JP2000505709A - 装着者の皮膚への確実な局所接着剤接着のための使い捨て吸収体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、使い捨て吸収体、特に生理用ナプキン，パンティライナー，大人用失禁製品，又は汗パッドに関係している。特に本発明は、体からの液体の吸収が望まれている区域において装着者の皮膚に直接接着させることにより装着されるような使い捨て吸収体に関係している。このような製品の局所接着剤接着は、この製品の貼付時及び使用中に確実で快適であって、またこの製品の除去においては不快感を生じさせない必要がある。これは、このような製品の為の接着剤の流体学的特性を選択している本発明により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 装着者の皮膚への確実な局所接着剤接着のための使い捨て吸収体 発明の分野 本発明は、使い捨て吸収体、特に生理用ナプキン、パンティライナー、大人 用失禁製品、又は汗パッドに関係している。特に本発明は、体内からの液体の吸 収が望まれている区域において装着者の皮膚に直接取り付けられることにより装 着されるこのような使い捨て吸収体に関係している。このような製品の局所接着 剤接着は、この製品の適用時及び使用中に確実であるとともに快適であり、さら にはこの製品の除去時に不快感を生じさせないことを必要としている。このこと は、このような製品の為の接着剤の流体学的特徴（ｒｈｅｏｌｏｇｉｃａｌ ｃ ｈａｒａｃｔｅｒｉｓｔｉｃ）を選択している本発明により達成される。 発明の背景 装着者の皮膚への局所貼付けのための使い捨て吸収体の分野における一般的 な先行技術は、バンドエイド、プラスター（ｐｌａｓｔｅｒ）、及び包帯の分野 で特に開発されている。しかしながらこれらの製品は、一般的には例えば装着者 の皮膚に切り傷が発生し傷から発生する体内からの液体の吸収が望まれているよ うな緊急の状況で貼付けられる。このような状況においては、快適で容易な使用 及び貼付け，痛みを伴なわない除去，分離性（ｄｉｓｃｒｅｔｅｎｅｓｓ）のよ うな吸収体の性能の側面は、殺菌，癒し補助（ｈｅａｌｉｎｇ ｓｕｐｐｏｒｔ ），傷の機械的保護などの基準に対して従属的なものである。 また、このような傷口を覆う吸収体は、この吸収体の貼付けの前に体毛を除 去することができるか、あるいは体毛がほとんど又はまったく生えていない皮膚 の区域において大部分が使用されている。 本発明は、傷口を覆う吸収体に関係しておらず、傷を伴っていない体からの 自然に発生する体内からの液体の吸収のための吸収体に関係している。例えば性 器部位中において使用するための生理用ナプキン又はパンティライナーがこのよ うな製品である。また、例えば性器部位に装着される失禁装置又は人間の腋窩部 位中に装着される汗パッドも本発明の主題である。 このような製品は、この製品の容易かつ痛みのない除去という基準が非常に 重要であるような、一般的にかなり多量の体毛が生えている部位において装着者 の皮膚に貼り付けられる。このような製品は−般に、米国の法定発明登録第Ｈ１ ６０２号又は第ＷＯ９６／３３６８３号中に開示されている。このような製品の 幾つかのさらなる詳細は、例えばＰＣＴ出願第ＷＯ９５／１６４２４号中におい て考察されている。この文献中には、生理用ナプキンの装着者対面側に周辺全体 に沿って塗布されている体用接着剤（ｂｏｄｙ ａｄｈｅｓｉｖｅ）を有してい る生理用製品が開示されている。この文献の基礎となっている問題は主として皮 膚への安全な接着であるが、使用後に装着者に過度の痛みを生じさせることなく 、このような製品を剥がす問題についても言及している。 第ＷＯ９５／１６４２４号の開示は、流体学的特性（ｒｈｅｏｌｏｇｉｃａ ｌ ｃｒｉｔｅｒｉａ）に関する体用接着剤の為の特性（ｃｒｉｔｅｒｉａ）の 詳細な分析を含んでいる。しかしながらこの文献は、このような製品の痛みのな い除去の問題についてはほとんど言及していない。これは、教示されている流体 学的特性は、ラボラトリ・ヴァイ社（Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉ Ｖａｊ Ｓ．Ｐ． Ａ）によってイタリア国において販売されているストレプ・ミエレ（ＳＴＲＥＰ ＭＩＥＬＥ）（商標）のような商業的に入手可能な脱毛（ｅｐｉｌａｔｏｒｙ ）、すなわち体毛除去、組成物を含んでいるからである。第ＷＯ９５／１６４２ ４号中で述べられている局所接着の為の接着剤はまた、生理用ナプキンを下着に 接着させるために用いられている現在の感圧接着剤も含んでいる。さらに、この 文献は、静的流体学的特徴について明らかにしているだけであり、体用接着剤の 動的流体学的挙動については沈黙している。 第ＷＯ９６／１３２３８号中には、周波数依存の体用接着剤モデルが開示さ れている。しかしながら、例えば９ページに開示されている全ての測定値は、− ６０℃と＋１２０℃との間の温度及び０．１乃至１００ラド／秒（ｒａｄ／ｓ） の実際の周波数においてなされている。使用温度（約２０℃、典型的な化粧室、 すなわち保存温度）における必要なデータを得るために、ウイリアムス−ランデ ル−フェリー（Ｗｉｌｌｉａｍｓ−Ｌａｎｄｅｌ−Ｆｅｒｒｙ）（以後ＷＬＦと する）方程式が用いられた。 このＷＬＦ方程式は経験的なものであり、ある限度内でのみ有効である。例 えばこれは、ポリマー接着剤のガラス転移温度以下の温度に対する推定（ｅｘｔ ｒａｐｏｌａｔｅ）のために用いることはできず、またＷＬＦはガラス転移温度 以下で得られた値を基礎として使用することもできない。ＷＬＦ方程式及びその 適用可能性についての詳細は、ジョン ウィリィー アンド サンズ（Ｊｏｈｎ Ｗｉｌｅｙ ＆ Ｓｏｎｓ）によって出版されたゼット．タドモアー（Ｚ．Ｔ ａｄｍｏｒ）及びシー．ジー．ゴゴス（Ｃ．Ｇ．Ｇｏｇｏｓ）による「ポリマー 処理の原理（Ｐｒｉｎｃｉｐｌｅｓ ｏｆ Ｐｏｌｙｍｅｒ Ｐｒｏｃｅｓｓｉ ｎｇ）」、又はジョン ウィリィー アンド サンズ（Ｊｏｈｎ Ｗｉｌｅｙ ＆ Ｓｏｎｓ）によってまた出版されたジェイ．ディー．フェリー（Ｊ．Ｄ．Ｆ ｅｒｒｙ）による「ポリマーの粘弾性（Ｖｉｓｃｏｅｌａｓｔｉｃ Ｐｒｏｐｅ ｒｔｉｅｓ ｏｆ Ｐｏｌｙｍｅｒｓ）」中に発見することができる。これは既 に第ＷＯ９６／１３２３８号からは失われているので、この開示されたデータの 適用可能性を評価することができない。 欧州特許出願第ＥＰ−６３８３０３号は、障壁（ｃｕｆｆｓ）を立ち上げた 位置に保持するために、生理用ナプキンのサイド障壁上における体用接着剤の使 用を開示している。スイス公告第ＣＨ−６４３７３０号は、体用接着剤区域を陰 毛成長部位の十分外側に提供するために、外縁の４隅に体用接着剤を伴って角が 丸められている外縁を有している非常に長い生理用ナプキンの使用を開示してい る。 当該技術の前記状態に基づくと、この発明の目的は、貼付け時及び使用中に 装着者の皮膚に確実に接着される、装着者の体から自然に発する液体の吸収のた めの使い捨て吸収体を提供することである。しかしながら、体に接着されたこの ような製品はまた、吸収体の痛みのない除去を提供する必要がある。本発明のも う１つの目的は、装着者の皮膚上又は体毛上に残留接着剤が残らない吸収体の除 去を確実にすることである。