JP2000505707A - 着用者の皮膚へ確実な局所的粘着取り付けのための自己造形が可能な使い捨て吸収製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、使用中に自己造形が可能な使い捨て吸収製品、特に生理用ナプキンまたはパンティライナーに関する。特に、本発明は、体液の吸収が望まれる領域で着用者の皮膚に直接接触して着用され、使用中に活性化して、それらの局所解剖学的形状を着用者の三次元的構造の負（ｎｅｇａｔｉｖｅ）に適合するような使い捨て吸収製品に関する。そのような製品の局所的な粘着取り付けは、こうした製品の適用時および使用中に確実で快適であること、さらに製品の取り外しの際には、全く不快感を引き起こさないことが必要である。これは、そのような製品のための粘着剤のレオロジー的特性を選択した本発明によって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 着用者の皮膚へ確実な局所的粘着取り付けのための 自己造形が可能な使い捨て吸収製品 発明の分野 本発明は、使用中に自己造形が可能な使い捨て吸収製品、特に生理用ナプキン 、パンティライナー、成人向け失禁用品に関する。特に、本発明は、体液の吸収 が望まれる領域で着用者の皮膚に直接接触して着用され、使用中に活性化して、 それらの局所解剖学的形状を着用者の三次元的構造の負（ｎｅｇａｔｉｖｅ）に 適合するような使い捨て吸収製品に関する。そのような製品の局所的粘着取り付 けは、こうした製品の適用時および使用中に確実で快適であること、さらに製品 の取り外しの際には、全く不快感を引き起こさないことが必要である。これは、 そのような製品のための粘着剤のレオロジー的特性を選択した本発明によって達 成される。 発明の背景 着用者の皮膚への局所的な適用のための使い捨て吸収製品の分野の一般的な従 来技術は、バンド−エイド、硬薬および包帯の分野において特に開発されている 。これらの製品は、しかしながら、典型的に緊急の状況、例えば、着用者の皮膚 に切り込みが起こり、傷からしみ出る体液の吸収が必要とされる状況において適 用される。こうした状況では、吸収製品の性能面、例えば快適で簡単な使用およ び適用、痛みのない取り外し、分離性は、傷の無菌性、治癒援助、機械的保護の ような基準より軽視されている。また、そのような傷を覆う吸収製品は、吸収製 品の適用に先だって体毛が除去されるか、または殆どもしくは全くない体毛のな い皮膚の部分で、たいていの場合用いられる。 本発明は、傷を覆う吸収製品に関するのではなく、傷なしに体から自然に放出 される体液の吸収のための吸収製品に関する。例えば、生殖器部分で使用する生 理用ナプキンまたはパンティライナーが、このような製品である。また、例えば 生殖器部分で着用する失禁用品、または人の脇の下に着用される汗取りパッドも 、本発明の課題である。 このような製品は、多量の量の体毛のある領域で典型的に着用者の皮膚に適用 されるので、容易に痛みのなく製品を取り外すという基準がとても重要である。 直接適用される製品は、一般に、来国の法定の発明登録Ｈ１６０２またはＷＯ９ ６／３３６８３に開示されている。そのような製品のさらなる詳細は、例えば、 ＰＣＴ出願ＷＯ９５／１６４２４で考察されている。この文献においては、周辺 全体に沿って生理用ナプキンの着用者側に適用された身体粘着剤（ｂｏｄｙ ａ ｄｈｅｓｉｖｅ）を有する生理用ナプキンが開示されている。この文献での課題 は、主に皮膚への安全な取り付けであるが、着用者に不当な痛みをもたらさずに 使用後にそのような製品を取り外す課題にも触れている。 ＷＯ９５／１６４２４の開示は、レオロジー的な基準（ｒｈｅｏｌｏｇｉｃａ ｌ ｃｒｉｔｅｒｉａ）に関した身体粘着剤の基準についての詳細な分析を含ん でいる。しかしながら、記載されているレオロジー的な基準が脱毛（ｅｐｉｌａ ｔｏｒｙ）、すなわち毛の除去、の組成物（イタリアでバジュエスピーエー（Ｖ ａｊ．Ｓｐ．Ａ．）研究所によって販売されているストレップミエール（ＳＴＲ ＥＰ ＭＩＥＬＥ）（トレードマーク）のような市販の）を含むので、この文献 は、そのような製品の痛みのない取り外しはの問題にはほとんど関心を払ってい ない。ＷＯ９５／１６４２４で言及されている局所的に取り付けるための粘着剤 はまた、生理用ナプキンを下着に取り付けるために用いられている今日の感圧粘 着剤を含む。さらに、この文献は、静的なレオロジー的な特性のみを確がめてお り、身体粘着剤の動的なレオロジー的な挙動については何もふれていない。 ＷＯ９５／１６４２４には、周波数に依存する身体粘着モデルが開示されてい る。しかしながら、開示された全ての特性（例えばページ９）は、−６０℃から ＋１２０℃の間の温度、および０．１から１００ｒａｄ／ｓの実際の周波数（ｆ ｒｅｑｕｅｎｃｙ）で行われている。適用温度（約２０℃、典型的なバスルーム 、すなわち保管温度）での必要なデータを得るために、Ｗｉｌｌｌｉａｍｓ−Ｌ ａｎｄｅｌ−Ｆｅｒｒｙ（以下、ＷＬＦと称する）の式が使われた。 ＷＬＦの式は、経験に基づいたもので、ある特定の範囲内のみで正しい。例え ばそれは、ポリマー粘着剤のガラス転移温度より低い温度への外挿には用いるこ とができず、また、ＷＬＦの式はガラス転移温度より低い温度で得られた値を基 礎として使うことができない。ＷＬＦの式の詳細およびその適用性は、“Ｐｒｉ ｎｃｉｐｌｅｓ ｏｆ Ｐｏｌｙｍｅｒ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ”（Ｚ．Ｔａｄ ｍｏｒ ａｎｄ Ｃ．Ｇ．Ｇｏｇｏｓ，Ｊｏｈｎ Ｗｉｌｅｙ ＆ Ｓｏｎｓ発 行）、また“Ｖｉｓｃｏｅｌａｓｔｅｃ Ｐｒｏｐｅｒｔｉｅｓ ｏｆ Ｐｏｌ ｙｍｅｒｓ”（Ｊ．Ｄ．Ｆｅｒｒｙ、Ｊｏｈｎ Ｗｉｌｅｙ ＆ Ｓｏｎｓ発行 ）の中に見つけることができる。これは、すでにＷＯ９６／１３２３８から欠け ているので、開示されたデータの適用性を評価することができない。 さらに、この文献およびＷＯ９６／１３２３８のいずれにも、使用中に造形可 能な吸収性構造体は開示されていない。 欧州特許出願ＥＰ−６３８ ３０３には、生理用ナプキンのサイドカフスに身 体粘着剤を使ってカフスを直立した位置に保つことが開示されている。スイス公 開ＣＨ−６４３７３０には、面取りされた外側のエッジを有し、外側のエッジの 四隅に身体粘着剤をともなった非常に長い生理用ナプキンの使用して、陰部の育 毛部分の充分に外側に身体粘着部分を与えることが記載されている。 製品は薄く平坦な形態で与えられ、一方製品は、さらに密接した形状をとるた め、および吸収されて収容される液体の体積を生み出すために使用中に膨張する ので、吸収製品の吸収性コアへの膨張性材料の使用が見出された。そのような膨 張性材料の典型的な例は、吸収性ゲル化材であり、超吸収体、あるいは使用中に その圧縮された状態から開放される圧縮材料とも呼ばれる。圧縮された繊維質構 造体またはスポンジ構造体、特に再生セルローススポンジ材料は、例えば、ＵＳ ３，７３６，９３、ＵＳ３，５１２，５３０、ＥＰ−２９３ ２０８、欧州特許 出願ＥＰ−９６１０６７２４．９およびＥＰ−９６１０６７２３．８に記載され ている。 上述した従来の状況に基づいて、本発明の目的は、着用者の体から自然に放出 される液体の吸収のための薄く、実質的に平坦または平らな使い捨て吸収製品で あって、適用時および使用中には着用者の皮膚へ確実に取り付けられ、その一方 で、使用中に自己造形の特性を有する吸収製品を提供することにある。しかしな がら、身体に粘着されたそのような製品はまた、使い捨て製品の痛みのない除去 が必要とされる。本発明のもう１つの目的は、吸収製品を取り外す際に、着用者 の皮膚または毛に残留粘着剤が何等残さないことを確実にすることである。