JP2007531885A - 液中汚染物質検出用の能動型サンプラー - Google Patents

液中汚染物質検出用の能動型サンプラー Download PDF

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Abstract

液中の汚染物質を検出するための能動型サンプラーは、導入チューブ、排出チューブ、そしてサンプリングユニットを具備してなり、このサンプリングユニットは導入側からそれ自身を通って排出側に至る経路に沿って液体が流れるよう、この経路間に配置されている。サンプリングユニットは複数のサンプリングチャンバー(吸着物質が充填されている)を有し、このサンプリングチャンバーは実質的に互いに対して流体的に密閉されており、ここで、サンプリングチャンバーの一つは、液体がサンプリングチャンバーを通って流れるよう選択的に流路内に配置される。能動型サンプラーはまたアクチュエータを具備しており、このアクチュエータは、上記サンプリングチャンバーの一つが流路から外れるよう位置させられ、その一方で、別のサンプリングチャンバーが流路内に配置されるよう、サンプリングユニットと導入ならびに排出チューブとを相対的に動かす。

Description

本発明は概してサンプリングシステムに関し、特に、たとえば水のような液中の汚染物質を検出するための能動型サンプラー(active sampler)に関する。
サンプリング用のシステムおよび設備は、水モニタリングの分野では一般的なものであり、産業および都市排出物はもちろん、天然の水路(たとえば、泉、河川、小川)中の汚染物質の存在を判定することを伴う。
だが、従来型のサンプリング装置は、通常、(たとえば試験管に)液体サンプルを手作業で採取するために現場に使用者がいなければならない。使用者は、続いて、汚染物質の存在を検出するため、たとえばサンプル中に薬品を注入することにより、このサンプルを分析することになる。
既存のサンプリング技術は、通常、広く離れた時間間隔で個別の試料を採取することを伴う。そうした別個のサンプリングは、サンプリング期間にわたって汚染物質の蓄積濃度を簡単に測定することを困難なものとする。さらに、個別試料の採取は、特に試料を定期的に(たとえば一月に数回)採取する必要がある場合に費用が嵩む。遠隔地でのサンプリングが望まれる場合、コストと不自由とがさらに増大する。
既存の能動型サンプラーは連続的に試料を採取可能であるが、一般に、それ自身を通って液体を圧送するのに、かなり大量のエネルギーを要する。これは、システムによる大きな圧力差のためであり、これによって電力を供給できない遠隔地での使用には適さないものとなっている。さらに、こうしたサンプラーは嵩張り、浅い液塊中に、あるいは配管設備内に配置するのには適さないことがある。
したがって、液中汚染物質を検出するための、改良された能動型サンプリング装置が求められている。
本発明の一態様に関して、液体用の能動型サンプラーは、導入チューブと、排出チューブと、サンプリングユニットとを具備してなり、このサンプリングユニットは、液体が、導入チューブからサンプリングユニットを経て排出チューブへ至る経路に沿って流動するよう導入チューブと排出チューブとの間に配置されている。サンプリングユニットは複数のサンプリングチャンバーを具備してなり、このサンプリングチャンバーは、当該サンプリングチャンバーの一つが上記流路内に配置された状態で、実質的に互いに流体的にシールされている。本能動型サンプラーはまた、サンプリングユニットと経路とを相対的に動かすアクチュエータを具備してなり、それによって、サンプリングチャンバーの一つは上記流路から外れるように位置させられ、その一方で、別のサンプリングチャンバーが上記流路内に配置される。
本発明の別な態様では、液体用の能動型サンプラーは、複数のサンプリングチャンバーおよびこのチャンバーの一つに選択的に接続されるポンプを具備してなり、このポンプはチャンバーを経て液体を送り出すよう構成される。当該ポンプは、少なくとも10ml/minの速度でポンピング可能であり、その一方で、圧力降下を伴わずに30mA以下の電流を引き込む。
本発明のさらに他の態様では、液体用のサンプラーは、ポンプを含む密閉ハウジングと、サンプリングユニットと、バッテリーと、ポンプを制御する回路とを具備してなる。サンプリングユニットはサンプリングチャンバーを具備してなる。バッテリーは電力をポンプに供給する。ハウジングは一対の接触子を具備しており、この接触子は、ハウジングを液中に浸漬することによって接触子同士の間の電気抵抗が低下するよう露出させられている。回路は接触子間の抵抗の低下を検出し、そしてこの抵抗の低下を検出した後にポンプを始動させる。
本発明のさらに他の様態では、液塊を能動的に採取するための方法は、それを貫通する流路が形成されると共に、その内部にサンプリング媒体を取り出し可能に収容する複数のサンプリングチャンバーを有するサンプリングユニットを具備してなる無弁型サンプラーを提供することを含む。本方法はさらに、サンプリングチャンバーの一つと流路とを選択的に互いに連通状態とすることと、この流路を経て液体を流動させることとを具備する。
