JP2007536239A - カルシウム受容体アンタゴニスト化合物 - Google Patents

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Abstract

新規カルシウム受容体アンタゴニスト化合物およびその使用方法を提供する。

Description

本発明は、新規のカルシウム受容体アンタゴニスト(calcilytic)化合物、それらの化合物を含む医薬組成物、およびカルシウム受容体アンタゴニストとしてのそれらの使用に関する。
哺乳動物において、細胞外Ca2+は、厳格な恒常性制御下にあり、種々の過程、例えば血液凝固、神経および筋肉の興奮および適当な骨形成を調節する。細胞外Ca2+は、上皮体細胞からの副甲状腺ホルモン(「PTH」)の分泌を阻害し、破骨細胞による骨吸収を阻害し、そして、C−細胞からのカルシトニンの分泌を刺激する。カルシウム受容体蛋白質は、特定の分化細胞の細胞外Ca2+濃度変化に対する応答を可能にする。
PTHは、血中および細胞外液中のCa2+恒常性を調節する主要な内分泌因子である。PTHは、骨および腎臓細胞に作用することによって、血中のCa2+レベルを増大させる。次いで、この細胞外Ca2+の増大は、負のフィードバックシグナルとして作用し、PTH分泌を減少させる。細胞外Ca2+とPTH分泌との相互関係は、身体のCa2+恒常性を維持する重要な機構を構成する。
細胞外Ca2+は、直接上皮体細胞に作用し、PTH分泌を調節する。細胞外Ca2+変化を検出する上皮体細胞表面蛋白質の存在が確認された。Brownら、Nature 366:574, 1993を参照のこと。上皮体細胞において、この蛋白質、カルシウム受容体は、細胞外Ca2+の受容体として作用し、細胞外Ca2+のイオン濃度変化を検出し、そして機能的な細胞応答、PTH分泌を生じさせる。
細胞外Ca2+は、種々の細胞機能に影響を及ぼし、Nemethら、Cell Calcium 11:319, 1990にて概説される。例えば、細胞外Ca2+は、傍濾胞細胞(C−細胞)および上皮体細胞において機能を果たす。Nemeth、Cell Calcium 11:323, 1990を参照のこと。骨の破骨細胞における細胞外Ca2+の役割もまた研究された。Zaidi, Bioscience Reports 10:493, 1990を参照のこと。
種々の化合物が、カルシウム受容体分子における細胞外Ca2+の効果を模倣することが知られている。カルシウム受容体アンタゴニストは、カルシウム受容体活性を阻害し、それにより、細胞外Ca2+により引き起こされる1つまたはそれ以上のカルシウム受容体活性の低下を生じさせ得る化合物である。カルシウム受容体アンタゴニストは、カルシウム受容体で活性な、有用なカルシウムモジュレーターの発見、開発、設計、改変および/または構築におけるリード化合物として有用である。そのようなカルシウム受容体アンタゴニストは、1つまたはそれ以上の成分、例えばホルモン、酵素もしくは成長因子などのポリペプチド、1つまたはそれ以上のCa2+受容体での活性により調節される若しくは影響を受ける成分の発現および/または分泌、の異常なレベルによって特徴付けられる、種々の病状の処置に有用である。カルシウム受容体アンタゴニスト化合物に関する標的疾患もしくは障害は、異常な骨およびミネラルの恒常性に関与する疾患を含む。
異常なカルシウム恒常性は、以下の活性:血清カルシウムの異常な増加もしくは減少;カルシウムの尿排泄の異常な増加もしくは減少;骨カルシウムレベルの異常な増加もしくは減少(例えば、骨無機質密度測定により評価されるように);食事性カルシウムの異常な吸収;血清カルシウムレベルに影響を及ぼす伝達物質、例えば、PTHおよびカルシトニンの産生および/または放出における異常な増加もしくは減少;並びに、血清カルシウムレベルに影響を及ぼす伝達物質により引き起こされる応答の異常な変化、の1つまたはそれ以上により特徴付けられる。
このように、カルシウム受容体アンタゴニストは、異常な骨またはミネラルの恒常性に付随する疾患、例えば、上皮小体機能低下症、骨肉腫、歯周病、骨折治癒、変形性関節症、関節リウマチ、パジェット病、悪性腫瘍および骨折治癒に付随する体液性高カルシウム血症、および骨粗鬆症の薬物治療に対する特有の取り組みを提供する。
本発明は、本明細書中以下に示される式(I)によって表される新規カルシウム受容体アンタゴニスト、並びに、制限されるものではないが、上皮小体機能低下症、骨肉腫、歯周病、骨折治癒、変形性関節症、関節リウマチ、パジェット病、悪性腫瘍および骨折治癒に付随する体液性高カルシウム血症、および骨粗鬆症を含む、異常骨またはミネラルの恒常性に付随する種々の疾患の処置におけるカルシウム受容体アンタゴニストとしての、それらの使用を含む。
本発明は、それを必要とする動物に、本明細書中以下に示される式(I)の化合物の有効量を投与することを含む、ヒトを含む動物におけるカルシウム受容体の拮抗方法をさらに提供する。
本発明は、それを必要とする動物に、本明細書中以下に示される式(I)の化合物の有効量を投与することを含む、ヒトを含む動物における血清副甲状腺レベルの増加方法をさらに提供する。
本発明の化合物は、以下の式(I):
Figure 2007536239
[式中:
R1およびR2は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、CN、アルキル、アルキル−アリール、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールよりなる群から選択されてよく、
または、R1およびR2は、一緒に結合して、炭素環、複素環、アリールまたはヘテロアリール環を形成してよく、
R3は、H、ハロゲン、CN、CF、OCF、アルキル、アルコキシ、OC(O)アルキルおよびOHよりなる群から選択される1個〜5個の置換基を有していてもよい、アリール基またはヘテロアリール基であり、
R4は、H、ハロゲン、CN、CF、アルキル、置換アルキルおよびアルコキシよりなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基を有していてもよい、アリール基であり;
および
Xは酸素または硫黄である]
から選択される。
本明細書にて用いられる「アルキル」は、炭素−炭素の単結合により連結され、一緒に連結された1〜20個の炭素原子を有する、置換されていることある炭化水素基を意味する。アルキル炭化水素基は、直鎖、分岐もしくは環状の、飽和もしくは不飽和であってよい。好ましくは、置換されていることあるアルキルにおける置換基は、アリール、COR、CONHR、OH、OR、CO、NH、ハロ、CF、OCFおよびNO(ここで、Rは、H、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−5アルケニル、C2−5アルキニル、ヘテロシクロアルキルまたはアリールを表す)よりなる群から選択される。付加的な置換基は、F、Cl、Br、I、N、SまたはOから選択される。好ましくは、3個を越えない置換基が存在する。より好ましくは、アルキルは、1個〜12個の炭素原子を有し、非置換である。好ましくは、アルキル基は直鎖である。
本明細書で用いられる「シクロアルキル」は、置換されていることある3〜7員炭素環式環を意味し、そのいずれかの置換基は、特に記載しない限り、F、Cl、Br、I、N(R、SRおよびORよりなる群から選択される。
本明細書で用いられる「アリール」は、2つまでの共役もしくは縮合環系を含む、π電子共役系を有する少なくとも1つの環を有する置換されていることある芳香族基を意味する。アリールは、その全てが置換されていることがあってもよい、炭素環式アリールおよびビアリール基を含む。好ましいアリールは、フェニルおよびナフチルを含む。より好ましいアリールは、フェニルを含む。好ましい置換基は、ハロゲン、C1−4アルキル、OCF、CF、OMe、CN、OSORおよびNO(ここで、RはC1−4アルキルまたはC3−6シクロアルキルを表す)よりなる群から選択される。
本明細書で用いられる「ヘテロアリール」は、1、2または3個のヘテロ原子、例えばN、SもしくはOを含む、アリール環を意味する。
本明細書で用いられる「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含み、一緒に連結された5個までの炭素原子を有する、置換されていることある炭化水素基を意味する。アルケニル炭化水素鎖は、直鎖、分岐もしくは環状であってよい。いずれかの置換基は、ハロゲン、C1−4アルキル、OCF、CF、OMe、CN、OSORおよびNO(ここに、RはC1−4アルキルまたはC3−6シクロアルキルを表す)よりなる群から選択される。
本明細書で用いられる「アルキニル」は、炭素原子間に少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含み、一緒に連結された5個までの炭素原子を含む、置換されていることある炭化水素基を意味する。アルキニル炭化水素基は、直鎖、分岐または環状であってよい。いずれかの置換基は、ハロゲン、C1−4アルキル、OCF、CF、OMe、CN、OSORおよびNO(ここに、Rは、C1−4アルキルまたはC3−6シクロアルキルを表す)よりなる群から選択される。
本発明の化合物は、1つまたはそれ以上の不斉炭素原子を含んでいてよく、ラセミ体および場合により活性型で存在し得る。これらの化合物およびジアステレオマーは全て、本発明の範囲内にあると考えられる。
本発明の好ましい化合物は、以下:
2−(2−ヒドロキシフェニル)−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン;
5−エチル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン;