本発 明のもう１つの目的は、局所的取り付けのための粘着剤が、皮膚の温度に対する 粘着剤の温度差にかかわらず、冷たい、またはそれ以外の許容できない温度の間 隔を適用の際に引き起こさないことである。本発明のもう１つの目的は、着用者 の液体が放出する領域にとても近いとこるで着用する吸収製品を提供して、吸収 製品の外側への液体の損失を最小にするかまたはなくすことである。着用者の股 の部分で着用する使い捨て吸収製品にとって、これは、周囲の皮膚の組織および 衣類のよごれに対する安全を改善することになる。 上述した本発明の目的に加えて、生理用ナプキン、パンティライナーおよび月 経用品については、着用者の皮膚へのそれらの適用は、吸収された液体の悪臭、 または吸収された液体から吸収製品を超えて達して形成される悪臭を防ぐ悪臭の 密閉を与えるので、製品から発生する悪臭を低減、さらには除くことが望まれる 。 発明の概要 本発明は、着用者への製品の局所的な粘着取り付けのための使い捨て吸収製品 に関する。製品は、着用者に向かう面と外側の面（衣類の下に着用する製品の状 況においては、下着に向かう面とも呼ばれる）とを典型的に有する。製品は、着 用者から自然に放出される液体を吸収するための吸収性コア構造体を、着用者に 向かう面と衣類側に向かう面との間に有する。本発明の使い捨て吸収製品は、着 用者側表面の少なくとも一部に、着用者の皮膚への製品の局所的な粘着取り付け のための粘着剤を含む。 本発明の吸収性コアは、製品が着用されている間に、三次元構造に製品を膨張 させる手段を含む。製品を膨張させる手段は、液体が吸収性コアに吸収された際 に活性化される。本発明の特に好ましい態様において、製品を膨張させる手段は 、圧縮された再生セルローススポンジの薄い平坦なシートを含む。製品は、好ま しくは１ｍｍから５ｍｍの間、より好ましくは１ｍｍから３ｍｍの間の範囲の厚 さを有し、好ましい圧縮された再生セルローススポンジシートは、他の寸法より も主に製品の厚みを増加させるように膨張し、製品の着用者側表面が着用者に向 かって近接して移動して、その局所解剖学的形状を着用者の三次元的形状の負に 適合させる。着用者への製品のこの改善された密着に一致するために、製品の着 用者側表面はトップシートを有し、このトップシートは製品を膨張させる手段の 膨 張に適合して膨張可能であることが好ましい。 自己造形性の使い捨て吸収製品の適用からそのような製品の取り外しのときま でに生じる通常の事態の順序の詳細な解析によれば、所望される性能の目的、特 に適用の際のしっかりした取り付け、使用中のしっかりした取り付け、および終 了時の痛みのない取り外しを達成するために、非常に特定の粘着性の特性を満足 する必要がある。この状況において考慮される特性は、材料の弾性挙動を表す弾 性率と、粘着剤材料の粘性挙動を表す粘性率である。 粘着剤の粘性挙動は、即座に取り付けられて確実に粘着する粘着剤の能力の目 安を表すと解釈することができる。弾性挙動は、粘着剤の“硬さ”挙動の目安で あると解される。その値はまた、初期の優れた取り付けのために重要である。そ れらの組み合わせは、取り外しの際に要求される力を表すものであると信じられ る。弾性率および粘性率の間の関係は、取り外しエネルギーの一部は粘着剤中で 散逸し、一部が実際の取り外しを引き起こすのに利用されると考えられる。 初期的な確実な取り付け、使用中の確実な取り付け、および容易で／痛みをと もなわない取り外しの要求を満足する使い捨て吸収製品を提供するためには、弾 性率と粘性率との間の関係とともに、それらの動的な挙動が非常に重要である。 粘着剤は、Ｇ’₃₇で表される３７℃（１００゜Ｆ（華氏））の温度での弾性率 と、Ｇ”₃₇で表される３７℃（１００゜Ｆ（華氏））の温度での粘性率とを有す る。粘着剤は、１００ｒａｄ／ｓｅｃの周波数でのＧ’₃₇と、１ｒａｄ／ｓｅｃ の周波数でのＧ’₃₇との差である＿Ｇ’37として定義される動的な弾性挙動、お よび１００ｒａｄ／ｓｅｃの周波数でのＧ”₃₇と、１ｒａｄ／ｓｅｃの周波数で のＧ”₃₇との差である＿Ｇ”₃₇として定義される動的な粘性挙動をさらに有する 。 本発明の製品は、以下の条件を満足する局所的粘着剤を含む。 ・Ｇ’₃₇（１rad/秒）は、1500Paないし20000Pa、 好ましくは1500Paないし15000Pa、 最も好ましくは3000Paないし10000Paの範囲内 ・Ｇ”₃₇（１rad/秒）は、100Paから15000Pa、 好ましくは100Paないし10000Pa、 最も好ましくは300Paないし5000Paの範囲内 ・Ｇ’₃₇（1rad/秒）／Ｇ”₃₇（1rad/秒）の比は、 ２ないし５０、好ましくは３ないし３０の範囲内 ・比(G'₃₇(100rad/秒)-G"₃₇(100rad/秒))／(G'₃₇(1rad/秒)-G"₃₇(1rad/秒)) は、０.５以上、好ましくは０．７ないし３、 最も好ましくは１ないし１．８の範囲内 ・−Ｇ’₃₇／Ｇ’₃₇(1rad/秒)の比は、１．５以下、 好ましくは１以下、最も好ましくは０．８以下 または −Ｇ’₃₇は10000Pa以下、好ましくは5000Pa以下、 最も好ましくは2000Pa以下 のいずれか、 または その両方である。 ・比Ｇ’₃₇／Ｇ”₃₇の値は、少なくとも約１ｒａｄ／秒を越え１００ｒａｄ／秒 までの周波数について、好ましくは２以上、より好ましくは３．３以上であり、 一方、いずれの周波数の幅のいたるとこるで約５０、好ましくは３０を越えない 。 ・レオロジー的な挙動は、またガラス転移温度Ｔｇの値に関連する。本発明の身 体粘着剤について、Ｔｇは好ましくは−１５℃未満、より好ましくは−２０℃未 満、最も好ましくは−２５℃未満とすべきである。 ・局所的粘着剤を備えた使い捨て製品のレオロジー的な挙動および容認はまた、 比熱にも関連し得る。局所的粘着剤の比熱容量は、好ましくは４Ｊ／ｇ／Ｋ未満 、より好ましくは３Ｊ／ｇ／Ｋ未満、最も好ましくは２Ｊ／ｇ／Ｋ未満である。 ・局所的粘着剤を備えた使い捨て吸収製品のレオロジー的な挙動および容認はま た、粘着剤の熱伝導率にも関連し得る。好ましくは、熱伝導率は０．１Ｗ／ｍ／ Ｋを超え、より好ましくは０．６Ｗ／ｍ／Ｋを超え、最も好ましくは１Ｗ／ｍ／ Ｋを超える。 上述のレオロジー的な条件が満足されれば、粘着剤は、（皮膚への粘着剤の残 留を防ぐための）十分な凝集性（これはこのような粘着剤を商業的に用いるため には重要であり当該技術分野に精通した者には自明である）のような条件を満足 する。上述した基準を満足する粘着剤組成物は、それらが使用中に人間の皮膚に 用いるうえで、および一般に製品を廃棄した後に安全であるという一般的な要求 も満たすならば、使い捨て吸収製品のための局所的粘着剤として使用することが できる。 また、衛生的な外観および触った時の心地よい感触の基準は重要であるので、 透明または白色であって、適用時に冷たさや不快な感触を防ぐ粘着剤組成物が好 ましい。 上述のレオロジー的な基準および他の考察は、５１％ないし９９．５％の２０ ℃で液体である可塑化化合物もしくは組成物、０．５ないし２０％好ましくは５ ％〜１５％の、可塑化化合物もしくは組成物中で溶解性または膨潤性のポリマー 化合物もしくは組成物、およびポリマー化合物の０重量％ないし６００重量％の 範囲の量の粘着性を付与する樹脂、を含む組成を有する粘着性の組成物によって 満足される。可塑化化合物または組成物は、好ましくは、水、アルコール、好ま しくはグリセロール、グリコール、ポリグリコール、液体ポリプテン、油または これらの組み合わせからなる群から選択されることが好ましい。ポリマー化合物 または組成物は、好ましくは、プロック−コポリマー−熱可塑性樹脂−エラスト マー、スチレン−プロック−コポリマーおよび水和したスチレン−プロック−コ ポリマーからなる群から選択されることが好ましい。 