図1には、液塊B中に配置された能動型液体サンプラーの一実施形態を概略的に示す。この液体サンプラー100は、サンプリングユニット30に接続された導入チューブ14を具備してなる。導入チューブ14は少なくとも一つの導入ポート16aを通る液流Fを受け入れ、しかもそれをサンプリングユニット30へと輸送する。図示の実施形態では、導入チューブ14は導入マニホールド16に接続されており、この導入マニホールド16は液体サンプラー100に複数の導入ポート16aをもたらす。だが、別な実施形態では、マニホールド16を用いずに、導入チューブ14を導入ポート16aからサンプリングユニット30まで延在させることもできる。液流Fはサンプリングユニット3から排出チューブ18へと流れる。導入および排出チューブ14,18は液流を輸送するための適当な管とすることができ、しかもそれは、たとえば円形、矩形および長円形のような、さまざまな横断面のうちの一つを有する。
サンプラー100を通る液流Fは、排出チューブ18とポンプ放出パイプ18aとの間に接続されたポンプ70によって生み出される。ポンプ70は、液体を、導入チューブ14、サンプリングユニット30および排出チューブ18を通って流動させる。ポンプ70は、続いて、流体をポンプ放出パイプ18aの端部の排出ポートを経て放出し、液塊Bに戻す。液体サンプラー100はまた少なくとも一つのバッテリー90を具備してなり、このバッテリー90は、ポンプ70ならびにサンプリングユニット30の動作を制御するシステムコントローラ80へだけでなく、ポンプ70へ電力を供給する。
図1に示すように、液体サンプラー100の構成要素は、好ましくはハウジング10内に配置される。このハウジング10は、導入ポート16aの近傍に、少なくとも二つの電気接触子12を有する。好ましいことを言うと、ハウジング10は、とりわけ、バッテリー90あるいはシステムコントローラ80の短絡を抑止するために、液体サンプラー100を実質的に密封環境で維持する。電気接触子12は、好ましくは、液塊Bへのハウジング10の浸漬によって接触子12同士の間の電気抵抗が低下するよう露出している。システムコントローラ80は、そうした低い抵抗を感知し、そしてそうした低い抵抗を検知すると、これに応答してポンプ70を始動させる。同様に、液塊Bからハウジング10を取り出すと、接触子12同士の間の電気抵抗が増大する。そうした高い抵抗を感知すると、それに応答して、システムコントローラ80はポンプ70を停止させることになる。
図2および図3には、能動型液体サンプラー100のさらに細部を示す。図示の実施形態では、導入口フィッティング14bは導入ポート14aにおいて導入壁15につながっている(図3に示す)。液体サンプラー100は、また、ポンプ放出パイプ18aの排出ポート(図示せず)において排出壁17に接続された排出口フィッティング18bを有する(図1参照)。図3に示すように、導入壁15および排出壁17の両方はそれぞれ、それらを貫通する開口部15a,17aを有し、この開口部15a,17aは、サンプリングユニット30に接続されたシャフト33を受けるよう構成されており、ここで、シャフト33は好ましくは、サンプリングユニット30の中心軸線X1を通って軸方向に延在する。
図3に最もよく示すように、導入および排出壁15,17のそれぞれは、サンプリングユニット30のシャフト33を受ける開口部15a,17aの周りに配置された溝32を有する内面15b、17bを具備してなる。さらに壁15,17の内面15b、17bは好ましくは互いの鏡像となっている。図示する実施形態では、複数の円形溝32を示している。だが、溝32は、たとえば正方形および長円のような他の形状を有することができる。各溝32は好ましくはOリング34あるいはその他の弾性シーリング部材を、その中に収容する。溝32の一つは排出壁17の流出ポート17cを取り囲んでおり、これは好ましくは、排出壁17の流路(図示せず)を通る排出口フィッティング18bと連通している。同様に、内面15bの溝32の一つは、導入壁15の流路(図示せず)を通って導入ポート14aおよび導入口フィッティング14bと連通する導入壁15の流入ポート(図示せず)を取り囲んでいる。好ましいことを言えば、両流出入ポートは、壁15,17間で延在する軸線X2を中心として互いに整列している。
図3に示すサンプリングユニット30は、このユニット30の二つの端部36間で延在するサンプリングチャンバー50を具備してなり、各チャンバー50はサンプリング媒体(図示せず)を収容している。好ましい実施形態では、このサンプリング媒体はAmbersorb(登録商標)である。だがサンプリング媒体は、その他の好適な吸着物質からなることができる。各サンプリングチャンバー50は、好ましくは、液中の汚染物質あるいは汚濁物質をサンプリング(抽出)するのに適した、かなりの量の吸着物質を含む。好ましい実施形態では、各サンプリングチャンバー50は約1000mg以下の吸着物質を含む。他の好ましい実施形態では、各サンプリングチャンバー50は概ね100ないし2000mgの吸着物質を含む。他の実施形態では、概ね200mgの吸着物質を含む。
