JP2007527780A - 疎水性材料の、特にマイクロファイバー材の改善された固定性能を有する使い捨て吸収性物品 - Google Patents

疎水性材料の、特にマイクロファイバー材の改善された固定性能を有する使い捨て吸収性物品 Download PDF

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Abstract

本発明は、個人衛生用吸収性物品を着用者の衣類(特にマイクロファイバー衣類)に固定するための接着剤を含む前記物品、特に生理用ナプキン、パンティライナー、及び同種のものに関する。前記接着剤は、0.01Hz及び25℃において1,000〜10,000Paの弾性率G’と、0.01Hz及び25℃において0.3〜2の損失正接を有する。

Description

本発明は、個人衛生用吸収性物品を着用者の衣類(特にマイクロファイバー衣類)に固定するための接着剤を含む前記物品、特に生理用ナプキン、パンティライナー、及び同種のものに関する。前記接着剤は、0.01Hz及び25℃において1,000〜10,000Paの弾性率G’と、0.01Hz及び25℃において0.3〜2の損失正接tanδを有する。
個人衛生用使い捨て吸収性物品を固定するために接着剤を使用することは、当該技術分野において周知である。特に、ホットメルト及びエマルション系接着剤の使用は、一般的な技術基準である。衣類固定のために、吸収性物品のバックシート上にエマルション系接着剤を適用することは、例えばSE−A−374,489により既知である。この目的のためにホットメルト接着剤を使用することは、例えば、EP−A−140,135又は国際公開第00/61054号に記載されている。
近年、女性の衣類の習慣について、著しい変化に気づく。過去数十年間の標準であった綿パンティーをもはや着用しない、特により若い女性の率は増えつつあり、特別な合成布地材料(これは一般に「マイクロファイバー」と呼ばれる)からなるパンティーを着用する傾向がますます増えている。
マイクロファイバーは、布地業界における近年の重要な開発の1つである。これらの繊維は、通常1デニール未満であり、横断面の直径は通常10μm以下である。マイクロファイバーが、絹よりもさらに細く、同時に非常に優れた強度、均一性、及び加工特性を有するという事実により、マイクロファイバーは、これらの市場への出現から間もなく、独自の物理的及び機械的性能(例えば、豪華な外観と雰囲気など)を有する布地を形成するために、これらが使用されるところ、特に衣料産業における用途が見出された。得られる非常に細かく目が詰んだ織布地及び編布地は、柔らかい手触り及び通気性を特徴とする。これに起因して、マイクロファイバー布地は、女性用のパンツ(特により若い女性用のおしゃれなもの)の製造にも使用される。
マイクロファイバー布地は、従来の綿布地と比べると全く異なる物理的特徴を有する。特に、これは疎水性に当てはまり、これはマイクロファイバーにおいて、より高く、マイクロファイバーをフルオロポリマー、シリコーン、マイクロワックス等で処理することにより、高まりさえすることが多い。したがって、従来の綿衣類とは異なり、マイクロファイバー衣類は、実質的に疎水性の表面を備えている。さらに、マイクロファイバーで作られた布地の密度は、綿で作られた布地と比較して、著しく高い。結果として、個々のマイクロファイバーフィラメント間の空間は、綿布地における空間と比較して、はるかに小さい。前述の特徴のために、生理用ナプキン及びパンティライナーのような吸収性物品を衣類に固定するための現在入手可能な従来の接着剤は、マイクロファイバー衣類に対して十分機能しない。現在のパンティー固定用接着剤(以下、PFA)が、マイクロファイバー衣類に実現できる結合力は、吸収性物品を確実に貼り付けるためには(特に、例えば運動中等の応力条件下において)、はるかに低すぎることが報告されている。
したがって、本発明の目的は、吸収性物品をマイクロファイバー系衣類上へ確実に貼り付けることができるPFAを有する吸収性物品を提供することである。
接着剤の粘弾性的性質は、レオロジーパラメータtanδ、G’、及びG”で記述され、上記の問題を解決するために微調整されるべきキーとなる要素であることが見出された。
本発明は、着用者の衣類に貼り付けるためのPFAを備える吸収性物品を提供する。特に、本発明の吸収性物品は、0.01Hz及び25℃において1,000〜10,000Paの弾性率G'と、0.01Hz及び25℃において0.3〜2の損失正接tanδを有するPFAを備える。
本発明の好ましい実施形態においては、四角形ABCD内に存在するtanδを有し、ここで前記四角形ABCDは、25℃を基準として図にプロットされた前記接着剤の周波数Hz対tanδにより規定され、前記四角形ABCDは、周波数0.01Hzにおけるtanδがそれぞれ0.3及び2である点A及びDと、周波数10Hzにおけるtanδがそれぞれ0.8及び4である点B及びCを有するPFAを備える吸収性物品を提供する。
本発明の別の好ましい実施形態では、吸収性物品は、四角形ABCD内に存在するG'を有し、ここで前記四角形ABCDは、25℃を基準として図にプロットされた前記接着剤の周波数Hz対tanδにより規定され、前記四角形ABCDは、周波数0.01HzにおけるG’がそれぞれ1,000及び10,000である点A及びDと、周波数10HzにおけるG’がそれぞれ20,000及び100,000である点B及びCを有するPFAを備える。
本明細書では、用語「吸収性物品」は、流体及び/又は滲出物、特に体液/身体滲出物を受け入れる及び/又は吸収する及び/又は収容する及び/又は保持することのできる、あらゆる物品を包含する非常に広い意味で用いられる。本発明で称される吸収性物品は、一般に、着用者に面する層としての流体透過性トップシートと、好ましくは水蒸気及び/又は気体透過性である衣類に面する層としての流体不透過性バックシートと、それらの間に含まれる吸収性コアとを含む。さらに、本発明の状況における吸収性物品は、ユーザーの衣類にそれらを取り付けるための手段、特に接着剤を備える。本発明の状況で好ましい吸収性物品は、使い捨て吸収性物品である。本発明による一般的な使い捨て吸収性物品は、例えば乳幼児のおむつのような乳幼児ケア製品;失禁パッド、及び腋窩汗パッド又はハットバンドのような発汗パッドなどの個人衛生用吸収性物品である。特に好ましい使い捨て吸収性物品は、生理用ナプキン及びパンティライナーのような婦人衛生用吸収性物品である。
本明細書では、「体液」とは、例えば、汗、尿、血液、経血、膣分泌物等を包含する、人体により生成されるあらゆる流体を意味する。
本明細書では、用語「使い捨て」は、洗濯されること、又は別の方法で物品として復元若しくは再使用されることを意図しない物品(即ち、それらは1回使用後に廃棄されることを意図し、好ましくは再生利用される、堆肥化される、又は別の方法で環境に適した方式で処理されることを意図する)を記載するために使用される。
