JP2007526883A - 有機材料における、または有機材料に関連する改良 - Google Patents

有機材料における、または有機材料に関連する改良 Download PDF

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Abstract

本発明は、機材料における、または有機材料に関連する改良に関する。本発明は、多くの用途に有用な改良されたバリヤー処方物、およびその製造方法を提供する。本処方物は、少なくとも油相および水相を有するエマルションを含んでなり、油相がシリコーン化合物を含んでなり、該処方物の粘度が20000cps以下である。

Description

発明の分野
本発明は、改良されたバリヤー処方物およびその製造方法に関する。
技術背景
バリヤークリームまたはローションは、多くの用途に有用である。例えば、バリヤークリームまたはローションは、保護衣服を使用できないか、またはそれが適切ではない場合に有用である。これは、接触皮膚炎および院内感染の問題を解決する。
接触皮膚炎は、特定の環境、例えば調髪、健康管理、等、における労働者に起こることがある。接触皮膚炎は、一般的に皮膚と接触する物質により引き起こされる。アレルギー性接触皮膚炎の原因となる物質は、「アレルゲン」と呼ばれる。ある人があるアレルゲンに対してアレルギー性である場合、そのアレルゲンとその人の皮膚との接触により、痒みおよび水疱が生じることがある(アレルギー性接触皮膚炎)。アレルギー性接触皮膚炎は、通常、刺激物質、例えば酸、アルカリ、溶剤、強い石鹸または洗剤、によっては引き起こされない。しかし、ある種の化学物質は、刺激物質とアレルゲンの両方である。公知のアレルゲンの例には、ニッケル、ゴム、パラ−フェニレン−ジアミン毛髪染料、ネオマイシン、クロム酸塩および植物生成物が挙げられる。
既存のバリヤー処方物に関わる問題は、これらの処方物がそれらの特性を失うまで特に長く持続せず、再塗布する必要が多いことである。従って、これらの処方物は、アレルゲンに対して完璧な保護にはなり得ない。この問題を軽減する方法が求められている。
院内感染(HAI)は、臨床環境(clinical setting)における主要な論点の一つである。英国では、入院患者の約9%が一度はHAIになっていると推定され、これは毎年少なくとも300,000感染に等しい(National Audit Office, 「The Management and Control of Hospital Acquired Infection in acute NHS Trusts in England」, London: Stationery Office 2000)。HAIの処置に関連するコストは、見積もるのが困難であるが、the London School of Hygiene and Tropical Medicineおよびthe Central Public Health Laboratoryが最近行った調査の結果は、HAIにより、NHSに毎年1兆ポンドのコストがかかることを示唆している(同書)。すべてのHAIを阻止することは不可能であるが、National Audit Officeの報告書は、既存の知識をより効率的に適用し、現実的で有効な感染防止策を採ることにより、HAIを15%まで減少させることができると示唆している(同書)。
手の衛生は、あらゆる感染防止計画の基本的な要素の一つであり、HAIを阻止する上で恐らく最も重要なファクターであろう。実際、一般的な源から起こる爆発的な増加が、健康管理労働者(HCW)の汚染した手に原因があると確認されている(Boyce JM, Potter-Bynoe G, Opal SM et al.「A Common-Source Outbreak of Staphylococcus epidermidis Infections among Patients undergoing Cardiac Surgery Journal of Infections Diseases 1990; 161: 493-499)。最近の調査では、HCWが、感染防止手段として手の衛生が重要であることを理解し、手の衛生をより容易にする施策に賛成していることが立証されている(Harris AD, Samore MH, Nafziger R et al.「A Survey on Hand Washing Practices and Opinions of Healthcare Workers」Journal of Hospital Infection 2000; 45:318-21)。しかし、HCWは彼等の手を洗わないことが多く、順守率は低いという調査結果も常に発表されている(Pittet D, Mourouga P, Perneger TV「Compliance with Handwashing in a Teaching Hospital」Ann Intern Med 1999; 130:126-130)。
最近のEPICの、手の衛生に関する証拠に基づく指針、the Department of Healthにより委任 (Pratt RJ, Pellow C, Loveday HP et al.「The EPIC Project: Developing National Evidenc-Based Guidelines for Preventing Healthcare Associated Infections, Phase I: Guidelines for Preventing Hospital Acquired Infections」Journal of Hospital Infection 2001; 47 (suppl): S1-82)、は、HCWは、目視により手が汚れた、または汚染された場合、石鹸および水による正式な手洗いを行い、患者と患者の間で、アルコール−グリセロールを使用して手を擦るすべきであると推奨している。これらの手衛生方法には、適切に配置された流し、および十分な数のゲル供給装置を包含する十分な洗浄設備が必要であるが、これらは、臨床環境内に常に存在するとは限らない。手の衛生が守られていないこと、および多くの決定にもかかわらず、この問題を軽減する新規な方法が求められている。
本発明の第一の態様では、シリコーン化合物を含んでなる油相および水相を少なくとも有するエマルションを含んでなるバリヤー処方物であって、該処方物の粘度が20000cps以下であり、該処方物が、活性成分、および緩和剤、賦型剤、増粘剤、乳化剤、中和剤、保存剤、および水の一種以上をさらに含んでなる、バリヤー処方物を提供する。
本発明は、少なくとも油相および水相を有するエマルションを含んでなるバリヤー処方物であって、該油相がシリコーン化合物を含んでなり、該処方物の粘度が20000cps以下である、バリヤー処方物も提供する。
本発明の第二の態様では、
少なくともシリコーン化合物を含んでなる油相と、水相を有するエマルションを含んでなる処方物を製造する方法であって、
(a)シリコーン化合物を含む油相を調製し、
(b)水相を調製し、
(c)前記油相および前記水相を一緒に混合し、
(d)前記混合物を中和剤で中和することを含んでなる、方法も提供する。
本発明の別の態様では、皮膚バリヤーとして使用する本発明のバリヤー処方物を提供する。
本発明の処方物は、刺激物および/またはアレルゲンに対する効果的な皮膚バリヤーとして作用することが分かった。特に、本発明の処方物で予め処理しておいたヒトの皮膚には、そのヒトの皮膚に悪影響を及ぼさずに、濃硫酸を塗布できることが分かった。実際、本発明の処方物は、洗剤、有害薬品および刺激物にさらされることがある健康管理労働者、美容師、工業的加工および食品加工における労働者、農場労働者、建築業者および塗装業者および装飾業者において、接触皮膚炎、その他の皮膚状態を防止および/または軽減することが分かった。例えば、本処方物は、ラテックスアレルゲンに対する皮膚バリヤーとして使用でき、従って、ラテックスに伴うじんま疹の処置および/または予防に使用できる。
本処方物は、手の衛生管理/指針に対する有益な補助手段として使用できる。従って、本処方物は、確立した手洗い材料と併用することができる。
本処方物は、ヒトおよび哺乳動物、例えば犬および猫を包含する家庭用ペット、および牛、豚、羊および馬を包含する家畜、のための皮膚バリヤーとして使用できる。
ここで使用する用語「皮膚」は、ヒトまたは動物の、表皮、粘膜、角膜、爪、歯および毛髪を包含する外側表面を意味する。
本処方物は、健康管理労働者、例えば医師または獣医、の指導の下で投与することができる。
本発明は、別の態様で、獣医学を包含する医学に使用する本発明のバリヤー処方物を提供する。
本処方物は、皮膚状態または感染の処置および/または予防で使用することができる。これらの皮膚状態は、ウイルス、細菌、酵母または新菌類によるものでよい。皮膚状態は、湿疹、ニキビ、乾癬、皮膚炎および水虫を包含することができる。
本処方物は、健康管理労働者の手の衛生状態を改善する、従って、効果的な皮膚バリヤーとして作用することが分かった。従って、本処方物は、感染の処置および/または予防、特に院内感染、例えばメチシリン耐性Staphylococcus aureus(MRSA)に使用できる。
本処方物は、医療装置による感染の拡大を処置および/または予防することにも使用できる。医療装置は、医療で使用するカテーテルを包含する。特に、本処方物は、腎障害の処置および/または予防における医療装置と併用することができる。
本処方物は、外科手術の前に患者の皮膚に塗布し、外科手術の前、最中および後における感染を処置および/または予防するための製剤としても使用できる。
本処方物は、損傷を受けた皮膚の処置にも使用できる。従って、本処方物は、傷の治療、例えば皮膚に形成されたすり傷、すりむき、切り傷、湯傷および火傷の処置、に使用できる。理論に捕らわれたくはないが、本処方物は、皮膚に塗布した後、傷に対するバリヤーを形成し、それによって治癒を促進し、感染を防止すると考えられる。本処方物は、皮膚潰瘍の処置および/または予防にも使用できる。
本処方物は、動物における皮膚感染の処置および/または予防にも使用できる。本処方物は、農場動物、例えばウシ、間の乳腺炎感染および/または乳腺炎感染拡大の処置および/または予防にも使用できる。本処方物は、動物、例えば農場動物、における乳頭痛の処置および/または予防にも使用できる。乳頭痛は、Pseudocowpoxまたはウシヘルペス2ウイルス感染により引き起こされることがある。
本処方物は、動物における乳腺炎、炭疽、白癬および/または泥熱の処置および/または予防に使用できる。本処方物は、動物における傷、例えば皮膚剥離、すり傷、切り傷、湯傷および火傷の、処置に使用できる。
本処方物は、獣医の指導の下で投与することができる。
本発明の別の態様では、本発明のバリヤー処方物の、本明細書で記載する状態の処置および/または予防で使用する医薬の製造における使用を提供する。
