JP2007523188A - C−met阻害薬及びm−tor阻害薬を使用する異常な細胞増殖の治療法 - Google Patents

C−met阻害薬及びm−tor阻害薬を使用する異常な細胞増殖の治療法 Download PDF

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Abstract

本発明は、治療的有効量のc-MET阻害薬及びラパマイシン(mTOR)阻害剤の哺乳類の標的を哺乳類へ投与することにより、ヒトなどの哺乳類において、異常な細胞増殖を治療する方法を提供する。図1は、TPR-MET形質転換されたBaF3細胞の細胞増殖のPHA665752阻害を示している。

Description

本出願は、2004年2月23日に出願された、米国特許仮出願第60/546,850号の利益を請求するものであり、この出願の開示はその全体が本願明細書に援用される。
発明の技術分野
本発明は、哺乳類において、癌のような、異常な細胞増殖を治療する方法に関する。特に本発明は、c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬を使用し、異常な細胞増殖を治療する方法を提供する。
背景
c-MET受容体チロシンキナーゼ(RTK)は、多くのヒトの癌において、発癌、増強された細胞運動性及び侵襲性を伴う、腫瘍形成、腫瘍の進行、更には転移に関連していることがわかっている(例えば、Ma, P. C., Maulik, G., Christensen, J. & Salgia, R., Cancer Metastasis Rev, 22,309-25 (2003b);Maulik, G., Shrikhande, A., Kijima, T., Ma, P. C., Morrison, P. T. & Salgia, R., Cytokine Growth Factor Rev, 13,41-59 (2002b)参照)。c-METは、小細胞肺癌(SCLC)を含む、様々なヒトの癌において、過剰発現又は突然変異を介して活性化され得る(Ma, P. C. , Kijima, T., Maulik, G. , Fox, E. A., Sattler, M., Griffin, J. D., Johnson, B. E. & Salgia, R., Cancer Res, 63,6272-6281 (2003a))。小型分子、リガンド及び抗体阻害剤を含む、いくつかのc-MET阻害薬が公知である(本願明細書の参考文献を参照のこと)。
そのようなc-MET阻害薬をc-MET阻害薬の有効性を増強する他の物質と併用し、癌のような異常な細胞増殖を治療する新規方法を有することは、望ましいであろう。
発明の概要
ひとつの態様において、本発明は、哺乳類へ治療有効量のc-MET阻害薬及びmTOR阻害薬を投与することにより、ヒトなどの哺乳類において異常な細胞増殖を治療する方法を提供する。
mTORは、アポトーシスを阻害するPI3K/AKT経路の下流の重要なシグナル伝達の中間分子であり、及び栄養状態のチェックポイントにおいて重要である(例えば、Grunwald, V., DeGraffenried, L., Russel, D., Friedrichs, W. E. , Ray, R. B. & Hidalgo, M., Cancer Res, 62,6141-5 (2002);Nave, B. T., Ouwens, M., Withers, D. J., Alessi, D. R. & Shepherd, P. R., Biochem J, 344 Pt 2,427-31 (1999);Scott, P. H., Brunn, G. J., Kohn, A. D., Roth, R. A. & Lawrence, J. C., Jr., Proc Natl Acad Sci USA, 95,7772-7 (1998);Stolovich, M., Tang, H., Hornstein, E., Levy, G., Cohen, R., Bae, S. S., Birnbaum, M. J. & Meyuhas, O., Mol Cell Biol, 22,8101-13 (2002)参照)。mTORは、巨大な(Mr〜289,000)マルチドメインセリン/トレオニンキナーゼであり、その触媒ドメイン内の相同性を基に、プロテインキナーゼのPI3Kファミリーの一員とされている。
哺乳類のラパマイシン標的タンパク質("mTOR")は、特異的細胞周期調節タンパク質の翻訳に関連した少なくとも2種のタンパク質の活性を調節する。これらのタンパク質のひとつであるp70s6キナーゼは、セリン389更にはトレオニン412で、mTORによりリン酸化される。このリン酸化は、増殖因子で処理された細胞において、これらの細胞の全細胞抽出物をホスホセリン389残基に特異的な抗体によりウェスタンブロットすることにより認めることができる。本願明細書において使用される用語「mTOR阻害薬」とは、mTORによるp70s6キナーゼのセリン389のリン酸化の阻害により、G1期からS期への細胞周期の進行をブロックすることにより、細胞複製を阻害する化合物又はリガンドを意味する。当業者は、ラパマイシン誘導体などの化合物がmTOR阻害薬であるかどうかを容易に決定することができる。このような決定を行う具体的な方法は、米国特許出願第2003/0008923号に開示されており、その開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。
好ましいmTOR阻害薬であるラパマイシンは、米国特許第3,929,992号に開示されており、その特許の開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。ラパマイシンは、その米国一般名(USAN)シロリマス(sirolimus)でも知られている。
本願明細書で使用される用語「ラパマイシン誘導体」は、米国特許出願第2003/0008923号に規定されたラパマイシン中心構造を有する化合物を含み、これは、依然mTOR阻害特性を維持すると同時に、化学的又は生物学的に修飾することができる。このような誘導体は、ラパマイシンのエステル、エーテル、オキシム、ヒドラゾン、及びヒドロキシルアミンに加え、例えば、還元又は酸化により、ラパマイシン中心構造上の官能基が修飾されている化合物を含む。そのような化合物の医薬として許容できる塩も、ラパマイシン誘導体とみなされる。
ラパマイシンのエステル及びエーテルの具体例は、ラパマイシン核の42-及び/又は31-位のヒドロキシル基のエステル及びエーテル、並びに27-位のヒドロキシル基のエステル及びエーテル(27-ケトンの引き続きの化学的還元)を含む。オキシム、ヒドラゾン、及びヒドロキシルアミンの具体例は、ラパマイシン核の42-位のケトン(42-ヒドロキシル基の引き続きの酸化)及び27-ケトンを含む。
ラパマイシンの42-及び/又は31-エステル及びエーテルの例は、以下の特許に開示されており、これらの特許はそれらの全体が本願明細書に参照として組入れられている:アルキルエステル(米国特許第4,316,885号);アミノアルキルエステル(米国特許第4,650,803号);フッ素化エステル(米国特許第5,100,883号);アミドエステル(米国特許第5,118,677号);カルバミン酸エステル(米国特許第5,118,678号);シリルエーテル(米国特許第5,120,842号);アミノエステル(米国特許第5,130,307号);アセタール(米国特許第5,51,413号);アミノジエステル(米国特許第5,162,333号);スルホン酸エステル及び硫酸エステル(米国特許第5,177,203号);エステル(米国特許第5,221,670号);アルコキシエステル(米国特許第5,233,036号);O-アリール、-アルキル、-アルケニル、及び-アルキニルエーテル(米国特許第5,258,389号);カルボン酸エステル(米国特許第5,260,300号);アリールカルボニル及びアルコキシカルボニルカルバメート(米国特許第5,262,423号);カルバメート(米国特許第5,302,584号);ヒドロキシエステル(米国特許第5,362,718号);ヒンダードエステル(米国特許第5,385,908号);ヘテロ環式エステル(米国特許第5,385,909号);gem-二置換エステル(米国特許第5,385,910号);アミノアルカン酸エステル(米国特許第5,389,639号);ホスホリルカルバミン酸エステル(米国特許第5,391,730号);カルバミン酸エステル(米国特許第5,411,967号);カルバミン酸エステル(米国特許第5,434,260号);アミジノカルバミン酸エステル(米国特許第5,463,048号);カルバミン酸エステル(米国特許第5,480,988号);カルバミン酸エステル(米国特許第5,480,989号);カルバミン酸エステル(米国特許第5,489,680号);ヒンダードN-オキシドエステル(米国特許第5,491,231号);ビオチンエステル(米国特許第5,504,091号);0-アルキルエーテル(米国特許第5,665,772号);及び、ラパマイシンのPEGエステル(米国特許第5,780,462号)。
ラパマイシンの27-エステル及びエーテルの例は、米国特許第5,256,790号に開示されており、その全体は本願明細書に参照として組入れられている。
ラパマイシンのオキシム、ヒドラゾン、及びヒドロキシルアミンの例は、米国特許第5,373,014号、第5,378,836号、第5,023,264号、及び第5,563,145号に開示されており、それらも本願明細書に参照として組入れられている。これらのオキシム、ヒドラゾン、及びヒドロキシルアミンの調製は、先に列記した特許に開示されている。42-オキソラパマイシンの調製は、米国特許第5,023,263号に開示されており、これも本願明細書に参照として組入れられている。
「ラパマイシン誘導体」の範囲内のその他の化合物は、例えば国際公開公報第WO 98/02441号及びその中に引用された文献における「rapalogs」、並びに例えば国際公開公報第WO 01/14387号及びその中に引用された文献における「epirapalogs」と称されるそのような化合物及び化合物のクラスを含んでおり、これらの特許の開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。
「ラパマイシン誘導体」の範囲内の別の化合物は、ストレプトミセス・ヒグロスコピカス(Streptomyces hygroscopicus)により生成されるマクロライド系抗生物質由来のエベロリマス、4-0-(2-ヒドロキシエチル)-ラパマイシンである(Novartis)。エベロリマスは、Certican、RAD-001及びSDZ-RADとしても公知である。
別の好ましいmTOR阻害薬は、タクロリマスであり、これは土壌菌ストレプトミセス・ツクバエンシス(Streptomyces tsukubaensis)から単離された、マクロライド系ラクトン免疫抑制剤である。タクロリマスは、FK 506、FR 900506、Fujimycin、L 679934、Tsukubaenolide、Protopic及びPrografとしても公知である。
別の好ましいmTOR阻害薬は、抗増殖薬ABT-578(Abbott Laboratories)である。ABT-578は、mTORの阻害から生じる静細胞作用により、平滑筋細胞増殖を阻害すると考えられている。
他の好ましいmTOR阻害薬は、AP-23675、AP-23573、及びAP-23841(Ariad)を含む。
好ましいラパマイシン誘導体は、エベロリマス、CCI-779[3-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-2-メチルプロピオン酸によるラパマイシン42-エステル;米国特許第5,362,718号];7-エピ-ラパマイシン;7-チオメチル-ラパマイシン;7-エピ-トリメトキシフェニル-ラパマイシン;7-エピ-チオメチル-ラパマイシン;7-デメトキシ-ラパマイシン;32-デメトキシ-ラパマイシン;2-デスメチル-ラパマイシン;及び、42-0-(2-ヒドロキシ)エチルラパマイシン[米国特許第5,665,772号]である。
ひとつの態様において、c-MET阻害薬は、小型分子c-MET阻害薬である。c-MET阻害薬の例は、米国特許第6,599,902号に開示された5-アラアルキルスルホニル-3-(ピロール-2-イルメチリデン)-2-インドリノン化合物、及び国際公開公報第2001/60814号に開示された化合物であり、それらの開示は全体が本願明細書に組入れられている。当業者は、例えば米国特許第6,599,902号に開示されたアッセイを実行することにより、これらの化合物をc-MET阻害薬に適しているものとして容易に同定するであろう。
好ましいc-MET阻害薬は、IC50、Ki、又は阻害率のいずれか1種又は複数により定義されるc-MET阻害活性を有するものを含む。当業者は、適当なアッセイを実行することにより、化合物がそのような活性を有するかどうかを容易に決定することができる。ひとつの態様において、特に好ましい化合物は、5μM未満、又は2μM未満、又は1μM未満、又は500nM未満、又は400nM未満、又は300nM未満、又は200nM未満、又は100nM未満、又は50nM未満のc-MET IC50を有する。別の態様において、特に好ましい化合物は、5μM未満、又は2μM未満、又は1μM未満、又は500nM未満、又は400nM未満、又は300nM未満、又は200nM未満、又は100nM未満、又は50nM未満のc-MET Kiを有する。別の態様において、特に好ましい化合物は、1μMで、少なくとも10%又は少なくとも20%又は少なくとも30%又は少なくとも40%又は少なくとも50%又は少なくとも60%又は少なくとも70%又は少なくとも80%又は少なくとも90%のc-MET阻害を有する。これらのc-MET活性値を決定する方法は、2003年2月26日に出願された米国特許仮出願第60/449,588号、及び2004年1月29日に出願された米国特許仮出願第60/540,229号に開示され、国際公開公報第04/076412号として公開されており、その開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。