図3に示す実施形態において、サンプリングユニット30は六つのサンプリングチャンバー50を備えたカルーセルカートリッジを具備してなる。だが当業者には、サンプリングユニット30が、さらに多くのあるいはさらに少ないサンプリングチャンバー50を有するだけでなく、さまざまな形状を有することが可能であることは明白であろう。サンプリング媒体は、好ましくは、各端部36に配置された網37によってチャンバー50内で適所に保持される。好ましい実施形態では、網37は概ね100ミクロンのステンレススチール網である。別の好ましい実施形態では、網37は概ね10ないし200ミクロンの間のものである。さらに別な実施形態では、網37は概ね20ミクロンの網である。だが、その他の適当な網サイズあるいは素材を採用することも可能である。図示の実施形態では、網インサート38が、実質的にサンプリング媒体に対して適所で網37を保持するために各網37上に配置されている。ある好ましい実施形態では、網インサート38は、サンプリングチャンバー50の各端部36の対応するネジ部(図示せず)と係合するためのネジ付き面(図示せず)を有する。他の実施形態では、網インサート38は網37と一体である。さらに、たとえばOリングのようなシール40が、カルーセルカートリッジ30の各端部36の周囲を取り巻くよう配置されている。このシール40はカルーセルカートリッジ30から液体が漏れるのを実質的に抑える。
図3に示す液体サンプラー100がOリング34を用いて組み立てられたとき、サンプリングチャンバー50は互いに対して実質的に流体的に隔離された状態で維持される。したがって、サンプリングチャンバー50の一つの中の流体が他のチャンバー50内に入るのが実質的に抑止される。さらに、上記のとおり、壁15,17を貫通する流出入ポートは概して軸線X2を中心として互いに整列している。カルーセルカートリッジ30は、軸線X2がチャンバー50の一つと整列しかつその一つを通って軸方向に延在するよう配置されている。ここに開示した実施形態では、導入口フィッティング14bから排出口フィッティング18bへの流体流は、軸線X2と整列したサンプリングチャンバー50のみを通り抜ける。ゆえに、一時に流体を受け容れることになるのは、カルーセルカートリッジ30のチャンバー50の一つのみである。
カルーセルカートリッジ30はシャフト33を含み、これは、導入および排出壁15,17の開口部15a,17aに、カルーセルカートリッジ30を回転可能に取り付ける。シャフト33はカルーセルカートリッジ30が軸線X1の周りを回転することを可能にする。壁15,17は、好ましくは、少なくとも一つのファスナー20によって、互いに対して固定状態で維持される。図示する実施形態では、少なくとも一つのファスナー20は複数のボルトを含む。だが、他のファスナー、たとえばネジ、ブラケット、接着剤およびバンドのような、それ以外のファスナーを使用することもできる。
図2および図3に示すように、液体サンプラー100は、たとえば電動モーターのようなアクチュエータ60を具備してなり、これによってカルーセルカートリッジ30は軸線X1を中心として回転させられる。好ましくは、アクチュエータ60は、たとえばバッテリー(図示せず)からの電力を受け取る。アクチュエータ60およびポンプ70は好ましくは導入および排出壁に取り外し可能に接合されている。図示した実施形態では、アクチュエータ60およびポンプ70は、少なくとも一つのブラケット22および少なくとも一つのファスナー24によって、壁15,17に接合されており、ポンプ70を支持するブラケット22はサポート22a上に載っている。
図2および図3に最もよく示されるように、ある実施形態では、アクチュエータ60は駆動ギア62に接続されており、この駆動ギア62が、シャフト33の端部上の被駆動ギア64(図3参照)を駆動する。したがって、アクチュエータ60はギア62,64を介してカルーセルカートリッジ30を回転させる。だが、アクチュエータ60は、たとえばベルト、チェーンあるいはストラップのような他の手段を介してシャフト33を駆動することができる。
他の実施形態では、図4に示すように、アクチュエータ60はゼネバ機構60a'を介してカルーセルカートリッジ30を回転させる。好ましくは、ゼネバ機構60a'は、第2の回転可能な部材64'と係合可能な第1の回転可能な部材62'を具備してなり、この場合、回転可能な部材62',64'は反対方向に回転する。第1の回転可能な部材62'はアクチュエータ60に接続されており、しかも第1の回転可能な部材62'の周囲に配置された突出部材62a'(たとえばピン)を具備してなる。第2の回転可能な部材64'は、複数の軸方向スロット64a'を有し、かつ導入壁15の開口部15aを通って延在するシャフト33の端部に接続されている。各スロット64a'は、第1の回転可能な部材62'の回転中に突出部材62a'をスライド方式で受けるよう構成されている。スロット64a'は、第2の回転可能な部材64'を回転させるために、突出部材62a'からの力を受け取る。第2の回転可能な部材64'の回転は、それに対して接続されたカルーセルカートリッジ30を回転させる。第1の回転可能な部材62'はまた、好ましくは、第2の回転可能な部材64'の縁部64b'と係合する縁部62b'を含み、突出部材62a'がスロット64a'の外側にあるときとき、第2の回転可能な部材64'の回転を阻止する。
アクチュエータ60が第1の回転可能な部材62'を回転させるとき、突出部材62a'はスロット64a'の一つへとスライドしながら移動する。第1の回転可能な部材62'が回転し続けるとき、突出部材62a'はスロット64a'に力を伝達し、突出部材62a'がスロット64a'を出るまで第2の回転可能な部材64'を回転させる。好ましくは、第2の回転可能な部材64'の回転によって、別のサンプリングチャンバー50(図5参照)を液体サンプラー100の流路と連通状態とするためにカルーセルカートリッジ30が回転させられる。突出部材62a'がスロット64a'の外にある間、第1および第2の回転可能な部材62',64'の縁部62b',64b'はそれぞれ、第2の回転可能な部材64'の回転を阻止するよう互いに係合する。同様に、縁部62b',64b'は互いに係合せず、一方、突出部材62a'は第2の回転可能な部材64'を回転させるためにスロット64a'に力を伝達する。ゼネバ機構60a'は、サンプリングチャンバー50(図5参照)の、サンプラー100の流路との再現性のある正確なアライメントをもたらす。さらにゼネバ機構60a'は、サンプリングチャンバー50と流路との正確なアライメントを保証するためにフィードバック制御の利用を必要としない。