本発明のもう１つの目的は、局所接着の為の接着剤 が、皮膚の温度に関する接着剤の温度差にもかかわらず、貼付け時に冷たい、あ るいはその他の受入れがたい温度感覚を生じさせないことである。本発明のもう １つの目的は、吸収体の外側への液体の漏れ（ｌｏｓｓｅｓ）が最小限にされる かあるいは排除されるほど装着者の液体を発する区域に接近して装着される使い 捨て吸収体を提供することである。装着者の股部に装着される使い捨て吸収体の 為には、これが周囲の皮膚組織及び衣類の汚れに対する改良された安全性へと転 換される。 本発明の上記目的に加えて、生理用ナプキン，パンティライナー，及び月経 装置の為には、この製品から発する臭気を減らすか、あるいは除去することもま た望ましく、これは、装着者の皮膚に対するその貼付けが、吸収された液体の臭 気又は吸収された液体から形成される臭気が吸収体を越えて到達することを防ぐ 臭気シールを提供するからである。 発明の簡単な説明 本発明は、このような製品の装着者への局所接着剤接着の為の使い捨て吸収 体に関係している。この製品は一般的には、装着者対面表面と衣類の下に装着さ れる製品の場合のは衣服対面表面ともまた呼ばれる外側表面とを有している。こ の製品は、装着者から自然に発せられる液体を吸収する為に、装着者対面表面と 衣服対面表面との間に吸収性コアを備えている。本発明に従っている使い捨て吸 収体は、装着者対面表面の少なくとも一部に、装着者の皮膚に対する製品の局所 接着剤接着のための接着剤を備えている。 使い捨て吸収体の貼付けからこのような製品の除去の時までに生じる一連の 共通の状況の詳細な分析は、所望の性能目的、特に貼付け時の確実な接着、使用 中の確実な接着、そして最後における痛みのない除去、を達成するためには非常 に特別な接着特徴が満たされる必要があることを今日示している。この状況にお いて考慮されている特徴は、材料の弾性挙動を記述している弾性率（ｅｌａｓｔ ｉｃ ｍｏｄｕｌｕｓ）、及び接着剤材料の粘性挙動を記述している粘性率（ｖ ｉｓｃｏｕｓ ｍｏｄｕｌｕｓ）である。 接着剤の粘性挙動は、素早く貼り付け確実に接着する接着剤の能力の指標を 示すと解釈されることができる。弾性挙動は、接着剤の「硬度（ｈａｒｄｎｅｓ ｓ）」挙動の指標として解釈されることができる。その値はまた、良好な当初接 着の為には重要である。これらの組合わせは、除去の際の必要な力の指標と信じ られている。弾性率と粘性率との間の関係は、除去エネルギーのどれくらいの率 （ｆｒａｃｔｉｏｎ ｏｆ ｔｈｅ ｒｅｍｏｖａｌ ｅｎｅｒｇｙ）が接着剤 内で使い果たされるか、及びどれくらいの率（ｆｒａｃｔｉｏｎ）が実際の除去 を引起こすことが出来るか、を示す指標と考えられている。 当初の確実な接着，使用中の確実な接着，及び容易な／痛みのない除去の要 求を満足させる使い捨て吸収体を提供するためには、弾性率と粘性率との間の関 係が、これらの動的挙動とともに、非常に重要である。 この接着剤は、３７℃（１００°Ｆ）の温度における弾性率、略してＧ’₃₇ 、と、３７℃（１００°Ｆ）の温度における粘性率、Ｇ”₃₇、とを有する。この 接着剤はさらに、１００ラド／秒（ｒａｄ／ｓｅｃ）の周波数でのＧ’₃₇と１ラ ド／秒（ｒａｄ／ｓｅｃ）の周波数でのＧ’₃₇との差である＿Ｇ’₃₇と規定され ている動的弾性挙動と、１００ラド／秒（ｒａｄ／ｓｅｃ）の周波数でのＧ”₃₇ と１ラド／秒（ｒａｄ／ｓｅｃ）の周波数でのＧ”₃₇との差である動的粘性挙動 ＿Ｇ”₃₇と、を有している。 本発明に従っている製品は、以下の条件を満足している局所接着剤を備えて いる。 ○ Ｇ’₃₇（１ラド／秒）は、１５００Ｐａ乃至２００００Ｐａ、 好ましくは１５００Ｐａ乃至１５０００Ｐａ、 最も好ましくは３０００Ｐａ乃至１００００Ｐａ の範囲内にある。 ○ Ｇ”₃₇（１ラド／秒）は、１００Ｐａ乃至１５０００Ｐａ、 好ましくは１００Ｐａ乃至１００００Ｐａ、 最も好ましくは３００Ｐａ乃至５０００Ｐａ の範囲内にある。 ○ Ｇ’₃₇（１ラド／秒）／Ｇ”₃₇（１ラド／秒）の比は、 ２乃至５０、好ましくは３乃至３０の範囲内にある。 は、０．５より小さくなく、好ましくは０．７乃至３の範囲内にあり、 最も好ましくは１乃至１．８の範囲内にある。 ○ 比 ＿Ｇ’₃₇／Ｇ’₃₇（１ラド／秒）は、１．５より大きくなく、 好ましくは１（ｕｎｉｔｙ）より大きくなく、 最も好ましくは０．８より大きくない、 或いは、 ＿Ｇ’₃₇は、１００００Ｐａより大きくなく、 好ましくは５０００Ｐａより小さく、 最も好ましくは２０００Ｐａより小さい、 或いは、 その両方、 のいずれかである。 ○ 少なくとも、１ラド／秒以上から１００ラド／秒までの周波数範囲につ いての比Ｇ’₃₇／Ｇ”₃₇の値は、好ましくは２又はそれ以上、より好ましくは３ ．３又はそれ以上である一方で、周波数間隔のどこにおいても約５０、好ましく は３０、を超えないものであるべきである。 ○ 流体学的挙動はまた、ガラス転移温度Ｔｇの値と関連されることもでき る。本発明に従っている体用接着剤の為には、Ｔｇは好ましくは−１５℃以下、 より好ましくは−２０℃以下、そして最も好ましくは−２５℃以下であるべきで ある。 ○ 局所接着剤を備えている使い捨て体の流体学的挙動及び受入れ（ａｃｃ ｅｐｔａｎｃｅ）はまた、比熱容量（ｓｐｅｃｉｆｉｃ ｈｅａｔ ｃａｐａｃ ｉｔｙ）と関連させられることもできる。好ましくは局所接着剤の比熱容量は、 ４Ｊ／ｇ／Ｋより小さく、より好ましくは３Ｊ／ｇ／Ｋより小さく、そして最も 好ましくは２Ｊ／ｇ／Ｋより小さい。 ○ 局所接着剤を備えている使い捨て吸収体の流体学的挙動及び受入れはまた 、接着剤の比熱伝導率（ｓｐｅｃｉｆｉｃ ｈｅａｔ ｃｏｎｄｕｔｉｖｉｔｙ ）と関連させられることもできる。好ましくは比熱伝導率は、０．１Ｗ／ｍ／Ｋ より大きく、好ましくは０．６Ｗ／ｍ／Ｋより大きく、そして最も好ましくは１ Ｗ／ｍ／Ｋより大きい。 前記流体学的条件が満たされていることを条件として、接着剤はまた、この ような接着剤の商業的使用の為に決定的なものであるとともに当該技術分野にお ける習熟した人々には明白である（皮膚上の接着剤の残渣を防ぐ為の）十分な凝 集性のような条件も満たすであろう。上記特性を満たす接着剤組成物（ａｄｈｅ ｓｉｖｅ ｃｏｍｐｏｓｉｔｉｏｎ）は、これらがまた使用中及び−般には製品 の廃棄後に人の皮膚上での使用の為に安全であるという普通の要件を満たすので あれば、使い捨て吸収体の為の局所接着剤として使用されることができる。 また衛生的外見及び接触した時の快適な感触という特性（ｃｒｉｔｅｒｉａ ）も重要であり、透明又は白色であるとともに貼付け時に冷たくて不快な感触を 防止する接着剤組成物が好ましい。 上記流体学的特性及びその他の考慮事項は、２０℃で液体である可塑化化合 物（ｐｌａｓｔｉｃｉｓｉｎｇ ｃｏｍｐｏｕｎｄ）又は組成物（ｃｏｍｐｏｓ ｉｔｉｏｎ）の５１％乃至９９．５％、可塑化化合物又は組成物中に溶解可能又 は膨潤可能（ｓｗｅｌｌａｂｌｅ）である高分子化合物又は組成物の０．５乃至 ２０％、好ましくは５％乃至１５％を、高分子化合物の重量による０％乃至６０ ０％の範囲の量にある粘性化（ｔａｃｋｉｆｙｉｎｇ）樹脂と共に、備えている 接着剤組成物によって満たされることができる。可塑化化合物又は組成物は好ま しくは、水、アルコール（好ましくはグリセロール）、グリコール、ポリグリコ ール、液体ポリブテン、油、又はこれらの組合わせから成る群から選ばれる。