ひとつの態様において、c-MET阻害薬は式1の化合物:
Figure 2007523188
(式中、Yは、N又はCR12であり;
R1は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、-O(CR6R7)nR4、-C(O)R4、-C(O)OR4、-CN、-NO2、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-C(O)NR4R5、-NR4C(O)R5、-C(=NR6)NR4R5、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、及びC2-8アルキニルから選択され;並びに、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
R2は、水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、並びにR2の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され;
R3は、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、R3の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され、及び隣接原子上のR3基は結合し、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式基を形成してもよく;
R4、R5、R6及びR7の各々は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリールであるか;又は、同じ窒素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは、それらが結合した窒素と一緒に結合し、任意にN、O、及びSから選択された1〜3個の追加のヘテロ原子を含む、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;又は、同じ炭素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは結合し、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;並びに、R4、R5、R6及びR7の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され;
各R8は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-CN、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)もしくは-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)であり;並びに、R8の各水素は、1個又は複数のR11基により、任意に置換され;
A1は、下記以外は-(CR9R10)n-A2であり:
(i)YがNであり、及びR1が、置換もしくは未置換のアリール又は置換もしくは未置換のヘテロアリールである場合、A1は、-(CR9R10)n-A2であり、及びnは0ではなく;並びに
(ii)YがNであり、及びR2がHであり、及びA1はm-クロロベンジルである場合、R1は、未置換のピペラジンではなく;
各R9及びR10は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり;R9及びR10は結合し、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、C6-12アリール又は5-12員のヘテロアリール環を形成してもよく;並びに、R9及びR10の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
A2は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式であり、及びA2は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
各R11は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C1-12アルコキシ、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)、-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)又は-CNであり、並びにR11の各水素は、ハロゲン、-OH、-CN、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-C1-12アルキル、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-O-C1-12アルキル、-CO、-SO及び-SO2から選択された1個又は複数の基により任意に置換され;
R12は、水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、並びにR12の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
R1及びR2又はR1及びR12は共に結合し、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式基を形成し;
mは、0、1もしくは2であり;
nは、0、1、2、3もしくは4であり;並びに
pは、1もしくは2である。);又は
それらの医薬として許容できる塩、溶媒和物もしくは水和物である。
この態様の特定の局面において、YはNである。好ましい局面において、R1は、ピペラジンではない。別の好ましい局面において、R1は、ヘテロ脂環式ではない。
この態様の別の特定の局面において、Yは、CR12である。
この態様の特定の局面において、及びこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、化合物は、式1aを有する:
Figure 2007523188
(式中、A2は、1個又は複数のR3基により任意に置換されたC6-12アリール又は5-12員のヘテロアリールである。)。
この態様の特定の局面において、及びこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、C6-12アリール又は5-12員のヘテロアリールから選択され、及びR1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換される。)。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、-O(CR6R7)nR4、-C(O)R4、-C(O)OR4、-CN、-NO2、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-C(O)NR4R5、-NR4C(O)R5、-C(=NR6)NR4R5、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、及びC2-8アルキニルから選択され;並びに、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換される。
この態様の特定の局面において、及びこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、A2は、少なくとも1個のハロゲン原子により置換される。
この態様の特定の局面において、及びこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R2は、水素であり、R9及びR10は、独立してC1-4アルキルであり、並びにA2は、少なくとも1個のハロゲン原子で置換されたフェニルである。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、フラン、チオペン、ピロール、ピロリン、ピロリジン、ジオキソラン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピラン、ピリジン、ピペラジン、ジオキサン、モルホリン、ジチアン、チオモルホリン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、トリアジン、トリチアン又はフェニル基であり、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換されている。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、フラン、チオペン、ピロール、ピロリン、ピロリジン、ジオキソラン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピラン、ピリジン、ピペラジン、ジオキサン、モルホリン、ジチアン、チオモルホリン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、トリチアン又はフェニル基であり、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換されている。更に特定の局面において、R1は、ヘテロ脂環式ではない。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様のその他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、融合環ヘテロアリール基であり、及びR1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換されている。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様のその他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、-SO2NR4R5基である。
この態様の特定の化合物、及びこの態様の化合物を合成する方法は、2003年2月26日に出願された米国特許仮出願第60/449,588号、及び2004年1月29日に出願された米国特許仮出願第60/540,229号に開示され、国際公開公報第04/076412号として公開されており、これらの開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。
別の態様において、c-MET阻害薬は式2の化合物:
Figure 2007523188
(式中、R1は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、-O(CR6R7)nR4、-C(O)R4、-C(O)OR4、-CN、-NO2、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-C(O)NR4R5、-NR4C(O)R5、-C(=NR6)NR4R5、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、及びC2-8アルキニルから選択され;並びに、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
R2は、水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、並びにR2の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され;
R3は、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、R3の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され、及び隣接原子上のR3基は結合し、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式基を形成してもよく;
R4、R5、R6及びR7の各々は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリールであるか;又は、同じ窒素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは、それらが結合した窒素と一緒に結合し、任意にN、O、及びSから選択された1〜3個の追加のヘテロ原子を含む、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;又は、同じ炭素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは結合し、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;並びに、R4、R5、R6及びR7の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され;
各R8は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-CN、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)もしくは-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)であり;並びに、R8の各水素は、1個又は複数のR11基により、任意に置換され;
A1は、-(CR9R10)n-A2であり:
各R9及びR10は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり;R9及びR10は結合し、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、C6-12アリール又は5-12員のヘテロアリール環を形成してもよく;並びに、R9及びR10の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