本医薬は、感染、例えば皮膚感染および/または院内感染、の処置および/または予防に使用できる。
本医薬は、動物の皮膚感染、例えば乳腺炎感染および/または動物間の乳腺炎感染拡大、または動物の乳頭痛、の処置および/または予防に使用できる。
本発明の別の態様では、皮膚状態の処置および/または予防するための、本発明のバリヤー処方物を皮膚に塗布することを含んでなる、方法を提供する。
本発明のさらに別の態様では、感染を処置および/または予防するための、本発明のバリヤー処方物をヒトまたは動物に塗布することを含んでなる、方法を提供する。
本方法は、皮膚感染、院内感染、および/または医学で使用する医療装置による感染の拡大を処置および/または予防するために使用できる。本発明は、本発明のバリヤー処方物を健康管理労働者に投与することを含んでなる、院内感染の処置および/または予防方法を提供する。
本方法は、外科手術の前、最中および後における患者の皮膚に対する感染を処置および/または予防することができ、本方法は、外科手術の前に患者の皮膚に本発明のバリヤー処方物を塗布することを含んでなる。
本方法は、動物における皮膚感染を処置および/または予防することができる。本方法は、本発明のバリヤー処方物を動物の皮膚に塗布することを含むことができる。本方法は、家畜間の乳腺炎感染および/または乳腺炎感染拡大の処置および/または予防に使用できる。あるいは、本方法は、農場動物における乳頭痛の処置および/または予防に使用できる。
別の態様では、皮膚の損傷を処置および/または予防するための、本発明のバリヤー処方物を損傷した皮膚に塗布することを含んでなる、方法を提供する。従って、本処方物を傷に塗布し、傷の治癒を促進する、例えば皮膚に形成されたすり傷、すりむき、切り傷、湯傷および火傷の処置、に使用できる。
シリコーン化合物は、シリコーン液でよい。シリコーン液は、ジメチコーン、シリコーンエマルション、ジメチコーン架橋重合体、またはポリジメチルシロキサンでよい。シリコーン液は、シリコーン液200/100でよい。本発明の処方物は、シリコーン化合物0.1〜10重量%、0.5〜5重量%、または1〜2重量%を含んでなることができる。
本発明の処方物は、特に病院または獣医学的環境で、塗布および供給を容易にするために、ローションの形態でよい。処方物の粘度は、1000〜20000cpsでよい。処方物の粘度は、1000〜5000cpsでよい。
本発明の処方物は、活性成分を含んでなることができる。活性成分は、どちらの相に対する溶解度が大きいかに応じて、油相または水相中に包含することができる。
活性成分は、
−化学的または物理的日焼け防止剤(例えば、エチルヘキシルメトキシシンナメート、4−メチルベンジリデンショウノウ、オクチルジメチルPABA、アボベンゾン(avobenzone)、ベンゾフェノン−3、オクタクリレン、二酸化チタン、酸化亜鉛、およびそれらのいずれかの組合せ)、
−防虫剤(例えば、ジエチルトルアミド(DEET)又はMerck Insect Repellent 3535(商品名))、
−抗菌剤(例えば、ベンズアルコニウムクロリド、ベンズエトニウムクロリド、クロロヘキシジン、クロロヘキシジングルコネート、クロオキシレノール(chlooxylenol)、クロフルカルバン(cloflucarban)、フルオロサラン(fluorosalan)、ヘキサクロロフェン、ヘキシルレゾルシノール、ヨウ素錯体、ヨードチンキ、パラ−クロロメルクリフェノール、フェニルメルクリニトレート、チメロサール、ビトロメルソール、ジロキシン、トリクロカルバン、トリクロサン、メチル−ベンズエトニウムクロリド、ノニルフェノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール−ヨウ素、パラ−クロロ−メタ−キシレノール、プロビジン−ヨウ素錯体、ポロキサマー−ヨウ素錯体、トリクロルカルバン、ウンデコイリウムクロリド−ヨウ素錯体、アレキシジンまたはティーツリー油およびそれらのいずれかの組合せ)、
−抗ニキビ剤(例えば、サリチル酸、レチノイック酸、アルファヒドロキシ酸、過酸化ベンジル、ナトリウムスルファセタミド、クリンダマイシン、およびそれらのいずれかの組合せ、例えばサリチル酸、レチノイック酸およびヒドロコルチゾン、ナトリウムスルファセタミドおよびクリンダマイシン、サリチル酸およびクリンダマイシン、サリチル酸、アルファヒドロキシ酸およびテトラヒドロゾリン)、
−抗真菌剤(例えば、クリオキノール、ハロプロジン、ミコナゾールニトレート、クロトリマゾール、メトロニダゾール、トイナフテート、ウンデシレン酸、ヨードキノール、およびそれらのいずれかの組合せ)、
−抗炎症剤(例えば、アリドキサ、アラントイン、アロエベラ、酢酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、次硝酸ビスマス、ホウ酸、カラミン、カゼイン、セルロース、コレカティフェロール、ココアバター、鱈肝油、コロイド状オートミール、システイン塩酸塩、デキスパンテノール、ジメチコーン、グリセリン、カオリン、ラノリン、生酵母細胞誘導体、鉱油、ペルーバルサム、ペトロラタム、タンパク質水解物、ラセメチオニン、鮫肝油、重炭酸ナトリウム、硫黄、タルク、タンニン酸、トピカルスターチ、ビタミンA、ビタミンE、ホワイトペトロラタム、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、ヒドロコルチゾン、ベータメタソン、イブプロフェン、インドメチシン、アセチルサリチル酸、タクロリムス、フルコイノロンアセトニド、ナトリウムスルファセタミド、およびそれらのいずれかの組合せ)、
−非ステロイド系抗炎症薬(例えば、イブプロフェン、アスピリン、ジクロフェナク)、
−鎮痛薬(例えば、ジフェンヒドラミン、トリペイエンナミン、ベンゾカイン、ジブカイン、リドカイン、テトラカイン、ショウノウ、メントール、フェノール、レゾルシノール、メタクレゾール、杜松炭脂、メチルサリチレート、テレビン油、トウガラシ、メチルニコチネート、b−グルカン、およびそれらのいずれかの組合せ)、
−抗紅斑剤(例えば、テトラヒドロゾリンまたはヒドロコルチゾン)、
−止痒剤、(例えば、ジフェンヒドラミン、プラモキシン、抗ヒスタミン、およびそれらのいずれかの組合せ)、
−抗浮腫剤(例えば、プレグネナロンアセテート、タンニングリコシド、およびそれらのいずれかの組合せ)、
−抗乾癬剤(例えば、カレイポトリエン、コールタール、アントラリン、ビタミンA、およびそれらのいずれかの組合せ、ヒドロコルチゾン、レチノイック酸、およびアルファヒドロキシ酸、ドボネックス、サリチル酸、およびサンスクリーン剤、インドメタシン、サリチル酸、および尿素、アントラリンおよびサリチル酸、およびアントラリンおよびインドメタシン)、
−皮膚保護剤(例えば、ココアバター、ジメチコーン、ペトロラタム、ホワイトペトロラタム、グリセリン、リピジュア(lipidure)、鮫肝油、アラントイン、およびそれらのいずれかの組合せ)、
−酸化防止剤(例えば、脂質フリーラジカルおよびペルオキシラジカルの補集剤、急冷剤、例えばトコフェロール、BHT、ベータカロテン 、ビタミンA、アスコルビン酸、ウビキノール、フェルラ酸、アゼライン酸、チモール、カテキン、シナピン酸、EDTA、ラクトフェリン、ロスマリキノン、ヒドロキシチロソール、セサモール、2−チオキサンチン、ナウシン、マルビン、カルバコン、カルコン、グルタチオンイソプロピルエステル、キサンチン、メラニン、グアニソン、ロフォルフィリン、8−ヒドロキシキサンチン、2−チオキサンチン、ビタミンB12、植物アルカロイド、カタラーゼ、クェルセチン、チロシン、SOD、システイン、メチオニン、メチルスルホニルメタン(MSM)、ゲニステイン、NDG、プロシアニジン、ハマメリタンニン、ウビキノン、トロロックス、甘草抽出物、プロピルガレート、シナピン酸、およびそれらのいずれかの組合せ)、
−ビタミン(例えば、ビタミンE、ビタミンAパルミテート、ビタミンD、ビタミンF、ビタミンB6、ビタミンB3、ビタミンB12、ビタミンC、アスコルビルパルミテート、ビタミンEアセテート、ビオチン、ニアシン、DL−パンテノール、およびそれらのいずれかの組合せ)、
−抗紅斑剤、
−抗刺激剤、
−抗ウイルス剤、
−抗エージング剤、
−傷治癒剤
でよい。
活性成分は、処方物の0.5〜10重量%、1または約2重量%〜5重量%、の量で存在することができる。
本発明の処方物は、所望により緩和剤をさらに含んでなることができる。緩和剤は、ジョジョバ油、アボカド油、ヒマワリ油、ククイナット油、スイートアーモンド油、やし油、杏仁油、ひまし油、エミュー油、胡桃油、液体パラフィンおよび/またはアロエベラの一種以上から選択することができる。本処方物は、増粘剤をさらに含んでなることができる。増粘剤は、セチルパルミテートまたはカルボマー(carbomer)または他のゲル化剤の一種以上から選択することができる。本処方物は、賦型剤をさらに含んでなることができる。賦型剤は、グリコールまたはアルコール、特にモノ−プロピレングリコールの一種以上から選択することができる。本処方物は、保存剤をさらに含んでなることができる。保存剤は、p−ヒドロキシ安息香酸(Nipastat:ニパステート(商品名))、パラベン、フェノキシエタノール、イソチアゾリノン、特にPhenonip(商品名)、Nipasol(商品名)、Nipagin(商品名)、Euxyl K100(商品名)の一種以上から選択することができる。本処方物は、香料をさらに含んでなることができる。本処方物は、乳化剤をさらに含んでなることができる。乳化剤は、ステアレート誘導体、例えばグリセリルモノステアレート、の一種以上から選択することができる。本処方物は、中和剤をさらに含んでなることができる。中和剤は、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムの一種以上から選択することができる。本処方物は、水をさらに含んでなることができる。
本発明の方法では、水相を油相に加え、油相滴が水により取り囲まれている水中油エマルションを得ることができる。本発明の処方物は、水中油エマルションの形態にある時に、より大きな効能を有することが分かった。
中和剤は、乳化の後にのみ中和することができるので、油相と水相の混合物に中和剤を加えることが不可欠である。この反応は、pHのみならず、完成した製品の粘度をも調節する。これは、処方物が増粘剤としてカルボマーを含む場合に、カルボマーを中和する必要があるので、特に重要である。カルボマーは、ペンタエリトリトールのアリルエーテル、およびスクロースのアリルエーテル、またはプロピレンのアリルエーテルで架橋させたアクリル酸の単独重合体である。
本発明の方法で使用するのに好適な中和剤は、アルカリ性試剤である。中和剤は、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムでよい。
本処方物は、下記の成分を、記載する概算範囲内で含んでなることができる。