高 分子化合物又は組成物は、好ましくはブロック−コポリマー−熱可塑性−エラス トマー、スチレン−ブロック−コポリマー、及び水素化スチレン−ブロック−コ ポリマーから成る群から選ばれる。 発明の詳細な説明 本発明は、使用者の皮膚に直接貼付けられる使い捨て吸収体に関係している 。この製品は、体からの液体の為の吸収性、使用者の衣服の汚れからの保護、使 用者に対する改良された肉体的快適性を示し、製造及び包装が容易である。使い 捨て吸収体は、生理用ナプキン又は月経用品を参照することにより以下に記載さ れているが、しかしながらパンティーライナー、大人用失禁製品、又は汗パッド も、用語使い捨て吸収体の下に含められる。ここで使用された時、用語「生理用 ナプキン」は、外陰部に隣接して女性により装着され、体から排出された様々な 体からの流体（例えば膣排出物、月経、及び／又は尿）を吸収して封じ込めるこ とを意図されていて、１回の使用後に捨てられることを意図されている製品を引 用している。使い捨て吸収体は好ましくは薄く、より好ましくは１と５ｍｍとの 間の厚さであり、使用前は実質的に平らであるか、あるいは予め形作られている 。 ここで使用された時、用語「接合された（ｊｏｉｎｅｄ）」又は「付着され た（ａｆｆｉｘｅｄ）」は、第一部材が第二部材に直接連結されている形態、及 び第二部材に連結されている中間部材に第一部材を連結させることによって第一 部材が第二部材に間接的に連結されている形態を包含している。 好ましい実施例において、本発明の生理用ナプキンは、液体透過性トップシ ート、このトップシートに接合されている液体不透過性バックシート、そしてト ップシートとバックシートの中間の吸収コアを備えている。生理用ナプキンは２ つの主表面、体接触又は装着者対面表面、及び衣服対面又は衣服接触表面、を有 している。 トップシートは柔軟で柔らかな感触であり、そして装着者の皮膚に刺激を与 えない。トップシートはまた、トップシートのいくつかの部分又はその広がり全 体を通して１つ又は２つの方向に伸ばされることを許容している弾性特徴を有し ていることが出来る。さらに、トップシートは流体（例えば月経、及び／又は尿 ）がその厚みを容易に透過できることを許容している流体透過性である。適切な トップシートは：織布及び不織布材料；開口された成形熱可塑性フィルム，開口 されたプラスチックフィルム，そして油圧成形熱可塑性フィルムのようポリマー 材料；そして熱可塑性スクリム（ｓｃｒｉｍ）のような広い範囲の材料から製造 されることができる。適切な織布及び不織布材料は、天然繊維（例えば木材又は 綿繊維）、合成繊維（例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、又はポリエチレ ン繊維のようなポリマー繊維）から構成されることが出来、あるいは天然繊維と 合成繊維との組合わせ又は二／多成分繊維から構成されることが出来る。 本発明中での使用の為に好ましいトップシートは一般的には、高ロフト（ｌ ｏｆｔ）不織布トップシート及び開口されている成形フィルムトップシートから 選択される。開口されている成形フィルムはトップシートの為に特に好ましいが 、何故ならばこれらは体の排泄物に対して透過性であるが非吸収性であって、流 体が逆流して装着者の皮膚を再び濡らすことを許容する傾向が少ないからである 。従って装着者と接触している成形フィルムの表面は乾燥を維持され，これによ って体が汚れることを減少させているとともに、装着者により快適な感触を作り 出している。適切な成形フィルムは、米国特許第３，９２９，１３５号；米国特 許第４，３２４，２４６号；米国特許第４，３４２，３１４号；米国特許第４， ４６３，０４５号；そして米国特許第５，００６，３９４号中に記載されている 。特に好ましいミクロ開口が形成されている成形フィルムトップシートは、米国 特許第４，６０９，５１８号及び米国特許第４，６２９，６４３号中に開示され ている。本発明の為に好ましいトップシートは、上記特許の１つ又はそれ以上中 に記載されていて、そしてオハイオ州シンシナティー（Ｃｉｎｃｉｎｎａｔｉ） のザ・プロクター・アンド・ギャンブル社（Ｔｈｅ Ｐｒｏｃｔｅｒ ＆ Ｇａ ｍｂｌｅ Ｃｏｍｐａｎｙ）によって「ドリ・ウイーブ（ＤＲＩ−ＷＥＡＶＥ） 」として生理用ナプキンに付けて販売されている成形フィルムを備えている。 液体通路の均一な分配を有しておらず、トップシートの一部分だけが液体通 路を備えているトップシートもまた本発明によって考慮されている。一般的には このようなトップシートは、それらが液体の為に中央部が浸透可能であるととも に周辺が浸透不可能なトップシートとなることが指向されている液体通路を有す るだろう。 成形フィルムトップシートの装着者対面表面は、体表面が親水性でなかった 場合よりも早く液体がトップシートを通過するのを助けるように親水性であるこ とが出来る。好ましい実施例においては、ＰＣＴ公開第ＷＯ９３／０９７４１号 中に記載されているように、成形フィルムトップシートのポリマー材料中に界面 活性剤が組み込まれている。あるいは、トップシートの装着者対面表面を、米国 特許第４，９５０，２５４号中に記載されているように、界面活性剤で処理する ことによって親水性にすることもできる。 もう１つのこれに代るものは、繊維及びフィルム様構造を組込んでいるいわ ゆるハイブリッドトップシートであり、このようなハイブリッドトップシートの 特に有用な実施例はＰＣＴ公開第ＷＯ９３／０９７４４号；第ＷＯ９３／１１７ ２５号又は第ＷＯ９３／１１７２６号中に開示されている。 トップシートについて言えば、多層構造又は単層構造が考えられる。上記ハ イブリッドトップシートは、このような多層設計であるが、第一及び第二トップ シート設計のような他の多層トップシートも考えられる。 吸収構造又は吸収コアは、以下の要素を含むことが出来る。（ａ）場合によ っては第一流体分配層を、好ましくは任意の第二流体分配層と共に；（ｂ）流体 貯蔵層；（ｃ）場合によっては貯蔵層の下に横たわっている繊維（「ダスチング （ｄｕｓｔｉｎｇ）」）層；そして（ｄ）他の任意の構成要素。 ａ．第一／第二液体分配層 本発明による吸収構造の１つの任意構成要素は、第一流体分配層と第二流体 分配層である。第一流体分配層は一般的にはトップシートの下に横たわっており 、これと流体が通じる関係にある。トップシートは受け入れられた流体を、貯蔵 層への最終的な分配の為に第一流体分配層に移動させる。第一流体分配層を通る 流体のこの移動は、厚みにおいてのみならず吸収製品の長さ及び幅方向に沿って も生じる。この任意ではあるが好ましい第二分配層はまた一般的には第一分配層 の下に横たわっており、これと流体が通じる関係にある。この第二分配層の目的 は、第一分配層から流体を容易に受け入れて、これを下部貯蔵層に素早く移動さ せることである。このことは、下部貯蔵層の流体容量が十分に活用される手助け をする。この流体分配層は、このような分配層の為の典型的なあらゆる材料から 構成されていることが出来る。特に、湿潤時でさえも繊維間に毛管を維持する繊 維層は、分配層として有用である。 ｂ．液体貯蔵層 第一分配層又は第二分配層と流体が通じる関係に配置されているとともに一 般的にはこれらの下に横たわっているのは、流体貯蔵層である。この流体貯蔵層 は、あらゆる通常の吸収性材料又はこれらの組合わせを備えていることが出来る 。