本明細書で使用する時、「使用」は、吸収性物品が実際にユーザーの身体に接触して置かれた時から始まる期間を指す。
本明細書で使用する時、「親水性」とは、空気中での水の接触角90°未満を有する材料を指し、一方、本明細書で「疎水性」とは、空気中での水の接触角90°以上を有する材料を指す。疎水性物質は、撥水剤とも称される。
本明細書で呼ばれる時、「マイクロファイバー」とは、デニールが1以下(1デニール=1g/9000mの繊維)、及び横断面の直径が10μm以下の繊維を意味する。マイクロファイバーは、人工的な人造繊維であり、最も一般的にはポリエステル又はポリアミド(例えば、ナイロン)からなる。マイクロファイバーは、柔らかい手触り及び通気性を特徴とする、非常に細かく目が詰んだ織布地材料及び編布地を製造するために、布地産業にて使用される。マイクロファイバー布地は、従来の綿布地と比べると全く異なる物理的特徴を有する。特に、これは疎水性に当てはまり、それは綿繊維の疎水性よりも著しく高く、マイクロファイバーをフルオロポリマー、シリコーン、マイクロワックス等で処理することにより、高まりさえすることが多い。マイクロファイバー衣類は、弾性を備えるために、エラスタン/ライクラ繊維も含有することが多い。マイクロファイバーの小さな直径に起因して、これから作られた布地の密度は、綿布地の密度と比較して非常に高い。これらのマイクロファイバーの小さな繊維直径のおかげで、個々のマイクロファイバー間の空間は、綿布地と比較して非常に小さい。代表的なマイクロファイバー材料は、例えば、デュポン(DuPont)により商標名タクテル(Tactel)(登録商標)として、又はニルスター(Nylstar)により商標名メリル(Meryl)(登録商標)として販売されている。
後に述べるように、本発明の状況における吸収性物品は、ユーザーの衣類にこの物品を貼り付けるための接着手段を含む。この接着剤は、「パンティー固定用接着剤」又は「PFA」とも呼ばれる。PFAは、前記物品を着用者の衣類に貼り付けるために、本発明の吸収性物品の衣類に面する表面上に備えられる。同様に、製品がウィング付き製品であれば、ウィングを着用者の衣類に固定するために、そのウィングは、衣類に面する表面上にPFAを備えることもできる。本明細書に用いるPFAは、好ましくは感圧性接着剤であり、ホットメルト感圧性接着剤であることが特に好ましい。
本発明者らは、マイクロファイバー衣類に確実に固着できるための接着剤のキーとなる特性が、その粘弾性的な性質であることを見出した。実際、接着剤の性質(例えば、剥離、粘着、剪断)は、接着剤のバルク粘弾性的な特性に強く依存することは、文献(例えば「感圧性接着剤の粘弾性的な窓(Viscoelastic windows of pressure sensitive adhesives)」、E.P.チャング(Chang)、接着剤ジャーナル(J. Adhesion)、34巻、1991、189〜200頁;感圧性接着剤技術のハンドブック(Handbook of pressure sensitive adhesive technology)、サタス(Satas)編、第3版、171〜183頁;ポシウス(Pocius)「接着と接着剤技術(Adhesion and adhesive technology)」、216〜245頁を参照)から周知である。この粘弾性的性質は、レオロジーパラメータである弾性率G’、粘性率G”及び損失正接tanδ(これはG”/G’比である)により、定量化できる。これらのパラメータの全ては、ある周波数に対して特有であり、標準試験手順ASTMD4440−95により、関心(interest)の周波数にて振動する平皿を使用して確定できる。第一に、レオロジーパラメータは、周波数によって大きく変化することに注意しなくてはならない。第二に、レオロジーパラメータのための測定手順の周波数は、ある現実の状況を想定している。具体的には、周波数0.01Hzは、一般的な接着、特に一般的な着用状況を代表し、これは着用者の衣類に貼り付ける接着剤の性質を意味する(特に貼り付け後の着用中)。物品の剥離(具体的には着用者の衣類からの分離)は、より高い周波数で起こる。10Hzは、剥離の際の接着剤の性質を観察するために好適な周波数であることが見出された。
本明細書では、弾性率及び粘性率は、温度25℃(華氏77°)にて測定される。本発明においてPFAとして使用される接着剤は、以下の条件を満たさなければならない:
0.01Hz及び25℃での損失正接tanδは、0.3〜2の範囲内でなくてはならず、0.01Hz及び25℃での弾性率G’は、1,000〜10,000Paの範囲内でなくてはならない。実際、接着剤が、マイクロファイバー表面を湿らせることができ、着用時間にわたって表面を湿らせ続けられることは、マイクロファイバー布地上に貼り付けるために重大な意味を持つ。したがって、より長い時間、即ちクリープ周波数に程近い、より小さい周波数0.01Hz(即ち0.0628rad/sec)におけるレオロジー特性を考慮する。一般に、この段落の2つの条件を満たさない接着剤は、マイクロファイバー布地表面への十分な接着を提供しないであろう。
0.01Hz及び25℃での損失正接tanδが0.4より低いと、接着剤は、着用時間の間、マイクロファイバー材料の繊維網の中に浸透するので流れることができず、それ故に機械的グリップを提供し結合力を強めることが見出され;本発明者らは、0.01Hz及び25℃でのtanδが2以下であると、マイクロファイバー布地表面への十分な接着が保証できることを見出した。
0.01Hz及び25℃での弾性率G’が10000Paよりも高ければ、接着剤は硬過ぎるため、マイクロファイバー表面への良好な結合が形成できないであろうことが見出され、実際、着用時間の間、接着剤が圧力下で適用され、圧力が解除された後、高い弾性率は、接着剤が、極めて疎水性であるマイクロファイバー材料への接着の低い機能を与える弾性緩和を有する可能性を与え、したがって湿っていないマイクロファイバー繊維に対して、引きはがし粘着力が非常に低くなる。本発明者らは、0.01Hz及び25℃における弾性率G’が1000Paよりも高ければ、マイクロファイバー布地表面への十分な接着が保証できることを見出した。
上の基準を満たす接着剤組成物は、使用中ヒトの皮膚への近接近での使用、及び一般に物品の廃棄後に、安全であるという一般的な要件も満たすという条件で、本発明の吸収性物品用のPFAとして使用できる。
好ましい実施形態では、本発明におけるPFAとして使用される接着剤は、四角形ABCD内に存在するtanδを有し、ここで前記四角形ABCDは、25℃を基準として図にプロットされた前記接着剤のtanδ対周波数Hzにより規定され、前記四角形ABCDは、周波数0.01Hzにおけるtanδがそれぞれ0.3及び2である点A及びDと、周波数10Hzにおけるtanδがそれぞれ0.8及び4である点B及びCを有する。tanδがこの段落に記載された窓のAB境界未満である場合、接着剤は流動性が低く、したがって衣類のマイクロファイバー間の繊維内スペースに浸透する接着剤の能力は低減する。発明者らは、tanδが図2のCD境界以下であると、マイクロファイバー布地表面への十分な接着が保証できることを見出した。
