JP2007536076A - 植物精油噴霧装置 - Google Patents

Abstract

植物精油および芳香油のための油噴霧システムであって、油の容器と係合するようになった少なくとも１つの噴霧装置（１０）を有し、噴霧装置は、内部が概して中空の本体（３０）と、ミキサーハウジング（４０）であって、その一面から油供給チューブ（７０）が本体の表面を通って容器に延びている、ミキサーハウジング（４０）とを有しており、さらに、ミキサーハウジングは、圧縮空気の入口（５０）であって、第１の直径を有し、この第１の直径が、この入口の、ミキサーハウジング内の拡散室（４５）に通じている所の第２の直径より大きい入口を有し、拡散室（４５）は、圧縮空気を入口に送り込むと、油が、微細な小滴の形態で本体の、少なくとも１つの開口（６０）を通って空気中に散布されるように、容器の本体への通路（４８）を有する、油噴霧システム。

Description

本発明は、芳香油と植物精油の両方に用いられる器具の分野に関し、特に、これらの油を空気中に噴霧するのに用いることができる噴霧装置に関する。

本発明は、芳香油および植物精油に用いられる噴霧装置に関するが、ここでは、便宜的に、植物精油の散布への適用に基づいて本発明について説明する。

植物精油の空気中への散布は、周囲環境における望ましくない臭気を消し、また、空気によって運ばれる微生物、すなわち、特に、バクテリア、ウイルス、およびかびに対抗する一般的な方法となっている。特に、大気中への植物精油散布の特性は、健康上好ましい環境を促進し、また、環境をより好ましいものにすると考えられている。

人体に対して全体観的に治療力があり、小滴を吸い込むことによって物理的にも、香りの感覚を介して精神的にも有益な独自の特性を各植物精油が有していると考えられている。この原理は、植物精油の芳香が、感覚刺激、リラクゼーション、および幸福感を含む多くの複雑な反応を誘起することができるということにある。

多くの植物精油散布方法には、油が蒸発して部屋中に分散するまで油を加熱することが含まれている。このアプローチに伴う１つの問題は、囲われていない炎が火災の原因となる可能性があることであり、また、多くの場合、冷却空気を散布するのが、植物精油の特性をもとのままに保つ唯一の方法であると考えられている。

本発明の目的は、油に熱を加えることなく、植物精油および芳香油を小滴の形態で散布することができる手段を提供することにある。

本発明は、植物精油および芳香油のための油噴霧システムであって、油の容器と係合するようになった少なくとも１つの噴霧装置を有し、噴霧装置は、内部が概して中空の本体と、ミキサーハウジングであって、その一面から油供給チューブが本体の表面を通って容器に延びている、ミキサーハウジングとを有しており、さらに、ミキサーハウジングは、圧縮空気の入口であって、第１の直径を有し、この第１の直径が、この入口の、ミキサーハウジング内の拡散室に通じている所の第２の直径より大きい入口を有し、拡散室は、圧縮空気を入口に送り込むと、油が、微細な小滴の形態で本体の、少なくとも１つの開口を通って空気中に散布されるように、容器の本体への通路を有する、油噴霧システムである。

ミキサーハウジングは、本体の内部に位置し、本体の上面と一体になっているのが好ましい。

さらに、本体は、空気と油の混合物がミキサーハウジングを噴霧器の本体へと出た時に、油の小滴からなる単独の霧が形成されるような鉛直方向の高さを有しているのが好ましい。

圧縮空気は、システムと結び付けられた空気圧縮機によって供給されるのが好ましい。

さらに、圧縮空気を送り込むと、植物精油がミキサーハウジング内へと引っ張られて、拡散室を通り、植物精油と空気の混合物のマイクロミストとしてシステムを離れるのが好ましい。

また、複数の噴霧装置が、所与のハウジング内に設けられるのが好ましい。さらに、ハウジング内の複数の噴霧装置が、タイミング手段またはプログラム可能な手段によって、一日の様々な時間に作動するようにプログラムされているのが好ましい。

本発明をより容易に理解できるように、制限を伴わない例示によって、本発明の特定の実施形態について説明する。

本発明の構想は、多くの様々な形式の、植物精油の、または芳香油の油噴霧装置に適用可能であるが、ここでは、植物精油散布への適用に基づいて噴霧システムの特定の実施形態について説明する。物理的な構成、製造材料、および大きさの変更は本発明の範囲内にあり得ると理解されるのはもちろんである。

本発明のこの特定の実施形態では、植物精油の、開いたボトルの首と係合する係合手段、この場合、本体３０の一部の、ねじが切られた部分２０が設けられた植物精油噴霧装置１０が提供される。

