JP2007524414A - 液状媒体から物質を分離するための小胞 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、一般的な分離方法に関しては、特定の物質又は特定の物質群は、化学的に類似するいくつかの物質混合物から多大な費用を用いることによってのみ分離することが可能である。抗体又は抗体の結合部位とともに提供される“ビーズ”はそのような目的のためにしばしば使用される。しかしながら、前記ビーズは複雑であり、さらに対応する抗体を先ず初めに製造しなければならないので製造は比較的高価である。さらにまた、核酸をそれぞれ識別し液状媒体から選択的に分離するためには、ビーズは限定的範囲でしか適切でない。
ある特徴にしたがえば前記の目的は以下のような小胞によって達成される:
−両親媒性分子を含む膜を有し、
−前記小胞内部への接近を可能にするために、前記膜には孔を形成する孔ユニットが含まれ、前記小胞は、結合されるべき物質を結合させることを目的とする結合用物質を前記小胞の内部に含み、さらに、前記結合用物質は前記孔ユニットによって形成された孔から実質的に拡散することができない。
小胞内部に結合用物質を組み入れることによって又は小胞内部に封入された結合用物質を供給することによって、比較的大量のものをもっぱら化学的結合又は化学的相互反応により、永久的に小胞の内部に結合させることが初めて可能になった。このことは、例えば核酸又は他の荷電巨大分子をそのような小胞の内部に(たとえ開放孔をもつようなものであっても)長期間にわたって保持することを可能にする。したがって、本発明の小胞は、分離されるべき物質が前記結合用物質と結合し、前記結合した物質が例えばろ過又は沈殿/遠心分離によって小胞そのもの液状媒体から分離できるように前記結合用物質を選択することによって、液状媒体から物質を分離する分離剤として特に適切である。通常の多孔性分離剤と異なり、特に本発明の小胞は、前記孔ユニットによって形成される孔を通過することができ、結合用物質に対して親和性を有する物質に対して最初から特異性を有する。したがって、本発明の小胞は、例えば類似の物質(例えばPCRプライマー又は二本鎖PCR生成物)をより大きな核酸(例えばプラスミドDNA)から分離することができる。
両親媒性ブロック共重合体の小胞はバイオリアクターとしてこれまでに既に記載された(Nardin et al. Eur. Phys. J. E4, (2001), 403-410, “Amphiphilic block copolymer nanocontainers as bioreactors”;及びWO01/32146)。それらの小胞は、少なくとも1つの親水性及び1つの疎水性部分を有する凝集ブロック共重合体による小胞又はミセルである。得られた小胞/ミセルは稀釈に対して非常に安定で、単分散サイズ分布を有し、力学作用は非常に小さく、その結果、それらの半減期は数時間に及ぶことが可能である。しかしながら前記記載のバイオリアクターは物質の濃縮及び分離には適していない、特に、例えば1000Daを超える高分子量をもつ物質は前記バイオリアクター内に拡散することはできない。さらにまた、前記バイオリアクターは、それらの内部に入った物質を溶液中の濃度よりも高い濃度で保持する手段をまったくもたない。さらにまた、バイオリアクター内に取り込まれた物質は反応して生成物を生じ、この反応物は濃度勾配にしたがって再びバイオリアクターから出ていく。
さらにまた、リポソーム膜の内部に重合によってポリマー骨格が合成された小胞も知られている(Hotz and Meier, Langmuir, 1998, 14:1031-1036, “Vesicle-Templated Polymer Hollows Spheres”)。これらの小胞は、重合のために用いられた界面活性物質の除去後に、乾燥状態でも安定な中空球体を形成することができる。
両親媒性共重合体が少なくとも1つの親水性部分A及び少なくとも1つの疎水性部分Bを有する分割共重合体であることが特に好ましく、前記分割共重合体は自己会合して小胞を形成することができる。さらにまた、前記両親媒性共重合体が2つ以上の親水性部分及び2つ以上の疎水性部分を含むこともまた可能であり、特に前記共重合体は、2つの親水性部分及びそれら親水性部分の間に配置された1つの疎水性部分をもつABA構造を有することができる。ブロック共重合体は本発明の小胞体の形成に好ましく、前記ブロック共重合体は特に線状でよい。しかしながら、線状ブロック共重合体の代わりに、又は線状ブロック共重合体の他に、(少なくとも)1つの親水性部分及び(少なくとも)1つの疎水性部分の両方を有するグラフト共重合体又はくし状構造体を使用することもまた可能である。