別の好ましい実施形態では、本発明におけるPFAとして使用される接着剤は、四角形ABCD内に存在するG’を有し、ここで前記四角形ABCDは、25℃を基準として図にプロットされた前記接着剤のG’対周波数Hzにより規定され、前記四角形ABCDは、周波数0.01HzにおけるG’がそれぞれ1,000及び10,000である点A及びDと、周波数10HzにおけるG’がそれぞれ20,000及び100,000である点B及びCを有する。G’がこの段落で定義された窓CDより上側である場合、接着剤は堅過ぎる(too rigid)、換言すれば硬過ぎる(too hard)ので、低減された結合特性を有する。本発明者らは、弾性率G’が図3のAB境界より高いと、マイクロファイバー布地表面への十分な接着が保証できることを見出した。
本発明の特に好ましい実施形態では、接着剤は、2つの前段落で定義された両方の特性を有する。
図2、図3、図5及び図6中のプロットは、一般的に数十の周波数にわたるレオロジー特性変化を記載するのに適するような両対数目盛上にある。
以下に、マイクロファイバー基材へ吸収性物品を確実に貼り付けるためのPFAとして使用するのに好適な接着剤の例を列記する。
本明細書で好適なPFAの市販例は、ダウ・コーニング(Dow Corning)からのバイオ(Bio)PSA7−4560(シリコーン系接着剤)、及びサバレ(Savare)からのMF55(ブロックコポリマー化(copolymerisates)系の接着剤)である。以下に、好適なシリコーン系PFAの詳細な記載が与えられる。上述したように、ダウ・コーニング(Dow Corning)からのバイオ(Bio)PSA7−4560は、この部類のPFAの一部である。
シリコーン系感圧性接着剤組成物の好適な部類は、米国特許第4,865,920号に開示されており、以下からなる:(i)トリメチルシリル−末端封鎖(endblocked)ポリシリケート樹脂(例えば、ケイ素結合ヒドロキシルラジカルを含有するベンゼン可溶性樹脂性コポリマーからなるシリコーン樹脂、及び式RSiO1/2のトリオルガノシロキシ単位と式SiO4/2の四官能性シロキシ単位から実質的になり、コポリマー中、各四官能性シロキシ単位に対し、トリオルガノシロキシ単位が約0.6〜0.9の割合で存在するシリコーン樹脂等)、並びに(ii)シラノール−末端停止(endstopped)ポリジオルガノシロキサン流体(シリコーン流体)、例えばポリジメチルシロキサン流体。米国特許第2,736,721号(デクスター(Dexter)ら)、及び米国特許第2,814,601号(キューリ(Currie)ら)は、このような又は同様な感圧性接着剤組成物を教示している。
本明細書にて上記に開示された特定のエステルと共に使用するのに好適な感圧性接着剤組成物の別の部類は、米国特許第2,857,356号(グッドウィン(Goodwin),Jr)の組成物と同様なもの(単数又は複数)である。グッドウィン(Goodwin),Jrの特許は、以下を含む成分の混合物からなるシリコーン感圧性接着剤組成物を教示している:(i)トリアルキル加水分解性シランとアルキルケイ酸塩の共加水分解生成物、ここで共加水分解生成物は複数個のケイ素結合ヒドロキシ基を含有する(シリコーン樹脂)、及び(ii)ケイ素結合ヒドロキシ基を含有する直鎖状、高粘度オルガノポリシロキサン流体(シリコーン流体)。
シリコーン樹脂(i)及びシリコーン流体(ii)は、所望により、カナダ特許第711,756号(ペール(Pail))に記載された手順などにより、共に縮合してもよい。このような縮合反応では、シリコーン樹脂(i)及びシリコーン流体(ii)は、シラノール縮合触媒の存在下で共に混合され、例えば還流条件下で1〜20時間加熱することにより、シリコーン樹脂(i)及びシリコーン流体(ii)が縮合される。シラノール縮合触媒の例は、一級、二級及び三級アミン、これらのアミンのカルボン酸、並びに第四級アンモニウム塩である。
本明細書の上記にて開示された特定のエステルと共に使用するのに好適な感圧性接着剤組成物の別の部類は、米国特許第4,591,622号、及び同第4,584,355号(ブリザード(Blizzard)ら)、米国特許第4,585,836号(ホーマン(Homan)ら)、及び米国特許第4,655,767号(ウッダード(Woodard)ら)に記載された組成物である。一般に、これらの感圧性接着剤組成物は、i)シリコーン樹脂と、ii)混合物のケイ素結合ヒドロキシル含量を低減するように化学的に処理されたシリコーン流体との混合物からなる。これらの組成物は、化学的処理に先立ち、所望により、直前に記載されたように縮合されてもよい。
シリコーン感圧性接着剤は、選択された単数又は複数のエステルと共に、シロキサン(i)及び(ii)を混合するだけで調製される。その後、シリコーン感圧性接着剤組成物は、コーティング可能な粘度に加熱され、吸収性物品の衣類に面する表面にコーティングされる。所望により、コーティングされたシリコーン感圧性接着剤を硬化してもよい。シリコーン感圧性接着剤を硬化する時には、さらに硬化触媒を含有してもよい。このような触媒は、室温及びホットメルトコーティングプロセスの間に達する温度にて不活性のままであることが好ましい。したがって、このような触媒は、ホットメルト温度よりも高い温度にて活性するか、又は別のエネルギー源(例えば、紫外線若しくは電子ビーム放射)への暴露により活性化するかのどちらかであることが好適である。
所望により、シリコーン感圧性接着剤は、増量(extending)又は強化(reinforcing)充填剤のような充填剤を含有してもよい。
上述のように米国特許第2,857,356号(グッドウィン(Goodwin))に開示されたシリコーン感圧性接着剤を製造するために使用されるエステルは、以下の一般式を有する:
Figure 2007527780
ここで、Rは炭素原子2〜32個を有する一価の炭化水素ラジカルであり、R’は炭素原子1〜14個を有する一価の炭化水素ラジカルである。好ましくは、Rは炭素原子10〜19個を有し、及びR’は炭素原子1〜3個を有する。R及びR’は、独立して選択され、同一又は異なってもよい。
好ましくは、ホットメルトシリコーン感圧性接着剤用のエステルは、不燃性であり、高温でのシリコーン感圧性接着剤組成物の適用中、より安全な手順を提供できる。本明細書で使用する時、用語「可燃性物質」は、米国連邦規制基準、タイトル49、パート173、セクション115(49CFR173.115)に提供された定義による可燃性である物質である。簡潔に言い換えると、可燃性液体とは、引火点37.8℃(100°F)未満を有するあらゆる液体を意味し、引火点とは、試験容器内で液体が、液体の表面近くの空気と共に引火しやすい混合物を形成するために十分な濃度の蒸気を放出する最低温度を意味する。CFRは、引火点を測定するための適切な試験条件を提供する。可燃性エステルを使用する場合、コーティング作業は、引火の危険を回避するために酸素ガスなしで、不活性雰囲気(例えば窒素ガス)にて行うことができる。
