JP2007533335A - 椎間板人工器官 - Google Patents

Abstract

二つのカバープレートと、相補的にアンダーカットされている結合プロファイル8，8'，14，14'によってカバープレート1の一つに結合される一つの人工器官コアと、を備えた椎間板人工器官に関する。結合プロファイル8，8'，14，14'は、AP方向10に関して対称であるとともに互いに角度をなして配置される少なくとも一対のプロファイル部分9，16を含んでいる。

Description

既知タイプの椎間板人工器官(国際特許出願明細書 WO 01/01893号）は、二つの金属カバープレートと、二つのカバープレートの一つを備えた一対のスライド表面を形成するとともに別のカバープレートに固定される一つのポリエチレン人工器官コアと、を有している。この固定に対して、カバープレートは、人工器官コアの下側に相補的な結合プロファイル（connection profile）とそのアンダーカット結合プロファイルが協働するエッジ・リッジを備えている。カバープレートおよび人工器官コアの右側面及び左側面のエッジにおいては、かかる結合プロファイルが互いに並行に提供される。さらに、一つのかかるプロファイルが、カバープレートおよび人工器官コアの背部のエッジ上にまっすぐである（run in a straight）。腹部のエッジ上にはかかるプロファイルがないので、人工器官コアは、腹部の方向からカバープレートの結合プロファイルに押し込むことができる。人工器官コアは、腹部のエッジ上に設けられた一対のロック要素によって組立位置に固定されている。結合プロファイルはほとんど遊びがない状態で生成されるが、人工器官製造での重要な関係は、製造ばらつきがある場合でさえ、それを保持するカバープレートに対して人工器官コアのいかなる動きも排除することが可能であることを保証することである。特に、それを保持するカバープレートに対して人工器官コアの回転移動は排除されなければならない。

先行技術は、如何にして問題を解決することができたかに関して示唆を与えるものではない。フランス特許出願公開明細書第２７１８６３５号（FR-A-2718635）は、カバープレートの並行で側面のエッジ上にだけある結合プロファイルを示す。それらは、すべての非側面で非並行のエッジ領域において不在である。膝人工器官について、フランス特許出願公開明細書第２６３２５１６号（FR-A-2632516）は、蹄鉄形の結合プロファイルによって保持プロファイルでポリエチレン部の固定を開示している。しかし、これは、結合プロファイルの非並行の部分が互いに係合状態にあるということを保証するものではない。肩人工器官について、フランス特許出願公開明細書第２７８０６３５号（FR-A-2780635）は、もっぱら互いに関してある角度をなして延在する結合プロファイルによって保持部分上にポリエチレン部分を固定することを開示している。これは、椎間板人工器官の形状的な必要条件に適応していない。

本発明によれば、請求項１で与えられた結合プロファイルの特別配置によって椎間板人工器官に関する問題を解決することができることを認識するであろう。従って、結合プロファイルは、AP方向に関して対称であり、互いに角度をなして配置される少なくとも一対の結合プロファイル部分を含んでいることが提供される。AP方向は腹背方向（anteroposterior direction）を示す。本発明に係る互いに角度をなして配置されたプロファイル部分は、カバープレートの結合プロファイルと人工器官コアの結合プロファイルとの間に遊びが存在するならば、カバープレートに対する人工器官コアのねじれを打ち消す三角形の構成を作る。結合プロファイルは、基本的に、もっぱら互いに角度をなして配置されたかかるプロファイル部分から構成することができる。しかしながら、これらも、カバープレートの側面エッジおよび人工器官コアの側面エッジ上に並列に配置された結合プロファイルにさらに設けることができる。それらは、実質的にまっすぐであるように意図され、好ましくは、少なくとも背部の側に配置される。互いに角度をなして配置されたプロファイル部分間の角度は、150°よりは大きくない。限界は、好ましくは例えば140°である。

本発明は、好ましい実施態様を図示する図面を参照しながら、さらに詳細に説明される。

端部プレート1は下端部プレートとして通常用いられる。端部プレート1は、略楕円形の輪郭を有している。端部プレート1は、脊椎のボディに支持されるための歯のある（toothed）固定面2と、脊椎のボディの腹部側の上に位置するようになって、ネジ穴4を介して脊椎のボディにねじで留めることができるフランジ3と、を備える。固定面2に対向する側に(通常、トップに位置する)、カバープレート1は、人工器官コア（prosthesis core）5の支持を形成する。この支持部は、平面6と、板の側面の二つの並列部分7'、および背部のエッジから7''からなるエッジ7とから成る。エッジ7は平面6を囲んでいる。エッジ7の外側輪郭は、カバープレートの楕円形の輪郭に対応している。平面6に面しているその側で、エッジは、プロファイル・リッジ8を備え、プロファイル・リッジ8の下側にアンダーカット8'を備えている。エッジ7の内側に形成された結合プロファイルは、側面の部分7'でまっすぐであり、両側で並行している。背部の部分7''では、結合プロファイルは二つの部分9からなる。これらの部分の各々では、結合プロファイルはまっすぐである。両方の部分のプロファイルは、移植のAP軸10に関して対称的に配置され、図示した例では140°である角度αを囲む。