ABA共重合体を用いて本発明の小胞を形成する場合、親水性の内層及び外層並びに疎水性の中間層を有する小胞が形成される。BAB共重合体を用いる場合、疎水性の内層及び外層並びに親水性の中間層を有する小胞が形成される。さらに、小胞を形成するために好ましい共重合体およびそれらの可能な使用は、特にWO01/32146で見出すことができる。
したがって、前記膜は特に好ましくは、ポリ-(2-メチルオキサゾリン)ブロック-ポリ(ジメチルシロキサン)ブロック-ポリ-(2-メチルオキサゾリン)トリブロック共重合体(PMOXA-PDMS-PMOXA)を含み、WO01/32146の実施例1にも記載されているように、好ましくは両方の鎖の末端に重合可能な1つまたは2つ以上の基を有する。この共重合体は安定な小胞の形成に特に適切であり、孔形成性孔ユニットの膜への取り込みを促進する。
本発明の小胞の膜は単一タイプの両親媒性共重合体からもっぱら構成されることが必要というわけではない。特に、本膜はまた、PMOXA-PDMS-PMOXAトリブロック共重合体に加えてさらに別のタイプの両親媒性共重合体を含むことができる。
小胞内部に含まれる結合用物質は好ましくは高分子電解質である。小胞内部が1つ又は2つ以上の正に荷電した物質を結合させるべきときは、結合用物質としてポリ酸を用いることが好ましい。適切なポリ酸の例はポリリン酸、ポリビニル硫酸、ポリビニルスルホン酸、ポリビニルホスホン酸及びポリアクリル酸である。しかしながら、小胞内部が1つ又は2つ以上の負に荷電した物質を結合すべき場合は、好ましくはポリ塩基(例えばポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリビニルピリジン及び/又はポリリジン)が提供される。
ポリ酸若しくはオリゴ酸又は塩基の使用に加えて、又は前記とは別の選択肢として、結合されるべき物質に対する親和性は、小胞膜に含まれるユニットの共有結合の参画及び/又は解消により小胞の形成後に生じる反応によってもまた小胞内部で形成されることができる。
さらにまた、小胞内部が実質的に中空であることが特に好ましい。これによって、小胞膜によって取り囲まれた容積の実質的に全体を結合されるべき物質との結合に使用することが可能になる。さらにまた、結合された物質は小胞膜によって保護され、例えば周囲の媒体由来のプロテアーゼはもはや小胞内部に入ることができない。
同様に、小胞膜はその外側に結合用物質が存在しないことが特に好ましい。したがって、結合されるべき物質は、主として小胞内部に存在する結合用物質によって結合され、これによって、孔ユニットによって達成されえる特に良好な特異性を、類似の物質間の区別のために利用することが可能になる(例えば短いPCR生成物を大きなプラスミドと区別する)。
前記孔ユニットは好ましくは小胞内部への物質(好ましくは特に結合されるべき物質)の透過性を調節できる。
a)孔形成膜貫通タンパク質、
b)α-ヘリックス膜貫通構造を有する孔形成膜貫通タンパク質、特にアラメチシン(alamethicin)、メリチン(melittin)、マガイニン(magainin)、デルマセプチン(dermaseptin)、
c)β-バレル膜貫通構造を有する孔形成膜貫通タンパク質、特にロドバクター・カプシュラタス(Rhodobacter capsulatus)ポリン、ロドシュードモナス・ブラスチカ(Rhodopseudomonas blastica)ポリン、Omp、ScrY、FepA、PhoE、及び特に分子量が1000Da以下の物質のためにはOmpF、LamB、OmpK36、及び分子量が1000Daを超える物質のためにはFhuA、TolC、マルトポリン及びα-ヘモリシン、
d)孔形成膜貫通タンパク質の膜貫通構造、及び
e)a)、b)、c)及び/又はd)のタンパク質の1つの孔形成膜貫通構造と構造的に相同な構造を有するタンパク質。
本発明の好ましい実施態様では、小胞内部への物質の透過は孔ユニットによって調節され、特に、孔ユニットが、予め選択した最小限及び/又は最大限のサイズ及び/又は予め選択した最小限及び/又は最大限の電荷密度を有する物質の小胞膜の通過を許容するという点で調節される。孔ユニットを使用することによって、常に一定で予め選択することができる孔サイズを都合のよい単純な態様で確立することが可能になり、さらに別の方法で透過性(特に荷電分布)を調節するために必要とされる孔の特性を常に一定で予め選択することができる態様で提供することが可能になり、さらに、例えば選択性及び輸送特性を変化させるために分子生物学的手段(例えば変異誘導)によって標的に照準を合わせた態様で孔の特性を変化させることが可能になる。