使用されるエステルは、処理温度にて沸騰してはならない。一般に、約100℃を超える温度は、ホットメルトシリコーン感圧性接着剤に適した作業粘度を実現するので、100℃を超える沸点を有するエステルが好ましい。エステルは固体又は液体であってもよい。固体エステルが使用されてもよいとはいえ、それらはコーティング温度にてシリコーン感圧性接着剤に少なくともいくらか可溶性でなくてはならない。
好適なエステルの例としては、1−プロピオン酸フェニルエチル、リノール酸(linolec acid)エチルエステル、酢酸ドデシル、トリアコンタン酸エチル、酢酸オクチル、カプロン酸メチル、デカン酸メチル、酢酸イソブチル、ドコサン酸メチル、ヘプタデカン酸メチル(methyl heptadeconate)、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸メチルエステル、及びこれらの混合物が挙げられる。
エステルは、シリコーン樹脂及びシリコーン流体の全重量を基準にして、約1重量%〜10重量%の量で使用されてもよい。一般に、エステルが室温で流体であれば、特に感圧性接着剤が硬化されない時、エステルの最大極限は約7%であることが好ましく、それは、より多い量であると、エステルが室温でホットメルトシリコーン感圧性接着剤を過度に流動性にする可能性があり、これはほとんどの適用に望ましくないからである。エステルがホットメルトシリコーン感圧性接着剤中、約7重量%超過で用いられることが望まれる時には、通常、固体エステルが好ましい。
シリコーン感圧性接着剤は、任意の順序で成分を混合することにより、製造されてもよい。成分の反応又は処理(例えばCA711,756に開示された手順による縮合、又は米国特許第4,591,622号及び同第4,584,355号による化学的処理)は、エステルの添加に先立って、完了することが要求される可能性がある。
エステルは、除去しなくてはならない溶媒を使用せずに、高温にすることで、ホットメルトシリコーン感圧性接着剤を、基材のコーティングに好適な粘度に粘度低下することを可能にする。ホットメルト処理に好適な粘度は、約20〜30Pa・s(20,000〜30,000cp(センチポアズ))、より一般的には30〜40Pa・s(30,000〜40,000cp)である。一般的に、本発明のホットメルトシリコーン感圧性接着剤を約100℃又はそれ以上の温度(より一般的には150℃超過)に加熱すると、40Pa・s(40,000cp)未満の好適な粘度が得られる。これらのコーティング可能な温度は十分低いので、組成物の分解は生じない。より低い温度は、使用されるコーティング機材、所望の最終製品、並びに使用されるエステルの種類及び量によっては、コーティング可能な粘度をもたらす可能性がある。例えば、より厚い感圧性接着剤の層が望まれるほど、より高いコーティング粘度となり得る。
トップシート
トップシートは、順応性があり(compliant)、柔らかい感触であり、着用者の皮膚に刺激がない。またトップシートは、それがトップシートの一部又はその伸長の至るところにおいて、1又は2方向に延びることを可能にするために、弾性的特徴を有することもできる。さらに、トップシートは流体透過性であり、流体(例えば、経血及び/又は尿)がその厚みを容易に通過可能である。好適なトップシートは、織布材及び不織布材;孔あき成形熱可塑性フィルム、孔あき可塑性フィルム、及びハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルムなどのポリマー材料;並びに熱可塑性スクリムなどの多種多様な範囲の材料から製造され得る。好適な織布材及び不織布材は、天然繊維(例えば、木材繊維若しくは綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、若しくはポリエチレン繊維などのポリマー繊維)、又は天然繊維及び合成繊維の組み合わせ、又は2成分/多成分繊維を含むことができる。
本発明における使用に好ましいトップシートは、嵩高不織布トップシート及び孔あき成形フィルムトップシートから選択される。孔あき成形フィルムは、身体の排泄物に対して透過性であるが、非吸収性であると共に、流体が戻って着用者の皮膚を再び濡らす傾向を低減するので、トップシートとして特に好ましい。したがって、身体に接触する成形フィルムの表面は乾いた状態に保たれ、これによって身体の汚れが低減されて、着用者にさらに快適な感触を与える。好適な成形フィルムは、米国特許第3,929,135号、同第4,324,246号、同第4,342,314号、同第4,463,045号、及び同第5,006,394号に説明されている。特に好ましいミクロ孔を有する成形フィルムのトップシートは、米国特許第4,609,518号及び同第4,629,643号に開示されている。本発明に好ましいトップシートは、上記の特許の1つ以上において説明され、「ドライウィ−ブ」(DRI-WEAVE)としてプロクター・アンド・ギャンブル社(オハイオ州シンシナティー)によって生理用ナプキンとして販売されている成形フィルムを含む。
均質な分配の液体通路ではなく、トップシートの一部分のみに液体通路を含むトップシートも、同様に本発明によって、意図される。一般的に、このようなトップシートは、液体を中心部に浸透し、末梢部に浸透しないトップシートとなるように配向した液体通路を有するであろう。
身体側表面が親水性でない時よりも、液体がトップシートを通ってより早く移動するのを補助するために、形成フィルムトップシートの身体側表面は親水性であり得る。好ましい実施形態では、界面活性剤が、国際公開第93/09741号に記載されているような形成フィルムトップシートの重合体材料に組み込まれる。あるいは、トップシートの身体側表面は、米国特許第4,950,254号に記載されているような界面活性剤を用いて処理することにより親水性を持たせることができる。
もう1つの選択肢は、いわゆるハイブリッドトップシートであり、これは繊維性及びフィルム様構造を組み込み、このようなハイブリッドトップシートの特に有用な実施形態は、国際公開第93/09744号、同第93/11725号、又は同第93/11726号に開示されている。
トップシートは一般には、吸収性構造体全体を横切って、吸収性構造体と同一の広がりを持つ区域の外側へ延びる。トップシートは、好ましいサイドフラップ、サイドラッピング要素、又はウィングまで延びて、これらの一部又は全体を形成することができる。
トップシートと言う時、多層構造体又は単層構造体が意図される。上述のハイブリッドトップシートは、上記の多層設計であるが、一次及び二次トップシート設計のような他の多層トップシートも考慮される。
吸収性コア