成分 範囲(重量%)
ひまし油 0.5〜3.0
ステアリン酸 0.5〜8.0
グリセロールステアレート 0.1〜3.0
セチルパルミテート 0.1〜2.0
シリコーン液 0.1〜10
Nipastat(ニパステート) 0.1〜0.5
ジョジョバ油 0.1〜0.5
液体パラフィン 0.1〜0.5
活性成分 0.5〜10
水 35〜95
カルボマー 0.5〜8.0
アロエベラ 0.1〜2.0
モノプロピレングリコール 2.0〜15
トリエタノールアミン 0.1〜2.0
本処方物は、下記の工程で製造することができる。
1.ひまし油、ステアリン酸、グリセロールステアレート、セチルパルミテート、シリコーン液、ジョジョバ油、液体パラフィンおよびNipastatを一緒に融解させる。
2.上記の混合物を確実に、十分に混合し、70〜80℃に加熱する。
3.別の容器で、モノプロピレングリコール、トリエタノールアミン、水の50%およびカルボマーを一つに混合する。
4.65℃に加熱する。
5.工程(6)の直前に活性成分を(1)に加え、混合する。
6.(1)から得た油相を、(3)から得た水相に加え、高せん断条件下で十分に混合する。
7.十分に混合されたら、アロエベラ溶液を加え、攪拌する。
8.残りの冷水を加え、攪拌する。
9.一晩放置して冷却し、次いでバッチ全体を再度混合する。
本発明の各態様の好ましい特徴は、他の態様のそれぞれにも、必要な変更を加えて、当てはまる。
ここで本発明を、下記の例に関して添付の図面を参照しながら説明するが、これらの例は、得られる保護の範囲を制限するものではない。
例1
表1に示す成分を有するバリヤー処方物を下記のように調製した。
表1