A2は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式であり、及びA2は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
各R11は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C1-12アルコキシ、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)、-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)又は-CNであり、並びにR11の各水素は、ハロゲン、-OH、-CN、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-C1-12アルキル、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-O-C1-12アルキル、-CO、-SO及び-SO2から選択された1個又は複数の基により任意に置換され;
R12は、水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、並びにR12の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
R1及びR2又はR1及びR12は共に結合し、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式基を形成し;
mは、0、1もしくは2であり;
nは、0、1、2、3もしくは4であり;並びに
pは、1もしくは2である。);又は
それらの医薬として許容できる塩、溶媒和物もしくは水和物である。
この態様の特定の局面において、化合物は、式2aを有し:
Figure 2007523188
(式中、A2は、1個又は複数のR3基により任意に置換されたC6-12アリール又は5-12員のヘテロアリールである。)。
この態様の特定の局面において、及びこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、C6-12アリール及び5-12員のヘテロアリールから選択され、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換される。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、-O(CR6R7)nR4、-C(O)R4、-C(O)OR4、-CN、-NO2、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-C(O)NR4R5、-NR4C(O)R5、-C(=NR6)NR4R5、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、及びC2-8アルキニルから選択され;並びに、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換される。
この態様の特定の局面において、及びこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、A2は、少なくとも1個のハロゲン原子により置換される。
この態様の特定の局面において、及びこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R2は、水素であり、R9及びR10は、独立してC1-4アルキルであり、並びにA2は、少なくとも1個のハロゲン原子で置換されたフェニルである。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、フラン、チオペン、ピロール、ピロリン、ピロリジン、ジオキソラン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピラン、ピリジン、ピペラジン、ジオキサン、モルホリン、ジチアン、チオモルホリン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、トリアジン、トリチアン又はフェニル基であり、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換されている。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、融合環ヘテロアリール基であり、及びR1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換されている。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、-SO2NR4R5基である。
この態様の特定の化合物、及びこの態様の化合物を合成する方法は、2003年2月26日に出願された米国特許仮出願第60/449,588号、2004年1月29日に出願された米国特許仮出願第60/540,229号に開示され、国際公開公報第04/076412号として公開されており、これらの開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。
別の態様において、c-MET阻害薬は式3の化合物:
Figure 2007523188
(式中、R1は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、-O(CR6R7)nR4、-C(O)R4、-C(O)OR4、-CN、-NO2、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-C(O)NR4R5、-NR4C(O)R5、-C(=NR6)NR4R5、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、及びC2-8アルキニルから選択され;並びに、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
R2は、水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、並びにR2の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され;
R3は、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、R3の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され、及び隣接原子上のR3基は結合し、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式基を形成してもよく;
R4、R5、R6及びR7の各々は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリールであるか;又は、同じ窒素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは、それらが結合した窒素と一緒に結合し、任意にN、O、及びSから選択された1〜3個の追加のヘテロ原子を含む、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;又は、同じ炭素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは結合し、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;並びに、R4、R5、R6及びR7の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され;
各R8は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-CN、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)もしくは-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)であり;並びに、R8の各水素は、1個又は複数のR11基により、任意に置換され;
A1は、下記以外は-(CR9R10)n-A2であり:
(i)R1が、置換もしくは未置換のアリール又は置換もしくは未置換のヘテロアリールである場合、A1は、-(CR9R10)n-A2であり、及びnは0ではなく;並びに
(ii)R2がHであり、及びA1はm-クロロベンジルである場合、R1は、未置換のピペラジンではなく;
各R9及びR10は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり;R9及びR10は結合し、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、C6-12アリール又は5-12員のヘテロアリール環を形成してもよく;並びに、R9及びR10の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
A2は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式であり、及びA2は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
各R11は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C1-12アルコキシ、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)、-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)又は-CNであり、並びにR11の各水素は、ハロゲン、-OH、-CN、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-C1-12アルキル、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-O-C1-12アルキル、-CO、-SO及び-SO2から選択された1個又は複数の基により任意に置換され;
R1及びR2は共に結合し、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式基を形成し;
mは、0、1もしくは2であり;
nは、0、1、2、3もしくは4であり;並びに
pは、1もしくは2である。);又は
それらの医薬として許容できる塩、溶媒和物もしくは水和物である。
この態様の特定の局面において、化合物は、式3aを有す:
Figure 2007523188
(式中、A2は、1個又は複数のR3基により任意に置換されたC6-12アリール又は5-12員のヘテロアリールである。)。
この態様の特定の局面において、及びこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、C6-12アリール及び5-12員のヘテロアリールから選択され、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換される。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、-O(CR6R7)nR4、-C(O)R4、-C(O)OR4、-CN、-NO2、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-C(O)NR4R5、-NR4C(O)R5、-C(=NR6)NR4R5、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、及びC2-8アルキニルから選択され;並びに、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換される。
この態様の特定の局面において、及びこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、A2は、少なくとも1個のハロゲン原子により置換される。
この態様の特定の局面において、及びこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R2は、水素であり、R9及びR10は、独立してC1-4アルキルであり、並びにA2は、少なくとも1個のハロゲン原子で置換されたフェニルである。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、フラン、チオペン、ピロール、ピロリン、ピロリジン、ジオキサラン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピラン、ピリジン、ピペラジン、ジオキサン、モルホリン、ジチアン、チオモルホリン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、トリアジン、トリチアン又はフェニル基であり、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換されている。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、フラン、チオペン、ピロール、ピロリン、ピロリジン、ジオキサラン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピラン、ピリジン、ピペラジン、ジオキサン、モルホリン、ジチアン、チオモルホリン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、トリチアン又はフェニル基であり、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換されている。更により特定の局面において、R1は、ヘテロ脂環式ではない。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、融合環ヘテロアリール基であり、及びR1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換されている。