5−エチル−2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン;
2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノン;
2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノン;
2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン;
2−(2−ヒドロキシフェニル)−5,6−ジメチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン;
2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−プロピル−4(3H)−ピリミジノン;
5−ブチル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン;
2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−フェニル−4(3H)−ピリミジノン;
5−(1−ベンゾチエン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン;
5−(1−ベンゾチエン−2−イル)−2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン;
2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−チエニル)−4(3H)−ピリミジノン;
2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−チエニル)−4(3H)−ピリミジノン;
2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(5−メチル−2−チエニル)−4(3H)−ピリミジノン;
2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(5−メチル−2−チエニル)−4(3H)−ピリミジノン;
5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン;および
5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン、を含む。
医薬上許容される塩は、それが投与される量および濃度において無毒である。
医薬上許容される塩は、酸付加塩、例えば、硫酸塩、塩酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩,リン酸塩、スルファミン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、シクロヘキシルスルファミン酸塩およびキニン酸塩を含む。好ましい塩は、塩酸塩である。医薬上許容される塩は、酸、例えば塩酸、マレイン酸、硫酸、リン酸、スルファミン酸、酢酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、マロン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、フマル酸またはキニン酸から得ることができる。
医薬上許容される塩は、塩基付加塩、例えば、酸官能基、例えばカルボン酸もしくはフェノールが存在する場合には、ベンザチン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン、プロカイン、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、アンモニウム、アルキルアミン、および亜鉛を含むものもまた含む。
本発明は、一般技術を用いて調製することができる、上記式(I)で示される化合物を提供する。本明細書に記載される好ましい化合物を調製するための全般的なストラテジーは、本明細書で記載されるように実施することができる。例として、以下に特定の化合物の合成を例示する。模範例として本明細書に記載されるプロトコルを用いれば、当業者は本発明の他の化合物を容易に製造することができる。
全ての試薬および溶媒は、業者から入手した。出発物質は、一般技術および手法を用いて合成した。
合成スキーム
この適用の範囲内に含まれる化合物は、以下のスキーム1〜3に記載される標準方法により調製した。2−ベンジルオキシ−塩化ベンゾイル(2)を用いた、例えば2−アミノ−シクロへキス−1−エンカルボン酸エチルエステル(1)のアシル化により、アミド3が提供される。アミド3の塩基による環化処理により、テトラヒドロベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン4が得られる。4を酸性条件下で、アミン、例えば4−イソプロピルアニリン(5)と処理することにより、テトラヒドロキナゾリノン6が得られる。当分野で一般的な方法を用いて、6のベンジル保護基の水素化分解により、7が得られる。
Figure 2007536239
スキーム2に概説されるように、β−ケトエステル8の保護に続いて、当分野で一般的な標準塩基性条件を利用したエチルエステルの加水分解により、酸9が得られる。酸9を、塩化オキサリルを用いて酸塩化物に変換し、次いでこの中間体を、アミン、例えば4−イソプロピルアニリンを用いて処理し、β−ケトアミド10を得る。10を、アンモニアおよび三塩化アルミニウムを用いて処理し、中間体エナミン11を得る。11を、酸塩化物を用いて処理し、12を得る。塩基性条件下で12を処理することにより、ピリミジノン13を得る。
Figure 2007536239
別には、本出願の範囲内に含まれるC5アリールピリミジノンは、スキーム3に概説されるように調製することができる。酸塩化物を用いた、3−アミノクロトネート14のアシル化により、中間体16を得る。16を、アミン、例えば17の存在下でトリメチルアルミニウムを用いて処理し、ピリミジノン18を得る。18の臭素化により、ボロン酸、例えばフェニルボロン酸と化合され得る19を得る。当分野で一般的な試薬を用いてフェノールを脱保護し、所望のピリミジノン20を得る。
Figure 2007536239
ヒトまたは他の哺乳動物の処置のために、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を使用するために、それらは標準的な薬務に従い、通常、医薬組成物として製剤化される。
カルシウム受容体アンタゴニスト化合物は、静脈内、腹膜内、皮下、筋肉内、経口、局所(経皮的)または経粘膜的投与を含む種々の経路により投与されることができる。全身投与のためには、経口投与が好ましい。経口投与について、例えば、本化合物は、一般的な経口投薬剤型、例えばカプセル剤、錠剤および液体製剤、例えばシロップ剤、エリキシル剤および濃縮ドロップに製剤化することができる。
別には、注射(非経口投与)は、例えば筋肉内、静脈内、腹膜内および皮下で用いることができる。注射のために、本発明化合物は、溶液中に、好ましくは生理学的適合性緩衝液もしくは溶液、例えば食塩水、ハンク溶液もしくはリンゲル溶液中に、製剤化される。加えて、本化合物は、固形剤型に製剤化することができ、使用直前に再溶解または懸濁される。凍結乾燥剤型もまた製造することができる。
全身投与はまた、非粘膜的もしくは経皮的手段によるものであってよい。経粘膜的もしくは経皮的投与に関して、浸透されるべき障壁に対して適当な浸透剤が、製剤に用いられる。そのような浸透剤は当分野では一般的に知られており、例えば、経粘膜的投与については、胆汁酸塩およびフシジン酸誘導体が挙げられる。加えて、界面活性剤は、浸透を容易にするために用いることができる。経粘膜的投与は、例えば、鼻スプレー、肛門坐剤もしくは膣坐剤を通じるものであってよい。
居所投与について、本発明の化合物は、当分野で一般的に知られているように、軟膏、塗剤、ゲルまたはクリーム剤に製剤化することができる。
投与されるべき種々のカルシウム受容体アンタゴニスト化合物の量は、化合物のIC50、EC50、化合物の生物学的半減期、患者の年齢、大きさおよび体重、並びに患者が罹患している疾患または障害などの要素を考慮して、一般的手法により決定され得る。考えられるべきこれらの要素および他の要素の重要性は、当業者には既知である。
投与される量は、投与経路および経口生物学的利用能の程度にも依存する。例えば、低い経口生物学的利用能を有する化合物については、比較的多くの用量が投与されよう。
好ましくは、組成物は、単位投薬型である。経口適用に関して、例えば、錠剤またはカプセル剤を投与してもよく、鼻への適用に関しては、定量エアーゾル用量を投与してもよく、経皮適用については、局所製剤またはパッチを投与してもよく、並びに、経粘膜的輸送については、口腔パッチを投与してもよい。それぞれの場合において、患者が単回用量を投与することができるように、投薬する。
経口投与のための各投薬単位は、遊離塩として計算して、好ましくは0.01〜500mg/Kg、および好ましくは0.1〜50mg/Kgの式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を含む。非経口投薬、鼻、経口吸入、経粘膜もしくは経皮経路のための日投薬量は、好ましくは0.01〜100mg/Kgの式(I)の化合物を含む。局所製剤は、好ましくは0.01%〜5.0%の式(I)の化合物を含む。有効成分を、例えば、当業者であれば明らかなように、1日あたり1回〜6回、好ましくは1回で、所望の活性を示すのに十分な量を投与することができる。
本明細書で用いられる疾患の「処置」は、限定されるものではないが、疾患の予防、遅延および防御を含む。