材料 量(重量%) 相
ひまし油 2.00
ステアリン酸 6.00
GMS SE 2.00
セチルパルミテート 1.00
シリコーン液 1.00
Nipastat 0.20
ジョジョバ油 0.10
液体パラフィン 0.10
MPG 10.00
トリエタノールアミン 1.55
温水@65℃ 39.65
Carbopol 5.00
トリクロサン 0.50 C
アロエベラ 0.50 D
香料 0.15
冷水 30.25 E
ここでGMS SEは、Stepan Company製のグリセリルステアレートであり、Nipastatは、Clariant UK Ltd製の、メチルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベンおよびイソブチルパラベンを含む保存剤製品であり、MPGは、賦型剤モノプロピレングリコールである。シリコーン液は、ジメチコーン、例えばシリコーン液200/100CSである。
相Aの成分は、温度60℃で一緒に融解させた。相Bの成分は、Silverson High Shear Mixerを使用して一つに混合した。相Cを相Aに加え、溶解するまで攪拌した。次いで、相Bを相Aに加えた。次いで、相Dを加え、Silverson High Shear Mixerを使用して混合した。相Eも混合しながら加えた。
例2
表2に示す成分を有するバリヤー処方物を下記のように調製した。
表2

材料 量(重量%) 相
ひまし油 2.0
ステアリン酸 1.5
GMS SE 0.5
セチルパルミテート 0.5
シリコーン液 1.0
Nipastat 0.2
ジョジョバ油 0.1
液体パラフィン 0.1
トリクロサン 1.0 B
温水@60℃ 80.4
Carbopol(5%) 2.0
アロエベラ10.1 0.5
MPG 10.0
トリエタノールアミン 0.2 D
シリコーン液は、ジメチコーン、例えばシリコーン液200/100CSである。
相Aの成分は、温度70℃で、相が透明になるまで一緒に融解させた。相Cの成分は、Silverson High Shear Mixerを使用して一つに混合した。相Bを相Aに加え、溶解するまで攪拌した。次いで、相Cを相Aに加えた。次いで、相Dを加え、Silverson High Shear Mixerを使用して混合した。
例3
表3に示す成分を有するバリヤー処方物を下記のように調製した。
表3

