の本体部1504の平面内、すなわち図49の平面内で測定した時、クリップ本体部の平面に対し垂直方向、すなわち図49の向こう側に向かって測定した時の第1変形可能部1512の材料の厚みより薄い幅を有している。
第2変形可能部1514は、第1保持部1506の第2端1518と第2保持部1508の第2端1524とを接続する。第2変形可能部1512もまた、3つの変形ゾーン1530を含む。第2変形可能部1514の各変形ゾーン1530は、クリップ1502の本体部1504の平面で測定した時、クリップ本体部の平面に対し垂直方向に測定した時の第2変形可能部1514の材料の厚みより薄い幅を有している。
長円形または楕円形開口1532が、第1および第2保持部1506,1508、ならびに第1および第2変形可能部1512,1514の間に形成される。爪の第1セット1534が第1保持部材1506から外向きに、開口1532の中に延びている。爪の第2セット1536が第2保持部材1508から外向きに、開口1532の中に延びている。爪の第1および第2セット1534,1536は、組織を貫くのに適しており、すなわち、図49に一つの爪について1540で表したように、各爪の先端は尖っている。
クリップ1502は、図49で示すような開放状態と、閉鎖状態とをとる。図41および図48は、閉鎖状態にある、クリップ1502に似たクリップ870,1326を描いている。開放状態にあるときは、クリップ1502の開口1532は組織を収めるのに適している。閉鎖状態にあるときは、クリップ1502の第1および第2保持部1506,1508が一緒に動いて組織を締め付け、創傷を閉鎖する。クリップ1502が閉鎖状態にあるとき、クリップを組織に保持するために、第1セットおよび第2セットの爪1534,1536は、開口1532が収めている組織を貫通する。
クリップ1502の本体部1504は、開放状態および閉鎖状態のいずれでも平面であってよい。本体部1504は、開放状態と閉鎖状態の間を移行する間もまた平面であってよい。当業者は、クリップ1502の構成は、例えばクリップ1502の爪を本体部1504の平面の外に置くことなどによって、非平面に変更できることを理解しなければならない。図39および40は、開放状態と閉鎖状態の間を移行している間における、クリップ1502に似たクリップ870を描いている。同様に、図46および47は、開放状態と閉鎖状態の間を移行している間における、クリップ1502に近いクリップ1326を描いている。開放状態と閉鎖状態の間を移行している間に、クリップ1502の変形可能部1512,1514の変形ゾーン1528,1530は、本体部1504の平面内を動くことができるように変形する。
図50はクリップ1502aの第2例示実施態様を描いている。図50のクリップ1502aは、図49のクリップ1502に類似しており、従って図49を参照して説明した構造と同一または類似している図50の構造では、添え字「a」を加えた同一の参照番号が用いられている。
図50のクリップ1502aは、爪の第1セットおよび第2セット1534a,1536aを除いて図49のクリップ1502と同一である。図50では、爪の第1セットおよび第2セット1534a,1536aは、図49の爪の第1および第2セット1534,1536に比べ、爪の数が少ない。また、図50では、爪の第1セットおよび第2セットはそれぞれ、勾配面1544を含む。勾配面1544は爪の第1セットおよび第2セット1534a,1536aの各爪の先端1540aを鋭利にしている。
図51は、クリップ1502bの第3例示実施態様を描いている。図51のクリップ1502bは、図49のクリップ1502に類似しており、そのため図49を参照しながら説明した構造と同一または類似している図51の構造には、添え字「b」を加えた同一の参照番号が用いられている。
図51のクリップ1502bは、爪の第1セットおよび第2セット1534b,1536b、ならびにロッキング装置1548を含むことを除いて、図49のクリップ1502と同一である。図51では、爪の第1セットおよび第2セット1534a,1536aは、図49の爪の第1および第2セット1534,1536に比べ爪の数が少ない。また図51では、クリップ1502bはクリップを閉鎖状態に固定するためのロッキング装置1548を含んでいる。