病的細胞に基づいて、処置もしくは予防され得る疾患および障害は、骨−およびミネラル−関連疾患もしくは障害;上皮小体機能低下症;中枢神経系の疾患もしくは障害、例えば、発作、脳卒中、頭部外傷、脊髄損傷、例えば心停止または新生児呼吸困難で生じる低酸素誘導性神経細胞ダメージ、神経変性病、例えばアルツハイマー病、ハンチントン病およびパーキンソン病、痴呆、筋肉緊張、鬱病、不安症、パニック障害、脅迫障害、心的外傷後ストレス障害、統合失調症、神経遮断薬性悪性症候群およびトゥーレット症候群;腎臓による過剰な水分再吸収に関連する疾患、例えば抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)、硬変、鬱血性心不全および腎臓症;高血圧;塩基性抗生物質(例えば、アミノグリコシド系抗生物質)による腎臓毒性を予防および/または軽減;腸運動障害、例えば下痢および痙攣性結腸;GI潰瘍疾患;過剰カルシウム吸収を伴うGI疾患、例えばサルコサイドーシス;自己免疫疾患および臓器移植拒絶反応;扁平上皮癌;および脾臓炎を含む。
本発明の好ましい実施形態において、本化合物は、血清副甲状腺ホルモン(「PTH」)レベルを増加させるために用いられる。増加血清PTHレベルは、上皮小体機能低下症、骨肉腫、歯周病、骨折、変形性関節症、関節リウマチ、パジェット病、体液性高カルシウム血症、悪性腫瘍および骨粗鬆症などの疾患を処置するのに役立ち得る。
本発明の好ましい実施形態において、本化合物は、再吸収阻害剤と同時に投与される。そのような試薬は、限定されるものではないが、エストロゲン、1,25(OH)ビタミンD3、カルシトニン、選択的エストロゲン受容体モジュレーター、ビトロネクチン受容体アンタゴニスト、V−H+−ATPase阻害剤、src SH2アンタゴニスト、ビスホスホネートおよびカテプシンK阻害剤を含む。
本発明の別の態様は、血清PTHレベルを増加させるのに十分量の本化合物を患者に投与することを含む、患者を処置する方法を記載する。好ましくは、その方法は、治療効果を発揮するのに十分な血清PTHレベルの持続性および/または量における増加を引き起こすのに有効な化合物量を投与することによって実施される。
種々の実施形態において、患者に投与される化合物は、1時間までの、約1時間〜約24時間、約1時間〜約12時間、約1時間〜約6時間、約1時間〜約5時間、約1時間〜約4時間、約2時間〜約5時間、約2時間〜約4時間、または約3時間〜約6時間の持続性を有する血清PTH増加を引き起こす。
本発明の別の実施形態において、患者に投与される化合物は、抗再吸収剤と同時に投与することで、約24時間以上の持続性を有する血清PTH増加を引き起こす。
付加的な別の実施形態において、患者に投与される化合物は、患者の血清PTHピークよりも、2倍までの、2倍〜5倍、5倍〜10倍、および少なくとも10倍の血清PTH増加を引き起こす。血清レベルピークは、処置を受けていない患者に対して測定される。
経口で与えられた場合に活性な、式(I)およびその医薬上許容される塩の組成物は、シロップ剤、錠剤、カプセル剤および口内錠として製剤化することができる。シロップ製剤は、一般的に、液体担体、例えば、香料または着色剤を含む、エタノール、ピーナッツ油、オリーブ油、グリセリンまたは水中の本化合物または塩の懸濁液または溶液を含んでなる。組成物が錠剤型である場合、固体製剤を調製するのに慣用されるいずれかの医薬担体を用いることができる。そのような担体の例は、ステアリン酸マグネシウム、白土、タルク、ゼラチン、アカシア、ステアリン酸、澱粉、ラクトースおよびスクロースを含む。組成物がカプセル剤型である場合、いずれかの慣用のカプセル化、例えば、硬ゼラチンカプセル殻に後述する担体を用いるカプセル化が好ましい。組成物が軟ゼラチン殻カプセル剤型である場合、分散剤もしくは懸濁剤を調製するのに慣用されるいずれかの医薬担体、例えば、水性ガム、セルロース、ケイ酸塩または油が考えられ、軟ゼラチンカプセル殻に含ませることができる。
典型的な非経口組成物は、場合により非経口投与が許容される油、例えばポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油またはゴマ油を含む、滅菌水または非水担体中の化合物または塩の溶液または懸濁液を含む。
典型的な吸入用組成物は、乾燥粉剤として投与されることができる溶液、懸濁液もしくはエマルジョン型、または通常の噴霧剤、例えばジクロロジフルオロメタンまたはトリクロロフルオロメタンを用いるエアーゾル剤型である。
典型的な坐剤製剤は、結合剤および/または潤滑剤、例えば、重合体のグリコール、ゼラチン、カカオバターまたは他の低融点植物ろう若しくは脂肪、またはそれらの合成類似物を含み、この様式で投与された場合に活性な式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を含む。
典型的な皮膚および経皮製剤は、慣用の水性もしくは非水性媒介物、例えばクリーム、軟膏、ローションもしくはペーストを含み、あるいは媒介膏剤、パッチもしくは膜の剤型である。
好ましくは、組成物は、患者が単回用量を投与することができるように、単回投薬型、例えば錠剤、カプセル剤または定量エアーゾル用量である。
本発明の化合物が本発明に従って投与される場合、許容されない毒理論的効果の無いことが期待される。
式(I)の化合物の生物学的活性は、以下の試験により証明される:
(I)カルシウム受容体阻害アッセイ
カルシウム受容体アンタゴニスト活性は、ヒトカルシウム受容体を安定に発現するHEK293 4.0−7細胞において、細胞外Ca2+により引き起こされる細胞内Ca2+の増加を阻害する被検化合物のIC50を決定することにより測定された。HEK293 4.0−7細胞は、Rogersら、J. Bone Miner. Res. 10 Suppl. 1:S483, 1995 (出典明示により本明細書の一部とされる)に記載されるように構築した。細胞内Ca2+の増加は、細胞外Ca2+が1mMから1.75mMに増加することによって引き起こされた。細胞内Ca2+は、フルオ−3、蛍光カルシウム指示薬を用いて測定された。
手順は以下とおりである:
1.細胞を、5%CO:95%空気下、37℃で、選択培地(10%胎児ウシ血清および200μg/mLハイグロマイシンBが補充されたDMEM)中、T−150フラスコにて維持し、90%密集度まで増殖させた。
2.培地を破棄し、細胞単層を、37℃に維持して、リン酸塩緩衝食塩水(PBS)で2回洗浄した。2回目の洗浄の後、PBS中の0.02%EDTA、6mLを加え、37℃で4分間インキュベートした。インキュベーションに続いて、細胞をゆっくり攪拌しながら分散させた。
3.2個または3個のフラスコから細胞を集め、ペロット化した(100×g)。その細胞ペレットを10〜15mLのSPF−PCB+中に再懸濁し、遠心分離により再びペレット化した。この洗浄操作を2回行った。
硫酸塩−およびリン酸塩−不含上皮体細胞緩衝液(SPR−PCB)は、20mM Na−Hepes、pH7.4、126mM NaCl、5mM KClおよび1mM MgClを含む。SPF−PCBを調製し、4℃で保存した。使用する日に、SPF−PCBに1mg/mLのD−グルコースおよび1mMのCaClを補充し、次いで2画分に分けた。1つの画分に、ウシ血清アルブミン(BSA;画分V、ICN)を5mg/mLで加えた(SPF−PCB+)。この緩衝液を、細胞の洗浄、ローディングおよび維持に用いた。BSA不含画分は、蛍光測定のためのキュベット中の細胞を希釈するために用いた。
4.ペレットを、2.2μMフルオ−3(モレキュラー・プローブ(Molecular Probes))を含むSPF−PCB+、10mL中に再懸濁し、室温で35分間インキュベートした。
5.インキュベーション期間に続いて、細胞を遠心分離によりペレット化した。得られたペレットをSPF−PCB+で洗浄した。この洗浄の後、細胞をSPF−PCB+中に密度1〜2×10細胞/mLで再懸濁した。
6.蛍光信号を記録するために、300μLの細胞懸濁液を、1mMのCaClおよび1mg/mLのD−グルコースを含むSPF緩衝液1.2mLに希釈した。蛍光測定は、スペクトル蛍光計を用いて、一定に攪拌しながら37℃で実施した。励起波長および発光波長は、それぞれ485nmおよび535nmであった。蛍光信号を補正するために、ジギトニン(エタノール中5mg/mL)を加え、Fmaxを得て、見かけのFminをトリス−EGTA(2.5M トリス−塩基、0.3M EGTA)を加えることによって決定した。細胞内カルシウム濃度は、以下の方程式:
細胞内カルシウム=(F−Fmin/Fmax)×K;(ここでK=400nM)を用いて計算した。
7.被検化合物の潜在的なカルシウム受容体アンタゴニスト活性を決定するために、細胞を、細胞外Ca2+濃度を1mMから2mMに増加させる前に、被検化合物(または対照として媒介物)と共にインキュベートした。カルシウム受容体アンタゴニスト化合物は、濃度依存的な様式で、細胞外Ca2+によって引き起こされる細胞内Ca2+濃度の増加を阻害するその能力によって決定された。
一般に、カルシウム受容体阻害アッセイで低IC50値を有する化合物が、より好ましい化合物である。50μMよりも大きなIC50を有する化合物は、不活性であるとみなされる。好ましい化合物は、10μMもしくはそれ以下のIC50を有するものであり、より好ましい化合物は1μMのIC50を有し、最も好ましい化合物は、0.1μMもしくはそれ以下のIC50を有する。
(II)カルシウム受容体結合アッセイ
ヒト甲状腺カルシウム受容体(「HuPcaR」)を用いて安定にトランスフェクトされたHEK293 4.0−7細胞を、T180組織培地フラスコ中でスケールアップした。細胞質膜は、1μMロイペプチン、0.04μMペプスタチンおよび1mM PMSFを含むプロテアーゼ阻害剤カクテルの存在下、緩衝液(50mMトリス−HCl pH7.4、1mM EDTA、3mM MgCl)にて、ポリトロン均質化またはガラスドウンシング(glass douncing)により得られる。小分けにした膜を瞬間凍結し、−80℃で保存した。H標識化合物を、44Ci/mmoleの放射性特異的活性まで放射標識し、小分けにして放射化学的安定性のため液体窒素中で保存した。