この係合手段の上方に、噴霧システムには、概して円筒状のハウジング、すなわち本体３０が、その複数の構成部品のために設けられており、本体３０は、ステンレス鋼または好ましい他のどのような材料から作られていてもよい。ハウジングの内部には、拡散室４５を有するミキサーハウジング４０が保持されている。

外部の供給圧縮空気が、空気供給ノズル５０をミキサーハウジング内へと通り、それによって、植物精油が、植物精油ボトルから延びミキサーハウジング４０内で終わっているチューブ７０を通って引っ張られる構成となっている。

圧縮空気の入口、すなわち空気供給ノズル５０は、最初の比較的広い穴５１を有し、その後、空気は比較的狭い穴５２を拡散室４５へと通過し、そこで、油は、小さな小滴に分解され、この小滴は、狭い開口４８を噴霧装置の本体３０の内部へと通過する。

その後、結果として形成された混合物が、システムのハウジング、すなわち本体３０の上面の、少なくとも１つのオイルミスト出口６０を通過して、植物精油と空気の混合物のマイクロミストとして散布される。

植物精油を、空気で運ばれるように保つことができる分散された微細な小滴にうまく分解するこの能力が、油を蒸発させ、または油を保持する水滴を蒸発させるために熱を用いることなく達成される。

この効果は、供給圧縮空気が最初の空気供給ノズルから、この第１のノズル、すなわちチューブの末端の所の微細なチューブ内へと通過することによって達成される。この手段によれば、結果として得られる噴射によって、植物精油の、周囲の空気中に有効に散布することができる小滴への微粒化が促進される。

本発明のこの実施形態では、システムのハウジングは、頂部キャップ３１と底部キャップ３２を有しており、これらは、適切なＯリングを取り付けることによって密閉するように係合させられて中央の本体３０と係合している。システムのハウジングは、ねじ手段によって組み立てられた構成に保たれている。

これは、本発明のこの実施形態において好ましい構成であるが、複数の構成部品のどのような連結手段も用いることができ、また、システムのハウジングの実際の複数の構成要素を、その構成についてもその外見についても変えることができることが想定される。植物精油を微粒化して散布することができるようにする基本的な手段は、全ての型の噴霧装置に共通であるのはもちろんである。

ここでは、本発明の特定の１つの実施形態について説明したが、複数の他の実施形態によって、任意の数の前述した構成、およびその任意の組み合わせを示すことができるのが想定され、本発明の趣旨と範囲から逸脱することなく、変更や修正を行うことができることが分かる。

本発明の噴霧装置の斜視図である。 噴霧装置を断面した図である。

Claims (9)

1. 植物精油である油および芳香油である油のための油噴霧システムであって、前記油の容器と係合するようになった少なくとも１つの噴霧装置を有し、該噴霧装置は、内部が概して中空の本体と、ミキサーハウジングであって、その一面から油供給チューブが前記本体の表面を通って前記容器に延びている、ミキサーハウジングとを有しており、さらに、前記ミキサーハウジングは、圧縮空気の入口であって、第１の直径を有し、該第１の直径が、前記入口の、前記ミキサーハウジング内の拡散室に通じている所の第２の直径より大きい入口を有し、前記拡散室は、圧縮空気を前記入口に送り込むと、前記油が、微細な小滴の形態で前記本体の、少なくとも１つの開口を通って空気中に散布されるように、前記容器の前記本体への通路を有する、油噴霧システム。
2. 前記ミキサーハウジングは、前記本体の内部に位置し、前記本体の上面と一体になっている、請求項１に記載の油噴霧システム。
3. 圧縮空気を送り込むと、前記油が前記ミキサーハウジング内に引っ張られ、前記拡散室を前記噴霧装置の前記本体への前記通路内へと通され、該通路は、前記油と空気の混合物のマイクロミストが前記噴霧装置の前記本体へと通過するように大きさを決められている、請求項１または請求項２に記載の油噴霧システム。
4. 前記噴霧装置の前記本体は、空気と前記油の混合物のマイクロミストが前記ミキサーハウジングを前記噴霧器の前記本体へと出た時に、前記油の小滴からなる単独の霧が形成されるような鉛直方向の高さを有している、請求項３に記載の油噴霧システム。
5. 前記圧縮空気は、前記噴霧装置と結び付けられた空気圧縮機によって供給される、請求項４に記載の油噴霧システム。
6. 複数の前記噴霧装置が、単一のキャビネット内に設けられている、請求項５に記載の油噴霧システム。
7. 前記キャビネット内の前記各噴霧装置が、タイミング手段によって、一日の様々な時間に作動するように設定されている、請求項６に記載の油噴霧システム。
8. 前記キャビネット内の個々の前記噴霧装置の動作をプログラム可能である、請求項7に記載の油噴霧システム。
9. 前記各噴霧装置は、ねじ手段によって前記油の前記容器と係合している、請求項１から８のいずれか１項に記載の油噴霧システム。

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