第1および第2変形可能部1512b,1514bのそれぞれに1つのロッキング装置が付随している。各ロッキング装置1548は、第1および第2鋸歯状部材、それぞれ1550および1552、を含む。クリップ1502bが閉鎖状態に移行すると、ロッキング装置1548の第1および第2鋸歯状部材1550,1552は噛み合って、クリップを閉鎖状態に固定する。
図52は、クリップ1602の第4例示実施態様を描いている。クリップ1602は、第1および第2保持部、それぞれ1606および1608、ならびに第1および第2変形可能部、それぞれ1612および1614、を有する、平面本体部1604を含む。第1および第2保持部1612,1614は、第1および第2保持部を閉鎖装置上に合体できるようにするための、ドッキング機能構造1622を含む。
クリップ1602の開口1624は、第1および第2保持部1606,1608ならびに第1および第2変形可能部1612,1614から形成されている。図52は、第1保持部1612から開口1624内に内向きに延びる単一の爪1626、ならびに第2保持部1614から開口1624内に内向きに延びる単一の爪1628を有する、クリップ1602を描いている。使用前、爪1626,1628は曲げられ、平坦本体部1604に対し約20〜90°の範囲の角度で延びる。
クリップ1602の第1変形可能部1612は、外向きに延びる単一爪1634、および4カ所の変形ゾーン1636を含むが、図52にはこれらの変形ゾーンの内の2カ所だけに印が付けられている。同様にクリップ1602の第2変形可能部1614は、外向きに延びる単一爪1638および4カ所の変形ゾーン1640を含むが、図52ではこの変形ゾーンのうちの2カ所だけに印が付けられている。クリップ1602の各変形ゾーン1636,1640は、本体部1604の平面内で測定したとき、クリップの本体の平面に対し垂直方向で測定したときの本体の材料の厚みより狭い幅を有するため、開放状態から閉鎖状態に移行する間、クリップを平面に保つことができる。
図53は、クリップ1602aの第5の例示実施態様を描いている。図53のクリップ1602aは図51のクリップ1602に類似しており、そのため図52を参照しながら説明した構造と同一または類似している図53の構造には、添え字「a」を加えた同一の参照番号が用いられている。
図53のクリップ1602aは、内向きに延びる爪の数以外は図52のクリップ1602と同一である。図53は、第1保持部1606aから開口1624a内に内向きに延びる2つの爪1626a、および第2保持部1608aから開口内に内向きに延びる3つの爪1628aを有する、クリップ1602aを描く。使用前、爪1626a,1628aは曲げられ、平面本体部1604aに対し約20〜90°の角度で延びる。
図54は、クリップ1702の第6実施態様を描いている。クリップ1702は、第1および第2保持部、それぞれ1706および1708、ならびに第1および第2変形可能部、それぞれ1712および1714、を含む、平面本体部1704を含む。
クリップ1706の第1および第2変形可能部1712,1714は、変形ゾーン1720を含む。第1および第2保持部1706および1708は、拡張ゾーン1722を含む。変形ゾーン1720および拡張ゾーン1722により、クリップ1702の本体部1704は開放状態から閉鎖状態に移行する間平面な状態を保つことができる。
クリップ1702の開口1726は、第1および第2保持部1706,1708の間、ならびに第1および第2変形可能部1712,1714の間に配される。クリップ1702の第1保持部1706は、開口1726内に内向きに延びる爪1734の第1セット、および開口から外向きに延びる爪1730の第2セットを含む。同様に、クリップ1702の第2保持部1708は、開口1726内に内向きに延びる爪1734の第1セット、および開口から外向きに延びる爪1736の第2セットを含む。クリップ1720の爪1728、1730、1734および1736の全ては、開口1726の中心に対し放射状に延びている。使用前、爪1728、1730、1734および1736は曲げられ、平面本体1704に対し約20〜90°の角度の範囲で延びる。