エッジ7のトップは、支持面6と並行である平面6'を形成し、同様に人工器官コアのための支持面を形成する。

カバープレートのフランジ3は、結合プロファイル6に垂直であり、その機能が後で説明されるスリット11を有している。

そのトップ12では、人工器官コア5が、第二のカバープレート(不図示)と協働するスライド面を形成してヒンジを形成する。人工器官コアの輪郭は、カバープレート1のそれと同一である。その下側においては、それが、端部プレート1の支持表面6に支持されるように意図され、実質的に同じ輪郭形状である平面13を有している。それは、プロファイル・リッジ14およびアンダーカット14'によって形成される結合プロファイルによって制限されている。この結合プロファイルは、カバープレート1のエッジ・リッジ7の結合プロファイル8，9に相補的に対応している。特に、結合プロファイルは、カバープレート1のエッジ7の側面部分及び背部分にそれぞれ対応し、ピッタリ合ってこれらと協働することができる、二つの側面の部分15および二つの背部の部分16からなる。

結合プロファイル14、14'の外側では、人工器官コア5の下側においては、カバープレート1のエッジ7のトップ上に支持表面6に対応するとともに、人工器官コアがカバープレート1に取り付けられるときに、これと協働する平面17がある。

人工器官は、開いた腹部側の方向から対応する結合プロファイル8、8'にその結合プロファイル14、14'で押されている人工器官コアによって組み立てられる。人工器官コアが完全に押されたときに、そのプロファイル・リッジ14は、側面の部分7'の領域にフィットするだけでなく、カバープレートのエッジ7のアンダーカット8'の中に背部の部分7''の領域にフィットする。結合プロファイルが実質的に十分な表面接触で互いに位置する。

スリット11がギャップ3に位置している場所では、背部の結合プロファイルが互いに接するその端位置に人工器官コアが到着したときに、ギャップ11と同じ高さにある溝18を人工器官コアは有している。プレート(不図示)は、ギャップ11および溝18に押し込まれ、カバープレート1に対してこの位置で人工器官コアを固定する。言い換えると、プレートは、図３の左側に示されるネジ穴の場所で穴を有することによって固定されている。その穴を通って固定ねじが延在する。

人工器官コアの結合プロファイルおよびカバープレートの結合プロファイルが、それぞれ、三角形を形成する部分9，16を備えるということによって、既知の人工器官と比較して、カバープレート1に対して人工器官コアの位置の安定性を増すことは可能である。それによって、特に、回転での（in the sense of）相対的動作に関するその安定性が増加する。

その上に固定された人工器官コアを備えた端部プレートの斜視図を示す。 人工器官コアの無い同じ端部プレートの図を示す。 人工器官コアの無い同じ端部プレートの図を示す。 人工器官コアの無い同じ端部プレートの図を示す。 人工器官コアの斜視図を示す。 人工器官コアの斜視図を示す。

Claims (5)

1. 二つのカバープレートと、相補的にアンダーカットされた結合プロファイル(8，8'，14，14')によってカバープレート(1)の一つに結合される一つの人工器官コア(5)とを備えた椎間板人工器官であって、
   結合プロファイル(8，8'，14，14')は、AP方向(10)に関して対称であるとともに互いに角度をなして配置されている少なくとも一対のプロファイル部分(9，16)を含むことを特徴とする椎間板人工器官。
2. 互いに角度をなして配置されたプロファイル部分(9，16)が実質的にまっすぐであることを特徴とする、請求項１記載の椎間板人工器官。
3. 互いに角度をなして配置されたプロファイル部分(9，16)は、背部の側に配置されているとともに、腹部側に配置された手段(11，18)によって係合状態で保持されていることを特徴とする、請求項１又は２に記載の椎間板人工器官。
4. 一対の側方に配置されたプロファイル部分(7')に加えて、背部の側に配置されている互いに角度をなして配置されたプロファイル部分(9，16)が設けられていることを特徴とする、請求項３記載の椎間板人工器官。
5. 互いに角度をなして配置されたプロファイル部分(9，16)間の角度(α)が、150°よりも大きくないことを特徴とする、請求項１又は２記載の椎間板人工器官。
   

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