材料 量(重量%) 相
ひまし油 2.0
ステアリン酸 1.5
GMS SE 0.5
セチルパルミテート 0.5
シリコーン液 1.0
Nipastat 0.2
ジョジョバ油 0.1
液体パラフィン 0.1
トリクロサン 2.0 B
MPG 10.0
温水@60℃ 79.4
Carbopol 2.0
アロエベラ 0.5
トリエタノールアミン 0.2 D
シリコーン液は、ジメチコーン、例えばシリコーン液200/100CSである。
相Aの成分は、温度65℃で透明になるまで一緒に融解させた。相Cの成分は、Silverson High Shear Mixerを使用して一つに混合した。相Bを相Aに加え、溶解するまで攪拌した。次いで、相Cを相Aに加えた。次いで、相Dを加え、Silverson High Shear Mixerを使用して混合した。
例4
例2で製造した処方物の抗菌効果を、志願者の手に対して4時間にわたって試験した。さらに、石鹸および水、4%(w/v)クロロヘキシジングルコネート(Hydrex)(Adams Healthcare, Leeds, UK)および70%(v/v)イソプロパノール(Guest Medical, Kent, UK)を手に繰り返し塗布することが、クリームの効能に影響を及ぼすか、否かを試験した。5名の志願者がこの試験に参加し、その中の4名が例2で製造した処方物を彼等の手に塗布した。2cmの区域を各志願者の左手上に指定し、50μlのStaphylococcus epidermidis NCTC 9865を濃度薬1x10cfu/mLを塗布し、乾燥させた。S. epidermidis NCTC 9865は、栄養寒天上で成長させた時に赤色色素を生産するので微生物指示材として選択した。
1時間で、各2cm部分を拭き取り、栄養寒天(Oxoid Ltd., Basingstoke, UK)上に直接培養した。次いで、3名の志願者が彼等の手を石鹸および水、4%クロロヘキシジングルコネートまたは70%イソプロパノールで十分に洗浄した。すべてのプレートを37℃で48時間培養した。この過程を1時間ずつ間隔を置いて4時間、および続く2日間繰り返した。志願者の手から回収した、生きているS. epidermidis NCTC 9865の平均数を表4に示す。
表4
志願者の手の2cm区域から回収したS. epidermidis NCTC 9865のコロニー形成単位
Figure 2007526883
これらの結果は、例2の処方物が、3.2x10〜4.4x10cfuのS. epidermidis NCTC 9865で試験した場合、その抗菌活性を4時間にわたって維持することを示している。試験中に石鹸と水、および4%クロロヘキシジングルコネートを手に3回塗布しても、処方物の抗菌活性に影響を及ぼさなかった。70%イソプロパノールの3回目の塗布に続いて、13cfuのS. epidermidis NCTC 9865が4時間目に1名の志願者から回収されたが、これはなお、接種量と比較して、生きている微生物の3.1x10cfu低下を示している。
この予備試験の結果は、本発明の処方物の効果的な抗菌バリヤークリームとしての有用性を立証している。
例5
表5に示す成分を有するバリヤー処方物を下記のように調製した。
表5

材料 量(重量%) 相
ひまし油 2.0
ステアリン酸 1.5
GMS SE 0.5
セチルパルミテート 0.5
シリコーン液200/100 CS 1.0
Nipastat 0.2
ジョジョバ油 0.1
液体パラフィン 0.1
トリクロサン 2.0 B
MPG 10.0
水 78.6
Carbopol 2.0
アロエベラ10:1 0.5
トリエタノールアミン 1.0 D
シリコーン液200/100CSは、ジメチコーンである。
相Aの成分は、温度65〜80℃で透明になるまで一緒に融解させた。相Cの成分は、Silverson High Shear Mixerを使用して一つに混合した。相Bを相Aに加え、溶解するまで攪拌した。次いで、相Cを相Aに加えた。次いで、相Dを加え、Silverson High Shear Mixerを使用して混合した。
例6
例5で製造した処方物の抗菌効果を臨床環境で評価した。
例5の処方物が健康管理労働者(HCW)に受け入れられる可能性を試験した。本処方物のインビボおよびインビトロ評価を、衛生的および外科的な摩擦および洗浄の評価に現在使用されているヨーロッパ標準(prEN12054およびprEN12791)に準じて行った。
方法
健康管理労働者の募集
・HCWは、University Hospital Birmingham NHS trust、英国、内の二つの神経外科病棟、放射線医学部および二つの集中治療室から募集した。
試験設計
1)倫理委員会承認は、試験開始前にSouth Birmingham Ethics Research Councilから得た。
2)HCWの調査グループおよび比較グループへの振り分けは、コンピュータ化無作為抽出により行った。
3)すべてのHCWが、彼等の手を無薬品石鹸および水で30秒間洗浄し、無菌紙タオルで手を乾燥させた。
4)各HCWの利き腕(dominant hand)の掌の4cm区域を、基線微生物計数用に0.9%(w/v)無菌食塩水で湿らせた綿棒で試料採取した。
5)次いで、調査グループは、製造者の推奨により処方物0.5mlを彼等の手に塗布した。比較グループは、処方物を塗布しなかった。
6)1分後、利き腕ではない方の手から4cm区域を上記のように試料採取した。
7)HCWは、彼等の仕事を通常通りに続けた。調査期間中、手を擦るアルコール液およびクロロヘキシジングルコネートを包含する他の手の消毒薬は使用しなかった。トリクロサンを含む手洗浄剤は、すべて、調査開始の1週間前に調査区域から除去した。しかし、調査中、HCWは、通常の臨床的活動に従って、無薬品石鹸および水による手洗浄を継続した。
8)1時間および3時間後、利き腕および利き腕ではない方の掌の異なった区域からそれぞれ、上記のように微生物試料をさらに採取した。
9)手を石鹸で洗った回数および手袋を着用していた時間に関するデータを標準質問票で集めた。
10)臨床的環境のために調査中に手の消毒薬(アルコール/クロロヘキシジン)を使用する必要があったHCWは、評価に含めなかった。
11)調査グループにおける、処方物がHCWに受け入れられる可能性は、標準化された質問票で調査した。
標準質問票
HCWは、1および3時間時点で、下記の内容を示す標準質問票に回答した。
1.手袋を着用した回数
2.手袋を着用した合計時間
3.無薬品石鹸および水で手を洗浄した回数
さらに、調査グループを構成するHCWは、3時間目に、下記の内容を問う別の標準質問票に記入した。
1.処方物を付けている間、手に不快感が有りましたか?
2.処方物は貴方の手にどう感じましたか(良い、受け入れられる、受け入れられない)?
3.貴方の手の上に処方物が有ることにより、操作技術が損なわれましたか?
4.この処方物を貴方の日常的な衛生管理の一部として使用しますか?
5.全体的な御意見は?
定量的微生物分析
・時間0、1分、1時間および3時間で採取した綿棒を、中和するLetheenブロス(Merck、ドイツ)1ml中に壊して入れ、30秒間渦処理した。2x0.5ml体積の試料を、ペトリ皿中で、冷却した溶融酵母抽出物寒天(BioMerieux、英国)2x15mlと十分に混合した。培養皿を空気中、37℃で24時間培養した。
・コロニー形成単位(CFU)を測定し、結果を平均CFUとして表示した。
・基線細菌計数からの、平均CFU低下百分率も決定した。
統計的解析
・Mann-Whitney U試験を使用して平均を比較し、0.05以下のp値を重大と考えた。
prEN12054およびprEN12791(衛生的および外科的な手の摩擦および洗浄を評価するためのヨーロッパ標準)に準じて行った。
・処方物のインビトロ抗菌効能を、prEN12054により、Staphylococcus aureus ATCC 6538、Enterococcus hirae ATCC 10541、Pseudomonas aeruginosa ATCC 15542およびEscherichia coli NCTC 10536に対する抗菌活性に関して評価した。処方物のインビボ抗菌活性を、prEN12791により、60%(v/v)n−プロパン(金標準)と比較した。20名の志願者がprEN12791による処方物の評価に参加した。
4箇月後の処方物の抗菌活性の再評価
prEN12054による抗菌活性の評価に使用した処方物を室温で4箇月放置した。次いで、Vの抗菌効能をprEN12054により再評価した。
結果
健康管理労働者の募集
・この調査に102名のHCWを募集した。52名のHCWを調査グループに、50名を比較グループに無作為抽出した。
・募集したHCWは、看護婦(65)、補助要員(13)、医療要員(7)、物理−および職業療法士(9)、X線技師(6)および用務員(2)であった。
定量的および統計的解析
・調査および比較グループに属するHCWの手から得た平均CFUを図1に示す。基線平均CFU計数に重大な差はなかった(p=0.054)。しかし、調査グループで1分(p<0.0001)、1時間(p<0.0001)および3時間(p<0.036)後に平均CFU計数に大きな低下があった(表6)。
表6 1分、1時間および3時間で基線平均CFU計数と比較した、比較および調査グループに属するHCWの手における、平均CFUの低下百分率。