図55はクリップ1702aの第7の例示実施態様を描いている。図55のクリップ1702aは図54のクリップ1702に類似しており、そのため図54を参照しながら説明した構造と同一または類似している図55の構造には、添え字「a」を加えた同一の参照番号が用いられている。
図55のクリップ1702aは、クリップ1702aの爪1728a、1730a、1734aおよび1736aが、開口1726aに対し放射状ではなく、互いに対して平行に延びることを除いて、図54のクリップ1702と同一である。ここでも、使用前に爪1728a、1730a、1734aおよび1736aは曲げられ、平面本体1704aに対し約20〜90°の角度の範囲で延びる。
図56のクリップ1802は、平らな端部1808を有する爪1804を含む。図57のクリップ1812は、丸く突出した変形可能部1814,1816を持つ、骨の形をしている。図58のクリップ1822は卵形である。図58のクリップ1822の各変形可能部1824,1826は、変形ゾーン1828を一カ所だけ含む。図59のクリップ1832は長円形であり、図58の爪1822に類似しているが、各変形可能部1836,1838に変形ゾーンを一カ所のみ含む。使用前、図56〜59のクリップの爪、それぞれ1802、1812、1822および1832、は曲げられ、平面本体部に対し約20〜90°の範囲の角度で延びる。
図60のクリップ1902は、第1および第2保持部、それぞれ1906および1908、ならびに第1および第2変形可能部、それぞれ1910および1912、を有する、平面本体部1904を含む。爪の第1セット1914が、第1保持部1906から外向きに伸びている。爪の第2セット1916が第2保持部1908から外向きに延びている。変形可能部1910,1912のそれぞれからは単一の爪1920が延びている。クリップ1902を使用する前に、爪1914,1916,1920は曲げられ、クリップ1902の平面本体部に対し約20〜90°の角度の範囲で延びる。使用前、爪1914,1916は曲げられ、平面本体部1904に対し90°の角度で延びる。
図61のクリップ2002は、第1および第2保持部、それぞれ2006および2008、ならびに第1および第2変形可能部、それぞれ2010および2012、を有する、平面本体部2004を含む。第1および第2保持部2006,2008は、第1および第2保持部を閉鎖装置上に合体できるようにするドッキング機能構造2016を含む。爪の第1セット2020は、第1保持部2006から外向きに、垂直方向に延びている。爪の第2セット2022は、第2保持部2008から外向きに、垂直方向に延びている。
図62は、第1および第2保持部、それぞれ2106および2108、ならびに第1および第2変形可能部、それぞれ2110および2108、を有する平面本体部2104を含む、クリップ2002を描いている。第1および第2保持部2106,2108は、第1および第2保持部を閉鎖装置上に合体できるようにするドッキング機能構造2116を含む。爪の第1セット2120は、第1保持部2106から外向きに、垂直方向に延びている。爪の第2セット2122は、第2保持部2108から外向きに、垂直方向に延びている。
図62のクリップ2102はまた2つのロッキング装置2126も含む。各ロッキング装置2126は棘2128および関係する受容部2130を含む。クリップ2102が閉鎖状態に移行すると、各ロッキング装置2126の棘2128は、関係する受容部2130を貫通し、関係受容部内に固定される。
図63は、クリップ1502cの第15例示実施態様である。図63のクリップ1502cは、図49のクリップ1502に類似しており、そのため図49を参照しながら説明した構造と同一または類似している図63の構造には、添え字「c」を加えた同一の参照番号が用いられている。