図5に示すように、ある好ましい実施形態では、液体サンプラー100は、その内部に吸着物質を収容する複数の吸着カートリッジ50a(好ましくは全てのサンプリングチャンバー50用のもの)を具備してなる。吸着カートリッジ50aは好ましくは筒状部50bおよびキャップ部50cを具備してなる。吸着カートリッジ50aは好ましくは、サンプリングチャンバー50を通過する液体が吸着物質と接触することを可能とするよう透過性を有する。たとえば吸着カートリッジ50aは網面を有していてもよい。好ましくは、カートリッジ50aはサンプリングチャンバー50内に安定的にかつ取り外し可能に嵌まり込む。たとえば、キャップ部50cは、いったんカートリッジ50aがサンプリングチャンバー50内に挿入されると、サンプリングチャンバー50の一端36とスナップ嵌合方式でつながることができる。さらに、網37'が各吸着カートリッジ50aの筒状部50bの底部に取り付けられている。たとえば、網37'は筒状部50bにモールドできる。他の実施形態では、網37'は、端部36と逆側の各サンプリングチャンバー50の端部36に取り付けられており、この端部36を通って吸着カートリッジ50aが挿入される。吸着カートリッジ50aは、リボルバー内の弾丸と同様に、装填したり抜き取ったりすることが可能であり、これによってサンプリングチャンバー50内に吸着物質を容易に配置でき、しかも当該チャンバー50から吸着物質を容易に取り出すことが可能となる。
上述したように、ポンプ70はサンプラー100の流路を通る流体流Fをもたらす。好ましくは、ポンプ70は、サンプラー100を通る比較的大きな体積流量をもたらし、その一方で、そうするために小さな供給電力しか要しないよう構成されている。好ましいポンプ70は少なくとも約10ml/minの液体をポンピングでき、その一方で、液体が圧力降下を伴わずにポンプを通って流れるとき、バッテリー90から約30mA以下の電流を引き込む。他の好ましいポンプ70は少なくとも約50ml/minの液体をポンピングでき、その一方で、液体が圧力降下を伴わずに流れるとき概ね直流5Vの駆動電圧で約50mA以下の電流を引き込む。
図6に示す一実施形態では、ポンプ70は一対の回転可能な部材72,74を具備してなり、これは同じ方向に異なる速度で回転することによって液体を圧送する。そうしたポンプ70の一例は、ギアローターあるいは「ゲローター(gerotor)」ポンプであり、この場合、回転可能な部材72,74は互いに噛合するギアである。ゲローターポンプは、さまざまな供給業者、たとえばEnigma Science of Irvine, CA, Mesoscopic Devices of Broomfield, CO and Diener Precision Pumps of Switzerlandから入手可能である。だが、上で説明した流量および電流要求を満たす、その他の適当なポンプを使用することもできる。
図2および図3に示す一実施形態では、ポンプ70はカルーセルカートリッジ30の下流に配置されている。したがってポンプ70は、液体流Fがポンプ70に入る前に、導入口フィッティング14bを通り、流体流路内に存在するサンプリングチャンバー50を通り、そして排出口フィッティング18bを通って、液塊Bから液体を取り込む。好ましくは、管によって排出口フィッティング18bがポンプ70の導入ポート(図示せず)に接続される。さらに、ポンプ排出パイプ18a(図1参照)は、好ましくはポンプ70の排出ポート(図示せず)につながっており、それを通って液体流Fは液塊Bに戻される。他の実施形態(図示せず)では、ポンプ70を導入口フィッティング14bの上流に配置し、そしてカルーセルカートリッジ30を介して液体を輸送させることができる。
ポンプ70は好ましくはサイズが小さなものであり、少ない供給電力しか必要とせず、可聴ノイズが低く、そして化学的に不活性である。ポンプ70は好ましくは、以下でさらに説明するように、液体サンプラー100を通って液体流Fをバックフラッシュ(逆洗)させるために逆様式で動作可能である。その上、ポンプ70は好ましくは自吸(呼び水入れ)するものであり、しかも液体流F中に存在するであろうサイズが約50ミクロン以下の粒子と共に作動できる。
図3に示すフィッティング14,18およびサンプリングユニット30は好ましくは耐食素材からなる。たとえば、それはステンレススチールから製造できる。アクチュエータ60およびポンプ70も好ましくは化学的に不活性な素材からなり、これは試料が採取される液塊B中の汚染物質と反応せず、あるいは液体中に汚染物質を付加(すなわち自己汚染)しない。