この態様の特定の局面において、及びR1の以下の定義と一致しないこの態様の他の特定の局面との組合せにおいて、R1は、-SO2NR4R5基である。
この態様の特定の化合物、及びこの態様の化合物を合成する方法は、2003年2月26日に出願された米国特許仮出願第60/449,588号、2004年1月29日に出願された米国特許仮出願第60/540,229号に開示され、国際公開公報第04/076412号として公開されており、これらの開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。
別の態様において、c-MET阻害薬は、式4の化合物:
Figure 2007523188
(式中、R1は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、-O(CR6R7)nR4、-C(O)R4、-C(O)OR4、-CN、-NO2、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-C(O)NR4R5、-NR4C(O)R5、-C(=NR6)NR4R5、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、及びC2-8アルキニルから選択され;並びに、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
R3は、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、R3の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され、及び隣接原子上のR3基は結合し、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式基を形成してもよく;
R4、R5、R6及びR7の各々は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリールであるか;又は、同じ窒素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは、それらが結合した窒素と一緒に結合し、任意にN、O、及びSから選択された1〜3個の追加のヘテロ原子を含み、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;又は、同じ炭素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは結合し、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;並びに、R4、R5、R6及びR7の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され;
各R8は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-CN、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)もしくは-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)であり;並びに、R8の各水素は、1個又は複数のR11基により、任意に置換され;
各R9及びR10は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり;R9及びR10は結合し、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、C6-12アリール又は5-12員のヘテロアリール環を形成してもよく;並びに、R9及びR10の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
A2は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式であり、及びA2は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
各R11は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C1-12アルコキシ、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)、-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)又は-CNであり、並びにR11の各水素は、ハロゲン、-OH、-CN、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-C1-12アルキル、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-O-C1-12アルキル、-CO、-SO及び-SO2から選択された1個又は複数の基により任意に置換され;
mは、0、1もしくは2であり;
nは、0、1、2、3もしくは4であり;並びに
pは、1もしくは2である。);又は
それらの医薬として許容できる塩、溶媒和物もしくは水和物である。
この態様の特定の局面において、A2は、1個又は複数のR3基により任意に置換された、C6-12アリール又は5-12員のヘテロアリールである。
この態様の別の特定の局面において、好ましい置換基及び置換基の基は、様々な態様の特定の局面で定義されたものを含む。
この態様の特定の化合物、及びこの態様の化合物を合成する方法は、2003年2月26日に出願された米国特許仮出願第60/449,588号、2004年1月29日に出願された米国特許仮出願第60/540,229号に開示され、国際公開公報第04/076412号として公開されており、これらの開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。
別の態様において、c-MET阻害薬は、式5の化合物:
Figure 2007523188
(式中、R1は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、-O(CR6R7)nR4、-C(O)R4、-C(O)OR4、-CN、-NO2、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-C(O)NR4R5、-NR4C(O)R5、-C(=NR6)NR4R5、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、及びC2-8アルキニルから選択され;並びに、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
R3は、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、R3の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され、及び隣接原子上のR3基は結合し、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式基を形成してもよく;
R4、R5、R6及びR7の各々は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリールであるか;又は、同じ窒素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは、それらが結合した窒素と一緒に結合し、任意にN、O、及びSから選択された1〜3個の追加のヘテロ原子を含み、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;又は、同じ炭素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは結合し、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;並びに、R4、R5、R6及びR7の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され;
各R8は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-CN、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)もしくは-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)であり;並びに、R8の各水素は、1個又は複数のR11基により、任意に置換され;
各R9及びR10は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり;R9及びR10は結合し、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、C6-12アリール又は5-12員のヘテロアリール環を形成してもよく;並びに、R9及びR10の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
A2は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式であり、及びA2は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
R2、R9、及びR10が全てHであり、並びにA2がm-クロロフェニルである場合以外は、R1は、未置換のピペラジンではなく;
各R11は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C1-12アルコキシ、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)、-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)又は-CNであり、並びにR11の各水素は、ハロゲン、-OH、-CN、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-C1-12アルキル、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-O-C1-12アルキル、-CO、-SO及び-SO2から選択された1個又は複数の基により任意に置換され;
mは、0、1もしくは2であり;
nは、0、1、2、3もしくは4であり;並びに
pは、1もしくは又は2である。);又は
それらの医薬として許容できる塩、溶媒和物もしくは水和物である。
この態様の特定の局面において、A2は、1個又は複数のR3基により任意に置換された、C6-12アリール又は5-12員のヘテロアリールである。
この態様の別の特定の局面において、好ましい置換基及び置換基の基は、様々な態様の特定の局面で定義されたものを含む。
この態様の特定の化合物、及びこの態様の化合物を合成する方法は、2003年2月26日に出願された米国特許仮出願第60/449,588号、2004年1月29日に出願された米国特許仮出願第60/540,229号に開示され、国際公開公報第04/076412号として公開されており、これらの開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。
別の態様において、c-MET阻害薬は、国際公開公報第04/076412号の表1-6の化合物、及びそれらの医薬として許容できる塩からなる群より選択される。
別の態様において、c-MET阻害薬は:
Figure 2007523188
及びそれらの医薬として許容できる塩からなる群より選択される。これらふたつの化合物は、それらの合成と共に、各々、米国特許第6,599,902号及び第6,573,293号に開示されている。これらふたつの特許の開示は、それらの全体が本願明細書に参照として組入れられている。
別の態様において、c-MET阻害薬は、c-MET抗体である。c-MET抗体の例は、米国特許第6,468,529号及び2003年8月4日に出願された米国特許仮出願第60/492432号に開示されたものを含み、これらの開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。好ましいc-MET抗体は、米国特許第6,468,529号に開示された5D5 FAbである。
別の態様において、c-MET阻害薬は、c-METリガンドアンタゴニストである。c-METリガンドアンタゴニストの例は、Kringle PharmaのHGF 断片NK4を含む。NK4は、K. Dateら、K. Kubaら、D. Tomiokaらの論文(K. Date et al.,"HGF/NK4 is a specific antagonist for pleiotrophic actions of hepatocyte growth factor," FEBS Lett., 420: 1-6 (1997);K. Date et al.,"Inhibition of tumor growth and invasion by a four-kringle antagonist (HGF/NK4) for hepatocyte growth factor," Oncogene, 17: 3045-3054 (1998);K. Kuba et al.,"HGF/NK4, a four-kringle antagonist of hepatocyte growth factor, is an angiogenesis inhibitor that suppress tumor growth and metastasis in mice," Cancer Res., 60: 6737-6743 (2000);K. Kuba et al.,"Kringle 1-4 of hepatocyte growth factor inhibits proliferation and migration of human microvascular endothelial cells," Biochem. Biophys. Res. Commun., 279: 846-852 (2000);D. Tomioka et al.,"Inhibition of growth, invasion, and metastasis of human pancreatic carcinoma cells by NK4 in an orthotopic mouse model," Cancer Res., 61: 7518-7524 (2001));1995年10月24日に出願されたNakamura(大阪大学)の日本国特許出願JP 300728/1995、発明の名称「Anti- Cancer Agent」及び1996年10月23日に出願された対応する国際出願PCT/JP96/03105;並びに、1998年4月28日に出願されたNakamura(大阪大学)の日本国特許出願JP 134681/98、発明の名称「Neovascularization Inhibitors」及び対応する国際出願PCT/JP99/01834に説明されている。これらの特許文献の開示は、全体が本明細書に参照として組入れられている。