これは好ましくは、適切な支持体と組み合わされている、「ヒドロゲル（ｈｙ ｄｒｏｇｅｌ）」，「超吸収性（ｓｕｐｅｒ ａｂｓｏｒｂｅｎｔ）」，「ヒド ロコロイド（ｈｙｄｒｏｃｏｌｌｏｉｄ）」材料と通常は呼ばれている吸収性ゲ ル化材料を備えている。 吸収性ゲル化材料は、多量の体内からの水性流体を吸収することができ、さ らにはこのような吸収された流体を適度な圧力下に保持することができる。吸収 性ゲル化材料は、適切な支持体中に均一又は不均一に分散させることができる。 適切な支持体はそれが吸収性である場合には、単独でも用いることができる。 ここで使用する為に適切な吸収性ゲル化材料は最も多くの場合、実質的に水 に不溶で、わずかに架橋されていて、一部中和されているポリマーゲル化材料を 備えている。この材料は、水と接触するとヒドロゲル（ｈｙｄｒｏｇｅｌ）を形 成する。このようなポリマー材料は、当該技術分野においてよく知られている、 重合性で（ｐｏｌｙｍｅｒｉｚａｂｌｅ）、不飽和の、酸含有モノマー（ｍｏｎ ｏｍｅｒ）から準備されることができる。 適切な支持体は、通常、吸収構造に用いられている材料を含んでいる。例え ば毛羽立てられている（ｆｌｕｆｆ）及び／又は薄片（ｔｉｓｓｕｅ）形態にあ る、天然の、改質された（ｍｏｄｉｆｉｅｄ）、又は合成の繊維、特に改質され た又は改質されていないセルロース繊維である。適切な支持体は、吸収性ゲル化 材料と共に使用することができるが、しかしながら、これらはまた単独又は組合 わせで使用されることもできる。最も好ましいものは、生理用ナプキンまたはパ ンティーライナーの場合は薄片又は薄片積層体である。 本発明に従って製造された吸収構造の１つの実施例は、薄片をそれ自体の上 に折り畳むことによって形成された二重層薄片積層体を備えている。これらの層 は互いに接合されていることが出来る。吸収性ゲル化材料又はその他の任意材料 は層間に備えられることが出来る。 剛化セルロース繊維のような改質されているセルロース繊維も使用すること ができる。合成繊維も用いることができ、これには、セルロースアセテート，フ ッ化ポリビニル，塩化ポリビニリデン，アクリル（ａｃｒｙｌｉｃｓ）（例えば オルロン（Ｏｒｌｏｎ）），ポリビニルアセテート，不溶性ポリビニルアルコー ル，ポリエチレン，ポリプロピレン，ポリアミド（例えばナイロン），ポリエス テル，二成分繊維，三成分繊維，これらの混合物，そしてこれらの同等物から製 造されたものを含む。好ましくは繊維表面は親水性であるか、あるいは親水性に なるように処理されている。貯蔵層はまた、液体保持を改良するために、パーラ イト（Ｐｅｒｌｉｔｅ），珪藻土，ひる石，その他のような充填剤材料、を含ん でいることが出来る。 吸収性ゲル化材料が支持体中に不均一に分散されているならば、貯蔵層はそ れにもかかわらず局部的に均一であってもよい。すなわち貯蔵層の大きさの中で １つ又はいくつかの方向に分布勾配を有していてもよい。不均一な分布はまた、 部分的に又は全体的に吸収性ゲル化材料を含んでいる支持体の積層体を言うこと ができる。 ｃ．任意繊維（「ダスチング（Ｄｕｓｔｉｎｇ）」）層 本発明に従っている吸収構造中に含めるための任意要素は、貯蔵層に隣接し 、一般的にはこれの下に横たわっている繊維層である。この下に横たわっている 繊維層は、吸収構造の製造中に貯蔵層中に吸収性ゲル化材料を付着させる基材を 提供するので、一般的には「ダスチング（ｄｕｓｔｉｎｇ）」層と呼ばれている 。実際、吸収性ゲル化材料が繊維，シート（ｓｈｅｅｔ），又はストリツプ（ｓ ｔｒｉｐ）のようなマクロ構造である場合には、この繊維「ダスチング」層は含 める必要がない。しかしながらこの「ダスチング」層は、パッドの長さに沿った 流体の急速吸上げのような幾つかの追加の流体処理能力を提供する。 ｄ．吸収構造のその他の任意構成要素 本発明に従っている吸収構造は、吸収性ウエブ中に通常存在しているその他 の任意構成要素を含んでいることが出来る。例えば強化スクリムが吸収構造の各 層内に、あるいは各層間に、配置されることが出来る。このような強化スクリム は、流体移動に対する界面障壁を形成しないような形態のでなければならない。 熱接着の結果として通常生じる構造的な一体性（ｉｎｔｅｇｒｉｔｙ）が与えら れている場合、強化スクリムは通常、熱接着吸収構造には必要とされない。 本発明に従っている吸収構造中に含まれていていることが出来るとともに、 好ましくは第一又は第二流体分配層に接近して、又はその一部として、提供され ているもう１つの構成要素は、臭い制御剤である。他の臭い制御剤、特に適切な ゼオライト又は粘土材料、で被覆されているか、あるいはこれに加えられている 活性炭が、任意に吸収構造中に組み込まれる。これらの構成要素はいかなる所望 の形状で組み込まれることが出来るが、しばしば離散粒子として含まれている。 ここでの使用の為に好ましい臭い制御系には、次の組み合わせを含む。すな わち、ｉ）好ましくは５：１：１から１：１：５の比率の、最も好ましくは３： １：１から１：１：３までの比率の、シリカ，ＡＧＭ，及びゼオライト；ｉｉ） ゼオライト，活性炭，及びＡＧＭ；ｉｉｉ）好ましくは５：１から１：５までの 比率の、より好ましくは３：１から１：３までの比率の、シリカとＡＧＭ；ｉｖ ）ゼオライトとＡＧＭ；ｖ）好ましくは１：５から５：１までの比率の、より好 ましくは１：３から３：１までの比率の、シリカとゼオライト；ｖｉ）キレート 化剤、特にエチレンジアミン−テトラセテート（ｅｔｈｙｌｅｎｅｄｉａｍｉｎ ｅ−ｔｅｔｒａｃｅｔａｔｅ）；及びｖｉｉ）好ましくは１：１０から１０：１ までの比率の、より好ましくは１：５から５：１までの比率の、最も好ましくは １：３から３：１までの比率の、臭い制御系ｉ）乃至ｖ）のいずれかと組み合わ せたキレート化剤。 本発明に従えば、吸収体中に組み込まれている臭い制御系の量は、吸収体の 大きさを考慮に入れながら、当該技術分野において習熟している人により、そし てまた吸収体の意図された用途に依って、容易に決定されることができる。一般 的には吸収体は、５ｇｍ^-2から４００ｇｍ^-2までの、より好ましくは１００ｇｍ^-2 から３００ｇｍ^-2までの、最も好ましくは１５０ｇｍ^-2から２５０ｇｍ^-2まで の前記臭い制御系の基本重量を備えている。例えば生理用ナプキン又はパンティ ーライナーは、前記臭気制御系の０．２５ｇから５ｇまでを、好ましくは０．４ ｇから３ｇまでを、最も好ましくは０．５ｇから２．５ｇまでを、備えているこ とが出来る。 バックシートは主として、吸収構造中に吸収され封じ込められている排泄物 がパンツ，ズボン，パジャマ，及び下着のような、吸収製品と接触する物体を濡 らすのを防ぐ。バックシートは好ましくは、液体（例えば月経及び／又は尿）に 対して不透過性であり、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造されるが 、他の柔軟な液体不透過性材料も使用することができる。ここで使用された時、 用語「柔軟な（ｆｌｅｘｉｂｌｅ）」は、従順で、人体の一般的な形状及び輪郭 に容易に従う材料を意味している。バックシートはまた、それが１つ又は２つの 方向に延びることを許容している弾性特徴を有していることが出来る。 バックシートは一般に吸収構造の全体に広がっており、吸収構造の周りで折 り畳むことによってトップシートの上に延びてトップシートの一部を形成するこ とが出来る。