図63のクリップ1502cの本体部1504cの第1および第2変形可能部、それぞれ1512cおよび1514c、は、組織からクリップ1502cを放出するために、一定期間後に分解するポリマー材料から作られている。本発明の好ましい実施態様では、第1および第2変形可能部1512c,1514cは、高濃度、好ましくは10〜20パーセントのデンプンを有するアセチルから作られる。デンプンは湿気を吸収して分解し、その結果クリップ1502cは放出される。クリップ1502cは、約1〜2週間で放出されることが好ましい。
本発明を、例示の構造および方法を有するものとして説明してきたが、本発明は、本開示の精神および範囲内においてさらに変更できる。それゆえに本出願は、その一般的原理を用いる発明のあらゆる変形、使用または適合を包含することを意図している。さらに本出願は、本発明の関わる従来技術において既知または習慣的な実施の範囲内であって、且つ付属の特許請求の範囲内に収まるような本発明からの逸脱も包含することを意図している。
Claims (45)
- 組織を切除し、且つ前記組織の切除によって生じた創傷を閉じるための装置であって、
切除する組織をその中に露出させる開口を画定する構造体、
前記組織を切除するための切断部材、
前記創傷を閉じるための閉鎖部材、および
前記構造体と連合する動作可能な駆動部材、を含み、前記駆動部材は、前記開口に露出している組織を切除するために前記切断部材を前記開口に対して動かすように、且つ前記閉鎖部材によって前記創傷を閉じるように、動作可能であることを特徴とする、装置。 - 前記駆動部材が、前記切断部材を前記開口を画定する構造体に対して動かし、且つ前記開口を画定する構造体に近接する部位で、前記創傷を前記閉鎖部材によって閉鎖することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記駆動部材が第1および第2部分を含み、前記駆動部材の第1部分が前記切断部材を支持し、前記駆動部材の第2部分が、前記閉鎖部材を開放状態から閉鎖状態に移行させ、前記閉鎖状態において前記閉鎖部材が前記創傷を閉じることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記駆動部材の第2部分が第1および第2嵌合部材を含み、前記第1および第2嵌合部材が、前記開口の対向辺に配されており、前記駆動部材の動作中に、互いに接近して、前記閉鎖部材を前記開放状態から前記閉鎖状態に移行させることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
- 前記第1および第2嵌合部材が、前記閉鎖部材を開口に対し支持するための部分、および前記閉鎖部材を前記開放状態から前記閉鎖状態へ移行させるための部分、を含むことを特徴とする、請求項4に記載の装置。
- 前記駆動部材の第2部分の前記第2嵌合部材が、前記第1嵌合部材の動きに応答し、前記第1嵌合部材の動きと逆方向に動くことを特徴とする、請求項4に記載の装置。
- 前記駆動部材の第2部分の端壁が前記第2嵌合部材を支持し、前記端壁が、前記第1嵌合部材の動きと逆方向に前記第2嵌合部材を動かすための、連合する軸回転点の回りを軸回転する軸回転部を含むことを特徴とする、請求項6に記載の装置。
- 折りたたみ脚が前記第1および第2嵌合部材に取り付けられており、前記第1嵌合部材の動きが、前記折りたたみ脚を介して伝えられることにより、前記第2嵌合部材を前記第1嵌合部材の移動と逆方向に動かすことを特徴とする、請求項6に記載の装置。
- 前記駆動部材の第1部分が、開口に露出している組織以外の組織を切断することを前記構造体が防ぐように、前記切断部材を前記開口を画定している構造体に対して動かすことを特徴とする、請求項3に記載の装置。
- 前記駆動部材の第1部分が前記切断部材を支持するための支持部を含み、折りたたみ脚が前記駆動部材の第1部分の支持部を前記駆動部材の第2部分に接続し、前記折りたたみ脚が折りたたまれると、前記支持部が動いて前記駆動部材の第2部分と嵌合するようになることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