任意の本願明細書に説明されたmTOR阻害薬の任意の本願明細書に説明されたc-MET阻害薬との組合せは、本発明の範囲内であることは、理解されなければならない。
本願明細書に説明された本発明の方法の特定の態様において、異常な細胞増殖は、癌であり、これは肺癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭部又は頸部の癌、皮膚又は眼内のメラノーマ、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門領域の癌、胃癌、結腸癌、乳癌、子宮癌、ファロピウス管癌、子宮内膜癌、子宮頚管癌、膣癌、外陰癌、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系の癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、慢性又は急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓又は尿管の癌、腎細胞癌、腎盂腫瘍、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、又は前述の癌の1種又は複数の組合せを含むが、これらに限定されるものではない。前記方法の別の態様において、前述の異常な細胞増殖は、良性の増殖性疾患であり、これは乾癬、良性前立腺肥大又は再狭窄(restinosis)を含むが、これらに限定されるものではない。
更に本願明細書に説明された本発明の方法のいずれか特定の態様において、この方法は、抗-腫瘍薬、抗-血管新生薬、シグナル伝達阻害剤、及び抗増殖薬から選択された1種又は複数の物質をある量哺乳類へ投与することを更に含み、その量は、一緒に該異常な細胞増殖の治療に有効な量である。このような物質は、PCT公開WO 00/38715、WO 00/38716、WO 00/38717、WO 00/38718、WO 00/38719、WO 00/38730、WO 00/38665、WO 00/37107及びWO 00/38786に開示されたものを含み、これらの開示はそれらの全体が本願明細書に参照として組入れられている。
抗-腫瘍薬の例は、有糸分裂阻害剤、例えばビンカアルカロイド誘導体、例えばビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデスシン及びビンクリスチンなど;コルヒチン(colchine)対、アロコルヒチン(allochochine)、ハリコンドリン、N-ベンゾイルトリメチル-メチルエーテルコルヒチン酸、ドラスタチン10、マイスタシン(maystansine)、リゾキシン、タキサン類、例えばタキソール(パクリタキセル)、ドセタキセル(Taxotere)、2'-N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]グルタルアマート(タキソール誘導体)、チオコルヒチン、トリチルシステイン、テニポシド、メトトレキセート、アザチオプリン、フルオロウラシル、シトシンアラビノシド、2'2'-ジフルオロデオキシシチジン(ゲムシタビン)、アドリアマイシン及びミタマイシンである。アルキル化剤、例えばシスプラチン、カルボプラチン、オキシプラチン、イプロプラチン、N-アセチル-DL-サルコシル-L-ロイシンのエチルエステル(Asaley又はAsalex)、1,4-シクロヘキサジエン-1,4-ジカルバミン酸、2,5-ビス(1-アジルジニル)-3,6-ジオキソ-ジエチルエステル(ジアジコン)、1,4-ビス(メタンスルホニルオキシ)ブタン(ビスルファン又はロイコスルファン)、クロロゾトシン、クロメゾン、シアノモルホリノドキソルビシン、シクロジソン、ジアンヒドログラクチトール、フルオロドパン、ヘプスルファン(hepsulfam)、マイトマイシンC、ヒカンテオンマイトマイシンC、ミトゾラアミド、1-(2-クロロエチル)-4-(3-クロロプロピル)-ピペラジン二塩酸塩、ピペラジンジオン、ピポブロマン、ポルフィロマイシン、スピロヒダントインマスタード、テロキシロン、テトラプラチン、チオテパ、トリエチレンメラミン、ウラシルナイトロジェンマスタード、ビス(3-メシルオキシプロピル)アミン塩酸塩、マイトマイシン、ニトロソ尿素、例えばシクロヘキシル-クロロエチルニトロソ尿素、メチルシクロヘキシル-クロロエチルニトロソ尿素、1-(2-クロロエチル)-3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-ニトロソ尿素、ビス(2-クロロエチル)ニトロソ尿素、プロカルバジン、ダカルバジン、ナイトロジェンマスタード-関連化合物、例えばメクロルエタミン、シクロホスファミド、イホスファミド(ifosamide)、メルファラン、クロラムブシル、リン酸エストラムスチンナトリウム、ストレプトゾシン(strptozoin)、及びテモゾールアミドである。
DNA代謝阻害剤は、例えば、5-フルオロウラシル、シトシンアラビノシド、ヒドロキシ尿素、2-[(3-ヒドロキシ-2-ピリノジニル)メチレン]-ヒドラジンカルボチオアミド、デオキシフルオロウリジン、5-ヒドロキシ-2-ホルミルピリジン、チオセミカルバゾン、α-2'-デオキシ-6-チオグアノシン、グリシン酸アフィジコリン、5-アザデオキシシチジン、β-チオグアニンデオキシリボシド、シクロシチジン、グアナゾール、イノシングリコジアルデヒド、マクベシン(macbecin)II、ピラゾールイミダゾール、クラドリビン、ペントスタチン、チオグアニン、メルカプトプリン、ブレオマイシン、2-クロロデオキシアデノシン、チミジレート合成酵素阻害剤、例えばラルチトレキシド及びペメトレキシド二ナトリウム、クロファラビン、フロキシウリジン及びフルダラビンがある。DNA/RNA代謝阻害剤は、例えば、L-アラノシン、5-アザシチジン、アシビシン、アミノプテリン及びその誘導体N-[2-クロロ-5-[[(2,4-ジアミノ-5-メチル-6-キナゾリニル)メチル]アミノ]ベンゾイル]-L-アスパラギン酸、N-[4-[[(2,4-ジアミノ-5-エチル-6-キナゾリニル)メチル]アミノ]ベンゾイル]-L-アスパラギン酸、N-[2-クロロ-4-[[(2,4-ジアミノプテリジニル)メチル]アミノ]ベンゾイル]-L-アスパラギン酸、可溶性Baker's抗-fol、ジクロロアリルローソン(dichloroallyl lawsone)、ブレキナール、フトラフール(ftoraf)、ジヒドロ-5-アザシチジン、メトトレキセート、N-(ホスホノアセチル)-L-アスパラギン酸四ナトリウム塩、ピラゾフラン、トリメトレキセート、プリカマイシン、アクチノマイシンD、クリプトフィシン、及びクリプトフィシン-52などのアナログ、又は例えば欧州特許出願第239362号に開示された好ましい代謝阻害剤のひとつ、例えばN-(5-[N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-4-オキソキナゾリン-6-イルメチル)-N-メチルアミノ]-2-テノイル)-L-グルタミン酸;増殖因子阻害剤;細胞周期阻害剤;インターカレート抗生物質、例えばアドリアマイシン及びブレオマイシン;タンパク質、例えばインターフェロン;並びに、抗-ホルモン、例えばNolvadex(商標)(タモキシフェン)のような抗-エストロゲン、又は例えばCasodex(商標)(4'-シアノ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3'-(トリフルオロメチル)プロピオナニリド)のような抗-アンドロゲンなどがある。このような併用療法は、個々の治療成分の同時、逐次又は個別投与により実行されてもよい。
抗-血管新生薬は、MMP-2(マトリックス-メタロプロテイナーゼ2)阻害剤、MMP-9(マトリックス-メタロプロテイナーゼ9)阻害剤、及びCOX-II(シクロオキシゲナーゼII)阻害剤を含む。有用なCOX-II阻害剤の例は、CELEBREX(商標)(アレコキシブ)、バルデコキシブ、及びロフェコキシブを含む。有用なマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤の例は、WO 96/33172 (1996年10月24日公開)、WO 96/27583 (1996年3月7日公開)、欧州特許出願第97304971.1号(1997年7月8日出願)、欧州特許出願第99308617.2号(1999年10月29日出願)、WO 98/07697 (1998年2月26日公開)、WO 98/03516 (1998年1月29日公開)、WO 98/34918 (1998年8月13日公開)、WO 98/34915 (1998年8月13日公開)、WO 98/33768 (1998年8月6日公開)、WO 98/30566 (1998年7月16日公開)、欧州特許公開第606,046号(1994年7月13日公開)、欧州特許公開第931,788号(1999年7月28日公開)、WO 90/05719 (1990年5月31日公開)、WO 99/52910 (1999年10月21日公開)、WO 99/52889 (1999年10月21日公開)、WO 99/29667 (1999年6月17日公開)、PCT国際出願PCT/IB98/01113 (1998年7月21日出願)、欧州特許出願第99302232.1号(1999年3月25日出願)、英国特許出願第9912961.1号(1999年6月3日出願)、米国特許仮出願第60/148,464号(1999年8月12日出願)、米国特許第5,863,949号(1999年1月26日発行)、米国特許第5,861,510号(1999年1月19日発行)、及び欧州特許公開第780,386号(1997年6月25日公開)に開示されたものであり、これらは全て全体が本願明細書に参照として組入れられている。好ましいMMP-2及びMMP-9阻害剤は、MMP-1を阻害する活性はほとんど又は全く有さないものである。より好ましくは、MMP-2及び/又はMMP-9を、他のマトリックス-メタロプロテイナーゼ(すなわち、MMP-1、MMP-3、MMP-4、MMP-5、MMP-6、MMP-7、MMP-8、MMP-10、MMP-11、MMP-12、及びMMP-13)と比べ、選択的に阻害するものである。
MMP阻害剤の例は、AG-3340、RO 32-3555、RS 13-0830、及び以下のリストに列記された化合物を含む:
3-[[4-(4-フルオロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニル]-(1-ヒドロキシカルバモイル-シクロペンチル)-アミノ]-プロピオン酸;
3-エキソ-3-[4-(4-フルオロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニルアミノ]-8-オキサ-ビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボン酸ヒドロキシアミド;
(2R,3R)1-[4-(2-クロロ-4-フルオロ-ベンジルオキシ)-ベンゼンスルホニル]-3-ヒドロキシ-3-メチル-ピペリジン-2-カルボン酸ヒドロキシアミド;
4-[4-(4-フルオロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニルアミノ]-テトラヒドロ-ピラン-4-カルボン酸ヒドロキシアミド;
3-[[4-(4-フルオロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニル]-(1-ヒドロキシカルバモイル-シクロブチル)-アミノ]-プロピオン酸;
4-[4-(4-クロロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニルアミノ]-テトラヒドロ-ピラン-4-カルボン酸ヒドロキシアミド;
3-[4-(4-クロロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニルアミノ]-テトラヒドロ-ピラン-3-カルボン酸ヒドロキシアミド;
(2R,3R)1-[4-(4-フルオロ-2-メチル-ベンジルオキシ)-ベンゼンスルホニル]-3-ヒドロキシ-3-メチル-ピペリジン-2-カルボン酸ヒドロキシアミド;
3-[[4-(4-フルオロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニル]-(1-ヒドロキシカルバモイル-1-メチル-エチル)-アミノ]-プロピオン酸;
3-[[4-(4-フルオロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニル]-(4-ヒドロキシカルバモイル-テトラヒドロ-ピラン-4-イル)-アミノ]-プロピオン酸;
3-エキソ-3-[4-(4-クロロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニルアミノ]-8-オキサ-ビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボン酸ヒドロキシアミド;
3-エンド-3-[4-(4-フルオロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニルアミノ]-8-オキサ-ビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボン酸ヒドロキシアミド;及び、