図3に示す能動型サンプラー100のシステムコントローラ80はマイクロプロセッサーを備え、このマイクロプロセッサー82は、とりわけ、アクチュエータ60およびポンプ70の動作を制御する。図示する実施形態では、システムコントローラ80は、たとえばボルトのようなファスナー20aを用いて液体サンプラー100に接続されている。だが、ネジ、ブラケット、接着剤およびバンドのような他のファスナーを使用することもできる。システムコントローラ80は、好ましくは、電力制御モジュール、実時間時計、ユーザーインターフェース、少なくとも一つの環境センサー、ファームウェアおよび適当な不揮発性メモリを具備してなる。このメモリは好ましくはフラッシュメモリである。コントローラ80は、好ましくは、可能な限り最小の電流を引き込む。好ましい実施形態では、コントローラ80は、その回路の全てが機能している状態で、約直流3Vの入力にて概ね5mA以下の電流を引き込む。他の好ましい実施形態では、コントローラ80は試料採取中、ポンプ70によって引き込まれる電流は含まず、約3mA以下の電流を引き込む。さらに他の好ましい実施形態では、コントローラ80は、スリープモードのとき、μAのレンジの電流を引き込む。
マイクロプロセッサー82は液体サンプラー100の中央処理ユニットであり、好ましくは、サンプラー100の全ての態様および機能を制御しかつ管理する。たとえば、マイクロプロセッサー82は、ユーザーインターフェース、データ獲得、データ処理および記憶、サンプラー100の稼働、サンプラー100の健全状態の長期モニタリングを制御しかつ管理する。好ましくは、マイクロプロセッサー82は、アクチュエータ60にカルーセルカートリッジ30を回転させるよう選択的に合図をし、この結果、流路と連通するサンプリングチャンバー50が流路から外され、そして異なるサンプリングチャンバー50が流路と連通状態となる。さらに、マイクロプロセッサー82はポンプ70の電流引き込み(current draw)をモニターする。好ましくは、マイクロプロセッサー82は、それが、プリセット値よりも高いポンプ70からの電流引き込み信号を受けた際に、ポンプ70にバックフラッシュモードで動作するよう合図を出す。バックフラッシュモードで作動するための信号を受けたとき、ポンプ70は逆に作動して、流体を、排出チューブ18から、サンプリングチャンバー50、導入チューブ14を通過させ、それを液塊Bへ戻す。ある実施形態では、マイクロプロセッサー82は、それがポンプ70からの電流引き込み信号を受けたとき、バックフラッシュモードで作動するようポンプ70に合図を出すが、サンプリングモードでは、これは約80mA超である。マイクロプロセッサー82はまた、それがポンプ70の動作を開始させたときつながり、そして液体サンプラー100の運転履歴を収集する。
好ましい実施形態では、マイクロプロセッサー82はサンプラー100のエネルギー密度要求(すなわち必要な電力と運転時間の積)を満たす。サンプラー100のエネルギー密度要求は好ましくは約55mA以下である。そうしたマイクロプロセッサー82の一つは、Microchip, IncによるモデルナンバーPIC18LF8720である。ある実施形態では、マイクロプロセッサー82は好ましくは、ポンプ70を作動させ、かつアクチュエータ60を介してカルーセルカートリッジ30を回転させるために、ソフトウエアコントロールのもとパルス幅変調(PWM)信号を発生させる。PWM駆動信号は、有利なことを言うと、「オン」デューティーサイクルが100%未満であるので、電流引き込みを一層小さなものとする。システムコントローラ80のHブリッジコントローラは、マイクロプロセッサー82からのPWM入力信号と、ポンプ70ならびにカルーセルカートリッジ30を駆動するのに要する直流電圧を得る。Hブリッジは定常状態駆動電圧にPWM信号を印加し、これによってポンプ70の駆動電圧の電圧レベルである反復PWM信号を生じる。好ましくはデューティーサイクルの周波数は、最低の電流引き込みで最大の作用が得られるよう最適化される。好ましい実施形態では、ポンプ70は4.5ボルトの駆動電圧を必要とし、しかも反復PWM信号は、概ね78%デューティーサイクルで、概ね19kHzの周波数にて、0ボルトと4.5ボルトとの間で交互に切り替わる矩形波である。さらに、Hブリッジコントローラは、好ましくは、両方向BCブラシおよび単一巻き線ステータモーターの両方を駆動する。この両方向駆動能力は、サンプラー100が詰まり始めた場合(この詰まりはポンプ70によって引き込まれる電流の増大によって検出される)に、液体サンプラー100を通過する液体流Fの方向を逆転させるために、バックフラッシュモードでポンプ70を作動させるのに使用できる。
システムコントローラ80のユーザーインターフェースは、サンプラー100の状態および「健全状態(state-of-health)」を判定するために、ユーザーが液体サンプラー100とインターフェースすることを可能にする。たとえば、ユーザーは新しい試料採取スケジュールをアップロードでき、あるいは内部ログから保管されたデータをダウンロードできる。好ましい実施形態では、ユーザーインターフェースはユニバーサルシリアルバス(USB)型ポートを具備してなる。ある好適なUSBポートは、Cypress SemiconductorによるモデルナンバーCY7C63723である。