これによって、米国特許第４，３４２，３１４号，１６段（ｃｏｌ ｕｍｎ），４７乃至６２行中に開示されているようなトップシート形状が、トッ プシートに選択的に開口させる要求を伴うことなく達成されることができる。 バックシートは、織布又は不織布材料，ポリエチレン又はポリプロピレンの 熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム，又はフィルム被覆された不織布材 料のような複合材料を、備えることが出来る。好ましくはバックシートは、約０ ．０１２ｍｍ（０．５ｍｉｌ）から約０．０５１ｍｍ（２．０ｍｉｌ）までの厚 さを有しているポリエチレンフィルムである。 例示的なポリエチレンフィルムは、オハイオ州シンシナティ（Ｃｉｎｃｉｎ ｎａｔｉ）のクロペイ社（Ｃｌｏｐａｙ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）によって、 Ｐ１８−１４０１という名称で製造され、及びインディアナ州テール・オート（ Ｔｅｒｒｅ Ｈａｕｔｅ）のエチル社ビスクイーン部門（Ｅｔｈｙｌ Ｃｏｒｐ ｏｒａｔｉｏｎ，Ｖｉｓｑｕｅｅｎ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ）によって、ＸＰ−３９ ３８５という名称で製造されている。バックシートは好ましくは、より布様の外 見を提供するようにエンボス加工（ｅｍｂｏｓｓｅｄ）及び／又はマット仕上げ （ｍａｔｔｅ ｆｉｎｉｓｈｅｄ）されている。 好ましくはバックシートはまた、少なくとも水蒸気浸透性により、好ましく は空気浸透性により、吸収体に通気性を提供するが、しかしながらバックシート の主要な機能を損なうことがない。バックシートは、例えば微孔質フィルム，不 織布材料，及び／又は開口され成形されているフィルムの組合わせの、積層材料 であることが出来る。所望であれば通気性は、バックシートの周辺に限定するこ とができ、あるいはバックシート全体にわたっていることが出来る。 ここでの使用の為の適切な通気性バックシートは、当該技術分野において知 られている全ての通気性バックシートから選択されることができる。原則的には ２つの種類の通気性バックシートがあり、通気性があって液体に対し不透過性で ある単層通気性バックシートと、組み合わせにより通気性と液体不透過性の両方 を提供する少なくとも２つの層を有しているバックシート積層体である。通気性 バックシートについてここで使用された時、用語「液体不透過性」は、製品から の液体漏れ（ｌｏｓｓ）に対する障壁のみに関係している。原則的には、通気性 バックシートを通って製品中に入って来る液体は、この用語により除外されるこ とを意図されていない。 ここでの使用の為に適している単層通気性バックシートは、例えば英国特許 （ＧＢ Ａ）第２，１８４，３８９号，英国特許（ＧＢ Ａ）第２，１８４，３ ９０号，英国特許（ＧＢ Ａ）第２，１８４，３９１号，米国特許第４，５９１ ，５２３号，米国特許第３，９８９，８６７号，米国特許第３，１５６，２４２ ，そして欧州特許出願番号第９５１２０６５３．１号中に記載されているものを 含んでいる。 ここでの使用の為に適している二重又は多層通気性バックシートは、米国特 許第３，８８１，４８９号，米国特許第４，３４１，２１６号，米国特許第４， ７１３，０６８号，米国特許第４，８１８，６００号，ＥＰＯ第２０３，８２１ 号，ＥＰＯ第７１０，４７１号，欧州特許出願番号第９５１２０６４７．３号， 第９５１２０６５２．３号，第９５１２０６５３．１号，そして第９６８３００ ９７．０号中に例示されているものを含んでいる。 特に好ましいのは欧州特許出願番号第９６８３０３４３．８号中に規定され ているような要求に合っているバックシートであり、より好ましくは一般に吸収 体がここに記載されているような要求に合っていることである。 局所接着用接着剤 上述した如く本発明に従っている製品は、使用者の皮膚に直接貼付けられる 。特に生理用ナプキンは、一般的な女性の使用者の性器において液体排出区域の 周りに貼付けられる。本発明に従っている言葉「皮膚（ｓｋｉｎ）」は、使用者 の特定の皮膚を意味しているだけでなく、生理用ナプキンの使用者の性器部位に おいて一般的に見られる粘膜組織並びに体毛をも含んでいる。 使用者の皮膚に対する本発明に従っている製品の固定を提供するために、装 着者に面している製品のトップシート側のある区域に体用接着剤とも呼ばれてい る局所接着の為の接着剤を提供する必要がある。 この点に関して様々な設計が予期されているが、好ましくは体用接着剤は製 品の中央区域が接着剤を伴わないようにしておくようトップシートの周辺に沿い 設けられている。このことが、接着剤をその上に伴なっていない液体浸透性トッ プシートが体内からの液体が発せられる開口に隣接して配置されて発せられた液 体が漏れやこぼれ出しの可能性を伴うことなく吸収体の吸収構造中にただちに運 ばれるように、この製品を最も適切に容易に配置する。 しかしながら体用接着剤はトップシートの周辺の周りに閉鎖円として提供さ れる必要はなく、接着の異なる場所間の切り離し（ｄｅｃｏｕｐｌｉｎｇ）がこ のような製品の装着者に対してさらなる快適性を与えているように、点又は分離 した線のような暫増（ｉｎｃｒｅｍｅｎｔａｌ）区域に備えられていることが出 来る。 本発明に従っている目的を果たす為には、次のことを考慮すべきであろう。 体用接着剤の物理的，流動学的（Ｒｈｅｏｌｏｇｉｃａｌ），及び接着特性 体用接着剤がヒトの体毛及び粘膜組織上で感圧接着剤のように使用されると しても、体用接着剤の組成物を、このような材料を特定している最も特徴的な流 動学的挙動に基づいて典型的な感圧接着剤（以後ＰＳＡと呼ばれる）と考えるの は非常に難しいということが理解されている。 実際、接着剤の技術分野において習熟している人が知っているように、一時 的に物に張り付く（ｓｔｉｃｋ）ことが出来る（例えば水がそうであるように） 他の物質からＰＳＡを識別する最も特徴的な特性は、これらの流動学的パラメー ター、そして特に弾性率Ｇ’が負荷された応力の周波数と伴に大きく変わること である。より詳細には、負荷された応力の周波数が典型的な接着周波数から典型 的な剥離周波数まで、すなわち以下に指摘されているように１ラド／秒（ｒａｄ ／ｓ）から１００ラド／秒に、変わる間に、ＰＳＡのＧ’はある程度の規模にわ たって増加することが出来る。 第一の結果として、周波数の固定値で流動学的パラメーターの値そして特に Ｇ’の値を与えることによって、「体用接着剤」としての使用を意図されている 材料を規定することは承認しがたいことが分かった。その他の特徴がない場合、 これが実際値を有していない材料を含むので、このことは誤解されることがある 。従って流動学的な特徴付けは、動的考慮に基づいいなければならない必要があ る。 これは弾性率Ｇ’に適用されるだけなく、粘性率Ｇ”にも適用され、従って ｔａｎ（δ）＝Ｇ”／Ｇ’についてもである。典型的なＰＳＡが考慮されている 周波数に渡るＧ’の高い変動を有しているだけでなく、特に剥離に典型的な周波 数において、Ｇ’の値に近付くか、あるいはこれより高くなることが出来る、す なわち、ｔａｎ（δ）が約１になるか又は１よりも大きくなる、Ｇ”のなお一層 高い変動がある。 