試料採取時間 処方物塗布に続くHCWの手 比較グループに属するHCWの手
における、平均CFU低下% における、平均CFU低下%
1分 93 11
1時間 78 26
3時間 29 6
・手を洗った回数および手袋着用時間に、調査グループと比較グループ間で大きな差は無かった(図2および3)。(手洗い1時間後p=0.092、3時間後p=0.43、手袋着用1時間後p=0.47,3時間後p=0.13)。
処方物がHCWにより受け入れられる可能性
・HCW52名の誰も調査中に有害反応/皮膚刺激を経験せず、52名中50名(97%)が、この処方物は手に良く吸収され、良い/受け入れられると報告しており、HCW52名の全員が、この処方物は操作技術を損なわないと確認しており、52名中49名(94%)が、この処方物を彼等の日常における手の衛生管理の一部として使用すると報告している。調査期間中、この処方物に有害な反応は報告されなかった。
prEN12054
・本処方物は、prEN12054により、Staphylococcus aureus (ATCC 6538)、Enterococcus hirae (ATCC 10541)およびEscherichia coli (NCTC 10536)に対して急速な殺菌活性を立証した。本処方物は、10分間の評価期間中、Pseudomonas aeruginosa ATCC 15542に対して抗菌活性を示さなかった。
prEN12791
・60%プロパノール塗布に続いて、志願者20名の指先における細菌計数に、3分後に(直ちに)本処方物と比較して著しく高い平均低下ファクターがあった(p<0.0001)。3時間後には、細菌計数の平均低下ファクターに大きな差はなかった(p=0.39)。
4箇月後の処方物の抗菌活性の再評価
・室温で4箇月放置した後、prEN12054により、処方物の抗菌活性に大きな差はなかった。(p=0.155)。
結論
・HCWの掌における平均細菌計数は、処方物の塗布に続いて低下する。
・HCWの掌における細菌計数は、処方物を塗布しなかったHCWの掌における細菌計数より、3時間までの日常の臨床的状況で著しく低いままであった。
・手を洗った回数と手袋を着用した期間に、調査グループと比較グループとの間で重大な差はなかった。これらの結果は、手洗いおよび手袋着用が、処方物を塗布したHCWと塗布しなかったHCWの手における細菌量で観察される差に大きく関与しなかったことを示唆している。さらに、これらの結果は、手洗いにより、調査期間中に処方物の活性が大きく低下しないことを示している。
・本処方物は、HCWに十分に受け入れられ、処方物は皮膚に良く吸収され、良好な状態にあることを感じさせ、臨床活動における操作技術を損なわなかった。HCWの大多数が、この処方物を、彼等の日常における手の衛生管理の一部として使用するであろうことを報告している。
・さらに、臨床的評価に続いて本処方物を使用し続けた何名かのHCWは、彼等の皮膚状態が改善され、湿疹および乾癬の存在が低下したことを報告している(データは示していない)。
・本処方物は、prEN12054により、Staphylococcus aureus (ATCC 6538)、Enterococcus hirae (ATCC 10541)およびEscherichia coli (NCTC 10536)に対して急速な殺菌活性を立証した。本処方物は、Pseudomonas aeruginosa ATCC 15542に対して抗菌活性を示さず、従って、prEN12054に適合しなかった。Pseudomonas aeruginosaの多くの系統は、トリクロサンを包含する多くの抗菌剤に対して本来耐性であり、本処方物だけを広範囲に、無制限に、連続使用すると、臨床環境で耐性系統が選別されることがある。さらに、本処方物のインビトロ試験は、製剤が、prEN12054に含まれない微生物に対して急速な抗菌活性を有することを示している。微生物は、Propionibacterium acnes NCTC 797、Acinetobacter sp(野生系統)およびCampylobacter jejuni(野生系統)を包含した。
・prEN12791による本処方物の評価は、アルコールを使用する手の消毒により、HCWの指先における細菌相の著しく高い急速な低下が起こり、時間(3時間)により計数に大きな差はなく、従って、この処方物は、prEN12791に適合しない。
・室温で4箇月放置した後の反復試験に続いて、本処方物の抗菌活性に大きな差はなかった。これらの結果は、本処方物が室温で少なくとも4箇月は抗菌活性を保持していることを示している。
・本処方物は、現在の手の衛生管理/指針に有益な補助手段であり、交叉感染の低減が容易になろう。
・さらに、本処方物がStaphylococcus aureusに対して急速な殺菌活性を示すことを考え、本処方物は、院内感染、例えばメチシリン耐性Staphylococcus aureus(MRSA)、の処置および/または予防および特に低減に使用できる。
例7
表7に詳細に示す3種類のバリヤー処方物の48時間刺激性試験を健康管理労働者に対して行った。
表7