本発明によれば、本明細書において使用するのに好適な吸収性コアは、当該技術分野で既知の吸収性コア又はコアシステムのいずれかから選択されてもよい。本明細書で使用する時、用語「吸収性コア」は、その主要な機能が流体を吸収、貯蔵、及び分配することである、あらゆる物質又は多数の物質の層を指す。
本発明によれば、吸収性コアは以下の構成要素を包含できる:(a)任意の一次流体分配層(好ましくは任意の二次流体分配層と共に);(b)流体貯蔵層;(c)貯蔵層の下に存在する任意の繊維性(「ダスティング」)層;及び(d)他の任意構成要素。
a)一次/二次流体分配層
本発明による吸収性コアの任意構成要素の1つは、一次流体分配層及び二次流体分配層である。一次流体分配層は、一般にはトップシートの下に存在し、それと流体連通している。トップシートは、獲得した流体をこの一次分配層に移動させて、最終的に貯蔵層へ分配する。この一次分配層を通過する流体の移動は、厚さ方向だけでなく、吸収性製品の長さ及び幅の方向に沿っても起こる。同様に、任意の、しかし好ましい二次分配層は、一般的に一次流体分配層の下に存在し、それと流体連通している。この二次分配層の目的は、一次流体分配層からの流体を容易に獲得し、下に存在する貯蔵層に迅速に移動させることである。これは、十分に利用されるように、下に存在する貯蔵層の流体保持能力を補助する。流体分配層は、このような分配層に一般的なあらゆる材料から構成されることができる。
b)流体貯蔵層
一次又は二次流体分配層と流体連通し、一般にはその下に存在するのは、流体貯蔵層である。流体貯蔵層は、あらゆる通常の吸収性材料又はこれらの組み合わせを含むことができる。それは、好ましくは、好適なキャリアと組み合わせて、「ヒドロゲル」、「超吸収体」、「ヒドロコロイド」材料と通常呼ばれる吸収性ゲル材料を含む。
吸収性ゲル材料は、大量の水性体液を吸収でき、さらにこのような吸収した流体を適度の圧力下で保持することができる。それらの吸収性ゲル材料は、好適なキャリア内に均質又は不均質に分散され得る。好適なキャリアは、それがこのように吸収性であるという条件で、同様に単独で使用できる。
本発明で用いられるのに好適な吸収性ゲル材料は、ほとんどの場合、実質的に水不溶性で、僅かに架橋し、部分的に中和したポリマーゲル材料を含むであろう。この材料は水に接触するとヒドロゲルを形成する。このようなポリマー材料は、重合可能な、不飽和、酸含有モノマーから調製でき、これらは、当該技術分野において周知である。
好適なキャリアとしては、例えば天然繊維、変性繊維、又は合成繊維、特に変性又は非変性セルロース繊維(毛羽及び/又はティッシュの形態)等の吸収性構造中で従来使用される材料が挙げられる。好適なキャリアは、吸収性ゲル材料と一緒に使用することができるが、それは単独で又は組み合わせて使用することもできる。最も好ましいのは、生理用ナプキン及びパンティライナーとの関連においてティッシュ又はティッシュラミネートである。
本発明に従って製造された吸収性構造体の実施形態は、ティッシュのそれ自体の上への折り畳みにより形成された二重層ティッシュラミネートを含む。これらの層は、例えば、接着剤により、又は機械的係合(interlocking)により、又は水素結合バンドにより、互い結合し得る。吸収性ゲル材料又は他の任意の材料を層間に含むことができる。
剛化セルロース繊維のような変性セルロース繊維もまた使用することができる。合成繊維もまた使用することができ、これには、酢酸セルロース、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリル(オーロンなど)、ポリ酢酸ビニル、不溶性ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド(ナイロンなど)、ポリエステル、二構成成分繊維、三構成成分繊維、及びこれらの混合物などから作られるものが挙げられる。好ましくは、繊維表面は親水性であるか、又は親水性になるように処理される。また貯蔵層は、液体保持性を高めるために、例えばパーライト、珪藻土、バーミキュライトなどの充填材を含有することもできる。
吸収性ゲル材料がキャリア内で不均質に分散される場合でも、貯蔵層は部分的に均質であること、つまり貯蔵層の寸法内で一方向又は複数の方向に分配勾配を有することができる。非均質分配は、吸収性ゲル材料を部分的に又は完全に取り囲むキャリアのラミネートを指す可能性もある。
c)任意の繊維性(「ダスティング」)層
本発明の吸収性コアに含有される任意の構成要素は、貯蔵層に隣接し、一般にはその下に存在する繊維性層である。下に存在するこの繊維性層は、吸収性コアの製造中に、貯蔵層中の吸収性ゲル材料を沈着するための基材を備えるので、一般に「ダスティング」層と呼ばれる。実際、吸収性ゲル材料が、繊維、シート、又はストリップのような巨大構造の形体である場合には、この繊維性「ダスティング」層は、包含される必要がない。しかし、この「ダスティング」層は、パッドの長さに沿った流体の急速ウィッキングのような、いくつかの追加の流体処理能力を提供する。
d)吸収性構造体の他の任意構成要素
本発明の吸収性コアは、通常は吸収ウェブ内に存在するその他の任意構成要素を含有することができる。例えば、強化スクリムを、吸収性コアの各層内又は各層間に配置できる。このような強化スクリムは、流体移動に対する界面バリアを形成しないような形状でなければならない。熱接着の結果として通常生じる構造的な一体性が与えられている場合、強化スクリムは通常、熱接着吸収性構造体には必要とされない。
本発明の吸収性コアに包含され得る、及び好ましくは、一次又は二次流体分配層の近くに又は離れて供給される、別の構成要素は、臭気制御剤である。
バックシート
バックシートは主として、吸収性構造体に吸収及び封じ込められた排泄物が、パンツ、ズボン、パジャマ、及び衣類など、吸収性製品に接触する物品を濡らすのを防ぐ。バックシートは好ましくは、液体(例えば、経血及び/又は尿)に不浸透性であり、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造されるが、他の可撓性液体不浸透性材料も同様に使用され得る。本明細書で使用する時、用語「可撓性」とは、順応性があり(compliant)、人体の一般的な形状及び凹凸に容易に適合するであろう材料を指す。バックシートはまた、それが一方向又は二方向に伸縮することを可能にする弾性的特徴を有することもできる。
バックシートは、一般には、吸収性構造全体にわたって伸長し、好ましいサイドフラップ、サイドラッピング要素又はウィングまで延びて、これらの一部又は全体を形成することができる。
本発明によると、吸収性物品のバックシートは、水蒸気透過性であるように、好ましくは通気性であるので、少なくとも1つのガス透過性の層を含む。好適なガス透過性層としては、二次元の、平面状ミクロ及びマクロ孔質フィルム、巨視的に拡張されたフィルム、成形孔あきフィルム並びにモノリシックフィルムが挙げられる。本発明によれば、前記層の孔はどのような形状であってもよいが、好ましくは球形又は長円形であり、また様々な寸法を有してもよい。これらの孔は、好ましくは層の表面全体に均一に分布されるが、ある特定の領域だけが孔を有する表面を有する層も考慮されている。