好ましい小胞では、孔ユニットは、β-バレル構造を含むタンパク質又はタンパク質部分を含む。β-バレル構造は不可欠な膜タンパク質において非常に頻繁に出現する。特に、前記は、細菌の外膜を通過する物質の輸送に必要なタンパク質でよく見られる特徴である。ポリン又はそれらの対応するβ-バレルドメイン又はそれらのβ-バレル構造は特に詳しく性状が調べられ、本発明の孔ユニットとして好ましい。
特に好ましい孔ユニットは、FhuAチャネル形成タンパク質又はそのβ-バレルドメインを有するタンパク質又は前記と構造的に相同な構造を有するタンパク質である。このタンパク質は高温安定性(約60℃まで)を有し、ファージDNAの小胞内部への輸送を可能にし、さらに通常の宿主細胞(例えば大腸菌)で発現させることができる。前記タンパク質は、4.6nmから3.9nmの実質的に長円形の孔の直径を有する。β-バレルドメインは22の逆並行に折り畳まれたシートによって形成される。
孔ユニットが、0.1nmより大きい、好ましくは少なくとも1nm、特に好ましくは少なくとも3.5nmの広さの孔内径を有することがさらに好ましい。対応する孔の直径を有する孔は、FhuAタンパク質の特に好ましい例に関して示したように、公知のタンパク質のβ-バレル構造によって特に簡単に製造することができる。さらにまた、対応する孔ユニットは小さな原子及び分子だけでなく大きな分子(特にDNA及びRNAのような核酸)が本発明の小胞の内部に入ることを可能にする。対応する孔ユニットはしたがって、好ましくは核酸(特にDNA及び/又はRNA)を分離するために本発明にしたがって用いられる。
さらにまた、孔ユニットが10nm以下、好ましくは8nm以下、特に好ましくは5nm以下の広さの孔内径を有することが本発明にしたがえば好ましい。孔ユニットはしたがって、都合のよい単純な態様で、本発明の小胞をスクリーンとして用いることを可能にし、さらに小胞内部に入ることができる物質をコアユニットの広さを基準にして選別することを可能にする。
核酸(特に一本鎖及び/又は二本鎖DNA又はRNA)を本発明の小胞に取り込むことを目的とする場合、孔の直径は好ましくは少なくとも1nmであり、さらに5nmを超えない。
したがって、本発明の小胞を荷電物質の結合のために用いることはさらに好ましい。上記に記載したそれらの特別な構造のために、本発明の小胞は、その内部に1つ又は2つ以上の荷電をもつ物質を取り込むために特に適している。適切な物質(例えば電位差を生じる物質)を用いることによって、本発明の小胞は、1つ又は2つ以上の荷電をもつ物質を小胞の内部に保持してこれと結合させるために特に都合よく用いることができる。孔形成物質を適切に選択することによって、本発明の小胞はさらに、種々の荷電物質の混合物から予め選択した最大サイズをもつ物質のみを取り込ませ、さらに場合によってそれらと結合させるために用いることができる。特に適切な孔形成物質は上記に既に記載した。すなわち、荷電物質を取り込み、場合によってこれと結合することを目的とする本発明の小胞で孔形成物質として特に好ましいものは、FhuAタンパク質又はFhuAのβ-バレルドメインを有するタンパク質である。
さらにまた、孔ユニットが鏡像体選択性の孔を形成することが好ましい。鏡像体選択性孔ユニットの例はマルトポリンである(Danelon et al. 上掲書)。さらにまた、適切なアミノ酸の取り込みによって、以前には鏡像体選択性ではなかった膜貫通タンパク質又はそれらの膜貫通構造を鏡像体選択性にすることができる。さらにまた、よりいっそう鏡像体選択性である膜貫通タンパク質を発見することも期待できる。両親媒性共重合体を含む膜を有する小胞の孔ユニットで、鏡像体選択性膜貫通タンパク質又は鏡像体選択性膜貫通構造を使用することが同様に好ましい。
さらにまた、小胞内に取り込まれるべき、及び/又は小胞内で結合されるべき物質が核酸であることが好ましい。孔ユニットが適切に選択された本発明の小胞は、液状混合物から(特にタンパク質の液状混合物から)簡単でかつ高い効率で核酸を分離することを可能にする。
本発明の小胞内に取り込まれ及び/又は小胞内で結合した物質は、a)小胞を機械的に、例えばせん断力を作用させることによって;b)小胞を例えばエタノール中で溶解することによって;及び/又はc)塩、例えばNaClを添加することによって、再び小胞から取り出すことができる。