処方物 成分
2%トリクロサン ひまし油
ステアリン酸
GMS SE
セチルパルミテート
シリコーン液(ジメチコーン)
Nipastat
ジョジョバ油
液体パラフィン
MPG
トリエタノールアミン
温水
Carbopol
トリクロサン
アロエベラ
冷水

1%クロロヘキシジン ひまし油
ステアリン酸
GMS SE
セチルパルミテート
シリコーン液(ジメチコーン)
Nipastat
ジョジョバ油
液体パラフィン
MPG
トリエタノールアミン
温水
Carbopol
クロロヘキシジン
アロエベラ
冷水

1%ティーツリー油 ひまし油
ステアリン酸
GMS SE
セチルパルミテート
シリコーン液(ジメチコーン)
Nipastat
ジョジョバ油
液体パラフィン
MPG
トリエタノールアミン
温水
Carbopol
ティーツリー油
アロエベラ
冷水
試験審査員から26名の男性および女性の志願者を募集した。26名の被験者は23〜62歳で、平均年齢は46歳であった。被験者はすべて健康な志願者で、この試験(trail)に参加する前に医学的検査を受けている。志願者はすべて18〜65歳の年齢範囲内にあり、重大な病気は無く、健康であった。
複数の除外規準を使用して調査用の志願者を選別した。これらの規準は下記の通りである。
・調査開始時点で妊娠中または授乳中の女性、または妊娠可能で、調査中の妊娠を避けるための避妊手段を取ることに同意しなかった女性
・調査を妨害しそうな全身または局所的な薬物を使用した被験者
・30日以内または調査中に実験薬を使用した被験者
・調査の8週間以内に試験箇所(下側背面の皮膚)が関与する調査に参加した被験者
・アルコールまたは薬物乱用の経歴または証拠がある被験者
調査のための倫理的承認を得た。被験者はすべて調査開始前に同意した。
各0.1gの処方物を、背面下部の、下側コースタルマージン(coastal margin)と腸骨稜との間に、Scanport(商品名)テープ上の12mmのアルミニウムFinnチャンバーを使用して脊柱上の区域を避けて塗布した。3個の試験チャンバーを、チャンバーの単一カラム中に垂直に、背面の片側に付けた。箇所番号1は上側試験チャンバーであり、箇所番号3は下側試験チャンバーである。
試験材料は、皮膚と連続的に48時間接触させた。この期間の後、試験チャンバーを取り外し、それらの箇所を下記の計画に従って評価した。

t=0時間 閉塞下で材料を塗布
t=24時間 取り外し、10分間待ち、箇所を評価し、再塗布する
t=48時間 取り外し、箇所を評価する
試験箇所を紅斑に関して、24および48時間目に目視により、下記の0〜6等級尺度を使用して評価する。
紅斑
0=反応無し
0.5=僅かなまだら電気的短絡の紅斑
1=僅かな、一様な紅斑
2=中程度の、一様な紅斑
3=強い紅斑
4=強い紅斑、パッチの外に広がっている
5=強い紅斑、パッチの外に広がり、膨潤または水泡を伴う
6=重度の反応、ただれを伴う
紅斑に加えて、皮膚刺激の臨床的徴候が観察される場合、数値的採点に下記の文字を付け加えた。
OE=浮腫
V=水泡
S=スケーリング
C=亀裂またはひび
SC=かさぶた
P=丘疹
SO=塗布区域の外に広がっている反応
G=光沢表面
BS=志願者により報告される火傷または刺痛
皮膚許容性は、記録された等級2以上の皮膚反応により決定した。下記の分類を使用した。

等級2以上の強い反応 皮膚許容性48時間刺激
の被験者数
無し 十分な許容性がある
1 ほとんどの被験者に許容されるが、全員にではない
2 あまり許容されない
3〜4 許容性が非常に悪い
5〜9
10以上
調査の結果を下記の表8〜10に示す。
表8
紅斑の評価−24時間

被験者番号 箇所1 箇所2 箇所3
1 0 0 0
2 0 0 0
3 0 0 0
4 0 0 0
5 0 0 0
6 0 0 0
7 0 0 0
8 0 0 0
9 0 0 0
10 0 0 0
11 0 0 0
12 0 0 0
13 0 0 0
14 0 0 0
15 0 0 0
16 0 0 0
17 0 0 0
18 0 0 0
19 1 0 0
20 0.5 0 0
21 0 0 0
22 0 0 0
23 0 0 0
24 0.5 0 0
25 0 0 0
26 0 0 0
表9
紅斑の評価−48時間

被験者番号 箇所1 箇所2 箇所3
1 0 0 0
2 0 0 0
3 0 0 0
4 0 0.5 0
5 0 0 0
6 0 0 0
7 0.5 0 0.5
8 0 0 0
9 0.5 0 0
10 0 0 0
11 0 0 0
12 1 0 0
13 0 0 0
14 0 0 0
15 0 0 0
16 0.5 0 0
17 0 0 0
18 0.5 0 0.5
19 2 0 0
20 0.5 0 0
21 0 0 0
22 0 0 0
23 0.5 0 0
24 1 0 0.5
25 0 0 0
26 0 0 0
表10
結果のまとめ
結果は、等級1または等級2を超えて反応する被験者の数として表示する。