理論によって規定することを望んでいるのではないが、このことは、剥離の 為に負荷されたエネルギーの高い割合（ｈｉｇｈ ｆｒａｃｔｉｏｎ）が接着剤 内部で消散される（従ってこれは剥離を生じさせるのに効果的ではない）一方で 、この事実が巨視的に非常に高い水準の接着力の記録を生じさせるという意味に 解釈されることができる。 前記のように、本発明に従っている体用接着剤として有用な材料は、体温の ような３７℃の参照温度で周波数の範囲において測定される流動学的な特徴を有 している。体用接着剤を伴っている製品の貼付けにより、接着剤接触が低い周波 数で形成される一方で剥離はこの製品の除去速度で生じることが分かっている。 この速度は１００ラド／秒の周波数として表わされ、一方、接着剤接着を形成し ている低い周波数は１ラド／秒の程度であることが分かっている。従って本発明 に従っている使用のための周波数範囲は１と１００ラド／秒との間である。 さらには、１ラド／秒の貼付け周波数におけるＧ’及びＧ”は３７℃の温度 で選ばれる（ｔａｋｅｎ）ことに留意すべきである。本発明に従っている製品の 実際の使用においては、製品の実際の保存温度、及び従って貼付け時の体用接着 剤の温度は幅広く変化する。例えば放熱器の近傍の暑い浴室室内での保存は約３ ７℃まで達することが出来、一方、保管室又は加熱なしで冬季に窓が開けられて いる浴室における保管は０℃近くになることが出来る。しかしながら、本発明に 従っている製品は、皮膚上で直接使用され、そして当該技術分野において習熟し ている人は接着剤組成物が小さい比熱容量（例えば好ましくは４Ｊ／ｇ／Ｋ以下 、より好ましくは３Ｊ／ｇ／Ｋ以下、最も好ましくは２Ｊ／ｇ／Ｋ以下）を有す るように選択する傾向があるので、体用接着剤の実際の温度は非常に急速に３７ ℃に達し、または貼付け前に装着者によって温められることさえあるであろう。 このため、接着剤の接着特性は体温において最も適切に選ばれると考えられる。 接着の良好な条件を提供するために、すなわち約１ラド／秒の周波数におい て、弾性率の絶対値が余りにも高くならないようにすべきであり、さもないと接 着剤は余りにも硬くて、これが接着されることが期待されている表面に緊密に接 合又はぴったり付くことができない。人体への直接貼付けの為に特に価値がある 良好な凝集（ｃｏｈｅｓｉｏｎ）を有する一方で、材料が柔らかいままで皮膚に 対する優しい接着が可能である為には、Ｇ”の低い絶対値を有することも重要で ある。 Ｇ”₃₇（１ラド／秒）に対するＧ’₃₇（１ラド／秒）の比は、これら２ つの値が皮膚に対する使い捨て吸収体の貼付けの時に釣り合わされていることを 確実にするために重要である。同時に、Ｇ’₃₇の絶対的変化は、考慮されている 周波数の範囲内に限定される必要がある。従って、Ｇ’₃₇（１ラド／秒）に対す る＿Ｇ’₃₇（すなわちＧ’（１００ラド／秒）−Ｇ’₃₇（１ラド／秒））の比に ついての値は、使用期間の全体を通してこの期間又はこの製品の除去又は剥離の 時に不快感を引起こすことなく装着者への使い捨て吸収体の確実な接着を維持す るために、小さいままに維持されなければならない。これはまた、＿Ｇ’₃₇をあ る値以下に保持することによって、絶対項（ａｂｓｏｌｕｔｅｔｅｒｍｓ）とし て表わすことができる。 の比が、弾性率と粘性率の両方の動的挙動が使用中の確実な接着と使用期間の終 了における痛みのない容易な除去とを提供する関係に維持されるのを確実にする のに十分大きい必要がある。 最後に、当該技術分野において習熟している人はまた、接着剤組成物のガラ ス転移温度Ｔｇ，比熱容量，そして比熱伝導率が、有用な体用接着剤の群をより 十分に規定するのに役立つパラメーターであることを認めるであろう。 次の特徴の組合わせを満たすべきである： ○ Ｇ’₃₇（１ラド／秒）は、１、５００Ｐａ乃至２００００Ｐａ、 好ましくは１５００Ｐａ乃至１５０００Ｐａ、 最も好ましくは３０００Ｐａ乃至１００００Ｐａ の範囲内にある。 ○ Ｇ”₃₇（１ラド／秒）は、１００Ｐａ乃至１５０００Ｐａ、 好ましくは１００Ｐａ乃至１００００Ｐａ、 最も好ましくは３００Ｐａ乃至５０００Ｐａ。 の範囲内にある。 ○ Ｇ’₃₇（１ラド／秒）／Ｇ”₃₇（１ラド／秒）の比は、 ２乃至５０、好ましくは ３乃至３０の範囲内にある。 は、０．５より小さくなく、 好ましくは０．７乃至３の範囲内にあり、 最も好ましくは１乃至１．８の範囲にある。 ○ Ｇ’₃₇／Ｇ’₃₇（１ラド／秒）の比は、 １．５より大きくなく、 好ましくは１（ｕｎｉｔｙ）より大きくなく、 最も好ましくは０．８より大きくないか、 又は ＿Ｇ’₃₇は、１００００Ｐａより大きくなく 、好ましくは５０００Ｐａより小さく、 最も好ましくは２０００Ｐａより小さい、 又は その両方であるか、 のいずれかである。 ○ 少なくとも、１ラド／秒以上から１００ラド／秒までの周波数範囲につ いての比Ｇ’₃₇／Ｇ”₃₇の値は、好ましくは２又はそれ以上、より好ましくは３ ．３又はそれ以上である一方、周波数間隔のどこにおいても約５０、好ましくは ３０を超えないものであるべきである。 ○ 流動学的挙動（ｒｈｅｏｌｏｇｉｃａｌ ｂｅｈａｖｉｏｕｒ）はまた 、ガラス転移温度Ｔｇの値と関連させることもできる。本発明に従っている体用 接着剤の場合、Ｔｇは好ましくは−１５℃より低く、より好ましくは−２０℃よ り低く、最も好ましくは−２５℃より低いものであるべきである。 ○ 局所接着剤を備えている使い捨て吸収体の流動学的挙動及び受け入れ（ ａｃｃｅｐｔａｎｃｅ）はまた、比熱容量と関連させることもできる。好ましく は局所接着剤の比熱容量は４Ｊ／ｇ／Ｋより小さく、より好ましくは３Ｊ／ｇ／ Ｋより小さく、最も好ましくは２Ｊ／ｇ／Ｋより小さい。 ○ 局所接着剤を備えている使い捨て吸収体の流動学的挙動及び受け入れは また、接着剤の比熱伝導率と関連させることもできる。好ましくは比熱伝導率は 、０．１Ｗ／ｍ／Ｋより大きく、より好ましくは０．６Ｗ／ｍ／Ｋより大きく、 最も好ましくは１Ｗ／ｍ／Ｋより大きい。 体用接着剤の化学的及び組成的特徴 体用接着剤の前記流動学的及び物理的特徴の要求を満たす体用接着剤組成物 を提供するために、次の配合基準をさらに用いることができる。体用接着剤とし て用いられる組成物の大部分は、実質的にゲル様構造を有しており、好ましくは ゲルであることに留意すべきである。これは次の事実から生じる： −最も優勢な成分は可塑剤であり、これは室温で液体の物質である。 −高分子又はポリマー成分がこの可塑剤に対して少量で存在する。好まし い実施例においてこれは、分子間の物理的又は化学的結合によって生じ た三次元ネットワークを形成する。特に有用な物理的結合は、ブロック 熱可塑性エラストマーを含む系に存在する結合である。 より詳細には、これらの組成物は一般的には次のものを備えている： −高分子ポリマー物質、又は１つ又は複数の下記可塑剤に可溶又は膨潤可 能なこのような物質の混合物の重量による０．５乃至２０％、好ましく は５乃至１５％。非限定的な例として、このような高分子物質又はポリ マー物質は、天然及び／又は合成のものであってもよく、例えば例えば 天然ゴム及びゼラチンのような天然ゴム又は誘導体、これらの誘導体及 びアルギン酸塩；ポリアクリル（ｐｏｒｉａｃｒｉｌｉｃｓ）；ポリビ ニルアルコール；酸化ポリエチレン；ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ） 又はポリビニルエーテル、これらのコポリマー及び誘導体；セルロース 誘導体；ブロックコポリマー熱可塑性エラストマー及び好ましくはスチ レンブロックコポリマー、及びより好ましくは水素化グレードのスチロ ール／エチレン−ブチレン／スチロール（ＳＥＢＳ）、スチレン／イソ プレン／スチレン（ＳＩＳ）、及びスチロール／エチレン−プロピレン ／スチロール（ＳＥＰＳ）である。 −室温で液体である可塑化物質又は可塑化物質の混合物の重量による５１ から９９．５％まで。非限定的な例として、可塑剤は、水、様々なアル コール（特にグリセロールのようなもの）、グリコール及びこれらのエ ーテル、ポリグリコール、液体ポリブテン、エステル、例えばフタレー ト、アジペート、ステアレート、パルミテート、セバケート、又はミリ ステート、天然又は合成オイル、例えば植物油、鉱油、又はこれらの組 合わせであることが出来る。 −粘性化（ｔａｃｋｉｆｙｉｎｇ）樹脂の高分子ポリマー物質の重量によ る０から６００％まで、これの主な目的は特に合成ポリマーを基礎とす る系においてＴｇを目的に合わせた値にすること（ｔａｉｌｏｒ）であ る。 −親水性液体可塑剤又は疎水性液体可塑剤の両方のゲル及びゲル形成プロ セスを容易にし、かつ安定させるための物質の重量による０から１０％ まで、より好ましくは０から５％まで。これらは、オイル系のものにつ いては、例えばＣ₈乃至Ｃ₂₂の脂肪酸、これらの金属塩及びこれらのポ リオキソ誘導体；ラノリン誘導体；シリカ；ベントナイト；モンモリロ ナイト及びこれらの誘導体；ポリアミド、ワックス、又はこれらの混合 物であってもよい。 この技術で知られている通常の添加剤、例えば保存料、酸化防止剤、ＵＶ防 止剤、顔料、無機充填剤、レオロジー改質剤等も、各々１０％までの量で含まれ ていてもよい。 化学架橋がこの系において形成されている時、架橋剤は、好ましくは５重量 ％までの量で存在してもよい。化学架橋は、酸ポリアクリル（ａｃｉｄ ｐｏｌ ｙａｃｒｉｌｉｃｓ）と多糖類との間の反応においてのように、様々な官能基を 有するポリマーの相互中和によっても形成されうる。 体用接着剤用のこの結果生じた組成物は、主成分、すなわち１つ又は複数の 液体可塑剤の種類に応じて３つのグループに分けることができる。 １）可塑剤が一般的には植物又は鉱物起源のオイル又はオイルのブレンドで あり、ポリマーが通常は合成ポリマー、好ましくは１つ又は複数のオイルに可溶 又は膨潤可能なエラストマーであるような疎水性組成物。 ２）できれば可塑剤とポリマーの両方において疎水性及び親水性の両方の成 分が、２つ又はそれ以上の分離相を形成するような混合相組成物。このような場 合、乳化剤／界面活性剤が、好ましくは非相溶性相間に安定エマルジョンを形成 するのに適したレベルで存在する。本発明による体用接着剤については、疎水性 成分が親水性成分に対して優勢であるのが好ましい。 ３）一般的には可塑剤が水／グリセロール／グリコール等及び／又はこれら の混合物であり、ポリマー相が合成（例えばポリアクリル（ｐｏｌｙａｃｒｉｌ ｉｃｓ））又は天然（例えば天然ゴム）起源のものであるか、又はこれらの混合 物であるような親水性組成物。 医学分野において及び引例の先行技術から既に知られているものとは異なっ て、親水性組成物は好ましくない一方で、疎水性組成物１）及び混合相組成物２ ）が本発明の利用には好ましいことを強調すべきである。 このことは、医学分野において用いられている多くの親水性組成物が、本発 明に用いるには低すぎる弾性特性及び凝集性を示すという意味で、部分的には技 術的理由に依る。疎水性又は混合相組成物が好ましいもう１つの理由は、特に生 理用ナプキン分野における本発明の利用には、吸収されることになる液体と体用 接着剤とが接触する可能性が含まれるであろうからである。吸収されることにな る液体は、すべて一般に水性の種類のものなので、親水性の体用接着剤との接触 は、体内からの液体が体用接着剤中にある程度吸収される結果となるであろう。 ついでこのことによって、流体学的特性、従って体用接着剤の機能を変える 結果になり、非衛生的外見を生じるであろうが、同時に体内からの液体が長時間 皮膚と直接接触したままにされるであろう。このことは一般的に本発明による使 い捨て吸収体のどれによっても望ましいことではない。さらにはこのことはまた 、使用者にとって潜在的欠点になることがある。その理由は、親水性組成物のい くつかは、潜在的に、病原体を含んでいることさえある多くの微生物の成長にと って良い培養培地となるからである。 さらには親水性の体用接着剤はまた、冷たくて湿っているものと知覚される 傾向がある。これは新しい生理用ナプキン又は腋の下の汗パッドを貼付けた時に 、一般的な消費者が予期することとは一致しない。さらなる問題は、特に可塑剤 として水を含んでいる体用接着剤は、不浸透性パッケージに封入されていないな らば、乾燥する傾向があるという事実から生じる。 本発明による吸収体は、この技術において通常な方法のどれによって製造さ れてもよい。接着剤を吸収体のトップシート側に塗布することは、当業者には大 きな問題を生じないであろう。その理由は、これはパンティー留め具接着剤に通 常用いられているのと同様な技術によって備えることができるからである。体用 接着剤によってカバーされる吸収体の装着者側表面の総面積は、２０％より大き くなく、好ましくは１０％より大きくないものである方がよい。好ましくは接着 剤は、吸収体の周辺部の近くにあり、フィルムトップシートの場合（あるいはバ ックシートがトップシートの上に折り畳まれた場合）、接着剤は好ましくは液体 に浸透性がないフィルムの一部分の上にある。 この製品上の体用接着剤は（同様にパンティー留め具接着剤とも共通である ように）、使用前に保護されている必要がある。この保護は、剥離ライナー、例 えばシリコーン処理又は界面活性剤処理されたペーパーによって与えられる。但 し、このペーパーは、特に選ばれた体用接着剤に対して良好な剥離表面である条 件の場合である。 原則として本発明による吸収体は、体用接着剤によって装着者に支持され、 定位置にとどめるためには追加の支持を必要としない。しかしながら、生理用ナ プキンが定位置から徐々に移行するのを防ぐために、例えば生理用ナプキンに、 横すべり（ｓｋｉｄ）抵抗性被覆をバックシート側に備えさせることも可能であ る。同様に本発明によればパンティー留め具接着剤は望まれていないし、従って 好ましくもないが、厳密に言えばこれらは本発明の状況において除外されない。 実施例１ 本発明による生理用ナプキンに用いうるオイルベースの組成物を、クラトン （Ｋｒａｔｏｎ）Ｇ−１６５１、すなわちスチレン３３重量％を含みかつシェル 社（Ｓｈｅｌｌ Ｃｏ．）から入手しうるスチレン／エチレン−ブチレン／スチ レンブロックコポリマー９．９重量％、及びケイドール（Ｋａｙｄｏｌ）、すな わちウイトコ社（ｗｉｔｃｏ Ｃｏ．）から入手しうるパラフィン鉱油５９．３ 重量％を用いて調製した。 さらにはこの組成物は、クラトンポリマー１００部あたり粘性化樹脂３０１ 部を含むものであった。この粘性化樹脂は、エスコアーズ（Ｅｓｃｏｒｅｚ）５ ３００、すなわちエクソン社（Ｅｘｘｏｎ Ｃｏ．）から入手しうる水素化樹脂 であった。 カルロ・エルバ社（Ｃａｒｌｏ Ｅｒｂａ Ｓ．ｐ．Ａ．）から入手しうる ステアリン酸マグネシウムが、０．７重量％のレベルでオイル用共ゲル化（ｃｏ −ｇｅｌｉｆｙｉｎｇ）剤として用いられた。 イルガノックス（Ｉｒｇａｎｏｘ）１０１０、すなわちチバガイギー社（Ｃ ｉｂａ−Ｇｅｉｇｙ）から入手しうる酸化防止剤が、０．