したがって、本発明の小胞を核酸の取り込み及び/又は結合のために用いることが好ましい。本発明の小胞のそのような使用は、電荷を有する物質(例えばタンパク質)をさらに含む混合物から核酸を迅速に分離することを可能にする。この目的のために本発明の小胞を使用することはまた、対応する混合物から高収量で核酸を得ることを可能にする。さらにまた、特に好ましい実施態様では、核酸を得るためにアガロースは必要とされず、最終的には、本発明を使用する場合には少量の廃棄物が生成されるだけであり、ほとんど発癌性試薬を使用せずに済ませることが可能である。
したがって、分離されるべき核酸を本発明の小胞と上記の記載のように接触させる工程を含む、核酸含有溶液から核酸を分離する方法が好ましい。正に荷電したオリゴマー及び/又はポリマーを小胞の内部に有する本発明の小胞を使用するのが有利である。ポリリジンを含む小胞を使用することが特に好ましい。好ましい方法の実施態様では、使用される本発明の小胞の孔サイズは1から5nmであり、特に好ましい孔ユニットは、天然のFhuAタンパク質と比較してアミノ酸5から160を欠くFhuA誘導体である。
本発明の方法、特に直前に述べた本発明の好ましい小胞(特に好ましい孔ユニットを含む)を用いる方法はまた、種々のサイズの核酸を互いに分離することを可能にする。例えば適切に選択した孔ユニット(特にFhuAのβ-バレル構造と構造的に相同な構造を有する孔ユニット)を用いれば、大きな核酸(例えばプラスミドDNA)は、その大きさのために本発明の小胞の内部に入ることができないが、より短い、非環状の、特に一本鎖の核酸は通過することができる。前記孔ユニットのこのスクリーニング作用のおかげで、本発明の方法はさらに核酸を迅速かつ高収量でタンパク質から分離することを可能にする。
特に好ましい核酸の分離方法は以下の工程を含む:
a)分離されるべき核酸を含む溶液を上記記載の本発明の小胞と接触させる工程であって、前記小胞が好ましくはポリリジンを含み、前記小胞の膜がFhuAタンパク質のβ-バレルドメインを含む孔形成物質を含む、前記工程;
b)分離されるべき核酸を前記小胞の内部に浸透させる工程、これは特に室温で実施することができる;
c)前記分離されるべき核酸を含んでいた溶液から本発明の小胞を分離する工程、この工程は例えば遠心分離及び/又はろ過によって実施することができる;
d)分離されるべき核酸より小さなサイズを有する核酸(例えばPCRプライマー)を本発明の小胞から分離するために塩濃度を調節し、さらにそのようにして遊離させた核酸を分離する工程;及び
e)分離した核酸を以下のa、b及び/又はcによって遊離させる工程;
a.せん断力を適用して小胞を破壊する;
b.エタノールを添加することによって小胞を溶解する、及び/又は
c.高濃度NaClを添加し、続いて前記塩を通常のクロマトグラフィーカラムで除去する。
そのような方法は30から45分以内に完了させることができ、したがって通常の方法と比較して著しく迅速である。
上記記載のタイプの1つの孔ユニットを使用して、その膜が上記に記載したように両親媒性共重合体を含む小胞に孔を形成することは、本発明にしたがえば同様に好ましい。
本発明の好ましい実施態様は、添付の実施例及び図面を参照に以下で更に詳細に説明される。
膜(10)は4つの孔ユニット(20)を含み、その各々は、物質(矢印)を小胞内部(5)に侵入させるチャネルを形成する。孔ユニット(20)はFhuAtrタンパク質である。
膜(10)の内部(12)には、高分子電解質(15)が配置されている。高分子電解質(15)は荷電物質を結合させるために適切な電荷を有する。結合させる物質が核酸である場合は、前記高分子電解質は好ましくはポリリジンである。
荷電物質は、小胞(1)の膜(10)内の孔(20)から小胞内部(5)に浸透し、ここで前記荷電物質は高分子電解質(15)と結合する。
小胞(1)から前記荷電物質を遊離させるために、小胞(1)はせん断力(図示されていない)を作用させて破壊される。小胞(1)はまたエタノールの添加によって溶解することができ、結合させた物質はそのようにして遊離させることができる。結合させた物質を遊離させる第三の方法は適切なイオンの添加であり、それによって荷電物質は高分子電解質(15)から離脱する。最後の2つの方法は、結合させた物質が強い機械的応力に暴露されることを回避する。