ある実施形態では、システムコントローラ80は温度センサーを具備してなり、これはコントローラ80の温度をモニターする。コントローラ80は、好ましくは、温度履歴を作り出すために、事象を記録するときはいつでも温度を記録する。好ましくは、コントローラ80は、少なくとも次の事象の間に、すなわちセンサー接触子12が液体の存在を示したとき、センサー接触子12が液体が存在しないことを示したとき、サンプラー100がバックフラッシュモードで作動するとき、システムの機械的あるいは電気的故障あるいはその他の故障、(たとえばポンプ70の詰まりによる)設定値を超える電流の検出、バックフラッシュモード時におけるサンプラー100のバックフラッシュ不能、バッテリーパワー不足、およびサンプリングユニット30の回転の間に、データおよび電流の読み(示度)と共に温度の読み(示度)を保管する。好ましい実施形態では、少なくとも次のパラメーター、すなわち温度、バッテリー電圧、ポンプ駆動電圧、ポンプ電流、日付、およびカルーセルカートリッジ30の数が、上述した事象のいずれかの間に記録される。有利なことを言えば、温度履歴は、液体サンプラー100が配置されている間の、あるいはシステムが故障した場合の環境データを提供する。別な実施形態では、システムコントローラ80は、たとえば試料として採取される液塊中のpH、導電率、濁り度、あるいは所望の化学的特性を検出するための環境センサーを有することができる。ある好ましい実施形態では、以下で説明するように、液体サンプラー100の動作を開始させるために温度センサーおよび環境センサーの一方あるいは両方を使用できる。
図7には液体サンプラー100の一実施形態の動作を示す。図示した実施形態では、液塊Bからの液体は導入ポート16aを経て導入マニホールド16に流入し、続いてサンプリングユニット30に入る。液体流Fはサンプリングユニット30内のチャンバー50の一つを通過するが、それは液体サンプラー100の流路と連通状態で選択的に配置されている。液体流Fは、続いて、放出されて液塊Bに戻される前に、排出チューブ18およびポンプ70を通過する。少なくとも一つのバッテリー90が、システムコントローラ80、アクチュエータ(図示せず)およびポンプ70に電力を供給する。好ましくは、バッテリー90は概ね3.6ボルトの電圧を提供できるものである。ある好ましい実施形態では、バッテリー90はリチウムバッテリーである。別の好ましい実施形態では、バッテリー90はアルカリ電池である。
ある実施形態では、液体サンプラー100は液塊中に配置したときに連続運転可能である。すなわち、サンプラー100が液塊に浸漬されるとすぐに、システムコントローラ80は電気接触子12同士の間の低下した抵抗を検出し、そしてポンプ70の動作を開始させる。ポンプ70はそれゆえサンプリング期間の間中、連続的に作動する。システムコントローラ80はまた、サンプリングチャンバー50の一つを、サンプラー100の流路と連通状態とするためにカルーセル30を割り出しする。好ましい実施形態では、システムコントローラ80は、別のサンプリングチャンバー50を流路と連通状態とするために、2週間ごとにカルーセル30を割り出しする。図3に示す実施形態(ここではカルーセル30は六つのサンプリングチャンバー50を有する)では、一つのチャンバー50は好ましくはコントロールチャンバーとして使用され、したがって流路と連通状態には置かれないので、総サンプリング期間は概ね10週間である。だが当業者には、チャンバー50当りのサンプリング期間および総サンプリング期間はユーザーが望むように変更可能であることが明白であろう。たとえば別の実施形態では、ユーザーは、カルーセル30の割り出しが毎週なされるよう液体サンプラー100をプログラムできる。
別な実施形態では、液体サンプラー100は液塊中へ配置したときスリープモードであってかつセンサーのトリガリングによって運転を開始するようにできる。たとえば、液体サンプラー100は、環境センサー(たとえばpHセンサー)によって液塊中に酸を検出したときに運転を開始するようにできる。上記センサーは好ましくはトリガリング事象のコントローラ80に信号を送り、そしてコントローラ80は、上記のとおりポンプ70の運転を開始させ、そしてカルーセルカートリッジ30の割り出しをすることになる。任意選択で、システムコントローラ80は、たとえば電話、ポケットベルあるいはインターネットを介して、センサーのトリガリング時にユーザーと通信することができる。
上で説明した液体サンプラー100によれば、有利なことには、ユーザーが試料を人手で採取することを必要とせずに、ある期間にわたって能動的に液体を採取するコンパクトなユニットが提供される。ある実施形態では、液体サンプラー100は概ね40inの総容積を有する。別の実施形態では、液体サンプラー100は概ね30ないし100inの総容積を有する。したがって液体サンプラー100は、有利なことに、浅い液塊中でも作動でき、しかも液質をモニターするために建物の配管設備に組み込むことが可能である。コンパクトなサイズの液体サンプラー100はまた、有利なことには、製造コストを低減し、しかもサンプラー100を持ち運んだり輸送したりするのを一層容易なものとする。
液体サンプラー100は、有利なことには、液塊の液質をモニターするために、さまざまな用途で使用できる。ある実施形態では、液体サンプラー100は、液塊中の薬品の存在をモニターするのに使用できる。別な実施形態では、液体サンプラー100はバクテリアをモニターするために使用できる。したがって、液体サンプラー100は浅い液塊中に、たとえば小川、河川、あるいは配管系統中に投入された、さまざまな汚染物質を検出できる。