かなり一般に好ましい身体粘着剤は、少なくとも部分的に疎水性であり、好ま しくは粘着剤の重量の６０％、より好ましくは８０％が疎水性成分からなり、最 も好ましくは粘着剤中のいずれの材料も親水性でなく、すなわちそれは疎水性成 分から全体的に構成される。 本発明の特に好ましい態様において、粘着剤は、吸収製品の着用者側表面の２ ０％未満、より好ましくは１０％未満を覆う。本発明は、生理用ナプキンまたは パンティライナーの分野に最も有利に適用することができる。 発明の詳細な説明 本発明は、使用中に自己造形可能であって、使用者の皮膚に直接適用される使 い捨て吸収製品に関する。製品は、体液への吸収性、使用者の衣類の汚れからの 保護、使用者への改善された身体的な快適さを示し、製造するのや包装するのが 容易である。以下に、生理用ナプキンまたは月経用品を参照して使い捨て吸収製 品を説明するが、パンティライナー、成人向け失禁用品、汗取りパッドもまた、 使い捨て吸収製品の用語の中に含まれる。 “生理用ナプキン”という用語は、ここで使用される際、外陰部領域に近接し て女性に着用され、体から放出される種々の体液（例えば、膣分泌物、月経血、 および／または尿）を吸収して保持することが意図され、一回の使用の後に廃棄 されることが意図される製品をさす。使い捨て吸収製品は、好ましくは薄く、よ り好ましくは１ｍｍから５ｍｍの厚さで、使用前には実質的に平坦である。 “実質的に平坦”という用語は、ここで使用される際、造形された状態とは違 って一つの平面内に主な拡大を有する製品をさす。好ましい態様において、実質 的に平坦な製品は、一定の厚さの吸収性コアを有し、または少なくとも、吸収性 コア自体に直交する方向に造形されない吸収性コアを有するであるう。これは、 吸収性コアの一般的な湾曲を排除しない。拡大した製品は、絶対的に平坦な形状 とは分離し得ること、および本発明にしたがった使用中における造形からの利益 が依然として得られることは当業者には明らかであるう。 本明細書において使用される際、“使用”という用語は、吸収製品が実際に使 用者の解剖学的形状に接触しておかれるときに始まる時間の期間をさす。 本明細書において使用される際、“結合された”または“付着された”という 用語は、第１の部材が第２の部材に直接接続された形状、および第２の部材に接 続された介在部材を介して第１の部材を接続することによって、第１の部材が第 ２の部材に間接的に接続された形状を含む。 使用者の前庭部の部分的に内部および部分的に外部に存在する唇間部材もまた 、局所的な取り付けが可能な限りは、本発明の範囲内である。ここで使用される 際、“外陰部”という用語は、外部に露出している女性の外陰部をさし、大陰唇 、小陰唇、クリトリスおよび前庭部に限定される。 好ましい態様において、本発明の生理用ナプキンは、液体透過性トップシート 、トップシートに結合された液体不浸透性バックシート、およびトップシートと バックシートとの間に介在する吸収性コアを含む。好ましい態様における吸収性 コアは、圧縮された再生セルローススポンジ材料のシートを含む。生理用ナプキ ンは２つの主面、体に接触するまたは着用者に向かう表面と、衣類に向かうまた は 接触する表面とを有する。吸収性コアもまた、対応する着用者側表面と衣類側表 面とを有する。 生理用ナプキンは２つの中心線、長手中心線およびこれに垂直な横断中心線を 有する。“長手”という用語は、ここで用いられる際、生理用ナプキンが着用さ れたときに立っている着用者の体を左右に二分する垂直面に一般に揃う（例えば ほぼ平行に）生理用ナプキンの面内の線、軸または方向をさす。“横断”または “横”という用語は、本明細書において使用される際には交換可能であり、生理 用ナプキンの面内にあり、長手方向に一般に直交する線、軸または方向をさす。 Ｚ方向は、生理用ナプキンの長手および横方向のいずれにも直交し、長手中心線 および横中心線によって定義される生理用ナプキンの面がら外側に延びる。 生理用ナプキンの三次元構造は、使用者の解剖学的形状により密接に適合する ために、少なくとも部分的にＺ軸において生理用ナプキン構造の膨張が引き起こ されるようなものである。そうした膨張は、生理用ナプキンの衣類側表面から着 用者側表面に向かった方向で好ましくは生じる。特に好ましいのは、上向きの凸 形状を有する三次元構造であり、逆Ｕ字状または逆Ｖ字状を含むが限定されるも のではない。こうした形状をともなって、生理用ナプキンの中央領域の断面外形 は、典型的な着用者の陰唇により密接に適合する。 トップシートは、柔軟でソフトな感触であり、着用者の皮膚に刺激を与えない 。また、トップシートは、トップシートの一部の１つまたは２つの方向で伸びる こと、あるいはそれ全体にわたる拡大を可能とする伸縮性を有する。さらにトッ プシートは、その厚さを通して液体（例えば、月経血および／または尿）を容易 に透過させることが可能な液体浸透性である。適切なトップシートは、織布およ び不織布材料のような材料：孔あきの成形熱可塑性フィルム、孔あきプラスチッ クフィルム、および油圧成形された熱可塑性フィルムのようなポリマー材料；お よび熱可塑性スクリムのような広い範囲の材料で製造することができる。適切な 織布および不織布材料は、天然繊維（例えば、木質または綿繊維）、合成繊維（ 例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、またはポリエチレン繊維のようなポリ マー繊維）を含むことができ：あるいは天然および合成繊維または二成分／多成 分繊維の組み合わせから得られる。 本発明における使用に好ましいトップシートは、高弾性（ｌｏｆｔ）の不織布 トップシートおよび孔あき成形フィルムトップシートから典型的に選択される。 孔あき成形フィルムは、体の放出物を透過可能でさらに非吸収性であり、それを 通して液体が戻って着用者の皮膚を再度ぬらす傾向が少ないので、トップシート として特に好ましい。したがって、着用者に接触する成形フィルムの表面はドラ イのまま保たれ、それによって体が汚れるのを低減し、より快適な感触を着用者 に与える。適切な成形フィルムは、ＵＳＰ３，９２９，１３５：ＵＳＰ４，３２ ４，２４６；ＵＳＰ４，３４２，３１４；ＵＳＰ４，４６３，０４５；およびＵ ＳＰ５，００６，３９４に記載されている。特に好ましいミクロ孔あき成形フィ ルムトップシートは、ＵＳＰ４，６０９，５１８およびＵＳＰ４，６２９，６４ ３に記載されている。本発明に好ましいトップシートは、上述の特許の一つ以上 に記載されている成形フィルム、および“ＤＲＩ-ＷＥＡＶＥ”としてＴｈｅ Ｐｒｏｃｔｅｒ＆Ｇａｍｂｌｅ Ｃｏｍｐａｎｙ（Ｏｈｉｏ，Ｃｉｎｃｉｎｎａ ｔｉ）から市販されている生理用ナプキンである。 液体の通過する経路の均一な分布を有さず、一部のみにおいて液体の通過する 通路を有するトップシートが、本発明によって意図されている。典型的にこのよ うなトップシートは、液体に対して中央が透過性で、周辺が不浸透性であるトッ プシートをもたらすように方向付けられた液体の通過する経路を有する。 形成されたフィルムのトップシートの着用者に向かう表面を親水性にして、身 体の表面が親水性でなかったとしたときよりも、液体がトップシートをより早く 通過するのを助けることができる。好ましい態様においては、ＰＣＴ国際公開Ｗ Ｏ９３／０９７４１に記載されているように、界面活性剤が、形成されたフィル ムトップシートのポリマー材に取り込まれる。あるいは、トップシートの着用者 側表面は、ＵＳ４，９５０，２５４に記載されているように、界面活性剤で処理 して親水性にしてもよい。 