典型的な反応混合物は、反応容量0.5mL中の0.1%ゼラチンおよび10%EtOHを含む均質化緩衝液中、2nMのH化合物((R,R)−N−4’−メトキシ−t−3−3’−メチル−1’−エチルフェニル−1−(1−ナフチル)エチルアミン)、またはH化合物(R)−N−[2−ヒドロキシ−3−(3−クロロ−2−シアノフェノキシ)プロピル]−1,1−ジメチル−2−(4−メトキシフェニル)エチルアミン4〜10μg膜を含む。インキュベーションは、氷水浴にて12×75ポリエチレンチューブ中で行われる。それぞれのチューブに、25μLの100%EtOH中の被検試料に続いて、400μLの冷インキュベーション緩衝液を加え、そして終濃度2nMとするために100%EtOH中の40nMのH−化合物を25μL加えた。結合反応は、インキュベーション緩衝液中に希釈された80〜200μg/mLのHEK293 4.0−7膜を50μL添加することによって開始され、4℃で30分間インキュベートする。洗浄緩衝液は、0.1%PEIを含む50mMトリス−HClである。非特異結合は、100倍過剰量の未標識相同リガンドを添加することによって決定され、一般的には全結合の20%である。結合反応は、ブランデル・ハーベスター(Brandel Harvestor)を用いて、1%PEI前処理されたGF/Cフィルターにて迅速に濾過することによって停止させる。フィルターをシンチレーション流体に移し、液体シンチレーション計数法により放射能を評価する。
実験の手順
実施例1
2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−3−(4−イソプロピル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3H−キナゾリン−4−オンの調製
a.2−{[1−(2−ベンジルオキシ−フェニル)−メタノイル]−アミノ}−シクロヘキサ−1−エンカルボン酸エチルエステル
2−アミノ−シクロヘキサ−1−エンカルボン酸エチルエステル(1.69g、10mmol)および2−ベンジルオキシ−ベンゾイルクロリド(2.47g、10mmol)を300mlのCHCl中に溶かした。この混合物にトリエチルアミン(2.0g、20mmol)を加え、反応混合物を一晩攪拌し、その後それをHO;1N HCl;HOおよび塩水(それぞれ100ml)で洗浄した。有機層を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(20% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して3.7gの標記化合物を得た。
b.2−(2−ベンジルオキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン
2−{[1−(2−ベンジルオキシ−フェニル)−メタノイル]−アミノ}−シクロヘキサ−1−エンカルボン酸エチルエステル(500mg、1.32mmol)を30mlのEtOH中に溶かした。この溶液に85% KOH/HO(5ml)を加えた。この混合物を三時間還流し、その後それを濃縮し、残渣をHO(20ml)中に希釈した。この混合物のpHを1N HClを用いてpH2に調整し、CHCl(50mlx3)で抽出した。有機層を合わせ、蒸発させた。残渣をDMF中に溶かし、この溶液にEDC(288mg、1.5mmol)、HOBT(202mg、1.5mmol)およびトリエチルアミン(253mg、2.5mmol)を加えた。反応混合物を一晩室温で攪拌し、その後DMFを除去し、残渣をEtOAc中に溶かし、10% NaHCO、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣カラムクロマトグラフィーF.C.C.により270mgの標記化合物を得た。
c.2−(2−ベンジルオキシ−フェニル)−3−(4−イソプロピル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3H−キナゾリン−4−オン
2−(2−ベンジルオキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン(150mg、0.45mmol)を2mlのHOAc中に溶かした。この溶液に4−イソプロピル−フェニルアミン(68mg、0.5mmol)を加え、100℃で1時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を20mlのHOに注ぎ、混合物のpHを6N NaOHを用いてpH4〜5に調整した。次いで、この混合物をCHCl(50mlx3)で抽出した。有機層を合わせ、HO、塩水で洗浄し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して200mgの標記化合物を得た。
Figure 2007536239
d.2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−3−(4−イソプロピル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3H−キナゾリン−4−オン
2−(2−ベンジルオキシ−フェニル)−3−(4−イソプロピル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3H−キナゾリン−4−オン(200mg、0.44mmol)を10mlのEtOH中に溶かし、アルゴンで脱気した。10%Pd/Cの触媒量を加え、Hバルーンを適用した。この混合物を室温で5時間攪拌した。その後それをセライトを介して濾過した。濾液を濃縮し、EtOAc/ヘキサンから再結晶させて80mgの標記化合物を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.28−7.26(m, 2H), 7.17−7.10(m, 3H), 6.99−6.96(d, 1H), 6.65(d, 1H), 6.37(t, 1H), 2.95(m, 1H), 2.74−2.71(m, 2H), 2.62−2.59(m, 2H), 1.92−1.70(m, 4H), 1.57(s, 3H), 1.28(d, 6H)。 MS(m/z): 361.2(M+H)。
実施例2
5−エチル−2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−3−(4−イソプロピル−フェニル)−6−メチル−3H−ピリミジン−4−オン
a.2−(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−酪酸
トルエン(500mL)中の商業的に入手可能な2−エチル−3−オキソ−酪酸エチルエステル(54g、0.34mol)、エチレングリコール(23.3g、0.375mol)およびp−トルエンスルホン酸(0.2g)の混合物をディーン・スターク装置(Dean-Stark apparatus)にて120℃で4時間加熱した。反応混合物を室温にまで冷まし、溶媒を除去し、残渣を酢酸エチルと飽和NaHCOの間に分配した。その層を分離させ、水性部分を酢酸エチルで3回抽出した。有機部分を集め、乾燥させ(MgSO)、濃縮して(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−酢酸エチルエステルを無色油状物として収率91%(63g)にて得た。
EtOH(750mL)中の(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−酢酸エチルエステル(60g、0.297mol)の溶液に、水(30mL)中の85%KOH溶液を加え、混合物を還流温度で一晩攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を蒸発させ、残渣をCHClと2N HClの間に分配した。層を分離させた後、水性部分をCHClで3回抽出した。有機部分を集め、乾燥させ(NaSO)、減圧下にて濃縮して標記化合物を淡黄色油状物として得た(27g、収率52%)。
b.(4−イソプロピル−フェニル)−3−オキソ−ブチルアミド
0℃のCHCl(50mL)中の2−(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−酪酸(6.5g、0.037mol)溶液に、塩化オキサリル(11.7mL)を滴加した。0℃に15分おいた後、混合物を室温にて2時間攪拌した。溶媒および過剰量の塩化オキサリルを除去して油状物を得て、それを新しいCHCl中に移し、0℃まで冷却した。4−イソプロピルアニリン(3.0g、0.022mol)のピリジン溶液(3mL)を滴加し、得られた溶液を一晩攪拌しながら室温にまで温めた。反応混合物をCHClと1N HClの間に分配した。層を分離させた後、有機部分を水および水性NaHCOで洗浄した。有機部分を集め、乾燥させ(NaSO)、減圧下にて濃縮して(4−イソプロピルフェニル)−(2−2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−アセトアミド(3.5g)を得て、それをさらに精製することなく次の反応に使用した。
アセトンおよび水(50mL/1mL)中の(4−イソプロピルフェニル)−2−(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−アセトアミド(3.5g、0.012mol)溶液に、p−トルエンスルホン酸(3.7g、0.019mol)を加えた。この混合物を攪拌し、4時間95℃に加熱した。室温まで冷却した後、溶媒を除去し、残渣をCHClおよび水性NaCOの間に分配した。層を分離させた後、水層を新しいCHClで2回抽出し、合した有機部分を乾燥させ(NaSO)、濾過および濃縮して標記化合物を白色固体として得た。