３重量％のレベルで添 加された。 従って最終的にはこの配合物は、次のパーセント組成を有していた： クラトンＧ−１６５１ ９．９重量％ ケイドール ５９．３重量％ エスコアーズ５３００ ２９．８重量％ ステアリン酸マグネシウム ０．７重量％ イルガノックス１０１０ ０．３重量％ この組成物は、３７℃において次の流動学的特性を示した。 ａ）１ラド／秒における弾性率 Ｇ’₃₇＝６８７６Ｐａ ｂ）１ラド／秒における粘性率 Ｇ”₃₇＝５５０，５Ｐａ ｃ）１ラド／秒における弾性率と粘性率との比 ｅ）Ｇ’₃₇（１ラド／秒）に対する＿Ｇ’₃₇の比は０．３０８であり、 ＿Ｇ’₃₇＝２１２４Ｐａであった。 前記配合物は敏感で体毛のある皮膚に貼付けた時に快適であると判断された。 比較例 コンポノチン（ｃｏｍｐｏｎｏｔｉｎｅ）オイル基礎組成物が、クラトンＧ −１６５１、スチレンの重量による３３％を含みかつシェル社から入手しうるス チレン／エチレン−ブチレン／スチレンブロックコポリマー、の重量による７． １％、そしてケイドール、すなわちウイトコ社から入手しうるパラフィン鉱油、 の重量による４１．９％を用いて合成されている。 さらにはこの組成物は、クラトンポリマー１００部あたり粘性化樹脂７０４ 部を含んでいた。この粘性化樹脂は、リーガルレズ（Ｒｅｇａｌｒｅｚ）３１０ ２、すなわちハーキュリーズ社（Ｈｅｒｃｕｌｅｓ Ｃｏ．）から入手しうる炭 化水素樹脂であった。 カルロ・エルバ社（Ｃａｒｌｏ Ｅｒｂａ．Ｓ．Ｐ．Ａ．）から入手しうる ステアリン酸マグネシウムが、０．７重量％の水準でオイル用共ゲル化剤として 用いられた。 イルガノックス１０１０、すなわちチバガイギー社（Ｃｉｂａ−Ｇｅｉｇｙ ）から入手しうる酸化防止剤が、重量による０．３％の水準で添加された。 従って最終的にはこの配合物は、次のパーセント組成を有していた： クラトンＧ−１６５１ ７．１重量％ ケイドール ４１．９重量％ リーガルレズ３１０２ ５０．０重量％ ステアリン酸マグネシウム ０．７重量％ イルガノックス１０１０ ０．３重量％ この組成物は、３７℃において次の流動学的特性を示した。 ａ）１ラド／秒における弾性率 Ｇ’₃₇＝３０５９Ｐａ ｂ）１ラド／秒における粘性率 Ｇ”₃₇＝１２０８Ｐａ ｃ）１ラド／秒における弾性率と粘性率との比 ｅ）Ｇ’₃₇（１ラド／秒）に対する＿Ｇ’₃₇の比は３．９４４であり、 ＿Ｇ’₃₇＝１２０６４．７Ｐａであった。 前記配合物は、前腕の皮膚に貼付けるには非常に不快であると判断された。 敏感で体毛のある皮膚への貼付けは許容しえないものであった。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０９Ｊ 153/02 Ｃ０９Ｊ 201/00 201/00 Ａ４１Ｂ 13/02 Ｅ // Ａ６１Ｆ 13/49 13/511 13/54 (31)優先権主張番号 ９７１１０７３０．５ (32)優先日 平成９年７月１日(1997．7．1) (33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁（ＥＰ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ヒルシュ、ウベ・トーマス・ミヒャエル・ ホルスト ドイツ連邦共和国、デー―64347 グリー スハイム、シュテルンガッセ 149

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．使い捨て吸収体の装着者への局所接着剤接着のための使い捨て吸収体で あって、上記使い捨て吸収体は装着者対面表面と衣服対面表面とを有していると ともに上記装着者対面表面と上記衣服対面表面との間に吸収コアを備えていて、 上記使い捨て吸収体が、上記装着者側表面の少なくとも一部上に上記使 い捨て吸収体の上記局所接着剤接着の為の接着剤を備えており、 上記接着剤が、３７℃（１００°Ｆ）の温度における弾性率、Ｇ’₃₇、 を有しているとともに、３７℃（１００°Ｆ）の温度における粘性率、Ｇ”₃₇、 を有しており、 上記接着剤は、 ○ １５００Ｐａ乃至２００００Ｐａ、好ましくは１５００Ｐａ乃至 １５０００Ｐａ、最も好ましくは３０００Ｐａ乃至１００００Ｐａ、の範囲内に あるＧ’₃₇（１ラド／秒）； ○ １００Ｐａ乃至１５０００Ｐａ、好ましくは１００Ｐａ乃至１０ ０００Ｐａ、最も好ましくは３００Ｐａ乃至５０００Ｐａの範囲内にあるＧ”₃₇ 、（１ラド／秒）； ○ 比 Ｇ’₃₇（１ラド／秒）／Ｇ”₃₇（１ラド／秒）が、２乃至５ ０、好ましくは３乃至３０の範囲内にあり； が、０．５より小さくなく、好ましくは０．７乃至３の範囲にあり、 最も好ましくは１乃至１．８の範囲にあり； ○ Ｇ’₃₇（１００ラド／秒）−Ｇ’₃₇（１ラド／秒）が１００００ Ｐａより大きくなく、好ましくは５０００Ｐａより小さく、好ましくは２０００ Ｐａより小さい； 或いは は、１．５より大きくなく、好ましくは１より大きくなく、最も好 ましくは０．８より大きくない、 或いはこれらの組み合わせ、 のいずれかである。 ２．請求項１に従っている使い捨て吸収体においては、 周波数範囲１乃至１００ラド／秒中におけるＧ”₃₇に対するＧ’₃₇の比 の値は、２乃至５０、好ましくは３．３乃至３０、の範囲内にある。 ３．前述した請求項のいずれか１項に従っている使い捨て吸収体においては 、 前記接着剤が、 ２０℃で液体である可塑化化合物又は組成物の重量による５１％乃至９ ９．５％； 上記可塑化化合物又は組成物中に溶解可能又は膨潤可能である高分子化 合物又は組成物の重量による０．５％乃至２０％； 上記高分子化合物又は組成物の重量による０％乃至６００％の量の粘性 化樹脂、 を備えている材料の組成物である。 ４．請求項３に従っている使い捨て吸収体においては、 前記可塑化化合物又は組成物が以下の群：水，アルコール，グリコール ，油，又はこれらの組合わせ；から選ばれており；そして、 前記高分子化合物又は組成物が以下の群：ブロック−コポリマー−熱可 塑性−エラストマー，スチレン−ブロック−コポリマー，そして水素化スチレン −ブロック−コポリマー；から選ばれている。 ５．前述した請求項のいずれか１項に従っている使い捨て吸収体においては 、 前記接着剤の重量による８０％が疎水性成分から成っており、最も好ま しくは前記接着剤の全ての成分が疎水性である。 ６．前述した請求項のいずれか１項に従っている使い捨て吸収体においては 、 前記接着剤が、−１５℃以下の、好ましくは−２０℃以下の、最も好ま しくは−２５℃以下の、ガラス転移温度を有している。 ７．前述した請求項のいずれか１項に従っている使い捨て吸収体においては 、 前記接着剤が、４Ｊ／ｇ／Ｋ以下の、好ましくは３Ｊ／ｇ／Ｋ以下の、 最も好ましくは２Ｊ／ｇ／Ｋ以下の、比熱容量を有している。 ８．前述した請求項のいずれか１項に従っている使い捨て吸収体においては 、 前記接着剤が、０．１Ｗ／ｍ／Ｋ以上の、好ましくは０．１Ｗ／ｍ／Ｋ 以上の、最も好ましく１Ｗ／ｍ／Ｋ以上の、比熱伝導度を有している。 ９．前述した請求項のいずれか１項に従っている使い捨て吸収体においては 、 前記接着剤が、前記装着者対面表面の２０％以下を、好ましくは１０％ 以下を覆っている。 １０．前述した請求項のいずれか１項に従っている使い捨て吸収体は、 生理用ナプキン又はパンティーライナーである。