その他の変更は、繊維質およびフィルム状構造を含む、いわゆるハイプリッド トップシートであり、特に有用なハイブリッドトップシートは、ＰＣＴ国際公開 ＷＯ９３／０９７４４：ＷＯ９３／１１７２５またはＷＯ９３／１１７２６に記 載されている。 トップシートについていうときは、多層構造または単層構造が意図される。上 述したハイブリッドなトップシートは、このような多層のデザインであるが、第 １および第２のトップシートデザインであるような他の多層トップシートもまた 考慮される。 好ましくは、本発明のトップシートは、生理用ナプキンが三次元構造に膨張し た際に、膨張することができる。これは、圧縮された再生セルローススポンジの 膨張性シートにより及ぼされる力のもとで、本来的に膨張可能な材料でトップシ ートを製造したときに達成することができる。好ましい態様において、所望され る膨張を促進するために、トップシートはプリーツまたは折り目を具備する。あ るいは、膨張性層は吸収性コア全体を構成してもよい。 吸収性コアの吸収能は、膨張性層の膨張により生じる体積を含む吸収製品につ いての意図される体液溜めに適合すべきである。 存在する場合には、吸収性コアの実質的に非膨張性の吸収成分は、一般に圧縮 可能で弾性があり、着用者の皮膚に対して刺激がなく、体液を吸収して保持する ことが可能な任意の吸収性手段とすることができる。吸収性成分は、使い捨て吸 収製品に通常用いられる広い範囲の液体吸収性材料から製造することができる。 特に好ましい態様において、吸収性コアの吸収成分は、それ自体が長手方向に ２回折り込まれ、その中に吸収性ゲル化材料の粒子を含む、熱的に結合されたエ アレイされた材料で製造された吸収性ラミネート層を含む。 吸収性コアは、生理用ナプキンが着用されている間に、液体放出領域に密接な 接触をもたらすために生理用ナプキンを膨張させる膨張層を含み、液体のモレお よび汚れを早期に防止するために、生理用ナプキンを膨張させるための膨張層を 含む。好ましい態様において、膨張は膨張層の膨潤によりもたらされ、体液の初 期的な吸収により着用の間に活性化される。膨張層は、圧縮された、あるいは液 体に初期的に曝された後の体積に対して低減された体積の状態におかれたセルの 繊維質材料または構造体のような、膨潤が可能な任意の材料を含むことができる 。これは、超吸収性繊維、圧縮された弾性繊維のマトリックス中に懸濁された吸 収性ゲル化材料でコートされた繊維、天然または合成の圧縮されたフォームまた はスポンジ、または圧縮されたピートモスを含む繊維質物質を含むが、特に限定 さ れない。 他の膨潤性の材料、粒子状吸収性ゲル化材料または超吸収体、非崩壊性である がフォーム安定性繊維質構造体、例えば、結合されたポリマーネットワークまた はスクリムもまた、本発明において使用することができるが、あまり好ましくな い。 体液の吸収および引き続いた膨潤の後、膨張性層の材料は、柔らかく柔軟で、 快適であって弾力を維持しなければならない。構造の解剖学的形状にしたがう能 力は、女性使用者の露出された外陰部に密接な接触を与えるであるう。これは、 使用者から膨張性層への流体の改善された移動をもたらすのを助ける。 膨張性層は、トップシート側の吸収性コアの表面の少なくとも一部を形成する ことが好ましい。好ましくは膨張性層は、着用者側表面または衣類側表面の少な くとも一方に切り目を有することが好ましく、それは、交差した線の閉じた配列 または開いた配列に配置することができる。 本明細書において使用される際、“切り目”という用語は、層の表面の切断を さし、切り目は層の厚み全体にわたって設けられるが、２つ以上の分離された部 分に層を分割できないことが意図される。 交差した線の閉じた配列は、線がネットワーク状に配置され、それゆえ互いに 完全に連結された配列である。交差した線の開いた配列においては、線は交差し て、閉じた輪郭、例えば正方形、円、六角形状輪郭を形成することができるが、 相互に接続されたネットワークを形成しない。 吸収性コアの膨張性層は、好ましくは、少なくともその体側表面または衣類側 表面にさらに開孔を含む。開孔は、膨張層の厚さの３０％を超えて、好ましくは ５０％を超えて、より好ましくは８０％を超えて延び：膨張性層の種々の領域に 分配された異なる深さを有する開孔もまた可能である。また開孔は、膨張性層の 厚さ全体を通して延びることもできる。 膨張性層の着用者側表面にともに与えられた切り目および開孔の組み合わされ た効果は、流体の最初の放出が開孔内で迅速に捕捉されることであり、これは、 初期的な流体捕捉のためのより大きな空隙空間と、流体吸収に役立てられるより 大きな表面積とを有する膨張性層を与える。最初に流体を受け取る膨張性層の領 域は、膨張性層の他の領域より多く膨潤し、それによって着用者の三次元的外形 に構造的に適合する。 本発明の好ましい態様において、膨張性層は、圧縮された再生セルローススポ ンジのシートを含む。再生セルローススポンジは従来知られた材料であり；適切 な材料の例は、ＵＳＰ Ｎｏ．３，９５４，４９３、フランス特許出願ＦＲ−Ａ −２，２０３，８２７、および欧州特許ＥＰ−Ｂ−Ｏ ２９３ ２０８に開示さ れている。再生セルローススポンジは、セルロース骨格を含む材料のスポンジで ある。そのようなスポンジの例は、セルロース自体からなるスポンジに加えて、 ビスコース、セルロースエーテルおよびセルロースエステルのようなセルロース 誘導体からなるスポンジ、およびこれらの材料の混合物からなるスポンジを含む 。 例示としてのみであるが、再生セルローススポンジは、強化繊維とポロジェニ ック化合物、例えば、高い含有量で結晶水を含む硫酸ナトリウム十水和物または もう１つのアルカリ金属塩の結晶とを伴うビスコース溶液の混合物から製造する ことができ、最終の気孔寸法は、塩結晶のそれに関連する。ビスコース溶液は、 所望の断面の押し出しダイを通して押し出された後、凝固させる。この材料は、 塩および他の起こり得る可溶性化合物を除去するために、再生後に水で洗浄され 、次いで乾燥され、必要ならば所望の密度に圧縮される。 圧縮された再生セルローススポンジは、硫酸ナトリウム結晶の除去により形成 された気泡を含むネットワーク構造を有する。圧縮された再生セルローススポン ジ材料は、種々の形状、例えば、異なる密度、厚さおよび基準重量の層またはシ ートで使用することができ；本発明で用いられる圧縮された材料についての乾燥 密度値は、０．１ｇ／ｃｃから１ｇ／ｃｃ、一方、厚さは０．２ｍｍから５ｍｍ とすることができる。 圧縮された再生セルローススポンジ材料の液体吸収の際の膨潤は、圧縮の方向 で実質的に起こり、圧縮前の再生スポンジの気孔サイズを回復し；それはぬれた 状態で潰れない空隙体積を形成し、それゆえ材料が流体のさらなる放出を迅速に 捕捉するのが可能となる。 圧縮された再生セルローススポンジシートは、圧縮されたときのその体積の約 ２から２０倍、通常５がら１５倍の体積の増加をともなって迅速に体液を吸収す ることができる。体積は、圧縮の方向における膨潤に実質的に対応して増加する 。 本発明の吸収性構造体は、吸収性ウェブ中に一般に存在する全ての通常の任意 成分を含むことができる。例えば、吸収性構造体のそれぞれの層の中、またはそ れぞれの層の間に強化スクリムを配置することができる。そのような強化スクリ ムは、流体移動に対して界面バリアを形成しないような形状とすべきである。熱 的結合の結果として通常引き起こされる構造的一体性が与えられるならば、強化 スクリムは、通常熱的に結合された吸収性構造体に対しては必要とされない。 本発明の吸収性構造体に含むことができ、好ましくは第１または第２の流体分 配層の近くにまたは一部として与えられ得る他の成分は、悪臭抑制剤である。他 の悪臭抑制剤、特に好適なゼオライトまたはクレー材料によって被覆され、また はこれらに加えて、活性炭が吸収性構造体中に任意選択で取り入れられる。