c.(Z)−3−アミノ−ブタ−2−エン酸(4−イソプロピル−フェニル)−アミド
0℃のTHF(250mL)中の(4−イソプロピル−フェニル)−3−オキソ−ブチルアミド(1.7g、6.9mmol)溶液を、気体アンモニアで3時間飽和させた。AlCl(1.4g)を加え、混合物を一晩攪拌しながら室温まで温めた。得られた懸濁液を濾過し、濾液を濃縮して(Z)−3−アミノ−ブタ−2−エン酸(4−イソプロピル−フェニル)−アミド(1.6g、25%)を得て、それを次の反応にそのまま用いた。
d.酢酸2−[(Z)−2−(4−イソプロピル−フェニルカルバモイル)−1−メチル−ビニルカルバモイル−フェニルエステル
THF(25mL)およびピリジン(1mL)中の(Z)−3−アミノ−ブタ−2−エン酸(4−イソプロピル−フェニル)−アミド(0.8g、3.2mmol)溶液に、酢酸2−クロロカルボニル−フェニルエステル(0.77g、3.9mmol)を加えた。混合物を還流温度まで3時間加熱した。室温まで冷却した後、ジエチルエーテル(200mL)を加え、沈殿した塩を濾過して除去した。濾液を濃縮し、ジエチルエーテル(250mL)で希釈し、1N HCl(100mL部分)で3回洗浄した。有機層を水および塩水で連続して洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して、標記化合物の純生成物0.66gを得た。
e.5−エチル−2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−3−(4−イソプロピル−フェニル)−6−メチル−3H−ピリミジン−4−オン
EtOH(30mL)および85% KOH(5mL)中の酢酸2−[(Z)−2−(4−イソプロピル−フェニルカルバモイル)−1−メチル−ビニルカルバモイル−フェニルエステル(0.4g、0.1mmol)溶液を、還流温度まで5時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を2N HClを用いてpH1に調整し、CHClで3回抽出した。有機部分を合わせ、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(3%CHOH/CHCl)に付して標記化合物を白色固体として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.28-7.26(m, 2H), 7.13-7.11(m, 3H), 7.10(d, 1H), 6.64(d, 1H), 6.38(t, 1H), 3.00-2.90(m, 1H), 2.64-2.62(q, 2H), 2.44(s, 3H), 1.27-1.26(d, 6H), 1.21-1.17(t, 3H). .MS(m/z): 349.2 (M+H)。
実施例3
5−エチル−2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノンの調製
2−(クロロカルボニル)−6−フルオロ酢酸フェニルを、実施例2の工程2Dの2−(クロロカルボニル)酢酸フェニルに代えて用いることを除いて、実施例2の5−エチル−2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−3−(4−イソプロピル−フェニル)−6−メチル−3H−ピリミジン−4−オンの調製手順に従って、標記化合物を調製した。
実施例4
2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノンの調製
a.4−メチル−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ペンタンアミド
4−メチル−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ペンタン酸(3.26g、16.2mmol)をCHCl(15mL)中に溶かし、N存在下に置き、0℃まで冷却した。塩化オキサリル(CHCl中2.0M、28mL、56.0mmol)を20分かけて滴加した。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで一晩で室温まで温めた。次いで、反応物を減圧下にて濃縮した。得られた酸塩化物をCHCl(15mL)で希釈し、0℃まで再び冷却した。4−イソプロピルアニリン(4.1mL、30.0mmol)およびピリジン(2.1mL、26.0mmol)の混合物を6分かけて滴加し、得られた反応混合物を0℃30分間で攪拌し、その後3日間室温まで温めた。反応物を冷1N HClに注ぎ、CHClで希釈し、層を分離させた。有機層をHO、飽和NaHCO、塩水で連続して洗浄した。次いで有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をさらに精製することなく次の工程に用いた:MS(ESI) 320.2 (M + H)+
b.2−アセチル−4−メチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ペンタンアミド
アセトン(33mL)およびHO(1.0mL)中の4−メチル−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ペンタンアミド(5.15g、16.1mmol)溶液に、p−TsOH(4.91g、25.8mmol)を加えた。反応物を95℃で17時間で加熱した。次いで反応混合物を室温まで冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣をCHClおよび水で希釈し、水層をNaSOで塩基性(pH〜10)にした。次いで水層をCHClで3回抽出し、合した有機層をHOおよび塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル:ヘキサン)により1.31g(30%)の2−アセチル−4−メチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ペンタンアミドを得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.97 (s, 1 H) 7.44 (d, J=8.59 Hz, 2 H) 7.20 (d, J=8.59 Hz, 2 H) 3.60 - 3.65 (m, 1 H) 2.89 (dt, J=13.83, 6.85 Hz, 1 H) 2.33 (s, 3 H) 1.83 - 1.88 (m, 1 H) 1.76 - 1.81 (m, 1 H) 1.62 - 1.70 (m, 1 H) 1.24 (d, J=6.82 Hz, 6 H) 0.98 (dd, J=6.44, 4.67 Hz, 6 H); MS(ESI) 276.4 (M + H)+
c.2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノン

サリチルアミド(0.363g、2.65mmol)およびTi(Oi−Pr)(3.4mL、11.6mmol)を、キシレン(12.5mL)中の2−アセチル−4−メチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ペンタンアミド(0.603g、2.19mmol)溶液に加え、反応物を還流温度で21時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣をCHClおよび1N HClで希釈し、3時間攪拌した。水層をCHClで3回抽出した。合した有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(5−25%酢酸エチル:ヘキサン)により0.176g(21%)の標記化合物を白色粉体として得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.24 - 7.34 (m, 3 H) 7.08 - 7.18 (m, 3 H) 6.95 - 7.03 (m, 1 H) 6.67 (dd, J=8.21, 1.39 Hz, 1 H) 6.37 - 6.45 (m, 1 H) 2.89 - 2.99 (m, J=6.91, 6.91, 6.91, 6.91, 6.91, 6.91 Hz, 1 H) 2.43 - 2.51 (m, 5 H) 2.00 - 2.11 (m, J=13.63, 6.87, 6.87, 6.87, 6.69 Hz, 1 H) 1.23 - 1.30 (m, 6 H) 0.91 - 1.02 (m, 6 H); MS(ESI) 377.2 (M + H)+
実施例5
2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノンの調製
a.2−[3−フルオロ−2−(メチルオキシ)フェニル]−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノン
3−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド(0.175g、1.04mmol)およびTi(O−i−Pr)(1.6mL、5.29mmol)をキシレン(5.0mL)中の2−アセチル−4−メチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ペンタンアミド(0.281g、1.02mmol)溶液に加え、反応物を還流温度で3日間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣をCHClおよび1N HClで希釈し、3時間攪拌した。水層をCHClで3回抽出した。合した有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(2−20% 酢酸エチル:ヘキサン)により0.077g(18%)の2−[3−フルオロ−2−(メチルオキシ)フェニル]−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノンを白色粉体として得た:MS(ESI) 409.2 (M + H)+