バックシートの好適な二次元平面層は、当該技術分野において既知のあらゆる材料から作られてもよいが、好ましくは、一般的に入手可能なポリマー材料から製造される。好適な材料は、いわゆる通気性衣料におけるそれらの適用が当該技術分野において周知の、例えばゴアテックス(Gortex)(登録商標)又はシンパテックス(Sympatex)(登録商標)タイプの材料である。他の好適な材料としては、ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング社(Minnesota Mining and Manufacturing Company)(米国ミネソタ州セントポール)のXMP−1001、及びエクソン・ケミカル社(Exxon Chemical Company)から提供されるエグザイア(Exxaire)XBF−101Wが挙げられる。本明細書で使用する時、二次元平面層という用語は、1mm未満、好ましくは0.5mm未満の厚みを有し、孔は、これらの長さに沿って均一の平均直径を有し、及び層の平面から突き出していない層を指す。本発明でバックシートとして使用するための有孔材料は、EP293,482及びその中の参照文献に記載のものなど、当該技術分野で既知のあらゆる方法を用いて製造されてもよい。加えて、この方法により製造された開口の大きさは、バックシート層の平面にわたって力を加えることにより(即ち、層の伸長)、増大してもよい。
好適な孔あき成形フィルムとしては、層の衣類に面する表面の水平面を超えてコアまで延び、その結果、突出部を形成する別個の開口を有するフィルムが挙げられる。突出部は、その終端部に配置されたオリフィスを有する。好ましくは前記突出部は、米国特許第3,929,135号に記載されているのと同様の漏斗形状である。平面内に配置される孔及び突出部自体の終端部に配置されるオリフィスは、突出部末端のオリフィスの断面の寸法又は面積が、層の衣類に面する表面に配置される孔の断面の寸法又は面積より小さければ、円形であっても、又は非円形であってもよい。好ましくは、前記孔あき成形(performed)フィルムは、単一方向性であるので、少なくとも実質的に(完全ではないにしても)コアに向かって一方向に流体を輸送する。
本明細書で用いるのに好適な、巨視的に拡張されたフィルムとしては、例えば、米国特許第4,637,819号及び米国特許第4,591,523号に記載されたようなフィルムが挙げられる。
好適なモノリシックフィルムとしては、ハイトレル(Hytrel)(登録商標)(米国、デュポン(DuPont)社から入手可能)、及びインデックス93総会(Congress)、会議(Session)7A「不織布への添加値(Adding value to Nonwovens)」、J−C.カーディナル(Cardinal)及びY.トロウイルヘット(Trouilhet)、デュポン・ド・ヌームル・インターナショナルS.A(DuPont de Nemours international S.A)(スイス)に記載されている他のそのような材料(例えば、エルフ・アトケム(Elf Atochem)(フランス)から入手可能なピバックス(Pebax)(登録商標)、並びにB.F.グッドリッチ(B.F. Goodrich)(ベルギー)から入手可能なエスタン(Estane)(登録商標)等)が挙げられる。
本発明において特に好ましいバックシートは、上記の層から選択される少なくとも1つの層(例えば、ミクロ孔質及び孔あき成形フィルム等)と、同様に上に列挙したバックシートから選択されてもよく、又は繊維性織布若しくは不織布であってもよい追加の層とを含む少なくとも2つの層を含む。最も好ましい通気性バックシート構成要素は、ミクロ孔質フィルム、及び孔あき成形フィルム、又はミクロ孔質で疎水性の織布若しくは不織布材料を含む。
接着剤コーティング表面は、一般に保護カバー付きで提供され、これは使用前に除去される。吸収性物品の使用前には、PFAでコーティングされた領域は、例えば、シリコーンコーティング剥離紙、プラスチックフィルム、又はあらゆる他の容易に除去できるカバー等の保護カバー手段により、一般に汚染及び別の表面への接着(これが望まれないところ)から保護されている。保護カバー手段は、一体成形又は多数の断片(例えば、個々の接着剤領域をカバーする)として提供され得る。これは、物品の個別包装を提供する、又は処理機能を提供するなどの、他の機能も実行し得る。いずれの市販の剥離紙又はフィルムを使用してもよい。好適な例としては、アクロシル社(Akrosil Corporation)から入手可能なBL30MG−Aシロックス(SILOX)EI/O、BL30MG−Aシロックス(SILOX)4P/O、及びコード:X−5432でグロナウ(Gronau)(ドイツ)から入手可能なM&Wフィルムが挙げられる。
PFAは、この目的のための当該技術分野において周知のどれか1つの方法(例えば、スロットコーティング、噴霧、及びロールプリント等)を使用して、バックシートの衣類に面する表面又はウィングに適用されてもよい。例えば、EP745,432、EP745,433、及びEP745,368に記載されているような接着剤プリントの開発に伴い、現在あらゆる所望の形状のこのようなパンティー固定用接着剤を提供することも可能になっており、したがって、これらの方法は、本発明において特に好ましい。好ましくは、パンティー固定用接着剤は、例えば、ミクロサイズの断続的ドット、断続的ストリップ、線若しくは格子、又は他の設計形状(例えば円形)等の断続的なパターンで適用される。同様に、例えば噴霧により達成されるような完全ランダムパターンでPFAを適用することも、本発明の範囲内である。
本発明のレオロジー基準に適合し、マイクロファイバー及び綿の両方に良好な接着性能を有する接着剤の2つの実施例を以下に報告する。比較の参照として、市販の生理用ナプキンに現在使用されており、綿に対して良好な性能を有するが、マイクロファイバー材料に対して容認できない性能を有する2つの接着剤(HL1461E(H.B.フラー(Fuller)から)、DM0110(ナショナルスターチ(National Starch)から)を使用する。
Figure 2007527780
ダウ・コーニング(DOW Corning)からのバイオ(Bio)PSA7−4560用
この実施例では、接着剤を、以下に記載するようにプラスチックフィルムと剥離紙の間にコーティングする。