3-[4-(4-フルオロ-フェノキシ)-ベンゼンスルホニルアミノ]-テトラヒドロ-フラン-3-カルボン酸ヒドロキシアミド;並びに
前記化合物の医薬として許容できる塩、溶媒和物及びプロドラッグ。
シグナル伝達阻害剤の例は、EGFR(上皮増殖因子受容体)反応を阻害することができる物質、例えばEGFR抗体、EGF抗体、及びEGFR阻害剤である分子;VEGF(血管内皮細胞増殖因子)阻害剤;並びに、erbB2受容体阻害剤、例えばerbB2受容体に結合する有機分子又は抗体、例えばHERCEPTIN(商標)(Genentech, Inc.、サウスサンフランシスコ、CA、USA)である。
EGFR阻害剤は、例えばWO 95/19970 (1995年7月27日公開)、WO 98/14451 (1998年4月9日公開)、WO 98/02434 (1998年1月22日公開)、及び米国特許第5,747,498号(1998年5月5日公開)がある。EGFR-阻害剤は、モノクローナル抗体C225及び抗-EGFR 22Mab(ImClone Systems Incorporated of New York、NY、USA)、化合物ZD-1839 (AstraZeneca)、BIBX-1382 (Boehringer Ingelheim)、MDX-447 (Medarex Inc.、アナンデール、NJ、USA)、及びOLX-103 (Merck & Co.、ホワイトハウスステーション、NJ、USA)、VRCTC-310 (Ventech Research)及びEGF融合毒素(Seragen Inc.、ホプキントン、MA)を含むが、これらに限定されるものではない。
VEGF阻害剤、例えばSU-5416及びSU-6668(Sugen Inc.、サウスサンフランシスコ、CA、USA)も、この組成物と組合せて又は同時に投与することができる。VEGF阻害剤は、例えばWO 99/24440 (1999年5月20日公開)、PCT国際出願PCT/IB99/00797 (1999年5月3日出願)、WO 95/21613 (1995年8月17日公開)、WO 99/61422 (1999年12月2日公開)、米国特許第5,834,504号(1998年11月10日発行)、WO 98/50356 (1998年11月12日公開)、米国特許第5,883,113号(1999年3月16日発行)、米国特許第5,886,020号(1999年3月23日発行)、米国特許第5,792,783号(1998年8月11日発行)、WO 99/10349 (1999年3月4日公開)、WO 97/32856 (1997年9月12日公開)、WO 97/22596 (1997年6月26日公開)、WO 98/54093 (1998年12月3日公開)、WO 98/02438 (1998年1月22日公開)、WO 99/16755 (1999年4月8日公開)、及びWO 98/02437 (1998年1月22日公開)に開示されており、これらは全て全体が本願明細書に参照として組入れられている。一部の具体的なVEGF阻害剤の他の例は、IM862(Cytran Inc.、カークランド、WA、USA);抗-VEGFモノクローナル抗体ベバシツマブ(Genentech, Inc.、サウスサンフランシスコ、CA);並びに、Ribozyme(ボルダー、CO)及びChiron(エメリービル、CA)の合成リボザイムであるアンギオザイム(angiozyme)がある。
GW-282974(Glaxo Wellcome plc)、モノクローナル抗体AR-209(Aronex Pharmaceuticals Inc.、ウッドランド、TX、USA)及び2B-1(Chiron)などのErbB2受容体阻害剤を、本組成物と組合せて投与することができる。このようなerbB2阻害剤は、WO 98/02434 (1998年1月22日公開)、WO 99/35146 (1999年7月15日公開)、WO 99/35132 (1999年7月15日公開)、WO 98/02437 (1998年1月22日公開)、WO 97/13760 (1997年4月17日公開)、WO 95/19970 (1995年7月27日公開)、米国特許第5,587,458号(1996年12月24日発行)、及び米国特許第5,877,305号(1999年3月2日発行)に開示されたものを含み、これらは各々全体が本願明細書に参照として組入れられている。本発明に有用なErbB2受容体阻害剤は、1999年1月27日に出願された米国特許仮出願第60/117,341号及び1999年1月27日に出願された米国特許仮出願第60/117,346号に開示されており、両方とも全体が本願明細書に参照として組入れられている。
使用することができる他の増殖抑制剤は、酵素ファルネシルタンパク質転移酵素阻害剤及び受容体チロシンキナーゼPDGFr阻害剤を含み、これらは以下の米国特許出願において開示され請求された化合物:09/221946 (1998年12月28日出願);09/454058 (1999年12月2日出願);09/501163 (2000年2月9日出願);09/539930 (2000年3月31日出願);09/202796 (1997年5月22日出願);09/384339 (1999年8月26日出願);及び、09/383755 (1999年8月26日出願);並びに、以下の米国特許仮出願において開示され請求された化合物:60/168207 (1999年11月30日出願);60/170119 (1999年12月10日出願);60/177718 (2000年1月21日出願);60/168217 (1999年11月30日出願)、及び60/200834 (2000年5月1日出願)を含む。前述の特許出願及び特許仮出願の各々は、それらの全体が本願明細書に参照として組入れられている。
本組成物は、抗-腫瘍免疫応答を増強することが可能である物質、例えばCTLA4(細胞傷害性リンパ球抗原4)抗体、及びCTLA4をブロックすることが可能である他の物質;並びに、増殖抑制剤、例えば他のファルネシルタンパク質転移酵素阻害剤を含むが、これらに限定されるものではない、異常な細胞増殖又は癌の治療に有用な他の物質と共に併用することができる。本発明において使用することができる具体的なCTLA4抗体は、米国特許仮出願第60/113,647号(1998年12月23日出願)に開示されており、これは全体が本願明細書に参照として組入れられている。
併用療法の具体例は、PCT公開WO 03/015608及び2002年11月15日に出願された米国特許仮出願第60/426,386号に認めることができ、それらの開示は全体が本願明細書に参照として組入れられている。
別の態様において、本発明は、c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬を含有する医薬組成物を提供し、ここでc-MET阻害薬は、本願明細書に開示されたc-MET阻害薬のいずれかであり、及びmTOR阻害薬は、本願明細書に開示されたmTOR阻害薬のいずれかである。
別の態様において、本発明は、c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬を含有する医薬組成物を投与することを提供し、ここで本願明細書において開示されたいずれかの方法において、c-MET阻害薬は、本願明細書に開示された任意のc-MET阻害薬であり、及びmTOR阻害薬は、本願明細書に開示された任意のmTOR阻害薬である。
定義
本願明細書において使用される「異常な細胞増殖」は、特に記さない限り、正常な調節機構から独立した細胞増殖(例えば、接触阻害の喪失)を意味する。これは、(1)変異したチロシンキナーゼの発現又は受容体チロシンキナーゼの過剰発現により増殖する腫瘍細胞(腫瘍);(2)異常なチロシンキナーゼ活性化が生じる他の増殖性疾患の良性及び悪性細胞;並びに、(4)受容体チロシンキナーゼにより増殖するいずれかの腫瘍;の異常な増殖を含む。
本願明細書において使用される「投与する」は、異常な細胞増殖の防止又は治療を目的とした、生物への本発明の化合物もしくは塩の、又は本発明の化合物もしくは塩を含有する医薬組成物の送達を意味する。
本願明細書において使用される用語「治療する」は、特に記さない限り、その用語が適用される障害もしくは状態、又はそのような障害もしくは状態の1種もしくは複数の症状を逆行する、緩和する、進行を阻害する、又は予防することを意味する。本願明細書において使用される用語「治療」は、特に記さない限り、直前に定義されている「治療する」のように、治療することの作用を意味する。
本願明細書において使用される語句「医薬として許容できる塩(複数)」は、特に記さない限り、化合物中に存在することができる酸基又は塩基基の塩を含む。性質が塩基性である化合物は、様々な無機酸及び有機酸と共に多種多様な塩を形成することが可能である。そのような塩基性化合物の医薬として許容できる酸付加塩を調製するために使用することができる酸は、無毒の酸付加塩を形成するもの、すなわち、医薬として許容できるアニオンを含む塩、例えば酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、硫酸水素塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、ジヒドロクロリド、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストラート、エシル酸塩、エチルコハク酸塩、フマル酸塩、グルセプテート、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニレート、ヘキシルレゾルシネート、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩化水素酸塩、ヨウ化物、イソチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオネート、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル硫酸塩、ムコ酸塩(mucate)、ナプシル酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩(エンボネート)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、スバセート(subacetate)、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクレート、トシル酸塩、トリエチオドーデ(triethiodode)、及び吉草酸塩を含む。
発明の詳細な説明
c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬の投与は、これらの化合物を作用部位へ送達することができる任意の方法により実現することができる。これらの方法は、経口経路、十二指腸内経路、非経口注射(静脈内、皮下、筋肉内、脈管内又は点滴を含む)、外用、及び直腸投与を含む。c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬は、両型の阻害薬による治療を含む治療過程の一部として、患者へ投与される。c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬の具体的投与計画は、具体的剤形に応じて、同じ又は異なることができる。当業者は、適当な剤形及び投与計画を容易に決定することができる。望ましいならば、c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬は、両阻害薬を含有する単独の剤形として提供することができる。あるいは、剤形は、個別であることができ、及び同じ型の剤形である必要はない。従って、単なる例証として、これらの阻害薬の一方は、懸濁剤において1日2回投与され、これらの阻害薬の他方は、錠剤により1日1回投与されてもよい。
この阻害薬は、例えば、錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤、徐放性製剤、液剤、懸濁剤などの経口投与に適した形、滅菌液剤、懸濁剤もしくは乳剤などの非経口注射に適した形、軟膏剤又はクリーム剤などの外用投与に適した形、又は坐剤などの直腸投与に適した形で提供されてよい。この阻害薬は、正確な用量の単回投与に適した単位剤形であることができる。常用の医薬担体又は賦形剤並びに活性成分としてc-MET阻害薬及び/又はmTOR阻害薬を含有する剤形が好ましい。加えて、剤形は、他の医薬品又は医薬物質、担体、アジュバントなどを含有することができる。
例証的非経口投与の形は、滅菌水溶液、例えば水性ポリエチレングリコール又はデキストロース溶液などの中の液剤又は懸濁剤を含む。このような剤形は、望ましいならば、適宜緩衝することができる。
適当な医薬担体は、不活性希釈剤又は充填剤、水及び様々な有機溶媒を含む。この医薬組成物は、望ましいならば、矯味矯臭剤、結合剤、賦形剤などの追加成分を含有しても良い。従って経口投与のために、クエン酸のような様々な賦形剤を含有する錠剤を、デンプン、アルギン酸及びある種の複合シリカのような様々な崩壊剤、並びにショ糖、ゼラチン及びアカシアゴムなどの様々な結合剤と共に使用することができる。加えてステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルクなどの滑沢剤も、打錠を目的として有用であることが多い。同様の種類の固形組成物も、軟及び硬充填ゼラチンカプセルにおいて使用することができる。従って好ましい材料は、乳糖又はミルクシュガー及び高分子量ポリエチレングリコールを含む。水性懸濁剤又はエリキシル剤が経口投与に望ましい場合、その中の活性化合物は、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンもしくはそれらの組合せなどの希釈剤と一緒に、様々な甘味剤又は矯味矯臭剤、着色剤又は色素、並びに望ましいならば乳化剤又は懸濁化剤と組合せることができる。
以下に提供された実施例及び調製は、本発明の方法を更に例示しかつ例証するものである。本発明の範囲は、いかなる意味においても、以下の実施例の範囲に限定されることはないことが理解されるべきである。
実施例