b.2−[3−フルオロ−2−(メチルオキシ)フェニル]−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノン
下でCHCl(2.0mL)中の2−[3−フルオロ−2−(メチルオキシ)フェニル]−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノン(0.077g、0.189mmol)の冷却(0℃)溶液に、BBr(CHCl中1.0M、0.49mL、0.49mmol)をゆっくりと加えた。反応物を一晩室温まで温めた。さらにBBr(0.17mL、0.17mmol)を加え、反応混合物を4.5時間攪拌した。その反応をHOで停止させ、CHClで希釈して攪拌した。水層をCHClで3回抽出した。合した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(2−25%酢酸エチル:ヘキサン)により0.036g(49%)の標記化合物を黄色固体として得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.26 - 7.32 (m, 3 H) 7.11 (d, J=8.34 Hz, 2 H) 6.96 - 7.06 (m, 1 H) 6.44 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 6.35 (td, J=8.15, 4.93 Hz, 1 H) 2.90 - 3.00 (m, J=6.91, 6.91, 6.91, 6.91, 6.91, 6.91 Hz, 1 H) 2.42 - 2.54 (m, 5 H) 2.00 - 2.11 (m, J=13.47, 6.74, 6.74, 6.74, 6.74 Hz, 1 H) 1.23 - 1.31 (m, 6 H) 0.97 - 1.04 (m, 6 H); MS(ESI) 395.4 (M + H)+
実施例6
2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノンの調製
a.N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−3−オキソブタンアミド
アセト酢酸メチル(2.96g、25.5mmol)および4−イソプロピルアニリン(1.16mL、8.48mmol)の混合物を調製し、180℃で400秒間マイクロ波反応器中に置いた。得られた反応混合物を、カラムクロマトグラフィー(5−40%酢酸エチル:ヘキサン)を介して精製して、1.02g(55%)のN−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−3−オキソブタンアミドを得た:MS(ESI) 220.2 (M + H)+
b.2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
サリチルアミド(0.904g、6.59mmol)およびTi(Oi−Pr)(6.7mL、22.9mmol)をキシレン(44mL)中のN−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−3−オキソブタンアミド(0.960g、4.38mmol)溶液に加え、反応物を還流温度で21時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣をCHClおよび1N HClで希釈し、22時間攪拌した。水層をCHClで3回抽出した。合した有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(5−70%THF:ヘキサン)により0.185g(13%)の標記化合物を白色固体として得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.24 - 7.35 (m, 3 H) 7.08 - 7.19 (m, 3 H) 6.93 - 7.03 (m, 1 H) 6.63 - 6.72 (m, 1 H) 6.38 - 6.46 (m, 2 H) 2.94 (dt, J=13.83, 6.85 Hz, 1 H) 2.44 (s, 3 H) 1.18 - 1.30 (m, 6 H); MS(ESI) 377.2 (M + H)+
実施例7
2−(2−ヒドロキシフェニル)−5,6−ジメチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノンの調製
a.2−メチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−3−オキソブタンアミド
2−メチルアセト酢酸エチル(2.68g、18.6mmol)および4−イソプロピルアニリン(0.85mL、6.22mmol)の混合物を調製し、180℃で600秒間マイクロウェーブ反応器中に置いた。得られた反応混合物をカラムクロマトグラフィー(5−40%酢酸エチル:ヘキサン)を介して精製して0.740g(51%)の2−メチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−3−オキソブタンアミドを得た:MS(ESI) 234.2 (M + H)+
b.2−(2−ヒドロキシフェニル)−5,6−ジメチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
サリチルアミド(0.710g、5.18mmol)およびTi(Oi−Pr)(5.4mL、18.4mmol)をキシレン(34mL)中の2−メチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−3−オキソブタンアミド(0.790g、3.39mmol)溶液に加え、反応物を還流温度で24時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣をCHClおよび1N HClで希釈し、22時間攪拌した。水層をCHClで3回抽出した。合した有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(5−70%THF:ヘキサン)により0.238g(21%)の標記化合物を白色固体として得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.24 - 7.36 (m, 3 H) 7.08 - 7.17 (m, 3 H) 6.97 (d, J=8.08 Hz, 1 H) 6.66 (dd, J=8.21, 1.39 Hz, 1 H) 6.38 - 6.48 (m, 1 H) 2.89 - 2.99 (m, J=6.92, 6.92, 6.92, 6.92, 6.92 Hz, 1 H) 2.45 (s, 3 H) 2.15 - 2.22 (m, 3 H) 1.23 - 1.30 (m, 6 H); MS(ESI) 335.2 (M + H)+
実施例8
2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−プロピル−4(3H)−ピリミジノンの調製
a.2−アセチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4−ペンテンアミド
2−アセチル−4−ペンテン酸エチル(2.25g、14.4mmol)および4−イソプロピルアニリン(0.66mL、4.83mmol)の混合物を調製し、180℃で600秒間マイクロウェーブ反応器中に置いた。得られた反応混合物をカラムクロマトグラフィー(5−40%酢酸エチル:ヘキサン)を介して精製して0.620g(50%)の2−アセチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4−ペンテンアミドを得た:MS(ESI) 260.2 (M + H)+
b.2−アセチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ペンタンアミド
エタノール(11mL)および酢酸エチル(11mL)中の2−アセチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4−ペンテンアミド(0.570g、2.20mmol)溶液を、Nで5分間パージした。Pd/C(10%、0.123g)を加え、反応フラスコを空にし、反応混合物をH存在下(バルーン圧力)で19時間攪拌した。反応物をセライト充填フィルターフリット(Celite-plugged filter frit)に通じて濾過し、CHOHおよびCHClで洗浄し、濃縮して0.580gの粗化合物を得て、それを次の工程に用いた:MS(ESI) 262.6 (M + H)+
c.2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−プロピル−4(3H)−ピリミジノン