液体サンプラー100は、有利なことには、遠隔地において液塊中に配置し、そして長期間にわたって液塊中に残置することが可能であり、その後、ユーザーは液塊からサンプラー100を取り出すために戻ることが可能である。ユーザーは、続いて、サンプリングユニット30をサンプラー100から取り出して、それを抽出ジグ(図示せず)の上に載置できる。抽出ジグは、好ましくは、サンプリングユニット30を保持し、そして各サンプリングチャンバー50の一端部を経て、チャンバー50の逆端部に配置された対応する容器(たとえばガラス瓶)内に抽出溶媒を送り込む。したがって抽出ジグは、有利なことには、ユーザーが、同時に同じ方法を用いて、サンプリングユニット30のサンプリングチャンバー50の全てを取り出すことを可能とする。その上、サンプリングユニット30は、有利なことには、複数の別個のカートリッジチューブの代わりに、ユーザーが容易に取り扱うことができる単一ユニットを備えたサンプラー100を提供する。
液体サンプラー100のその他の利点は、それが、多大な電力供給を必要とせずに、長期間にわたって作動可能であるという点である。液体サンプラー100は、一つのバッテリーパック90を用いて、全サンプリング期間にわたって作動することができる。好ましい実施形態では、液体サンプラー100は、全サンプリング期間にわたって機能するために概ね3.6ボルトの電圧を要する。別な実施形態では、液体サンプラー100は全サンプリング期間にわたって機能するために概ね3ボルトを要する。さらに他の好ましい実施形態では、液体サンプラー100は全サンプリング期間にわたって機能するために概ね1.8ボルトを要する。さらに、ポンプ70は好ましくは、液体サンプラー100を通って少なくとも約10ml/minを引き込み、その一方で、バッテリーパック90から約30mA以下の電流を引き込む。
液体サンプラー100のさらに他の利点は、圧力降下が最低限に抑えられることである。従来構造(これはサンプリングチャンバーを流体的に分離するために弁を利用している)とは異なり、液体サンプラー100は弁を持たないシステムである。弁は好ましくいない。というのは、それはサンプリングシステムを通過することによる圧力降下を増大させ、ポンプが必要とする供給電力を増大させると共に、システムを通過する体積流量のロスにつながるからである。サンプリングユニット30は、サンプリングチャンバー50のそれぞれを隔離させしかもサンプリングユニット30ならびに導入および排出チューブ14,16を通って液体を圧送するため、たとえばOリングのような弾性シール部材を用いることで最小限の圧力降下で作動する。好ましい実施形態では、本液体サンプラーを通過することに伴う圧力降下は約40インチの水柱(HO)相当以下である。したがって液体サンプラー100は、かなりの量の電力を供給することなく、上記の状況で作動できる。
本発明および従来技術に関して達成された利点を要約するために、上記のとおり、本発明のある目的および利点について説明してきた。もちろん、必ずしも、そうした目的あるいは利点の全てが、本発明の特定の実施形態によって実現されなくてもよいことを理解されたい。ゆえに、たとえば、当業者であれば、本明細書で開示あるいは示唆したであろう他の目的または利点を必ずしも達成することを要さずに、本明細書に開示した一つの利点または一群の利点を達成あるいは最適化する様式で、本発明の具現化あるいは実施が可能であることは明白であろう。そうした態様の全ては、ここに開示した本発明の範囲内のものである。
本発明の上記ならびにその他の態様は、特許請求の範囲ならびに添付図面を参照した好ましい実施形態に関する上記の詳細な説明から当業者には容易に明らかとなるであろうが、本発明はここに開示された特定の好ましい実施形態に限定されるものではない。
液体サンプラーの斜視図である。 液体サンプラーの一実施形態の上面、正面および側面斜視図である。 図2に示す液体サンプラーの分解組立図である。 液体サンプラーの他の実施形態の上面、正面および側面斜視図である。 図4に示す液体サンプラーの分解組立図である。 液体サンプラーの一実施形態と共同で使用されるポンプの断面図である。 一実施形態による液体サンプラーを通る流れの概略図である。
符号の説明
10 ハウジング
12 電気接触子
14 導入チューブ
14a 導入ポート
14b 導入口フィッティング
15 導入壁
15a 開口部
15b 内面
16 導入マニホールド
16a 導入ポート
17 排出壁
17a 開口部
17b 内面
17c 流出ポート
18 排出チューブ
18a ポンプ排出パイプ
18b 排出口フィッティング
20,20a ファスナー
22 ブラケット
22a サポート
24 ファスナー
30 サンプリングユニット(カルーセルカートリッジ)
32 溝
33 シャフト
34 Oリング
36 端部
37,37' 網
38 網インサート
50 サンプリングチャンバー
50a 吸着カートリッジ
50b 筒状部
50c キャップ部
60 アクチュエータ
60a' ゼネバ機構
62 駆動ギア
62' 第1の回転可能な部材
62a' 突出部材
62b' 縁部
64 被駆動ギア
64' 第2の回転可能な部材
64a' 軸方向スロット
64b' 縁部
70 ポンプ
72,74 回転可能な部材
80 システムコントローラ
82 マイクロプロセッサー
90 バッテリー
100 液体サンプラー

Claims (24)

  1. 導入チューブと、
    排出チューブと、
    サンプリングユニットと、
    アクチュエータと、を具備してなる液体用の能動型サンプラーであって、