処方物 2日目(24時間) 3日目(48時間)
2%トリクロサン
採点1 1 2
採点2を超える 0 1
1%クロロヘキシジン
採点1 0 0
採点2を超える 0 0
1%テイーツリー油
採点1 0 0
採点2を超える 0 0
従って、これらの結果は、2%トリクロサンを含む処方物が、試験条件下で、ほとんどの被験者に許容されるが、全員にではないことを示している。1%クロロヘキシジンまたは1%テイーツリー油を含む処方物は、両方とも良く許容された。
例8
別の調査により、トリクロサン0.5%を含む本発明のバリヤー処方物の効果を試験した。農場で一般的に見られる細菌に対するトリクロサン、および牛乳品質に関する処方物の安全性。特にこの調査は、本処方物を搾乳者の手および搾乳後の乳頭に塗布した時、搾乳中の乳牛における乳腺炎の発生に影響があるか、否かを確認することを意図している。
調査中、本処方物の、ウシの乳頭痛に対する影響も試験した。乳頭痛は、PseudocowpoxまたはBovine Herpes 2ウイルス感染によって引き起こされることがある。感染の拡大は、ウイルス感染による場合がある。
本処方物を乳頭痛に塗布した。これらの痛みは、予め予想したよりも急速な回復を示した。この調査により、本処方物を乳頭に使用することにより、乳頭はより柔らかく、より柔軟になることが分かった。さらに、雌牛間の感染拡大(乳腺炎および乳頭発疹(いぼおよび痛み/潰瘍))が減少した。
伝染性乳腺炎(Staphylococcus aureus)は、調査中に著しい減少を示した。Staphylococcus aureusは、搾乳者の手および搾乳クラスターとの接触により拡大する。保菌者として確認された雌牛を抗生物質で処置し、搾乳の前後に乳頭を本処方物で拭った。この調査により、全体的な体細胞計数(体細胞計数の上昇は、Staph aureusによる準臨床的感染を示唆することが多い)および個別体細胞計数レベルの低下が報告され、本処方物がStaphylococcus aureusの拡大防止に役立っていることを示している。
さらに、本処方物で処理した乳頭のスワブ、および搾乳者の手からの細菌分離は、陰性であることが分かった。従って、これは本処方物の殺菌活性を示している。
さらに、本処方物を開いた傷に使用することにより、従来の抗生物質製剤が無効であったところに、顕著な結果が得られた
本処方物を手に定期的に、例えば各搾乳の前に手およびラテックス手袋の上に、朝/昼食の休みの後、およびすべてのAI手順の前に、使用した搾乳者は、農場から汚れおよび臭気の「付着」が、本処方物により減少したことを報告している。さらに、搾乳者は、彼等の皮膚が触った時により柔軟に、柔らかくなり、皮膚のひびおよび汚れの「入り込み」が低減されたことを示唆している。搾乳者は、切り傷およびすり傷の感染が減少したことも報告している。
図1は、例6で考察する調査グループおよび比較グループに属する健康管理労働者の手から得た平均CFU(コロニー形成単位)を示す。 図2は、例6の調査期間中に、調査グループおよび比較グループに属する健康管理労働者が、薬を含まない石鹸および水で手を洗った回数を示す。 図3は、例6の調査期間中に、調査グループおよび比較グループに属する健康管理労働者が手袋を着用した時間の合計を示す。

Claims (22)

  1. シリコーン化合物を含んでなる油相と、水相を少なくとも有するエマルションを含んでなるバリヤー処方物であって、
    前記処方物の粘度が20000cps以下であり、
    前記処方物が、活性成分と、および緩和剤、賦型剤、増粘剤、乳化剤、中和剤、保存剤、および水の一種又は二種以上をさらに含んでなる、バリヤー処方物。
  2. 前記シリコーン化合物がシリコーン液である、請求項1に記載の処方物。
  3. 前記シリコーン液が、ジメチコーン、シリコーンエマルション、ジメチコーン架橋重合体、およびポリジメチルシロキサンから選択されるものである、請求項2に記載の処方物。
  4. 前記シリコーン化合物を、0.1〜10重量%、0.5〜5重量%、または1〜2重量%で含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の処方物。
  5. 前記活性成分が、化学的または物理的日焼け防止剤、防虫剤、抗菌剤、抗炎症剤、非ステロイド系抗炎症薬、鎮痛薬、抗紅斑剤、止痒剤、抗浮腫剤、抗乾癬剤、抗真菌剤、皮膚保護剤、ビタミン、酸化防止剤、抗刺激剤、抗ウイルス剤、抗エージング剤、傷治癒剤、組織治癒物質、およびステロイドの一種又は二種以上から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の処方物。
  6. 前記活性成分が、トリクロサン、クロロヘキシジン、ティーツリー油およびアレキシジンから選択されてなる、請求項4に記載の処方物。
  7. 前記活性成分が、前記処方物の0.5〜10重量%、1〜5重量%、または約2重量%の量で存在してなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の処方物。
  8. 香料をさらに含んでなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の処方物。
  9. 下記の成分:

    成分 範囲(重量%)
    ひまし油 0.5〜3.0
    ステアリン酸 0.5〜8.0
    グリセロールステアレート 0.1〜3.0
    セチルパルミテート 0.1〜2.0
    シリコーン液 0.1〜10
    Nipastat(ニパステート) 0.1〜0.5
    ジョジョバ油 0.1〜0.5
    液体パラフィン 0.1〜0.5
    活性成分 0.5〜10
    水 35〜95
    カルボマー 0.5〜8.0
    アロエベラ 0.1〜2.0
    モノプロピレングリコール 2.0〜15
    トリエタノールアミン 0.1〜2.0
    を、上記記載の概算範囲内で含んでなる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の処方物。
  10. ヒトまたは動物用の皮膚バリヤーとして使用する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のバリヤー処方物。
  11. 獣医学を包含する医学において使用される、請求項1〜9のいずれか一項に記載のバリヤー処方物。
  12. 感染の処置および/または予防において用いられる医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか一項に記載の処方物の使用。
  13. 前記医薬が、皮膚感染の処置および/または予防に使用される、請求項12に記載の処方物の使用。
  14. 前記医薬が、院内感染の処置および/または予防に使用される、請求項12に記載の処方物の使用。
  15. 前記医薬が、動物における皮膚感染の処置および/または予防に使用される、請求項12または13に記載の処方物の使用。
  16. 前記医薬が、農場動物間の乳腺炎感染および/または乳腺炎感染拡大の処置および/または予防に使用される、請求項15に記載の処方物の使用。
  17. 前記医薬が、動物における乳頭痛の処置および/または予防に使用される、請求項15に記載の処方物の使用。
  18. 皮膚状態の処置および/または予防方法であって、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のバリヤー処方物を皮膚に塗布することを含んでなる、方法。
  19. 感染の処置および/または予防方法であって、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のバリヤー処方物をヒトまたは動物に塗布することを含んでなる、方法。
  20. 院内感染の処置および/または防止方法であって、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のバリヤー処方物を健康管理労働者に投与することを含んでなる、方法。
  21. 少なくともシリコーン化合物を含んでなる油相と、水相を有するエマルションを含んでなる処方物を製造する方法であって、
    (a)シリコーン化合物を含む油相を調製し、
    (b)水相を調製し、
    (c)前記油相および前記水相を一緒に混合し、
    (d)前記混合物を中和剤で中和することを含んでなる、方法。
  22. 前記水相を、前記油相に加えて、水中油型エマルションを得ることを含んでなる、請求項21に記載の方法。
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