サリチルアミド(0.381g、2.78mmol)およびTi(Oi−Pr)(3.2mL、10.9mmol)を、キシレン(22mL)中の2−アセチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ペンタンアミド(0.574g、2.20mmol)溶液に加え、反応物を還流温度で19時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣をCHClおよび1N HClで希釈し、2日間攪拌した。水層をCHClで3回抽出した。合した有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(R,R−Whelko、95:5 EtOH:ヘキサン)により0.177g(22%)の標記化合物を白色固体として得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.24 - 7.34 (m, 3 H) 7.09 - 7.19 (m, 3 H) 6.97 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 6.67 (d, J=8.08 Hz, 1 H) 6.41 (t, J=7.71 Hz, 1 H) 2.93 (dt, J=13.71, 6.92 Hz, 1 H) 2.51 - 2.63 (m, 2 H) 2.44 - 2.51 (m, 3 H) 1.62 (ddd, J=15.16, 7.45, 7.20 Hz, 2 H) 1.25 (d, J=6.82 Hz, 6 H) 1.00 - 1.11 (m, 3 H); MS(ESI) 363.2 (M + H)+
実施例9
5−ブチル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノンの調製
a.2−アセチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ヘキサンアミド
2−n−ブチルアセト酢酸エチル(2.79g、15.0mmol)および4−イソプロピルアニリン(0.68mL、4.97mmol)を調製し、180℃で600秒間マイクロ波反応器中に置いた。得られた反応混合物を、カラムクロマトグラフィー(5−40%酢酸エチル:ヘキサン)にて精製して0.840g(61%)の2−アセチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ヘキサンアミドを得た:MS(ESI) 276.2 (M + H)+
b.5−ブチル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
サリチルアミド(0.512g、3.73mmol)およびTi(Oi−Pr)(4.6mL、15.7mmol)を、キシレン(30mL)中の2−アセチル−N−[4−(1−メチルエチル)フェニル]ヘキサンアミド(0.840g、3.05mmol)溶液に加え、反応物を還流温度で19時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣をCHClおよび1N HClで希釈し、2日間攪拌した。水層をCHClで3回抽出した。合した有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(R,R−Whelko、95:5 EtOH:ヘキサン)により0.276g(24%)の標記化合物を白色固体として得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.22 - 7.30 (m, 3 H) 7.09 - 7.18 (m, 3 H) 6.90 - 7.00 (m, 1 H) 6.63 - 6.70 (m, 1 H) 6.41 (t, J=7.71 Hz, 1 H) 2.88 - 2.99 (m, J=6.86, 6.86, 6.86, 6.86, 6.86, 6.86 Hz, 1 H) 2.54 - 2.63 (m, 2 H) 2.42 - 2.49 (m, 3 H) 1.51 - 1.60 (m, 2 H) 1.44 (dq, J=14.53, 7.28 Hz, 2 H) 1.22 - 1.30 (m, 6 H) 0.88 - 1.00 (m, 3 H); MS(ESI) 377.2 (M + H)+
実施例10
2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−フェニル−4(3H)−ピリミジノンの調製
a.(2Z)−3−({[2−(メチルオキシ)フェニル]カルボニル}アミノ)−2−ブテン酸エチル
CHCl(500mL)中の3−アミノクロトン酸エチル(20.0mL、0.158mol)溶液に、塩化アニソイル(21.5mL、0.160mol)およびトリエチルアミン(44mL、0.316mol)を加え、反応混合物を21時間攪拌した。反応物をHO、1N HCl、HO、塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(1−20%酢酸エチル:ヘキサン)により15.2g(36%)の(2Z)−3−({[2−(メチルオキシ)フェニル]カルボニル}アミノ)−2−ブテン酸エチルを得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.10 (dd, J=7.83, 1.77 Hz, 1 H) 7.47 - 7.54 (m, 1 H) 7.04 - 7.14 (m, 1 H) 7.02 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 5.01 (d, J=1.01 Hz, 1 H) 4.15 - 4.25 (m, 2 H) 4.00 - 4.10 (m, 3 H) 2.48 - 2.56 (m, 3 H) 1.27 - 1.33 (m, 3 H); MS(ESI) 264.2 (M + H)+
b.6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−2−[2−(メチルオキシ)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
トリメチルアルミニウム(ヘキサン中2.0M、2.25mL、4.50mmol)を、N下でトルエン(38mL)中の4−イソプロピルアニリン(0.63mL、4.61mmol)溶液に加えた。反応物を35分間攪拌した。(2Z)−3−({[2−(メチルオキシ)フェニル]カルボニル}アミノ)−2−ブテン酸エチル(1.00g、3.83mmol)を加え、反応物を還流温度で16時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣をCHClで希釈し、HOおよび塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(2−30% 酢酸エチル:ヘキサン)により精製して0.280g(22%)の6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−2−[2−(メチルオキシ)フェニル]−4(3H)−ピリミジノンを得た:MS(ESI) 335.2 (M + H)+
c.5−ブロモ−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−2−[2−(メチルオキシ)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
氷酢酸(8.0mL)中の6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−2−[2−(メチルオキシ)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン(0.280g、0.838mmol)溶液への臭素(0.084mL、1.63mmol)の滴加を4分かけて行った。反応混合物を一晩攪拌した。次いで、反応物をCHClで希釈し、HO、飽和NaHCO、塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0−5%CHOH:CHCl)により0.125g(36%)の5−ブロモ−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−2−[2−(メチルオキシ)フェニル]−4(3H)−ピリミジノンを得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.21 - 7.30 (m, 2 H) 7.16 (s, 1 H) 6.91 (t, J=7.45 Hz, 2 H) 6.73 (s, 1 H) 6.59 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 3.53 - 3.61 (m, 3 H) 2.81 (dt, J=13.83, 6.85 Hz, 1 H) 2.59 - 2.65 (m, 3 H) 1.65 (s, 1 H) 1.13 - 1.19 (m, 6 H); MS(ESI) 415.0 (M + H)+
d.6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−2−[2−(メチルオキシ)フェニル]−5−フェニル−4(3H)−ピリミジノン
脱気した1,4−ジオキサン(3.0mL)中の5−ブロモ−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−2−[2−(メチルオキシ)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン(0.120g、0.290mmol)溶液に、EtOH(0.5mL)中のフェニルボロン酸(0.074g、0.607mmol)、HO(0.5mL)中の炭酸ナトリウム(0.062g、0.585mmol)およびPd(PPh(0.036g、0.031mmol)を加えた。不均一反応混合物を10分間激しく攪拌し、次いで180℃で700秒間マイクロ波反応器中に置いた。次いで反応混合物をセライト充填フィルターフリットに通じて濾過し、CHOHおよびCHClで洗浄し、濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、HOで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物を次の工程に用いた:MS(ESI) 411.2 (M + H)+