これ らの要素は、所望される任意の形状で含むことができるが、しばしば離散した粒 子として含められる。 ここでの使用に好ましい悪臭抑制システムは、次の組み合わせを含む。ｉ）好 ましくは５：１：１から１：１：５、最も好ましくは３：１：１から１：１：３ の比のシリカ、ＡＧＭおよびゼオライト；ii）ゼオライト、活性炭およびＡＧＭ ：iii）好ましくは５：１から１：５、より好ましくは３：１から１：３の比の シリカおよびＡＧＭ、iv）ゼオライトおよびＡＧＭ；ｖ）好ましくは１：５から ５：１、より好ましくは１：３から３：１の比のシリカおよびゼオライト；vi） キレート剤、特にエチレンジアミン−テトラアセテート；およびvii）好ましく は１：１０から１０：１、より好ましくは１：５から５：１、最も好ましくは１ ３から３：１の比で悪臭抑制システムi）からｖ）のいずれかと組み合わされた キレート剤である。 本発明によれば、吸収製品に取り込まれる悪臭抑制システムの量は、当業者に より容易に決定することができ、また吸収製品の寸法を考慮して、吸収製品の意 図された用途に応じる。典型的には、吸収製品は、５ｇｍ^-2から４００ｍｇ^-2、 より好ましくは１００ｇｍ^-2から３００ｇｍ^-2、最も好ましくは１５０ｇｍ^-2か ら２５０ｇｍ^-2の基準重量で悪臭抑制システムを含む。例えば、生理用ナプキン またはパンティライナーは、前記悪臭抑制システムを０．２５ｇから５ｇ、 好ましくは０．４ｇから３ｇ、最も好ましくは０．５ｇから２．５g含有する。 バックシートは、主として、吸収性構造体に吸収され収容された放出物が、ア ンダーパンツ、パンツ、パジャマおよび下着のような吸収製品が接触している製 品を汚すのを防止する。バックシートは、好ましくは液体（例えば、月経血およ び／または尿）に対して不浸透性であり、好ましくは薄いプラスチックフィルム により製造されるが、他のフレキシプルな液体不浸透性材料もまた用いることが できる。ここで用いられる際、“フレキシプル”という用語は、弾力があって、 人体の全体的形状および輪郭に容易に合致する材料をさす。バックシートはまた 、１つまたは２つの方向に延びるのが可能な伸縮性を有することができる。 バックシートは、吸収性構造体の全体にわたって典型的に膨張することができ 、吸収性構造体の周囲に折り畳まれることにより、トップシートの上に広がって 、その一部を構成する。そのため、ＵＳ４，３４２，３１４、第１６欄第４７行 目乃至６２行目に記載されているトップシートの構成は、トップシートに選択的 に開口部を設ける必要なく達成することができる。 バックシートは、織布または不織布材料、ポリエチレンまたはポリプロピレン 等の熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、またはフィルムコートされた 不織布材料のような複合材料を含むことができる。好ましくは、バックシートは 、約０．０１２ｍｍ（０．５ｍｉｌ）から約０．０５１ｍｍ（２．０ｍｉｌ）の 厚さを有するポリエチレンフィルムである。 典型的なポリエチレンフィルムは、クロペイ社（Ｃｌｏｐａｙ Ｃｏｒｐｏｒ ａｔｉｏｎ）（シンシナティ、オハイオ）によってＰ１８−１４０１の名称のお とで、またエチル社（Ｅｔｈｙｌ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）、ビスクィーンデ イビジョン（Ｖｉｓｑｕｅｅｎ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ）（テレハウテ（Ｔｅｒｒｅ Ｈａｕｔｅ）、インディアナ）によってＸＰ−３９３８５の名称のもとで、製造 されている。バックシートは、より布的な外観を付与するために、好ましくはエ ンポス加工および／またはマット仕上げされる。 好ましくは、バックシートは、少なくとも水蒸気透過性、好ましくは空気透過 性であることによって、しかしバックシートの主要な機能を損なうことなく、吸 収性製品に対して呼吸能（ｂｒｅａｔｈａｂｉｌｉｔｙ）をもたらす。バックシ ートは、例えば、微多孔質フィルム、不織布材料、および／または開口部が形成 されたフィルムの組み合わせのラミネート材料でもよい。必要ならば呼吸能は、 バックシートの周辺部に制限することができ、あるいはそれはバックシート全体 にわたることもできる。 ここでの使用に適切な呼吸性バックシートは、従来知られている全ての呼吸性 バックシートから選択することができる。原則として２つのタイプの呼吸性バッ クシートが存在し、呼吸可能で液体に対して不浸透性の単層呼吸性バックシート 、および呼吸性と液体不浸透性とを組み合わせてもたらす少なくとも２つの層を 有するバックシート積層体である。呼吸性バックシートについてここで用いられ る“液体不浸透性”という用語は、製品からの液体損失に対するバリアのみに関 する。原則として、呼吸性バックシートをとおって製品に流入する液体は、この 用語から除かれることを意図されない。 ここでの使用に適切な単層呼吸性バックシートは、例えば、ＧＢ Ａ ２１８ ４ ３８９、ＧＢ Ａ ２１８４ ３９０、ＧＢ Ａ ２１８４ ３９、ＵＳ４ ５９１ ５２３、ＵＳ ３，９８９ ８６７ ＵＳ ３ ５１６ ２４２およ び欧州特許出願番号９５１２０６５３．１に記載されているようなものを含む。 ここでの使用に適切な二重または多層呼吸性バックシートは、ＵＳ ３ ８８ １ ４８９、ＵＳ ４ ３４１ ２１６、ＵＳ ４ ７１３ ０６８、ＵＳ ４ ８１８ ６００、ＥＰＯ２０３ ８２１、ＥＰＯ ７１０ ４７１、ＥＰＯ ７ １０ ４７２、欧州特許出願番号９５１２０６４７．３、９５１２０６５２．３ 、９５１２０６５３．１および９６８３０００９７．０に例示されているものを 含む。 特に好ましいには、欧州特許出願番号９６８３０３４３．８に記載されている ような要求に合致するバックシートであり、より好ましくは、吸収製品もまた、 一般にそこに記載されている要求に合致するものである。 局所的取り付けのための粘着剤 上述したように本発明の製品は、使用者の皮膚に直接適用される。特に、生理 用ナプキンは、液体放出の領域の回りに、典型的に女性使用者の生殖器領域に適 用される。本発明において“皮膚”という用語は、使用者の特別な真皮に関する だけでなく、粘液を分泌する組織、および生理用ナプキンの使用者の生殖器部分 で典型的にみられる毛も含む。 本発明の製品の固定状態を使用者の皮膚にもたらすために、着用者側である製 品のトップシートサイドの上の特定のある領域に、身体粘着剤とも称される局所 的取り付けのための粘着剤を具備する必要がある。 これに関して、種々のデザインが熟考されたが、好ましくは、身体粘着剤は、 製品の中央領域が粘着剤なしで残されるように、トップシートの周辺端部に沿っ て与えられる。これは、その上に粘着剤のない液体透過性トップシートが体液放 出孔に近接して置かれるように製品を設置することを最も適切に容易にする。こ うして、身体からの液体は、モレまたはこぼれるおそれなしに、吸収製品の吸収 性構造体の中に迅速に運ばれる。 しかしながら、身体粘着剤は、トップシートの周辺を囲む閉じた円で与えられ る必要はなく、点または離散した線のような増加する部分に与えて、取り付けの 異なる場所の間の分離がさらなる快適さをこのような製品の着用者にもたらすこ とができる。 本発明の目的を満足するためには、以下のことを考慮しなくてはならない。 身体粘着剤の物理的、レオロジー的および粘着性の特性 身体粘着剤を身体の皮膚の毛および粘液を分泌する組織への感圧式粘着剤のよ うに使用しても、身体粘着剤の組成は、このような材料を特定する最も特徴的な レオロジー的な挙動に基いて、辛うじて典型的な感圧式粘着剤（以下、ＰＳＡと 称する）としてのみ見なされることが理解される。 