以下の略号が、本願明細書の実施例において使用される:DMSO、ジメチルスルホキシド;FCS、ウシ胎仔血清;GIST、消化管間質腫瘍;HGF、肝細胞増殖因子/分散因子;IC50、50%阻害作用の濃度;IL-3、IL-3;JM、膜近傍ドメイン;mTOR、ラパマイシンの哺乳類標的;PDGFR、血小板-由来の増殖因子受容体;pY又はpTyr、ホスホチロシン;PBS、リン酸緩衝した生理食塩水;PI3K、ホスファチジルイノシトール-3'-キナーゼ;RTK、受容体チロシンキナーゼ;TBS、トリス緩衝した生理食塩水;TBST、TBS+Tween 20。
材料及び方法:
PHA665752又は(3Z)-5-[(2,6-ジクロロベンジル)スルホニル]-3-[(3,5-ジメチル-4-{[(2R)-2-(ピロリジン-1-イルメチル)ピロリジン-1-イル]カルボニル}-1H-ピロール-2-イル)メチレン]-1,3-ジヒドロ-2H-インドール-2-オンと称されるc-MET阻害薬の例を使用した。この化合物は、下記構造式:
Figure 2007523188
を有し、及びその合成と共に、米国特許第6,599,902号に開示されており、この特許はその全体が本願明細書に参照として組入れられている。
mTOR阻害薬の例であるラパマイシン(Calbiochem、ラホヤ、CA)を、以下の実施例において使用した。c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬を、DMSOに溶解し、指示された濃度で使用した。
細胞。マウスのプレ-B細胞株BaF3を、マウスIL-3の給源として、10%ウシ胎仔血清及び10%WEHI-馴化培地を含有するRPMI 1640において増殖した。BCR/ABL、TEL/ABL、TEL/JAK2、又はTEL/PDGFβR cDNAを形質移入したBaF3細胞株を、増殖因子の非存在下で増殖した。TPR/METを発現しているBaF3細胞株を、先に説明されたように、TPR/MET cDNAを含む発現ベクターの形質移入により作出した(Sattler, M., Pride, Y. B., Ma, P., Gramlich, J. L., Chu, S. C., Quinnan, L. A., Shirazian, S., Liang, C., Podar, K., Christensen, J. G. & Salgia, R., Cancer Res, 63:5462-9 (2003))。DMSO又はPHA665752処理後の生存細胞の数を、MTTアッセイ(In Vitro Toxicology Assay Kit、Sigma、セントルイス、MO)又はトリパンブルー排除試験を用いて決定した。
トランスウェル移動アッセイ。トランスウェルプレート(8μm細孔サイズのポリカーボネートメンブレン、Corning Costar Corp.、ケンブリッジ、MA)の下側チャンバーに、600μL飢餓培地(RPMI 1640中0.5%(w/v)のBSA)を充填した。細胞を、Coulter粒子カウンター(Coulter Counter Z2、Beckman Coulter、フラートン、CA)を用いて計数し、飢餓培地中に2x106個細胞/mLで再懸濁した。この細胞懸濁液100μLを、上側チャンバーに移した。この培地は、対照試料中にPHA665752 (0.2μM)又はDMSOのいずれかを含有した。4時間後、下側コンパートメント中の細胞を、再懸濁し、Coulter粒子カウンターを用いて計数した。細胞の自発的トランスウェル移動は、「移動指数(PHA665752で処理した移動細胞の数/未処理の移動した細胞の数)」として表した。平均の平均誤差を、独立して行った実験の移動指数から計算した。データの統計学的有意性は、スチューデントt-検定を用いて解析した。
免疫ブロッティング。タンパク質を、全細胞から、プロテアーゼインヒビターカクテル(完全、Roche、インディアナポリス、IN)を補充した、NaCl(150mM)、NP4O(1%(v/v))、デオキシコール酸(0.5%(w/v))、ドデシル硫酸ナトリウム(0.1%(w/v))、NaF(1mM)、Na3VO4(1mM)及びグリセロール(10%(v/v))(Sigma、セントルイス、MO)を含有するTris緩衝液(50mM, pH8.0)中でのそれらの溶解により、抽出した。p70-S6K (Biosource International、カマリロ、CA)、総c-MET(C-12、Santa Cruz、サンタクルズ、CA)、ホスファチジルイノシトール-3'-キナーゼ(Upstate Biotechnology、レークプラシッド、NY)及びリン酸化されたAKT[Ser473]又はp70-S6K[Thr421/Ser424](Cell Signaling、ビバリー、MA)、ホスホ-MET [Tyr1230/1234/1235](Biosource International、カメリロ、CA)、更にはホスホチロシン(4G10、Upstate Biotechnology、レークプラシッド、NY)に対するポリクローナル抗体を、免疫ブロティングに使用した。
アポトーシスアッセイ。製造業者の指示に従い、PHA665752又は溶媒DMSOのいずれかで処理した細胞において、カスパーゼ-3活性を、細胞溶解液(CaspACEアッセイシステム、Promega)において測定し、アネキシンV陽性染色を、FACS分析により決定した(アネキシン-V-Fluos染色キット、Roche Diagnostics)。
細胞周期分析。固定した細胞を、プロピジニウムヨードで染色し、細胞周期パラメータを、FACS分析により分析した。
実施例1
本実施例は、小型分子c-MET阻害薬PHA665752は、TPR-METで形質転換されたBaF3細胞の細胞増殖を特異的に調節することを示している。
PHA665752は、MET RTKの触媒的キナーゼ活性のプロトタイプATP-競合型小型分子阻害剤として同定された。本発明者らは最初に、PHA665752が、TPR-METで形質転換されたBaF3細胞の細胞増殖を阻害するかどうかを決定した(図1A)。PHA665752によるBaF3.TPR-MET細胞の処理は、IC50<0.06μMで用量依存式に細胞増殖を阻害することがわかった。更にPHA665752のBaF3 TPR-MET細胞に対する増殖阻害作用は経時的に蓄積するかどうかを決定するために、細胞増殖を72時間培養について測定した。対照実験において、IL-3の存在下で、PHA665752は、TPR-MET形質転換された細胞又はBCR-ABL形質転換された細胞の細胞増殖に対してごくわずかな作用のみを有した(図1B、上側パネル)。対照的にIL-3の非存在下で、PHA665752は、BaF3.TPR-METにおいて細胞増殖を完全にブロックし、生存細胞の数を減少さえした(図1B、下側パネル)。これは、IL-3は、BaF3. TPR-MET細胞をPHA665752-依存型増殖阻害から部分的に救済することを示唆している。本発明者らは、IL-3刺激された親BaF3細胞の72時間培養において、0.2μMのPHA665752の有意な増殖阻害作用を認めなかった(データは示さず)。従ってTPR-METは、活性化されたIL-3受容体により通常使用される経路の調節不能に関係しており、これはAbl阻害薬STI-571及びBCR-ABL腫瘍性タンパク質の間の関係に類似している。PHA665752(0.2μM、18時間)は、BCR-ABL、TEL-JAK2、TEL-ABL及びTEL-PDG FBRを含む、他の発癌性チロシンキナーゼにより形質転換されたBaF3細胞の細胞増殖も阻害しなかった(図1C)。
形質転換されないBaF3細胞は、トランスウェルメンブレンを通り移動しなかった。しかしTPR-METにより形質転換された場合、これらの細胞は、増強された細胞運動性により、自発的トランスウェル移動を示す。PHA665752は、細胞増殖に加え、形質転換のこの局面を阻害することも認められた(図1D)。BaF3.TPR-MET細胞の移動は、DMSO処理細胞と比べ、0.2μM PHA665752により阻害された(細胞移動の92.5±3%阻害)。このことは、TPR-METキナーゼ活性は、形質転換されたBaF3細胞の細胞増殖、運動性及び移動を調節することを明らかにしている。
図1に関して、チロシンキナーゼ癌遺伝子により形質転換されたBaF3細胞株を用い、小型分子c-METキナーゼ阻害剤PHA665752に反応した細胞増殖(A-C)又はトランスウェル移動(D)を決定した。A:異なる濃度のPHA665752に反応したTPR-METにより形質転換されたBaF3細胞の相対増殖は、18時間後に決定した(n=3)。B:TPR-MET形質転換されたBaF3細胞は、IL-3の存在又は非存在下で、指定された時間、PHA665752(1μM)で未処理のまま(黒菱形)又は処理(黒三角)のいずれかであった(n=3)。C:チロシンキナーゼ癌遺伝子により形質転換されたBaF3細胞を、PHA665752(1μM)で18時間処理した(n=3)。D:細胞は、指定された用量のPHA665752で、18時間処理し、DMSO-処理した細胞に対する自発的トランスウェル移動を決定した(n=4)。
実施例2
本実施例は、PHA665752によるMETキナーゼ活性の阻害は、TPR-MET形質転換されたBaF3細胞において、アポトーシス及び細胞周期停止を誘導することを示している。
アポトーシスは、TPR-MET形質転換された細胞におけるc-METチロシンキナーゼ活性を通じて一部調節される複雑な細胞機能であり、その結果c-METキナーゼの阻害は、アポトーシスの増加を誘導すると予想される。本発明者らは、アポトーシス時に外側細胞膜へのホスファチジルセリンの増加した露出に関する指標である、細胞のアネキシンV陽性染色の変化を測定した。本発明者らは、TPR-MET形質転換されたBaF3細胞を使用し、PHA665752(0.2μM、18時間)による処理は、DMSO処理細胞と比べて、アネキシンV陽性細胞の増加に繋がることを認めた(図2A、上左側)。対照細胞において、総集団の5%はアポトーシスの徴候を示したが、アポトーシス細胞数は、PHA665752処理後、33.1%まで増加した。平均して細胞の13.9±1.0%が、初期アポトーシス(アネキシンV陽性)であり、及び細胞の19.2±1.8%が、後期アポトーシス(アネキシンV+プロピジウムヨード陽性)であった。その後本発明者らは、プロ-アポトーシス性カスパーゼ-9の下流エフェクターである、カスパーゼ-3の活性化状態を測定した。先のデータと同様に、本発明者らは、DMSO処理細胞と比べ、カスパーゼ-3活性の一貫した増加を認めた(3.5±0.7倍増加;n=3;p<0.03)(図2B)。
本発明者らは、TPR-METチロシンキナーゼの阻害は、細胞周期停止を誘導するかどうかを決定した。細胞は、DMSO又は異なる量のc-METキナーゼ阻害剤で処理し、その後細胞周期の異なる期の分布を決定した(図2C)。G1-期の細胞の割合は、42.4%から、PHA665752(0.2μM)処理細胞において77.0%に増加したのに対し、S-期(45.4%から17.5%へ減少)及びG2/M-期(12.2%から5.5%へ減少)の細胞の割合は減少した。このことは、TPR-METキナーゼ活性の阻害は、形質転換された細胞におけるG1細胞周期停止につながることを示唆している。加えて、アポトーシス細胞と一致する、サブ-G1-期の細胞の増加が存在する。これらのデータは、PHA665752は、アポトーシスに加え、細胞周期停止を増加し、両方の事象はおそらく一緒に、PHA665752-処理されたTPR-MET形質転換された細胞の低下した細胞増殖に寄与することを明らかにしている。
図2に関して、TPR-MET形質転換されたBaF3細胞を、DMSO又は指定された量のPHA665752のいずれかで18時間処理した(n=3)。A:アネキシンV及びプロピジウムヨード染色は、フローサイトメトリーにより決定した。B:カスパーゼ-3の活性は、細胞溶解液で決定した(n=3)。C:異なる細胞周期の期にある細胞の割合を、プロピジウムヨード染色後、フローサイトメトリーにより決定した(n=3)。
実施例3
本実施例は、PHA665752は、TPR-MET形質転換されたBaF3細胞において細胞タンパク質のチロシンリン酸化を阻害することを示している。
図3は、野生型c-MET及び発癌性融合体TPR-METの機能ドメイン構造及びチロシンリン酸化-部位の概略図である。野生型c-METは、HGF-及びヘパリン-結合部位を収容する巨大な細胞外semaドメイン、PSI並びに4個のIPT反復配列;それに続く膜貫通ドメイン及び細胞質膜の近傍ドメイン及び触媒性チロシンキナーゼドメインで構成されている。TPR-MET(TPRは示さず)は、c-METの細胞質部分のみを含み、膜近傍ドメインは失われている。c-MET及びTPR-METの対応するチロシンリン酸化部位も、ここで示している。
BaF3.TPR-MET細胞におけるPHA665752によるMETキナーゼ阻害の生化学的結果を決定するために、細胞タンパク質のチロシンリン酸化の変化を評価した。c-METのチロシンキナーゼドメインの対応する部位と共に、TPR-METのチロシンリン酸化部位を、図3に概略的に示した。c-METの膜近傍ドメインは、TPR-MET融合腫瘍性タンパク質を生じる染色体移動の結果として、欠失されている。BaF3.TPR-MET細胞のPHA665752による処理は、細胞タンパク質のチロシンリン酸化を用量依存式に低下した(図4A)が、BCR-ABL形質転換されたBaF3細胞における細胞タンパク質のチロシンリン酸化は変更しなかった(データは示さず)。これらのデータは、先に示された細胞増殖の用量依存的低下に一致し、このことは、PHA665752は、BCR-ABLに比べTPR-METが誘導したチロシンリン酸化を特異的に阻害することを示唆している。同じく本発明者らは、c-METにおけるチロシンリン酸化部位に対するリン酸特異抗体を使用し、PHA665752は、Tyr361/365/366(自己リン酸化部位)、Tyr480(Grb2結合部位)及びTyr496(細胞形態発生において重要)で、触媒性チロシンキナーゼドメインにおける自己リン酸化を阻害することを発見した(図4B)。