- 前記支持部が前記駆動部材の第2部分に嵌合し、前記駆動部材の第2部分と嵌合した後の前記支持部の更なる動きによって、前記駆動部材の第2部分が前記閉鎖部材を前記開放状態から前記閉鎖状態に移行させることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
- 前記駆動部材が、前記開口内に露出している組織のみが切断されるように、前記切断部材を前記開口を画定する構造体に対して動かすことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記駆動部材が第1および第2部分を含み、前記駆動部材の第1部分が前記切断部材を支持し、且つ前記駆動部材の第2部分が、前記閉鎖部材を開放状態から前記閉鎖部材が創傷を閉じる閉鎖状態に移行させ、前記駆動部材の第2部分が前記開口を画定する構造体を取り囲んでいることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記駆動部材が第1および第2部分を含み、前記駆動部材の第1部分が前記切断部材を支持し、且つ前記駆動部材の第2部分が、前記閉鎖部材を開放状態から前記閉鎖部材が創傷を閉じる閉鎖状態に移行させ、前記駆動部材の第1部分が構造体の陥凹の側面に嵌合する折りたたみ脚を含み、前記駆動部材が動作すると、前記折りたたみ脚が折りたたまれる前で、且つ、前記駆動部材の第1部分が前記切断部材を動かして、開口を通り引っ張られている組織を切除する前に、前記駆動部材の第2部分が、前記閉鎖部材を前記閉鎖状態に向けて移行させ始めることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記駆動部材が前記切断部材を支持し、前記駆動部材が、前記開口内に露出した組織を前記切断部材が切除する前に、前記閉鎖部材を閉鎖状態に向かって移行させ始めることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 単一の動作器ハンドルが前記駆動部材に取り付けられており、前記駆動部材が、前記開口を画定する構造体に対する前記単一の動作器ハンドルの動きに応答して動作することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 第1および第2動作ハンドルが前記駆動部材に取り付けられており、前記駆動部材が、前記第1および第2動作器ハンドルの互いの接近に応答して動作することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記閉鎖部材が平面本体部を含み、前記本体部が第1および第2保持部ならびに前記第1および第2保持部を接続する変形可能部を含み、前記閉鎖部材が、前記変形可能部が前記第1および第2保持部の互いの間に間隔を空ける開放状態、ならびに前記変形可能部が弾力的に変形して前記第1および第2保持部を一つにまとめることにより創傷を閉じる閉鎖状態、とをとり、前記閉鎖部材の前記本体部が、前記開放状態および前記閉鎖状態の両方において平面であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記閉鎖部材が爪の第1および第2セットをさらに含み、前記爪の第1セットは前記第1保持部の外側に延び、且つ前記爪の第2セットは前記第2保持部の外側に延び、前記閉鎖部材が前記閉鎖状態にある時、前記爪の第1および第2セットは、創傷に近接する組織に嵌合し、前記閉鎖部材の前記本体部を前記組織に対し固定することを特徴とする、請求項18に記載の装置。
- 前記爪の第1および第2セットが、前記閉鎖部材の前記本体部の平面内に配されていることを特徴とする、請求項19に記載の装置。
- 組織を切除し、且つ前記組織の切除によって生じた創傷を閉じる方法であって、
構造体の内部に形成された開口の中へ切除する組織を露出させる段階、
駆動部材の一部を第1距離動かし、閉鎖部材を前記開口に露出している組織に嵌合させる段階、