バックシートフィルムの外側表面上へのPFAのコーティングは、PFAを最初に剥離紙(これはアクロシル(Akrosil)から、コード:BLXXGNL−MGAシロックス(SILOX)D3H/0として入手可能であり、適用温度200℃において坪量40g/mを有する)上へ適用することにより容易になった。このコーティング工程後、PFAコーティング剥離紙は、剥離紙のPFAコーティング表面を前記外側表面上に圧力200kPa(2バール)でプレスすることにより、バックシートフィルムの外側表面に転写される。その結果、PFAは、剥離紙からバックシートフィルムへと転写され、その後、剥離紙は取り除かれる。PFAは、ダウ・コーニング(DOW Corning)から入手可能なバイオ(Bio)PSA7−4560であり、幅50mm、坪量20g/mの完全コーティング適用(full coating application)で適用された。フィルムは、ブリトン・タコ(Britton Taco)からコード:ST−012−ホワイト(White)として入手可能な、PEフィルム25g/mである。PFA表面被覆率は、コーティングされた表面の約89%であった。
サバレ(Savare)からのMF55用:
この実施例は、以下のようにして製造されたパンティライナーである。
トップシートは、SBPP不織布21g/m(BBAファーバーウェブ(Fiberweb)(フランス)より、コード:SPUN−SBLANC ITEM111 DIMSET021HI)である。コアは、エアレイド100g/m(コンサート(Concert)社より、コード:GH100.1008)である。バックシートは、SBPP不織布23g/m(BBAヌーベルガー(Neuberger)より、コード:ベース(BASE)F102301001として入手可能)である。PFAは、17g/mのPFA坪量にて、不織布バックシートの外側表面上に直接なされた完全コーティング適用(幅50mm)として適用された。PFAの適用方法、及びそこで使用される剥離紙は、前の実施例のバイオ(Bio)PSA7−4560と同じであるが、適用温度は155℃に合わせた。PFA表面被覆率は、コーティングされた表面の約45%であった。
他の2つの接着剤(DM0110、HL1461E)用:
これらの2つの実施例は、ダウ・コーニング(DOW Corning)からのバイオ(Bio)PSA7−4560用と、同じ手順及び材料により実行した。PFA適用温度だけは、個別の接着剤に合わせた(即ち、HL1461Eには155℃、及びDM0110には190℃)。
さらに、HL1461も、MF−55に記載されたのと同じ手順及び材料にて、同様に不織布バックシート上に適用した。このように準備した実施例は、綿に1.84N/5cm、及びマイクロファイバーに0.34N/5cmを提供した。
剥離抵抗力試験方法
1.標準綿材料の剥離抵抗力
衣類に面する表面上にPFAを含む本発明の物品又はその一部(以下、試料)を、支持体から離れて、上向きのPFAに面する表面を有する堅い支持体上に設置する(試料とPFAは室温である)。次に、開口部(以後、「測定窓(measurement window)」と呼ぶ)を有するプレートを、試料の表面(PFAを含む)の最上に設置する。試料寸法は、試料が少なくとも54mm(幅)×126mm(長さ)の寸法の測定窓に適合するように選択するべきである。試料は、測定窓が完全に試料で埋まるように、プレートの測定窓に関連して設置すべきである。この試験の一般的な手法では、その中点(長手方向中心線と横方向中心線の交点)が測定窓の中点と一致し、試料の長手方向中心線と測定窓が平行であるように、試料を設置する。試料を、堅固に、しわがない方法で、グリップにより支持体に固定する。その後、ウィーブスタイル(Weave Style)no.429Wとして既知であり、レフラー、シッター・テクニック社(Loeffler, Sitter Technic GmbH)(ドイツ、ネッターシェイム(Nettersheim))から入手可能な綿(100%)の断片を、綿断片の一末端が、PFAと測定窓の末端から約25mm延びるように、測定窓を通じて露出したPFAを有する表面の最上に設置する。測定窓(mwasurement window)は、綿断片により完全に覆われなければならない。次に、おもりを、上のようにして形成された試料と綿の組み合わせの上に30秒間設置し、組み合わせが穏やかに均等な方法で加圧されることを確実するために、組み合わせ全体がカバーされ、重量26〜27g/cmが加えられるようにする。
それから、ズウィック(Zwick)引張り試験機(ズウィック(Zwick)社から入手可能)を、試料から綿断片を取り除くために必要な剥離抵抗力の測定に使用する。ここに、綿断片で覆われた試料を載せた支持体を、引張り試験機の下側のクランプに設置し、綿断片の末端(上で指定されたフリーの25mmと逆の末端)を、引張り試験機の上側のクランプに設置する。ズウィック(Zwick)引張り試験機を、速度102cm/分に設定する。一般に、クランプは250mm間隔を空けている。あらゆる好適な定速伸長引張り試験機が使用できることは明らかである。
次に、圧縮おもりの除去後1分以内に、引張り試験機が開始する。綿断片を、測定窓の寸法の長手方向に平行な方向に、試料から剥離する。剥離処置の間、上側のクランプの移動(これは試料と共に角度180°動く)に沿った綿断片の剥離に必要な剥離抵抗力を測定する。剥離抵抗力は、13cmパス間の抵抗力ピークの平均として計算する。加速及び減速の影響を避けるために、測定の最初の2.5cm、及び最後の3.75cmは、剥離抵抗力の計算に考慮されない。
上記試験は、例えば、54mm(幅)×126mm(長さ)の測定窓を有し、重量2.1kg、面積寸法54mm×140mmである支持体プレートを使用して、標準のオールウェイズ・オールデイズ(Always Alldays)パンティライナーの形状及びサイズの試料について行われる。この方法は、異なる試料サイズに対して、当業者により容易に調節され得る。
2.標準マイクロファイバー材料の剥離抵抗力
この方法は、上記の綿のPFA剥離強度測定用の方法の変化形である。このような変化形は、堅い綿材料見本からではなく、マイクロファイバー材料見本からのPFA剥離強度を測定するために設計された。実際、マイクロファイバー材料見本を使用する時、これは試験の間に引き伸ばされ、このような引き伸ばしは、綿材料用の上記の方法のばらつきを大いに増大するであろう。したがって、堅い綿材料見本のような堅いマイクロファイバー材料を作るために、テープと共に、マイクロファイバー材料用の特定の試料準備が計画された。一旦、マイクロファイバー材料見本が、以下に記載するように準備されたら、試験は、綿材料見本を、固定されたマイクロファイバー材料見本に置き換えるだけで、綿用の上記の方法を使用して行われるであろう。
マイクロファイバー材料用に必要な特別な道具は、
テープ:P42、幅70mm、H−オールドs.p.a.(イタリア、MI、バレッジオ20010)から入手可能−モンテネロ(Monte Nero)35経由、電話+390290360612−Fax+390290362186
ローラーおもり:重量1,14kg、幅6.5cmを有するスチールシリンダー。