事実、粘着剤の分野に精通した者は、ＰＳＡを一時的に物を取り付ける他の物 質（例えば水がそうであるように）と区別する最も固有の特徴は、それらのレオ ロジー的なバラメータおよび特に弾性率Ｇ’が、印加された応力の周波数ととも に大きく変化するという事実であることを知っている。より具体的には、印加さ れる応力の周波数が、典型的な粘着の周波数がら典型的な剥離の周波数、すなわ ち、以下に示すように１ｒａｄ／秒から１００ｒａｄ／秒へと変化する間に、Ｐ ＳＡのＧ’は数オーダーを上回る増加をすることがある。 最初の結論として、レオロジー的なバラメーターおよび特に周波数の固定され た値でのＧ’の値を与えることによって「身体粘着剤」として使用するための材 料を定義することは、受け入れられないということが得られる。これは間違った 方向に導く可能性がある。それは、他の特徴がない場合には、実用的な値を何等 もたない材料を含むことになるかもしれないからである。このため、レオロジー 的な特徴付けは動的な考慮を基礎としなければならない。 これは、弾性率Ｇ’だげでなく粘性率Ｇ''にも、従って、ｔａｎ（δ）＝Ｇ'' ／Ｇ’にも当てはまる。典型的なＰＳＡは考慮している周波数に渡って大きく変 化するＧ’を有するだけでなく、Ｇ''はより大きく変化することさえあり、これ はＧ’の値に近くなるかまたはこれを上回ることさえある。すなわち、特に剥離 の典型的な周波数においては、ｔａｎ（δ）は約１になるがまたは１を上回るこ とさえあることが、よく知られている。 理論に縛られずに言えば、このことは、剥離に加えられるエネルギーの大部分 が内部摩擦で散逸されており（従って、剥離を起こす上では効果的でない）、一 方で、この事実は非常に高いレベルの粘着力の記録を巨視的にもたらすことを意 味する説明できる。 上述したように、本発明において身体粘着剤として有用な材料はレオロジー的 な特徴を有し、これは体温としての３７℃の参照温度で、そしてある範囲の周波 数で測定される。身体粘着剤を有する製品の適用の際、粘着剤の接触は低い周波 数で形成され、その一方、剥離は製品を取り外すスピードで起こることが分かっ ている。このスピードは１００ｒａｄ／秒の周波数として表され、粘着（ａｄｈ ｅｓｉｖｅ ｂｏｎｄ）を形成する低い周波数は１ｒａｄ／ｓのオーダーである ことが分がっている。それゆえ、本発明において使用する周波数範囲は、１ない し１００ｒａｄ／秒の間である。 さらに、１ｒａｄ／秒の取り付ける周波数でのＧ’およびＧ''は、３７℃の温 度で測られることに注意されたい。本発明に係る製品を実際に使用する上では、 製品の実際の保管温度、従って適用の際の身体粘着剤の温度は、広範囲に変化す る。例えば、暖房器の近くの高温のバスルーム内での保管は、約３７℃まで達す ることがあるが、一方で、保管室、または冬の間暖めずに窓を開けているバスル ーム内における保管は、０℃近くになることがある。しかしながら、本発明に係 る製品は皮膚に直接使用され、また当該技術分野に精通した物は粘着性組成物が 小さい比熱（例えば、好ましくは４Ｊ／ｇ／Ｋ未満、より好ましくは３Ｊ／ｇ／ Ｋ未満、最も好ましくは２Ｊ／ｇ／Ｋ未満）を有するように選ぶよう指示される ので、身体粘着剤の実際の温度は３７℃に非常に早く達するが、または適用に先 だって着用者によって暖められることさえある。したがって、粘着の特徴は、身 体の温度において最も適切に選択されると信じられる。 粘着での、すなわち約１ｒａｄ／秒の周波数での良好な状態をもたらすために は、弾性率の絶対値は高すぎてはいけない。そうでないと、粘着が難しすぎて粘 着すると予想される表面に密着に結合または密着（ｍｏｌｄ）することができな い。また、絶対値の低いＧ”を有して良好な結合（ｃｏｈｅｓｉｏｎ）を有する ことも重要であり、これは特に身体に直接取り付ける上で有益であり、一方で材 料は柔らかさをそして皮膚にやさしく粘着できることを維持する。 Ｇ”₃₇（１ｒａｄ／秒）に対するＧ’₃₇（１ｒａｄ／秒）の比は、これらの２ つの値が使い捨て吸収性製品を皮膚へ取り付ける際にバランスされていることを 確実にするために重要である。同時に、Ｇ’₃₇の絶対的な変化が考慮する周波数 の範囲内に制限される必要である。従って、Ｇ’₃₇（１ｒａｄ／秒）に対する＿ Ｇ’₃₇（すなわちＧ’₃₇（１００ｒａｄ／秒）−Ｇ’₃₇（１ｒａｄ／秒））の比 は、着用者への使い捨て吸収製品の確実な取り付けを、使用期間の全体に渡って この期間中に不快感をもたらすことなく、または製品の除去／剥離のときに維持 するために、小さく保たれなければならない。これは、−Ｇ’₃₇をある値より低 く保つことによって、絶対的に表すこともできる。 の比が、弾性率および粘性率の両方の動的な挙動が使用中の確実な粘着および使 用期間の終わりでの痛みのない容易な取り外しをもたらす関係に維持されるのを 確実にする程に、大きいことが必要である。 最後に、当業者は、粘着性組成物のガラス転移温度Ｔｇ、比熱および熱伝導率 が、有用な身体粘着剤のグループをより充分に定義する上で有効なパラメーター であることも認識するであるう。 以下の組の特等が満足されなければならない。 ・Ｇ’₃₇(１rad/秒)は、1500Paないし20000Pa、 好ましくは1500Paないし15000Pa、 最も好ましくは3000Paないし10000Paの範囲内であ る ・Ｇ''₃₇(１rad/秒)は、100Paないし15000Pa、 好ましくは100Paないし10000Pa、 最も好ましくは300Paないし5000Paの範囲内である。 ・Ｇ''₃₇（１ｒａｄ／秒）／Ｇ''₃₇（１ｒａｄ／秒）の比は、 ２ないし５０、好ましくは３ないし３０の範囲内である。 ・比(G’₃₇(100rad/秒)-G"₃₇(100rad/秒))／(G’₃₇(1rad/秒)-G"₃₇(1rad/秒)) は、０．５以上、好ましくは０．７ないし３、 最も好ましくは１ないし１．８の範囲内である。 ・比＿Ｇ’₃₇／Ｇ’₃₇（１ｒａｄ／秒）は、１．５以下、 好ましくは１以下、最も好ましくは０．８以下 または、−Ｇ’₃₇は、１００００Ｐａ以下、好ましくは５０００以下、 最も好ましくは２０００Ｐａ以下、 のいずれか、 または、その両方である。 ・Ｇ’₃₇／Ｇ''₃₇の比の値が、少なくとも約１ｒａｄ／秒を上回り１００ｒａｄ ／秒までの周波数の範囲に対して、好ましくは２以上、より好ましくは３．３以 上であり、一方で周波数の間隔のいたる所で約５０、より好ましくは３０を越え ない。 ・レオロジー的な挙動は、ガラス転移温度Ｔｇの値にも関係し得る。本発明に係 る身体粘着剤に対しては、Ｔｇは好ましくは−１５℃未満であり、より好ましく は−２０℃未満であり、最も好ましくは−２５℃未満である。 ・局所的な粘着剤を備えた使い捨て製品のレオロジー的な挙動および容認は、粘 着剤の比熱にも関係し得る。局所的な粘着剤の比熱は、好ましくは４Ｊ／ｇ／Ｋ 未満であり、より好ましくは３Ｊ／ｇ／うＫ未満であり、最も好ましくは２Ｊ／ ｇ／Ｋ未満である。 ・局所的な粘着剤を備えた使い捨て吸収性製品のレオロジー的な挙動および容認 は、粘着剤の熱伝導率に関係し得る。熱伝導率は、好ましくは０．１Ｗ／ｍ／Ｋ を越え、より好ましくは０．６Ｗ／ｍ／Ｋを越え、最も好ましくは１Ｗ／ｍ／Ｋ を越える。 身体粘着剤の化学的および組成的特徴 身体粘着剤の上述のレオロジー的および物理的特徴の要求を満足する身体粘着 剤組成物を提供するために、以下の配合の基準をさらに用いることができる。身 体粘着剤として有用な組成物のほとんどは、実質的にゲル状の構造を有し、好ま しくばゲルであることに注意されたい。これは、以下の事実から得られる： 有効な成分は、室温で液体の材料である可塑剤である マクロ分子またはポリマー成分は、可塑剤に対して少量だけ存在している。