前記開口に露出している組織を切除するために、前記駆動部材を、前記第1距離を超えて第2距離動かすことにより、切断部材を前記開口に対して動かす段階、および
前記閉鎖部材で前記創傷を閉じるために、前記駆動部材を、前記第2距離を超えて第3距離動かす段階、からなる方法。 - 前記駆動部材を動かす各段階が、
前記駆動部材に連合する単一の動作器ハンドルを嵌合する段階、
および
前記単一の動作器ハンドルを前記構造体に対して動かす段階、を含むことを特徴とする、請求項21に記載の方法。 - 前記駆動部材を動かす各段階が、
前記開口の第1側に配された前記駆動部材の一部に連合する第1動作器ハンドルを嵌合する段階、
前記開口の第2側に配された前記駆動部材の一部と連合する第2動作器ハンドルを嵌合する段階、および
前記第1および第2動作器ハンドルを一緒に動かす段階、を含むことを特徴とする、請求項21に記載の方法。 - 組織を切除し、且つ前記組織の切除によって生じた創傷を閉じる方法であって、
構造体の内部に形成された開口の中に切除する組織を露出させる段階、
前記開口に露出している組織を締め付けるために、駆動部材の一部を第1距離動かすことにことにより、閉鎖部材を閉鎖状態に移行させる段階、
前記開口に露出している組織を切除するために、前記駆動部材を、前記第1距離を超えて第2距離動かすことにより、切断部材を前記開口に対して動かす段階、を含むことを特徴とする方法。 - 前記駆動部材を動かす各段階が、
前記駆動部材に連合する単一の動作器ハンドルを嵌合する段階、
および
前記単一の動作器ハンドルを前記構造体に対して動かす段階、を含むことを特徴とする、請求項24に記載の方法。 - 前記駆動部材を動かす各段階が、
前記開口の第1側に配された駆動部材の一部に連合する第1動作器ハンドルを嵌合する段階、
前記開口の第2側に配された駆動部材の一部と連合する第2動作器ハンドルを嵌合する段階、および
前記第1および第2動作器ハンドルを一緒に動かす段階、を含むことを特徴とする、請求項24に記載の方法。 - 組織を切除するための切除器であって、
切除する組織をその中に露出させる開口を画定する構造体、
前記組織を切除するための切断部材、
前記構造体と連合する動作可能な駆動部材であって、前記駆動部材は、前記開口に露出している組織を切断するために、前記切断部材を前記開口に対して動かすように動作可能であることを特徴とする、駆動部材、および
前記駆動部材と連合する動作器ハンドルであって、前記動作器ハンドルの前記構造体に対する動きが前記駆動部材を動作させることを特徴とする、動作器ハンドル、を含む切除器。 - 前記駆動部材が、前記開口内に露出している組織だけが切断されるように、前記切断部材を前記開口を画定する構造体に対して動かすことを特徴とする、請求項27に記載の切除器。
- 前記駆動部材が前記切断部材を支持する支持部を含み、前記動作器ハンドルが、前記切断部材が前記支持部と前記動作器ハンドルの間に配されるように、前記支持部に固着されることを特徴とする、請求項27に記載の切除器。
- 前記駆動部材が、前記支持部から離れている端壁、および前記支持部と前記端壁とを接続する一対の折りたたみ脚、をさらに含み、前記切断部材は、前記支持部に取り付けられると、前記支持部の外側に前記端壁に向かって延び、前記動作器ハンドルの動きが、前記一対の折りたたみ脚を折りたたみ、且つ前記支持部を前記端壁に向けて動かし、前記切断部材が、前記支持部が前記端壁に向かって動く間に、開口内に露出している組織を切除することを特徴とする、請求項29に記載の切除器。
- 基板の上に重なり筐体を形成する上板をさらに含み、前記駆動部材が、前記基板の陥凹内で、且つ前記基板と前記上板との間に配され、前記動作器ハンドルが、前記基板と対向する前記上板の側部に配され、前記上板が、その中を貫いて前記動作器ハンドルが前記駆動部材に取り付けられている細長いスロットを含み、前記動作器ハンドルの前記上板の前記スロットを通る動きが、前記駆動部材を動作させることを特徴とする、請求項30に記載の切除器。