マイクロファイバー材料見本:95%ナイロン、5%エラスタン、白色、イタリア、ブストアルシチョ(Va)のマグリフィシオ・ブルグノリ・ジョヴァンニ(Maglificio Brugnoli Giovanni)Sp.A.から、厚さ0.7mm、坪量160g/m、面積457mm×76mmを有するコード:ザフィーロ(Zaffiro)B/ファスト(Fast)ZAFF60TNとして入手可能、布地のジャージパターン方向に沿って配向している(図7では黒矢印で示されている)。図7は、マイクロファイバー材料のテープ側、即ちマイクロファイバー材料見本を固定するためにテープが貼り付けられるマイクロファイバー材料の側を示しており、写真から明らかなように、このような側は、ジャージ編みの魚の骨様パターンを示す非平坦側である。PFA側(PFAに貼り付けられるための)は、最も平坦な側である(図8参照)。
固定されたマイクロファイバー材料見本は、以下のように調製されるであろう。
マイクロファイバー材料見本を取り、それをPFA側が底にくるように保持する。
マイクロファイバー材料見本をテーブル上に置く。
材料見本を覆うように、マイクロファイバー材料見本上にテープを置く。テープ断片は、マイクロファイバー材料見本と長さが同じぐらいでなければならない。
ローラーおもりを、ゆっくり一定速度にて、テープ上を長さ方向に2回動かす(2回とも同じ向き)。これは、テープがマイクロファイバー材料見本に貼り付くのを可能にするであろう。ローリングの間、付加的な圧力を避け、ローラーの重量のみが加えられなくてはならない。
ローラーは、P42テープをマイクロファイバー布地に一体化するためのみに使用される。
以上に記載された両方の試験方法において、1つのデータ点を得るために、同一条件下での10測定値の平均値を使用した。
「発明を実施するための最良の形態」で引用した全ての文献は、その関連部分において参考文献として組み込まれ、いかなる文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈すべきではない。
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることが当業者には自明である。特に本発明が、生来の疎水性を有するマイクロファイバー材料、並びに疎水化処理を受けた他のパンティー材料に応用されることは当業者に明らかである。したがって、本発明の範囲内にあるこのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲内で扱うことが意図される。
請求項1で特許請求したパラメータ範囲、即ち0.01Hz及び25℃におけるtanδ及びG’のグラフ表示。 請求項4で特許請求したパラメータ範囲、即ち25℃における周波数間隔0.01Hz〜10Hzのtanδの両対数グラフ表示。 請求項6で特許請求したパラメータ範囲、即ち25℃における周波数間隔0.01Hz〜10HzのG’の両対数グラフ表示。 請求項1で特許請求したパラメータについて、本明細書で研究した4つの模範的なPFAに対する試験結果のグラフ表示。 請求項4で特許請求したパラメータについて、本明細書で研究した4つの模範的なPFAに対する試験結果のグラフ表示。 請求項6で特許請求したパラメータについて、本明細書で研究した4つの模範的なPFAに対する試験結果のグラフ表示。 本明細書の剥離抵抗力試験方法にて使用された標準マイクロファイバー材料のテープ側を示している。 本明細書の剥離抵抗力試験方法にて使用された標準マイクロファイバー材料のPFA側を示している。

Claims (8)

  1. 個人衛生用使い捨て吸収性物品であって、前記物品は、着用者に面する表面及び衣類に面する表面を有し、前記衣類に面する表面は、前記物品を着用者の衣類に貼り付けるための接着剤を含み、
    前記接着剤が、0.01Hz及び25℃において1,000〜10,000Paの弾性率G’と、0.01Hz及び25℃において0.3〜2の損失正接tanδを有することを特徴とする、
    吸収性物品。
  2. 前記接着剤が、0.01Hz及び25℃において1,500〜8,000Paの弾性率G’を有することを特徴とする請求項1の物品。
  3. 前記接着剤が、0.01Hz及び25℃において、0.4〜1.6の損失正接tanδを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の物品。
  4. 前記接着剤が、四角形ABCD内に存在するtanδを有し、ここで前記四角形ABCDは、25℃を基準として図にプロットされた前記接着剤の周波数Hz対tanδにより規定され、前記四角形ABCDは、周波数0.01Hzにおけるtanδがそれぞれ0.3及び2である点A及びDと、周波数10Hzにおけるtanδがそれぞれ0.8及び4である点B及びCを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の物品。
  5. 前記接着剤が、四角形ABCD内に存在するtanδを有し、ここで前記四角形ABCDは、25℃を基準として図にプロットされた前記接着剤の周波数Hz対tanδにより規定され、前記四角形ABCDは、周波数0.01Hzにおけるtanδがそれぞれ0.4及び1.6である点A及びDと、周波数10Hzにおけるtanδがそれぞれ1及び3である点B及びCを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の物品。
  6. 前記接着剤が、四角形ABCD内に存在するG’を有し、ここで前記四角形ABCDは、25℃を基準として図にプロットされた前記接着剤の周波数Hz対tanδにより規定され、前記四角形ABCDは、周波数0.01HzにおけるG’がそれぞれ1,000及び10,000である点A及びDと、周波数10HzにおけるG’がそれぞれ20,000及び100,000である点B及びCを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の物品。
  7. 前記接着剤が、四角形ABCD内に存在するG’を有し、ここで前記四角形ABCDは、25℃を基準として図にプロットされた前記接着剤の周波数Hz対tanδにより規定され、前記四角形ABCDは、周波数0.01HzにおけるG’がそれぞれ1,500及び8,000である点A及びDと、周波数10HzにおけるG’がそれぞれ30,000及び80,000である点B及びCを有することを特徴とする請求項の1〜6いずれか一項に記載の物品。
  8. 前記物品が、生理用ナプキン、パンティライナー、おむつ、腋窩汗パッド、ハットバンド、又は失禁防御手段であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の物品。
JP2007503033A 2004-03-09 2005-03-09 疎水性材料の、特にマイクロファイバー材の改善された固定性能を有する使い捨て吸収性物品 Pending JP2007527780A (ja)

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