    前記サンプリングユニットは、前記導入チューブから、前記サンプリングユニットを通り、前記排出チューブに至る経路に沿って液体が流動するよう、前記導入チューブと前記排出チューブとの間に配置されており、前記サンプリングユニットは、互いに対して実質的に流体的にシールされた複数のサンプリングチャンバーを具備してなり、前記チャンバーのうちの一つは前記流路内に配置されており、
    前記アクチュエータは、前記サンプリングチャンバーの一つが前記流路から外れるよう位置させられ、その一方で、前記チャンバーの別のものが前記流路内に配置されるよう、前記サンプリングユニットと前記経路とを相対的に動かすようになっていることを特徴とする能動型サンプラー。
  2. 前記液体は水であることを特徴とする請求項1に記載の能動型サンプラー。
  3. 弁を持たないことを特徴とする請求項1に記載の能動型サンプラー。
  4. 前記チャンバーは筒形状を有することを特徴とする請求項1に記載の能動型サンプラー。
  5. 前記導入チューブは、複数の導入ポートを有するマニホールドを具備してなることを特徴とする請求項1に記載の能動型サンプラー。
  6. 前記サンプリングユニットはカートリッジであることを特徴とする請求項1に記載の能動型サンプラー。
  7. 前記カートリッジは回転式カルーセルであることを特徴とする請求項6に記載の能動型サンプラー。
  8. 複数の前記サンプリングチャンバーは、各チャンバーの端部に配置されたOリングによって、実質的に互いに流体的にシールされていることを特徴とする請求項7に記載の能動型サンプラー。
  9. 各サンプリングチャンバーには吸着物質が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の能動型サンプラー。
  10. 前記吸着物質はAmbersorb(登録商標)であることを特徴とする請求項9に記載の能動型サンプラー。
  11. 前記サンプリングチャンバーには吸着カートリッジが充填されていることを特徴とする請求項1に記載の能動型サンプラー。
  12. 各チャンバーの端部に配置された網をさらに具備してなることを特徴とする請求項1に記載の能動型サンプラー。
  13. 前記アクチュエータは、ゼネバ機構を用いて、前記サンプリングユニットと前記経路とを相対的に動かすようになっていることを特徴とする請求項1に記載の能動型サンプラー。
  14. 前記経路を経て液体を圧送するよう構成されたポンプをさらに具備してなることを特徴とする請求項1に記載の能動型サンプラー。
  15. 前記ポンプは、同じ方向に異なる速度で回転することによって前記液流を圧送する一対の回転可能な部材を具備してなることを特徴とする請求項14に記載の能動型サンプラー。
  16. 前記ポンプおよび前記アクチュエータに給電できるようになったバッテリーをさらに具備してなることを特徴とする請求項14に記載の能動型サンプラー。
  17. 複数のサンプリングチャンバーと、
    前記チャンバーの一つに選択的に接続されかつ前記チャンバーを経て液体を圧送するよう構成されたポンプと、を具備してなる液体用の能動型サンプラーであって、
    前記ポンプは、少なくとも10ml/minの速度でポンピング可能であり、その一方で、圧力降下を伴わず、30mA以下の電流を引き込むよう構成されてなることを特徴とする能動型サンプラー。
  18. 弁を持たないことを特徴とする請求項17に記載の能動型サンプラー。
  19. 前記ポンプは前記サンプリングチャンバーの下流側に配置されていることを特徴とする請求項17に記載の能動型サンプラー。
  20. 前記ポンプは一対の回転可能な部材を具備してなり、前記回転可能な部材は同じ方向に異なる速度で回転することによって前記液流を圧送するようになっていることを特徴とする請求項17に記載の能動型サンプラー。
  21. ポンプと、
    サンプリングチャンバーを備えたサンプリングユニットと、
    前記ポンプに電力を供給するためのバッテリーと、
    前記ポンプを制御する回路と、を備えた密閉ハウジングを具備してなる液体用のサンプラーであって、
    前記ハウジングは、このハウジングを液中へ浸漬することによって接触子同士の間の電気抵抗が低下するよう露出させられた一対の接触子を具備してなり、前記回路は、前記低下した抵抗を検出すると共に、低下した抵抗を検出した後、前記ポンプを始動させるようになっていることを特徴とする液体用サンプラー。
  22. 液塊を能動的にサンプリングするための方法であって、
    その内部を通る流路を画定すると共に、その内部にサンプリング媒体を取り出し可能に収容する複数のサンプリングチャンバーを有するサンプリングユニットを具備してなる無弁型サンプラーを設けるステップと、
    前記サンプリングチャンバーの一つと前記流路とを選択的に互いに連通状態とするステップと、
    前記流路を経て液体を流動させるステップと、を具備することを特徴とするサンプリング方法。
  23. 前記サンプリングユニットは取り外し可能であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記サンプラーから前記サンプリングユニットを取り外すステップと、
    複数の前記サンプリングチャンバーを同時に抜き出すステップと、をさらに具備することを特徴とする請求項23に記載の方法。
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