- 前記切断部材が前記基板と前記上板の間にも配され、前記切断部材が、前記構造体の開口の中に露出している組織だけに嵌合することを特徴とする、請求項31に記載の切除器。
- 前記動作器ハンドルが第1動作器ハンドルであること、および前記切除器がさらに第2動作器ハンドルを含み、前記第2動作器ハンドルが前記第1動作器ハンドルと対向する開口の側部に配され、前記駆動部材が前記第1および第2動作器ハンドルの接近運動に応答して動かされることを特徴とする、請求項27に記載の切除器。
- 組織を切除する方法であって、
構造体の内部に画定された開口の中に組織を露出させる段階、
前記構造体に対して動くことができる動作可能な駆動部材上に切断部材を支持する段階、
前記駆動部材に動作器ハンドルを連合させる段階、および
前記開口に露出している組織を切除するために、前記動作器ハンドルを動かすことにより、前記駆動部材を動作させ、前記切断部材を前記開口に対して動かす段階、を含む方法。 - 創傷に近接する組織を締め付ける閉鎖部材であって、
第1および第2保持部、ならびに前記第1および第2保持部を接続する変形可能部、を含む平面本体部を含み、前記閉鎖部材が、締め付ける組織が前記第1および第2保持部の間に位置できるように、前記変形可能部が前記第1および第2保持部の互いの間に間隔を開ける開放状態をとり、前記閉鎖部材がまた、前記変形可能部が弾力的に変形し、前記第1および第2保持部を一つにまとめることにより、前記第1および第2保持部の間の組織を締め付ける閉鎖状態をとり、前記閉鎖部材の本体部が、前記開放状態と前記閉鎖状態の両方において平面であり、前記閉鎖部材が、前記第1保持部の外側に延びる爪の第1セット、ならびに前記第2保持部の外側に延びる爪の第2セットをさらに含み、前記閉鎖部材が前記閉鎖状態にある時、前記爪の第1および第2セットが、前記組織に嵌合して前記本体部を前記組織に固定することを特徴とする、閉鎖部材。 - 前記爪の第1セットが複数の組織嵌合部材を含むこと、且つ前記爪の第2セットも複数の組織嵌合部材を含むことを特徴とする、請求項35に記載の閉鎖部材。
- 前記爪の第1および第2セットが、前記本体部の平面内に配されていることを特徴とする、請求項35に記載の閉鎖部材。
- 前記爪の第1および第2セットが、前記閉鎖部材が前記閉鎖状態にある時、互いに噛み合うように配置されることを特徴とする、請求項35に記載の閉鎖部材。
- 前記変形可能部が複数の変形可能ゾーンを含み、前記本体部の平面内において測定される前記変形可能ゾーン内の材料の幅が、本体部の平面に対し垂直な方向において測定される前記本体部の材料の厚みより小さいことを特徴とする、請求項35に記載の閉鎖部材。
- 前記閉鎖部材を前記閉鎖状態に固定するための構造をさらに含む、請求項35に記載の閉鎖部材。
- 前記閉鎖部材を前記閉鎖状態に固定するための前記構造が、第1および第2鋸歯状部材を含み、前記閉鎖部材が前記閉鎖状態にある時、前記第1および第2鋸歯状部材が噛み合うことを特徴とする、請求項40に記載の閉鎖部材。
- 前記変形可能部が第1変形可能部であり、且つ前記閉鎖部材が第2変形可能部も含み、前記第1変形可能部が第1保持部の第1端を第2保持部の第1端に接続し、前記第2変形可能部が前記第1保持部の第2端を前記第2保持部の第2端に接続することを特徴とする、請求項35に記載の閉鎖部材。
- 前記閉鎖部材が前記開放状態にある時、前記閉鎖部材の中に楕円形の開口が画定され、前記楕円形開口が組織の受け入れに適合し、且つ前記第1および第2変形可能部の間に画定される長さと、第1および第2保持部の間に画定される幅を有し、前記楕円形開口の長さが前記楕円形開口の幅より大きいことを特徴とする、請求項42に記載の閉鎖部材。
- 前記閉鎖部材が、前記組織から前記閉鎖部材を開放するために、所定の期間後に分解するポリマー材料から作られていることを特徴とする、請求項35に記載の閉鎖部材。
- 前記本体部が、前記開放状態と前記閉鎖状態との間を移行する間、平面な状態を保つことを特徴とする、請求項35に記載の閉鎖部材。
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