加えて本発明者らは、TPR-METの阻害は、リン酸化を低下し、及び細胞の増殖及び成長に関連した経路の活性化状態を変更するかどうかを決定することを求めた。本発明者らは、PHA665752処理後の細胞タンパク質のチロシンリン酸化の用量依存的低下は、AKT [Ser473]のセリンリン酸化の低下に加え、mTOR基質p70-S6K [Thr421/Ser424]のリン酸化の低下に相関することを発見した(図4C)。これは、METキナーゼ活性の阻害は、これらの形質転換された細胞におけるホスファチジルイノシトール-3'-キナーゼAKT/mTOR経路の活性化の低下に繋がることを示唆している。
図4に関し、細胞タンパク質のリン酸化は、抗-ホスホチロシン抗体(4G10)(A)、総c-MET抗体、抗-pY1230/1234/1235-MET抗体(TPR-METに対応するpY361/365/366部位を認める)、抗-pY1349-METホスホ抗体(TPR-METにpY480部位を認める)及び抗-pY1365-METホスホ抗体(TPR-METにpY496部位を認める)(B)、並びにホスホ-AKT抗体及びホスホ-S6K抗体(C)を用いて、示されたような全細胞溶解液の免疫ブロッティングにより決定した。TPR-MET形質転換されたBaF3細胞は、指定された量のPHA665752で処理した。ブロットは、p85 PI3K又はp70-S6Kに対する抗体による等量の負荷(A-C)のためにプロービングした。
実施例4
本実施例は、PHA665752は、ラパマイシンと共同して、mTOR-依存型経路を介し、TPR-MET形質転換されたBaF3細胞において細胞増殖を阻害することを示している。
本発明者らは、特異的mTOR阻害薬ラパマイシンにより、細胞におけるc-METによるmTOR調節の意義を決定した。PHA665752の非存在下で、ラパマイシンは、BaF3.TPR-MET細胞の細胞増殖を用量依存方式で低下した。PHA665752の存在下(0.05μM)で、ラパマイシンは、TPR-MET形質転換された細胞の細胞増殖を阻害する上で、c-MET阻害薬と共同した(図5)。このことは、PHA665752は一部mTOR経路を阻害することにより、作用すること、及びラパマイシン又は関連薬は、併用療法に良く適していることを示唆している。
図5に関し、異なる濃度のラパマイシン(0.01nM〜10nM)に対する反応におけるTPR-METにより形質転換されたBaF3細胞の相対増殖を、3日間の培養後、PHA665752(0.5μM)の存在(黒三角)又は非存在(黒四角)下で決定した(n=3)。

小型分子c-MET阻害薬の具体例は、2003年2月26日に出願された米国特許仮出願第60/449,588号、及び2004年1月29日に出願された米国特許仮出願第60/540,229号に関連し、WO 04/076412として公開されており、これらの開示は本願明細書に参照として組入れられている。
優先権証明書を含む、本願明細書に引用された全ての参考文献は、それらの全体が本願明細書に参照として組入れられている。
本発明は、特定の及び好ましい態様を参照し例示されているが、当業者は、慣習的な実験及び本発明の実践を通じ、変更及び修飾を行うことができることを認めるであろう。従って本発明は、前記説明により限定されることを意図するものではないが、添付の「特許請求の範囲」及びそれらの均等物により規定される。
優先権証明書を含む、本願明細書に引用された全ての参考文献は、その全体が本願明細書に参照として組入れられている。
TPR-MET形質転換されたBaF3細胞の細胞増殖のPHA665752阻害を示す。 TPR-MET形質転換されたBaF3細胞の細胞増殖のPHA665752阻害を示す。 TPR-MET形質転換されたBaF3細胞のPHA665752により誘導されたアポトーシス及び細胞周期停止を示す。 TPR-MET形質転換されたBaF3細胞のPHA665752により誘導されたアポトーシス及び細胞周期停止を示す。 図3は、野生型c-MET及び発癌性融合体TPR-METの機能ドメイン構造及びチロシンリン酸化部位の概略図である。 PHA665752は、MET-媒介型チロシンリン酸化及びTPR-MET自己リン酸化を阻害し、並びにmTOR-依存した経路で細胞増殖を調節することを示す。 PHA665752は、MET-媒介型チロシンリン酸化及びTPR-MET自己リン酸化を阻害し、並びにmTOR-依存した経路で細胞増殖を調節することを示す。 PHA665752は、MET-媒介型チロシンリン酸化及びTPR-MET自己リン酸化を阻害し、並びにmTOR-依存した経路で細胞増殖を調節することを示す。 図5は、PHA665752は、mTOR-依存した経路で増殖を調節する点で、ラパマイシンに対応することを示す。

Claims (13)

  1. 哺乳類における異常な細胞増殖を治療する方法であり、哺乳類へ、c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬の治療的有効量を投与することを含む、方法。
  2. mTOR阻害薬が、ラパマイシン及びそれらの誘導体からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  3. mTOR阻害薬が、ラパマイシン、エベロリマス、タクロリマス、CCI-779、ABT-578、AP-23675、AP-23573、AP-23841、7-エピ-ラパマイシン、7-チオメチル-ラパマイシン、7-エピ-トリメトキシフェニル-ラパマイシン、7-エピ-チオメチル-ラパマイシン、7-デメトキシ-ラパマイシン、32-デメトキシ-ラパマイシン、2-デスメチル-ラパマイシン、及び42-O-(2-ヒドロキシ)エチルラパマイシンからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  4. c-MET阻害薬が、c-MET抗体である、請求項1記載の方法。
  5. c-MET阻害薬は、c-METリガンドアンタゴニストである、請求項1記載の方法。
  6. c-MET阻害薬が、式1の化合物:
    Figure 2007523188
    (式中、Yは、N又はCR12であり;
    R1は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、-O(CR6R7)nR4、-C(O)R4、-C(O)OR4、-CN、-NO2、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-C(O)NR4R5、-NR4C(O)R5、-C(=NR6)NR4R5、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、及びC2-8アルキニルから選択され;並びに、R1の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
    R2は、水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、並びにR2の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され;
    R3は、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、R3の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され、及び隣接原子上のR3基は結合し、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式基を形成してもよく;
    R4、R5、R6及びR7の各々は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリールであるか;又は、同じ窒素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは、それらが結合した窒素と一緒に結合し、任意にN、O、及びSから選択された1〜3個の追加のヘテロ原子を含む、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;又は、同じ炭素原子に結合したR4、R5、R6及びR7の任意のふたつは結合し、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式もしくは5-12員のヘテロアリール基を形成してもよく;並びに、R4、R5、R6及びR7の各水素は、1個又は複数のR8基により任意に置換され;
    各R8は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-CN、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)もしくは-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)であり;並びに、R8の各水素は、1個又は複数のR11基により、任意に置換され;
    A1は、下記以外は-(CR9R10)n-A2であり:
    (i)YがNであり、及びR1が、置換もしくは未置換のアリール又は置換もしくは未置換のヘテロアリールである場合、A1は、-(CR9R10)n-A2であり、及びnは0ではなく;並びに
    (ii)YがNであり、及びR2がHであり、及びA1はm-クロロベンジルである場合、R1は、未置換のピペラジンではなく;
    各R9及びR10は、独立して水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり;R9及びR10は結合し、C3-12シクロアルキル、3-12員のヘテロ脂環式、C6-12アリール又は5-12員のヘテロアリール環を形成してもよく;並びに、R9及びR10の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
    A2は、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式であり、及びA2は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
    各R11は、独立してハロゲン、C1-12アルキル、C1-12アルコキシ、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-O-C1-12アルキル、-O-(CH2)nC3-12シクロアルキル、-O-(CH2)nC6-12アリール、-O-(CH2)n(3-12員のヘテロ脂環式)、-O-(CH2)n(5-12員のヘテロアリール)又は-CNであり、並びにR11の各水素は、ハロゲン、-OH、-CN、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-C1-12アルキル、部分的に又は完全にハロゲン化されてもよい-O-C1-12アルキル、-CO、-SO及び-SO2から選択された1個又は複数の基により任意に置換され;
    R12は、水素、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-12シクロアルキル、C6-12アリール、3-12員のヘテロ脂環式、5-12員のヘテロアリール、-S(O)mR4、-SO2NR4R5、-S(O)2OR4、-NO2、-NR4R5、-(CR6R7)nOR4、-CN、-C(O)R4、-OC(O)R4、-O(CR6R7)nR4、-NR4C(O)R5、-(CR6R7)nC(O)OR4、-(CR6R7)nNCR4R5、-C(=NR6)NR4R5、-NR4C(O)NR5R6、-NR4S(O)pR5又は-C(O)NR4R5であり、並びにR12の各水素は、1個又は複数のR3基により任意に置換され;
    R1及びR2又はR1及びR12は共に結合し、C6-12アリール、5-12員のヘテロアリール、C3-12シクロアルキル又は3-12員のヘテロ脂環式基を形成し;
    mは、0、1もしくは2であり;
    nは、0、1、2、3もしくは4であり;並びに
    pは、1もしくは2である。);又は
    それらの医薬として許容できる塩、溶媒和物もしくは水和物である、請求項1記載の方法。
  7. c-MET阻害薬が、以下の:
    Figure 2007523188
    からなる群、及びそれらの医薬として許容できる塩から選択される、請求項1記載の方法。
  8. 異常な細胞増殖が、癌である、請求項1記載の方法。
  9. 癌が、肺癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭部又は頸部の癌、皮膚又は眼内のメラノーマ、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門領域の癌、胃癌、結腸癌、乳癌、ファロピウス管癌、子宮内膜癌、子宮頚管癌、膣癌、外陰癌、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系の癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、慢性又は急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓又は尿管の癌、腎細胞癌、腎盂腫瘍、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、及びそれらの組合せから選択される、請求項8記載の方法。
  10. 方法が、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝産物拮抗剤、インターカレート抗生物質、増殖因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素トポイソメラーゼインヒビター、生体反応修飾剤、抗体、細胞毒、抗-ホルモン、抗-アンドロゲン及びそれらの混合物からなる群より選択される抗-腫瘍薬を同時投与することを更に含む、請求項1記載の方法。
  11. c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬が、個別の剤形で投与される、請求項1記載の方法。
  12. c-MET阻害薬及びmTOR阻害薬が、哺乳類へ、単独の剤形として投与される、請求項1記載の方法。
  13. 治療的有効量のc-MET阻害薬及びmTOR阻害薬を含有する、医薬組成物。
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