e.2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−フェニル−4(3H)−ピリミジノン
下、CHCl(3.2mL)中の6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−2−[2−(メチルオキシ)フェニル]−5−フェニル−4(3H)−ピリミジノン(0.119g、0.290mmol)の冷却(0℃)溶液に、BBr(CHCl中1.0M、0.60mL、0.600mmol)をゆっくり加えた。反応物を一晩室温まで温めた。さらにBBr(1.5mL、1.50mmol)を加え、反応混合物5時間攪拌した。その反応を飽和NaHCOで停止させ、CHClで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(2−50%酢酸エチル:ヘキサン)により0.059g(51%)の標記化合物を白色固体として得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.36 - 7.48 (m, 5 H) 7.24 - 7.34 (m, 3 H) 7.14 - 7.21 (m, 3 H) 7.00 - 7.08 (m, 1 H) 6.71 - 6.79 (m, 1 H) 6.45 (t, J=7.71 Hz, 1 H) 2.93 (ddd, J=13.77, 7.07, 6.95 Hz, 1 H) 2.37 - 2.45 (m, 3 H) 1.22 - 1.30 (m, 6 H); MS(ESI) 397.2 (M + H)+
実施例11
5−(1−ベンゾチエン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノンの調製
2−ベンゾチオフェンボロン酸を、実施例10の工程10dのフェニルボロン酸に代えて用いることを除いて、実施例10の2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−フェニル−4(3H)−ピリミジノンの調製手順に従って、標記化合物を調製した:MS(ESI) 453.2 (M+H)+
限定されるものではないが、本明細書中で引用される特許および特許出願を含む、全ての刊行物は、その個々の刊行物が具体的に且つ個別的に示されることで、出典明示により完全に記載されたものとして本明細書の一部とされるように、出典明示により本明細書の一部とされる。
上記記載は、好ましいその実施形態を含み、本発明を完全に開示する。本明細書にて具体的に開示された実施形態の改変および改良は、添付する特許請求の範囲内にある。さらに詳述を要することなく、当業者であれば、これまでの記載を用いて、本発明を最大限利用することができると考えられる。従って、本明細書中の実施例は、単なる例示として解釈されるべきであり、本発明の範囲をいかようにも限定するものではない。独占排他権または特権を主張する本発明の実施態様は、特許請求の範囲にて規定される。

Claims (11)

  1. 式(I):
    Figure 2007536239
    [式中、
    R1およびR2は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、CN、アルキル、アルキル−アリール、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールよりなる群から選択されてよく、
    または、R1およびR2は、一緒に結合して、炭素環、複素環、アリールまたはヘテロアリール環を形成してよく、
    R3は、H、ハロゲン、CN、CF、OCF、アルキル、アルコキシ、OC(O)アルキルおよびOHよりなる群からそれぞれ選択される1個〜5個の置換基を有していてもよい、アリール基またはヘテロアリール基であり、
    R4は、H、ハロゲン、CN、CF、アルキル、置換アルキルおよびアルコキシよりなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基を有していてもよい、アリール基であり;
    および
    Xは酸素または硫黄である]
    で示される化合物。
  2. 2−(2−ヒドロキシフェニル)−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン
    5−エチル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
    5−エチル−2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
    2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノン
    2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−メチルプロピル)−4(3H)−ピリミジノン
    2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
    2−(2−ヒドロキシフェニル)−5,6−ジメチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
    2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−プロピル−4(3H)−ピリミジノン
    5−ブチル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
    2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−フェニル−4(3H)−ピリミジノン
    5−(1−ベンゾチエン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
    5−(1−ベンゾチエン−2−イル)−2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン
    2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−チエニル)−4(3H)−ピリミジノン
    2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(2−チエニル)−4(3H)−ピリミジノン
    2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(5−メチル−2−チエニル)−4(3H)−ピリミジノン
    2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−5−(5−メチル−2−チエニル)−4(3H)−ピリミジノン
    5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン;および
    5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−(3−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−3−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−4(3H)−ピリミジノン、よりなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. それを必要とする対象に、請求項1記載の化合物の有効量を投与することを含む、カルシウム受容体を拮抗する方法。
  4. その処置を必要とする対象に、請求項1記載の化合物の有効量を投与することを含む、異常な骨またはミネラルの恒常性により特徴付けられる疾患または障害を処置する方法。
  5. 骨またはミネラルの疾患または障害が、骨肉腫、歯周病、骨折治癒、変形性関節症、間接置換、関節リウマチ、パジェット病、体液性高カルシウム血症、悪性腫瘍および骨粗鬆症よりなる群から選択されるところの、請求項4記載の方法。
  6. 骨またはミネラルの疾患または障害が、骨粗鬆症であるところの、請求項5記載の方法。
  7. 化合物が、再吸収阻害剤と同時に投与されるところの、請求項6記載の方法。
  8. 再吸収阻害剤が、エストロゲン、1,25(OH)ビタミンD3、カルシトニン、選択的エストロゲン受容体モジュレーター、ビトロネクチン受容体アンタゴニスト、V−H+−ATPase阻害剤、src SH2アンタゴニスト、ビスホスホネートおよびカテプシンK阻害剤よりなる群から選択されるところの、請求項7記載の方法。
  9. 処置を必要とする患者に、請求項1記載の化合物の有効量を投与することを含む、血清副甲状腺レベルを増加させる方法。
  10. 化合物が、再吸収阻害剤と同時に投与されるところの、請求項9記載の方法。
  11. 再吸収阻害剤が、エストロゲン、1,25(OH)ビタミンD3、カルシトニン、選択的エストロゲン受容体モジュレーター、ビトロネクチン受容体アンタゴニスト、V−H+−ATPase阻害剤、src SH2アンタゴニスト、ビスホスホネートおよびカテプシンK阻害剤よりなる群から選択されるところの、請求項の10記載の方法。
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