細菌株及び増殖条件:大腸菌株DH5αを用いる。細胞をLB培地(10g/Lのトリプトン、5g/Lの酵母抽出物、10g/LのNaCl)中で200rpmで攪拌しながら37℃で培養する。アンピシリンを最終濃度100μg/mLで添加し、578nmで光学密度をモニターする。578nmの光学密度が0.9−1の値に達したときに、細菌に含まれているプラスミドのtetプロモーターを誘導するために無水テトラサイクリン(200μg/L細胞培養)を添加する。細胞をさらに3時間インキュベーションする。
表2:PCR条件
表3:プラスミドpASK-IBA3の消化
表4:PCR生成物の消化
表5:消化条件
表6:pFHUAを得るための、pASK-IBA3中へのFhuAtrの連結
上記のようにして得たペレットを20mLの予備抽出緩衝液1(20mMリン酸ナトリウム緩衝液、0.3%オクチル-POE(n-オクチル-オリゴ-オキシエチレン、Alexis)に溶解し、さらにホモゲナイズする(最初ミキサーを使用し、続いて界面活性剤を添加する)。混合物を40℃で50分インキュベートし、続いて超遠心機で上記のように遠心分離する。
上記のようにして得たペレットを20mLの予備抽出緩衝液2(20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.5)、0.5%オクチル-POE)に溶解し、ホモゲナイズする(最初ミキサーを使用し、続いて界面活性剤を添加する)。混合物を40℃で50分インキュベートし、続いて上記記載のように超遠心機で遠心分離する。
20mLの抽出緩衝液(20mMリン酸ナトリウム緩衝液、3%オクチル-POE)を得られたペレットに添加し、インキュベーションを37℃で40−60分実施する。上記のように再び超遠心分離した後、FhuAが上清中に得られる。前記FhuAのサンプルをSDSゲルで分析する。FhuAは、リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.5)中の1容積%のオクチル-POEに対して透析することによって得られ、その形態で保存することができる。
実施例2.1:直接溶解
50mgのABA(PMOXA-PDMS-PMOXA)トリブロック共重合体(C. Nardin, J. Widmer, M. Winterhalter and W. Meier, Amphiphillic block copolymer nanocontainers as vioreactors, Eur. Phys. J. 2001)を4.95mLのPBS(0.37MのNaCl、27mMのKCl、43mMのNa2HPO4・8H2O、14mMのKH2PO4・2H2O、pH7.3)に溶解し、一晩攪拌して自己編成(self-organised)小胞を形成した。均一なサイズの小胞を得るために、これらを0.4μmのフィルター(Millipore)で3回押出しを実施た。
FhuAを取り込むための小胞膜を調製するため、トリトンX-100(最終濃度5%)を添加する。約80μLのFhuAを前記混合物に添加し、インキュベーションを3時間実施する。界面活性剤は小胞を安定化させることができる。したがって前記界面活性剤をバイオビーズを用いて分離し(J.L. Rigaud, M.T. Paternostre and A. Bluzat, Mechanisms of membrane protein insertion into liposomes during reconstitution procedures involving the use of detergents 2. Incorporation of the light-driven proton pump bacteriorhodopsin, Biochemistry, 1988)、ゆっくりと攪拌しながら5−6時間インキュベーションを行った。再構成されなかったFhuA及び他の不純物を除去するために、サンプルをセファロース4Bで清浄にする。小胞はセントリコンYM-30(Millipore)で清浄にする。
50mgのABA(PMOXA-PDMS-PMOXA)トリブロック共重合体を250μLのエタノール(99.8%)に数分間溶解して清澄な溶液を得た。上記の溶液を一滴ずつ4.95mLのPBS(0.37MのNaCl、27mMのKCl、43mMのNa2HPO4・8H2O、14mMのKH2PO4・2H2O、pH7.3)に上から添加する。同時に80μLのFhuA溶液をゆっくりと添加する。前記混合物を3−4時間攪拌する。均一なサイズの小胞を得るために、押出しを3回0.4μmのフィルター(Millipore)で実施した。実施例2.1のようにバイオビーズを用いて界面活性剤を分離し、さらにこの方法の残りの部分は実施例2.1のように実施する。