好 ましい態様においては、それは分子間の物理的または化学的結合によってもたら される三次元のネットワークを形成する。特に有用な物理的な結合は、プロック 熱可塑性エラストマーを含むシステムに存在するものである。 より具体的には、組成物は典型的に次のように含む： ０．５ないし２０重量％、好ましくは５重量％ないし１５重量％の高分子ポリ マー物質、または後述する可塑剤中に可溶であるかまたは膨潤可能な物質の混合 物。このような高分子またはポリマー物質の例としては、以下のものがあり得る がこれらに限定されるわけではない。天然および/または合成（例えば天然ガム または誘導体）、例えば天然ガムおよびゼラチン、これらの誘導体およびアルギ ン酸エステル：ポリアクリル：ポリビニルアルコール：ポリエチレンオキサイド ：ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）またはポリビニルエーテル、それらのコポリ マーおよび誘導体：セルロースの誘導体；ブロックコポリマー熱可塑性エラスト マーおよび好ましくはスチレンブロックコポリマー、より好ましくは水素化グレ ードのスチロール／エチレン−ブチレン／スチロール（ＳＥＢＳ）、スチレン／ イソプレン／スチレン（ＳＩＳ）、およびスチロール／エチレン−プロピレン／ スチロール（ＳＥＰＳ）である。 ５１ないし９９．５重量％の可塑化物質または可塑化物質の混合物であり、こ れらは室温で液体である。可塑剤の例としては以下のものがあり得るが、これら に限定されるわけではない。水、種々のアルコール類（特にグリセロールのよう な）、グリコールおよびそれらのエーテル（ｅｉｔｈｅｒｓ）、ポリグリコール 、液体ポリブテン、エステル（例えばフタレート、アジペート、ステアレート、 パルミテート、セバケート、もしくはミリステート）、天然もしくは合成油、例 えば植物油、鉱油もしくはこれらの混合物である。 高分子ポリマー物質の０ないし６００重量％の粘着性を付与する樹脂。樹脂の 主な目的は特に合成ポリマーを主成分とする系においてＴｇを適合させることで ある。 ０ないし１０重量％、より好ましくは０ないし５重量％の、親水性または疎水 性の両方の液体可塑剤のゲルおよびゲル形成プロセスを促進し安定化するための 物質。これらは、油の系（ｏｉｌｙ ｓｙｓｔｅｍ）、例えば、Ｃ₈からＣ₂₂の 脂肪酸、これらの金属塩およびこれらのポリオキソ誘導体；ラノリン誘導体；シ リカ；ベントナイト；モントモリロナイトおよびそれらの誘導体、ポリアミド、 ワックスまたはこれらの混合物に対してである。 防腐剤、酸化防止剤、紫外線抑制剤（ａｎｔｉ ＵＶ）、染料、無機充填剤、 レオロジー改質剤（ｒｈｅｏｌｏｇｙ ｍｏｄｉｆｉｅｒｓ）などとして当該技 術分野において知られている一般的な添加剤も、それぞれ１０％以下の量で含ま れていてもよい。 化学的な重合が系内に形成されているときには、架橋剤が、好ましくは５重量 ％以下の量で存在していてもよい。化学的な架橋は、酸ポリアクリルと多糖類と の間の反応におけるような異なる官能価数を有するポリマーの相互中性化によっ ても、形成することができる。 結果として生じる身体粘着剤用の組成物は、主成分、すなわち液体可塑剤の性 質にしたがって、３つの類に分けることができる： １）可塑剤が植物または鉱物を起源とする油または油のプレンドであり、ポリ マーは通常は油中に可溶なまたは膨潤可能である合成ポリマー、好ましくはエラ ストマーである疎水性組成物。 ２）疎水性および親水性の両方の成分（可塑剤とポリマーとの両方においてあ り得る）が、２以上の分離した相を形成する混合相の組成物。このような場合に は、乳化剤／界面活性剤が適切なレベルで存在していて、非相溶な相の間に安定 したエマルジョンを形成していることが好ましい。本発明の身体粘着剤に対して は、疎水性の成分が親水性のそれに対して優勢であることが好ましい。 ３）典型的に可塑剤が水／グリセロール／グリコール等および／またはこれら の混合物であり、ポリマー相が合成（例えばポリアクリル）または天然（例えば 天然ゴム）起源であるかまたはこれらの混合物である親水性の組成物。 医学の分野においてすでに知られていること、および従来技術とは異なって、 本発明の応用においては、親水性の組成物は好ましくはなく、疎水性および混合 した相の組成物１）および２）が好ましいことは強調すべき点である。 これは、医学の分野で用いられている多くの親水性の組成物は、それらが示す 弾性特性および粘着が低すぎて本発明の応用には有用でないという意味で、技術 的な理由に部分的に依存する。疎水性のまたは混合した相の組成物が好ましい他 の理由は、特に生理用ナプキンの分野での本発明の応用が身体粘着剤と、吸収す るべき液体とが接触する可能性を含むということである。吸収するべき液体は全 ての一般的な水性の種類であるので、親水性の身体粘着剤との接触により、体液 が身体粘着剤の中へある程度吸収される。 そして、このことは、レオロジー的な特徴、従って、身体粘着性の機能を変え る結果になって、清潔でない外観を引き起こすのみならず、体液が直接皮膚と接 触し続ける時間が延長されることももたらす。これは、典型的に本発明に係るい ずれの使い捨て吸収製品によっても望まれていない。加えて、いくらかの親水性 組成物は、病原体をも含む多くの微生物の増殖のための潜在的に優れた培地であ るので、このことは使用者にとって潜在的な欠点を与えるかもしれない。 さらにまた、親水性の身体粘着剤は冷たくて濡れていると知覚される傾向があ り、このことは、新しい生理用ナプキンまたは脇下の汗取りパッドの適用の際に 、典型的な消費者の期待に沿うものではない。さらなる問題が、特に可塑剤とし て水を含有する身体粘着剤が不浸透性のパッケージ中に密封されない限り乾いて しまう傾向にあるという事実から生じている。 本発明の吸収性製品は、従来の通常の方法の任意で製造することができる。吸 収製品のトップシート側への粘着剤の適用は、パンティ固定粘着剤のために通常 用いられているような同様の技術によって与えることができるので、当業者に対 して大きな問題をもたらすものではない。身体粘着剤で覆われる吸収製品の着用 者側表面の全領域は、２０％未満、好ましくは１０％未満とすべきである。好ま しくは、粘着剤は吸収製品の周辺に近接し、フィルムトップシートの場合、（ま たはバックシートがトップシートの上に折り畳まれている場合）には、粘着剤は 、液体に対して浸透性でないフィルムの部分に好ましくは存在する。 製品上の身体粘着剤（パンティ固定粘着剤にも同様の）は、使用前に保護され ている必要がある。この保護は、例えばシリコーン処理（ｓｉｌｉｃｏｎｉｓｅ ｄ）または界面活性剤処理された紙のようなリリースライナー（ｒｅｌｅａｓｅ ｌｉｎｅｒ）によって、この紙が特に選ばれた身体接着剤に対して良好なリリー ス面であるならば、もたらされる。 原則として、本発明の吸収製品は、身体粘着剤によって着用者に支持され、そ こに保つための付加的な支持を必要としない。しかしながら、生理用ナプキンに 耐すべりコーティング（ｓｋｉｄ ｒｅｓｉｓｔａｎｔ ｃｏａｔｉｎｇ）をバ ックシート側に施して、生理用ナプキンが徐々に他の部分に位置をずらすのを防 ぐことができる。また、パンティ固定粘着剤は望まれず本発明には好ましくない ものの、これは厳密にいえば本発明の範囲から除かれるものではない。 例１ 本発明に係る生理用ナプキンにおいて有用な油を主成分とする組成物を、９． ９重量％のクラトン（Ｋｒａｔｏｎ）Ｇ−１６５１、スチレン／エチレン−ブチ レン／スチレンのブロックコポリマー（３３重量％のスチレンを含み、シェル（ Ｓｈｅｌｌ）社から入手できる）、５９．３重量％のケイドル（Ｋａｙｄｏｌ） （パラフィン系鉱油でウィトコ（ｗｉｔｃｏ）社から入手できる）を用いて混合 した。 さらに、組成物は、クラトンポリマー１００部当たり３１０部の粘着性を付与 する樹脂を含んでいた。粘着性を付与する樹脂は、エスコレッツ（Ｅｓｃｏｒｅ ｚ）５３００であった。これは水素化樹脂であり、ニクソン（Ｅｘｘｏｎ）社か ら入手できる。 マグネシウムステアレート（カルロエルバ エスピーエー（Ｃａｒｌｏ Ｅｒ ｂａ Ｓ．ｐ．Ａ．）から入手できる）を０．７重量％のレベルで油のためのゲ ル化助剤（ｃｏ−ｇｅｌｉｆｙｉｎｇ）として用いた。 イルガノックス（Ｉｒｇａｎｏｘ）１０１０（チバガイギ（Ｃｉｂａ−Ｇｅｉ ｇｙ）から入手可能な酸化防止剤）を、０．３重量％のレベルで添加した。 こうして、最終的に配合は以下のパーセント組成を有した。 クラトンＧ−１６５１ ９．９重量％ ケイドル ５９．３重量％ エスコレッツ５３００ ２９．８重量％ マグネシウムステアレート ０．７重量％ イルガノックス１０１０ ０．３重量％ 組成物は、以下のレオロジー的な特性を３７℃で示した。 ａ）１ｒａｄ／秒での弾性率 Ｇ’₃₇＝６８７６Ｐａ ｂ）１ｒａｄ／秒での粘性率 Ｇ''₃₇＝５５０，５Ｐａ ｃ）１ｒａｄ／秒での弾性率および粘性率の比 Ｇ’₃₇／Ｇ''₃₇＝12.49 ｄ）比 (G'₃₇(100rad/秒)-G"₃₇(100rad/秒))／(G'₃₇(1rad/秒)-G"₃₇(1rad/秒)) ＝１．２２ ｅ）Ｇ’₃₇（１ｒａｄ／１秒）に対する−Ｇ’₃₇の比は０．３０８であり、この とき、−Ｇ’₃₇は２１２４Ｐａであった。 上記の配合は、敏感で毛に覆われた皮膚に取り付けたときに、快適であると判 断された。 比較例 コンポノティン（ｃｏｍｐｏｎｏｔｉｎｅ）の油を主成分とする組成物を、７ １重量％のクラトンＧ−１６５１、スチレン／エチレン−ブチレン／スチレンの ブロック＝ポリマー（３３重量％のスチレンを含み、シェル社から入手可できる ）、４１．９重量％のケイドル（パラフィン系鉱油でウィトコ社から入手できる ）を用いて混合した。 さらに、組成物は、クラトンポリマー１００部当たり７０４部の粘着性を付与 する樹脂を含んでいた。粘着性を付与する樹脂は、レガルレッツ（Ｒｅｇａｌｒ ｅｚ）３１０２であった。これは水素化樹脂であり、ヘルキュール（Ｈｅｒｃｕ ｌｅｓ）社から入手できる。 マグネシウムステアレート（カルロエルバ エスピーエーから入手できる）を 、０．７重量％のレベルで油のためのゲル化助剤として用いた。 イルガノックス１０１０（チバガイギから入手可能な酸化防止剤）を、０．３ 重量％のレベルで添加した。 こうして、最終的に配合は以下のパーセント組成を有した。 クラトンＧ−１６５１ ７．１重量％ ケイドル ４１．９重量％ レガルレッツ３１０２ ５０．０重量％ マグネシウムステアレート ０．７重量％ イルガノックス１０１０ ０．３重量％ 組成物は、以下のレオロジー的な特性を３７℃で示した。 ａ）１ｒａｄ／秒での弾性率 Ｇ’₃₇＝３０５９Ｐａ ｂ）１ｒａｄ／秒での粘性率 Ｇ''₃₇＝１２０８Ｐａ ｃ）１ｒａｄ／秒での弾性率および粘性率比 Ｇ’₃₇／Ｇ''₃₇＝2.53 ｄ）比 (G'₃₇(100rad/秒)-G"₃₇(100rad/秒))／(G'₃₇(1rad/秒)-G"₃₇(1rad/秒)) ＝−２．８７ ｅ）Ｇ’₃₇（１ｒａｄ／１秒）に対する−Ｇ’₃₇の比は３．９４４であり、この とき−Ｇ’₃₇は１２０６４．７Ｐａであった。 上述配合は、前腕の皮膚の取り付けたときに非常に不快であると判断された。 敏感で毛に覆われた皮膚に取り付けたときには、許容できるものではなかった。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ａ６１Ｆ 13/49 13/511 13/54 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．着用者への局所的な粘着取り付けのための使い捨て吸収製品であって、前 記製品は、着用者に向かう面と衣類に向かう面とを有し、前記着用者に向かう面 と前記衣類に向かう面との間の吸収性コアを備え、 −前記吸収性コアは、着用されている間に前記製品を三次元構造に膨張させる ための手段を含み、前記手段は好ましくは吸収された液体により活性化され： −前記製品は、前記製品の前記局所的な粘着取り付けのための粘着剤を、前記 着用者に向かう面の少なくとも一部に含み； −前記粘着剤は、３７℃（華氏１００゜）の温度における弾性率Ｇ'₃₇と、 ３７℃（華氏１００゜）の温度における粘性率Ｇ”₃₇とを有し、 前記粘着剤は、 ・Ｇ’₃₇（１ｒａｄ／秒）が、１５００Ｐａないし２００００Ｐａ、好ましく は１５００Ｐａないし１５０００Ｐａ、最も好ましくは３０００Ｐａないし１０ ０００Ｐａの範囲にあり： ・Ｇ”₃₇（１ｒａｄ／秒）が、１００Ｐａないし１５０００Ｐａ、好ましくは １００Ｐａないし１００００Ｐａ、最も好ましくは３００Ｐａないし５０００Ｐ ａの範囲にあり； ・Ｇ’₃₇（１ｒａｄ／秒）／Ｇ”₃₇（１ｒａｄ／秒）の比が、２ないし５０、 好ましくは３ないし３０の範囲にあり； の比が、０．５未満でなく、好ましくは０．７ないし３の範囲、最も好ましくは １ないし１．８の範囲にあり： ・あるいは、 Ｇ’₃₇（１００rad/秒）-Ｇ’（１rad/秒）は、１００００Ｐａ未満、好 ましくは５０００Ｐａ未満、最も好ましくは２０００未満であるが； もしくは (G'₃₇(100rad/秒)-G'₃₇(1rad/秒))/G'₃₇(1rad/秒)は１５以 下、好ましくは１以下、最も好ましくは０．８以下、 のいずれか もしくは、その組み合わせである となるように選ばれていることを特徴とする使い捨て吸収製品。 ２．１ないし１００ｒａｄ／秒の周波数範囲内でのＧ”₃₇に対するＧ’₃₇の比 の値が、２ないし５０、好ましくは３．３ないし３０である請求項１に記載の製 品。 ３．前記粘着剤が、 ５１重量％ないし９９．５重量％の２０℃で液体である可塑化化合物もしく は組成物： ０．５重量％ないし２０重量％の、前記可塑化化合物もしくは組成物中に可 溶もしくは膨潤可能であるポリマー化合物または組成物； 前記ポリマー化合物もしくは組成物の０重量％ないし６００重量％の量の粘 着性を付与する樹脂 を含む材料からなる組成物である請求項１または２に記載の使い捨て吸収製品。 ４．前記粘着剤は、−１５℃未満、好ましくは−２０℃未満、最も好ましくは −２５℃未満のガラス転移温度を有する請求項１ないし３のいずれか１項に記載 の使い捨て吸収製品。 ５．前記粘着剤は、４Ｊ／ｇ／Ｋ未満、好ましくは３Ｊ／ｇ／Ｋ未満、最も好 ましくは２Ｊ／ｇ／Ｋ未満の比熱を有する請求項１ないし４のいずれか１項に記 載の使い捨て吸収製品。 ６．前記粘着剤は、０．１Ｗ／ｍ／Ｋを越える、好ましくは０．６Ｗ／ｍ／Ｋ を越える、最も好ましくは１Ｗ／ｍ／Ｋを越える熱伝導率を有する請求項１ない し５のいずれか１項に記載の使い捨て吸収製品。 ７．前記製品を膨張させる手段は、圧縮された再生セルローススポンジのシー トを含む請求項１ないし６のいずれか１項に記載の製品。 ８．生理用ナプキンまたはパンティーライナーであり、１ｍｍないし５ｍｍ、 好ましくは１．５ないし３ｍｍの範囲の厚さを有し、前記スポンジは製品の厚み を主に増加させるように膨張し、前記着用者に向かう表面を前記着用者に近接し て移動させる請求項７に記載の製品。 ９．前記着用者に向かう面はトップシートを具備し、前記トップシートは前記 製品を三次元構造に膨張させるための前記手段の膨張に順応して膨張可能である ことを特徴とする請求項１ないし８のいずれか１項に記載の製品。 １０．前記使い捨て吸収製品は生理用ナプキンまたはパンティーライナーであり 、前記粘着剤は着用者に向かう面の２０％未満、好ましくは１０％未満を覆う請 求項１ないし９のいずれか１項に記載の使い捨て吸収製品。