50mgのABA(PMOXA-PDMS-PMOXA)トリブロック共重合体を4.95mLのポリリジン溶液(5mLのPBSに0.5mg/mLのポリリジン溶液;分子量15,000−30,000 Sigma)に溶解し、さらに実施例2.1又は2.2に記載したように処理する。
セントリコンYM-30(Millipore)によって濃縮した後で、50μLのDNA(60mer、20pmol)を前記上清に添加し、インキュベーションを室温で30分実施した。
本発明の小胞に結合されなかったDNAを分離するためにさらに3つの方法を開発した。
方法1:
上清をセントリコンYM-30(Millipore)及びPBSを用いて6回濃縮し、再び稀釈した。これらの反復濃縮及び洗浄工程の後で、さらにサンプルとして1mLを用い、60μLのSYBRゴールド(1x染色;Molecular Probes, Leiden, Netherlands)を添加することによって小胞に包み込まれたDNA含量を決定した(図2、3参照)。
方法2:
この方法では、キアゲン(Qiagen)クリーニングキット(Qia Miniprep, Qiaquick)を用いて、小胞外側のDNAから小胞内部のDNAを分離した。小胞を含む溶出溶液を遠心分離し(3000g、2分)、60μLのSYBRゴールド(1x染色;Molecular Probes, Leiden, Netherlands)を添加することによって小胞に包み込まれたDNA含量を決定した(図4参照)。
方法3:
小胞内に入らなかった未結合DNAを除去するために、さらにセファロース4Bカラムを用いた。小胞内に包み込まれたDNA含量は、60μLのSYBRゴールド(1x染色;Molecular Probes, Leiden, Netherlands)を添加することによって決定した(図5、6参照)。
Claims (11)
- 物質を結合させるための小胞であって、
−両親媒性分子を含む膜を有し、
−前記小胞内部への接近を可能にするために、前記膜中に孔を形成するユニットを含み、
結合されるべき物質を結合させるために結合用物質を前記小胞の内部に含み、前記結合用物質は、前記孔ユニットによって形成された孔から実質的に拡散することができない、前記小胞。 - 結合用物質が、イオン結合、水素結合及び/又は疎水性相互作用を生じさせる能力を有することを特徴とする、請求項1に記載の小胞。
- 孔ユニットが以下から成る群から選択されるタンパク質又はタンパク質部分を含むことを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載の小胞:
a)膜貫通タンパク質、
b)α-ヘリックス膜貫通構造を有する膜貫通タンパク質、
c)β-バレル膜貫通構造を有する膜貫通タンパク質、
d)膜貫通タンパク質の膜貫通構造部、及び
e)a)、b)、c)及び/又はd)のタンパク質の1つの膜貫通構造と構造的に相同な構造を有するタンパク質。 - 孔ユニットが1nmを超える広さの孔内径を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の小胞。
- 孔ユニットが鏡像体選択性孔を形成することを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の小胞。
- 小胞が小胞内部に正に荷電したオリゴマー又はポリマーを有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の小胞。
- 小胞が小胞内部にポリリジンを含むことを特徴とする、請求項6に記載の小胞。
- 物質を結合させることを目的とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の小胞の使用。
- 結合させる物質が核酸である、請求項8に記載の使用。
- 核酸を請求項1から7のいずれか1項に記載の小胞と接触させることを含む、核酸を結合させる方法。
- 以下の工程を含む、核酸を遊離させる方法:
a)請求項10に記載の方法によって小胞内で核酸を結合させる工程;及び
b)続いて、前記小胞にせん断応力を適用することによって、及び/又は前記小胞を溶解することによって、及び/又は塩を添加することによって前記結合した核酸を遊離させる工程。
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